JP4305742B2 - 板状体収納用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、板状体を積層状態に保持する保持具が備えられ、前記保持具を収納可能で且つ開閉自在な蓋部を備えた収納ケースが備えられている板状体収納用容器に関する。
かかる板状体収納用容器は、液晶用のガラス基板や半導体のウェハ等の板状体を積層状態に保持する保持具を収納するために用いられるものである。
そして、上記のような板状体収納用容器の従来の構成においては、保持具が、側方一面が開口した保持ケースと、その保持ケースの側壁に板状体の積層方向に並べて固定状態に備えた複数個の保持体とで構成されており、この保持具は、板状体同士の間に板状体を収納可能で、積層方向での間隔が積層方向に隣接する保持体の間から板状体を挿抜可能なように、保持体同士が積層方向に離間させて備えられており、その保持具が、開閉自在な蓋部を備えた収納ケースに収納されるように構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−175695号公報
上記従来の板状体収納用容器では、積層方向に隣接する保持体の間から板状体を挿抜可能なように、複数個の保持体が保持具に保持体同士の積層方向での間隔が離間する状態に固定状態で備えられているため、保持具に板状体を収納したり保持具から板状体を取り出したりする場合には、その保持体同士の間から板状体を挿抜することで行うことができるものであるが、保持具を収納ケースに収納する場合では、隣接する保持体同士が積層方向に離間しているため、その複数個の保持体を備える保持具は積層方向に大きく大型なものであり、その大型な保持具を収納する収納ケースは大型なものが必要となり、収納ケース、もっては、板状体収納用容器の移送したり保管したりする際の占有面積が大きくなるので、板状体収納用容器が扱いにくいものとなっていた。
そして、板状体、特に、液晶用のガラス基板である場合では、前工程を行うガラス工場にてガラス基板を製造し、そのガラス基板を板状体収納用容器に収納して後工程を行う液晶工場に搬送し、ガラス基板を板状体収納用容器から取り出して、液晶工場内における板状体搬送用の容器等の板状体供給箇所に受け渡すようにしており、ガラス基板をガラス工場から液晶工場に搬送する際に上記課題が顕著なものとなっていた。
本発明は上記実情を鑑みたものであり、その目的は、保持具から板状体を挿抜可能としながら、その板状体を保持する保持具を小型の収納ケースに収納可能なものとし、移送したり保管したりする際の占有面積が小さく扱いやすい板状体収納用容器を提供する点にある。
本願発明の板状体収納用容器は、板状体を積層状態に保持する保持具が備えられ、前記保持具を収納可能で且つ開閉自在な蓋部を備えた収納ケースが備えられている板状体収納用容器であって、
第1特徴構成は、前記保持具が、前記板状体を保持する複数個の保持体と、前記複数個の保持体を積層状態に密接させて隣接する保持体同士の間に板状体を収納可能な収納状態、及び、前記複数個の保持体を平行状態又は略平行状態を維持しながら隣接するもの同士を離間させて隣接する保持体同士の間から板状体を挿抜可能な挿抜状態に切り換え自在に前記複数個の保持体を連係させる連係部材とで構成され、前記連係部材が、リンク機構により構成され、前記リンク機構が、隣接する保持体を平行四連リンク式に連係するように、隣接する保持体を接続する複数個のリンク部材を備えて構成され、前記複数個のリンク部材が、前記収納状態では、前記複数個の保持体の全てについて積層方向に直交する方向での位置を同じ又は略同じ位置に位置させ、且つ、前記挿抜状態では、前記複数個の保持体の積層方向に直交する方向での位置を積層方向に交互に異ならせるように、前記収納状態から前記挿抜状態に切り換えるときの上側の基準としたときの揺動方向を前記保持体の積層方向での並び方向において交互に異なるように設けられていることを特徴としている。
すなわち、複数個の保持体を連係部材にて連係させることによって、保持具が、複数個の保持体を積層状態に密接させて隣接する板状体同士の間に板状体を収納可能な収納状態と、複数個の保持体を平行状態又は略平行状態を維持しながら隣接するもの同士を離間させて隣接する保持体同士の間から板状体を挿抜可能な挿抜状態とに切り換えられるように構成され、その保持具を開閉自在な蓋部を備えた収納ケースに収納されるように構成されているので、保持具に板状体を収納したり保持具から板状体を取り出したりする場合には、複数個の保持体を挿抜状態に切り換えることにより、積層方向に離間した保持体同士の間から板状体を挿抜することができるものでありながら、保持具を収納ケースに収納する場合には、複数個の保持体が積層状態に密接する収納状態に切り換えることで積層方向に小さく小型なものとすることができ、その小型な保持具を収納する収納ケース、もっては、板状体収納容器も小型なものとすることができる。
従って、保持具の挿抜状態においては板状体を挿抜可能としながら、保持具を収納状態に切り換えることによって、その保持具は小型の収納ケースに収納可能なものとなるので、移送したり保管したりする際の占有面積が小さく扱いやすい板状体収納用容器を提供できるに至った。
また、連係部材がリンク機構により構成されているので、このリンク機構にて、複数個の保持体が連携されるとともに、複数個の保持体を収納状態と挿抜状態とに案内することができるので、別途、複数個の保持体を収納状態と挿抜状態とに案内する部材が必要なく、板状体収納容器の構成を簡単なものとすることができる。
また、リンク機構が平行四連リンク式に構成されているので、リンク機構の連結部分が保持体に対してスライド移動するように構成する必要がなく、リンク機構を簡単に構成することができる。
また、リンク機構を平行四連リンク式に構成することによって、収納状態と挿抜状態とで隣接する保持体同士が積層方向に直行する方向にずれてしまうものであるが、収納状態では、複数個の保持体の全てについて積層方向に直交する方向での位置を同じ又は略同じ位置に位置させることによって、積層方向に直行する方向にも小さなものとしながら、挿抜状態では、複数個の保持体の積層方向に直行する方向での位置を交互に異ならせることによって、保持体の積層方向に直行する方向への張り出し量が抑えることができる。
第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、前記複数個の保持体のうちの最も頂部に位置する頂部側の保持体が、前記収納ケースの本体部から前記蓋部を上方側に開くことにより上方側に移動されるように、前記蓋部に接続され、前記連係部材が、前記頂部側の保持体が上方側に移動されるに伴って前記挿抜状態に切り換えるように、前記複数個の保持体を連係するように構成されていることを特徴としている。
すなわち、収納ケースの本体部から蓋部を上方側に開くことにより、頂部側の保持体が上方側に移動され、この頂部側の保持体の上方側への移動に伴って、複数個の保持体が挿抜状態に切り換えられるため、収納ケース内に収納状態で収納していた複数個の保持体を、別途、挿抜状態に切り換える必要なくなり、収納ケースに収納された複数個の保持体を収納状態から挿抜状態に切り換えるのに、少ない手数で切り換えることができ、収納ケースに収納された収納状態の保持具を挿抜状態に切り換えやすい板状体収納用容器を提供できるに至った。
第3特徴構成によれば、上記第2特徴構成に加えて、前記蓋部の開きにより前記複数個の保持体を前記挿抜状態に切り換えたときに、前記収納ケースの本体部と前記蓋部との間を通して、前記複数個の保持体の全てに対して前記板状体の挿抜が行えるように構成されていることを特徴としている。
すなわち、収納ケースの本体部から蓋部を上方側に開くことにより、板状体を挿抜する際に本体部や蓋部の側壁等が邪魔にならないように、保持具を収納ケースの本体部や蓋部に対して相対的に上下動して、複数個の保持体の全てに対して板状体の挿抜が行えるので、板状体を挿抜する際に蓋や本体部の側壁等が邪魔にならないように、蓋部や本体部を、別途移動させる必要がなく、板状体の全てを挿抜可能な状態に少ない手数で切り換えることができ、収納ケースに収納された収納状態の保持具を板状体の全てが挿抜可能な挿抜状態に切り換えやすい板状体収納用容器を提供できるに至った。
第4特徴構成によれば、上記第2特徴構成又は第3特徴構成に加えて、前記連係部材が、前記蓋部を閉じるに伴って前記収納状態に切り換えるように、前記複数個の保持体を連係するように構成され、前記収納ケースが、前記蓋部を閉じた状態において、その蓋部と前記本体部との間に前記収納状態の複数個の保持体を積層方向に押圧するように構成されていることを特徴としている。
すなわち、蓋部の閉じ操作によって、複数個の保持体が収納状態に切り換えられ且つ切り換えられた収納状態の複数個の保持体を積層方向に押圧するので、別途、複数個の板状体を収納状態に切り換えたり、複数個の保持体を収納状態に押圧したりする必要がなく、複数個の保持体の収納状態への切り換えや固定を少ない手数で行うことができ、挿抜状態の保持具を積層方向に押圧された収納状態に切り換えやすい板状体収納用容器を提供できるに至った。
以下、本発明に係る板状体収納用容器を、板状体の一例を液晶用のガラス基板とした場合について図面に基づいて説明する。
図1、図2、図4に示すように、板状体収納用容器1には、板状体としてのガラス基板2を積層状態に保持する保持具4が備えられ、前記保持具4を収納可能で且つ開閉自在な蓋部26を備えた収納ケース5が備えられている。
そして、図2〜図4に示すように、前記保持具4は、ガラス基板2を保持する複数個の保持体3と、前記複数個の保持体3を積層状態に密接させて隣接する保持体3同士の間にガラス基板2を収納可能な収納状態(図4参照)、及び、前記複数個の保持体3を平行状態又は略平行状態を維持しながら隣接するもの同士を離間させて隣接する保持体3同士の間からガラス基板2を挿抜可能な挿抜状態(図2参照)に切り換え自在に前記複数個の保持体3を連係させる連係部材としてのリンク機構31とで構成されている。
前記保持体3の夫々について詳述すると、図3、図4に示すように、保持体3は、ガラス基板2を載置支持する載置面6を備えた薄い四角板状に形成された保持体本体10と、この保持体本体10とは別体に構成された突出係止部材11と、ゴムやスポンジ等の合成樹脂により構成された緩衝部材12とにより構成されている。前記保持体本体10の夫々には、その4辺ある周縁部10aの1辺から保持体3の中心部に向けて載置した載置面6に載置されるガラス基板2の存在箇所10bにまで延びる切欠き9が形成されている。また、保持体本体10には、保持体本体10における前記存在箇所10b内に位置して積層方向に貫通する4つの内孔14と、保持体本体10における前記存在箇所10bより周縁部10a側に位置して積層方向に貫通する8つの外孔15とが形成されている。尚、保持体本体10は、アルミニウムやステンレス等の金属、若しくは、強度及びアウトガスに対して有効な効果を有する合成樹脂にて構成されている。
図4(ロ)に示すように、前記突出係止部材11の夫々は、基端部11bと基端部11bより大径の部分を備えた先端部11aとで構成され、基端部11bを前記保持体本体10の外孔15に載置面6側から嵌合して保持体本体10に取り付けられるように構成してあり、前記挿抜状態に切り換えた際に、先端部11aの先端が外孔15に裏面側から勘合するように構成されている。また、前記緩衝部材12の夫々は、載置面6側と裏面16側との両側から突出するように内孔14に嵌合して保持体本体10に取り付けられるように構成されている。
従って、図3、図4に示すように、保持体3の夫々には、ガラス基板2を載置支持する載置面6に載置されたガラス基板2の外周縁部2aに接当して、ガラス基板2の載置面6に沿う方向での移動を規制する複数の突出部としての前記先端部11aが、載置面6から突出し且つガラス基板2の外周縁部2aに対して分散配置される状態で設けられている。そして、図5、図7(イ)に示すように、この先端部11aの大径の部分は、それが設けられた保持体3に隣接する保持体3の載置面6側への移動位置をガラス基板2の厚さよりも大なる位置に規制するように、隣接する保持体3を受け止める受け部として機能する。
図1、図2に示すように、前記リンク機構31は、隣接する保持体3を平行4連リンク式に連係するように、隣接する保持体3を接続する4個のリンク部材32を備えて構成されている。そして、4個のリンク部材32が、前記収納状態では、前記複数個の保持体3の全てについて積層方向に直交する方向での位置を同じ又は略同じ位置に位置させ、且つ、前記挿抜状態では、前記複数個の保持体3の積層方向に直交する方向での位置を積層方向に交互に異ならせるように、前記収納状態から前記挿抜状態に切り換えるときの上側の基準としたときの揺動方向を前記保持体3の積層方向での並び方向において交互に異なるように設けられている。
つまり、保持体3における前記切欠き9が形成されていない3辺のうちの対向する2辺の側面の夫々に、底部側に隣接する保持体3と接続するための2個のリンク部材32と、頂部側に隣接する保持体3と接続するための2個のリンク部材32とが揺動自在に連結されており、保持体3としては計8個のリンク部材32が連結されている。尚、最も頂部に位置する頂部側の保持体3は、底部側に隣接する保持体3と接続するための4個のリンク部材32のみが連結されており、最も底部に位置する底部側の保持体3は、頂部側に隣接する保持体3と接続するための4個のリンク部材32のみが連結されている。
図2、図5、図6に示すように、前記リンク部材32は、前記複数個の保持体3が収納状態、つまりは、前記保持具4が収納状態である状態では転倒姿勢となり、前記複数個の保持体3が挿抜状態、つまりは、保持具4が挿抜状態である状態では起立姿勢となるように構成されており、リンク部材32の転倒姿勢側の規制は、保持具本体10と突出部材11の先端部11aとの接当により規制され、起立姿勢側の規制は、リンク部材32と保持具本体10の側面10aに備えた規制部材33との接当により規制されている。起立姿勢側の規制においては、起立姿勢でのリンク部材32が垂直な姿勢よりも転倒姿勢側にわずかに傾くように規制されており、リンク部材32の頂部側の連結部分に垂直方向の荷重が加わることによりリンク部材32が転倒姿勢側へ揺動するように構成されている。
また、前記リンク部材32は、保持具4を収納状態から挿抜状態に切り換えるとき、つまりは、リンク部材32が転倒姿勢から起立姿勢に姿勢が切り換わるときの上側を基準としたときの揺動方向を保持体3の積層方向での並び方向において交互に異なるように設けられている。具体的に説明すると、リンク部材32が転倒姿勢から起立姿勢に姿勢が切り換わるときの上側を基準としたときの揺動方向が、保持具4における、頂部側から1番目の保持体3と2番目の保持体3とを接続するリンク部材32や、3番目の保持体3と4番目の保持体3とを接続するリンク部材32の揺動方向に対して、頂部側から2番目の保持体3と3番目の保持体3とを接続するリンク部材32や、4番目の保持体3と5番目の保持体3とを接続するリンク部材32の揺動方向が逆方向となるというように構成されている。
そして、前記リンク部材32の保持体3との連結箇所は、複数個の保持体3の全てについて積層方向に直交する方向での位置が同じ位置となる収納状態から挿抜状態に切り換えると、頂部側から奇数番目の保持体3に対して、頂部側から偶数番目の保持体3が、積層方向に直交する方向での位置がずれ、奇数番目の保持体3同士並びに偶数番目の保持体3同士ついては、積層方向に直行する方向での位置が同じ位置となるように設定されている。尚、複数個の保持体3は、25個の保持体3で構成されており、頂部側の保持体3と底部側の保持体3とが積層方向に直行する方向での位置が同じ位置となるように構成されている。
図1に示すように、前記収納ケース5は、底板25aに側壁25bを立設した本体部25と、開閉自在で天井部26aの外面に把持部26dを備えた前記蓋部26と、閉じた状態の蓋部26を本体部25に固定する固定機構27とで構成されている。また、固定機構27は、蓋部26に備えた固定具27aと本体部25に備えた被固定具27bとで構成されている。
そして、図2に示すように、前記複数個の保持体3のうちの最も頂部に位置する頂部側の保持体3が、前記収納ケース5の本体部25から前記蓋部26を上方側に開くことにより上方側に移動されるように、前記蓋部26に接続され、前記リンク機構31が、前記頂部側の保持体3が上方側に移動されるに伴って前記挿抜状態に切り換えるように、前記複数個の保持体3を連係するように構成されている。さらに、前記蓋部26の開きにより前記複数個の保持体3を前記挿抜状態に切り換えたときに、前記収納ケース5の本体部25と前記蓋部26との間を通して、前記複数個の保持体3の全てに対して前記ガラス基板2の挿抜が行えるように構成されている。また、図4に示すように、前記リンク機構31が、前記蓋部26を閉じるに伴って前記収納状態に切り換えるように、前記複数個の保持体3を連係するように構成され、前記収納ケース5が、前記蓋部26を閉じた状態において、その蓋部26と前記本体部25との間に前記収納状態の複数個の保持体3を積層方向に押圧するように構成されている。
つまり、蓋部26と頂部側の保持体3とは、2本のリンクアームを揺動自在に連結させた機構を一対備えた伸縮自在な頂部リンク機構34にて接続され、本体部25の底板25aと底部側の保持体3とは、2本のリンクアームを揺動自在に連結させた機構を一対備えた伸縮自在な底部リンク機構36にて接続されている。そして、前記蓋部26の天井部26aの内面には、この内面が頂部側の保持体3の載置面6側へ近接するのをガラス基板2の厚さよりも大なる位置に規制するように、頂部側の保持体3を受ける受け突起部26cが形成されており、前記底板25aの上面には、先端が底部側の保持体3の外孔15に裏面から嵌合し且つ基部で底部側の保持体3を載置支持する支持突起部25cが形成されている。
従って、蓋部26を閉じた状態では保持具4が、蓋部26の受け突起部26cと本体部25の支持突起部25cとによって積層方向に押圧されている。また、蓋部26を開いた状態での保持具4は、各保持体3の自重等により、リンク機構31が起立姿勢となった挿抜状態となり、頂部リンク機構34や底部リンク機構36は伸長姿勢となる。尚、この状態では、頂部側の保持体3は、蓋部26の側壁26bの下端より下方に間隔を空けて位置し、底部側の保持体3は、本体部25の側壁25bの上端より上方に間隔を空けて位置する。
次に、板状体収納用容器1からのガラス基板2の抜き出しについて説明する。収納ケース5に収納されている保持具4からガラス基板2を抜き出すには、まず、収納ケース5を作業台29上に移載し、その移載させた収納ケース5の底板25aをフック30にて係止させてケース体25を載置台29に固定し、前記固定機構27による固定を解除する。尚、蓋部26が閉じられている状態では、保持具4は収納状態であり、リンク機構31は転倒状態、頂部リンク機構34及び底部リンク機構36は短縮状態となっている。
その後、作業台29の上方に備えられた昇降可能な把持装置21にて、蓋部26の把持部26dを把持し、その把持装置21を上昇させて蓋部26を上方側へ開き操作する。すると、この蓋部26の開き操作に伴って、頂部リンク機構34が短縮姿勢から伸長姿勢側に姿勢変更し、頂部リンク機構34が伸長姿勢となり、頂部側の保持体3は、蓋部26の側壁26bの下端より下方に間隔を空けて位置することとなる。蓋部26の開き操作を続けると、頂部リンク機構34を介して頂部側の保持体3が引き上げられて上方側に移動し、この頂部側の保持体3の上方側への移動に伴って、各リンク機構31が頂部側から順次、転倒姿勢から起立姿勢に姿勢変更し、全てのリンク機構31が起立姿勢になると保持具4は挿抜状態となる。さらに、蓋部26の開き操作を続けると、底部側の保持体3が引き上げられて上方側へ移動し、この底部側の保持体3の上方側への移動に伴って、底部リンク機構36が短縮姿勢から伸長姿勢側に姿勢変更し、底部リンク機構36が伸長姿勢となり、底部側の保持体3は、本体部25の側壁25bの上端より上方に間隔を空けて位置することとなる。
図2に示すように、保持具4が挿抜状態となり、頂部リンク機構34及び底部リンク機構36が伸長状態となることにより、収納ケース5の本体部25と蓋部26との間を通して、保持具4の全ての保持体3に対して、作業台29の側方に備えた取出装置22にてガラス基板2を取り出すことができる。この取出装置22による取り出しは、取り出し対象のガラス基板2を保持している保持体3とこの保持体3の底部側に位置する保持体3との間に取出装置22のアーム22aを進出させ、アームを取り出し対象のガラス基板2を保持している保持体3とこの保持体3の頂部側に位置する保持体3との間にアーム22aが位置するまで前記切欠き9を通して上昇させる。この上昇の際にガラス基板2をアームの上面に備えた吸着パット22bにて吸着保持する。そして、吸着パット22bにてガラス基板2を吸着保持したアーム22aを引退させることによってガラス基板2が抜き出され、保持具3からガラス基板2を取り出すことができる。尚、頂部側から奇数番目の保持体3に対して、頂部側から偶数番目の保持体3が積層方向に直交する方向、つまりは、アーム22aの進退方向にずれているため、その保持体3に保持されているガラス基板2もアーム22aの進退方向にずれているが、アーム22aの出退ストロークを変更することにより対応している。
〔別実施の形態〕
) 上記実施の形態では、複数個の保持体のうちの最も頂部に位置する頂部側の保持体が、収納ケースの本体部から蓋部を上方側に開くことにより上方側に移動されるように、頂部リンク機構にて蓋部に接続したが、この頂部リンク機構を備えずに、蓋部の開きと頂部側の保持体の上方側への移動とを別々に行うように構成してもよい。また、底部リンク機構も備えなくてもよい。
つまり、収納ケースの蓋部を開いたり、収納ケースから保持具を取り出したりした状態で、保持具の頂部側の引き上げたり持ち上げたりすることによって、頂部側の保持体が上方側に移動させるように構成してもよい。
) 上記実施の形態では、収納ケースにおける本体部と蓋部との形状により、底部リンク機構のアーム長さに比して頂部リンク機構のアーム長さが長いものとなっているが、蓋部の側壁の高さを低くして本体部の側壁を高くすることにより、底部リンク機構のアーム長さと頂部リンク機構のアーム長さとを同様の長さにしても良い。また、底部リンク機構や頂部リンク機構の接続機構を、コイルスプリング等のバネ機構にて構成したり、リンク機構とバネ機構との両方にて構成するものでもよい。
) 上記実施の形態では、リンク機構を、隣接する保持体を平行四連リンク式に連係するのにリンク部材を4個備えて構成したが、5以上備えて一方側或いは両方に複数の平行四連リンクを形成するものでもよい。
) 上記実施の形態では、板状体として、液晶用のガラス基板としたが、半導体のウェハ等でもよく、板状体の形状や大きさは実施形態に限定されるものではない。
保持具が挿抜状態に切り換えられている板状体収納容器の斜視図 保持具が挿抜状態に切り換えられている板状体収納容器の側面図 保持体の平面図 (イ)図3におけるa−a断面図、(ロ)図3におけるb−b断面図 保持具が収納状態に切り換えられている板状体収納容器の側面図 板状体収納容器の底部側を示す側面図 (イ)リンク機構の転倒状態を示す側面図、(ロ)リンク機構の起立姿勢を示す側面
符号の説明
1 板状体収納用容器
2 板状体(ガラス基板)
3 保持体
4 保持具
5 収納ケース
25 本体部
26 蓋部
31 連係部材(リンク機構)

Claims (4)

  1. 板状体を積層状態に保持する保持具が備えられ、前記保持具を収納可能で且つ開閉自在な蓋部を備えた収納ケースが備えられている板状体収納用容器であって、
    前記保持具が、前記板状体を保持する複数個の保持体と、前記複数個の保持体を積層状態に密接させて隣接する保持体同士の間に板状体を収納可能な収納状態、及び、前記複数個の保持体を平行状態又は略平行状態を維持しながら隣接するもの同士を離間させて隣接する保持体同士の間から板状体を挿抜可能な挿抜状態に切り換え自在に前記複数個の保持体を連係させる連係部材とで構成され
    前記連係部材が、リンク機構により構成され、
    前記リンク機構が、隣接する保持体を平行四連リンク式に連係するように、隣接する保持体を接続する複数個のリンク部材を備えて構成され、
    前記複数個のリンク部材が、前記収納状態では、前記複数個の保持体の全てについて積層方向に直交する方向での位置を同じ又は略同じ位置に位置させ、且つ、前記挿抜状態では、前記複数個の保持体の積層方向に直交する方向での位置を積層方向に交互に異ならせるように、前記収納状態から前記挿抜状態に切り換えるときの上側の基準としたときの揺動方向を前記保持体の積層方向での並び方向において交互に異なるように設けられている板状体収納用容器。
  2. 前記複数個の保持体のうちの最も頂部に位置する頂部側の保持体が、前記収納ケースの本体部から前記蓋部を上方側に開くことにより上方側に移動されるように、前記蓋部に接続され、
    前記連係部材が、前記頂部側の保持体が上方側に移動されるに伴って前記挿抜状態に切り換えるように、前記複数個の保持体を連係するように構成されている請求項1記載の板状体収納用容器。
  3. 前記蓋部の開きにより前記複数個の保持体を前記挿抜状態に切り換えたときに、前記収納ケースの本体部と前記蓋部との間を通して、前記複数個の保持体の全てに対して前記板状体の挿抜が行えるように構成されている請求項2に記載の板状体収納用容器。
  4. 前記連係部材が、前記蓋部を閉じるに伴って前記収納状態に切り換えるように、前記複数個の保持体を連係するように構成され、
    前記収納ケースが、前記蓋部を閉じた状態において、その蓋部と前記本体部との間に前記収納状態の複数個の保持体を積層方向に押圧するように構成されている請求項2又は3に記載の板状体収納用容器。
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