JP3204592B2 - スピーカ - Google Patents

スピーカ

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JP3204592B2 JP25916694A JP25916694A JP3204592B2 JP 3204592 B2 JP3204592 B2 JP 3204592B2 JP 25916694 A JP25916694 A JP 25916694A JP 25916694 A JP25916694 A JP 25916694A JP 3204592 B2 JP3204592 B2 JP 3204592B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車両のドアマウ
ントスピーカや船舶用スピーカ等のように、防水性を要
求される環境下で使用されるスピーカに係り、特に防水
カバー等の防水部材を別途設けることなくスピーカユニ
ット自体に防水性を持たせたスピーカに関する。
【0002】
【従来の技術】車両が雨天時に走行する場合、ドアの外
壁と内壁との間の空間には、窓の隙間等から雨水が侵入
する。したがって、このドアに埋設されるドアマウント
スピーカには、水滴の侵入を防止するために防水カバー
等の防水部材を別途設けることが必須となっている。図
は、従来の車載用ドアマウントスピーカ装置を示す断
面図である。図中符号31は車両のドアの内壁であり、
符号32は同じくドアの外壁である。スピーカユニット
40はその放音面をドアの内壁側、即ち車室内へ向けた
状態で取り付けられている。このスピーカユニット40
の放音面の逆側(図示左側端部)には、環状のマグネッ
ト41が同じく環状の上部プレート42とセンターポー
ル43aを有する下部プレート43とに挟まれて形成さ
れた磁気回路44が設けられている。この磁気回路44
の磁気ギャップ44aには、筒上のボイスコイルボビン
45に巻回されたボイスコイル46が挿入されている。
ボイスコイルボビン45の図示右側端部には略円錐状の
振動板47の内周側が接着固定されている。この振動板
47の外周側は、エッジ48を介してフレーム49の外
周部に支持されている。
【0003】フレーム49は、振動板47と同様に略円
錐形状となっており、その傾斜面には振動板47の背面
側領域Saを外気(ドア内部の空間)Sbと連通させる
ための通気孔49aが複数設けられている。この通気孔
49a, 49a, …を空気が出入りすることにより、振
動板47が図示左右方向へ大きな振幅で振動できるよう
になっている。また、ボイスコイルボビン45の外周面
には、波形の断面形状を有するダンパ50の内周部が接
着されている。このダンパ50の外周部は、フレーム4
9の内面の平坦部分49bに接着されている。このダン
パ50によってボイスコイルボビン45及び振動板47
が異常振動を起こすことなく確実に図示左右方向へ振動
できるように支持されている。
【0004】上記構成からなるスピーカユニット40
は、その背面側がドアの内壁31に形成された取り付け
孔31a内に挿入されて埋設されるものである。しかし
ながら上述した如くドアの内壁31と外壁32との間の
空間には雨水等の水滴が侵入するため、この水滴がフレ
ーム49に形成されている通気孔49a, 49a, …か
らスピーカユニット40内に入り込むことによって、主
に紙材で形成されている振動板47が劣化したり、ある
いはボイスコイル46に電流を供給するための図示しな
いリード線に水滴が付着してショートする虞がある。こ
れを防ぐための手段として、一般的にスピーカユニット
40の背面側に、このスピーカユニット40を全体的に
覆う防水カバーを設ける構造が採用されている。
【0005】図に示す防水カバー51は、例えばAB
S樹脂等の合成樹脂によってフレーム49よりも一回り
大きな略円錐状に形成されている。この防水カバー51
の背面及び傾斜面には複数の貫通孔51a, 51a,…
が設けられており、スピーカユニット40の背面側を密
閉しないようにして、振動板47の背面側領域Saと外
気Sbとの間の空気の流れをできるだけ確保するように
なっている。なお、それぞれの貫通孔51a, 51a,
…の上側には下方へ向かって傾斜する突出片51bが形
成されており、図示上方から滴下する水滴が貫通孔51
aから防水カバー51の内側に侵入しないようになって
いる。また、防水カバー51の背面の図示下端部には切
り欠き部51cが形成されている。この切り欠き部51
cは、貫通孔51aと同様にスピーカユニット40の背
面側を密閉しないようにするため、及びスピーカユニッ
ト40に音声信号を供給する図示しないコネクタを挿通
させるために設けられているものである。この切り欠き
部51cの上側にも、水滴が侵入するのを防止するため
の突出部51dが形成されている。
【0006】上記構成のドアマウントスピーカ装置によ
れば、防水カバー51によってスピーカユニット40の
背面側がほぼ全体的に覆われているので、車両のドアの
内部空間に雨水が侵入した場合でも、滴下する水滴は防
水カバー51によって遮蔽されスピーカユニット40内
に侵入することがない。また、防水カバー51には貫通
孔51aや切り欠き部51cが設けられているので、ス
ピーカユニット40の振動板47の背面側領域Saと外
気Sbとの間の空気の流れを確保することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したドアマウント
スピーカ装置によれば、車両のドア内部において滴下す
る水滴からスピーカユニット40を保護することができ
る。しかしながら、走行中の車両のドア内部には風圧に
よる強い気流が発生しているのが実状であり、ここに雨
滴が侵入した場合この雨滴が霧状の水滴となって浮遊す
るものである。よって、貫通孔51a, 51a, …や切
り欠き部51cを有する防水カバー51ではこの霧状の
水滴を遮蔽することはできず、スピーカユニット40の
通気孔49a, 49a, …からスピーカユニット40の
内部へこの霧状の水滴が侵入してしまう。したがって、
長期の使用にあたっては紙材からなる振動板47の劣
化、あるいはボイスコイル46に電流を供給するための
リード線の腐食等が発生し、音質が悪化したり、リード
線が断線するという故障が発生する可能性があった。
【0008】また、防水カバー51には複数の貫通孔5
1a, 51a, …や切り欠き部51cが設けられてはい
るが、防水性能を低下させないためにはその数をいたず
らに多くすることはできず、また、これらの貫通孔51
aや切り欠き部51cは水滴の侵入を防止するための突
出片51bや突出部51dによって少なからず覆われて
いるので、スピーカユニット40の振動板47の大振幅
時にはこの貫通孔51aや切り欠き部51cを空気が通
過する際の流動抵抗が発生し、これにより振動板47の
背面側圧力が上昇してこの振動板47の振幅が抑制さ
れ、特に低域の音圧が充分に得られないという課題があ
った。
【0009】さらに、水滴の侵入を防止するための突出
片51bや突出部51dを有する防水カバー51がスピ
ーカユニット40の背面側に配置されるので、スピーカ
ユニット40の前面から防水カバー51の背面側の突出
片51bの先端までのスピーカ装置全体の厚み寸法hが
大きくなり、設置可能な場所が制限されるという問題点
を残すものである。
【0010】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、防水カバー等の防水部材を別途設ける必要がな
く、簡単な構成で霧状の水滴に対しても充分な防水効果
を発揮し、なおかつ振動板の振幅が規制されずに低域の
音圧を充分に得ることができるスピーカを提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、ボイスコイルが巻回されて磁気回路の磁気
ギャップ内に挿入されるボイスコイルボビンと、該ボイ
スコイルボビンに内周側が結合される振動板と、該振動
板の背面側領域を外気と連通させるための通気孔を備え
前記振動板の外周側を支持するフレームと、通気性を有
する材料から形成され前記ボイスコイルボビンを往復動
自在に支持するダンパとを有するスピーカであって、
記磁気回路の外周面が前記フレームによって覆われてい
るとともに、該フレームの通気孔が前記ダンパと一体に
形成された撥水性を有する閉塞部によって塞がれている
ことを特徴とするものである。
【0012】
【0013】上記手段において、ダンパはフェノール樹
脂等の撥水性を有する合成樹脂を含侵した布材から形成
することが可能である。
【0014】また、上記手段において、ダンパは綿布等
の布材から形成し、少なくともその閉塞部に、例えばフ
ッソ系樹脂コーティング等の撥水処理を施すようにして
もよい。
【0015】
【作用】上記手段によれば、振動板の背面側領域を外気
と連通させるためにフレームに設けられた通気孔が、ボ
イスコイルボビンを支持するダンパに一体に設けられた
閉塞部によって塞がれているので、例えばこのスピーカ
を車両のドアに埋設して使用する場合、ドアの内部に霧
状になって浮遊する水滴が閉塞部によって遮断されてフ
レーム内部へ侵入することが防止される。また、ダンパ
は例えばメッシュ状の布材等の通気性を有する材料から
形成されているので、このダンパと一体の閉塞部は粒子
の大きな水滴は透過させずに空気のみを通過させること
ができる。したがって、防水カバー等の防水部材が不要
となり、簡単な構成で高い防水効果を得ることができる
とともに、振動板の背面側領域の空気の流動抵抗を小さ
くできて振動板の振幅が抑制されることもなくなる。さ
らに、スピーカの背面側に防水部材が配置されるスピー
カ装置に比べ、スピーカの厚み寸法が大幅に小さくな
り、設置箇所の自由度が増すものである。
【0016】また、フレームを例えば合成樹脂やアルミ
ダイキャスト等によって成形し、磁気回路の外周面をこ
のフレームによって覆うようにするとともに、該フレー
ムの通気孔をダンパと一体に形成された撥水性を有する
閉塞部によって塞ぐようにすれば、スピーカの背面側全
体が防水性を有することになり、スピーカ内部への水滴
の侵入をより確実に防止できるとともに、鉄材を使用し
た磁気回路部分の腐食をも防ぐことができる。
【0017】上記ダンパは、閉塞部を含む全体をフェノ
ール樹脂等の撥水性を有する合成樹脂を含侵した布材か
ら形成することができる。
【0018】また、ダンパ自体は綿布等の単なる布材か
ら形成し、少なくとも閉塞部のみに例えばフッソ系樹脂
を後処理によってコーティングすることで撥水性を得る
ようにしてもよい。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。は本発明の実施例であるスピーカを車
両のドアに埋設した状態を示す断面図である。図中符号
21は、ABS樹脂等の合成樹脂から略椀状に形成され
たフレームである。このフレーム21の傾斜面21aに
は、複数の通気孔21b,21b,…が設けられてお
り、また傾斜面21aの内面には環状片21cが一体に
形成されている。さらに、フレーム21の底部(図示左
側)は断面略W字状に形成され、環状の凹部21d及び
この凹部21dに連続する逃げ部21eが設けられてい
る。なお、このフレーム21はアルミダイキャスト等の
他の材質によって成形してもよい。
【0026】フレーム21の凹部21d内には、純鉄等
の高透磁性材料から形成されたリング22と、このリン
グ22の外周側に配置される断面コ字状の環状マグネッ
ト23とがそれぞれ嵌着されて構成された磁気回路24
が設けられている。即ち、磁気回路24はフレーム21
の底部によって全体が覆われた状態で取り付けられてい
る。環状マグネット23の内周側端面と、これに対向す
るリング22の外周面との間には、2つの環状の磁気ギ
ャップ24a, 24bが形成されている。なお、一方の
磁気ギャップ24a内の磁束の向きは他方の磁気ギャッ
プ24b内の磁束の向きと反対方向である。
【0027】この磁気ギャップ24a, 24bには、筒
上のボイスコイルボビン25に巻回されたボイスコイル
26a, 26bがそれぞれ挿入されている。このボイス
コイル26a, 26bは磁気ギャップ24a, 24bの
磁束の向きに合わせて互いに逆方向に巻回されており、
それぞれのボイスコイル26a, 26bに音声電流を流
すと、このボイスコイル26a, 26bには同一方向の
力が働くようになっている。ボイスコイル26a, 26
bのリード線26cはボイスコイルボビン25の外周面
に沿って図示右側へ引き出され、フレーム21の外面に
固着された接続端子26dに錦糸線26eを介して接続
されており、この接続端子26dに図示しない音源から
コネクタが接続されて音声信号が供給される。なお、フ
レーム21の逃げ部21eは、ボイスコイルボビン25
が図示左方向へ移動したときにこのボイスコイルボビン
25の端部がフレーム21の底部に接触して振幅量が規
制されるのを防止するためのものである。
【0028】符号27は、紙材から略円錐状に形成され
た振動板であり、その内周側が上記ボイスコイルボビン
25の外周面に接着固定されている。この振動板27の
外周側は、軟性材料から断面半円状に形成されたエッジ
28を介して上記フレーム21の外周部に弾性的に支持
されている。振動板27の背面側領域Saはフレーム2
1に形成された通気孔21b, 21b, …によって外気
Sbに連通している。また、ボイスコイルボビン25の
外周面には、波形の断面形状の保持部29aを有するダ
ンパ29の内周部が接着されている。このダンパ29
は、例えば綿布を熱プレス成形にて略円板上に形成した
ものであり、充分な通気性を有するものである。保持部
29aの外周側には略円錐状の閉塞部29bが一体に設
けられており、この閉塞部29bが、上記フレーム21
の通気孔21b, 21b, …を覆う状態でフレーム21
の傾斜面21aの内面に接着固定されている。この閉塞
部29bは、熱プレス成形後にテフロン等のフッソ系樹
脂がコーティング処理されており、充分な撥水性を有す
るものとなっている。
【0029】なお、フレーム21には上述した如く環状
片21cが設けられているので、ダンパ29をフレーム
21に取り付ける際に、保持部29aの外周縁を環状片
21cに嵌合させることによって、このダンパ29の中
心位置出し作業を容易に且つ確実に行うことができる。
そしてこのダンパ29によって、上記ボイスコイルボビ
ン25に巻回されたボイスコイル26a, 26bが磁気
ギャップ24a, 24bの中心位置にそれぞれ位置合わ
せされるとともに、ボイスコイルボビン25及び振動板
27が図示上下方向または紙面と直交する方向へ異常振
動を起こすことなく確実に振動できるように支持されて
いる。
【0030】上記構成からなるスピーカS2は、図1に
示すようにその背面側が車両のドアの内壁11に形成さ
れた取り付け孔11a内に挿入されて埋設されるもので
ある。ドアの内壁11と外壁12との間の空間には、車
両が雨天時に走行する際に雨水等の水滴が侵入し、なお
かつこの水滴が空間内に発生する強い気流によって霧状
に浮遊する。しかしながら上述したスピーカS2によれ
ば、フレーム21の通気孔21b,21b,…がダンパ
29に一体に設けられた撥水性を有する閉塞部29bに
よって覆われて遮蔽されているため、滴下する水滴及び
霧状の水滴が通気孔21b, 21b, …からフレーム2
1内へ侵入することはなく、紙材からなる振動板27が
湿気によって劣化するといった障害の発生を確実に防止
できる。なお、本実施例のスピーカS2によれば、図
に示すように錦糸線26eがダンパ29の保持部29a
の内側に配置されてフレーム21によって覆われている
ので、この錦糸線26eに対する水滴の付着を完全に防
止できるものである。また、磁気回路24がフレーム2
1の底部によって覆われているので、スピーカS2の背
面側全体が防水性を有することになり、スピーカS2内
部への水滴等の侵入をより確実に防止できるとともに、
磁気回路24を構成する純鉄製のリング22や環状マグ
ネット23の腐食をも防ぐこともできる。
【0031】このように本実施例のスピーカS2におい
は、図2に示すような防水カバー51等の防水部材を
別途設ける必要がないとともに、部品点数を増やすこと
もなく簡単な構成で高い防水効果を得ることができる。
また、防水部材によってスピーカS2の背面側が覆われ
ることがなく、かつ、フレーム21の通気孔21b,2
1b,…を覆う閉塞部29bは充分な通気性を有してい
るので、振動板27の背面側領域Saと外気Sbとの間
を移動する空気の流動抵抗が小さくなってこの振動板2
7の振幅が抑制されることがなくなり、特に低域の音圧
が向上するものである。さらに、スピーカユニットの背
面側に防水部材が配置されるスピーカ装置に比べ、スピ
ーカS2の放音面側から背面側までの厚み寸法H2が大
幅に小さくなり、設置箇所の自由度が増すものである。
【0032】なお、上記実施例においては車両のドアに
埋設される車載用ドアマウントスピーカに本発明を適用
した例を示したが、船舶用スピーカや屋外で使用される
電気機器に取り付けられるスピーカ等、防水性を要求さ
れる全てのスピーカについて本発明を適用することがで
きる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、振動板の
背面側領域を外気と連通させるためにフレームに設けら
れた通気孔が、ボイスコイルボビンを支持するダンパに
一体に設けられた閉塞部によって塞がれているので、例
えばこのスピーカを車両のドアに埋設して使用する場
合、ドアの内部に霧状になって浮遊する水滴が閉塞部に
よって遮断されてフレーム内部へ侵入することが防止さ
れ、このフレーム内に支持されている振動板等に直接付
着することがない。このように、防水カバー等の防水部
材を別途設けることなく、かつ、部品点数を増やすこと
もなく充分な防水性能を得ることができる。また、上記
の如くスピーカの背面が防水部材によって覆われること
がないとともに、ダンパと一体の閉塞部はメッシュ状の
布材等の通気性を有する材料から形成され、粒の大きな
水滴は透過させずに空気のみを自由に通過させることが
できるものであるため、振動板の背面側領域に出入りす
る空気の流動抵抗を小さくすることができ、よって、振
動板の振幅が抑制されることがなく低域の音圧が向上す
る。さらに、スピーカの背面側に防水部材が配置される
スピーカ装置に比べ、スピーカの厚み寸法が大幅に小さ
くなり、設置箇所の自由度が増すものである。
【0034】また、フレームを例えば合成樹脂やアルミ
ダイキャスト等によって成形して磁気回路の外周面をこ
のフレームによって覆うようにするとともに、該フレー
ムの通気孔をダンパと一体に形成された撥水性を有する
閉塞部によって塞ぐようにすれば、スピーカの背面側全
体が防水性を有することになり、スピーカ内部への水滴
の侵入をより確実に防止できるとともに、鉄材を使用し
た磁気回路部分の腐食をも防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるスピーカを車両のドアに
埋設した状態を示す断面図である。
【図2】従来の車載用ドアマウントスピーカ装置を示す
断面図である。
【符号の説明】24 磁気回路24a,24b 磁気ギャップ25 ボイスコイルボビン26a, 26b ボイスコイル27 振動板21 フレーム21b 通気孔29 ダンパ29b 閉塞部 Sa 背面側領域 Sb 外気S2 スピーカ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイスコイルが巻回されて磁気回路の磁
    気ギャップ内に挿入されるボイスコイルボビンと、該ボ
    イスコイルボビンに内周側が結合される振動板と、該振
    動板の背面側領域を外気と連通させるための通気孔を備
    え前記振動板の外周側を支持するフレームと、通気性を
    有する材料から形成され前記ボイスコイルボビンを往復
    動自在に支持するダンパとを有するスピーカであって、
    前記磁気回路の外周面が前記フレームによって覆われて
    いるとともに、該フレームの通気孔が前記ダンパと一体
    に形成された撥水性を有する閉塞部によって塞がれてい
    ることを特徴とするスピーカ。
  2. 【請求項2】 前記ダンパは撥水性を有する樹脂を含侵
    した布材から形成されている請求項1記載のスピーカ。
  3. 【請求項3】 前記ダンパは布材から形成され、少なく
    とも前記閉塞部に撥水処理が施されていることを特徴と
    する請求項1記載のスピーカ。
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