JP3606055B2 - 収納式椅子の連結機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動観覧席に好適に使用される収納式椅子の連結機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近時、多目的ホール等に設置するための移動観覧席が種々開発されている。この種の移動観覧席は使用時には、各段床を雛壇上に展開してその上に設置した椅子を使用可能な状態にし、収納時には、各段床を相互に重合する収納位置まで退避させてコンパクトに収納できるようにしたものである。
【0003】
そのため、このような移動観覧席の段床上に複数並設される椅子は、段床展開時には、使用可能な起立位置となり、段床収納時には床面上に倒伏した倒伏位置となるように、起倒動作可能に構成されている。
その一例としては、支持部材と、この支持部材に下端部を前後方向に回動可能に枢支されるとともに座を支持してなる前リンク要素と、前リンク要素の後方に配設され背を支持するとともに前記支持部材にその下端部を前後方向に回動可能に枢支された後リンク要素と、前リンク要素及び後リンク要素の上端部にそれぞれ枢着ざれた肘部材とを具備させ、これら、支持部材、前リンク要素、後リンク要素及び肘部材が略平行四辺形となるような4節リンク機構(平行リンク機構)を形成して起倒動作させるように構成したものが考えられている。このものは、倒伏位置では、前リンク要素と後リンク要素とが可及的に近接または接触するようにしてその厚みを小さくでき、起立位置では、前リンク要素と後リンク要素とが離間して安定感、重厚感を与えられるように工夫されたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなものにおいては、段床上の各椅子の下方を貫通する共通駆動軸を設けておき、この共通駆動軸を回転を、ギヤ列等を介して一部の後リンク要素の起倒動作に変換するとともに、各椅子の後リンク要素同士を左右に伸びる例えば角材状の連結部材で強結することにより、各後リンク要素を同期動作させ、各椅子を一斉に起倒動作させるようにしている。このような連結部材を設けているのは、各椅子の起倒動作の遅れやばらつきを低減すると共に、各後リンク要素毎にギヤ列等を連結する必要性をなくし、コスト低減を図るためである。
【0005】
しかしながら、このようなものでは、連結部材が露出し、外観上好ましくないものとなるだけでなく、この連結部材が倒伏位置への折り畳み動作の際に他の部材と干渉するのを防止するための設計上の工夫が必要となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、連結部材を前リンク要素の前縁に取り付けることにより、他部材との干渉を生じ難くして、設計上の自由度を向上させるとともに、外観的に良好にできるようにすべく図ったものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
すなわち、本発明に係る収納式椅子の連結機構は、支持部材と、前後方向に回動可能なようにこの支持部材に下端部を枢支された前リンク要素と、前リンク要素の後方に配設され前後方向に回動可能なように前記支持部材に下端部を枢支された後リンク要素と、前リンク要素及び後リンク要素の上端部にそれぞれ枢結された肘部材と、前リンク要素に支持された座と、後リンク要素に支持された背とを具備する起倒動作可能に構成された複数の収納式椅子を、同期させて一斉に起倒動作させるために用いられるものであって、各前リンク要素の前縁間を連結する連結部材を設け、各前リンク要素同士を同期動作させ得るように構成しているとともに、連結部材が、前リンク要素の下端部に取り付けられ、起立位置において支持部材を覆うカバー体を兼ねているものであることを特徴とする。
【0008】
このようなものであれば、連結部材が前リンク要素の前縁に取り付けられているために、倒伏位置への折り畳み動作の際に他の部材と干渉し難くなり、設計上の自由度が大きくなるなどの効果を得ることができる。また、例えば、移動観覧席に適用した場合、前後リンク要素の下端部等の機構部分は、後方からは段床に隠れて見えないが、なんらカバーをしない場合は前方からは外観可能である。しかして、本発明によれば、連結部材によって前方から見た場合の前後リンク要素の下端部等の機構部分を隠すように構成できることから、外観を良好なものとすることが可能となる。さらに、連結部材が前リンク要素の下端部に取り付けられ、起立位置において支持部材を覆うカバー体を兼ねているものにしているので、部品の削減を図ることができ、コストを低減する事もできるようになる。
【0009】
連結部材を、その強度を十分なものとするとともに、カバー体としての好適な形状のものとするには、連結部材が、直交する2つの面板部からなる断面L字形のアングル部材であり、起立位置において、一方の面板部が支持部材の上面に近接または密接するとともに、他方の面板部が、支持部材の前面に近接または密接するように構成してあるものが望ましい。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を、図1〜図11を参照して説明する。
この実施例は、本発明に係る収納式椅子3を段床式の移動観覧席1に適用した場合のものである。この移動観覧席1は、図1、図2に示すように、複数の段床2を具備し、それら段床2を、雛段状に展開される使用位置(図1参照)と相互に重合する収納位置(図2参照)との間で伸縮動作させ得るように構成したもので、各段床2を支持する走行フレームの構造や、これら各走行フレームを進退させる駆動機構等は従来のものと同様であるため説明を省略する。
【0011】
各段床2上には、図3に示すように、起倒動作可能な収納式椅子3が複数横並びに配設されている。各収納式椅子3は、図4、図5、図6に示すように、段床2上に固定した支持部材3と、前後方向に回動可能なように下端部5aを支持部材3に枢支された前リンク要素5と、この前リンク要素5の後方に配設され前記支持部材3に前後方向に回動可能なように下端部6を枢支された後リンク要素6と、前リンク要素5及び後リンク要素6の各上端部5b、6bにそれぞれ枢着された肘部材7と、前リンク要素5に枢支された座8と、後リンク要素6に一体的に固設された背板9aを主体として構成される背9とを具備してなる。
【0012】
詳述すれば、支持部材3は、段床2上に起立させた板状のもので、図5に示すように、対をなして支持ユニットUを形成している。しかして対をなす支持部材3間で、前リンク要素5、後リンク要素6等を支持している。
前リンク要素5は、厚肉平板状のもので、面板部を回動方向と直交する方向に向けて配設され、前後方向に回動可能なようにその下端部5aが支持部材4の前縁近傍において支軸15aを介して枢支されている。
【0013】
後リンク要素6は、前リンク要素5に向かって開口する断面コの字形のもので、その下端部6aが、前記支軸15aより後方かつ上方において、前記支持部材3に枢支されている。そして、その上端部6bが、背板9aと側面視略直線状をなすように、背板9aの側面に一体的に取り付けられている。
肘部材7は、下方及び後方に開口した中空体状のもので、前リンク要素5及び後リンク要素6の各上端部5b、6bに帽嵌させてある。そして、この肘部材7の中間部が前リンク要素5に軸15bを介して枢着されているとともに、後端部が後リンク要素6に軸15cを介して枢着されている。
【0014】
座8は、対をなす左右の前リンク要素5の内側面間にライジング可能に配設されたもので、その基端近傍部を軸15dを介して前リンク要素5の内側面に設けた図示しない軸受部に枢支させている。なお、この座8の枢支部分は、従来のライジング式の座8と同様な構成をなしているため、詳細な説明は省略する。しかして、この座8は、図4に示すようにライジング位置まで自動的に回動し得るように図示しないスプリングにより付勢されており、上面に荷重をかけることにより着座位置まで回動するようになっている。そして、この座8を下面側から押圧すると、座8はライジング位置から、さらに、背9に接する位置にまで回動し得るようになっている。
【0015】
背9は、前記背板9aの前面側の適宜位置にクッション材9bを取着することによって構成されている。
さらに本実施例では、これら前後リンク要素5、6を起倒させるために、各段床2上の各支持部材3に共通して貫通する共通駆動軸Nを設けるとともに、この共通駆動軸Nの回動を前後リンク要素5、6の起倒動作に変換する変換機構13を設けている。なお、図5においてギヤ列Gの図示は省略してある。この変換機構13は、共通駆動軸Nの回動をギヤ列G及びリンク手段14を介して前後リンク要素5、6の起倒に係る傾動動作に変換するもので、段床2上の支持ユニットUのうちのいくつかに所定間隔で設けてある。しかして、この変換機構13を設けていないダミーの支持ユニットUにはリンク手段14のみが設けてある。
【0016】
詳述すると、ギヤ列Gは、共通駆動軸Nの回動を減速して後述するクランクアーム16に伝達するものである。リンク手段14は、中央部を支持部材3に前後方向に回動可能に枢支され、一方の回動端部12aを後リンク要素6の下端部6aに枢結してなる移動用アーム12と、支持部材3に前後方向に回動可能なように枢支させたクランクアーム16と、このクランクアーム16及び前リンク要素5に各端部をそれぞれ枢結された第1リンクメンバ17と、このクランクアーム16及び移動用アーム12に各端部をそれぞれ枢結された第2リンクメンバ18とを具備する。
【0017】
クランクアーム16は、前リンク要素5の下端部5aと後リンク要素6の下端部6aとの間に配置され、支持部材4に枢支させた支軸15eに、一体に回動するように取り付けられたものである。この支軸15eは、段床2上に横一列に配置した複数の椅子3を一斉に起倒動作させるための共通駆動軸Nに、ギヤ列Gを介して連結されており、本実施例では、このクランクアーム16が共通駆動軸Nからの回動力を伝達されて回動を行うことにより、起倒動作が行われることになる。
【0018】
第1リンクメンバ17は側面視くの字形の板状のもので、その一端部を、前リンク要素5の支持部材4に対する枢支位置より上端部側に偏位した位置X1に枢結し、その他端部をクランクアーム16の回動端部16aに枢結したものである。
第2リンクメンバ18は、板状のもので、その一端部を、クランクアーム16の回動端部16aに枢結し、その他端部を移動用アーム12の他方の回動端部12bに枢結したものである。
【0019】
移動用アーム12は、中央板部11の両側縁からそれぞれ側板部12cを立設してなる断面コの字形のもので、側板部12cの中央付近が支軸15fを介して支持部材3に枢支されている。そして、上述したように、一方の回動端部12aを、後リンク要素6の下端部6aに枢結し、支軸15fを挟んで略反対側に位置する他方の回動端部12bを、第2リンクメンバ18の他端部に枢結してある。また、本実施例ではこの中央板部11に、後述する蓋体の役割を担わせている。
【0020】
一方、後リンク要素6の下端部6aからは、図示しない突出部材を側方に突出してあり、支持部材3には、この突出部材をスライド係合させ得るように、この突出部材の回動軌跡に沿って、部分円弧状のスリットSLを、支軸15fの前後に対称的に一対設けている。この突出部材としては、例えば移動用アーム12の回動端部12aと後リンク要素6の下端部6aとを枢結するピン等にその役割を担わせてもよい。しかして、起立位置において突出部材は前側のスリットSLの下端部に当接し、後リンク要素6の下端部6aのそれ以上の回動が規制されるとともに、倒伏位置において突出部材は後側のスリットSLの下端部に当接し、後リンク要素6の下端部6aのそれ以上の回動が規制される。
【0021】
しかして、本実施例では、段床2上に整列する各前リンク要素5同士を左右に伸びる連結部材19によって連結し、変換機構13の設けられていないダミーの支持ユニットUにおいても、各前リンク要素5を同期動作させることにより、各椅子Cが連動して起倒動作できるように構成した連結機構を設けている。
連結部材19は直交する2つの面板部19a、19bからなる断面L字形のアングル部材である。各前リンク要素5の前縁5cには、図7、図8に示すように、下端から上端側へ所定距離変位させた部位に、左右方向に伸びる係合溝5dを設けてある。そして、この係合溝5dに連結部材19の一方の面板部19aを嵌め込むとともに他方の面板部19bを前リンク要素5の前縁5cに密着させたうえで、側方及び下方からねじB1、B2を緊締し前リンク要素5に連結部材19を取り付けるようにしている。しかして起立位置において、この他方の面板部19bは支持部材3の前面3aに密接し、支持部材3の前面3aをおおよそ隠すように起立すると共に、一方の面板部19aが支持部材3の前部上面3bに近接または密接するように設定してあり、この連結部材19が、起立位置において前リンク要素5の下端部5a等を含む支持ユニットUの内部を覆い隠すカバー体の役割を担うようにしている。
【0022】
このような椅子の起倒動作は次のように行われる。
起立位置においては、図9に示すように、前リンク要素5が略鉛直に起立し、後リンク要素6は、その下端部6aにおける前面を、前リンク要素5の下端部5aにおける後面と側面視、略接するような状態で後傾起立姿勢となるように設定されている。そして、クランクアーム16は略水平に後方に向かって延びる姿勢となっており、第2リンクメンバ18は、クランクアーム16と略直線状をなし後方に向かって延びる姿勢となっている。一方、この第2リンクメンバ18の他端部に連結されている移動用アーム12の他方の回動端部12bは、支軸15fの後方に位置し、逆に一方の回動端部12aは支軸15fの前方に位置する状態となっている。そしてこの状態では、移動用アーム12の中央板部11が、支持部材3の上面と面一な状態となり、後リンク要素6の後方を閉塞する蓋体の役割を果たすように設定されている。
【0023】
この起立位置から倒伏位置へ向かっての傾動は、共通駆動軸Nを回動させ、この回動をギヤ列Gを介してクランクアーム16に伝達することにより行われる。この場合、クランクアーム16は、その回動端部16aが支軸15eの上方を通過するように前方に向かって回動するように設定されているため、このクランクアーム16の前方への回動により、図10に示すようにクランクアーム16に第1リンクメンバ17を介して連結されている前リンク要素5は、枢支点X0が前方に回動付勢され、支軸15aを中心にして前方に傾動する。後リンク要素6は、図10に示すように、その上端部が、肘部材7を介して前リンク要素5の上端部に連結されているため、前リンク要素5の前方への傾動と連動して、前方へ移動する。一方、クランクアーム16の前方への回動に伴って、このクランクアーム16に第2リンクメンバ18を介して連結されている移動用アーム12の他方の回動端部12bが前方へ向かって回動させられる結果、後リンク要素6の下端部6aは、その反対側に位置する移動用アーム12の一方の回動端部12aとともに後方に向かって回動する。このように、後リンク要素6は、上端部6aを前方に、下端部6bを後方に移動させつつ前方に傾動する。なお、蓋体、すなわち移動用アーム12の中央板部11は、移動する後リンク要素6の下端部6aに干渉しない様に回動する。
【0024】
そして、倒伏位置においては、図11に示すように、後リンク要素6、前リンク要素5は、部分的に重合した状態、すなわち、後リンク要素6の開口に前リンク要素5が一部嵌入した状態でそれぞれ水平な姿勢となる。なお、図9から図11に示す作動説明図において座8の図示は省略してあるが、倒伏位置において、座8は、背9と段床2とに挟み込まれる様な姿勢となっている。このように、変換機構13を有した支持ユニットUに枢支されている前後リンク要素5、6は、共通駆動軸Nの回動に連動して起倒動作を行う。
【0025】
一方、ギヤ列Gを有さないダミーの支持ユニットUにおいては、変換機構13を有した支持ユニットUの前リンク要素5に連結部材19を介して連結されている前リンク要素5が起倒動作することにより、この前リンク要素5からリンク手段14を介して力が伝達され、これに連動して後リンク要素6が起倒動作する。そしてその結果、対応する椅子Cが起倒動作する。
【0026】
倒伏位置から起立位置への移動は、これと逆の動作で行われるため説明は省略する。
このように構成した本実施例によれば、連結部材19が前リンク要素5の前縁5cに取り付けられているため、この連結部材19は、倒伏位置への動作の際に他の部材と干渉し難い。したがって、他の部材の配置が自在になるなど設計上の自由度が大きくなるという効果を得ることができる。また、連結部材19が、起立位置において支持部材3をカバーするカバー体を兼ねているため、従来専用に必要であったカバー部品の削減を図れるとともに、外観を非常に良好なものとすることができる。
【0027】
なお、本発明は、上記実施例に限られない。例えば、上記実施例では、起立位置においてより大きな安定感、重厚感を使用者に与えるようにすべく後リンク要素の6aを起倒動作に伴って前後に移動させるように構成していたが、後リンク要素の下端部を直接的に支持部材に枢支させ、前リンク要素、後リンク要素、肘部材、支持部材によって、4節リンク機構を構成したものに本発明の連結機構を適用しても同様の効果を奏するものである。
【0028】
また、上記実施例では、各支持ユニットUにリンク手段14を設けていたが、後リンク要素同士を連動できるように連結して、このリンク手段14を省略することもできる。
さらに、従来のように後リンク要素同士を連結しているものに、本発明の連結機構を適用して前リンク要素の前縁同士をも連結するようにしても構わない。このようにして、各椅子同士の連結剛性を高め、動作遅れやばらつきを、より小さなものとすることもできる。
【0029】
また、連結部材の前リンク要素への取付方法は前記実施例に限られないのは言うまでもない。さらに言えば、前記実施例のように1本の連結部材によって横並びの前リンク要素全てに亘って連結するようにしたものの他に、前リンク要素間毎に連結部材が取り付けられているような構成でも構わない。
その他、本発明は、図示例に限られずその趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
【0030】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、各前リンク要素の前縁間を連結する連結部材を設け、各前リンク要素同士を同期動作させ得るように構成しているので、倒伏位置への折り畳み動作の際に他の部材と干渉し難くなり、他の部材の配置の自在度を向上させることができるなど、設計上の自由度が大きくなる。また、他の部材と干渉し難いため、従来のように後リンク要素同士を連結しているものに、本発明の連結機構を追加付与することも容易にできる。このようにして、各椅子の連結剛性をより高め、動作遅れやばらつきをより小さなものとすることもできるようになる。さらに、例えば、移動観覧席に本発明を適用した場合、前後リンク要素の下端部等の機構部分は、後方からは段床に隠れて見えないが、前方からは何らカバーを設けない場合には外観可能である。ところが、本発明によれば、連結部材によって、前方から見た場合の前後リンク要素の下端部等の機構部分を隠すように構成できることから、外観を良好なものとすることが可能となる。
【0031】
さらに、連結部材が、起立位置において支持部材を覆うカバー体を兼ねるようにしているので、外観をより良好なものとするとともに、部品の削減を図ることができ、コストを低減する事もできるようになる。
特に、連結部材が、直交する2つの面板部からなる断面L字形のアングル部材であり、起立位置において、一方の面板部が支持部材の上面に近接または密接するとともに、他方の面板部が、支持部材3の前面に近接または密接するように構成してあるものであれば、連結部材を、その強度を十分なものとするとともに、カバー体として好適な形状のものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における移動観覧席を示す概略側面図。
【図2】同実施例における移動観覧席の収納状態を示す概略側面図。
【図3】同実施例における収納式椅子の正面図。
【図4】同実施例における収納式椅子を拡大して示す側断面図。
【図5】同実施例における各部を分解して示す分解斜視図。
【図6】同実施例におけるの部分斜視図。
【図7】同実施例における前リンク要素を示す部分側面図。
【図8】図7における正面図。
【図9】同実施例の作用説明図。
【図10】同実施例の作用説明図。
【図11】同実施例の作用説明図。
【符号の説明】
C…収納式椅子
3…支持部材
3a…支持部材の前面
3b…支持部材の上面
5…前リンク要素
5a…前リンク要素の下端部
5b…前リンク要素の上端部
5c…前リンク要素の前縁
6…後リンク要素
6a…後リンク要素の下端部
6b…後リンク要素の上端部
7…肘部材
8…座
9…背
19…連結部材
19a、19b…面板部

Claims (2)

  1. 支持部材と、前後方向に回動可能なようにこの支持部材に下端部を枢支された前リンク要素と、前リンク要素の後方に配設され前後方向に回動可能なように前記支持部材に下端部を枢支された後リンク要素と、前リンク要素及び後リンク要素の上端部にそれぞれ枢結された肘部材と、前リンク要素に支持された座と、後リンク要素に支持された背とを具備する起倒動作可能に構成された複数の収納式椅子を、同期させて一斉に起倒動作させるために用いられるものであって、各前リンク要素の前縁間を連結する連結部材を設け、各前リンク要素同士を同期動作させ得るように構成しているとともに、
    連結部材が、前リンク要素の下端部に取り付けられ、起立位置において支持部材を覆うカバー体を兼ねているものであることを特徴とする収納式椅子の連結機構。
  2. 連結部材が、直交する2つの面板部からなる断面L字形のアングル部材であり、起立位置において、一方の面板部が支持部材の上面に近接または密接するとともに、他方の面板部が、支持部材の前面に近接または密接するように構成してあることを特徴とする請求項1記載の収納式椅子の連結機構。
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