JP3609503B2 - 軒樋吊具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の鼻隠し板に軒樋を取り付ける軒樋吊具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の軒樋吊具は、例えば、実開平4−48328号公報に記載されているものが知られている。上記公報記載の軒樋吊具は、鼻隠し板に取り付けられる固定板と、この固定板の屋外側に突出して設けられた吊具本体とよりなり、この吊具本体の先端部に屋外側耳保持部が設けられ、この屋外側耳保持部より屋内側に屋内側耳保持部が設けられているものである。
【0003】
上記の従来の軒樋吊具は、固定板に設けられた釘等の固定具の取付孔に固定具を挿入し、この固定具を建物の鼻隠し板に打ちつけて取り付け、吊具本体の屋外側耳保持部に軒樋の屋外側耳を、屋内側耳保持部に軒樋の屋内側耳をそれぞれ保持して軒樋を吊るし、使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
鼻隠し板に取り付けられた軒樋吊具は、取付位置に不具合が生じた場合や、軒樋が老朽化した場合などに、取り外さなければならないことがある。しかしながら、上記公報記載の従来技術にあっては、固定板に設けられた固定具の取付孔の表面側周囲は平坦になっているので、固定具の頭部の周縁になにも引っ掛かりがなく、取り付けた固定具を引き抜くことが極めて困難であるという問題がある。
【0005】
本発明は、上述の従来の技術における問題を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、取り付けた固定具を容易に引き抜くことができる軒樋吊具を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するためになされたものであって、鼻隠し板に取り付けられる固定板と、この固定板の屋外側に突出して設けられた吊具本体とよりなり、この吊具本体の先端部に屋外側耳保持部が設けられ、この屋外側耳保持部より屋内側に屋内側耳保持部が設けられた軒樋吊具において、前記固定板に固定具の取付孔と、この取付孔の周囲に固定具の頭部を保持する表面に突出した着座が設けられ、この着座の外形は固定具の頭部の少なくとも一部がはみだす略扇形状になされているものである。
本発明の軒樋吊具の取付孔に挿入されて使用される固定具としては、頭部と軸部とよりなるものであって、釘やビス等が好適に使用できる。
【0007】
(作用)
本発明の軒樋吊具は、固定板に固定具の取付孔と、この取付孔の周囲に固定具の頭部を保持する表面に突出した段付きの着座が設けられ、この着座の外形は固定具の頭部の少なくとも一部がはみだす略扇形状になされているものであるから、着座からはみ出した固定具の頭部と固定板の表面との間に隙間が形成され、この隙間に釘抜きなどの工具を差し込むと、取り付けられた固定具を容易に引き抜くことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
図1〜図3は、本発明の一実施例であって、図1は軒樋吊具の正面図、図2は軒樋吊具の側面図、図3(イ)は使用状態における軒樋吊具の正面図、(ロ)は(イ)図の部分断面図である。
【0009】
1は軒樋吊具、2は固定板、3は吊具本体、4は固定具、5は鼻隠し板である。
本実施例の軒樋吊具1は、図1と図2に示すように、鼻隠し板5に取り付けられる固定板2と、この固定板2の屋外側に突出して設けられた吊具本体3とが一体になされて形成されている。吊具本体3の先端部には屋外側耳保持部31が設けられ、この屋外側耳保持部31より屋内側に屋内側耳保持部32が設けられている。上記屋外側耳保持部31に図示省略の軒樋の屋外側耳を保持し、屋内側耳保持部32に屋内側耳を保持して軒樋を取り付けて使用する。
【0010】
上記固定板2には、上方と下方の3か所に釘4の取付孔21、21が設けられ、この取付孔21の周囲に釘の頭部41を保持する表面に突出した着座22が設けられている。この着座22の外形は略扇形状になされ、使用時に取付孔21に釘4を挿入して着座22に頭部41を保持すると、図3(イ)に示すように、頭部41の一部がこの着座22から一部はみ出すようになされている。
この結果、着座22からはみ出した頭部41と固定板2の表面との間に隙間が形成されるので、この隙間に釘抜き6などの工具を差し込むと、取り付けられた釘4を容易に引き抜くことができる。
【0011】
【発明の効果】
本発明の軒樋吊具は、固定板の取付孔の周囲に段付きの略扇形状の着座が設けられ、着座の隙間に釘抜きなどの工具を差し込むと、取り付けられた固定具を容易に引き抜くことができるので、軒樋吊具の取付位置に不具合が生じた場合の変更作業や、軒樋が老朽化した場合などの取り替え作業が容易となり、作業時間を短縮できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であって、軒樋吊具の正面図である。
【図2】軒樋吊具の側面図である。
【図3】(イ)は使用状態における軒樋吊具の正面図、(ロ)は(イ)図の部分断面図である。
【符号の説明】
1 軒樋吊具
2 固定板
21 取付孔
22 着座
3 吊具本体
31 屋外側耳保持部
32 屋内側耳保持部
4 固定具
41 頭部
5 鼻隠し板
Claims (1)
- 鼻隠し板に取り付けられる固定板と、この固定板の屋外側に突出して設けられた吊具本体とよりなり、この吊具本体の先端部に屋外側耳保持部が設けられ、この屋外側耳保持部より屋内側に屋内側耳保持部が設けられた軒樋吊具において、
前記固定板に固定具の取付孔と、この取付孔の周囲に固定具の頭部を保持する表面に突出した着座が設けられ、この着座の外形は固定具の頭部の少なくとも一部がはみだす略扇形状になされていることを特徴とする軒樋吊具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27114395A JP3609503B2 (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 軒樋吊具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27114395A JP3609503B2 (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 軒樋吊具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09111976A JPH09111976A (ja) | 1997-04-28 |
JP3609503B2 true JP3609503B2 (ja) | 2005-01-12 |
Family
ID=17495927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27114395A Expired - Fee Related JP3609503B2 (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 軒樋吊具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3609503B2 (ja) |
-
1995
- 1995-10-19 JP JP27114395A patent/JP3609503B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09111976A (ja) | 1997-04-28 |
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Legal Events
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