JP3595244B2 - 充填機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数の容器に飲料または医薬品等の流体を充填する充填機に関し、特に、各容器に一定量の流体を充填するために各容器に注入される流体の流量を電磁流量計を用いて監視する充填機に関する。
【0002】
【従来の技術】
各容器に充填される流体を一定量に制御する方法として、流体が注入されている容器の重量を監視する方法と、容器に流体を注入する注入管を流れる流量を監視する方法とがある。流量を監視する方法では、流量計として渦流量計、オーバル流量計、電磁流量計等の利用が考えられる。渦流量計およびオーバル流量計は流路に構造物があるので、流路に堆積物が生じる可能性がある。このため、渦流量計およびオーバル流量計の使用は、衛生およびメンテナンスの観点から好ましくない。そこで、流路に何も構造物をもたない電磁流量計を用いた充填機が製品化されている。
【0003】
図12は、電磁流量計を用いた従来の充填機の全体構成を示すブロック図である。
この充填機には、多数の注入管202a〜202nが並設されている。各注入管202a〜202nには、それぞれバルブ203a〜203nが設けられている。また、各注入管202a〜202nには、それぞれ検出器205a〜205nと変換器206a〜206nとから構成される電磁流量計が設けられている。各注入管202a〜202nの電磁流量計は、それぞれ注入管202a〜202n内の流体に交番磁界を印加して、これにより生ずる起電力を基に注入管202a〜202n内の流量を算出する。変換器206a〜206nで算出された流量を示す流量信号は、制御部208a〜208nにそれぞれ出力される。
【0004】
制御部208a〜208nは、各注入管202a〜202nに設けられたバルブ203a〜203nの開閉をそれぞれ制御する。各制御部208a〜208nは、それぞれ、各バルブ203a〜203nを開いた後、各電磁流量計の変換器206a〜206nから出力された流量信号を基に各容器201a〜201nに注入された流体の総和を算出して、この総和が設定値に達した時点で各バルブ203a〜203nを閉じる。各制御部208a〜208nが各バルブ203a〜203nを閉じる基準となる上記設定値は、温度および湿度等が変化してもすべての容器201a〜201nに一定量の流体が充填されるよう、充填機運転前に各制御部208a〜208nで個別に調整される。
【0005】
次に、図12に示した従来の充填機で用いられる電磁流量計について、さらに説明する。以下では検出器205aと変換器206aと構成される電磁流量計を例に説明するが、検出器205b〜205nと変換器206a〜206nとからそれぞれ構成される電磁流量計も同じ構成を有している。
【0006】
図13は、検出器205aと変換器206aとからなる電磁流量計の一構成例を示すブロック図である。
励磁部263から励磁コイル251a,251bに、所定周波数の励磁電流263cが出力される(励磁電流263cの周波数を励磁周波数という)。励磁コイル251a,251bは、この励磁電流263cにより励磁されて交番磁界を発生する。このような磁界が注入管202a内の流体に印加されると、電磁誘導により、磁界の方向および流体の流れ方向の両方に直交する方向に、平均流速に比例した振幅を有する起電力が発生する。この起電力に基づく交流電圧信号は、注入管202aの内壁に対向して取り付けられた電極252a,252bにより取り出される。
【0007】
電極252a,252bにより取り出された交流電圧信号は、増幅部265で交流増幅され、交流流速信号265sとしてサンプルホールド部266に出力される。一方、サンプルホールド部266へはサンプリング制御部264からサンプリング信号264s,264tが出力される。サンプリング信号264s,264tはそれぞれ交流流速信号265sの正側,負側をサンプリングするタイミングを示す信号であり、励磁周波数と同じ周波数を有している。サンプルホールド部266では、サンプリング信号264s,264tにしたがって交流流速信号265sがサンプリングされ、平均流速に応じて直流電位が変化する直流流速信号266sが出力される。
【0008】
サンプルホールド部266から出力された直流流速信号266sは、A/D変換部267でディジタル信号に変換されてから、演算処理部268に入力される。演算処理部268では、入力信号に対して所定の演算処理を実行することにより、注入管202a内の平均流量が算出される。この平均流量を示すディジタル信号は、励磁周波数と同じ周波数で、流量信号として出力部269から図12に示した制御部208aに出力される。
【0009】
図14は、図13に示した電磁流量計の各部の信号を示すタイミングチャートであり、(A)は励磁部263により励磁コイル251a,251bに印加された電圧(ここでは励磁電圧とよぶ)263v、(B)は増幅部265から出力された交流流速信号265s、(C),(D)はそれぞれサンプリング制御部264から出力されたサンプリング信号264s,264t、(E)はサンプルホールド部266から出力された直流流速信号266sである。
【0010】
励磁電圧263vは図14(A)に示すような矩形波であるので、励磁電圧263vの極性が切り替わる時点で微分ノイズが発生する。この微分ノイズは、磁界印加により発生する起電力に基づく交流電圧信号に重畳される。このため、図14(B)において実線で示すように、交流流速信号265sの各パルスの冒頭部にスパイクが現れる。
また、図13に示した電磁流量計に商用電源が供給されている場合には、この商用電源に由来する交流ノイズが注入管202aを介して交流流速信号265sに重畳してしまう。しかし、励磁電圧263vの周波数が商用電源の周波数の1/(偶数)であれば、交流ノイズに基づく誤差を除去できる。なお、図14(B)の点線は、励磁電圧263vの周波数が商用電源の周波数の1/2である場合、すなわち25Hzまたは30Hzの場合の波形を示している。
【0011】
そこで、図13に示した電磁流量計では、商用電源209からタイミングを抽出するタイミング信号発生部262を設けている。このタイミング信号発生部262は、商用電源209から抽出したタイミングを基に、例えば50Hzまたは60Hzのタイミング信号262aを生成する。このタイミング信号262aで励磁部263およびサンプリング制御部264がタイミング制御される。このとき、図14(C)および(D)に示すようにサンプリング信号264s,264tによるサンプリング期間を交流流速信号265sの各パルスの終焉部に設定することで、微分ノイズに基づく誤差および交流ノイズに基づく誤差の両方を除去できる。
【0012】
しかし、この場合、電磁流量計の変換器206aから流量信号が出力される周波数は、励磁周波数と同じく、高々25Hzまたは30Hzである。図15は、バルブ203aが開いてから閉じるまでの注入管202a内の流量(一点鎖線)と変換器206aから出力される流量信号(実線)との関係を示す図である。この図の横軸は時間、縦軸は流量である。この図からも分かるように、容器201a内に注入された量を流量信号から推定する場合、流量信号の周波数が小さいと誤差が大きくなる。単位時間あたりの流量を大きくして充填時間短縮を図る場合や、小型の容器に流体を充填する場合には、上記の周波数では誤差が大きくなり、すべての容器201a〜201nに再現性よく一定量の流体を充填できないという問題があった。
【0013】
図16は、検出器205aと変換器206aとからなる電磁流量計の他の構成例を示すブロック図である。この図において、図13と同一部分を同一符号をもって示す。
図16に示した電磁流量計では、タイミング信号発生部362は、クロック信号発生部361から出力されるクロック信号361sを分周して、タイミング信号362sを生成する。分周する比率を調整することで、タイミング信号362sの周波数を50Hzまたは60Hzよりも高くできる。これにより、流量信号の出力周波数(すなわち励磁周波数)を25Hzまたは30Hzよりも高くできる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図16に示した電磁流量計を充填機に用いると、次のような問題があった。図17は、この問題点を説明するためのタイミングチャートであり、(A)は変換器206bの励磁電圧263v、(B)および(C)は変換器206aの励磁電圧263vおよび交流流速信号265sである。変換器206a,206bは、隣同士の注入管202a,202bにそれぞれ設けられた電磁流量計の変換器である。
図12に示した充填機では、多数の容器201a〜201nに連続的に充填する必要があるので、各注入管202a〜202nは互いに近接配置されている。特に、容器201a〜201nが小型の場合は、各注入管202a〜202nの密着度がかなり高くなる。このような場合、矩形波励磁の切替時に発生する微分ノイズは、励磁コイル251a,251bからの漏れ磁束として、電磁流量計相互で影響を及ぼし合う。
【0015】
その一方、図16に示した電磁流量計では、各変換器206a〜206nが個別のクロック信号361sを基に励磁タイミングを決定しているので、各電磁流量計間で励磁周波数に微小なばらつきが生じてしまう。このような場合、当初各変換器206a〜206nの励磁が同期していたとしても、時間経過と共に徐々にずれが生じてくる。そして、変換器206aのサンプリング期間(図17(C)の斜線部分)に変換器206bの励磁電圧263vの極性が切り替わる(図17(A))と、変換器206aからの流量信号に誤差が含まれることになる。隣りの電磁流量計からの微分ノイズの影響で交流流速信号265sにスパイクが発生し、このスパイクがサンプリングされてしまうのである。
このとき流量信号に含まれる誤差は不確定な誤差であり、充填機運転前の調整でも除去できない。このため、注入管202aから流体が順次充填される複数の容器201aの間で充填量が変化してしまう。すなわち、図16に示した電磁流量計を用いると、充填量に関する再現性が悪くなるという問題があった。
【0016】
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、短時間で再現性よく流体を充填できる充填機を提供することにある。また、他の目的は、小型の容器に再現性よく流体を充填できる充填機を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明の充填機は、多数の容器のそれぞれに流体を注入する互いに近接配置された多数の注入管と、各注入管毎に設けられかつ開信号および閉信号に基づき各注入管をそれぞれ開閉するバルブと、各注入管毎に設けられかつ各注入管内の流体に交番磁界を印加することにより生ずる起電力に基づき流量を算出して流量信号を出力する電磁流量計と、各バルブのそれぞれに開信号を出力すると共に、開信号出力後に各電磁流量計から出力された流量信号に基づき各容器に一定量の流体が充填されるように各バルブのそれぞれに閉信号を出力する制御手段と、各電磁流量計における励磁周波数を所望の周波数に設定する励磁周波数設定手段と、各電磁流量計における励磁タイミングを同期させる同期手段とを備え、励磁周波数設定手段は、電磁流量計のうちの1つに含まれかつこの電磁流量計のクロック信号を分周して所望の値の周波数を有する同期信号を生成する同期信号発生手段により構成され、同期手段は、電磁流量計のうちの1つで生成された同期信号を他のすべての電磁流量計に伝送する同期信号線と、各電磁流量計のそれぞれに含まれかつ同期信号に同期して励磁を行う励磁手段とにより構成される。このように構成することで、1つの電磁流量計で生成された同期信号に、すべての電磁流量計の励磁を同期させることができる。その結果、励磁周波数を例えば25Hzまたは30Hzより高く設定しても、各電磁流量計間で励磁タイミングの同期がとれるため、近接する電磁流量計からの微分ノイズによる影響が、流量信号に与えられることを防止できる。
【0019】
また、本発明の充填機は、多数の容器のそれぞれに流体を注入する互いに近接配置された多数の注入管と、各注入管毎に設けられかつ開信号および閉信号に基づき各注入管をそれぞれ開閉するバルブと、各注入管毎に設けられかつ各注入管内の流体に交番磁界を印加することにより生ずる起電力に基づき流量を算出して流量信号を出力する電磁流量計と、各バルブのそれぞれに開信号を出力すると共に、開信号出力後に各電磁流量計から出力された流量信号に基づき各容器に一定量の流体が充填されるように各バルブのそれぞれに閉信号を出力する制御手段と、各電磁流量計における励磁周波数を所望の周波数に設定する励磁周波数設定手段と、各電磁流量計における励磁タイミングを同期させる同期手段とを備え、励磁周波数設定手段は、各電磁流量計のそれぞれに含まれかつその電磁流量計のクロック信号を分周して所望の値の周波数を有する第1のタイミング信号を生成するタイミング信号発生手段により構成され、同期手段は、各電磁流量計のそれぞれに含まれかつすべての電磁流量計で共通に得られる交流信号を基に第1のタイミング信号のタイミングを所定の周期で補正するタイミング補正手段と、各電磁流量計のそれぞれに含まれかつ第1のタイミング信号に同期して励磁を行う励磁手段とにより構成される。各電磁流量計で生成された第1のタイミング信号のタイミングに仮にずれが生じたとしても、各電磁流量計で共通に得られる交流信号を基にタイミングを補正できるので、すべての電磁流量計の励磁を同期させることができる。その結果、励磁周波数を例えば25Hzまたは30Hzより高く設定しても、各電磁流量計間で励磁タイミングの同期がとれるため、近接する電磁流量計からの微分ノイズによる影響が、流量信号に与えられることを防止できる。
【0020】
この場合、同期手段が利用する交流信号は、交流電源から各電磁流量計に共通に供給される交流電流である。あるいは、1つの交流電源から出力される交流電流により発生する交流ノイズである。
また、同期手段のタイミング補正手段は、交流信号から第2のタイミング信号を抽出する手段と、第1のタイミング信号のタイミングと第2のタイミング信号のタイミングとが概ね一致する時点で第1のタイミング信号のタイミングを補正する手段とを備える。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。ここで「充填」とは、容器に予め設定された量の流体を注入することをいい、必ずしも容器に流体を満たすことを意味するとは限らない。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態の充填機の全体構成を示すブロック図である。
この充填機には多数の注入管2a〜2nが並設されている。各注入管2a〜2nは、多数の容器1a〜1nのそれぞれに、飲料または医薬品等の導電性を有する流体を注入するものである。各注入管2a〜2nにはそれぞれバルブ3a〜3nが設けられている。各バルブ3a〜3nは後述する開閉信号に基づきそれぞれ注入管2a〜2nを開閉して、各容器1a〜1nへの流体の注入を制御する。
【0022】
また、各注入管2a〜2nにはそれぞれ電磁流量計が設けられている。各注入管2a〜2nの電磁流量計は、それぞれ検出器5a〜5nと変換器6a〜6nとから構成される。各注入管2a〜2n同士は互いに近接しているので、各注入管2a〜2nに取り付けられた検出器5a〜5n同士も互いに近接している。各変換器6a〜6nは同期信号線7により接続されている。
検出器5a〜5nは、それぞれ注入管2a〜2n内の流体に交番磁界を印加して、これにより生ずる起電力に基づく交流電圧信号を変換器6a〜6nに出力する。また、変換器6a〜6nは、それぞれ検出器5a〜5nから出力された交流電圧信号を演算処理して、注入管2a〜2n内の流量を算出する。変換器6a〜6nで算出された流量を示す流量信号は、それぞれ制御部8a〜8nに出力される。
【0023】
各制御部8a〜8nは、各注入管2a〜2nに設けられたバルブ3a〜3nのそれぞれに開閉信号を出力する。各制御部8a〜8nは、開信号を出力して各バルブ3a〜3nを開いた後、各電磁流量計の変換器6a〜6nから出力された流量信号を基に各容器1a〜1nに注入された流体の総和をそれぞれ算出して、この総和が設定値に達した時点で閉信号を出力して各バルブ3a〜3nをそれぞれ閉じる。各制御部8a〜8nが閉信号を出力する基準となる上記設定値は、温度および湿度等が変化してもすべての容器1a〜1nに一定量の流体が充填されるよう、充填機運転前に各制御部8a〜8nで個別に調整される。
【0024】
次に、図1に示した充填機で用いられる電磁流量計について、さらに説明する。図2は、検出器5aと変換器6aとからなる電磁流量計の構成を示すブロック図である。
検出部5aは、励磁コイル51a,51bと、電極52a,52bと、アースリング53とから構成される。励磁コイル51a,51bは、励磁電流63cにより励磁されて交番磁界を発生する一対のコイルであり、発生する磁界の方向が注入管2a内の流れ方向と直交するように注入管2aの外周に配設されている。電極52a,52bは、その先端部が注入管2aの内壁に面しており、注入管2a内に分布する磁界と直交する方向に取り付けられている。アースリング53は、電極52a,52bによる信号検出精度を高めるためのものであり、基準電位54に電気的に接続されている。
【0025】
変換部6aは、クロック信号発生部61と、同期信号発生部62と、励磁部63と、サンプリング制御部64と、増幅部65と、サンプルホールド部66と、A/D変換部67と、演算処理部68と、出力部69と、同期信号入出力端子70とから構成される。
クロック信号発生部61は、変換器6aの動作の基準となるクロック信号61sを出力する。
同期信号発生部62は、クロック信号発生部61から出力されたクロック信号61sを分周して、所望の周波数の同期信号62sを生成する。ただし、同期信号発生部62はON/OFF切替可能があり、変換器6a〜6nのうち1個の変換器の同期信号発生部62のみがONに設定される。ここでは、説明の都合上、変換器6aの同期信号発生部62のみがONに設定されており、他の変換器6b〜6nの同期信号発生部62はOFFに設定されているものとする。
【0026】
励磁部63は、矩形波からなる所定周波数の電圧(ここでは励磁電圧とよぶ)63vを検出部5aの励磁コイル51a,51bに印加して、励磁コイル51a,51bに励磁電流63cを供給する。この励磁部63は、同期信号発生部62から出力された同期信号62sに同期して、励磁電圧63vの極性を切り替える。
サンプリング制御部64は、同期信号発生部62から出力された同期信号62sを基に、サンプルホールド部66のスイッチ66a,66bをそれぞれONするサンプリング信号64s,64tを生成する。サンプリング信号64s,64tの周波数は共に同期信号の周波数の1/2であり、サンプリング信号64s,64tの位相は互いに半周期ずれている。
また、同期信号発生部62と励磁部63とサンプリング制御部64との接続点は、同期信号入出力端子70を介して、同期信号62sを他のすべての電磁流量計の変換器6b〜6nに伝送する同期信号線7に接続されている。
【0027】
増幅部65は、検出部5aの電極52a,52bからの交流電圧信号をそれぞれ交流増幅する増幅器65a,65bと、各増幅器65a,65bで増幅された交流電圧信号を合成して交流流速信号65sとして出力する増幅器65cとから構成される。
サンプルホールド部66は、スイッチ66aと抵抗66cとキャパシタ66eとからなる第1のサンプルホールド回路と、スイッチ66bと抵抗66dとキャパシタ66fとからなる第2のサンプルホールド回路と、差動増幅器66gとから構成される。このような構成のサンプルホールド部66は、サンプリング制御部64から出力されるサンプリング信号64s,64tにしたがって交流流速信号65sをサンプリングして、直流流速信号66sとして出力する。
【0028】
A/D変換部67は、サンプルホールド部66から出力された直流流速信号66sをディジタル信号に変換する。演算処理部68は、A/D変換部67から出力されたディジタル信号に対して演算処理を行うことにより、注入管2a内の平均流量を算出する。出力部69は、演算処理部68から出力された平均流量を示すディジタル信号を、図1に示した制御部8aに出力する。
以上の構成のうち、同期信号発生部62、サンプリング制御部64および演算処理部68は、CPUにより実現される。
【0029】
ここでは、検出器5aと変換器6aとから構成される電磁流量計の構成を説明したが、検出器5b〜5nと変換器6a〜6nとからそれぞれ構成される電磁流量計も同様の構成を有している。そして、変換器6aのONに設定された同期信号発生部62により、各電磁流量計における励磁周波数を所望の値に設定する励磁周波数設定手段が構成され、同期信号線7と各変換器6a〜6nの励磁部63とにより、各電磁流量計における励磁タイミングを同期させる同期手段が構成される。
【0030】
次に、図2に示した検出器5aと変換器6aとからなる電磁流量計の動作を説明する。
図3は、図2に示した電磁流量計の各部の信号を示すタイミングチャートであり、(A)はクロック信号発生部61から出力されたクロック信号61s、(B)は同期信号発生部62から出力された同期信号62s、(C)は励磁部63により印加された励磁電流63v、(D)は増幅部65から出力された交流流速信号65s、(E),(F)はそれぞれサンプリング制御部64から出力されたサンプリング信号64s,64t、(G)はサンプルホールド部66から出力された直流流速信号66sである。
また、図4は、隣同士の注入管2a,2bに設けられた電磁流量計の変換器6a,6bそれぞれの励磁電圧63vの位相関係を示すタイミングチャートであり、(A)は変換器6bの励磁電圧63v、(B)は変換器6aの励磁電圧63vである。
【0031】
同期信号発生部62では、図3(A)に示すような例えば8MHzのクロック信号61sが分周されて、図3(B)に示すような例えば170Hzの同期信号62sが生成される。同期信号発生部62で生成された同期信号62sは、変換器6aの励磁部63およびサンプリング制御部64に与えられると共に、同期信号線7を介して、他の変換器6b〜6nの励磁部63およびサンプリング制御部64にも与えられる。
励磁部63からは、例えば図3(C)に示すような振幅20Vの矩形波からなる励磁電圧63vが検出器5aの励磁コイル51a,51bに印加される。この励磁電圧63vの極性は同期信号62sに同期して切り替えられるので、励磁電圧63vの周波数は85Hzとなる。したがって、励磁コイル51a,51bからは85Hzの交番磁界が発生する。
【0032】
注入管2a内の流体に磁界が印加されると、電磁誘導により、磁界の方向および流体の流れ方向の両方に直交する方向に、平均流速に比例した振幅を有する起電力が発生する。この起電力に基づく交流電圧信号は、一対の電極52a,52bにより取り出されて、増幅部65で交流増幅された後、交流流速信号65sとしてサンプルホールド部66に出力される。
【0033】
一方、すべての変換器6a〜6nの励磁部63は、同期信号62sに同期して動作する。このため、すべての変換器6a〜6nの励磁部63によりそれぞれ印加される励磁電圧63vの位相は、例えば図4(A)および(B)に示すように完全に一致する。微分ノイズは励磁電圧63vの極性が切り替わるときに発生するので、この場合、各変換器6a〜6nの励磁電圧63vに起因する微分ノイズは同時に発生することになる。このため、近接する電磁流量計(例えば変換器6b)からの微分ノイズが起電力に基づく交流電圧信号に重畳されたとしても、交流流速信号65sにスパイクが現れるのは、図3(D)に示すように各パルスの冒頭部のみとなる。したがって、交流流速信号65sのサンプリング期間を、図3(E)および(F)に示すように各パルスの終焉部に設けることにより、スパイクがサンプリングされることを防止できる。
【0034】
サンプリング制御部64からサンプリング信号64sが出力されている期間は、サンプルホールド部のスイッチ66aがONとなる。このため、交流流速信号65sの正側の終焉部は、抵抗66cおよびキャパシタ66eで積分されて、差動増幅器66gの非反転入力端子(+)に入力される。同様に、サンプリング信号64tが出力されている期間はスイッチ66bがONとなるので、交流流速信号65sの負側の終焉部は抵抗66dおよびキャパシタ66fで積分されて、差動増幅器66gの反転入力端子(−)に入力される。差動増幅器66gでは2つの入力信号の差分がとられて、注入管2a内の平均流速に応じて図3(G)に示す直流電位が変化する直流流速信号66sが生成される。
この直流流速信号66sには、変換器6aの励磁電圧63vに起因する微分ノイズによる誤差はもちろんのこと、他の変換器6aの励磁電圧63vに起因する微分ノイズによる誤差も含まれていない。つまり、直流流速信号66sには不確定な誤差は含まれていない。
【0035】
差動増幅器66gの出力端子から出力された直流流速信号66sは、A/D変換部67でディジタル信号に変換されてから、演算処理部68に入力される。演算処理部68では、入力信号が示す注入管2a内の平均流速に、注入管2aの断面積を乗ずることで、平均流量が求められる。この平均流量を示すディジタル信号は、励磁周波数と同じ85Hzで、流量信号として出力部69から図1に示した制御部8aに出力される。
【0036】
図5は、バルブ3aが開いてから閉じるまでの注入管2a内の流量(一点鎖線)と変換器6aから出力される流量信号(実線)との関係を示す図である。この図の横軸は時間、縦軸は流量である。
図1に示した制御部8は、バルブ3aに開信号を出力した後、電磁流量計の変換器6aから順次出力される流量信号が示す流量を積算する。そして、この積算値から容器1aに注入された流体の総和を算出して、この総和が設定値に達した時点でバルブ3aに閉信号を出力する。このように、制御部8は変換器6aからの流体信号を基に容器1aへの注入量を推定するので、流量サンプルとなる流量信号が多い方がよい。
【0037】
図13に示した従来からある電磁流量計と図2に示した電磁流量計とを対比すると、前者の励磁周波数は高々25Hzまたは30Hzであるのに対して、後者の励磁周波数は85Hzである。したがって、図2に示した電磁流量計を用いた充填機によれば、従来よりも正確な充填量の制御が可能となる。
【0038】
以上のように、図2に示した構成を有する電磁流量計を用いることで、励磁周波数を従来より高くしても、隣接する電磁流量計で発生する微分ノイズによる不確定な誤差を測定流量から除去できる。このため、容器1aへの流体充填時間を短縮する場合や、小型の容器1aに流体を充填する場合でも、注入管2aから流体が順次充填される複数の容器1aの間で、一定量の流体を充填できる。よって、図2に示した電磁流量計を用いることで、このような場合でも良い再現性を得られる。
さらに、すべての変換器6a〜6nからの測定流量に不確定な誤差が含まれていないので、同時に充填される各容器1a〜1nの間でも一定量の流体を精度よく充填できる。
【0039】
以上では、励磁周波数を85Hzに設定した場合を例に説明したが、図2に示した同期信号発生部62がクロック信号61sを分周する比率を調整することで、所望の励磁周波数を実現できる。例えば、励磁周波数を135Hzに設定する場合には、同期信号発生部62で270Hzの同期信号62sを生成すればよい。
また、以上では変換器6aで同期信号を生成して他の変換器6b〜6nへ分配する場合を例に説明したが、同期信号を生成する主体は別の変換器6b〜6nに切り替えることもできる。例えば、変換器6bの同期信号発生部62をONにして、変換器6aの同期信号発生部62を他の変換器6c〜6nの同期信号発生部62と共にOFFにすればよい。この場合、変換器6aの同期信号発生部62は動作せず、他の変換器6bから同期信号線7および同期信号入出力端子70を介して入力された同期信号が変換器6aの励磁部63およびサンプリング制御部64に与えられる。
【0040】
また、図2に示した電磁流量計では矩形波からなる励磁電圧63vを用いて励磁を行っているが、励磁電圧の波形はこれに限られない。図6は、他の波形の励磁電圧63vvを用いて励磁を行った場合の、電磁流量計の各部の信号を示すタイミングチャートであり、(A)は励磁部63により印加された励磁電圧63vv、(B)は微分ノイズによるスパイクを含まない交流流速信号、(C)は増幅部65から出力された交流流速信号65ss、(D),(E)はそれぞれサンプリング制御部64から出力されたサンプリング信号64ss,64tt、(F)はサンプルホールド部66から出力された直流流速信号66ssである。
【0041】
図3(D)に示したように、矩形波からなる励磁電流63cの極性が切り替わると、交流流速信号65sの状態が安定するまでに所定の時間がかかる。このため、交流流速信号65sのサンプリングは、交流流速信号65sの状態が安定するのを待って行われる。
図6(A)に示す励磁電圧63vvは、図6(B)に示すように短時間で交流流速信号65sの状態が安定するような波形をしている。つまり、励磁電圧63vvの振幅をまずVH とした後VL (0<VL <VH )に下げて、極性を切り替えて−VH とした後−VL に上げる。短時間で交流流速信号65sの状態が安定すれば、図6(D),(E)に示すようにサンプリング期間を長くできる。これにより、図6(F)に示すように直流流速信号66ssの直流電位が相対的に大きくなる。したがって、図6(A)に示した波形の励磁電圧63vvを用いて励磁することで、注入管2a内の流量をより精密に測定できる。
【0042】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態の充填機では、励磁タイミングを決めるタイミング信号を各電磁流量計で個別に生成し、このタイミング信号のタイミングをすべての電磁流量計で共通に得られる交流信号を基に定期的に補正することにより、すべての電磁流量計の励磁タイミングの同期を図る。この充填機は、図1に示した充填機の変換器6a〜6nのそれぞれにタイミング補正手段を設けることで構成できる。また、各変換器6a〜6n間を同期信号線7で接続する必要がない。以下、本発明の第2の実施の形態の充填機に用いられる電磁流量計について、詳細に説明する。
【0043】
まず、電磁流量計に交流電源が供給される場合について説明する。
図7は、電磁流量計の一構成例を示すブロック図である。また、図8は、図7に示した電磁流量計の第2のタイミング信号発生部の動作を示すタイミングチャートである。また、図9は、図7に示した電磁流量計の第1のタイミング信号発生部の動作を示すタイミングチャートである。図9では説明の都合上、第1のタイミング信号162sのタイミングの補正量が誇張して示されている。
図7に示した電磁流量計は注入管2aに設けられたものであるが、他の注入管2b〜2nのそれぞれに設けられた電磁流量計もまったく同じ構成をしている。なお、図7において、図2と同一部分を同一符号をもって示し、適宜その説明を省略する。
【0044】
図7に示した電磁流量計の変換器106aには、商用電源等の交流電源109から交流電流(交流信号)109cが供給されている。この交流電源109は、すべての電磁流量計の変換器に共通に交流電流109cを供給しているものとする。
第2のタイミング信号発生部171は、交流電源109からの交流電流109cより、第2のタイミング信号171sを抽出する。例えば、図8に示すように、交流電流109cの振幅がゼロになったときにパルスを発生するように構成される。この場合、交流電源109が商用電源であれば、第2のタイミング信号171sの周波数は100Hzまたは120Hzとなる。
リセット信号発生部172は、第2のタイミング信号発生部171から出力された第2のタイミング信号171sを分周して、リセット信号172sを生成する。このリセット信号172sは、所定の周期で第1のタイミング信号発生部162に出力される。
【0045】
第1のタイミング信号発生部162は、クロック信号発生部61から出力されたクロック信号61sを分周して、所望の周波数の第1のタイミング信号162sを生成する。通常は、第1のタイミング信号162sを出力した後、所定個のクロック信号61sを数えてから、次の第1のタイミング信号162sを出力する。ただし、リセット信号発生部172からリセット信号172sが入力されると、図9に示すようにその時点で次の第1のタイミング信号162sを出力する。したがって、クロック信号61sの周波数に誤差があり、この誤差により第1のタイミング信号162sのタイミングにずれが生じたとしても、リセット信号172sにより第1のタイミング信号162sのタイミングが補正される。
【0046】
ここで、第1のタイミング信号162sの設定周波数をf1 、第2のタイミング信号171sの周波数をf2 とすると、リセット信号172sの周期Tは(1)式を満たすように設定される。ただし、a,bは互いに素の自然数である。
T = a/f1 = b/f2 ・・・(1)
例えば、励磁周波数を85Hzに設定し、交流電源109として50Hzの商用電源を使用した場合、f1=170Hz,f2=100Hzとなるので、a=17,b=10であり、リセット信号172sの周期Tは0.1secとなる。
【0047】
このようにリセット信号172sの周期Tを設定すれば、第1のタイミング信号162sのタイミングと第2のタイミング信号172sのタイミングとが概ね一致する時点で、リセット信号172sが出力されることになる。これにより、第1のタイミング信号162sのタイミングの補正量を最小限にとどめられるので、第1のタイミング信号162sの連続性を維持できる。
なお、リセット信号172sの周期Tを設定するにあたり、厳密に(1)式が満たされる必要はなく、許容範囲内で認められる。また、リセット信号172sの周期は(1)式を満たす周期Tの自然数倍であってもよい。
【0048】
このような構成において、各電磁流量計で生成される第1のタイミング信号162sの周波数は、すべて同じ値に設定される。その上で、すべての電磁流量計で共通に得られる交流電流109cを基に、各電磁流量計で第1のタイミング信号162sのタイミングを定期的に補正することにより、各電磁流量計の第1のタイミング信号162sの同期をとることができる。第1のタイミング信号162sは、励磁部63およびサンプリング制御部64の両方に出力されて、励磁部63およびサンプリング制御部64の動作の基準となる。したがって、すべての電磁流量計の励磁タイミングを同期させることができる。
【0049】
この場合、各電磁流量計それぞれの第1のタイミング信号162sの位相が一致している必要はない。図10は、隣同士の注入管2a,2bに設けられた電磁流量計の変換器106a,106bそれぞれの第1のタイミング信号162sの位相関係を示すタイミングチャートであり、(A)は変換器6bの第1のタイミング信号162s、(B)および(C)はそれぞれ変換器6aの第1のタイミング信号162sおよび交流流速信号65sである。
【0050】
図10(A),(B)に示すように、変換器106a,106bそれぞれの第1のタイミング信号162sの位相が一致していなくても、両者の位相差は保持される。したがって、仮に変換器106bにおける第1のタイミング信号162sのタイミングが変換器106aにおける交流流速信号65sのサンプリング期間(図10(C)の斜線部分)に含まれていたとしても、隣の電磁流量計からの微分ノイズによる誤差は変換器106aから順次出力される流量信号に等しく含まれることになる。このため、変換器106aが含まれる系、すなわち注入管2aと検出器105aと変換器106aと制御部8aとバルブ3aとから構成される系のみで見た場合、容器1aの充填量には再現性がある。したがって、充填機運転前に制御部8a〜8nを個別に調整することにより、すべての容器1a〜1nに一定量の流体を充填できる。
【0051】
しかも、各電磁流量計の励磁周波数はそれぞれの第1のタイミング信号発生部162で所望の値に設定されるので、図7に示した電磁流量計を用いた充填機は、各容器1a〜1nへの流体充填時間を短縮する場合や、小型の容器1a〜1nに流体を充填する場合に有効である。
その一方で、図7に示した電磁流量計を用いた充填機では、各変換器6a〜6n間を同期信号線7で接続する必要がない。したがって、多数ある変換器6a〜6nのうちの1個が故障した場合などは、故障した変換器のみを交換するだけでよい。
【0052】
なお、図7に示した電磁流量計では、各電磁流量計の第1のタイミング信号発生部162により、各電磁流量計における励磁周波数を所望の値に設定する励磁周波数設定手段が構成され、各電磁流量計の第2のタイミング信号発生部171とリセット信号発生部172と第1のタイミング信号発生部162(以上によりタイミング補正手段が構成される)と励磁部63とにより、各電磁流量計における励磁タイミングを同期させる同期手段が構成される。
【0053】
次に、電磁流量計が直流電源で駆動され、交流電源が供給されない場合について説明する。
図11は、電磁流量計の他の構成例を示すブロック図である。この図に示した電磁流量計は注入管2aに設けられたものであるが、他の注入管2b〜2nのそれぞれに設けられた電磁流量計もまったく同じ構成をしている。なお、図11において、図2,図7と同一部分を同一符号をもって示し、適宜その説明を省略する。
この電磁流量計では交流電源が供給されていないので、商用電源等の1つの交流電源から出力される交流電流により発生する交流ノイズ(交流信号)を利用する。この交流ノイズは各注入管2a〜2nを伝搬する。
【0054】
第2のタイミング信号発生部181の入力側は、検出器105aの基準電位54に接続されると共に、入力コンデンサ184を介して変換器116aのケース電位(通常はアース電位)183に接続されている。第2のタイミング信号発生部181は、2つの電位54,183の電位差から上記交流ノイズを検出する。そして、図7に示した第2のタイミング信号発生部171と同様に、検出した交流ノイズより第2のタイミング信号181sを抽出して、リセット信号発生部172に出力する。他の構成は図7に示した電磁流量計と同じである。
【0055】
このように、各注入管2a〜2nに分布する交流ノイズを利用することにより、直流電源で駆動される電磁流量計であっても、図7に示した電磁流量計を用いた場合と同様の効果が得られる。
なお、配管から交流ノイズを検出する手段は例えば特開平6−160138号公報に記載されており、図11に示した電磁流量計は上記公報に記載されているずべての交流ノイズ検出手段を利用できる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による充填機は、各電磁流量計における励磁周波数を所望の周波数に設定する励磁周波数設定手段と、各電磁流量計における励磁タイミングを同期させる同期手段とを備えるものである。このように構成することで、励磁周波数を例えば25Hzまたは30Hzよりも高く設定しても、各電磁流量計間で励磁タイミングの同期がとれる。このため、近接する電磁流量計からの微分ノイズによる不確定な誤差が流量信号に含まれることを防止できる。このため、各容器への流体充填時間を短縮する場合や、小型の容器に流体を充填する場合でも、充填量に関して良い再現性を得られる。
【0057】
また、1つの電磁流量計で生成された同期信号を同期信号線を介して他の電磁流量計に供給して、この同期信号にすべての電磁流量計の励磁を同期させる。これにより、従来からある電磁流量計の構成を大幅に変更することなく、各電磁流量計を同期させることができる。この場合、同時に充填されるすべての容器に一定量の流体を精度よく充填できる。
また、各電磁流量計で第1のタイミング信号を個別に生成し、この第1のタイミング信号のタイミングをすべての電磁流量計で共通に得られる交流信号を基に定期的に補正して、すべての電磁流量計の励磁を同期させる。各電磁流量計間を同期信号線で接続する必要がないので、多数ある電磁流量計のうちの1個が故障した場合などは、故障した電磁流量計のみを交換するだけでよい。
また、交流信号から抽出した第2のタイミング信号のタイミングと第1のタイミング信号のタイミングとが概ね一致する時点で第1のタイミング信号のタイミングを補正することにより、第1のタイミング信号の連続性を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の充填機の全体構成を示すブロック図である。
【図2】検出器5aと変換器6aとからなる電磁流量計の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示した電磁流量計の各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図4】隣同士の注入管に設けられた電磁流量計の変換器それぞれの励磁電圧の位相関係を示すタイミングチャートである。
【図5】注入管内の流量と流量信号との関係を示す図である。
【図6】他の波形の励磁電圧を用いて励磁を行った場合の、電磁流量計の各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態の充填機で用いられる電磁流量計の一構成例を示すブロック図である。
【図8】図7に示した電磁流量計の第2のタイミング信号発生部の動作を示すタイミングチャートである。
【図9】図7に示した電磁流量計の第1のタイミング信号発生部の動作を示すタイミングチャートである。
【図10】隣同士の注入管に設けられた電磁流量計の変換器それぞれの第1のタイミング信号の位相関係を示すタイミングチャートである。
【図11】本発明の第2の実施の形態の充填機で用いられる電磁流量計の他の構成例を示すブロック図である。
【図12】電磁流量計を用いた従来の充填機の全体構成を示すブロック図である。
【図13】電磁流量計の一構成例を示すブロック図である。
【図14】図13に示した電磁流量計の各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図15】注入管内の流量と流量信号との関係を示す図である。
【図16】電磁流量計の他の構成例を示すブロック図である。
【図17】図16に示した電磁流量計を充填機に用いた場合の問題点を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1a〜1n…容器、2a〜2n…注入管、3a〜3n…バルブ、5a〜5n…電磁流量計の検出器、6a〜6n…電磁流量計の変換器、7…同期信号線、8…制御部、51a,51b…励磁コイル、52a,52b…電極、53…アースリング、54…基準電位、61…クロック信号発生部、61a…クロック信号、62…同期信号発生部、62a…同期信号、63…励磁部、63s,63ss…励磁信号、64…サンプリング制御部、64s,64ss,64t,64tt…サンプリング信号、65…増幅部、65a〜65c…増幅器、65s,65ss…交流流速信号、66…サンプルホールド部、66a,66b…スイッチ、66c,66d…抵抗、66e,66f…キャパシタ、66g…差動増幅器、66s,66ss…直流流速信号、67…A/D変換器、68…演算処理部、69…出力部、109…交流電源、109c…交流電流、162,171,181…タイミング信号発生部、162s,171s,181s…タイミング信号、172…リセット信号発生部、172s…リセット信号、183…ケース電位、184…入力コンデンサ。
Claims (5)
- 多数の容器のそれぞれに流体を注入する互いに近接配置された多数の注入管と、
前記各注入管毎に設けられかつ開信号および閉信号に基づき前記各注入管をそれぞれ開閉するバルブと、
各注入管毎に設けられかつ前記各注入管内の前記流体に交番磁界を印加することにより生ずる起電力に基づき流量を算出して流量信号を出力する電磁流量計と、
前記各バルブのそれぞれに前記開信号を出力すると共に、前記開信号出力後に前記各電磁流量計から出力された前記流量信号に基づき前記各容器に一定量の前記流体が充填されるように前記各バルブのそれぞれに前記閉信号を出力する制御手段と、
前記各電磁流量計における励磁周波数を所望の周波数に設定する励磁周波数設定手段と、
前記各電磁流量計における励磁タイミングを同期させる同期手段とを備え、
前記励磁周波数設定手段は、前記電磁流量計のうちの1つに含まれかつこの電磁流量計のクロック信号を分周して前記所望の値の周波数を有する同期信号を生成する同期信号発生手段により構成され、
前記同期手段は、前記電磁流量計のうちの1つで生成された前記同期信号を他のすべての前記電磁流量計に伝送する同期信号線と、前記各電磁流量計のそれぞれに含まれかつ前記同期信号に同期して励磁を行う励磁手段とにより構成されることを特徴とする充填機。 - 多数の容器のそれぞれに流体を注入する互いに近接配置された多数の注入管と、
前記各注入管毎に設けられかつ開信号および閉信号に基づき前記各注入管をそれぞれ開閉するバルブと、
各注入管毎に設けられかつ前記各注入管内の前記流体に交番磁界を印加することにより生ずる起電力に基づき流量を算出して流量信号を出力する電磁流量計と、
前記各バルブのそれぞれに前記開信号を出力すると共に、前記開信号出力後に前記各電磁流量計から出力された前記流量信号に基づき前記各容器に一定量の前記流体が充填されるように前記各バルブのそれぞれに前記閉信号を出力する制御手段と、
前記各電磁流量計における励磁周波数を所望の周波数に設定する励磁周波数設定手段と、
前記各電磁流量計における励磁タイミングを同期させる同期手段とを備え、
前記励磁周波数設定手段は、前記各電磁流量計のそれぞれに含まれかつその電磁流量計のクロック信号を分周して前記所望の値の周波数を有する第1のタイミング信号を生成するタイミング信号発生手段により構成され、
前記同期手段は、前記各電磁流量計のそれぞれに含まれかつすべての前記電磁流量計で共通に得られる交流信号を基に前記第1のタイミング信号のタイミングを所定の周期で補正するタイミング補正手段と、前記各電磁流量計のそれぞれに含まれかつ前記第1のタイミング信号に同期して励磁を行う励磁手段とにより構成されることを特徴とする充填機。 - 請求項2記載の充填機において、
前記同期手段が利用する前記交流信号は、交流電源から前記各電磁流量計に共通に供給される交流電流であることを特徴とする充填機。 - 請求項2記載の充填機において、
前記同期手段が利用する前記交流信号は、1つの交流電源から出力される交流電流により発生する交流ノイズであることを特徴とする充填機。 - 請求項2記載の充填機において、
前記同期手段のタイミング補正手段は、前記交流信号から第2のタイミング信号を抽出する手段と、前記第1のタイミング信号のタイミングと前記第2のタイミング信号のタイミングとが概ね一致する時点で前記第1のタイミング信号のタイミングを補正する手段とを備えることを特徴とする充填機。
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