JP2001304961A - 熱線検知式負荷制御システム - Google Patents

熱線検知式負荷制御システム

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JP2001304961A
JP2001304961A JP2000124542A JP2000124542A JP2001304961A JP 2001304961 A JP2001304961 A JP 2001304961A JP 2000124542 A JP2000124542 A JP 2000124542A JP 2000124542 A JP2000124542 A JP 2000124542A JP 2001304961 A JP2001304961 A JP 2001304961A
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signal line
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Tatsuya Abe
達也 阿部
Hirotoshi Watanabe
博俊 渡辺
Seiji Fukushima
政治 福島
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】1台の親器に複数台のスイッチ装置を接続して
多箇所から親器の動作モードを切り換えることを可能と
する。 【解決手段】スイッチ装置S1は押釦スイッチからなる
自動モード設定スイッチSW1と、自動モード設定スイ
ッチSW1が操作されたときに信号線LX1を介して自
動モード設定信号を出力する自動モード設定信号出力部
38と、連続入モード設定スイッチSW2が操作された
ときに信号線LX2を介して連続入モード設定信号を出
力する連続入モード設定信号出力部39と、連続切モー
ド設定スイッチSW3が操作されたときに信号線LX3
を介して連続切モード設定信号を出力する連続切モード
設定信号出力部40とを具備する。信号線LX1〜LX
3を送り配線することで複数台のスイッチ装置S1…を
1台の親機M1に接続して何れのスイッチ装置S1…か
らでも親器M1の動作モードを切り換えることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人などの熱源の存
否に対応して負荷をオン/オフさせる熱線検知式負荷制
御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、焦電センサのような熱線セン
サを用いて室内の人の出入りなどを検出し、人が室内に
いる間だけ照明負荷を点灯させるというような目的で用
いられる熱線検知式負荷制御システムが提供されてい
る。この種のシステムでは、熱線センサ及び熱線センサ
で人が検知されたときにオンになるリレーのようなスイ
ッチ要素をケースに内蔵した親器を天井に取り付け、ス
イッチ要素を照明負荷への給電路に挿入しておくことに
よって、照明負荷の点灯・消灯を制御するのが一般的で
ある。
【0003】図29は従来の親器Xの一例を示すブロッ
ク図であり、人体からの熱線を検出する熱線センサ80
として焦電型赤外線センサを用い、熱線センサ80の出
力を増幅部82で増幅した後にマイクロコンピュータ8
1に入力している。マイクロコンピュータ(以下、「マ
イコン」と略す)81は増幅部82の出力をA/D変換
し、さらに熱線センサ80の出力値に基づいてあらかじ
め設定された検知エリア内における人の存否を判断す
る。ここに、検知エリアは熱線センサ80への熱線の入
射経路に配置したレンズ、ミラー、遮光板のような光学
素子により設定される。マイコン81の内部では熱線セ
ンサ80の出力に基づいて検知エリアに人が存在すると
判断したときには検出信号を発生する。
【0004】マイコン81は駆動部83を介してスイッ
チ要素たるリレー84をオンオフさせる機能を有する。
このリレー84は、商用電源ACを接続する電源端子F
11,F12と照明負荷70を接続する負荷端子F13,F14
との間(電源端子F11と負荷端子F14との間)に挿入さ
れ、マイコン81によりオン/オフ制御されて照明負荷
Lへの供給電力を入切させる。
【0005】ところで、マイコン81のもっとも基本的
な動作は、熱線センサ80に入射した熱線量の変化に基
づいて人が検知されると(すなわち、検出信号が発生す
ると)、照明負荷Lを点灯させる動作であって、照明負
荷Lが点灯する時間はマイコン81により構成されたタ
イマ手段により時限される。
【0006】タイマ手段は、検出信号の発生毎に所定の
保持時間を時限するものであってリトリガラブルに構成
されている。すなわち、保持時間が満了するまでに検出
信号が発生すると保持時間の時限をやり直すのであっ
て、もっとも遅く発生した検出信号から保持時間の満了
前に検出信号が発生しなければ保持時間の経過後に保持
時間が満了するのである。なお、保持時間は動作保持時
間設定部85により調節可能である。
【0007】さらに、内部回路の電源は電源端子F11
12に接続された商用電源ACを受けて直流定電圧を出
力する直流安定化電源86により得られる。また、マイ
コン81には電源投入時にリセットを行なうための集積
回路よりなるリセット回路87も接続される。
【0008】上記親器Xは、天井に取り付けるように構
成され、例えば制御対象の負荷が照明負荷Lである場合
には照明負荷Lに並設される。これは、照明負荷Lによ
る光の照射範囲に検知エリアをほぼ一致させるためであ
る。
【0009】ところで、親器Xだけでは人の存否を検知
することのできる検知エリアに制限があるから、例えば
広い部屋で使用する場合などには、熱線センサ80’を
具備した1乃至複数台の子器Yを2線式の信号線で親器
Xに接続し、親器Xのマイコン81が親器Xと子器Yと
に設けた熱線センサ80,80’の内の少なくとも1つ
で人の存在が検知されるとリレー84をオンオフさせて
照明負荷Lへの供給電力を調節するようになっている。
【0010】図30は子器Yの一例を示すブロック図で
ある。子器Yには親器Xが具備する電源回路88によっ
て安定化された直流電圧が子器入力回路89から信号線
を介して給電されており(図29参照)、子器Yは熱線
センサ80’によって人の存在を検知したときに信号出
力回路90が信号線の線間電圧を変化させることによっ
て親器Xに人の検知を知らせることができるようにして
ある。また、子器Yの信号線接続端子T3’,T3’には
並列に送り配線端子T4’,T4’が設けてあり、複数台
の子器Yを送り配線することができるようになってい
る。
【0011】ところで、熱線センサ80の出力とは無関
係に照明負荷Lを点灯ないし消灯させたいという要望が
あり、そのために、親器Xの動作モードを、照明負荷L
を親器Xによって制御させる自動モードと、制御させず
に点灯させる連続入モードと、制御させずに消灯させる
連続切モードとの何れかを選択するためのスイッチ装置
S’が設けられる。
【0012】図31は親器Xにスイッチ装置S’を接続
した従来のシステム構成図を示している。このスイッチ
装置S’は、親器Xの一方の負荷端子F13に照明負荷L
を介して接続される共通端子部COMと、親器Xの他方
の負荷端子F14に接続される第1の端子部Lと、商用電
源ACの一端に接続される第2の端子部Mと、共通端子
部COMを第1の端子部Lに接続する状態、第2の端子
部Mに接続する状態並びに第1及び第2の端子部L,M
の何れとも接続しない状態に択一的に切り換えるスイッ
チ部とを備えている。すなわち、共通端子部COMを第
1の端子部Lに接続する状態では、図29と同様に親器
Xの負荷端子F13,F14間に照明負荷Lが接続されるこ
ととなり、親器Xによって商用電源ACから照明負荷L
への給電が制御される(自動モード)。また、共通端子
部COMを第2の端子部Mに接続する状態では、照明負
荷Lが親器X並びにスイッチ装置S’を介して商用電源
ACの両極に接続されることとなり、親器Xの制御動作
に関係なく照明負荷Lを点灯させることができる(連続
入モード)。さらに、共通端子部COMを第1及び第2
の端子部L,Mの何れとも接続しない状態では、照明負
荷Lの一端が商用電源ACから完全に切り離されること
となり、親器Xの制御動作に関係なく照明負荷Lを消灯
させることができる(連続切モード)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来シス
テムにおいては、1台の親器Xに対してスイッチ装置
S’を1台しか接続することができず、複数台のスイッ
チ装置S’を親器Xに接続して多箇所から親器Xの動作
モードを切り換えるというようなことができなかった。
【0014】本発明は上記問題に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、1台の親器に複数台の
スイッチ装置を接続して多箇所から親器の動作モードを
切り換えることが可能な熱線検知式負荷制御システムを
提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、熱線を検知する熱線センサをそ
れぞれ備えた親器と1乃至複数の子器とが接続線を介し
て接続され、親器は、親器と子器とに設けた熱線センサ
の内の少なくとも1つで熱線が検知されると負荷への給
電路に挿入されたスイッチ要素をオン又はオフして負荷
に給電する自動モード、熱線の検知に関係なく負荷に給
電する連続入モード及び熱線の検知に関係なく負荷への
給電を停止する連続切モードの3つの動作モードを有す
る制御手段と、外部から与えられる自動モード設定信号
に基づいて動作モードを自動モードとする自動モード設
定手段と、外部から与えられる連続入モード設定信号に
基づいて動作モードを連続入モードとする連続入モード
設定手段と、外部から与えられる連続切モード設定信号
に基づいて動作モードを連続切モードとする連続切モー
ド設定手段とを具備し、親器の制御手段における動作モ
ードを切り換える1乃至複数のスイッチ装置を備えてな
り、スイッチ装置は、親器の自動モード設定手段と2線
式の信号線で接続されて自動モード設定用スイッチが操
作されたときに信号線を介して自動モード設定信号を出
力する自動モード設定信号出力手段と、親器の連続入モ
ード設定手段と2線式の信号線で接続されて連続入モー
ド設定用スイッチが操作されたときに信号線を介して連
続入モード設定信号を出力する連続入モード設定信号出
力手段と、親器の連続切モード設定手段と2線式の信号
線で接続されて連続切モード設定用スイッチが操作され
たときに信号線を介して連続切モード設定信号を出力す
る連続切モード設定信号出力手段とを具備してなること
を特徴とし、スイッチ装置の各モード設定用信号出力手
段に他のスイッチ装置の各モード設定用信号出力手段を
送り配線することができ、1台の親器に複数台のスイッ
チ装置を接続して多箇所から親器の動作モードを切り換
えることが可能となる。
【0016】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、3組の信号線の1線を共通のグランド線としたこと
を特徴とし、信号線の数を6線から4線に減らすことが
できる。
【0017】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、現在の動作モードを表す動作モード信号を各
信号線に出力する動作モード信号出力手段を親器に設
け、信号線を介して受け取った動作モード信号に基づい
て親器の現在の動作モードを表示する表示手段を各スイ
ッチ装置に設けたことを特徴とし、各スイッチ装置にお
いて表示手段の表示から親器の現在の動作モードを視認
することができて使い勝手が向上する。
【0018】請求項4の発明は、請求項1又は2又は3
の発明において、各スイッチ装置は、自動モード設定信
号出力手段、連続入モード設定信号出力手段及び連続切
モード設定信号出力手段をそれぞれ別々の器体に収納し
てなることを特徴とし、設置場所の条件に応じて各モー
ド設定用信号出力手段のうちから必要なものだけを選択
して設置することができ、設置スペースを有効に利用す
ることができる。
【0019】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、各器体を同一形状且つ同一寸法に形成したことを特
徴とし、部品の共通化によるコストダウンが図れる。
【0020】請求項6の発明は、上記目的を達成するた
めに、熱線を検知する熱線センサをそれぞれ備えた親器
と1乃至複数の子器とが接続線を介して接続され、親器
は、親器と子器とに設けた熱線センサの内の少なくとも
1つで熱線が検知されると負荷への給電路に挿入された
スイッチ要素をオン又はオフして負荷に給電する自動モ
ード、熱線の検知に関係なく負荷に給電する連続入モー
ド及び熱線の検知に関係なく負荷への給電を停止する連
続切モードの3つの動作モードを有する制御手段と、外
部から与えられるモード設定信号に基づいて制御手段の
動作モードを切り換える動作モード切換手段とを具備
し、2線式の信号線で親器と接続され信号線を介してモ
ード設定信号を出力する1乃至複数のスイッチ装置を備
えてなることを特徴とし、1台の親器に複数台のスイッ
チ装置を送り配線で接続して多箇所から親器の動作モー
ドを切り換えることが可能となる。
【0021】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、スイッチ装置は、操作釦が操作される毎に信号線の
線間電圧を一定時間だけ所定レベルに変化させることで
モード設定信号を出力するモード設定信号出力手段を具
備し、親器の動作モード切換手段は、信号線を介してモ
ード設定信号を受け取る毎に3つの動作モードを順次切
り換えてなることを特徴とし、請求項6の発明と同様の
作用を奏する。
【0022】請求項8の発明は、請求項6の発明におい
て、スイッチ装置は、各動作モードに対応する3つの操
作釦と、各操作釦が操作されたときに信号線の線間電圧
を一定時間だけ各操作釦毎に異なる所定レベルに変化さ
せることで各動作モードに対応したモード設定信号を出
力するモード設定信号出力手段とを具備し、親器の動作
モード切換手段は、信号線を介して受け取ったモード設
定信号のレベルに応じて動作モードを切り換えてなるこ
とを特徴とし、請求項6の発明と同様の作用を奏する。
【0023】請求項9の発明は、請求項6の発明におい
て、スイッチ装置は、各動作モードに対応する3つの操
作釦と、各操作釦が操作されたときに一定のパルス幅を
有するパルス信号を各操作釦毎に異なる個数だけ信号線
の線間電圧に重畳させることで各動作モードに対応した
モード設定信号を出力するモード設定信号出力手段とを
具備し、親器の動作モード切換手段は、信号線を介して
受け取ったモード設定信号のパルス数に応じて動作モー
ドを切り換えてなることを特徴とし、請求項6の発明と
同様の作用を奏する。
【0024】請求項10の発明は、請求項6の発明にお
いて、スイッチ装置は、各動作モードに対応する3つの
操作釦と、各操作釦が操作されたときに各操作釦毎に異
なるパルス幅を有するパルス信号を一定時間だけ信号線
の線間電圧に重畳させることで各動作モードに対応した
モード設定信号を出力するモード設定信号出力手段とを
具備し、親器の動作モード切換手段は、信号線を介して
受け取ったモード設定信号のパルス幅に応じて動作モー
ドを切り換えてなることを特徴とし、請求項6の発明と
同様の作用を奏する。
【0025】請求項11の発明は、上記目的を達成する
ために、熱線を検知する熱線センサをそれぞれ備えた親
器と1乃至複数の子器とが2線式の信号線を介して接続
され、親器は、親器と子器とに設けた熱線センサの内の
少なくとも1つで熱線が検知されると負荷への給電路に
挿入されたスイッチ要素をオン又はオフして負荷に給電
する自動モード、熱線の検知に関係なく負荷に給電する
連続入モード及び熱線の検知に関係なく負荷への給電を
停止する連続切モードの3つの動作モードを有する制御
手段と、外部から与えられるモード設定信号に基づいて
制御手段の動作モードを切り換える動作モード切換手段
とを具備し、上記信号線で親器と接続され信号線を介し
てモード設定信号を出力する1乃至複数のスイッチ装置
を備えてなることを特徴とし、1台の親器に複数台のス
イッチ装置を送り配線で接続して多箇所から親器の動作
モードを切り換えることが可能となる。
【0026】請求項12の発明は、請求項11の発明に
おいて、スイッチ装置は、操作釦が操作される毎に信号
線の線間電圧を一定時間だけ所定レベルに変化させるこ
とでモード設定信号を出力するモード設定信号出力手段
を具備し、親器の動作モード切換手段は、信号線を介し
てモード設定信号を受け取る毎に3つの動作モードを順
次切り換えてなることを特徴とし、請求項11の発明と
同様の作用を奏する。
【0027】請求項13の発明は、請求項11の発明に
おいて、スイッチ装置は、各動作モードに対応する3つ
の操作釦と、各操作釦が操作されたときに信号線の線間
電圧を一定時間だけ各操作釦毎に異なる所定レベルに変
化させることで各動作モードに対応したモード設定信号
を出力するモード設定信号出力手段とを具備し、親器の
動作モード切換手段は、信号線を介して受け取ったモー
ド設定信号のレベルに応じて動作モードを切り換えてな
ることを特徴とし、請求項11の発明と同様の作用を奏
する。
【0028】請求項14の発明は、請求項11の発明に
おいて、スイッチ装置は、各動作モードに対応する3つ
の操作釦と、各操作釦が操作されたときに一定のパルス
幅を有するパルス信号を各操作釦毎に異なる個数だけ信
号線の線間電圧に重畳させることで各動作モードに対応
したモード設定信号を出力するモード設定信号出力手段
とを具備し、親器の動作モード切換手段は、信号線を介
して受け取ったモード設定信号のパルス数に応じて動作
モードを切り換えてなることを特徴とし、請求項11の
発明と同様の作用を奏する。
【0029】請求項15の発明は、請求項11の発明に
おいて、スイッチ装置は、各動作モードに対応する3つ
の操作釦と、各操作釦が操作されたときに各操作釦毎に
異なるパルス幅を有するパルス信号を一定時間だけ信号
線の線間電圧に重畳させることで各動作モードに対応し
たモード設定信号を出力するモード設定信号出力手段と
を具備し、親器の動作モード切換手段は、信号線を介し
て受け取ったモード設定信号のパルス幅に応じて動作モ
ードを切り換えてなることを特徴とし、請求項11の発
明と同様の作用を奏する。
【0030】請求項16の発明は、請求項6〜15の何
れかの発明において、親器は、信号線の線間電圧を各動
作モードに対応して互いに異なる3通りの電圧レベルと
することで現在の動作モードを表す動作モード信号を出
力する動作モード信号出力手段を具備し、スイッチ装置
は、信号線を介して受け取った動作モード信号に基づい
て親器の現在の動作モードを表示する表示手段を具備し
たことを特徴とし、各スイッチ装置において表示手段の
表示から親器の現在の動作モードを視認することができ
て使い勝手が向上する。
【0031】請求項17の発明は、請求項11〜16の
何れかの発明において、スイッチ装置は、熱線を検知す
る熱線センサと、熱線センサで熱線を検知したときに信
号線を介して検知信号を親器に出力する検知信号出力手
段とを備えたことを特徴とし、親器の動作モードが自動
モードの場合にはスイッチ装置の熱線センサでの熱線の
検知に応じて負荷を制御することができ、スイッチ装置
に子器の機能を持たせることで使い勝手の向上と省スペ
ース化が図れる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を各
実施形態により詳細に説明する。但し、各実施形態にお
ける親器及び子器の基本構成は従来例のものと共通であ
る。従って、共通する構成については適宜図示並びに説
明を省略する。また、制御対象の負荷として照明負荷を
例示しているが、照明負荷以外の負荷、例えば換気扇や
空調機器等を制御対象の負荷としても良い。
【0033】(実施形態1)図1は本実施形態の熱線検
知式負荷制御システムにおける親器M1並びにスイッチ
装置S1のブロック図を示し、図2はスイッチ装置S1
の分解斜視図を示している。
【0034】スイッチ装置S1の器体1は、図2に示す
ように合成樹脂成型品からなるボディ2及びカバー3と
から構成されたもので、器体1の大きさは3個の器具取
付手段を有する器具取付孔5を中間部に設けた大角形連
用配線器具の合成樹脂製の取付枠4に対応し、器具取付
孔5の長手方向に対応する外径寸法を器具取付孔5の長
手方向にほぼ等しく形成され、取付枠4の器具取付手段
に取り付けられるようになっている。このように取付枠
4の器具取付孔5に1個だけ取り付けることができる器
体1の寸法を3個モジュール寸法という。
【0035】ここで図示する取付枠4は両側の側枠片に
それぞれ3対の係止孔6を設けて器具取付手段を構成し
ている。
【0036】さて器体1をカバー3とで構成するボディ
2は、図2において上面が開口した矩形箱状に形成さ
れ、長手方向に沿った一端側の側部には鎖錠ばね7及び
端子板(図示せず)からなる速結端子型の接続端子8を
3対と、これら接続端子8の電線の鎖錠状態を解除する
解除釦9を収納する端子収納部10a〜10cを設け、
また他方の側部には鎖錠ばね7及び端子板(図示せず)
からなる速結端子型の送り端子11を3対と、これら送
り端子11の電線の鎖錠状態を解除する解除釦9を収納
する端子収納部10d〜10fを設けてある。さらにボ
ディ2の他端側にはプリント基板13に実装されている
回路部品を収納する回路部品収納部12を設けてある。
そして、端子収納部10a〜10fの底部には信号線た
る電線を挿入するための電線挿入孔(図示せず)を各接
続端子8及び送り端子11に対応して開口するととも
に、解除釦9を押し動かすための治具挿入孔(図示せ
ず)を開口してある。
【0037】プリント基板13の端子収納部10a〜1
0fの開口部に臨む両側部の裏面には上記端子板を半田
付けで固定してあり、プリント基板13を回路部品収納
部12及び端子収納部10a〜10fの開口部上に載置
したときに、予め端子収納部10a〜10f内に収納し
ておいた鎖錠ばね7を内包するように端子板が端子収納
部10a〜10f内に垂下配置されるようになってい
る。
【0038】プリント基板13の表面にはタクトスイッ
チからなる3個の押釦スイッチSW1〜SW3、動作モ
ード表示用の3個の発光ダイオードLD1〜LD3が実
装され、これら押釦スイッチSW1〜SW3及び発光ダ
イオードLD1〜LD3はボディ2の開口部に被着され
るカバー3内に収納される。
【0039】カバー3は中央部3aが図2において上方
に突出しており、この中央部3aが取付枠4の器具取付
孔5に図2において下方から嵌合して上方へ突出する。
【0040】ここで押釦スイッチSW1〜SW3の駆動
釦16の先端部がカバー3の中央部3aの表面に開口し
た開口部141〜143から突出するようになっている。
また発光ダイオードLD1〜LD3はカバー3の中央部
3aの表面に開口した窓15 1〜153に対向するように
なっている。
【0041】カバー3の中央部3aの表面には、可撓性
を有する樹脂製シート(メンブレンシート)17が該表
面を覆うように配設されている。ここでシート17には
上記開口部141〜143から突出した駆動釦16に対応
するように「自動」,「入」,「切」の文字を記した押
操作エリア181〜183を示す枠が印刷され、また上記
窓151〜153に対応して光が透過するように透明部位
からなる表示部191〜193を設けており、この表示部
191〜193を通して動作表示用の発光ダイオードLD
1〜LD3の光が外部より視認できるようになっている
(図4参照)。
【0042】また、カバー3の背面には、先端部に結合
爪3cを備えた結合脚3bが3箇所で下方に垂設され、
各結合脚3bがボディ2の周部に設けられた結合孔2a
に挿入されて結合爪3cが結合孔2aの周縁に係止され
ることによってボディ2の開口部にカバー3が結合され
る。
【0043】ところでカバー3の長手方向両端部の両側
面には取付枠4の3対の係止孔6,6…のうちの2対の
係止孔6,6…に対応する2対の係止爪20,20…を
突設してある。なお、取付枠4の器具取付孔5に嵌合さ
れるカバー3の中央部3aの両側面には、金属製の取付
枠(図示せず)に係止するための係止凹部21が設けて
ある。
【0044】而して、上述のように構成され組み立てら
れた本実施形態のスイッチ装置S1は図2に示す取付枠
4に装着されることにより建物の壁等に設けられた埋込
孔、スイッチボックスへ取り付けられるのである。取付
枠4は取付孔22に挿通する取付ねじによりスイッチボ
ックス(図示せず)に取り付け固定できるのは勿論のこ
と、壁パネル等には取付孔23に挿通させた木ねじ等で
直接的に固定することができ、また壁パネルを挟むこと
により固定する挟み金具を用いることができるように挟
み金具を取り付けるための孔24を設けてある。
【0045】この取付枠4の表面側にはプレート枠25
がねじ26をねじ孔27に締結することにより固定され
るようになっている。このプレート枠25の表側には化
粧プレート28が装着され、例えば取付枠4の器具取付
孔5の中央部に取り付けられたスイッチ装置S1のカバ
ー3の中央部3aが、化粧プレート28の窓孔28aに
嵌って室内側に露出される。
【0046】化粧プレート28の裏面にはプレート枠2
5に形成せる係止孔29に係止する係止爪(図示せず)
が突出しており、この係止爪を係止孔29に係止させる
ことより化粧プレート28をプレート枠25の表側に装
着するのである。
【0047】図3は本実施形態のシステム構成図を示し
ており、親器M1の電源端子F11,F12には交流電源A
Cが接続され、負荷端子F13,F14には負荷(照明負
荷)Lが接続され、子器接続端子F15,F16には2線式
の信号線LSで子器N1が接続される。また、子器N1
には信号線接続端子K11,K12の他に送り端子K13,K
14が設けてあり、複数台の子器N2…が信号線LSで送
り配線可能となっている。
【0048】さらに、親器M1には自動モード接続端子
11,G12、連続入モード接続端子G13,G14並びに連
続切モード接続端子G15,G16が設けてあり、各接続端
子G 11…がそれぞれ2線式の信号線LX1〜LX3でス
イッチ装置S1の各接続端子8に接続されている。
【0049】親器M1は、図1に示すように親器M1と
子器N1…とに設けた熱線センサの内の少なくとも1つ
で熱線が検知されると照明負荷Lへの給電路に挿入され
た負荷開閉部30をオン又はオフして照明負荷Lに給電
する自動モード、熱線の検知に関係なく照明負荷Lに給
電する連続入モード及び熱線の検知に関係なく照明負荷
Lへの給電を停止する連続切モードの3つの動作モード
を有する制御部31と、信号線LX1の線間電圧を監視
してスイッチ装置S1から信号線LX1を介して自動モ
ード設定信号が出力されたか否かを判定する自動モード
設定信号判定部32と、信号線LX2の線間電圧を監視
してスイッチ装置S1から信号線LX2を介して連続入
モード設定信号が出力されたか否かを判定する連続入モ
ード設定信号判定部33と、信号線LX3の線間電圧を
監視してスイッチ装置S1から信号線LX3を介して連
続切モード設定信号が出力されたか否かを判定する連続
切モード設定信号判定部34と、各信号線LX1〜LX
3を介してそれぞれ供給電圧を出力する供給電圧出力部
35a〜35cとを具備している。
【0050】一方、スイッチ装置S1は各信号線LX1
〜LX3を介して供給される電圧のレベルを判定する供
給電圧判定部36a〜36cと、供給電圧判定部36a
〜36cの判定結果に応じて動作モード表示用の発光ダ
イオードLD1〜LD3を点灯又は消灯するLED駆動
部37a〜37cと、押釦スイッチからなる自動モード
設定スイッチSW1と、自動モード設定スイッチSW1
が操作されたときに信号線LX1を介して自動モード設
定信号を出力する自動モード設定信号出力部38と、連
続入モード設定スイッチSW2が操作されたときに信号
線LX2を介して連続入モード設定信号を出力する連続
入モード設定信号出力部39と、連続切モード設定スイ
ッチSW3が操作されたときに信号線LX3を介して連
続切モード設定信号を出力する連続切モード設定信号出
力部40とを具備する。
【0051】スイッチ装置S1の各設定信号出力部38
〜40は、対応する設定スイッチSW1〜SW3が操作
されたときに信号線LX1〜LX3の線間電圧を一定時
間だけ所定レベルV3に低下させることによって各モー
ドの設定信号を出力する。これに対して親器M1の各設
定信号判定部32〜34は信号線LX1〜LX3の線間
電圧を常時監視しており、線間電圧が一定時間だけ上記
所定レベルV3に低下したら各モードの設定信号が送ら
れてきたものと判定し、制御部1に対してモード設定信
号を出力する。制御部1では受け取ったモード設定信号
(自動モード設定信号又は連続入モード設定信号又は連
続切モード設定信号)に応じて動作モードを切り換え
る。
【0052】ここで親器M1の各供給電圧出力部35a
〜35cは、制御部31からの指示に基づいて高低2種
類の電圧V1,V2(V1>V2>V3)を信号線LX
1〜LX3に常時出力している。制御部31では現在の
自己の動作モードに対応する供給電圧出力部35a〜3
5cから低い方の電圧V2を出力させ、他の動作モード
に対応する供給電圧出力部35a〜35cからは高い方
の電圧V1を出力させる。これに対してスイッチ装置S
1の各供給電圧判定部36a〜36cは信号線LX1〜
LX3の線間電圧を常時監視しており、線間電圧がV2
となっている間だけLED駆動部37a〜37cにより
発光ダイオードLD1〜LD3を点灯させる。
【0053】次に、図5のタイムチャートに基づいて本
実施形態の動作をさらに詳しく説明する。
【0054】まず親器M1の制御部31の動作モードが
自動モードに設定されているとすると、制御部31は供
給電圧出力部35aにより信号線LX1に電圧V2を出
力させるとともに、他の供給電圧出力部35b,35c
には信号線LX2,LX3に電圧V1を出力させる。よ
って、スイッチ装置S1においては、供給電圧判定部3
6aがLED駆動部37aにより発光ダイオードLD1
を点灯させて動作モードが自動モードであることを表示
している。
【0055】自動モードにおいて、時刻t1に何れかの
子器N1…の熱線センサが熱線を検知して信号線LSの
線間電圧を一時的に低下させることで親器M1に検知信
号を送ってくれば、親器M1の制御部31は負荷開閉部
30を制御して交流電源ACから照明負荷Lへの給電路
を形成して照明負荷Lを点灯するとともに、内蔵のタイ
マによって所定の動作保持時間Tを時限する。そして、
この動作保持時間Tの満了前(時刻t2)に再度検知信
号が発生すると、制御部31は動作保持時間Tの時限を
やり直し、最後の検知信号の発生時点(時刻t2)から
動作保持時間Tが経過した時点(時刻t3)で負荷制御
部30を制御して交流電源ACからの給電路を解消し、
照明負荷Lを消灯させる。
【0056】ここで、何れかのスイッチ装置S1…で連
続入モード設定スイッチSW2が押操作されて連続入モ
ード設定信号出力部39により信号線LX2の線間電圧
を一時的に電圧V3に低下させることで連続入モード設
定信号が信号線LX2を介して親器M1に送られると
(時刻t4〜t5)、親器M1の連続入モード設定信号
判定部33が制御部31に対して連続入モード設定信号
を出力し、制御部31が動作モードを自動モードから連
続入モードに切り換える。そして、制御部31は負荷開
閉部30を制御して照明負荷Lを点灯させるとともに、
供給電圧出力部35bにより信号線LX2に電圧V2を
出力させ、且つ他の供給電圧出力部35a,35cには
信号線LX1,LX3に電圧V1を出力させる。よっ
て、スイッチ装置S1…においては、供給電圧判定部3
6bがLED駆動部37bにより発光ダイオードLD2
を点灯させて動作モードが連続入モードであることを表
示する。連続入モードにおいては、親器M1あるいは子
器N1…の何れの熱線センサで熱線が検知されても照明
負荷Lの点灯状態が変更されることはない。
【0057】次に何れかのスイッチ装置S1…で連続切
モード設定スイッチSW3が押操作されて連続切モード
設定信号出力部40により信号線LX3の線間電圧を一
時的に電圧V3に低下させることで連続切モード設定信
号が信号線LX3を介して親器M1に送られると(時刻
t6〜t7)、親器M1の連続切モード設定信号判定部
34が制御部31に対して連続切モード設定信号を出力
し、制御部31が動作モードを連続入モードから連続切
モードに切り換える。そして、制御部31は負荷開閉部
30を制御して照明負荷Lを消灯させるとともに、供給
電圧出力部35cにより信号線LX3に電圧V2を出力
させ、且つ他の供給電圧出力部35a,35bには信号
線LX1,LX2に電圧V1を出力させる。よって、ス
イッチ装置S1…においては、供給電圧判定部36cが
LED駆動部37cにより発光ダイオードLD3を点灯
させて動作モードが連続切モードであることを表示す
る。連続切モードにおいても、親器M1あるいは子器N
1…の何れの熱線センサで熱線が検知されても照明負荷
Lが点灯されることはない。
【0058】同様に何れかのスイッチ装置S1…で自動
モード設定スイッチSW1が押操作されて自動モード設
定信号出力部38により信号線LX1の線間電圧を一時
的に電圧V3に低下させることで自動モード設定信号が
信号線LX1を介して親器M1に送られると(時刻t8
〜t9)、親器M1の自動モード設定信号判定部32が
制御部31に対して自動モード設定信号を出力し、制御
部31が動作モードを連続切モードから自動モードに切
り換える。そして、何れかの子器N1…の熱線センサが
熱線を検知して検知信号が送られてくれば、親器M1の
制御部31は負荷開閉部30を制御して照明負荷Lを点
灯し、最後の検知信号の発生時点(時刻t10)から動
作保持時間Tが経過した時点(時刻t11)で負荷制御
部30を制御して照明負荷Lを消灯させる。
【0059】上述のように本実施形態では、信号線LX
1〜LX3を送り配線することで複数台のスイッチ装置
S1…を1台の親機M1に接続して何れのスイッチ装置
S1…からでも親器M1の動作モードを切り換えること
ができる。しかも、従来例におけるスイッチ装置S’は
動作モードを切り換えるためのスイッチ部にロータリス
イッチを用いていたため、複数台のスイッチ装置S’を
接続した場合にスイッチ部の操作位置(「自動」、「連
続入」、「連続切」)に優先順位ができ、動作モード切
換の機能を果たさなくなっていたが、本実施形態では各
モード設定用のスイッチSW1〜SW3に押釦スイッチ
を採用し、上述のような方式でスイッチ装置S1から親
器M1にモード設定信号を出力するようにしたから、従
来例のような不具合が生じることなく、多箇所から親器
M1の動作モードを設定することが可能となる。また、
本実施形態では各モード設定信号用の信号線LX1〜L
X3を独立させているので、各信号線LX1〜LX3を
線間の極性に関係なく配線することができる。ここで、
各信号線LX1〜LX3の1線を共通のグランド線とす
ることで信号線LX1〜LX3の数を6線から4線に減
らすことができる。但し、この場合には各信号線LX1
〜LX3の極性を考慮して配線する必要がある。
【0060】また、本実施形態では信号線LX1〜LX
3を介して親器M1からスイッチ装置S1…に動作モー
ドの情報を送り、スイッチ装置S1に設けた発光ダイオ
ードLD1〜LD3で現在の動作モードを表示するよう
にしているので、各スイッチ装置S1で親器M1の動作
モードが視認可能となり使い勝手が向上するという利点
がある。なお、全ての動作モードを表示する必要は必ず
しもなく、例えば自動モードに対する発光ダイオードL
D1を省略することも可能であり、この場合には発光ダ
イオードLD1を減らすことで省電力化を図ることがで
きる。また、本実施形態ではスイッチ装置S1の接続端
子8及び送り端子11を速結端子型としたが、これに限
定する趣旨ではなく、例えばねじ止め型の端子構造であ
っても良い。
【0061】(実施形態2)図6は本実施形態の熱線検
知式負荷制御システムにおける親器M1並びにスイッチ
装置S2a〜S2cのブロック図を示し、図7はスイッ
チ装置S2a〜S2cの分解斜視図を示している。本実
施形態は、各モード用の供給電圧判定部36a〜36
c,設定信号出力部38〜40,LED駆動部37a〜
37c並びにモード設定スイッチSW1〜SW3をそれ
ぞれ各モード用毎に別々の器体41に収納することで各
モード用のスイッチ装置S2a〜S2cを構成した点に
特徴がある。但し、親器M1及びスイッチ装置S2a〜
S2cの回路構成は実施形態1と共通であるから、共通
する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0062】本実施形態におけるスイッチ装置S2a
(S2b,S2cもほぼ共通の構成である)の器体41
は、図7に示すように合成樹脂成型品からなるボディ4
2及びカバー43とから構成されたもので、器体41の
大きさは取付枠4の器具取付孔5の長手方向に対応する
外径寸法を器具取付孔5の長手方向の約3分の1に形成
され、取付枠4の器具取付孔5に最大3個並べて取り付
けることができる寸法(1個モジュール寸法)としてあ
る。
【0063】さて器体41をカバー43とで構成するボ
ディ42は、図7において上面が開口した矩形箱状に形
成され、長手方向に沿った一端部には鎖錠ばね7及び端
子板(図示せず)からなる速結端子型の接続端子44を
1対と、これら接続端子44の電線の鎖錠状態を解除す
る解除釦9を収納する端子収納部45aを設け、また長
手方向に沿った他端部には鎖錠ばね7及び端子板(図示
せず)からなる速結端子型の送り端子46を1対と、こ
れら送り端子46の電線の鎖錠状態を解除する解除釦9
を収納する端子収納部45bを設けてある。さらにボデ
ィ42の中央部にはプリント基板47に実装されている
回路部品を収納する回路部品収納部48を設けてある。
そして、端子収納部45a,45bの底部には信号線た
る電線を挿入するための電線挿入孔(図示せず)を各接
続端子44及び送り端子46に対応して開口するととも
に、解除釦9を押し動かすための治具挿入孔(図示せ
ず)を開口してある。但し、接続端子44及び送り端子
46は速結端子型に限定する趣旨ではなく、例えばねじ
止め型の端子構造であっても良い。
【0064】プリント基板47の端子収納部45a,4
5bの開口部に臨む両側部の裏面には上記端子板を半田
付けで固定してあり、プリント基板47を回路部品収納
部48及び端子収納部45a,45bの開口部上に載置
したときに、予め端子収納部45a,45b内に収納し
ておいた鎖錠ばね7を内包するように端子板が端子収納
部45a,45b内に垂下配置されるようになってい
る。
【0065】プリント基板47の表面にはタクトスイッ
チからなる押釦スイッチSW1、動作モード表示用の発
光ダイオードLD1が実装され、これら押釦スイッチS
W1及び発光ダイオードLD1はボディ42の開口部に
被着されるカバー43内に収納される。
【0066】カバー43は中央部43aが図7において
上方に突出しており、この中央部43aが取付枠4の器
具取付孔5に下方から嵌合して上方へ突出する。
【0067】ここで押釦スイッチSW1の駆動釦16の
先端部がカバー43の中央部43aの表面に開口した開
口部49から突出するようになっている。また発光ダイ
オードLD1はカバー43の中央部43aの表面に開口
した窓50に対向するようになっている。
【0068】カバー43の中央部43aの表面には、可
撓性を有する樹脂製シート(メンブレンシート)51が
該表面を覆うように配設されている。ここでシート51
には上記開口部49から突出した駆動釦16に対応する
ように「自動」(又は「入」,「切」)の文字を記した
押操作エリア52を示す枠が印刷されている(図8
(a)参照)。
【0069】ところで、カバー43は取付枠4の器具取
付孔5の長手方向に対応する両側面の両端よりボディ4
2の両側面に沿うように一体的に組立脚52が垂設され
ており、この組立脚52に形成した角状の係止孔52a
にボディ42の両側面の両端に一体に突出形成された角
状の係止突起53を係止させることでボディ42とカバ
ー43を結合している。係止突起43の上端は組立脚5
2の下端が係止突起43上に乗り上げやすくするために
テーパ面としてある。また、カバー43の長手方向両端
部の両側面には取付枠4の3対の係止孔6,6…のうち
の1対の係止孔6,6に対応する1対の係止爪54,5
4を突設してある。
【0070】而して、上述のように構成され組み立てら
れた本実施形態のスイッチ装置S2a〜S2cは取付枠
4に1個又は2個又は3個装着されることにより建物の
壁等に設けられた埋込孔、スイッチボックスへ取り付け
られるのである。
【0071】図9は本実施形態のシステム構成図を示し
ており、信号線LSにより子器N1…が接続された親器
M1には、自動モード接続端子G11,G12、連続入モー
ド接続端子G13,G14並びに連続切モード接続端子
15,G16の各端子に信号線LX1〜LX3でスイッチ
装置S2a〜S2cの各接続端子44に接続されてい
る。
【0072】実施形態1においては、1台のスイッチ装
置S1に自動モード、連続入モード及び連続切モードの
3つの動作モードを設定するためのモード設定スイッチ
SW1〜SW3等が設けてあるが、スイッチ装置S1を
設置する場所や用途等の条件によっては、3つの動作モ
ードを全て設定可能とする必要がない場合がある。これ
に対して本実施形態は、上述のように各モード専用のス
イッチ装置S2a〜S2cを構成しているので、図9に
示すように設置場所毎に必要なスイッチ装置S2a〜S
2cのみを選択して取付枠4を用いて設置することがで
き、例えば取付枠4の器具取付孔5の空いた位置に他の
配線器具(照明負荷L以外の負荷を入・切するためのス
イッチ等)を取り付けて設置することができるから、設
置スペースを有効に利用することができるものである。
また、各スイッチ装置S2a〜S2cは、シート51に
記した文字が異なる以外は全て共通の構成を有している
ので、シート51を除く他の部品が共通化できるために
製造コストを下げることができるという利点がある。
【0073】(実施形態3)図10は本実施形態の熱線
検知式負荷制御システムにおける親器M2、子器N並び
にスイッチ装置S3のブロック図を示し、図12はシス
テム構成図を示している。本実施形態は親器M2と1乃
至複数台のスイッチ装置S3を2線式の信号線LXで接
続し、この信号線LXで3つの動作モードを順次切り換
えるためのモード切換信号並びに動作モード表示用の信
号を送るようにした点に特徴がある。但し、実施形態1
と共通する構成には同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0074】親器M2には信号線LXを介して3段階の
供給電圧V1,V2,V3(V1>V2>V3)を出力
する供給電圧出力部55と、信号線LXの線間電圧を監
視してスイッチ装置S3から信号線LXを介してモード
切換信号が出力されたか否かを判定するモード切換信号
判定部56とが設けてある。なお、図10中の57は信
号線LSを介して子器Nに動作電圧を供給する動作電圧
出力部、58は信号線LSの線間電圧を監視して子器N
から信号線LSを介して検知信号が出力されたか否かを
判定する検知信号判定部である。
【0075】また、子器Nは従来例とほぼ共通の構成を
有し、信号線LSを介して供給される動作電圧を安定化
して熱線センサを具備したセンサ部59に供給する電圧
供給部60と、センサ部59から出力される検知信号を
信号線LSの線間電圧を一定時間だけ所定レベルに低下
させることによって出力する検知信号出力部61とを具
備する。
【0076】一方、スイッチ装置S3は信号線LXを介
して供給される電圧のレベルを判定する供給電圧判定部
62と、供給電圧判定部62の判定結果に応じて動作モ
ード表示用の発光ダイオードLD1〜LD3を点灯又は
消灯するLED駆動部63と、押釦スイッチからなるモ
ード切換スイッチSWと、モード切換スイッチSWが操
作されたときに信号線LXを介してモード切換信号を出
力するモード切換信号出力部64とを具備する。また、
スイッチ装置S3の構造は実施形態1とほぼ共通である
が、押釦スイッチが1個しか設けられていないため、図
11に示すようにシート17には1つの押操作エリア1
8のみが設けてある。
【0077】スイッチ装置S3のモード切換信号出力部
64は、モード切換スイッチSWが操作されたときに信
号線LXの線間電圧を一定時間だけ所定レベルV4(<
V3)に低下させることによってモード切換信号を出力
する。これに対して親器M2のモード切換信号判定部5
6は信号線LXの線間電圧を常時監視しており、線間電
圧が一定時間だけ上記所定レベルV4に低下したらモー
ド切換信号が送られてきたものと判定し、制御部1に対
してモード切換信号を出力する。制御部1ではモード切
換信号が入力される毎に動作モードを自動モード→連続
入モード→連続切モード→自動モードというように順次
切り換える。
【0078】ここで親器M2の供給電圧出力部55は、
制御部31からの指示に基づいて各動作モードに対応さ
せた3段階の電圧V1,V2,V3を信号線LXに出力
している。すなわち、制御部31は動作モードが自動モ
ードの時には供給電圧出力部55から最もレベルの高い
電圧V1を出力させ、連続入モードの時には中間のレベ
ルの電圧V2を出力されるとともに、連続切モードの時
には最もレベルの低い電圧V3を出力させる。これに対
してスイッチ装置S3の供給電圧判定部62は信号線L
Xの線間電圧を常時監視しており、線間電圧のレベルに
基づいて親器M2の現在の動作モードを判定し、その動
作モードに対応した発光ダイオードLD1〜LD3をL
ED駆動部63により点灯させる。
【0079】次に、図13のタイムチャートに基づいて
本実施形態の動作をさらに詳しく説明する。
【0080】まず親器M2の制御部31の動作モードが
自動モードに設定されているとすると、制御部31は供
給電圧出力部55により信号線LXに電圧V1を出力さ
せる。よって、スイッチ装置S2においては、供給電圧
判定部62がLED駆動部63により発光ダイオードL
D1を点灯させて動作モードが自動モードであることを
表示している。
【0081】自動モードにおいて、時刻t1に何れかの
子器N1…の熱線センサが熱線を検知してセンサ部59
から検知信号出力部61に検知信号が出力されると、検
知信号出力部61が信号線LSの線間電圧を一定時間だ
け所定レベルに低下させることによって検知信号を出力
する。信号線LSを介して検知信号を受け取った親器M
2の検知信号判定部58は検知信号を制御部31に出力
し、制御部31は負荷開閉部30を制御して交流電源A
Cから照明負荷Lへの給電路を形成して照明負荷Lを点
灯するとともに、内蔵のタイマによって所定の動作保持
時間Tを時限する。そして、この動作保持時間Tの満了
前(時刻t2)に再度検知信号が発生すると、制御部3
1は動作保持時間Tの時限をやり直し、最後の検知信号
の発生時点(時刻t2)から動作保持時間Tが経過した
時点(時刻t3)で負荷制御部30を制御して交流電源
ACからの給電路を解消し、照明負荷Lを消灯させる。
【0082】ここで、何れかのスイッチ装置S3でモー
ド切換スイッチSWが続けて2回押操作されると、モー
ド切換信号出力部64により信号線LXの線間電圧を一
時的に電圧V4に低下させることでモード切換信号が信
号線LXを介して2回続けて親器M2に送られ(時刻t
4〜t5)、親器M2のモード切換信号判定部56が制
御部31に対してモード切換信号を出力し、制御部31
が動作モードを自動モードから連続入モードを飛ばして
連続切モードに切り換える。なお、このようにモード切
換信号が連続して送られてくる場合があることから、親
器M2では遅延タイマを設けて制御部31が動作モード
を切り換えるタイミングを遅らせている。そして、制御
部31は負荷開閉部30を制御して照明負荷Lを消灯さ
せるとともに、供給電圧出力部55により信号線LXに
電圧V3を出力させる。よって、スイッチ装置S3にお
いては、供給電圧判定部62がLED駆動部63により
発光ダイオードLD3を点灯させて動作モードが連続切
モードであることを表示する。連続切モードにおいて
は、親器M2あるいは子器N1…の何れの熱線センサで
熱線が検知されても照明負荷Lは消灯状態のままであ
る。
【0083】次に何れかのスイッチ装置S3でモード切
換スイッチSWが押操作されてモード切換信号出力部6
4により信号線LXを介してモード切換信号が親器M2
に送られると(時刻t6〜t7)、親器M2のモード切
換信号判定部56が制御部31に対してモード切換信号
を出力し、制御部31が動作モードを連続切モードから
自動モードに切り換えるとともに、供給電圧出力部55
により信号線LXに電圧V1を出力させる。よって、ス
イッチ装置S3においては、供給電圧判定部62がLE
D駆動部63により発光ダイオードLD1を点灯させて
動作モードが自動モードであることを表示する。
【0084】また、何れかのスイッチ装置S3でモード
切換スイッチSWが押操作されてモード切換信号出力部
64により信号線LXを介してモード切換信号が親器M
2に送られると(時刻t8〜t9)、親器M2のモード
切換信号判定部56が制御部31に対してモード切換信
号を出力し、制御部31が動作モードを自動モードから
連続入モードに切り換える。そして、制御部31は負荷
開閉部30を制御して照明負荷Lを点灯させるととも
に、供給電圧出力部55により信号線LXに電圧V2を
出力させる。よって、スイッチ装置S3においては、供
給電圧判定部62がLED駆動部63により発光ダイオ
ードLD2を点灯させて動作モードが連続入モードであ
ることを表示する。
【0085】同様に、何れかのスイッチ装置S3でモー
ド切換スイッチSWが2回続けて押操作されてモード切
換信号出力部64により信号線LXを介してモード切換
信号が親器M2に2回続けて送られると(時刻t10〜
t11)、親器M2のモード切換信号判定部56が制御
部31に対してモード切換信号を2回続けて出力し、制
御部31が動作モードを連続入モードから連続切モード
を飛ばして自動モードに切り換えるとともに、供給電圧
出力部55により信号線LXに電圧V1を出力させる。
よって、スイッチ装置S3においては、供給電圧判定部
62がLED駆動部63により発光ダイオードLD1を
点灯させて動作モードが自動モードであることを表示す
る。
【0086】上述のように本実施形態では、2線式の信
号線LXを送り配線することで複数台のスイッチ装置S
3…を1台の親機M2に接続して何れのスイッチ装置S
3…からでも親器M2の動作モードを切り換えることが
できる。従って、実施形態1又は2に比較して信号線L
Xの数を減らして省配線化並びに施工作業の簡素化を図
ることができる。
【0087】(実施形態4)図14は本実施形態の熱線
検知式負荷制御システムにおける親器M2、子器N並び
にスイッチ装置S4のブロック図を示している。本実施
形態は親器M2と1乃至複数台のスイッチ装置S4を2
線式の信号線LXで接続し、この信号線LXだけで3つ
の動作モードの各モード設定信号並びに動作モード表示
用の信号を送るようにした点に特徴がある。但し、実施
形態1並びに実施形態3と共通する構成には同一の符号
を付して説明を省略する。
【0088】親器M3には信号線LXを介して3段階の
供給電圧V1,V2,V3(V1>V2>V3)を出力
する供給電圧出力部55と、信号線LXの線間電圧を監
視してスイッチ装置S4から信号線LXを介してモード
設定信号が出力されたか否かを判定する設定信号判定部
66とが設けてある。
【0089】一方、スイッチ装置S4は信号線LXを介
して供給される電圧のレベルを判定する供給電圧判定部
62と、供給電圧判定部62の判定結果に応じて動作モ
ード表示用の発光ダイオードLD1〜LD3を点灯又は
消灯するLED駆動部63と、押釦スイッチからなる各
モード設定スイッチSW1〜SW3と、モード設定スイ
ッチSW1〜SW3が操作されたときに信号線LXを介
して各モード設定信号を出力する設定信号出力部65と
を具備する。また、スイッチ装置S4の構造は実施形態
1とほぼ共通であり、図15に示すようにシート17に
は各モード設定スイッチSW1〜SW3に対応した3つ
の押操作エリア18が設けてある。
【0090】スイッチ装置S4の設定信号出力部65
は、対応するモード設定スイッチSW1〜SW3が操作
されたときに信号線LXの線間電圧を一定時間だけ各モ
ードに対応した異なるレベルV4,V5,V6(V4>
V5>V6)に低下させることによって各モード設定信
号を出力する。これに対して親器M3の設定信号判定部
66は信号線LXの線間電圧を常時監視しており、線間
電圧が一定時間だけ上記所定レベルV4又はV5又はV
6に低下したら各モード設定信号が送られてきたものと
判定し、制御部31に対してモード設定信号を出力す
る。制御部31では受け取ったモード設定信号(自動モ
ード設定信号又は連続入モード設定信号又は連続切モー
ド設定信号)に応じて動作モードを切り換える。
【0091】また、実施形態3と同様に親器M3の供給
電圧出力部55は、制御部31からの指示に基づいて各
動作モードに対応させた3段階の電圧V1,V2,V3
(V3>V4)を信号線LXに出力している。これに対
してスイッチ装置S4の供給電圧判定部62は信号線L
Xの線間電圧を常時監視し、線間電圧のレベルに基づい
て親器M3の現在の動作モードを判定し、その動作モー
ドに対応した発光ダイオードLD1〜LD3をLED駆
動部63により点灯させる。
【0092】次に、図16のタイムチャートに基づいて
本実施形態の動作をさらに詳しく説明する。
【0093】まず親器M3の制御部31の動作モードが
自動モードに設定されているとすると、制御部31は供
給電圧出力部55により信号線LXに電圧V1を出力さ
せる。よって、スイッチ装置S4においては、供給電圧
判定部62がLED駆動部63により発光ダイオードL
D1を点灯させて動作モードが自動モードであることを
表示している。
【0094】自動モードにおいて、時刻t1に何れかの
子器N1…から信号線LSを介して検知信号が送られて
くれば、親器M3の制御部31は負荷開閉部30を制御
して照明負荷Lを点灯するとともに、内蔵のタイマによ
って所定の動作保持時間Tを時限する。そして、この動
作保持時間Tの満了前(時刻t2)に再度検知信号が発
生すると、制御部31は動作保持時間Tの時限をやり直
し、最後の検知信号の発生時点(時刻t2)から動作保
持時間Tが経過した時点(時刻t3)で負荷制御部30
を制御して照明負荷Lを消灯させる。
【0095】ここで、何れかのスイッチ装置S4…で連
続切モード設定スイッチSW3が押操作されて設定信号
出力部65により信号線LXの線間電圧を一時的に電圧
V6に低下させることで連続切モード設定信号が信号線
LXを介して親器M3に送られると(時刻t4〜t
5)、親器M3の設定信号判定部66が制御部31に対
して連続切モード設定信号を出力し、制御部31が動作
モードを自動モードから連続切モードに切り換える。そ
して、制御部31は供給電圧出力部55により信号線L
Xに電圧V3を出力させる。よって、スイッチ装置S4
…においては、供給電圧判定部62がLED駆動部63
により発光ダイオードLD3を点灯させて動作モードが
連続切モードであることを表示する。連続切モードにお
いては、親器M3あるいは子器N1…の何れの熱線セン
サで熱線が検知されても照明負荷Lは消灯状態のままで
ある。
【0096】次に何れかのスイッチ装置S4…で自動モ
ード設定スイッチSW1が押操作されて設定信号出力部
65により信号線LXの線間電圧を一時的に電圧V4に
低下させることで自動モード設定信号が信号線LXを介
して親器M3に送られると(時刻t6〜t7)、親器M
3の設定信号判定部66が制御部31に対して自動モー
ド設定信号を出力し、制御部31が動作モードを連続切
モードから自動モードに切り換えるとともに、供給電圧
出力部55により信号線LXに電圧V1を出力させる。
よって、スイッチ装置S4…においては、供給電圧判定
部62がLED駆動部63により発光ダイオードLD1
を点灯させて動作モードが自動モードであることを表示
する。
【0097】また、何れかのスイッチ装置S4…で連続
入モード設定スイッチSW2が押操作されて設定信号出
力部65により信号線LXの線間電圧を一時的に電圧V
5に低下させることで連続入モード設定信号が信号線L
Xを介して親器M3に送られると(時刻t8〜t9)、
親器M3の設定信号判定部66が制御部31に対して連
続入モード設定信号を出力し、制御部31が動作モード
を自動モードから連続入モードに切り換える。そして、
制御部31は負荷開閉部30を制御して照明負荷Lを点
灯させるとともに、供給電圧出力部55により信号線L
Xに電圧V2を出力させる。よって、スイッチ装置S4
…においては、供給電圧判定部62がLED駆動部63
により発光ダイオードLD2を点灯させて動作モードが
連続入モードであることを表示する。連続入モードにお
いては、親器M3あるいは子器N1…の何れの熱線セン
サで熱線が検知されても照明負荷Lの点灯状態が変更さ
れることはない。
【0098】同様に何れかのスイッチ装置S4…で自動
モード設定スイッチSW1が押操作されて設定信号出力
部65により信号線LXの線間電圧を一時的に電圧V4
に低下させることで自動モード設定信号が信号線LXを
介して親器M3に送られると(時刻t10〜t11)、
親器M3の設定信号判定部66が制御部31に対して自
動モード設定信号を出力し、制御部31が動作モードを
連続入モードから自動モードに切り換える。
【0099】上述のように本実施形態も実施形態3と同
様に、2線式の信号線LXを送り配線することで複数台
のスイッチ装置S4…を1台の親機M3に接続して何れ
のスイッチ装置S4…からでも親器M3の動作モードを
切り換えることができる。
【0100】(実施形態5)本実施形態は実施形態4と
同一構成であるから図示は省略する。本実施形態が実施
形態4と異なる点は、スイッチ装置S4から親器M3へ
の各モード設定信号の出力方法にある。
【0101】すなわち、本実施形態におけるスイッチ装
置S4では、モード設定スイッチSW1〜SW3が操作
されたときに設定信号出力部65が信号線LXの線間電
圧を一定周期で電圧V4に低下させることにより、一定
のパルス幅を有し且つ各モード毎に異なる個数(パルス
数)n1,n2,n3のパルス信号を各モード設定信号
として信号線LXを介して出力する。また、親器M3で
は、設定信号判定部66が信号線LXの線間電圧を監視
して上記パルス信号のパルス数n1,n2,n3をカウ
ントし、各パルス数n1,n2,n3に応じたモード設
定信号を制御部31に出力する。
【0102】また、実施形態3と同様に親器M3の供給
電圧出力部55は、制御部31からの指示に基づいて各
動作モードに対応させた3段階の電圧V1,V2,V3
を信号線LXに出力している。これに対してスイッチ装
置S4の供給電圧判定部62は信号線LXの線間電圧を
常時監視し、線間電圧のレベルに基づいて親器M3の現
在の動作モードを判定し、その動作モードに対応した発
光ダイオードLD1〜LD3をLED駆動部63により
点灯させる。
【0103】次に、図17のタイムチャートに基づいて
本実施形態の動作をさらに詳しく説明する。
【0104】まず親器M3の制御部31の動作モードが
自動モードに設定されているとすると、制御部31は供
給電圧出力部55により信号線LXに電圧V1を出力さ
せる。よって、スイッチ装置S4においては、供給電圧
判定部62がLED駆動部63により発光ダイオードL
D1を点灯させて動作モードが自動モードであることを
表示している。
【0105】自動モードにおいて、時刻t1に何れかの
子器N1…から信号線LSを介して検知信号が送られて
くれば、親器M3の制御部31は負荷開閉部30を制御
して照明負荷Lを点灯するとともに、内蔵のタイマによ
って所定の動作保持時間Tを時限する。そして、この動
作保持時間Tの満了前(時刻t2)に再度検知信号が発
生すると、制御部31は動作保持時間Tの時限をやり直
し、最後の検知信号の発生時点(時刻t2)から動作保
持時間Tが経過した時点(時刻t3)で負荷制御部30
を制御して照明負荷Lを消灯させる。
【0106】ここで、何れかのスイッチ装置S4…で連
続切モード設定スイッチSW3が押操作されると、設定
信号出力部65により信号線LXの線間電圧を一定周期
で電圧V4(V3>V4)に低下させることによって、
n3個のパルス信号(連続切モード設定信号)が信号線
LXを介して親器M3に送られる(時刻t4〜t5)。
親器M3の設定信号判定部66ではパルス信号のパルス
数をカウントし、そのカウント数がn3であることから
制御部31に対して連続切モード設定信号を出力する。
そして、制御部31は動作モードを自動モードから連続
切モードに切り換えるとともに供給電圧出力部55によ
り信号線LXに電圧V3を出力させる。よって、スイッ
チ装置S4…においては、供給電圧判定部62がLED
駆動部63により発光ダイオードLD3を点灯させて動
作モードが連続切モードであることを表示する。連続切
モードにおいては、親器M3あるいは子器N1…の何れ
の熱線センサで熱線が検知されても照明負荷Lは消灯状
態のままである。
【0107】次に、何れかのスイッチ装置S4…で自動
モード設定スイッチSW1が押操作されると、設定信号
出力部65により信号線LXの線間電圧を一定周期で電
圧V4に低下させることによって、n1個のパルス信号
(自動モード設定信号)が信号線LXを介して親器M3
に送られる(時刻t6〜t7)。親器M3の設定信号判
定部66ではパルス信号のパルス数をカウントし、その
カウント数がn1であることから制御部31に対して自
動モード設定信号を出力する。そして、制御部31は動
作モードを連続切モードから自動モードに切り換えると
ともに供給電圧出力部55により信号線LXに電圧V1
を出力させる。よって、スイッチ装置S4…において
は、供給電圧判定部62がLED駆動部63により発光
ダイオードLD1を点灯させて動作モードが自動モード
であることを表示する。
【0108】また、何れかのスイッチ装置S4…で連続
入モード設定スイッチSW2が押操作されると、設定信
号出力部65により信号線LXの線間電圧を一定周期で
電圧V4に低下させることによって、n2個のパルス信
号(連続入モード設定信号)が信号線LXを介して親器
M3に送られる(時刻t8〜t9)。親器M3の設定信
号判定部66ではパルス信号のパルス数をカウントし、
そのカウント数がn2であることから制御部31に対し
て連続入モード設定信号を出力する。そして、制御部3
1は動作モードを自動モードから連続入モードに切り換
え、負荷開閉部30を制御して照明負荷Lを点灯すると
ともに供給電圧出力部55により信号線LXに電圧V2
を出力させる。よって、スイッチ装置S4…において
は、供給電圧判定部62がLED駆動部63により発光
ダイオードLD2を点灯させて動作モードが連続入モー
ドであることを表示する。
【0109】同様に、何れかのスイッチ装置S4…で自
動モード設定スイッチSW1が押操作されると、設定信
号出力部65により信号線LXの線間電圧を一定周期で
電圧V4に低下させることによって、n1個のパルス信
号(自動モード設定信号)が信号線LXを介して親器M
3に送られる(時刻t10〜t11)。親器M3の設定
信号判定部66ではパルス信号のパルス数をカウント
し、そのカウント数がn1であることから制御部31に
対して自動モード設定信号を出力する。そして、制御部
31は動作モードを連続入モードから自動モードに切り
換えるとともに負荷開閉部30を制御して照明負荷Lを
消灯し、供給電圧出力部55により信号線LXに電圧V
1を出力させる。よって、スイッチ装置S4…において
は、供給電圧判定部62がLED駆動部63により発光
ダイオードLD1を点灯させて動作モードが自動モード
であることを表示する。
【0110】上述のように本実施形態も実施形態3及び
4と同様に、2線式の信号線LXを送り配線することで
複数台のスイッチ装置S4…を1台の親機M3に接続し
て何れのスイッチ装置S4…からでも親器M3の動作モ
ードを切り換えることができる。
【0111】(実施形態6)本実施形態は実施形態4と
同一構成であるから図示は省略する。本実施形態が実施
形態4と異なる点は、スイッチ装置S4から親器M3へ
の各モード設定信号の出力方法にある。
【0112】すなわち、本実施形態におけるスイッチ装
置S4では、モード設定スイッチSW1〜SW3が操作
されたときに設定信号出力部65が信号線LXの線間電
圧を各モード毎に異なる時間だけ電圧V4に低下させる
ことにより、各モード毎に異なるパルス幅T1,T2,
T3(T1>T2>T3)のパルス信号を各モード設定
信号として信号線LXを介して出力する。また、親器M
3では、設定信号判定部66が信号線LXの線間電圧を
監視して上記パルス信号のパルス幅T1,T2,T3を
求め、各パルス幅T1,T2,T3に応じたモード設定
信号を制御部31に出力する。
【0113】また、実施形態3と同様に親器M3の供給
電圧出力部55は、制御部31からの指示に基づいて各
動作モードに対応させた3段階の電圧V1,V2,V3
を信号線LXに出力している。これに対してスイッチ装
置S4の供給電圧判定部62は信号線LXの線間電圧を
常時監視し、線間電圧のレベルに基づいて親器M3の現
在の動作モードを判定し、その動作モードに対応した発
光ダイオードLD1〜LD3をLED駆動部63により
点灯させる。
【0114】次に、図18のタイムチャートに基づいて
本実施形態の動作をさらに詳しく説明する。
【0115】まず親器M3の制御部31の動作モードが
自動モードに設定されているとすると、制御部31は供
給電圧出力部55により信号線LXに電圧V1を出力さ
せる。よって、スイッチ装置S4においては、供給電圧
判定部62がLED駆動部63により発光ダイオードL
D1を点灯させて動作モードが自動モードであることを
表示している。
【0116】自動モードにおいて、時刻t1に何れかの
子器N1…から信号線LSを介して検知信号が送られて
くれば、親器M3の制御部31は負荷開閉部30を制御
して照明負荷Lを点灯するとともに、内蔵のタイマによ
って所定の動作保持時間Tを時限する。そして、この動
作保持時間Tの満了前(時刻t2)に再度検知信号が発
生すると、制御部31は動作保持時間Tの時限をやり直
し、最後の検知信号の発生時点(時刻t2)から動作保
持時間Tが経過した時点(時刻t3)で負荷制御部30
を制御して照明負荷Lを消灯させる。
【0117】ここで、何れかのスイッチ装置S4…で連
続切モード設定スイッチSW3が押操作されると、設定
信号出力部65により信号線LXの線間電圧を時間T3
だけ電圧V4に低下させることによって、パルス幅T3
のパルス信号(連続切モード設定信号)が信号線LXを
介して親器M3に送られる(時刻t4〜t5)。親器M
3の設定信号判定部66ではパルス信号のパルス幅を求
め、そのパルス幅がT3であることから制御部31に対
して連続切モード設定信号を出力する。そして、制御部
31は動作モードを自動モードから連続切モードに切り
換えるとともに供給電圧出力部55により信号線LXに
電圧V3を出力させる。よって、スイッチ装置S4…に
おいては、供給電圧判定部62がLED駆動部63によ
り発光ダイオードLD3を点灯させて動作モードが連続
切モードであることを表示する。連続切モードにおいて
は、親器M3あるいは子器N1…の何れの熱線センサで
熱線が検知されても照明負荷Lは消灯状態のままであ
る。
【0118】次に、何れかのスイッチ装置S4…で自動
モード設定スイッチSW1が押操作されると、設定信号
出力部65により信号線LXの線間電圧を時間T1だけ
電圧V4に低下させることによって、パルス幅T1のパ
ルス信号(自動モード設定信号)が信号線LXを介して
親器M3に送られる(時刻t6〜t7)。親器M3の設
定信号判定部66ではパルス信号のパルス幅を求め、そ
のパルス幅がT1であることから制御部31に対して自
動モード設定信号を出力する。そして、制御部31は動
作モードを連続切モードから自動モードに切り換えると
ともに供給電圧出力部55により信号線LXに電圧V1
を出力させる。よって、スイッチ装置S4…において
は、供給電圧判定部62がLED駆動部63により発光
ダイオードLD1を点灯させて動作モードが自動モード
であることを表示する。
【0119】また、何れかのスイッチ装置S4…で連続
入モード設定スイッチSW2が押操作されると、設定信
号出力部65により信号線LXの線間電圧を時間T2だ
け電圧V4に低下させることによって、パルス幅T2の
パルス信号(連続入モード設定信号)が信号線LXを介
して親器M3に送られる(時刻t8〜t9)。親器M3
の設定信号判定部66ではパルス信号のパルス幅を求
め、そのパルス幅がT2であることから制御部31に対
して連続入モード設定信号を出力する。そして、制御部
31は動作モードを自動モードから連続入モードに切り
換え、負荷開閉部30を制御して照明負荷Lを点灯する
とともに供給電圧出力部55により信号線LXに電圧V
2を出力させる。よって、スイッチ装置S4…において
は、供給電圧判定部62がLED駆動部63により発光
ダイオードLD2を点灯させて動作モードが連続入モー
ドであることを表示する。
【0120】同様に、何れかのスイッチ装置S4…で自
動モード設定スイッチSW1が押操作されると、設定信
号出力部65により信号線LXの線間電圧を時間T1だ
け電圧V4に低下させることによって、パルス幅T1の
パルス信号(自動モード設定信号)が信号線LXを介し
て親器M3に送られる(時刻t10〜t11)。親器M
3の設定信号判定部66ではパルス信号のパルス幅を求
め、そのパルス幅がT1であることから制御部31に対
して自動モード設定信号を出力する。そして、制御部3
1は動作モードを連続入モードから自動モードに切り換
えるとともに負荷開閉部30を制御して照明負荷Lを消
灯するとともに、供給電圧出力部55により信号線LX
に電圧V1を出力させる。よって、スイッチ装置S4…
においては、供給電圧判定部62がLED駆動部63に
より発光ダイオードLD1を点灯させて動作モードが自
動モードであることを表示する。
【0121】上述のように本実施形態も実施形態3〜5
と同様に、2線式の信号線LXを送り配線することで複
数台のスイッチ装置S4…を1台の親機M3に接続して
何れのスイッチ装置S4…からでも親器M3の動作モー
ドを切り換えることができる。
【0122】(実施形態7)図19は本実施形態の熱線
検知式負荷制御システムにおける親器M4、子器N並び
にスイッチ装置S5のブロック図を示し、図20はシス
テム構成図を示している。本実施形態は親器M4と1乃
至複数台のスイッチ装置S5を、子器Nを接続する2線
式の信号線LSで接続し、この信号線LSで3つの動作
モードを順次切り換えるためのモード切換信号並びに動
作モード表示用の信号を送るようにした点に特徴があ
る。但し、実施形態1又は3と共通する構成には同一の
符号を付して説明を省略する。
【0123】親器M4には信号線LSを介して3段階の
供給電圧V1,V3,V4(V1>V3>V4)を出力
する供給電圧出力部67と、信号線LSの線間電圧を監
視してスイッチ装置S5から信号線LSを介してモード
切換信号が出力されたか否か、及び子器Nから検知信号
が出力されたか否かを判定する切換/検知信号判定部6
8とが設けてある。
【0124】一方、スイッチ装置S5は信号線LSを介
して供給される電圧のレベルを判定する供給電圧判定部
69と、供給電圧判定部69の判定結果に応じて動作モ
ード表示用の発光ダイオードLD1〜LD3を点灯又は
消灯するLED駆動部70と、押釦スイッチからなるモ
ード切換スイッチSWと、モード切換スイッチSWが操
作されたときに信号線LSを介してモード切換信号を出
力するモード切換信号出力部71とを具備する。また、
スイッチ装置S5の構造は実施形態3とほぼ共通であ
る。
【0125】スイッチ装置S5のモード切換信号出力部
71は、モード切換スイッチSWが操作されたときに信
号線LSの線間電圧を一定時間だけ所定レベルV5(<
V4)に低下させることによってモード切換信号を出力
する。これに対して親器M4の切換/検知信号判定部6
8は信号線LSの線間電圧を常時監視しており、線間電
圧が一定時間だけ上記所定レベルV5に低下したらモー
ド切換信号が送られてきたものと判定し、制御部31に
対してモード切換信号を出力する。制御部31ではモー
ド切換信号が入力される毎に動作モードを自動モード→
連続入モード→連続切モード→自動モードというように
順次切り換える。また、切換/検知信号判定部68は信
号線LSの線間電圧が一定時間だけ所定レベルV2(V
1>V2>V3)に低下したら、子器Nの検知信号出力
部61が検知信号を出力したものと判定し、制御部31
に対して検知信号を出力する。
【0126】ここで親器M4の供給電圧出力部67は、
制御部31からの指示に基づいて各動作モードに対応さ
せた3段階の電圧V1,V3,V4を信号線LSに出力
している。すなわち、制御部31は動作モードが自動モ
ードの時には供給電圧出力部67から最もレベルの高い
電圧V1を出力させ、連続入モードの時には中間のレベ
ルの電圧V3を出力されるとともに、連続切モードの時
には最もレベルの低い電圧V4を出力させる。これに対
してスイッチ装置S5の供給電圧判定部69は信号線L
Sの線間電圧を常時監視しており、線間電圧のレベルに
基づいて親器M4の現在の動作モードを判定し、その動
作モードに対応した発光ダイオードLD1〜LD3をL
ED駆動部70により点灯させる。
【0127】次に、図21のタイムチャートに基づいて
本実施形態の動作をさらに詳しく説明する。
【0128】まず親器M4の制御部31の動作モードが
自動モードに設定されているとすると、制御部31は供
給電圧出力部67により信号線LSに電圧V1を出力さ
せる。よって、スイッチ装置S5においては、供給電圧
判定部69がLED駆動部70により発光ダイオードL
D1を点灯させて動作モードが自動モードであることを
表示している。
【0129】自動モードにおいて、時刻t1に何れかの
子器N1…の熱線センサが熱線を検知してセンサ部59
から検知信号出力部61に検知信号が出力されると、検
知信号出力部61が信号線LSの線間電圧を一定時間だ
け所定レベルV2に低下させることによって検知信号を
出力する。信号線LSを介して検知信号を受け取った親
器M4の切換/検知信号判定部68は検知信号を制御部
31に出力し、制御部31は負荷開閉部30を制御して
照明負荷Lを点灯するとともに、内蔵のタイマによって
所定の動作保持時間Tを時限する。そして、この動作保
持時間Tの満了前(時刻t2)に再度検知信号が発生す
ると、制御部31は動作保持時間Tの時限をやり直し、
最後の検知信号の発生時点(時刻t2)から動作保持時
間Tが経過した時点(時刻t3)で負荷制御部30を制
御して交流電源ACからの給電路を解消し、照明負荷L
を消灯させる。
【0130】ここで、何れかのスイッチ装置S5でモー
ド切換スイッチSWが続けて2回押操作されると、モー
ド切換信号出力部71により信号線LSの線間電圧を一
時的に電圧V5に低下させることでモード切換信号が信
号線LSを介して2回続けて親器M4に送られる(時刻
t4〜t5)。そして、親器M4の切換/検知信号判定
部68が信号線LSの線間電圧がV5に低下したことか
らモード切換信号が送られてきたものと判定し、制御部
31に対してモード切換信号を2回出力する。制御部3
1はモード切換信号を2回受け取ると動作モードを自動
モードから連続入モードを飛ばして連続切モードに切り
換える。なお、このようにモード切換信号が連続して送
られてくる場合があることから、親器M4では遅延タイ
マを設けて制御部31が動作モードを切り換えるタイミ
ングを遅らせている。そして、制御部31は負荷開閉部
30を制御して照明負荷Lを消灯させるとともに、供給
電圧出力部67により信号線LSに電圧V4を出力させ
る。よって、スイッチ装置S5においては、供給電圧判
定部69がLED駆動部70により発光ダイオードLD
3を点灯させて動作モードが連続切モードであることを
表示する。連続切モードにおいては、親器M4あるいは
子器N1…の何れの熱線センサで熱線が検知されても照
明負荷Lは消灯状態のままである。
【0131】次に何れかのスイッチ装置S5でモード切
換スイッチSWが押操作されてモード切換信号出力部7
1により信号線LSを介してモード切換信号が親器M4
に送られると(時刻t6〜t7)、親器M4の切換/検
知信号判定部68が制御部31に対してモード切換信号
を出力し、制御部31が動作モードを連続切モードから
自動モードに切り換えるとともに、供給電圧出力部67
により信号線LSに電圧V1を出力させる。よって、ス
イッチ装置S5においては、供給電圧判定部69がLE
D駆動部70により発光ダイオードLD1を点灯させて
動作モードが自動モードであることを表示する。
【0132】また、何れかのスイッチ装置S5でモード
切換スイッチSWが押操作されてモード切換信号出力部
71により信号線LSを介してモード切換信号が親器M
4に送られると(時刻t8〜t9)、親器M4の切換/
検知信号判定部68が制御部31に対してモード切換信
号を出力し、制御部31が動作モードを自動モードから
連続入モードに切り換える。そして、制御部31は負荷
開閉部30を制御して照明負荷Lを点灯させるととも
に、供給電圧出力部67により信号線LSに電圧V3を
出力させる。よって、スイッチ装置S5においては、供
給電圧判定部69がLED駆動部70により発光ダイオ
ードLD2を点灯させて動作モードが連続入モードであ
ることを表示する。
【0133】同様に、何れかのスイッチ装置S5でモー
ド切換スイッチSWが2回続けて押操作されてモード切
換信号出力部71により信号線LSを介してモード切換
信号が親器M4に2回続けて送られると(時刻t10〜
t11)、親器M4の切換/検知信号判定部68が制御
部31に対してモード切換信号を2回続けて出力し、制
御部31が動作モードを連続入モードから連続切モード
を飛ばして自動モードに切り換えるとともに、供給電圧
出力部67により信号線LSに電圧V1を出力させる。
よって、スイッチ装置S5においては、供給電圧判定部
69がLED駆動部70により発光ダイオードLD1を
点灯させて動作モードが自動モードであることを表示す
る。
【0134】上述のように本実施形態では、親器M4と
子器Nを接続する信号線LSに複数台のスイッチ装置S
5を接続し、信号線LSを介して子器Nから親器M4へ
の検知信号の出力とスイッチ装置S5から親器M4への
モード切換信号の出力並びに親器M4からスイッチ装置
S5へのモード表示用の信号の出力を行っているから、
複数台のスイッチ装置S5…を1台の親器M4に接続し
て何れのスイッチ装置S5…からでも親器M4の動作モ
ードを切り換えることができる。従って、実施形態3〜
6における信号線LXが不要となり、省配線化並びに施
工作業の簡素化を図ることができる。
【0135】(実施形態8)図22は本実施形態の熱線
検知式負荷制御システムにおける親器M5、子器N並び
にスイッチ装置S6のブロック図を示している。本実施
形態は親器M5と1乃至複数台のスイッチ装置S6を、
子器Nを接続する2線式の信号線LSで接続し、この信
号線LSで3つの動作モードの各モード設定信号並びに
動作モード表示用の信号を送るようにした点に特徴があ
る。但し、実施形態1,3並びに7と共通する構成には
同一の符号を付して説明を省略する。
【0136】親器M5には信号線LSを介して3段階の
供給電圧V1,V3,V4(V1>V3>V4)を出力
する供給電圧出力部67と、信号線LSの線間電圧を監
視してスイッチ装置S6から信号線LSを介してモード
設定信号が出力されたか否か、及び子器Nから検知信号
が出力されたか否かを判定する設定/検知信号判定部7
2とが設けてある。
【0137】一方、スイッチ装置S6は信号線LSを介
して供給される電圧のレベルを判定する供給電圧判定部
69と、供給電圧判定部69の判定結果に応じて動作モ
ード表示用の発光ダイオードLD1〜LD3を点灯又は
消灯するLED駆動部70と、押釦スイッチからなる各
モード設定スイッチSW1〜SW3と、モード設定スイ
ッチSW1〜SW3が操作されたときに信号線LSを介
して各モード設定信号を出力する設定信号出力部73と
を具備する。また、スイッチ装置S6の構造は実施形態
1とほぼ共通である。
【0138】スイッチ装置S6の設定信号出力部73
は、対応するモード設定スイッチSW1〜SW3が操作
されたときに信号線LSの線間電圧を一定時間だけ各モ
ードに対応した異なるレベルV7,V5,V6(V5>
V6>V7)に低下させることによって各モード設定信
号を出力する。これに対して親器M5の設定/検知信号
判定部72は信号線LSの線間電圧を常時監視してお
り、線間電圧が一定時間だけ上記所定レベルV7又はV
5又はV6に低下したら各モード設定信号が送られてき
たものと判定し、制御部31に対してモード設定信号を
出力する。制御部31では受け取ったモード設定信号
(自動モード設定信号又は連続入モード設定信号又は連
続切モード設定信号)に応じて動作モードを切り換え
る。
【0139】また、実施形態7と同様に親器M5の供給
電圧出力部67は、制御部31からの指示に基づいて各
動作モードに対応させた3段階の電圧V1,V3,V4
(V4>V5)を信号線LSに出力している。これに対
してスイッチ装置S6の供給電圧判定部69は信号線L
Sの線間電圧を常時監視し、線間電圧のレベルに基づい
て親器M5の現在の動作モードを判定し、その動作モー
ドに対応した発光ダイオードLD1〜LD3をLED駆
動部70により点灯させる。
【0140】次に、図23のタイムチャートに基づいて
本実施形態の動作をさらに詳しく説明する。
【0141】まず親器M5の制御部31の動作モードが
自動モードに設定されているとすると、制御部31は供
給電圧出力部67により信号線LSに電圧V1を出力さ
せる。よって、スイッチ装置S6においては、供給電圧
判定部69がLED駆動部70により発光ダイオードL
D1を点灯させて動作モードが自動モードであることを
表示している。
【0142】自動モードにおいて、時刻t1に何れかの
子器N1…の熱線センサが熱線を検知してセンサ部59
から検知信号出力部61に検知信号が出力されると、検
知信号出力部61が信号線LSの線間電圧を一定時間だ
け所定レベルV2に低下させることによって検知信号を
出力する。信号線LSを介して検知信号を受け取った親
器M5の設定/検知信号判定部72は検知信号を制御部
31に出力し、制御部31は負荷開閉部30を制御して
照明負荷Lを点灯するとともに、内蔵のタイマによって
所定の動作保持時間Tを時限する。そして、この動作保
持時間Tの満了前(時刻t2)に再度検知信号が発生す
ると、制御部31は動作保持時間Tの時限をやり直し、
最後の検知信号の発生時点(時刻t2)から動作保持時
間Tが経過した時点(時刻t3)で負荷制御部30を制
御して交流電源ACからの給電路を解消し、照明負荷L
を消灯させる。
【0143】ここで、何れかのスイッチ装置S6…で連
続切モード設定スイッチSW3が押操作されて設定信号
出力部73により信号線LSの線間電圧を一時的に電圧
V6に低下させることで連続切モード設定信号が信号線
LSを介して親器M5に送られると(時刻t4〜t
5)、親器M5の設定/検知信号判定部72は信号線L
Sの線間電圧がV6に低下したことから連続切モード設
定信号が送られてきたものと判定し、制御部31に対し
て連続切モード設定信号を出力する。そして、制御部3
1は動作モードを自動モードから連続切モードに切り換
えるとともに、供給電圧出力部67により信号線LSに
電圧V4を出力させる。よって、スイッチ装置S6…に
おいては、供給電圧判定部69がLED駆動部70によ
り発光ダイオードLD3を点灯させて動作モードが連続
切モードであることを表示する。連続切モードにおいて
は、親器M5あるいは子器N1…の何れの熱線センサで
熱線が検知されても照明負荷Lは消灯状態のままであ
る。
【0144】次に何れかのスイッチ装置S6…で自動モ
ード設定スイッチSW1が押操作されて設定信号出力部
73により信号線LSの線間電圧を一時的に電圧V7に
低下させることで自動モード設定信号が信号線LSを介
して親器M5に送られると(時刻t6〜t7)、親器M
5の設定/検知信号判定部72が制御部31に対して自
動モード設定信号を出力し、制御部31が動作モードを
連続切モードから自動モードに切り換えるとともに、供
給電圧出力部67により信号線LSに電圧V1を出力さ
せる。よって、スイッチ装置S6…においては、供給電
圧判定部69がLED駆動部70により発光ダイオード
LD1を点灯させて動作モードが自動モードであること
を表示する。
【0145】また、何れかのスイッチ装置S6…で連続
入モード設定スイッチSW2が押操作されて設定信号出
力部73により信号線LSの線間電圧を一時的に電圧V
5に低下させることで連続入モード設定信号が信号線L
Sを介して親器M5に送られると(時刻t8〜t9)、
親器M5の設定/検知信号判定部72が制御部31に対
して連続入モード設定信号を出力し、制御部31が動作
モードを自動モードから連続入モードに切り換える。そ
して、制御部31は負荷開閉部30を制御して照明負荷
Lを点灯させるとともに、供給電圧出力部67により信
号線LSに電圧V3を出力させる。よって、スイッチ装
置S6…においては、供給電圧判定部69がLED駆動
部70により発光ダイオードLD2を点灯させて動作モ
ードが連続入モードであることを表示する。連続入モー
ドにおいては、親器M5あるいは子器N1…の何れの熱
線センサで熱線が検知されても照明負荷Lの点灯状態が
変更されることはない。
【0146】同様に何れかのスイッチ装置S6…で自動
モード設定スイッチSW1が押操作されて設定信号出力
部73により信号線LSの線間電圧を一時的に電圧V7
に低下させることで自動モード設定信号が信号線LSを
介して親器M5に送られると(時刻t10〜t11)、
親器M5の設定/検知信号判定部72が制御部31に対
して自動モード設定信号を出力し、制御部31が動作モ
ードを連続入モードから自動モードに切り換える。
【0147】上述のように本実施形態も実施形態7と同
様に、親器M5と子器Nを接続する信号線LSを介して
複数台のスイッチ装置S6を親器M5接続し、何れのス
イッチ装置S6…からでも親器M5の動作モードを切り
換えることができる。
【0148】(実施形態9)本実施形態は実施形態8と
同一構成であるから図示は省略する。本実施形態が実施
形態8と異なる点は、スイッチ装置S6から親器M5へ
の各モード設定信号の出力方法にある。
【0149】すなわち、本実施形態におけるスイッチ装
置S6では、モード設定スイッチSW1〜SW3が操作
されたときに設定信号出力部73が信号線LSの線間電
圧を一定周期で電圧V5に低下させることにより、一定
のパルス幅を有し且つ各モード毎に異なる個数(パルス
数)n1,n2,n3のパルス信号を各モード設定信号
として信号線LSを介して出力する。また、親器M5で
は、設定/検知信号判定部72が信号線LSの線間電圧
を監視して上記パルス信号のパルス数n1,n2,n3
をカウントし、各パルス数n1,n2,n3に応じたモ
ード設定信号を制御部31に出力する。
【0150】また、実施形態8と同様に親器M5の供給
電圧出力部67は、制御部31からの指示に基づいて各
動作モードに対応させた3段階の電圧V1,V3,V4
を信号線LSに出力している。これに対してスイッチ装
置S6の供給電圧判定部69は信号線LSの線間電圧を
常時監視し、線間電圧のレベルに基づいて親器M5の現
在の動作モードを判定し、その動作モードに対応した発
光ダイオードLD1〜LD3をLED駆動部70により
点灯させる。
【0151】次に、図24のタイムチャートに基づいて
本実施形態の動作をさらに詳しく説明する。
【0152】まず親器M5の制御部31の動作モードが
自動モードに設定されているとすると、制御部31は供
給電圧出力部67により信号線LSに電圧V1を出力さ
せる。よって、スイッチ装置S6においては、供給電圧
判定部69がLED駆動部70により発光ダイオードL
D1を点灯させて動作モードが自動モードであることを
表示している。
【0153】自動モードにおいて、時刻t1に何れかの
子器N1…から信号線LSを介して検知信号が送られて
くれば、親器M5の制御部31は負荷開閉部30を制御
して照明負荷Lを点灯するとともに、内蔵のタイマによ
って所定の動作保持時間Tを時限する。そして、この動
作保持時間Tの満了前(時刻t2)に再度検知信号が発
生すると、制御部31は動作保持時間Tの時限をやり直
し、最後の検知信号の発生時点(時刻t2)から動作保
持時間Tが経過した時点(時刻t3)で負荷制御部30
を制御して照明負荷Lを消灯させる。
【0154】ここで、何れかのスイッチ装置S6…で連
続切モード設定スイッチSW3が押操作されると、設定
信号出力部73により信号線LSの線間電圧を一定周期
で電圧V5(V4>V5)に低下させることによって、
n3個のパルス信号(連続切モード設定信号)が信号線
LSを介して親器M5に送られる(時刻t4〜t5)。
親器M5の設定/検知信号判定部72ではパルス信号の
パルス数をカウントし、そのカウント数がn3であるこ
とから制御部31に対して連続切モード設定信号を出力
する。そして、制御部31は動作モードを自動モードか
ら連続切モードに切り換えるとともに供給電圧出力部6
7により信号線LSに電圧V4を出力させる。よって、
スイッチ装置S6…においては、供給電圧判定部69が
LED駆動部70により発光ダイオードLD3を点灯さ
せて動作モードが連続切モードであることを表示する。
連続切モードにおいては、親器M5あるいは子器N1…
の何れの熱線センサで熱線が検知されても照明負荷Lは
消灯状態のままである。
【0155】次に、何れかのスイッチ装置S6…で自動
モード設定スイッチSW1が押操作されると、設定信号
出力部73により信号線LSの線間電圧を一定周期で電
圧V5に低下させることによって、n1個のパルス信号
(自動モード設定信号)が信号線LSを介して親器M5
に送られる(時刻t6〜t7)。親器M5の設定/検知
信号判定部72ではパルス信号のパルス数をカウント
し、そのカウント数がn1であることから制御部31に
対して自動モード設定信号を出力する。そして、制御部
31は動作モードを連続切モードから自動モードに切り
換えるとともに供給電圧出力部67により信号線LSに
電圧V1を出力させる。よって、スイッチ装置S6…に
おいては、供給電圧判定部69がLED駆動部70によ
り発光ダイオードLD1を点灯させて動作モードが自動
モードであることを表示する。
【0156】また、何れかのスイッチ装置S6…で連続
入モード設定スイッチSW2が押操作されると、設定信
号出力部73により信号線LSの線間電圧を一定周期で
電圧V5に低下させることによって、n2個のパルス信
号(連続入モード設定信号)が信号線LSを介して親器
M5に送られる(時刻t8〜t9)。親器M5の設定/
検知信号判定部72ではパルス信号のパルス数をカウン
トし、そのカウント数がn2であることから制御部31
に対して連続入モード設定信号を出力する。そして、制
御部31は動作モードを自動モードから連続入モードに
切り換え、負荷開閉部30を制御して照明負荷Lを点灯
するとともに供給電圧出力部67により信号線LSに電
圧V3を出力させる。よって、スイッチ装置S6…にお
いては、供給電圧判定部69がLED駆動部70により
発光ダイオードLD2を点灯させて動作モードが連続入
モードであることを表示する。
【0157】同様に、何れかのスイッチ装置S6…で自
動モード設定スイッチSW1が押操作されると、設定信
号出力部73により信号線LSの線間電圧を一定周期で
電圧V5に低下させることによって、n1個のパルス信
号(自動モード設定信号)が信号線LSを介して親器M
5に送られる(時刻t10〜t11)。親器M5の設定
/検知信号判定部72ではパルス信号のパルス数をカウ
ントし、そのカウント数がn1であることから制御部3
1に対して自動モード設定信号を出力する。そして、制
御部31は動作モードを連続入モードから自動モードに
切り換えるとともに負荷開閉部30を制御して照明負荷
Lを消灯し、供給電圧出力部67により信号線LSに電
圧V1を出力させる。よって、スイッチ装置S6…にお
いては、供給電圧判定部69がLED駆動部70により
発光ダイオードLD1を点灯させて動作モードが自動モ
ードであることを表示する。
【0158】上述のように本実施形態も実施形態7及び
8と同様に、親器M5と子器Nを接続する信号線LSを
介して複数台のスイッチ装置S6を親器M5接続し、何
れのスイッチ装置S6…からでも親器M5の動作モード
を切り換えることができる。
【0159】(実施形態10)本実施形態は実施形態8
と同一構成であるから図示は省略する。本実施形態が実
施形態8と異なる点は、スイッチ装置S6から親器M5
への各モード設定信号の出力方法にある。
【0160】すなわち、本実施形態におけるスイッチ装
置S6では、モード設定スイッチSW1〜SW3が操作
されたときに設定信号出力部73が信号線LSの線間電
圧を各モード毎に異なる時間だけ電圧V5に低下させる
ことにより、各モード毎に異なるパルス幅T1,T2,
T3(T1>T2>T3)のパルス信号を各モード設定
信号として信号線LSを介して出力する。また、親器M
5では、設定/検知信号判定部72が信号線LSの線間
電圧を監視して上記パルス信号のパルス幅T1,T2,
T3を求め、各パルス幅T1,T2,T3に応じたモー
ド設定信号を制御部31に出力する。
【0161】また、実施形態8と同様に親器M5の供給
電圧出力部67は、制御部31からの指示に基づいて各
動作モードに対応させた3段階の電圧V1,V3,V4
を信号線LSに出力している。これに対してスイッチ装
置S6の供給電圧判定部69は信号線LSの線間電圧を
常時監視し、線間電圧のレベルに基づいて親器M5の現
在の動作モードを判定し、その動作モードに対応した発
光ダイオードLD1〜LD3をLED駆動部70により
点灯させる。
【0162】次に、図25のタイムチャートに基づいて
本実施形態の動作をさらに詳しく説明する。
【0163】まず親器M5の制御部31の動作モードが
自動モードに設定されているとすると、制御部31は供
給電圧出力部67により信号線LSに電圧V1を出力さ
せる。よって、スイッチ装置S6においては、供給電圧
判定部69がLED駆動部70により発光ダイオードL
D1を点灯させて動作モードが自動モードであることを
表示している。
【0164】自動モードにおいて、時刻t1に何れかの
子器N1…から信号線LSを介して検知信号が送られて
くれば、親器M5の制御部31は負荷開閉部30を制御
して照明負荷Lを点灯するとともに、内蔵のタイマによ
って所定の動作保持時間Tを時限する。そして、この動
作保持時間Tの満了前(時刻t2)に再度検知信号が発
生すると、制御部31は動作保持時間Tの時限をやり直
し、最後の検知信号の発生時点(時刻t2)から動作保
持時間Tが経過した時点(時刻t3)で負荷制御部30
を制御して照明負荷Lを消灯させる。
【0165】ここで、何れかのスイッチ装置S6…で連
続切モード設定スイッチSW3が押操作されると、設定
信号出力部73により信号線LSの線間電圧を一定周期
で電圧V5(V4>V5)に低下させることによって、
パルス幅T3のパルス信号(連続切モード設定信号)が
信号線LSを介して親器M5に送られる(時刻t4〜t
5)。親器M5の設定/検知信号判定部72ではパルス
信号のパルス幅を求め、そのパルス幅がT3であること
から制御部31に対して連続切モード設定信号を出力す
る。そして、制御部31は動作モードを自動モードから
連続切モードに切り換えるとともに供給電圧出力部67
により信号線LSに電圧V4を出力させる。よって、ス
イッチ装置S6…においては、供給電圧判定部69がL
ED駆動部70により発光ダイオードLD3を点灯させ
て動作モードが連続切モードであることを表示する。連
続切モードにおいては、親器M5あるいは子器N1…の
何れの熱線センサで熱線が検知されても照明負荷Lは消
灯状態のままである。
【0166】次に、何れかのスイッチ装置S6…で自動
モード設定スイッチSW1が押操作されると、設定信号
出力部73により信号線LSの線間電圧を一定周期で電
圧V5に低下させることによって、パルス幅T1のパル
ス信号(自動モード設定信号)が信号線LSを介して親
器M5に送られる(時刻t6〜t7)。親器M5の設定
/検知信号判定部72ではパルス信号のパルス幅を求
め、そのパルス幅がT1であることから制御部31に対
して自動モード設定信号を出力する。そして、制御部3
1は動作モードを連続切モードから自動モードに切り換
えるとともに供給電圧出力部67により信号線LSに電
圧V1を出力させる。よって、スイッチ装置S6…にお
いては、供給電圧判定部69がLED駆動部70により
発光ダイオードLD1を点灯させて動作モードが自動モ
ードであることを表示する。
【0167】また、何れかのスイッチ装置S6…で連続
入モード設定スイッチSW2が押操作されると、設定信
号出力部73により信号線LSの線間電圧を一定周期で
電圧V5に低下させることによって、パルス幅T2のパ
ルス信号(連続入モード設定信号)が信号線LSを介し
て親器M5に送られる(時刻t8〜t9)。親器M5の
設定/検知信号判定部72ではパルス信号のパルス幅を
求め、そのパルス幅がT2であることから制御部31に
対して連続入モード設定信号を出力する。そして、制御
部31は動作モードを自動モードから連続入モードに切
り換え、負荷開閉部30を制御して照明負荷Lを点灯す
るとともに供給電圧出力部67により信号線LSに電圧
V3を出力させる。よって、スイッチ装置S6…におい
ては、供給電圧判定部69がLED駆動部70により発
光ダイオードLD2を点灯させて動作モードが連続入モ
ードであることを表示する。
【0168】同様に、何れかのスイッチ装置S6…で自
動モード設定スイッチSW1が押操作されると、設定信
号出力部73により信号線LSの線間電圧を一定周期で
電圧V5に低下させることによって、パルス幅T1のパ
ルス信号(自動モード設定信号)が信号線LSを介して
親器M5に送られる(時刻t10〜t11)。親器M5
の設定/検知信号判定部72ではパルス信号のパルス幅
を求め、そのパルス幅がT1であることから制御部31
に対して自動モード設定信号を出力する。そして、制御
部31は動作モードを連続入モードから自動モードに切
り換えるとともに負荷開閉部30を制御して照明負荷L
を消灯し、供給電圧出力部67により信号線LSに電圧
V1を出力させる。よって、スイッチ装置S6…におい
ては、供給電圧判定部69がLED駆動部70により発
光ダイオードLD1を点灯させて動作モードが自動モー
ドであることを表示する。
【0169】上述のように本実施形態も実施形態7〜9
と同様に、親器M5と子器Nを接続する信号線LSを介
して複数台のスイッチ装置S6を親器M5接続し、何れ
のスイッチ装置S6…からでも親器M5の動作モードを
切り換えることができる。
【0170】(実施形態11)図26は本実施形態の熱
線検知式負荷制御システムにおける親器M5並びにスイ
ッチ装置S7のブロック図を示している。本実施形態の
基本構成は実施形態8と共通であるが、熱線を検知する
熱線センサを具備して検知信号を出力するセンサ部74
と、信号線LSを介して供給される供給電圧を安定化し
てセンサ部74に供給する電圧供給部75と、各モード
の設定信号とともに、センサ部74から出力される検知
信号を信号線LSの線間電圧を一定時間だけ所定レベル
に低下させることによって出力する設定/検知信号出力
部76とをスイッチ装置S7が具備する点に特徴があ
る。但し、実施形態8と共通する構成には同一の符号を
付して説明を省略する。
【0171】スイッチ装置S7の設定/検知信号出力部
76は、図27に示すように対応するモード設定スイッ
チSW1〜SW3が操作されたときに信号線LSの線間
電圧(通常12V)を一定時間だけ各モードに対応した
異なるレベル(例えば、4V,2V,0V)に低下させ
ることによって各モード設定信号を出力するとともに、
センサ部74から検知信号が出力されたときに信号線L
Sの線間電圧を一定時間だけ所定のレベル(例えば、1
0V)に低下させることによって検知信号を出力する。
これに対して親器M5の設定/検知信号判定部72は信
号線LSの線間電圧を常時監視しており、線間電圧が一
定時間だけ上記レベル(4V,2V,0V)に低下した
ら各モード設定信号が送られてきたものと判定し、制御
部31に対してモード設定信号を出力するとともに、線
間電圧が一定時間だけ上記所定レベル(10V)に低下
したら検知信号が送られてきたものと判定し、制御部3
1に対して検知信号を出力する。制御部31では受け取
ったモード設定信号(自動モード設定信号又は連続入モ
ード設定信号又は連続切モード設定信号)に応じて動作
モードを切り換えるとともに、自動モードにおいては検
知信号に応じて照明負荷Lを制御する。
【0172】図28は本実施形態のシステム構成図を示
している。スイッチ装置S71,S72は子器Nとともに
信号線LSで親器M5に接続される。なお、図26のブ
ロック図には図示しなかったが、スイッチ装置S7には
信号線LSが交流入力端に接続されるとともに脈流出力
端に各部が接続されるダイオードブリッジDBが設けて
あり、このダイオードブリッジDBによって信号線LS
を線間の極性に関係なく接続できるようになっている。
【0173】本実施形態の動作は基本的に実施形態8と
共通するが、図28を参照して簡単に説明する。
【0174】まず親器M5の制御部31の動作モードが
自動モードに設定されているとすると、制御部31は供
給電圧出力部67により信号線LSに電圧(=12V)
を出力させる。よって、スイッチ装置S71,S72にお
いては、供給電圧判定部69がLED駆動部70により
発光ダイオードLD1を点灯させて動作モードが自動モ
ードであることを表示している。
【0175】自動モードにおいて、何れかのスイッチ装
置S71,S72の熱線センサが熱線を検知してセンサ部
74から設定/検知信号出力部76に検知信号が出力さ
れると、設定/検知信号出力部76が信号線LSの線間
電圧を一定時間だけ所定レベル(10V)に低下させる
ことによって検知信号を出力する。信号線LSを介して
検知信号を受け取った親器M5の設定/検知信号判定部
72は検知信号を制御部31に出力し、制御部31は負
荷開閉部30を制御して照明負荷Lを点灯するととも
に、内蔵のタイマによって所定の動作保持時間Tを時限
する。そして、この動作保持時間Tの満了前に再度検知
信号が発生すると、制御部31は動作保持時間Tの時限
をやり直し、最後の検知信号の発生時点から動作保持時
間Tが経過した時点で負荷制御部30を制御して交流電
源ACからの給電路を解消し、照明負荷Lを消灯させ
る。
【0176】ここで、何れかのスイッチ装置S71,S
2で連続切モード設定スイッチSW3が押操作される
と(図28における[1]参照、以下同じ)、設定/検
知信号出力部76により信号線LSの線間電圧を一時的
に所定電圧(0V)に低下させることで連続切モード設
定信号が信号線LSを介して親器M5に送られ
([2])、親器M5の設定/検知信号判定部72は信
号線LSの線間電圧が0Vに低下したことから連続切モ
ード設定信号が送られてきたものと判定し、制御部31
に対して連続切モード設定信号を出力する。そして、制
御部31は動作モードを自動モードから連続切モードに
切り換えて負荷開閉部30を制御して照明負荷Lを消灯
するとともに([3])、供給電圧出力部67により信
号線LSに所定電圧(6V)を出力させる([4])。
よって、スイッチ装置S71,S72においては、供給電
圧判定部69がLED駆動部70により発光ダイオード
LD3を点灯させて動作モードが連続切モードであるこ
とを表示する(「5」)。
【0177】上述のように本実施形態では、スイッチ装
置S7に子器Nの機能(熱線検知機能)を持たせ、スイ
ッチ装置S7が具備する熱線センサの熱線検知に応じて
照明負荷Lを制御することができ、使い勝手の向上と省
スペース化を図ることができる。
【0178】
【発明の効果】請求項1の発明は、熱線を検知する熱線
センサをそれぞれ備えた親器と1乃至複数の子器とが接
続線を介して接続され、親器は、親器と子器とに設けた
熱線センサの内の少なくとも1つで熱線が検知されると
負荷への給電路に挿入されたスイッチ要素をオン又はオ
フして負荷に給電する自動モード、熱線の検知に関係な
く負荷に給電する連続入モード及び熱線の検知に関係な
く負荷への給電を停止する連続切モードの3つの動作モ
ードを有する制御手段と、外部から与えられる自動モー
ド設定信号に基づいて動作モードを自動モードとする自
動モード設定手段と、外部から与えられる連続入モード
設定信号に基づいて動作モードを連続入モードとする連
続入モード設定手段と、外部から与えられる連続切モー
ド設定信号に基づいて動作モードを連続切モードとする
連続切モード設定手段とを具備し、親器の制御手段にお
ける動作モードを切り換える1乃至複数のスイッチ装置
を備えてなり、スイッチ装置は、親器の自動モード設定
手段と2線式の信号線で接続されて自動モード設定用ス
イッチが操作されたときに信号線を介して自動モード設
定信号を出力する自動モード設定信号出力手段と、親器
の連続入モード設定手段と2線式の信号線で接続されて
連続入モード設定用スイッチが操作されたときに信号線
を介して連続入モード設定信号を出力する連続入モード
設定信号出力手段と、親器の連続切モード設定手段と2
線式の信号線で接続されて連続切モード設定用スイッチ
が操作されたときに信号線を介して連続切モード設定信
号を出力する連続切モード設定信号出力手段とを具備し
てなるので、スイッチ装置の各モード設定用信号出力手
段に他のスイッチ装置の各モード設定用信号出力手段を
送り配線することができ、1台の親器に複数台のスイッ
チ装置を接続して多箇所から親器の動作モードを切り換
えることが可能となるという効果がある。
【0179】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、3組の信号線の1線を共通のグランド線としたの
で、信号線の数を6線から4線に減らすことができると
いう効果がある。
【0180】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、現在の動作モードを表す動作モード信号を各
信号線に出力する動作モード信号出力手段を親器に設
け、信号線を介して受け取った動作モード信号に基づい
て親器の現在の動作モードを表示する表示手段を各スイ
ッチ装置に設けたので、各スイッチ装置において表示手
段の表示から親器の現在の動作モードを視認することが
できて使い勝手が向上するという効果がある。
【0181】請求項4の発明は、請求項1又は2又は3
の発明において、各スイッチ装置は、自動モード設定信
号出力手段、連続入モード設定信号出力手段及び連続切
モード設定信号出力手段をそれぞれ別々の器体に収納し
てなるので、設置場所の条件に応じて各モード設定用信
号出力手段のうちから必要なものだけを選択して設置す
ることができ、設置スペースを有効に利用することがで
きるという効果がある。
【0182】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、各器体を同一形状且つ同一寸法に形成したので、部
品の共通化によるコストダウンが図れるという効果があ
る。
【0183】請求項6の発明は、熱線を検知する熱線セ
ンサをそれぞれ備えた親器と1乃至複数の子器とが接続
線を介して接続され、親器は、親器と子器とに設けた熱
線センサの内の少なくとも1つで熱線が検知されると負
荷への給電路に挿入されたスイッチ要素をオン又はオフ
して負荷に給電する自動モード、熱線の検知に関係なく
負荷に給電する連続入モード及び熱線の検知に関係なく
負荷への給電を停止する連続切モードの3つの動作モー
ドを有する制御手段と、外部から与えられるモード設定
信号に基づいて制御手段の動作モードを切り換える動作
モード切換手段とを具備し、2線式の信号線で親器と接
続され信号線を介してモード設定信号を出力する1乃至
複数のスイッチ装置を備えてなるので、1台の親器に複
数台のスイッチ装置を送り配線で接続して多箇所から親
器の動作モードを切り換えることが可能となるという効
果がある。
【0184】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、スイッチ装置は、操作釦が操作される毎に信号線の
線間電圧を一定時間だけ所定レベルに変化させることで
モード設定信号を出力するモード設定信号出力手段を具
備し、親器の動作モード切換手段は、信号線を介してモ
ード設定信号を受け取る毎に3つの動作モードを順次切
り換えてなるので、請求項6の発明と同様の効果を奏す
る。
【0185】請求項8の発明は、請求項6の発明におい
て、スイッチ装置は、各動作モードに対応する3つの操
作釦と、各操作釦が操作されたときに信号線の線間電圧
を一定時間だけ各操作釦毎に異なる所定レベルに変化さ
せることで各動作モードに対応したモード設定信号を出
力するモード設定信号出力手段とを具備し、親器の動作
モード切換手段は、信号線を介して受け取ったモード設
定信号のレベルに応じて動作モードを切り換えてなるの
で、請求項6の発明と同様の効果を奏する。
【0186】請求項9の発明は、請求項6の発明におい
て、スイッチ装置は、各動作モードに対応する3つの操
作釦と、各操作釦が操作されたときに一定のパルス幅を
有するパルス信号を各操作釦毎に異なる個数だけ信号線
の線間電圧に重畳させることで各動作モードに対応した
モード設定信号を出力するモード設定信号出力手段とを
具備し、親器の動作モード切換手段は、信号線を介して
受け取ったモード設定信号のパルス数に応じて動作モー
ドを切り換えてなるので、請求項6の発明と同様の効果
を奏する。
【0187】請求項10の発明は、請求項6の発明にお
いて、スイッチ装置は、各動作モードに対応する3つの
操作釦と、各操作釦が操作されたときに各操作釦毎に異
なるパルス幅を有するパルス信号を一定時間だけ信号線
の線間電圧に重畳させることで各動作モードに対応した
モード設定信号を出力するモード設定信号出力手段とを
具備し、親器の動作モード切換手段は、信号線を介して
受け取ったモード設定信号のパルス幅に応じて動作モー
ドを切り換えてなるので、請求項6の発明と同様の効果
を奏する。
【0188】請求項11の発明は、熱線を検知する熱線
センサをそれぞれ備えた親器と1乃至複数の子器とが2
線式の信号線を介して接続され、親器は、親器と子器と
に設けた熱線センサの内の少なくとも1つで熱線が検知
されると負荷への給電路に挿入されたスイッチ要素をオ
ン又はオフして負荷に給電する自動モード、熱線の検知
に関係なく負荷に給電する連続入モード及び熱線の検知
に関係なく負荷への給電を停止する連続切モードの3つ
の動作モードを有する制御手段と、外部から与えられる
モード設定信号に基づいて制御手段の動作モードを切り
換える動作モード切換手段とを具備し、上記信号線で親
器と接続され信号線を介してモード設定信号を出力する
1乃至複数のスイッチ装置を備えてなるので、1台の親
器に複数台のスイッチ装置を送り配線で接続して多箇所
から親器の動作モードを切り換えることが可能となると
いう効果がある。
【0189】請求項12の発明は、請求項11の発明に
おいて、スイッチ装置は、操作釦が操作される毎に信号
線の線間電圧を一定時間だけ所定レベルに変化させるこ
とでモード設定信号を出力するモード設定信号出力手段
を具備し、親器の動作モード切換手段は、信号線を介し
てモード設定信号を受け取る毎に3つの動作モードを順
次切り換えてなるので、請求項11の発明と同様の効果
を奏する。
【0190】請求項13の発明は、請求項11の発明に
おいて、スイッチ装置は、各動作モードに対応する3つ
の操作釦と、各操作釦が操作されたときに信号線の線間
電圧を一定時間だけ各操作釦毎に異なる所定レベルに変
化させることで各動作モードに対応したモード設定信号
を出力するモード設定信号出力手段とを具備し、親器の
動作モード切換手段は、信号線を介して受け取ったモー
ド設定信号のレベルに応じて動作モードを切り換えてな
るので、請求項11の発明と同様の効果を奏する。
【0191】請求項14の発明は、請求項11の発明に
おいて、スイッチ装置は、各動作モードに対応する3つ
の操作釦と、各操作釦が操作されたときに一定のパルス
幅を有するパルス信号を各操作釦毎に異なる個数だけ信
号線の線間電圧に重畳させることで各動作モードに対応
したモード設定信号を出力するモード設定信号出力手段
とを具備し、親器の動作モード切換手段は、信号線を介
して受け取ったモード設定信号のパルス数に応じて動作
モードを切り換えてなるので、請求項11の発明と同様
の効果を奏する。
【0192】請求項15の発明は、請求項11の発明に
おいて、スイッチ装置は、各動作モードに対応する3つ
の操作釦と、各操作釦が操作されたときに各操作釦毎に
異なるパルス幅を有するパルス信号を一定時間だけ信号
線の線間電圧に重畳させることで各動作モードに対応し
たモード設定信号を出力するモード設定信号出力手段と
を具備し、親器の動作モード切換手段は、信号線を介し
て受け取ったモード設定信号のパルス幅に応じて動作モ
ードを切り換えてなるので、請求項11の発明と同様の
効果を奏する。
【0193】請求項16の発明は、請求項6〜15の何
れかの発明において、親器は、信号線の線間電圧を各動
作モードに対応して互いに異なる3通りの電圧レベルと
することで現在の動作モードを表す動作モード信号を出
力する動作モード信号出力手段を具備し、スイッチ装置
は、信号線を介して受け取った動作モード信号に基づい
て親器の現在の動作モードを表示する表示手段を具備し
たので、各スイッチ装置において表示手段の表示から親
器の現在の動作モードを視認することができて使い勝手
が向上するという効果がある。
【0194】請求項17の発明は、請求項11〜16の
何れかの発明において、スイッチ装置は、熱線を検知す
る熱線センサと、熱線センサで熱線を検知したときに信
号線を介して検知信号を親器に出力する検知信号出力手
段とを備えたので、親器の動作モードが自動モードの場
合にはスイッチ装置の熱線センサでの熱線の検知に応じ
て負荷を制御することができ、スイッチ装置に子器の機
能を持たせることで使い勝手の向上と省スペース化が図
れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1における親器とスイッチ装置のブロ
ック図である。
【図2】同上におけるスイッチ装置の分解斜視図であ
る。
【図3】同上のシステム構成図である。
【図4】同上におけるスイッチ装置の要部正面図であ
る。
【図5】同上の動作説明用のタイムチャートである。
【図6】実施形態2における親器とスイッチ装置のブロ
ック図である。
【図7】同上におけるスイッチ装置の分解斜視図であ
る。
【図8】同上におけるスイッチ装置の要部正面図であ
る。
【図9】同上のシステム構成図である。
【図10】実施形態3における親器とスイッチ装置のブ
ロック図である。
【図11】同上におけるスイッチ装置の要部正面図であ
る。
【図12】同上のシステム構成図である。
【図13】同上の動作説明用のタイムチャートである。
【図14】実施形態4における親器とスイッチ装置のブ
ロック図である。
【図15】同上におけるスイッチ装置の要部正面図であ
る。
【図16】同上の動作説明用のタイムチャートである。
【図17】実施形態5の動作説明用のタイムチャートで
ある。
【図18】実施形態6の動作説明用のタイムチャートで
ある。
【図19】実施形態7における親器とスイッチ装置のブ
ロック図である。
【図20】同上のシステム構成図である。
【図21】同上の動作説明用のタイムチャートである。
【図22】実施形態8における親器とスイッチ装置のブ
ロック図である。
【図23】同上の動作説明用のタイムチャートである。
【図24】実施形態9の動作説明用のタイムチャートで
ある。
【図25】実施形態10の動作説明用のタイムチャート
である。
【図26】実施形態11における親器とスイッチ装置の
ブロック図である。
【図27】同上の動作説明図である。
【図28】同上のシステム構成図である。
【図29】従来例における親器のブロック図である。
【図30】同上における子器のブロック図である。
【図31】同上のシステム構成図である。
【符号の説明】
30 負荷開閉部 31 制御部 32 自動モード設定信号判定部 33 連続入モード設定信号判定部 34 連続切モード設定信号判定部 35 供給電圧出力部 36 供給電圧判定部 37 LED駆動部 38 自動モード設定信号出力部 39 連続入モード設定信号出力部 40 連続切モード設定信号出力部 M1 親器 S1 スイッチ装置 LX1〜LX3 信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 政治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2G065 AA04 AB02 BA13 BC14 DA20 3K073 AA03 AA13 AA16 AA46 AB07 BA25 CA05 CB01 CC01 CE06 CE17 CG08 CJ01 CJ02 CJ22

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱線を検知する熱線センサをそれぞれ備
    えた親器と1乃至複数の子器とが接続線を介して接続さ
    れ、親器は、親器と子器とに設けた熱線センサの内の少
    なくとも1つで熱線が検知されると負荷への給電路に挿
    入されたスイッチ要素をオン又はオフして負荷に給電す
    る自動モード、熱線の検知に関係なく負荷に給電する連
    続入モード及び熱線の検知に関係なく負荷への給電を停
    止する連続切モードの3つの動作モードを有する制御手
    段と、外部から与えられる自動モード設定信号に基づい
    て動作モードを自動モードとする自動モード設定手段
    と、外部から与えられる連続入モード設定信号に基づい
    て動作モードを連続入モードとする連続入モード設定手
    段と、外部から与えられる連続切モード設定信号に基づ
    いて動作モードを連続切モードとする連続切モード設定
    手段とを具備し、親器の制御手段における動作モードを
    切り換える1乃至複数のスイッチ装置を備えてなり、ス
    イッチ装置は、親器の自動モード設定手段と2線式の信
    号線で接続されて自動モード設定用スイッチが操作され
    たときに信号線を介して自動モード設定信号を出力する
    自動モード設定信号出力手段と、親器の連続入モード設
    定手段と2線式の信号線で接続されて連続入モード設定
    用スイッチが操作されたときに信号線を介して連続入モ
    ード設定信号を出力する連続入モード設定信号出力手段
    と、親器の連続切モード設定手段と2線式の信号線で接
    続されて連続切モード設定用スイッチが操作されたとき
    に信号線を介して連続切モード設定信号を出力する連続
    切モード設定信号出力手段とを具備してなることを特徴
    とする熱線検知式負荷制御システム。
  2. 【請求項2】 3組の信号線の1線を共通のグランド線
    としたことを特徴とする請求項1記載の熱線検知式負荷
    制御システム。
  3. 【請求項3】 現在の動作モードを表す動作モード信号
    を各信号線に出力する動作モード信号出力手段を親器に
    設け、信号線を介して受け取った動作モード信号に基づ
    いて親器の現在の動作モードを表示する表示手段を各ス
    イッチ装置に設けたことを特徴とする請求項1又は2記
    載の熱線検知式負荷制御システム。
  4. 【請求項4】 各スイッチ装置は、自動モード設定信号
    出力手段、連続入モード設定信号出力手段及び連続切モ
    ード設定信号出力手段をそれぞれ別々の器体に収納して
    なることを特徴とする請求項1又は2又は3記載の熱線
    検知式負荷制御システム。
  5. 【請求項5】 各器体を同一形状且つ同一寸法に形成し
    たことを特徴とする請求項4記載の熱線検知式負荷制御
    システム。
  6. 【請求項6】 熱線を検知する熱線センサをそれぞれ備
    えた親器と1乃至複数の子器とが接続線を介して接続さ
    れ、親器は、親器と子器とに設けた熱線センサの内の少
    なくとも1つで熱線が検知されると負荷への給電路に挿
    入されたスイッチ要素をオン又はオフして負荷に給電す
    る自動モード、熱線の検知に関係なく負荷に給電する連
    続入モード及び熱線の検知に関係なく負荷への給電を停
    止する連続切モードの3つの動作モードを有する制御手
    段と、外部から与えられるモード設定信号に基づいて制
    御手段の動作モードを切り換える動作モード切換手段と
    を具備し、2線式の信号線で親器と接続され信号線を介
    してモード設定信号を出力する1乃至複数のスイッチ装
    置を備えてなることを特徴とする熱線検知式負荷制御シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 スイッチ装置は、操作釦が操作される毎
    に信号線の線間電圧を一定時間だけ所定レベルに変化さ
    せることでモード設定信号を出力するモード設定信号出
    力手段を具備し、親器の動作モード切換手段は、信号線
    を介してモード設定信号を受け取る毎に3つの動作モー
    ドを順次切り換えてなることを特徴とする請求項6記載
    の熱線検知式負荷制御システム。
  8. 【請求項8】 スイッチ装置は、各動作モードに対応す
    る3つの操作釦と、各操作釦が操作されたときに信号線
    の線間電圧を一定時間だけ各操作釦毎に異なる所定レベ
    ルに変化させることで各動作モードに対応したモード設
    定信号を出力するモード設定信号出力手段とを具備し、
    親器の動作モード切換手段は、信号線を介して受け取っ
    たモード設定信号のレベルに応じて動作モードを切り換
    えてなることを特徴とする請求項6記載の熱線検知式負
    荷制御システム。
  9. 【請求項9】 スイッチ装置は、各動作モードに対応す
    る3つの操作釦と、各操作釦が操作されたときに一定の
    パルス幅を有するパルス信号を各操作釦毎に異なる個数
    だけ信号線の線間電圧に重畳させることで各動作モード
    に対応したモード設定信号を出力するモード設定信号出
    力手段とを具備し、親器の動作モード切換手段は、信号
    線を介して受け取ったモード設定信号のパルス数に応じ
    て動作モードを切り換えてなることを特徴とする請求項
    6記載の熱線検知式負荷制御システム。
  10. 【請求項10】 スイッチ装置は、各動作モードに対応
    する3つの操作釦と、各操作釦が操作されたときに各操
    作釦毎に異なるパルス幅を有するパルス信号を一定時間
    だけ信号線の線間電圧に重畳させることで各動作モード
    に対応したモード設定信号を出力するモード設定信号出
    力手段とを具備し、親器の動作モード切換手段は、信号
    線を介して受け取ったモード設定信号のパルス幅に応じ
    て動作モードを切り換えてなることを特徴とする請求項
    6記載の熱線検知式負荷制御システム。
  11. 【請求項11】 熱線を検知する熱線センサをそれぞれ
    備えた親器と1乃至複数の子器とが2線式の信号線を介
    して接続され、親器は、親器と子器とに設けた熱線セン
    サの内の少なくとも1つで熱線が検知されると負荷への
    給電路に挿入されたスイッチ要素をオン又はオフして負
    荷に給電する自動モード、熱線の検知に関係なく負荷に
    給電する連続入モード及び熱線の検知に関係なく負荷へ
    の給電を停止する連続切モードの3つの動作モードを有
    する制御手段と、外部から与えられるモード設定信号に
    基づいて制御手段の動作モードを切り換える動作モード
    切換手段とを具備し、上記信号線で親器と接続され信号
    線を介してモード設定信号を出力する1乃至複数のスイ
    ッチ装置を備えてなることを特徴とする熱線検知式負荷
    制御システム。
  12. 【請求項12】 スイッチ装置は、操作釦が操作される
    毎に信号線の線間電圧を一定時間だけ所定レベルに変化
    させることでモード設定信号を出力するモード設定信号
    出力手段を具備し、親器の動作モード切換手段は、信号
    線を介してモード設定信号を受け取る毎に3つの動作モ
    ードを順次切り換えてなることを特徴とする請求項11
    記載の熱線検知式負荷制御システム。
  13. 【請求項13】 スイッチ装置は、各動作モードに対応
    する3つの操作釦と、各操作釦が操作されたときに信号
    線の線間電圧を一定時間だけ各操作釦毎に異なる所定レ
    ベルに変化させることで各動作モードに対応したモード
    設定信号を出力するモード設定信号出力手段とを具備
    し、親器の動作モード切換手段は、信号線を介して受け
    取ったモード設定信号のレベルに応じて動作モードを切
    り換えてなることを特徴とする請求項11記載の熱線検
    知式負荷制御システム。
  14. 【請求項14】 スイッチ装置は、各動作モードに対応
    する3つの操作釦と、各操作釦が操作されたときに一定
    のパルス幅を有するパルス信号を各操作釦毎に異なる個
    数だけ信号線の線間電圧に重畳させることで各動作モー
    ドに対応したモード設定信号を出力するモード設定信号
    出力手段とを具備し、親器の動作モード切換手段は、信
    号線を介して受け取ったモード設定信号のパルス数に応
    じて動作モードを切り換えてなることを特徴とする請求
    項11記載の熱線検知式負荷制御システム。
  15. 【請求項15】 スイッチ装置は、各動作モードに対応
    する3つの操作釦と、各操作釦が操作されたときに各操
    作釦毎に異なるパルス幅を有するパルス信号を一定時間
    だけ信号線の線間電圧に重畳させることで各動作モード
    に対応したモード設定信号を出力するモード設定信号出
    力手段とを具備し、親器の動作モード切換手段は、信号
    線を介して受け取ったモード設定信号のパルス幅に応じ
    て動作モードを切り換えてなることを特徴とする請求項
    11記載の熱線検知式負荷制御システム。
  16. 【請求項16】 親器は、信号線の線間電圧を各動作モ
    ードに対応して互いに異なる3通りの電圧レベルとする
    ことで現在の動作モードを表す動作モード信号を出力す
    る動作モード信号出力手段を具備し、スイッチ装置は、
    信号線を介して受け取った動作モード信号に基づいて親
    器の現在の動作モードを表示する表示手段を具備したこ
    とを特徴とする請求項6〜15の何れかに記載の熱線検
    知式負荷制御システム。
  17. 【請求項17】 スイッチ装置は、熱線を検知する熱線
    センサと、熱線センサで熱線を検知したときに信号線を
    介して検知信号を親器に出力する検知信号出力手段とを
    備えたことを特徴とする請求項11〜16の何れかに記
    載の熱線検知式負荷制御システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011009058A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Panasonic Electric Works Co Ltd 壁スイッチ
JP2014235979A (ja) * 2013-06-05 2014-12-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 熱線センサ付自動スイッチ

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