JP3596567B2 - プレキャストコンクリートカーテンウォールと横連窓サッシの外壁の接合構造 - Google Patents
プレキャストコンクリートカーテンウォールと横連窓サッシの外壁の接合構造 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はプレキャストコンクリート(以下PCという)カーテンウォールと横連窓サッシを一体として構成された外壁の接合構造に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
ガラス窓が横に連続し、ガラス窓サッシ間には石貼り、若しくはタイル貼りが施されたPCカーテンウォールaが設けられた建物の外装において、従来工事では図6及び図7に示すようにカーテンウォールとサッシとの間は、化成品によるレインバリアb及びウインドバリアcを設けた上で水抜きを可能ならしめている。またPCカーテンウォール間、サッシ間の横の接続には通常弾性シーリング材dによって雨仕舞が行なわれている。図中eはガラスである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来の工法は作業工数が多く、手間がかかり検査も容易でなかった。
本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは施工が簡単で効果的な止水が可能な、PCカーテンウォールと横連窓サッシの外壁の接合構造を提供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明に係るPCカーテンウォールと横連窓サッシの外壁の接合構造によれば、横連窓ガラス用サッシを上下に先付けしたプレキャストコンクリートカーテンウォールの接合側面に耐水性と柔軟性を有するゴム状弾性材質の2列の凸状の防雨突起を縦に連続して且つ上下に空気の流通可能な間隙を設けて埋設し、更にその後方に防風突起を上端より隙間なく縦に連続して埋設し、下端には室外側に指向して勾配をとった凹部を設けるとともに、相隣るプレキャストコンクリートカーテンウォールの同凹部によって形成された、室外側に指向して傾斜し、且つ室内側端部が閉塞された円形断面状の流路の底部には前記突起と同材質の止水板を取り付ける侵入雨水の排水経路を形成して構成されている。
【0005】
【発明の実施の形態】
図面は本発明の好ましい実施の形態を示すものである。
Aは表面に大理石等の石材1やタイルが貼り付けられ、上下に軽金属サッシ2がアンカー3を介して先付けされたPCカーテンウォールで、同PCカーテンウォールAの接合側面に耐水性と柔軟性を有する凸状のゴム状弾性材質の防雨突起4(レインバリア)を縦に連続して前から2列、上下に空気の流通が可能な空隙を設けて埋め込み、更に3列目に同様な材質の防風突起(ウインドバリア)5を上端より隙間なく縦に連続して埋め込み、下端部にはほぼ半円断面の外部に指向する勾配を有する凹部6aを設け、相隣るPCカーテンウォールAの半円断面部によって形成された円形断面の中空部6の底部には止水シート7を配設して、同止水シート7の底面にはシール8を配設している。(図5参照)
このように構成された相対する一双の半円断面の凹部6aによって形成された中空部6は、PCカーテンウォール本体を内外方向に横断して後端部において閉塞されている。
【0006】
図中9は界面シール、10は耐火材である。
図示の実施例は前記したように構成されているので、PCカーテンウォールと横連窓サッシの接合部において、接合部より侵入した雨水は防雨突起4によって内部への進入を防止されるとともに、防風突起5によって風の進入が防止され、また防雨突起4によってPCカーテンウォールAの内部を等圧排水を可能ならしめるように構成されている。
【0007】
PCカーテンウォールAの接合目地部間からの進入雨水及び風は前記2条の防雨突起4及び防風突起5によって内部側への進入を防止され、また前記PCカーテンウォールに設けた中空部6から進入しようとする雨水は、同中空部6が内部側に指向して傾斜し、底面に止水シート7が配設されているので、同シート7上に沿って流下して排水される一方、中空部6側に進入した風は前記中空部6の上端閉塞部によって遮断され、室内側への進入が防止されるとともに、PCカーテンウォールの内部の等圧排水を可能とする。
【0008】
更に前記実施例によればPCカーテンウォール部材を現場で据え付け、同部材に取り付けられた軽金属サッシ2にガラスBを嵌装するだけで連窓壁が簡単、且つ迅速に完成される。
【0009】
【発明の効果】
本発明によれば前記したように、横連窓ガラス用サッシを上下に先付けしたPCカーテンウォールどうしの接合側面に耐水性と柔軟性を有するゴム状弾性材質の2列の防雨突起を縦に連続して且つ上下に通風可能な間隙を存して埋設するとともに、更にその後方に防風突起を上端より隙間なく縦に連続して埋設したことによって、雨水のPCカーテンウォールの接合部からの侵入が防止されるとともに、通風が可能となる。
【0010】
また前記相隣るPCカーテンウォールに設けた室外側に指向して勾配をとった凹部を設け、相隣るPCカーテンウォールの同凹部によって形成された室外側に指向して傾斜し、且つ室内側端部が閉塞された円形断面状の底部には、前記突起と同材質の止水板を取り付けて侵入雨水の排水経路を形成したことによって、侵入雨水の排水が簡単に行なわれる。
【0011】
更にまた本発明によれば前記したように、表面に横連窓ガラス用サッシを先付けし、防風防雨突起を取り付けたPCカーテンウォール部材を現場で据え付け、ガラスを嵌め込むだけで連窓壁が簡単、且つ迅速に完成されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るPCカーテンウォールと横連窓サッシの外壁の接合構造の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1におけるPCカーテンウォールの接合部を示す平面図である。
【図3】PCカーテンウォールの斜視図である。
【図4】図3のPCカーテンウォールの側面部分を示す斜視図である。
【図5】図4における中空部の詳細を示す拡大断面図である。
【図6】従来のPCカーテンウォールの接合部を示す縦断側面図である。
【図7】図6のPCカーテンウォール部材の接合部を示す側断面図である。
【符号の説明】
A PCカーテンウォール
B ガラス
1 石材
2 軽金属サッシ
3 アンカー
4 防雨突起(レインバリア)
5 防風突起(ウインドバリア)
6 中空部
6a 凹部
7 止水シート
8 シール
9 界面シール
10 耐火材
Claims (1)
- 横連窓ガラス用サッシを上下に先付けしたプレキャストコンクリートカーテンウォールの接合側面に耐水性と柔軟性を有するゴム状弾性材質の2列の凸状の防雨突起を縦に連続して且つ上下に空気の流通可能な間隙を設けて埋設し、更にその後方に防風突起を上端より隙間なく縦に連続して埋設し、下端には室外側に指向して勾配をとった凹部を設けるとともに、相隣るプレキャストコンクリートカーテンウォールの同凹部によって形成された、室外側に指向して傾斜し、且つ室内側端部が閉塞された円形断面状の流路の底部には前記突起と同材質の止水板を取り付ける侵入雨水の排水経路を形成してなることを特徴とするプレキャストコンクリートカーテンウォールと横連窓サッシの外壁の接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24568495A JP3596567B2 (ja) | 1995-09-25 | 1995-09-25 | プレキャストコンクリートカーテンウォールと横連窓サッシの外壁の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24568495A JP3596567B2 (ja) | 1995-09-25 | 1995-09-25 | プレキャストコンクリートカーテンウォールと横連窓サッシの外壁の接合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0988222A JPH0988222A (ja) | 1997-03-31 |
JP3596567B2 true JP3596567B2 (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=17137283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24568495A Expired - Lifetime JP3596567B2 (ja) | 1995-09-25 | 1995-09-25 | プレキャストコンクリートカーテンウォールと横連窓サッシの外壁の接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3596567B2 (ja) |
-
1995
- 1995-09-25 JP JP24568495A patent/JP3596567B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0988222A (ja) | 1997-03-31 |
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