JPH11215575A - 遠隔監視制御システム - Google Patents

遠隔監視制御システム

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JPH11215575A
JPH11215575A JP1454298A JP1454298A JPH11215575A JP H11215575 A JPH11215575 A JP H11215575A JP 1454298 A JP1454298 A JP 1454298A JP 1454298 A JP1454298 A JP 1454298A JP H11215575 A JPH11215575 A JP H11215575A
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Yuichi Yoshimura
祐一 吉村
Susumu Nakano
進 中埜
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の操作部に別途の装置を用いることなくス
イッチのアドレスを割り付ける。 【解決手段】遠隔監視制御システムの信号線に接続され
る設定操作端末器を設ける。設定操作端末器は、文字お
よび図形を表示可能な表示器と、表示器の画面に重ね合
わされた透明なタッチパネルとを備える。また、表示器
の表示内容に関連付けられているタッチパネルに設定し
た操作部の操作に応答して負荷を制御する操作モード
と、操作部にアドレスを設定する設定モードとを選択す
ることができる。アドレスの設定モードは釦S72により
指示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔監視制御シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図39に示す構成の遠隔監視
制御システムが提供されている。この遠隔監視制御シス
テムでは、伝送制御装置30に接続された2線式の信号
線Lsに複数台ずつの操作端末器31および制御端末器
32が分岐接続(マルチドロップ接続)されている。各
操作端末器31および各制御端末器32には、それぞれ
個別のアドレスが設定され、伝送制御装置30はそれら
のアドレスを用いて操作端末器31および制御端末器3
2を個別に認識する。操作端末器31はスイッチS0
備え、制御端末器32には負荷Lが接続される。また、
操作端末器31には負荷Lの動作状態を確認するための
発光ダイオードよりなる確認灯(図示せず)が設けられ
ている。
【0003】伝送制御装置30は信号線Lsに対して、
図40(a)に示すフォーマットの伝送信号Vsを送出
する。すなわち、信号送出開始を示す同期信号SY、伝
送信号Vsのモードを示すモードデータMD、操作端末
器31や制御端末器32を各別に呼び出すためのアドレ
スデータAD、負荷Lを制御する制御データCD、伝送
誤りを検出するためのチェックサムデータCS、操作端
末器31や制御端末器32からの返送信号(監視デー
タ)を受信するタイムスロットである信号返送期間WT
よりなる双極性(±24V)の時分割多重信号であり、
パルス幅変調によってデータが伝送されるようになって
いる(図40(b))。各操作端末器31および各制御
端末器32では、信号線Lsを介して受信した伝送信号
Vsにより伝送されたアドレスデータADがあらかじめ
設定されているアドレスに一致すると、伝送信号Vsか
ら制御データCDを取り込むとともに、伝送信号Vsの
信号返送期間WTに監視データを電流モード信号(信号
線Lsを適当な低インピーダンスを介して短絡すること
により送出される信号)として返送する。
【0004】伝送制御装置30から所望の操作端末器3
1や制御端末器32にデータを伝送する場合には、モー
ドデータMDを制御モードとし、操作端末器31または
制御端末器32のアドレスをアドレスデータADとする
伝送信号Vsを送出し、この伝送信号Vsを信号線Ls
に送出すれば、アドレスデータADに一致する操作端末
器31または制御端末器32が制御データCDを受け取
り、信号返送期間WTに監視データを返送する。伝送制
御装置30では送出した制御データCDと信号返送期間
WTに受信した監視データとの関係によって制御データ
CDが所望の操作端末器31または制御端末器32に伝
送されたことを確認する。制御端末器32は受け取った
制御データCDに従って負荷Lを制御するための負荷制
御信号を出力し、操作端末器31では受け取った制御デ
ータCDに従って負荷Lの動作確認表示を行なうための
監視信号を出力する。
【0005】一方、伝送制御装置30は常時はモードデ
ータMDをダミーモードとした伝送信号Vsを一定時間
間隔で送出しており(常時ポーリング)、操作端末器3
1が伝送制御装置30に対して何らかの情報を伝送しよ
うとするときには、ダミーモードの伝送信号Vsの同期
信号SYに同期させて図40(c)のような割込信号を
発生させる。このとき、操作端末器31は割込フラグを
設定して伝送制御装置30との以後の情報授受に備え
る。伝送制御装置30では割込信号を受信すると、モー
ドデータMDを割込ポーリングモードとしかつアドレス
データADの上位の半数のビット(アドレスデータAD
を8ビットとすれば上位4ビット)を順次増加させなが
ら伝送信号を送出し、割込信号を発生した操作端末器3
1では、割込ポーリングモードの伝送信号のアドレスデ
ータADの上位4ビットが操作端末器31に設定されて
いるアドレスの上位4ビットに一致するときに、信号返
送期間WTにアドレスの下位の半数のビットを伝送制御
装置30に返送する。このように、伝送制御装置30は
割込信号を発生した操作端末器31を16個ずつまとめ
て探すので、比較的短い時間で操作端末器31を発見す
ることができる。
【0006】伝送制御装置30が割込信号を発生した操
作端末器31のアドレスを獲得すると、モードデータM
Dを監視モードとし、獲得したアドレスデータADを持
つ伝送信号を信号線Lsに送出するのであって、この伝
送信号に対して操作端末器31は伝送しようとする情報
を信号返送期間WTに返送するのである。最後に、伝送
制御装置30は割込信号を発生した操作端末器31に対
して割込リセットを指示する信号を送出し、操作端末器
31の割込フラグを解除する。以上のようにして、操作
端末器31から伝送制御装置30への情報伝送は、伝送
制御装置30から操作端末器31への4回の信号伝送
(ダミーモード、割込ポーリングモード、監視モード、
割込リセット)によって完了する。伝送制御装置30が
所望の制御端末器32の動作状態を知ろうとするときに
は、モードデータMDを監視データとした伝送信号を送
出するだけでよい。
【0007】上述の動作を簡単にまとめる。まず、操作
端末器31に対してスイッチによる入力データが発生す
ると、入力データに対応した監視データを伝送制御装置
30に返送し、伝送制御装置30が制御端末器32に制
御データCDを伝送すると、制御端末器32は負荷制御
信号を出力して負荷Lを制御する。ここで、制御端末器
32には負荷監視入力が与えられ、負荷監視入力に対応
する監視データを伝送制御装置30に返送し、返送され
た監視データを操作端末器31に伝送する。この伝送信
号によって操作端末器31では監視信号を出力する。監
視出力は通常は確認灯の点灯・消灯に用いられる。ま
た、操作端末器31は最大4回路のスイッチS0 を備
え、制御端末器32は最大4回路の負荷Lが制御可能で
あって、操作端末器31および制御端末器32には各ス
イッチS0 や負荷Lを個別に認識するために2ビットの
負荷番号が付加されている。以下では、上述した操作端
末器31ないし制御端末器32のアドレスをチャンネル
と呼び、チャンネルと負荷番号とをまとめてアドレスと
呼ぶことにする。つまり、各スイッチS0 や各負荷Lに
個別のアドレスが付与されていることになる。
【0008】図示する遠隔監視制御システムでは、信号
線Lsに調光用制御端末器33が接続されている。調光
用制御端末器33は負荷Lである照明負荷の光出力を制
御するものであって、伝送信号Vsにより照明負荷の光
出力の増加または減少が指示されると光出力を時間経過
に伴って変化させ別の伝送信号により停止が指示される
と光出力の変化を停止する。調光用制御端末器33は、
調光用操作端末器38と対応付けられており、調光用操
作端末器38には負荷Lの光出力の増加と減少とを指示
する操作部が設けられ、操作部を押操作すると伝送信号
によって調光用制御端末器33では光出力を変化させ
る。また、操作部の操作を停止すると(つまり押操作を
止めると)、別の伝送信号によって調光用制御端末器3
3では光出力の変化を停止させる。調光用操作端末器3
8には負荷Lのオンオフのための操作部も設けられ、こ
の操作部の操作によって負荷Lを消灯させると、次に負
荷Lを点灯させたときに前の光出力で負荷Lが点灯する
ようになっている。前の光出力は各調光用制御端末器3
3が記憶している。
【0009】ところで、この種の遠隔監視制御システム
では、スイッチS0 と負荷Lとのアドレスの対応関係を
伝送制御装置30で管理しているから、伝送制御装置3
0において1回路のスイッチS0 のアドレスに対して複
数回路の負荷Lのアドレスを関係データとして対応付け
ておけば、1回路のスイッチS0 で複数回路の負荷Lを
一括して制御することが可能である。このような一括制
御にはグループ制御とパターン制御とがある。グループ
制御では複数の負荷を同じ制御状態に制御し、パターン
制御では複数の負荷をあらかじめ設定した制御状態に制
御する。グループ制御やパターン制御を行なう一括制御
用操作端末器39は一括制御として定められている操作
用アドレスを用いるが、他の構成は他の操作端末器と同
様のものである。図示例では調光用操作端末器38と同
じ形式の一括制御用操作端末器39を設けており、一括
制御用操作端末器39により複数の負荷Lを一斉に調光
することが可能になっている。
【0010】上述のように、パターン制御を行なうため
には伝送制御装置30において一括制御用操作端末器3
9のスイッチのアドレスに複数回路の負荷Lのアドレス
を対応付けて登録しておく必要があり、この種の設定操
作をパターン設定と称している。以下では、操作端末器
31に設けたパターン制御用のスイッチをパターンスイ
ッチと呼び、操作端末器31に設けた個別制御用のスイ
ッチを個別スイッチS 0 と呼ぶ。また、グループ制御を
行なう設定操作をグループ設定と呼び、グループ制御用
のスイッチをグループスイッチと呼ぶ。
【0011】遠隔監視制御システムは、負荷Lを制御す
る制御モードと、パターン設定やグループ設定を行なう
設定モードとの2つの動作モードを有している。つま
り、遠隔監視制御システムを動作させると、伝送制御装
置30は、まず通常の制御モードになり、ダミーモード
の伝送信号を信号線Lsに送出する。割込信号がなけれ
ば、そのままダミーモードによる伝送信号を繰り返して
発生する常時ポーリングを行なう。一方、割込信号があ
ると、操作端末器31を特定して操作端末器31からの
要求を取り込む。ここで、動作モードの変更が要求され
ていなければ、現状の動作モードを判別し、制御モード
であれば負荷Lを制御し、設定モードであればパターン
設定ないしグループ設定を行なう。また、動作モードの
変更が要求されているときには、要求内容に応じて動作
モードを変更する。
【0012】設定モードでパターン設定を行なうには、
所望のパターンスイッチを操作し、次に、そのパターン
スイッチによる制御対象となる負荷Lに対応付けられて
いる個別スイッチS0 を操作する。ここに、各個別スイ
ッチS0 と負荷Lとの関係は先に設定されていることが
前提である。このような手順により個別スイッチS0
操作に応じた負荷Lの状態が伝送制御装置30に関係デ
ータとして取り込まれ、1個のパターンスイッチに複数
の負荷Lの状態が対応付けられるのである。グループ設
定に際してもパターン設定とほぼ同様である。
【0013】ところで、この種の遠隔監視制御システム
では、セレクタスイッチと称する装置が用いられること
がある。セレクタスイッチは、1台の装置に複数台の操
作端末器を設けたものに相当し、5個以上の操作部を備
えている。各操作部は専用のアドレス設定器を用いてア
ドレスを割り付けることによって、個別スイッチ、パタ
ーンスイッチ、グループスイッチのいずれにも用いるこ
とができるようになっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来よ
り提供されているセレクタスイッチは、専用のアドレス
設定器を用いることによって各操作部にアドレスを割り
付けているから、操作部へのアドレスの設定や変更など
のメンテナンスのためには、セレクタスイッチとは別に
アドレス設定器が必要になり不便であるる。しかるに、
専用のアドレス設定器を用いることなくアドレスをメン
テナンスするすることができるようにしたセレクタスイ
ッチが要求されている。
【0015】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、多数の操作部を有し、各操作部を別
途の装置を用いることなく、個別スイッチ、パターンス
イッチ、グループスイッチなどに任意に割り付けること
ができるようにした遠隔監視制御システムを提供するこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、スイ
ッチを備えスイッチごとに固有のアドレスが設定される
操作端末器と、負荷が接続され負荷ごとに固有のアドレ
スが設定される制御端末器と、操作端末器および制御端
末器を分岐接続した信号線に接続されスイッチが操作さ
れたときに操作端末器から受け取る監視データに基づい
て負荷を制御する制御データを生成するとともに操作さ
れたスイッチとの対応関係が設定されている負荷を接続
した制御端末器に対して制御データを伝送する伝送制御
装置と、信号線に接続され固有のアドレスを設定可能で
あって操作時に監視データの生成を指示する複数個の操
作部を有した設定操作端末器とを備え、設定操作端末器
は、文字および図形を表示可能な表示器と、表示器の画
面に重ね合わされた透明なタッチパネルと、表示器の表
示内容に関連付けられているタッチパネルの操作に応答
して負荷を制御する操作モードと前記操作部にアドレス
を設定する設定モードとを選択可能なスイッチ処理部と
を備えるものである。
【0017】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、スイッチ処理部が表示器のコントラストを設定する
コントラスト設定の機能を備えるものである。請求項3
の発明は、請求項1の発明において、スイッチ処理部
が、タッチパネルが操作されなくなった後に設定時間が
経過すると表示器の表示を消す機能と、前記設定時間を
所望値に設定する画面消灯時間設定の機能とを備えるも
のである。
【0018】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、スイッチ処理部がタッチパネルの操作毎に操作音を
発生させるか否かを選択する操作音設定の機能を備える
ものである。請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、スイッチ処理部が、タッチパネルが操作されなくな
った後に設定時間が経過すると表示器の表示を消す機能
と、表示が消えている期間に前記操作部に対応する負荷
の状態が変化したときに表示を復帰させるか否かを選択
する画面自動点灯設定の機能を備えるものである。
【0019】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、スイッチ処理部が、1つの操作部の操作により複数
個の負荷をあらかじめ設定した状態で一括して制御する
パターン制御を行なう機能と、パターン制御の設定内容
を設定時の負荷の状態とするか各負荷ごとに表示器の画
面上で指示するかを選択するパターン・グループ設定の
機能とを備えるものである。
【0020】請求項7の発明は、請求項1の発明におい
て、スイッチ処理部が、1つの操作部の操作により複数
個の負荷を一括して制御する機能と、複数個の負荷を一
括して制御する操作部の操作の有効・無効を設定する操
作ロック設定の機能とを備えるものである。請求項8の
発明は、請求項1の発明において、スイッチ処理部がタ
ッチパネルの操作を無効にする画面清掃モードの機能を
備え、設定操作端末器は画面清掃モードを解除してタッ
チパネルの操作を有効にする設定スイッチを備えるもの
である。
【0021】請求項9の発明は、スイッチを備えスイッ
チごとに固有のアドレスが設定される操作端末器と、負
荷が接続され負荷ごとに固有のアドレスが設定される制
御端末器と、操作端末器および制御端末器を分岐接続し
た信号線に接続されスイッチが操作されたときに操作端
末器から受け取る監視データに基づいて負荷を制御する
制御データを生成するとともに操作されたスイッチとの
対応関係が設定されている負荷を接続した制御端末器に
対して制御データを伝送する伝送制御装置と、信号線に
接続され固有のアドレスを設定可能であって操作時に監
視データを生成する複数個の操作部を有した設定操作端
末器とを備え、設定操作端末器は、文字および図形を表
示可能な表示器と、表示器の画面に重ね合わされた透明
なタッチパネルと、表示器の表示内容に関連付けられて
いるタッチパネルの操作に応答して負荷を制御する操作
モードと前記操作部にアドレスを設定する設定モードと
を選択可能なスイッチ処理部と、信号線に接続されてい
る別途のシステムバージョン表示スイッチが操作されて
伝送制御装置の機種種別が問い合わされたときに伝送制
御装置からの応答に応じてスイッチ処理部の機能を伝送
処理装置の機種種別に対応させる機能選択部とを備える
ものである。
【0022】
【発明の実施の形態】本実施形態の遠隔監視制御システ
ムの構成例を図32に示す。本実施形態における遠隔監
視制御システムは、設定操作端末器11 ,12 を設けた
点が従来構成との主な相違点である。操作側の端末器と
制御側の端末器とはアドレスの対応付けを行なってその
関係テーブルを伝送制御装置30に登録し、かつ各端末
器の機能を登録する点は従来と同様である。このような
対応付け示す関係テーブルは設定操作端末器1を用いて
伝送制御装置30に設定される。ここに、操作側と制御
側とで対応付けられているアドレスを同じ値に設定する
と対応関係がわかりやすいから、その意味でチャンネル
という概念を用い、一対一に対応する操作側と制御側と
は同一チャンネルに設定されるものとする。また、一つ
のチャンネル(アドレス)では負荷番号の指定により4
つの負荷Lが制御可能となっている。たとえば、「0」
チャンネルでは「1」〜「4」の負荷番号を設定した負
荷Lの制御が可能になる。ここに、「0」チャンネルの
負荷番号「1」の負荷Lを「0−1」と表すことにす
る。このようにして設定されるチャンネルと負荷番号と
の1つの組み合わせに対して、それぞれ操作側の端末器
と制御側の端末器とを対応付けることができるのであ
る。
【0023】本実施形態では、負荷として白熱灯L1
インバータ式の点灯装置を有した蛍光灯L2 、空調機の
ファンコイルL3 、スピーカL4 を備えている。白熱灯
1は、灯数に応じた容量の白熱灯調光用制御端末器
(1500W、800W、500W)331 〜333
より制御される。蛍光灯L2 は、点灯・消灯を制御する
リレーを有した制御端末器32および光出力を制御する
蛍光灯調光用制御端末器334 により制御される。調光
用制御端末器334 は0〜10Vの電圧信号を蛍光灯L
2 に与え、蛍光灯L2 はこの電圧信号により調光量を変
化させるように構成されている。ファンコイルL3 はフ
ァンコイル制御端末器336 により動作強度が強中弱の
3段階に制御され、スピーカL4 はボリューム制御端末
器337 により音量が制御される。この他の負荷として
電動カーテン、電動スクリーン、換気用のファンなども
用いることが可能である。
【0024】操作側の端末器としては、従来構成と同様
のスイッチS0 を備えた制御端末器31、および調光用
操作端末器381 ,382 、接点出力が得られる各種セ
ンサを接続する接点入力操作端末器311 が設けられ
る。さらに、ワイヤレス送信器34aに操作部を設けワ
イヤレス受信器34bと組み合わせて用いることによっ
ても操作側の端末器を構成することができる。調光用操
作端末器381 ,382は主として操作部分の寸法およ
び構造が相違するだけであって(調光用操作端末器38
1 は比較的小さいハンドルを有するものであり、調光用
操作端末器382はいわゆるワイドハンドルを有するも
のである)、基本的な動作については同様のものであ
る。また、信号線Lsを延長するために図示例では信号
線Lsに上に中継器(増幅器)35を挿入して伝送信号
を減衰させずに伝送できるようにしてある。設定操作端
末器11 ,12 は図示例では2台接続してあり、一方の
設定操作端末器11 はカラー表示、他方の設定操作端末
器12 はモノクロ表示になっている。さらに、カラー表
示の設定操作端末器11 には交流24Vの電源がリモコ
ントランス(後述する)36から供給されている。表示
がカラーかモノクロかは機能上ではほとんど差異がない
から、以下では両者を区別せず設定操作端末器1として
説明する。
【0025】まず、関係データの設定手順について説明
する。この設定手順は、関係データの点灯を開始する前
処理、関係データを実際に転送する転送処理、関係デー
タの転送を終了する後処理の3段階に分けることができ
る。伝送制御装置30は動作を開始すると、まず、関係
データの転送を行なっていないことを示すために転送状
態を転送なしに設定する。つまり、従来構成において負
荷Lを制御する動作モードと同様の状態になり、ダミー
モードの伝送信号を信号線Lsに繰り返し送出すること
になる。この間に割込信号が発生しなければ、データ転
送中か否かを判断し、データ転送中でなければそのまま
ダミーモードによる伝送信号を繰り返して発生する常時
ポーリングを行なう。
【0026】一方、前処理では、関係データを伝送制御
装置30に転送しようとする端末器が割込信号を発生す
るから、割込信号が検出される。割込信号が検出される
と、端末器を特定して割込要求を判別する。この処理は
負荷Lを制御する場合と同様である。関係データを転送
する際には、伝送制御装置30に対して設定操作端末器
1からデータ転送要求があるから、関係データの転送中
であることを示すために転送状態を転送ありに設定す
る。なお、データ転送要求がなければ、通常の負荷Lの
制御を意味するから要求に応じて負荷Lを制御する。
【0027】伝送制御装置30と設定操作端末器1との
間の信号の授受は、以下のように行なわれる。すなわ
ち、設定操作端末器1が割込信号を発生し、これに対し
て伝送制御装置30は割込フラグを設定して割込ポーリ
ングを行ない、設定操作端末器1からアドレスの返信を
待つ。伝送制御装置30は設定操作端末器1のアドレス
を獲得すると設定操作端末器1からの要求内容を監視す
る。設定操作端末器1では伝送制御装置30からの要求
内容の監視に対して関係データの受信を要求し、要求内
容を受け取った伝送制御装置30は割込フラグを解除す
る。また、伝送制御装置30では、関係データを授受す
るために関係データを格納する256バイトのアドレス
領域を確保する。なお、256バイトを1ページと呼ん
で単位化しており、アドレス領域の1ページを確保する
ことになる。こうして1ページのアドレス領域を確保す
ると、関係データの登録のためのアドレス領域を設定操
作端末器1に通知し、関係データの送信開始を指示す
る。送信を指示した後には設定操作端末器1からの関係
データの転送状態を監視し、設定操作端末器1において
関係データの転送が可能である(つまり、転送ありであ
る)旨の通知が返送されると、転送処理に移行する。
【0028】転送処理では、伝送制御装置30に設定操
作端末器1からの関係データが転送される。ここで、関
係データが1回で伝送できない程度の量であれば一部だ
けが転送され、関係データの転送が終了していなけれ
ば、端末器から割込信号が再び発生し、上述の処理を繰
り返して関係データの転送を行なう。具体的には、伝送
制御装置30は設定操作端末器1から何バイトのデータ
が送信されてくるのかを監視し、バイトカウンタを返信
させる。その後、関係データの監視を行ない、設定操作
端末器1からバイトカウンタで指定されたバイト数の関
係データを転送させる。ここで、関係データは一度で全
部を転送するのではなく複数に分割され、バイトカウン
タで指定されたバイト数の関係データの転送が終了する
まで、設定操作端末器1から伝送制御装置30への転送
が繰り返される。最後に、伝送制御装置30から設定操
作端末器1に対して関係データのチェックサムを要求
し、チェックサムが返信されると、伝送誤りの有無を検
出する。なお、関係データは、パターン制御の種類を区
別するパターン番号、制御対象となる負荷Lのアドレス
および制御内容を含むものである。このようにして設定
操作端末器1から伝送制御装置30に対して分割して転
送された関係データの内容に従って、伝送制御装置30
ではパターン制御やグループ制御のテーブルを設定する
のである。
【0029】後処理は、転送状態を転送なしに設定する
処理であって、伝送制御装置30では関係データの設定
が完了した後に、端末器の転送状態を監視し、転送が完
了したことを確認する。その後、データ送信終了指示を
送出して、関係データの転送に関するすべての処理が完
了したことを設定操作端末器1に通知する。上述のよう
な手順によって、負荷Lの制御が可能な状態において負
荷Lへの制御データを生成していない空き時間に、パタ
ーン制御やグループ制御のための関係データを設定操作
端末器1から伝送制御装置30に転送することができる
のである。
【0030】上述したように本実施形態では、関係デー
タを分割し、設定操作端末器1から伝送制御装置30に
複数回で関係データを転送している。これは、1回で同
じ容量の関係データを転送すると転送処理の時間が長く
なり、負荷Lを通常に制御できない期間が生じる可能性
があるからであって、上述のように負荷Lの制御のため
に用いられていない空き時間を利用するように関係デー
タを分割して転送することにより、負荷Lを制御できな
い期間を生じることなく関係データを転送することがで
きる。また、関係データを分割して転送するために、伝
送制御装置30では、転送状態に関するデータを保持す
るのであって、転送ありか転送なしかによって、未転送
の関係データが残っているか否かを認識することができ
るのである。その結果、転送状態が転送ありである期間
に、負荷Lの制御が要求されたときには、負荷Lの制御
を関係データの転送に優先して処理し、負荷Lの制御を
処理した後に、再び関係データの転送を継続すること
で、負荷Lの制御を妨げることなく関係データを転送す
ることができるのである。
【0031】なお、設定操作端末器1と伝送制御装置3
0との間で転送されるデータのフォーマットは図33の
ようなものであって、上述した1ページのアドレス領域
にこの形のデータが下位側から順次格納されるようにな
っている。つまり、このデータはバイトカウンタBC、
データの識別用のヘッダHD、端末器間でデータを伝送
する際の送信先アドレスSA、端末器間でデータを伝送
する際の送信元アドレスDA、転送データDT1 〜DT
n 、チェックサムSUMよりなる。ただし、上述のよう
な関係データを伝送する際には、バイナリカウンタBC
と転送データDT1 〜DTn とチェックサムSUMとだ
けが用いられる。
【0032】図3に示したフォーマットから明らかなよ
うに、設定操作端末器1を用いると従来構成とは異なる
伝送信号も必要になる。つまり、伝送制御装置30とし
て従来構成とは異なる処理が可能なものを用いる必要が
ある。ただし、設定操作端末器1は、上述のような関係
データの設定に用いない場合でも、操作用の端末器とし
て用いることができるから、関係データの設定手順に対
応していない伝送制御装置30を用いている既設の遠隔
監視制御システムに設定操作端末器1を用いることも考
えられる。この場合、設定操作端末器1から関係データ
を伝送しようとしても上述のような手順の処理ができな
いから、設定操作端末器1からの割込信号に対して伝送
制御装置30が正常に応答することができず、他の端末
器からの伝送信号の処理に遅れが生じて遠隔監視制御シ
ステムが正常に動作できなくなってしまう。また、場合
によってはシステムダウンにつながることもある。
【0033】そこで、本実施形態では、設定操作端末器
1において伝送制御装置30の機種種別を判別するとと
もに、関係データの設定の処理に対応することができな
い伝送制御装置30が接続されているときには、その伝
送制御装置30で処理できない伝送信号の伝送を禁止す
る機能(機能選択部)を設定操作端末器1に設けてい
る。ここに、本出願人が販売している従来の伝送制御装
置30で設定操作端末器1による関係データの設定処理
に対応していないものは大きく2種類に分類することが
できる。一方の伝送制御装置30は、割込信号を雑音な
どの無効信号と判断したときに(つまり、割込ポーリン
グに対して応答がない場合)、常時ポーリングをリセッ
トし、常時ポーリングの先頭アドレス(ページ8のチャ
ンネル4fHに設定されている)にMDCT(制御モー
ドのアンサーバック)を送信し、その後、常時ポーリン
グを再開する。他方の伝送制御装置30は、割込信号を
雑音などの無効信号と判断したときに、常時ポーリング
をリセットし、常時ポーリングの先頭アドレス(ページ
8のチャンネル4eHに設定されている)にMDM1
(監視モードの入力状態)とMDCT(制御モードのア
ンサーバック)とを送信し、その後、常時ポーリングを
再開する。このように、両伝送制御装置30は、割込信
号を無効としたときに信号線Lsに送出する信号が異な
るから、両者を識別することができる。一方、関係デー
タの設定に対応している伝送制御装置30は、システム
バージョン表示という処理に対応することによって、他
の伝送制御装置30とは区別される。
【0034】システムバージョン表示は、信号線Lsに
接続された別途のシステムバージョン表示スイッチ(ベ
ージ8のチャンネル4bHに対応付けてある)の操作に
応答して、伝送制御装置30が設定操作端末器1にシス
テムバージョン(機種種別)を表示させる処理である。
つまり、システムバージョン表示スイッチを操作する
と、伝送制御装置30に割込信号に続いてシステムバー
ジョン表示要求が伝送される。システムバージョン表示
要求は、従来の伝送制御装置30では処理できないよう
にデータを構成してある。システムバージョン表示要求
に対応する伝送制御装置30では、MDAC(入力ラッ
チクリア)により割込フラグを解除した後に、設定操作
端末器1にシステムバージョンを返送して表示させる。
この応答により、設定操作端末器1は関係データの設定
が可能であると認識することができる。ここで、伝送制
御装置30から設定操作端末器1にシステムバージョン
を伝送する信号は、1バイトのID、1バイトの製品コ
ード、2バイトのバージョン、2バイトのサブバージョ
ン、1バイトの出荷版数、1バイトのパリティからなる
8バイトの信号であり、4ビット単位で16回に分けて
4ビットのカウンタ付で伝送される。IDはバージョン
データか否かを示し、製品コードは伝送制御装置30の
製品種別を示す。また、バージョンは伝送制御装置30
のシステム版数を示し、サブバージョンは特別仕様の場
合に用いられる。バージョンおよびサブバージョンは、
機能を示すメジャーバージョン(1バイト)と、改良の
版数を示すマイナーバージョン(1バイト)からなる。
設定操作端末器1では、ID、製品コード、メジャーバ
ージョンにより伝送制御装置30の種別を判断する。
【0035】また、システムバージョン表示要求に対応
していない従来の伝送制御装置30では、MDACによ
り割込フラグを解除した後に、割込信号を無効と判断
し、上述のようにMDCTもしくはMDM1とMDCT
とを信号線Lsに送出するから、設定操作端末器1では
どの信号が返送されたかに応じて伝送制御装置30の機
種種別を判別する。
【0036】ここに、伝送制御装置30は電源投入から
遠隔監視制御システムの動作が安定するまでの時間(最
大40秒に設定してある)は端末器からの割込信号を受
け付けないように構成してあり、したがって、システム
バージョン表示要求が受け付けられないことがある。そ
こで、MDACにより割込フラグが解除された後の20
伝送以内(ダミー伝送を除く)に上述のいずれかの応答
が得られないときには、伝送制御装置30が割込信号を
受け付けない状態であるとみなす。この場合には10秒
後にシステムバージョン表示要求を再送する。上述のよ
うに、伝送制御装置30が割込信号を受け付けない期間
は最大で40秒に設定してあるから、余裕をみてシステ
ムバージョン表示要求は最大で6回(60秒)送るよう
になっている。また、システムバージョン表示要求が6
回繰り返される間に伝送制御装置30を特定できる応答
が得られない場合には、システムバージョン表示要求に
対応可能な伝送制御装置30とみなしておく。
【0037】ところで、設定操作端末器1が複数台存在
するときには、システムバージョン表示要求が衝突する
場合もある。このような衝突が生じると通常の動作に遅
れが生じて遠隔監視制御システムとしての動作に支障を
きたす。そこで、システムバージョン表示要求に対応し
ている伝送制御装置30は、常時ポーリングの先頭でシ
ステムバージョンを信号線Lsに送出する。ただし、こ
の情報は簡易的なものであり、少ないデータ量で短時間
に伝送できるようにしてある。また、設定操作端末器1
では、このようにして伝送されるシステムバージョンを
監視し、伝送制御装置30の種別を判別する機能を有し
ている。このときに伝送されるシステムバージョンに関
する信号は、IDと製品コードとバージョンとの4バイ
トであり、4ビットずつ4ビットのカウンタ付きで8回
に分けて伝送される。
【0038】伝送制御装置30の種別を識別する動作を
まとめると図34のようになる。図34において、A
型、B型、C型は、それぞれ割込フラグの解除後にMD
CTのみを伝送する伝送制御装置30、MDM1とMD
CTとを伝送する伝送制御装置30、システムバージョ
ン表示要求に対応した伝送制御装置30を示す。次に、
設定操作端末器1の構成を説明する。設定操作端末器1
は、図35に示すように、液晶表示器よりなる表示器に
バックライトを一体化した液晶部11と、液晶部11の
画面に重ねて配置された透明なタッチパネル12とを備
える。液晶部11には多数個の画素を縦横にマトリクス
状に配列したマトリクス表示型のものを用い、画素の組
み合わせによって図形を表示するようになっている。タ
ッチパネル12は、透明なシート状部材に透明電極より
なる接点部を多数個配列し、シート状部材に指などを触
れるとどの部位に触れたかを出力する抵抗感圧方式のも
のである。
【0039】基本的な構成は従来の制御端末器2と同様
であって、伝送制御装置30に接続された信号線Lsに
接続され伝送信号を授受するための送受信回路21を備
え、送受信回路21は伝送処理部とスイッチ処理部とに
兼用されるメインマイコン20に接続される。メインマ
イコン20はフラッシュメモリ22に書き込まれたプロ
グラムおよびデータに従って動作する。フラッシュメモ
リ22の少なくとも一部には端末器としてのアドレスや
端末器の機能を決定するための機能データが書き込ま
る。さらに、フラッシュメモリ22には各種メッセージ
やシンボルなどシステム側で用意しているデータも格納
される。メインマイコン20は、液晶部11の表示内容
を指示するデータをラッチ回路23を通して液晶コント
ローラ24に引き渡す。液晶コントローラ24はDRA
M25にあらかじめ登録してあるデータを用いて液晶部
11の所定位置に所定内容を表示する。DRAM25の
内容は後述するようにユーザが設定可能であって、メイ
ンマイコン20を設定モードとしてタッチパネル12を
用いて設定した内容をDRAM25に蓄積し、メインマ
イコン20を操作モードとしてタッチパネル12を操作
するとDRAM25に蓄積されているデータを用いて液
晶部11の表示内容が設定される。液晶部11のコント
ラストやバックライトの明るさは、メインマイコン20
がコントラスト調整部26やバックライト用インバータ
回路27を制御することによって自動的に調節される。
さらに、メインマイコン20にはブザー28が接続さ
れ、タッチパネル12の所定領域に触れた場合や誤操作
の場合にはブザー28を鳴動させて入力を受け付けたこ
とや誤操作があったことを音で報知する。ここに、入力
の受付と誤操作とは異なる音に設定しておくのが望まし
い。
【0040】設定操作端末器1は、液晶部11にバック
ライトを備えるなど、比較的大きい電力を必要とするか
ら、内部電源を信号線Lsから得るのではなく、別途に
給電される交流24Vを電源回路29で整流し電圧安定
化することによって内部電源を得ている。電源回路29
に供給される交流24Vは、伝送制御装置30とともに
分電盤内などに配置されるリモコントランスから得られ
る。リモコントランスは、リモコンリレー(伝送信号に
よらずに別に設けたスイッチによってオンオフが可能な
リレー)を用いる場合にリモコンリレーに給電するため
に従来より設けられているものである。このリモコント
ランスから出力される交流24Vを設定操作端末器1に
供給することで、設定操作端末器1には交流100Vな
どの商用電源から内部電源を得る必要がなく、電源トラ
ンスや大型の平滑コンデンサが不要になる。内部電源と
しては、5V、12V、20Vなどの電圧を用いるが、
24Vからの降圧であるから必要個数の電圧安定化回路
を設ける程度の簡単な構成で目的の電圧を得ることがで
きる。
【0041】ところで、上述した設定操作端末器1は、
図36に示す構造を有する。すなわち、設定操作端末器
1の器体は、液晶部11およびタッチパネル12を備え
る操作表示ユニット2と、その他の回路部分を収納する
本体ユニット3とを着脱自在に結合して構成される。操
作表示ユニット2は、前面(図36の上面)が開口した
前ボディ41と、前ボディ41の内底面に立設されたボ
ス41aに載置されるパネル状の液晶部11と、液晶部
11の前面側に積層されるシート状のタッチパネル12
とを備える。タッチパネル12の前面側には矩形枠状の
中プレート42が重ね合わされ、液晶部11の表示領域
は中プレート42の開口窓42aを通して前面側に露出
する。さらに、中プレート42の前面には矩形枠状の化
粧プレート43が積層される。前ボディ41、中プレー
ト42、化粧プレート43は絶縁材料である合成樹脂の
成形品であって、人が触れようとするときに静電気の放
電が生じないようにしてある。したがって、静電気の放
電で内部回路が破壊されるという事故を防止することが
できる。また、タッチパネル12は指など押す(ないし
触れる)ことによって操作されるものであるから、貼り
替え可能な透明な保護シートをタッチパネル12の表面
に積層してある。このような保護シートによって指跡が
付きにくくなり、また指跡が付いたり埃などによって汚
れたときには保護シートを貼り替えることによってメン
テナンスを容易にすることができる。
【0042】前ボディ41と中プレート42とは、前ボ
ディ41の後面側からボス41aを通して挿入される皿
小ねじ44を中プレート42に螺合させることによって
結合される。また、前ボディ41の周壁前縁には、6個
の浮き上がり防止突片41bが突設される。浮き上がり
防止突片41bは先端部が広幅となる形状に形成され、
中プレート42の周部に形成した引掛用切欠42bに係
合する。このように浮き上がり防止突片41bと引掛用
切欠42bとが係合することにより、前ボディ41から
の中プレート42の浮き上がりが防止され、中プレート
42の反りなどによって前ボディ41と中プレート42
との間に隙間ができるのを防止することができる。浮き
上がり防止突片41bおよび引掛用切欠42bの位置は
非対称となるように配置され、前ボディ41と中プレー
ト42との組違いを防止してある。
【0043】また、化粧プレート43は、シート状ない
しテープ状の両面接合材(図示せず)を用いて中プレー
ト42の前面に貼着される。液晶部11およびタッチパ
ネル12は前ボディ41と中プレート42との間に挟持
されるのであって、液晶部11およびタッチパネル12
は皿小ねじ44の通る位置決め部11b,12bを非対
称な位置に設けることによって、組違いを防止してあ
る。
【0044】ここに、中プレート42の下部には下端縁
に沿う方向に突出した軸ピン49aを有するネーム板4
9が取り付けられ、このネーム板49は、中プレート4
2の下部に設けた第1の記入部49bに対向する位置
と、第1の記入部49bを開放する位置との間で開閉自
在になるように軸ピン49aによって中プレート42に
軸支される。また、ネーム板49において第1の記入部
49bとの対向面は第2の記入部(図示せず)となり、
ネーム板49における他面は第3の記入部49cとな
る。第1ないし第3の記入部49b,49cには負荷の
関連情報を表記することができるようになっている。第
1ないし第3の記入部49b,49cの表記内容は操作
対象となる負荷の種類や用途などを示す文字(リビン
グ、寝室、風呂など)が一般的であるが、常時は表面側
となっている第3の記入部49cには基本的に負荷の使
用状況を示すシーン名(食事、就寝など)が表記され
る。また、中プレート42の下部右端部には後述する設
定スイッチSW(図38参照)の操作部が設けられる。
設定スイッチSWの操作部はネーム板49を閉じるとネ
ーム板49により覆われる。
【0045】前ボディ41の内底面には回路収納凹所4
1cが形成され、バックライト用インバータ回路27を
実装したプリント基板45aと、本体ユニット3に接続
するための電線であるフラットケーブル4に液晶部11
やタッチパネル12を接続するためのコネクタ46a,
46bを有したプリント基板45bとが収納される。フ
ラットケーブル4は、前ボディ41の回路収納凹所41
cの底面に形成した開口部41dを通して前ボディ41
の後面側に引き出される。プリント基板45a,45b
は前ボディ41の内底面に形成されたボス41eを通し
て挿入されるナイロンリベット47により前ボディ41
に固定される。液晶部11のバックライト用のケーブル
11cはプリント基板45aに設けたコネクタ46cに
接続され、プリント基板45aに設けた他方のコネクタ
46dにはプリント基板45bからのケーブル11dが
接続される。また、液晶部11の液晶表示器はプリント
基板45bに設けたコネクタ46aに接続される。タッ
チパネル12はテープ電線(フレキシブル基板)12a
を有し、テープ電線12aの先端部がプリント基板45
bのコネクタ46bに接続される。
【0046】前ボディ41の底壁であって回路収納凹所
41cよりも上方には、係合凹所として機能する左右2
個の係合窓41fが形成されている。各係合窓41fの
上縁両端部には、係合窓41f内に突出する脱落防止片
5aが設けられる。本体ユニット3は、前面開放された
枠本体51aの前端部の上下にそれぞれ取付片51b,
51cを連続一体に突設した形状の取付枠51と、枠本
体51aの後面に結合される後ボディ52とを備え、枠
本体51aと後ボディ52との間に形成される空間に回
路部を実装した2枚のプリント基板53a,53bが収
納される。ここに、プリント基板53aには図36にお
ける送受信回路21および電源回路29が実装され、プ
リント基板53bには図36において送受信回路21と
電源回路29と操作表示ユニット2の回路部とを除く回
路部分が実装される。また、両プリント基板53a,5
3bはテープ電線53cを用いて互いに接続されてい
る。
【0047】プリント基板53aは信号線Lsやリモコ
ントランスに接続されるから、外部電線を接続するため
の端子を有しており、この端子には速結端子構造を有し
た端子ブロック54が用いられる。端子ブロック54
は、端子板および端子板の一部に対向する鎖錠ばね(板
ばねを屈曲させたもの)をケース内に備え、ケースに設
けた電線挿入口を通して挿入される電線を鎖錠ばねのば
ね力により端子板との間に挟持するものである。また、
外部電線を保持した状態では鎖錠ばねの端縁が外部電線
に食い込むことによって外部電線を抜け止めしている
が、ケース内に設けた解除釦を操作することで、鎖錠ば
ねを外部電線から引き離すと外部電線を引き抜くことが
できるように構成されている。この種の速結端子構造は
周知のものであって、端子板、鎖錠ばね、解除釦をケー
スに所要個数(ここでは4線接続用のものを用いてい
る)収納することにより1部品として扱うことができる
ようにしてある。このような端子ブロック54を2個設
けてそれぞれ信号用と電源用とに用いてある。端子ブロ
ック54は後ボディ52の後壁の左右上端部に設けた露
出窓52aに臨んで配置され、後ボディ52の後面側か
ら外部電線が接続されるようになっている。端子ブロッ
ク54に接続された外部電線を外すには解除釦を前方に
押し込みながら外部電線を引き抜くことになる。なお、
プリント基板53aは、後ボディ52の内底面に突設し
たボス52bを通して後ボディ52の後面側から挿入さ
れるナイロンリベット55を用いて後ボディ52に固定
される。
【0048】一方、プリント基板53bの前面にはフラ
ットケーブル4の一端部に設けたコネクタ4aに着脱自
在に結合されるコネクタ4bが実装されている。このプ
リント基板53bはタッピングねじ56により取付枠5
1に結合される。また、コネクタ4a,4bの接続部位
には前面側に覆い板57が覆着される。覆い板57はタ
ッピングねじ57aを用いて取付枠51に固定される。
取付枠51には音響出力手段としてのブザー28が保持
される。
【0049】上述のようにしてプリント基板53a、5
3bをそれぞれ保持した取付枠51と後ボディ52と
は、後ボディ52の前面側に突設した結合爪52cを取
付枠51の周部に設けた結合孔51fに係合させるとと
もに、後ボディ52を通して取付枠51に螺合するタッ
ピングねじ58を用いて結合される。ところで、各取付
片51b,51cにはボックス取付孔59aと、枢支孔
59bと、直付け孔59cとの3種類の孔が形成されて
いる。ボックス取付孔59aは配線器具の施工に用いる
スイッチボックスに螺合するボックスねじを挿通するこ
とができる孔であって、コンクリート壁のようにスイッ
チボックスを壁に埋め込んで施工する場合には、ボック
ス取付孔59aを用いて取付枠51を壁に固定すること
になる。また、枢支孔59は挟み金具と称する部材の一
端部を引掛けて枢支するものであり、取付片51b,5
1cを通して挿入される引締めねじを挟み金具に螺合さ
せ、その螺合量を変化させることによって挟み金具の他
端部と取付片51b,51cとの距離が変化するように
してある。つまり、壁パネルに取り付けるときには、壁
に固定用の孔を形成し、壁の前面側に取付片51b,5
1cを当接させるとともに壁パネルの後面側に挟み金具
を当接させ、引締めねじを締め付けると、取付片51
b,51cと挟み金具との間に壁パネルが挟持されるこ
とによって、取付枠51を壁に固定することができるも
のである。さらに、直付け孔59cは木製の壁のように
木ねじを螺合させることができる壁の場合に、直付け孔
59cを通して木ねじを壁に螺合させることによって取
付枠51を壁に固定するものである。
【0050】上述したように、後ボディ52との間にプ
リント基板53a,53bを収納する枠本体51aと、
壁面等に固定するための取付片51b,51cとを連続
一体に形成しているものであるから、壁面等に施工する
ための別途の取付具を必要とせず、部品点数の削減にな
るものである。ここにおいて、取付片51b,51cに
おけるボックス取付孔59aのピッチはJIS規格に規
定されている大角連用形の配線器具に用いる取付枠を3
個並設した3連用の取付枠と同じ寸法に設定されてい
る。また、本体ユニット3は、3個モジュールの配線器
具を3個並設した3連モジュール寸法に相当する寸法を
有している。したがって、配線器具用の施工部材を流用
して施工することができるのであって、専用の施工部材
を新たに製造する必要がなく、また施工方法の教育もほ
とんど不要である。
【0051】上側の取付片51bの上縁部の4箇所には
操作表示ユニット2に設けた脱落防止片5aに対応する
部位で後面を凹没させた形状の係止部6が形成されてい
る。しかして、操作表示ユニット2に設けた係合窓41
fに取付片51bを挿入して係止部6の後面に脱落防止
片5aを当接させるようにすれば、取付片51bの上面
が操作表示ユニット2の内側面に当接して操作表示ユニ
ット2の下方への移動を禁止するとともに、脱落防止片
5aが係止部6に係合して操作表示ユニット2の前方へ
の移動も禁止されることになる。つまり、壁に固定した
本体ユニット3に操作表示ユニット2を結合することが
できる。
【0052】ところで、設定操作端末器1を用いた遠隔
監視制御システムは、上述のように、白熱灯,蛍光灯、
ファンコイル、スピーカなどの各種の負荷Lを含み、負
荷Lのオンオフだけではなく、白熱灯や蛍光灯では調光
を可能とし、ファンコイルやスピーカでは出力の調節が
可能になっている。これらの制御には操作側において操
作部と表示部とが必要であり、設定操作端末器1におい
ては、液晶部11を表示部とし、液晶部11に表示され
る図形ないし文字とタッチパネル12との組み合わせに
より操作部を構成している。
【0053】ここで、すべての制御対象の表示部および
操作部の内容を液晶部11の一画面内に収めると、液晶
部11として大きな画面を有するものが必要になり、高
価になるとともに全体が大型化することになる。そこ
で、液晶部11の一画面当たりの表示量は比較的少なく
し、画面の表示内容を切り換えることによって多数の負
荷に対する表示部および操作部の内容を液晶部11に表
示できるようにしてある。つまり、液晶部11の表示内
容に連動させてタッチパネル12の操作内容の解釈を変
更している。
【0054】液晶部11の画面の左列には、図37に示
すように、画面を切り換えるための5個の釦S1 〜S5
が表示される。これらの釦S1 〜S5 は、画面の切換に
かかわらず常時表示される。釦S1 〜S5 は上から順に
パターン制御用(パターン)、グループ制御用(グルー
プ)、照明負荷制御用(調光/個別)、照明負荷制御用
(調光/個別)、電動カーテン・ファンコイルユニット
などの制御用(電動その他)として設けられている。つ
まり、これらの釦S1 〜S5 に対応する領域でタッチパ
ネル12に触れる(押す)ことによって、各制御に対応
した画面に切り換えられる。また、どの画面が選択され
ているかは、各釦S1 〜S5 の横にマークMが表示され
ることによって知ることができる。照明負荷制御用の釦
3 ,S 4 が2個設けられているのは、他の制御対象に
比較して照明負荷がもっとも多いからである。
【0055】しかして、まず、上述した設定操作端末器
1を用いて負荷を制御する場合について簡単に説明す
る。照明負荷(白熱灯ないし蛍光灯)の点灯・消灯や調
光の制御には、図38のような画面が表示される。照明
負荷の点灯・消灯は1個の操作部で制御することができ
るが、調光は照明負荷の光出力の増加を指示するアップ
操作部と減少を指示するダウン操作部と点灯・消灯を指
示するオンオフ操作部とが操作部として必要であり、さ
らに光出力に応じたレベル表示を行なうレベル表示部と
点灯・消灯を示す点灯・消灯表示部とが必要である。オ
ンオフ操作部と点灯・消灯表示部とは照明負荷の点灯・
消灯のみを行なう場合にも用いることができる。つま
り、調光用の操作部と表示部とがあれば、点灯・消灯の
みの操作部および表示部に兼用することができる。した
がって、照明負荷用の制御部として、アップ操作釦
11、ダウン操作釦S12、オンオフ操作釦S13が設けら
れ、表示部として点灯・消灯表示部D11と、バー表示に
よるレベル表示部D12とが設けられる。点灯・消灯表示
部D11はオンオフ操作釦S13に重ねて設けられ、照明負
荷の状態に応じて「ON」「OFF」の文字が表示され
る。照明負荷の点灯・消灯のみを指示する場合には、ア
ップ操作釦S11、ダウン操作釦S12、レベル表示部D 12
は表示されず、オンオフ操作釦S13と点灯・消灯表示部
11とが表示される。また、点灯・消灯表示部D11とし
てはシンボルを用いてもよい。
【0056】ファンコイルのような電動機器の制御やス
ピーカの音量調整などを行なうときには、「電動」の釦
4 に触れると画面表示が変化する。いま、負荷として
スピーカ、ファン、電動カーテンがあるものとする。ス
ピーカについては音量の切換段階に応じた個数の操作部
と、スピーカのオン・オフを指示する操作部とが設けら
れる。また、ファンには風量を段階的に変えることがで
きるものと運転・停止だけを指示できるものとを用いる
とすれば、風量を段階的に変えるものは切り換える段階
に応じた個数の操作部と、運転・停止を指示する操作部
とが設けられ、運転・停止のみを指示する場合には運転
・停止の指示を行なう操作部が設けられる。さらに、電
動カーテンの開閉には、開動作の指示と、閉動作の指示
と、動作の停止とを指示する操作部が設けられる。ま
た、これらの負荷の運転と停止との状態の表示が必要で
あれば画面上にシンボルなどを用いて表示する。
【0057】ところで、設定操作端末器1では、制御対
象のグループ制御が可能である。グループ制御とは、あ
らかじめ指定された複数個の制御対象を一斉に同じ制御
状態に制御することであって、たとえば指定された複数
個の制御対象のオンオフの状態を一つの操作部で一括し
て指示したり、調光による光出力の大きさを一つの操作
部で一括して指示するのである。グループ制御を行なう
には、どの制御対象を一括して制御するかを指定する必
要がある。また、設定操作端末器1では、制御対象のパ
ターン制御も可能である。パターン制御とは、あらかじ
め指定された複数個の制御対象をあらかじめ設定された
制御状態に制御することであって、たとえば1つの操作
部の操作によって複数個の照明負荷についてそれぞれ異
なる光出力に設定するのである。パターン制御を行なう
には、どの制御対象をどのような制御状態に設定するか
を指定する必要がある。
【0058】グループ制御やパターン制御における制御
対象や制御状態の設定については後述する。グループ制
御の設定がすでになされている場合には、釦S2 に触れ
ることによって図38に示した「調光/個別」と同様の
画面が表示される。この画面では、表示された操作部を
操作すると、複数個の制御対象が一括して同じ制御状態
に制御されることになる。したがって、室内の光量を全
体に増減したいときなどにはグループ制御を行なうこと
になる。
【0059】一方、パターン制御の設定がすでになされ
ている場合には、シーン(パターン制御は室内の利用の
仕方に応じて選択されるから、室内の利用場面ごとにパ
ターン制御の内容を対応付けるのであり、その意味でシ
ーンという用語をパターン制御を意味するものとして用
いる)に対応する釦S1 を操作すると、図37のよう
に、液晶部11の画面の下部に操作釦S41〜S44が表示
される。各操作釦S41〜S44は各シーンに対応付けられ
ており、所望のシーンに対応した操作釦S41〜S 44に対
応する領域に触れると、あらかじめ指定されている制御
対象がそのシーンに応じた制御状態に制御されるのであ
る。
【0060】上述した各操作部やシンボルなどの表示
は、設定操作端末器1から各種の制御端末器32への指
示を与えた後に伝送制御装置30から返送される制御デ
ータの内容に応じて設定操作端末器1の内部処理によっ
て変化する。上述したように、設定操作端末器1では各
種の制御対象の制御内容を指示することができ、またグ
ループ制御やパターン制御が可能であるから、各制御対
象と操作部とを対応付けるための設定や、グループ制御
やパターン制御での制御対象ないし制御状態を対応付け
るための設定を行なう必要がある。そこで、制御対象へ
の指示操作のための設定スイッチSWが設けられてい
る。釦S1 〜S5 のいずれかを選択した状態で設定スイ
ッチSWを押操作すると、釦S1 ,S2 が選択されてい
るときにはパターン制御やグループ制御の内容を設定す
ることが可能になり、釦S3 〜S5 が選択されていると
きには各制御対象への操作部の対応付けが可能になる。
【0061】以下では、設定スイッチSWを3秒以上押
しつづけることによって設定モードに移行した後の動作
について説明する。設定モードの初期画面は、図1に示
すように何を設定するかを選択する画面になる。本実施
形態では、「初期設定」、「アドレス設定」、「負荷シ
ンボル設定」、「パターン・グループ設定」、「操作ロ
ック設定」、「画面清掃モード」が選択可能になってい
る。どの設定を行なうかは釦S71〜S76を押す(触れ
る)ことで選択する。また、このように画面上に重ねた
タッチパネル12を用いて各種設定を行なうから、設定
操作端末器1を壁から外すことなく各種設定が可能にな
る。なお、以下の画面の説明では、各画面で操作に必要
な釦以外については符号を省略する。
【0062】図1に示すように、設定モードにおける各
種設定の選択画面では、画面の右に「通常」と表示され
た釦S61が設けられ、この釦S61を押すと、制御モード
で釦S1 〜S5 のみが表示された画面に移行する。図1
に示す画面で、「初期設定」を選択すると、図2に示す
ように、「コントラスト設定」、「画面消灯設定」、
「操作音設定」、「画面自動点灯設定」の各設定を選択
する画面が表示される。これらの設定は、設定操作端末
器1の内部環境を設定するものであって、釦S81〜S84
を押すことで選択される。また、「通常」の釦S61に加
えて画面の右に「戻る」の釦S62が設けられる。釦S62
が押されると一つ前の画面(図2の状態では図1の画
面)に戻る。
【0063】「コントラスト設定」では、液晶部11の
画面のコントラストを調節することができ、図3に示す
ように、コントラストの強弱を調節する画面になる。コ
ントラストは2つの釦S91,S92を用いて強弱を調節
し、複数段階(たとえば、7段階)に設定可能になって
いる。コントラストの強さはバー表示によるレベル表示
部D2 で表示される。「コントラスト設定」において
は、2つの釦S91,S92を用いて画面のコントラストを
変化させることができるから、画面の明るさを見ながら
コントラストの調整ができるとともに、レベル表示部D
2 によってもコントラストのレベルを確認することがで
きる。つまり、周囲の明るさに応じた画面の相対的な明
るさは視覚的に確認することができ、設定操作端末器1
により設定されているコントラストはレベル表示部D2
により確認することができる。
【0064】「画面消灯設定」では、図4に示す画面が
表示され、操作入力がなくなってから釦S1 〜S5 のみ
を表示する画面になるまでの時間が釦S93〜S97によっ
て複数段階(たとえば、分単位で1〜5分の5段階)に
選択可能になっている。選択された釦S93〜S97は反転
表示ないし高輝度に表示される。なお、ここで設定した
時間が経過して釦S1 〜S5 のみを表示している状態で
は、バックライトが消灯され電力消費が常時よりも少な
くなる。このように画面の点灯時間を制限することによ
って、液晶表示器およびバックライトよりなる液晶部1
1への通電時間が制限され液晶部11の寿命を延ばすこ
とができる。また、上述のように操作入力がなくなって
から画面が消灯するまでの時間を複数段階に設定可能と
しているから、使用環境に応じた時間設定が可能にな
る。要するに、使用環境に応じて使い勝手がよいように
画面消灯時間を設定しながらも、画面消灯時間を制限す
ることにより液晶部11の長寿命化を図ることができ
る。
【0065】「操作音設定」では、図5に示す画面にな
り、各釦を押したときに操作音を発生するか否かを釦S
98により選択することができる。釦S98を押して操作音
を発生させるようにしたときには、釦S98の中にレ字状
のチェックマークが表示される。このように、操作音の
有効・無効を釦S98の操作で容易に設定することができ
るのである。
【0066】「画面自動点灯設定」では図6に示す画面
になる。この画面では、画面が消灯しているときでも、
他の操作端末器31のスイッチSの操作によって負荷L
が制御されて負荷Lの状態が変化したときに、その負荷
Lの操作に対応した画面を表示して負荷Lの動作の変化
を示すようにするか否かを釦S99により選択することが
できる。「画面自動点灯設定」においては「負荷の変化
で自動点灯」が選択されていると、釦S1 〜S5 のみが
表示されている画面になっていたとしても、負荷Lの動
作状態の変化に伴ってそれを示す画面が表示される。ま
た同時にバックライトも点灯する。また、「負荷の変化
で自動点灯」が選択されていると釦S99の中にレ字状の
チェックマークが表示され、この状態では画面消灯時間
の経過により画面が自動的に消灯していても、負荷Lの
状態が変化すれば、その負荷Lに応じた内容の画面が表
示されるから、画面が消灯していても負荷Lを監視する
ことができる。
【0067】図1の画面で「アドレス設定」が選択され
ると、図7に示す画面に切り換わり、端末器としてのア
ドレスの設定ないし確認が可能になる。この画面が表示
された状態で、釦S1 〜S5 を選択して押すと、図8、
図11、図14、図18のように操作釦S41〜S48が表
示される。いま、図7の画面において「パターン」の釦
1 を選択したとすると、パターン設定を行なうことに
なるから図8の画面に移行し、いずれかの操作釦S41
48を選択すると、図9のようにアドレスや端末器の機
能を設定するための操作部が表示された画面に移行し、
図8の画面で選択した操作釦S41〜S48に対応するアド
レスや機能が設定可能になる。たとえば、操作釦S41
押すと操作釦S41の表示状態が変化して操作釦S41が選
択されたことが示され、この状態で操作釦S 41にすでに
パターン制御用のアドレス(パターンアドレス)が設定
されていれば、ボックスB1 の中にその値が表示され
る。また、パターンアドレスが設定されていないときに
は、数字キーによりパターンアドレスを設定することが
できる。すでに設定されているパターンアドレスを変更
するときには、「クリアー」の釦を押して前の設定値を
消去した後に数字キーによりパターンアドレスを入力す
る。図10はパターンアドレスを「P1」に設定した状
態を示す。図9、図10に示す画面では右に「設定」の
釦S63が表示され、操作釦S41〜S48にパターンアドレ
スを設定した後に釦S63を押すことで、操作釦S41〜S
48に対するパターンアドレスが確定する。
【0068】グループ制御用のアドレス(グループアド
レス)や調光/個別制御用のアドレス(調光/個別制御
アドレス)や電動機器などの制御用のアドレス(電動そ
の他アドレス)を設定する場合も同様であって、図7の
画面で釦S2 を押せばグループアドレスを設定する図1
1の画面に移行し、図7の画面で釦S3 ,S4 を押せば
調光/個別制御アドレスを設定する図14の画面に移行
し、図7の画面で釦S 5 を押せば電動その他アドレスを
設定する図18の画面に移行する。図11、図14、図
18の各画面では、操作釦S41〜S48が表示される。
【0069】図11の画面では、調光レベルを一括して
制御するか否かを指示する「グループ調光」の釦S64
右下に表示される。この釦S64を押せば、グループ制御
において調光レベルを一括して制御するように設定する
ことができる。操作釦S41〜S48を選択した後の操作は
パターンアドレスの場合と同様であって、図12に示す
ようにグループ制御に適した設定用の釦が表示される。
グループ制御では、負荷をオンにする操作から一定時間
だけ負荷を動作させる一時点灯(この場合の負荷は通常
は照明負荷になる)、負荷をオフにする操作から一定時
間後に負荷を停止させる遅れ消灯が選択可能であって、
これらの制御の際の時間は複数段階に設定可能になって
いる。具体的には、一時点灯では30秒、1分、5分、
1時間、2時間の5段階、遅れ消灯では30秒、1分、
5分の3段階が選択可能になっている。設定誤りがあれ
ば「クリアー」の釦を押せばよく、一時点灯や遅れ消灯
のようなタイマ制御を解除するには「タイマークリア
ー」の釦を押す。グループアドレスおよび他の設定内容
(タイマ制御の設定内容を含む)は、図13のようにボ
ックスB2 に表示される。図13はグループアドレスが
「G1」で、30秒の遅れ消灯が設定された状態を示
す。図12、図13の画面においても「設定」の釦S63
が表示されるから、操作釦S41〜S48にグループアドレ
スを設定した後に釦S64を押せば、操作釦S41〜S48
対するグループアドレスが確定する。
【0070】図14の画面では、個別アドレス・調光ア
ドレスを設定する対象となる操作釦S41〜S48が表示さ
れる。この画面で操作釦S41〜S48を選択して押せば、
図15の画面が表示される。個別制御や調光制御では、
グループ制御と同様にタイマ制御が可能であり、一時点
灯および遅れ消灯の設定が可能であり、その時間も段階
的に設定可能になっている。また、図15の画面におい
ては、「個別」「調光」を選択すれば、負荷のオンオフ
のみを制御するか、照明負荷の調光を行なうかの選択が
可能になる。また、「改行」によりボックスB3 の表示
内容のうちのどれを対象にしているかを選択することが
できる。つまり、ボックスB3 には複数行が表示され、
「改行」を押すたびにボックスB3 の外に設けたカーソ
ルC1 が上下に移動することで、ボックスB3 内の行を
指定する。ところで、図15の画面では右上に「負荷選
択」の釦S65が表示される。この釦S65は、負荷の種類
を選択するとともに、選択した負荷の種類に応じて画面
右上部の表示部D3 の内容を変化させるものであって、
釦S65を押すたびに、図16に示すように、調光しない
場合、調光する対象を白熱灯として256回路分の制御
を行なう場合、調光する対象をインバータ式の蛍光灯と
する場合、調光する対象を白熱灯として16回路の制御
を行なう場合を順次循環的に選択することができる。こ
のようにして設定した状態を図17に示す。図17の画
面において「設定」の釦S63を押せば図17の画面の内
容で設定される。
【0071】図7の画面で釦S5 を選択すれば、図18
の画面に移行する。この画面では、電動機器等の制御の
設定や確認を行なうための操作釦S41〜S48が表示され
る。操作釦S41〜S48を選択すれば、図19に示すよう
に電動機器等の設定や確認に適した設定用の釦が表示さ
れる。とくに、電動機器等の制御では、照明負荷以外の
負荷を選択する必要があるから、「負荷選択」の釦S65
を操作することによって、画面の右部の表示部D4 に各
種の負荷に対応する表示が図20のように順次循環的に
表示される。図21のように表示内容が確定すれば、
「設定」の釦S63を押して設定内容を確定する。
【0072】図1の画面において、「負荷シンボル設
定」を選択すれば図22に示す画面が表示され上述した
シンボルを設定することができる。つまり、図22に示
す画面において釦S1 〜S5 のいずれかを選択すると、
操作釦S41〜S44が表示されるから、所望の操作釦S41
〜S48を選択し、あらかじめフラッシュメモリ22に登
録されている各種シンボルを表示させ、負荷の種類に応
じたシンボルを選択すれば、選択した操作釦S41〜S48
にシンボルが対応付けられる。
【0073】図1の画面において、「パターン・グルー
プ設定」を選択すれば、図23に示すように、パターン
設定かグループ設定かを選択する画面が表示されるか
ら、釦S1 ,S2 によりパターン設定かグループ設定か
を選択する。いま、パターン設定を選択したとすると、
図24に示すように、現時点での負荷の制御状態をその
ままパターン制御に用いるか、パターン制御に組み込む
負荷を設定操作端末器1で指定するかを選択する画面が
表示される。現時点での負荷の制御状態をそのままパタ
ーン制御に用いる場合には、釦S51を押せば図25に示
すようにどの操作釦S41〜S44に対応付けるかを指定す
る画面になり、操作釦S41〜S44を指定すればパターン
設定がなされる。ここで、操作釦S41〜S44の操作から
負荷をフェードインないしフェードアウトすることがで
きるように、フェード時間を段階的に設定する釦S85
88が設けられる。つまり、フェード時間は「瞬時」
「3秒」「6秒」「1分」から選択可能であって、照明
負荷を制御する際に適宜のフェード時間を設定すること
によって、急激な明るさの変化による眩みが生じるのを
避けたり(3秒でよい)、明るさの変化を気づかせない
ようにしたり(1分がよい)することができる。操作釦
41〜S44およびフェード時間の選択後に「設定」の釦
63を押せば、図26に示すように、画面の右上の表示
部D5 に「書込中」の表示がなされる。この間に、伝送
制御装置30への関係データの転送が行なわれる。デー
タの転送が終了すれば、図27のように図23に示した
画面に戻り、設定が完了する。
【0074】一方、図24に示す画面で釦S52を選択し
たときには、すでに設定されているパターン制御の内容
を確認したり、設定操作端末器1による負荷の指定でパ
ターン設定を行なったりすることが可能になる。つま
り、操作釦S41〜S44が表示されるから、パターン制御
の内容を確認したい操作釦S41〜S44、あるいはパター
ン制御用に割り当てたい操作釦S41〜S44を押すと、選
択した操作釦S41〜S44に対応するパターン制御の内容
が伝送制御装置30から読み込まれる。伝送制御装置3
0から設定操作端末器1にデータを転送している間には
「読込中」の表示がなされる。データの転送が終了する
と、どの負荷をパターン制御に組み込むかを選択するよ
うに促される。そこで、制御対象とする負荷の種別を釦
3 〜S5で選択し、さらに選択した負荷の種類に応じ
て、パターン制御での負荷の状態を設定する。こうして
負荷の選択と各負荷の状態の設定とを行なった後に「設
定」の釦S63を押せば、「書込中」の表示がなされると
ともに設定したデータが伝送制御装置30に転送され
る。
【0075】なお、図25の画面では設定操作端末器1
で設定したアドレス以外を消去するための釦S49が表示
される。この釦S49の操作によってレ字状のチェックマ
ークを釦S49の中に表示したときには、設定操作端末器
1で内容を設定していないアドレスはパターン制御の対
象外になる。以上説明したように、パターン制御の設定
時には、設定時の負荷の点灯状態および調光状態をその
ままパターン制御の操作部S41〜S48に対応付ける方法
と、各負荷の点灯状態および調光状態を指定して操作部
41〜S48に対応付ける方法とが選択可能であるから、
使用環境に応じて容易な方法でパターン設定を行なうこ
とができる。とくに、調光レベルは、画面の表示によっ
て調光レベルを確認するよりも実際に点灯している照明
負荷の調光状態で確認するほうが、使用環境に適した調
光状態を設定することができるから、前者の方法でパタ
ーン設定を行なうのが望ましいと言える。
【0076】図23の画面でグループに対応する釦S2
を選択したときには、グループ設定が可能になる。グル
ープ設定は個々の負荷を指定する場合のパターン設定と
ほぼ同様である。ところで、図1の画面において、「操
作ロック設定」を選択したときは、図28に示す画面が
表示される。操作ロックは、パターンスイッチやグルー
プスイッチの操作を受け付けないようにする設定であっ
て、パターンスイッチとグループスイッとについて、そ
れぞれ操作ロックを行なうか否かを選択する。また、操
作ロックを行なうために、本実施形態では63チャンネ
ルをフラグとして用いている。つまり、図28の画面で
は、操作ロックを行なうための負荷番号を釦S55〜S58
で選択した後に、「次」と表示された釦S53を押す。負
荷番号の選択後には図29に示すようにパターン制御か
グループ制御かの別を指定する画面が表示され、「パタ
ーン」または「グループ」の釦S1 ,S2 を押すと、図
30に示すように、ロックすべき操作釦S41〜S44を指
定する画面が表示される。操作釦S41〜S44は押せばオ
ンとオフとに切り換えられ、操作釦S41〜S44がオフで
あれば、その操作釦S41〜S44をパターンスイッチない
しグループスイッチとして用いるパターン制御あるいは
グループ制御は受け付けられなくなる。
【0077】図1の画面において、「画面清掃モード」
を選択したときには、図31の画面が表示される。設定
操作端末器1はタッチパネル12を用いているから、画
面の汚れを拭き取るときにタッチパネル12に触れると
誤操作される。そこで、一時的にタッチパネル12の入
力が受け付けられないようにする「画面清掃モード」を
設けているのである。「画面清掃モード」ではタッチパ
ネル12の操作を受け付けないから、「画面清掃モー
ド」を解除するには設定スイッチSWを押操作する。
【0078】
【発明の効果】請求項1の発明は、スイッチを備えスイ
ッチごとに固有のアドレスが設定される操作端末器と、
負荷が接続され負荷ごとに固有のアドレスが設定される
制御端末器と、操作端末器および制御端末器を分岐接続
した信号線に接続されスイッチが操作されたときに操作
端末器から受け取る監視データに基づいて負荷を制御す
る制御データを生成するとともに操作されたスイッチと
の対応関係が設定されている負荷を接続した制御端末器
に対して制御データを伝送する伝送制御装置と、信号線
に接続され固有のアドレスを設定可能であって操作時に
監視データの生成を指示する複数個の操作部を有した設
定操作端末器とを備え、設定操作端末器は、文字および
図形を表示可能な表示器と、表示器の画面に重ね合わさ
れた透明なタッチパネルと、表示器の表示内容に関連付
けられているタッチパネルの操作に応答して負荷を制御
する操作モードと前記操作部にアドレスを設定する設定
モードとを選択可能なスイッチ処理部とを備えるもので
あり、操作部にアドレスを設定することができるから、
専用のアドレス設定器を別途に用いることなくアドレス
の設定が可能になる。
【0079】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、スイッチ処理部が表示器のコントラストを設定する
コントラスト設定の機能を備えるので、使用環境に応じ
て表示器のコントラストを調節することができる。請求
項3の発明は、請求項1の発明において、スイッチ処理
部が、タッチパネルが操作されなくなった後に設定時間
が経過すると表示器の表示を消す機能と、前記設定時間
を所望値に設定する画面消灯時間設定の機能とを備える
ので、使用環境に応じて表示器の表示を消すまでの時間
を設定することができ、使い勝手がよいという利点があ
るとともに、表示器を無駄に表示させないから表示器の
寿命が長くなる。
【0080】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、スイッチ処理部がタッチパネルの操作毎に操作音を
発生させるか否かを選択する操作音設定の機能を備える
ので、使用環境に応じて操作音を発生させることがで
き、操作音を発生させればタッチパネルの操作を確認す
ることができる。請求項5の発明は、請求項1の発明に
おいて、スイッチ処理部が、タッチパネルが操作されな
くなった後に設定時間が経過すると表示器の表示を消す
機能と、表示が消えている期間に前記操作部に対応する
負荷の状態が変化したときに表示を復帰させるか否かを
選択する画面自動点灯設定の機能を備えるので、表示器
の表示が消えているときでも負荷の状態に変化があれば
表示器に表示されて負荷の状態を監視することができ
る。
【0081】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、スイッチ処理部が、1つの操作部の操作により複数
個の負荷をあらかじめ設定した状態で一括して制御する
パターン制御を行なう機能と、パターン制御の設定内容
を設定時の負荷の状態とするか各負荷ごとに表示器の画
面上で指示するかを選択するパターン・グループ設定の
機能とを備えるものであり、パターン制御の内容を表示
器の画面上で確認しながら設定してもよいが、実際の負
荷の状態を確認して設定することもできるから、画面上
ではわかりにくい調光レベルなどの設定に適している。
【0082】請求項7の発明は、請求項1の発明におい
て、スイッチ処理部が、1つの操作部の操作により複数
個の負荷を一括して制御する機能と、複数個の負荷を一
括して制御する操作部の操作の有効・無効を設定する操
作ロック設定の機能とを備えるものであり、使用条件に
応じて操作を禁止すべき操作部を一時的に使用不可能に
することができる。
【0083】請求項8の発明は、請求項1の発明におい
て、スイッチ処理部がタッチパネルの操作を無効にする
画面清掃モードの機能を備え、設定操作端末器は画面清
掃モードを解除してタッチパネルの操作を有効にする設
定スイッチを備えるものであり、表示器の画面に付着し
た汚れを取るときなどに、誤って負荷が操作されるのを
防止することができる。
【0084】請求項9の発明は、スイッチを備えスイッ
チごとに固有のアドレスが設定される操作端末器と、負
荷が接続され負荷ごとに固有のアドレスが設定される制
御端末器と、操作端末器および制御端末器を分岐接続し
た信号線に接続されスイッチが操作されたときに操作端
末器から受け取る監視データに基づいて負荷を制御する
制御データを生成するとともに操作されたスイッチとの
対応関係が設定されている負荷を接続した制御端末器に
対して制御データを伝送する伝送制御装置と、信号線に
接続され固有のアドレスを設定可能であって操作時に監
視データを生成する複数個の操作部を有した設定操作端
末器とを備え、設定操作端末器は、文字および図形を表
示可能な表示器と、表示器の画面に重ね合わされた透明
なタッチパネルと、表示器の表示内容に関連付けられて
いるタッチパネルの操作に応答して負荷を制御する操作
モードと前記操作部にアドレスを設定する設定モードと
を選択可能なスイッチ処理部と、信号線に接続されてい
る別途のシステムバージョン表示スイッチが操作されて
伝送制御装置の機種種別が問い合わされたときに伝送制
御装置からの応答に応じてスイッチ処理部の機能を伝送
処理装置の機種種別に対応させる機能選択部とを備える
ものであり、伝送制御装置の機種種別に応じてスイッチ
処理部の機能を選択するから、従来の伝送制御装置を持
つ遠隔監視制御システムでもその伝送制御装置で対応可
能な機能に絞って用いることが可能になる。また、旧シ
ステムで新しい機能を誤って用いることによるシステム
ダウンを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の表示例を示す動作説明図で
ある。
【図2】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図3】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図4】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図5】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図6】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図7】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図8】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図9】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図10】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図11】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図12】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図13】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図14】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図15】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図16】同上の表示の変化を示す動作説明図である。
【図17】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図18】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図19】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図20】同上の表示の変化を示す動作説明図である。
【図21】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図22】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図23】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図24】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図25】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図26】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図27】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図28】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図29】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図30】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図31】同上の表示例を示す動作説明図である。
【図32】本発明の実施形態を示すブロック図である。
【図33】同上に用いる伝送信号のフォーマットを示す
動作説明図である。
【図34】同上における伝送制御装置の種別を識別する
手順を示す動作説明図である。
【図35】同上における設定操作端末器のブロック図で
ある。
【図36】同上における設定操作端末器の分解斜視図で
ある。
【図37】同上における設定操作端末器の正面図であ
る。
【図38】同上における設定操作端末器の正面図であ
る。
【図39】従来の遠隔監視制御システムを示すブロック
図である。
【図40】同上の動作説明図である。
【符号の説明】
1 設定操作端末器 11 液晶部 12 タッチパネル 20 メインマイコン 30 伝送制御装置 31 操作端末器 32 制御端末器 L 負荷 Ls 信号線 S0 スイッチ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチを備えスイッチごとに固有のア
    ドレスが設定される操作端末器と、負荷が接続され負荷
    ごとに固有のアドレスが設定される制御端末器と、操作
    端末器および制御端末器を分岐接続した信号線に接続さ
    れスイッチが操作されたときに操作端末器から受け取る
    監視データに基づいて負荷を制御する制御データを生成
    するとともに操作されたスイッチとの対応関係が設定さ
    れている負荷を接続した制御端末器に対して制御データ
    を伝送する伝送制御装置と、信号線に接続され固有のア
    ドレスを設定可能であって操作時に監視データの生成を
    指示する複数個の操作部を有した設定操作端末器とを備
    え、設定操作端末器は、文字および図形を表示可能な表
    示器と、表示器の画面に重ね合わされた透明なタッチパ
    ネルと、表示器の表示内容に関連付けられているタッチ
    パネルの操作に応答して負荷を制御する操作モードと前
    記操作部にアドレスを設定する設定モードとを選択可能
    なスイッチ処理部とを備えることを特徴とする遠隔監視
    制御システム。
  2. 【請求項2】 スイッチ処理部は表示器のコントラスト
    を設定するコントラスト設定の機能を備えることを特徴
    とする請求項1記載の遠隔監視制御システム。
  3. 【請求項3】 スイッチ処理部は、タッチパネルが操作
    されなくなった後に設定時間が経過すると表示器の表示
    を消す機能と、前記設定時間を所望値に設定する画面消
    灯時間設定の機能とを備えることを特徴とする請求項1
    記載の遠隔監視制御システム。
  4. 【請求項4】 スイッチ処理部はタッチパネルの操作毎
    に操作音を発生させるか否かを選択する操作音設定の機
    能を備えることを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制
    御システム。
  5. 【請求項5】 スイッチ処理部は、タッチパネルが操作
    されなくなった後に設定時間が経過すると表示器の表示
    を消す機能と、表示が消えている期間に前記操作部に対
    応する負荷の状態が変化したときに表示を復帰させるか
    否かを選択する画面自動点灯設定の機能を備えることを
    特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御システム。
  6. 【請求項6】 スイッチ処理部は、1つの操作部の操作
    により複数個の負荷をあらかじめ設定した状態で一括し
    て制御するパターン制御を行なう機能と、パターン制御
    の設定内容を設定時の負荷の状態とするか各負荷ごとに
    表示器の画面上で指示するかを選択するパターン・グル
    ープ設定の機能とを備えることを特徴とする請求項1記
    載の遠隔監視制御システム。
  7. 【請求項7】 スイッチ処理部は、1つの操作部の操作
    により複数個の負荷を一括して制御する機能と、複数個
    の負荷を一括して制御する操作部の操作の有効・無効を
    設定する操作ロック設定の機能とを備えることを特徴と
    する請求項1記載の遠隔監視制御システム。
  8. 【請求項8】 スイッチ処理部はタッチパネルの操作を
    無効にする画面清掃モードの機能を備え、設定操作端末
    器は画面清掃モードを解除してタッチパネルの操作を有
    効にする設定スイッチを備えることを特徴とする請求項
    1記載の遠隔監視制御システム。
  9. 【請求項9】 スイッチを備えスイッチごとに固有のア
    ドレスが設定される操作端末器と、負荷が接続され負荷
    ごとに固有のアドレスが設定される制御端末器と、操作
    端末器および制御端末器を分岐接続した信号線に接続さ
    れスイッチが操作されたときに操作端末器から受け取る
    監視データに基づいて負荷を制御する制御データを生成
    するとともに操作されたスイッチとの対応関係が設定さ
    れている負荷を接続した制御端末器に対して制御データ
    を伝送する伝送制御装置と、信号線に接続され固有のア
    ドレスを設定可能であって操作時に監視データを生成す
    る複数個の操作部を有した設定操作端末器とを備え、設
    定操作端末器は、文字および図形を表示可能な表示器
    と、表示器の画面に重ね合わされた透明なタッチパネル
    と、表示器の表示内容に関連付けられているタッチパネ
    ルの操作に応答して負荷を制御する操作モードと前記操
    作部にアドレスを設定する設定モードとを選択可能なス
    イッチ処理部と、信号線に接続されている別途のシステ
    ムバージョン表示スイッチが操作されて伝送制御装置の
    機種種別が問い合わされたときに伝送制御装置からの応
    答に応じてスイッチ処理部の機能を伝送処理装置の機種
    種別に対応させる機能選択部とを備えることを特徴とす
    る遠隔監視制御システム。
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