JP3613130B2 - 遠隔監視制御システムの操作用端末器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号線を介して伝送ユニットに複数個の端末器を接続し、いずれかの端末器にスイッチの操作によって入力される監視データに基づいて生成した制御データを、スイッチを操作した端末器に対してアドレスデータにより対応付けられている他の端末器に伝送して前記他の端末器により負荷を制御するようにした遠隔監視制御システムに用いられる端末器であって、上述したスイッチが設けられている遠隔監視制御システムの操作用端末器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図25に示す構成を有した遠隔監視制御システムが知られている(たとえば、特開昭62−193483号公報)。伝送ユニット41には、2線式の信号線Lsを介して、スイッチSWの操作により監視データが入力される複数個の端末器42、リレーRyを介して負荷(図示せず)を制御する複数個の端末器43などが接続される。端末器42,43には、それぞれ個別のアドレスデータが設定され、アドレスデータを用いて伝送ユニット41が端末器42,43を認識する。スイッチSWを備える端末器42を操作用端末器とし、リレーRyを介して負荷を制御する端末器43を制御用端末器とする。制御用端末器43により制御されるリレーRyは、負荷と電源との間に挿入された接点を有し、制御用端末器43の出力に応じて接点が開閉される。また、リレーRyのコイルに印加する電圧を与えるために、商用電源を降圧するリレートランスTが設けられている。リレーRyはラッチング型のリレーを内蔵したいわゆるリモコンリレーを用いている。
【0003】
伝送ユニット41は信号線Lsに対して、図26(a)(b)のような形式の伝送信号Vsを送出する。すなわち、伝送信号Vsは、信号送出開始を示すスタートパルスSY、信号モードを示すモードデータ信号MD、操作用端末器42や制御用端末器43を各別に呼び出すためのアドレスデータを伝送するアドレスデータ信号AD、負荷を制御するための制御データを伝送する制御データ信号CD、伝送エラーを検出するためのチェックサムデータ信号CS、操作用端末器42や制御用端末器43からの返送信号を受信するタイムスロットである信号返送期間WTよりなる複極(±24V)の時分割多重信号であり、パルス幅変調によってデータが伝送されるようになっている。
【0004】
各操作用端末器42および各制御用端末器43では、信号線Lsを介して受信した伝送信号Vsのアドレスデータがそれぞれに設定されているアドレスデータに一致すると、伝送信号Vsの制御データを取り込むとともに、伝送信号Vsの信号返送期間WTに同期して監視データ信号を電流モード(信号線Lsを適当な低インピーダンスを介して短絡することにより送出される信号)として返送する。
【0005】
また、伝送ユニット41には、モードデータ信号MDをダミーモードとし、各操作用端末器42および制御用端末器43には設定されていない空きアドレスをアドレスデータとして備えたダミー伝送信号を送出するダミー信号送信手段が設けられる。伝送ユニット1には、いずれかの操作用端末器42から発生した図26(c)のような割り込み信号を受信したときに割り込み信号を発生した操作用端末器42を検出した後、その操作用端末器42をアクセスして監視データを返送させる割り込み処理手段も設けられる。すなわち、常時はダミー信号送信手段によってダミー信号を信号線Lsに送出し、操作用端末器42から発生した割り込み信号をダミー伝送信号のスタートパルス信号STに同期して検出すると、割り込み処理手段によって伝送ユニット41からモードデータ信号MDをアドレス確認モードとした伝送信号Vsを送出する。割り込み信号を発生した操作用端末器42は、アドレス確認モードの伝送信号Vsを受信すると、この伝送信号Vsの信号返送期間WTに同期して操作用端末器42に設定されているアドレスデータを返送する。このようにして伝送ユニット41では割り込み信号を発生した操作用端末器のアドレスを獲得し、獲得したアドレスを用いて操作用端末器42をアクセスすることによって、操作用端末器42からの監視データを受け取る。
【0006】
伝送ユニット41では、操作用端末器42から返送された監視データに基づいて、スイッチSWに対する対応関係があらかじめ設定されている負荷を接続した制御用端末器43に伝送する制御データを作成するとともに、その制御データを含む伝送信号Vsを信号線Lsに送出し、対応する制御用端末器43に制御データを伝送して負荷を制御する。
【0007】
ところで、操作用端末器42としては、図27に示すように、押操作されるスイッチSWのハンドル15を前面に備えた器体1を備え、器体1の前面でハンドル15に隣接する部位に表示窓45a,45bを設けた構成のものがある。器体1には負荷の動作状態に応じて点灯状態が変化する発光素子(図示せず)が収納されており、表示窓を通して発光素子の点灯状態を視認できるようにしてある。図27に示す例では2個の表示窓45a,45bを器体1に設けてあり、図27(a)のようにハンドル15の近傍に表示窓45a,45bを備えている器体1の前面に、図27(b)のように化粧カバー30を取り付けてある。化粧カバー30は、ハンドル15に対応する部位に透明な窓部33aを有した銘板33を備えるとともに、表示窓45a,45bに対応する部位に透光窓33b,33cを備える。ハンドル15と銘板33との間にはシート状のネームカード(図示せず)が配置される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、器体1の前面においてスイッチSWを操作するためのハンドル15の近傍に表示窓45a,45bを設けているものであるから、負荷の動作状態を示す発光素子の点灯状態は小面積の表示窓45a,45bを通してしか確認することができないものである。つまり、器体1の前面の大部分はハンドル15によって占められるから、残りの小面積内で表示窓45a,45bを設けることになり表示窓45a,45bが小面積になる。したがって、ビルなどで複数台の操作用端末器42を監視盤40に一括して配列することによって負荷の動作状態を集中監視するような場合には、図28に示すように、負荷の状態を示す発光素子を内蔵した表示用端末器44を操作用端末器42とは別に設け、各操作用端末器42に表示用端末器44を隣接させて配置しているのが現状である。表示窓45a,45bの面積を大きくするにはハンドル15を小型化することが考えられるがハンドル15を操作しにくくなり、一方、ハンドル15の大きさを保ちながら表示窓45a,45bの面積を大きくすれば器体1が大型化することになる。
【0009】
結局、上述のように複数台の操作用端末器42を配列して監視盤40を構成する場合のように、負荷状態を示す表示を見やすくすることが必要な場合には、操作用端末器42だけではなく別途に表示用端末器44が必要になり、設置面積が大きくなったり、コスト高につながるという問題を有している。また、操作用端末器42と表示用端末器44との両方に信号線Lsを接続し、アドレスも操作用端末器42だけではなく表示用端末器44にも設定しなければならないから、アドレス設定作業も非常に面倒になる。
【0010】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、従来構成よりも負荷の動作状態を表示する部分の面積を大きくすることによって、別途に表示用端末器を設けることなく負荷の動作状態を示す表示の視認を容易にし、かつ複数台を一括して配列する場合でも比較的小面積で配列することを可能とした遠隔監視制御システムの操作用端末器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、信号線を介して伝送ユニットに複数台の端末器を接続し、アドレスデータおよび制御データを含む伝送信号を伝送ユニットから各端末器に対して時分割多重方式で伝送し、いずれかの端末器によって入力される監視データに基づいて生成した制御データを監視データが入力された端末器に対してアドレスデータにより対応付けられている他の端末器に伝送して前記他の端末器により負荷を制御する遠隔監視制御システムに用いられ、監視データを入力するスイッチを備えた操作用端末器であって、前記スイッチを収納した器体と、前記スイッチを押操作するように設けられ前記器体の前面に露出する拡散透過性材料からなるハンドルと、前記ハンドルに臨む形で器体に収納され前記負荷の動作に応じて点灯状態が変化する発光素子とを備え、前記発光素子は前記スイッチを実装した回路基板とは別に設けた表示基板に実装され、前記ハンドルの内底面に保持突起が突設されるとともに前記保持突起における前記ハンドルからの突出部位には前記表示基板の厚み寸法を残して先端部が大径となった保持部が形成され、かつ前記保持突起の基部には前記スイッチの操作子の先端に当接する押し部が形成され、前記保持突起は前記表示基板に設けた透孔に前記保持部を通すことを可能にする割溝を有し、前記ハンドルと前記表示基板とが凹凸係合するものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本実施形態では、図1に示すように、1つの器体1に4個のスイッチSWを設けた例を示す。この器体1の長手方向(図1における右上−左下方向)の寸法は、大角連用形(JIS C8304参照)と称する埋込型の配線器具の施工時に用いる取付枠に1個だけ取着可能な寸法に形成してある。したがって、本実施形態に示す器体1の長手方向の寸法は後述する取付枠の窓孔の長手方向の寸法に相当する寸法になる。この寸法を大角連用形の配線器具と同様に、「3個モジュール寸法」と呼ぶ。
【0024】
器体1は、前面(図1における上面)が開放されたボディ11と、ボディ11の前面側に配置されるカバー12とにより形成される。ボディ11の周部には4箇所に組立孔13が形成され、カバー12の後縁から突出する組立脚14が組立孔13に挿入されるとともに、組立脚14の後端部に設けた引掛爪14aが組立孔13の後端周部に係止されることによって、ボディ11とカバー12とが結合される。要するに、ボディ11にカバー12を位置合わせして互いに押し付けるだけでボディ11とカバー12とが結合される。
【0025】
器体1の内部には操作用端末器42としての機能を実現するための回路部を実装した回路基板21が収納され、この回路基板21には4個のスイッチSWが実装される。また、回路基板21に信号線Lsを接続するために、接続線Lcを介して回路基板21に端子22が接続される。各端子22は端子板22aに端子ねじ22bを螺合させたねじ付き端子であって、ボディ11の後面に端子板22aの一部と端子ねじ22bとが露出するように配置される。
【0026】
各スイッチSWは小型の押釦スイッチ(いわゆるタクトスイッチ)であって、押操作されるハンドル15を介して押操作されるようになっている。各ハンドル15は外形形状が矩形状であって、カバー12の前壁に4個設けたハンドル取付孔16にそれぞれ挿通され、それぞれ前後に移動自在となるようにして前端部がカバー12の前面側に露出する。各ハンドル15の四周の外側面には抜止爪15aが突設され、抜止爪15aはハンドル取付孔16の周部後面に当接可能になっている。したがって、ハンドル15は抜止爪15aによりカバー12から前方への脱落が防止される。ハンドル15は合成樹脂成型品であって拡散透過性が付与されている。すなわち、ハンドル15は透過性を有する合成樹脂としてアクリルあるいはポリエチレンを用いて形成され、拡散透過性を付与するために、乳白色とするか、拡散材を混入するか、表面にシボ加工を施すか、これらの組み合わせとするかのいずれかの技術を用いている。
【0027】
ところで、各ハンドル15にそれぞれ対応するようにプリント基板からなる表示基板23を設けてあり、各表示基板23はテープ電線24を介して回路基板21に接続してある。各表示基板23にはそれぞれスイッチSWにおいて押操作される操作子25が挿通される透孔23aが形成されるとともに、各表示基板23を通してハンドル16に螺合するねじ26を用いて各表示基板23が各ハンドル16にそれぞれ固定される。表示基板23においてハンドル16の内面側に対向する一面(図1における上面)には発光ダイオードのチップ素子らなる発光素子27が複数個(図示例では8個)ずつ面実装される。ここにおいて、発光素子27は表示基板23の全面にほぼ均等に分布するように配置されている。また、発光素子27としては、異色のものを同数個ずつ設けるか、2色発光ダイオードを設けることによって、少なくとも異なる2色から一方の発光色を選択できるようにしてある。たとえば、緑色と赤色との発光色が選択されており、発光色を異ならせることによって負荷のオンとオフとの動作状態を表すことができる。
【0028】
上述したように、ハンドル15は拡散透過性を有しているから、発光素子27の点灯によってハンドル15の全体が照光されることになり、負荷の動作状態に応じた表示をハンドル15と同程度の面積で行うことができ、従来構成のようにハンドル15とは別に表示窓を設ける場合に比較すれば、器体1を大型化することなく発光部位の面積を大きくとることができる。また、表示基板23はハンドル16に取り付けられており、発光素子27からの大部分の光がハンドル16を透過するから、発光素子27から出力された光を効率よく表示に用いることができ、結果的に比較的明るい表示を行いながらも発光素子27の点灯に要する消費電力を抑制することが可能になる。しかも、同じ発光色について複数個の発光素子27を設け、かつ発光素子27を表示基板23の上に分散して配置しているから、ハンドル15の全体からほぼ均一に光を取り出すことが可能になる。さらに、負荷の動作状態を示すための表示面積が大きくなったことによって明るい場所でも識別が容易であり、とくに発光色の色差を大きくしておけば、識別がより一層容易になる。
【0029】
表示基板23のうちの1枚(図示例では右端の表示基板23)には赤外線を媒体とする光ワイヤレス信号を投受光する投光素子28aおよび受光素子28bが配置される。すなわち、操作用端末器42にはアドレスの設定が必要であって、本実施形態における操作用端末器42では不揮発性メモリ(EEPROM)からなるアドレス記憶部(図示せず)を設け、光ワイヤレス信号を用いてアドレス記憶部へのアドレスの書込および読出を行うようにしてある。そのため、外部に設けたアドレス設定器との間で光ワイヤレス信号を投受光するために投光素子28aおよび受光素子28bが設けられる。投光素子28aおよび受光素子28bは発光素子27とともに表示基板23に実装され、表示基板23はハンドル15で覆われているから、、光ワイヤレス信号もハンドル15を通して投受光されることになる。つまり、光ワイヤレス信号の投受光部は外観に影響することがない。ここで、光ワイヤレス信号は赤外光であり、発光素子27は可視光領域で発光するから、発光素子27からの光が光ワイヤレス信号に干渉することはない。また、光ワイヤレス信号が拡散透過性を有したハンドル15を透過することになるが、受光素子28bとして高感度のものを用いたり、受光素子28bの出力に対する増幅度を高めたりすれば、とくに問題は生じない。
【0030】
カバー12の前面にはハンドル15を収納している中央部分が両側部よりも前方に突出する突台17が形成され、突台17の両側面には複数箇所(図示例では各面2箇所ずつ)の引掛突起18が突設される。器体1の前面には引掛突起18に係合可能な引掛脚31を有した化粧カバー30が着脱可能に取着される。化粧カバー30は、カバー12に取着した状態において各ハンドル15をそれぞれ露出させる4個のネーム取付孔32を有し、化粧カバー30の前面には少なくともネーム取付孔32を覆う部位に透明な窓部33aを有した銘板33が重複する形で固着される。ネーム取付孔32には各スイッチSWにより操作される負荷に関連付けた名称を表記することができるネームカード34が保持される。つまり、ネームカード34は銘板33の窓部33aとハンドル15との間に配置されることになる。上述したように発光素子27からの光はハンドル15を透過するから、ネームカード34も光を透過するように透過性材料(透明樹脂シート)により形成されている。また、窓部33aは薄肉に形成され、ハンドル15に重複した状態でハンドル15を押操作できる程度の可撓性を有している。
【0031】
上述したように、本実施形態における器体1は埋込型の配線器具に用いる取付枠に取付可能であって、取付枠に取着するために、カバー12の両側面にそれぞれ2対ずつの取付爪19を突設してある。各取付爪19は組立脚14の基部付近に一対ずつ設けられる。一方、取付枠2は、図2に示すように中央部に窓孔51を有する矩形枠状に形成され、窓孔51を囲む左右の縦枠部52にそれぞれ3対ずつ設けた器具取付手段としての器具取付孔53に対して器体1に設けた取付爪19が係合可能になっている。つまり、取付爪19が器具取付孔53に係合することによって器体1が取付枠2に保持される。取付枠2の窓孔51を囲む上下の横枠部54にはそれぞれねじ挿通孔55が形成され、施工面にスイッチボックスのような埋込ボックスが埋設されているときには、ねじ挿通孔55を通してボックスねじ56(図3参照)を埋込ボックスに螺合させることによって、取付枠2を施工面に固定できるようにしてある。また、取付枠2の各横枠部54には挟み金具引掛孔57も形成され、挟み金具引掛孔57に挟み金具(図示せず)の一端部を挿入して枢支することが可能になっている。挟み金具にはねじ挿通孔55を通して挿入される締結ねじ(図示せず)が螺合し、締結ねじを締め付ける量に応じて挟み金具の他端部と取付枠2の周部との距離が可変になるように構成されている。したがって、壁パネルに取付枠2を固定するにあたっては、壁パネルに取付孔を形成しておき、締結ねじを挟み金具を緩く螺合させた状態で挟み金具を取付孔に挿入し、その後、締結ねじを締め付けることで挟み金具と取付枠2との間に取付孔の周部を挟持することができる。取付枠2の上下の横枠部54には取付枠2の前面側に重複する化粧プレート(図示せず)を取り付けるためのねじ孔58も形成される。つまり、化粧プレートを通してねじ孔58に螺合するねじを用いれば、化粧プレートをねじによって取付枠2に取り付けることができる。
【0032】
しかして、図4のように、本実施形態の操作用端末器42を監視盤40に複数台取り付けることによって、負荷の動作状態を集中監視すれば、従来構成に比較して表示用端末器が不要になったことによって、監視盤40の設置スペースを従来構成よりも大幅に低減することが可能になる。
【0033】
(第2の実施の形態)
本実施形態は、図5に示すように、発光素子27としてリード付きの部品を用い、表示基板23を用いることなく回路基板21に発光素子27を実装したものである。この構成では、表示基板23を設けていないことによって、第1の実施の形態に比較すると基板の枚数を低減することができる。他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0034】
(第3の実施の形態)
本実施形態は、図6に示すように、器体1の寸法が第1の実施の形態とは異なるものである。すなわち、第1の実施の形態における器体1の長手方向の寸法を略3分の1とした形の「1個モジュール寸法」の器体1を備えるものであって、この器体1は第1の実施の形態において用いた取付枠2に対して3個まで取付可能となっている。また、第1の実施の形態では1個の器体1に4個のスイッチSWを納装していたが、本実施形態では1個の器体1に1個のスイッチSWを納装してある。
【0035】
本実施形態に用いる器体1を構成するボディ11は、第1の実施の形態に用いたボディ11と同様に前面が開放されているが、左右両側壁の前端縁から前方に組立片61が突設された形状に形成され、組立片61に組立孔62が形成されている。組立片61はカバー12の左右の両外側面に形成された組立溝63に嵌合し、組立溝63の底面に突設された組立爪64が組立孔62に係合することによって、ボディ11とカバー12とが結合されるようになっている。
【0036】
また、器体1の内部にはスイッチSWを実装した回路基板21のほか、発光素子27と投光素子28aおよび受光素子28bとを実装した表示基板23が収納され、回路基板21と表示基板23とはテープ電線24を介して接続されている。発光素子27と投光素子28aおよび受光素子28bとはチップ素子を用いる。
【0037】
他の構成は第1の実施の形態と同様であって、図6において図1と同符号を伏した構成は第1の実施の形態における部材と同様に機能するものである。
【0038】
しかして、図7に示すように、本実施形態の操作用端末器42を複数台用いて監視盤40を構成すれば、表示用端末器が不要になったことによって従来構成よりも監視盤40の設置スペースを大幅に低減することができる。ここで、第1の実施の形態では3個モジュール寸法の器体1に4個のスイッチSWを設けているが、本実施形態では1個モジュール寸法の器体1に1個のスイッチSWを設けているから、同数個のスイッチSWを監視盤40に設けるとすれば、第1の実施の形態の構成に比較して本実施形態の構成のほうが監視盤40の設置スペースが大きくなるが、本実施形態の構成のほうが各スイッチSWの配置間隔を自由に設定できるから、スイッチSWの配置の自由度は本実施形態のほうが高くなる。
【0039】
(第4の実施の形態)
本実施形態は、図8に示すように、第3の実施の形態と同様の1個モジュール寸法の器体1を用いるものである。ただし、第3の実施の形態においては回路基板21とは別に表示基板23を設けていたのに対して、本実施形態では回路基板21に発光素子27と投光素子28aおよび受光素子28bとを実装している。また、本実施形態では回路基板21に発光素子27と投光素子28aおよび受光素子28bとしてリード付きの素子を用いている。他の構成については第3の実施の形態と同様であるから説明を省略する。
【0040】
(第5の実施の形態)
第1の実施の形態および第3の実施の形態においては、発光素子27を実装した表示基板23をねじ26によってハンドル15に固定する構成を採用していたが、本実施形態ではねじ26を用いずに表示基板23をハンドル15に固定した構成を示す。図9に示すように、本実施形態に用いるハンドル15は内底面に保持突起65を突設し、保持突起65により表示基板23をハンドル15に固定するものである。
【0041】
保持突起65は先端部(後端部)がハンドル15の後面よりも後方に突出する寸法に形成され、保持突起65におけるハンドル15からの突出部位には表示基板23の厚み程度の寸法を残して先端部が大径となった保持部66が形成されている。また、ハンドル15の内部における保持突起65の基部にはスイッチSWの操作子25の先端に当接する押し部67が形成され、保持突起65において押し部67よりも先端側には保持突起65の先端に達する割溝68が形成されている。つまり、スイッチSWの操作子25は割溝68が形成されている部位の内側を通り、押し部67に当接することになる。ハンドル15の外側面に突設した各抜止爪15aの一部はハンドル15の後面から突出して位置決め片15bを形成する。
【0042】
しかして、表示基板23をハンドル15に固定するには、まず図10に示すように表示基板23に設けた透孔23aに保持突起65の先端部を挿入する。保持突起65には割溝68が形成されているから、割溝68の間隔が狭まることによって透孔23aに保持部66を通すことが可能になる。こうして保持部66が透孔23aを通過すれば、図11に示すように、保持突起65の弾性によって割溝68が広がり、表示基板23は保持部66によって抜け止めされることになる。要するに、保持突起65と透孔23aとが係合部として機能し、ハンドル15と表示基板23とが凹凸係合されるのである。また、表示基板23の四周は位置決め片15bに当接するから、表示基板23のハンドル15に対する回り止めがなされる。このようにしてねじ26を用いることなくハンドル15に表示基板23を固定することができる。つまり、ねじ26を締める作業が不要であって組立作業が容易になるとともに、ねじ26による陰影が形成されず、発光素子27による表示むらを低減することができる。なお、本実施形態では割溝68を4本設けているが、3本以上であれば同様の機能が得られる。他の構成および動作は第1の実施の形態と同様である。
【0043】
(第6の実施の形態)
従来構成として説明したように、端末器から伝送ユニット41への返送信号は電流モードであって、返送信号を送る端末器において信号線Lsの線間に適当な低インピーダンスを接続し、端末器において定電流を吸収することで実現されている。この電流はパルス的に流されるから、信号線Lsを流れる電流は一時的には大きくなるが平均電流は比較的小さいものである。したがって、電流モードの返送信号を発生させる回路の最大容量は比較的小さく設計される。具体的には、図18に示すように、無極性化のためのダイオードブリッジDBを介して信号線Lsに接続され、ダイオードブリッジDBを介して信号線Lsの線間にスイッチング素子としてのトランジスタQ1とインピーダンス要素としての抵抗R1との直列回路を接続してある。端末器としての信号処理を行う信号処理回路70からの出力で、トランジスタQ1をオフさせることによって、信号線Lsの線間に抵抗R1を挿入した状態と挿入していない状態とを選択することになり、これによって電流モードの返送信号を信号線Lsに送り出すことができるのである。信号処理回路70はマイコンを主構成とするものである。
【0044】
しかしながら、端末器において信号処理回路70が暴走したり、電流をパルス的に流すためのクロック信号が停止したりすれば、信号線Lsに比較的大きい電流が連続的に流れ、トランジスタQ1や抵抗R1が発熱して破壊されるおそれがある。この種の問題を解決するには、トランジスタQ1や抵抗R1の容量を大きくすればよいが、余裕度を必要以上に大きくとることになるからコスト高につながる。
【0045】
また、端末器におけるアドレス設定の際に光ワイヤレス信号を用いており、投光素子(赤外線発光ダイオード)28aにば端末器から伝送ユニット41への返送信号と同様に、投光素子28aに定電流を流している。この回路は、たとえば図19に示すように、赤外線発光ダイオードからなる投光素子28aにスイッチング素子としてのトランジスタQ2とインピーダンス要素としての抵抗R2との直列回路を直列接続し、信号処理回路70によりトランジスタQ2をオンオフさせることで投光素子28aから光パルスである光ワイヤレス信号を送出するように構成されている。したがって、信号処理回路70が暴走すれば、投光素子28aに連続的に電流が流れ、トランジスタQ2や抵抗R2が発熱して破壊されるおそれがある。この問題についてもトランジスタQ2や抵抗R2の容量を大きくすることが考えられるがコスト高につながる。
【0046】
逆に光ワイヤレス信号を受信する回路では、図20に示すように、フォトダイオードからなる受光素子28bと抵抗R3との直列回路を設け、受光素子28bと抵抗R3との接続点の電位を信号処理回路70で検出することにより、光ワイヤレス信号を受信できるように構成されている。この構成では、受光素子28bに自然光のような強度の大きい外来光が入射すると、場合によっては信号処理回路70が飽和し(とくに、受光素子28bの出力を増幅する増幅回路が飽和しやすい)、光ワイヤレス信号の受信ができなくなるおそれがある。この問題の解決には、抵抗R3の値を小さくして感度を下げることが考えられるが、光ワイヤレス信号の受信範囲が狭くなり、また消費電力が増加することになる。
【0047】
本実施形態は、上述のような問題を解決する構成を提案するものである。
【0048】
まず、返送信号を発生させる回路については、図12に示す構成を採用する。図18に示した回路構成と比較すればわかるように、信号処理回路70からトランジスタQ1への出力が連続的にHレベルになったときに、トランジスタQ1を強制的にオフに保つ保護回路を設けたものである。この保護回路は、信号処理回路70の出力を分圧する抵抗R11,R12の直列回路を備え、低電位側の抵抗R12と並列にコンデンサC11を接続し、コンデンサC11の両端電圧をトランジスタQ11のベース−エミッタに印加している。トランジスタQ11のコレクタはトランジスタQ1のベースに接続され、トランジスタQ11のエミッタは抵抗R1の一端と共通に接続される。ここに、トランジスタQ1のベースと信号処理回路70との間には抵抗R4が挿入されている。
【0049】
この構成では、信号処理回路70の出力が正常であるときにはコンデンサC11の両端電圧がトランジスタQ11を導通させるに至らないようにし、信号処理回路70の出力が連続的にHレベルになるような場合にはコンデンサC11の両端電圧が上昇してトランジスタQ11がオンになるように、抵抗R11,R12やコンデンサC11の値を設定する。この構成を採用することによって、信号処理回路70が暴走するなどして連続的に出力がHレベルになると、トランジスタQ11が導通することによりトランジスタQ1がオンになれず、トランジスタQ1および抵抗R1が発熱によって破壊するのを防止することができる。
【0050】
この動作を図13に示す。図13(a)は信号処理回路70の出力、図13(b)はコンデンサC11の端子電圧(つまり、トランジスタQ11のベースに印加される電圧)、図13(c)はトランジスタQ1のオンオフを示す。図13における左半分は正常時であって、信号処理回路70から出力されるパルスのパルス幅が比較的小さいからコンデンサC11の両端電圧はあまり上昇せず、したがってトランジスタQ11が導通することもないから、トランジスタQ1は信号処理回路70からのパルスに応じてオンオフされる。
【0051】
一方、図13における右半分のように信号処理回路70の出力が上記Hレベルになると、図13(b)に示すように、コンデンサC11の両端電圧が上昇してトランジスタQ11がオンになるから、トランジスタQ11がオンになった時点で図13(c)のようにトランジスタQ1がオフになる。つまり、トランジスタQ1および抵抗R1に電流が連続的に流れるのを防止することができる。
【0052】
投光素子28aを駆動する回路についても同様であって、図14に示すように、投光素子28aに直列接続されたトランジスタQ2に図12に示した回路構成の保護回路と同様の機能を有した保護回路を付加する。図14に示す回路では信号処理回路70からの出力を分圧する抵抗R13,R14の直列回路を備え、低電位側の抵抗R14と並列にコンデンサC12を接続し、コンデンサC12の両端電圧をトランジスタQ12のベース−エミッタに印加している。トランジスタQ12のコレクタはトランジスタQ2のベースに接続され、トランジスタQ12のエミッタは抵抗R2の一端と共通に接続される。ここに、トランジスタQ2のベースと信号処理回路70との間には抵抗R5が挿入されている。動作は図12に示した回路構成と同様であって、信号処理回路70からの出力が連続的にHレベルになる場合にはトランジスタQ12がオンになり、トランジスタQ2がオフに保たれるのである。
【0053】
ところで、受光素子28bにおいて上述したような自然光などの外来光の影響を除去する技術として、光ワイヤレス信号はパルス状であるのに対して外来光は変化が連続的であると推定される点を利用することが考えられる。つまり、図15に示すように、受光素子28bと抵抗R3との接続点から信号処理回路70への経路にコンデンサC13を挿入することが考えられる。コンデンサC13を挿入すれば、ほぼ連続的に入力される外来光に対応する信号成分はコンデンサC13を通過することができないから、外来光の強度が大きい場合でも信号処理回路70の飽和を避けることができる。つまり、外来光と光ワイヤレス信号とを同時に受信したときに、受光素子28bと抵抗R3との接続点の電位が図16(a)のように変化したとしても、信号処理回路70に入力される信号はコンデンサC13によって直流成分がカットされているから、図16(b)のように光ワイヤレス信号に対応した成分のみが抽出されることになる。
【0054】
上述した構成を採用した操作用端末器43の構成例を図17に示す。ただし、図示例では受光素子28bとしてpinフォトダイオードよりも安価なフォトトランジスタを用い、受光素子28bには外来光と光ワイヤレス信号とをある程度分離できる光学フィルタOFを通して光ワイヤレス信号を入射させるようにしてある。マイコンを主構成要素とする信号処理回路70には、アドレスを記憶するEEPROMからなるアドレス記憶部71が接続され、またスイッチSWの操作により信号処理回路70に監視入力を与えるスイッチ回路72が設けられる。さらに、発光素子27を備えた表示回路73も信号処理回路70に接続される。
【0055】
操作用端末器43は、信号線Lsとの接続のために送受信回路74を備え、送受信回路74のうち電流モードの返送信号を生成する回路は、トランジスタQ1と抵抗R1との直列回路を備えるとともに保護回路によってトランジスタQ1が連続的にオンになることが防止されている。投光素子28aを駆動する回路も同様であって、投光素子28aとトランジスタQ2と抵抗R2との直列回路を備え、トランジスタQ2が連続的にオンになるのを防止するために保護回路を設けてある。また、従来構成として説明したように、信号線Lsには複極の伝送信号Vsが常時伝送されているから、無極性化のために設けてあるダイオードブリッジDBで伝送信号Vsを整流し、電源回路75で安定化することによって内部回路の電源を得るようにしてある。また、ダイオードブリッジDBを構成する一部のダイオードで伝送信号Vsを半波整流し、抵抗R6とツェナーダイオードZDとにより電圧変換することによって、±24Vの伝送信号Vsを0−5Vに電圧変換して信号処理回路70に入力する。上述したように信号処理回路70はマイコンを主構成とするから電源投入時に信号処理回路70をリセットするためにリセット回路76も設けてある。
【0056】
本実施形態の構成は第1ないし第5の実施の形態のいずれにおいても採用することが可能である。
【0057】
(第7の実施の形態)
第6の実施の形態においては、外来光の影響を軽減して光ワイヤレス信号を受光することができるように、コンデンサC13および光学フィルタOFを用いる例を示したが、外来光の強度が大きく受光素子28bと抵抗R3との接続点の電位が電源電圧付近まで上昇するような環境であると、光ワイヤレス信号を十分なレベルで信号処理回路70に入力することが難しくなる。この問題を解決するには抵抗R3の抵抗値を小さく設定することが考えられるが、第6の実施の形態おいても説明したように、抵抗R3の抵抗値を小さくすると消費電力が増加し、利得も小さくなるから、抵抗R3を小さくする構成は採用することができない。
【0058】
そこで、本実施形態では図21に示すように受光素子28aの出力を増幅する構成を採用している。図示例では受光素子28bとして、フォトダイオードよりも感度のよい(つまり、光電流が大きい)フォトトランジスタを用いており、外来光の影響を軽減するために光学フィルタOFを通して光ワイヤレス信号が受光素子28bに入射するようにしてある。すなわち、光学フィルタOFで外来光の影響を軽減することによって、受光素子28bと抵抗R3との接続点の電位が外来光によって電源電圧付近まで上昇するのを抑制してある。さらに、本実施形態ではコンデンサC13を通過した信号を増幅するために増幅回路AMPを設けている。つまり、信号レベルが小さい場合でも増幅回路AMPで増幅することによって光ワイヤレス信号を抽出することが可能になる。
【0059】
本実施形態の構成を用いた操作用端末器43の構成を図22に示す。図22に示す構成例は図17に示した構成例とは受光素子28bで受信した光ワイヤレス信号を増幅する増幅回路AMPの有無だけであって他の構成は第6の実施の形態と同様である。
【0060】
(第8の実施の形態)
本実施形態は、電流モードの返送信号を出力する回路を図23のように構成し、投光素子28aを駆動する回路を図24のように構成したものである。
【0061】
返送信号を出力する回路は、図23に示すように、コレクタ−エミッタに抵抗R1が直列接続されたトランジスタQ1のベースと信号処理回路70との間に抵抗R4だけではなくコンデンサC4を挿入してある。また、抵抗R4とコンデンサC4と接続点にカソードを接続したダイオードD4を設け、ダイオードD4のアノードを内部回路の負極(基準電位)に接続してある。この構成では、コンデンサC4と抵抗R4とによって微分回路が形成されるから、信号処理回路70の出力が連続的にHレベルになってもトランジスタQ1は立ち上がり時にオンになるのみであって、トランジスタQ1が連続的にオンになることはなく、結果的にトランジスタQ1および抵抗R1を保護することができる。
【0062】
同様にして、図24に示す回路構成においても、投光素子28aを駆動するトランジスタQ2のベースと信号処理回路70との間に抵抗R5とともにコンデンサC5を挿入してあり、抵抗R5とコンデンサC5とによって微分回路が形成されている。抵抗R5とコンデンサC5との接続点にダイオードD5のカソードを接続し、ダイオードD5のアノードを内部回路の負極に接続している点は返送信号を出力する回路と同様である。つまり、図24に示す構成では、信号処理回路70の出力が連続的にHレベルになったとしてもトランジスタQ2が連続的にオンになることはない。他の構成および動作は第6の実施の形態と同様である。
【0063】
【発明の効果】
請求項1の発明は、信号線を介して伝送ユニットに複数台の端末器を接続し、アドレスデータおよび制御データを含む伝送信号を伝送ユニットから各端末器に対して時分割多重方式で伝送し、いずれかの端末器によって入力される監視データに基づいて生成した制御データを監視データが入力された端末器に対してアドレスデータにより対応付けられている他の端末器に伝送して前記他の端末器により負荷を制御する遠隔監視制御システムに用いられ、監視データを入力するスイッチを備えた操作用端末器であって、前記スイッチを収納した器体と、前記スイッチを押操作するように設けられ前記器体の前面に露出する拡散透過性材料からなるハンドルと、前記ハンドルに臨む形で器体に収納され前記負荷の動作に応じて点灯状態が変化する発光素子とを備え、前記発光素子は前記スイッチを実装した回路基板とは別に設けた表示基板に実装され、前記ハンドルの内底面に保持突起が突設されるとともに前記保持突起における前記ハンドルからの突出部位には前記表示基板の厚み寸法を残して先端部が大径となった保持部が形成され、かつ前記保持突起の基部には前記スイッチの操作子の先端に当接する押し部が形成され、前記保持突起は前記表示基板に設けた透孔に前記保持部を通すことを可能にする割溝を有し、前記ハンドルと前記表示基板とが凹凸係合するものであり、負荷の動作に応じて点灯状態が変化する発光素子を拡散透過性材料のハンドル内に配置していることによって、発光素子からの光を透過させる窓をハンドルとは異なる場所に設ける必要がなく、発光素子の点灯状態をハンドルのほぼ全面である比較的大きな面積で視認することができるから、発光素子の点灯状態を視認するのが容易になる。その結果、複数台を一括して配列することによって負荷の動作状態を監視する監視盤を構成するような場合でも、別途に表示用端末器を設ける必要がなく、占有面積を小さくすることが可能になる。
【0065】
しかも、前記発光素子が前記スイッチを実装した回路基板とは別に設けた表示基板に実装されているものであり、表示基板をハンドルに結合することが可能になり、ハンドル操作時に発光素子とハンドルとの位置関係を一定にすれば、ハンドルの操作によって表示状態が変化するのを防止することができる。
【0066】
さらに、ハンドルと表示基板とを凹凸係合させることによって、表示基板の位置決めが容易になる上に、ねじを用いることなくハンドルに表示基板を固定することができるから、ねじを締める作業が不要であって組立作業が容易になるとともに、ねじによる陰影が形成されず、発光素子による表示むらを低減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】同上を取付枠に取り付けた状態の正面図である。
【図3】同上を取付枠に取り付けた状態の一部破断した側面図である。
【図4】同上の使用例を示す正面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図7】同上の使用例を示す正面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態に用いるハンドルを示し、(a)は下面図、(b)は背面図、(c)は側面図である。
【図10】同上においてハンドルへの表示基板の取付途中を示し、(a)は下面図、(b)は背面図である。
【図11】同上においてハンドルに表示基板を取り付けた状態を示し、(a)は下面図、(b)は背面図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態における要部回路図である。
【図13】同上の動作説明図である。
【図14】同上の他の要部回路図である。
【図15】同上のさらに他の要部回路図である。
【図16】同上の動作説明図である。
【図17】同上の全体構成を示す回路図である。
【図18】同上の比較例を示す回路図である。
【図19】同上の比較例を示す回路図である。
【図20】同上の比較例を示す回路図である。
【図21】本発明の第7の実施の形態における要部回路図である。
【図22】同上の全体構成を示す回路図である。
【図23】本発明の第8の実施の形態における要部回路図である。
【図24】同上の他の要部回路図である。
【図25】従来例を示すブロック図である。
【図26】同上の動作説明図である。
【図27】同上に用いる操作用端末器を示し、(a)は正面図、(b)は化粧カバーを取り付けた状態の正面図である。
【図28】同上の使用例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 器体
2 取付枠
15 ハンドル
21 回路基板
23 表示基板
23a 透孔
27 発光素子
28a 投光素子
28b 受光素子
41 伝送ユニット
42 操作用端末器
43 制御用端末器
44 表示用端末器
51 窓孔
53 器具取付孔
65 保持突起
71 アドレス記憶部
74 送受信回路
75 電源回路
C11〜C13 コンデンサ
Q1,Q2 トランジスタ
R1,R2 抵抗
R11〜R14 抵抗
Q11,Q12 トランジスタ
AMP 増幅回路
Ls 信号線
SW スイッチ
Claims (1)
- 信号線を介して伝送ユニットに複数台の端末器を接続し、アドレスデータおよび制御データを含む伝送信号を伝送ユニットから各端末器に対して時分割多重方式で伝送し、いずれかの端末器によって入力される監視データに基づいて生成した制御データを監視データが入力された端末器に対してアドレスデータにより対応付けられている他の端末器に伝送して前記他の端末器により負荷を制御する遠隔監視制御システムに用いられ、監視データを入力するスイッチを備えた操作用端末器であって、前記スイッチを収納した器体と、前記スイッチを押操作するように設けられ前記器体の前面に露出する拡散透過性材料からなるハンドルと、前記ハンドルに臨む形で器体に収納され前記負荷の動作に応じて点灯状態が変化する発光素子とを備え、前記発光素子は前記スイッチを実装した回路基板とは別に設けた表示基板に実装され、前記ハンドルの内底面に保持突起が突設されるとともに前記保持突起における前記ハンドルからの突出部位には前記表示基板の厚み寸法を残して先端部が大径となった保持部が形成され、かつ前記保持突起の基部には前記スイッチの操作子の先端に当接する押し部が形成され、前記保持突起は前記表示基板に設けた透孔に前記保持部を通すことを可能にする割溝を有し、前記ハンドルと前記表示基板とが凹凸係合することを特徴とする遠隔監視制御システムの操作用端末器。
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