JP3599970B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体記憶装置に関し、特に隣接する共通相補データ線対すなわちグローバルI/O線対相互間の配線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図12は、従来の半導体記憶装置のメモリアレイとその周辺回路の概略図(読み出し)であり、図において、11〜14はメモリセルトランジスタ、15〜20は列デコーダ用のスイッチトランジスタ、21,22は出力トランジスタ(メインアンプ)、23〜26はメモリセルキャパシタ、27,28はセンスアンプ、29は出力プリアンプ、BL1,BL2はビット線、ZBL1,ZBL2はビットバー線、GIOはグローバルI/O線、ZGIOはグローバルI/Oバー線、WL0,WL1はワードラインである。BL1とZBL1およびBL2とZBL2はビット線対をなし、GIOとZGIOはグローバルI/O線対をなす。スイッチトランジスタの15〜20は選択スイッチを構成する。
【0003】
次に動作について説明する。
図12のような1トランジスタ形メモリセルを用いた素子の読み出し時に、選択されたビット線は列デコーダのスイッチトランジスタ15〜20を通してグローバルI/O線対のいずれかに接続される。この時、共通のデータI/O線からビット線対に雑音(ノイズ)を与える可能性があるので、列デコーダは、センスアンプ27,28が微少信号を検出、増幅した後に動作を開始する。ビット線より読み出された情報は、スイッチトランジスタ15〜20によって接続されたグローバルI/O線対に与えられ、出力プリアンプ29によって増幅され、出力トランジスタ(メインアンプ)21,22によって伝送される。
【0004】
図13は、従来の半導体記憶装置の共通相補データ線対すなわちグローバルI/O線対を示す平面図であり、図14は図13中のVIII−VIII線に沿った断面図である。図において、4は半導体基板、5はフィールド酸化膜等の絶縁層、GIO(n)とZGIO(n)はそれぞれグローバルI/O線(n)とグローバルI/Oバー線(n)を示し、これらがグローバルI/O線対(n)を構成するものであり(n:自然数)、GIO(n)とZGIO(n)は一方がビット線ならば他方はビットバー線という関係にある。すなわち、GIO(1)およびZGIO(1)はグローバルI/O線対(1)を構成し、同様にGIO(2)およびZGIO(2)はグローバルI/O線対(2)を構成するものである。
【0005】
従来例では、図13、図14のようにグローバルI/O線対(n)のビット線とビットバー線には単一配線層が用いられている。このグローバルI/O線対(n)は、複数のメモリセルに接続される複数のビット線のどれか選択する選択スイッチを介して接続されるものである。
【0006】
図15は、グローバルI/O線対(1)のビット線GIO(1)とビットバー線ZGIO(1)およびグローバルI/O線対(2)のビット線GIO(2)とビットバー線ZGIO(2)の配線間の結合容量を示す図であり、図において、C101はビット線GIO(1)とビットバー線ZGIO(1)間の結合容量、C102はビットバー線ZGIO(1)とビット線GIO(2)間の結合容量、C103はビット線GIO(2)とビットバー線ZGIO(2)間の結合容量を示すものである。
【0007】
図16は、図15に示したグローバルI/O線対(1)のビットバー線とグローバルI/O線対(2)のビット線間の結合容量C102によるグローバルI/O線対(2)のビット線の電位変化に対するグローバルI/O線対(1)のビットバー線の電位への影響を示す図である。
【0008】
次に動作について説明する。
グローバルI/O線対(1)のビットバー線ZGIO(1)は、グローバルI/O線対(2)のビット線GIO(2)との間にビット線間の結合容量C102を有し、グローバルI/O線対(2)のビット線GIO(2)の電位が変化する際に、グローバルI/O線対(1)のビットバー線ZGIO(1)はビット線間結合容量によってグローバルI/O線対(2)のビット線電位の上昇(グローバルI/O線対(2)のビット線電位がLレベルからHレベルへの変化時)および降下(グローバルI/O線対(2)のビット線電位がHレベルからLレベルへの変化時)する影響を受け、グローバルI/O線対(1)のビットバー線ZGIO(1)の動作の妨げとなる。グローバルI/O線対(1)のビットバー線ZGIO(1)の電位変化がグローバルI/O線対(2)のビット線電位に与える影響についても上記内容と同一のことが言える。
【0009】
したがって、グローバルI/O線対(1)のビットバー線ZGIO(1)が
グローバルI/O線対(2)のビット線GIO(2)の影響を受けないようにしたり、グローバルI/O線対(2)のビット線GIO(2)がグローバルI/O線対(1)のビットバー線ZGIO(1)の影響を受けないようにするためには、ビット線GIO(n)とビットバー線ZGIO(n)間の各配線ピッチを広げる必要がある。しかしながら、この方法では、デバイスの高集積度化により設計ルールが厳しくなるために配線ピッチが狭くなる今後の傾向から考えると配線面積の高効率化の妨げとなるため好ましくない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来の半導体記憶装置は以上のように構成されているので、ワイドバス化に伴いグローバルI/O線対の増加が必要な場合でもその配線レイアウトは横に並べていく形態しか採り得ず、ノイズ干渉による影響を回避するためには配線間のスペースもある程度確保しなければならないために装置サイズが増大してしまう課題があった。
しかも、従来のグローバルI/O線対の構成では、各配線毎に特定、すなわち1つの配線間の容量しかつかないので、ノイズの影響を受けやすいという課題があった。
【0011】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、多層配線を利用し隣接するグローバルI/O線間のノイズ干渉を緩和するとともに配線面積の効率化を実現し、省スペース化が図られた半導体記憶装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る半導体記憶装置は、複数のメモリセルに接続されるグローバルI/O線対のGIOおよびZGIOからなる相補データ線と、半導体基板上に順に形成された第1、第2および第3の配線層と、第1および第2の配線層を第1のビアコンタクトを介して接続したGIOおよびZGIOからなる第1の共通相補データ線対と、第2および第3の配線層を第2のビアコンタクトを介して接続したGIOおよびZGIOからなる第2の共通相補データ線対と、上記相補データ線のGIOおよびZGIOを選択して上記第1および第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOをそれぞれ接続する選択スイッチとを具備した半導体記憶装置において、上記第1の配線層を上記第1の共通相補データ線対のGIOとし、上記第3の配線層を上記第2の共通相補データ線対のGIOとするとともに、上記第2の配線層を第1および第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOとした場合、上記第1の共通相補データ線対のGIOに対して上記第2の共通相補データ線対のGIOの基板垂直方向重なる面積と上記第1の共通相補データ線対のGIOに対して上記第2の共通相補データ線対のZGIOの基板垂直方向重なる面積を均等とするとともに、上記第2の共通相補データ線対のGIOに対して上記第1の共通相補データ線対のGIOの基板垂直方向重なる面積と上記第2の共通相補データ線対のGIOに対して上記第1の共通相補データ線対のZGIOの基板垂直方向重なる面積を均等とするものである。
【0013】
この発明に係る半導体記憶装置は、複数のメモリセルに接続されるグローバルI/O線対のGIOおよびZGIOからなる相補データ線と、半導体基板上に順に形成された第1、第2および第3の配線層と、第1および第2の配線層を第1のビアコンタクトを介して接続したGIOおよびZGIOからなる第1の共通相補データ線対と、第2および第3の配線層を第2のビアコンタクトを介して接続したGIOおよびZGIOからなる第2の共通相補データ線対と、上記相補データ線のGIOおよびZGIOを選択して上記第1および第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOをそれぞれ接続する選択スイッチとを具備した半導体記憶装置において、上記第1の配線層を上記第1の共通相補データ線対のZGIOとし、上記第3の配線層を上記第2の共通相補データ線対のZGIOとするとともに、上記第2の配線層を第1および第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOとした場合、上記第1の共通相補データ線対のZGIOに対して上記第2の共通相補データ線対のGIOの基板垂直方向重なる面積と上記第1の共通相補データ線対のZGIOに対して上記第2の共通相補データ線対のZGIOの基板垂直方向重なる面積を均等とするとともに、上記第2の共通相補データ線対のZGIOに対して上記第1の共通相補データ線対のGIOの基板垂直方向重なる面積と上記第2の共通相補データ線対のZGIOに対して上記第1の共通相補データ線対のZGIOの基板垂直方向重なる面積を均等とするものである。
【0014】
この発明に係る半導体記憶装置は、複数のメモリセルに接続されるグローバルI/O線対のGIOおよびZGIOからなる相補データ線と、半導体基板上に順に形成された第1、第2および第3の配線層と、第1および第2の配線層を第1のビアコンタクトを介して接続したGIOと第1の配線層からなるZGIOとからなる第1の共通相補データ線対と、第2および第3の配線層を第2のビアコンタクトを介して接続したGIOと第3の配線層からなるZGIOからなる第2の共通相補データ線対と、上記相補データ線のGIOおよびZGIOを選択して上記第1および第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOをそれぞれ接続する選択スイッチとを具備した半導体記憶装置において、上記第2の共通相補データ線対のGIOに対する上記第1の共通相補データ線対のGIOの結合容量と上記第2の共通相補データ線対に対するGIOの結合容量と上記第1の共通相補データ線対のZGIOの結合容量とを均等とし、上記第1の共通相補データ線対のGIOに対する上記第2の共通相補データ線対のGIOの結合容量と上記第1の共通相補データ線対の上記第2の共通相補データ線対のGIOに対するZGIOの結合容量とを均等とするものである。
【0015】
この発明に係る半導体記憶装置は、複数のメモリセルに接続されるグローバルI/O線対のGIOおよびZGIOからなる相補データ線と、半導体基板上に順に形成された第1、第2および第3の配線層と、第1および第2の配線層を第1のビアコンタクトを介して接続したZGIOと第1の配線層からなるGIOとからなる第1の共通相補データ線対と、第2および第3の配線層を第2のビアコンタクトを介して接続したZGIOと第3の配線層からなるGIOとからなる第2の共通相補データ線対と、上記相補データ線のGIOおよびZGIOを選択して上記第1および第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOをそれぞれ接続する選択スイッチとを具備した半導体記憶装置において、上記第2の共通相補データ線対のZGIOに対して上記第1の共通相補データ線対のGIOの結合容量と上記第2の共通相補データ線対のZGIOに対して上記第1の共通相補データ線対のZGIOの結合容量とを均等とし、上記第1の共通相補データ線対のZGIOに対して上記第2の共通相補データ線対のGIOの結合容量と上記第1の共通相補データ線対のZGIOに対して上記第2の共通相補データ線対のZGIOの結合容量とを均等とするものである。
【0016】
この発明に係る半導体記憶装置は、複数のメモリセルに接続されるグローバルI/O線対のGIOおよびZGIOからなる相補データ線と、半導体基板上に順に形成された第1、第2および第3の配線層と、上記第1および第3の配線層に対してGIOおよびZGIOを割り当てた第1の共通相補データ線対と、上記第1および第3の配線層に対してGIOおよびZGIOを割り当てた第2の共通相補データ線対と、上記相補データ線のGIOおよびZGIOを選択して上記第1および第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOをそれぞれ接続する選択スイッチとを具備した半導体記憶装置において、上記第1の配線層を上記第1の共通相補データ線対および上記第2の共通相補データ線対のGIOに割り当てるとともに、上記第3の配線層を上記第1の共通相補データ線対および上記第2の共通相補データ線対のZGIOに割り当てる場合には、GIOおよびZGIOにならない上記第1および第3の配線層のうちの少なくとも一方は、上記第2の配線層とコンタクトを介して互いに接続するものである。
【0017】
この発明に係る半導体記憶装置は、複数のメモリセルに接続されるグローバルI/O線対のGIOおよびZGIOからなる相補データ線と、半導体基板上に順に形成された第1、第2および第3の配線層と、上記第1および第3の配線層に対してGIOおよびZGIOを割り当てた第1の共通相補データ線対と、上記第1および第3の配線層に対してGIOおよびZGIOを割り当てた第2の共通相補データ線対と、上記相補データ線のGIOおよびZGIOを選択して上記第1および第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOをそれぞれ接続する選択スイッチとを具備した半導体記憶装置において、上記第1の配線層を上記第1の共通相補データ線対および上記第2の共通相補データ線対のZGIOに割り当てるとともに、上記第3の配線層を上記第1の共通相補データ線対および第2の共通相補データ線対のGIOに割り当てる場合には、GIOおよびZGIOにならない上記第1および第3の配線層のうちの少なくとも一方は、上記第2の配線層とコンタクトを介して互いに接続するものである。
【0018】
この発明に係る半導体記憶装置は、複数のメモリセルに接続されるグローバルI/O線対のGIOおよびZGIOからなる相補データ線と、半導体基板上に順に形成された第1、第2および第3の配線層と、上記第1および第3の配線層に対してGIOおよびZGIOを割り当てた第1の共通相補データ線対と、上記第1および第3の配線層に対してGIOおよびZGIOを割り当てた第2の共通相補データ線対と、上記相補データ線のGIOおよびZGIOを選択して上記第1および第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOをそれぞれ接続する選択スイッチとを具備した半導体記憶装置において、上記第1の配線層を上記第1の共通相補データ線対および上記第2の共通相補データ線対のZGIOに割り当てるとともに、上記第3の配線層を上記第1の共通相補データ線対および第2の共通相補データ線対のGIOに割り当てる場合には、GIOおよびZGIOにならない上記第1および第3の配線層のうちの少なくとも一方は、上記第2の配線層とコンタクトを介して互いに接続するものである。
【0019】
この発明に係る半導体記憶装置は、第1、第2および第3の配線層と同一構成をなす、第4、第5および第6の配線層をもつものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1(a)〜(c)は、この実施の形態1の半導体記憶装置を示す平面図であり、(a)は第3の配線層による配線図、(b)は第2の配線層による配線図、(c)は第1の配線層による配線図であり、複数のメモリセルに接続されるビット線を選択スイッチにより選択して接続される共通相補データ線対すなわちグローバルI/O線対を示すものである。図において、1は第1の配線層、2は第2の配線層、3は第3の配線層である。
【0021】
また、図2(a),(b)は、それぞれ図1(a)〜(c)におけるI−I線とII−II線に沿った断面図であり、図において、4は半導体基板、5はフィールド酸化膜等の絶縁層、6は第1の層間絶縁層、7は第2の層間絶縁層、8は第1の配線層と第2の配線層を接続するための第1のビアコンタクト、9は第2の配線層と第3の配線層を接続するための第2のビアコンタクト、その他の構成は図1(a)〜(c)と同様であるから同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。従来例(図13〜図15)との相違点としては、単一配線層の使用から第1〜第3の配線層の使用に変更した点がある。
【0022】
図3は、この実施の形態1の半導体記憶装置の三次元的配線図であり、図において、C101はグローバルI/O線対(1)のグローバルI/Oバー線ZGIO(1)とグローバルI/O線対(2)のグローバルI/O線GIO(2)間の結合容量、C102はグローバルI/O線対(1)のグローバルI/Oバー線ZGIO(1)とグローバルI/O線対(2)のグローバルI/Oバー線ZGIO(2)間の結合容量、C201はグローバルI/O線対(1)のグローバルI/O線GIO(1)とグローバルI/O線対(2)のグローバルI/Oバー線ZGIO(2)間の結合容量、C202はグローバルI/O線対(1)のグローバルI/O線GIO(1)とグローバルI/O線対(2)のグローバルI/O線GIO(2)間の結合容量を示すものである。
【0023】
これにより、第1の配線層を使用したグローバルI/O線対(1)のビット線と、第3の配線層を使用したグローバルI/O線対(2)のビット線との間に配線の結合容量C202と、第3の配線層を使用したグローバルI/O線対(2)のビットバー線との間に配線の結合容量C201とを均等に有することが実現可能となる。加えて、第1の配線層を使用したグローバルI/O線対(1)のビットバー線と、第2の配線層を使用したグローバルI/O線対(2)のビット線との間に配線の結合容量C101と第3の配線層を使用したグローバルI/O線対(2)のビットバー線との間に配線の結合容量C102とを均等に有することが実現可能となる。
【0024】
図4は、グローバルI/O線対(1)のビット線GIO(1)と、グローバルI/O線対(2)のビット線GIO(2)およびビットバー線ZGIO(2)との結合容量C201,C202による電位への影響を示す図であり、グローバルI/O線対(1)のビット線GIO(1)は、グローバルI/O線対(2)のビット線GIO(2)との結合容量C202とグローバルI/O線対(2)のビットバー線との結合容量C201を有する。
【0025】
次に動作について説明する。
グローバルI/O線対(2)のビット線GIO(2)の電位変化が、LレベルからHレベルへの変化時にグローバルI/O線対(1)のビット線GIO(1)は結合容量C202によって電位上昇の影響を受ける。しかし、同時にグローバルI/O線対(2)のビットバー線ZGIO(2)のHレベルからLレベルへの変化が起こることで、結合容量C201によって電位降下の影響を受け、グローバルI/O線対(1)のビット線GIO(1)への影響は緩和されることになる。同様に、グローバルI/O線対(1)のビットバー線ZGIO(1)とグローバルI/O線対(2)のビット線GIO(2)との結合容量C101、およびグローバルI/O線対(2)のビットバー線ZGIO(2)との結合容量C102も同一の効果を得る。
【0026】
同時に、第1の配線層をグローバルI/O線対(1)のビット線(ビットバー線)、第3の配線層をグローバルI/O線対(2)のビット線(ビットバー線)とすることで、従来の半分の面積で配線することが可能となり、半導体記憶装置の高集積度化に寄与する。
【0027】
以上のように、この実施の形態1によれば、2個のグローバルI/O線対のうちの一方のビット線およびビットバー線を平面的に交錯させることにより、他方の対のノイズをキャンセルするとともに多層配線構造を使用したので、レイアウト面積を半分にできる効果がある。上記実施の形態1では、多層配線に3層を用いたが、4層、5層とさらに多層化が進んでも上述のような結合ノイズの相殺と微細化に更に貢献できるのは言うまでもない。
【0028】
実施の形態2.
図5(a)〜(c)は、この実施の形態2の半導体記憶装置を示す平面図であり、(a)は第3の配線層による配線図、(b)は第2の配線層による配線図、(c)は第1の配線層による配線図である。図において、1は第1の配線層、2は第2の配線層、3は第3の配線層であり、複数のメモリセルに接続されるビット線を選択スイッチにより選択して接続されるグローバルI/O線対を示すものである。従来例(図13〜図15)との相違点は、単一配線層の使用から第1〜第3の配線層の使用に変更した点である。
【0029】
また、図6(a),(b)は、それぞれ図5(a)〜(c)におけるIII −III 線とIV−IV線に沿った断面図であり、図において、4は半導体基板、5はフィールド酸化膜等の絶縁層、6は第1の層間絶縁層、7は第2の層間絶縁層、8は第1の配線層と第2の配線層を接続するための第1のビアコンタクト、9は第2の配線層と第3の配線層を接続するための第2のビアコンタクト、その他の構成は図5(a)〜(c)と同様であるから同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
【0030】
図7は、この実施の形態2の半導体記憶装置の三次元的配線図であり、図において、第1の配線層を使用したグローバルI/O線対(1)のビット線GIO(1)は、第3の配線層を使用したグローバルI/O線対(2)のビット線GIO(2)との間に配線の結合容量C201、第3の配線層を使用したグローバルI/O線対(2)のビットバー線ZGIO(2)との間に配線の結合容量C102を均等に有することが可能となり、更に、第1の配線層を使用したグローバルI/O線対(1)のビットバー線ZGIO(1)と、第3の配線層を使用したグローバルI/O線対(2)のビット線GIO(2)との間に配線の結合容量C202と、第3の配線層(ないし第2の配線層)を使用したグローバルI/O線対(2)のビットバー線ZGIO(2)との間に配線の結合容量C101とを均等に有することが実現可能となる。
【0031】
図8は、グローバルI/O線対(1)のビット線GIO(1)がグローバルI/O線対(2)のビット線GIO(2)とビットバー線ZGIO(2)の結合容量(C201,C102)に対する電位への影響を示す図であり、グローバルI/O線対(1)のビット線GIO(1)は、グローバルI/O線対(2)のビット線GIO(2)との結合容量C201とグローバルI/O線対(2)のビットバー線との結合容量C102を有する。
【0032】
次に動作について説明する。
グローバルI/O線対(2)のビット線GIO(2)の電位変化が、LレベルからHレベルへの変化時にグローバルI/O線対(1)のビット線は結合容量C201によって電位上昇の影響を受ける。しかし、同時にグローバルI/O線対(2)のビットバー線ZGIO(2)のHレベルからLレベルへの変化が起こることで、結合容量C102によって電位降下の影響を受け、グローバルI/O線対(1)のビット線GIO(1)への影響は緩和されることになる。
【0033】
同様に、グローバルI/O線対(1)のビットバー線ZGIO(1)は、グローバルI/O線対(2)のビット線GIO(2)との結合容量C202、およびグローバルI/O線対(2)のビットバー線ZGIO(2)との結合容量C101も同一の効果を得る。同時に、第1の配線層をグローバルI/O線対(1)のビット線GIO(1)(ビットバー線ZGIO(1))、第3の配線層をグローバルI/O線対(2)のビット線GIO(2)(ビットバー線ZGIO(2))とした立体的構造をとることで、従来例の半分のチップ占有面積で配線することが可能となる。
【0034】
以上のように、この実施の形態2によれば、2個のグローバルI/O線対のうちの一方のビット線およびビットバー線を階層的に交錯させることにより、他方の対のノイズをキャンセルするとともに多層配線構造を使用したので、レイアウト面積を半分にできる効果がある。
【0035】
実施の形態3.
図9(a)〜(c)は、この実施の形態3の半導体記憶装置を示す平面図であり、(a)は第3の配線層による配線図、(b)は第2の配線層によるシールド壁としての配線図、(c)は第1の配線層による配線図であり、これらの組み合わせが複数のメモリセルに接続されるビット線を選択スイッチにより選択して接続されるグローバルI/O線対を示すものである。図において、1は第1の配線層、2は第2の配線層、3は第3の配線層であり、従来例(図13〜図15)との相違点は、単一配線層の使用から第1〜第3の配線層の使用に変更した点である。
【0036】
図10(a),(b)は、それぞれ図9(a)〜(c)におけるV −V 線とVI−VI線に沿った断面図であり、図11は図9のVII−VII線に沿った断面図である。図において、4は半導体基板、5はフィールド酸化膜等の絶縁層、6は第1の層間絶縁層、7は第2の層間絶縁層、8は第1の配線層と第2の配線層を接続するための第1のビアコンタクト、9は第2の配線層と第3の配線層を接続するための第2のビアコンタクト、その他の構成は図9(a)〜(c)と同様であるから同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。従来例との相違点は、単一配線層の使用から上記実施の形態1および実施の形態2と同様に第1〜第3の配線層の使用に変更した点である。
【0037】
従来例では、配線の結合容量が特定のビット線(ビットバー線)との間にできる構成のため、他の配線の電位変化に対する影響を受けていた。しかしながら、これにより、第1、第3の配線層を使用していたグローバルI/O線対(1)のビット線(ビットバー線)と、第1、第3の配線層を使用したグローバルI/O線対(2)のビット線(ビットバー線)との間に、基準電圧(例:接地レベル)と接続した第2の配線層を中心に相互接続した第1〜第3の配線層によるシールド壁を設けることにより、信号配線相互間の結合容量がなくなり各信号配線は全て基準電圧との間に結合容量を有することになる。このことで、各信号配線の電位変化に対する影響を完全に受けなくすることが可能となる。しかしながら、第1〜第3の配線層を使用したシールド壁を設けることで配線のチップ占有面積の増大につながる欠点はあるが、半導体記憶装置の低電圧化に伴い微少電位を取り扱う回路に対しては有効である。
【0038】
以上のように、この実施の形態3によれば、2個のグローバルI/O線対の間に第1および第3の配線層を使用したシールド壁を設けることにより相互間の結合容量がなくなり、低電圧化に伴い微少電位を取り扱う回路に適用できる効果ががある。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、第1の配線層を第1の共通相補データ線対のGIOとし、第3の配線層を上記第2の共通相補データ線対のGIOとするとともに、第2の配線層を第1および第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOとした場合、第1の共通相補データ線対のGIOに対して第2の共通相補データ線対のGIOの基板垂直方向重なる面積と第1の共通相補データ線対のGIOに対して上記第2の共通相補データ線対のZGIOの基板垂直方向重なる面積を均等とするとともに、第2の共通相補データ線対のGIOに対して第1の共通相補データ線対のGIOの基板垂直方向重なる面積と第2の共通相補データ線対のGIOに対して第1の共通相補データ線対のZGIOの基板垂直方向重なる面積を均等とするように構成したので、第1の共通相補データ線対のGIOと、第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOとの間の結合容量は、互いに等しくすることができ、しかも第1の共通相補データ線対のZGIOと、第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOとの間の結合容量もまた、互いに等しくすることができる。
これにより、第1の共通相補データ線対のGIOは、第2の共通相補データ線対のGIOが電位変化(LレベルからHレベルに)をした場合に第1の共通相補データ線対のGIOと第2の共通相補データ線対のGIO間の結合容量によって電位の影響を受けたとしても、同時に隣接した第2の共通相補データ線対のZGIOがその逆の電位変化(HレベルからLレベルに)をする事で第1の共通相補データ線対のGIOと第2の共通相補データ線対のZGIO間の結合容量によってその逆の電位の影響を受ける。従って、第1の共通相補データ線対のGIOへの電位の影響は相殺されノイズによる影響を緩和する効果がある。
加えて、第1〜第3の配線層という多層金属配線を使用する事により、配線レイアウトの占有面積を縮小する効果がある。
【0040】
また、この発明によれば、第1の配線層を第1の共通相補データ線対のZGIOとし、第3の配線層を第2の共通相補データ線対のZGIOとするとともに、第2の配線層を第1および第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOとした場合、第1の共通相補データ線対のZGIOに対して第2の共通相補データ線対のGIOの基板垂直方向重なる面積と第1の共通相補データ線対のZGIOに対して第2の共通相補データ線対のZGIOの基板垂直方向重なる面積を均等とするとともに、第2の共通相補データ線対のZGIOに対して第1の共通相補データ線対のGIOの基板垂直方向重なる面積と第2の共通相補データ線対のZGIOに対して第1の共通相補データ線対のZGIOの基板垂直方向重なる面積を均等とするように構成したので、第1の共通相補データ線対のZGIOと、第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOとの間の結合容量は、互いに等しくすることができ、しかも第1の共通相補データ線対のGIOと、第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOとの間の結合容量もまた、互いに等しくすることができる。
これにより、上記と同様に、第1の共通相補データ線対のZGIOは、第2の共通相補データ線対のZGIOが電位変化(LレベルからHレベルに)をした場合に第1の共通相補データ線対のZGIOと第2の共通相補データ線対のZGIO間の結合容量によって電位の影響を受けたとしても、同時に隣接した第2の共通相補データ線対のGIOがその逆の電位変化(HレベルからLレベルに)をする事で第1の共通相補データ線対のZGIOと第2の共通相補データ線対のGIO間の結合容量によってその逆の電位の影響を受ける。従って、第1の共通相補データ線対のZGIOへの電位の影響は相殺されノイズによる影響を緩和する効果がある。
加えて、第1〜第3の配線層という多層金属配線を使用する事により、配線レイアウトの占有面積を縮小する効果がある。
【0041】
また、この発明によれば、第2の共通相補データ線対のGIOに対する第1の共通相補データ線対のGIOの結合容量と第2の共通相補データ線対に対するGIOの結合容量と第1の共通相補データ線対のZGIOの結合容量とを均等とし、第1の共通相補データ線対のGIOに対する第2の共通相補データ線対のGIOの結合容量と第1の共通相補データ線対の第2の共通相補データ線対のGIOに対するZGIOの結合容量とを均等とするように構成したので、第1の共通相補データ線対のGIOは、第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOとの間にそれぞれ結合容量を有し、しかも第2の共通相補データ線対のGIOも同様に、第1の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOとの間にそれぞれ結合容量を有する。
これにより、第2の共通相補データ線対のGIOは、第1の共通相補データ線対のGIOが電位変化(LレベルからHレベルに)をした場合に第2の共通相補データ線対のGIOと第1の共通相補データ線対のGIO間の結合容量によって電位の影響を受けたとしても、同時に隣接した第1の共通相補データ線対のZGIOがその逆の電位変化(HレベルからLレベルに)をする事で第2の共通相補データ線対のGIOと第1の共通相補データ線対のZGIO間の結合容量によってその逆の電位を受ける。従って、第2の共通相補データ線対のGIOへの電位の影響は相殺されノイズによる影響を緩和する効果がある。
上記と同様に、第1の共通相補データ線対のGIOは、第2の共通相補データ線対のGIOが電位変化(LレベルからHレベルに)をした場合に第1の共通相補データ線対のGIOと第2の共通相補データ線対のGIO間の結合容量によって電位の影響を受けたとしても、同時に隣接した第2の共通相補データ線対のZGIOがその逆の電位変化(HレベルからLレベルに)をする事で第1の共通相補データ線対のGIOと第2の共通相補データ線対のZGIO間の結合容量によってその逆の電位を受ける。従って、第1の共通相補データ線対のGIOへの電位の影響は相殺されノイズによる影響を緩和する効果がある。
加えて、第1〜第3の配線層という多層金属配線を使用する事により、配線レイアウトの占有面積を縮小する効果がある。
【0042】
また、この発明によれば、第2の共通相補データ線対のZGIOに対して第1の共通相補データ線対のGIOの結合容量と第2の共通相補データ線対のZGIOに対して第1の共通相補データ線対のZGIOの結合容量とを均等とし、第1の共通相補データ線対のZGIOに対して第2の共通相補データ線対のGIOの結合容量と第1の共通相補データ線対のZGIOに対して第2の共通相補データ線対のZGIOの結合容量とを均等とするように構成したので、第1の共通相補データ線対のZGIOは、第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOとの間にそれぞれ結合容量を有し、しかも第2の共通相補データ線対のZGIOも同様に、第1の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOとの間にそれぞれ結合容量を有する。
これにより、上記と同様に、第2の共通相補データ線対のZGIOは、第1の共通相補データ線対のGIOが電位変化(LレベルからHレベルに)をした場合に第2の共通相補データ線対のZGIOと第1の共通相補データ線対のGIO間の結合容量によって電位の影響を受けたとしても、同時に隣接した第1の共通相補データ線対のZGIOがその逆の電位変化(HレベルからLレベルに)をする事で第2の共通相補データ線対のZGIOと第1の共通相補データ線対のZGIO間の結合容量によってその逆の電位を受ける。従って、第2の共通相補データ線対のZGIOへの電位の影響は相殺されノイズによる影響を緩和する効果がある。
上記と同様に、第1の共通相補データ線対のZGIOは、第2の共通相補データ線対のGIOが電位変化(LレベルからHレベルに)をした場合に第1の共通相補データ線対のZGIOと第2の共通相補データ線対のGIO間の結合容量によって電位の影響を受けたとしても、同時に隣接した第2の共通相補データ線対のZGIOがその逆の電位変化(HレベルからLレベルに)をする事で第1の共通相補データ線対のZGIOと第2の共通相補データ線対のZGIO間の結合容量によってその逆の電位を受ける。従って、第1の共通相補データ線対のZGIOへの電位の影響は相殺されノイズによる影響を緩和する効果がある。
加えて、第1〜第3の配線層という多層金属配線を使用する事により、配線レイアウトの占有面積を縮小する効果がある。
【0043】
また、この発明によれば、第1の配線層を第1の共通相補データ線対および第2の共通相補データ線対のGIOに割り当てるとともに、第3の配線層を第1の共通相補データ線対および第2の共通相補データ線対のZGIOに割り当てる場合には、GIOおよびZGIOにならない第1および第3の配線層のうちの少なくとも一方は、第2の配線層とコンタクトを介して互いに接続するように構成したので、信号配線とはならず基準電圧と接続した第2の配線層と接続する第1および第3の配線部分を前記の共通相補データ線対のGIOないしZGIO間に介在させることにより、これらの信号配線間の結合容量をなくし、各信号間の結合容量は全て基準電圧との間に持つ事となり、各信号配線の電位変化に対する影響を排除できる効果がある。したがって、半導体記憶装置の低電圧化に伴う微少電位で動作する回路に適用できる効果がある。
【0044】
また、この発明によれば、第1の配線層を第1の共通相補データ線対および第2の共通相補データ線対のZGIOに割り当てるとともに、第3の配線層を第1の共通相補データ線対および第2の共通相補データ線対のGIOに割り当てる場合には、GIOおよびZGIOにならない第1および第3の配線層のうちの少なくとも一方は、第2の配線層とコンタクトを介して互いに接続するように構成したので、上記と同様に、信号配線とはならず基準電圧と接続した第2の配線層と接続する第1および第3の配線部分を前記の共通相補データ線対のGIOないしZGIO間に介在させることにより、これらの信号配線間の結合容量をなくし、各信号間の結合容量は全て基準電圧との間に持つ事となり、各信号配線の電位変化に対する影響を排除できる効果がある。
【0045】
また、この発明によれば、第1の配線層を第1の共通相補データ線対のGIOおよび第2の共通相補データ線対のZGIOに割り当てるとともに、第3の配線層を第1の共通相補データ線対のZGIOおよび第2の共通相補データ線対のGIOに割り当てる場合には、GIOおよびZGIOにならない第1および第3の配線層のうちの少なくとも一方は、第2の配線層とコンタクトを介して互いに接続するように構成したので、上記と同様に、信号配線とはならず基準電圧と接続した第2の配線層と接続する第1および第3の配線部分を前記の共通相補データ線対のGIOないしZGIO間に介在させる事により、上記と同様に、これらの信号配線間の結合容量をなくし、各信号間の結合容量は全て基準電圧との間に持つ事となり、各信号配線の電位変化に対する影響を排除できる効果がある。
【0046】
また、この発明によれば、上記発明の効果に於いて各構成と同一構成をとる第4、第5および第6の配線層を追加使用する事により、上記効果を得ながらレイアウトの占有面積を縮小できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による半導体記憶装置の平面図である。
【図2】この発明の実施の形態1による半導体記憶装置の断面図である。
【図3】この発明の実施の形態1による半導体記憶装置の斜視図である。
【図4】この発明の実施の形態1による半導体記憶装置の配線電位の相関図である。
【図5】この発明の実施の形態2による半導体記憶装置の平面図である。
【図6】この発明の実施の形態2による半導体記憶装置の断面図である。
【図7】この発明の実施の形態2による半導体記憶装置の斜視図である。
【図8】この発明の実施の形態2による半導体記憶装置の配線電位の相関図である。
【図9】この発明の実施の形態3による半導体記憶装置の平面図である。
【図10】この発明の実施の形態3による半導体記憶装置の断面図である。
【図11】この発明の実施の形態3による半導体記憶装置の断面図である。
【図12】従来の半導体記憶装置の概略回路構成図である。
【図13】従来の半導体記憶装置の平面図である。
【図14】従来の半導体記憶装置の断面図である。
【図15】従来の半導体記憶装置の斜視図である。
【図16】従来の半導体記憶装置の配線電位の相関図である。
【符号の説明】
1 第1の配線層、2 第2の配線層、3 第3の配線層、4 半導体基板、5 フィールド酸化膜等の絶縁層、6 第1の層間絶縁層、7 第2の層間絶縁層、8 第1のビアコンタクト、9 第2のビアコンタクト、GIO(n) ビット線、ZGIO(n) ビットバー線。
Claims (8)
- 複数のメモリセルに接続されるグローバルI/O線対のGIOおよびZGIOからなる相補データ線と、半導体基板上に順に形成された第1、第2および第3の配線層と、第1および第2の配線層を第1のビアコンタクトを介して接続したGIOおよびZGIOからなる第1の共通相補データ線対と、第2および第3の配線層を第2のビアコンタクトを介して接続したGIOおよびZGIOからなる第2の共通相補データ線対と、上記相補データ線のGIOおよびZGIOを選択して上記第1および第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOをそれぞれ接続する選択スイッチとを具備した半導体記憶装置において、
上記第1の配線層を上記第1の共通相補データ線対のGIOとし、上記第3の配線層を上記第2の共通相補データ線対のGIOとするとともに、上記第2の配線層を第1および第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOとした場合、上記第1の共通相補データ線対のGIOに対して上記第2の共通相補データ線対のGIOの基板垂直方向重なる面積と上記第1の共通相補データ線対のGIOに対して上記第2の共通相補データ線対のZGIOの基板垂直方向重なる面積を均等とするとともに、上記第2の共通相補データ線対のGIOに対して上記第1の共通相補データ線対のGIOの基板垂直方向重なる面積と上記第2の共通相補データ線対のGIOに対して上記第1の共通相補データ線対のZGIOの基板垂直方向重なる面積を均等とすることを特徴とする半導体記憶装置。 - 複数のメモリセルに接続されるグローバルI/O線対のGIOおよびZGIOからなる相補データ線と、半導体基板上に順に形成された第1、第2および第3の配線層と、第1および第2の配線層を第1のビアコンタクトを介して接続したGIOおよびZGIOからなる第1の共通相補データ線対と、第2および第3の配線層を第2のビアコンタクトを介して接続したGIOおよびZGIOからなる第2の共通相補データ線対と、上記相補データ線のGIOおよびZGIOを選択して上記第1および第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOをそれぞれ接続する選択スイッチとを具備した半導体記憶装置において、
上記第1の配線層を上記第1の共通相補データ線対のZGIOとし、上記第3の配線層を上記第2の共通相補データ線対のZGIOとするとともに、上記第2の配線層を第1および第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOとした場合、上記第1の共通相補データ線対のZGIOに対して上記第2の共通相補データ線対のGIOの基板垂直方向重なる面積と上記第1の共通相補データ線対のZGIOに対して上記第2の共通相補データ線対のZGIOの基板垂直方向重なる面積を均等とするとともに、上記第2の共通相補データ線対のZGIOに対して上記第1の共通相補データ線対のGIOの基板垂直方向重なる面積と上記第2の共通相補データ線対のZGIOに対して上記第1の共通相補データ線対のZGIOの基板垂直方向重なる面積を均等とすることを特徴とする半導体記憶装置。 - 複数のメモリセルに接続されるグローバルI/O線対のGIOおよびZGIOからなる相補データ線と、半導体基板上に順に形成された第1、第2および第3の配線層と、第1および第2の配線層を第1のビアコンタクトを介して接続したGIOと第1の配線層からなるZGIOとからなる第1の共通相補データ線対と、第2および第3の配線層を第2のビアコンタクトを介して接続したGIOと第3の配線層からなるZGIOからなる第2の共通相補データ線対と、上記相補データ線のGIOおよびZGIOを選択して上記第1および第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOをそれぞれ接続する選択スイッチとを具備した半導体記憶装置において、
上記第2の共通相補データ線対のGIOに対する上記第1の共通相補データ線対のGIOの結合容量と上記第2の共通相補データ線対に対するGIOの結合容量と上記第1の共通相補データ線対のZGIOの結合容量とを均等とし、上記第1の共通相補データ線対のGIOに対する上記第2の共通相補データ線対のGIOの結合容量と上記第1の共通相補データ線対の上記第2の共通相補データ線対のGIOに対するZGIOの結合容量とを均等とすることを特徴とする半導体記憶装置。 - 複数のメモリセルに接続されるグローバルI/O線対のGIOおよびZGIOからなる相補データ線と、半導体基板上に順に形成された第1、第2および第3の配線層と、第1および第2の配線層を第1のビアコンタクトを介して接続したZGIOと第1の配線層からなるGIOとからなる第1の共通相補データ線対と、第2および第3の配線層を第2のビアコンタクトを介して接続したZGIOと第3の配線層からなるGIOとからなる第2の共通相補データ線対と、上記相補データ線のGIOおよびZGIOを選択して上記第1および第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOをそれぞれ接続する選択スイッチとを具備した半導体記憶装置において、
上記第2の共通相補データ線対のZGIOに対して上記第1の共通相補データ線対のGIOの結合容量と上記第2の共通相補データ線対のZGIOに対して上記第1の共通相補データ線対のZGIOの結合容量とを均等とし、上記第1の共通相補データ線対のZGIOに対して上記第2の共通相補データ線対のGIOの結合容量と上記第1の共通相補データ線対のZGIOに対して上記第2の共通相補データ線対のZGIOの結合容量とを均等とすることを特徴とする半導体記憶装置。 - 複数のメモリセルに接続されるグローバルI/O線対のGIOおよびZGIOからなる相補データ線と、半導体基板上に順に形成された第1、第2および第3の配線層と、上記第1および第3の配線層に対してGIOおよびZGIOを割り当てた第1の共通相補データ線対と、上記第1および第3の配線層に対してGIOおよびZGIOを割り当てた第2の共通相補データ線対と、上記相補データ線のGIOおよびZGIOを選択して上記第1および第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOをそれぞれ接続する選択スイッチとを具備した半導体記憶装置において、
上記第1の配線層を上記第1の共通相補データ線対および上記第2の共通相補データ線対のGIOに割り当てるとともに、上記第3の配線層を上記第1の共通相補データ線対および上記第2の共通相補データ線対のZGIOに割り当てる場合には、GIOおよびZGIOにならない上記第1および第3の配線層のうちの少なくとも一方は、上記第2の配線層とコンタクトを介して互いに接続することを特徴とする半導体記憶装置。 - 複数のメモリセルに接続されるグローバルI/O線対のGIOおよびZGIOからなる相補データ線と、半導体基板上に順に形成された第1、第2および第3の配線層と、上記第1および第3の配線層に対してGIOおよびZGIOを割り当てた第1の共通相補データ線対と、上記第1および第3の配線層に対してGIOおよびZGIOを割り当てた第2の共通相補データ線対と、上記相補データ線のGIOおよびZGIOを選択して上記第1および第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOをそれぞれ接続する選択スイッチとを具備した半導体記憶装置において、
上記第1の配線層を上記第1の共通相補データ線対および上記第2の共通相補データ線対のZGIOに割り当てるとともに、上記第3の配線層を上記第1の共通相補データ線対および第2の共通相補データ線対のGIOに割り当てる場合には、GIOおよびZGIOにならない上記第1および第3の配線層のうちの少なくとも一方は、上記第2の配線層とコンタクトを介して互いに接続することを特徴とする半導体記憶装置。 - 複数のメモリセルに接続されるグローバルI/O線対のGIOおよびZGIOからなる相補データ線と、半導体基板上に順に形成された第1、第2および第3の配線層と、上記第1および第3の配線層に対してGIOおよびZGIOを割り当てた第1の共通相補データ線対と、上記第1および第3の配線層に対してGIOおよびZGIOを割り当てた第2の共通相補データ線対と、上記相補データ線のGIOおよびZGIOを選択して上記第1および第2の共通相補データ線対のGIOおよびZGIOをそれぞれ接続する選択スイッチとを具備した半導体記憶装置において、
上記第1の配線層を上記第1の共通相補データ線対のGIOおよび上記第2の共通相補データ線対のZGIOに割り当てるとともに、上記第3の配線層を上記第1の共通相補データ線対のZGIOおよび第2の共通相補データ線対のGIOに割り当てる場合には、GIOおよびZGIOにならない上記第1および第3の配線層のうちの少なくとも一方は、上記第2の配線層とコンタクトを介して互いに接続することを特徴とする半導体記憶装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の半導体記憶装置において、第1、第2および第3の配線層と同一構成をなす、第4、第5および第6の配線層をもつ事を特徴とする半導体記憶装置。
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