JP2000350469A - 高圧電源装置 - Google Patents

高圧電源装置

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JP2000350469A JP2000122576A JP2000122576A JP2000350469A JP 2000350469 A JP2000350469 A JP 2000350469A JP 2000122576 A JP2000122576 A JP 2000122576A JP 2000122576 A JP2000122576 A JP 2000122576A JP 2000350469 A JP2000350469 A JP 2000350469A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複写機等の高圧電源装置において、高電圧の
出力を適正に制御できるようにし、画像のぼけやすじむ
らの発生を防止する。 【解決手段】 発振回路11により二つの交流電圧発生
回路、つまり現像バイアスAC発生回路14と分離ポス
トAC高圧回路15の同期をとるようにし、二つの回路
14,15の高電圧出力を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を利
用した複写機,プリンタ等に用いられる高圧電源装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式を利用した複写機,
プリンタ等においては、一成分現像方式であるジャンピ
ング現像方式の現像バイアス回路や感光ドラムに電極を
接触させて帯電させる接触帯電方式の一次高圧回路は、
通常交流の昇圧トランスとDC−DCインバータから構
成されており、200Hz〜2KHzの周波数で500
Vp−p〜2KVp−p程度の振幅を持つ交流に0〜6
00Vの直流電圧を重畳したバイアスが用いられてい
る。また、最近では、PWM波形を周期的に変化させて
高周波トランスを駆動し、これによって得られる高圧交
流波形にDC高圧を重畳する回路も利用されている。
【0003】図7はこのような電子写真方式の複写機や
プリンタなどに用いられている従来の高圧電源装置の一
例を示す構成図である。同図において、1は交流高電圧
を出力する高圧AC電源、2は直流高電圧を出力する高
圧DC電源、3は出力端、4は高電圧を印加する現像器
などの負荷で、高圧DC電源2の出力電圧(直流電圧)
に高圧AC電源1の出力電圧(交流電圧)を重畳した高
電圧が供給される。
【0004】C1は高圧AC電源1の出力電圧を出力端
3に伝達するカップリングコンデンサ、R1は高圧DC
電源2の直流出力に高圧AC電源1の交流出力を重畳さ
せるための高インピーダンスの抵抗、R2,R3は高圧
DC電源2の出力電圧検出用の抵抗で、それぞれ数百〜
数MΩ程度の精密抵抗が設定されており、検出信号を高
圧DC電源2にフィードバックする。
【0005】電子写真方式の複写機やプリンタにおい
て、例えば、現像器の負荷4は図7に示されるように等
価的にコンデンサとして表すことができる。そして、電
荷を帯びたトナーは、そのコンデンサの高圧出力端側か
らグランド側へ飛出すことになる。ここで、例えばトナ
ーがマイナス電荷を帯びていたとすれば、トナーの飛出
しによる電荷の移動は電流となって図7のIのように、
抵抗R1に流れることになる。これによって、高圧DC
電源2が所望の電圧を出力しているにもかかわらず、出
力端3の電圧は上昇してしまい、画像濃度が薄れてしま
うようなことがある。
【0006】また、図8は上記高圧電源装置の他の例を
示す図であり、図7と同一符号は同一構成部分を示して
いる。同図中、T1は交流高電圧発生手段として設けた
トランスで、駆動信号発生器5からの信号により駆動さ
れる。C2は駆動信号発生器5の出力のDC成分をカッ
トするコンデンサ、R4はトランスT1の一次側の電流
を制限する抵抗、R5は負荷ショート時のDC電流を制
限する抵抗、R6は同AC電流を制限する抵抗、C3は
AC波形を調整するコンデンサで、抵抗R5と並列に接
続されている。
【0007】図8の回路の装置においては、高圧DC電
源2の出力側はトランスT1の二次側に直列に接続され
ているので、図7の回路の高抵抗R1は存在しない。但
し、本回路の場合は別の理由で高抵抗R5が存在するこ
とになり、これがトナー飛込みによる高圧DC電源2の
バイアス変動の要因となることがある。
【0008】ここで、上記抵抗R5は負荷ショート時の
DCショート電流を安全のために制限するためのもの
で、通常1Mから5MΩ程度に設定されている。また、
抵抗R6は上記のDCショート電流及びトランスT1の
発生するACショート電流を制限するためのもので、通
常数十KΩ程度に設定される。そして、上記のACショ
ート電流は、トランスT1の一次側の抵抗R4によって
も制限することが可能である。以上のことから、本回路
の場合はトナー飛込みによる出力電圧変動を最低限に抑
えるよう、且つ本来の機能を失わない程度に上記抵抗R
4,R5,R6を設定している。
【0009】しかし、これらの抵抗R4〜R6の変更
は、出力する交流高圧波形にも影響するため、場合によ
っては理想とする波形が得られなかったり、あるいはト
ナー飛込みによる電圧変動を充分なレベルに抑え込むこ
とができないことがある。
【0010】図9は上記のような高圧電源装置を有した
一般的な複写機の概略構成を示す図である。同図中、3
1は表面に光に反応して静電潜像を生成する感光膜を有
し、内側がグランドレベルにシールドされた感光ドラ
ム、32は受光前に感光ドラム31の表面を均一な静電
状態にイニシャライズする一次帯電器、33は一次帯電
器32にDC降圧を印加する高圧電源、34は受光によ
り静電潜像を帯びた感光ドラム31にトナーを飛ばして
トナー像を形成する現像器、35は現像器34に高圧を
印加してトナーを感光ドラム31に飛ばす現像用DC高
圧電源、36は現像器34を離れたトナーを感光ドラム
31と現像器34との間で浮遊させ、感光ドラム31上
の潜像の現像再現性を向上させる現像用AC高圧電源、
37は感光ドラム31上に形成されたトナー像を転写紙
に転写し易くするためのポスト帯電器、38はポスト帯
電器37にDC高圧を印加するポスト用DC高圧電源、
39はポスト帯電器37にAC高圧を印加するポスト用
AC高圧電源、40は感光ドラム31上のトナー像を転
写紙に転写する転写帯電器、41は転写帯電器40にD
C高圧を印加する転写用DC高圧電源、42は感光ドラ
ム31に接触した転写紙を転写像を乱すことなく感光ド
ラム31から分離させる分離帯電器、43は分離帯電器
42にDC高圧を印加する分離用DC高圧電源、44は
分離帯電器42にAC高圧を印加する分離用AC高圧電
源、45は転写後の感光ドラム31に残った残留トナー
を除去し易くするクリーナー前帯電器、46はクリーナ
ー前帯電器45にDC高圧を印加するクリーナー前用D
C高圧電源、47はクリーナー前帯電器45にAC高圧
を印加するクリーナー前用AC高圧電源、48は感光ド
ラム31に付着した残留トナーをかき落とすクリーナー
である。
【0011】上記のような複写機では、通常現像器34
に印加する現像バイアスにAC+DCタイプの高圧を用
いているため、静電潜像の現像再現性に優れ、中間調の
再現も優れているが、反面、感光ドラム31のグランド
シールドと現像器34との間の微妙な電位変動が中間調
の画像にむらとなって現れてしまうことがある。このむ
らは、電位変動の大きさによってその濃さが変り、ま
た、電位変動が周期性を持っている場合は、感光ドラム
31の回転速度と電位変動の周期によって変化するすじ
状のむらとなって現れる。このすじ状のむらは、感光ド
ラム31の回転速度と電位変動の周期との相関によりす
じの間隔を変化させるため、感光ドラム31の回転速度
が遅い場合や電位変動の周期が短い場合には間隔の短い
すじとなり、回転速度が速い場合や電位変動の周期が長
い場合には間隔の長いすじとなる。このため、現像バイ
アスのAC高圧は、通常1.5〜2.5KHz程度の高
周波を使用しており、実際この周波数では電位の変動が
速過ぎるため目に見えるすじむらは現れない。
【0012】しかし、感光ドラム31の内側シールドを
グランドに固定することは感光ドラム31が回転系であ
ることから難しく、機械的にグランドに接触する構造と
しているものの接触抵抗の管理が難しい。このため、図
9に示すように、ドラムシールドとグランドとの間に接
触抵抗が現れた場合、ポスト帯電器37や分離帯電器4
2、更にはクリーナー前帯電器45に印加されているA
C高圧の信号がドラムシールドの電圧を変動させ、これ
によってドラムシールドと現像器34との間の電位が変
動することになる。通常、これらのポスト,分離,クリ
ーナー前帯電器37,42,45のAC高圧は、500
〜1500Hz程度の周波数を有しているが、周波数の
温度特性や発振器の周波数のばらつき等によって、この
周波数と現像バイアス周波数との干渉が生じ、低周波
(200Hz程度以下)のうなり周波数となって複写画
像にすじむらを発生させる。
【0013】また、近年の複写機やプリンタの小型化,
コストダウン、更には高機能化によるオプショナル装置
の増加に伴い、従来制御系とパワー系に分けていた高圧
電源の動作用電源を制御系の電源のみに統一する傾向が
ある。この場合、高圧を得るためのスイッチング駆動に
より発生した電源ラインのリップルが、高圧の制御出力
を振動させる場合がある。例えば、現像バイアスのDC
にこの振動が発生した場合、この振動と現像バイアスの
ACとが干渉し、そのうなりの周波数が複写画像にすじ
むらを発生させる。通常、上述のポスト,分離,クリー
ナー前帯電器37,42,45のAC高圧には、図10
に示すようなトランスT2を備えたプッシュプル駆動回
路を用いているため、プッシュ駆動時とプル駆動時のリ
ップルが、出力する高圧ACの2倍の周波数(1000
〜3000Hz)となって電源ラインに発生し、現像バ
イアスDCを振動させ、現像バイアスACと干渉するこ
とになる。この時、現像バイアスACの周波数と上記電
源リップルによる現像バイアスDCの振動周波数が、例
えば200Hz程度以下の低周波のうなりを生じた時、
複写画像に目に見えるすじむらが発生する。このため、
分離,ポスト,クリーナー前帯電器用AC高圧の周波数
の設定を、その2倍の周波数が、現像バイアスAC高圧
の周波数と低周波のうなりを生じない程度に離して決定
しているが、この場合も発振回路のばらつきや温度特性
によって上記周波数が近接し、すじむらが発生してしま
うことがある。
【0014】更にまた、近年では現像バイアスAC用ト
ランスの小型化,コストダウンを目的として、高周波の
小型トランスを用いて、その出力をコンデンサに周期的
に充放電することによって1.5〜2.5Hz程度のA
C出力を得る現像バイアス回路も実用化されているが、
このタイプの回路では、高周波スイッチングの高圧出力
を低周波に変調しているため、低周波の出力に高周波の
リップル(10〜30V)が乗っている。したがって、
この高周波リップルと現像バイアスDC出力のスイッチ
ングに伴うリップル(10〜30V)がうなりを発生
し、画像にすじ状のむらが現れることがある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の高圧電源装置は
上記のように構成されているので、例えば複写機におい
て大量のトナーの移動が瞬間的に起こると、それによる
電荷の移動が発生して直流高電圧の出力が変動し、画像
の白と黒の境界部分が数ミリの幅でぼけるという問題点
があった。
【0016】また、現像バイアス交流とその他の高圧交
流との干渉によって低周波のうなりが発生する場合があ
り、この場合、画像にすじ状のむらが現れるという問題
点があった。
【0017】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、高電圧の出力を適正に制御することが
でき、複写機等における画像のぼけやすじむらを防止す
ることが可能な高圧電源装置を提供することを目的とし
ている。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の高圧電源装置
は、次のように構成したものである。
【0019】(1)交流高電圧を出力する複数の交流電
圧発生回路を備えた高圧電源装置であって、それらの交
流高電圧出力を同期をとって制御する同期制御手段を備
えた。
【0020】(2)上記(1)の装置において、同期制
御手段は、所望の出力周波数をもつ発振回路と、その出
力周波数を分周する分周回路とを備えるようにした。
【0021】(3)上記(2)の装置において、同期制
御手段は、分周回路の出力信号のデューティを設定する
デューティ設定手段を備えるようにした。
【0022】(4)トランスを高周波で駆動することに
より発生した高電圧の出力を周期的に充放電させて所望
の周波数の交流高電圧を出力する交流電圧発生回路と、
トランスをスイッチング駆動することにより発生した交
流電圧を整流して得られる直流電圧を前記交流高電圧に
重畳させる直流電圧発生回路と、前記交流電圧発生回路
の駆動と直流電圧発生回路の駆動を同期をとって制御す
る同期制御手段とを備えた。
【0023】(5)上記(4)の装置において、同期制
御手段は、交流電圧発生回路と直流電圧発生回路とで共
用の発振回路を備えるようにした。
【0024】
【作用】上記、(1),(2),(3)の構成により、
交流出力の干渉を防止することができる。また、
(4),(5)の構成により、出力周波数の違いによる
低周波のうなりの発生を防止することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】〔実施例1〕図1は本発明の第1
実施例の構成を示すブロック図である。この実施例は、
交流高電圧を出力する複数の交流電圧発生回路を備えた
複写機に適用したものである。
【0026】図1において、11は現像バイアス用AC
周波数と分離,ポスト用AC周波数との最小公倍数の偶
数倍(2倍,4倍,6倍,……)の発振周波数の信号を
発生する発振回路、12は発振回路11からの信号の繰
返し回数をカウントし、予め定められたカウント数に達
した時に出力を反転するカウンタ回路、13は発振回路
11からの信号の繰返し回数をカウントし、予め定めら
れたカウント数に達した時に出力を反転する逆位相の2
出力を有するカウンタ回路、14はカウンタ回路12か
らの反転繰返し信号に基づいて不図示の高圧トランスを
駆動し、上記現像バイアス用AC高圧を発生する現像バ
イアスAC発生回路(交流電圧発生回路)、15はカウ
ンタ回路13からの2つの反転繰返し信号に基づいて高
圧トランスをプッシュプル駆動し、分離,ポスト用AC
高圧を発生する分離ポストAC高圧発生回路(交流電圧
発生回路)である。
【0027】上記の回路においては、発振回路11によ
り現像バイアス用ACと分離,ポスト用AC高圧との同
期がとられている。この場合、分離用ACとポスト用A
Cは単一の駆動回路を共有し、高圧トランスの出力巻線
を2出力とすることで生成されるため、分離用ACとポ
スト用ACとは同期の取れた同一の周波数の出力となっ
ている。また、各々の高圧AC出力の周波数は、例とし
て、現像バイアス用ACを1800Hz、分離,ポスト
用ACを1500Hzとして説明するが、この場合、感
光ドラムのシールドとグランド間の接触抵抗(図9参
照)がすじむらを発生する原因となる。すなわち、通常
の状態では、両者の出力の周波数差が300Hzと比較
的高周波となるため、目に見えるすじむらは現れない
が、どちらか一方、あるいは双方の出力周波数のばらつ
きや温度特性によって、上記出力周波数が近接してしま
った場合、両者の出力周波数によるうなりが感光ドラム
シールドと現像器間の電位を低周波で振動させ、前述の
ように複写画像に目に見えないすじむらが発生する。
【0028】しかし、本実施例では、上記のように各高
電圧の発生回路14,15の出力の同期をとっているの
で、高電圧の出力を適正に制御することができ、画像に
現れるすじむらを防止することができる。
【0029】図2は分周回路となる上記カウンタ12,
13の詳細構成を示すブロック図である。図中、16は
発振回路11からの信号をクロック入力とするダウンカ
ウンタ、17はダウンカウンタ16に所望の駆動波形の
半周期に相当するデータを入力するデータ入力回路、1
8はダウンカウンタ16の出力が“0”となったことを
検出して信号を出力する0出力検出回路、19は0出力
検出回路18からの信号を受けて出力レベルを反転する
フリップフロップ回路で、相反する2つの論理レベル出
力を有している。なお、カウンタ回路12は図2におい
て、フリップフロップ回路19の2出力のうち、1出力
のみを使用した回路である。
【0030】図2の回路において、ダウンカウンタ16
は、発振回路11からの信号をクロックとして、データ
入力回路17から入力されたデータをカウントダウンす
る。このカウントダウンされた出力データは0出力検出
回路18に入力され、0出力検出回路18はそのカウン
タ出力が“0”となった時にパルス状の信号を出力す
る。フリップフロップ回路19は、そのパルス状のトリ
ガ信号を受けて相反する2つの論理レベル出力を反転す
る。また0出力検出回路18は、上記トリガ信号によっ
て、ダウンカウンタ16のデータ入力をイネーブル状態
にし、これによってダウンカウンタ16は、クロックの
立上がりを受けてデータ入力回路17から入力されてい
るデータを出力にセットする。以上の動作により、カウ
ンタ回路12,13は、所定のカウンタ値ごとに出力を
反転し、図1の高圧のAC発生回路14,15の駆動タ
イミング信号を生成する。
【0031】次に、発振回路11の発振周波数及びデー
タ入力回路17の入力データの設定方法について説明す
る。本実施例において所望としている高圧AC出力の周
波数は、現像バイアス用ACが1800Hz、分離,ポ
スト用ACが1500Hzである。これらの周波数を上
記クロックのカウントダウンによって生成するには、ク
ロックとして両者の最小公倍数の偶数倍の周波数が必要
である。この偶数倍とするのは、データセットからカウ
ンタ値が“0”となるまでの一回の動作で所望とする出
力の半周期分の出力しか得られないためである。例とし
ては、発振回路11の発振周波数を18KHzとする
と、現像バイアス用ACの1800Hzを生成するに
は、半周期分のカウンタ値データを“5”とすれば良
い。これによって、18KHzの5倍の周期が出力され
る高圧ACの半周期となり、周波数は1/10の180
0Hzとなる。同様にして、分離,ポスト用AC側のデ
ータ値を“6”とすれば、出力される高圧ACの周波数
はクロックの1/12となり、発振回路11の発振周波
数が18KHzであることから、1500Hzの高圧出
力が得られる。
【0032】このように、現像バイアス用AC高圧と分
離,ポスト用AC高圧の駆動周波数を単一の発振回路1
1の分周により決定しているので、発振回路11のばら
つきや温度特性によって互いに周波数が近付くことがな
く、設計上両者の周波数差を大きく広げておけば、現像
バイアス用ACと分離,ポスト用ACとの干渉による低
周波のうなりを抑えることができ、上述のように画像に
現れるすじむらを防止することができる。
【0033】〔実施例2〕図3は本発明の第2実施例の
構成を示すブロック図である。上記図2の実施例では、
現像バイアス用ACがデューティ50%の矩形波である
場合を例に説明したが、この実施例では、データの切換
え手段を持たせることによって、上記デューティ以外の
出力が得られるようになっている。
【0034】すなわち、図3の回路において、0出力検
出回路18の出力側は、ダウンカウンタ16,フリップ
フロップ回路19とともに、データ入力回路17に接続
されている。そして、データ入力回路17は、上記0出
力検出回路18からの信号入力の度に、2種類のデータ
を切換えるように構成されており、これによって、フリ
ップフロップ回路19の出力は、H(高)レベル出力と
L(低)レベル出力の出力期間の異なる信号を発生す
る。
【0035】図4に、この場合のデューティ設定手段と
なるデータ入力回路17の一例を示す。図はHレベルと
Lレベルの周期を7対3(デューティ30%)にした場
合の例で、Hレベル出力時のカウンタ値を“7”、Lレ
ベル出力時のカウンタ値を“3”にセットする。カウン
タ値“7”は4ビットの2進表現で「0111」、カウ
ンタ値“3”は「0011」と表されるので、0出力検
出回路18のパルス信号の受信の度に上記3ビット目を
反転すればよい。図8に示すデータ入力回路17は、上
記動作を実現するためにT−フリップフロップ回路20
によって0出力検出回路18の出力を受け、このフリッ
プフロップ回路20の出力信号を3ビット目のデータと
して用いている。
【0036】上記構成の回路では、発振回路11の発振
周波数を18KHzとした場合、Hレベルが約389u
S、Lレベルが約167uSの現像バイアス用AC出力
が得られ、そのデューティは、所望の30%となる。
【0037】このように、ダウンカウンタ16にデータ
を入力するデータ入力回路17に、0出力検出回路18
の検出信号の度に2種類の入力データを切換えるデータ
切換え手段を設けることにより、所望とする出力AC高
圧を様々に変更することが可能となる。
【0038】〔実施例3〕図5は本発明の第3実施例の
構成を示すブロック図である。上述の第1実施例及び第
2実施例では、現像バイアス用AC高圧とその他のAC
高圧との同期をとった場合の例を、現像バイアス用AC
と分離,ポスト用ACの場合について説明したが、ここ
では、高周波トランスからの出力信号を周波数変調して
現像バイアス用ACを得る方式において、現像バイアス
用ACに重畳する現像バイアス用DCのスイッチング
と、その現像バイアス用ACを発生する高周波トランス
の駆動スイッチングとの同期をとって制御する場合につ
いて説明する。
【0039】図5に、この場合の回路のブロック図を示
す。同図中、21は現像バイアス用ACと現像バイアス
用DCのスイッチングのタイミングの同期信号を発生す
る発振回路、22は発振回路21からの信号に基づいて
高周波トランスをスイッチング駆動しAC高圧を出力す
る高圧AC発生回路で、この高圧AC発生回路22から
の高圧出力を充放電するコンデンサC11とともに所望
の周波数のAC高電圧を出力する交流電圧発生回路を構
成している。23はその出力端、24は発振回路21か
らの同期信号を分周して所定の現像バイアス用周波数信
号を発生する分周回路、25は分周回路24からの出力
信号に基づいて所望のデューティ信号を発生するデュー
ティ信号発生回路、26はデューティ信号発生回路25
からのデューティ信号に基づいて上記コンデンサC11
に充電された高電圧を放電する放電回路、27は発振回
路21からの同期信号に基づいてトランスをスイッチン
グ駆動することにより発生したAC電圧を整流してDC
高圧を出力する高圧DC発生回路(直流電圧発生回路)
である。
【0040】次に、図5の回路動作を、現像バイアス周
波数を1800Hz、分周回路24の分周比を1/32
とした場合を例にとり説明する。
【0041】上記の例に挙げた現像バイアス周波数条件
及び分周回路24の分周比から、発振回路21の発振周
波数を57.6KHz(1800×32)とすると、こ
の周波数によって、高圧AC発生回路22及び高圧DC
発生回路27が駆動されるため、これらの回路のそれぞ
れの出力には57.6KHzのリップルが発生する。こ
の両者の出力リップルは出力端23にて合成されるが、
両者のリップルは発振回路21を共有することによって
同期がとられており、両者の高周波リップルは統一され
るため、低周波のうなり出力を生じることはない。した
がって、画像に現れるすじむらの発生を抑制することが
できる。
【0042】一方、分周回路24は発振回路21の出力
周波数を32分周して、その出力に1800Hzの信号
を発生する。デューティ信号発生回路25はこの分周回
路24からの1800Hzの信号を受けて、所望のデュ
ーティで放電回路26を動作させるようにデューティ信
号を発生する。放電回路26はこのデューティ信号によ
って所定の期間放電動作を行い、コンデンサC11に充
電されていた高電圧を放電する。
【0043】以上の繰返しによって、出力端23には5
7.6KHzの小リップルを有し、1800Hzに変調
された高圧出力が現れ、高圧DC発生回路27からの5
7.6KHzの小リップルを有したDC高圧と合成され
る。そして、この合成された高電圧が負荷に供給され
る。
【0044】図6に、上記デューティ信号発生回路25
の一例を示す。図中、28は分周回路24からの信号を
積分して三角波信号を出力する積分回路、29は積分回
路28から出力された三角波信号と予め基準電圧源30
で設定された基準レベル(Vrep)とを比較してH,
Lの信号を発生するコンパレータ回路である。上述の放
電回路26はこのH,Lの信号によって放電動作を制御
し、これにより所望のデューティの高圧出力得ることが
できる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、各々の
高圧出力の同期をとって制御するようにしたので、高電
圧の出力を適正に制御することができ、画像のすじむら
を防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の構成を示すブロック図
【図2】 図1のカウンタ回路の詳細構成を示すブロッ
ク図
【図3】 本発明の第2実施例の構成を示すブロック図
【図4】 図3のデータ入力回路の一例を示す構成図
【図5】 本発明の第3実施例の構成を示すブロック図
【図6】 図5のデューティ信号発生回路の一例を示す
ブロック図
【図7】 従来例を示す構成図
【図8】 他の従来例を示す構成図
【図9】 一般的な複写機の概略構成図
【図10】 プッシュプル駆動回路の一例を示す回路図
【符号の説明】
11 発振回路 14 現像バイアスAC発生回路 15 分離ポストAC高圧発生回路 17 データ入力回路(デューティ設定手段) 21 発振回路 22 高圧AC発生回路 24 分周回路 27 高圧DC発生回路 T1 トランス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流高電圧を出力する複数の交流電圧発
    生回路を備えた高圧電源装置であって、それらの交流高
    電圧出力を同期をとって制御する同期制御手段を備えた
    ことを特徴とする高圧電源装置。
  2. 【請求項2】 同期制御手段は、所望の出力周波数をも
    つ発振回路と、その出力周波数を分周する分周回路とを
    備えていることを特徴とする請求項1記載の高圧電源装
    置。
  3. 【請求項3】 同期制御手段は、分周回路の出力信号の
    デューティを設定するデューティ設定手段を備えている
    ことを特徴とする請求項2記載の高圧電源装置。
  4. 【請求項4】 トランスを高周波で駆動することにより
    発生した高電圧の出力を周期的に充放電させて所望の周
    波数の交流高電圧を出力する交流電圧発生回路と、トラ
    ンスをスイッチング駆動することにより発生した交流電
    圧を整流して得られる直流電圧を前記交流高電圧に重畳
    させる直流電圧発生回路と、前記交流電圧発生回路の駆
    動と直流電圧発生回路の駆動を同期をとって制御する同
    期制御手段とを備えたことを特徴とする高圧電源装置。
  5. 【請求項5】 同期制御手段は、交流電圧発生回路と直
    流電圧発生回路とで共用の発振回路を備えていることを
    特徴とする請求項4記載の高圧電源装置。
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