JP3607483B2 - 遊技球発射装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、弾球遊技機に装着される遊技球発射装置の技術分野に属している。
【0002】
【従来の技術】
普通、パチンコ機等の弾球遊技機は遊技球を発射するための遊技球発射装置を備えている。
遊技球発射装置の構造はさまざまなものが提案され、また実用化されているが、その一種として打球杵に前進力を与える前進付勢手段として巻バネを使用するものがある。この形式の遊技球発射装置は、ベース板に垂直な方向に沿ってベース板に連設された軸受筒、軸受筒内に保持される軸受、軸受により回転自在に保持される駆動シャフト、駆動シャフトに固着され駆動シャフトを軸として前進及び後退揺動する打球杵、駆動シャフトに遊嵌された調節リングと、調節リングの一方向への回転を規制するリングストッパ、駆動シャフトに連結されて駆動シャフトと共回りするバネ端保持部材、調節リングをリングストッパ側に回転させる方向の付勢力を発生する基底的な捻れ変形量を与えられて、一方の端部を調節リングに保持され他方の端部をバネ端保持部材に保持されて駆動シャフトに遊嵌され、打球杵の後退揺動に伴って捻れ変形量を増加して打球杵を前進方向に付勢する巻バネ、操作ダイヤルの回転変位量に応じて調節リングを回転させる変位伝達機構、モータを駆動源として回転し駆動シャフトに連結されているヒットアームに力を及ぼして打球杵を後退変位させる側にヒットアームを変位させてからヒットアームを解放する駆動カム及びバネ端保持部材の駆動シャフトの周方向に沿った相対位置を変化させることにより巻バネの基底的な捻れ変形量を調節する基底変形量調節機構とを備えるのが普通である。
【0003】
また、遊技球発射装置にはモータに供給する電力を通断するモータ制御基板が付属している。
ところで、弾球遊技機の部品配置などの都合から遊技球発射装置の小型化が要求され、ベース板自体も小さくされてきた。これに伴い、例えば1枚の基板の表裏にIC、抵抗、コンデンサ等の部品を配したり、基板を2層にする等によってモータ制御基板の小型化も行われてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば遊技球発射装置の単位時間当たりの発射個数(現状では毎分100発未満と規定されている)を増加させたり、発射のタイミングを他の装置の動作と同期あるいは非同期とする目的でモータ制御基板を不正に改造する行為も皆無ではなかった。
【0005】
このため、モータ制御基板の検査や点検を行い易くするために、基板の表面だけにIC、抵抗、コンデンサ等の電気部品を配し、また基板を複層にせず、しかも見やすい場所に見やすい状態で設置する(例えば電気部品が配されている面をベース板と反対側にしてベース板に平行に、しかも他の部品によって視線を遮られない状態でベース板上に設置する)ことが求められていた。
【0006】
モータ制御基板をこのような片面だけに部品を配する1層構造とすると、基板の必要面積が大きくなり、当然ながら大型化が避けられない。また、ベース板に平行に設置することはモータ制御基板が占有する面積が大きくなり、他の部品の設置スペースを制限することになる。
【0007】
この、モータ制御基板の大型化と専有面積の増大に対処するには、ベース板を大きくすればよいのだが、それでは遊技球発射装置の小型化に逆行し、これまでに積み重ねられてきた小型化のための努力(構成部品の小型化、部品点数の削減等)を無駄なものにしかねない。
【0008】
本発明は、モータ制御基板が大型化しベース板上での占有面積が大きくなっても、ベース板の寸法の大型化を回避し、ひいては遊技球発射装置の大型化を防止することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記課題を解決するための請求項1記載の遊技球発射装置は、ベース板に垂直な方向に沿ってベース板に連設された軸受筒と、該軸受筒内に保持される軸受と、該軸受により回転自在に保持される駆動シャフトと、該駆動シャフトに固着され該駆動シャフトを軸として前進及び後退揺動する打球杵と、前記駆動シャフトに遊嵌された調節リングと、該調節リングの一方向への回転を規制するリングストッパと、前記駆動シャフトに連結されて該駆動シャフトと共回りするバネ端保持部材と、前記調節リングを前記リングストッパ側に回転させる方向の付勢力を発生する基底的な捻れ変形量を与えられて、一方の端部を前記調節リングに保持され他方の端部を前記バネ端保持部材に保持されて前記駆動シャフトに遊嵌され、前記打球杵の後退揺動に伴って捻れ変形量を増加して前記打球杵を前進方向に付勢する巻バネと、操作ダイヤルの回転変位量に応じて前記調節リングを回転させる変位伝達機構と、モータを駆動源として回転し前記駆動シャフトに連結されているヒットアームに力を及ぼして前記打球杵を後退変位させる側に前記ヒットアームを変位させてから該ヒットアームを解放する駆動カムと、前記バネ端保持部材の前記駆動シャフトの周方向に沿った相対位置を変化させることにより前記巻バネの基底的な捻れ変形量を調節する基底変形量調節機構とを備える遊技球発射装置において、
前記ベース板の前面側に前記打球杵および前記駆動カムを配し、前記ベース板の背面側に前記モータを配し該モータに供給する電力を通断するモータ制御基板を2枚の基板にて構成し、前記ベース板の背面に取付けられた透明なプラスチック製の2つの基板ケースに前記2枚の基板をそれぞれ収容することにより、前記ベース板に平行に該ベース板の背面に取付けたことを特徴とする。
【0010】
この遊技球発射装置においては、揺動する打球杵および回転する駆動カムをベース板の前面側に配したので、打球杵の揺動領域、駆動カムの回転領域(事実上他の部品を配置できない領域)はベース板の前面側に集中される。ベース板の背面側は、そうした揺動や回転する部材のための領域を設ける必要はないから、ベース板の部品設置面積をフルに使用でき、モータを取付け、モータ制御基板をベース板に平行に取付けることが可能になる。モータ制御基板が大型化しベース板上での占有面積が大きくなっても、ベース板を大型化する必要はなく、ひいては遊技球発射装置の大型化を防止することができる。
【0011】
なお、巻バネ、調節リング、バネ端保持部材、基底変形量調節機構もベース板の背面側に配することができる。
ところで、従来の遊技球発射装置における変位伝達機構は、操作ダイヤルの回転軸によって回転される操作ギヤ、調節リングの外周に設けられたギヤ部に歯合する従動ギヤ及びこれら操作ギヤと従動ギヤの間に介在する中継ギヤから構成されていた。このような変位伝達機構を備えることにより、操作ダイヤルの回転に応じて調節リングを回転させ、調節リングに保持されている巻バネの一方の端部とバネ端保持部材に保持されている他方の端部との相対位置を変化させて、巻バネの捻れ変形量すなわち発射力の強さを調節することができた。
【0012】
しかし、操作ダイヤルの取付位置すなわちその回転軸の位置は弾球遊技機のメーカーや機種によってさまざまであり一律ではなかった。このため、回転軸に接続される操作ギヤの位置もさまざまになり、それに応じて例えば中継ギヤや従動ギヤのサイズや取付位置を変更する必要があった。つまり、従来の遊技球発射装置においては、操作ギヤ、従動ギヤ及び中継ギヤの取付位置と寸法がさまざまであり、設計及び製造面での遊技球発射装置のメーカーの負担が大きかった。
【0013】
しかしながら、請求項2記載の遊技球発射装置は、請求項1記載の遊技球発射装置において、前記変位伝達機構として、前記ベース板の前面側に配されて前記操作ダイヤルの回転に応じて回転する操作ギヤと、前記ベース板の前面側に配される回転自在な連動ギヤと、前記操作ギヤと連動ギヤとに巻回されるタイミングベルトと、前記ベース板の背面側に配されて前記連動ギヤと同軸に連結されて共回りし、前記調節リングに設けられたギヤ部と歯合される回動ギヤとを備えたことを特徴とする。
【0014】
この請求項2記載の遊技球発射装置では、例えば遊技者が操作ダイヤルを回転操作すると操作ギヤが回転される。操作ギヤが回転するとこれに巻回されているタイミングベルトを介して連動ギヤが回転し、それに伴い回動ギヤが回転する。すると、ギヤ部が回動ギヤと歯合している調整リングが回転し、調節リングに保持されている巻バネの一方の端部とバネ端保持部材に保持されている他方の端部との相対位置が変化して、巻バネの捻れ変形量が増加する。一方、操作ダイヤルが戻されると、操作ギヤ、タイミングベルト、連動ギヤ及び回動ギヤが上記とは反対方向に回転し、調整リングが戻るので巻バネの捻れ変形量が減少する。ただし、リングストッパが調節リングの回転を規制するので、巻バネの基底的な捻れ変形量が消滅することはない。
【0015】
このように、操作ギヤと連動ギヤとをタイミングベルトを介して連動させるので、弾球遊技機のメーカーや機種に応じて操作ダイヤルの取付位置が変更されて操作ギヤの位置の変更が必要になる場合には、操作ギヤの取付位置を変更し、それに応じた周長のタイミングベルトを使用すればよく、さまざまな弾球遊技機のメーカーや機種すなわちさまざまな操作ギヤの位置に合わせて、さまざまな寸法のギヤを用意したり、それらの取付位置を変更する必要はなくなり、設計及び製造面での遊技球発射装置のメーカーの負担は軽減される。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例を図面を参照して説明することにより、発明の実施の形態を具体的に説明する。
【0017】
【実施例】
図1〜図3に示すように、遊技球発射装置10は、遊技球発射装置10を構成する各部を支持すると共に、弾球遊技機(図示は省略)に遊技球発射装置10を取り付けるための部材でもあるベース板12を備えている。
【0018】
図1に示すように、ベース板12の前面12a側には、遊技球を打撃するための打球杵14、打球杵14の揺動によって昇降駆動され、遊技球を1球ずつ発射レール(図示は省略)上に供給する遊技球供給装置(図示は省略)を作動させるためのスライダ機構17、打球杵14の前進位置を規定し前進揺動を停止させる際の衝撃吸収材としても機能する上ストッパゴム13a並びに下ストッパゴム13b、変位伝達機構の構成要素である操作ギヤ86、連動ギヤ82並びにタイミングベルト84、駆動カム98等が配されている。
【0019】
打球杵14は、アダプタ74を介して駆動シャフト22に固着され、また駆動シャフト22には先端にアームローラ30を有するヒットアーム28も取付けられているが、それらの取付構造については後述する。
駆動カム98は、図2に示されるようにベース板12の背面12bに固定されているモータ18の出力軸18aに取付けられているが、その出力軸18aはベース板12に設けられた窓15を貫通して前面12a側に突出している。
【0020】
図3に示すように、操作ギヤ86は、その中心孔86aをベース板12に設けられている操作ギヤ軸85に外嵌させ座付ビス87によりベース板12に取付けられており、操作ギヤ軸85を軸として回転自在である。また、図1に示されるように操作ギヤ86には3カ所の扇状の係合穴88が設けられており、この係合穴88にはカップリング90の係合爪92が係脱可能となっている。カップリング90に設けられている小判状の軸孔90aには、操作ダイヤル102のギヤ操作軸102aが嵌合され、操作ダイヤル102を回せば操作ギヤ86を回転させることができる。
【0021】
連動ギヤ82は、図3に示されるように、ベース板12を貫通する回動ギヤ80の軸80aに小判状の嵌合孔82aを外嵌させ、さらに座付ビス83により軸80aに螺着されている。これら連動ギヤ82及び回動ギヤ80は、軸80aを中心に回転自在であり、互いに共回りする。
【0022】
そして、操作ギヤ86と連動ギヤ82には、これらと歯合する歯山を内面に有するタイミングベルト84が卷回されており、一方が回れば他方も連動して回る。なお、図3に示されるように、操作ギヤ86の歯山86cの先端は円弧状に成形されており、連動ギヤ82の歯山も同様に円弧状とされており、タイミングベルト84が操作ギヤ86または連動ギヤ82から脱落するのを防止している。
【0023】
スライダ機構17は、図5に示される構造をしている。図5に示すように、スライダ機構17は、プラスチック製でベース板12に固定される筒状のケース19を備えている。ケース19にはスライド孔19aが設けられ、そのスライド孔19aにプラスチック製のスライダ21が挿入されている。スライダ21は、スライド孔19a内を摺動する基部21a及び筒内摺動部21b、基部21a側の端部に設けられたローラ軸21c、筒内摺動部21bに連設された芯保持部21eからなり、芯保持部21eには軸方向に沿った溝21fが設けられている。
【0024】
スライダ21は、芯保持部21eを圧縮バネ23に挿通させた状態で、圧縮バネ23と共にスライド孔19aに挿通されており、溝21fにはスライド孔19a内に突出する一対の突起19bが挿通されている。このため、スライダ21は、スライド孔19a内を昇降往復可能であるが、溝21fに挿通された突起19bによって回転は阻止される。また、突起19bは圧縮バネ23がスライド孔19aから抜け出すのを阻んでいる。
【0025】
さらに、スライド孔19aから突出している芯保持部21eの先端に設けられた孔21gにはロッドピン27の端部が嵌入され、その上方からロッドピン27の内側を貫通する座付きネジ29がネジ孔21hに螺着されている。
一方、ローラ軸21cにはローラ31が回転自在に外嵌され、スリットワッシャ35がローラ31の脱落を防いでいる。
【0026】
図1に示すように、スライダ機構17は、ローラ31を打球杵14の突上部14aに当接しており、圧縮バネ23はスライダ21を押し下げる方向に付勢している。すなわち、ローラ31は、圧縮バネ23の付勢力によって突上部14aに押し付けられていて、常に突上部14aに接している。
【0027】
図2に示すように、ベース板12の背面12bには、モータ18が固定され、基底変形量調節機構を含むバネ収容部20、モータ制御基板5aを収容する基板ケース6a、モータ制御基板5bを収容する基板ケース6bが取付けられている。なお、これら基板ケース6a、6bは透明なプラスチック製で、基板ケース6a、6bの外側からモータ制御基板5a、5bを視認できる。また、ベース板12の背面には調節リング32の図2における反時計回り方向への回転を規制するリングストッパ78が立設されている。
【0028】
次に、図3及び図4を参照して、バネ収容部20の内部構造等を説明する。
図3およ図び4に示すように、ベース板12にはベース板12に垂直な方向に沿って軸受筒12cが連設されており、軸受筒12c内には軸受24、26が保持されている。駆動シャフト22は、これら軸受24、26を貫通し、軸受24、26により回転自在に支持されている。駆動シャフト22の一方の端側には、打球杵14の突上部14aと脚14bとの間に形成されたシャフト溝14cが係合されている。さらに、その打球杵14に接してヒットアーム28の角穴28aが外嵌されていおり、このヒットアーム28と打球杵14を覆うように配されたアダプタ74の角穴74aが駆動シャフト22に外嵌されている。
【0029】
図4に示されるように、このアダプタ74には角柱状の突起74bと板状の押さえ74cが設けられており、角柱状の突起74bはシャフト溝36cに緩みなく挿通され、押さえ74cは突上部14aの上側の面に接し、突上部14aは突起74bと押さえ74cに挟まれた状態となっている。また、アダプタ74には位置決ピン74dが設けられており、この位置決ピン74dは打球杵14のピン孔14dに嵌合している。そして、図3に示すように、これらヒットアーム28、打球杵14およびアダプタ74を、駆動シャフト22のフランジ22cとで挟み付けるようにして、ナット75が締め付けられている。このため、ヒットアーム28および打球杵14は、駆動シャフト22と共回りする。なお、図4に示されるように、ヒットアーム28の先端には、アームピン28bによりアームローラ30が回転自在に取り付けられている。
【0030】
図3及び図4に示すように、バネ収容部20は、外周の一部にギヤ部32aを有する調節リング32、回動端33aおよび調整端33bを有する巻バネ34、ナット36a、36b、円弧状の遊動穴38aとビス軸39a、39bを有する保持キャップ38、軸穴40a、バネ穴40aおよびカム穴42を有する変位部材46、圧縮コイルバネ48、操作軸56、調整カム52及び回動鋸歯面54a(図4には示さない)が設けられている円盤部54を有するカム部材58、貫通穴60の周縁部に形成された固定鋸歯面62およびビス穴64a、64bを有するカバー部材66、摘68、芯ビス70、止めビス72a、72bによって構成されている。
【0031】
図3に示すように、調節リング32および巻バネ34は、ベース板12に設けられて軸受24、26を収容する軸受筒12cに回動変位可能に外嵌されており、巻バネ34の回動端33aは図2及び図3に示すように調節リング32に係合、保持されている。また、図3に示すように、巻バネ34の調整端33bは、保持キャップ38の遊動穴38aを貫通し、変位部材46の長穴42aに係合されている。
【0032】
図3に示すように、巻バネ34を覆う保持キャップ38は、ナット36a、36bによって駆動シャフト22に固着されていて、駆動シャフト22と共回りする。保持キャップ38のビス軸39aには、変位部材46の軸穴40aが回動可能に外嵌され、カバー部材66のビス穴64aを貫通する止めビス72aが螺合している。また、もう一つのビス軸39bには、カバー部材66のビス穴64bを貫通する止めビス72bが螺合している。従って、このカバー部材66も駆動シャフト22と共回りする。
【0033】
駆動シャフト22の先端部に穿設されている盲穴76には、圧縮コイルバネ48が収容され、カム部材58を貫通した芯ビス70先端部が回動自在に内嵌されている。圧縮コイルバネ48は、芯ビス70すなわちカム部材58をカバー部材66に押しつける方向に付勢しており、この付勢力によって、円盤部54の回動鋸歯面54aとカバー部材66の固定鋸歯面62とが歯合している。また、図6に示すように、カム部材58の調整カム52は、変位部材46のカム穴44に内接し、図3に示すように、操作軸56には、芯ビス70によって摘68が固着されている。このため、摘68を回動させれば、カム部材58を回動させることが可能で、この際には、圧縮コイルバネ48の付勢力に抗して回動鋸歯面54aと固定鋸歯面62との歯合位置を変動させることができると共に、調整カム52によって変位部材46を保持キャップ38のビス軸39aを中心に揺動変位させることができる。また、摘68に及ぼす回動力を解除すれば、回動鋸歯面54aと固定鋸歯面62との歯合を復活させることによって、その位置でカム部材58とカバー部材66との相対位置を固定できると共に、変位部材46の揺動変位位置を保持できる。そして、この変位部材46の変位位置に応じて、巻バネ34の調整端33bの駆動シャフト22に対する回転位置が調節され、巻バネ34の基底的な捻れ変形量が微調整される。
【0034】
なお、変位部材46および保持キャップ38は、巻バネ34の一端(調整端33b)と駆動シャフト22とを連結するための連結機構も構成している。
図2に示すように、調節リング32のギヤ部32aの端には、ベース板12に立設されたリングストッパ78が当接しており、この側への調節リング32の回動を規制している。また、図3に示すように、調節リング32のギヤ部32aには、回動ギヤ80が歯合している。
【0035】
前述したように、この回動ギヤ80は、ベース板12の前面側に配されている連動ギヤ82に連結されていて、連動ギヤ82と共回りする構造である。また、連動ギヤ82は、タイミングベルト84を介して操作ギヤ86に接続され、操作ギヤ86はカップリング90を介して操作ダイヤル102のギヤ操作軸102aに接続されている。このような構成により、操作ダイヤル102を回動させれば、その回動量を、操作ギヤ86、タイミングベルト84、連動ギヤ82および回動ギヤ80を介して調節リング32に伝達し、これを回動変位させることができる。この調節リング32は、巻バネ34の回動端33aを保持しているので、調節リング32の回動によって巻バネ34の捻れ変形量が調節される。
【0036】
以上のような構成になる遊技球発射装置10では、モータ18を稼働させると出力軸18aに固着されいる駆動カム98が図1における反時計回り方向に回転し、ヒットアーム28の先端にあるアームローラ30に当接して、これを図1における時計回り方向に変位させる。すると、ヒットアーム28と共回りする駆動シャフト22を介して打球杵14が時計回り方向に揺動変位(後退駆動)させられる。
【0037】
駆動シャフト22には変位部材46を介して巻バネ34の調整端33bが連結されているので、駆動カム98によってヒットアーム28と共に駆動シャフト22を時計回り回転させると、巻バネ34をさらにねじれ変化させることになる。そして、駆動カム98の回転が続くと、やがて駆動カム98はアームローラ30から離脱するので、ヒットアーム28、駆動シャフト22および打球杵14の反時計回り変位が可能となり、これらヒットアーム28及び打球杵14は、巻バネ34の復原力によって、駆動シャフト22と共に反時計回りに回動させられる。この際に、発射レールの基端部(打球位置)に遊技球があれば、その遊技球は、打球杵14によって打撃されて発射されることになる。また、操作ダイヤル102によって調節リング32を回動させれば、打球杵14の後退駆動に伴う巻バネ34の捻れ変形量を調節することができる。つまり、打球杵14の打撃力(発射力)を調節することができる。
【0038】
また、この遊技球発射装置10における、巻バネ34の基底的な捻れ変形量を微調整するは、次のように行われる。
摘68を図2における時計回り方向に回動すれば、図6における反時計回り方向にカム部材58が回動され、調整カム52が変位部材46の弓状部44を押圧する。この結果、変位部材46が、保持キャップ38のビス軸39aを軸として反時計回り方向に揺動変位される。すると、長穴42aに保持されている巻バネ34の調整端33bが、同方向に変位させられる。これにより、巻バネ34の捻れ変形量が増加するので、発射力が大きくなる。
【0039】
また、この操作とは逆に、摘68を図2における反時計回り方向に回動すれば、変位部材46は、ビス軸39aを軸として図6における時計回り方向に揺動変位し、巻バネ34の調整端33bも同方向に変位させられ、巻バネ34の捻れ変形量が減少し、発射力が小さくなる。
【0040】
こうした操作においては、摘68に及ぼす回動力を解除すれば、回動鋸歯面54aと固定鋸歯面62との歯合が復活し、その位置でカム部材58とカバー部材66との相対位置が固定され、変位部材46の揺動変位位置も保持される。したがって、摘68に外力を及ぼし続ける必要はない。
【0041】
この遊技球発射装置10では、揺動する打球杵14および回転する駆動カム98をベース板12の前面12a側に配したので、打球杵14の揺動領域、駆動カム98の回転領域(事実上他の部品を配置できない領域)はベース板12の前面12a側になる。ベース板12の背面12b側は、そうした揺動や回転する部材のための領域を設ける必要はないから、ベース板12の部品設置面積をフルに使用でき、モータ18を取付け、モータ制御基板5a、5bをベース板12に平行に取付けることが可能になる。モータ制御基板5a、5bが大型化しベース板12上での占有面積が大きくなっても、ベース板12を大型化する必要はなく、ひいては遊技球発射装置10の大型化を防止することができる。
【0042】
さらに、この遊技球発射装置10は、操作ダイヤル102の回動量を、操作ギヤ86、タイミングベルト84、連動ギヤ82、回動ギヤ80を介して調節リング32に伝達して巻バネ34の捻れ変形量を調節する構造であるので、弾球遊技機のメーカーや機種に応じて操作ダイヤル102の取付位置が変更され操作ギヤ86の位置の変更が必要になる場合には、操作ギヤ86の取付位置を変更し、それに応じた周長のタイミングベルト84を使用すればよく、さまざまな弾球遊技機のメーカーや機種すなわちさまざまな操作ギヤ86の位置に合わせて、さまざまな寸法のギヤを用意したり、それらの取付位置を変更する必要はなくなり、設計及び製造面での遊技球発射装置10のメーカーの負担は軽減される。
(変形例)
上記の例では2枚のモータ制御基板5a、5bをそれぞれ基板ケース6a、6bに収容しているが、例えば図7に示されるようにモータ制御基板(図示略)を1枚としてこれを収容する基板ケース6cをベース板12の背面12bに取付けてもよい。
【0043】
以上、実施例に従って、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
例えば操作ギヤ及び連動ギヤと歯合する歯山を有するタイミングベルトを使用しているが、操作ギヤ及び連動ギヤの歯山と係合する孔を有するタイミングベルトを用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の遊技球発射装置の前面側の構造の説明図である。
【図2】実施例の遊技球発射装置の背面側の斜視図である。
【図3】実施例の遊技球発射装置の断面図である。
【図4】実施例の遊技球発射装置の駆動シャフトの周囲の分解斜視図である。
【図5】実施例の遊技球発射装置のスライド機構の分解斜視図である。
【図6】実施例の遊技球発射装置の調整カムと変位部材の相対位置の変化の説明図である。
【図7】変形例の遊技球発射装置の背面側の斜視図である。
【符号の説明】
5a…モータ制御基板 5b…モータ制御基板 6a…基板ケース
6b…基板ケース 10…遊技球発射装置 12…ベース板
12a…前面 12b…背面 12c…軸受筒
13a…上ストッパゴム 13b…下ストッパゴム 14…打球杵
14a…突上部 14b…脚 14c…シャフト溝 14d…ピン孔
15…窓 17…スライダ機構 18…モータ 18a…出力軸
19…ケース 19a…スライド孔 19b…突起
20…バネ収容部 21…スライダ 21a…基部
21b…筒内摺動部 21c…ローラ軸 21e…芯保持部
21f…溝 21g…孔 21h…ネジ孔 22…駆動シャフト
22c…フランジ 23…圧縮バネ 24…軸受 27…ロッドピン
28…ヒットアーム 28a…角穴 28b…アームピン
29…座付きネジ 30…アームローラ 31…ローラ
32…調節リング 32a…ギヤ部 33a…回動端
33b…調整端 34…コイルバネ 35…スリットワッシャ
36a…ナット 36c…シャフト溝 38…保持キャップ
38a…遊動穴 39a…ビス軸 39b…ビス軸
40…固定端 40a…軸穴 42…自由端 42a…長穴
44…弓状部 46…変位部材(バネ端保持部材)
48…圧縮コイルバネ 50…回動軸 52…調整カム
54…円盤部 54a…回動鋸歯面 56…操作軸
58…カム部材 60…貫通穴 62…固定鋸歯面
64a…ビス穴 64b…ビス穴 66…カバー部材 68…摘
70…芯ビス 72a…ビス 72b…ビス
74…アダプタ 74a…角穴 74b…突起 74c…押さえ
74d…位置決ピン 75…ナット 76…盲穴
78…リングストッパ 80…回動ギヤ 80a…軸
82…連動ギヤ 82a…嵌合孔 83…座付ビス
84…タイミングベルト 86…操作ギヤ 86a…中心孔
87…座付ビス 88…係合穴 90…カップリング
90a…軸孔 92…係合爪 98…駆動カム
102…操作ダイヤル 102a…ギヤ操作軸

Claims (2)

  1. ベース板に垂直な方向に沿ってベース板に連設された軸受筒と、該軸受筒内に保持される軸受と、該軸受により回転自在に保持される駆動シャフトと、該駆動シャフトに固着され該駆動シャフトを軸として前進及び後退揺動する打球杵と、前記駆動シャフトに遊嵌された調節リングと、該調節リングの一方向への回転を規制するリングストッパと、前記駆動シャフトに連結されて該駆動シャフトと共回りするバネ端保持部材と、前記調節リングを前記リングストッパ側に回転させる方向の付勢力を発生する基底的な捻れ変形量を与えられて、一方の端部を前記調節リングに保持され他方の端部を前記バネ端保持部材に保持されて前記駆動シャフトに遊嵌され、前記打球杵の後退揺動に伴って捻れ変形量を増加して前記打球杵を前進方向に付勢する巻バネと、操作ダイヤルの回転変位量に応じて前記調節リングを回転させる変位伝達機構と、モータを駆動源として回転し前記駆動シャフトに連結されているヒットアームに力を及ぼして前記打球杵を後退変位させる側に前記ヒットアームを変位させてから該ヒットアームを解放する駆動カムと、前記バネ端保持部材の前記駆動シャフトの周方向に沿った相対位置を変化させることにより前記巻バネの基底的な捻れ変形量を調節する基底変形量調節機構とを備える遊技球発射装置において、
    前記ベース板の前面側に前記打球杵および前記駆動カムを配し、
    前記ベース板の背面側に前記モータを配し該モータに供給する電力を通断するモータ制御基板を2枚の基板にて構成し、前記ベース板の背面に取付けられた透明なプラスチック製の2つの基板ケースに前記2枚の基板をそれぞれ収容することにより、前記ベース板に平行に該ベース板の背面に取付けた
    ことを特徴とする遊技球発射装置。
  2. 請求項1記載の遊技球発射装置において、
    前記変位伝達機構として、
    前記ベース板の前面側に配されて前記操作ダイヤルの回転に応じて回転する操作ギヤと、
    前記ベース板の前面側に配される回転自在な連動ギヤと、
    前記操作ギヤと連動ギヤとに巻回されるタイミングベルトと、
    前記ベース板の背面側に配されて前記連動ギヤと同軸に連結されて共回りし、前記調節リングに設けられたギヤ部と歯合される回動ギヤと
    を備えたことを特徴とする遊技球発射装置。
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