JP4886120B2 - 超音波流速計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波の伝搬時間差に基づいて流体の流速を測定する超音波流速計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の超音波流速計を用いた超音波流量計として、例えば、伝搬時間差方式の超音波流量計が知られている。このような流速計では超音波探触子を、測定するべき流体の上流側と下流側にそれぞれ配置して、インパルス信号、あるいはステップ信号を送信信号として用い、上流側及び下流側の2つの超音波探触子から交互に超音波を送出し、受信信号の伝搬時間差を高速カウンタ回路によって測定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような伝搬時間差方式の超音波流量計では、伝搬時間差を正確に求めるために、受信信号の信号対雑音比が高いことが必要であり、特にインパルス信号の場合に、波形の最初の出力の小さい部分における受信時間を正確に測る必要があるために、高電圧のインパルス信号、あるいはステップ信号が必要となっている。そのため、機器内に高電圧を発生させるための電源回路が必要となり、機器の小型化、低消費電力化の大きな障害となっている。
【0004】
また、高電圧信号を超音波深触子に印加するため、爆発性の気体が充満する場所での使用が制限されている。
【0005】
また、超音波の伝搬時間を正確に測定するためにカウント周波数の高いカウンタを用いる必要があり消費電力が大きくなり、その点でも低消費電力化の大きな障害となっている。
【0006】
また別の方式として、上流側に送信用超音波探触子及び受信用超音波探触子、下流側に送信用超音波探触子及び受信用超音波探触子をそれぞれ配置して、上流側及び下流側のそれぞれの送信用超音波探触子から連続波を送信して、それを下流側及び上流側のそれぞれの受信用超音波探触子で受信して、それぞれの受信信号の位相差を測定して、その位相差から流速を求めることも知られている(例えば、特開平7−167696号公報)。しかしながら、このような連続波に用いた場合には、それぞれ送信用超音波探触子と受信用超音波探触子を少なくとも2個づつ、合計4個は必要とするために、部品数が多く装置が大型化すると共にコストが高くなり、また、連続的に送信・受信を行っているために、消費電力も大きくなるという問題がある。
【0007】
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、小型で低コストで且つ低消費電力の超音波流速計を提供することをその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明による超音波流速系は、位相差のある2種類のバースト信号を発生するバースト信号発生手段と、
被測定流体の上流側と下流側に配置される一対の送受信用超音波探触子であって、前記バースト信号発生手段から対応するバースト信号を受けて、該バースト信号を変換して互いに位相差のある超音波を被測定流体中に送信すると共に、他方の送受信用超音波探触子が送信して被測定流体中を伝搬した超音波を受信して受信信号に変換する一対の送受信用超音波探触子と、
各送受信用超音波探触子からのそれぞれの受信信号からこれらの受信信号の位相差を測定する位相差測定手段と、
前記バースト信号発生手段によるバースト信号発生から前記送受信用超音波探触子の受信までの超音波伝搬時間を測定する超音波伝搬時間測定手段と、
前記位相差測定手段からの受信信号の位相差信号と共に前記超音波伝搬時間に基づき被測定流体の流速を測定する流速測定手段と、
を備え
前記超音波伝搬時間測定手段は、前記バースト信号発生手段による対応するバースト信号発生でセットされ前記一対の送受信用超音波探触子の受信によってそれぞれリセットする信号を出力する一対のラッチ回路と、対応するラッチ回路からの出力を直流電圧に変換する一対のローパスフィルタと、一対のローパスフィルタからの直流電圧を加算する加算回路と、を備え、加算された直流電圧の直流レベルから超音波伝搬時間を測定する、ことを特徴とする。
【0009】
本発明では、位相差から流速を求めるために、従来の伝搬時間差方式のものと比較して、低電圧のバースト信号で良く、高電圧を発生するための電源回路は不要となり、また、高速で動作しなければならないカウンタ回路などを不要とすることができるために、小型で低消費電力のものとすることができ、かつ防爆性も向上させることができる。また、バースト信号を用いているために、一対の送受信用超音波探触子で同時に送信と受信の両方の動作を行わせることができ、部品数が少なくて済み小型で低コストで構成することができる。また、バースト信号を用いているために、送信並びに受信以降の位相差測定及び流速測定のための処理を間歇的に行うことができ、そのために、従来の連続波を常時処理するものと異なり、低消費電力のものとすることができる。尚、本発明は、一対の送受信用超音波探触子のみを使用することに限定するものではなく、一対の送受信用超音波探触子を複数個設けて、流速分布の偏りによる測定誤差の影響を低減し、精度をさらに向上させてもよいことは容易に理解されるであろう。この場合、各対を切り替えて測定するか、または、一部測定回路を複数系統備えることで対応することができる。また、温度変動によって流速が変化した場合にも、超音波伝搬時間を用いて流速を求めることで、温度変動の影響を受けずに精度の良い測定を行うことができる。また、流体の温度測定も可能となる。超音波伝搬時間を表す超音波伝搬時間信号をローパスフィルタに通して低周波信号(直流電圧)に変換することにより、要求される処理速度を低減させることができ、低消費電力で安定して処理を行わせることができる。また、低周波信号に変換することは、平均化処理を行ったことと等価であるために、精度の良い測定が可能となる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記位相差測定手段が、2つの受信信号の位相差を表す位相差信号をローパスフィルタに通して、その直流レベルを測定するものである。2つの受信信号の位相差を表す位相差信号をローパスフィルタに通して低周波信号(直流電圧)に変換することにより、要求される処理速度を低減させることができ、低消費電力で安定して処理を行わせることができる。また、低周波信号に変換することは、平均化処理を行ったことと等価であるために、精度の良い測定が可能となる。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のものにおいて、前記位相差測定手段が、それぞれの前記受信信号の波形のうちの中心部分同士のみの位相差を測定するものである。受信信号の波形の中心部分の感度の最も良いところを使用するために、送信信号の出力を節約することができ、消費電力を一層低減することができる。また、受信信号の波形の両端付近で位相情報が不安定となるが、その影響を排除することができる。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のものにおいて、前記位相差測定手段が、決められた期間のみの位相差を出力するためのサンプルアンドホールド回路を有する。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のものにおいて、前記各送受信用超音波探触子からの受信信号を二値化する二値化手段をさらに備え、前記位相差測定手段は、二値化手段によって二値化された受信信号の位相差を測定するものである。任意には、二値化手段に二値化された信号のデューティ比を常に50%に維持するオフセット電圧調整手段を備えることができる。また、任意には、位相差測定手段に排他的論理和回路を備えることができる。排他的論理和回路以外の回路を用いることも勿論可能であるが、排他的論理和回路は、感度が良好であるため、好ましい。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項5記載のものにおいて、前記二値化手段と前記位相差測定手段との間に、前記二値化手段によって二値化した受信信号をそれぞれ分周する分周手段を備え、前記位相差測定手段は、前記分周手段で分周されたそれぞれの受信信号からこれらの受信信号の位相差を測定するものである。分周回路によって測定流速範囲を広げることができる。分周比を適度に選択することにより、測定範囲を任意に広げることができる。任意には、分周の開始を安定させるために、受信信号の包絡検波を行い、該包絡検波信号が所定の強度を超えてから0を含む所定の遅延時間の経過後に分周を開始するようにするとよい。
【0017】
請求項記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1項に記載のものにおいて、前記位相差測定手段は、校正測定時に、前記バースト信号発生手段からの位相差のある2種類のバースト信号の位相差を測定するものであり、前記流速測定手段は、前記測定されたバースト信号の位相差を用いて、流速測定の校正を行うものである。校正測定時に、位相差測定手段で、2種類のバースト信号の位相差を測定して通常測定時と同じようにその位相差を測定することにより、バースト信号発生手段で発生される2種類のバースト信号にドリフト成分が生じていた場合、またはそれ以外の部分におけるアンバランスにより本来生ずるべきでないドリフト成分が生じていた場合に、このドリフト波の影響を除去することができる。
【0018】
請求項記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1項に記載のものにおいて、校正測定時と通常測定時とで、前記バースト信号発生手段からの位相差のある2種類のバースト信号が入れ替わるようにして、前記各送受信用超音波探触子に2種類のバースト信号のうちの対応するバースト信号をそれぞれ供給する切り替え回路を備える。切り替え回路によって、校正測定時と通常測定時とで、送受信用超音波探触子に入力するべき2種類のバースト信号を入れ替えることにより、バースト信号発生手段で発生される2種類のバースト信号にドリフト成分が生じていた場合、またはそれ以外の部分におけるアンバランスにより本来生ずるべきでないドリフト成分が生じていた場合に、このドリフト波の影響を除去することができる。
【0019】
請求項記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1項に記載のものにおいて、前記一対の送受信用超音波探触子と前記流速測定手段との間には、受信信号の増幅を行う増幅回路が備えられており、前記増幅回路は、受信信号の受信タイミングを含む所定タイミングにのみ増幅動作を行うものである。増幅回路は、電源電圧が発生している期間のみ電力を消費するため、常時電源を投入している場合と比較すると、消費電力を著しく低減することができる。また、消費電力が小さいために温度の上昇を抑えることができ、常時電源を印加する場合と比較して、増幅回路の信頼性を著しく向上させることができる。このため、回路の温度ドリフトの影響も低減することができる。
【0020】
請求項1記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1項に記載のものにおいて、前記超音波流速計は2線式ループによって電源に接続され、2線式ループを用いて流速測定手段で求めた測定値を送信するための2線インターフェイス部をさらに備える。2線式ループのみで電源電圧供給と測定結果の送信とを行うことができる。本発明の超音波流速計は、消費電力の低減化がなされているために、このような2線式ループからの低い電源電圧であっても好適に動作させることができる。
【0021】
尚、本発明の超音波流速計を用いて被測定流体の流量を求める超音波流量計を構成することも可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の超音波流速計のブロック図である。
【0023】
図において、本発明の超音波流速計10は、大まかに、位相差のある2種類のバースト信号を発生するバースト信号発生部110と、一対の送受信用超音波探触子6、7と、各送受信用超音波探触子6、7からの受信信号をそれぞれ二値化する二値化部112と、それぞれ二値化された受信信号の位相差を求める位相差測定部116と、超音波伝搬時間測定部117と、位相差測定部116からの位相差信号に基づき被測定流体の流速及び流量を測定する流速測定部118と、を備えている。一対の送受信用超音波探触子6、7は、被測定流体が流れる管8に取り付けられる。管8には、その流速及び流量を測定するべき被測定流体9が流れている。
【0024】
以下、各部について図2の詳細ブロック図を用いて説明していく。
【0025】
バースト信号発生部110は、トリガ回路1と、送信信号発生回路2と、タイミング回路3とを備えている。トリガ回路1は、設定された送信繰り返し間隔で送信トリガ信号S22を発生するものであり、この信号S22は、送信信号発生回路2及びタイミング回路3の他に、後述の超音波伝搬時間測定部117に送信される。タイミング回路3は、送信トリガ信号S22に基づき、後述の送信漏れマスク信号S23と、サンプルアンドホールド回路制御信号S32を出力するものである。送信信号発生回路2は、送信トリガ信号S22に基づき、互いに位相の異なったバースト信号である送信信号Aと送信信号Bとを同時に発生させるものである。送信信号発生回路2は、ロジックICによって構成されており、ロジックICの出力波形が矩形であるために生じる高周波成分と低周波成分を除去するためのバンドパスフィルタが組み合わされることが望ましい。
【0026】
図3は、送信信号発生回路2の詳細構成を示したブロック図である。送信信号発生回路2は、タイマ回路46と、発振回路47と、論理積回路48と、論理反転回路50と、遅延回路51と、論理積回路52、53、54、55と、論理和回路56、57とから構成される。
【0027】
トリガ回路1からの送信トリガ信号S22は、タイマ回路46に入力される。タイマ回路46は、送信パルス幅に対応した矩形パルスを出力するものであり、発振回路47は、超音波探触子の周波数に合わせた連続パルス信号を発生させるものである。タイマ回路46の出力と発振回路47の出力は論理積回路48に入力され、論理積回路48で論理積がとられてバースト信号が発生される。論理積回路48から出力されるバースト信号は、遅延回路51の入力及び論理積回路52と論理積回路55のそれぞれ一方の入力に、それぞれ供給される。遅延回路51は、論理積回路48の出力を例えば90度といった所定角度の位相差に対応した時間分だけ遅延させるものである。遅延回路51からの出力は、論理積回路53及び論理積回路54のそれぞれの一方の入力に、それぞれ供給される。後述の演算回路36から出力される位相制御信号S44は、論理反転回路50の入力及び論理積回路52と論理積回路54のそれぞれ他方の入力に、それぞれ供給される。位相制御信号S44を反転する論理反転回路50の出力は、論理積回路53と論理積回路55のそれぞれの他方の入力に、それぞれ供給される。論理積回路52と論理積回路53の出力は論理和回路56の2つの入力にそれぞれ入力される。論理積回路54と論理積回路55の出力は論理和回路57の2つの入力にそれぞれ入力される。論理和回路56の出力は送信信号A、論理和回路57の出力は送信信号Bとなる。通常の測定時には、位相制御信号S44はハイレベルとなっており、論理積回路48から出力されるバースト信号は、直接、論理積回路52を介して論理和回路56から出力されて送信信号Aとなる。また、論理積回路48から出力されるバースト信号は、遅延回路51によって90度位相が遅れたバースト信号となり、論理積回路54を介して論理和回路57から出力されて、送信信号Bとなる。また、位相制御信号S44をローレベルとすると、論理和回路56から出力される送信信号Aが、論理和回路57から出力される送信信号Bに対して90度位相の遅れたものとなり、位相制御信号S44によって、送信信号Aと送信信号Bの位相が交代される。
【0028】
上記送信信号A及び送信信号Bは、それぞれ送受信用超音波探触子6及び送受信用超音波探触子7に送信される。送受信用超音波探触子6及び送受信用超音波探触子7は、バースト信号である送信信号A及び送信信号Bを超音波に変換して、管8内の被測定流体9中に送信すると共に、被測定流体9中を伝搬した超音波を受信して、受信信号Aと受信信号Bにそれぞれ変換して出力するものである。これらの送受信用超音波探触子6、7は、超音波が適切に送受信されるために、適切な位置関係で管8に取り付けられていなければならず、一方の送受信用超音波探触子(図の例の場合には、超音波探触子6)が上流側に、他方の送受信用超音波探触子(図の例の場合には、超音波探触子7)が下流側に配置される。このとき、送受信用超音波探触子6、7は、管8の外側に取り付けられていても、または管8の内側に取り付けられていてもよい。
【0029】
これらの送受信用超音波探触子6、7からの受信信号A、Bは、前記二値化部112に入力される。二値化部112は、増幅回路14、15と、二値化回路16、17と、包絡線検波回路18、19と、二値化回路24、25とを備えている。増幅回路14、15は、受信信号A、Bを増幅するものであるが、不要な雑音成分を除去するために、適切に帯域幅が設定されていなければならない。但し、本発明の特徴とするところの低消費電力、換言すれば高い感度によって、これらの増幅回路14、15は、場合によっては省略することも可能である。増幅回路14及び増幅回路15の出力はそれぞれ二値化回路16及び二値化回路17に入力される。二値化回路16、17は、二値化回路24、25からの出力がハイレベルになっている期間中、増幅回路14及び増幅回路15の出力の二値化を行うものであり、比較回路等で構成される。
【0030】
各二値化回路16、17の構成例を図4に示す。二値化回路16及び17は、増幅回路14及び増幅回路15の出力を、0V付近の電圧を閾値として、比較回路で比較するだけの構成とすることもできるが、図4に示した例は、比較回路内部で生じるオフセット電圧の変動等による影響を除去し、以降の位相差の検出精度を上げるために、二値化された信号のデューティ比を常に50%に維持するオフセット電圧調整手段を備えたものである。即ち、二値化回路16、17は、比較回路73の他に、サンプルアンドホールド回路72と、ローパスフィルタ74と、論理積回路75とからなるオフセット電圧調整手段を備えている。二値化回路24、25からの出力は、サンプルアンドホールド回路72の制御信号となっており、二値化回路24、25からの出力がハイレベルであるとき、サンプルアンドホールド回路72は、ローパスフィルタ74からの出力をそのまま比較回路73のマイナス入力端子に送出し、二値化回路24、25からの出力がローレベルであるとき、サンプルアンドホールド回路72は、ローレベルとなる直前のローパスフィルタ74からの出力を比較回路73のマイナス入力端子に送出し続ける。比較回路73は、増幅回路14または増幅回路15の出力と、サンプルアンドホールド回路72の出力とを比較する。仮に、サンプルアンドホールド回路72の制御信号である二値化回路24、25からの出力がハイレベルである期間に、比較回路73の出力のデューティ比が50%よりも大きくなった場合、ローパスフィルタ74の出力は増加し、その結果、比較回路73のマイナス入力端子の電圧レベルは上昇し、比較回路73のデューティ比は減少する。逆に、サンプルアンドホールド回路72の制御信号である二値化回路24、25からの出力がハイレベルである期間に、比較回路73の出力のデューティ比が50%よりも小さくなった場合、ローパスフィルタ74の出力は減少し、その結果、比較回路73のマイナス入力端子の電圧レベルは下降し、比較回路73のデューティ比は増加する。以上のような動作によって、比較回路73の内部等で生じるオフセット電圧の変化にもかかわらず、サンプルアンドホールド回路72の制御信号がハイレベルである期間において、比較回路73の出力のデューティ比を常に50%に保つことが可能となる。そのため、受信信号パルスの周期をTとすると、二値化回路16、17に現れるパルスのパルス幅を正確にT/2とすることができる。論理積回路75の出力である二値化回路出力は、対応する二値化回路24、25出力がハイレベルとなる期間以外は、ローレベルに保持されるため、二値化回路16、17より以降の回路は、静定した状態を保ち、結果として、それらの回路で消費される電力を低減させることができる。ローパスフィルタ74は回路の正確な動作のため、能動フィルタとすることが望ましい。また、図示の例では、サンプルアンドホールド回路72がローパスフィルタ74とは別個であるとして説明したが、ローパスフィルタ74とサンプルアンドホールド回路72とが一体化されたものとする構成とすることも容易に考えることができる。
【0031】
図2に戻り、前記増幅回路14、15の出力は、包絡線検波回路18、19にも入力される。包絡線検波回路18、19には、前記タイミング回路3からの送信漏れマスク信号S23が入力されており、包絡線検波回路18、19は、この送信漏れマスク信号S23によってマスクされた信号以外の信号の包絡線検波を行うものである。送信漏れマスク信号S23は、タイミング回路3において、送信トリガ信号S22を基にして作られるもので、送信信号A及び送信信号Bが出力されている時間にハイレベルとなり、受信信号A及び受信信号Bが現れる時間にはローレベルとなる。
【0032】
包絡線検波回路18と包絡線検波回路19の出力は、それぞれ二値化回路24と二値化回路25の入力に接続される。二値化回路24、25は、包絡線検波回路18、19からの信号を所定の閾値電圧Th1で二値化するものである。この二値化の際の閾値電圧Th1は回路の最適な動作のために雑音レベル以上に設定されていなければならない。二値化回路24、25は、それぞれ二値化回路16、17及び超音波伝搬時間測定部117にそれぞれ接続される。
【0033】
次に、二値化回路16、17でそれぞれ二値化された受信信号は、前記位相差測定部116に入力される。位相差測定部116は、排他的論理和回路30と、サンプルアンドホールド回路31と、ローパスフィルタ33と、A/D変換回路35とを備えている。排他的論理和回路30は、二値化回路16、17からの受信信号から排他的論理和信号を出力するものである。この排他的論理和は、前記2つの受信信号の位相差に応じて変化するものであり、その出力は、サンプルアンドホールド回路31に入力される。サンプルアンドホールド回路31には、前記タイミング回路3からのサンプルアンドホールド回路制御信号S32が入力されており、サンプルアンドホールド回路31は、この制御信号S32がハイレベルとなっている間は、排他的論理和信号のサンプルアンドホールドを行い、制御信号S32がローレベルとなっている間は、その値を維持するようになっている。サンプルアンドホールド回路31からの出力はローパスフィルタ33へと送られる。ローパスフィルタ33は、高域成分を除去して低周波信号(直流電圧)に変換するものであり、その直流電圧レベルは、前記受信信号の位相差に応じたものとなる。そして、その出力は、A/D変換回路35でA/D変換される。
【0034】
前記二値化回路24、25からの出力は、前記超音波伝搬時間測定部117にも入力される。超音波伝搬時間測定部117は、ラッチ回路28、29と、ローパスフィルタ37、38と、加算回路39と、A/D変換回路41とを備える。ラッチ回路28、29は、前記送信トリガ信号S22の立ち上がりでセットされ、二値化回路24、25からの立ち上がりによってそれぞれリセットされる信号を出力するものであり、この信号の幅は、送信から受信までの超音波伝搬時間に対応している。これらのラッチ回路28、29からの出力は、それぞれローパスフィルタ37、38によって、高域成分を除去して低周波信号(直流電圧)に変換され、その直流電圧レベルは、送信から受信までの時間差に応じたものとなる。加算回路39は、ローパスフィルタ37、38からのそれぞれの直流電圧を加算するものであり、その出力は、A/D変換回路41でA/D変換される。
【0035】
前記A/D変換回路35及び前記A/D変換回路41でそれぞれA/D変換された信号は、前記流速測定部118に入力される。流速測定部118は、演算回路36と、表示部42と、キーボード等の入力部43とを備える。演算回路36は、CPU、メモリ等を有するマイクロコンピュータで構成することができ、超音波伝搬時間測定部117からの出力と、位相差測定部116からの出力とから、被測定流体の流速及び流量を求めるものである。また、入力部43からの入力または、所定時間毎に自動的に、測定モードと校正測定モードとを選択することができ、この選択によって演算回路36から前記位相制御信号S44が出力され、測定時には位相制御信号S44がハイレベル、校正測定時には、位相制御信号S44がローレベルとなるように設定されている。
【0036】
以上のように構成される超音波流速計の作用を図5ないし図11の信号のタイミングチャートを参照しながら説明していく。
【0037】
1.超音波伝搬時間の測定
まず、図5を用いて、超音波伝搬時間の測定について説明する。トリガ回路1からは、設定された送信繰り返し間隔T0で送信トリガ信号S22が発生しており、この送信トリガ信号S22に同期して送信信号発生回路2から送信信号Aと送信信号Bが発生される。図5では同じ波形で示しているが、この送信信号Aと送信信号Bは位相が異なるバーストパルスであり、その送信パルス幅T1はほぼ等しくなっている。受信信号A及び受信信号Bは、送信開始のタイミングから超音波伝搬時間t0を経てから受信される。管8の内部に流れがある場合には受信信号Aと受信信号Bの現れる時間には流体に応じた時間差が生じる。増幅回路14、15でそれぞれ増幅された結果、増幅回路14、15の出力には送信漏れ信号S1、S2と受信信号A、Bとがそれぞれ現れる。
【0038】
増幅回路14、15の出力は、包絡線検波回路18、19へと入力される。送信漏れ信号S1、S2と受信信号A、Bとの強度は、実際には1000倍程度の違いがあり、送信漏れ信号S1、S2が受信信号A、Bに比較して圧倒的に大きい。包絡線検波回路18、19の応答性があまり良くないために、このまま、送信漏れ信号S1、S2を残しておくと、受信信号A、Bの包絡線をとることができなくなってしまう。そのため、この実施形態では、タイミング回路3からの送信漏れマスク信号S23によって包絡線検波回路18の出力と、包絡線検波回路19の出力を抑圧している。送信信号A及びBが出力されている時間、即ち、送信漏れマスク信号S23がハイレベルとなる時間は、包絡線検波回路18と包絡線検波回路19との出力は抑圧される。結果として包絡線検波回路18の出力及び包絡線検波回路19の出力には受信信号A、Bに対応する信号のみが現れる。二値化回路24、25からは、この包絡線信号が所定の閾値電圧Th1を超えた時点で、ハイレベルに立ち上がる信号が出力される。ラッチ回路28、29からの出力には、送信の開始から、この二値化回路24、25がハイレベルとなるまで、言い換えれば、受信信号A及び受信信号Bが現れるまでハイレベルとなる信号が現れる。
【0039】
ラッチ回路28出力と、ラッチ回路29出力とは、管8の内部を流れる被測定流体9の速度に応じてパルス幅に差が生じるが、ラッチ回路28出力とラッチ回路29出力のパルス幅を加算したものは管8の内部に流れがない場合の超音波伝搬時間に定数を加算したものに比例したものとなる。ローパスフィルタ37出力とローパスフィルタ38出力を加算した加算回路39からの出力信号である超音波伝搬時間信号電圧V0は、送信繰返し間隔をT0、超音波伝搬時間をt0、ラッチ回路28とラッチ回路29の電源電圧レベルをVCC、定数をtcとすると、
【0040】
【数1】
Figure 0004886120
と表される。こうして、超音波伝搬時間t0を求めることができる。超音波伝搬時間t0については精度が厳しく要求されないために、包絡線検波回路18、19で捉えた受信信号を用いることにより、十分な測定が可能である。
【0041】
尚、ここでは、加算回路39を用いて超音波伝搬時間t0を求めることとしたが、演算回路36によって、ソフトウェア的に加算をすることも可能である。また、受信信号Aと受信信号Bとの時間差が、求めるべき超音波伝搬時間t0に比較して著しく小さいと判断される場合は、ローパスフィルタ37またはローパスフィルタ38のいずれか片方のみを用いて直接そのローパスフィルタから超音波伝搬時間t0を求めても問題ないことは容易に理解されるであろう。また、この超音波伝搬時間t0は、管8内部の流体9の温度に関係することから、この装置によって流体の温度を測定することも可能になることは、容易に理解されるであろう。
【0042】
2.流速の測定
次に、図6ないし図8を用いて、流速の測定を説明する。図6は、測定時における、送信トリガ信号S22と、送信信号発生回路2から出力される送信信号Aと送信信号Bとの先頭部分のみを表した図である。このとき、位相制御信号S44は、ハイレベルとなっており、送信信号Bが送信信号Aに対して遅延回路51による遅延時間に対応する位相差だけ位相の遅れたものとなっている。即ち、送信信号Aは送信トリガ信号S22の先頭から始まるバーストパルスであり、送信信号Bは、遅延回路51によって送信トリガ信号S22から一定の時間tpだけ遅延して始まるバーストパルスである。例えば送信信号Aと送信信号Bの位相差が90度となるように決められる。バーストパルスの波数は管8の口径等に応じて変えられることが望ましい。また、送信信号Aと送信信号Bの波数及び振幅は同じであることが望ましく、また、送信信号周期Tも、送信信号Aと送信信号Bとで等しく、超音波探触子6、7の最大感度となる周波数の逆数程度とすることが望ましい。
【0043】
図7は、上記送信信号Aと送信信号Bが、それぞれ超音波探触子6、7から超音波として送信されて、管8内の被測定流体9中を伝搬して、対向する超音波探触子7、6で受信された受信信号Bと受信信号Aの先頭付近での回路の動作を示す図である。図示のように、超音波探触子6、7によって受信された受信信号A、Bは、超音波探触子6、7と管8からなる超音波伝送系の周波数特性に応じて立ち上がり部分が送信波形に比べて鈍る。
【0044】
受信信号A、Bは、包絡線検波回路18、19及び二値化回路24、25を通る。包絡線検波回路18、19は、それぞれ受信信号A及び受信信号Bを包絡線検波した包絡線信号を出力し、二値化回路24、25は、この包絡線信号が所定の閾値Th1を超えた時点で、ハイレベルになる信号を出力する。二値化回路16、17は、二値化回路24、25がハイレベルになっている期間中、受信信号A、Bが0Vを超えるときのみハイレベルとなる信号を出力する。
【0045】
図8は、受信信号Aと受信信号Bの受信パルスの中間付近での二値化回路16、17以降の回路の動作を示す図である。実線は、管8内部に流れが存在していない場合を表している。送信信号には時間差があるため、管8の内部に流れがない場合であっても受信信号A及び受信信号Bには時間差が生じており、受信信号Aは、受信信号Bに対して90度位相が遅れている。受信信号周期Tは、送信信号のバーストパルスの周期と等しい。二値化回路16、17による出力は、受信信号A、Bが0Vを超えるときのみハイレベルとなる信号となり、受信信号A、Bの位相情報のみが取り出されたものであると考えることができる。その二値化された受信信号を、排他的論理和回路30で排他的論理和をとると、デューティ比が50%のパルス列となる。このパルス列がローパスフィルタ33によって直流信号に変換される。このローパスフィルタ出力V1は、排他的論理和回路30の電源電圧をVCCとすると、
【0046】
【数2】
Figure 0004886120
となる。
【0047】
管8の被測定流体9に流れが存在する場合、上流側の超音波探触子6で受信する時間は一層遅れ、下流側の超音波探触子7で受信する時間はやや早くなり、図8の点線で表した波形となる。これらの波形に対して排他的論理和回路30で排他的論理和をとると、デューティ比が50%よりも大きいパルス列となるので、ローパスフィルタ出力V1は、
【0048】
【数3】
Figure 0004886120
となり、増加する。逆に、流速がマイナス、即ち逆向きであれば、ローパスフィルタ出力V1は減少する。このようにローパスフィルタ出力V1は流速によって変化するため、このローパスフィルタV1出力をA/D変換回路35でA/D変換した後、演算回路36に入力して、演算回路36で流速を演算することができる。
【0049】
図9は、2つの送信信号A、Bパルスの位相差が90度であり、管8内の被測定流体9に流速があり、さらに受信信号に45度の位相のずれを生じさせる遅延がある場合の、受信信号Aと受信信号Bの受信パルスの中間付近の回路の動作を示す図である。受信信号Aと受信信号Bとの位相差は、管8の内部の流れのために送信パルスの位相差からさらに45度ずれ、その結果135度ずれたものとなっている。この場合、排他的論理和回路30からの排他的論理和の結果は、デューティ比75%のパルス列となる。このローパスフィルタ出力V1は、電源電圧をVCCとすると、
【0050】
【数4】
Figure 0004886120
となる。
【0051】
いま、2つの送信信号パルスの位相差が90度であり、仮に2つの受信信号A、Bの間にtdの位相差を発生させるような流れが管8の内部に発生した場合、ローパスフィルタ33の出力V1である位相差信号V1は、
【0052】
【数5】
Figure 0004886120
と表すことができる。このようにして、図1及び図2に示す装置により、送信信号の位相にして90度に相当する時間差を生じさせる流速を限度として流速を測定することができる。
【0053】
(1)式及び(5)式におけるV0及びV1は、電源電圧VCCの変動を受けるが、これらの電圧レベルをディジタルデータに変換するA/D変換回路35、41の基準電圧として電源電圧VCCをそのまま利用することによって、この電源電圧VCCの影響を除去することが可能である。
【0054】
このようにバースト信号同士の位相差を求め、この位相差から流速を求めることにより、消費電力の大きい高速のカウンタなどを必要とせず、また、位相差をローパスフィルタ33で直流電圧にすることにより、多数のデータの平均化をしたことと等価となり、精度の良い測定が可能となる。また、バースト信号を用いることで、センサは、一対の送受信用超音波探触子6、7だけでよく、装置の低コスト化、小型化が可能となる。
【0055】
排他的論理和回路30では、時間差の僅かな入力に対する応答性が悪いため、送信信号A、Bに位相差を設けることにより、流速が小さい場合でもその流速に対応する僅かな時間差を、排他的論理和回路30で捕らえることができるようになる。また、流速の向きも、ローパスフィルタ33の出力V1の増減で判断することができるようになる。
【0056】
3.感度の改善
前記排他的論理和回路30から出力される位相差を表す排他的論理和は、サンプルアンドホールド回路31を介して、ローパスフィルタ33でフィルタリングされる。図10は、受信パルスとサンプルアンドホールド回路31の動作のタイミングを示すための図であり、受信信号パルスが生じている部分のみを拡大したものである。受信信号Aの到来時間は受信信号Bの到来時間よりも遅れているが、パルス全体からすると極めて僅かな時間である。受信信号A及び受信信号Bが受信されている期間に、排他的論理和回路30から信号が出力される。
【0057】
サンプルアンドホールド回路制御信号S32は、排他的論理和回路30の出力のパルスの中心付近のみを切り出すためのものである。サンプルアンドホールド回路制御信号S32は、タイミング回路3において、送信トリガ信号S22を基にして作られるもので、おおよそ受信信号の中央付近に相当するタイミングで生成されるものである。
【0058】
サンプルアンドホールド回路制御信号S32がハイレベルの期間中には、サンプルアンドホールド回路31は排他的論理和回路30の出力を切り出し、サンプルアンドホールド回路制御信号S32がローレベルの期間中には、サンプルアンドホールド回路31は高インピーダンス状態となり、ローパスフィルタ33の出力を保持する。
【0059】
ローパスフィルタ33の出力はサンプルアンドホールド回路31の出力の高域成分を除去したものであり、その電圧が流速に対応したものとなる。ローパスフィルタ33の時定数が比較的小さい場合、前回の超音波の送受信の際の流速と現時点での流速との差がローパスフィルタ33出力に変位電圧Vdとして現れることになる。
【0060】
このようにして、サンプルアンドホールド回路制御信号S32によって、排他的論理和回路30から信号が出力されている中間部分のみを切り出すことによって、排他的論理和回路30の出力のパルスの両端付近で感度の不足等が原因となって位相情報が不安定となることの影響を排除することができると共に、受信信号の中で振幅の最も高いところを使用することにより、感度を良好にすることができる。
【0061】
尚、サンプルアンドホールド回路制御信号S32のハイレベルとなっている期間であるサンプルアンドホールド期間t4は、ローパスフィルタ33の出力を正確に流速に反映した値とするために、正確に送信信号周期の倍数とすることが望ましい。このような期間の設定は、論理回路を用いることによって、容易に実現することができる。
【0062】
4.校正測定
以上説明した構成において、送信信号A、Bとの位相差の変化や、二値化回路16、17の動作速度の変化などにより、測定電圧V1にドリフト成分が生じることがあり、このドリフト分を校正によって除去することが望ましい。そのため、定期的に校正を行う。
【0063】
そのため、入力部43からの入力によってまたは定期的に、演算回路36から前記位相制御信号S44が出力される。位相制御信号S44がローレベルとなると、送信信号発生回路2からは、図3に示したように、論理積回路48から出力されるバースト信号は、直接、論理積回路55を介して論理和回路57から出力されて送信信号Bとなる。また、論理積回路48から出力されるバースト信号は、遅延回路51によって90度位相が遅れたバースト信号となり、論理積回路53を介して論理和回路56から出力されて、送信信号Aとなる。
【0064】
図11は、校正測定時における送信信号の先頭付近のみを示す図である。この状態では、送信信号Aと送信信号Bは、図6における送信信号Aと送信信号Bとの時間差が逆転する。送信時間差は通常測定時の送信時間差と同じにすることが望ましい。
【0065】
校正測定時には、送信信号A及び送信信号Bは管8の内部を経由せずに直接それぞれ受信信号A及び受信信号Bとして増幅回路14及び増幅回路15に入る。この場合、飽和による悪影響を防止するために、校正測定時には、増幅回路14、15は送信漏れに合わせて、そのゲインが小さくなるように切り替えられることが望ましい。また、送信漏れマスク信号S23は無効となり、サンプルアンドホールド回路制御信号S32は超音波信号が管8の内部を伝搬して受信された時刻ではなく、送信信号が存在する時刻でハイレベルとなるようなパルス信号に切り替わる。その他はこれまでに説明してきたように回路は動作し、結果として位相差信号として送信漏れ信号の位相差に応じた電圧VSが現れる。
【0066】
実際の回路においては、回路素子の性能のばらつきが存在する。いま、送信信号Aと送信信号Bとの時間差をtp、増幅回路14及び増幅回路15から排他的論理和回路30までの遅延時間の遅延時間の違いをte、流速による遅延時間をtdとすると、通常の測定時の位相差信号V1は、
【0067】
【数6】
Figure 0004886120
となり、校正測定時の位相差信号VSは、
【0068】
【数7】
Figure 0004886120
となる。したがって、この両者の差分V1−VSは、
【0069】
【数8】
Figure 0004886120
となる。つまり、演算回路36によって定期的に校正測定時の位相差信号VSを測定するように装置を制御し、通常測定された位相差信号V1との差分をとると、その電圧には二値化回路16や二値化回路17の動作速度の変化などによって通常測定時の位相差信号V1に生じたドリフト成分を除去することができ、結果として高精度の流速測定をすることができる。校正測定によって高い精度を得るためには、図3中の各論理回路の信号伝搬遅延時間ができるだけ同じであることが望ましい。
【0070】
5.測定流速範囲の拡大
ところで、以上に説明した図1及び図2の構成では、被測定流体9の流速が大きくなり、受信信号A、Bの位相差が180度以上ずれると、排他的論理和回路30からの出力は、180度以上か、180度以下かを識別することができなくなる。すなわち、測定流速範囲は、受信信号A、Bの位相差が0度から180度の範囲であり、測定流速範囲に限度がある。そこで、測定流速範囲を拡大するために、図12に示すように、二値化部112と位相差測定部116及び超音波伝搬時間測定部117との間に、分周部114を設ける。図13は、分周部114の詳細構成を示したブロック図である。分周部114は、分周回路20、21と、遅延回路26、27とから構成される。
【0071】
二値化回路16、17の出力が、それぞれ分周回路20、21のクロック入力端子に接続され、二値化回路24、25の出力が、それぞれ遅延回路26、27の入力に接続される。遅延回路26、27の出力は、それぞれ分周回路20、21のリセット端子に接続される。分周回路20、21の出力は、排他的論理和回路30の入力に接続される。
【0072】
図14は、この分周部を用いた場合の受信信号Aと受信信号Bの先頭付近での回路の動作を示す図である。
【0073】
受信信号A、Bは、包絡線検波回路18、19及び二値化回路24、25を通る。包絡線検波回路18、19は、それぞれ受信信号A及び受信信号Bを包絡線検波した包絡線信号を出力し、二値化回路24、25は、この包絡線信号が所定の閾値Th1を超えた時点で、ハイレベルになる信号を出力する。遅延回路26、27では、この信号から所定遅延時間t3A、t3Bだけ遅らせた信号を出力する。この遅延時間t3A、t3Bは、受信信号の立ち上がりの不安定部分を除き、分周の開始時点を安定した部分から分周を始めるために設定されるものであり、流体の流速の変化によって受信信号A及び受信信号Bが移動する場合でもこれらの信号の移動に伴って移動するようになる。遅延時間t3A及び遅延時間t3Bは通常は同じであり、遅延回路26の出力及び遅延回路27の出力の立ち上がりエッジがそれぞれ二値化回路16出力及び二値化回路17出力の立ち下がりエッジにできるだけ一致するように回路定数が設定されていることが望ましい。分周回路20、21出力は、遅延回路26出力及び遅延回路27出力がハイレベルの時のみ、それぞれ二値化回路16、17出力の立ち上がりエッジのタイミングで状態が遷移する信号となる。分周回路20及び分周回路21出力の初期値は各送信ごとに同じであり、このような信号を発生させるために、分周回路20、21は、二値化回路16、17出力をクロックとし、遅延回路26、27出力を負論理の非同期リセット信号として動作するロジック回路によって簡単に実現することができる。排他的論理和回路30の出力は、分周回路20出力と分周回路21出力との排他的論理和の結果であり、受信信号Aと受信信号Bの時間差に応じた幅のパルス列となる。
【0074】
図15は、受信信号Aと受信信号Bの受信パルスの中間付近での回路の動作を示す図である。図15は、管8内部に流れが存在していない場合を表しており、受信信号Aと受信信号Bの位相差が90度であり、受信信号Aと受信信号Bとの位相差は、管8の内部に流れが存在しないために送信パルスの位相差と等しくなり、その結果90度ずれたものとなっている。分周回路20、21により1段の分周を行った後、排他的論理和をとった結果、この場合、排他的論理和の結果は、デューティ比25%のパルス列となる。ローパスフィルタ33の出力V1は、電源電圧をVCCとすると、
【0075】
【数9】
Figure 0004886120
となる。
【0076】
図16は、2つの送信信号A、Bパルスの位相差が90度であり、管8内の被測定流体9に流速があり、さらに受信信号に90度の位相のずれを生じさせる遅延がある場合の、受信信号A、Bパルスの中間付近の回路の動作を示す図である。受信信号Aと受信信号Bとの位相差は、管8の内部の流れのために送信パルスの位相差からさらに90度ずれ、その結果180度ずれたものとなっている。この場合、排他的論理和回路30からの排他的論理和の結果は、デューティ比50%のパルス列となる。このローパスフィルタ出力V1は、電源電圧をVCCとすると、
【0077】
【数10】
Figure 0004886120
となる。
【0078】
いま、2つの送信信号パルスの位相差が90度であり、仮に2つの受信信号A、Bの間にtdの位相差を発生させるような流れが管8の内部に発生した場合、ローパスフィルタ33の出力V1である位相差信号V1は、
【0079】
【数11】
Figure 0004886120
と表すことができる。このようにして、2つの受信信号A、Bに270度までの位相差を発生させる流速の測定が可能になることが理解されるであろう。このように分周比を2として、測定範囲を2倍に広げることができる。分周比を適当に選ぶことにより、例えば1から5程度の範囲で切り替えることにより、測定範囲を広げることができる。図13では、分周回路が1段である場合を例として示したが、同様の分周回路を複数段縦続に接続することにより、さらに測定流速範囲を拡大することが可能である。
【0080】
6.校正測定2
図17は、4.校正測定で説明した図3のような位相切り替え回路の代わりとなるもので、一対の超音波探触子6、7のそれぞれの端子に切り替え回路を取り付けた構成例を表している。従って、図17に示した切り替え回路の部分が存在する場合には、図3における位相を切り替える機能は不要となる。
【0081】
図17に示したように、切り替え回路80、81は、バースト信号発生部110と二値化部112との間に設けられており、送信信号Aは、切り替え回路80を経由して超音波探触子6または切り替え回路81を経由して超音波探触子7のいずれかに入力されるようになっている。同様に、送信信号Bは、切り替え回路81を経由して超音波探触子7または切り替え回路80を経由して超音波探触子6のいずれかに入力されるようになっている。受信信号Aは、切り替え回路80によって選択された超音波探触子6または切り替え回路81によって選択された超音波探触子7で受信された超音波信号のいずれかとなる。同様に、受信信号Bは、切り替え回路81で選択された超音波探触子7または切り替え回路80で選択された超音波探触子6で受信された超音波信号のいずれかとなる。切り替え回路80及び切り替え回路81の切り替え方向は、同時に変化するようになっている。また、図13に示す分周部114を備えている場合には、二値化回路16の出力の極性を図17中の切り替え回路80、81と連動して切り替わるような機構が用意されるとよい。
【0082】
図18は、各切り替え回路80、81が図17に示される切り替え状態とは逆の切り替え状態であるとし、管8内の流れによってさらに受信信号に45度の位相のずれを生じさせる遅延がある場合の受信信号Aと受信信号Bの受信パルスの中間付近での回路の動作を示す図である。尚、各切り替え回路80、81が図17に示される切り替え状態である場合には、図9に示されるものと同一となる。
【0083】
図18においては、受信信号Aと受信信号Bとの位相差は、送信信号に生じている位相差90度から管8の内部の流れによって生じる45度の位相差を引いた結果の45度となる。この場合、排他的論理和回路30からの排他的論理和の結果は、デューティ比25%のパルス列となる。このローパスフィルタ出力V1は、電源電圧をVCCとすると、
【0084】
【数12】
Figure 0004886120
となる。つまり、図17に示される回路を使用した場合、図17の各切り替え回路が図17に示される通りであれば、ローパスフィルタ出力V1は、管8の内部の流速に比例して増加し、図17の各切り替え回路が図17に示される切り替え状態とは逆の切り替え状態となっている場合には、ローパスフィルタ出力V2は、流速に比例して減少することになる。
【0085】
実際の回路においては、回路素子の性能のばらつきが存在する。いま、送信信号Aと送信信号Bとの時間差をtp、増幅回路14及び増幅回路15から排他的論理和回路30までの遅延時間の遅延時間の違いをte、流速による遅延時間をtdとすると、図17に示されている切り替え回路の状態では、ローパスフィルタ出力V1は、受信信号の周期をTとして、
【0086】
【数13】
Figure 0004886120
となる。一方、図17に示されている切り替え回路の状態とは逆の状態では、
【0087】
【数14】
Figure 0004886120
となる。演算回路によってV1とV2との差を計算すると、
【0088】
【数15】
Figure 0004886120
となり、これによって送信信号Aと送信信号Bの時間差tp、受信回路から排他的論理和回路30までの遅延時間の違いteの影響を除去できたことになり、結果として素子の性能のばらつきや温度特性の違いの影響が除去でき、高精度の流速測定が可能となる。
【0089】
次に、図19は、図17に示す切り替え回路と、図12に示す分周部114とが組み合わされた場合の受信信号Aと受信信号Bの先頭付近での回路の動作を示す図であり、図17に示す各切り替え回路が図17に示される切り替え状態とは逆の切り替え状態となっており、さらに管8の内部に流れが存在しない場合である。尚、各切り替え回路80、81が図17に示される切り替え状態である場合には、図14に示したものと同一となる。
【0090】
図19において、超音波深触子7で受信された信号は受信信号Aとなり、超音波探触子6で受信された信号は受信信号Bとなる。受信信号Aと受信信号Bは図14の受信信号Aと受信信号Bと比べると、切り替えスイッチのために入れ違った関係となっている。包絡線検波回路18出力と包絡線検波回路19出力はそれぞれ受信信号A及び受信信号Bを検波した波形となっており、二値化回路24の出力及び二値化回路25の出力は、それぞれ包絡線検波回路18出力と包絡線検波回路19出力を閾値電圧Th1で二値化したものであり、この閾値電圧Th1は、先の図14における閾値電圧と同じ電圧である。遅延回路26出力と遅延回路27出力は、二値化回路24出力及び二値化回路25出力を遅延時間t5A及び遅廷時間t5Bだけ遅らせたものである。図17に示される各切り替え回路が図17に示される状態となっている場合には、受信信号Aが0Vを超えたときに二値化回路16出力はハイレベルとなるが、図17の各切り替え回路が図17に示される状態と逆の状態となっている場合は、受信信号Aが0Vよりも低いときに二値化回路16出力がハイレベルとなる。一方で、図17の切り替え回路の切り替え位置にかかわらず、受信信号Bが0Vを超えたときに二値化回路17出力はハイレベルとなる。遅延時間t5A及び遅延時間t5Bは、遅延回路26の出力及び遅延回路27の出力の立ち上がりエッジがそれぞれ二値化回路16出力及び二値化回路17出力の立ち下がりエッジにできるだけ一致するように回路定数が設定されていることが望ましい。そのためには、図17の各切り替え回路の位置によって遅延時間t5Aは、遅延時間t3Aとは異なるように変化させなければならない。排他的論理和回路30の出力は分周回路20出力及び分周回路21出力との排他的論理和の結果であり、受信信号Aと受信信号Bの時間差に応じた幅のパルス列となる。
【0091】
図20は、図17に示す切り替え回路と、図12に示す分周部114とが組み合わされ、図17中の各切り替え回路が図17に示される場合とはそれぞれ逆となっている状態で、2つの送信信号Aと受信信号Bとの位相差が90度であり、管8内部に流れが存在しない場合の受信信号Aと受信信号Bの受信パルスの中間付近での回路の動作を示す図である。図17の各切り替え回路が図17で示されている通りであれば、受信パルスの中間付近の回路の動作は図15で示されるものと同一となる。図17中の各切り替え回路が図17とは逆の状態になっている場合、二値化回路16出力は、受信信号Aが0Vよりも下がったときにハイレベルとなり、二値化回路17出力は、受信信号Bが0Vを超えたときのみハイレベルとなる。排他的論理和回路30の出力は、分周回路20出力及び分周回路21出力の排他的論理和の結果であり、この場合は、デューティ比75%のパルス列となる。このローパスフィルタ出力V2は、電源電圧をVCCとすると、
【0092】
【数16】
Figure 0004886120
となる。管8の内部にある程度の流れが存在する場合、点線で示したように信号が変化し、その結果、ローパスフィルタ出力V2は減少することになる。
【0093】
実際の回路においては、回路素子の性能のばらつきが存在する。いま、送信信号Aと送信信号Bとの時間差をtp、増幅回路14及び増幅回路15から排他的論理和回路30までの遅延時間の遅延時間の違いをteとし、流量による遅延時間をtdとすると、図17に示されている切り替え回路の状態では、ローパスフィルタ出力V1は、受信信号の周期をTとして、
【0094】
【数17】
Figure 0004886120
となる。一方、図17に示されている切り替え回路の状態とは逆の状態では、
【数18】
Figure 0004886120
となる。演算回路によってV1とV2の差を計算すると、
【数19】
Figure 0004886120
となり、これによって送信信号A及びBの時間差tp、増幅回路14及び増幅回路15から排他的論理和回路30までの遅延時間の違いteの影響を除去できたことになり、結果として素子の性能のばらつきや温度特性の違いの影響が除去でき、高精度の流量測定が可能となる。以上の例は、分周回路が1段の場合について説明したが、分周回路を複数段縦続に接続した場合であっても、同様の方法によって高精度の流速測定が可能となることは容易に理解できよう。
【0095】
7.消費電力の低減
図21は、図2に代わる他の構成例であり、消費電力をさらに低減させることを主目的として、増幅回路14及び増幅回路15を超音波の受信のタイミングにのみ動作させるようにしたものである。増幅回路14及び増幅回路15は、電源電圧を受けたときにのみ増幅動作を行うものとなっており、増幅回路14、15のために電源電圧を発生させる増幅器電源電圧発生回路45が備えられている。
【0096】
増幅器電源電圧発生回路45は、タイミング回路3からの増幅回路電源トリガ信号S24を受けて、電源電圧を発生させるもので、例えば、図示しない電源からの電圧を昇圧する昇圧回路やトランス回路で構成することができる。または、増幅回路電源トリガ信号S24自体の電圧レベルが十分大きい場合には、この増幅回路電源トリガ信号S24を電源電圧とすることで増幅器電源電圧発生回路45自体を省略することも可能である。
【0097】
増幅回路電源トリガ信号S24は、タイミング回路3において、送信トリガ信号S22を基にして作られるもので、おおよそ受信信号に相当するタイミングで生成されるものである。増幅回路電源トリガ信号S24の入力から、増幅器電圧電圧発生回路45から電源電圧が出力されるまでに遅延時間がある場合には、その遅延時間分を考慮したタイミングで、タイミング回路3で増幅回路電源トリガ信号S24が生成されるとよい。
【0098】
このように、増幅回路14及び増幅回路15は、電源電圧が発生している期間のみ電力を消費するため、常時電源を投入している場合と比較すると、消費電力を著しく低減することができる。また、消費電力が小さいために温度の上昇を抑えることができ、常時電源を印加する場合と比較して、増幅回路の信頼性を著しく向上させることができる。このため、回路の温度ドリフトの影響も低減することができる。
【0099】
さらには、送信信号から受信信号までの間に強力な妨害波があったような場合に、増幅回路14及び増幅回路15が常時動作していると、以降の二値化回路16、17や包絡線検波回路19、20が動作して、電力を消費し、誤測定の原因となるおそれがあるが、このように、増幅回路14及び増幅回路15の動作を受信信号が発生するタイミングのみとしているために、このような妨害波の影響を除去することができる。
【0100】
8.流速及び流量の演算
管8内を流れる流体9の流速Flは、流れに沿う方向の超音波の伝搬時間t1と流れに逆らう方向の超音波の伝搬時間t2、流体以外における信号の伝搬時間τを用いて、一般に、
【0101】
【数20】
Figure 0004886120
として求めることができる。ここでKは定数である。これまでに説明してきた方法によれば、t1−t2をtdとして、また(t1+t2)/2をt0として、精度良く測定することができ、またK及びτは測定条件などから知ることができるため、結果として、管8内を流れる流体9の流速Flを精度良く求めることができる。
【0102】
また、流速Flが求まれば、この流速Flを用いて管8内を流れる流体9の流量を精度良く求めることができる。
【0103】
演算回路36には、予め求めておいたK、τの値を格納しておくことにより、流速Flを求めることができる。さらには、流速Flが求まれば、この流速Flを用いて管8内を流れる流体9の流量を精度良く求めることができる。
【0104】
求めた流速Flまたは流速Fl及び流量は、表示部42で表示することができる。さらには、この流速計は、2線式の制御ループに接続することも可能である。図22は、本発明の超音波流速計10を2線式ループに接続した例を表している。超音波流速計10は、この2線式ループ90によって、遠隔された制御部92と接続されている。制御部92には、超音波流速計10が動作するための電力を供給する電源94が設けられており、2線式ループ90には、4〜20mAの電流が流れる。超音波流速計10には、2線式ループ90から供給される電圧を調整する電圧調整器96が設けられており、この電圧調整器96によって調整された電圧が超音波流速計10を構成する各素子へと供給される。
【0105】
また、2線式ループ90を介して電源電圧が超音波流速計10へと供給されるのみならず、この2線式ループ90を介して、超音波流速計10の演算回路36で求められた流速、流速及び流量、または流量の測定結果が制御部92へと送信される。このために、超音波流速計10には、演算回路36とに2線式ループ90とを接続する2線インターフェース回路98が設けられる。2線インターフェース回路98は、例えば、D/A変換器及びアナログ出力回路で構成することができ、演算回路36から出力される流速、流速及び流量、または流量を表すディジタル信号をアナログ信号に変えて、4〜20mAの電流として、2線式ループ90へと供給することができる。
【0106】
このようにして、制御部92と遠隔にある超音波流速計10との間で、2線式ループのみで電源電圧供給と測定結果の送信とを行うことができる。本発明の超音波流速計は、上述のように消費電力の低減化がなされているために、このような2線式ループからの低い電源電圧であっても好適に動作させることができる。
【0107】
さらには、本発明の超音波流速計10を、2線式ループなどを一切用いずに、太陽電池による電源電圧により動作させるものとすることも可能である。
【0108】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、位相差から流速を求めるために、従来の伝搬時間差方式のものと比較して、低電圧のバースト信号で良く、高電圧を発生するための電源回路は不要となり、また、高速で動作しなければならないカウンタ回路などを不要とすることができるために、小型で低消費電力のものとすることができ、かつ防爆性も向上させることができる。また、バースト信号を用いているために、一対の送受信用超音波探触子で同時に送信と受信の両方の動作を行わせることができ、小型で低コストで構成することができる。さらには、バースト信号を用いているために、送信、受信及び受信以降の位相差測定、流速測定のための処理は間歇的に行うことができ、そのために、従来の連続波を常時処理するものと異なり、低消費電力のものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による超音波流速計の全体ブロック図である。
【図2】図1の詳細ブロック図である。
【図3】図2の送信信号発生回路の詳細ブロック図である。
【図4】図2の二値化回路16、17の詳細ブロック図である。
【図5】本発明の超音波流速計による超音波伝搬時間の測定原理を表すタイミングチャートである。
【図6】測定時における送信トリガ信号と、送信信号A、Bの先頭部分のみとを表す波形図である。
【図7】測定時における、受信信号A、Bの先頭付近での回路の動作を表すタイミングチャートである。
【図8】測定原理を説明するための、受信信号A、Bの受信パルスの中間付近での回路の動作を表すタイミングチャートである。
【図9】被測定流体の流速がある場合における受信信号A、Bの受信パルスの中間付近での回路の動作を表すタイミングチャートである。
【図10】サンプルアンドホールド回路の動作タイミングを説明するための、1つの受信パルスを拡大したタイミングチャートである。
【図11】校正測定時における、送信トリガ信号と、送信信号A、Bの先頭部分のみとを表す波形図である。
【図12】測定流速範囲の拡大を行うのに好適な本発明による超音波流速計の全体ブロック図である。
【図13】図12の分周部の詳細ブロック図である。
【図14】図12の超音波流速計における受信信号A、Bの先頭付近での回路の動作を表すタイミングチャートである。
【図15】図12の超音波流速計における被測定流体の流速がない場合の受信信号A、Bの受信パルスの中間付近での回路の動作を表すタイミングチャートである。
【図16】図12の超音波流速計における被測定流体の流速がある場合の受信信号A、Bの受信パルスの中間付近での回路の動作を表すタイミングチャートである。
【図17】他の校正測定の例を表す超音波探触子付近の構成図である。
【図18】図17における切り替え回路が示した向きと逆向きになっており、被測定流体の流速がある場合の、受信信号A、Bの受信パルスの中間付近での回路の動作を表すタイミングチャートである。
【図19】図12の超音波流速計において図17における切り替え回路が示した向きと逆向きになっており、被測定流体に流速がない場合の、受信信号A、Bの先頭付近での回路の動作を表すタイミングチャートである。
【図20】図12の超音波流速計において図17における切り替え回路が示した向きと逆向きになっている場合の、受信信号A、Bの受信パルスの中間付近での回路の動作を表すタイミングチャートである。
【図21】本発明の超音波流速計の他の実施形態を表す図2相当図である。
【図22】本発明の超音波流速計を2線式ループに接続した実施形態を表すブロック図である。
【符号の説明】
6、7 送受信用超音波探触子
14、15 増幅回路
31 サンプルアンドホールド回路
33 ローパスフィルタ
37、38 ローパスフィルタ
90 2線式ループ
98 2線インターフェイス回路
110 バースト信号発生部(バースト信号発生手段)
112 二値化部(二値化手段)
114 分周部(分周手段)
116 位相差測定部(位相差測定手段)
117 超音波伝搬時間測定部(超音波伝搬時間測定手段)
118 流速測定部(流速測定手段)

Claims (10)

  1. 位相差のある2種類のバースト信号を発生するバースト信号発生手段と、
    被測定流体の上流側と下流側に配置される一対の送受信用超音波探触子であって、前記バースト信号発生手段から対応するバースト信号を受けて、該バースト信号を変換して互いに位相差のある超音波を被測定流体中に送信すると共に、他方の送受信用超音波探触子が送信して被測定流体中を伝搬した超音波を受信して受信信号に変換する一対の送受信用超音波探触子と、
    各送受信用超音波探触子からのそれぞれの受信信号からこれらの受信信号の位相差を測定する位相差測定手段と、
    前記バースト信号発生手段によるバースト信号発生から前記送受信用超音波探触子の受信までの超音波伝搬時間を測定する超音波伝搬時間測定手段と、
    前記位相差測定手段からの受信信号の位相差信号と共に前記超音波伝搬時間に基づき被測定流体の流速を測定する流速測定手段と、
    を備え
    前記超音波伝搬時間測定手段は、前記バースト信号発生手段による対応するバースト信号発生でセットされ前記一対の送受信用超音波探触子の受信によってそれぞれリセットする信号を出力する一対のラッチ回路と、対応するラッチ回路からの出力を直流電圧に変換する一対のローパスフィルタと、一対のローパスフィルタからの直流電圧を加算する加算回路と、を備え、加算された直流電圧の直流レベルから超音波伝搬時間を測定する、ことを特徴とする超音波流速計。
  2. 前記位相差測定手段が、2つの受信信号の位相差を表す位相差信号をローパスフィルタに通して、その直流レベルを測定するものである請求項1記載の超音波流速計。
  3. 前記位相差測定手段が、それぞれの前記受信信号の波形のうちの中心部分同士のみの位相差を測定するものである請求項1または2記載の超音波流速計。
  4. 前記位相差測定手段が、決められた期間のみの位相差を出力するためのサンプルアンドホールド回路を有する請求項3記載の超音波流速計。
  5. 前記各送受信用超音波探触子からの受信信号を二値化する二値化手段をさらに備え、前記位相差測定手段は、二値化手段によって二値化された受信信号の位相差を測定するものである請求項1ないし4のいずれか1項に記載の超音波流速計。
  6. 前記二値化手段と前記位相差測定手段との間に、前記二値化手段によって二値化した受信信号をそれぞれ分周する分周手段を備え、前記位相差測定手段は、前記分周手段で分周されたそれぞれの受信信号からこれらの受信信号の位相差を測定するものである請求項5記載の超音波流速計。
  7. 前記位相差測定手段は、校正測定時に、前記バースト信号発生手段からの位相差のある2種類のバースト信号の位相差を測定するものであり、前記流速測定手段は、前記測定されたバースト信号の位相差を用いて、流速測定の校正を行うものである請求項1ないしのいずれか1項に記載の超音波流速計。
  8. 校正測定時と通常測定時とで、前記バースト信号発生手段からの位相差のある2種類のバースト信号が入れ替わるようにして、前記各送受信用超音波探触子に2種類のバースト信号のうちの対応するバースト信号をそれぞれ供給する切り替え回路を備える請求項1ないしのいずれか1項に記載の超音波流速計。
  9. 前記一対の送受信用超音波探触子と前記流速測定手段との間には、受信信号の増幅を行う増幅回路が備えられており、前記増幅回路は、受信信号の受信タイミングを含む所定タイミングにのみ増幅動作を行うものである請求項1ないしのいずれか1項に記載の超音波流速計。
  10. 前記超音波流速計は2線式ループによって電源に接続され、2線式ループを用いて流速測定手段で求めた測定値を送信するための2線インターフェイス部をさらに備える請求項1ないしのいずれか1項に記載の超音波流速計。
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