JP3600587B2 - ガス栓 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ガス栓、特に、ガス圧検査用のプラグ部がガス流路に連通するように設けられているガス栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ガス栓本体の閉子収容部の側壁にガス圧検圧具を接続させるための検圧用筒部を内部連通状態に突設させた構成のガス栓として、実公平4−80982号公報に開示のものがある。このものでは、閉子に、ガス回路用の通過孔とこれに連通する検圧用の補助溝とが形成されており、閉子を操作することによって、前記補助溝を介して前記通過孔と検圧用筒部とが連通するように設定されている。
【0003】
通常のガス使用時には、前記検圧用筒部の開放端はネジ栓によって閉塞されており、ガス圧検査時に、前記ネジ栓は取り外され、検圧用筒部に検圧具が接続される。この従来のものでは、ネジ栓はガス栓本体から分離独立された構成であるから、検圧用筒部から取り外されたネジ栓が、検圧中に紛失され易いという問題があった。
【0004】
図6に示すものは、両端にガス配管接続用の接続ネジ部(31)(32)を具備させ且つ閉子収容部(30)の側壁にガス圧検圧具を接続させるための検圧用筒部(2)を装備させてなる中間コックタイプのガス栓(3)の分解斜視図であり、検圧用筒部の使用時に、取り外されたネジ栓が紛失しないようにしたものである。
このものでは、閉子(33)に、ガス回路用の通過孔(33a)に連通する検圧用の補助孔(33b)が形成されており、これと検圧用筒部(2)とが連通するように設定されている。
通常のガス使用時には、検圧用筒部(2)はネジ栓(4)によって閉塞されている。
【0005】
従来のネジ栓(4)は、頭部(41)と前記頭部(41)から突出させたネジ軸(40)とから構成されていると共に、前記ネジ軸(40)の基端部にはシール用のパッキン(P) が外嵌されている。前記ネジ軸(40)を検圧用筒部(2)内の雌ネジ部(20)に螺合させると共に頭部(41)を締め付けることにより、検圧用筒部(2)はネジ栓(4)によって気密状態に閉塞されることとなる
尚、前記ネジ栓(4)は、柔軟な合成樹脂材からなる連結帯(42)の一端に連結された構成となっており、前記連結帯(42)の他端に設けられた係合突起(43)を、ガス栓(3)の外壁に設けた係合部(35)に抜止め状態に装着させることにより、ネジ栓(4)は、連結帯(42)によって、ガス栓(3)に連結された構成となる。
【0006】
この従来の形式のガス栓(3)では、ガス圧検査時には、操作つまみ(34)を操作して閉子(33)を流路閉塞方向に回動させ、一旦、ガス流路を閉塞させる。そして、頭部(41)を回動させてネジ栓(4)を取り外した後に、前記検圧用筒部(2)の開放端に、検圧具から延長しているゴム管(図示せず)を接続させる。ゴム管接続後、ガス回路の上流側に位置するガス配管接続部(31)の流路と前記検圧用筒部(2)の流路とが閉子(33)内の補助孔(33b)及び通過孔(33a)を介して連通されるように、操作つまみ(34)を操作し、閉子(33)を所定の姿勢に設定する。これにより、上流側のガス回路の検圧が可能となる。この検圧時においては、ネジ栓(4)は連結帯(42)を介してガス栓(3)に連結された態様であるから、前述した他の従来のガス栓のように、検圧中にネジ栓(4)が紛失される不都合はない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のネジ栓(4)では、前述した他の従来のガス栓と同様に、ガス圧を検査する際には、一旦、検圧用筒部(2)の上流側でガスを遮断した後に、検圧用筒部(2)から突出しているネジ栓(4)の頭部(41)を、ネジを緩める方向に回動操作し、ネジ栓(4)を検圧用筒部(2)から取り外さなければならない。そのため、検圧作業が面倒である。又、検圧用筒部(2)から取り外されたネジ栓(4)を紛失しないようにするために、連結帯(42)によってガス栓(3)と連結させる構成としているため、連結帯(42)を別途製作しなければならず、その分のコスト高となる。さらには、連結帯(42)の形状及び弾性力によっては、ネジ栓(4)を取り外した状態においても、前記ネジ栓(4)が検圧用筒部(2)の開放端近傍に位置することとなり、検圧用筒部(2)へ検圧具のゴム管を接続する際に連結帯(42)及びネジ栓(4)が邪魔になるという不都合がある。又、検圧用筒部(2)の閉塞状態においては、頭部(41)が検圧用筒部(2)の開放端から突出したままであるから、いたずら等によって頭部(41)がネジ軸(40)の雌ネジ部(20)への螺合を緩める方向に回動させられた場合、検圧用筒部(2)からガス漏れが生じるといった危険もある。
【0008】
本発明は、『ガス流路を開閉させる閉子が収容されている閉子収容部の側壁にガス圧検査具から延長するゴム管を外嵌させる検圧用筒部が貫通状態に突設されていると共に、前記検圧用筒部の開放端は閉塞栓によって開放可能に閉塞されている形式のガス栓』において、前記検圧用筒部にガス圧検査具を接続させる作業を迅速に且つ容易に行えるようにすると共に、前記検圧用筒部の不使用時における安全性を高めるようにすることを課題とする。
【0009】
[1項]
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するために講じた本発明の解決手段は、『前記閉塞栓は、前記検圧用筒部の開放端を閉塞させる閉塞頭部と、前記閉塞頭部から一体的に連続し且つ前記検圧用筒部の内周面に形成されている雌ネジ部に螺合する雄ネジ部が形成されているネジ軸部とからなり、
前記雄ネジ部が前記雌ネジ部に対して最終締付け位置に達するまで螺合されたとき、前記閉塞栓は前記閉塞頭部の全体が前記検圧用筒部内に外周気密状態に嵌め込まれる閉塞状態となり、
前記雄ネジ部の前記雌ネジ部への螺合が緩められたとき、前記閉塞頭部が前記検圧用筒部の開放端から外方へ突出すると共に、前記検圧用筒部内は外部と連通する連通状態となり、
前記連通状態にて前記閉塞栓を前記検圧用筒部に対して揺動可能に保持する抜け止め手段が設けられている』ことである。
【0011】
検圧用筒部の不使用時には、検圧用筒部は閉塞栓によって閉塞され、この閉塞状態における前記閉塞栓は、ネジ軸部はもちろん閉塞頭部までも検圧用筒部内に収容される態様となる。この閉塞状態においては、検圧用筒部内は前記閉塞頭部の嵌合により外周気密状態に保持され、専用の工具を用いてネジ軸部の締付けを緩めない限り外部に開放することはない。
【0012】
検圧時には、閉塞頭部を、前記専用工具を用いて締付け方向とは逆方向に回動させて、ネジ軸部に形成されている雄ネジ部の、前記検圧用筒部内の雌ネジ部への螺合を解除し、それに伴って前記閉塞頭部が検圧用筒部の開放端から突出する態様となる。前記閉塞頭部の突出によって、前記開放端に対する外周気密状態が解除されることから、ガス栓内のガスは、検圧用筒部を通って外部へ漏れ出ることとなる。ネジ軸部の前記雌ネジ部との螺合を完全に解除して閉塞栓を検圧用筒部から引っ張り出しても、閉塞栓は、抜け止め手段によって、検圧用筒部から所定長さ突出した状態で抜け止め状態に保持されることとなり、脱落することはない。よって、前記ネジ軸部の検圧用筒部への螺合を緩め、閉塞頭部を検圧用筒部の開放端から突出させた状態の閉塞栓の上から、検圧具のゴム管を被せると共に検圧用筒部に接続させれば、検圧作業の準備が整うこととなる。すなわち、この接続状態において、ゴム管の接続端内には、検圧用筒部とこれから所定長さ突出した状態の閉塞栓とが内蔵される態様となり、又、前記閉塞栓は検圧用筒部に対して揺動可能であるから、前記検圧用筒部の開放端近傍でゴム管が屈曲させられるようなことがあった場合、前記閉塞栓が前記ゴム管と共に屈曲方向に揺動する。
【0013】
[2項]
上記1項において、『前記ネジ軸部は、基端部に内部に貫通する貫通孔が形成された中空体とし、
前記雌ネジ部は、前記検圧用筒部の前記開放端側に形成される第1雌ネジ部と、前記第1雌ネジ部から所定距離離れた奥側に形成される第2雌ネジ部とからなり、
前記雄ネジ部は前記ネジ軸部の先端部に形成されていると共に、その形成範囲の幅は、前記第1、第2雌ネジ部間の無ネジ部の幅よりも小さく設定されており、
前記検圧用筒部は、前記雄ネジ部を前記第2雌ネジ部に螺合させたとき前記閉塞状態となるように設定されている』ものでは、ネジ軸部の雄ネジ部は、まず、第1雌ネジ部に螺合され、無ネジ部を通過した後、第2雌ネジ部に螺合される。前記第2雌ネジ部への螺合が完了した時点で、検圧用筒部は外周気密状態に閉塞される態様となる。検圧時には、前記第2雌ネジ部との螺合を緩めることにより、前記貫通孔を介して中空のネジ軸部の内部が外部と連通する態様となり、それに伴って、検圧用筒部内は、前記ネジ軸部を介して外部と連通状態となる。その状態で閉塞栓を引っ張り出すと、前記雄ネジ部が第1雌ネジ部に当接し、第1雌ネジ部に意図的に螺合させない限り、それ以上引っ張り出すことはできない。すなわち、第1雌ネジ部が閉塞栓の抜け止め手段として機能することとなる。
【0014】
[3項]
上記1項において、『前記ネジ軸部は、基端部に内部に貫通する貫通孔が形成された中空体とし、
前記雄ネジ部は、前記ネジ軸部の先端部に形成されると共に前記ネジ軸部の胴部にC型弾性リングを外嵌させ、
前記C型弾性リングの外径は前記ネジ軸部に外嵌させた状態にて前記検圧用筒部の内径よりも小さく縮径させることができるように設定されていると共に、前記検圧用筒部の内周面には、前記C型弾性リングが弾性復帰したときに嵌り込む環状溝部が形成されており、
前記環状溝部に嵌り込んだ状態の前記C型弾性リングの内径は、前記ネジ軸部の前記雄ネジ部の山径よりも小さく設定されている』ものでは、上記2項と同様に、中空のネジ軸部を介して、検圧用筒部が外部に連通すると共に、C型弾性リングが閉塞栓の抜け止め手段として機能することとなる。
【0015】
【発明の効果】
検圧用筒部の不使用時である閉塞状態においては、閉塞栓全体が検圧用筒部内に収容される態様となり、この閉塞状態は専用の工具を用いて前記捻じ込みを緩めない限り解除させることはできないから、閉塞栓がいたずらに開けられてガス漏れが引き起こされるといった不都合を防止することができる。よって、不使用時における前記検圧用筒部の安全性が向上する。検圧時には、閉塞栓を取り外すことなく、前記閉塞栓の捻じ込みを緩めて閉塞栓を前記検圧用筒部から所定長さ突出させた状態で、その上から検圧具のゴム管を装着させれば良いから、ゴム管の装着時に閉塞栓が邪魔になることもなく、検圧作業を迅速に且容易に行うことができる。検圧用筒部に検圧具のゴム管を接続させた状態においては、ゴム管の接続端から所定範囲内には、検圧用筒部とその開放端から所定長さ突出している閉塞栓の一部とが内挿される態様となる。これらがゴム管内で揺動自在なガイド軸として機能することとなるから、検圧時にゴム管が検圧用筒部の開放端近傍で不用意に屈曲させられてもゴム管の通路が遮断されるといった不都合を防止することができる。又、前記閉塞栓は抜け止め手段によって検圧用筒部に対して抜け止め状態に保持されるから、検圧用筒部から脱落することがなく紛失させる心配もない。
【0016】
2項に記載のガス栓では、閉塞栓を緩めたとき、ネジ軸部に設けられた貫通孔を通して検圧用筒部内と外部とを積極的に連通させることができるから、検圧作業が迅速に各確実に行うことができる。又、第1雌ネジ部が閉塞栓の抜け止め手段として機能することとなるが、この状態から、さらに第1雌ネジ部に螺合させれば、閉塞栓を検圧用筒部から取り外すことができる。これにより、閉塞栓や検圧用筒部の内部の修理や保守が可能となる。
さらに、3項に記載のガス栓では、上記1項及び2項と同様な効果がある上に、閉塞栓の抜け止め手段としてC型弾性リングを採用したから、構成が容易であるといった効果がある。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1に示す実施の形態のガス栓は、従来のものと同様に、両端にガス管接続用のネジ部(31)(32)を具備させた所謂、中間コックタイプのガス栓(3)であり、このガス栓(3)の閉子収容部(30)の胴部から側方に検圧用筒部(2)を突設させた構成のものを採用する。特に、この実施の形態の検圧用筒部(2)の開放端は、図1に示すような閉塞栓(1)によって閉塞される構成とする。
【0018】
前記閉塞栓(1)は、図1及び図2に示すように、検圧用筒部(2)の開放端内にちょうど内嵌可能な閉塞頭部(11)と、これに続いて形成された中空のネジ軸部(12)とから構成されており、前記閉塞頭部(11)の胴部には環状溝部(13)が周方向に形成されていると共に前記溝部(13)にはシール用のパッキン(P)を外嵌させている。又、ネジ軸部(12)の基端部には、周方向に90度間隔で、内部に連通する貫通孔(10)が形成されており、先端部側の所定範囲には、外周面に雄ネジ部(14)が形成された隆起帯部(15)が形成されているものとする。
尚、閉塞頭部(11)の頂面には、工具対応用の溝(16)が穿設されている。
【0019】
次に、検圧用筒部(2)の構成について説明する。
検圧用筒部(2)の開放端部(25)の内径は、前記閉塞頭部(11)の先端部分の外径に略一致するように設定されていると共に、それより奥側には前記パッキン(P)の外径よりもやや小径な小径部(21)が形成されている。前記パッキン(P)は、この小径部(21)と前記溝部(13)の環状底部との間で挟圧されてシールされることとなる。
【0020】
前記小径部(21)の奥側は、さらに小径の第1隆起帯部(22a)が形成されていると共に、前記第1隆起帯部(22a)から所定間隔をおいて位置する検圧用筒部(2)の閉子収容部(30)側の基端部にも前記第1隆起帯部(22a)と同様な第2隆起帯部(22b)が形成されているものとする。これら第1、第2隆起帯部(22a)(22b)の内周面にはそれぞれ第1、第2雌ネジ部(23a)(23b)が形成されており、前記第1、第2隆起帯部(22a)(22b)間は、前記雄ネジ部(14)の形成部分の長さよりも大きな幅の無ネジ部(24)となっている。
【0021】
通常のガス使用時、すなわち、検圧用筒部(2)の不使用時には、検圧用筒部(2)は、図2に示すように、閉塞栓(1)によって閉塞された状態にある。
このような閉塞状態とするには、閉塞栓(1)のネジ軸部(12)を検圧用筒部(2)内に挿入していき、雄ネジ部(14)を第1、第2雌ネジ部(23a)(23b)に順に螺合させながらネジ軸部(12)を検圧用筒部(2)の奥へ進めていく。雄ネジ部(14)が第2雌ネジ部(23b)にちょうど螺合された状態にて、閉塞頭部(11)の頂面と検圧用筒部(2)の開放端面とがちょうど同一面上に位置するように各部の寸法は設定されていると共に、前記検圧用筒部(2)は、パッキン(P)によって外周気密状態に閉塞される態様となる。
【0022】
この検圧用筒部(2)を利用してガス圧を検圧するには、ガスを遮断している間に、閉塞頭部(11)の頂面に形成した前記溝(16)に、コイン状の工具を嵌め込み、雄ネジ部(14)の第2雌ネジ部(23b)への締付けを緩める方向へ回動操作する。これにより、閉塞栓(1)は検圧用筒部(2)の開放端の方向へ徐々に移動していき、閉塞頭部(11)が検圧用筒部(2)の開放端から突出していく。
【0023】
そして、雄ネジ部(14)と第2雌ネジ部(23b)との螺合が解除されたとき、雄ネジ部(14)は、図3に示すように、第1隆起帯部(22a)と第2隆起帯部(22b)との間の無ネジ部(24)内に位置すると共に、閉塞頭部(11)は検圧用筒部(2)の開放端から所定長さ突出する態様となる。この突出状態においては、パッキン(P)によるシール性が失われた態様となるから、検圧用筒部(2)の開放端は外部と連通状態となり、ネジ軸部(12)内は、貫通孔(10)を介して外部と連通状態となる。
【0024】
又、この状態から、さらに閉塞栓(1)を引っ張り出そうとしても、雄ネジ部(14)の先端(検圧用筒部(2)の開放端側)の山部が、第1隆起帯部(22a)に形成されている第1雌ネジ部(23a)の後端(検圧用筒部(2)の基端部側)の山部に当接し、雄ネジ部(14)は、それ以上検圧用筒部(2)の開放端側へ移動させることができない。すなわち、第1隆起帯部(22a)の第1雌ネジ部(23a)が閉塞栓(1)の抜け止め手段として機能することとなる。尚、この連通状態において、前記閉塞栓(1)は、検圧用筒部(2)に対して揺動可能となるように設定されているものとする。
【0025】
このように、閉塞栓(1)を検圧用筒部(2)の開放端から突出させた状態のままで、同図の二点鎖線に示すように、検圧用筒部(2)に検圧具から延長するゴム管(5)を接続させ、接続後、ガスを開放させれば、ガス栓(3)内へ送られてくるガスは、図3の矢印に示すように、検圧用筒部(2)からネジ軸部(12)内に流れ込み、貫通孔(10)を通って、ゴム管(5)を介して検圧具(図示せず)へ送られていくこととなる。
【0026】
尚、この実施の形態のものでは、雄ネジ部(14)の先端の山部が第1雌ネジ部(23a)の山部に当接した時点で、閉塞栓(1)の検圧用筒部(2)の開放端からの引出しは阻止されることとなるが、雄ネジ部(14)を第1雌ネジ部(23a)に螺合させていけば、閉塞栓(1)を検圧用筒部(2)から取り外すこともできる。閉塞栓(1)を検圧用筒部(2)から取り外せば、検圧用筒部(2)内や閉塞栓(1)のネジ軸部(12)の修理点検が可能となる。
【0027】
図4及び図5に示すものは、他の実施の形態の説明図である。
この実施の形態の閉塞栓(1)は、上記した第1番目の実施の形態のものと同様に、検圧用筒部(2)の開放端を外周気密状態に閉塞可能な閉塞頭部(11)と、それから連続する筒状のネジ軸部(12)とから構成されており、ネジ軸部(12)の先端には雄ネジ部(14)付きの隆起部(15)が形成されていると共に、基端部には複数の貫通孔(10)が形成された構成とする。さらに、この実施の形態では、ネジ軸部(12)の胴部に、C字状弾性リング(17)を装着させる構成とした。
【0028】
検圧用筒部(2)の内周面には、閉塞栓(1)の閉塞頭部(11)の先端部分が密に収容される開放端部(25)に続いて、閉塞頭部(11)に外嵌させたパッキン(P)を密着させる小径部(21)が形成されていると共に、小径部(21)のさらに奥側は、小径部(21)よりも大径に形成された大径筒部(26)が形成されているものとする。そして、大径筒部(26)の先端には、小径の隆起部(27)が形成されていると共にその内周面には、前記ネジ軸部(12)の先端に形成されている隆起部(15)の雄ネジ部(14)が螺合可能な雌ネジ部(28)が形成されているものとする。
この検圧用筒部(2)に、弾性リング(17)を外嵌装着させた状態の閉塞栓(1)を挿入する。
【0029】
弾性リング(17)の外径は、ネジ軸部(12)に外嵌させた状態にて、小径部(21)の内径よりも小径に縮径させることができるように各部の寸法関係が設定されていると共に、弾性リング(17)の外径は、自然状態において、大径筒部(26)の内径よりも大きく設定されているものとする。又、弾性リング(17)が大径筒部(26)内に位置したとき、前記弾性リング(17)の内径は、雄ネジ部(14)の山径よりも小さくなるように設定されているものとする。
よって、上記したように縮径させられて小径部(21)を通過させられた弾性リング(17)は、大径筒部(26)に達した時点で弾性復帰し、弾性リング(17)の外周面が大径筒部(26)の周面に当接した状態で、検圧用筒部(2)内に設置されることとなる。
【0030】
その状態のまま、閉塞栓(1)をさらに挿入させていき、隆起部(15)が隆起部(27)に到達した時点で、雄ネジ部(14)を雌ネジ部(28)に螺合させる。螺合に伴って、閉塞栓(1)の閉塞頭部(11)は検圧用筒部(2)内に収容されていき、閉塞頭部(11)の頂面と検圧用筒部(2)の開放端縁とが面一になるまで、閉塞頭部(11)の頂面に設けた溝(16)にコイン状の工具(図示せず)を嵌め込んで締め付ける。この締付け完了状態が、検圧用筒部(2)の閉塞状態であり、検圧用筒部(2)の開放端部(25)は、図4に示すように、その奥のパッキン(P)によって、外周気密状態に閉塞された状態となる。
【0031】
ガス圧を検圧する際には、雄ネジ部(14)の雌ネジ部(28)に対する螺合を緩めて、閉塞栓(1)の閉塞頭部(11)を突出させる。前記螺合が完全に解除された状態にて、閉塞栓(1)を引っ張り出すことができるが、図5に示すように、雄ネジ部(14)の先端の山部が弾性リング(17)に当接した時点で閉塞栓(1)の引出しは阻止される。すなわち、この実施の形態のものでは、弾性リング(17)が閉塞栓(1)の抜け止め手段として機能することとなり、閉塞栓(1)の抜け落ちを防止している。
【0032】
前記パッキン(P)が小径部(21)から脱出させられた時点で、検圧用筒部(2)の開放端の気密状態は解除され、検圧用筒部(2)内が外部と連通すると共に、ネジ軸部(12)の内部は貫通孔(10)を介して外部と連通することとなる。
よって、上記した第1番目の実施の形態の場合と同様に、図5の二点鎖線に示すように、検圧用筒部(2)に、検圧具(図示せず)のゴム管(5)を外嵌装着させることにより、検圧用筒部(2)内のガスは、同図の矢印の示すように、ネジ軸部(12)、さらには貫通孔(10)を通って、ゴム管(5)内へ流出していくこととなる。
【0033】
上記各実施の形態のものでは、検圧用筒部(2)に装着させた状態にある検圧具のゴム管(5)の接続部分には、検圧用筒部(2)のほか、検圧用筒部(2)から突出し且つ検圧用筒部(2)よりも小径な閉塞栓(1)の一部分が揺動自在に内挿される状態となる。このため、検圧用筒部(2)の開放端近傍でゴム管(5)に外力が作用することがあっても、閉塞栓(1)の突出部分がガイド軸として機能すると共にそれは前記外力の作用方向に応じて揺動することになるから、ゴム管(5) が前記外力によって急激に屈曲させられ、ゴム管(5)内の通路が遮断されるといった不都合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に於けるガス栓と閉塞ネジ栓の斜視図。
【図2】本願発明の実施の形態に於けるガス栓の検圧用筒部に閉塞ネジ栓を閉塞状態に装着させた様子を示す要部拡大断面図。
【図3】図2の状態から閉塞ネジ栓を緩めた状態を示す要部拡大断面図。
【図4】本願発明の他の実施の形態に於けるガス栓の検圧用筒部に閉塞ネジ栓を閉塞状態に装着させた様子を示す要部拡大断面図。
【図5】図4の状態から閉塞ネジ栓を緩めた状態を示す要部拡大断面図。
【図6】従来の検圧用検圧用筒部を具備するガス栓の一例を示す分解斜視図。
【符号の説明】
(1) ・・・・・・・・閉塞栓
(10)・・・・・・・・貫通孔
(11)・・・・・・・・閉塞頭部
(12)・・・・・・・・ネジ軸部
(2) ・・・・・・・・検圧用筒部
(23b) ・・・・・・・雌ネジ部
(3) ・・・・・・・・閉子収容部
(33)・・・・・・・・閉子
(14)・・・・・・・・雄ネジ部
Claims (3)
- ガス流路を開閉させる閉子が収容されている閉子収容部の側壁にガス圧検査具から延長するゴム管を外嵌させる検圧用筒部が貫通状態に突設されていると共に、前記検圧用筒部の開放端は閉塞栓によって開放可能に閉塞されている形式のガス栓において、
前記閉塞栓は、前記検圧用筒部の開放端を閉塞させる閉塞頭部と、前記閉塞頭部から一体的に連続し且つ前記検圧用筒部の内周面に形成されている雌ネジ部に螺合する雄ネジ部が形成されているネジ軸部とからなり、
前記雄ネジ部が前記雌ネジ部に対して最終締付け位置に達するまで螺合されたとき、前記閉塞栓は前記閉塞頭部の全体が前記検圧用筒部内に外周気密状態に嵌め込まれる閉塞状態となり、
前記雄ネジ部の前記雌ネジ部への螺合が緩められたとき、前記閉塞頭部が前記検圧用筒部の開放端から外方へ突出すると共に、前記検圧用筒部内は外部と連通する連通状態となり、
前記連通状態にて前記閉塞栓を前記検圧用筒部に対して揺動可能に保持する抜け止め手段が設けられていることを特徴とするガス栓。 - 請求項1に記載のガス栓において、前記ネジ軸部は、基端部に内部に貫通する貫通孔が形成された中空体とし、
前記雌ネジ部は、前記検圧用筒部の前記開放端側に形成される第1雌ネジ部と、前記第1雌ネジ部から所定距離離れた奥側に形成される第2雌ネジ部とからなり、
前記雄ネジ部は前記ネジ軸部の先端部に形成されていると共に、その形成範囲の幅は、前記第1、第2雌ネジ部間の無ネジ部の幅よりも小さく設定されており、
前記検圧用筒部は、前記雄ネジ部を前記第2雌ネジ部に螺合させたとき前記閉塞状態となるように設定されているガス栓。 - 請求項1に記載のガス栓において、前記ネジ軸部は、基端部に内部に貫通する貫通孔が形成された中空体とし、
前記雄ネジ部は、前記ネジ軸部の先端部に形成されると共に前記ネジ軸部の胴部にC型弾性リングを外嵌させ、
前記C型弾性リングの外径は前記ネジ軸部に外嵌させた状態にて前記検圧用筒部の内径よりも小さく縮径させることができるように設定されていると共に、前記検圧用筒部の内周面には、前記C型弾性リングが弾性復帰したときに嵌り込む環状溝部が形成されており、
前記環状溝部に嵌り込んだ状態の前記C型弾性リングの内径は、前記ネジ軸部の前記雄ネジ部の山径よりも小さく設定されているガス栓。
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