JP3729651B2 - 空気調和機の室内ユニット据付装置 - Google Patents

空気調和機の室内ユニット据付装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3729651B2
JP3729651B2 JP22454398A JP22454398A JP3729651B2 JP 3729651 B2 JP3729651 B2 JP 3729651B2 JP 22454398 A JP22454398 A JP 22454398A JP 22454398 A JP22454398 A JP 22454398A JP 3729651 B2 JP3729651 B2 JP 3729651B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
indoor unit
plate
installation
installation plate
air conditioner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP22454398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000055453A (ja
Inventor
敏章 山田
島村  裕二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP22454398A priority Critical patent/JP3729651B2/ja
Publication of JP2000055453A publication Critical patent/JP2000055453A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3729651B2 publication Critical patent/JP3729651B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機の室内ユニット据付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
空気調和機の室内ユニット据付装置の従来技術について説明する。図11は該室内ユニット装置の概略図である。据付板31に設けた取付穴32に夫々ネジ(図示せず)を挿入して居室の壁面30にねじ込むことにより据付板31を壁面30に固定し、そして、この据付板31の上縁部に設けた係合爪33及び下部に設けた係合穴34に空気調和機の室内ユニット35の上縁部及び下部に設けた係合部(図示せず)を係合することにより、室内ユニット35を据付板31に取り付ける。
【0003】
据付板31の水平方向に対する位置決めは、天井面が水平である場合には、配管36を室外へ導出するために壁面30に設けた貫通穴37との関係を考慮に入れて、据付板31の左右両端における天井面との間隔や貫通穴37との間隔を測定して行う。又、天井面が水平でない場合には、据付板31の天面に水準器38を置いて水平を取る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した室内ユニット35の取付作業において、ドリルによって壁面30に形成される貫通穴37は予め決められた位置よりも数cmずれることがある。この貫通穴37の形成位置のバラツキがあるために、据付板31及び室内ユニット35を水平に且つ天井面と貫通穴37との間隔を考慮して取り付けても、配管36と貫通穴37との位置関係が適当にはならない。したがって、配管36を貫通穴35に通したときに配管36を構成する冷媒配管などが圧迫されて詰まったり、また室内ユニット35から貫通穴37の間で配管36が水平に保たれないといった不都合が生じる。
【0005】
このように室内ユニット35と貫通穴37との位置関係が不適当な場合のほか、室内ユニット35を取り付けてから据付板31が水平でないことが分かった場合、また据付板31が水平であっても取り付けた室内ユニット35が少し傾斜した状態に見える場合は、据付板31及び室内ユニット35の位置調整を必要とする。
【0006】
従来の空気調和機の室内ユニット据付装置で位置調整を行うには、据付板31より室内ユニット35を脱し、再度据付板31を位置調整した上で室内ユニット35を取り付け直していた。故に、室内ユニット35の取付作業はこの位置調整を必要とすることから多大な時間と手間がかかっていた。
【0007】
さらに、空気調和機の性能及び効果を十分に発揮させるために、室内ユニット35の設置位置は天井面と間隔を保つことが必要であり、且つ天井面に近いほどよいことを考慮しなければならず、据付板31の位置決めは難しい作業であった。
【0008】
又、室内ユニット35を据付板31に取り付けるために、据付板31の上縁部には係合爪33が2個設けられているが、室内ユニット35を持ち上げて据付板31に係合させるとき、係合爪33の位置をおおよそで見極め取り付けている場合が多い。故に、取付作業に時間がかかるとともに室内ユニット35に傷を付ける惧れもあった。
【0009】
本発明は上記課題をかんがみて成されたものであり、室内ユニットの据付作業が簡単にできる空気調和機の室内ユニット据付装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、本発明の空気調和機の室内ユニット据付装置は、居室の壁面に固定した据付板に空気調和機の室内ユニットを取り付けるための空気調和機の室内ユニット据付装置において、据付板は平坦な板体からなり、縦方向に細長い取付穴と横方向に細長い取付穴が壁面へのネジ固定用としてそれぞれ複数個配設され、据付板の上縁部に上止部を設けるとともに下縁部に下止部を設け、かつ室内ユニットの背面上縁部には上止部に対して左右横方向に摺動可能に係合する上係合部を設けるとともに下縁部には下止部に対して左右横方向に摺動可能に係合する下係合部を設け、据付板に対して室内ユニットの位置を摺動可能な範囲で、左右横方向に調整可能にしたことを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、室内ユニットを据付板に対してその上止部と下止部に沿って左右横方向に摺動させることができる。その結果、室内ユニットから伸びている配管を壁面の貫通穴に挿入する際に室内ユニットの取付位置の関係から配管を首尾よく挿入できない場合等、室内ユニットの取付位置を調整する必要があるとき、室内ユニットを据付板の上止部と下止部に沿って左右横方向に摺動させることで位置調整することができる。
【0012】
又、本発明の空気調和機の室内ユニット据付装置は、上記構成の室内ユニット据付装置において、据付板の上止部は据付板の上縁部に沿って延在するとともに、据付板の下止部は横長の係合穴を有し、この係合穴に対して下係合部が左右横方向に摺動可能に係合することを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、室内ユニットの上係合部は据付板の上止部に嵌合しながら左右方向に摺動することができ、室内ユニットの下係合部は据付板の下止部の係合穴に係合しながら左右方向に摺動することができる。このとき、室内ユニットの下係合部と据付板の下止部に設けた係合穴との係合により、室内ユニットと据付板の下縁部での係合は確実に行われる。
【0014】
又、本発明の空気調和機の室内ユニット据付装置は、居室の壁面に固定した据付板に空気調和機の室内ユニットを取り付けるための空気調和機の室内ユニット据付装置において、据付板の上部には上端に上止部を形成した上止板を上下に摺動可能に設けるとともに据付板の下端に下止部を設け、かつ室内ユニットの背面上縁部には上止部に係合する上係合部を設けるとともに下縁部には下止部に係合する下係合部を設け、かつ据付板の上縁部と上止板の間に据付板に対する上止板の高さを調整する調整ネジを設け、室内ユニットの上係合部は上止板の上止部に左右横方向に摺動可能に係合するとともに、室内ユニットの下係合部は据付板の下止部に左右横方向に摺動可能に係合し、据付板に対して室内ユニットの位置を摺動可能な範囲で、左右横方向に調整可能にしたことを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、調整ネジの操作で据付板に対する上止板の高さを調整することにより、室内ユニットを据付板に対して上下方向に移動させることができる。その結果、室内ユニットから伸びている配管を壁面の貫通穴に挿入する際に室内ユニットの取付位置の関係から配管を首尾よく挿入できない場合等、室内ユニットの取付位置を調整する必要があるとき、上止板を据付板に対して上下方向に移動させることで室内ユニットを位置調整することができる。また、室内ユニットを据付板に沿って左右方向に摺動させるとともに調整ネジの操作で据付板に対する上止板の高さを上下方向に移動することができ、室内ユニットの左右並びに上下方向の位置調整ができる。
【0018】
又、本発明の空気調和機の室内ユニット据付装置は、上記構成の室内ユニット据付装置において、上止板は据付板の中心より左右両側に夫々設けられていることを特徴とするこの構成によれば、調整ネジの操作で据付板に対する各上止板の高さを個別に調整することにより、室内ユニットの上下方向だけでなく傾きの調整ができる。
【0019】
又、本発明の空気調和機の室内ユニット据付装置は、上記構成の室内ユニット据付装置において、各上止板は据付板の中心に近い位置を支点に回転可能に設けることを特徴とする。この構成によれば、調整ネジの操作で各上止板を回転させて据付板に対する各上止板の高さを個別に調整することにより、室内ユニットの上下方向及び傾きの調整ができる。
【0020】
又、本発明の空気調和機の室内ユニット据付装置は、居室の壁面に固定した据付板に空気調和機の室内ユニットを取り付けるための空気調和機の室内ユニット据付装置において、据付板の上縁部に上止部を設けるとともに下縁部に下止部を設け、かつ室内ユニットの背面上縁部には上止部に係合する上係合部を設けるとともに下縁部には下止部に係合する下係合部を設け、かつ上止部には該上止部から上方に延在するマーク部材を設けたことを特徴とする。この構成によれば、室内ユニットを据付板に取り付ける際、マーク部材を目印にして室内ユニットを据付板にあてがい据付板の上止部に室内ユニットの上係合部を係合する。
【0021】
又、本発明の空気調和機の室内ユニット据付装置は、上記構成の室内ユニット据付装置において、マーク部材は上止部から延在した長さが居室の天井面から据付板までの距離と同じとしたことを特徴とする。この構成によれば、マーク部材の上端が天井面に達するように据付板を位置決めすれば、簡単に据付板を所望の位置に固定することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図に従って詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1及び図2は本発明の第1実施形態にかゝる空気調和機の室内ユニット据付装置で空気調和機の室内ユニットを居室の壁面に取り付けた状態を示す側断面図及び分解斜視図である。これらの図に示すように、室内ユニット1は据付板2によって、居室の壁面に取り付けられるようになっている。
【0023】
室内ユニット1と据付板2の関係を説明する前に、室内ユニット1の構成について説明する。この室内ユニット1の内部構成は一般的な構成であり、図1に示すように室内ユニット1の前面パネル3は、その前面並びに上面に吸込口4a及び4bを備えるとともにこれら吸込口4a,4bより下方の位置に吹出口5を形成している。そして、この吹出口5には空気の吹き出し方向を上下方向に案内する上下風向調節板6と左右方向に案内する左右風向調節板7とが設けられている。
【0024】
室内ユニット1内には、側面の略々中央に送風ファン10が配置され、該送風ファン10の駆動により上記吸込口4a,4bより吸い込んだ空気を空気ガイド1aで上記吹出口5に導くように構成している。又、8は上記送風ファン10と上記吸込口4a,4bとの間に配置されたフィルタであり、送風ファン10の駆動によって室内ユニット1内に入る空気中の塵芥を除去するものである。
【0025】
9a、9b及び9cは、このフィルタ8と上記送風ファン10との間に配置された熱交換器であり、3つに区分されている。又、1dは配管23(図2参照)を収納する凹部である。
【0026】
以上の構成において、送風ファン10の駆動に基づいて、吸込口4a,4bより吸い込まれた空気は、途中フィルタ8で塵芥を除去された後、各熱交換器9a,9b,9cで熱交換され、その後送風ファン10を通過した後、吹出口5より上下風向調節板6及び左右風向調節板7で調節された方向に居室内に吹き出される。
【0027】
室内ユニット1の内部は上述のように構成されているが、次いで上記据付板2の構成並びに室内ユニット1との関係について説明する。図3は据付板2の正面図であり、図4はその底面図である。図2及び図3に示すように、据付板2は下縁部に2個の延出部2aを設けた平坦な板体からなり、板面の左右半分の夫々中程に縦方向に細長い取付穴2bと横方向に細長い取付穴2cとを夫々複数個配設している。
【0028】
据付板2は、これら取付穴2b,2cにネジ11(図3では一部の取付穴2cに嵌合するもののみ図示)を挿入して居室の壁面12(図1参照)にねじ込むことにより、該壁面12に固定されている。勿論各取付穴2b,2cは細長い形状であるから、ネジ11を完全にねじ込む前に各取付穴2b,2cに沿って据付板2を左右上下に摺動させることにより、壁面12に対する左右並びに上下方向の位置調整ができる構成になっている。
【0029】
13は上記据付板2の上縁部に該上縁部に沿って長く形成した上止部であり、上記室内ユニット1の後面上縁部に形成した上係合部1b(図1参照)が係脱自在で、しかも横方向に摺動可能に係合できるようになっている。又、この上係合部1bは室内ユニット1の上縁部に沿って細長く形成した1つの係合部であっても良く、又室内ユニット1の上縁部に沿って略等間隔に複数個設ける構成でも良い。
【0030】
14は上記延出部2aの下端に形成した下止部であり、図4に示すように該下止部14には横長の係合穴14aが備えられている。図5は据付板2の下止部14での断面図である。係合穴14aには上記室内ユニット1の後面下縁部に形成された下係合部となる下係合爪1cが係脱自在で、しかも横方向に摺動可能に係合できるようになっている。尚、図4には係合穴14aに係合する下係合爪1cが図示されている。
【0031】
このように据付板2を構成し、該据付板2を居室の壁面12にネジ11で水平に固定した後、室内ユニット1を持ち上げて上係合部1bを上記据付板2の上止部13に係合するとともに下係合爪1cを据付板2の下止部14に設けた係合穴14aに係合することにより、室内ユニット1を据付板2に取り付けることができる。
【0032】
この室内ユニット1の取付時に、壁面12に設けた貫通穴15(図2参照)と据付板2との位置関係から、この貫通穴15への配管23の挿入に支障が生じることがある。これは、貫通穴15を開ける際、ドリルによる開口作業の不首尾からずれたものであり、数cmのずれになることもある。
【0033】
このようなずれがある場合、室内ユニット1の上係合部1bと下係合爪1cは据付板2の上下止部13,14に沿って摺動可能であることから、上記室内ユニット1を左右方向に移動させてずれ量に応じた位置調整を行うことができる。この左右方向への位置調整は各3cm程度の余裕があれば達成できる。
【0034】
図6は一般に空気調和機に備えられる配管23の断面図である。配管23は冷媒配管16a,16b、連絡線16c、ドレンホース16dの他、吸排気機能を持つ空気調和機で必要な吸気・換気用のダクト16eから成る。
【0035】
本実施形態では上述した位置調整ができることにより、この配管16を貫通穴15に挿入しても各管が圧迫されて詰まったり、室内ユニット1から貫通穴15の間で配管23が水平に保たれないといった不都合は生じない。又、上記位置調整は据付板2及び室内ユニット1を設置した後に行うことができるので、その作業は簡単で従来よりもかかる時間を短縮することができる。
【0036】
[第2実施形態]
この第2実施形態は、上記第1実施形態ではできなかった室内ユニット1の取付後の上下方向の位置の微調整を可能にするものである。尚、以下に説明する以外の構成については第1実施形態と同様である。
【0037】
図7は本実施形態における据付板2の平面図である。図に示すように、この第2実施形態では、第1実施形態で据付板2の上縁部に一体に形成していた上止部13(図1参照)に替えて、据付板2の中心より左右両側の後面の位置に夫々横長の上止板17を軸18を中心に回転できるように枢支している。
【0038】
この軸18は据付板2の中心側に位置しており、上止板17における軸18よりも外側では自由端となって据付板2に設けられたガイドピン19に係合し上下に円弧状に伸びるガイドスリット17aが設けられている(図7では一方のガイドスリット17a及びガイドピン19のみ図示)。又、この上止板17の上縁部は室内ユニット1の上係合部1b(図1参照)を係合するために係合部17bを形成している。
【0039】
20は上記据付板2の上縁部において上止板17の近くに設けたナット部であり、該ナット部20には調整ネジ21が螺合されている。図8は図7におけるナット部20付近の拡大図であり、図9はその断面図である。図7乃至図9では一方のナット部20、調整ネジ21、及び後述する調整用傾斜溝22について図示しているが、他方についてもこれと同様の構成である。
【0040】
この調整ネジ21は、その先端部を上止板17の自由端側の端部に形成した調整用傾斜溝22に挿入している。調整ネジ21を回転させて、その先端部を調整用傾斜溝22の傾斜面に沿って図中、左右に摺動させると、上止板17は軸18を中心に回転して据付板2に対する上止板17の高さを調整できるようになっている。図8における一点鎖線17'は調整ネジ21を挿入方向に移動させたことで持ち上がった上止板を示している。
【0041】
ここでは図示しない据付板2の係合穴14a(図5参照)及び室内ユニット1の下係合爪1c(図5参照)は、上止板17の位置調整によって室内ユニット1が移動しても係合が保たれるように、十分な寸法の余裕をもって構成されている。本実施形態では、室内ユニット1の下係合爪1cが据付板2の係合穴14a内で摺動可能に移動できるため、室内ユニット1の高さ調整を支障なく行うことができる。
【0042】
上記のように上止板17を構成している第2実施形態において、室内ユニット1を据付板2に取り付ける作業は上記第1実施形態と同様に据付板2を居室の壁面12(図1参照)にネジ11(図3参照)で水平に固定した後、室内ユニット1を持ち上げて上係合部1bを上記上止板17の係合部17bに係合するとともに下係合爪1cを据付板2の係合穴14aに係合することにより、室内ユニット1を据付板2に取り付けることができる。
【0043】
そして、室内ユニット1を据付板2に取り付けた後、室内ユニット1の高さが適当でない場合には、左右両方の調整ネジ21にドライバー(図示せず)をあてがって各調整ネジ21を左右いずれかの方向に回転させ、各調整ネジ21の先端部で調整用傾斜溝22を介して上止板17を軸18を中心に回転させることにより、据付板2に対する上止板17の高さを変化させ、結果的に室内ユニット1の高さを調整することができる。
【0044】
室内ユニット1の左右の傾きが適当でない場合には、左右何れかの調整ネジ21を操作して上止板17を軸18を中心に回転させることにより、据付板2に対する上止板17の高さを変化させ、結果的に室内ユニット1の傾きを調整することができる。このように、上記位置調整は据付板2及び室内ユニット1を設置した後に行うことができるので、その作業は簡単で従来よりもかかる時間を短縮することができる。
【0045】
尚、上記調整ネジ21と調整用傾斜溝22の関係に代えて、調整ネジ21に先端部へいくほど径が小さくなるように傾斜面を設けるとともに上止板17に該調整ネジ21の先端部より直径の大きな調整用溝を設け、かつ上記調整ネジの先端傾斜面を調整用溝の入口上縁に当接させることにより、調整ネジの回転に基づいて先端傾斜面で調整用溝の入口上縁を介して上止板17を上下させ、室内ユニット1の高さ及び傾きの調整が行える。
【0046】
上記第2実施形態は据付板2の左右両側に各々上止板17を設けたものであり、これら両上止板17を一方の端部に設けた調整ネジ21により軸18を中心にして個別に回転させ、室内ユニット1の傾き及び高さを調整する。これに対して、上止板を据付板の左右両面に跨がる一枚の板材で形成し、この一枚の上止板を据付板に対し上下に摺動できるように据付板に備えるとともに、上止板の両側の端部で据付板との間に夫々調整ネジを設けてもよい。この構成では、調整ネジを回転調整することにより上止板を据付板に対して上下に摺動させ、室内ユニットの高さを調整することができる。
【0047】
又、据付板の左右両側に各々上止板を設け、これらを据付板に対し上下に摺動できるように据付板に備えるとともに、各上止板の両側の端部で据付板との間に夫々調整ネジを設けてもよい。この構成では、調整ネジを回転調整することにより据付板に対して両上止板を個別に上下に摺動させ、室内ユニットの高さ及び傾きを調整することができる。
【0048】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態における以下の説明以外の構成は従来技術(図11参照)と同様である。図10は本実施形態の据付板2の平面図である。尚、ここでは、図11に示すような壁面30に固定するための取付穴32や、室内ユニット35を取り付けるための係合穴34は図示していない。
【0049】
本実施形態では据付板2の上縁部の左右の2カ所に上止爪23を設け、この上止爪23に柔軟なゴム又はプラスチックといった材料で成型されたマーク部材24を設けている。マーク部材24は上止爪23から上方に延在しており、据付板2の天面からマーク部材24の上端までの長さを、据付板2を壁面に固定したときの天井面からの距離と同じにしている。
【0050】
室内ユニット35(図11参照)を据付板2に取り付ける作業は、上記第1及び第2実施形態と同様に、据付板2を居室の壁面にネジ(図示せず)で水平に固定した後、上記室内ユニットを持ち上げてその上縁部に設けた上係合部(図示せず)を据付板2の上止爪23に係合させる。また、上記室内ユニットの下部に設けられた下係合部(図示せず)を据付板2の係合穴34(図11参照)に係合させる。
【0051】
そして、この取付時にマーク部材24を目標に室内ユニットを据付板2にあてがえば、据付板2の上止爪23に上記室内ユニットの上係合部を簡単に係合させることができる。又、上記上係合部が係合するのに伴ってマーク部材24は壁面方向に折れ曲がるので、作業に支障は生じない。
【0052】
さらに、据付板2を壁面に固定するとき、マーク部材24の上端が天井面に達するところで据付板2を位置決めすると、この据付板2は天井面から所望の間隔をもった位置に固定されることになる。又、据付板2の水平も容易に得ることができる。したがって、本実施形態によるとその取付作業は簡単で、従来に比べて時間を短縮することができる。
【0053】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成されるものであり、室内ユニットから延びる配管を壁面の貫通穴に挿入する際に室内ユニットの取付位置の関係から配管を首尾よく挿入できない場合や、室内ユニットの位置や傾きが適当でない場合、室内ユニットの取付位置の調整を必要とする。本発明の空気調和機の室内ユニット据付装置によると、室内ユニットを据付板の上止部と下止部に沿って左右横方向に摺動させることでその位置調整を行うことができる。
【0054】
又、本発明の空気調和機の室内ユニット据付装置では、調整ネジを操作して据付板に対する上止板の高さを調整することにより室内ユニットの上下方向の位置調整ができ、また室内ユニットの左右横方向の摺動と調整ネジの操作によって上下、左右方向の位置調整ができる。さらに、本発明の空気調和機の室内ユニット据付装置では、左右両側に設けられた上止板により室内ユニットの傾きを調整することができる。
【0055】
故に、位置調整のために室内ユニットと据付板を取り付け直す必要がなく、従来に比べてその作業は簡単で時間が短縮される。
【0056】
又、本発明の空気調和機の室内ユニット据付装置によると、室内ユニットを据付板に取り付ける際、マーク部材を目印にして室内ユニットを据付板にあてがって取り付けるので、極めて簡単に室内ユニットを据付板に取り付けることができる。
【0057】
又、本発明の空気調和機の室内ユニット据付装置によると、マーク部材の上端が天井面に達した位置で据付板を固定すればよいことから、困難であった据付板の位置決めを簡単に行うことができ、作業にかかる時間が短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る空気調和機の室内ユニット据付装置を以て壁面に室内ユニットを取り付けた状態を示す側断面図である。
【図2】 同空気調和機の室内ユニット据付装置において、据付板より室内ユニットを取り外した状態を示す分解図である。
【図3】 同空気調和機の室内ユニット据え付装置における据付板の正面図である。
【図4】 同空気調和機の室内ユニット据え付装置における据付板の底面図である。
【図5】 同空気調和機の室内ユニット据え付装置における据付板の要部拡大断面図である。
【図6】 配管の内部を示す断面図である。
【図7】 本発明の第2実施形態に係る空気調和機の室内ユニット据付装置における据付板の要部を示す正面図である。
【図8】 同空気調和機の室内ユニット据付装置における据付板の要部を拡大して示す図である。
【図9】 同空気調和機の室内ユニット据付装置における据付板の要部を拡大して示す側面図である。
【図10】 本発明の第3実施形態に係る空気調和機の室内ユニット据付装置における据付板を示す図である。
【図11】 従来の空気調和機の室内ユニット据付装置を以て壁面に室内ユニットを取り付けた状態を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 室内ユニット
1b 上係合部
1c 下係合爪
2 据付板
8 フイルター
9a 熱交換器
9b 熱交換器
9c 熱交換器
10 送風ファン
13 上止部
14 下止部
14a 係合穴
17 上止板
18 軸
21 調整ネジ
22 調整用傾斜溝
23 上止爪
24 マーク部材

Claims (7)

  1. 居室の壁面に固定した据付板に空気調和機の室内ユニットを取り付けるための空気調和機の室内ユニット据付装置において、
    上記据付板は平坦な板体からなり、縦方向に細長い取付穴と横方向に細長い取付穴が壁面へのネジ固定用としてそれぞれ複数個配設され、上記据付板の上縁部に上止部を設けるとともに下縁部に下止部を設け、かつ上記室内ユニットの背面上縁部には上記上止部に対して左右横方向に摺動可能に係合する上係合部を設けるとともに下縁部には上記下止部に対して左右横方向に摺動可能に係合する下係合部を設け
    上記据付板に対して上記室内ユニットの位置を摺動可能な範囲で、左右横方向に調整可能にしたことを特徴とする空気調和機の室内ユニット据付装置。
  2. 上記据付板の上記上止部は上記据付板の上縁部に沿って延在するとともに、上記据付板の上記下止部は横長の係合穴を有し、該係合穴に対して上記下係合部が左右横方向に摺動可能に係合することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の室内ユニット据付装置。
  3. 居室の壁面に固定した据付板に空気調和機の室内ユニットを取り付けるための空気調和機の室内ユニット据付装置において、
    上記据付板の上部には上端に上止部を形成した上止板を上下に摺動可能に設けるとともに上記据付板の下端に下止部を設け、かつ上記室内ユニットの背面上縁部には上記上止部に係合する上係合部を設けるとともに下縁部には上記下止部に係合する下係合部を設け、かつ上記据付板の上縁部と上記上止板の間に上記据付板に対する上記上止板の高さを調整する調整ネジを設け、
    上記室内ユニットの上記上係合部は上記上止板の上記上止部に左右横方向に摺動可能に係合するとともに、上記室内ユニットの上記下係合部は上記据付板の上記下止部に左右横方向に摺動可能に係合し、
    上記据付板に対して上記室内ユニットの位置を摺動可能な範囲で、左右横方向に調整可能にしたことを特徴とする空気調和機の室内ユニット据付装置。
  4. 上記上止板は上記据付板の中心より左右両側に夫々設けられていることを特徴とする請求項3に記載の空気調和機の室内ユニット据付装置。
  5. 上記各上止板は上記据付板の中心に近い位置を支点に回転可能に設けることを特徴とする請求項4に記載の空気調和機の室内ユニット据付装置。
  6. 居室の壁面に固定した据付板に空気調和機の室内ユニットを取り付けるための空気調和機の室内ユニット据付装置において、
    上記据付板の上縁部に上止部を設けるとともに下縁部に下止部を設け、かつ上記室内ユニットの背面上縁部には上記上止部に係合する上係合部を設けるとともに下縁部には上記下止部に係合する下係合部を設け、かつ上記上止部には該上止部から上方に延在するマーク部材を設けたことを特徴とする空気調和機の室内ユニット据付装置。
  7. 上記マーク部材は上記上止部から延在した長さが上記居室の天井面から上記据付板までの距離と同じとしたことを特徴とする請求項6に記載の空気調和機の室内ユニット据付装置。
JP22454398A 1998-08-07 1998-08-07 空気調和機の室内ユニット据付装置 Expired - Lifetime JP3729651B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22454398A JP3729651B2 (ja) 1998-08-07 1998-08-07 空気調和機の室内ユニット据付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22454398A JP3729651B2 (ja) 1998-08-07 1998-08-07 空気調和機の室内ユニット据付装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000055453A JP2000055453A (ja) 2000-02-25
JP3729651B2 true JP3729651B2 (ja) 2005-12-21

Family

ID=16815453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22454398A Expired - Lifetime JP3729651B2 (ja) 1998-08-07 1998-08-07 空気調和機の室内ユニット据付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3729651B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10571136B2 (en) * 2015-03-31 2020-02-25 Gd Midea Air-Conditioning Equipment Co., Ltd. Indoor unit of air conditioner

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110645632A (zh) * 2019-10-31 2020-01-03 宁波奥克斯电气股份有限公司 一种空调内机安装结构、安装方法及空调器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10571136B2 (en) * 2015-03-31 2020-02-25 Gd Midea Air-Conditioning Equipment Co., Ltd. Indoor unit of air conditioner

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000055453A (ja) 2000-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8627672B2 (en) Wall-hung air conditioner and installing device for air conditioner
US9255716B2 (en) In-ceiling mount type air conditioner and indoor unit thereof
US9631832B2 (en) Air distribution apparatus
CN111919071B (zh) 顶棚嵌入式空调机
KR20090102932A (ko) 환기덕트의 디퓨저
US20170219222A1 (en) Indoor unit of air-conditioning apparatus
JP2001065912A (ja) 天井埋込型空気調和装置
JP3729651B2 (ja) 空気調和機の室内ユニット据付装置
EP2163831A1 (en) Air conditioner
CN1278902A (zh) 空调器的空气导向装置
JP4654661B2 (ja) 風向き調整機構およびそれを備えた空気調和機
US20180363943A1 (en) Indoor unit for air-conditioning apparatus
JP2009058206A (ja) 空気調和機の室内機
JP2018080912A (ja) 風向変更装置及びこれを備えた空気調節装置
JPH0810101Y2 (ja) 空調用間仕切装置
CN111936798B (zh) 顶棚嵌入式空调机
JP3039410B2 (ja) 空気調和装置の風向調整装置
JP7203340B2 (ja) 室内機
CN111936796B (zh) 顶棚嵌入式空调机
KR100441103B1 (ko) 공기조화기의 연결배관 설치구조
JP2988329B2 (ja) 空気調和装置の吸込グリル支持構造
JP7484321B2 (ja) 空気調和装置用室内機
CN111886466B (zh) 固定配件及浴室干燥机
JPH08200790A (ja) 空気調和機
JP2007163019A (ja) 空気調和機の室内機

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050524

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051004

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051004

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081014

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091014

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091014

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101014

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111014

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121014

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131014

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term