JP3613686B1 - 溶湯運搬用取鍋及び溶湯出湯方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 確実に加圧用ガスを導入することができる加圧出湯型の溶湯運搬用取鍋及び溶湯出湯方法を提供すること。
【解決手段】 溶湯を収容する取鍋本体と、取鍋本体の上端開口部を覆う上蓋と、上蓋の一部に形成された開口部を開閉可能に覆う作業用蓋と、取鍋本体の下端部から取鍋本体より上方まで延びる出湯部とを備える加圧出湯型の溶湯運搬用取鍋であって、作業用蓋1が、上蓋の開口部を上方から覆う上凸形の蓋本体13a,13bと、蓋本体13a,13bの天面に設けられたガス導入部11と、蓋本体13a,13bの内部に設けられた耐熱層とを備え、耐熱層が通気性耐火材層12で構成され、取鍋本体内を加圧するガスが、ガス導入部11から通気性耐火材層12を介して、取鍋本体内に導入されるように構成されている。通気性耐火材層12とガス導入部11との間に、通気性断熱材層又はガス通流部を有する断熱材層を含んでいてもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、溶湯の鋳造場所に設置されている溶湯保持炉に、溶融したアルミニウムなどの溶湯を運搬し、供給するのに用いられる加圧出湯型の溶湯運搬用取鍋及び溶湯出湯方法に関する。
ダイキャスト法によって、アルミニウムやアルミニウム合金の鋳造品を製造する場合には、生産性を高くするために、通常多数のダイキャストマシーンを備えた工場で鋳造作業が行われる。ダイキャストマシーンへの溶湯の給湯は、溶湯保持炉から注湯鍋に溶湯を移し、注湯鍋から溶湯を供給する方法によって行われている。一方、溶湯保持炉には、常に所定の量の溶湯が保持されている必要があるため、工場内に設けられている溶解炉で溶解された溶湯や工場外から運び込まれる溶湯が、所定量が維持されるように絶えず供給されるようになっている。
図14は、従来の加圧出湯型の溶湯運搬用取鍋の1例を示す断面図である。なお、図14(a)は溶湯運搬用取鍋全体を示す図、(b)は作業用蓋を開けた状態を示す図である。図14に示した溶湯運搬用取鍋は、溶湯を収容する取鍋本体101と、取鍋本体を覆う上蓋102と、上蓋102に開閉可能に設けられた作業用蓋103と、作業用蓋103に設けられた取鍋内の溶湯表面(湯面)を加圧するためのガス導入部104と、取鍋本体101に設けられた出湯部105とを備えている。
なお、作業用蓋103は、取鍋本体101への溶湯の注入、湯面のスカム(アルミニウムの酸化物など)の除去、溶湯の温度測定などの作業に利用される開口部111を塞ぐものである。また、取鍋本体101、上蓋102、作業用蓋103の外表面は、通常鉄皮107、108、109によって構成されている。また、取鍋本体101、上蓋102、作業用蓋103などの内側は、耐火性材料110で内張りされている。さらに、断熱性を高めるために、耐火性材料110と鉄皮107、108、109との間に、断熱性材料などが内張りされることもある。また、出湯速度を調節したり、加圧を中止するために、導入したガスを排出するガス排出部113が設けられている。
溶湯を出湯する際には、ガス導入部104から貫通孔112を介して空気などのガスを導入し、湯面を加圧することにより、出湯口106から溶湯保持炉へ溶湯を供給するようになっている。このように、湯面を加圧することによって溶湯を出湯するのは、取鍋を傾斜させて、出湯速度を調節しながら保持炉へ注入する以前の注入方法は、高度な熟練技術を必要とし、かつ数カ所の保持炉で同様な作業を行うのは作業負荷が大きく、そのような作業をなくしたいためである。
前述のように、溶湯が工場外の溶解工場から鋳造を行う工場の溶湯保持炉に供給されることがあり、その場合には、溶湯が収容された溶湯運搬用取鍋が、トラックなどの搬送手段によって搬送される。トラックなどが公道を走行すると、路面の凹凸や曲がり角でのカーブによって湯面が大きく揺れ、そのはずみで溶湯がスプラッシュとなって、上蓋102や作業用蓋103の内面に付着することがある。
図14に示した溶湯運搬用取鍋は、ガス導入部104が作業用蓋103に設けられているタイプである(例えば、特許文献1)。ガス導入部104が作業用蓋103に設けられる以前は、ガス導入部は主として上蓋102に設けられていた。図14に示した溶湯運搬用取鍋の場合には、ガス導入部104の孔112が、湯面から距離をとることができる作業用蓋103に設けられているので、ガス導入部104を上蓋102に設ける場合に比べて、貫通孔112が、溶湯やそのスプラッシュによって、孔詰まりを起こすことが少なくなったとされている。
特許第3323489号公報
ガス導入部104を作業用蓋103に設けることによって、ガス導入部の孔が溶湯の飛散によって詰まることがある程度改善された。しかし、路面の状態やトラックなどの搬送手段の条件、溶湯の量などによっては、貫通孔112の孔詰まりを完全に解消することができるとは言えない。貫通孔112が孔詰まりすると、出湯作業に支障をきたし、著しい場合には出湯が困難となる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、確実に加圧用ガスを導入することができる加圧出湯型の溶湯運搬用取鍋及び溶湯出湯方法を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するための本発明に係る加圧出湯型の溶湯運搬用取鍋(1)は、溶湯を収容する取鍋本体と、該取鍋本体の上端開口部を覆う上蓋と、該上蓋の一部に形成された開口部を開閉可能に覆う作業用蓋と、前記取鍋本体の下端部から前記上蓋より上方まで延びる出湯部とを備える加圧出湯型の溶湯運搬用取鍋であって、前記作業用蓋が、前記上蓋の開口部を上方から覆う蓋本体と、該蓋本体の天面に設けられたガス導入部と、前記蓋本体の内に設けられた耐熱層とを備え、該耐熱層が、通気性耐火材層で構成され、前記取鍋本体内を加圧するガスが、前記ガス導入部から、前記通気性耐火材層を介して前記取鍋本体内に導入されるように構成されていることを特徴としている。
また、本発明に係る溶湯運搬用取鍋(2)は、上記溶湯運搬用取鍋(1)において、前記耐熱層が、前記通気性耐火材層の前記ガス導入部側に、通気性断熱材層を備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る溶湯運搬用取鍋(3)は、上記溶湯運搬用取鍋(1)において、前記耐熱層が、前記通気性耐火材層の前記ガス導入部側に、ガス通流部を有する断熱材層を備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る溶湯運搬用取鍋(4)は、上記溶湯運搬用取鍋(1)〜(3)のいずれかにおいて、前記作業用蓋が、前記ガス導入部と前記通気性耐火材層との間に、ガス溜め部として機能する空間部を備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る溶湯運搬用取鍋(5)は、上記溶湯運搬用取鍋(1)〜(4)のいずれかにおいて、前記作業用蓋が、前記通気性耐火材層の前記取鍋本体側の面に、前記通気性耐火材層を支持するとともに通気性を有する金属製支持体を備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る溶湯運搬用取鍋(6)は、上記溶湯運搬用取鍋(5)において、前記作業用蓋が、前記金属製支持体の前記取鍋本体側に、前記金属製支持体を覆う通気性耐火材カバーを備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る溶湯運搬用取鍋(7)は、上記溶湯運搬用取鍋(1)〜(4)のいずれかにおいて、前記作業用蓋が、前記通気性耐火材層の前記取鍋本体側の面に、前記通気性耐材層を支持するとともに通気用開口部を有する金属製支持体を備え、該金属製支持体が、前記通気用開口部の下方に間隔をあけて、通気用開口部保護プレートを備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る溶湯運搬用取鍋(8)は、上記溶湯運搬用取鍋(7)において、前記通気用開口部保護プレートが、中心部から外周部にかけて下方に傾いていることを特徴としている。
また、本発明に係る溶湯運搬用取鍋(9)は、上記溶湯運搬用取鍋(1)〜(8)のいずれかにおいて、前記作業用蓋が、前記取鍋本体内のガスを排出するガス排出部を備えていることを特徴としている。
本発明に係る溶湯出湯方法は、前記溶湯運搬用取鍋(1)〜(9)のいずれかの前記取鍋本体に溶湯を注入した後、前記上蓋及び前記作業用蓋により前記取鍋本体を実質的に密封し、前記ガス導入部から、前記通気性耐火材層を介して加圧用のガスを導入することにより前記溶湯の湯面を加圧し、前記出湯部から溶湯を出湯させることを特徴としている。
前述の溶湯運搬用取鍋(1)によれば、作業用蓋の耐熱層である通気性耐火材層が取鍋本体に面する面積、すなわち、ガスが通流する部分の面積が広いので、たとえ通気性耐火材層の一部が目詰まりしたとしても、その他の部分でガスの通流が起こる。したがって、溶湯運搬用取鍋内への加圧用ガスの供給に支障を来すことがなく、溶湯の出湯が困難となる事態が生じることがほとんどない。また、ガス導入部が、ガスの導入とともに溶湯運搬用取鍋内のガスの排出機能を備えている場合には、ガスの排出に支障を来す事態が起こることもほとんどない。
また、前述の溶湯運搬用取鍋(2)又は(3)によれば、作業用蓋に断熱材層が設けられているので、作業用蓋部から放散する熱を少なくすることができる。したがって、溶湯運搬用取鍋内の溶湯の温度低下を低く抑えることができる。
また、前述の溶湯運搬用取鍋(4)によれば、通気性耐火材層のガス導入部側に、ガス溜め用の空間部が設けられているので、通気性が低い通気性耐火材層が設けられている場合でも、空間部に面する部分に対応する領域を通気性層として使用することができる。そのため、空間部を設けない場合に比べ、ガスの通過有効面積を大きくすることが可能で、通気性耐火材層に部分的な目詰まりが生じても、必要量のガスを供給し、又は排出することができる。
また、前述の溶湯運搬用取鍋(5)によれば、作業用蓋の通気性耐火材層の取鍋本体側の面に、通気性耐火材層を支持するとともに通気性を有する金属製支持体を備えているので、通気性耐火材層の脱落を防止したり、球状の耐火材で構成された通気性耐火材層が用いられる場合にそれを支持することができる。
また、前述の溶湯運搬用取鍋(6)によれば、上記の金属製支持体を覆う通気性耐火材カバーを備えているので、金属製支持体が、付着した溶湯(アルミニウムやアルミニウム合金など)との反応によって脆弱化し、損傷することを防止することができる。
また、前述の溶湯運搬用取鍋(7)によれば、作業用蓋が、通気性耐火材層の取鍋本体側の面に、通気性耐材層を支持するとともに通気用開口部を有する金属製支持体を備え、金属製支持体が、通気用開口部の下方に間隔をあけて、通気用開口部保護プレートを備えているので、溶湯が通気性耐火材層に直接付着することを防止することができる。溶湯運搬用取鍋は、運搬中又は出湯のための準備作業中に大きく揺れることがあり、そのような場合には、通気性耐火材層に溶湯が付着しやすい。付着した溶湯は固まり、通気性耐火材層の一部とともに剥離して溶湯中に落下することがある。また、通気性耐火材層から加圧用ガスが取鍋本体内に流れにくくなることがある。溶湯運搬用取鍋(7)の場合には、金属製支持体が、通気用開口部の下方に保護プレートを備えているので、溶湯が直接通気用開口部に露出した通気性耐火材層に接触することを防止できる。また、溶湯は、金属製支持体に付着しにくいので、操業に支障をきたすことがなく、ほとんど損傷を受けることもない。したがって、長期間安定して使用することができる。
また、前述の溶湯運搬用取鍋(8)によれば、溶湯運搬用取鍋(7)における保護プレートが、中心部から外周部にかけて下方に傾いているので、保護プレートの上に溶湯が乗った場合にも、溶湯が流れ落ちやすい。したがって、保護プレートに溶湯が固化して残ることがほとんどなく、溶湯運搬用取鍋が大きく揺動するような使い方の場合にも、長期間支障をきたすことなく使用することができる。
また、前述の溶湯運搬用取鍋(9)によれば、作業用蓋に取鍋本体内のガスを排出するガス排出部が設けられているので、ガスの排出操作が容易である。特に緊急にガス排出を行う必要がある場合には、操作が単純であるので誤操作を防止することができる。
また、前述の溶湯出湯方法によれば、上記溶湯運搬用取鍋(1)〜(9)のいずれかを用いて、溶湯を収容・搬送し、出湯操作が行われるので、加圧用ガスの取鍋本体への供給が困難になることがなく、確実に出湯作業を行うことができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態に係る溶湯運搬用取鍋を具体的に説明する。なお、各図面においては、同一又は同種の部分に同じ符号を付し、重複する説明を省略することがある。
本発明が対象としている溶湯運搬用取鍋は加圧出湯型の溶湯運搬用取鍋であり、主要部の構成は図14に1例を示した従来の加圧出湯型の溶湯運搬用取鍋とほぼ同様である。特に相違する点は作業用蓋の構成であるので、主として作業用蓋を詳細に説明する。
なお、加圧出湯型の溶湯運搬用取鍋における主要部の構成とは、図14に示したように、溶湯を収容する取鍋本体101と、取鍋本体の上端開口部を覆う上蓋102と、上蓋102の一部に形成された開口部を開閉可能に覆う作業用蓋103とを備え、作業用蓋103が、上蓋102の開口部を上方から覆う蓋本体109と、蓋本体109の天面に設けられた取鍋内の湯面を加圧するためのガス導入部104と、蓋本体109の内に設けられた耐熱層とを備え、さらに、取鍋本体101の下端部から取鍋本体101より上方まで延びる出湯部105とを備えていることである。また、取鍋本体101、上蓋102の外表面は、鉄皮107、108によって構成されており、取鍋本体101、上蓋102などの鉄皮107、108の内側には、耐火性材料又は耐火性材料と断熱性材料とで構成された内張り110が設けられている。
溶湯運搬用取鍋に収納される溶湯の量は、1000kgf前後の場合が多い。その場合、溶湯運搬用取鍋の大きさは、取鍋本体101の底から作業用蓋103までの高さが約700〜1200mm程度、外径が上蓋102の部分で1000〜1400mm程度、取鍋本体101の内径(内張110の内側)が700〜1000mm程度、深さが700〜1000mm程度である。また、作業用蓋103は、外径が500mm程度、厚さが約100〜約150mm程度で、鉄皮109の内側には、厚さが約25〜約100mmの耐火材などが内張りされている。
また、取鍋本体101と上蓋102との間、上蓋102と作業用蓋103との間は、耐熱性(例えば、カーボン系)のシール材などを使用して、実質的に密封されるように構成されている。この密封の程度は、溶湯出湯時に取鍋内がゲージ圧で最高約6×104Pa(約0.6kgf/cm2)まで加圧されるので、それに耐え得る密封度であり、取鍋内の圧力調整上支障がない程度の洩れは許される程度を意味する。また、出湯部105は、図14に示した出湯部のタイプに限定されるものではなく、加圧出湯型の溶湯運搬用取鍋に適用されるものであればその他のタイプでもよい。
図1は、本発明の実施の形態(1)に係る溶湯運搬用取鍋に用いられる作業用蓋の構成を示す断面図である。図1に示した作業用蓋1は、ガス導入部11と耐熱層である通気性耐火材層12とを備えている。なお、作業用蓋1の上面及び側壁部はそれぞれ鉄皮13a、13bで構成され、側壁部の鉄皮13bの下端部には、リング状のシール用部材14が接合されている。
なお、ガス導入部11とガス供給装置(図示省略)との間には、溶湯運搬用取鍋内の圧力を調節する圧力調節手段(図示省略)が設けられている。さらに、圧力調節手段には、必要に応じて、ガスの導入と排出を切り替える切替弁を設けることにより、ガス導入部11を介して、溶湯運搬用取鍋内のガスを放出する機能を持たせるようにしてもよい。また、加圧用のガスには、空気が用いられることが多いが、窒素ガス、アルゴンガスなどの不活性ガスであってもよい。
図2は、通気性耐火材層12の具体的な構成例を示す断面図である。図2(a)は、通気性耐火材層12全体が、通気性を有する多孔質の耐火性材料の層12a、例えば、径が1mm以下程度の細かい孔を有するアルミナ系、ムライト(シリカ−アルミナ)系、シリカ系、珪酸カルシウム系などの多孔質焼結体などによって構成された例である。この多孔質焼結体は、比較的通気性が低い材料である。
図2(b)は、交絡する骨格や紐状体の隙間をガスが流れるタイプである。例えば、通気性耐火材層12全体が、空孔率が著しく高く、連続気孔を有する三次元骨格構造の多孔体(例えば、商品名:セラミックフォーム)層12bで構成された層である。三次元骨格構造の多孔体は、通常アルミニウムやアルミニウム合金の溶湯中に存在する酸化物などの不純物をろ過するフィルタとしても用いられているものであり、空孔率が80〜90%であるため、通気性が極めて大きい。また、アルミナ−コージェライト系、アルミナ系、ムライト系などの耐火性材料で構成されているので耐火性にも優れている。したがって、通気性耐火材層12b用として好適である。
上記の紐状体の隙間をガスが流れるタイプの一つに、紐状の耐火性材料がパックされ焼結された態様をした通気性紐状焼結体があり、この紐状焼結体も通気性耐火材層12b用として好適である。さらに、耐火性ファイバがボード状に成形された通気性ファイバ成形体もあり、通気性が高い通気性耐火材層12b用として適している。
図2(c)は、通気性耐火材層12が多孔質の耐火性材層12a部と非通気性の耐火材層部15とで構成された例、同図(d)は、通気性耐火材層12が三次元骨格構造の多孔体層12b部とキャスタブル、耐火煉瓦などの非通気性の耐火材層部15とで構成された例である。図2(c)、(d)に示したように、通気性耐火材層12は、必ずしも全面が通気性を有する耐火材層で構成されている必要はない。通気性耐火材層12全体として通気性を備えていればよい。ただし、溶湯のスプラッシュ等により一部目詰まりが生じた場合でも通気性を確保することができるように、非通気性の耐火材層部15の面積割合を設定することが望ましい。
なお、図2(c)、(d)に示したように、通気性耐火材層12が全面に存在しない場合には、通気性耐火材層12と、ガス導入部11との間に、後に説明するように、ガス溜め用のヘッダとして機能する空間部を備えることが好ましい。
図2(e)は、通気性耐火材層12が、アルミナ系、ムライト(シリカ−アルミナ)系、珪酸カルシウム系などの耐火材で製造された球で構成された耐火材層12cの例である。この耐火材層12cは、耐火材の球の層を所定の厚さに保持するための通気性を有する2枚の保持部材16aと、2枚の保持部材16aを所定の間隔を隔てて保持する側壁部材16bとを備えている。
保持部材16aは通気性を有するもので、網状又は多数の孔が設けられた板状の金属材料で構成されている。保持部材16a、側壁部材16bには、耐熱性、耐酸化性を有する金属材料、例えば、Cr−Mo系、ステンレス鋼系などの鋼材が適している。また、網の目開きや孔の径は、耐火材の球が洩れないように設定されている。また、耐火材の球の大きさは、適度の通気性を確保するために、直径約5〜約20mmの範囲であることが好ましい。
なお、耐火材の球は、直接保持部材16aで保持するのではなく、通気性を有するシート状の耐火材で包み、シート状の耐火材を介して保持部材16aで保持するようにしてもよい。その場合には、保持部材の目開きや孔の径を、耐火材の球の径より大きくすることができる。また、上記の説明では、耐火材の球としたが、球形に限定されるものではなく、形状は角形、不定形の形など、粒同士の間で隙間が形成さるものであれば、球形以外の形状でもよい。
図2(a)〜(e)に示した通気性耐火材層12の厚さは、前述のように、約25〜約100mmである。
図3は、本発明の実施の形態(2)に係る溶湯運搬用取鍋に用いられる作業用蓋2の構成を示す断面図である。なお、図3に示した耐熱層は、前述の図1、図2を用いて説明した作業用蓋2における通気性耐火材層12を含むもので、通気性耐火材層12は厚さ以外は同様のものであるので、その詳しい説明を省略する。
図3に示した作業用蓋2は、ガス導入部11と通気性耐火材層12との間に、通気性断熱材層21を備えている。通気性断熱材層21は、約800℃までの耐熱性と通気性と断熱性とを備えている材料であれば利用可能である。例えば、板状又はブロック状に成形された多孔質成形体、ファイバ(短繊維)が、ボード状又はシート状に成形されたファイバ成形体(例えば、商品名:カオウールなど)を利用することができる。
通気性耐火材層12と通気性断熱材層21との厚さの関係は、層全体の断熱性能、通気性耐火材層12と通気性断熱材層21の熱伝導率、それぞれの材料の強度などによって設計上変わるものであるので、それらの条件に応じて適宜選択することが好ましい。ただし、ある程度の断熱効果を得るためには、通気性断熱材層21の厚さを少なくとも30mm程度とすることが好ましい。
図4は、本発明の実施の形態(3)に係る溶湯運搬用取鍋に用いられる作業用蓋3の構成を示す断面図である。なお、図4に示した耐熱層は、前述の作業用蓋1における通気性耐火材層12を含むもので、通気性耐火材層12は、厚さ以外は同様のものであるので、その詳しい説明を省略する。
図4に示した作業用蓋3は、ガス導入部11と通気性耐火材層12との間に、ガス通流部32を有する断熱材層31を備えている。ガス通流部32は、溶湯運搬用取鍋内への加圧用ガスの導入、溶湯運搬用取鍋内からのガス排出用に断熱材層31設けられた孔である。ガス通流部32と溶湯運搬用取鍋内との間は、ガスはむろん通気性耐火材層12部を流れる。
断熱材層31は、通気性を有する必要はなく、約800℃までの耐熱性と断熱性とを備えている材料であれば使用可能である。断熱材層31には、例えば、断熱キャスタブル、多孔質の成形体などを利用することができる。また、前述の通気性のあるファイバ成形体(例えば、商品名:カオウールなど)を利用することもできる。
通気性耐火材層12と断熱材層31との厚さの関係は、層全体の断熱性能、通気性耐火材層12と断熱材層31の熱伝導率、それぞれの材料の強度などによって設計上変わるものであるので、それらの条件に応じて適宜選択することが好ましい。ただし、ある程度の断熱効果を得るためには、断熱材層31の厚さを少なくとも30mm程度とすることが好ましい。
図5は、本発明の実施の形態(4)に係る溶湯運搬用取鍋に用いられる作業用蓋の構成を示す断面図である。図5に示した作業用蓋4a(図5(a))、4b(同図(b))、4c(同図(c))は、それぞれ図1に示した作業用蓋1、図3に示した作業用蓋2、図4に示した作業用蓋3に対応している。ただし、通気性耐火材層12又は通気性断熱材層21のガス導入部11側に、導入ガス溜部として機能する空間部41a、41bを備えている点が相違する。なお、図5(c)に示した作業用蓋4cの場合には、断熱材層31が非通気性であるため、空間部41bが、通気性耐火材層12と断熱材層31との間に設けられている。
空間部41a、41bの広さは、通気性耐火材層12や通気性断熱材層21の全面に対応する広さとする必要はない。ただし、通気性耐火材層12や通気性断熱材層21の通気性が低い場合には広い方がよく、多孔質焼結体(例えば、図2(a)参照)のように通気性が低い層が用いられる場合には、通気性耐火材層12や通気性断熱材層21の面積に対する広さを、通気性に応じて設定することが好ましい。また、空間部41a、41bの高さ(厚さ)は、約5〜約20mmとすることが好ましい。
この空間部41a、41bは、通気性耐火材層12又は通気性断熱材層21及び通気性耐火材層12の通気性が低い場合に特に効果的である。すなわち、空間部41a、41bに面する通気性耐火材層12又は通気性断熱材層21の面積を広くすることによって、溶湯運搬用取鍋に導入するガス又は溶湯運搬用取鍋内から放出するガスの流量を多くすることができる。
図6は、本発明の実施の形態(5)に係る溶湯運搬用取鍋に用いられる作業用蓋の構成を示す断面図である。図6に示した作業用蓋5は、通気性耐火材層12下面に金属製支持体51を備えている。この金属製支持体51は、通気性耐火材層12の脱落を防止したり、図2(e)に示した球状の耐火材で構成された通気性耐火材層12cを支持するのに効果を発揮するものである。また、金属製支持体51は、上蓋102と作業用蓋1〜3,4a〜4cとの間の密封に支障を来さないように、シール用部材14の内側に取り付けることが好ましい。
上記の金属製支持体51には、通気性耐火材層12と取鍋本体101との間のガスの流れの妨げにならないように、金網、格子状の棒鋼、多数の孔が設けられた金属板などが適している。また、金属製支持体51に用いる金属材料には、耐熱性、耐酸化性を有するCr−Mo系、ステンレス鋼系などの鋼材が適している。
図7は、本発明の実施の形態(6)に係る溶湯運搬用取鍋に用いられる作業用蓋の構成を示す断面図である。図7に示した作業用蓋6は、上記の実施の形態(5)に係る作業用蓋5における金属製支持体51の下面(取鍋本体101側)に、通気性耐火材カバー61を備えている。この通気性耐火材カバー61は、金属製支持体51が溶湯のアルミニウムやアルミニウム合金の付着によって損傷することを防止する働きをするものである。通常アルミニウムと鉄との間では、両者の合金化により脆い金属間化合物が生成しやすい。そのため、金属製支持体51に直接アルミニウムなどの溶湯が付着しないようにすることにより、金属製支持体51の耐久性を伸ばすことができる。
通気性耐火材カバー61には、ガラス繊維などの材料で形成された不織布状シートが適している。工業的に使用されているものには、断熱用クロスなどがあり、いずれも通気性耐火材カバー61として利用することができる。なお、通気性耐火材カバー61は、必ずしも作業用蓋6に取り付けられている必要はなく、不織布状シートを上蓋102と作業用蓋との間に挟んで保持するようにしてもよい。また、通気性耐火材カバー62を特に必要とするのは、溶湯を収容して溶湯運搬用取鍋を搬送する時であるので、その間にのみ使用するようにしてもよい。
図8は、本発明の実施の形態(7)に係る溶湯運搬用取鍋に用いられる作業用蓋の構成を示す図であり、(a)は断面図、(b)は下側から見た平面図である。図8に示した作業用蓋7は、上記の実施の形態(4)に係る作業用蓋4cにおける通気性耐火材層12の下面に、金属製支持体70aが取り付けられている。この金属製支持体70aは、本体部71、通気用開口部保護プレート(以下、保護プレートと略記する)72及び保護プレート72を本体部71に固定する固定部材73で構成されている。なお、図8には、実施の形態(4)に係る作業用蓋4cに金属製支持体70aを取り付ける例を示したが、金属製支持体70aを取り付ける作業用蓋は、実施の形態(1)〜(4)に示したいずれの作業用蓋でもよい。
図9は、金属製支持体70aを示す斜視図、図10は、金属製支持体70aのうちの一部を示す部分拡大断面図であり、(a)は本体部71の縁部71c、(b)は固定部材73の固定部を示す図である。
図9に示したように、本体部71は、底板71a及び縁部71cを備え、底板71aには複数の通気用開口部71bが設けられている。また、保護プレート72は、複数の通気用開口部71bの下方に間隔をあけて設けられており、その大きさが、通気用開口部71bが位置する領域に対応している。
通気用開口部71bは、通気性耐火材層12を通過したガスを取鍋内に流すための開口部であり、底板71aの中心部近傍に設けられている。通気用開口部71bは、複数であることが好ましいが、必ずしも複数である必要はなく、1つでもよい。通気用開口部71bの1つの大きさは、取鍋本体の溶湯上部の空間部容積、加圧用ガスの流量、通気用開口部71bの個数などに応じて、適切な値を選択するのがよい。
保護プレート72は、中心部から外周部にかけて下方に傾いていることが好ましく、ほぼ陣笠形の形状がよい。ただし、下方への傾きは直線形である必要はなく、丸味を帯びた形状等その他の形状であってもよい。上記のように、中心部から外周部にかけて下向きに傾斜しているのは、溶湯が飛散し保護プレート72の上に乗った際に、流れ落ちやすくするためである。また、保護プレート72の大きさ(径)の上限は、作業用蓋7が取鍋に被せられた際に、取鍋の開口部111(図14参照)との間に、少なくとも20mm程度の隙間が設けられるようにすることが好ましい。
本体部71と保護プレート72との間は、固定部材73によって両者を結合すればよい。図10(b)に、固定部材73による固定方法の1例を示した。図10(b)に示したように、底板71aと保護プレート72に孔をあけ、それらの孔に棒状の固定部材73を挿入し、溶接等により接合する方法が好ましい。
図10(a)に示したように、本体部71の縁部71cには、突起部71eが設けられていることが好ましい。この突起部71eは、本体部71を作業用蓋7に取り付ける際に、正確に位置決めするために利用される。すなわち、図8に示した作業用蓋7を組み立てる1つの方法として、鉄皮13aの取り付け、断熱材層31、通気性耐火材層12などの埋め込みに先だって、リング状のシール用部材14に支持部材70aを嵌め込む方法がある。この場合、シール用部材14の上方から、支持部材70aの縁部71cの外周面が、シール用部材14の内周面に接するようにして押し込む。突起部71eがシール用部材14の上端面に当たるまで押し込むことによって、シール用部材14の下端面に対して、支持部材70a底板71aの位置を正確に設定することができる。
図11は、支持部材に係る別の実施の形態を示す斜視図である。図11に示した支持部材70bは、図9に示した支持部材70aのうち、縁部71cが異なる例である。支持部材70bの場合には、周方向の幅が狭い複数の縁部76cが部分的に設けられている。このように、縁部は、図9に示したように、必ずしもリング状である必要はない。
図12は、支持部材に係るさらに別の実施の形態を示す斜視図である。図12に示した支持部材70cは、図9に示した支持部材70a、図11に示した支持部材70bに対して、縁部71c又は76cを備えていない例である。縁部71c又は76cは必ずしも必要ではない。縁部がない支持部材70cの場合には、底板71aの外周部77cを、シール部材14に対して溶接等の手段により接合すればよい。
図8〜図12に示した支持部材70a、70b、70cの底板71a、保護プレート72は、取鍋本体に収容される溶湯の熱に耐えるように、例えば、クロム系のステンレス鋼、クロム−モリブデン系の鋼等、耐熱性に優れた金属材料で構成することが好ましい。また、高温強度、支持部材としての強度等の観点から、例えば、底板71aの厚さは約4mm以上、保護プレート72の厚さは約3mm以上とすることが好ましい。
なお、支持部材70a、70b及び70cに設けられる保護プレート72の形状は、中心部から外周部に向けて下方に傾斜している場合を示したが、溶湯の飛散がそれほど激しくない使い方の場合には、保護プレートはほぼ平板状であってもよい。
図13は、本発明の実施の形態(7)に係る溶湯運搬用取鍋に用いられる作業用蓋の構成を示す断面図であり、(a)は通気性耐火材層12のみで構成された作業用蓋8aにガス排出部81aが設けられた例、(b)は通気性耐火材層12と断熱材層31とで構成された作業用蓋8bにガス排出部81bが設けられた例である。
図13(a)に示したガス排出部81aは、作業用蓋8aが、通気性耐火材層12のみで構成されているので、ガス排出部81aの開口部が通気性耐火材層12の上面に位置している。また、図13(b)に示したガス排出部81bは、作業用蓋8bが、通気性耐火材層12と断熱材層31とで構成されているので、ガス排出部81bの開口部が通気性耐火材層12の上面、断熱材層31の下面部に位置している。
すでに説明したように、溶湯運搬用取鍋内のガスの排出には、ガス導入部11を利用することができる。ただし、ガスの導入と排出を別の系統とする場合には、図13(a)、(b)に示したような位置にガス排出部81a、81bを設けることが好ましい。
本発明の実施の形態(1)に係る溶湯運搬用取鍋に用いられる作業用蓋の構成を示す断面図である。 通気性耐火材層の具体的な構成例を示す断面図である。 本発明の実施の形態(2)に係る溶湯運搬用取鍋に用いられる作業用蓋の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態(3)に係る溶湯運搬用取鍋に用いられる作業用蓋の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態(4)に係る溶湯運搬用取鍋に用いられる作業用蓋の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態(5)に係る溶湯運搬用取鍋に用いられる作業用蓋の構成を示す図であり、(a)は断面図、(b)は平面図である。 本発明の実施の形態(6)に係る溶湯運搬用取鍋に用いられる作業用蓋の構成を示す図であり、(a)は断面図、(b)は平面図である。 本発明の実施の形態(7)に係る溶湯運搬用取鍋に用いられる作業用蓋の構成を示す図であり、(a)は断面図、(b)は平面図である。 本発明の実施の形態(7)に係る溶湯運搬用取鍋に用いられる作業用蓋の構成部材である金属製支持体を示す斜視図である。 本発明の実施の形態(7)に係る溶湯運搬用取鍋に用いられる作業用蓋の構成部材である金属製支持体の一部を示す部分拡大断面図であり、(a)は縁部の構造、(b)は保護プレートの取り付け部を示す図である。 本発明の実施の形態(7)に係る溶湯運搬用取鍋に用いられる作業用蓋の構成部材である金属製支持体の別の態様を示す斜視図である。 本発明の実施の形態(7)に係る溶湯運搬用取鍋に用いられる作業用蓋の構成部材である金属製支持体のさらに別の態様を示す斜視図である。 本発明の実施の形態(8)に係る溶湯運搬用取鍋に用いられる作業用蓋の構成を示す断面図であり、(a)は通気性耐火材層のみで構成された作業用蓋にガス排出部が設けられた例、(b)は通気性耐火材層と断熱材層で構成された作業用蓋にガス排出部が設けられた例である。 従来の加圧出湯型の溶湯運搬用取鍋の1例を示す断面図である。
符号の説明
1、2、3、4a、4b、4c、5、6、7、8a、8b、103 作業用蓋
11、104 ガス導入部
12 通気性耐火材層
13a、13b 鉄皮
14 シール用部材
15 非通気性耐火材層
21 通気性断熱材層
31 断熱材層
41a、41b 空間部
51、70a、70b、70c 金属製支持体
61 通気性耐火材カバー
71、76、77 金属製支持体の本体部
72 保護プレート
73 固定部材
81a、81b ガス排出部
101 取鍋本体
102 上蓋
105 出湯部
107,108、109 鉄皮
110 耐火性材料

Claims (10)

  1. 溶湯を収容する取鍋本体と、該取鍋本体の上端開口部を覆う上蓋と、該上蓋の一部に形成された開口部を開閉可能に覆う作業用蓋と、前記取鍋本体の下端部から前記取鍋本体より上方まで延びる出湯部とを備える加圧出湯型の溶湯運搬用取鍋であって、
    前記作業用蓋が、前記上蓋の開口部を上方から覆う蓋本体と、該蓋本体の天面に設けられたガス導入部と、前記蓋本体の内側に設けられた耐熱層とを備え、
    該耐熱層が、通気性耐火材層で構成され、
    前記取鍋本体内を加圧するガスが、前記ガス導入部から、前記通気性耐火材層を介して前記取鍋本体内に導入されるように構成されていることを特徴とする溶湯運搬用取鍋。
  2. 前記耐熱層が、前記通気性耐火材層の前記ガス導入部側に通気性断熱材層を備えていることを特徴とする請求項1に記載の溶湯運搬用取鍋。
  3. 前記耐熱層が、前記通気性耐火材層の前記ガス導入部側に、ガス通流部を有する断熱材層を備えていることを特徴とする請求項1に記載の溶湯運搬用取鍋。
  4. 前記作業用蓋が、前記ガス導入部と前記通気性耐火材層との間に、ガス溜め部として機能する空間部を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の溶湯運搬用取鍋。
  5. 前記作業用蓋が、前記通気性耐火材層の前記取鍋本体側の面に、前記通気性耐火材層を支持するとともに通気性を有する金属製支持体を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の溶湯運搬用取鍋。
  6. 前記作業用蓋が、前記金属製支持体の前記取鍋本体側に、前記金属製支持体を覆う通気性耐火材カバーを備えていることを特徴とする請求項5に記載の溶湯運搬用取鍋。
  7. 前記作業用蓋が、前記通気性耐火材層の前記取鍋本体側の面に、前記通気性耐火材層を支持するとともに通気用開口部を有する金属製支持体を備え、該金属製支持体が、前記通気用開口部の下方に間隔をあけて、通気用開口部保護プレートを備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の溶湯運搬用取鍋。
  8. 前記通気用開口部保護プレートが、中心部から外周部にかけて下方に傾いていることを特徴とする請求項7に記載の溶湯運搬用取鍋。
  9. 前記作業用蓋が、前記取鍋本体内のガスを排出するガス排出部を備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかの項に記載の溶湯運搬用取鍋。
  10. 前記請求項1〜9のいずれかの項に記載の溶湯運搬用取鍋における前記取鍋本体に溶湯を注入した後、前記上蓋及び前記作業用蓋により前記取鍋本体を実質的に密封し、前記ガス導入部から、前記通気性耐火材層を介して加圧用のガスを導入することにより前記溶湯の湯面を加圧し、前記出湯部から溶湯を出湯させることを特徴とする溶湯出湯方法。
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