JP3613964B2 - 写真フィルム自動現像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、135サイズフィルムと新写真システム(Advanced Photo System:以下、APSとする)フィルムの現像処理が可能な写真フィルム自動現像装置、特に、いわゆるリーダレスタイプの装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、APSカメラの普及により、専門の現像所だけでなく、DPE取扱店の店頭においても、135サイズフィルムと同様にAPSフィルムの現像処理が行われている。たとえば、現像所等で用いられているリーダを用いた従来の写真フィルム自動現像装置では、フィルム先端を粘着テープ等によりフィルム幅よりも幅の広いリーダに固着し、現像処理工程に設けられた所定のフィルム搬送路に沿ってリーダを搬送させながら、リーダに追従したフィルムの現像処理を行っていた。従って、リーダ幅よりも幅の狭いフィルムであれば現像可能であり、例えば135サイズフィルムとAPSフィルムを2本並べて同時に現像することも可能である。
【0003】
一方、DPE取扱店等では、作業者がフィルムの取り扱いや現像処理等に不慣である場合が多く、第1に装置の取り扱いが容易であることが要求される。そのため、DPE取扱店等に設置される写真フィルム自動現像装置では、フィルム先端をリーダに固着する工程を省略し、例えば135サイズフィルムの場合、フィルムカートリッジ(フィルムメーカーから出荷された際の金属製のケース:パトローネとも言う)を直接装填し、フィルムカートリッジからフィルムを自動的に引き出し、フィルム終端部を切断して現像処理工程に搬送するように構成されている(上記のように、リーダレスタイプと呼ばれる)。リーダレスタイプの装置では、例えば図8に示すように、フィルム3の両側部3bをガイド溝35でガイドし、搬送ローラ36によりフィルム3(3A,3B)を所定のフィルム搬送路に沿って搬送する。
【0004】
なお、APSでは、フィルムカートリッジ(フィルムメーカーから出荷された際の樹脂製のケース)は未現像のフィルムの感光防止のためだけでなく、現像後のフィルムの保管にも使用される。すなわち、現像後のフィルムをフィルムカートリッジに再収納するようにしており、フィルムカートリッジは廃棄することができない。そこで、暗室等において、APSフィルムを一旦専用マガジンに移し替え、専用マガジンを写真フィルム自動現像装置に装填することが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
APSフィルムは135サイズフィルムよりも幅が狭いため、上記135サイズフィルムの現像処理ラインでは、フィルムの両側部をガイド溝35によりガイドすることができず、現像処理工程中をフィルム搬送路に沿って搬送することができない。従って、リーダレスタイプの写真フィルム現像処理装置で135サイズフィルムとAPSフィルムを現像処理しようとすれば、それぞれ専用の現像処理ラインが必要となる。
【0006】
一方、図9に示すように、例えば135サイズフィルム3Aの場合、スプール軸の端部1aがフィルムカートリッジ1から突出しており、フィルムカートリッジ1の最大幅D1は実際のフィルム3Aの幅W1よりも相当大きい(フィルム幅35mmに対してカートリッジの最大幅約48mm)。APSフィルム3Bの場合、上記専用マガジン2は写真フィルム自動現像装置に合わせて任意の大きさに設計可能であるが、例えば樹脂成形により量産する場合、各部分に一定の厚さが必要であるため、専用マガジン2の最大幅D2はフィルム3Bの幅W2(24mm)に対して大きくならざるを得ない。
【0007】
ここで、135サイズフィルムの現像処理ラインとAPSフィルムの現像処理ラインとを並列に配置した場合、図9に示すように、各現像処理ラインの中心線L1とL2の間隔S1は、各現像処理ライン間の壁の厚さをG1として、以下の式(1)で表される。
【0008】
【数1】
S1=(D1+D2)/2+G1 ・・・・(1)
すなわち、各現像処理ラインの中心線L1とL2の間隔S1は、フィルムカートリッジ1及び専用マガジン2の最大幅D1及びD2により制限され、一定以上には狭くできない。この問題点は、写真フィルム自動現像装置の幅方向におけるデッドスペースの増加のみならず、現像処理工程における各処理液槽の容量の増加、ひいては廃液量の増加という問題点を派生する。
【0009】
本発明は、上記従来例の問題を解決するためになされたものであり、135サイズフィルムやAPSフィルムのようなフィルム幅の異なる複数種類のフィルムの現像処理が可能で、かつ装置の各フィルムの現像処理ラインの中心間隔を可能な限り狭くした写真フィルム自動現像装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の写真フィルム自動現像装置は、第1の種類のフィルムを第1のフィルム容器から引き出し現像処理部に搬送する第1の現像処理ラインと、第1の種類のフィルムよりもその幅が狭い第2の種類のフィルムを第2のフィルム容器から引き出し現像処理部に搬送する第2の現像処理ラインとを有し、少なくとも第1の現像処理ラインと第2の現像処理ラインは互いに平行に配列され、第1のフィルム容器及び第2のフィルム容器を、前記配列方向に移動可能な共通の容器保持テーブル上に装填するように構成されている。
【0011】
この構成によれば、第1のフィルム容器と第2のフィルム容器を同時に装填することはできないが、第1の現像処理ラインの中心線と第2の現像処理ラインの中心線とを必要最小限の間隔にすることができる。その結果、単純に第1のフィルム容器と第2のフィルム容器を並べる場合と比較して、写真フィルム自動現像装置の幅(フィルム搬送方向に直交する方向)を小さくすることが可能となる。これに伴い、写真フィルム自動現像装置の幅方向におけるデッドスペースも小さくすることができ、現像処理工程における各処理液槽の容量及び廃液量の増加を最小限にすることが可能となる。
【0012】
上記構成において、容器保持テーブルは、第1のフィルム容器に収納された第1の種類のフィルムの中心線が第1の現像処理ラインの中心線と一致する第1の位置及び第2のフィルム容器に収納された第2の種類のフィルムの中心線が第2の現像処理ラインの中心線と一致する第2の位置にそれぞれ停止するように、クリックストップ機構を有するように構成しても良い。この構成により、容器保持テーブルの位置決めが容易になり、第1の種類のフィルムと第2の種類のフィルムが混在する場合であっても、フィルムの現像処理をスムーズに行うことが可能となる。
【0013】
また、上記各構成において、第1の現像処理ライン及び第2の現像処理ラインは、それぞれ第1の種類のフィルム及び第2の種類のフィルムの両側端部をガイドするガイド溝と、第1の種類のフィルム及び第2の種類のフィルムの画像記録領域に当接し、第1の種類のフィルム及び第2の種類のフィルムを所定の方向に搬送するフィルム搬送ローラを含むフィルム搬送路を有するように構成しても良い。この構成により、リーダを用いることなく、フィルムを現像処理工程に確実に搬送することが可能となる。
【0014】
また、上記構成において、第1の現像処理ラインを、第1の種類のフィルムの両側端部の存否を検出する2つのフィルム検出センサを有するように構成しても良い。この構成により、幅の狭い第2の種類のフィルムを、誤って幅の広い第1の種類のフィルム用の第1の現像処理ラインに装填しても、2つのフィルム検出センサは、それぞれ同時にフィルムの側端部を検出することができないので、フィルムが正しく装填されていないことを検出することが可能となる。
【0015】
また、上記各構成において、少なくとも配列方向における第1のフィルム容器と第2のフィルム容器の最大寸法がほぼ等しいように構成しても良い。この構成により、第1のフィルム容器及び第2のフィルム容器をそれぞれ容器保持テーブルに安定して保持することが可能となる。
【0016】
また、上記各構成において、容器保持テーブルを、少なくとも第1のフィルム容器及び第2のフィルム容器のいずれか一方を固定するための固定部材を有するように構成しても良い。この構成により、各フィルム容器から引き出されているフィルムの端部がカールしている場合であっても、フィルムの弾性によるフィルム容器の動きを抑制することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態について、図1から図7を参照しつつ説明する。図1は本実施形態のリーダレスタイプの写真フィルム自動現像装置の概略構成を示す断面図、図2は図1に示す装置におけるフィルム引き出し部の構成を示す平面図、図3はフィルム引き出し部に135サイズフィルムを装填した状態を示す平面図、図4は同APSフィルムを装填した状態を示す平面図である。図5はフィルム引き出し部の容器保持テーブルの右側壁を示す図、図6は容器保持テーブルの左側壁の形状を示す図である。図7は現像処理部におけるフィルム搬送路の構成を示す図である。
【0018】
図1に示すように、本実施形態の写真フィルム自動現像装置の現像処理ラインは、フィルムカートリッジ1又は専用マガジン2からフィルム3A,3Bを引き出すためのフィルム引き出し部100と、引き出されたフィルム3A,3Bを現像処理する現像処理部200と、現像処理されたフィルムを乾燥する乾燥部300と、現像処理するフィルム3A又は3bの端部を平坦化するためのフィルム端部処理部400と、フィルム引き出し部100、現像処理部200、乾燥部300等を制御するための制御部500等で構成されており、紙面に垂直な方向に複数ライン(例えば2ライン)設けられている。
【0019】
図1に示すように、フィルム引き出し部100は、写真フィルム自動現像装置の外装を兼ねる外カバー101と、フィルムカートリッジ1又は専用マガジン2を保持するためのホルダーとして機能する内カバー102と、フィルムカートリッジ1又は専用マガジン2から外部に引き出されているフィルム3A又は3Bの先端部分を挟持し、フィルム3A又は3Bをフィルムカートリッジ1又は専用マガジン2から引き出して現像処理部200に搬送するフィルム搬送ローラ103及び従動ローラ104と、外カバー101をロックするためのカバーロック機構105と、例えば135サイズフィルムの終端部分を切断しフィルムカートリッジ1からフィルム3Aを切り離すためのカッタ106、フィルム3A又は3Bの先端及び終端の通過を検出するためのフィルム検出センサ107等で構成されている。なお、APSフィルム3Bの現像処理ラインL2にはカッタ106は設けられていない。フィルム搬送ローラ103はモータ等により所定方向に回転され、ガイド溝35を通ってフィルム3A,3Bを現像処理部200に搬送する。従動ローラ104は内カバー102に保持されており、内カバー102を閉じた状態でフィルム3A,3Bをフィルム搬送ローラ103に押しつける。
【0020】
現像処理部200は、現像液が充填された現像処理タンク201と、漂白液が充填された漂白処理タンク202と、定着液が充填された定着処理タンク203及び204と、安定液が充填された安定処理タンク205、206及び207等で構成されている。また、各処理タンク201〜207の内部及び各処理タンクの上部には、図7に示すようなガイド壁35及び搬送ローラ36等で構成されたフィルム搬送路210が設けられている。
【0021】
乾燥部300は、現像処理されたフィルムを乾燥するための乾燥室301と、乾燥室301に温風を吹き出すためのブロワ302と、フィルム3A,3Bを搬送する搬送路303等で構成されている。
【0022】
図2〜図4に示すように、本実施形態の場合、右側の第1の現像処理ライン(中心線L1)は135サイズフィルム3A(第1の種類のフィルムの一例)の現像処理用(以下、現像処理ラインL1と称する)であり、また左側の第2の現像処理ライン(中心線L2)はAPSフィルム3B(第2の種類のフィルムの一例)の現像処理用(以下、現像処理ラインL2と称する)とする。ガイドレール20は、第1の現像処理ラインL1及び第2の現像処理ラインL2の配列方向に設けられている。フィルムカートリッジ1(第1のフィルム容器の一例)又は専用マガジン2(第2のフィルム容器の一例)を保持するための容器保持テーブル10は、図2中矢印Hで示す方向にガイドレール20上を摺動可能であり、例えばばね及びボール等で構成されたクリックストップ機構11(図5参照)により、その中心線が各現像処理ラインL1又はL2の中心線上に位置するように停止する。
【0023】
また、第1及び第2の現像処理ラインL1及びL2のそれぞれのガイド溝35の部分であって、フィルム搬送ローラ103の近傍にはフィルム検出センサ107が設けられている。なお、幅の狭いAPSフィルム3Bは誤って135サイズフィルム用の現像処理ラインL1に挿入可能である。そのため、誤挿入を防止すべく、135サイズフィルム用の現像処理ラインL1には、フィルム検出センサ107が2箇所設けられている。すなわち、図3に示すように、135サイズフィルム3Aを正しく挿入した場合にのみ2つのフィルム検出センサ107の両方が同時にオンするので、フィルムが全く挿入されていない場合や、APSフィルム3Bが挿入された場合と区別することが可能となる。従って、制御部500は、2つのフィルム検出センサ107が同時にオンしている場合にのみ、135サイズフィルム用の現像処理ラインL1のフィルム搬送ローラ103を駆動するように構成されている。また、135サイズフィルム用の現像処理ラインL1には、フィルム3Aの後端近傍を切断するために、カッタ106を突出させるための開口106aが設けられている。
【0024】
第1の現像処理ラインL1と第2の現像処理ラインL2はガイド壁21(その厚さをG2とする)を介して隣接している。また、第1の現像処理ラインL1及び第2の現像処理ラインL2のフィルム挿入口の幅は、各フィルムの幅W1及びW2に若干の余裕を持たせた寸法(実質的にW1及びW2と等しい)に設定されている。従って、第1の現像処理ラインL1と第2の現像処理ラインL2の中心間隔S2は、以下の式(2)で表される。
【0025】
【数2】
S2=(W1+W2)/2+G2 ・・・・(2)
前述のように、W1<D1、W2<D2であり、かつG1≒G2であるので、式(1)と(2)を比較すると、S2<<S1となる。すなわち、本実施形態のように、135サイズフィルム3Aを現像処理する場合と、APSフィルム3Bを現像処理する場合とで、容器保持テーブル10の位置を移動させるように構成したので、従来例と比較して第1の現像処理ラインL1と第2の現像処理ラインL2の中心線の間隔S2を狭く、実質的に最狭にすることが可能となる。
【0026】
専用マガジン2としては、APSフィルム用の他に前述の135サイズフィルム用や126サイズフィルム用等がある。126サイズフィルムの幅は135サイズフィルムと同じ35ミリであるため、135サイズフィルム用現像処理ラインL1により現像処理が可能である。従って、これらの各フィルム用の専用マガジン2の各部分の最大寸法を135サイズフィルム用のフィルムマガジン1とほぼ同じ寸法とすることにより、同じ容器保持テーブル10により、いろいろなフィルム容器を安定して保持することが可能となる。
【0027】
図5に示すように、容器保持テーブル10の右側壁12には、例えば126サイズフィルム用専用マガジンを係合保持するための溝12aが形成されている。また、図6に示すように、容器保持テーブル10の左側壁13には、フィルムカートリッジ1の一部に当接し、フィルムカートリッジ1の動きを抑制するための、ばね15により付勢されたアーム14が設けられている。
【0028】
本実施形態の動作について説明する。図3に示すように、135サイズフィルム3Aを現像処理する場合、あらかじめフィルム端部処理部400により、先端の幅が狭くなった部分を切断し、フィルム3Aの幅を均一にしておく。また、容器保持テーブル10は、クリックストップ機構11により、その中心が135サイズフィルム用の第1の現像処理ラインL1の中心線上に位置するように位置決めし、停止させておく。
【0029】
次に、外カバー101及び内カバー102を開いた状態で、フィルム3Aの乳剤面が外側を向くようにしてフィルムカートリッジ1を容器保持テーブル10に装着する。このとき、フィルム3Aの先端部分は、フィルム搬送ローラ103に達するように、あらかじめ所定長さだけ引き出されているものとする。この時、フィルム3Aの先端部のカール(特に、乳剤面が外側となる逆カール)がきつい場合、フィルム3の弾性により、フィルムカートリッジが回転しようとする。しかしながら、フィルムカートリッジ1の一部が前述のアーム14によりその動きを制限されているため、フィルムカートリッジ1は回転せず、逆にフィルム3Aの先端部が、そのカールを伸ばす方向に付勢される。
【0030】
この状態で内カバー102を閉じると、フィルム3Aの先端部がフィルム搬送ローラ103と従動ローラ104との間に挟持される。さらに、外カバー101を閉じると、カバーロック機構105により外カバー101がロックされ、外カバー101の内側、すなわちフィルム引き出し部100が遮光される。その結果、フィルム3Aをフィルムカートリッジ1から引き出し可能な状態になる。図示しないカバーセンサにより外カバー101が閉じられたことを検出すると、制御部500はフィルム搬送ローラ103を駆動し、フィルム3Aをフィルムカートリッジ1から引き出すと共に、ガイド溝35や搬送ローラ36等で構成されるフィルム搬送路210に侵入させる。
【0031】
なお、誤ってAPSフィルム用の専用マガジン2を容器保持テーブル10に装填した場合、APSフィルム3Bの幅は135サイズフィルム3Aの幅よりも狭いので、APSフィルム3Bの先端部は2つのフィルム検出センサ107の内いずれか一方又は両方フィルム検出センサ107の検出領域にはかからない。そのため、制御部500は2つのフィルム検出センサ107の出力を比較することにより、正しく135サイズフィルム3Aが装填されたか否かを判別することができる。135サイズフィルム3Aが正しく装填されていない場合は、制御部500はフィルム搬送ローラ103の駆動を停止し、警告を発生する。
【0032】
135サイズフィルム3Aの終端はフィルムカートリッジ1のスプールに固着されているため、フィルム3Aのほぼ全てフィルムカートリッジ1から引き出されると、フィルム3Aが突っ張った状態となる。この状態を電気的又は機械的に検出し、カッタ106を作動させてフィルム3Aの終端部近傍を切断する。フィルム3Aの終端がフィルム検出センサ107の検出領域を通過すると、フィルム検出センサ107からの出力信号が変化するため、制御部500はフィルム3Aの全体が現像処理部200に搬送されたことを知る。
【0033】
現像処理部200のフィルム搬送路210には、一定間隔で搬送ローラ36及び37等が設けられているので、フィルムカートリッジ1から引き出され、現像処理部200に搬送されたフィルム3Aは、フィルム搬送路210に沿って各処理液槽201〜207中を搬送され、現像処理を受ける。現像処理されたフィルム3は乾燥部300に搬送され、乾燥された後、装置外部に排出される。
【0034】
APSフィルム3Bを現像処理するの場合、専用マガジン2から引き出されているフィルム3Bの終端部近傍を、あらかじめフィルム端部処理部400によりヒートプレスし、平坦化処理を行う。また、容器保持テーブル10は図4に示すように、クリックストップ機構11により、その中心がAPSフィルム用の第2の現像処理ラインL2の中心線上に位置するように位置決めし、停止させておく。
【0035】
次に、外カバー101及び内カバー102を開いた状態で、フィルム3Bの乳剤面が外側を向くようにして専用カートリッジ2を容器保持テーブル10に装着する。このとき、フィルム3Bの先端部分は、フィルム搬送ローラ103に達するように、あらかじめ所定長さだけ引き出されているものとする。
【0036】
この状態で内カバー102を閉じると、135サイズフィルム3Aの場合と同様に、フィルム3Bの先端部がフィルム搬送ローラ103と従動ローラ104との間に挟持される。さらに、外カバー101を閉じると、カバーロック機構105により外カバー101がロックされ、外カバー101の内側、すなわちフィルム引き出し部100が遮光される。同時に、専用マガジン2の蓋が開かれ、フィルム3Bを専用マガジン2から引き出し可能な状態になる。図示しないカバーセンサにより外カバー101が閉じられたことを検出すると、制御部500は、フィルム搬送ローラ103を駆動し、フィルム3Bを専用マガジン2から引き出すと共に、ガイド溝35や搬送ローラ36等で構成されるフィルム搬送路210に侵入させる。なお、誤って135サイズフィルム3Aのフィルムカートリッジ1を容器保持テーブル10に装填した場合、135サイズフィルム3Aの幅はAPSフィルム3Bの幅よりも広いので、フィルム3Aの先端部をガイド溝35に挿入することができず、作業者は操作の誤りに気づく。
【0037】
APSフィルム3Bの先端は専用マガジン2のスプール軸には固着されていないので、フィルム3Bが全て専用マガジン2から引き出されても、フィルム3Bは突っ張ることなく、そのまま現像処理部200に搬送される。フィルム3Bの終端がフィルム検出センサ107の検出領域を通過すると、フィルム検出センサ107からの出力信号が変化するため、制御部500はフィルム3Bの全体が現像処理部200に搬送されたことを知る。以下の現像処理及び乾燥は135サイズフィルム3Aの場合と同様である。
【0038】
なお、上記実施形態では、135サイズフィルム3Aの容器としてフィルムカートリッジ1を用いた場合を示したが、これに限定されるものではなく、フィルムカートリッジ1が破損した場合等に用いられる専用カートリッジ(図示せず)であっても同様である。また、フィルムの種類は135サイズフィルム、126サイズフィルム及びAPSフィルムを例示したが、これに限定されるものではなく、その他市販されているフィルムサイズや、将来開発される新規なフィルムサイズにも本発明を適応しうることは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の写真フィルム自動現像装置によれば、第1の種類のフィルム(例えば、135サイズフィルムや126サイズフィルム等)を第1のフィルム容器(フィルムカートリッジ又は専用マガジン)から引き出し、現像処理する第1の現像処理ラインと、第1の種類のフィルムよりもその幅が狭い第2の種類のフィルム(例えばAPSフィルム(IX240サイズフィルム)等)を第2のフィルム容器(専用マガジン)から引き出し、現像処理する第2の現像処理ラインとを有し、少なくとも第1の現像処理ラインと第2の現像処理ラインは互いに平行に配列され、第1のフィルム容器及び第2のフィルム容器を、前記配列方向に移動可能な共通の容器保持テーブル上に装填するように構成されているので、第1の現像処理ラインの中心線L1と第2の現像処理ラインの中心線L2とを必要最小限の間隔にすることができる。その結果、写真フィルム自動現像装置の幅(フィルム搬送方向に直交する方向)を小さくすることが可能となる。また、写真フィルム自動現像装置の幅方向におけるデッドスペースも小さくすることができ、現像処理工程における各処理液槽の容量及び廃液量の増加を最小限にすることが可能となる。
【0040】
また、容器保持テーブルは、第1のフィルム容器に収納された第1の種類のフィルムの中心線が第1の現像処理ラインの中心線と一致する第1の位置及び第2のフィルム容器に収納された第2の種類のフィルムの中心線が第2の現像処理ラインの中心線と一致する第2の位置にそれぞれ停止するように、クリックストップ機構を有するように構成することにより、容器保持テーブルの位置決めが容易になり、第1の種類のフィルムと第2の種類のフィルムが混在する場合であっても、フィルムの現像処理をスムーズに行うことが可能となる。
【0041】
また、第1の現像処理ライン及び第2の現像処理ラインは、それぞれ第1の種類のフィルム及び第2の種類のフィルムの両側端部をガイドするガイド溝と、第1の種類のフィルム及び第2の種類のフィルムの画像記録領域に当接し、第1の種類のフィルム及び第2の種類のフィルムを所定の方向に搬送するフィルム搬送ローラを含むフィルム搬送路を有するように構成することにより、リーダを用いることなく、フィルムを現像処理工程に確実に搬送することが可能となる。
【0042】
また、第1の現像処理ラインを、第1の種類のフィルムの両側端部の存否を検出する2つのフィルム検出センサを有するように構成することにより、幅の狭い第2の種類のフィルム(APSフィルム等)を、誤って幅の広い第1の種類のフィルム(135サイズフィルム等)用の第1の現像処理ラインに装填しても、2つのフィルム検出センサは、それぞれ同時にフィルムの側端部を検出することができないので、フィルムが正しく装填されていないことを検出することが可能となる。
【0043】
また、少なくとも配列方向における第1のフィルム容器と第2のフィルム容器の最大寸法がほぼ等しいように構成することにより、第1のフィルム容器及び第2のフィルム容器をそれぞれ容器保持テーブルに安定して保持することが可能となる。
【0044】
また、容器保持テーブルを、少なくとも第1のフィルム容器及び第2のフィルム容器のいずれか一方を固定するための固定部材を有するように構成することにより、各フィルム容器から引き出されているフィルムの端部がカールしている場合であっても、フィルムの弾性によるフィルム容器の動きを抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真フィルム自動現像装置の一実施形態の概略構成を示す断面図である。
【図2】上記一実施形態におけるフィルム引き出し部の構成を示す平面図である。
【図3】上記フィルム引き出し部に135サイズフィルムを装填した状態を示す平面図である。
【図4】上記フィルム引き出し部にAPSフィルムを装填した状態を示す平面図である。
【図5】上記フィルム引き出し部における容器保持テーブルの右側壁を示す図である。
【図6】上記フィルム引き出し部における容器保持テーブルの左側壁の形状を示す図である。
【図7】上記一実施形態における現像処理部におけるフィルム搬送路の構成を示す図である。
【図8】リーダレスタイプの写真フィルム自動現像装置における一般的なフィルム搬送路の構成を示す図である。
【図9】135サイズフィルムのフィルムカートリッジとAPSフィルムの専用マガジンを並列に配置した場合の各現像処理ラインの中心線間隔の寸法関係を示す図である。
【符号の説明】
1 :フィルムカートリッジ
2 :専用マガジン
3 :フィルム
10 :容器保持テーブル
11 :クリックストップ機構
12 :容器保持テーブルの右側壁
13 :容器保持テーブルの左側壁
14 :アーム
20 :ガイドレール
21 :ガイド壁
35 :ガイド溝
36 :搬送ローラ
37 :搬送ローラ
100 :フィルム引き出し部
101 :外カバー
102 :内カバー
103 :フィルム搬送ローラ
104 :従動ローラ
105 :カバーロック機構
106 :カッタ
107 :フィルム検出センサ
200 :現像処理部
210 :フィルム搬送路
300 :乾燥部
400 :フィルム端部処理部
500 :制御部

Claims (6)

  1. 第1の種類のフィルムを第1のフィルム容器から引き出し、現像処理する第1の現像処理ラインと、第1の種類のフィルムよりもその幅が狭い第2の種類のフィルムを第2のフィルム容器から引き出し、現像処理する第2の現像処理ラインとを有し、少なくとも第1の現像処理ラインと第2の現像処理ラインは互いに平行に配列され、第1のフィルム容器及び第2のフィルム容器を、前記配列方向に移動可能な共通の容器保持テーブル上に装填することを特徴とする写真フィルム自動現像装置。
  2. 容器保持テーブルは、第1のフィルム容器に収納された第1の種類のフィルムの中心線が第1の現像処理ラインの中心線と一致する第1の位置及び第2のフィルム容器に収納された第2の種類のフィルムの中心線が第2の現像処理ラインの中心線と一致する第2の位置にそれぞれ停止するように、クリックストップ機構を有することを特徴とする請求項1記載の写真フィルム自動現像装置。
  3. 第1の現像処理ライン及び第2の現像処理ラインは、それぞれ第1の種類のフィルム及び第2の種類のフィルムの両側端部をガイドするガイド溝と、第1の種類のフィルム及び第2の種類のフィルムの画像記録領域に当接し、第1の種類のフィルム及び第2の種類のフィルムを所定の方向に搬送するフィルム搬送ローラを含むフィルム搬送路を有することを特徴とする請求項1又は2記載の写真フィルム自動現像装置。
  4. 第1の現像処理ラインは、第1の種類のフィルムの両側端部の存否を検出する2つのフィルム検出センサを有することを特徴とする請求項3記載の写真フィルム自動現像装置。
  5. 少なくとも配列方向における第1のフィルム容器と第2のフィルム容器の最大寸法がほぼ等しいことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の写真フィルム自動現像装置。
  6. 容器保持テーブルは、少なくとも第1のフィルム容器及び第2のフィルム容器のいずれか一方を固定するための固定部材を有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の写真フィルム自動現像装置。
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