JP3611806B2 - 食器収納装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、給食センタ等の集中処理施設と学校,企業等の使用施設との間で大量の食器を流通させる際の食器の収納装置の技術分野に属する。
【0002】
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【0003】
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【0004】
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【0005】
【従来技術】
従来、例えば、特開2000−5123号公報に記載の食器収納装置が知られている。
【0006】
この従来の食器収納装置は、収納されている食器の間隔を可変する伸縮構造を備えてなる。そして食器は伸縮構造の開口部から積重ね状に一括収納されるようになっている。また収納された食器が開口部から脱落しないように開口部には開閉自在の脱落防止機構が設けられている。
【0007】
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【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述の脱落防止機構は、単に平たい板を食器の縁に沿当てるだけのため、点と面との接触に止まり食器の遊動による脱落防止に不安がある。
【0009】
本発明は、このような問題点を考慮し、脱落防止機構に改良を加え、もって収納された縦積み状態の食器の遊動を防がせて、食器の開口部からの脱落を防ぐ事を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のように、収納されている食器の間隔を可変する伸縮構造を備え、伸縮構造は収縮状態で縦積みされた食器を一括して収納,取出しが可能な開口部と収納された縦積み状態の食器を保持する支持部とを備え、伸縮構造の伸縮方向の一端部側には縦積みされた食器が載せられてスライドされる底フレームが連結され、伸縮構造の伸縮方向の他端部側には運搬の際に手に掴まれる把手が取付けられた天フレームが連結され、底フレーム,天フレームの間には伸縮構造の収縮状態を保持する収縮保持機構と、伸縮構造の開口部からの食器の脱落を防止するために、該開口部を構成する天フレームの相対向する側部フレーム間に軸架した基軸に、食器と当接する脱落防止部材を回転自在に垂下支持させた食器の脱落防止機構とを設けた食器収納装置において、上記脱落防止部材は、縦積み状態の食器の周縁一部範囲を介入させる間隔を介して2本のアームを平行に配置してなる柵体にて構成され、上記柵体を構成する2本のアームの垂下端部を横方向の係止バーにて一体連結し、この係止バーを底フレームの下面に設けた係止溝に係脱自在に臨ませたことを特徴とする。
【0011】
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【0012】
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【0013】
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【0014】
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【0015】
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【0016】
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【0017】
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【0018】
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【0019】
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【0020】
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【0021】
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【0022】
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【0023】
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【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る食器取扱方法および食器収納装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
まず、図1に基づいて、本発明に係る食器取扱方法の実施の形態を説明する。
【0026】
この実施の形態では、食器aの流通が取扱過程A〜Fからなる6過程のサイクルで取扱われている。食器aの流通には、収納されている食器aの間隔を可変する伸縮構造を備えた食器収納装置が用いられる。
【0027】
取扱過程Aでは、使用施設において、食器aが食品bを盛付けられて配膳される。
【0028】
取扱過程Bでは、使用施設において、食事の終了した使用済みの食器aが縦積みにされて食器収納装置dに一括して収納される。食器収納装置dは、縦にされ縦方向へ収縮されている。従って、食器収納装置dに一枚ずつ食器aを収納する手間が省略され、食器収納装置dへの食器aの収納作業が容易になる。また、食器aが縦積み状態であるため、食器aに付着している食滓cが流落ちて食器収納装置dや周囲を汚損することがない。
【0029】
取扱過程Cでは、使用施設において、縦積み状態で食器aを収納した食器収納装置dが積層され台車に搭載されて運搬される。従って、食器aが互いに密着した縦済み状態で運搬され、運搬の際の振動等で食器aが破損することがない。なお、この運搬の際にも、食器aに付着している食滓cの流落ちが防止される。
【0030】
この取扱過程Cについては、使用施設,集中処理施設の間における運搬車両による運搬や集中処理施設における台車による運搬でも、同様の作用,効果が奏される。
【0031】
取扱過程Dでは、集中処理施設において、使用済みの食器aが収納された食器収納装置dが横にされ横方向へ伸張されて横並びの食器aが間隔を広げられて洗浄される。この洗浄では、前述の従来例と同様に、食器aに付着している食滓cを洗浄水で確実に除去することができる。なお、洗浄の後には、後続する殺菌,水切り,乾燥等がそのまま実行される。
【0032】
取扱過程Eでは、集中処理施設において、洗浄等の終了した食器aを収納した食器収納装置dが再び縦にされて縦方向へ収縮される。そして、縦積み状態で食器aを収納した食器収納装置dが積層され台車に搭載されて運搬される。従って、食器aが互いに密着した縦済み状態で運搬され、運搬の際の振動等で食器aが破損することがない。
【0033】
この取扱過程Eについては、使用施設,集中処理施設の間における運搬車両による運搬や使用施設における台車による運搬でも、同様の作用,効果が奏される。
【0034】
取扱過程Fでは、使用施設において、縦積み状態で食器収納装置dに収納されている食器aが一括して取出される。従って、食器収納装置dから一枚ずつ食器aを取出す手間が省略され、食器収納装置dからの食器aの取出作業が容易になる。
【0035】
取扱過程Fの後には、取扱過程Aに戻ることになる。
【0036】
次ぎに、図2〜図5に基づいて、本発明に係る食器収納装置の実施の形態を説明する。
【0037】
この実施の形態では、伸縮構造1が底フレーム2,天フレーム3の間に連結されている。
【0038】
伸縮構造1は、コ字形の支持部11によって方形の開口部12が囲み形成されてなる。支持部11は、多数個が積層されたコ字形の本体フレーム11aがリンクプレート11bで積層方向へ伸縮(間隔を可変)するように連結され、本体フレーム11aに食器aの周縁部の相対する一部が差込まれるガイド溝11cが設けられ、リンクプレート11bに食器aの周縁部の一部が挟込まれるガイドプレート11dが取付けられている。支持部11のガイド溝11c,ガイドプレート11dの間隔は、収縮状態で縦積みされた食器aの周縁部の間隔と一致している。また、支持部11のガイド溝11c,ガイドプレート11dは、支持部11の本体フレーム11aの間隔が広がった際に食器aを本体フレーム11aの積層方向とほぼ直交させるように保持する。
【0039】
底フレーム2は、伸縮構造1の開口部12よりも支持部11の奥側へ少し後退した座板21から、開口部12側へ小さな面積の突出座22が突出され、開口部12に直交する側方に側壁23が設けられている。座板21は、縦積みされ載せられた食器aの荷重に耐えるリブ21aを備えて食器aをスライド可能な平坦面を有し、突出座22近くに後述する脱落防止機構6が差込まれる差込孔21bが開孔されている。突出座22は、後述する脱落防止機構6が係止される係止溝22aが設けられ、係止溝22aに連続して脱落防止機構6の係止の応力による変形を防止するリブ22bが設けられている。側壁23は、内部に空洞23aを有する中空体に形成され、伸縮構造1の開口部12側の端面に収縮保持機構5が係止する係止溝23bが設けられている。
【0040】
天フレーム3は、伸縮構造1の支持部11の本体フレーム11aに相当する形状の側部フレーム31の間にコ字形の中央部分を拡幅した強化フレーム32が設けられ、強化フレーム32から少し離れた側部フレーム31の間に補強フレーム33が設けられている。
【0041】
天フレーム3には、運搬の際に手で掴むことのできる把手4が取付けられている。
【0042】
把手4は、天フレーム3の側部フレーム31の間に回動可能に取付けられた1つと、天フレーム3の強化フレーム32,補強フレーム33の間に回動可能に取り付けられた2つとからなる。これ等の把手4については、1人または2人で手で掴みやすい位置にあるものが選択され、重心バランスをとるために必要に応じて回動される。なお、把手4を手で掴まない場合には、把手4を邪魔にならない位置に回動させることができる。
【0043】
底フレーム2,天フレーム3の間には、収縮保持機構5,脱落防止機構6が設けられている。
【0044】
収縮保持機構5は、天フレーム3の側部フレーム31の奥側に回動可能に取付けられたコ字形のアームからなる。この収縮保持機構5は、コ字形の中央部分が底フレーム2の側壁23に設けられた係止溝23bに係止されることで、底フレーム2,天フレーム3を直接的に連結固定して伸縮構造1の収縮状態を保持する。なお、この収縮保持機構5は、食器aの収納,取り出しや食器aの洗浄(伸縮構造1の伸張状態)の際には、底フレーム2の側壁23の係止溝23bへの係止が解除される。
【0045】
脱落防止機構6は、天フレーム3の開口部の側部フレーム31の間に基軸61が回転自在に軸架され、この基軸61に食器の脱落防止部材が垂下支持される。上記脱落防止部材は、縦積み状態の食器の周縁部範囲を介入させる間隔を介して2本の外向きL字形のアーム62を平行に配置した柵体にて構成されている。柵体を構成するアーム62の先端部、つまり垂下端には、底フレーム2の突出座22に設けられた係止溝22aに係止される係止バー63が設けられている。アーム62の中途部には、底フレーム2の座板21に設けられた差込孔21bにスライドして差込まれる差込バー64が設けられている。この脱落防止機構6は、図5に示すように、係止バー63が底フレーム2の突出座22の係止溝22aに係止されることで、底フレーム2,天フレーム3を直接的に連結固定して伸縮構造1の収縮状態を保持し、収縮保持機構5を補助する。また、この脱落防止機構6は、図5に示すように、差込バー64が底フレーム2の座板21の差込孔21bに差込まれることで、アーム62で伸縮構造1の開口部12に柵体を構成して、伸縮構造1に収納された食器2の脱落を防止する。なお、この脱落防止機構6は、食器aの収納,取り出しや食器aの洗浄(伸縮構造1の伸張状態)の際には、底フレーム2の突出座22の係止溝22aへの係止と底フレーム2の座板21の差込孔21bへの差込とが解除される。
【0046】
底フレーム2には、ロック機構7が設けられている。
【0047】
ロック機構7は、図4に示すように、底フレーム2の側壁23の空洞23aに収容されたコイルスプリング71でロックピン7が側壁23の外方へ弾圧突出されている。このロック機構7は、底フレーム2の側壁23の係止溝23bに係止された収縮保持機構5の不測の離脱を防止する。
【0048】
この実施の形態によると、収縮保持機構5,脱落防止機構6によって伸縮構造1の収縮状態を確実に保持することができる。従って、全体を自在に縦,横に置換えることができる。また、把手4を利用して、持運びによる運搬を容易に行うことができる。
【0049】
また、食器aを底フレーム2の底板21に載せスライドさせて収納,取出しするため、食器aの収納,取出しを円滑に行うことができる。
【0050】
以上、図示した実施の形態の外に、構造を簡素化するため、収縮保持機構5を脱落防止機構6で代替して省略することも可能である。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、食器の開口部からの脱落防止構造として開口部に設けられる脱落防止部材を、縦積み状態の食器の周縁一部範囲を介入させる間隔を介して2本のアームを平行に配置してなる柵体にて構成したので、アーム間に食器縁を侵入させて食器の遊動を防がせ、確実に開口部からの食器の脱落を防ぐことができる。更に上記柵体が平行2本のアームにて構成されることを利用し、アーム垂下端を横方向の係止バーにて連結したことにより、係止バーの底フレーム下面に設けた係止溝への係止構造を簡易化し、もって伸縮構造の収縮保持機構の簡易化を計ることができる。
【0052】
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【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る食器取扱方法の実施の形態を示す取扱過程のサイクルを示す図である。
【図2】本発明に係る食器収納装置の実施の形態を示す斜視図である。
【図3】図2の使用状態の側面図である。
【図4】図2の要部の拡大図である。
【図5】図2の要部の拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 伸縮構造
1a 支持部
1b 開口部
2 底フレーム
3 天フレーム
4 把手
5 収縮保持機構
6 脱落防止機構
a 食器
b 食品
c 食滓
d 食器収納装置
26 平行2本のアーム(柵体)
Claims (1)
- 収納されている食器の間隔を可変する伸縮構造を備え、伸縮構造は収縮状態で縦積みされた食器を一括して収納,取出しが可能な開口部と収納された縦積み状態の食器を保持する支持部とを備え、伸縮構造の伸縮方向の一端部側には縦積みされた食器が載せられてスライドされる底フレームが連結され、伸縮構造の伸縮方向の他端部側には運搬の際に手に掴まれる把手が取付けられた天フレームが連結され、底フレーム,天フレームの間には伸縮構造の収縮状態を保持する収縮保持機構と、伸縮構造の開口部からの食器の脱落を防止するために、該開口部を構成する天フレームの相対向する側部フレーム間に軸架した基軸に、食器と当接する脱落防止部材を回転自在に垂下支持させた食器の脱落防止機構とを設けた食器収納装置において、
上記脱落防止部材は、縦積み状態の食器の周縁一部範囲を介入させる間隔を介して2本のアームを平行に配置してなる柵体にて構成され、上記柵体を構成する2本のアームの垂下端部を横方向の係止バーにて一体連結し、この係止バーを底フレームの下面に設けた係止溝に係脱自在に臨ませたことを特徴とする食器収納装置。
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