JPH0460444B2 - - Google Patents
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- JPH0460444B2 JPH0460444B2 JP3133785A JP3133785A JPH0460444B2 JP H0460444 B2 JPH0460444 B2 JP H0460444B2 JP 3133785 A JP3133785 A JP 3133785A JP 3133785 A JP3133785 A JP 3133785A JP H0460444 B2 JPH0460444 B2 JP H0460444B2
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
本発明は式():
で表されるピラゾールスルホニルウレアとS−ベ
ンジル−N−エチル−(1,2−ジメチルプロピ
ル)−チオールカーバメート(以下化合物Aと称
する)またはS−ベンジル−N−ジ−n−プロピ
ルチオールカーバメート(以下化合物Bと称す
る)のいずれかとを有効成分として含有すること
を特徴とする除草剤組成物に関する。長年にわた
る除草剤の研究開発のなかから多種多様な薬剤が
実用化され、これら除草剤は雑草防除作業の省力
化や農園芸作物の生産性向上に寄与してきた。今
日においても、より優れた除草特性を有する新規
薬剤の開発が要望され、特に農園芸用除草剤とし
ては、裁培作物に薬害を及ぼすことなく、対象雑
草のみを選択的にかつ低薬量で防除しうることが
望ましいが、既存の薬剤は必ずしもこの要求を満
たすものではなかつた。 式()で表される化合物は従来の除草剤に比
して低薬量で優れた除草効果をあげ、なおかつイ
ネに対して高い安全性を有する。また、一年生イ
ネ科雑草、一年生広葉雑草に卓効を示すのみなら
ず多年生雑草にも強い効力を示し、その有用性は
大きい。 一方化合物Aおよび化合物Bはノビエ、一年生
雑草に対し式()で表される化合物に比して高
薬量で使用されるがその結果これらの薬剤で防除
困難な多年生雑草の増加をもたらし改善が望まれ
ている。 本発明者は、式()で表される化合物の除草
効果を増大させるべく研究を行つた結果、式
()で表される化合物に、化合物Aまたは化合
物Bを配合すると、それぞれの除草効果が単に相
加的にえられるのみならず、相乗的殺菌効果が現
れる事を見出し本発明を完成した。この相乗効果
は大きく本発明組成物により、イネに対して薬害
を及ぼすこともなく、低薬量でノビエ、一年生雑
草から多年生雑草まで完全に防除でき、本発明の
有用性は非常に大きい。また特にヒエに対する殺
草効果の相乗作用は著しく極めて有用性が高い。 また、本発明除草剤組成物は、雑草の発芽前お
よび発芽後に処理しても効果を有し、土壌処理、
茎葉兼土壌処理でも高い効果が得られる。又、イ
ネ以外の各種穀類に対しても有用であり、その他
の畑地、果樹園などの農園芸分野及び運動場、空
き地、林地、タンクヤード、線路端などの非農耕
地における各種雑草の防除にも適用でき、雑草防
除にあたつて大きな経済的効果を示す。 本発明による組成物は、各成分の相対的活性に
もよるが、一般には化合物Aまたは化合物B1重
量部当たり式()で表される化合物を0.001〜
50重量部に、好適には0.001〜10重量部含んでい
る。適用すべき混合物の量は、多数の因子、例え
ば生育を阻止すべき特定の対象植物の種類などに
より左右されるが、一般に0.001〜1Kg/haの量
が普通は適当である。当業者であれば標準化され
た通常のテストにより特に多数の実験を行わなく
ても適当な使用割合が容易に決定出来る。 本発明組成物は、活性成分を固体または液体希
釈剤からなるキヤリヤーと混合した組成物の形態
で使用するのが好ましい。組成物は更に界面活性
剤を含むのが好ましい。 個々の活性化合物は、その除草活性にそれぞれ
欠点を示す場合が多くあるが、その場合2種の活
性化合物を組合せた場合の除草活性が、その2種
の化合物の各々の活性の単純な合計(期待される
活性)よりも大きくなる場合にこれを相乗作用と
いう。2種の除草剤の特定組合せにより期待され
る活性は、次のようにして計算することができ
る。(Colby S.R.除草剤の組合せの相乗及び拮抗
作用反応の計算「Weed」15巻20〜22頁、1967年
を参照) E=α+β−α・β/100 α:除草剤AをaKg/haの量で処理した時の抑
制率 β:除草剤BをbKg/haの量で処理した時の抑
制率 E:除草剤AをaKg/ha、除草剤BをbKg/ha
の量で処理した場合に期待される抑制率 即ち、実際の抑制率が上記計算より大きいなら
ば組合せによる活性は相乗作用を示すということ
ができる。 以下本発明を実施例によりさらに具体的に説明
するが、本発明における化合物、製剤量、剤型等
は実施例のみに限定されるものではない。 尚、「部」は全て重量部を意味する。 配合例1 粒剤 化合物() …… 0.07部 化合物A …… 7 部 ベントナイト…… 50 部 タルク …… 42.93部 以上を均一に混合粉砕して後少量の水を加えて
撹拌混合捏和し、押し出し式造粒機で造粒し、乾
燥して粒剤にする。 配合例2 粒剤 化合物() …… 0.05部 化合物B …… 10 部 ベントナイト…… 50 部 タルク …… 39.95部 以上を均一に混合粉砕して後少量の水を加えて
撹拌混合捏和し、押し出し式造粒機で造粒し、乾
燥して粒剤にする。 試験例1 湛水条件における除草効果試験 1/5000アールのワグネルポツト中に沖積土壌を
入れた後、水を入れて混和し水深2cmの淡水条件
とする。タイヌビエ、広葉雑草(コナギ、アゼ
キ、キカシグサ)ホタルイのそれぞれの種子を、
上記のポツトに混播し、さらにウリカワ、ミズガ
ヤツリ、クログワイの塊茎を置床した。さらに
2.5葉期のイネ苗を移植した。ポツトを25〜30℃
の温室内において植物を育成し、播種後10日目、
タイヌビエが1.5葉期の時期に水面へ所定の薬量
になるように、薬剤希釈液をメスピペツトで滴下
処理した。薬液滴下後3週目に各種雑草に対する
除草効果を下記の判定基準に従つて調査した。結
果は第2表及び第3表に示す。 判定基準 5…殺草率 90%以上(ほとんど完全枯死) 4…殺草率 70〜89% 3…殺草率 40〜69% 2…殺草率 20〜39% 1…殺草率 5〜19% 0…殺草率 5%以下(ほとんど効力なし) 但し、上記の殺草率は、薬剤処理区の地上部生
草重および無処理区の地上部生草重を測定して下
記の式により求めたものである。 殺草率=(1−処理区の地上部生草重/無処理区の地上
部生草重)×100
ンジル−N−エチル−(1,2−ジメチルプロピ
ル)−チオールカーバメート(以下化合物Aと称
する)またはS−ベンジル−N−ジ−n−プロピ
ルチオールカーバメート(以下化合物Bと称す
る)のいずれかとを有効成分として含有すること
を特徴とする除草剤組成物に関する。長年にわた
る除草剤の研究開発のなかから多種多様な薬剤が
実用化され、これら除草剤は雑草防除作業の省力
化や農園芸作物の生産性向上に寄与してきた。今
日においても、より優れた除草特性を有する新規
薬剤の開発が要望され、特に農園芸用除草剤とし
ては、裁培作物に薬害を及ぼすことなく、対象雑
草のみを選択的にかつ低薬量で防除しうることが
望ましいが、既存の薬剤は必ずしもこの要求を満
たすものではなかつた。 式()で表される化合物は従来の除草剤に比
して低薬量で優れた除草効果をあげ、なおかつイ
ネに対して高い安全性を有する。また、一年生イ
ネ科雑草、一年生広葉雑草に卓効を示すのみなら
ず多年生雑草にも強い効力を示し、その有用性は
大きい。 一方化合物Aおよび化合物Bはノビエ、一年生
雑草に対し式()で表される化合物に比して高
薬量で使用されるがその結果これらの薬剤で防除
困難な多年生雑草の増加をもたらし改善が望まれ
ている。 本発明者は、式()で表される化合物の除草
効果を増大させるべく研究を行つた結果、式
()で表される化合物に、化合物Aまたは化合
物Bを配合すると、それぞれの除草効果が単に相
加的にえられるのみならず、相乗的殺菌効果が現
れる事を見出し本発明を完成した。この相乗効果
は大きく本発明組成物により、イネに対して薬害
を及ぼすこともなく、低薬量でノビエ、一年生雑
草から多年生雑草まで完全に防除でき、本発明の
有用性は非常に大きい。また特にヒエに対する殺
草効果の相乗作用は著しく極めて有用性が高い。 また、本発明除草剤組成物は、雑草の発芽前お
よび発芽後に処理しても効果を有し、土壌処理、
茎葉兼土壌処理でも高い効果が得られる。又、イ
ネ以外の各種穀類に対しても有用であり、その他
の畑地、果樹園などの農園芸分野及び運動場、空
き地、林地、タンクヤード、線路端などの非農耕
地における各種雑草の防除にも適用でき、雑草防
除にあたつて大きな経済的効果を示す。 本発明による組成物は、各成分の相対的活性に
もよるが、一般には化合物Aまたは化合物B1重
量部当たり式()で表される化合物を0.001〜
50重量部に、好適には0.001〜10重量部含んでい
る。適用すべき混合物の量は、多数の因子、例え
ば生育を阻止すべき特定の対象植物の種類などに
より左右されるが、一般に0.001〜1Kg/haの量
が普通は適当である。当業者であれば標準化され
た通常のテストにより特に多数の実験を行わなく
ても適当な使用割合が容易に決定出来る。 本発明組成物は、活性成分を固体または液体希
釈剤からなるキヤリヤーと混合した組成物の形態
で使用するのが好ましい。組成物は更に界面活性
剤を含むのが好ましい。 個々の活性化合物は、その除草活性にそれぞれ
欠点を示す場合が多くあるが、その場合2種の活
性化合物を組合せた場合の除草活性が、その2種
の化合物の各々の活性の単純な合計(期待される
活性)よりも大きくなる場合にこれを相乗作用と
いう。2種の除草剤の特定組合せにより期待され
る活性は、次のようにして計算することができ
る。(Colby S.R.除草剤の組合せの相乗及び拮抗
作用反応の計算「Weed」15巻20〜22頁、1967年
を参照) E=α+β−α・β/100 α:除草剤AをaKg/haの量で処理した時の抑
制率 β:除草剤BをbKg/haの量で処理した時の抑
制率 E:除草剤AをaKg/ha、除草剤BをbKg/ha
の量で処理した場合に期待される抑制率 即ち、実際の抑制率が上記計算より大きいなら
ば組合せによる活性は相乗作用を示すということ
ができる。 以下本発明を実施例によりさらに具体的に説明
するが、本発明における化合物、製剤量、剤型等
は実施例のみに限定されるものではない。 尚、「部」は全て重量部を意味する。 配合例1 粒剤 化合物() …… 0.07部 化合物A …… 7 部 ベントナイト…… 50 部 タルク …… 42.93部 以上を均一に混合粉砕して後少量の水を加えて
撹拌混合捏和し、押し出し式造粒機で造粒し、乾
燥して粒剤にする。 配合例2 粒剤 化合物() …… 0.05部 化合物B …… 10 部 ベントナイト…… 50 部 タルク …… 39.95部 以上を均一に混合粉砕して後少量の水を加えて
撹拌混合捏和し、押し出し式造粒機で造粒し、乾
燥して粒剤にする。 試験例1 湛水条件における除草効果試験 1/5000アールのワグネルポツト中に沖積土壌を
入れた後、水を入れて混和し水深2cmの淡水条件
とする。タイヌビエ、広葉雑草(コナギ、アゼ
キ、キカシグサ)ホタルイのそれぞれの種子を、
上記のポツトに混播し、さらにウリカワ、ミズガ
ヤツリ、クログワイの塊茎を置床した。さらに
2.5葉期のイネ苗を移植した。ポツトを25〜30℃
の温室内において植物を育成し、播種後10日目、
タイヌビエが1.5葉期の時期に水面へ所定の薬量
になるように、薬剤希釈液をメスピペツトで滴下
処理した。薬液滴下後3週目に各種雑草に対する
除草効果を下記の判定基準に従つて調査した。結
果は第2表及び第3表に示す。 判定基準 5…殺草率 90%以上(ほとんど完全枯死) 4…殺草率 70〜89% 3…殺草率 40〜69% 2…殺草率 20〜39% 1…殺草率 5〜19% 0…殺草率 5%以下(ほとんど効力なし) 但し、上記の殺草率は、薬剤処理区の地上部生
草重および無処理区の地上部生草重を測定して下
記の式により求めたものである。 殺草率=(1−処理区の地上部生草重/無処理区の地上
部生草重)×100
【表】
【表】
試験例2 ヒエに対する相乗効果試験
内径8cmのポリエチレン製ポツトに水田土壌を
充填し、水田状態でタイヌビエを育成し、ヒエの
2葉期に粒剤に製剤した各所定の薬剤を湛水土壌
処理した。ポツトは25〜30℃の温室内に置いて管
理育成し、処理後30日目に残存しているヒエの地
上部生草重及び無処理区の地上部生草重を測定
し、殺草率を算出し下記の判定基準に従つて判定
した。結果を第4表及び第5表に示す。 評点 殺草率 0 0〜 9% 1 10〜19% 2 20〜29% 3 30〜39% 4 40〜49% 5 50〜59% 6 60〜69% 7 70〜79% 8 80〜89% 9 90〜99% 10 100%
充填し、水田状態でタイヌビエを育成し、ヒエの
2葉期に粒剤に製剤した各所定の薬剤を湛水土壌
処理した。ポツトは25〜30℃の温室内に置いて管
理育成し、処理後30日目に残存しているヒエの地
上部生草重及び無処理区の地上部生草重を測定
し、殺草率を算出し下記の判定基準に従つて判定
した。結果を第4表及び第5表に示す。 評点 殺草率 0 0〜 9% 1 10〜19% 2 20〜29% 3 30〜39% 4 40〜49% 5 50〜59% 6 60〜69% 7 70〜79% 8 80〜89% 9 90〜99% 10 100%
【表】
【表】
【表】
待値を示す。
以上の表から明らかなように、本発明組成物
は、一般式()で表される化合物及び従来公知
の除草剤それぞれの活性の単純な合計にとどまら
ず、より大きな相乗的除草活性を有しており更に
かつ低薬量で対象雑草を選択的に完全に防除する
ことができる。
以上の表から明らかなように、本発明組成物
は、一般式()で表される化合物及び従来公知
の除草剤それぞれの活性の単純な合計にとどまら
ず、より大きな相乗的除草活性を有しており更に
かつ低薬量で対象雑草を選択的に完全に防除する
ことができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式(): で表されるピラゾールスルホニルウレアとS−ベ
ンジル−N−エチル−N−(1,2−ジメチルプ
ロピル)−チオールカーバメートまたはS−ベン
ジル−N−ジ−n−プロピルチオールカーバメー
トのいずれかを有効成分として含有することを特
徴とする除草剤組成物。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60031337A JPS61191602A (ja) | 1985-02-19 | 1985-02-19 | 除草剤組成物 |
KR1019860001105A KR930002954B1 (ko) | 1985-02-19 | 1986-02-18 | 제초제 조성물 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60031337A JPS61191602A (ja) | 1985-02-19 | 1985-02-19 | 除草剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61191602A JPS61191602A (ja) | 1986-08-26 |
JPH0460444B2 true JPH0460444B2 (ja) | 1992-09-28 |
Family
ID=12328432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60031337A Granted JPS61191602A (ja) | 1985-02-19 | 1985-02-19 | 除草剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61191602A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61233604A (ja) * | 1985-04-09 | 1986-10-17 | Nissan Chem Ind Ltd | 除草剤組成物 |
WO2005092102A1 (en) * | 2004-03-26 | 2005-10-06 | Syngenta Participations Ag | Use of prosulfocarb to control undesired vegetation in rice fields |
-
1985
- 1985-02-19 JP JP60031337A patent/JPS61191602A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61191602A (ja) | 1986-08-26 |
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