JPH07230195A - 電子写真式画像形成装置 - Google Patents

電子写真式画像形成装置

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Publication number
JPH07230195A
JPH07230195A JP6021126A JP2112694A JPH07230195A JP H07230195 A JPH07230195 A JP H07230195A JP 6021126 A JP6021126 A JP 6021126A JP 2112694 A JP2112694 A JP 2112694A JP H07230195 A JPH07230195 A JP H07230195A
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JP
Japan
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photoconductor
current
image forming
voltage
charging
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JP6021126A
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English (en)
Inventor
Takahiro Tamiya
孝弘 田宮
Takeshi Motohashi
武 本橋
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作像系の運転開始時の非電界現像の発生を防
ぐ感光体のベース電位を低コストで安定化させ、作像中
に濃度ムラが発生しないようにする。 【構成】 感光体4を所定の電位に帯電させる帯電ロー
ラ5に、電源装置30の帯電電源23によって所定のバ
イアス電圧を印加すると共に、その出力電圧V0を抵抗
R1,R2によって分圧した電圧を、感光体4のベース
4aにベース電位Vbを与えるバイアス電圧として印加
するようにした。それによって、転写電源25のオン時
などに発生する感光体4に対する外乱電流等の影響を受
けず、一電源により感光体4のベース電位Vbを一定に
保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機,プリンタ,
ファクシミリ等の電子写真式画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機,プリンタ,ファクシミリ等の電
子写真式画像形成装置では、作像系の運転開始時に、帯
電部と現像部間の非帯電状態の感光体に対しては現像バ
イアス電圧を印加しない。さらに、このときの非電界現
像(「0−0現象」と称する)を防ぐため、感光体のベ
ース電圧(金属製ベース部分の電圧)を常時高く(「底
上げ」と称する)しないと、感光体に対するトナー付着
が発生してしまう。
【0003】そのため、スコロトロン帯電器を採用した
電子写真式画像形成装置では、帯電器のシールド部から
機内のアース(GND)に流れるシールド電流を抵抗
器,ツェナーダイオード,バリスタなどに印加して底上
げ電圧を作っていた。
【0004】また、オゾンを発生しない帯電方式として
帯電ローラ等を用いた接触帯電方式が開発されているが
(例えば、特開平5−80637号公報参照)、その場
合にはシールド電流がないため、直接感光体のベースか
らアースに流れる電流を使って底上げ電圧を作ってい
た。
【0005】ところが、上述のように感光体のベース電
圧を常時アース電位より高く保つようにすると、画像の
ベタ部を現像したときに濃度ムラが生じてしまうという
問題があった。このような現象は、転写部がオンにされ
ると転写部から感光体に流れる電流が帯電部から感光体
に流れる電流と合流することによって発生することが知
られている。
【0006】つまり、通常は帯電電流と転写電流は逆極
性の電流となっており、感光体からアースに流れる電流
のオーダを小さくし、その結果、感光体からアースに流
れる感光体電流が変動してしまう。また、ツェナーダイ
オードやバリスタなどの定電圧素子に対しても電位変動
を生じさせてしまっていた。
【0007】これは、感光体電流が数μAオーダと小さ
くなり、ブレークダウン電圧(VB)を満足させる最小
限の電流が供給できなくなることから生じ、その結果感
光体のベース電位が変動して現像電界の変動が生じ、ト
ナー転移のムラによる濃度ムラを生じさせてしまうので
ある。
【0008】したがって、感光体のベースを接地する
と、作像系運転開始時に帯電部から現像部間の感光体の
ベース電位は0(V)になり、その状態で感光体を回転
させると現像バイアス電位も0(V)なので感光体に不
要なトナーが付着し、そのトナーが転写ローラに付着す
ると画像転写時の転写紙の裏面を汚してしまう。また、
転写紙を連続通紙する場合以外は1枚毎に感光体への不
要なトナーの付着が起こるため、トナーを無駄に消費し
てしまう。
【0009】さらに説明すると、図8は従来の接触帯電
方式の電子写真式画像形成装置の全体の構成を示す図、
図9は図8に示した電子写真式画像形成装置の感光体4
付近の構成を示す図である。この電子写真式画像形成装
置は、給紙装置1の給紙ローラ17によって記録紙2を
矢示A方向に給送し、レジストローラ対3によってタイ
ミングを取ってドラム状の感光体4からなる潜像担持体
へ搬送する。
【0010】感光体4は、図示を省略した駆動装置によ
って反時計回り(矢示C方向)に回転駆動され、その表
面が接触帯電装置である帯電ローラ5によって帯電さ
れ、そこにレーザ射出装置10から射出されるレーザ光
Lが照射されると、感光体4の表面上に静電潜像が形成
される。
【0011】その潜像は現像装置7を通るときに現像ロ
ーラ21によってトナーが付着されて可視像化され、そ
の可視像は感光体4へ搬送される記録紙2に転写ローラ
8によって転写される。その記録紙上の可視像は定着装
置9のローラ対によって定着される。そして、定着装置
9を出た記録紙は排紙ローラ18によって矢示B方向へ
送られて排出部11へ排出される。
【0012】そして、可視像転写後の感光体4をクリー
ニングブレード12を有するクリーニング装置13によ
ってクリーニングして残留トナーを除去し、除電ランプ
14の光照射によって残留電荷を除電する。感光体4か
ら除去されたトナーは回収オーガ16によって図示を省
略したトナー回収室に回収される。
【0013】そして、図9に示すように、帯電ローラ
5,現像ローラ21,及び転写ローラ8には、それぞれ
帯電電源23,現像電源24,及び転写電源25による
バイアス電圧が印加されており、各ローラは矢示の方向
に回転する。感光体4のベース(導電体)4aはツェナ
ーダイオード等の定電圧素子27を介してアース(GN
D)に接地されており、アース電位とは異なるベース電
位Vbを得ている。
【0014】帯電ローラ5はヒドリンゴム等の中抵抗素
材をローラ化したものであり、帯電電源23からある電
圧以上の直流(DC)バイアス電圧が印加されて帯電電
流Ioが流れると、感光体4に対して放電を開始する。
このときのバイアス電圧を放電開始電圧Vthと称し、
感光体4に与える必要な電位を感光体表面電位Vdとす
ると、駆動に必要なバイアス電圧はVd+Vthとな
る。
【0015】このときに感光体4に残留電荷がない場
合、感光体4から帯電ローラ5へ電流Imが流れるもの
とし、その静電容量をCpc,移動速度(線速)をv,放
電横幅をLとすると、単位面積当りの付与電荷量は、負
荷電荷量からは(Im/L)/vとなり、表面電位上昇
からはVd・Cpcとなる。
【0016】ここで、接触帯電方式では帯電前の除電が
完全な場合、感光体4を帯電させる電流=帯電ローラ5
に流れる電流、なる関係が成り立つ。それで、帯電電源
23による電流Ioは上記の各関係から次式によって求
められる。 Io=Im=L・v・Vd・Cpc
【0017】図10はツェナーダイオード,バリスタ等
の定電圧素子に流れる逆方向電流と発生電圧との関係を
示すI−V特性の線図である。図11は図9に示した各
部の動作タイミングを示すタイミングチャート図であ
る。
【0018】一般に低速の電子写真式画像形成装置で
は、帯電電源23によって感光体4へ流す電流Imは1
0〔μA〕程度の小さい電流としている。したがって、
図9に示した各部による動作プロセスにおいて、電流I
m=10〔μA〕によって帯電のみを動作させるように
した場合、この電流Imが定電圧素子27を逆方向に流
れるため、図10に示すように定電圧素子27の動作点
はαとなり、その動作点αにおける発生電圧によるベー
ス電位Vbは安定領域にあるため、感光体4のベース電
位は安定する。
【0019】ところが、図11の(e)に示すように転
写電源25がオンされると、同図の(d)に示すように
感光体4の表面電位が変動するようになる。つまり、ネ
ガ/ポジ(N/P)プロセスでは転写ローラ8によるバ
イアス電圧は帯電ローラ5によるバイアス電圧とは逆極
性になるので、感光体4に流れる電流の絶対値が少なく
なり、さらに記録紙2の突入やその剥離時の電流又は抵
抗変動や画像トナー比率の大小変化によって電流変動を
生じるのである。
【0020】一般に、感光体4に対する転写ローラ8か
ら流入する電流Irの絶対値は帯電ローラ5との間に流
れる電流Imのオーダとほぼ同じである。そこで、転写
ローラ8から感光体4に電流Irが流れるとその動作電
流がIm−Irとなる。したがって、定電圧素子27の
動作点がαからβ領域へ移行してしまい、そのβ領域で
は安定が崩れ易く、電流が少しでも変化すると感光体4
のベース電位Vbが大きく変動してしまう。
【0021】図12は、スコロトロン帯電方式を用いた
従来の電子写真式画像形成装置の感光体付近の構成を示
す図である。この場合、スコロトロン帯電器20に帯電
電源23から所定電圧を印加し、電流Imを流すことに
よって感光体4に帯電を施している。感光体4は定電圧
素子27を介してアース接地されており、ベース電流I
bが流れる。転写電源25によって転写ローラ8から感
光体4へ電流Irが流入する。
【0022】ここで、スコロトロン帯電器20に帯電バ
イアス電圧を印加したときに電流Ioが流れるものと
し、感光体4との間に電流Imが流れ、スコロトロン帯
電器20のシールド部へ定電圧素子28を通して流れる
シールド電流Isとの間には次式が成り立つ。 Io=Im+Is
【0023】通常、スコロトロン帯電器20には放電を
安定させるためのシールド電流Isとして全電流の90
%以上を流しており、その電流を定電圧素子27,28
を介して流し、感光体4のベース電位Vbを作ってい
る。それは図10に示した定電圧素子のI−V特性にお
ける動作点αに対応するので、感光体4のベース電位V
bは一定となる。
【0024】しかしながら、この場合も転写電源25が
オンされると転写電流Irが感光体4に流入し、それが
定電圧素子27を順方向に流れることになるため、その
逆方向に流れる電流Ib+Isを減少させる。それによ
って定電圧素子27の動作点が図10のβ領域へ移行し
てしまい、ベース電位が不安定になるという問題があ
る。
【0025】図13は、このような問題を解決するため
に、感光体のベースに別電源によってバイアス電圧(ベ
ース電位)を印加するようにした電子写真式画像形成装
置の感光体付近の概略構成を示す図であり、感光体4と
帯電ローラ5にはそれぞれ別の電源装置26,23によ
ってバイアス電圧を印加し、感光体4のベース電位を安
定化させている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9あ
るいは図12に示したような従来の電子写真式画像形成
装置では、感光体のベース電位が転写電源がオンしたと
きに転写ローラから流入する電流によって不安定にな
り、ネガ/ポジの接触現像を行なった時に濃度ムラが発
生するという問題があった。
【0027】そこで、図13に示したように感光体4と
帯電ローラ5とにそれぞれ別の電源装置23によってバ
イアス電圧を印加するようにすれば、感光体のベース電
位を安定させることはできるが、電源装置を増設しなけ
ればならないのでコスト高になるという問題があった。
【0028】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、作像系の運転開始時に非電界現像が発しないよ
うにするための感光体のベース電位を低コストで安定化
させ、作像時の現像により濃度ムラが発生しないように
することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、アース電位とは異なるベース電位が与え
られる感光体と、その感光体に接触してそれを所定の電
位に帯電させる接触帯電器と、その接触帯電器にバイア
ス電圧を印加すると共にその出力電圧を分圧して上記ベ
ース電位を与えるバイアス電圧として上記感光体のベー
スに印加する電源装置を備えた電子写真式画像形成装置
を提供する。
【0030】また、上記電源装置が、上記出力電圧を分
圧する回路に負荷変動に対して十分な時定数を持つ時定
数回路を有するようにするとよい。さらに、上記時定数
回路が、上記出力電圧を分圧する回路への接続をオン・
オフする手段を有するようにするとよい。
【0031】
【作用】この発明による電子写真式画像形成装置は、感
光体に接触してそれを所定の電位に帯電させる接触帯電
器にバイアス電圧を印加する電源装置の出力電圧を分圧
してアース電位とは異なるベース電位を与えるバイアス
電圧として感光体のベースに印加するので、別電源を設
けずに接触帯電器用の電源装置の出力電圧から分圧した
バイアス電圧によって、転写オン時などに発生する外乱
電流等の影響を受けずに感光体のベース電位を一定にす
ることができる。
【0032】また、時定数回路によって電源装置の出力
電圧を分圧する回路に負荷変動に対して十分な時定数を
持たせるようにすれば、大電流を常時ベース電位を安定
化するために使う無駄を防いでベース電位を安定させる
ことができる。
【0033】さらに、出力電圧を分圧する回路に対する
時定数回路の接続をオン・オフできるようにすれば、感
光体の回転初期には時定数回路を接続せずにベース電位
の立上りを早くし、その後時定数回路を接続してベース
電位安定化を無駄なく確実に行なうようにすることがで
きる。
【0034】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明の一実施例である接触
帯電方式の電子写真式画像形成装置の感光体付近の構成
を示す図である。感光体4にはそれを所定の電位に帯電
させる接触帯電器である帯電ローラ5と、感光体4上に
可視像化されたトナーを記録紙2上に転写する転写ロー
ラ8とが接触している。
【0035】この図1において、電源装置30のほかは
前述した図9と同じであり、それと対応する部分には同
一符号を付し、それらの説明は省略する。但し、図9に
おける現像ローラ21,現像電源24,及びレーザ光L
の図示は省略している。
【0036】電源装置30は、帯電電源23によって帯
電ローラ5にバイアス電圧を印加すると共に、その出力
電圧V0 を抵抗R1,R2によって分圧して、負のベー
ス電位Vbを与えるバイアス電圧として感光体4のベー
ス4aに印加するものである。つまり、帯電電源23が
定電圧制御であることから、その出力端子から抵抗R
1,R2を介して感光体4のベース4aへ印加する電圧
を決定するようにしている。
【0037】その抵抗R1,R2の抵抗値を調整して数
100〔μA〕の電流が流れるようにしておけば、抵抗
R2に多少の外乱電流が流れても感光体4のベース電位
Vbに大きな変動は生じない。例えば、帯電バイアス電
圧V0 =−1.5〔kV〕,Im=−10〔μA〕程度
とし、感光体表面電位を−900±10〔V〕に合わせ
るとすると、感光体ベース電位Vbの目標値は−100
〔V〕である。
【0038】一方、転写電源25がオンされると、転写
ローラ8から感光体4に流入するIr=+8〜−2〔μ
A〕程度の電流が付加されるものとすると、アース(G
ND)から感光体4のベース4aへ抵抗R2を介して流
れる電流の最大値は、次のようになる。 |Im−Ir|=18〔μA〕<20〔μA〕
【0039】したがって、この場合の抵抗R2は10
〔V〕/20〔μA〕=500〔kΩ〕より小さく設定
するとよい。一方、抵抗R1は帯電電源23の出力電圧
である帯電バイアス電圧V0 と感光体4のベース電位V
bとの分圧比から容易に計算することができ、この例で
は(R1+R2)/R2=1500/100であるか
ら、R1=14・R2となる。
【0040】このようにして、安価な抵抗器を用いて転
写電源がオンしたときなどに感光体4に流れ込む外乱電
流の影響を受けずにベース4aにバイアス電圧を印加す
ることができ、低コストで感光体ベース電位を安定化さ
せることができる。
【0041】ところで、感光体4のベース電位は、転写
部に対する記録紙2の突入や排出時の剥離、又は画像ト
ナーの有無などによっても変動し、スパイク電流のよう
な突出電流が流れることがある。そこで、このような突
出電流の影響を防ぐようにするのが望ましい。
【0042】図2は、そのようにした実施例であり、そ
の電源装置30′は分圧回路の抵抗R2に並列に、負荷
変動に対して充分な時定数を持つコンデンサC1と抵抗
R3を直列に接続した時定数回路(平滑化回路)32を
設けている。この時定数回路32を抵抗R2のバイパス
回路として接続することによって抵抗R2に常時大電流
を流すことなく、感光体ベース電位Vbを安定化させる
ことができる。
【0043】次に、図3はさらに他の実施例を示し、そ
の電源装置31は、図1,図2に示した電源装置30,
30′における分圧回路の抵抗R1,R2に代えて、ツ
ェナーダイオード,バリスタ等の定電圧素子33と定電
流回路34を用いており、定電圧素子33に並列に、コ
ンデンサC1と抵抗R3を直列に接続した時定数回路
(平滑化回路)32をバイパス接続している。36はボ
ルテージフォロワによるインピーダンス変換回路であ
る。
【0044】例えば、図10に示したツェナーダイオー
ドのI−V特性の場合、帯電バイアス電圧をV0 ,ツェ
ナーダイオードのブレークダウン電圧(ベース電位)を
Vbとし、定電流回路34によって流す設計電流Iを数
10〔μA〕以上の電圧安定領域にするには、定電流回
路34の内部抵抗値Rを次式で求めることができる。 R=(V0 −Vb)/I
【0045】このように、定電圧素子と定電流回路を用
いれば、電圧安定性を求めるために抵抗精度を上げなく
ても済む。定電流回路34は、FETなどによる回路に
すれば低電力で望ましい。特に安定化が要求されるプリ
ンタなどには定電流回路34を設けるとよい。
【0046】また、出力に感光体4からの吸い込み又は
流れ出し電流が変動する外乱が発生しても、ベース電位
が変動しないようにインピーダンス変換回路36を設け
ている。そして、時定数回路32によって定電圧素子3
3に常時大電流を流さなくても確実にベース電位を安定
化させることができる。
【0047】図4は、図3に示した構成の等価回路を示
す図である。この図中、Raは転写ローラ8の抵抗、R
bは記録紙の抵抗、Caはトナーの容量、Cbは転写ロ
ーラと感光体4とのギャップによる容量、Cd,Ceは
感光体4の容量、Cfは帯電ローラ5と感光体4とのギ
ャップによる容量、Rcは帯電ローラの抵抗である。
【0048】帯電部では帯電前の除電が完全なら、その
ギャップにおける絶縁破壊放電時の容量Cfはほとんど
不変となるが、転写部では被転写体である記録紙2の突
入や排出時の剥離、又は画像トナーの有無などによって
抵抗Rb,容量Caの有無及びギャップ部における容量
Cbが大きく変動する。したがって、回路中にはスパイ
ク電流などの突出電流が流れる。一般には記録紙2の突
入や排出時の剥離の場合が最も大きい変動をもたらす。
特に、プリンタ側ではユーザがどのサイズの記録紙を使
うかを判断できない。
【0049】このような突出電流は、回路素子の寿命を
長くするために抑えるべきである。そのために、定電圧
素子33に並列に時定数回路32を設けているのであ
る。
【0050】図5はこの発明のまたさらに他の実施例を
示し、その電源装置35は、図3に示した実施例の電源
装置31における定電流回路34に代えて抵抗R4を用
いて安価な構成にしたものであり、その他の構成は図3
と同じである。この実施例においていも、定電圧素子3
3に並列に時定数回路32を接続しており、そのコンデ
ンサC1の容量及び抵抗R3の抵抗性は実際に測定され
るスパイク波形などを検討した結果に基づいて最適な時
定数となるように求めると良い。
【0051】ところで、これらの実施例における時定数
回路32の時定数を充分大きくした場合には、感光体4
の回転開始時からその時定数回路32が接続されている
と、感光体4のベース電位Vbの立ち上がりが遅くなる
ので、その結果前述した0−0現像が生じてしまう。
【0052】図6は、この点を改善したこの発明のさら
に他の実施例を示す。この実施例の電源装置35′は、
時定数回路32′に定電圧素子33への並列接続をオン
・オフするスイッチング素子(トランジスタ)38を設
けたものであり、その他の構成は図5と同じである。ス
イッチング素子38は、この画像形成装置のシーケンス
制御を行なう制御部からのON/OFF信号によってオ
ン・オフ制御される。
【0053】そして、感光体4のベース電位を与えるバ
イアス電圧の応答性がスパイク等の負荷変動に対して時
定数回路32′が充分な時定数で動作するようにする
が、感光体4の回転開始時には、少なくとも回転開始の
直前に帯電位置にあった感光部が現像部を通り過ぎるま
での間だけ、スイッチング素子38をオフにして時定数
回路32′を非接続状態にする。
【0054】すなわち、図7のタイミングチャートに示
すように、モータがONになって感光体4が回転を開始
してから一定時間は時定数回路32′のスイッチング素
子38をOFFにしておき、感光体4の最初に帯電され
た部分が帯電部から現像部まで移動し終わったときにO
Nにする。そのときには感光体4の表面電位は少々下が
ることになるが、現像バイアス電位が立ち上がっている
ために現像電界は充分できているので、0−0現像は生
じない。
【0055】なお、この発明は帯電ローラ以外の帯電ブ
ラシ又は帯電プレートなどを用いた接触帯電方式や、磁
性/非磁性又は1成分/2成分などの接触現像方式等、
電子写真プロセスによって感光体ベース電位を施す全て
の画像形成装置に実施することができ、上述の実施例と
同様の効果を得ることができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る電子写真式画像形成装置によれば、作像系の運転開始
時に非電界現像の発生を防ぐための感光体ベース電位を
単一の電源を用いて低コストで安定化させ、作像中の現
像により濃度ムラが発生しないようにすることができ
る。また、常時大電流を流さなくても、転写開始時や外
乱によるベース電位の変動や、突出電流の影響を防ぐこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である接触帯電方式の電子
写真式画像形成装置の感光体付近と電源装置の構成を示
す図である。
【図2】図1の電源装置30に時定数回路を設けた実施
例の構成を示す図である。
【図3】この発明の他の実施例を示す図1と同様な図で
ある。
【図4】図3に示した構成の等価回路図である。
【図5】この発明のさらに他の実施例を示す図1と同様
な図である。
【図6】図5の時定数回路にスイッチング素子を設けた
実施例の構成を示す図である。
【図7】図6の実施例における作像部の動作シーケンス
を示すタイミングチャート図である。
【図8】この発明を適用する電子写真式画像形成装置の
一例の内部機構の概略を示す図である。
【図9】同じくその作像部を構成する感光体とそれに接
する各ローラへの従来のバイアス電圧印加回路を示す図
である。
【図10】ツェナーダイオード,バリスタ等の定電圧素
子に逆方向電圧を印加したときに流れる電流値と発生電
圧との関係を示すI−V特性の線図である。
【図11】図9に示した作像部の動作シーケンスを示す
タイミングチャート図である。
【図12】スコロトロン帯電方式を用いた従来の電子写
真式画像形成装置の図9と同様な図である。
【図13】従来の電子写真式画像形成装置における感光
体にベース電位を与える他の例を示す図である。
【符号の説明】
2:記録紙 4:感光体 4a:ベース 5:帯電ローラ 8:転写ローラ 23:帯電電源 25:転写電源 32,32′:時定数回路 30,30′,35,35′:電源装置 33:定電圧素子 34:定電流回路 36:インピーダンス変換回路 38:スイッチング素子 R,R1,R2,R3,R4:抵抗 C1:コンデンサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アース電位とは異なるベース電位が与え
    られる感光体と、該感光体に接触してそれを所定の電位
    に帯電させる接触帯電器と、該接触帯電器にバイアス電
    圧を印加すると共にその出力電圧を分圧して前記ベース
    電位を与えるバイアス電圧として前記感光体のベースに
    印加する電源装置とを備えたことを特徴とする電子写真
    式画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子写真式画像形成装置
    において、前記電源装置が、前記出力電圧を分圧する回
    路に負荷変動に対して十分な時定数を持つ時定数回路を
    有することを特徴とする電子写真式画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電子写真式画像形成装置
    において、前記時定数回路が、前記出力電圧を分圧する
    回路への接続をオン・オフする手段を有することを特徴
    とする電子写真式画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002229306A (ja) * 2001-01-31 2002-08-14 Canon Inc 帯電装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2008043097A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Ricoh Co Ltd 高圧電源装置、画像形成装置、高圧電源供給方法及び画像形成方法
JP2010044205A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Brother Ind Ltd 画像形成装置

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