JP3595379B2 - 機械式シフトロック装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、自動車などのオートマチックトランスミッションのシフトレバーのシフト操作を制限するために用いられる機械式シフトロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
機械式シフトロック装置は、シフトレバーをパーキングレンジ位置で機械的にロックするロック機構を有する。このロック機構には種々のものがあり、例えばスプリングによりロックピンが付勢され、この付勢されたロックピンがシフトレバー基部の切欠部などに係合するものがある。この係合は、スプリングによりパーキングレンジ位置で自動的に行われる。
【0003】
このロック機構においてロックを解除する方法にも種々のものがある。例えばブレーキペダルを踏むことで、ケーブルが引っ張られ前記ロックピンをロック解除位置に移動させるもの(ブレーキ連動式)、あるいはキーをキーシリンダに入れてLOCK位置からACC位置に回動することで、ケーブルが引っ張られ前記ロックピンをロック解除位置に移動するもの(キー連動式)などがある。
【0004】
更に、ブレーキ連動式のものとキー連動式のものの両者の機能を合わせ持ったもの(ブレーキ・キー連動式)も存在する。即ち、ブレーキ連動式のケーブルに対し、キー連動式のケーブルが平行に設けられ、この平行部分に連結部材が設けられることにより、ブレーキペダルが踏まれると共にキーがLOCK位置からACC位置へ回動されて始めて、シフトレバーのロックが解除されるようになっているものがある。これにより、ブレーキペダルを踏まないまま、シフトレバーを他のレンジ位置にシフトしたり、キーをLOCK位置にしたまま、シフトレバーを他のレンジ位置にシフトすることはできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ブレーキ・キー連動式においては、ブレーキ連動式のケーブルとキー連動式のケーブルが平行に設けられ、両ケーブルの動きに関連性を持たせるため連結部材を必要とするので、これらの連係を確実に行うためには部品点数が多くなり、また両ケーブルが平行に設けられていることから車体内部でのケーブルの取り回しに無理が生じやすいものであった。
【0006】
この発明は、以上の問題点を解決するためになされたもので、ブレーキ・キー連動式において、作動が確実で部品点数が少なくて済み、車体でのケーブルの取り回しが容易な機械式シフトロック装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る発明は、シフトレバーをパーキングレンジ位置で機械的にロックし、シフトレバーノブボタンの押圧などの運転者の特殊操作でロック解除するロック機構に設けられ、
前記機械的ロックおよびロック解除に伴ってロック位置からロック解除位置まで移動するシフトインターロックケーブルと、
ブレーキペダルによって移動されるブレーキインターロック部材と、
キーをキーシリンダに入れてACC位置からLOCK位置に回動することにより移動されるキーインターロック部材と、
シフトインターロックケーブルがロック位置にある状態で踏まれない位置にあるブレーキペダルで移動されるブレーキインターロック部材が交差して係止可能とし、またキーがLOCK位置へ回動することにより移動されるキーインターロック部材が交差して係止可能とされるようにシフトインターロックケーブルに連結された係止部材と、を有することを特徴としている。
【0008】
本発明の請求項2に係る発明は、前記係止部材、ブレーキインターロック部材及びキーインターロック部材は案内手段内に摺動可能に取り付けられ、ブレーキペダルの後方でキーロック装置の車両前方へ配置されることを特徴としている。
【0009】
本発明の請求項3に係る発明は、キーをキーシリンダに入れてACC位置からLOCK位置に回動することができるキー装置と、
このキーの回動によって移動するキーインターロックケーブルと、
パーキングレンジ位置から他のシフト位置へのシフトレバーの移動を機械的にロックするロック機構が設けられたシフトレバー装置と、
前記ロック機構へ連結されて移動するシフトインターロックケーブルと、
ブレーキペダルによって移動されるブレーキインターロック部材と、
キーインターロック部材及びブレーキインターロック部材が交差して係止可能とされ、キー装置がLOCK位置でない状態及びブレーキペダルの踏み込み状態で前記係止が解除されてシフトインターロックケーブルを移動可能とし前記ロック機構のロックを解除可能とするべくシフトインターロックケーブルに連結された係止部材と、を有することを特徴としている。
【0010】
本発明の請求項4に係る発明は、前記係止部材、ブレーキインターロック部材及びキーインターロック部材は箱状案内手段内へ摺動可能に配置され、この箱状案内手段はブレーキペダルの後方でキーロック装置の車両前方へ配置されると共に、前記係止部材へ連結されるシフトインターロックケーブル及びキーインターロック部材へ連結されるキーインターロックケーブルが前記箱状案内手段の異なる外周面から案内手段内へ導かれることを特徴としている。
【0011】
本発明の請求項5に係る発明は、機械的ロックおよびロック解除に伴ってロック位置からロック解除位置まで移動するシフトインターロックケーブルと、
ブレーキペダルによって移動されるブレーキインターロック部材と、
キーをキーシリンダに入れてACC位置からLOCK位置に回動することにより移動されるキーインターロック部材と、
シフトインターロックケーブルがロック位置にある状態で踏まれない位置にあるブレーキペダルで移動されるブレーキインターロック部材が交差して係止可能とし、またキーがLOCK位置へ回動することにより移動されるキーインターロック部材が交差して係止可能とされるようにシフトインターロックケーブルに連結された係止部材と、を有することを特徴としている。
【0012】
本発明の請求項6に係る発明は、請求項1から5に記載の機械式シフトロック装置において、前記ブレーキインターロック部材とキーインターロック部材とは一体的に連結されることを特徴とする。
【0013】
【作用】
この出願に係る発明では、シフトレバーをパーキングレンジ位置にロックした状態ではブレーキペダルを踏まないと、ブレーキペダルによって移動されたロック部材が、係止部材と交差してシフトインターロックケーブルをロック位置に保持する。よって、ブレーキペダルを踏まないまま、シフトレバーを他のレンジ位置にシフトすることはできない。
【0014】
また、シフトレバーをパーキングレンジ位置にロックした状態ではキーをキーシリンダに入れてLOCK位置からACC位置へ回動しないと、キーインターロック部材が、係止部材と交差してシフトインターロックケーブルをロック位置に保持する。よって、キーをLOCK位置にしたままシフトレバーをパーキングレンジ以外のレンジ位置に入れることはできない。
【0015】
特にブレーキインターロック部材とキーインターロック部材は係止部材と交差して係止するので、これらの係合離脱が確実に行われる。
【0016】
請求項2のように、これらの係止部材、ブレーキインターロック部材及びキーインターロック部材を案内手段内へ摺動可能に取り付け、この案内手段をブレーキペダルの後方でキーロック装置の前方へ配置させることにより、これらの連係部をまとめて配置すると共に、連係ケーブルを短くし、しかもケーブルの取り回しを容易にする。
【0017】
【実施例】
以下、この発明の実施例を、図1乃至図7において説明する。
【0018】
まず、この発明の第1実施例の機械式シフトロック装置に用いられるロック機構を図4および図6に示す。シフトレバー1は支軸1Aを中心に車両前後方向(矢印S方向)へ回動可能に車体へ軸支されている。シフトレバー1の長手方向へ所定量移動可能に設けられたディテントピン3は、車体へ固定されたディテントプレート5の車両前方(矢印FR方向)端部の細幅のディテント溝へ入り込んで図6の図示位置においてシフトレバー1をP(パーキング)レンジに保持している。運転者による特殊操作の一種であるシフトレバーノブボタン17の押込みによりディテントピン3は、図6の下方へと押し下げられて細幅のディテント溝から抜け出すのでシフトレバー1を車両前後方向(矢印S方向)のうち車両後方への回動を可能とする。シフトレバー1の回動に伴いディテントピン3は、ディテントプレート5の他のディテント溝7との係合位置を変え、シフトレバー1はP(パーキング)レンジからRレンジ、Nレンジ、Dレンジなどの他のシフト状態に順次シフトする。このディテントピン3は図示しないリターンスプリングの付勢力で図6の上方へ付勢されており、またディテントプレート5には前記細幅ディテント溝の近くにロックカム9が設けられ、Pレンジ位置にあるシフトレバー1のディテントピン3をU字溝9A内へ収容し、軸11回りに回動するようになっている。そして、シフトレバー1が図6に示されるPレンジの位置になった状態で、ロックカム9が矢印L方向へ回転して図示位置(ロック位置)で固定されると、ディテントピン3のシフトレバー1の長手方向への移動を阻止し、Pレンジ用の細幅ディテント溝から抜き出し方向(図6の下方)への移動を阻止する。従ってロックカム9が図6の矢印L方向と反対方向へ回転可能とされて、シフトレバーノブボタン17の押込みによりディテントピン3がロックカム9と共にディテントプレート5の細幅ディテント溝から抜け出して下方へ移動し、他のシフト位置へと移動可能な位置(ロック解除位置)へ移動しない限り、シフトレバー1はPレンジから他のレンジへシフトすることはできない。
【0019】
このようにロックカム9のロック位置および解除位置への回動は、ロックカム9に連結されているシフトインターロックケーブル19と連動している。このシフトインターロックケーブル19の他端は、本実施例の装置の案内手段としての箱状ブロックハウジング21内に一側壁21Aを貫通して導かれ、係止部材としてのブロック形状の第1スライド部材23(図1〜図3)に連結される。この第1スライド部材23はハウジング21内で長手方向へスライド可能(図1の上下方向)に収容され、長手方向中間部の側面には第1の係止部25および第2の係止部27がそれぞれ四角形の凹部として形成されている。このハウジング21は矢印FR方向が車両前方を示す。
【0020】
この第1スライド部材23の側方においてハウジング21の側面からは、車両前方へ向けてスライドピン29が突設されている。即ちこのスライドピン29は、ブレーキペダル31の中間部へ固着された接触部32に対応して設けられる。ブレーキペダル31が踏まれると、ブレーキペダル31が車両前方へ移動するのでスライドピン29と離れる。このスライドピン29はロックピン33の内部に摺動可能に収容され、内部に設けられた第1のスプリング35によりブレーキペダル31との接触方向に付勢されている。スライドピン29はロックピン33と共にブレーキインターロック部材を構成している。ロックピン33は、ハウジング21に対し第2スプリング37によりブレーキペダル31との接触方向に付勢されている。ロックピン33の後端が、前記第1係止部25に係止するとシフトインターロックケーブル19がリターンスプリング13(図6)の付勢力に抗してロックカム9を図6のロック位置へ保持し、シフトレバーノブボタン17を押してもディテントピン3の図示位置からの降下を阻止するように第1の係止部25の形成位置が決められている。また、この係止では第1スライド部材23へロックピン33が略直交した状態となり、第1スライド部材23は図1がロック位置で、図3が解除位置である。なお、リターンスプリング13はディテントピン3がPレンジ以外へ至った場合にロックカム9を解除位置に保持する。
【0021】
なお、図6のロックカム9はリターンスプリング13の付勢力で矢印L方向と反対方向(時計方向)へ付勢されているが、ディテントピン3のリターンスプリング(図示省略)はこのリターンスプリング13よりも強い付勢力とされ、シフトレバー1がPレンジへ至るとU字溝9Aを介してディテントピン3がロックカム9を図示位置まで矢印L方向へと旋回させる。
【0022】
次に、キーインターロックケーブル19を移動させるキー装置39を図7に示す。キー41をキーシリンダ43に入れてACC位置からLOCK位置へ回動する(図7中の矢印44方向)と、カム45の回動がピン47に伝わりキーインターロックケーブル49が引っ張られる(図7中の矢印50方向)。
【0023】
このキーインターロックケーブル49の他端は、図5から明らかなようにケーブル19が貫通する側壁21Aとは異なる外周面である側壁21Bを貫通してハウジング21(図1〜図3)内に導かれキーインターロック部材である第2のスライド部材53に連結されている。この第2のスライド部材53は先端がL字形状をしており(図2)、前記第2係止部27と係止できる大きさになっている。この係止は第2および第1のスライド部材23、53が略直交した状態で行われる。また、ロックカム9がロック位置にある時にのみ行われるような位置に第2係止部27が形成されている。なお、図2中、符号55はキー41をLOCK位置からACC位置へと回動した時に、スライド部材53を図中FR方向へスライドさせるリターンスプリングである。なお、シフトインターロックケーブル19及びキーインターロックケーブル49は、それぞれ両端が移動しないように固定配置されたケーブルカバーチューブ19A、49A内で長手方向へ移動可能とされて圧縮力及び引張力が伝達できる。
【0024】
以下、この第1実施例の作用を説明する。
図1、4、6の図示状態はシフトレバー1がPレンジ位置にあり、ロックカム9がロック位置にあるので、シフトインターロックケーブル19および第1スライド部材23もロック位置にある(図1)。停車状態ではキー41がロック位置にあるので、第2のスライド部材53は第2の係止部27と係止しており、第1スライド部材23のロック位置が維持される。そして、ブレーキペダル31が踏まれていないと、原位置である停止位置にあるブレーキペダル31でスライドピン29が図1の右方向へ押され、この押圧力が第1スプリング35を介してロックピン33、第2スプリング37を撓ませて、ロックピン33が後退し、ロックピン33の後端が、第1係止部25に係止している。このため、シフトレバーノブボタン17へ押圧力を加えてもロックカム9は回動せず、よってディテントピン3は押し下げられることができないので、シフトレバー1は他のレンジ位置へシフトすることがない。
【0025】
また、シフトインターロックケーブル19および第1スライド部材23がロック位置にある場合には、第2スライド部材53は第2係止部27へ自由に出入りできるので(図1)、キー41をキーシリンダ43に入れてLOCK位置からACC位置へ回動することができ(図7)また逆方向への回動もできる。
【0026】
シフトレバーをPレンジ位置から他のレンジ位置、例えばDレンジ位置へシフトするためには、ブレーキペダル31を踏み、かつキー41をLOCK位置からACC位置へ(必要に応じてさらにはエンジン作動位置へ)と回動する。これによりロックピン33は第1係止部25から外れ、第2スライド部材53は第2係止部27から外れるので、シフトインターロックケーブル19は移動可能となる。これによりロックカム9も容易に回動できる状態となる。そこで、シフトレバーノブボタン17を押すことにより、ディテントピン3を押し下げ、これによりロックカム9をロック解除方向に回動させる。このようにしてロック解除が行われると、シフトレバー1は任意のレンジ位置へシフトすることが可能となる。
【0027】
シフトレバー1がPレンジ位置以外の他のレンジ位置にシフトされると、第1スライド部材23は図3の様に下方に移動し、第1および第2の係止部25、27はもはやロックピン33や第2のスライド部材53とは係止しなくなる。この場合に、ブレーキペダル31が踏まれない位置にくると、スライドピン29は後退し第1のスプリング35が撓む。しかし、ロックピン33自体は係止部に対応しないので後退せず第2スプリング37は撓まない。また、第2スライド部材53は第2係止部27に係止することができないので、第2スライド部材53およびキーインターロックケーブル49は図中右方向に移動できず、従ってキー41はACC位置からLOCK位置に回動することができない。
【0028】
シフトレバー1がPレンジへ至り、ディテントピン3がリターンスプリングの付勢力でディテントカム9をロック位置へと回転させディテントピン3が図6のようにディテントプレート5の細幅ディテント溝へ入り込むと、ケーブル19は第1スライド部材23を図1のロック位置へと戻すのでキー41はLOOK位置へと移動できる。
【0029】
以上説明したようにこの実施例では、第1スライド部材23に対しロックピン33および第2スライド部材53はそれぞれ直交した状態で係止する。このため、第1スライド部材23およびシフトインターロックケーブル19を確実にロックできる。
【0030】
また、このように直交状態で係止が行われる構造は、ハウジング21に対しシフトインターロックケーブル19と、キーインターロックケーブル49およびロックピン29が直交した状態で摺動可能に取り付けられる構造となる。
【0031】
そして、このハウジング21は、短いスライドピン29がブレーキペダル31に接触する位置に設けられる。また、シフトインターロックケーブル19はシフトレバー1の基部に設けられるロック機構から導かれる。更に、キーインターロックケーブル49は、キーロック装置39から導かれる。これら3つの位置関係、即ちブレーキペダル31、シフトレバー1、およびキー装置39の位置関係から、ハウジング21は図4、5に示されるようにインストルメントパネルIP、ステアリングホイルSW、及びキー装置39の前方であって、ブレーキペダル31の後方、かつステアリングコラムSCの側方に配置するのが好ましいことが判る。またこれによって前記両ケーブル19、49が従来のように平行の状態となるよりも、直角の状態とすることが、自動車ボデイ内の取り回しに有利であることが判る。これによってケーブルの取り回しを短く、且つ無理なく行える。このことは図5の斜視図からも明らかである。
【0032】
また、両ケーブル19、49の取り回しが無理なく行われることになるので、これらのケーブル19、49を通しての力の伝達もスムーズに行われ、装置の機械的動作が確実に成される。また耐久性も向上する。なお、ケーブル19はシフトレバー1付近からコンソールボックス内を前方へ延び、その後に立ち上がると共に車両側方へ屈曲してハウジング21へ戻る。
【0033】
次に、この発明の第2実施例を図8、及び図9によって説明する。本実施例装置は、前述した第1実施例におけるロックピン33と、第2係止部27と係止するスライド部材53とを一体に構成したものである。
【0034】
本例では、機械式シフトロック装置のハウジング21内に、シフトインターロックケーブル19に接続された第1スライド部材23が図8の上下方向に沿って装着される。これとともに、ハウジング21内に、ロック部材61が上記第1スライド部材23と直交する図8の横方向に沿って装着される。
【0035】
第1スライド部材23は、シフトインターロックケーブル19が接続されたシフトレバー1がPレンジ位置にあるとき、図8に示すロック位置にある。
【0036】
また、第1スライド部材23には、このロック位置において、ロック部材61と対応する位置に矩形溝状の単一の係止部69が形成される。従って、この実施例の第1スライド部材23は前記実施例の場合よりも全長が短い。
【0037】
図8、及び図9に示すように、ロック部材61は、ロックピン取付部71と、係止部73と、キーインターロックケーブル49との接続部75とが一体的に構成されている。
【0038】
ロックピン取付部71は、ハウジング21のロックピン取付部用案内穴77内を摺動自在とされている。ロックピン取付部71は太い筒状に形成され、その自由端部には、スライドピン29を筒穴80内に出入可能に装着する。スライドピン29のロックピン取付部71の筒穴80内にある端部抜け止め用に設けられたフランジ底部79と、筒穴80内の係止部73側の底面との間に圧縮コイルばねであるスプリング35が架設され、スライドピン29が突出方向に付勢される。
【0039】
ロック部材61の係止部73は、ロックピン取付部71から直角に突設した角柱として構成される。この係止部73は、前述した第1スライド部材23の溝部である係止部69に嵌まって、第1スライド部材23をその軸線方向(図8の上下方向)に移動しないようロックするためのものである。
【0040】
ロック部材61の接続部75は、上述した取付部71の延長端部として構成される。この接続部75は、ハウジング21に取り付けた筒状の接続部材81の筒穴83内に摺動自在に挿入される。また接続部材81の内部ではキーインターロックケーブル49の端部が接続部75の自由端部に固着される。これとともに、接続部材81の筒穴83内における接続部75の端部と、接続部材81との間に、圧縮コイルばねであるリターンスプリング87が架設される。
【0041】
以下、この第2実施例の作用を説明する。まず、図8、及び図9に示す状態では、第1スライド部材23がロック位置にあるが、ロック部材61はロック解除位置にある。このロック解除状態では、シフトレバー1がPレンジ位置にあり、Nレンジ、Dレンジ、Rレンジ等の他のレンジ位置に移動操作可能となっている。また、キー41は、キーシリンダ43に入れてACC位置にセットされており、ブレーキペダル31が踏み込まれた状態となっている。
【0042】
上述の図示する状態からシフトレバー1を他のレンジ例えばDレンジにシフトさせると、第1スライド部材23が図8の矢印A方向に移動し、その係止部69が、ロック部材61の係止部73の対応位置からずれ、これらが係合不能な状態となる。この状態では、キー41をキーシリンダ43のACC位置からLOCK位置へ回動しようとすると、ロック部材61の係止部73が第1スライド部材23の外側面に当って、その動作が阻止される。なお、この状態では、ブレーキペダル31を踏み込み又は離す動作を行なっても、スライドピン29がスプリング35の付勢力を受けながら出入動作をするだけなので、ブレーキペダル31の踏込動作に何らの影響を与えるものではない。
【0043】
次に、図8、及び図9に示す状態からロック状態への移行は、次のようになされる。まずキー41の操作によりロックする場合には、キー41をキーシリンダ43に入れてACC位置からLOCK位置へ回動する。するとカム45の回動がピン47に伝わり、キーインターロックケーブル49が引き操作され、ロック部材61が図の矢印B方向に摺動し、ロック部材61の係止部73が第1スライド部材23の係止部69に係合して、第1スライド部材23が矢印A方向に移動不能なロック状態とされる。なお、このロック状態では、シフトレバー1がPレンジ位置にロックされ、他のレンジに移行できない。
【0044】
また、図8、及び図9に示す状態では、キー41をACC位置にしたままでも、ブレーキペダル31を離せばロック状態にされる。すなわち、ブレーキペダル31を離すと、これがスライドピン29を、スプリング35の付勢力に抗して矢印B方向へ押し込む。これにより押し縮められたスプリング35は、付勢力を増加し、リターンスプリング87の付勢力に打ち勝って、係止部73を第1スライド部材23の係止部69に係合させる。なお、このとき、ロック部材61の摺動動作に従って、キーインターロックケーブル49が押し戻されるように操作されるが、この動作は、キーインターロックケーブル49の端部に連動するピン47及びカム45の間の遊び(図7)により吸収される。また、上述のブレーキペダル31を離したときのロック状態においては、キー41をACC位置からLOCK位置に回動操作すること、及びその逆の操作が自由にできるが、キーインターロックケーブル49はすでにロック位置にあるので、ロック部材61が動かされることはなく、ロック状態が維持される。
【0045】
次にロック状態を解除する場合には、ブレーキペダル31を踏み込むと共に、キー41をLOCK位置からACC位置に回す。これにより、ブレーキペダル31の押圧から解放されたスライドピン29がスプリング35の付勢力によって押し出されるので、スプリング35は伸びた状態となる。そして、キー41をACC位置に回動することにより、カム45がピン47を介してキーインターロックケーブル49を引っ張る力が解除される。このとき、スライドピン29はブレーキペダルの踏込によりブレーキペダルと離れるのでスプリング35からロック部材61を移動する力は作用せず、リターンスプリング87の付勢力がロック部材61を矢印Bと逆方向に押し、図8、及び図9に示すロック解除状態にセットする。
【0046】
上述のような本第2実施例によれば、第1スライド部材23に係合するためのロック部材61を単体で構成したので、部品点数を削減し、構造を簡素化して、装置の小型化を図ることができる。
【0047】
なお、本第2実施例における以上説明した以外の構成、作用、及び効果は前述した第1実施例と同様であるので、その説明を省略する。
【0048】
以上の実施例ではシフトレバー1をPレンジ位置で機械的にロックするロック機構として、回動するロックカム9を用いたものを説明したが、直線移動してロックを行うロックプレートを用いたものであっても良い。
【0049】
また、以上の実施例においては第1スライド部材23に対する第2スライド部材53又はロックピン29は略直交し、また、第1スライド部材23に対するロック部材61も直交していたが、必ずしもこれらは直交ではなくある程度の角度をもって交差させてもよい。直角でなくても従来のように平行な関係に比べれば十分に前記実施例と同様の効果を有する。
【0050】
また、以上の実施例においては第1および第2係止部25、27及び係止部69は第1スライド部材23に形成された凹部であったが、逆に第1スライド部材23には凸部を形成し、ロックピン33や第2スライド部材53及びロック部材61に凹部を形成し、前記凸部が凹部に係止するものとしても良い。
【0051】
さらに上記実施例では、第1係止部、第2係止部、及びロックピンさらには第1スライド部材、及びロック部材を摺動可能に取り付けるために案内手段としてハウジングを示したが、本発明では他の案内手段を用いることもできる。たとえば、これらの第1係止部、第2係止部、ロックピン、第1スライド部材、及びロック部材を摺動可能に案内する筒状部材を互いに連結した形状の案内手段であってもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、シフトインターロックケーブルとキーインターロックケーブルの両ケーブルは従来のように平行ではなく、交差している。また、ブレーキペダルとの接触で移動するロックピンもシフトインターロックケーブルに交差している。そして、この装置のハウジングが近くに設けられることになるブレーキペダルの位置とキーシリンダの位置およびシフトレバーの位置の相互関係において、両ケーブルの交差する配置は車内での取り回しに有利であり、取り回しを容易にする。
【0053】
また、シフトインターロックケーブルに対しロック部材、又はロックピンとキーインターロックケーブルとが交差して係止するので、従来のように係止のための連結部材を必要としない。従って部品点数を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る装置のハウジングの水平断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1の作用を示す図である。
【図4】この実施例の全体図を示す自動車室内の斜視図である。
【図5】図4の要部を車両右側から車両前方を見た拡大斜視図である。
【図6】図4のロック機構を一部を取り外した状態で示す側面図である。
【図7】図4のキー装置を示す拡大斜視図である。
【図8】この発明の第2実施例に係る装置のハウジングの水平断面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【符号の説明】
1 シフトレバー
17 シフトレバーノブボタン
19 シフトインターロックケーブル
21 ハウジング(案内手段)
23 第1スライド部材(係止部材)
25 第1係止部
27 第2係止部
29 スライドピン(ブレーキインターロック部材)
31 ブレーキペダル
33 ロックピン(ブレーキインターロック部材)
39 キーロック装置
41 キー
43 キーシリンダ
49 キーインターロックケーブル
53 第2スライド部材(キーインターロック部材)
61 ロック部材(ブレーキインターロック部材、キーインターロック部材)
69 係止部
73 係止部
87 リターンスプリング

Claims (6)

  1. シフトレバーをパーキングレンジ位置で機械的にロックし、シフトレバーノブボタンの押圧などの運転者の特殊操作でロック解除するロック機構に設けられ、
    前記機械的ロックおよびロック解除に伴ってロック位置からロック解除位置まで移動するシフトインターロックケーブルと、
    ブレーキペダルによって移動されるブレーキインターロック部材と、
    キーをキーシリンダに入れてACC位置からLOCK位置に回動することにより移動されるキーインターロック部材と、
    シフトインターロックケーブルがロック位置にある状態で踏まれない位置にあるブレーキペダルで移動されるブレーキインターロック部材が交差して係止可能とし、またキーがLOCK位置へ回動することにより移動されるキーインターロック部材が交差して係止可能とされるようにシフトインターロックケーブルに連結された係止部材と、
    を有することを特徴とした機械式シフトロック装置。
  2. 前記係止部材、ブレーキインターロック部材及びキーインターロック部材は案内手段内に摺動可能に取り付けられ、ブレーキペダルの後方でキーロック装置の車両前方へ配置されることを特徴とした前記請求項1に記載の機械式シフトロック装置。
  3. キーをキーシリンダに入れてACC位置からLOCK位置に回動することができるキー装置と、
    このキーの回動によって移動するキーインターロックケーブルと、
    パーキングレンジ位置から他のシフト位置へのシフトレバーの移動を機械的にロックするロック機構が設けられたシフトレバー装置と、
    前記ロック機構へ連結されて移動するシフトインターロックケーブルと、
    ブレーキペダルによって移動されるブレーキインターロック部材と、
    キーインターロック部材及びブレーキインターロック部材が交差して係止可能とされ、キー装置がLOCK位置でない状態及びブレーキペダルの踏み込み状態で前記係止が解除されてシフトインターロックケーブルを移動可能とし前記ロック機構のロックを解除可能とするべくシフトインターロックケーブルに連結された係止部材と、
    を有することを特徴とした機械式シフトロック装置。
  4. 前記係止部材、ブレーキインターロック部材及びキーインターロック部材は箱状案内手段内へ摺動可能に配置され、この箱状案内手段はブレーキペダルの後方でキーロック装置の車両前方へ配置されると共に、前記係止部材へ連結されるシフトインターロックケーブル及びキーインターロック部材へ連結されるキーインターロックケーブルが前記箱状案内手段の異なる外周面から案内手段内へ導かれることを特徴とした前記請求項1又は3に記載の機械式シフトロック装置。
  5. 機械的ロックおよびロック解除に伴ってロック位置からロック解除位置まで移動するシフトインターロックケーブルと、
    ブレーキペダルによって移動されるブレーキインターロック部材と、
    キーをキーシリンダに入れてACC位置からLOCK位置に回動することにより移動されるキーインターロック部材と、
    シフトインターロックケーブルがロック位置にある状態で踏まれない位置にあるブレーキペダルで移動されるブレーキインターロック部材が交差して係止可能とし、またキーがLOCK位置へ回動することにより移動されるキーインターロック部材が交差して係止可能とされるようにシフトインターロックケーブルに連結された係止部材と、
    を有することを特徴とした機械式シフトロック装置。
  6. 前記ブレーキインターロック部材とキーインターロック部材とは一体的に連結される前記請求項1から5に記載の機械式シフトロック装置。
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