JPH06190741A - インパクトレンチ - Google Patents
インパクトレンチInfo
- Publication number
- JPH06190741A JPH06190741A JP18526393A JP18526393A JPH06190741A JP H06190741 A JPH06190741 A JP H06190741A JP 18526393 A JP18526393 A JP 18526393A JP 18526393 A JP18526393 A JP 18526393A JP H06190741 A JPH06190741 A JP H06190741A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hammer
- additional
- impact wrench
- case
- output shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 締め付けトルクの変更を容易に且つ確実に行
える。 【構成】 回転駆動されるハンマー2による出力軸4の
打撃によって出力軸4に回転力を加えるインパクトレン
チにおいて、ハンマー2との係合でハンマー2と一体回
転する付加ハンマー6と、この付加ハンマー6のハンマ
ー2との係合及び切り離しを行う操作部70とを備え
る。操作部70の操作によって付加ハンマー6をハンマ
ー2に係合させることで、ハンマー2の質量や回転半径
を変更して締め付けトルクを変えることができる。
える。 【構成】 回転駆動されるハンマー2による出力軸4の
打撃によって出力軸4に回転力を加えるインパクトレン
チにおいて、ハンマー2との係合でハンマー2と一体回
転する付加ハンマー6と、この付加ハンマー6のハンマ
ー2との係合及び切り離しを行う操作部70とを備え
る。操作部70の操作によって付加ハンマー6をハンマ
ー2に係合させることで、ハンマー2の質量や回転半径
を変更して締め付けトルクを変えることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はボルトやナット、あるい
はねじの締め付け作業に使用するインパクトレンチに関
するものである。
はねじの締め付け作業に使用するインパクトレンチに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】インパクトレンチは、回転駆動されるハ
ンマーによる打撃衝撃を出力軸に加えることで締め付け
作業を行うものであり、図20に一例を示す。モータ1
の回転は遊星減速機構からなる減速部10で減速されて
ハンマーケース20が固着された駆動軸11に伝達され
る。一方、側方に突出するアンビル部40とスプライン
部41とを備えた出力軸4のスプライン部41には、カ
ム3が軸方向に可動とされた状態で取り付けられている
とともに、アンビル部40とカム3との間にはカム3を
一方向に付勢するばね5が配設されている。そして、上
記ハンマーケース20の内面に形成された軸方向の溝2
1によって軸方向に可動となっているハンマー体22
が、上記カム3に対して軸方向について一体に、軸回り
の回転については遊転自在に係合している。さらに、ハ
ンマーケース20によって保持された複数個の鋼球25
に、上記カム3における突部30がばね5による付勢に
よって係合している。
ンマーによる打撃衝撃を出力軸に加えることで締め付け
作業を行うものであり、図20に一例を示す。モータ1
の回転は遊星減速機構からなる減速部10で減速されて
ハンマーケース20が固着された駆動軸11に伝達され
る。一方、側方に突出するアンビル部40とスプライン
部41とを備えた出力軸4のスプライン部41には、カ
ム3が軸方向に可動とされた状態で取り付けられている
とともに、アンビル部40とカム3との間にはカム3を
一方向に付勢するばね5が配設されている。そして、上
記ハンマーケース20の内面に形成された軸方向の溝2
1によって軸方向に可動となっているハンマー体22
が、上記カム3に対して軸方向について一体に、軸回り
の回転については遊転自在に係合している。さらに、ハ
ンマーケース20によって保持された複数個の鋼球25
に、上記カム3における突部30がばね5による付勢に
よって係合している。
【0003】出力軸4に負荷がかかっていない状態にお
いては、駆動軸11及びハンマーケース20の回転が、
鋼球25とこれに突部30を係合させているカム3とを
通じて出力軸4に伝えられるが、出力軸4に負荷がかか
って駆動軸11と出力軸4との間に相対的な回転が生じ
る状態になると、出力軸4と一体に回転するカム3が鋼
球25に乗り上げることでばね5に抗して軸方向に動く
ものであり、この時、カム3と共に軸方向に動く上に駆
動軸11及びハンマーケース20と共に回転するハンマ
ー体22が出力軸4のアンビル部40に係合してその回
転により打撃衝撃を出力軸4に加える。
いては、駆動軸11及びハンマーケース20の回転が、
鋼球25とこれに突部30を係合させているカム3とを
通じて出力軸4に伝えられるが、出力軸4に負荷がかか
って駆動軸11と出力軸4との間に相対的な回転が生じ
る状態になると、出力軸4と一体に回転するカム3が鋼
球25に乗り上げることでばね5に抗して軸方向に動く
ものであり、この時、カム3と共に軸方向に動く上に駆
動軸11及びハンマーケース20と共に回転するハンマ
ー体22が出力軸4のアンビル部40に係合してその回
転により打撃衝撃を出力軸4に加える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなインパクト
レンチにおける締め付けトルクは、出力軸4のアンビル
部40に加えられるエネルギーU(ハンマー2の回転慣
性モーメントをI、ハンマー2の打撃時の速度をωとす
ると、U=Iω2 /2)によって定まるが、ハンマー2
の回転慣性モーメントIは、ハンマーの半径をa、質量
をmとすると、I=ma2 /2で表されるから、上記エ
ネルギーUは、ハンマー2の外径2a、質量m、打撃時
の速度ωによって定まることになる。
レンチにおける締め付けトルクは、出力軸4のアンビル
部40に加えられるエネルギーU(ハンマー2の回転慣
性モーメントをI、ハンマー2の打撃時の速度をωとす
ると、U=Iω2 /2)によって定まるが、ハンマー2
の回転慣性モーメントIは、ハンマーの半径をa、質量
をmとすると、I=ma2 /2で表されるから、上記エ
ネルギーUは、ハンマー2の外径2a、質量m、打撃時
の速度ωによって定まることになる。
【0005】一方、インパクトレンチを用いて作業を行
うにあたっては、作業に応じて締め付けトルクを変更し
たいことがある。このような要望に答えるために、ハン
マー2の回転数ωを、つまりは回転駆動用のモータの回
転数を変えることができるようにしたものが提供されて
いる。しかし、締め付けトルクを小さくするために回転
数を落としたならば、作業スピードが遅くなって能率が
悪くなる上に、ハンマー2による出力軸の打撃動作が正
常に働きにくくなる。
うにあたっては、作業に応じて締め付けトルクを変更し
たいことがある。このような要望に答えるために、ハン
マー2の回転数ωを、つまりは回転駆動用のモータの回
転数を変えることができるようにしたものが提供されて
いる。しかし、締め付けトルクを小さくするために回転
数を落としたならば、作業スピードが遅くなって能率が
悪くなる上に、ハンマー2による出力軸の打撃動作が正
常に働きにくくなる。
【0006】実開昭55−103168号公報に示され
ているように、質量の異なるハンマーを付け変えること
で締め付けトルクを変更することができるようにしたも
のもあるが、この場合、分解組立作業が必要となるもの
であり、作業能率の向上を図ることは到底できない。本
発明はこのような点に鑑み為されたものであり、その目
的とするところは締め付けトルクの変更を容易に且つ確
実に行うことができるインパクトレンチを提供するにあ
る。
ているように、質量の異なるハンマーを付け変えること
で締め付けトルクを変更することができるようにしたも
のもあるが、この場合、分解組立作業が必要となるもの
であり、作業能率の向上を図ることは到底できない。本
発明はこのような点に鑑み為されたものであり、その目
的とするところは締め付けトルクの変更を容易に且つ確
実に行うことができるインパクトレンチを提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、回転
駆動されるハンマーによる出力軸の打撃によって出力軸
に回転力を加えるインパクトレンチにおいて、ハンマー
との係合でハンマーと一体回転する付加ハンマーと、こ
の付加ハンマーのハンマーとの係合及び切り離しを行う
操作部とを備えていることに特徴を有している。
駆動されるハンマーによる出力軸の打撃によって出力軸
に回転力を加えるインパクトレンチにおいて、ハンマー
との係合でハンマーと一体回転する付加ハンマーと、こ
の付加ハンマーのハンマーとの係合及び切り離しを行う
操作部とを備えていることに特徴を有している。
【0008】
【作用】本発明によれば、操作部の操作によって付加ハ
ンマーをハンマーに係合させることで、ハンマーの質量
や回転半径を変更して締め付けトルクを変えることがで
きる。この時、複数個の付加ハンマーを設けて、ハンマ
ーに係合させる付加ハンマーの数を可変としておいた
り、質量や回転半径の異なる複数の付加ハンマーを選択
的にハンマーに係合させることができるようにしておけ
ば、締め付けトルクの変更を多段階に行うことができ
る。
ンマーをハンマーに係合させることで、ハンマーの質量
や回転半径を変更して締め付けトルクを変えることがで
きる。この時、複数個の付加ハンマーを設けて、ハンマ
ーに係合させる付加ハンマーの数を可変としておいた
り、質量や回転半径の異なる複数の付加ハンマーを選択
的にハンマーに係合させることができるようにしておけ
ば、締め付けトルクの変更を多段階に行うことができ
る。
【0009】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述す
ると、図1〜図3に示す実施例の基本的構成は上記従来
例と同じであり、出力軸4に打撃衝撃を加える際の動作
も全く同じであるが、ここにおけるハンマーケース20
の一端側の外周面には、スプラインや歯車の歯、あるい
は凹凸からなる係合部28を設けてある。また、ハンマ
ーケース20の外周にはハンマーケース20に対して遊
転自在なリング状の付加ハンマー6を配設してある。こ
の付加ハンマー6は、軸方向に可動となっているととも
に、その外周面に設けられた環状の溝60に、ハウジン
グ7にスライド自在に取り付けられているハンドル70
から突設した係合ピン71を係合させているもので、ハ
ンドル70を操作することで付加ハンマー6を軸方向に
動かすと、上記ハンマーケース20の係合部28に付加
ハンマー6が係合して、付加ハンマー6がハンマーケー
ス20と一体に回転する状態となる。
ると、図1〜図3に示す実施例の基本的構成は上記従来
例と同じであり、出力軸4に打撃衝撃を加える際の動作
も全く同じであるが、ここにおけるハンマーケース20
の一端側の外周面には、スプラインや歯車の歯、あるい
は凹凸からなる係合部28を設けてある。また、ハンマ
ーケース20の外周にはハンマーケース20に対して遊
転自在なリング状の付加ハンマー6を配設してある。こ
の付加ハンマー6は、軸方向に可動となっているととも
に、その外周面に設けられた環状の溝60に、ハウジン
グ7にスライド自在に取り付けられているハンドル70
から突設した係合ピン71を係合させているもので、ハ
ンドル70を操作することで付加ハンマー6を軸方向に
動かすと、上記ハンマーケース20の係合部28に付加
ハンマー6が係合して、付加ハンマー6がハンマーケー
ス20と一体に回転する状態となる。
【0010】今、図1に示すように、付加ハンマー6と
ハンマーケース20とが係合していない状態において
は、ハンマーケース20とハンマー体22とが回転する
だけであり、付加ハンマー6は回転しないために、ハン
マーケース20及びハンマー体22の質量及び回転半径
によってハンマー2の回転慣性モーメントが定まるが、
図2に示すように、付加ハンマー6をハンマーケース2
0に係合させれば、付加ハンマー6の質量及び回転半径
がハンマー2の回転慣性モーメントに加わるために、締
め付けトルクも大きくなる。
ハンマーケース20とが係合していない状態において
は、ハンマーケース20とハンマー体22とが回転する
だけであり、付加ハンマー6は回転しないために、ハン
マーケース20及びハンマー体22の質量及び回転半径
によってハンマー2の回転慣性モーメントが定まるが、
図2に示すように、付加ハンマー6をハンマーケース2
0に係合させれば、付加ハンマー6の質量及び回転半径
がハンマー2の回転慣性モーメントに加わるために、締
め付けトルクも大きくなる。
【0011】図4〜図6に示す実施例は、軸方向に並ぶ
とともに個別に回転自在となっている複数の付加ハンマ
ー6をハンマーケース20の外周に配置するとともに、
ハンドル70に設けた保持体72によってこれら軸方向
に並ぶ複数の付加ハンマー6を同時に軸方向に動かすこ
とができるようにしたもので、図4に示す状態では、ハ
ンマーケース20とハンマー体22とが回転するだけで
あるが、ハンドル70によって複数の付加ハンマー6を
係合部28側に移動させれば、図5に示すように、2個
の付加ハンマー6が係合部28と係合してハンマーケー
ス20と一体に回転する状態や、図6に示すように、全
部の付加ハンマー6が係合部28と係合してハンマーケ
ース20と一体に回転する状態を得ることができるもの
であり、この場合、締め付けトルクの変更を多段階に行
うことができる。この時、小質量の付加ハンマー6を多
く設ければ、無段階調整に近づけることができ、締め付
けトルクの微調整が可能となる。
とともに個別に回転自在となっている複数の付加ハンマ
ー6をハンマーケース20の外周に配置するとともに、
ハンドル70に設けた保持体72によってこれら軸方向
に並ぶ複数の付加ハンマー6を同時に軸方向に動かすこ
とができるようにしたもので、図4に示す状態では、ハ
ンマーケース20とハンマー体22とが回転するだけで
あるが、ハンドル70によって複数の付加ハンマー6を
係合部28側に移動させれば、図5に示すように、2個
の付加ハンマー6が係合部28と係合してハンマーケー
ス20と一体に回転する状態や、図6に示すように、全
部の付加ハンマー6が係合部28と係合してハンマーケ
ース20と一体に回転する状態を得ることができるもの
であり、この場合、締め付けトルクの変更を多段階に行
うことができる。この時、小質量の付加ハンマー6を多
く設ければ、無段階調整に近づけることができ、締め付
けトルクの微調整が可能となる。
【0012】図7〜図9に他の実施例を示す。駆動軸1
1の外周にハンマー2が配されているとともに、この両
者は、駆動軸11の外周に形成されたV字形のカム溝3
1と、ハンマー2の内周面に形成されたカム溝32と、
両カム溝31,32に係合するボール33とからなるカ
ム3によって、相互の軸方向の動き及び軸回り方向の動
きが規制されている。そしてばね5によって出力軸4側
に向けて付勢されているハンマー2には、出力軸4のア
ンビル部40と係合する突部24が設けられている。
1の外周にハンマー2が配されているとともに、この両
者は、駆動軸11の外周に形成されたV字形のカム溝3
1と、ハンマー2の内周面に形成されたカム溝32と、
両カム溝31,32に係合するボール33とからなるカ
ム3によって、相互の軸方向の動き及び軸回り方向の動
きが規制されている。そしてばね5によって出力軸4側
に向けて付勢されているハンマー2には、出力軸4のア
ンビル部40と係合する突部24が設けられている。
【0013】このものでは、出力軸4に負荷がかかって
いない状態では、駆動軸11の回転がカム3を介してハ
ンマー2に伝達されるとともに、ハンマー2の突部25
とアンビル部40との係合で出力軸4に伝達される。そ
して出力軸4にかかる負荷が大きくなれば、ハンマー2
と駆動軸11との間でカム3で許されている範囲内の相
対回転が生じるとともに、この時、カム3に誘導されて
ハンマー2はばね5に抗して後退し、突部24とアンビ
ル部40との係合が外れて突部24がアンビル部40を
乗り越えると、ばね5の復元力によってハンマー2がカ
ム3に誘導されて前進してアンビル部40に衝撃的に係
合し、出力軸4に回転力を与える。従って、ハンマー2
は駆動軸11に対して、軸回り方向において少し回動し
つつ軸方向の往復動を行う。
いない状態では、駆動軸11の回転がカム3を介してハ
ンマー2に伝達されるとともに、ハンマー2の突部25
とアンビル部40との係合で出力軸4に伝達される。そ
して出力軸4にかかる負荷が大きくなれば、ハンマー2
と駆動軸11との間でカム3で許されている範囲内の相
対回転が生じるとともに、この時、カム3に誘導されて
ハンマー2はばね5に抗して後退し、突部24とアンビ
ル部40との係合が外れて突部24がアンビル部40を
乗り越えると、ばね5の復元力によってハンマー2がカ
ム3に誘導されて前進してアンビル部40に衝撃的に係
合し、出力軸4に回転力を与える。従って、ハンマー2
は駆動軸11に対して、軸回り方向において少し回動し
つつ軸方向の往復動を行う。
【0014】そして付加ハンマー6は、ハウジング7内
に回転自在に且つハンドル70の操作によって軸方向に
動かすことができるように配設されている。図9中の7
4はハンドル70の操作に対してクリックを与えるクリ
ックばね、73はハンドル70の固定用の固定枠であ
る。図7に示す状態からハンドル70の操作によって付
加ハンマー6を後退させれば、図8に示すように、ハン
マー2の外周面に形成されている係合部28に係合し
て、付加ハンマー6がハンマー2と一体に回転する状態
となり、ハンマー2の回転慣性モーメントに付加ハンマ
ー6の回転慣性モーメントが加わるために、締め付けト
ルクが大きくなる。なお、ハンマー2は出力軸4の打撃
時に軸方向の往復動を行うが、付加ハンマー6はハンマ
ー2に対して回転についてのみ一体となる。また、付加
ハンマー6とハンマー2の係合部28との軸方向係合域
は、ハンマー2の軸方向可動域より大となっているため
に、ハンマー2の軸方向作動で付加ハンマー6との係合
が解除されてしまうことはない。
に回転自在に且つハンドル70の操作によって軸方向に
動かすことができるように配設されている。図9中の7
4はハンドル70の操作に対してクリックを与えるクリ
ックばね、73はハンドル70の固定用の固定枠であ
る。図7に示す状態からハンドル70の操作によって付
加ハンマー6を後退させれば、図8に示すように、ハン
マー2の外周面に形成されている係合部28に係合し
て、付加ハンマー6がハンマー2と一体に回転する状態
となり、ハンマー2の回転慣性モーメントに付加ハンマ
ー6の回転慣性モーメントが加わるために、締め付けト
ルクが大きくなる。なお、ハンマー2は出力軸4の打撃
時に軸方向の往復動を行うが、付加ハンマー6はハンマ
ー2に対して回転についてのみ一体となる。また、付加
ハンマー6とハンマー2の係合部28との軸方向係合域
は、ハンマー2の軸方向可動域より大となっているため
に、ハンマー2の軸方向作動で付加ハンマー6との係合
が解除されてしまうことはない。
【0015】図10〜図12に示す実施例は、外径また
は質量の少なくとも一方が異なる2つの付加ハンマー6
1 ,62 を設けるとともに、締め付けトルクの調節を3
段階で行えるようにしたもので、図10に示すようにハ
ンマー2に両付加ハンマー6 1 ,62 が係合していない
状態から、付加ハンマー61 を一段後退させれば、図1
1に示すように、付加ハンマー61 とハンマー2との係
合がなされ、さらに付加ハンマー61 を後退させれば、
図12に示すように、ハンマー2と係合している状態に
ある付加ハンマー61 と付加ハンマー62 とが係合する
ために、ハンマー2の回転に付加ハンマー61 及び付加
ハンマー62 も追従する状態となる。図中75はハウジ
ング7から突設されて付加ハンマー62 の軸方向移動を
防ぐとともに軸回りの回転を許しているピンである。
は質量の少なくとも一方が異なる2つの付加ハンマー6
1 ,62 を設けるとともに、締め付けトルクの調節を3
段階で行えるようにしたもので、図10に示すようにハ
ンマー2に両付加ハンマー6 1 ,62 が係合していない
状態から、付加ハンマー61 を一段後退させれば、図1
1に示すように、付加ハンマー61 とハンマー2との係
合がなされ、さらに付加ハンマー61 を後退させれば、
図12に示すように、ハンマー2と係合している状態に
ある付加ハンマー61 と付加ハンマー62 とが係合する
ために、ハンマー2の回転に付加ハンマー61 及び付加
ハンマー62 も追従する状態となる。図中75はハウジ
ング7から突設されて付加ハンマー62 の軸方向移動を
防ぐとともに軸回りの回転を許しているピンである。
【0016】図13〜図16に示す実施例では、外径ま
たは質量の少なくとも一方が異なる2つの付加ハンマー
61 ,62 を設けるとともに、付加ハンマー62 もハン
マー2の係合部28に直接係合するようにしたものであ
り、また付加ハンマー61 はハンドル70で、付加ハン
マー62 は第2ハンドル75によって軸方向に動かすこ
とができるようにしたものである。このものでは、図1
3に示すハンマー2の回転慣性モーメントのみが打撃に
作用する状態と、図14に示す付加ハンマー6 1 が加わ
った状態と、図15に示す付加ハンマー62 が加わった
状態と、図16に示す付加ハンマー61 と付加ハンマー
62 の両者が加わった状態の都合4段階に締め付けトル
クを調節することができる。外径または質量の少なくと
も一方が異なる複数の付加ハンマー61 ,62 の夫々に
操作部を設けて個別に且つ組み合わせ自在にハンマー2
に係合させることができるようにしておくことで、締め
付けトルクの調節を付加ハンマー61 ,62 の数以上の
多段にわたって行えるものである。
たは質量の少なくとも一方が異なる2つの付加ハンマー
61 ,62 を設けるとともに、付加ハンマー62 もハン
マー2の係合部28に直接係合するようにしたものであ
り、また付加ハンマー61 はハンドル70で、付加ハン
マー62 は第2ハンドル75によって軸方向に動かすこ
とができるようにしたものである。このものでは、図1
3に示すハンマー2の回転慣性モーメントのみが打撃に
作用する状態と、図14に示す付加ハンマー6 1 が加わ
った状態と、図15に示す付加ハンマー62 が加わった
状態と、図16に示す付加ハンマー61 と付加ハンマー
62 の両者が加わった状態の都合4段階に締め付けトル
クを調節することができる。外径または質量の少なくと
も一方が異なる複数の付加ハンマー61 ,62 の夫々に
操作部を設けて個別に且つ組み合わせ自在にハンマー2
に係合させることができるようにしておくことで、締め
付けトルクの調節を付加ハンマー61 ,62 の数以上の
多段にわたって行えるものである。
【0017】ところで、このようにハンマー2がその作
動中に軸方向移動を行うタイプの場合、作動中に付加ハ
ンマー6を係合させることができない。図17〜図19
に示す実施例は、この点に鑑みたもので、ハンマー2の
外周にハンマー2と一体に回転するとともにハンマー2
に対して軸方向に可動となっている副ハンマー26を配
して、この副ハンマー26の外周に付加ハンマー6が係
合する係合部28を設けている。図中77は副ハンマー
26の軸方向移動を防いでいるピンである。また、この
実施例では、ハンドル7と、2つの付加ハンマー6,6
を保持している保持体73との間にばね76を介在させ
ており、ハンドル70を動かして付加ハンマー6を係合
部28に係合させるにあたり、図18に示すように、ば
ね76が一旦たわむとともに、このばね76の力で付加
ハンマー6が係合部28側へと押されて図19に示すよ
うに係合するために、作動中であって副ハンマー26が
軸方向には動かないものの回転している時にも、付加ハ
ンマー6の係合部28への係合がスムーズになされるも
のである。なお、図19は2つの付加ハンマー6のうち
の一方だけが副ハンマー26に係合している状態を示し
ており、ハンドル70を更に動かせば、ばね76の力に
よって、両付加ハンマー6,6が共に副ハンマー26に
係合する状態となる。いずれにしても、このような切り
換え操作は副ハンマー26が軸方向移動を行わないため
に作動中であっても任意に行うことができる。
動中に軸方向移動を行うタイプの場合、作動中に付加ハ
ンマー6を係合させることができない。図17〜図19
に示す実施例は、この点に鑑みたもので、ハンマー2の
外周にハンマー2と一体に回転するとともにハンマー2
に対して軸方向に可動となっている副ハンマー26を配
して、この副ハンマー26の外周に付加ハンマー6が係
合する係合部28を設けている。図中77は副ハンマー
26の軸方向移動を防いでいるピンである。また、この
実施例では、ハンドル7と、2つの付加ハンマー6,6
を保持している保持体73との間にばね76を介在させ
ており、ハンドル70を動かして付加ハンマー6を係合
部28に係合させるにあたり、図18に示すように、ば
ね76が一旦たわむとともに、このばね76の力で付加
ハンマー6が係合部28側へと押されて図19に示すよ
うに係合するために、作動中であって副ハンマー26が
軸方向には動かないものの回転している時にも、付加ハ
ンマー6の係合部28への係合がスムーズになされるも
のである。なお、図19は2つの付加ハンマー6のうち
の一方だけが副ハンマー26に係合している状態を示し
ており、ハンドル70を更に動かせば、ばね76の力に
よって、両付加ハンマー6,6が共に副ハンマー26に
係合する状態となる。いずれにしても、このような切り
換え操作は副ハンマー26が軸方向移動を行わないため
に作動中であっても任意に行うことができる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明においては、操作部
を操作することによる付加ハンマーのハンマーへの付加
によって、ハンマーの質量や回転半径の変更、つまりは
締め付けトルクの変更を行えるものであって、変更を容
易に且つ確実に行うことができ、ねじ締め作業等の種々
の締め付けトルクが必要となる作業において工具の交換
を必要とせず、作業能率が向上するものである。
を操作することによる付加ハンマーのハンマーへの付加
によって、ハンマーの質量や回転半径の変更、つまりは
締め付けトルクの変更を行えるものであって、変更を容
易に且つ確実に行うことができ、ねじ締め作業等の種々
の締め付けトルクが必要となる作業において工具の交換
を必要とせず、作業能率が向上するものである。
【図1】一実施例の断面図である。
【図2】同上の回転慣性モーメント変更時の断面図であ
る。
る。
【図3】同上の分解斜視図である。
【図4】他の実施例の断面図である。
【図5】同上の回転慣性モーメント変更時の断面図であ
る。
る。
【図6】同上の回転慣性モーメント変更時の断面図であ
る。
る。
【図7】更に他の実施例の断面図である。
【図8】同上の回転慣性モーメント変更時の断面図であ
る。
る。
【図9】同上の操作部の分解斜視図である。
【図10】別の実施例の断面図である。
【図11】同上の回転慣性モーメント変更時の断面図で
ある。
ある。
【図12】同上の回転慣性モーメント変更時の断面図で
ある。
ある。
【図13】更に別の実施例の断面図である。
【図14】同上の回転慣性モーメント変更時の断面図で
ある。
ある。
【図15】同上の回転慣性モーメント変更時の断面図で
ある。
ある。
【図16】同上の回転慣性モーメント変更時の断面図で
ある。
ある。
【図17】他の実施例を示すもので、(a)は破断正面
図、(b)は断面図である。
図、(b)は断面図である。
【図18】同上の回転慣性モーメント変更時の断面図で
ある。
ある。
【図19】同上の回転慣性モーメント変更時の断面図で
ある。
ある。
【図20】従来例の断面図である。
【符号の説明】 2 ハンマー 4 出力軸 6 付加ハンマー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
Claims (8)
- 【請求項1】 回転駆動されるハンマーによる出力軸の
打撃によって出力軸に回転力を加えるインパクトレンチ
において、ハンマーとの係合でハンマーと一体回転する
付加ハンマーと、この付加ハンマーのハンマーとの係合
及び切り離しを行う操作部とを備えていることを特徴と
するインパクトレンチ。 - 【請求項2】 回転駆動されるとともに軸方向に不動と
されたハンマーケースと、ハンマーケース内に配されて
ハンマーケースと一体に回転するとともにハンマーケー
スに対して軸方向可動に配されて出力軸の打撃を担うハ
ンマー体とでハンマーが形成されており、付加ハンマー
は上記ハンマーケースの外周側に配されて操作部による
操作でハンマーケースの外周側に設けられた係合部と係
合することを特徴とする請求項1記載のインパクトレン
チ。 - 【請求項3】 回転駆動されるとともに軸方向に可動と
されたハンマーの外周部に係合部が設けられ、操作部に
よる操作でハンマーの係合部に係合する付加ハンマーと
ハンマーの係合部との軸方向係合域が、ハンマーの軸方
向可動域より大とされていることを特徴とする請求項1
記載のインパクトレンチ。 - 【請求項4】 回転駆動されるとともに軸方向に可動と
されたハンマーの外周部に軸方向移動が不能で且つハン
マーと一体に回転する副ハンマーを備えており、操作部
による操作で付加ハンマーが係合する係合部が副ハンマ
ーに設けられていることを特徴とする請求項1記載のイ
ンパクトレンチ。 - 【請求項5】 付加ハンマーは互いに独立して回転自在
となっている複数が設けられているとともに、これら付
加ハンマーのハンマーとの係合数が可変とされているこ
とを特徴とする請求項1記載のインパクトレンチ。 - 【請求項6】 各付加ハンマー毎に操作部が設けられて
いることを特徴とする請求項5記載のインパクトレン
チ。 - 【請求項7】 各付加ハンマーはその質量もしくは径の
少なくとも一方が夫々異なっていることを特徴とする請
求項5記載のインパクトレンチ。 - 【請求項8】 各付加ハンマーのうちの一部は他の付加
ハンマーを介してハンマーに係合連結されるものである
ことを特徴とする請求項5記載のインパクトレンチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18526393A JPH06190741A (ja) | 1992-10-27 | 1993-07-27 | インパクトレンチ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-288276 | 1992-10-27 | ||
JP28827692 | 1992-10-27 | ||
JP18526393A JPH06190741A (ja) | 1992-10-27 | 1993-07-27 | インパクトレンチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06190741A true JPH06190741A (ja) | 1994-07-12 |
Family
ID=26503001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18526393A Withdrawn JPH06190741A (ja) | 1992-10-27 | 1993-07-27 | インパクトレンチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06190741A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-07-27 JP JP18526393A patent/JPH06190741A/ja not_active Withdrawn
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