JP3613805B2 - 温水暖房装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は循環水を自動補給する温水暖房装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の温水暖房装置は、例えば図3に示すように、暖房用の循環水の膨張を吸収するタンク3から溢れた(オーバーフロー)水は、排水回路6を通って本体から排水溝等へ排水されるだけであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、水弁4の故障や水弁4の異物噛み込み等による水漏れが発生した場合、水が溢れ続けるという課題があった。また、温水暖房装置設置には必ずオーバーフローした水を流す排水工事が必要であった。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するもので、温水暖房装置からの連続的に水が溢れるような場合には警報を発したり、異物等による水弁漏れの復帰動作を自動的に行ったり、更に予備タンク等を設けることによって、排水の無駄を防ぐと共に、排水工事を不要としながら排水による被害を防げる温水暖房装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による温水暖房装置の第1手段は、タンクからの溢れた水が流れる排水回路に水を検出する水検出手段と、水検出手段からの出力信号を受け、タンクに補給する水を制御する水弁の開閉を行う制御手段を設け、例えば前もって決められた時間内に前もって決められた回数以上または前もって決められた時間連続して水検出手段が水を検出すると、制御手段が補給水回路の異常と判定し、使用者に表示ランプやブザー音等によって警報する警報手段を備えている。
【0006】
また、本発明の第2手段は、第1手段と同様な条件によって補給水回路が異常と判定したとき等に、補給水を制御する水弁の異物噛み込みを想定して、例えば一定時間連続的に開閉動作をして異物を排除するセルフクリーニングする機能を備えている。
【0007】
更に、本発明の第3手段は、オーバーフローした水を一時溜めておく予備タンクを設け、オーバーフローした水を一時その予備タンクに溜め、本体から排水することを防ぐと共に、例えば電話回線等を介して監視機関に接続され瞬時に異常を監視機関に知らせることができる警報手段を備えたものである。
【0008】
【作用】
そして、上記した第1手段によれば、水検出手段がタンクからの漏水を検出したとき、警報手段が事前に補給水回路の異常による水漏れを使用者に知らせることにより、水の無駄や排水による被害を防ぐ。
【0009】
第2手段によれば、使用者が気がつかなくても水弁の異物噛み込みによる水漏れを自動解消する。
【0010】
また、第3手段によれば、予備タンクを備えることによって機器からの水の漏れに対応することが可能となり、排水管がない所にもまた、排水工事をせずとも温水暖房装置を取り付けることができる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の温水暖房装置の一実施例を添付図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施例としての温水暖房装置の原理図であり、図2はそのシーケンス図である。図1において、1は循環水を暖める熱交換器、2は循環水を送水するポンプ、3は循環水の膨張を吸収するタンク、4はタンクの水量を検出する水量検出手段、5はタンクへ水を補給する補水回路7に取り付けられた開閉する水弁、6はタンクからオーバーフローする水を装置の外へ排出する排水回路、8は排水回路に設けられ水を検出した時に出力を出す水検出手段、9はタンクからオーバーフローした水を一時溜めておく予備タンク、10は暖められた循環水の熱によって空気を暖める暖房負荷、11は水量検出手段4あるいは水検出手段8の信号に応じて水弁5の開閉を制御したり、警報手段12に警報させたりする制御手段、13は制御手段11に時間を出力するタイマー、14は水検出手段8のON出力をカウントするカウンターである。
【0013】
以下、通常の補給水動作を説明する。タンク3内の水が一定量以上減ると水量検出手段4がそれを検出し信号を制御手段11に送る。制御手段11は水弁5を開弁し、補水回路7を通じてタンク3に水を補給する。補給によってタンク3の水がある量に達すると水量検出手段4がそれを検出し、制御手段11に信号を送る。すると、制御手段11は水弁5を閉弁し、水の補給を停止する。以上の動作により、循環水が蒸発等により減水しても、水が自動的に補給され循環水量が一定に保たれることとなる。
【0014】
次に、暖房運転時の状態について説明する。温水暖房運転が開始されるとポンプ2が作動し、循環水が暖房回路内を循環する。循環水は熱交換器1を通過する間に暖められ、暖房負荷10を通過する間に熱を放出することによって暖房機能を果たす。そして、再びタンク3に戻る。循環水は暖められることにより膨張するがタンク3の容量によって膨張を吸収する。仮にタンク3のオーバーフロー水位以上になると排水回路6に水が流れ、水検出手段8を通って予備タンク9に入る。このようなオーバーフローは一旦発生すると、水弁5の水漏れや暖房回路の水漏れで短時間の補給水動作が行われない限り、頻繁には発生しない。
【0015】
次に、本実施例の効果について、タンク3からの異常漏水が起こった場合の動作を図2を参照しながら説明する。水弁5に異物が入って弁部に異物が噛んで閉弁不良が発生すると、タンク3へ水が流れ続けオーバーフローが頻繁に起こる。すると、水検出手段8はオーバーフローを検出し信号を制御手段11に送る。制御手段11は、タイマー13とカウンター14の値を参照しながら異常か否かを判定する。一定時間一定割合以上の多量のオーバーフローを検出すると予備タンク9がすぐ満水になるから温水暖房回路に異常が発生したと判定し、警報手段12を介して外部に警報を発する。一定割合以下なら予備タンク9の受水量に未だ余裕があるから、警報を発する前に1回だけ自動的に異物を流し出すため、水弁5の短時間だが連続開動作を行わせてから閉じて異物を流し洗いする。もし、異物が流されればその後水検出手段8からの検出信号は無くなる。しかし、流し洗いできなかったときは再び検出信号が入力されるのでカウンター14の回数が2となり、やはり警報を出して処置を促す。
【0016】
以上のように本一実施例によれば、水弁5の故障等によってタンク3からのオーバーフローが頻繁に発生すると警報を発し、予備タンク9からの溢水による周囲の浸水被害を防ぐことができる。尚、異物の流し洗いのしかたは、できるだけ予備タンク9の容量を小さくするために、通水時間を減らして何回かの開閉動作を繰り返し、弁部開閉による急激な圧力変化を活かして異物を洗い流すこともできる。また、予備タンク9の代わりに、従来通りの排水路を備えているときには、排水量に制限を受けないから、異物の流し洗い方をもっと積極的にやればよい。すなわち、もっと長時間連続して弁部に通水すれば、この通水の勢いで弁や弁座等に噛み込んだ異物はより効果的に除去される。
【0017】
ところで、予備タンク9はこの温水暖房装置を一時的に設置する場合とか、どうしても排水管が取りにくい場合とかには有効な手段となる。すなわち、予備タンク9の受水容量は限られてくるから、水弁5の漏水流量が多いときには直ぐに警報を出して処置を促し、例えば温水暖房装置の補水回路7へ接続した水道管等の止水栓を閉栓すれば溢水による浸水事故を防止できる。
【0018】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の温水暖房装置の請求項1は、温水暖房装置内にタンクからの循環水のオーバーフローの発生を検出する水検出手段とそれを警報する警報手段を備え、オーバーフローが頻繁に発生した場合異常と判断し、外部に知らせることにより早急な処置を求めて、漏水による被害を防ぐことができる。
【0019】
また、本発明の請求項2では、補給水を制御する水弁の異物噛み込みによる水漏れを水弁の通水による異物の洗滌作用によって自動的に解消することができる。
【0020】
更に、本発明の請求項3では、予備タンクを備えることによって排水工事が不可能な所でも温水暖房装置を設置しても水弁の異物噛み込みによる浸水事故を適切に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の温水暖房装置の原理構成図
【図2】同装置の作動を説明するフローチャート
【図3】従来の温水暖房装置の原理構成図
【符号の説明】
3 タンク
4 水量検出手段
5 水弁
6 排水回路
8 水検出手段
9 予備タンク
11 制御手段
12 警報手段
Claims (3)
- 暖房用の循環水を加熱する熱交換器と、循環水を送給するポンプと、循環水の膨張を吸収するタンクと、このタンクから溢れる水を流す排水回路と、この排水回路の流水の有無を検知する水検出手段と、水供給口からタンクに補給する補水回路と、前記タンクの水量を検知するタンク水量検出手段と、前記補水回路を開閉する水弁と、前記水検出手段と前記タンク水量検出手段からの信号によって前記水弁の開閉を制御する制御手段と、前記水検出手段が前記排水回路の水の流れを検出したとき警報を発する警報手段とを備えた温水暖房装置。
- 制御手段は一定時間繰り返して水弁を開閉させる請求項1記載の温水暖房装置。
- 排水回路を流れる水を溜める予備タンクを備えた請求項1記載の温水暖房装置。
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