JPH064220U - カーテンウォールの排水装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ＰＣパネル間目地シールを通じて侵入して来た
雨水を、サッシ上部枠間目地シールに滞留させることな
く屋内への侵入を防いで屋外へ確実に排出させる。 【構成】ＰＣパネル間の目地シールの直下にサッシ上部
枠間の目地シール６を配してある。サッシ上部枠１の端
部には塞ぎ板８を設け、この塞ぎ板８によってサッシ上
部枠間の上面すなわち、前記ＰＣパネル間の目地シール
を通じて侵入して来た雨水の経路上のサッシ上部枠間の
上面は互いに塞がれ、雨水は該上面に流下し、導通孔１
４および排水孔１６を通じて屋外へ排出される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、互いに隣接するＰＣパネルに対応させてサッシ上部枠を備え、ＰＣ パネル間の目地シールの直下にサッシ上部枠間の目地シールを配し、これら各目 地シールと、ＰＣパネルとサッシ上部枠間の目地シールを正面視十字状に交差連 続させた、カーテンウォールの排水装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

互いに隣接するＰＣパネルに対応させてサッシ上部枠を備え、ＰＣパネル間の 目地シールの直下にサッシ上部枠間の目地シールを配し、これら各目地シールと 、ＰＣパネルとサッシ上部枠間の目地シールを正面視十字状に交差連続させたカ ーテンウォールは、各目地シールを正面視十字状に交差連続させることにより、 意匠的効果を図っているものであるが、ＰＣパネル間の目地シールが何等かの原 因で損傷し、該損傷部から侵入する雨水をサッシ上部枠で受け、これをサッシ上 部枠に装置した排水路を通じて屋外に排水するようにしている。

【０００３】 そして、従来例においてはＰＣパネル間の目地シールを通じて侵入した雨水は 目地シールを介して隣接するサッシ上部枠上を自由に移動するようになっている 。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来例は、ＰＣパネル間の目地シールを通じてカーテンウォール内に侵入した 水はサッシ上部枠間を自在に移動するため、サッシ上部枠間の目地シールに亀裂 等の損傷が生じると、該部分から建屋内に侵入し、所謂雨漏りが生じることとな る。

【０００５】 本考案は斯様な原因の雨漏りを予め防止する装置を提供することを目的として 案出したものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

互いに隣接するＰＣパネルに対応させてサッシ上部枠を備え、ＰＣパネル間の 目地シールの直下にサッシ上部枠間の目地シールを配し、これらの各目地シール と、ＰＣパネルとサッシ上部枠間の目地シールを正面視十字状に交差連続させた カーテンウォールにおいて、サッシ上部枠の端部に該サッシ上部枠の上部片によ り上方に突出する塞ぎ板を設け、この塞ぎ板間に配したサッシ上部枠間の目地シ ールの上縁を、塞ぎ板の上縁とほぼ同じ高さにすると共に、ＰＣパネルとサッシ 上部枠間の目地シール、前記塞ぎ板およびサッシ上部枠の屋内端立ち上り部片で 取り囲んだ前記上部片上の空間域を、サッシ上部枠に設けた排水水路に導通させ た構成とするのである。

【０００７】

【実施例】

図面は本考案に係るカーテンウォールの排水装置の一実施例を示し、図１は縦 断面図、図２は隣接するサッシ上部枠の関係を示す斜視図、図３はＰＣパネルと サッシ上部枠の関係を示す斜視図、図４は正面図である。

【０００８】 実施例のカーテンウォールは上部枠１と下部枠２とで構成した所謂横通しサッ シをＰＣパネル３，３間に配し、互いに隣接するＰＣパネル３に対応させてサッ シ上部枠１を備え、該上部枠１と上部枠１に相対する下部枠２との間にガラスパ ネル４を嵌殺しにして組付けて構成したもので、前記ＰＣパネル３，３間に目地 シール５を配し、この目地シール５の直下にサッシ上部枠１，１間に配した目地 シール６を配し、これらＰＣパネル間目地シール５およびサッシ上部枠間目地シ ール６と、ＰＣパネル３とサッシ上部枠１間に配した目地シール７を正面視十字 状に配してある。

【０００９】 図示８は、サッシ上部枠１の端部に取付けた塞ぎ板で、塞ぎ板８はサッシ上部 枠１の屋内側の中空部１ａと屋外側の中空部１ｂを閉塞すると共に、上部枠１の 上部片９より上方に突出させ、屋内側の上縁８ａを、上部枠１の屋内端立ち上り 部片１０の上縁と同じにし、屋外側の上縁８ｂを中間立ち上り部片１１の上縁と 同じにし、前記屋内端立ち上り部片１０と前記ＰＣパネルとサッシ上部枠間目地 シール７間に配してあり、この塞ぎ板８と目地シール７および屋内端立ち上り部 片１０とで取り囲んで前記上部片９上に空間域１２を形成させ、該空間域１２は ＰＣパネル３の直下に位置し、排水路を介して屋外と連通している。

【００１０】 前記の塞ぎ板８，８間には前記サッシ上部枠間目地シール６が配せられ、この 目地シール６の塞ぎ板間部分は前記ＰＣパネル間目地シール５の直下に位置し、 その上縁を塞ぎ板８の上縁とほぼ同じ高さ位置に配してある。

【００１１】 なお、ＰＣパネル間目地シール５はＰＣパネル３の端面の周端に沿うように配 してある。

【００１２】 前記排水路は、前記空間域１２部の屋外側の上部片９部に設けた導通孔１４と 上部枠１の屋外側中空部１ｂおよび屋外側中空部１ｂを構成する前壁部片１５に 形成した排水孔１６およびサッシ上部枠１と該サッシ上部枠１の本体の前面に配 した化粧枠１９間に設けた第一、第二の連通孔２０ａ，２０ｂを互いに連通させ て構成する。

【００１３】 前記中空部１ａ，１ｂは、塞ぎ板８と該塞ぎ板８に隣接して中空部内に嵌着し たシール材１７によって端部は閉塞されている。

【００１４】 しかして、ＰＣパネル間目地シール５を通じて侵入した雨水は目地シール６を 塞ぎ板間部分に流下しても、該塞ぎ板間部分上に滞留することなく、塞ぎ板部分 の両側に存する空間域１２部に流下し、前記排水路を通じて屋外へ排水されるの である。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は前記の通りの構成であるから、ＰＣパネル間目地シールを通じて侵入 して来た雨水は、サッシ上部枠間目地シールに滞留することなく、また、該目地 シールを介して空間域間を移動することがないので屋内への侵入を防止し、排水 路を通じて確実に排水できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】縦断面図。

【図２】隣接するサッシ上部枠の関係を示す斜視図。

【図３】ＰＣパネルとサッシ上部枠の関係を示す斜視
図。

【図４】正面図。

【符号の説明】

１ サッシ上部枠 ３ ＰＣパネル ５ ＰＣパネル間目地シール ６ サッシ上部枠間目地シール ８ 塞ぎ板 ９ 上部片 １０ 屋内端立ち上り部片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 互いに隣接するＰＣパネルに対応させて
   サッシ上部枠を備え、ＰＣパネル間の目地シールの直下
   にサッシ上部枠間の目地シールを配し、これらの各目地
   シールと、ＰＣパネルとサッシ上部枠間の目地シールを
   正面視十字状に交差連続させたカーテンウォールにおい
   て、サッシ上部枠の端部に該サッシ上部枠の上部片によ
   り上方に突出する塞ぎ板を設け、この塞ぎ板間に配した
   サッシ上部枠間の目地シールの上縁を、塞ぎ板の上縁と
   ほぼ同じ高さにすると共に、ＰＣパネルとサッシ上部枠
   間の目地シール、前記塞ぎ板およびサッシ上部枠の屋内
   端立ち上り部片で取り囲んだ前記上部片上の空間域を、
   サッシ上部枠に設けた排水路に導通させた、カーテンウ
   ォールの排水装置。