JP3613715B2 - 除草剤組成物 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、芝生用除草剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
ゴルフ場や公園などの芝生地の雑草を防除するために長年にわたって除草剤の研究開発がなされ多種多様な薬剤が実用化されてきた。
しかしながら、芝生に特に洋芝には全く薬害を及ぼすことなくイネ科雑草及び広葉雑草を同時に防除できる除草剤は未だ開発されていない。例えばプロジアミン水和剤はティフトン、ベントグラス、ケンタッキーブルーグラスに農薬登録されている薬剤であるが、キク科雑草は対象外である。イマゾスルフロン水和剤はベントグラス、ケンタッキーブルーグラスに農薬登録されており、一年生広葉雑草に対する除草効果は高いが、イネ科雑草には効果がなく対象外となっている。
従って現状の除草剤の中では、洋芝の中のイネ科雑草と広葉雑草を同時に防除できる薬剤はない。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、式(I):
【化3】
で表される化合物と式(II):
【化4】
で表される化合物とを組み合せることにより、洋芝を含む芝生には全く薬害を発現することなく、多くのイネ科及び広葉雑草に対しては単にそれぞれの除草効果が相加的に得られるだけではなく、相乗的に効果を発揮することを見い出し本発明を完成するに至った。
【0004】
化合物(I)は特開昭60−208977号公報記載の化合物で、従来の除草剤に比して低薬量で優れた除草効果をあげ、なおかつ、トウモロコシ、コムギ等の作物や芝生に対して高い安全性を有する。また、多くの一年生雑草に卓効を示すのみならず多年生雑草にも強い効力を示し、その有用性は大きい。
【0005】
化合物(II)は、特開平2−233665号公報記載の化合物で移植水稲や芝生に対して高い安全性を有し、なおかつノビエ、メヒシバ、スズメノカタビラといったイネ科雑草には強い効力を示す。
【0006】
本発明の組成物は、個々の雑草に対する各成分の相対的活性にもよるが、一般には化合物(I)1重量部当たり、化合物(II)を0.1〜1000重量部含んでいる。多くの場合、本発明の配合除草剤の最高の利点は化合物(I)1重量部当たり化合物(II)が1〜500重量部、特に2〜20重量部、更に特に2.5〜10重量部のときに得られる。これら混合物の処理薬量は、有効成分として0.005〜1g/m2 が適当である。
【0007】
本発明の組成物を使用することにより、従来実現できなかった広範囲の芝生中のイネ科雑草と広葉雑草の同時選択的除草が可能になった。即ち、洋芝を含む芝生例えばコウライシバ、ベントグラス、ケンタッキーブルーグラス中の、イネ科雑草と広葉雑草例えばメヒシバ、スズメノカタビラ、セイヨウタンポポ、ヒメグク等の選択的同時除草が可能になった。そして、その除草作用には相加作用のみならず、相乗作用も認められる。
【0008】
本発明組成物は、活性成分を固体または液体希釈剤からなるキャリヤーと混合した組成物の形態で使用するのが好ましい。組成物は更に界面活性剤を含むのが好ましい。
本発明組成物を除草剤として施用するにあたっては一般には適当な担体、例えばクレー、タルク、ベントナイト、珪藻土等の固体担体或いは水、アルコール類(メタノール、エタノール等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン等)塩素化炭化水素類、エーテル類、ケトン類、エステル類(酢酸エチル等)、酸アミド類(ジメチルホルムアミド等)などの液体担体と混用して適用することができ、所望により乳化剤、湿潤剤、分散剤、結合剤、浸透剤、展着剤、安定剤などを添加し、乳剤、液剤、水和剤、粉剤、粒剤、顆粒剤、懸濁剤等任意の剤型にて実用に供することができる。
この際同時に複数の他の除草剤、殺虫剤、殺菌剤、植物生長調整剤、肥料等と混合使用することも可能である。
【0009】
除草剤混合物の相乗的除草効果については次のように説明することができる。即ち、個々の活性化合物は、その除草活性にそれぞれ欠点を示す場合が多くあるが、その場合2種の活性化合物を組み合せた場合の除草活性が、その2種の化合物の各々の活性の単純な合計(期待される活性)よりも大きくなる場合にこれを相乗作用という。2種の除草剤の特定組合せにより期待される活性は、次のようにして計算することができる(なお、式:数1をコルビーの式という:Colby S.R.除草剤の組合せの相乗及び拮抗作用反応の計算「Weed」15巻20〜22頁、1967年を参照)。
【数1】
α:除草剤AをaKg/haの量で処理した時の抑制率
β:除草剤BをbKg/haの量で処理した時の抑制率
E:除草剤AをaKg/ha、除草剤BをbKg/haの量で処理した場合に期待される抑制率
即ち、実際の抑制率が上記計算より大きいならば組合せによる活性は相乗作用を示すということができる。
【0010】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明における化合物、製剤量、剤形等は実施例のみに限定されるものではない。
尚、「部」は全て重量部を意味する。
【表1】
以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
【0011】
【表2】
以上を均一に混合し、適量の水を加えて混練し、0.8mmφのスクリーンにて押し出し造粒し、50℃で2時間乾燥して粒剤とする。
【0012】
試験例1 土壌処理
縦30cm、横30cm、深さ10cmのプラスチック製箱に殺菌した畑地土壌を入れ、メヒシバ、スズメノカタビラ、セイヨウタンポポの種子ヒメクグの塊茎およびコウライシバの地下茎を各々スポット状に播き、0.5cm覆土した。播種当日100cc/m2 の散布水量で土壌処理を行った。
散布の際の薬液は、前記配合例に準じて、適宜調整された水和剤を水で希釈して小型スプレーで散布した。薬液散布3週間後に、地上部生体重を測定し、次の式で抑制率(%)を求めた。
【数2】
第1表に化合物(I)および化合物(II)の単剤の除草効果試験の結果を示した。
第2表に化合物(I)と化合物(II)とを混合した場合の試験結果を示した。
【0013】
【表3】
【0014】
【表4】
【0015】
試験例2 生育期処理
縦30cm、横30cm、深さ10cmのプラスチック製箱に殺菌した畑地土壌を入れ、メヒシバ、スズメノカタビラ、セイヨウタンポポの種子、ヒメクグの塊茎を各々スポット状に播き、0.5cm覆土した。さらには雑草播種後7日目に10cm四方に切った草丈約2cmのコウライシバ、ベントグラス、ケンタッキーブルーグラスの各ソッドを植え付けた。
雑草播種後10日目に100cc/m2 の散布水量で処理を行った。
散布の際の薬液は、前記配合例に準じて、適宜調整された水和剤を水で希釈して小型スプレーで散布した。薬液散布3週間後に、地上部生体重を測定し、試験例1と同様に抑制率(%)を求めた。
第3表に化合物(I)および化合物(II)の単剤の除草効果試験の結果を示した。
第4表に化合物(I)と化合物(II)とを混合した場合の試験結果を示した。
【0016】
【表5】
【0017】
【表6】
【0018】
【発明の効果】
本発明の組成物を使用することにより、従来実現できなかった広範囲の芝生中のイネ科雑草と広葉雑草の同時選択的除草が可能になった。即ち、洋芝を含む芝生例えばコウライシバ、ベントグラス、ケンタッキーブルーグラス中の、イネ科雑草と広葉雑草例えばメヒシバ、スズメノカタビラ、セイヨウタンポポ、ヒメグク等の選択的同時除草が可能になった。そして、その除草作用には相加作用のみならず、相乗作用も認められる。
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