JP2686055B2 - 遊技球発射装置 - Google Patents

遊技球発射装置

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JP2686055B2
JP2686055B2 JP23727395A JP23727395A JP2686055B2 JP 2686055 B2 JP2686055 B2 JP 2686055B2 JP 23727395 A JP23727395 A JP 23727395A JP 23727395 A JP23727395 A JP 23727395A JP 2686055 B2 JP2686055 B2 JP 2686055B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技球発射装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、弾球遊技機に装着されて遊技球を
打撃して発射する遊技球発射装置として、基板によって
回転自在に軸支される駆動軸、この駆動軸に固着され揺
動変位して遊技球を打撃する打球槌、駆動軸に外装され
たねじれコイル発条、このねじれコイル発条の一方の端
を保持して駆動軸の回りを所定の範囲で回動可能な回動
部材、ねじれコイル発条の他方の端と駆動軸とを連結す
る連結機構、ねじれコイル発条の付勢力に抗して打球槌
を打撃位置から離隔する方向に後退駆動し後退位置で解
放する駆動機構、発射ハンドルの回動量を回動部材に伝
達して回動部材を回動させる発射力調節機構及びねじれ
コイル発条の他方の端の駆動軸に対する回転位置を調節
することによりねじれコイル発条のねじれ量を微調整す
る発射力微調整機構とを備える遊技球発射装置がある。
【0003】このような遊技球発射装置を使用する弾球
遊技機の概略構造は、図11および図12に示すような
ものであった。図11および図12に示すように、弾球
遊技機400では、機枠401によって前面枠403を
保持し、前面枠403に固着されているミドルプレート
405によって遊技盤407を保持している。そして、
図11に示すように、遊技球発射装置409は、前面枠
403に、その背面側から取り付けられ、図12に示す
ように、打球槌411が前面枠403の窓413内に突
出されている。また、図12に示すように、基端部41
5で支承する遊技球が打球槌411によって打撃された
際には、この遊技球を遊技領域417側に案内する発射
レール419が、ミドルプレート405に取り付けられ
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来は、遊技球発射装
置409を前面枠403の背面側から取り付けるのに併
せて、これを操作するための発射ハンドル421を備え
るハンドルセット423を、前面枠403の前面側から
装着していた。このため背面側で遊技球発射装置409
の取付作業をする作業者と前面側でハンドルセット42
3の取付作業をする作業者との2人の作業者が必要で、
しかも両方の取付作業を、互いに呼吸を合わせて行う必
要もあった。
【0005】本発明は、このような遊技球発射装置の取
付作業工程の簡素化と作業工数の低減を目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の遊技球発射装置は、弾球
遊技機に装着され、打撃位置に置かれた遊技球を打撃し
て遊技盤面に発射する遊技球発射装置であって、基板に
よって回転自在に軸支される駆動軸と、該駆動軸に固着
され揺動変位して前記遊技球を打撃する打球槌と、前記
駆動軸に外装されたねじれコイル発条と、該ねじれコイ
ル発条の一方の端を保持して前記駆動軸の回りを所定の
範囲で回動可能な回動部材と、該ねじれコイル発条の他
方の端と前記駆動軸とを連結する連結機構と、前記ねじ
れコイル発条の付勢力に抗して前記打球槌を前記打撃位
置から離隔する方向に後退駆動し後退位置で解放する駆
動機構と、該駆動機構の駆動源となるモータと、発射ハ
ンドルの回動量を前記回動部材に伝達して前記回動部材
を回動させる発射力調節機構と、前記ねじれコイル発条
の他方の端の前記駆動軸に対する回転位置を調節するこ
とにより前記ねじれコイル発条のねじれ量を微調整する
発射力微調整機構とを備える遊技球発射装置において、
前記基板の前面側に前記打球槌および前記駆動機構を配
し、前記ねじれコイル発条、前記回動部材、前記連結機
構、前記モータおよび前記発射力微調整機構を、前記基
板の背面側において該基板の投影範囲内に配すると共
に、前記発射力調節機構として、前記基板の前面側に配
されて前記基板に回動自在に軸支され前記発射ハンドル
に連結される操作ギヤと、前記基板の前面側に配されて
前記基板に回動自在に軸支され前記操作ギヤに接続され
る連動ギヤと、前記基板の背面側に配されて前記連動ギ
ヤと同軸に連結されて共回りする回動ギヤとを設け、さ
らに前記回動部材に前記回動ギヤと歯合する歯山を設
け、前記基板の背面側を取付面とすることにより、前記
弾球遊技機の遊技球発射装置保持部材に対して、その前
面側から装着可能としている。
【0007】請求項2記載の遊技球発射装置は、請求項
1記載の遊技球発射装置において、前記打球槌によって
打撃された遊技球を案内する発射レールを前記基板の前
面側に固着したことを特徴とする。請求3記載の遊技球
発射装置は、項請求項1または2記載の遊技球発射装置
において、前記発射力微調整機構として、前記駆動軸の
芯を挟んだ位置に配される固定端および自由端と前記駆
動軸の芯を迂回する弓状部とを有し、前記自由端に前記
ねじれコイル発条の他方の端を保持する変位部材と、前
記ねじれコイル発条の他方の端を遊動可能に貫通させる
遊動穴と前記変位部材の固定端を回動可能に保持する保
持軸とを有し、前記変位部材よりも前記基板側に配され
て前記駆動軸に固着される保持部材と、前記駆動軸に軸
支される回動軸と、前記保持部材側に配されて前記変位
部材の弓状部に内接する調整カムと、前記保持部材から
離れた側に配された円盤状の回動鋸歯面と、前記回動軸
と同芯に該回動鋸歯面に立設された操作軸とを有するカ
ム部材と、該操作軸を貫通させる貫通穴と該貫通穴の周
縁部に形成されて前記回動鋸歯面と歯合する固定鋸歯面
とを有し、前記変位部材およびカム部材を前記保持部材
との間に位置させて前記保持部材に連結されるカバー部
材と、前記カム部材の回動鋸歯面との間に前記カバー部
材を挟んで前記操作軸に固着される操作部材と、前記保
持部材とカム部材との間に挟まれて前記カム部材を前記
カバー部材に押しつける方向に付勢する圧縮コイル発条
とを設けたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】上記の構成になる請求項1記載の
遊技球発射装置は、弾球遊技機に装着される。この遊技
球発射装置においては、駆動軸は基板によって回転自在
に軸支され、打球槌は駆動軸に固着されている。また、
駆動軸に外装されたねじれコイル発条の一方の端は回動
部材に保持され、ねじれコイル発条の他方の端は、連結
機構によって記駆動軸と連結されている。
【0009】モータによって駆動される駆動機構が、ね
じれコイル発条の付勢力に抗して打球槌を打撃位置から
離隔する方向に後退駆動し後退位置で解放すると、打球
槌はねじれコイル発条の付勢力によって前進揺動して打
撃位置におかれた遊技球を打撃する。打撃された遊技球
はレール等によって導かれて遊技盤面に到達する。
【0010】この際、遊技者が発射ハンドルを回動させ
ていれば、発射力調節機構は、発射ハンドルの回動量を
回動部材に伝達し、回動部材を回動させる。回動部材の
回動量は、ねじれコイル発条のねじれ量を変化させるの
で、発射力が調節される。遊技者は、発射ハンドルの操
作によって、遊技球の飛距離を調節できる。
【0011】製造時のばらつきや経年劣化等によりねじ
れコイル発条の反発力の調整が必要となる。この遊技球
発射装置では、発射力微調整機構が、ねじれコイル発条
の他方の端の駆動軸に対する回転位置を調節することに
よりねじれコイル発条のねじれ量を微調整する。
【0012】この遊技球発射装置では、基板の前面側に
打球槌および駆動機構を配し、ねじれコイル発条、回動
部材、連結機構、モータおよび発射力微調整機構を、基
板の背面側において該基板の投影範囲内に配しているの
で、弾球遊技機の遊技球発射装置保持部材に対して、そ
の前面側から装着できる。
【0013】さらに、発射力調節機構の操作ギヤは、発
射ハンドルに連結されるので、弾球遊技機の前面側に装
備される発射ハンドルによって操作ギヤを回動すること
ができる。連動ギヤは、操作ギヤに接続されるので、操
作ギヤの回動変位に応じて連動ギヤが回動変位する。連
動ギヤと同軸に連結されている回動ギヤは、連動ギヤと
共回りする。回動部材は、回動ギヤと歯合する歯山の存
在により、回動ギヤの回動変位に応じて回動変位する。
【0014】即ち、発射ハンドルを回動操作すれば、回
動部材を回動変位させてねじれコイル発条のねじれ量を
変化させ、発射力を調節することができる。操作ギヤお
よび連動ギヤが基板の前面側に配され、連動ギヤと同軸
に連結されて共回りする回動ギヤが基板の背面側に配さ
れているので、弾球遊技機の前面側に装備される発射ハ
ンドルによって、基板の背面側にある回動部材を回動操
作することが可能となる。したがって、基板の背面側に
あるねじれコイル発条のねじれ量を変化させ、遊技球発
射装置の発射力を調節する上での支障はない。
【0015】請求項2記載の遊技球発射装置において
は、打球槌によって打撃された遊技球を案内する発射レ
ールを基板の前面側に固着しているので、遊技球発射装
置を弾球遊技機に装着してから、打球槌と発射レールと
の芯出し作業を行うといった調整作業の必要もなくな
る。よって、弾球遊技機の製造工程の一層の簡素化と製
造工数の一層の低減が可能となる。
【0016】請求項3記載の遊技球発射装置では、発射
力微調整機構の変位部材は、駆動軸の芯を挟んだ位置に
配される固定端および自由端と駆動軸の芯を迂回する弓
状部とを有し、自由端にねじれコイル発条の他方の端を
保持する。この変位部材よりも基板側に配されて駆動軸
に固着される保持部材は、遊動穴にねじれコイル発条の
他方の端を遊動可能に貫通させ、保持軸で変位部材の固
定端を回動可能に保持する。
【0017】カム部材は、駆動軸に軸支される回動軸を
中心にして回動する。このカム部材の保持部材側に配さ
れている調整カムは、変位部材の弓状部に内接してい
て、カム部材の回動に応じて変位部材を固定端を中心と
して揺動変位させる。保持部材から離れた側に配さた円
盤状の回動鋸歯面には、操作軸が回動軸と同芯に立設さ
れている。
【0018】変位部材およびカム部材を保持部材との間
に位置させて保持部材に連結されるカバー部材は、貫通
穴に操作軸を貫通させ、貫通穴の周縁部に形成された固
定鋸歯面を回動鋸歯面と歯合させる。操作部材は、カム
部材の回動鋸歯面との間にカバー部材を挟んで操作軸に
固着され、操作部材を回動させれば操作軸と共にカム部
材を回動させることができる。
【0019】圧縮コイル発条は、保持部材とカム部材と
の間に挟まれてカム部材をカバー部材に押しつける方向
に付勢する。これにより、カム部材の回動鋸歯面とカバ
ー部材の固定鋸歯面との歯合状態が維持されるが、操作
部材を介してカム部材に一定以上の回動力を及ぼせば、
圧縮コイル発条の付勢力に抗してカム部材を回動させる
ことができる。また、操作部材に及ぼしている力を解除
すれば、固定鋸歯面と回動鋸歯面との歯合が復活し、カ
ム部材の回転位置が固定され、併せて変位部材の揺動変
位位置も固定される。
【0020】カム部材の回動は、変位部材を揺動変位さ
せるので、自由端に保持されているねじれコイル発条の
他方の端の駆動軸に対する回転位置が変化する。これに
よりねじれコイル発条のねじれ量が微調整される。操作
部材に外力を及ぼして回動させるだけでねじれコイル発
条のねじれ量すなわち発射力の微調整ができるので、こ
の作業は作業者一人で簡単に実行でき、特別な工具も必
要としない。
【0021】
【具体例】次に、本発明の一具体例を図面を参照して説
明する。図1ないし図7に示すように、遊技球発射装置
10は、遊技球発射装置10を構成する各部を支持する
と共に、図7に示される弾球遊技機(全体の図示は省
略)の前枠200に遊技球発射装置10を取り付けるた
めの部材でもある基板12を備えている。この基板12
には、遊技球を打撃するための打球槌14が取り付けら
れてる。
【0022】図1、図2、図3、図4および図7に示す
ように、基板12には、図示しない遊技球供給装置から
1球ずつ供給される遊技球を載せ、この遊技球が打球槌
14によって打撃、発射された際に遊技球を案内するた
めの発射レール16が固着されている。また、打球槌1
4の揺動によって昇降駆動されて、遊技球供給装置を作
動させるための昇降部材17が取り付けられている。
【0023】図1、図3および図5に示すように、基板
12には打球槌14を駆動するためのパルスモータ18
が取り付けられている。図1、図2、図3、図5、図6
および図7に示すように、基板12には、発射力調節機
構と発射力微調整機構とが一体的に組み込まれている発
条収容部20が取り付けられている。
【0024】図5およ図び6に示すように、基板12を
貫通する駆動軸22が、軸受け24、26により回転自
在に支持されている。駆動軸22の一方の端側には、打
球槌14およびヒットアーム28が、ボルト締めにて固
着されている。ヒットアーム28の先端にはヒットロー
ラ30が回転自在に取り付けられている。
【0025】発条収容部20は、外周の一部に歯山32
aを有する回動リング32、回動端33aおよび調整端
33bを有するねじれコイル発条34、ナット36a、
36b、円弧状の遊動穴38a、ビス軸39a、39b
を有する保持キャップ38、軸穴40aが設けられてい
る固定端40、長穴42aが設けられている自由端42
および弓状の弓状部44を有する変位部材46、圧縮コ
イル発条48、回動軸50、調整カム52、回動鋸歯面
54a(図5には示さない)が設けられている円盤部5
4および操作軸56を有するカム部材58、貫通穴60
の周縁部に形成された固定鋸歯面62およびビス穴64
a、64bを有するカバー部材66、つまみ68、芯ビ
ス70、止めビス72a、72bによって構成されてい
る。
【0026】図5に示すように、回動リング32および
ねじれコイル発条34は、基板12に設けられて軸受け
24、26を収容する筒状部74に回動変位可能に外嵌
されており、ねじれコイル発条34の回動端33aは回
動リング32に係合、保持されている。また、図5及び
図8に示すように、ねじれコイル発条34の調整端33
bは、保持キャップ38の遊動穴38aを貫通し、変位
部材46の長穴42aに係合されている。
【0027】図5に示すように、ねじれコイル発条34
を覆う保持キャップ38は、ナット36a、36bによ
って駆動軸22に固着されていて、駆動軸22と共回り
する。図5及び図8に示すように、保持キャップ38の
ビス軸39aには、変位部材46の軸穴40aが回動可
能に外嵌され、図5に示すように、カバー部材66のビ
ス穴64aを貫通する止めビス72aが螺合している。
また、図5に示すように、もう一つのビス軸39bに
は、カバー部材66のビス穴64bを貫通する止めビス
72bが螺合している。従って、このカバー部材66も
駆動軸22と共回りする。
【0028】駆動軸22の先端部に穿設されている盲穴
76には、圧縮コイル発条48が収容され、カム部材5
8の回動軸50が回動自在に内嵌されている。圧縮コイ
ル発条48は、カム部材58をカバー部材66に押しつ
ける方向に付勢しており、この付勢力によって、円盤部
54の回動鋸歯面54aとカバー部材66の固定鋸歯面
62とが歯合している。また、図8に示すように、カム
部材58の調整カム52は、変位部材46の弓状部44
に内接し、図5に示すように、操作軸56には、芯ビス
70によってつまみ68が固着されている。このため、
つまみ68を回動させれば、カム部材58を回動させる
ことが可能で、この際には、圧縮コイル発条48の付勢
力に抗して回動鋸歯面54aと固定鋸歯面62との歯合
位置を変動させることができると共に、調整カム52に
よって変位部材46を固定端40を中心に揺動変位させ
ることができる。また、つまみ68に及ぼす回動力を解
除すれば、回動鋸歯面54aと固定鋸歯面62との歯合
を復活させることによって、その位置でカム部材58と
カバー部材66との相対位置を固定できると共に、変位
部材46の揺動変位位置を保持できる。そして、この変
位部材46の変位位置に応じて、ねじれコイル発条34
の調整端33bの駆動軸22に対する回転位置が調節さ
れ、ねじれコイル発条34のねじれ量が微調整される。
【0029】なお、変位部材46および保持キャップ3
8は、ねじれコイル発条34の一端(調整端33b)と
駆動軸22とを連結するための連結機構も構成してい
る。図1および図3に示すように、回動リング32の歯
山32aの端には、基板12に立設されたストッパ78
が当接しており、この側への回動リング32の回動を規
制している。図3及び図5に示すように、回動リング3
2の歯山32aには、回動ギヤ80が歯合している。図
5に示すように、この回動ギヤ80は、基板12の前面
側に配されている同型の連動ギヤ82に連結されてい
て、連動ギヤ82と共回りする構造である。図2及び図
4に示すように、連動ギヤ82は、アイドルギヤ84を
介して操作ギヤ86に接続されている。操作ギヤ86に
は3カ所の扇状の係合穴88が設けられており、この係
合穴88には図2に示されるカップリング90の係合爪
92が係脱可能となっている。カップリング90は、図
9に示される発射ハンドル202の軸(図示略)に固着
され、発射ハンドル202と操作ギヤ86とを連結する
ための部材である。このような構成により、発射ハンド
ル202を回動させれば、その回動量を操作ギヤ86、
アイドルギヤ84、連動ギヤ82および回動ギヤ80を
介して回動リング32を回動変位させることができる。
前述したように、この回動リング32は、ねじれコイル
発条34の回動端33aを保持しているので、回動リン
グ32の回動によってねじれコイル発条34のねじれ量
が調節される。
【0030】図2及び図4に示すように、操作ギヤ86
の上方には、小径の駆動ギヤ94が配されている。この
駆動ギヤ94は、図1、図3および図5に示されるパル
スモータ18の出力軸(図示略)に固着されており、パ
ルスモータ18によって回転駆動される。この駆動ギヤ
94と歯合している大径の従動ギヤ96には、駆動カム
98が固着されている。駆動カム98は従動ギヤ96と
共回りし、図2及び図4において反時計回りに回転する
と、ヒットアーム28の先端にあるヒットローラ30に
当接して、これを時計回り方向に変位させる。したがっ
て、従動ギヤ96を反時計回り回転させればヒットアー
ム28と共に打球槌14を時計回り方向に揺動変位(後
退駆動)させることができる。また、従動ギヤ96の反
時計回り回転が続けば、駆動カム98はヒットローラ3
0から離脱するので、ヒットアーム28および打球槌1
4の反時計回り変位が可能となる。
【0031】上述したように、打球槌14は駆動軸22
に固着されているが、駆動軸22にはねじれコイル発条
34の調整端33bが連結されている。このため、駆動
カム98によってヒットアーム28並びに打球槌14を
時計回り変位させると、ねじれコイル発条34をさらに
ねじれ変化させることになる。そして、駆動カム98が
ヒットローラ30から離脱すると、ヒットアーム28並
びに打球槌14は、ねじれコイル発条34の復原力によ
って、駆動軸22と共に反時計回りに回動させられる。
この際に、発射レール16の基端部(打球位置)に遊技
球があれば、その遊技球は、打球槌14によって打撃さ
れて遊技領域へと発射されることになる。また、この際
に発射ハンドル202によって回動リング32を回動さ
せれば、打球槌14の後退駆動に伴うねじれコイル発条
34のねじれ量を調節することができる。つまり、打球
槌14の打撃力(発射力)を調節することができる。
【0032】以上のような構成になる遊技球発射装置1
0は、図7に示されるように、ミドルプレート200に
装着される。このミドルプレート200は、図12に示
される従来のミドルプレートとは異なって、ステップモ
ータ18、発条収容部20等の遊技球発射装置10の背
面側に配されている部品を収容するための貫通空間20
0aを備えている。
【0033】遊技球発射装置10は、基板12の前面側
に打球槌14および発射レール16が装着されていて、
背面側にパルスモータ18、発条収容部20が装着さ
れ、しかも図3に示されるように、基板12のパルスモ
ータ18、発条収容部20等の裏側に配されている機構
が基板12からはみ出していない。このため、パルスモ
ータ18、発条収容部20等を貫通空間200aに収容
させて、遊技球発射装置10をミドルプレート200の
前面側から取り付けることが可能である。
【0034】従来は、遊技球発射装置を前枠の背面側か
ら取り付けるのに併せて、これを操作するための発射ハ
ンドルを備えるハンドルセットを前面側から装着してい
た。このため背面側で遊技球発射装置の取付作業をする
作業者と前面側でハンドルセットの取付作業をする作業
者との2人の作業者が必要で、しかも両方の取付作業
を、互いに呼吸を合わせて行う必要もあった。
【0035】しかし、このように遊技球発射装置10を
前面側から取り付けできることになったので、遊技球発
射装置10を取付けた後にハンドルセット206を取り
付ければ良く、前側と背面側との作業の呼吸合わせは必
要なく、一人の作業者が一連の作業として行うことも可
能である。これにより、遊技球発射装置10の取付作業
並びにハンドルセットの取付作業の工程が簡素化され、
作業工数の低減も可能となる。
【0036】また、発射ハンドル202の回動量を遊技
球発射装置10に伝達するための伝達機構としては、カ
ップリング90だけで済むので、図10に例示される従
来の伝達機構と比較して、きわめて単純な構造となる。
よって、この伝達機構においても部品点数の削減および
製造工数の低減効果はきわめてに大きい。
【0037】しかも、遊技球発射装置10の基板12に
発射レール16が固着されているので、遊技球発射装置
10を弾球遊技機に装着してから、打球槌14と発射レ
ール16との芯出し作業を行うといった調整作業の必要
もなくなる。よって、弾球遊技機の製造工程の一層の簡
素化と製造工数の一層の低減が可能となる。
【0038】さて、この遊技球発射装置10における、
ねじれコイル発条34のねじれ量を微調整することによ
る発射力微調整操作について説明する。この操作は、発
条収容部20のつまみ68を回動して行われる。図1に
おける反時計回り方向につまみ68を回動すれば、図8
における反時計回り方向にカム部材58が回動され、調
整カム52が変位部材46の弓状部44を押圧する。こ
の結果、変位部材46が、保持キャップ38のビス軸3
9aを軸として反時計回り方向に揺動変位される。する
と、長穴42aに保持されているねじれコイル発条34
の調整端33bが、同方向に変位させられる。これによ
り、ねじれコイル発条34のねじれ量が増加するので、
発射力が大きくなる。
【0039】また、この操作とは逆に、つまみ68を図
1における時計回り方向に回動すれば、変位部材46
は、ビス軸39aを軸として図8における時計回り方向
に揺動変位し、ねじれコイル発条34の調整端33bも
同方向に変位させられ、ねじれコイル発条34のねじれ
量が減少し、発射力が小さくなる。
【0040】こうした操作においては、つまみ68にに
及ぼす回動力を解除すれば、回動鋸歯面54aと固定鋸
歯面62との歯合が復活し、その位置でカム部材58と
カバー部材66との相対位置が固定され、変位部材46
の揺動変位位置も保持される。したがって、つまみ68
に外力を及ぼし続ける必要はない。
【0041】ねじれコイル発条34のねじれ量の微調整
を行ってから、発射ハンドル202を操作して試射し、
さらに微調整が必要であれば前述の操作を行えば良い。
つまみ68を回動するだけでねじれコイル発条34のね
じれ量の微調整ができるので、従来の遊技球発射装置の
ように、前側(発射ハンドルの固定)と背面側(下部回
転体を強制的に回転させる操作)とで同時に作業を行う
必要はなく、作業者一人で簡単に実行できる。しかも、
その作業に特別な工具も必要としない。
【0042】以上、具体例に従って、本発明の実施の形
態について説明したが、本発明はこのような具体例に限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
でさまざまに実施できることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の遊
技球発射装置によれば、遊技球発射装置の取付作業工程
の簡素化と作業工数の低減が可能となる。請求項2記載
の遊技球発射装置においては、打球槌によって打撃され
た遊技球を案内する発射レールを基板の前面側に固着し
ているので、遊技球発射装置を弾球遊技機に装着してか
ら、打球槌と発射レールとの芯出し作業を行うといった
調整作業の必要もなくなる。よって、弾球遊技機の製造
工程の一層の簡素化と製造工数の一層の低減が可能とな
る。
【0044】請求項3記載の遊技球発射装置によれば、
操作部材に外力を及ぼして回動させるだけでねじれコイ
ル発条のねじれ量すなわち発射力の微調整ができるの
で、この作業は作業者一人で簡単に実行でき、特別な工
具も必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 具体例の遊技球発射装置の背面側の斜視図で
ある。
【図2】 具体例の遊技球発射装置の前面側の斜視図で
ある。
【図3】 具体例の遊技球発射装置の背面図である。
【図4】 具体例の遊技球発射装置の正面図である。
【図5】 具体例の遊技球発射装置の一部断面図であ
る。
【図6】 具体例の遊技球発射装置の発条収容部の構成
を説明する分解斜視図である。
【図7】 具体例の遊技球発射装置の前枠への取付の説
明図である。
【図8】 具体例の遊技球発射装置の調整カムと変位部
材の位置関係の説明図である。
【図9】 具体例の遊技球発射装置のハンドルセットの
斜視図である。
【図10】 従来の遊技球発射装置のハンドルセットの
構造を例示する斜視図である。
【図11】 従来の遊技球発射装置を使用する弾球遊技
機の背面側の構造の説明図である。
【図12】 従来の遊技球発射装置を使用する弾球遊技
機の前面側の構造の説明図である。
【符号の説明】 10・・・遊技球発射装置、 12・・・基板、 14・・・打球槌、 16・・・発射レール、 17・・・昇降部材、 18・・・パルスモータ(モータ)、 20・・・発条収容部、 22・・・駆動軸、 24、26・・・軸受け、 28・・・ヒットアーム(駆動機構)、 30・・・ヒットローラ(駆動機構)、 32・・・回動リング(回動部材)、 32a・・・歯山、 33a・・・回動端(一方の端)、 33b・・・調整端(他方の端)、 34・・・ねじれコイル発条、 36a、36b・・・ナット、 38・・・保持キャップ(保持部材、連結機構)、 38a・・・遊動穴、 39a・・・ビス軸(保持軸)、 39b・・・ビス軸、 40・・・固定端、 40a・・・軸穴、 42・・・自由端、 42a・・・長穴、 44・・・弓状部、 46・・・変位部材(連結機構)、 48・・・圧縮コイル発条、 50・・・回動軸、 52・・・調整カム、 54・・・円盤部、 54a・・・回動鋸歯面、 56・・・操作軸、 58・・・カム部材、 60・・・貫通穴、 62・・・固定鋸歯面、 64a・・・ビス穴、 64b・・・ビス穴、 66・・・カバー部材、 68・・・つまみ(操作部材)、 70・・・芯ビス、 72a・・・止めビス、 72b・・・止めビス、 74・・・筒状部、 76・・・盲穴、 78・・・ストッパ、 80・・・回動ギヤ(発射力調節機構)、 82・・・連動ギヤ(発射力調節機構)、 84・・・アイドルギヤ(発射力調節機構)、 86・・・操作ギヤ(発射力調節機構)、 88・・・係合穴、 90・・・カップリング、 92・・・係合爪、 94・・・駆動ギヤ(駆動機構)、 96・・・従動ギヤ(駆動機構)、 98・・・駆動カム(駆動機構)、 200・・・ミドルプレート(発射装置保持部材)、 202・・・発射ハンドル、 206・・・ハンドルセット。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾球遊技機に装着され、打撃位置に置か
    れた遊技球を打撃して遊技盤面に発射する遊技球発射装
    置であって、 基板によって回転自在に軸支される駆動軸と、該駆動軸
    に固着され揺動変位して前記遊技球を打撃する打球槌
    と、前記駆動軸に外装されたねじれコイル発条と、該ね
    じれコイル発条の一方の端を保持して前記駆動軸の回り
    を所定の範囲で回動可能な回動部材と、該ねじれコイル
    発条の他方の端と前記駆動軸とを連結する連結機構と、
    前記ねじれコイル発条の付勢力に抗して前記打球槌を前
    記打撃位置から離隔する方向に後退駆動し後退位置で解
    放する駆動機構と、該駆動機構の駆動源となるモータ
    と、発射ハンドルの回動量を前記回動部材に伝達して前
    記回動部材を回動させる発射力調節機構と、前記ねじれ
    コイル発条の他方の端の前記駆動軸に対する回転位置を
    調節することにより前記ねじれコイル発条のねじれ量を
    微調整する発射力微調整機構とを備える遊技球発射装置
    において、 前記基板の前面側に前記打球槌および前記駆動機構を配
    し、 前記ねじれコイル発条、前記回動部材、前記連結機構、
    前記モータおよび前記発射力微調整機構を前記基板の背
    面側において該基板の投影範囲内に配すると共に、 前記発射力調節機構として、 前記基板の前面側に配されて前記基板に回動自在に軸支
    され前記発射ハンドルに連結される操作ギヤと、 前記基板の前面側に配されて前記基板に回動自在に軸支
    され前記操作ギヤに接続される連動ギヤと、 前記基板の背面側に配されて前記連動ギヤと同軸に連結
    されて共回りする回動ギヤとを設け、 さらに前記回動部材に前記回動ギヤと歯合する歯山を設
    け、 前記基板の背面側を取付面とすることにより、 前記弾球遊技機の遊技球発射装置保持部材に対して、そ
    の前面側から装着可能とした遊技球発射装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の遊技球発射装置におい
    て、 前記打球槌によって打撃された遊技球を案内する発射レ
    ールを前記基板の前面側に固着したことを特徴とする遊
    技球発射装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の遊技球発射装置
    において、 前記発射力微調整機構として、 前記駆動軸の芯を挟んだ位置に配される固定端および自
    由端と前記駆動軸の芯を迂回する弓状部とを有し、前記
    自由端に前記ねじれコイル発条の他方の端を保持する変
    位部材と、 前記ねじれコイル発条の他方の端を遊動可能に貫通させ
    る遊動穴と前記変位部材の固定端を回動可能に保持する
    保持軸とを有し、前記変位部材よりも前記基板側に配さ
    れて前記駆動軸に固着される保持部材と、 前記駆動軸に軸支される回動軸と、前記保持部材側に配
    されて前記変位部材の弓状部に内接する調整カムと、前
    記保持部材から離れた側に配された円盤状の回動鋸歯面
    と、前記回動軸と同芯に該回動鋸歯面に立設された操作
    軸とを有するカム部材と、 該操作軸を貫通させる貫通穴と該貫通穴の周縁部に形成
    されて前記回動鋸歯面と歯合する固定鋸歯面とを有し、
    前記変位部材およびカム部材を前記保持部材との間に位
    置させて前記保持部材に連結されるカバー部材と、 前記カム部材の回動鋸歯面との間に前記カバー部材を挟
    んで前記操作軸に固着される操作部材と、 前記保持部材とカム部材との間に挟まれて前記カム部材
    を前記カバー部材に押しつける方向に付勢する圧縮コイ
    ル発条とを設けたことを特徴とする遊技球発射装置。
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