JP4989300B2 - 熱媒供給装置 - Google Patents
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その装置側熱媒循環路に装備されて熱媒を循環させる熱媒循環ポンプと、
前記熱媒貯留タンク内の熱媒量を検出する熱媒量検出手段と、
前記熱媒貯留タンクに熱媒を補給する熱媒補給手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられた熱媒供給装置に関する。
ちなみに、前記熱媒供給端末としては、床暖房装置、浴室暖房乾燥機、ファンコンベクタ等が設けられる。
そして、熱媒落ちが発生すると、熱媒貯留タンク内の熱媒量が増加して、熱媒貯留タンクから熱媒がオーバーフローする場合がある。
つまり、熱媒落ちが発生すると、その熱媒落ちが発生した後の熱媒循環ポンプによる熱媒の循環により、設定上限量よりも多くなった熱媒貯留タンク内の熱媒量が、前記漏れ判別用設定時間よりも短い短時間の間に設定下限量よりも少なくなる場合がある。
その装置側熱媒循環路に装備されて熱媒を循環させる熱媒循環ポンプと、
前記熱媒貯留タンク内の熱媒量を検出する熱媒量検出手段と、
前記熱媒貯留タンクに熱媒を補給する熱媒補給手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられたものであって、
第1特徴構成は、前記熱媒貯留タンクからの熱媒のオーバーフローを検出するオーバーフロー検出手段が設けられ、
前記運転制御手段が、前記オーバーフロー検出手段により前記オーバーフローが検出されたときに、前記熱媒循環ポンプを作動させ、且つ、前記オーバーフローが検出されてからの経過時間が監視用設定時間に達するまでの間に前記熱媒量検出手段の検出熱媒量が判別用設定量よりも少なくなる場合は異常ではないと、かつ、前記オーバーフローが検出されてからの経過時間が前記監視用設定時間に達しても前記熱媒量検出手段の検出熱媒量が前記判別用設定量以上の場合は異常であると判別するように構成され、さらに、前記オーバーフローが検出されてからの経過時間が前記監視用設定時間に達しても前記熱媒量検出手段の検出熱媒量が前記判別用設定量以上であり且つ前記オーバーフロー検出手段により前記オーバーフローが検出されない場合は、熱媒漏れ異常であると判別するように構成されている点を特徴とする。
熱媒落ちが発生して、熱媒貯留タンクから熱媒がオーバーフローした後、熱媒循環ポンプによる熱媒の循環により、端末側熱媒循環路の空気溜りが熱媒貯留タンクで大気に放出されて熱媒循環回路が熱媒にて満たされると、熱媒貯留タンク内の熱媒はオーバーフローした分、減少することになるが、熱媒落ちによる熱媒貯留タンクからの熱媒のオーバーフロー量は多いので、短時間の間に熱媒貯留タンク内の熱媒量がかなり減少することになる。
そこで、オーバーフローが検出されてからの経過時間が監視用設定時間に達するまでの間に熱媒量検出手段の検出熱媒量が判別用設定量よりも少なくなる場合は、熱媒落ちが発生したとして、異常ではないと判別するのである。
従って、熱媒落ちが発生しても、熱媒供給装置と熱媒供給端末とにわたって熱媒を循環させる熱媒循環回路に異常が発生したと誤判別するのを回避することが可能となり、熱媒循環回路に係わる異常を的確に判別し得る熱媒供給装置を提供することができるようになった。
加えて、運転制御手段は、オーバーフローが検出されてからの経過時間が監視用設定時間に達しても熱媒量検出手段の検出熱媒量が判別用設定量以上であり且つオーバーフロー検出手段によりオーバーフローが検出されない場合は、熱媒漏れ異常であると判別する。
つまり、端末側熱媒循環路における熱媒供給装置よりも高い位置に位置する部分に、腐食等により微小な孔が形成される、あるいは、端末側熱媒循環路を形成する管部材の嵌合接続部の緩みにより微小な隙間が形成される等、外部と連通する微小な通気部が形成されると、その通気部を通して少しずつ端末側熱媒循環路に空気が流入するので、熱媒貯留タンク内の熱媒量が少しずつ増加して、熱媒貯留タンクから熱媒が少しずつオーバーフローし、そして、そのように熱媒貯留タンクから少しずつ熱媒がオーバーフローする状態がオーバーフロー検出手段により検出されることになるので、そのようにオーバーフローが検出されたときの熱媒貯留タンクからの熱媒のオーバーフロー量は、熱媒落ちが発生したときのオーバーフローにおけるオーバーフロー量に比べて、少ないものである。
そして、そのように通気部が端末側熱媒循環路に形成されることによりオーバーフロー検出手段によりオーバーフローが検出された後、熱媒循環ポンプによる熱媒の循環により、通気部から端末側熱媒循環路内に流入した空気が熱媒貯留タンクにおいて大気に放出されて、熱媒循環回路が熱媒にて満たされると、熱媒貯留タンク内の熱媒はオーバーフローした分、減少することになるが、その減少の程度は、熱媒貯留タンクからの熱媒のオーバーフロー量が熱媒落ちが発生したときのオーバーフロー量よりも少ない分、熱媒落ちが発生したときの熱媒貯留タンク内の熱媒量の減少の程度に比べて小さい。
そこで、実験等により前記判別用設定量を所定に設定することにより、端末側熱媒循環路における熱媒供給装置よりも高い位置に位置する部分に通気部が形成される熱媒漏れ異常か、熱媒落ちかを的確に判別することが可能となるのである。
従って、熱媒循環回路に係わる異常として、端末側熱媒循環路における熱媒供給装置よりも高い位置に位置する部分に外部と連通する通気部が形成される熱媒漏れ異常を的確に判別することができるようになった。
前記運転制御手段が、前記オーバーフロー検出手段により前記オーバーフローが検出されたときに、前記熱媒循環ポンプを作動させている場合はその作動を継続し、且つ、前記熱媒循環ポンプを停止させている場合は前記熱媒循環ポンプの作動を開始するように構成されている点を特徴とする。
そこで、上述のように、オーバーフロー検出手段によりオーバーフローが検出されたときに、熱媒循環ポンプを作動させている場合はその作動を継続し、熱媒循環ポンプを停止させている場合はその熱媒循環ポンプの作動を開始するようにして、熱媒循環回路を通して熱媒を循環させる状態で、オーバーフローが検出されてからの熱媒量検出手段の検出熱媒量を監視して、熱媒落ちが発生したか否かを判別するのである。
従って、オーバーフロー検出手段によりオーバーフローが検出されたときに、熱媒循環ポンプが作動中であるか否かに拘わらず、熱媒循環回路に係わる異常を的確に判別することができるようになった。
前記熱媒加熱部が、前記装置側熱媒循環路を通流する熱媒とその装置側熱媒循環路よりも高圧にて加熱用熱媒循環路を通流する熱媒とを熱交換させる熱交換器にて構成され、
前記運転制御手段が、前記オーバーフローが検出されてからの経過時間が前記監視用設定時間に達しても前記オーバーフロー検出手段により前記オーバーフローが検出されている場合は、前記熱交換器の破損であると判別するように構成されている点を特徴とする。
そこで、オーバーフローが検出されてからの経過時間が監視用設定時間に達してもオーバーフロー検出手段によりオーバーフローが検出されている場合は、熱交換器の破損であると判別するのである。
従って、熱媒循環回路に係わる異常として、熱媒加熱部を構成する熱交換器の破損を的確に判別することができるようになった、
前記運転制御手段が、前記熱媒量検出手段の検出熱媒量が設定下限量よりも少なくなると前記熱媒貯留タンクへの熱媒の補給を開始し且つ前記熱媒量検出手段の検出熱媒量が設定上限量以上になると前記熱媒貯留タンクへの熱媒の補給を終了するように、前記熱媒補給手段の作動を制御する熱媒補給処理を実行し、並びに、
前記熱媒補給処理を実行した後、前記監視用設定時間よりも長い漏れ判別用設定時間が経過するまでの間に、前記熱媒量検出手段の検出情報に基づいて前記熱媒貯留タンク内の熱媒の減少が漏れ判別用条件を満たすと判別すると、熱媒漏れ異常であると判別するように構成されている点を特徴とする。
熱媒循環回路のいずれかの箇所が損傷してその損傷箇所から熱媒が漏れる熱媒漏れ異常が発生すると、熱媒貯留タンク内の熱媒量が少しずつ減少することになり、その熱媒量の減少のペースは、熱媒落ちが発生したときに、熱媒循環ポンプにより熱媒循環回路を通して熱媒が循環されることにより熱媒貯留タンク内の熱媒量が減少するペースに比べて、かなり遅い。
そこで、前記漏れ判別用設定時間を前記監視用設定時間よりも長く設定して、熱媒補給処理を実行した後、前記漏れ判別用設定時間が経過するまでの間に、熱媒量検出手段の検出情報に基づいて熱媒貯留タンク内の熱媒の減少が漏れ判別用条件を満たすと判別すると、熱媒漏れ異常であると判別するようにすることにより、熱媒循環回路から熱媒が漏れる熱媒漏れ異常を的確に判別することが可能となるのである。
従って、熱媒循環回路に係わる異常として、その熱媒循環回路のいずれかの箇所が損傷してその損傷箇所から熱媒が漏れる熱媒漏れ異常を的確に判別することができるようになった。
コージェネレーションシステムは、図1に示すように、電力と熱とを発生する熱電併給装置1と、その熱電併給装置1が発生する熱を冷却水にて回収し、その冷却水を利用して、貯湯タンク2への貯湯及び熱媒供給端末3への熱媒供給を行う暖房貯湯ユニット4と、熱電併給装置1及び暖房貯湯ユニット4の運転を制御する運転制御手段としての運転制御部5などから構成されている。ちなみに、前記熱媒供給端末3として、床暖房装置、浴室暖房乾燥機又はファンコンベクタ等が設けられる。
前記熱電併給装置1は、発電機1gとその発電機1gを駆動するガスエンジン1eとを備えて構成されている。
前記商用電源7は受電電力供給ライン8を介して、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの電力負荷9に電気的に接続されている。
また、インバータ6は、発電電力供給ライン10を介して受電電力供給ライン8に電気的に接続され、熱電併給装置1の発電電力がインバータ6及び発電電力供給ライン10を介して電力負荷9に供給されるように構成されている。
前記電気ヒータ11は、複数の電気ヒータから構成され、インバータ6の出力側に接続された作動スイッチ12により各別にON/OFFが切り換えられるように構成されている。
そして、前記運転制御部5は、余剰電力の大きさが大きくなるほど電気ヒータ11の消費電力が大きくなるように、余剰電力の大きさに応じて電気ヒータ11の消費電力を調整すべく、作動スイッチ12をON/OFF操作するように構成されている。
前記電気ヒータ11は、前記排熱回収用熱媒循環回路15を通流する冷却水を加熱するように設けられている。
前記熱移送用循環ポンプ22は、前記取り出し路25を通して前記貯湯タンク2の下部から湯水を取り出すように前記熱移送用循環路21に設けられ、その熱移送用循環路21における前記取り出し路25の接続箇所から湯水の通流方向に向かって前記貯湯路26の接続箇所に至る部分において、前記熱移送用循環ポンプ22よりも上流側に、前記授熱用熱交換器13が設けられ、下流側に前記補助加熱器23が設けられている。
更に、熱移送用循環路21における前記貯湯路26の接続箇所から湯水の通流方向に向かって前記取り出し路25の接続箇所に至る部分に、電磁比例弁にて構成されて湯水の通流量の調整及び通流の断続を行う暖房弁28、及び、前記受熱用熱交換器17が設けられている。
前記貯湯用給水路29は、上水道に接続された元給水管33に接続されている。
前記暖房用熱媒循環回路19には、熱媒供給端末3への熱媒の供給を断続する熱動弁24が設けられている。
つまり、前記熱媒加熱部Hが、前記装置側熱媒循環路19mを通流する熱媒とその装置側熱媒循環路19mよりも高圧にて熱移送用循環路21(加熱用熱媒循環路に相当する)を通流する熱媒とを熱交換させる受熱用熱交換器17にて構成されている。
更に、運転制御部5は、前記貯湯運転においては、貯湯弁27の開度を設定最小開度に絞っても前記授熱用熱交換器13にて加熱された湯水の温度が前記設定温度よりも低いときは、その温度が前記設定温度になるように、暖房弁28の開度を調整して、授熱用熱交換器13にて加熱された湯の一部を貯湯タンク2をバイパスさせて通流させるように構成されている。
更に、その貯湯運転において、湯水を前記設定温度に加熱するために前記授熱用熱交換器13による加熱では不足するときは、その不足熱量が前記補助加熱器23にて補われることになる。
更に、その熱媒供給運転においては、前記貯湯弁27を閉弁しても前記授熱用熱交換器13にて加熱された湯水の温度が前記設定温度よりも低いときは、供給される湯水を前記設定温度に加熱するように、前記補助加熱器23が加熱作動することになる。
エンジン側熱媒貯留タンク14に対する補給水路32には、そのエンジン側熱媒貯留タンク14への熱媒の補給を断続するエンジン側給水断続弁31eが設けられ、暖房側熱媒貯留タンク18に対する補給水路32には、その暖房側熱媒貯留タンク18への熱媒の補給を断続する暖房側給水断続弁31wが設けられている。
つまり、前記熱媒補給部Aが、前記暖房側熱媒貯留タンク18に対する補給水路32及び前記暖房側給水断続弁31wにより構成される。
そして、端末側熱媒循環路19t内に空気溜りが形成された状態で、暖房用熱媒循環回路19内の熱媒の自重と大気圧との均衡が保たれているときに、そのバランスが崩れて熱媒落ちが発生する場合がある。
そのように熱媒落ちが発生すると、暖房側熱媒貯留タンク18内の熱媒量が増加して、暖房側水流スイッチ40wにより、暖房側熱媒貯留タンク18からの熱媒のオーバーフローが検出される場合がある。
又、前記授熱用熱交換器13において、前記排熱回収用熱媒循環回路15からの冷却水を通流させる流路と前記熱移送用循環路21からの熱媒を通流させる流路とを仕切る伝熱壁に、孔が形成される等の両流路を連通する破損が生じると、圧力が高い方の熱移送用循環路21から排熱回収用熱媒循環回路15に熱媒が流入するので、エンジン側熱媒貯留タンク14の熱媒量が増加して、エンジン側水流スイッチ40eにより、エンジン側熱媒貯留タンク14からの熱媒のオーバーフローが検出されることになる。
前記運転制御部5が、前記暖房側熱媒量検出センサSwの検出熱媒量が設定下限量よりも少なくなると前記暖房側熱媒貯留タンク18への熱媒の補給を開始し且つ前記暖房側熱媒量検出センサSwの検出熱媒量が設定上限量以上になると前記暖房側熱媒貯留タンク18への熱媒の補給を終了するように、前記熱媒補給部Aの作動を制御する熱媒補給処理を実行し、並びに、前記熱媒補給処理を実行した後、漏れ判別用設定時間が経過するまでの間に、前記暖房側熱媒量検出センサSwの検出情報に基づいて前記暖房側熱媒貯留タンク18内の熱媒の減少が漏れ判別用条件を満たすと判別すると、熱媒漏れ異常であると判別する熱媒漏れ判別処理を実行するように構成されている。
又、前記運転制御部5が、前記オーバーフローが検出されてからの経過時間が前記監視用設定時間に達しても前記暖房側熱媒量検出センサSwの検出熱媒量が前記判別用設定量以上であり且つ前記暖房側水流スイッチ40wにより前記オーバーフローが検出されない場合は、熱媒漏れ異常であると判別するように構成されている。
具体的には、暖房用熱媒循環回路19に保有される熱媒の総量を暖房用熱媒循環ポンプ20による単位時間当たりの熱媒通流量にて除して求められる時間、例えば3分間に設定されている。
又、前記漏れ判別用設定時間は、前記監視用設定時間よりも長くなる条件で、前記暖房側熱媒貯留タンク18内の熱媒量が蒸発により設定上限量から設定下限量にまで減少するのに要する時間よりも短い時間、例えば、30時間に設定されている。
又、前記判別用設定量は、前記設定下限量に設定されている。
従って、暖房側水流スイッチ40wによりオーバーフローが検出されてからの経過時間が前記監視用設定時間に達しても暖房側水流スイッチ40wによりオーバーフローが検出されている場合は、前記受熱用熱交換器17の破損であると判別するようにすることにより、受熱用熱交換器17の破損を的確に判別することが可能となる。
従って、暖房側水流スイッチ40wによりオーバーフローが検出されてからの経過時間が前記監視用設定時間に達しても前記暖房側熱媒量検出センサSwの検出熱媒量が前記判別用設定量以上であり且つ前記暖房側水流スイッチ40wによりオーバーフローが検出されない場合は、熱媒漏れ異常であると判別するようにすることにより、端末側熱媒循環路19tにおけるコージェネレーションシステムよりも高い位置に位置する部分に外部と連通する通気部が形成される熱媒漏れ異常を的確に判別することが可能となる。
図3に示すように、前記暖房側水流スイッチ40wにより前記オーバーフローが検出されてからの経過時間を計測する監視用タイマーT1が作動中でないときは(ステップ#1)、ステップ#2で、前記暖房側水流スイッチ40wによりオーバーフローが検出されるか否かを判別し、オーバーフローが検出されると、前記暖房用熱媒循環ポンプ20を作動させている場合はその作動を継続し、前記暖房用熱媒循環ポンプ20を停止させている場合は前記暖房用熱媒循環ポンプ20の作動を開始して、監視用タイマーT1をスタートさせる(ステップ#3〜5)。
つまり、異常ではないと判別することになる。
つまり、前記暖房側熱媒貯留タンク18内の熱媒量が、設定下限量と設定上限量との間に保たれる。
漏れ判別用タイマーT2が前記漏れ判別用設定時間Tdに達するまでの間に、前記暖房側熱媒量検出センサSwの検出熱媒量Qが前記設定下限量Qminよりも少なくなると、熱媒漏れ異常であると判別し、前記警報ランプ43wを点灯させる警報処理を実行し、漏れ判別用タイマーT2し、所定の停止処理を実行して、コージェネレーションシステムの運転を停止させる(ステップ#32、34〜38)。
前記運転制御部5は、前記エンジン側熱媒量検出センサSeの検出熱媒量が設定下限量よりも少なくなると前記エンジン側給水断続弁31eを開弁してエンジン側熱媒貯留タンク14への熱媒の補給を開始し且つ前記エンジン側熱媒量検出センサSeの検出熱媒量が設定上限量以上になると前記エンジン側給水断続弁31eを閉弁して前記エンジン側熱媒貯留タンク14への熱媒の補給を終了する熱媒補給処理を実行し、その熱媒補給処理を実行した後、前記漏れ判別用設定時間が経過するまでの間に、前記暖房側熱媒量検出センサSwの検出熱媒量が設定下限量よりも少なくなると、熱媒漏れ異常であると判別する。
そして、運転制御部5は、熱媒漏れ異常であると判別すると、警報ランプ43eを点灯させる警報処理を実行し、所定の停止処理を実行して、コージェネレーションシステムの運転を停止させる。
次に別実施形態を説明する。
(イ) オーバーフロー検出手段の具体構成は、上記の実施形態において例示した構成、即ち、暖房側水流スイッチ40wに限定されるものではない。
例えば、前記暖房側熱媒貯留タンク18内における前記オーバーフロー管39により熱媒をオーバーフローさせる位置に相当する高さに、オーバーフロー検出用電極を設けて、そのオーバーフロー検出用電極により前記オーバーフロー検出手段を構成しても良い。
例えば、前記監視用設定時間は、暖房用熱媒循環ポンプ20により暖房用熱媒循環回路19を通して熱媒を循環させて端末側熱媒循環路19t内に存在する空気溜りを暖房側熱媒貯留タンク18に流動させるのに要する時間以上の時間に設定する条件で、種々に設定可能である。
つまり、前記監視用設定時間は、上述した設定条件を満たせば、暖房用熱媒循環ポンプ20により暖房用熱媒循環回路19を通して熱媒を一周させるのに要する時間よりも短い時間にも設定可能である。
又、前記監視用設定時間は、暖房用熱媒循環ポンプ20により暖房用熱媒循環回路19を通して熱媒を一周させるのに要する時間よりも長い時間にも設定可能であるが、そのような時間に設定しても異常の判別に要する時間が長くなるだけでメリットがないので、空気溜りが暖房用熱媒循環回路19内に分散して形成される場合も考慮すると、暖房用熱媒循環ポンプ20により暖房用熱媒循環回路19を通して熱媒を一周させるのに要する時間程度に設定するのが好ましい。
前記漏れ判別用設定時間の具体的な設定例も、上記の実施形態において例示した設定例に限定されるものではなく、種々に設定可能である。
又、前記漏れ判別用条件の具体的な設定例も、上記の実施形態において例示した設定例、即ち、前記暖房側熱媒貯留タンク18内の熱媒量が前記設定下限量よりも少なくなる条件に限定されるものではなく、例えば、設定下限量と設定上限量との間に設定された設定量よりも少なくなる条件でも良い。
但し、前記判別用設定量や前記漏れ判別用条件を上述のように設定する場合、熱媒量検出手段としては、上記の実施形態のように熱媒量を段階的に検出するように構成する場合は、検出する熱媒量の段階を多くする必要がある。又、熱媒量検出手段として、熱媒量を連続的に検出するように構成しても良い。
又、熱媒加熱部Hを熱電併給装置1から発生する熱を熱源とするように構成する場合、熱電併給装置1としては、上記の実施形態において例示したエンジン駆動式の回転式発電装置以外に、例えば、燃料電池発電装置を適用することができる。
5 運転制御手段
17 熱交換器
18 熱媒貯留タンク
19m 装置側熱媒循環路
20 熱媒循環ポンプ
21 加熱用熱媒循環路
40w オーバーフロー検出手段
A 熱媒補給手段
Cf 熱媒供給部
Cr 熱媒戻り部
H 熱媒加熱部
Sw 熱媒量検出手段
Claims (4)
- 熱媒加熱部及び大気開放型の熱媒貯留タンクを経由する形態で、熱媒供給端末からの熱媒戻り部とその熱媒供給端末への熱媒供給部とにわたるように形成される装置側熱媒循環路と、
その装置側熱媒循環路に装備されて熱媒を循環させる熱媒循環ポンプと、
前記熱媒貯留タンク内の熱媒量を検出する熱媒量検出手段と、
前記熱媒貯留タンクに熱媒を補給する熱媒補給手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられた熱媒供給装置であって、
前記熱媒貯留タンクからの熱媒のオーバーフローを検出するオーバーフロー検出手段が設けられ、
前記運転制御手段が、
前記オーバーフロー検出手段により前記オーバーフローが検出されたときに、前記熱媒循環ポンプを作動させ、且つ、
前記オーバーフローが検出されてからの経過時間が監視用設定時間に達するまでの間に前記熱媒量検出手段の検出熱媒量が判別用設定量よりも少なくなる場合は異常ではないと、かつ、
前記オーバーフローが検出されてからの経過時間が前記監視用設定時間に達しても前記熱媒量検出手段の検出熱媒量が前記判別用設定量以上の場合は異常であると判別するように構成され、
さらに、前記オーバーフローが検出されてからの経過時間が前記監視用設定時間に達しても前記熱媒量検出手段の検出熱媒量が前記判別用設定量以上であり且つ前記オーバーフロー検出手段により前記オーバーフローが検出されない場合は、熱媒漏れ異常であると判別するように構成されている熱媒供給装置。 - 前記運転制御手段が、前記オーバーフロー検出手段により前記オーバーフローが検出されたときに、前記熱媒循環ポンプを作動させている場合はその作動を継続し、且つ、前記熱媒循環ポンプを停止させている場合は前記熱媒循環ポンプの作動を開始するように構成されている請求項1記載の熱媒供給装置。
- 前記熱媒加熱部が、前記装置側熱媒循環路を通流する熱媒とその装置側熱媒循環路よりも高圧にて加熱用熱媒循環路を通流する熱媒とを熱交換させる熱交換器にて構成され、
前記運転制御手段が、前記オーバーフローが検出されてからの経過時間が前記監視用設定時間に達しても前記オーバーフロー検出手段により前記オーバーフローが検出されている場合は、前記熱交換器の破損であると判別するように構成されている請求項1又は2記載の熱媒供給装置。 - 前記運転制御手段が、前記熱媒量検出手段の検出熱媒量が設定下限量よりも少なくなると前記熱媒貯留タンクへの熱媒の補給を開始し且つ前記熱媒量検出手段の検出熱媒量が設定上限量以上になると前記熱媒貯留タンクへの熱媒の補給を終了するように、前記熱媒補給手段の作動を制御する熱媒補給処理を実行し、並びに、
前記熱媒補給処理を実行した後、前記監視用設定時間よりも長い漏れ判別用設定時間が経過するまでの間に、前記熱媒量検出手段の検出情報に基づいて前記熱媒貯留タンク内の熱媒の減少が漏れ判別用条件を満たすと判別すると、熱媒漏れ異常であると判別するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱媒供給装置。
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