JP3601342B2 - 電源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源装置にかかり、特に、レーザプリンタ、複写機又はファクシミリ等の電子写真応用装置で使用される電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、上述のレーザプリンタ、複写機などの電子写真応用装置には、カラー化・高画質化・高速化により交流矩形波バイアスで出力デューティが非50%で且つ高周波数のものが要望される傾向がある(例えば、1kVp−p、出力デューティ50〜70%、9kHz)。また、機械の省エネ対応で機能アップしても消費電力の低減を強いられている。
【0003】
従来は、特開昭57−124757号公報記載の技術のように、正弦波発振器(矩形波でも同じ)を増幅してそのままトランスで昇圧していた。
【0004】
また、特許登録第2816719号記載の技術のように直流・直流コンバータによる充電と高圧トランジスタによる放電により交流矩形波バイアス出力を発生させていた。
【0005】
さらに、特開平6−197542号記載の技術では、負荷容量とLC直列共振回路を構成し、共振エネルギーを回生させるものもあり、この方式では、電力損失を軽減でき高効率化に有効である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭57−124757号公報に記載の技術では、電源電圧からトランス駆動波形へのドロップ分が電力ロスとなり効率が悪く、特に高周波数ではそれが顕著となる。一方、特許登録第2816719号に記載の技術では、放電時の高圧トランジスタの電力ロスでやはり効率が悪く、また、矩形波バイアス出力波形の立ち上がりと立下りが直流・直流コンバータ特性及び高圧トランジスタの電流規格から高速化に限界があり高周波数には適さない。
【0007】
また、特開平6−197542号公報に記載の技術では、プッシュプル駆動でPWM制御してその駆動タイミングが矩形波バイアス出力波形の立ち上がりと立下りタイミングを決めており、出力デューティが非50%では駆動タイミングを出力周期の半周期位置からシフトした特殊なPWM制御が必要となる。従来のプッシュプル駆動のPWM制御は出力周期の半周期毎の駆動であり、PWM制御回路は出力周波数の2倍の発振器から各プッシュプル駆動信号を分周して生成しているため、駆動タイミングは必ず出力周期の半周期位置となりシフトする事はできない。仮にプッシュプル駆動信号の片側にRCフィルタを入れ半周期位置から遅延しても、パルス幅よりシフト量が大きいためパルス幅が変化してしまい制御ができないという問題がある。
【0008】
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、高効率を実現するべく出力のデューティが非50%の電源装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、容量性負荷とインダクタンスの直列回路に対して、第1のスイッチング手段及び第2のスイッチング手段を交互にオンオフ制御して直列共振させ、且つ、前記第1のスイッチング手段又は前記第2のスイッチング手段をオフする際に直列共振エネルギーを回生させる電源装置であって、電源出力のデューティに対応した非50%のデューティのパルスを発生させるパルス発生手段と、前記パルス発生手段によって発生されたパルスの端部に対応して、前記第1のスイッチング手段及び前記第2のスイッチング手段を制御する制御パルスを生成するパルス生成手段と、を備えることを特徴としている。
【0010】
このように本発明の構成によれば、パルス発生手段によって電源出力のデューティに応じてパルスを発生し、パルス生成手段によってパルス発生手段より発生されたパルスの端部、すなわち、パルスの立ち上がり、立下りに対応して第1のスイッチング手段及び第2のスイッチング手段を制御する制御パルスを生成する。このように、電源出力のディーティに応じて第1のスイッチング手段及び第2のスイッチング手段の制御を行うため、電源出力のデューティが非50%であっても第1のスイッチング手段及び第2のスイッチング手段を電源出力のデューティと同様に非50%のデューティで制御することができる。すなわち、出力のデューティを非50%とすることができる。
【0011】
また、容量性負荷とインダクタンスの直列回路に対して、第1のスイッチング手段及び第2のスイッチング手段を交互にオンオフ制御して直列共振させ、且つ、前記第1のスイッチング手段又は前記第2のスイッチング手段をオフする際に直列共振エネルギーを回生させるため、消費される電力はLC直列共振回路の抵抗成分のみとなり、電力損失の軽減により電源装置の電力効率を高効率化することができる。
【0012】
なお、パルス生成手段は、パルス発生手段より発生されたパルスの端部に対応するトリガ信号を生成し、生成されたトリガ信号とパルス発生手段より発生されるパルスに応じて第1のスイッチング手段及び第2のスイッチング手段を制御する制御パルスを生成するようにしてもよい。
【0013】
また、パルス生成手段が、パルス発生手段より発生されるパルスの立ち上がりに対応する第1のトリガ信号と、パルス発生手段より発生されるパルスの立下りに対応する第2のトリガ信号から第1のスイッチング手段及び第2のスイッチング手段を制御する制御パルスを生成するようにしてもよい。
【0014】
なお、パルス発生手段の代わりに所定のパルスを入力して所定のパルスの端部、すなわち、パルスの立ち上がり、立下りに対応して第1のスイッチング手段及び第2のスイッチング手段を制御する制御パルスを生成するようにしてもよいし、パルス生成手段は、第1のスイッチング手段を制御する制御パルス、及び第2のスイッチング手段を制御する制御パルスのパルス幅を制御する時限動作回路を含むようにしてもよい。
【0015】
また、前記インダクタンスは、個別インダクタンスの他に、昇圧トランスの漏れインダクタンスで構成してもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。本実施の形態は、カラー電子写真複写機の現像器等の容量性負荷に交流のバイアス電圧を供給する電源装置に本発明を適用したものである。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る電源装置10の構成を示すブロック図である。
【0017】
第1実施形態に係る電源装置10は、容量性の負荷12に接続され、この容量性の負荷12と共にLC直列共振回路を構成し直列共振エネルギーを回生させるインダクタンスと昇圧トランスを含む昇圧回路14と、昇圧回路14を構成するトランスの1次巻線側に第1のスイッチング手段及び第2のスイッチング手段と直列共振エネルギーを回生させるダイオードを含むプッシュプル駆動回路16が接続されており、このプッシュプル駆動回路16には、プッシュプル駆動回路16の制御を行う制御回路18が接続されて構成されている。
【0018】
図2は、プッシュプル駆動回路16及び昇圧回路14の概略回路構成を示す図である。
図2において、Tは昇圧トランスを示すものであり、この昇圧トランスTの1次巻線側には、所定電圧の直流電源Vccが印加されるようになっている。また、昇圧トランスTの1次巻線側には、プッシュプル駆動回路16を構成する第1のスイッチング手段としてのトランジスタTR1が直列に接続されているとともに、トランジスタTR1よりも負荷側には、同じくプッシュプル駆動回路16を構成する第2のスイッチング手段としてのトランジスタTR2が並列に接続されている。また、トランジスタTR1には、ダイオードD1がトランジスタTR1の電流方向と逆向きとなるように並列に接続され、トランジスタTR2には、ダイオードD2がトランジスタTR2の電流方向と逆向きとなるように並列に接続されている。更に、トランジスタTR2よりも負荷側には、容量性の負荷12と共に直列LC共振回路を形成するインダクタンスL1が、1次巻線の正極側に直列に接続されている。また、電圧Vccが印加される正極側には、大容量のコンデンサC1が1次巻線側の負極端子との間に接続されていると共に、1次巻線の負極側には、大容量のコンデンサC2が並列に接続されている。
ここで、スイッチング手段としてトランジスタを用いる構成としたが、FETを用いる構成としてもよい。また、ダイオードとしてFETに内臓された寄生ダイオードを用いる構成としてもよい。
また、昇圧トランジスタTの2次巻線側には、容量性負荷12としての容量性の現像器が接続されている。さらに、昇圧トランジスタTの2次巻線側には、現像器に直流バイアス電圧を印加するための直流バイアス電源20と、交流バイアスコンデンサC3が並列に接続されている。
さて、本実施形態の制御回路18は、図1に示すように、パルス発生手段としての発振器30、トリガ生成回路32、単安定マルチバイブレータ34及び2つのAND回路36、38によって構成されている。なお、トリガ生成回路32、単安定マルチバイブレータ34及び2つのAND回路36、38は、本発明のパルス生成手段に相当する。
【0019】
トリガ生成回路32は、2つの微分回路40、42と反転回路44及びOR回路46によって構成されており、発振器30は、微分回路40と反転回路44を介して接続された微分回路42に接続されており、微分回路40、42はそれぞれOR回路46に接続されている。
【0020】
発振器30より発信されたパルス信号は、微分回路40でパルス信号の立ち上がりに対応したワンショットパルスが生成されて立ち上がりトリガ信号となる。また、反転回路44を介して微分回路42へ入力されたパルス信号からパルス信号の立下りに対応したワンショットパルスが生成されて立下りトリガ信号となる。
【0021】
それぞれの微分回路40、42で生成された立ち上がりトリガ信号及び立下りトリガ信号は、OR回路46で論理和され、発振器30より発信されるパルス信号の立ち上がり、立下りに対応したワンショットパルスからなるトリガ信号が生成される。
【0022】
トリガ生成回路32は、単安定マルチバイブレータ34に接続されており、単安定マルチバイブレータ34は、AND回路36、38に接続されている。また、AND回路36には、発振器30が更に接続されており、AND回路38には、反転回路44を介して発振器30が接続されている。
【0023】
トリガ生成回路32より単安定マルチバイブレータ34にトリガ信号が入力され、トリガ信号毎に一定のパルス幅のパルスが生成され、2つのAND回路36、38に出力される。AND回路36は、発振器30から出力されるパルス信号及び単安定マルチバイブレータ34から出力されるパルス信号のANDをとり、プッシュプル駆動回路16に出力し、AND回路38は、発振器30から出力され、反転回路44によって反転されたパルス信号と、単安定マルチバイブレータ34から出力されるパルス信号のANDをとり、同様にプッシュプル駆動回路16に出力する。
【0024】
続いて、単安定マルチバイブレータ34の構成について図3を参照して説明する。
【0025】
図3に示すように、単安定マルチバイブレータ34は、ICタイマ50に時限抵抗R及び、時限コンデンサCが接続されて構成されている。トリガ生成回路32は、ICタイマ50との論理整合用の反転回路を介して、単安定マルチバイブレータ34に接続されている。ICタイマ50は、市販のICタイマ50を使用しており、その構成は2つのコンパレータ52、54、コンパレータ入力に比較用電圧レベルを与える分圧抵抗Ri、RSフリップフロップ56、出力アンプ58及びトランジスタTRiによって主に構成されている。
【0026】
また、昇圧トランスTの2次巻線側と上述したICタイマ50の間に出力検出制御回路48が接続されたおり、ICタイマ50に入力される基準電圧レベルはこの出力検出制御回路48によりレベルコントロールされ、出力結果に応じてパルス幅制御が行われる。
【0027】
次に、第1実施形態の電源装置の作用について、図4に示す各部のタイミングチャートを参照して説明する。
【0028】
発振器30より、出力と周波数及びディーティが同一のパルス信号aがトリガ生成回路32に発振される。トリガ生成回路32に入力されたパルス信号aは、微分回路40で、パルス信号の立ち上がりに対応したワンショットパルスcが生成される。また、反転回路44によって反転されたパルス信号bは、微分回路42によって発振器30より発振されるパルス信号aのパルス立下りに対応したワンショットパルスdが生成される。
【0029】
それぞれ生成されたワンショットパルスc、dは、OR回路46に入力されると論理和がとられて発振器30より発振されるパルス信号aの立ち上がりと立下りタイミングに対応するトリガ信号eが生成される。
【0030】
トリガ信号eは、単安定マルチバイブレータ34に入力し単発のパルス信号fを発生させる。
【0031】
図5に単安定マルチバイブレータ34の各部の動作波形を示す。
【0032】
ここで、トリガ信号eが単安定マルチバイブレータ34のICタイマ50に入力されるとタイマ出力fがハイとなり、タイマ内部のトランジスタTRiが開放状態となり時限コンデンサCに時限抵抗Rを介して充電が始まる。時限コンデンサCの電圧kが基準電圧lに達するとICタイマ50内部のコンパレータ52で比較判断しタイマ出力fがローとなり、時限コンデンサCはICタイマ50内部のトランジスタTRiで短絡される。よって、トリガ毎に基準電圧レベルに応じた一定のパルス幅のパルス信号がタイマ出力fに生成される。
【0033】
また、タイマ出力fは基準電圧レベルでパルス幅が変わり、基準電圧レベルは、出力検出制御回路48によってレベルコントロールされるため、出力結果に応じてパルス幅が制御される。これによって生成された単発パルスfを周波数とデューティが出力と同一な発振器30信号aとAND回路36によってANDをとりプッシュプル駆動回路16に入力するパルス信号gを生成し、周波数とデューティが出力と同一な発振器30からの信号の反転した信号bとAND回路38によってANDをとり、プッシュプル駆動回路16に入力するパルス信号hを生成する。
【0034】
上述したパルス信号g及びパルス信号hをプッシュプル駆動回路16に入力する信号に振り分けることによってプッシュプル駆動回路16を駆動する。このようにすることによって各プッシュプル駆動信号のパルス幅を変化させることなく、プッシュプル駆動回路の駆動タイミングを出力周期の半周期位置よりシフトすることができる。
【0035】
また、パルス信号gとパルス信号hにより、プッシュプル駆動回路16の第1、第2のスイッチング手段が交互にオンオフされ、容量性の負荷12と昇圧回路14のインダクタンスによるLC直列共振回路が直列共振する。これにより発生した直列共振エネルギーは第1、第2のスイッチング手段のオフする際にダイオードを介して回生される。この動作によりパルス信号gとパルス信号hのタイミングでインダクタンス電流iが流れ、インダクタンス電流iに対応して出力に交流矩形波バイアスjが発生するため、出力デューティの非50%を実現することができる。また、直列共振エネルギーの回生により電力の高効率化を実現することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態に係る電源装置100は、第1実施形態に対してプッシュプル駆動回路16及び昇圧回路14は同一であり、制御回路が異なる構成となっているため、同一部位については、同一符号を付して説明を省略する。
【0036】
図6は、第2実施形態に係る電源装置100の構成を示すブロック図が示されている。
【0037】
図6に示すように、第2実施形態の制御回路は、パルス発生手段としての発振器30、第1のトリガ生成回路102、第2のトリガ生成回路104、第1の単安定マルチバイブレータ106、第2の単安定マルチバイブレータ108及び時限動作回路110によって構成されている。なお、第1のトリガ生成回路102、第2のトリガ生成回路104、第1の単安定マルチバイブレータ106、第2の単安定マルチバイブレータ108及び時限動作回路110は、第1のスイッチング手段及び第2のスイッチング手段を制御する制御パルスを生成するパルス生成手段に相当する。
【0038】
第1のトリガ生成回路102は、主に微分回路112及びバッファ114によって構成されており、第2のトリガ生成回路104は、反転回路116、微分回路118及びバッファ120によって構成されている。それぞれ、第1のトリガ生成回路102によって発振器30より発振されるパルス信号の立ち上がりに対応するワンショットパルスからなるトリガ信号が生成され、第2のトリガ生成回路104によって発振器30より発振されるパルス信号の立下りに対応するワンショットパルスからなるトリガ信号が生成される。
【0039】
第1のトリガ生成回路102の出力側には、第1の単安定マルチバイブレータ106が接続されており、第2のトリガ生成回路104には、第2の単安定マルチバイブレータ108が接続されており、それぞれ第1のトリガ生成回路102によって生成されたトリガ信号及び第2のトリガ生成回路104によって生成されたトリガにより一定のパルス幅のパルスが生成される。
【0040】
また、第1の単安定マルチバイブレータ106及び第2の単安定マルチバイブレータ108は、それぞれ時限動作回路110に接続されており、この時限動作回路によって生成されるパルスの幅が制御される。
【0041】
続いて、第2実施形態における第1の単安定マルチバイブレータ106、第2の単安定マルチバイブレータ108及び時限動作回路110について、図7を参照して説明する。
【0042】
図7には、第1の単安定マルチバイブレータ106、第2の単安定マルチバイブレータ108及び時限動作回路110の概略回路図が示されている。
【0043】
図7に示すように、第1の単安定マルチバイブレータ106及び第2の単安定マルチバイブレータ108は、第1実施形態の単安定マルチバイブレータと同様に、市販のICタイマ130、132によって主に構成されており、ICタイマ130、132は、2つのコンパレータ52、54、コンパレータ52、54入力に比較用電圧レベルを与える分圧抵抗Ri、RSフリップフロップ56、出力アンプ58及びトランジスタTRiによって主に構成されている。
【0044】
第1のトリガ生成回路102は、ICタイマとの論理整合用の反転回路133を介して第1の単安定マルチバイブレータ106のICタイマ130に接続されている。第2のトリガ生成回路104は、同様に反転回路134を介して第2の単安定マルチバイブレータ108のICタイマ132に接続されている。ICタイマ130、132内のトランジスタTRiのコレクタ側は、OR回路136の入力側にそれぞれ接続されており、OR回路136の出力側は反転回路138を介して時限動作回路110に接続されている。OR回路136の入力はプルアップ抵抗Rhが接続されている。一方、それぞれのICタイマ130、132の出力側には、それぞれプッシュプル駆動回路16に構成されるそれぞれのトランジスタTR1、TR2(図2)のベース側に接続されている。
【0045】
第1の単安定マルチバイブレータ106と第2の単安定マルチバイブレータ108は、同一の時限動作回路110を共有しており、時限動作回路110の構成は、時限抵抗R1、時限コンデンサC及び時限コンデンサを放電するトランジスタTRj、トランジスタTRjのベースをプルアップする抵抗R2によって構成されている。
【0046】
また、第1の単安定マルチバイブレータ106及び第2の単安定マルチバイブレータ108に構成されるそれぞれのICタイマ130、132には、出力検出制御回路48が接続されて構成されており、ICタイマ130、132に入力される基準電圧レベルはこの出力検出制御回路48によりレベルコントロールされ、出力結果に応じてパルス幅制御が行われる。
【0047】
次に、第2実施形態の電源装置100の作用について、図8に示す各部の動作タイミングを示すタイミングチャートを参照して説明する。
【0048】
発振器30より、出力と周波数及びディーティが同一のパルス信号aが発振され、第1のトリガ生成回路102及び第2のトリガ生成回路104に入力される。第1のトリガ生成回路102に入力されたパルス信号aは、微分回路112によってパルス信号の立ち上がりに対応したワンショットパルスが生成されバッファ114を介してパルス信号aの立ち上がりに対応するトリガ信号mが生成される。また、第2のトリガ生成回路104に入力されたパルス信号aは、反転回路116によって反転されて微分回路118によってパルス信号aの立下りに対応したワンショットパルスが生成されバッファ120を介してパルス信号aの立下りに対応するトリガ信号nが生成される。
【0049】
第1のトリガ生成回路102によって生成されたトリガ信号mは、第1の単安定マルチバイブレータ106に入力され、第1の単安定マルチバイブレータ106によってトリガ毎に基準電圧レベルに応じた一定のパルス幅のパルス信号gが生成される。同様に、第2のトリガ生成回路104によって生成されたトリガ信号nは、第2の単安定マルチバイブレータ108に入力され、第2の単安定マルチバイブレータ108によってトリガ毎に基準電圧レベルに応じた一定のパルス幅のパルス信号hが生成される。なお、図9に第1の単安定マルチバイブレータ106及び第2の単安定マルチバイブレータ108における各部の動作波形を示す。
【0050】
第1の単安定マルチバイブレータ106にトリガ信号mが入力されて、ICタイマ130に入力されるとタイマ出力gがハイとなり、タイマ内部のトランジスタTRiが開放状態となり、時限動作回路110内のOR回路136の入力pがハイとなる。OR回路136の出力は反転回路138を介しトランジスタTRjのベース電圧rをローとするため、トランジスタTRjが開放状態となり時限コンデンサCに時限抵抗Rを介して充電が始まる。時限コンデンサC電圧oが基準電圧に達すると、ICタイマ130のコンパレータ52で比較判断しタイマ出力がローとなり、時限コンデンサCはICタイマ130内部のトランジスタTRiの短絡により、OR回路の入力pがローとなるため、トランジスタTRjで短絡される。また、第2の単安定マルチバイブレータ108のICタイマ132にトリガ信号nが入力されると同様に、ICタイマ132のタイマ出力nがハイとなり、タイマ内部のトランジスタTRiが開放状態となり、時限動作回路110内のOR回路136の入力qがハイとなる。OR回路136の出力は反転回路138を介しトランジスタTRjのベース電圧rをローとするためトランジスタTRjが開放状態となり時限コンデンサCに時限抵抗Rを介して充電が始まる。時限コンデンサCの電圧oが基準電圧に達すると、ICタイマ132のコンパレータ52で比較判断しタイマ出力がローとなり、時限コンデンサCはICタイマ132内部のトランジスタTRiの短絡により、OR回路136の入力qがローとなるためトランジスタTRjで短絡される。このようにして、時限動作回路110によって、トリガ毎に基準電圧レベルに応じた一定のパルス幅のパルス信号g、hを得ることができる。
【0051】
ここで、第1実施形態と異なるのは、第1の単安定マルチバイブレータ106及び第2の単安定マルチバイブレータ108における2個のICタイマ130、132が交互にトリガされる事と、時限動作回路110が第1の単安定マルチバイブレータ106及び第2の単安定マルチバイブレータ108におけるそれぞれのICタイマ130、132で共有されている事と、出力検出制御回路48によりレベルコントロールされる基準電圧が第1の単安定マルチバイブレータ106及び第2の単安定マルチバイブレータ108それぞれのICタイマ130、132で共有されている点である。他の動作については第1実施形態と同一である。ICタイマは2個使用しているが時限動作回路110と基準電圧が共有なためそれぞれのICタイマ130、132より出力されるパルス幅は同一となる。これによって生成された単発パルスをプッシュプル駆動回路16に入力するプッシュプル駆動信号に振り分ける。このようにして、各プッシュプル駆動信号のパルス幅を変化させることなく、駆動タイミングを出力周期の半周期よりシフトさせることができる。
【0052】
また、パルス信号gとパルス信号hにより、プッシュプル駆動回路16の第1、第2のスイッチング手段が交互にオンオフされ、容量性の負荷12と昇圧回路14のインダクタンスによるLC直列共振回路が直列共振する。これにより発生した直列共振エネルギーは第1、第2のスイッチング手段のオフする際にダイオードを介して回生される。この動作によりパルス信号gとパルス信号hのタイミングでインダクタンス電流iが流れ、インダクタンス電流iに対応して出力に交流矩形波バイアスjが発生するため、出力デューティの非50%を実現することができる。また、直列共振エネルギーの回生により電力の高効率化を実現することができる。
[第3実施形態]
第3実施形態では、第1実施形態及び第2実施形態に対して、周波数及びデューティは、図1に示す第1実施形態に係る電源装置10及び図6に示す第2実施形態に係る電源装置100において周波数及びデューティが出力と同一に設定されている発振器30が電源装置の外部に配置され、発振器30信号を遠隔操作信号として電源装置に入力する構成となっている。
【0053】
第1及び第2実施形態では、発振器30のパルス信号aの立ち上がりと立下りのタイミングは、図4及び図8に示すように出力の交流矩形バイアスjの立ち上がりと立下りのタイミングと同一タイミングとなっている。すなわち、図10、11のように発振器信号aのデューティを変更すると内部各部の動作がそれに伴ってシフトするため、電源出力のデューティも変更することができる。また、同様に、周波数についても発振器30信号の周波数を変更することによって電源出力の周波数も変更することができる。従って、発振器30信号を遠隔操作信号として電源装置に入力し、発振器30信号を制御することによって電源出力のデューティ、周波数及びそのタイミングを外部から任意にコントロールすることができる。
【0054】
すなわち、本発明のパルス発生手段の代わりに所望のデューティ及び周波数の信号を入力することによって、所望のデューティ及び周波数におけるパルス端部に対応して、プッシュプル駆動回路16の第1のスイッチング手段及び第2のスイッチング手段を制御する制御パルスを生成する生成手段によって本発明を実現することも可能である。
【0055】
また、カラー電子写真複写機の現像器などでは、出力の交流矩形波バイアスのデューティや周波数はアウトプット画像の濃度を制御する要素のため、上述のように交流矩形波バイアス電源装置の出力のデューティや周波数の値を外部からコントロールすることによって画質の調整ができる。また、BCR(Bias Charge Roll)と呼ばれる接触帯電機では濃度ムラの問題でBCR用の交流バイアスと現像機用の交流バイアスを同期させて使用する場合があるが、上述のように交流矩形波バイアス電源装置の出力のデューティや周波数のタイミングを外部からコントロールすることによって同期対応することができる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、容量性負荷とインダクタンスの直列回路に対して、第1のスイッチング手段及び第2のスイッチング手段を交互にオンオフ制御して直列共振させ、且つ、第1のスイッチング手段又は第2のスイッチング手段をオフする際に直列共振エネルギーを回生させる電源装置で、電源出力のデューティに対応したパルスから第1のスイッチング手段及び第2のスイッチング手段を制御する制御パルスを生成することによって出力のデューティが非50%の電源装置を実現することができ、これによって電源装置の高効率化を実現することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る電源装置の構成を示すブロック図である。
【図2】プッシュプル駆動回路及び昇圧回路の概略回路構成を示す図である。
【図3】第1実施形態における単安定マルチバイブレータの構成を示す図である。
【図4】第1実施形態に係る電源装置の各部の動作波形を示すタイミングチャートである。
【図5】第1実施形態における単安定マルチバイブレータの各部の動作波形を示すタイミングチャートである。
【図6】第2実施形態に係る電源装置の構成を示すブロック図である。
【図7】第2実施形態における単安定マルチバイブレータの構成を示す図である。
【図8】第2実施形態に係る電源装置の各部の動作波形を示すタイミングチャートである。
【図9】第2実施形態における単安定マルチバイブレータの各部の動作波形を示すタイミングチャートである。
【図10】第1実施形態に係る電源装置を第3実施形態に適用した場合の各部の動作波形を示すタイミングチャートである。
【図11】第2実施形態に係る電源装置を第3実施形態に適用した場合の各部の動作波形を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 電源装置
12 容量性の負荷
14 昇圧回路
16 プッシュプル駆動回路
18 制御回路
30 発振器
32 トリガ生成回路
34 単安定マルチバイブレータ
102 第1のトリガ生成回路
104 第2のトリガ生成回路
106 第1の単安定マルチバイブレータ
108 第2の単安定マルチバイブレータ
110 時限動作回路
Claims (5)
- 容量性負荷とインダクタンスの直列回路に対して、第1のスイッチング手段及び第2のスイッチング手段を交互にオンオフ制御して直列共振させ、且つ、前記第1のスイッチング手段又は前記第2のスイッチング手段をオフする際に直列共振エネルギーを回生させる電源装置であって、
電源出力のデューティに対応した非50%のデューティのパルスを発生させるパルス発生手段と、
前記パルス発生手段によって発生されたパルスの端部に対応して、前記第1のスイッチング手段及び前記第2のスイッチング手段を制御する制御パルスを生成するパルス生成手段と、
を備えることを特徴とする電源装置。 - 前記パルス生成手段が、前記パルス発生手段より発生されたパルスの端部に対応するトリガ信号を生成し、生成された前記トリガ信号と前記パルス発生手段より発生されるパルスに応じて前記第1のスイッチング手段及び前記第2のスイッチング手段を制御する制御パルスを生成することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
- 前記パルス生成手段が、前記パルス発生手段より発生されるパルスの立ち上がりに対応する第1のトリガ信号と、前記パルス発生手段より発生されるパルスの立下りに対応する第2のトリガ信号から前記第1のスイッチング手段及び前記第2のスイッチング手段を制御する制御パルスを生成することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
- 容量性負荷とインダクタンスの直列回路に対して、第1のスイッチング手段及び第2のスイッチング手段を交互にオンオフ制御して直列共振させ、且つ、前記第1のスイッチング手段又は前記第2のスイッチング手段をオフする際に直列共振エネルギーを回生させる電源装置であって、
電源出力にデューティに対応した非50%のデューティの所定のパルスを入力し、前記所定のパルスの端部に対応して、前記第1のスイッチング手段及び前記第2のスイッチング手段を制御する制御パルスを生成するパルス生成手段を備えることを特徴とする電源装置。 - 前記パルス生成手段は、前記第1のスイッチング手段を制御する制御パルス、及び前記第2のスイッチング手段を制御する制御パルスのパルス幅を制御する時限動作回路を含むことを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
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