JP3608182B2 - ライン型吹出口装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、天井面に設置するライン型吹出口装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の吹出口において、冷房時は温度差による下降気流があり、このため、快適な空気調和を得られるものの暖房時には上層部分のみが温度上昇する。これを解消するために、近時空気吹出口の直下近縁の在室者等にも適切な空調環境が得られるようにライン型吹出口が用いられている。また、このライン型吹出口は、近時の高層建築物、高層ビルディング等において、居住空間を広く確保するために天井を高くする場合などに暖房時の吹出方向を効果的に調節できることから、汎用されている。
このライン型吹出口においては、天井裏等に設けられた空調ダクトに接続された空調チャンバーの下面から天井面へ向け細長い金属製の枠を垂下させ、この金属枠内に回転羽根等からなる風向調節器を設け、この風向調節器で冬期における暖気は吹出口から直接下方へ、夏期における冷気は天井面に沿って並行に吹出す様に調整している。
しかし、このライン型吹出口には、吹出口から吹出す風量の調節機構が設けられておらず、そのために室内に必要な空調空気の直接的な調節ができず、良好な空気調和を保持させにくいものであった。そこで、出願人は前記風向調節器の上方位置であって吹出口枠の内部に固定羽根とこの固定羽根に対してスライドする可動羽根を備えた風量調節装置を設け、吹出口から吹出す空調空気の風速の調節及び風向きの調節ができるライン型吹出口を実願平4−55540号において提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記ライン型吹出口においては、前記吹出口枠内に設けた可動羽根と固定羽根との連通開口は、可動羽根と固定羽根との相互の開口どうしの相対的なスライド移動により相互の開口が完全連通した全開状態から、相互の開口が完全閉鎖された全閉状態まで変化させるため、開口を形成する羽根枠本体部分が必要であるから、全開時の圧力損失が大きく、室内へ吹出す空気の風量を精度良く制御できず、空気調和を効率良く行えない欠点があった。また、そのためこの内部側の風量調節機構部分の方が室内に面した吹出口の開口部分よりも風速が速くなり、騒音を生じやすいものとなっていた。
【0004】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は風量を調整するスライド羽根の連通開口が全開状態のときに、通過する空気の圧力損失が小さく、室内へ吹出す空調空気の風量を精度良く調整できるとともに、騒音を生じさせないようにし得るライン型吹出口装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、下面に長矩形の開口12を有した吹出口箱11の前記開口12近縁に装着されるライン型吹出口装置であって、前記吹出口装置は、前記開口12に嵌着され吹出開口16を形成する室内額縁部18と、この額縁部18と一体的に固定され、該額縁部18に対して略直角状に縦方向に囲周して設けられ上端部に基部開口20を形成する縦壁22と、前記吹出開口16近縁に取り付けられた風向調整羽根体24、24とを有し、前記縦壁の基部開口には、1個又は複数の通路開口44を備えた固定羽根46と、通流口48を有するスライド羽根50と、を有し、これら通路開口と通流口との連通開口面積を変化させつつ前記基部開口20を開閉するスライド風量調整機構42が設けられ、前記スライド羽根50が最閉鎖方向位置にある時には前記基部開口20を全閉状態とすることなく、所要の連通面積を保持することを特徴とするライン型吹出口装置10から構成される。
【0006】
請求項2に係る発明では、前記スライド羽根50を最開放方向位置に変位させた時に、該基部開口20の連通開口Sを通過する風速と、前記吹出開口16を通過する風速が等しくなるように設定されてなることとしてもよい。
【0007】
請求項3に係る発明では、前記固定羽根は前記基部開口を水平状に閉鎖するように設けられ、前記スライド羽根50は、前記固定羽根に対して密着摺動し、かつ、対向する縦壁にまたがるようにして断面略コ字状に設けられ、さらに、両縦壁に密着摺動しつつスライド移動することとしてもよい。
【0008】
請求項4に係る発明では、前記スライド羽根50は、前記基部開口20の長手方向に対して複数個に分割され、かつ、これらの分割されたスライド羽根50は相互に脱着自在に連結されてなることとしてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に係るライン型吹出口装置は、天井面に設けた細長い開口に連通すべく、下面に長矩形の開口を有した吹出口箱の前記開口近縁に装着されるライン型吹出口装置であって、前記吹出口装置は、前記開口に嵌着され吹出開口を形成する室内額縁部と、この額縁部と一体的に固定され、該額縁部に対して略直角状に縦方向に囲周して設けられ上端部に基部開口を形成する縦壁と、前記吹出開口近縁に取り付けられた風向調整羽根体とを有している。更に、前記縦壁の基部開口には、1個又は複数の通路開口を備えた固定羽根と、通流口を有するスライド羽根とを有するスライド風量調整機構が設けられている。スライド風量調整機構は、これら通路開口と通流口との連通開口面積を変化させつつ前記基部開口を開閉する。そして、スライド羽根が最閉鎖方向位置にある時には前記基部開口を全閉状態とすることなく、所要の連通面積を保持するものである。
従って、スライド羽根が全開状態のときに内部を通過する空気の圧力損失が 少なく、空調空気の風量、風向を確実かつ容易に制御でき、空調の精度が大幅に高くなって室内の空気調和を効率よく行える。
【0010】
長矩形状に形成された額縁部と、この額縁部内に開口された吹出開口の周縁を囲周して立設された縦壁は、上下面を開口させた四角枠状の構造であるからアルミニウム合金、マグネシウム合金、亜鉛合金等の合金を素材として一体成型で形成でき、よって、このライン型吹出口装置の本体部分を安価に製造できる。また枠状に形成することにより内部に風向調整羽根体やスライド風量調整機構を設けても軽量で取扱がし易い。また、天井面に設けた細長い開口から吹出口箱の下面開口へ突込み状に挿入係止するだけで額縁部を天井面に簡単に装着して吹出口箱内に風量調整機構と風向調整機構を簡易に実現でき、施工工程が簡略化されて、作業時間短縮、作業コストの低廉化を達成できる。縦壁及び額縁は一体成型として構成する必要はなく、別体に各単板を組み付けて上下を開口させた中空箱体構成としても良い。
【0011】
風向調整羽根体は、縦壁内に一対の円弧長板を空気流路を確保するように所定幅で対向させて配置し、鉛直方向から傾動できる様に軸支させている。風向調整羽根体は、一対の円弧長板に限ることなく、縦壁内の中央位置等に一体的に形成させた一個の羽根板を傾動自在に軸支させてもよいし、羽根体自体の構造は任意に改変しても良い。
【0012】
スライド風量調整機構は、1個または複数の通路開口を備えた固定羽根と、通流口を有するスライド羽根と、を有し、これら通路開口と通流口との連通開口面積を変化させつつ基部開口を開閉する。通路開口及び通流口の開口形状は四角、丸、三角、五角形、その他の多角形状、その他任意の形状に設定して良い。開口の配置、ピッチ間隔、等も任意で良い。等開口面積でも良い。
【0013】
スライド羽根は固定羽根に対して密着状にスライド移動できる構造であるほうが風による振動、ガタツキ音等を生じさせないから、より好ましい。従って、幅方向を位置決めしたようにして密着する、例えば実施例のようなコ字枠状の羽根形状を相互に重ね合わせたようにしてスライドさせる構成が好適である。しかし、この構成に限らずとも良い。
【0014】
スライド羽根の全開状態において、固定羽根とスライド羽根との連通開口の面積をより大きく設定でき、内部を通過する空気の圧力損失が小さく、室内へ吹出す空調空気の風量、風向を確実かつ容易に制御でき、空調の精度が高く、室内の空気調和を効率よく行える。
【0015】
また、スライド羽根を最開放方向位置に変位させた時に、該基部開口の連通開口を通過する風速と、前記吹出開口を通過する風速が等しくなるように設定されている。即ち、スライド羽根の全開状態における相互に連通した固定羽根とスライド羽根との全連通開口の面積と、下方の風向調整羽根体の一対の円弧長板の通流間隔の面積とが等しくなる様に形成され、これにより縦壁の上端側の基部開口と額縁側の吹出開口とを通過する風速が略同一となり、室内に直面する額縁部付近で風切音と共に雑音、振動等の発生を抑制でき、室内の空調の実効を達成できる。風の入口側の風速を出口側の風速と一致させておくことにより、出口側としての額縁側の風向調整により出口側の風速が速くなる可能性はあるが、入口側設定を変更しない限りは入口側の風速が出口側よりも速くなることがなく、よって、風切り音、騒音、雑音等が内部で発生させないようにし得る。よって、設定も行ないやすいものとなる。しかしながら騒音、雑音防止の点では、入口側となる基部開口側の固定羽根及びスライド羽根との連通開口面積を額縁側の吹出開口より大きく設定する方が好適である。
【0016】
基部開口に設けたスライド風量調整機構は、縦壁の上端に設けた固定羽根の上面に密着摺動するスライド羽根が、その断面略コ字状の両端部が対向した縦壁の上端に同じく密着摺動して安定保持されるため、摺動時は勿論のこと、スライド羽根内の通流口を空調空気が高速で通過してもガタつきが全くなく、振動や騒音を発生することがないことは上述した通りである。
【0017】
固定羽根及びスライド羽根は縦壁の上端側に必ずしも平面状に設置する必要はない。断面略山形状、半円形状等に形成してもよい。要は風の通流口に対して密着状態を保持しつつスライド移動し、これを開閉し得る構造のものであれば良い。また、縦壁と固定羽根とを一体的に形成し、これに対して可動羽根としてのスライド羽根をスライド自在に摺動できるように構成しても良い。スライド羽根のスライド移動は複数のスライド羽根どうしを連結する連結長板とそれらのスライド羽根との固定用ビスに取りつけた中空円筒状の調整軸を操作して移動させても良いが、通流口の一端側に略L形状に操作片を垂下させ、これを棒等で移動させてもよい。要は、室内の作業者が下方側から棒などを用いて簡易にスライド調整する時に係止でき得るものであれば良い。
【0018】
スライド羽根は、基部開口の長手方向に対して複数個に分割され、かつ、これらの分割されたスライド羽根は相互に連結長板で着脱自在に連結される。
連結具で相互に連結された複数の分割スライド板を均等にスライド移動させて室内額縁部の吹出開口から均一に空調空気を吹出させ、或は、室内側の状態に応じて連結具を取りはずし、分割したスライド羽根を個別に移動させて空調空気の吹出風量を部分的に調整できる。
【0019】
【実施例】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施例を説明する。
図1、図2には、本発明の実施例に係るライン型吹出口装置を吹出口箱の下面側に取り付けた状態が示されている。また、図3、図4、図5には、本発明の実施例に係るライン型吹出口装置の要部が示されている。
【0020】
図において、ライン型吹出口装置(以下「吹出口装置」と略する)10は、天井空間Tに配設された空調用ダクト等の端部に接続された吹出口箱11等の下面等に配置される。この吹出口箱11は、例えば側面側を空調用ダクトに連通接続されるとともに、下面には長矩形の開口12を有している。すなわち、吹出口箱11は例えばフレキシブルダクト32と連通接続する接続口30を備えたやや大型の中空箱としての本体13と、この本体13の下面側に突設状に連通接続され、本体13から段付き状に小径化して設けられた細長い立体の長矩形の金属製吹出口枠14と、を備えている。そして、この吹出口枠14の下面側に長矩形の開口12が形成されている。本実施例に係る吹出口装置10は、この吹出口枠14内に下方から上方に押し込むようにして簡単に装着される。この吹出口装置10の主要な構成部分は例えば、アルミニウム合金、マグネシウム合金、亜鉛合金等の軽合金を素材として型成型等により製造できる。
【0021】
この吹出口装置10は、前記吹出口枠14の開口12に嵌着されて吹出開口16を形成する室内額縁部18と、この額縁部18の上面に一体的に固定され、該額縁部18に対して略直角状に縦方向に囲周して設けられ上端部に基部開口20を形成する縦壁22と、前記吹出開口16の近縁で縦壁22内に取り付けられた風向調整羽根体24とを有している。図9は、風向調整羽根体や、固定羽根、スライド羽根をすべて取り除いた状態の装置10の一部省略平面図であり、基部開口20は、装置10の縦壁22により形成される開口全体、あるいは縦壁22により形成される許容開口面積を言うものである。
【0022】
図1、図2に示す様に、吹出口枠14の下端側の開口12は室内R側に面する様に配置されている。この吹出口枠14は、長手方向に相対向して設置された縦枠板26、26と、この縦枠板26、26の両端に連設された幅狭な側板28とで、上下面を開口させた中空の細長い直方体形状に形成されている。天井空間T内で吹出口箱11は、図示しない天井スラブに埋設固定された吊支ボルト等に支持され、例えば、図示しない空調機やメインダクトから延設されたフレキシブルダクト32が接続される。そして、吹出口箱11は、その吹出口枠14の下端側の下面開口12を天井板33に設けられた細長い切欠開口34に上方からあてがって位置合わせした状態で取り付けられている。図2、図7、図8に示す様に、前記縦枠板26、26の下端には、挿入した吹出口装置10をワンタッチで着脱係止するため、内面側へ折曲されたフック35、35が設けられている。なお、図中37は保温材を示す。
【0023】
本発明に係る吹出口装置10は、室内に面して取り付けられる額縁部18と、額縁部18に対して略直角状に縦方向に囲周して設けられ縦壁22と、この縦壁22内に設けられた風向調整羽根体24とを有し、更にスライド風量調整機構42を天井裏側となる縦壁22の上面側に一体的に組み付けたものである。
【0024】
図3に示す様に、額縁部18は、吹出口箱11の細長い開口12の下方に配置され、内部側に長矩形状に形成された吹出開口16を有し、図7、8にも示すように下面が美麗な滑面に成型されると共に、周縁上面には受け縁36が成型された化粧長板38として形成されている。そして、この吹出開口16の内周縁の上面側には化粧長板38と同一素材で略直角状に一体成型された縦壁22が吹出開口16を囲周し内側に直方体状の空隙を形成する様に立設されている。この額縁部18の化粧長板38と縦壁22は、軽合金で一体成型が可能であるため安価に大量生産できる。この額縁部18の化粧長板と縦壁22とは必ずしも一体成型により製造する必要はなく、別体として単板等を用い、中空箱状に組み付けたものであっても良い。
【0025】
図1、図7、図8に示す様に、縦壁22は長辺側縦壁及び短辺側縦壁よりなり、短辺側縦壁には、略円柱状の一対のコマ軸40、40がその軸心が対向線上に互いに一致するように対向状に軸支されている。そして、この対向した一対のコマ軸40、40の外周面の略対称位置に、端面円弧状で、全体として円弧長板状の一対の風向調整羽根体24、24の端部が係止されている。この風向調整羽根体24、24は互いに円弧の凹部を向かい合わせるようにして円状に配置され、その円の任意の対向円弧部を切り欠いて、空気が直線状に流通できるようになっている。これら、両風向調整羽根体24、24の間隙空間、すなわち、切欠が羽根体相互の開口幅Kを形成して空気の流路となっている。
【0026】
この風向調整羽根体24、24の相互に対向した上下端の開口幅Kは略同一幅に形成されている。この風向調整羽根体24、24は、その上下端の開口幅Kを鉛直方向に配置したり、或はコマ軸40、40を回動させて傾斜方向に配置したりすることによって、風向調整羽根体24、24内を通過する空調空気は天井板33に垂直な鉛直方向へ、或は天井板33に沿った水平方向等へ吹出され、空調空気の吹出し方向を調整できる。なお、実施例では、縦壁22内に2枚の風向調整羽根体24、24を設けて吹出す空調空気の方向を調整しているが、これに限ることなく、縦壁22内の略中央位置等に1枚の羽根板を縦方向に傾動自在に軸支させ、鉛直方向や傾斜方向へ傾動させて空調空気の吹出し方向を調整してもよい。
【0027】
本発明に係るライン型吹出口装置の一つの特徴的なことは、前記縦壁22の基部開口20には、1個又は複数の通路開口44を備えた固定羽根46と、通流口48を有するスライド羽根50と、を有し、これら通路開口44と通流口48との連通開口面積を変化させつつ前記基部開口20を開閉するスライド風量調整機構42が設けられ、スライド羽根50が最閉鎖方向位置にあるときには基部開口20を全閉状態とすることなく、所要の連通面積を保持することである。これにより、スライド羽根を再閉鎖方向位置に位置させても連通してある程度の開口部分を確保しておくから、その分スライド方向の移動量が少なくてスライド羽根を最閉鎖状態とすることとなり、これによって、閉鎖に必要なメクラ部分も小さく構成できるからそのぶん大きな開口を形成でき、よって、スライド移動による全開時の連通面積の、許容開口面積全体に対する開口率を大きなものに設定できる結果、全開時の圧力損失を小さなものとすることができる。
【0028】
図3、図4、図5に示す様に、本実施例において、前記スライド風量調整機構42は、縦壁22の上端の基部開口20に水平に取付けられ、複数の通路開口44を備えた固定羽根46と、前記通路開口44と同一形状で同一個数の通流口48を備えたスライド羽根50とを有している。前記スライド羽根50は、例えば、基部開口20を覆蓋しつつ固定羽根46に対して密着摺動し、対向する縦壁22にまたがるようにして断面略コ字状に設けられ、かつ縦壁22の両壁体に密着摺動しつつ移動する様に設けられている。
【0029】
また、縦壁22の上端の基部開口20には、その長手方向の両端側と中央部とに、吹出口装置10を接続ダクト14の開口12に着脱係着させる馬蹄形係止体52が設けられ、これらの各馬蹄形係止体52は、基部開口20に対して交差状に固定された取付板54と、この取付板54の中心に開孔されたボルト孔に縦壁22側から上方へ螺合貫通された締付ボルト56と、この締付ボルト56に螺合保持された馬蹄形係止金具58とを備えている。
【0030】
図3、図4、図5に示す様に、前記複数の馬蹄形係止体52の間隔位置で、基部開口20の上面に薄金属板を素材として断面略コ字状に形成された固定羽根46が載着されている。この固定羽根46には、その長手方向の平面部に矩形状の複数の通路開口44がスライド羽根の通流口48を閉鎖するメクラ部としての閉鎖部46aを隔てて所定の間隔で開口されている。また、断面略コ字状の幅方向の両端部60、60は縦壁22の外面に密着されて複数の螺子62で縦壁22に螺合固定されている。なお、固定羽根46の幅方向の両端部60、60は縦壁22の内面側に密着固定させてもよい。また、縦壁22の上端からこの固定羽根の本体部としての閉鎖部46aを一体的に、あるいは一体成型により構成しても良い。
【0031】
前記スライド羽根50は、固定羽根46と同様に薄金属板を素材とし、かつ固定羽根46の上面に密着して長手方向にスライドできる様に形成されている。このスライド羽根50の長手方向の平面部に、前記固定羽根46の通路開口44と同一矩形状の複数の通流口48が、閉鎖部としての羽根本体部50aを隔てて通路開口44の相互の間隔と同一の間隔をおいて開口されている。更に、断面略コ字状のスライド羽根50の幅方向の両端部64、64の内壁面は、固定羽根46の幅方向の両端部60、60の外壁面に密着摺動状に設けられ、かつ両端部60、60に螺合固定した各螺子62と対応した位置には、同螺子62に係合しつつスライド羽根50を長手方向にスライド案内させる複数の案内長孔66が開孔されている。この案内長孔66は、図4に示す固定羽根46の通路開口44の長手方向の長さLよりも短く開孔されている。例えば略0.7L程度の長さを有している。
【0032】
これにより、スライド羽根50は、その両端部64、64に設けた案内長孔66、66が固定羽根46の両端部60、60側の螺子62、62に係合してスライド移動する。例えば、図4、図5上で矢印(イ)方向へスライド羽根50がスライドして案内長孔66、66の左方端が螺子62、62に係着して停止した状態では、スライド羽根50の各通流口48と固定羽根46の通路開口44との連通開口S1は全開状態となって連通する。次に、相互に全開状態に連通された状態からスライド羽根50を矢印(ロ)方向へスライドさせると連通開口S1は徐々に縮小され、図3に示す様に、案内長孔66、66の右方端に螺子62、62が係着した時には、固定羽根の通路開口44とスライド羽根の通流口48との連通開口S2は全開状態の連通開口S1の略30%程度の連通面積を保持し、固定羽根の通路開口44はスライド羽根50で完全閉鎖されることがない。このように、案内長孔66は、スライド羽根50のスライド移動を案内しつつそのスライド移動量を規制するストッパとして機能する。すなわち、同長孔66の右方端は右方端スットパであり、左方端は左方端ストッパである。
【0033】
従って、スライド羽根50が最閉鎖方向位置に移動したときでも、固定羽根46の各通路開口44は全閉状態になることがなく所要の連通面積を保持する。逆にスライド羽根50が全開状態に移動したときには、固定羽根46とスライド羽根50との連通開口S1の面積が増大することとなる。
【0034】
すなわち、図5からも明らかなように、本実施例においてスライド羽根50の通流口48のスライド方向長さYと、隣接する通流口48との仕切り部分となるスライド羽根50本体部分の閉鎖部(メクラ部)のスライド方向長さZは、約5:3に設定されている。これに対し、例えば開口を全閉とする従来型の調整機構では、通流口の長さYとメクラ部分の長さZはほぼ一致した長さが必要である。この点、本発明の吹出口装置のように、最閉鎖方向位置でも所要の連通面積を保持するようにスライド羽根を移動させるような構成としておけば、予め固定羽根46の通路開口44の開口面積を大きく設定し、かつ、これに対してスライドしながら連通開口を変化させるスライド羽根50の通流口48も同様に大きく設定することにより、全開状態の連通開口面積としての基部開口20全体(吹出口枠40自体の上部開口全体)に対する開口率は結果として全閉型構造よりも大きなものとなり、これによって、全開時の圧力損失を大幅に小さなものとし、精度の高い風量調整機能を実現させることができる。また、これらの吹出口について開口全体を全閉状態とする必要性自体はほとんどなく、吹出量自体の調整を簡易に行なうのみで良い。
【0035】
また、スライド羽根は最閉鎖方向位置で停止するように位置決めされており、予め最も頻度が高い設定を行なう部分に停止位置を設定してストッパ等を設置しておけば、単に最閉鎖方向位置にスライド羽根を移動させるだけで、簡単に好ましい羽根の位置設定ができ、よって、室内在室者等の専門の製造業者以外の者でも簡単に操作を行なえるものである。
【0036】
また、スライド羽根50は固定羽根46の上面で密着摺動し、更に、断面略コ字状に形成された幅方向の両端部が、縦壁22の対向した壁面側に密着摺動しつつスライド移動するため、摺動時は勿論のこと、スライド羽根50の通流口48内を空調空気が高速で通過してもガタつきが全くなく、振動や騒音を発生することもない。
【0037】
更に、図7、図8に示す様に、本実施例に係るスライド風量調整機構42は、スライド羽根50の通流口48が固定羽根46の通路開口44に一致する様に最全開方向位置に変位させた時には、基部開口20の上端側の各連通開口S1を通過する風速と、額縁部18内の吹出開口16を通過する風速が等しくなる様に設定されている。
【0038】
即ち、スライド羽根50の全開状態における相互に一致した通路開口44と通流口48との各連通開口S1の全面積と、縦壁22内に設置された風向調整羽根体24、24の上下端の開口幅Kにより形成される空気流路の流れ方向投影の全面積とが略同一になる様に形成されている。これにより、例えばスライド羽根50を全開状態にしておけば、風量調整機構側42の連通開口部分と、額縁部18の風向調整羽根体の空気流路部分との風速が同じであるから、吹出口箱11の内部側などで雑音、騒音、振動等を生じさせることがないだけでなく、風向調整羽根体24を回動させて風向を調整しても、室内額縁部側の流速が早くなるだけだから、騒音を生じさせず、また、生じても簡単に消音対策を行なうことができるものである。
【0039】
図3、図4、図5に示す様に、スライド羽根50は、縦壁22の基部開口20の長手方向に対して複数個に分割され、かつ、これらの分割されたスライド羽根50は相互に脱着自在に連結されている。即ち、実施例においては、縦壁22の上面中央位置に設置された馬蹄型係止体52の両側に左右に分割されたスライド羽根50、50が配置され、このスライド羽根50、50は、中央部に馬蹄型係止体52の締付ボルト56を通係させた案内長孔68を開孔させた連結長板70で相互に連結されている。
【0040】
図3、図5に示す様に、連結長板70の両端は、左右スライド羽根板50、50の端部上面に載着されて各々止め螺子72、72で連結され、これによってこれら左右のスライド羽根板50、50は該連結長板70によって連結され、これらは一体的にスライド移動する。更に左側のスライド羽根50においては、止め螺子72の下方の固定羽根46に案内長孔74が開孔され、この案内長孔74の下面側から止め螺子72にスライド操作のための中空円筒状の調整軸76が螺着されている。また、右側のスライド羽根50においても、その右側端寄り位置において止め螺子72が下面の固定羽根46に開孔させた案内長孔74へ貫通され、該案内長孔74の下面側から止め螺子72に調整軸76が螺着されている。図に示すように、該調整軸の内壁側に刻設された雌螺子の上部側が止め螺子72に螺合している。そして、その螺合部分から下方側に中空筒状の調整軸の中空部が形成されている。この中空部分に下方側から操作用の棒などを用いて差し込み係合させ、所要の移動方向にスライド移動させて連通開口を調整することとなる。
【0041】
これにより、額縁部18の下面側の吹出開口16から風向調整羽根体24、24の間隔を経由して適宜なボックスドライバー等をいずれかの調整軸76に係着させ、連結長板70で連結させた左右スライド羽根50、50を均等にスライドさせて基部開口20側の開口幅を全開状態から所要の連通開口を保持した閉鎖方向へスライド移動でき、室内額縁部18の吹出開口16から均一に空調空気を吹出すことができる。また、室内側の状態に応じては、図6に示す様に、連結長板70を取り外し、分割した左右のスライド羽根50、50を個別に移動させ、例えば右側のスライド羽根50は、連通開口S1を全開状態にスライドさせ、左側のスライド羽根50は、連通開口S2を絞った状態に閉鎖して空調空気の吹出風量を部分的に調整できる。
【0042】
上記した様に、吹出口装置10は、空調空気の風量、風向を確実かつ容易に制御できるばかりでなく、額縁部18を含んで縦壁22とスライド風量調整機構42が一体的に設けられているから、吹出口箱11の下面の開口12に吹出口装置10を押しあげ、押し込んで装着するだけで風量及び風向調整のための機構を実現でき、施工工程が簡略化されて、作業時間短縮、作業コストの低廉化を達成できる。同時に風切り音等の発生を確実に防止できる。また、額縁部18の吹出開口16の下面側からスライド羽根50の連通口部分を確認して開閉操作を行えるため、空調空気の風量や風向を簡易、迅速に調整できる。
【0043】
更に、実施例では額縁部18と縦壁22とは一体成型され、その縦壁22のもとに、固定羽根46やスライド羽根50を一体的に構成できるから吹出口装置全体の製造コストが安価となると共に、スライド式のスライド羽根50の取付高さ位置を低くできる結果、目視による羽根開閉作業も非常に行い易くなる。
【0044】
なお、固定羽根46と、スライド羽根50は、実施例において、断面コ字状で縦壁22の上端を覆蓋する様に設けているが、必ずしもこれに限ることなく、例えば、縦壁22内に内接するようなコ字枠構造として相互に密着摺動させたり、断面視で山型状、半円型状等に形成したり、或は固定羽根46の下面側でスライド羽根50が密着摺動する様に形成してもよい。
【0045】
また、固定羽根の通路開口44やスライド羽根の通流口48の形状も、矩形状に実施しているが、これに限ることなく、例えば、同一面積の円形、三角形、多角形、並列長孔、その他の任意の形状としても良い。
【0046】
また、実施例では空調の端末部分のダクトの端部に連通接続させた吹出口箱(空調チャンバー)の下端側に本吹出口装置を施工するようにしているが、ライン型の吹出口であればいずれのタイプの吹出口についても適用できるものであり、例えば、システムライン型のライン型吹出口についても必要に応じて適用しても良い。
【0047】
次に、本発明に係る吹出口装置の作用を説明する。
本発明に係る吹出口装置10は、図1、図2に示す様に、天井空間Tにおいてダクト等に接続された吹出口箱11等の下面の開口12に対し、室内R側から額縁部18を作業者が把持して挿入し、上方に向けて押し込む。そして、装置10は、縦壁22の上面側に設置された各馬蹄形係止体52を介して固定される。すなわち、馬蹄形係止体52は、吹出口枠14の縦枠板26の下端の内曲げフック35に上から載着状に係着される馬蹄形係止金具58と、この金具58の中央部分を上下方向に貫通して設けられた締め付けボルト56を含む。
【0048】
これによって、本装置10を風向調整羽根体24側を下面側にした状態で上方に押し込み、図示しない縦壁22にまたがるように固定させたコ字金具の螺着孔に該ボルト56を螺着させて装置10全体を取り付ける。このようにすれば同時に額縁部18の周縁の受け縁36の上面が天井板33に密着し装置10の取り付けが完了する。
なお、馬蹄形係止金具58の係着に間隙が発生して係止状態が甘い場合には、額縁部18の吹出開口16からドライバを挿入して締付ボルト56を調整して最適状に保持する。この状態で吹出口箱11の下面に接続した吹出口枠14内に供給された空調空気を額縁部18の吹出開口16から室内R側へ吹出して室内の空気調和を図るものである。
【0049】
そこで、室内側へ吹き出される空調空気の風量を調整するときには、縦壁22内の風向調整羽根体24、24の上下開口が鉛直方向に位置する様に回動した後で、スライド風量調整機構42のスライド羽根50の端部側に連結して固定羽根46の案内長孔68から垂下された調整軸76に、吹出開口16からボックスドライバー等を挿入して係着させ、吹出開口16の長手方向に移動させながらスライド羽根50を摺動させる。例えば、図4上で矢印(イ)方向へ移動させると固定羽根46の通路開口44とスライド羽根50の通流口48との連通開口は、各通流口48が通路開口44に徐々に連通して増大し、通流口48と通路開口44が完全連通した全開状態で連通開口S1となる。また、矢印(ロ)方向へ移動させると、連通開口S1は全開状態から徐々に縮小し、連通開口はスライド羽根46の両端部の案内長孔66と螺子62との係合で規制される。この最閉鎖方向位置において、連通開口S2は全閉状態になることなく、流路開口44と通流口48との所要の連通面積、例えば、全開状態の連通開口S1の略30%程度の面積を保持する。
【0050】
このように、スライド羽根50のスライドで連通開口Sが全開状態から所要の連通面積を保持した状態で閉鎖状態とし、これによって全開状態における連通面積の基部開口20全体に対する開口の割り合いを増加させることとなる結果、スライド羽根の全開状態における空気の圧力損失が小さくなり、額縁部18の吹出開口16から吹出す空調空気の風量、風向を確実かつ容易に制御できることとなる。スライド羽根50のスライドで連通開口Sを必要な面積に保持して調整した後で風向調整羽根体24、24の上下開口幅Kの向きを鉛直方向や、或は斜め下方へ傾斜させて吹出し方向を調整する。
【0051】
このときに、各連通開口Sは均等面積となって額縁部18の吹出開口16から吹き出されるが、なかには、吹出開口16から吹出される空調空気をパーテイション等の移動仕切によって区分したいときには、吹出口装置10を接続ダクト14の下面の開口12から取り外し、左右のスライド羽根50、50の連結を解除した後で左右のスライド羽根50、50を個別に移動させ、例えば右側のスライド羽根50を全開状態に、左側のスライド羽根50は、連通開口を絞った状態に閉鎖して空調空気の吹出しを部分的に調整するものである。
【0052】
本発明に係るライン型吹出口装置は上記した実施例構成にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の本質を逸脱しない範囲において任意の改変を加えても良い。
【0053】
【発明の効果】
以上、説明した様に請求項1に係るライン型吹出口装置は、下面に長矩形の開口を有した吹出口箱の前記開口近縁に装着されるライン型吹出口装置であって、前記吹出口装置は、前記開口に嵌着され吹出開口を形成する室内額縁部と、この額縁部と一体的に固定され、該額縁部に対して略直角状に縦方向に囲周して設けられ上端部に基部開口を形成する縦壁と、前記吹出開口近縁に取り付けられた風向調整羽根体とを有し、前記縦壁の基部開口には、1個又は複数の通路開口を備えた固定羽根と、通流口を有するスライド羽根と、を有し、これら通路開口と通流口との連通開口面積を変化させつつ前記基部開口を開閉するスライド風量調整機構が設けられ、前記スライド羽根が最閉鎖方向位置にある時には前記基部開口を全閉状態とすることなく、所要の連通面積を保持するから、最閉鎖方向位置でも保持される連通面積のぶんだけ、すなわち、スライド移動量が少ないぶんだけ大きな全開連通面積を確保でき、これによって設定する全開時の連通面積は基部開口全体の面積に対して、全閉時の連通を全く行なわない全閉型の装置に比較してより大きな連通面積を確保できる結果、スライド羽根の全開状態における空気の圧力損失が小さく、従って、額縁部の吹出開口から吹出す空調空気の風量、風向を確実かつ容易に制御でき、また、空調の精度が大幅に高くなって室内の空気調和を効率よく行える。また、これによって、この連通開口部分の風速を、額縁部側から吹き出す風速よりも大きいかあるいは同じように設定でき、したがって、騒音、雑音、風切り音等の発生をも効果的に防止することが可能である。また、額縁部を含んで縦壁とスライド羽根の風量調整機構が一体的に設けられているから、天井面に設置した吹出口箱の下面開口に吹出口装置をワンタッチで装着するだけで風量及び風向調整のための機構を実現でき、施工工程が簡略化されて、作業時間短縮、作業コストの低廉化を達成できる。また、額縁部の吹出開口の下面側からスライド羽根の連通口部分を確認して開閉操作を行えるため、空調空気の風速や風向を簡易、迅速に調整できる。更に、額縁部と縦壁とは一体成型され、その縦壁のもとに、固定羽根やスライド羽根を一体的に構成できるから吹出口装置全体の製造コストが安価となると共に、スライド式のスライド羽根の取付高さ位置を低くできる結果、目視による羽根開閉作業も非常に行い易い。
【0054】
また、請求項2によれば、前記スライド羽根を最開放方向位置に変位させた時に、該基部開口の連通開口を通過する風速と、前記吹出開口を通過する風速が等しくなるように設定されてなることにより、スライド羽根を全開させたときに、風上側に位置する風量調整機構による基部開口の開口面積と室内に面する側の吹出開口面積とが略同一となって空気の圧力損失が小さくなり、室内に直面する額縁部付近で風切り音と共に雑音、振動等が発生することがなく、室内の空気調和の実効を達成できる。また、風量調整の際の風量の設定が分かりやすく、設計上についても簡単に行なえるようになる。
【0055】
また、請求項3によれば、前記スライド風量調整機構は、前記縦壁の上端の基部開口に水平状に取り付けられ、1個又は複数の通路開口を備えた固定羽根を有し、前記スライド羽根は、前記基部開口を上方から覆蓋しつつ前記固定羽根に対して密着摺動し、対向する縦壁にまたがるようにして断面略コ字状に設けられ、かつ、両縦壁に密着摺動しつつスライド移動することにより、縦壁の上端に設けた固定羽根の上面に密着摺動するスライド羽根は、コ字状の両端部が対向した縦壁の上端に同じく密着摺動して安定保持されるため、摺動時は勿論のこと、スライド羽根内の通流口を空調空気が高速で通過してもガタつきが全くなく、振動や騒音を発生することがない。
【0056】
また、請求項4によれば、前記スライド羽根は、前記基部開口の長手方向に対して複数個に分割され、かつ、これらの分割されたスライド羽根は相互に脱着自在に連結されてなることにより、連結具で相互に連結された複数の分割スライド板を均等にスライド移動させて室内額縁部の吹出開口から均一に空調空気を吹出したり、或は、室内側の状態に応じて連結具を取りはずし、分割スライド羽根を個別に移動させて空調空気の吹出風量を部分的に調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るライン型吹出口装置を、空調チャンバーに垂下した接続ダクトの下面開口内に嵌着させた状態を示した空調チャンバーの側面中央一部縦断説明図である。
【図2】図1に示すチャンバーの正面中央縦断説明図である。
【図3】スライド羽根を閉鎖方向に移動させ、連通開口を一部保持した状態のライン型吹出口装置の一部切欠斜視図である。
【図4】スライド羽根をスライドさせて連通開口が全開状態にあるライン型吹出口装置の一部切欠平面図である。
【図5】同じく連通開口が全開状態にあるライン型吹出口装置のスライド羽根の連結部を示した一部平面図である。
【図6】連結部を切り離して一方のスライド羽根を全開状態に、他方のスライド羽根を半閉鎖状態に保持させた状態を示す一部省略平面図である。
【図7】図4のA−A線拡大断面図である。
【図8】図5のB−B線拡大断面図である。
【図9】風向調整羽根体、固定羽根、スライド羽根を取り除いて平面から見た一部省略平面説明図である。
【符号の説明】
10 ライン型吹出口装置
11 吹出口箱
12 開口
13 本体
14 吹出口枠
16 吹出開口
18 額縁部
20 基部開口
22 縦壁
24 風向調整羽根体
42 スライド風量調整機構
44 通路開口
46 固定羽根
48 通流口
50 スライド羽根
70 連結長板
S 連通開口
T 天井空間
R 室内

Claims (4)

  1. 下面に長矩形の開口を有した吹出口箱の前記開口近縁に装着されるライン型吹出口装置であって、
    前記吹出口装置は、前記開口に嵌着され吹出開口を形成する室内額縁部と、 この額縁部と一体的に固定され、該額縁部に対して略直角状に縦方向に囲周して設けられ上端部に基部開口を形成する縦壁と、
    前記吹出開口近縁に取り付けられた風向調整羽根体と、を有し、
    前記縦壁の基部開口には、1個又は複数の通路開口を備えた固定羽根と、通流口を有するスライド羽根と、を有し、これら通路開口と通流口との連通開口面積を変化させつつ前記基部開口を開閉するスライド風量調整機構が設けられ、
    前記スライド羽根が最閉鎖方向位置にある時には前記基部開口を全閉状態とすることなく、所要の連通面積を保持することを特徴とするライン型吹出口装置。
  2. 前記スライド羽根を最開放方向位置に変位させた時に、該基部開口の連通開口を通過する風速と、前記吹出開口を通過する風速が等しくなるように設定されてなる請求項1記載のライン型吹出口装置。
  3. 前記固定羽根は前記基部開口を水平状に閉鎖するように設けられ、
    前記スライド羽根は、前記固定羽根に対して密着摺動し、かつ、対向する縦壁にまたがるようにして断面略コ字状に設けられ、さらに、両縦壁に密着摺動しつつスライド移動することを特徴とする請求項1または2記載のライン型吹出口装置。
  4. 前記スライド羽根は、前記基部開口の長手方向に対して複数個に分割され、かつ、これらの分割されたスライド羽根は相互に脱着自在に連結されてなる請求項1ないし3のいずれかに記載のライン型吹出口装置。
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