JP3029727B2 - インバータ回路 - Google Patents
インバータ回路Info
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- JP3029727B2 JP3029727B2 JP04043108A JP4310892A JP3029727B2 JP 3029727 B2 JP3029727 B2 JP 3029727B2 JP 04043108 A JP04043108 A JP 04043108A JP 4310892 A JP4310892 A JP 4310892A JP 3029727 B2 JP3029727 B2 JP 3029727B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インバータ回路の改良
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、直流電圧より交流電圧を生成する
回路としてインバータ回路が知られている。この一例を
図2に示す。図において、1は矩形波を出力する発振
器、2は制御部、3はインバータ部である。
回路としてインバータ回路が知られている。この一例を
図2に示す。図において、1は矩形波を出力する発振
器、2は制御部、3はインバータ部である。
【0003】制御部2は、NOT回路21、パルスステ
アリングフリップフロップ(以下、フリップフロップと
称する)22、AND回路23,24、NOR回路2
5,26及びNPN型のトランジスタ27,28から構
成され、NOT回路21の入力端子及びNOR回路2
5,26のそれぞれの一方の入力端子には発振器1の出
力信号Vosc が入力されている。NOT回路21の出力
端子はフリップフロップ22のトリガ入力端子Tに接続
され、フリップフロップ22の非反転出力端子QはAN
D回路23の一方の入力端子に、また反転出力端子Q’
はAND回路24の一方の入力端子にそれぞれ接続さ
れ、AND回路23,24のそれぞれの他方の入力端子
はプルアップされている。さらに、NOR回路25,2
6のそれぞれの出力端子は対応するトランジスタ27,
28のベースに接続され、トランジスタ27,28のそ
れぞれのコレクタには所定の正の電圧Vが印加されてい
る。
アリングフリップフロップ(以下、フリップフロップと
称する)22、AND回路23,24、NOR回路2
5,26及びNPN型のトランジスタ27,28から構
成され、NOT回路21の入力端子及びNOR回路2
5,26のそれぞれの一方の入力端子には発振器1の出
力信号Vosc が入力されている。NOT回路21の出力
端子はフリップフロップ22のトリガ入力端子Tに接続
され、フリップフロップ22の非反転出力端子QはAN
D回路23の一方の入力端子に、また反転出力端子Q’
はAND回路24の一方の入力端子にそれぞれ接続さ
れ、AND回路23,24のそれぞれの他方の入力端子
はプルアップされている。さらに、NOR回路25,2
6のそれぞれの出力端子は対応するトランジスタ27,
28のベースに接続され、トランジスタ27,28のそ
れぞれのコレクタには所定の正の電圧Vが印加されてい
る。
【0004】インバータ部3は、抵抗器r1〜r4、電
界効果トランジスタ(以下、トランジスタと称する)Q
1,Q2、変圧器31から構成されている。トランジス
タQ1のゲートは抵抗器r1を介してトランジスタ26
のエミッタに接続されると共に抵抗器r3を介して接地
され、トランジスタQ2のゲートは抵抗器r2を介して
トランジスタ27のエミッタに接続されると共に抵抗器
r4を介して接地されている。また、トランジスタQ1
のドレインは変圧器31の一次巻線311 の一端311aに接
続され、トランジスタQ2のドレインは一次巻線311 の
他端311bに接続されている。さらに、トランジスタQ
1,Q2のそれぞれのソースは接地され、一次巻線の中
間タップ311cには正の直流電圧Vが印加されている。
界効果トランジスタ(以下、トランジスタと称する)Q
1,Q2、変圧器31から構成されている。トランジス
タQ1のゲートは抵抗器r1を介してトランジスタ26
のエミッタに接続されると共に抵抗器r3を介して接地
され、トランジスタQ2のゲートは抵抗器r2を介して
トランジスタ27のエミッタに接続されると共に抵抗器
r4を介して接地されている。また、トランジスタQ1
のドレインは変圧器31の一次巻線311 の一端311aに接
続され、トランジスタQ2のドレインは一次巻線311 の
他端311bに接続されている。さらに、トランジスタQ
1,Q2のそれぞれのソースは接地され、一次巻線の中
間タップ311cには正の直流電圧Vが印加されている。
【0005】前述の構成よりなるインバータ回路によれ
ば、図3に示すように、発振器1から出力される矩形波
信号Vosc の立ち上がりによってフリップフロップ22
の出力状態が反転され、これに伴いトランジスタ27,
28並びにトランジスタQ1,Q2のオンオフ状態が反
転され、トランジスタ27,28のエミッタ電圧V1,
V2及びトランジスタQ1,Q2のドレイン電圧V3,
V4が切り替えられる。これにより、変圧器31の一次
巻線311 への通電方向がトランジスタQ1,Q2のオン
オフに対応して反転され、二次巻線312 に交流電圧Vo
が出力される。
ば、図3に示すように、発振器1から出力される矩形波
信号Vosc の立ち上がりによってフリップフロップ22
の出力状態が反転され、これに伴いトランジスタ27,
28並びにトランジスタQ1,Q2のオンオフ状態が反
転され、トランジスタ27,28のエミッタ電圧V1,
V2及びトランジスタQ1,Q2のドレイン電圧V3,
V4が切り替えられる。これにより、変圧器31の一次
巻線311 への通電方向がトランジスタQ1,Q2のオン
オフに対応して反転され、二次巻線312 に交流電圧Vo
が出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のインバータ回路においては、発振器1における
消費電流及び制御部2における各素子の消費電流が大き
いため、全体の効率が非常に悪くなるという問題点があ
った。
た従来のインバータ回路においては、発振器1における
消費電流及び制御部2における各素子の消費電流が大き
いため、全体の効率が非常に悪くなるという問題点があ
った。
【0007】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、消費
電流を低減したインバータ回路を提供することにある。
電流を低減したインバータ回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、所定の定電圧が印加される中間タップを
備えた一次巻線を有する変圧器と、前記一次巻線の両端
のそれぞれに対応して接続された第1及び第2のスイッ
チ素子と、該第1及び第2のスイッチ素子のオンオフ状
態を交互に切り替える切り替え制御手段とを備えたイン
バータ回路において、前記切り替え制御手段は、無安定
マルチバイブレータ回路と、前記第1のスイッチ素子の
オンオフ状態を制御する第1の状態制御回路と、前記第
2のスイッチ素子のオンオフ状態を制御する第2の状態
制御回路と、前記一次巻線の一端と中間タップとの間に
接続された第1の充放電回路と、前記一次巻線の他端と
中間タップとの間に接続された第2の充放電回路とから
なると共に、前記第1の状態制御回路は、前記無安定マ
ルチバイブレータ回路の出力信号が一方のレベルにある
間に前記第1の充放電回路の充電極性に基づいて前記第
1のスイッチ素子をオン状態とし、前記第2の状態制御
回路は、前記無安定マルチバイブレータ回路の出力信号
が一方のレベルにある間に前記第2の充放電回路の充電
極性に基づいて前記第2のスイッチ素子をオン状態とす
るインバータ回路を提案する。
成するために、所定の定電圧が印加される中間タップを
備えた一次巻線を有する変圧器と、前記一次巻線の両端
のそれぞれに対応して接続された第1及び第2のスイッ
チ素子と、該第1及び第2のスイッチ素子のオンオフ状
態を交互に切り替える切り替え制御手段とを備えたイン
バータ回路において、前記切り替え制御手段は、無安定
マルチバイブレータ回路と、前記第1のスイッチ素子の
オンオフ状態を制御する第1の状態制御回路と、前記第
2のスイッチ素子のオンオフ状態を制御する第2の状態
制御回路と、前記一次巻線の一端と中間タップとの間に
接続された第1の充放電回路と、前記一次巻線の他端と
中間タップとの間に接続された第2の充放電回路とから
なると共に、前記第1の状態制御回路は、前記無安定マ
ルチバイブレータ回路の出力信号が一方のレベルにある
間に前記第1の充放電回路の充電極性に基づいて前記第
1のスイッチ素子をオン状態とし、前記第2の状態制御
回路は、前記無安定マルチバイブレータ回路の出力信号
が一方のレベルにある間に前記第2の充放電回路の充電
極性に基づいて前記第2のスイッチ素子をオン状態とす
るインバータ回路を提案する。
【0009】
【作用】本発明によれば、初期状態においては第1及び
第2の充放電回路のそれぞれは未充電状態であるので、
無安定マルチバイブレータ回路の出力信号が一方のレベ
ルにあるとき、第1及び第2のスイッチ素子はその電気
的特性の違いにより何れか一方がオン状態となり他方が
オフ状態となる。例えば前記第1のスイッチ素子がオン
状態となり第2のスイッチ素子がオフ状態となったとき
は、オン状態となった前記第1のスイッチ素子を介して
変圧器の一次巻線に通電され、これに伴い第1及び第2
の充放電回路が充電される。ここで、前記一次巻線の一
端及び他端の電位は異なるので、前記第1及び第2の充
放電回路の前記一次巻線側の極性は異なったものとな
る。
第2の充放電回路のそれぞれは未充電状態であるので、
無安定マルチバイブレータ回路の出力信号が一方のレベ
ルにあるとき、第1及び第2のスイッチ素子はその電気
的特性の違いにより何れか一方がオン状態となり他方が
オフ状態となる。例えば前記第1のスイッチ素子がオン
状態となり第2のスイッチ素子がオフ状態となったとき
は、オン状態となった前記第1のスイッチ素子を介して
変圧器の一次巻線に通電され、これに伴い第1及び第2
の充放電回路が充電される。ここで、前記一次巻線の一
端及び他端の電位は異なるので、前記第1及び第2の充
放電回路の前記一次巻線側の極性は異なったものとな
る。
【0010】前記無安定マルチバイブレータ回路の出力
信号が他方のレベルに反転されると、第1及び第2の状
態制御回路によって前記第1及び第2のスイッチ素子は
共にオフ状態とされ、この後、前記出力信号が前記一方
のレベルに反転されると、前記第1の充放電回路の充電
極性に基づいて前記第1の状態制御回路により前記第1
のスイッチ素子は引き続きオフ状態とされ、また前記第
2の充放電回路の充電極性に基づいて前記第2の状態制
御回路により前記第2のスイッチ素子がオン状態にされ
る。これにより、前記第2のスイッチ素子を介して前記
一次巻線に通電される。このときの通電方向は前記第1
のスイッチ素子がオン状態のときとは逆方向とされ、前
記一次巻線の一端の電位と他端の電位が反転されるた
め、前記第1及び第2の充放電回路の充電極性が反転さ
れる。これにより、前記無安定マルチバイブレータ回路
の出力信号が前記他方のレベルに反転され、さらに前記
一方のレベルに反転されたときには、前記第1及び第2
の状態制御回路によって前記第1のスイッチ素子がオン
状態にされ、前記第2のスイッチ素子がオフ状態とされ
る。従って、前記変圧器、第1及び第2のスイッチ素
子、第1及び第2の状態制御回路、及び第1及び第2の
充放電回路により自励式発振回路が構成されると共に、
該自励式発振回路のオフ状態は前記無安定マルチバイブ
レータ回路の出力信号に同期して制御され、該出力信号
に同期して前記一次巻線への通電方向が反転されて、前
記変圧器の二次巻線には交流電圧が発生される。
信号が他方のレベルに反転されると、第1及び第2の状
態制御回路によって前記第1及び第2のスイッチ素子は
共にオフ状態とされ、この後、前記出力信号が前記一方
のレベルに反転されると、前記第1の充放電回路の充電
極性に基づいて前記第1の状態制御回路により前記第1
のスイッチ素子は引き続きオフ状態とされ、また前記第
2の充放電回路の充電極性に基づいて前記第2の状態制
御回路により前記第2のスイッチ素子がオン状態にされ
る。これにより、前記第2のスイッチ素子を介して前記
一次巻線に通電される。このときの通電方向は前記第1
のスイッチ素子がオン状態のときとは逆方向とされ、前
記一次巻線の一端の電位と他端の電位が反転されるた
め、前記第1及び第2の充放電回路の充電極性が反転さ
れる。これにより、前記無安定マルチバイブレータ回路
の出力信号が前記他方のレベルに反転され、さらに前記
一方のレベルに反転されたときには、前記第1及び第2
の状態制御回路によって前記第1のスイッチ素子がオン
状態にされ、前記第2のスイッチ素子がオフ状態とされ
る。従って、前記変圧器、第1及び第2のスイッチ素
子、第1及び第2の状態制御回路、及び第1及び第2の
充放電回路により自励式発振回路が構成されると共に、
該自励式発振回路のオフ状態は前記無安定マルチバイブ
レータ回路の出力信号に同期して制御され、該出力信号
に同期して前記一次巻線への通電方向が反転されて、前
記変圧器の二次巻線には交流電圧が発生される。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例の構成を示す回路図
である。図において、10は直流電源、20は発振部、
30はインバータ部である。発振部20は、無安定マル
チバイブレータからなり、演算増幅器OP、抵抗器Ra
〜Re及びコンデンサC1によって構成されている。演
算増幅器OPの反転入力端子はコンデンサC1を介して
直流電源10の負極に接続されると共に、抵抗器Rdを
介してその出力端子に接続され、非反転入力端子は抵抗
器Reを介してその出力端子に接続されると共に、非反
転入力端子には直流電源10の出力電圧Vを抵抗器R
a,Rbによって分圧した電圧Vdが印加されている。
さらに、演算増幅器OPの出力端子は抵抗器Rcを介し
て直流電源10の正極に接続されている。
である。図において、10は直流電源、20は発振部、
30はインバータ部である。発振部20は、無安定マル
チバイブレータからなり、演算増幅器OP、抵抗器Ra
〜Re及びコンデンサC1によって構成されている。演
算増幅器OPの反転入力端子はコンデンサC1を介して
直流電源10の負極に接続されると共に、抵抗器Rdを
介してその出力端子に接続され、非反転入力端子は抵抗
器Reを介してその出力端子に接続されると共に、非反
転入力端子には直流電源10の出力電圧Vを抵抗器R
a,Rbによって分圧した電圧Vdが印加されている。
さらに、演算増幅器OPの出力端子は抵抗器Rcを介し
て直流電源10の正極に接続されている。
【0012】インバータ部30は、変圧器31、電界効
果トランジスタ(以下、トランジスタと称する)Q1,
Q2、NPN型のトランジスタQ3,Q6、PNP型の
トランジスタQ4,Q5、ダイオードD1〜D4、抵抗
器R1〜R4、及びコンデンサCa,Cbによって構成
されている。
果トランジスタ(以下、トランジスタと称する)Q1,
Q2、NPN型のトランジスタQ3,Q6、PNP型の
トランジスタQ4,Q5、ダイオードD1〜D4、抵抗
器R1〜R4、及びコンデンサCa,Cbによって構成
されている。
【0013】変圧器31の一次巻線311 の一端311aはト
ランジスタQ1のドレイン、ダイオードD4のカソード
及び抵抗器R2の一端に接続され、一次巻線311 の他端
311bはトランジスタQ2のドレイン、ダイオードD3の
カソード及び抵抗器R1の一端に接続されている。ま
た、一次巻線311 の中間タップ311cはトランジスタQ
3,Q6のそれぞれのコレクタに接続されると共に、直
流電源10の正極に接続されている。トランジスタQ1
のソースはトランジスタQ2のソース、トランジスタQ
4,Q5のコレクタ及び直流電源10の負極に接続され
ている。トランジスタQ3のベース・コレクタ間には抵
抗器R3が接続され、トランジスタQ3のエミッタはト
ランジスタQ1のゲート及びトランジスタQ4のエミッ
タに接続されている。トランジスタQ4のベースはダイ
オードD1,D3のアノード、トランジスタQ3のベー
ス及びコンデンサCaの一端に接続され、ダイオードD
1のカソードはダイオードD2のカソード及び演算増幅
器OPの出力端子に接続されている。また、コンデンサ
Caの他端は抵抗器R1の他端に接続されている。
ランジスタQ1のドレイン、ダイオードD4のカソード
及び抵抗器R2の一端に接続され、一次巻線311 の他端
311bはトランジスタQ2のドレイン、ダイオードD3の
カソード及び抵抗器R1の一端に接続されている。ま
た、一次巻線311 の中間タップ311cはトランジスタQ
3,Q6のそれぞれのコレクタに接続されると共に、直
流電源10の正極に接続されている。トランジスタQ1
のソースはトランジスタQ2のソース、トランジスタQ
4,Q5のコレクタ及び直流電源10の負極に接続され
ている。トランジスタQ3のベース・コレクタ間には抵
抗器R3が接続され、トランジスタQ3のエミッタはト
ランジスタQ1のゲート及びトランジスタQ4のエミッ
タに接続されている。トランジスタQ4のベースはダイ
オードD1,D3のアノード、トランジスタQ3のベー
ス及びコンデンサCaの一端に接続され、ダイオードD
1のカソードはダイオードD2のカソード及び演算増幅
器OPの出力端子に接続されている。また、コンデンサ
Caの他端は抵抗器R1の他端に接続されている。
【0014】トランジスタQ6のベース・コレクタ間に
は抵抗器R4が接続され、トランジスタQ6のエミッタ
はトランジスタQ2のゲート及びトランジスタQ5のエ
ミッタに接続されている。トランジスタQ5のベースは
ダイオードD2,D4のアノード、トランジスタQ6の
ベース及びコンデンサCbの一端に接続され、コンデン
サCbの他端は抵抗器R2の他端に接続されている。
は抵抗器R4が接続され、トランジスタQ6のエミッタ
はトランジスタQ2のゲート及びトランジスタQ5のエ
ミッタに接続されている。トランジスタQ5のベースは
ダイオードD2,D4のアノード、トランジスタQ6の
ベース及びコンデンサCbの一端に接続され、コンデン
サCbの他端は抵抗器R2の他端に接続されている。
【0015】次に、前述の構成よりなる本実施例の動作
を図4に示す波形図に基づいて説明する。前述したよう
に発振部20は無安定マルチバイブレータ回路からな
り、その発振周波数はコンデンサC1及び抵抗器Rdの
時定数によって決まり、演算増幅器OPの反転入力端子
への印加電圧Aは略三角波形状に変化する。また、演算
増幅器OPの非反転入力端子への印加電圧Vdは前記電
圧Aの最小値よりもやや高い電圧に設定されているの
で、前記時定数によって演算増幅器OPの出力信号のレ
ベルがハイレベル・ローレベルの間で切り替えられる。
を図4に示す波形図に基づいて説明する。前述したよう
に発振部20は無安定マルチバイブレータ回路からな
り、その発振周波数はコンデンサC1及び抵抗器Rdの
時定数によって決まり、演算増幅器OPの反転入力端子
への印加電圧Aは略三角波形状に変化する。また、演算
増幅器OPの非反転入力端子への印加電圧Vdは前記電
圧Aの最小値よりもやや高い電圧に設定されているの
で、前記時定数によって演算増幅器OPの出力信号のレ
ベルがハイレベル・ローレベルの間で切り替えられる。
【0016】初期状態においてはインバータ部30のコ
ンデンサCa,Cbのそれぞれは未充電状態であり、ト
ランジスタQ3,Q6のそれぞれのベースには抵抗器R
3,R4を介してハイレベルの電圧が印加され、トラン
ジスタQ3,Q6はオン状態となるので、発振部20の
出力信号Bがハイレベルにあるとき、トランジスタQ
1,Q2のゲート電圧C,Dはハイレベルとなり、トラ
ンジスタQ1,Q2はこれらの電気的特性、即ちゲート
・ソース間のオン電圧の違いにより、このオン電圧の低
い方がオン状態となり他方がオフ状態となる。
ンデンサCa,Cbのそれぞれは未充電状態であり、ト
ランジスタQ3,Q6のそれぞれのベースには抵抗器R
3,R4を介してハイレベルの電圧が印加され、トラン
ジスタQ3,Q6はオン状態となるので、発振部20の
出力信号Bがハイレベルにあるとき、トランジスタQ
1,Q2のゲート電圧C,Dはハイレベルとなり、トラ
ンジスタQ1,Q2はこれらの電気的特性、即ちゲート
・ソース間のオン電圧の違いにより、このオン電圧の低
い方がオン状態となり他方がオフ状態となる。
【0017】例えばトランジスタQ1がオン状態となり
トランジスタQ2がオフ状態となったときは、オン状態
となったトランジスタQ1のドレイン・ソース間の電圧
は前記ゲート・ソース間のオン電圧まで低下し、トラン
ジスタQ1を介して変圧器31の一次巻線311 に通電さ
れる。ここで、変圧器31の一次巻線311 の一端311a及
び他端311bの電位E,Fは異なったものとなる。即ち、
一次巻線311 の一端311aの電位Eは中間タップ311cの電
位よりも低くなると共に、一次巻線311 の他端311bの電
位Fは中間タップ311cの電位よりも高くなる。これによ
り、ダイオードD4を介してトランジスタQ6のベース
電圧がローレベルとされトランジスタQ6がオフ状態と
され、トランジスタQ2はオフ状態となる。また、ダイ
オードD3を介してトランジスタQ3のベース電圧がハ
イレベルとされトランジスタQ3がオン状態とされ、ト
ランジスタQ1のオン状態は安定したものとされる。さ
らに、これに伴いコンデンサCaはトランジスタQ3,
Q4のベース側が負極として充電され、コンデンサCb
はトランジスタQ5,Q6のベース側が正極として充電
される。
トランジスタQ2がオフ状態となったときは、オン状態
となったトランジスタQ1のドレイン・ソース間の電圧
は前記ゲート・ソース間のオン電圧まで低下し、トラン
ジスタQ1を介して変圧器31の一次巻線311 に通電さ
れる。ここで、変圧器31の一次巻線311 の一端311a及
び他端311bの電位E,Fは異なったものとなる。即ち、
一次巻線311 の一端311aの電位Eは中間タップ311cの電
位よりも低くなると共に、一次巻線311 の他端311bの電
位Fは中間タップ311cの電位よりも高くなる。これによ
り、ダイオードD4を介してトランジスタQ6のベース
電圧がローレベルとされトランジスタQ6がオフ状態と
され、トランジスタQ2はオフ状態となる。また、ダイ
オードD3を介してトランジスタQ3のベース電圧がハ
イレベルとされトランジスタQ3がオン状態とされ、ト
ランジスタQ1のオン状態は安定したものとされる。さ
らに、これに伴いコンデンサCaはトランジスタQ3,
Q4のベース側が負極として充電され、コンデンサCb
はトランジスタQ5,Q6のベース側が正極として充電
される。
【0018】前記発振部20の出力信号がローレベルに
反転されると、トランジスタQ4,Q5が共にオン状態
となり、トランジスタQ1,Q2のゲートには共にロー
レベルの電圧が印加されるので、トランジスタQ1,Q
2は共にオフ状態とされる。これにより、トランジスタ
Q1,Q2が同時にオン状態となるクロスカレントが防
止される。
反転されると、トランジスタQ4,Q5が共にオン状態
となり、トランジスタQ1,Q2のゲートには共にロー
レベルの電圧が印加されるので、トランジスタQ1,Q
2は共にオフ状態とされる。これにより、トランジスタ
Q1,Q2が同時にオン状態となるクロスカレントが防
止される。
【0019】この後、発振部20の出力信号Bがハイレ
ベルに反転されると、トランジスタQ4,Q5は共にオ
フ状態となると共に、コンデンサCaの充電極性に基づ
いて、トランジスタQ3がオフ状態となり、トランジス
タQ1は引き続きオフ状態とされる。また、コンデンサ
Cbの充電極性に基づいて、トランジスタQ6がオン状
態となり、トランジスタQ2がオン状態にされる。これ
により、トランジスタQ2を介して一次巻線311 に通電
される。このときの通電方向はトランジスタQ1がオン
状態のときとは逆方向とされ、一次巻線311 の一端の電
位と他端の電位が反転されるため、コンデンサCa,C
bの充電極性が反転される。
ベルに反転されると、トランジスタQ4,Q5は共にオ
フ状態となると共に、コンデンサCaの充電極性に基づ
いて、トランジスタQ3がオフ状態となり、トランジス
タQ1は引き続きオフ状態とされる。また、コンデンサ
Cbの充電極性に基づいて、トランジスタQ6がオン状
態となり、トランジスタQ2がオン状態にされる。これ
により、トランジスタQ2を介して一次巻線311 に通電
される。このときの通電方向はトランジスタQ1がオン
状態のときとは逆方向とされ、一次巻線311 の一端の電
位と他端の電位が反転されるため、コンデンサCa,C
bの充電極性が反転される。
【0020】これにより、インバータ部30は、変圧器
31、トランジスタQ1〜Q6、ダイオードD1〜D4
及びコンデンサCa,Cb等よりなる自励式発振回路に
よって構成されると共に、インバータ部30のオフ状態
は発振部20の出力信号Bに同期して制御されるので、
再び発振部20の出力信号Bがローレベルに反転され、
さらにハイレベルに反転されたときには、同様にしてト
ランジスタQ1がオン状態にされると共に、トランジス
タQ2がオフ状態とされ、発振部20の出力信号Bに同
期して変圧器31の一次巻線311 への通電方向が反転さ
れて、変圧器31の二次巻線312 には交流電圧Gが発生
される。
31、トランジスタQ1〜Q6、ダイオードD1〜D4
及びコンデンサCa,Cb等よりなる自励式発振回路に
よって構成されると共に、インバータ部30のオフ状態
は発振部20の出力信号Bに同期して制御されるので、
再び発振部20の出力信号Bがローレベルに反転され、
さらにハイレベルに反転されたときには、同様にしてト
ランジスタQ1がオン状態にされると共に、トランジス
タQ2がオフ状態とされ、発振部20の出力信号Bに同
期して変圧器31の一次巻線311 への通電方向が反転さ
れて、変圧器31の二次巻線312 には交流電圧Gが発生
される。
【0021】従って、発振部20を演算増幅器OPを用
いた無安定マルチバイブレータ回路によって構成してい
るので、発振部20における消費電流を従来よりも低減
することができる。さらに、トランジスタQ1,Q2の
ドライブ回路をトランジスタQ3〜Q6によって構成し
ているため、スイッチングスピードを早めることができ
ると共に、前記ドライブ回路の制御電力を小さくするこ
とができるので、回路全体の消費電流を従来よりも低減
することができ、効率を大幅に向上させることができ
る。さらに、トランジスタQ1,Q2が同時に導通する
ことがないので、変圧器31が両点弧現象を引き起こす
ことがなく、安定した動作を維持することができる。
いた無安定マルチバイブレータ回路によって構成してい
るので、発振部20における消費電流を従来よりも低減
することができる。さらに、トランジスタQ1,Q2の
ドライブ回路をトランジスタQ3〜Q6によって構成し
ているため、スイッチングスピードを早めることができ
ると共に、前記ドライブ回路の制御電力を小さくするこ
とができるので、回路全体の消費電流を従来よりも低減
することができ、効率を大幅に向上させることができ
る。さらに、トランジスタQ1,Q2が同時に導通する
ことがないので、変圧器31が両点弧現象を引き起こす
ことがなく、安定した動作を維持することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、発
振部を無安定マルチバイブレータ回路によって構成して
いるので、前記発振部における消費電流を従来よりも低
減することができるので、回路全体の消費電流を従来よ
りも低減することができ、効率を大幅に向上させること
ができる。さらに、第1及び第2のスイッチ素子が同時
に導通することがないので、変圧器が両点弧現象を引き
起こすことがなく、安定した動作を維持することができ
るという非常に優れた効果を奏するものである。
振部を無安定マルチバイブレータ回路によって構成して
いるので、前記発振部における消費電流を従来よりも低
減することができるので、回路全体の消費電流を従来よ
りも低減することができ、効率を大幅に向上させること
ができる。さらに、第1及び第2のスイッチ素子が同時
に導通することがないので、変圧器が両点弧現象を引き
起こすことがなく、安定した動作を維持することができ
るという非常に優れた効果を奏するものである。
【図1】本発明の一実施例の構成を示す回路図
【図2】従来例を示す回路図
【図3】従来例の動作を説明する波形図
【図4】本発明の一実施例の動作を説明する波形図
10…直流電源、20…発振部、OP…演算増幅器、R
a〜Re…抵抗器、C1…コンデンサ、30…インバー
タ部、31…変圧器、Q1、Q2…電界効果トランジス
タ、Q3〜Q6…トランジスタ、D1〜D4…ダイオー
ド、R1〜R4…抵抗器、Ca,Cb…コンデンサ。
a〜Re…抵抗器、C1…コンデンサ、30…インバー
タ部、31…変圧器、Q1、Q2…電界効果トランジス
タ、Q3〜Q6…トランジスタ、D1〜D4…ダイオー
ド、R1〜R4…抵抗器、Ca,Cb…コンデンサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/538 H02M 3/28 H02M 7/537
Claims (1)
- 【請求項1】 所定の定電圧が印加される中間タップを
備えた一次巻線を有する変圧器と、前記一次巻線の両端
のそれぞれに対応して接続された第1及び第2のスイッ
チ素子と、該第1及び第2のスイッチ素子のオンオフ状
態を交互に切り替える切り替え制御手段とを備えたイン
バータ回路において、 前記切り替え制御手段は、無安定マルチバイブレータ回
路と、 前記第1のスイッチ素子のオンオフ状態を制御する第1
の状態制御回路と、 前記第2のスイッチ素子のオンオフ状態を制御する第2
の状態制御回路と、 前記一次巻線の一端と中間タップとの間に接続された第
1の充放電回路と、 前記一次巻線の他端と中間タップとの間に接続された第
2の充放電回路とからなると共に、 前記第1の状態制御回路は、前記無安定マルチバイブレ
ータ回路の出力信号が一方のレベルにある間に前記第1
の充放電回路の充電極性に基づいて前記第1のスイッチ
素子をオン状態とし、 前記第2の状態制御回路は、前記無安定マルチバイブレ
ータ回路の出力信号が一方のレベルにある間に前記第2
の充放電回路の充電極性に基づいて前記第2のスイッチ
素子をオン状態とする、 ことを特徴とするインバータ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04043108A JP3029727B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | インバータ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04043108A JP3029727B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | インバータ回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05244779A JPH05244779A (ja) | 1993-09-21 |
JP3029727B2 true JP3029727B2 (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=12654644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04043108A Expired - Lifetime JP3029727B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | インバータ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3029727B2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP04043108A patent/JP3029727B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05244779A (ja) | 1993-09-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000104 |