JP3916032B2 - 流量式充填装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は充填流量を検出しながら液体の充填を行う流量式充填装置に関し、より詳しくは電磁流量計を備えた流量式充填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電磁流量計および複数の電磁流量計を用いた流量式充填装置は知られている(例えば、電磁流量計として特開平4−118522号公報、流量式充填装置として特開平10−86998号公報が公知である)。
従来より電磁流量計は、導管内に磁界を発生させる励磁コイルと、上記励磁コイルに励磁電流を供給する励磁回路と、導管内に配置され、液体が磁界をよぎることによりその体積流量に比例して生じる起電力を検出する電極と、上記電極によって検出した起電力を所要のタイミングでサンプリングするサンプリング回路と、上記サンプリング回路がサンプリングした起電力をアナログ信号からデジタル信号に変換して流量信号として出力するA/D変換器とを備えている。
上述した従来の電磁流量計では、励磁電流は所定の周波数を有し(励磁周波数)、2つの定常値間を周期的に切り換えて供給されるようになっている。そして、この切り換わり時にノイズ起電力が発生し、ノイズとして上記電極に検出されることが知られている。このノイズは発生後徐々に減衰するので、従来ではノイズが発生してからこのノイズが十分に減衰したタイミングで、上述したサンプリング回路によるサンプリングを行うことによりノイズを排除している。したがって、このタイプの電磁流量計においては、励磁電流の周波数に応じたタイミングでサンプリングを行うようにしている。
また、この他のノイズ対策としては、上記特開平4−118522号公報に示唆されているように、所要のタイミングでノイズを含んだ状態の起電力を検出し、ノイズに相当する分を演算によって排除するものもあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した電磁流量計を複数の充填バルブごとに配設した流量式充填装置は、上記特開平10−86998号公報等で知られている。このような流量式充填装置では、隣り合う電磁流量計が近接して配置されることになる。
そのため、隣接位置の一方の電磁流量計に対して、他方の電磁流量計の磁界が及び、上記一方の電磁流量計に悪影響を及ぼすという欠点があった。
より詳細には、通常各電磁流量計は励磁電流の周波数(励磁周波数)を同じ値に設定しているが、実際に励磁コイルに流れる励磁電流の周期には、各電磁流量計ごとに0.01Hz程度の非常に僅かなずれが生じている。このずれは時間の経過に伴って次第に大きくなり、異なる電磁流量計間における励磁電流の周期は位相のずれと重なりを繰り返すようになる。さらに、電磁流量計のサンプリングタイミングは励磁電流の周期に同期しているため、隣接位置の一方の電磁流量計のサンプリングタイミングに、他方の電磁流量計から及ぶ磁界で発生するノイズ起電力が検出される場合が生じる。このようにノイズの発生タイミングと電磁流量計のサンプリングタイミングが重なると、液体が導管内を流通しなかったにも拘らず検出信号が出力され、これが周期的に繰り返されるようになる。この周期は、隣接する電磁流量計間の励磁周波数の差の逆数に比例し、通常100秒以上となる。従来一般に、この現象を『零点のドリフト』と称している。
一方、電磁流量計を充填装置に用いる場合には、流量信号に比例したパルスが出力され、これを積算した値が所定値となったら充填バルブを閉鎖させるように制御している。
このため、一方の電磁流量計に、隣接する他方の電磁流量計の励磁による零点のドリフトが図6に示すように発生すると、流量がなくてもパルスが積算され、その電磁流量計の出力信号をもとにした充填バルブの閉鎖タイミングが誤ったものとなり、したがって、容器内への充填液の充填精度が悪くなるという欠点が生じる。
そこで、本発明の目的は、隣り合う位置の両電磁流量計が他方の電磁流量計による磁界の影響を受ける場合にも、充填精度の高い流量式充填装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、容器内に充填液を充填する複数の充填バルブと、各充填バルブを充填液の供給源と接続する複数の導管と、各充填バルブごとに設けられて導管内を流通する充填液の流量を検出する電磁流量計とを備えた流量式充填装置において、
隣り合う位置に配置された各電磁流量計における励磁周波数を異ならせたものである。
また、請求項2に記載した発明は、上記構成を前提として、隣り合う位置に配置された各電磁流量計における励磁周波数を、発生する零点のドリフトの周期が充填時間に比べて短くなるように選定したものである。
【0005】
上述した構成によれば、隣り合う一方の電磁流量計からの影響をなくして充填精度の高い流量式充填装置を提供することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1ないし図2において、1は回転式の流量式充填装置である。この流量式充填装置1は時計方向に回転される回転テーブル2を備えており、回転テーブル2の外周部における円周方向等間隔位置に容器3を載置する載置台4を設けている。各載置台4には容器3の外周部と係合する円弧状のガイド部材4Aを取り付けている。
回転テーブル2の上面の円周方向複数箇所に支柱5を立設してあり、これらの支柱5の上端に円板状部材6を水平に固定してあり、さらに円板状部材6の外周部の上方に複数の支持軸7を介して環状部材8を水平となるように固定している。
各載置台4の上方位置に従来公知の充填バルブ11を配置してあり、各充填バルブ11は取付部材12によって円板状部材6に連結されて所定高さに支持されている。各充填バルブ11は、内蔵した弁機構を作動させるシリンダ装置13と、容器3内に充填液を充填する充填ノズル14を備えている。
装置の上方部には、ロータリージョイント16を配置してあり、上記各充填バルブ11は、給液通路となる各導管17を介して上記ロータリージョイント16と連通し、さらに図示しない充填液タンクと連通している。これにより、充填液タンク内の充填液は各導管17を介して各充填ノズル14へ流通するようになっている。
各充填バルブ11のシリンダ装置13の作動は、制御装置15によって制御されるようになっている。
【0007】
さらに、流量式充填装置1は、各充填バルブ11ごとに電磁流量計18を備えており、各電磁流量計18は、板状のブラケット21によって2セットずつ取り付けられ、上記環状部材8の円周方向等間隔位置に近接して配置されている。板状のブラケット21は、隣接する2つの電磁流量計18の間に配置されており、これを接地電位に保つ遮蔽板として機能させている。各電磁流量計18は、検出部18Aと信号処理部18Bとを備えており、検出部18Aを各充填バルブ11に対応する導管17に取り付けてあり、信号処理部18Bは制御装置15と電気的に接続されている。後に詳述するが、検出部18Aによって導管17内を流通する充填液によって生じる起電力(電圧)を検出できるようになっており、信号処理部18Bは検出部18Aに磁界を発生させる励磁電流を供給するとともに、検出部18Aによって検出した起電力をデジタル信号に変換して制御装置15に伝達するようになっている。
なお、電磁流量計18は充填バルブ11の下流側に設けてもよい。
ここで、流量式充填装置1の概略の作動を説明すると、先ず、回転テーブル2が回転している状態において、供給位置Aにおいてスターホイール22によって各載置台4に順次容器3が供給される。上記供給位置Aにおいて、容器3の近接上方側に充填バルブ11の充填ノズル14が位置する。
この後、載置台4に載置された容器3が充填ゾーンBに移動すると、制御装置15が容器3の上方位置となる充填バルブ11のシリンダ装置13を作動させるので、充填バルブ11の弁機構が開放される。これにより、充填ノズル14を介して容器3内への充填液の充填が開始される。これにともない、開放された充填ノズル14に接続した導管17内を充填液が流通する。そして、この導管17内を流通する充填液の流量は、この導管17に配置した電磁流量計18によって検出されており、電磁流量計18は、検出した充填液の流量を信号に変換して制御装置15に伝達するようになっている。
充填を開始してから充填中の容器3が充填ゾーンB内を移動していく過程において、容器3内への充填液の充填が進行する。ここで、制御装置15は、電磁流量計18から伝達される信号をもとに充填液の流量が予め記憶した所定流量となったことを確認すると、その電磁流量計18に対応する充填バルブ11のシリンダ装置13を作動させて弁機構を閉鎖させる。
これにより、容器3内への充填液の充填が終了して、充填が終了した容器3は充填ゾーンBを通過する。さらに、この後、図示しない排出位置において、充填終了後の容器3が図示しない排出スターホイールによって載置台4上から排出される。
以上のように、制御装置15は、各載置台4の上方側の充填バルブ11の弁機構を開放させて充填を開始した後、各充填バルブ11ごとに設けた各電磁流量計18の検出信号をもとにして各充填バルブ11の弁機構を閉鎖させるようにしている。
【0008】
次に、図3に基づいて電磁流量計18の構成を説明する。
すなわち、電磁流量計18は、通電された際に磁界を発生させる励磁コイル23と、一対の電極24,25を備えており、充填バルブ11よりも上流側となる導管17の所定位置に、これら励磁コイル23および一対の電極24,25を設けている。一対の電極24,25は、導管17と絶縁して該導管17の内周部に配置している。励磁コイル23と一対の電極24,25とによって検出部18Aを構成している。
また、電磁流量計18は、上記励磁コイル23に所定の励磁周波数で励磁電流を供給する励磁回路26を備えるとともに、この励磁回路26に対して設定された周波数(励磁周波数)に応じた切り換えタイミングを出力するマイクロプロセッサ27を備えている。
マイクロプロセッサ27から励磁回路26に対して、設定された周波数に応じた切り換えタイミングが出力されると、励磁回路26は、その切り換えタイミングに応じて正負の2つの定常値間を所定の周期で切り換えられる励磁電流を励磁コイル23に供給するようになっている。これにより、励磁コイル23が励磁されるようになっている。この励磁コイル23が励磁されて磁界が発生した状態において、導管17内を充填液Qが流通し始めると(容器3内への充填液Qの充填が開始されると)、充填液Qが磁界中をよぎることにより、その体積流量(流速)に応じた起電力(電圧)が発生する。このようにして発生した起電力は、上記両電極24,25によって検出されるようになっている。
さらに、電磁流量計18は、差動増幅器31、サンプリング回路32およびA/D変換回路(アナログ/デジタル変換回路)33を備えており、上記両電極24,25が検出した起電力は差動増幅器31によって増幅されるようになっている。
マイクロプロセッサ27は、所要のタイミングでサンプリング信号をサンプリング回路32に伝達するようになっており、サンプリング信号がマイクロプロセッサ27からサンプリング回路32に伝達されると、サンプリング回路32は差動増幅器31と接続されて、差動増幅器31によって増幅された起電力をサンプリングするようになっている。
【0009】
そして、サンプリング回路32がサンプリングした起電力は、A/D変換回路33によってアナログ信号からデジタル信号に変換されてマイクロプロセッサ27に伝達され、さらにマイクロプロセッサ27は、このデジタル信号を流量信号として制御装置15に伝達するようにしている。
上記励磁回路26、差動増幅器31、サンプリング回路32、A/D変換回路33、マイクロプロセッサ27によって信号処理部18Bを構成している。
各電磁流量計18は、以上のように構成されている。なお、このような電磁流量計18の構成は、上述の特開平4−118522号公報等によって公知である。
ここで制御装置15と各電磁流量計18との関係を説明する。供給位置Aにおいて各載置台4に順次容器3が供給された後、各容器3およびそれに対応する充填バルブ11が充填ゾーンB内に移動すると、制御装置15は充填バルブ11の弁機構を開放させる。一方、各電磁流量計18による検出信号は常時制御装置15に伝達されるようになっている。
これにより、充填バルブ11によって容器3内へ充填液の充填が開始されるととともに、充填液が導管17を流通するので、電磁流量計18の両電極24,25によって、流通する充填液Qの体積流量に比例する起電力が検出される。この起電力は差動増幅器31で常時増幅されており、サンプリング回路32によってサンプリングされてからA/D変換回路33によってデジタル信号に変換されてマイックロプロセッサ27に伝達され、さらにマイックロプロセッサ27から制御装置15に伝達される。サンプリング回路32のサンプリング周期は、導管17を流通する充填液の流れの立上り、立下りを十分とらえることができるように設定されている。
一方、制御装置15は、各電磁流量計18から伝達される起電力に基づくデジタル信号を各電磁流量計18ごとに所定のタイミングでサンプリングし、その都度流量に比例する周波数のパルス信号に変換して、そのパルス数を順次積算してゆき、積算した値(充填量)が予め定めた所定値となったら対応する充填バルブ11のシリンダ装置13に閉鎖信号を出力して弁機構を閉鎖させる。
【0010】
このような構成において本発明では、励磁コイル23に供給する励磁電流の周波数(励磁周波数)の設定値を、複数の充填バルブ11ごとに設けられた隣り合う電磁電流計18で異ならせたものである。より詳しくは、マイクロプロセッサ27に記憶させる周波数の設定値を各々異ならせて、励磁回路26が励磁コイル23に供給する励磁電流の周波数(励磁周波数)を隣り合う電磁流量計18ごとに異ならせたものである。
図4は電磁流量計の作動状況を説明する波形図である。
(a)は正負の2つの定常値間で周期的に切り換えられて供給される励磁電流を示し、(b)はその際に発生する磁界を示している。また、(c)は電極24、25が導管17内に生じた起電力を検出する様子を表したものであり、(d)は(a)で示す周期で発生するノイズ起電力を示している。さらに(e)は(c)で検出される起電力をサンプリングするタイミングを表している。
この図から理解されるように励磁電流の切り換り時にノイズ起電力が発生している。しかしながらノイズ起電力が十分に減衰したタイミングでサンプリングを行っているので、ノイズ成分を含むことなく充填液Qが導管17内を流通して生じる起電力だけを検出できるものである。
(a1)は、上記(a)〜(e)で示される一方の電磁流量計18に対して隣り合う位置の他方の電磁流量計18’の励磁電流を示し、(d1)は(a1)で示す周期で発生するノイズ起電力が隣り合う一方の電磁流量計18で現れる様子を示している。
(a1)で示されるように本発明においては、隣り合う他方の電磁流量計18’の励磁周波数の設定値を一方の電磁流量計18の設定値とは異ならせており実際に励磁コイル23に流れる励磁電流の周期も異なるものである。これによってサンプリングタイミングとノイズの発生周期が合致することはなくなり、一方の電磁流量計18に及ぶ他方の電磁流量計18’の磁界で発生するノイズ起電力が、一方の電磁流量計18のサンプリングタイミング(e)では検出される回数は大幅に減少され、零点がドリフトする幅(検出されるノイズの起電力量)は小さくなる。なお、サンプリングタイミング(e)の4番目のタイミングで示すように、なおも周期的に電磁流量計18’のノイズ起電力が含まれる場合も生じるが、本発明ではこのように検出されるノイズ起電力に対し、さらに図7で示すようにドリフトの周期が充填時間(tf)に比べて十分短くなるように各励磁周波数を設定することによって充填誤差が小さくなるようにしている。すなわち、図7において、隣接する電磁流量計の磁界により発生する零点のドリフトは、時間とともに正負に変化する。これを積算して平均化すると、図中の”1”と”2”の部分は相殺される。”3”と”4”、”5”と”6”も同様で結局”7”の部分のみが誤差として残る。零点がドリフトする周期は隣接する電磁流量計間の励磁周波数の逆数に比例するので、周波数の差を大きくすればドリフトの周期は短くなる。よって、図7で示すように、充填時間tf内に零点が複数回正負の値を取るように、すなわち、ドリフトの周期が充填時間tfに比べて十分短くなるように、隣接した各電磁流量計の励磁周波数を異なる値に設定すれば、充填誤差を小さくすることができる。
【0011】
これに対して、(a2)は従来例を示すものであり、隣り合う位置の他方の電磁流量計18’の励磁周波数の設定を一方の電磁流量計18の設定値と同じにしたものである。
この場合には、実際に励磁コイル23に流れる励磁電流の周期は非常に僅かではあるが異なっているので時間の経過とともに位相ずれが生じてくる。このため隣り合う電磁流量計18に及ぶ電磁流量計18’のノイズ起電力は(d2)で示すように電磁流量計18の全てのサンプリングタイミングで検出されることになる。この位相ずれは時間の経過とともに大小を繰り返えすので充填液の流通停止時の零点での検出値が大きく増減することになり零点のドリフトを引きおこすことになる。
図5は、本発明に係る流量式充填装置における各電磁流量計の励磁周波数の設定値の具体例を示すものである。第1の充填バルブ11から第7の充填バルブ11に対応する各電磁流量計18の励磁周波数の設定値を1.5Hzずつ増加させ、第8の電磁流量計以降これを繰り返えすようにしている。
なお、設定値を異ならせる例はこれに限るものではなく、充填ノズル11の数が偶数である場合には、2つの設定値を順次交互に設定するようにしてもよい。
【0012】
したがって、本発明によれば充填バルブを近接して配置しても隣り合う電磁流量計間で零点のドリフトが発生することがなく正確な流量信号を出力することができ、容器3内への充填液の充填精度が良好なものとなる。このように、本実施例においては、従来の装置と比較して充填精度の高い流量式充填装置1を提供できる。
なお、上述した実施例は、本発明を回転式の流量式充填装置1に適用した場合について説明したが、一直線上の等間隔位置に複数の充填ノズル14を配置し、かつ各充填ノズル14ごとに電磁流量計を設けたライン式の流量式充填装置にも本発明を適用することができる。
また、上述した実施例では、電磁流量計を検出部18Aと信号処理部18Bとが一対で備えられたものとして示したが、複数の検出部18Aに対して信号処理部18Bを一体的に構成しても良い。
さらに、上述した実施例では、ノイズ起電力が十分に減衰するタイミングでサンプリングを行うよう設定された電磁流量計について説明したが、ノイズ起電力が十分減衰しない状態で起電力を検出し、所定の演算により検出値からノイズ成分を除いて正確な流量信号を得るようにした上述の特開平4−118522で示される電磁流量計を備えた流量式充填装置に採用した場合であっても同様の効果を得ることができる。
【0013】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、従来と比較して充填精度の高い流量式充填装置を提供できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す流量式充填装置1の要部の平面図
【図2】図1にII−II線に沿う要部の断面図
【図3】図1に示した電磁流量計の回路構成を示す図
【図4】図1に示した本実施例と従来装置とにおける電磁流量計の作動状況を説明する波形図
【図5】図1に示した本実施例における各電磁流量計の励磁周波数の設定値の具体例を示す表
【図6】従来における零点のドリフトの周期と充填時間の関係を示す波形図
【図7】本発明における零点のドリフトの周期と充填時間の関係を示す波形図
【符号の説明】
1 流量式充填装置 2 回転体
3 容器 11 充填バルブ
17 導管 18 電磁流量計
21 ブラケット(遮蔽板) 23 励磁コイル
24,25 電極 26 励磁回路
32 サンプリング回路 33 A/D変換器
Claims (5)
- 容器内に充填液を充填する複数の充填バルブと、各充填バルブを充填液の供給源と接続する複数の導管と、各充填バルブごとに設けられて導管内を流通する充填液の流量を検出する電磁流量計とを備えた流量式充填装置において、
隣り合う位置に配置された各電磁流量計における励磁周波数を異ならせたことを特徴とする流量式充填装置。 - 隣り合う位置に配置された各電磁流量計における励磁周波数を、発生する零点のドリフトの周期が充填時間に比べて短くなるように選定したことを特徴とする請求項1に記載の流量式充填装置。
- 上記電磁流量計は、励磁電流が流れて上記導管内に磁界を発生させる励磁コイルと、該励磁コイルに励磁電流を供給する励磁回路と、上記導管内に発生する起電力を検出する電極と、該電極によって検出した起電力を所要のタイミングでサンプリングするサンプリング回路とを備え、
検出された起電力に基づいて充填量を求め、充填量が予め定めた所定値となったら充填バルブを閉鎖して容器内への充填液の充填を終了することを特徴とする請求項1ないし請求項2に記載の流量式充填装置。 - 回転自在に設けた回転体を備え、上記各充填バルブおよび各電磁流量計は、上記回転体の円周方向等間隔位置に配設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項2に記載の流量式充填装置。
- 隣り合う位置に配置された各電磁流量計の間に、接地電位になった遮蔽板を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項2に記載の流量式充填装置。
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SU1493872A1 (ru) | Бесконтактный электромагнитный расходомер |
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