JP3594913B2 - 横向き分岐口をもつシングルレバ−式湯水混合栓 - Google Patents

横向き分岐口をもつシングルレバ−式湯水混合栓 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、横向きの分岐口を有する湯水混合栓に関し、殊に、既設の湯水混合栓をそのまま利用して横向きの分岐口(本明細書では、該分岐口を含めその取付構造を分岐栓という)を追加したシングルレバ−式湯水混合栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、2枚のセラミックディスクを用いたシングルレバ−式湯水混合栓が広く普及されるようになった。
【0003】
この湯水混合栓には有底円筒状のカ−トリッジ本体(カ−トリッジ方式とは内蔵物を容器ごと簡単に取換える方式をいう)が内蔵され、このカ−トリッジ本体の底板たる弁座板上に、固定ディスクと可動ディスクとが摺動自在に接合・載置しており、これらのディスク上に、可動ディスクと一体的で、かつ、下面に混合室をもつ作動ディスクが載置され、この作動ディスクに作動軸が係合し、この作動軸にシングルレバ−の基部が連結している。
【0004】
そして、このカ−トリッジ本体は、長尺(約30cm)のスパウトを取付けた混合栓本体に載置され、上方から化粧キャップでカバ−(被覆)している。
【0005】
本発明者は、かかる湯水混合栓に分岐口を単に追加することに鋭意腐心した結果、シングルレバ−式湯水混合栓にはカ−トリッジ本体を内蔵するため、スパウトが取付けられた混合栓本体と、カ−トリッジ本体をカバ−する化粧キャップとが分離することに着目し、この混合栓本体と化粧キャップとの間に、分岐栓を別体として介在させることに想到したのである。
【0006】
ところで、カ−トリッジ本体を混合栓本体に固定するには、カ−トリッジ本体を混合栓本体に載置した後、化粧キャップを混合栓本体に螺着して上方から押圧固定する方式と、カ−トリッジ本体の上面にフランジを周設し、このフランジに3本(複数)の長寸ボルトを上方から挿通し、この長寸ボルトの先端を混合栓本体に螺着してカ−トリッジ本体を固定する方式とが現在、行われている。
【0007】
そこで、前者の方式における分岐栓の取付けについては、本出願人は実公平4−44944号公報、特許第2660823号公報、特許第2866628号公報、特許第3017690号公報、特許第3026769号公報等で提案を行っている。
【0008】
また、後者に類似の方式における分岐栓についても、本出願人は提案を行っている(特許第2546893号公報参照)。
【0009】
そこで前者の方式における例えば、前掲の特許第3026769号公報に示された分岐栓の提案を述べる。
【0010】
すなわち、図6において、この分岐栓100Aは混合栓本体と化粧キャップとの間に分岐栓本体100を設け、この分岐栓本体100にシリンダ−状ハブ101を外嵌し、このハブ101に横向き(本明細書では、セット後の使用時に左右水平状方向をいう)の分岐ジョィント102を螺着したものである。
【0011】
この分岐栓本体100には、水道水流入口103および熱湯流入口(不図示)を軸方向に貫通しており、これらの流入口(103)のいずれか一つに閉塞用スリ−ブ105を挿脱自在に挿入し、この閉塞用スリ−ブ105により、分岐栓本体100に穿設し、かつ、分岐ジョィント102と連通する横孔106を閉塞するようにしている。
【0012】
したがって、この閉塞用スリ−ブ105を水道水流入口103に挿入すれば、分岐ジョィント102は熱湯流入口と連通し、熱湯を食器洗い器へ供給することができる。
【0013】
また、この閉塞用スリ−ブ105を熱湯流入口に挿入すれば、この分岐ジョィント102は水道水流入口103と連通し、浄水器等へ水道水を供給することができる。
【0014】
そして、前記分岐栓本体100には、前記流入口(103)の外、湯水混合流出口107が貫通していて、全体としてレンコン状に設けており、これらの上下貫通孔は既設のカ−トリッジ本体の底部の通水孔に合致する位置に穿設している。
【0015】
これらの水道水流入口103や熱湯流入口にはそれぞれ前記横孔(106)を穿設していて、これらの横孔106は分岐栓本体100の外周面に設けた環状溝108でそれぞれ開口している。
【0016】
また、前記閉塞用スリ−ブ105はシ−トブッシュ109およびパッキン110によって抜止めしている。
【0017】
また、シリンダ−状ハブ101には、カ−トリッジ本体を載置した前記分岐栓本体100を密接内嵌している。
【0018】
このハブ101の上方外周にはオネジ111を刻設し、これに化粧キャップを螺着して前記カ−トリッジ本体を押圧カバ−している。
【0019】
このハブ101の上下中間外周部には厚肉部112を形成し、この厚肉部112に1つの連通孔113を穿設し、この連通孔113に1つの分岐ジョィント102を螺着している。
【0020】
このハブ101の下方外周の溝にはステンレス鋼線製の取付リング114を嵌合し、これを取付用袋ナット115の上部内周に設けた溝に亘って嵌合している。
【0021】
したがって、この取付用袋ナット115に対しハブ101は軽回動自在に抜止め状に結合している。
【0022】
この取付用袋ナット115の内周に刻設したメネジ116は、混合栓本体の筒状立上り部のオネジと螺合するようになっている。
【0023】
なお、前記分岐ジョィント102は開閉コックを介して食器洗い器または浄水器に接続する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、最近の食器洗い乾燥機では、常に75℃以上の熱湯を用いて食器の洗浄と共に殺菌することが要望され、ひいては、洗浄や乾燥の仕上り時間を短縮する、という特長が発揮されるようになった。
【0025】
したがって、前記分岐栓100Aにおける、水道水または熱湯のいずれか一つを分岐する分岐ジョィント102では、水道水による食器洗い器の時代には水道水通路に更に分岐栓を付加して浄水器と食器洗い器とに水道水が同時に使用できるので、支障はなかったが、最近では、前記のように熱湯による殺菌を行うので不便になった。
【0026】
つまり、前記分岐栓100Aでは、現在熱望されている、浄水器のための水道水と、食器洗い乾燥機のための熱湯との両者が同時に分岐できない。
【0027】
また、閉塞用スリ−ブ105の入れ替え等による分解組立によって、水道水または熱湯を分岐させる作業は、エンドユ−ザにとって困難で、水漏れを誘発するおそれがある。
【0028】
そこで本発明者は、水道水と熱湯のいずれも、セット後、同時に分岐できるようにし、かつ、全体の高さを可及的に低く抑えるように鋭意腐心したところ、前記分岐ジョィント102には常にセラミック製等の開閉コックを一体化して使用していることから、水道水用の分岐ジョィントと熱湯用の分岐ジョィントのうち、いずれか一方を使用しないときはこの開閉コックを単に閉塞しておけばよいこと、および、2つの分岐ジョィントを設けると、一方の分岐ジョィントを分岐栓本体を中心に回動させようとしても、他方の分岐ジョィントに接続したホ−スが抵抗し、結局回動自在のハブ101を設けていても、セット後は、2つの分岐ジョィントが互に牽制し、回動自在の機能が失われること、等に鑑み、本発明が案出されたのである。
【0029】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の要旨とするところは、1)カ−トリッジ本体を取外した後、混合栓本体上に、開閉弁をそれぞれもつ略同一高さで対向した1対の第1、第2の分岐ジョィントを突設し且つカ−トリッジ本体をその上部で接合した分岐栓本体をもつシングルレバ−式湯水混合栓にあって、前記分岐栓本体に、水道水および熱湯流入口、および、湯水混合流出口をそれぞれ軸方向に貫通し、これらの流入口にそれぞれ横孔を穿設し、これらの第1、第2の横孔に前記第1、第2の分岐ジョィントをそれぞれ連通することにより、該湯水混合栓の通常の操作をしながら、水道水および熱湯を同時に分岐できるようにしたシングルレバ−式湯水混合栓にして、前記第1の横孔(19)を、前記分岐栓本体(7)の軸方向略中央の外周に設けた第1の環状溝(21)に開口し、該分岐栓本体(7)に厚肉のシリンダ−状ハブ(8)を回動自在に外嵌し、該ハブ(8)に穿設した第3の横孔(19A)を、前記第1の環状溝(21)に連通すると共に前記第1の分岐ジョィント(10)に接続し、前記第2の横孔(20)を、前記分岐栓本体(7)の外周に設けた第2の環状溝(23)に開口し、該第2の環状溝(23)を、前記ハブ(8)に設けた断面L字状の第4の横孔(20A)に連通し、該第4の横孔(20A)の該L字縦部を、前記第2の分岐ジョィント(11)に接続して断面階段状に連通することにより、これらの第1、第2の分岐ジョィント(10),(11)を180°一体回転可能として、該分岐栓を使い勝手のよいものにした台付タイプの横向き分岐口をもつシングルレバ−式湯水混合栓にあり、また、2)カ−トリッジ本体を取外した後、混合栓本体上に、開閉弁をそれぞれもつ略同一高さで対向した1対の第1、第2の分岐ジョィントを突設し且つカ−トリッジ本体をその上部で接合した分岐栓本体をもつシングルレバ−式湯水混合栓にあって、前記分岐栓本体に、水道水流入口、熱湯流入口、および、湯水混合流出口をそれぞれ軸方向に貫通し、これらの水道水流入口と熱湯流入口とにそれぞれ横孔を穿設し、これらの第1、第2の横孔に前記第1、第2の分岐ジョィントをそれぞれ連通することにより、該湯水混合栓の通常の操作をしながら、水道水および熱湯を同時に分岐できるようにしたシングルレバ−式湯水混合栓にして、前記第1の横孔(19)を、前記分岐栓本体(7)の軸方向略中央の外周に設けた第1の環状溝(21)に開口し、該分岐栓本体(7)に厚肉のシリンダ−状ハブ(8)を回動自在に外嵌し、該ハブ(8)に穿設した第3の横孔(19A)を、前記第1の環状溝(21)に連通すると共に前記第1の分岐ジョィント(10)に接続し、前記第2の横孔(20)を、前記分岐栓本体(7)の下方の外周に設けた第2の環状溝(23)に開口し、該第2の環状溝(23)を、前記ハブ(8)に設けた断面L字状の第4の横孔(20A)に連通し、該第4の横孔(20A)の該L字縦部を、前記第2の分岐ジョィント(11)に接続して断面階段状に上げることにより、これらの第1、第2の分岐ジョィント(10),(11)を180°一体回転可能として、該分岐栓を使い勝手のよいものにした台付タイプの横向き分岐口をもつシングルレバ−式湯水混合栓にあり、また、前記第2の分岐ジョィント(11)に設けた前記開閉弁に、ワンタッチ式管継手を介して食器洗い乾燥機を接続して熱湯を自由に使用する請求項2に記載の台付タイプの横向き分岐口をもつシングルレバ−式湯水混合栓にある。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明を添付図面に示す実施例により詳細に述べる。
図1は本発明の第1の実施例を示すもので、図1(A)は図1(B)のA矢視断面図、図1(B)は縦断面図、図2は図1(B)のB矢視断面図、図3は第2の実施例を示すもので、図3(A)は図3(B)の平面図、図3(B)は縦断面図、図4は第3の実施例を示すもので、図4(A)は図4(B)のA矢視要部断面図、図4(B)は縦断面図、図5は本発明の要部使用例の説明用斜視図であって、図6で示す従来例と同一部分は同一用語を用い、その説明を簡略ないし省略する。
【0031】
先ず、本発明の第1、第2および第3の実施例の概要を述べる。
【0032】
本実施例の壁面前のシンク等に取付ける台付タイプ(デッキタイプともいう)のシングルレバ−式湯水混合栓1は、図5において、有底円筒状のカ−トリッジ本体に、通水孔を有する固定セラミックディスクと通水孔を有する可動セラミックディスクとを摺動自在に接合して収納し、この可動セラミックディスク上で一体化し且つ下面に混合室を形成した作動ディスクに、作動軸を介してシングルレバ−2の基部を連結し、シングルレバ−2により吐水・混合・止水の操作を行い、この吐水を吐水口3が斜め上方に位置した長尺のスパウト4により行うものであって、この湯水混合栓1の混合栓本体5と化粧キャップ6とを分離して、前記カ−トリッジ本体を混合栓本体5から取外し、この混合栓本体5上に、新または旧のカ−トリッジ本体を載置した分岐栓本体7(図1参照)を取付けるものである。
【0033】
この分岐栓本体7には、シリンダ−状ハブ8が回動自在に外嵌し、しかも、このシリンダ−状ハブ8の下方外周には回動自在の取付用袋ナット9が設けられているので、この分岐栓本体7を混合栓本体5に載置して固定できるのである。
【0034】
したがって、螺合を本来の機能とする取付用ナット9が回動自在に構成されているので、既設のシングルレバ−式湯水混合栓1へのアタッチメントとして追加工事(ネジ回転作業)を楽にすることができる。
【0035】
また、このシリンダ−状ハブ8には、2つの第1および第2の分岐ジョィント10,11が約180°間隔で互に反対方向の横向きに設けられている。
【0036】
これらの分岐ジョィント10,11には(図5では1つしか図示しない)、ツマミハンドル12をもつセラミック製分岐コック(実開平6−20557号公報参照)13または開閉弁を直接又は間接に接続し、このセラミック製分岐コック13にワンタッチ式管継手(いわゆるカチット式ジョィント)14を直接又は間接に接続し、このワンタッチ式管継手14に、浄水器または食器洗い乾燥機(いずれも不図示)等に接続するホ−ス15を直接又は間接に接続している。
【0037】
したがって、この台付タイプのシングルレバ−式湯水混合栓1によると、湯・水の吐水操作は通常の湯水混合栓1と同様に行うことは勿論、カ−トリッジ本体へ導く水道水や熱湯を事前に同時に横取りして、分岐コック13の開閉操作によりホ−ス15から水処理器等へも自由に導くことができ、それ故、既設のシングルレバ−式湯水混合栓1を、その取付位置変更や部品の交換や新規な壁や流し台の孔明け工事による配管等をすることなく、そのまま利用した追加工事でありながら、使用目的の多様化を図ることができる。
【0038】
ここにおいて、本発明の第1の実施例の分岐栓1Aは、次のように構成して水道水と熱湯とを自由に分岐している。
【0039】
図1(A)、(B)および図2において、この分岐栓1Aは、混合栓本体5と化粧キャップ6との間に(図5参照)、円柱状の分岐栓本体7を設け、この分岐栓本体7に回動自在になった厚肉の(従来の外径51mmφに対し約63mmφ)シリンダ−状ハブ8を外嵌し、このハブ8の軸方向略中央部に、横向きで約180°間隔で対向した1対の第1および第2の分岐ジョィント10,11を螺入したものである。
【0040】
また、この分岐栓本体7には、水道管に連通した水道水流入口16、湯沸器に連通した熱湯流入口17およびカ−トリッジ本体に連通した湯水混合流出口18を軸方向に貫通して設けており、また、これらの水道水流入口16および熱湯流入口17に、前記分岐ジョィント10,11とそれぞれ連通する第1、第2の横孔19,20をそれぞれ設けている。
【0041】
これらの水道水流入口16、熱湯流入口17および湯水混合流出口18は既設または新設のカ−トリッジ本体の通水孔に合致する位置に穿設している。
【0042】
ここで、本実施例の分岐栓1Aでは、前記第1、第2の横孔19,20と前記第1、第2の分岐ジョィント10,11とをそれぞれ次のように連通している。
【0043】
すなわち、水道水流入口16と連通する第1の横孔19は、分岐栓本体7の軸方向略中央部において水平方向に穿設され、分岐栓本体7の軸方向略中央部の外周に設けた第1の環状溝21で開口している。勿論、この第1の環状溝21の上下にはハブ8の内面と分岐栓本体7の外面とをシ−ルをするためのOリング22,22が嵌着している。
【0044】
この第1の環状溝21は、厚肉のハブ8に穿設した第3の横孔(連通孔)19Aを介して、第1の分岐ジョィント10に連通している。
【0045】
また、熱湯流入口17と連通する第2の横孔20は、前記下方のOリング22の更に下方において、水平方向に穿設され、分岐栓本体7の下方の外周に設けた第2の環状溝23で開口している。勿論、この第2の環状溝23の下方にはシ−ルするためのOリング22が嵌着している。
【0046】
この第2の環状溝23は、前記ハブ8に下側から螺合して接合した第2のハブ8Aによって形成した断面L字状の第4の横孔(連通孔)20Aと連通し、この第4の横孔20AのL字縦部は、前記ハブ8の厚肉部下面に穿設した円弧状溝25と連通し、これが第2の分岐ジョィント11に連通している。
【0047】
したがって、この熱湯流入口17の第2の横孔20は、断面階段状に上がり、前記第1の分岐ジョィント10と同一高さにある第2の分岐ジョィント11と連通することになる。
【0048】
したがって、分岐栓本体7の軸方向長さを長寸化せず、かつ、第1、第2の分岐ジョィント10,11を同一高さにして利便性を発揮している。
【0049】
そして、本実施例の分岐栓1Aのハブは厚肉のハブ8と第2のハブ8Aとの二重ハブ構造にし、この第2ハブ8Aに連通孔を断面L字状になるよう容易な切削加工により形成している。
【0050】
したがって、第1および第2の分岐ジョィント10,11は、全体を低くしながら同一高さにでき、浄水器等の接続が容易にできるばかりか、安定したデザインにすることができる。
【0051】
以上のように構成した本実施例の分岐栓1Aでは、第1および第2の分岐ジョィント10および11は分岐栓本体7を中心に個別でなく、一体になって360°回動でき、浄水器や食器洗い乾燥機の設置位置に応じて変更できるもので、きわめて使い勝手のよいものになる。
【0052】
そして、これらの第1、第2の分岐ジョィント10および11には接続用のホ−ス15等を接続するので、これらを接続すれば、第1、第2の分岐ジョィント10,11を別個に回動させる必要がなく、きわめて合理的となる。
【0053】
なお、この分岐栓1Aでは以上の構造以外は、従来例のものと同様になっている。
【0054】
すなわち、ハブ8の上方外周は縮径されてオネジ26が刻設され、化粧キャップ6が螺着するようになっている。
【0055】
また、第2のハブ8Aの下方の外周は縮径されて溝を形成し、この溝にはステンレス鋼線製の取付リング27を嵌合し、この取付リング27を取付用袋ナット9の上部内周に設けた溝に亘って嵌合している。
【0056】
したがって、この取付用袋ナット9に対しハブ8(および第2のハブ8A)は軽回動自在に抜止め状に結合している。
【0057】
この取付用袋ナット9の内周に刻設したメネジ28は、混合栓本体5の筒状立上り部のオネジと螺合するようになっている。
【0058】
また、これらの第1および第2の分岐ジョィント10,11は同一構造になっていて、共にネジ込み式管継手、すなわち、ユニオン継手の一種で構成し、ユニオンつば(ブッシュともいう)29と、このユニオンつば29に回転自在に外嵌し、且つ抜止めした外面6角状のユニオンナット30と、から構成している。
【0059】
このユニオンつば29には、その内外周面にメネジとオネジを刻設し、これらによって第1、第2の横孔19,20側に螺入すると共に、分岐コック13の上流側接続螺部が螺着できるようになっている。
【0060】
なお、図1中、31は混合栓本体5と位置決めするノックピン、32はカ−トリッジ本体と位置決めするノックピン孔を示す。
【0061】
以上のように構成した本実施例の分岐栓1Aを、シングルレバ−式湯水混合栓1に取付けるには、混合栓本体5と化粧キャップ6とを分離し、カ−トリッジ本体をのせて混合栓本体5上に載置し、今迄化粧キャップ6が螺合していた混合栓本体5のオネジに取付用袋ナット9のメネジ28を螺合して取付ける。
【0062】
次いで、ハブ8,8Aを回動して食器洗い乾燥機や浄水器等の設置場所に合せた後、両側のワンタッチ式管継手14を介してホ−ス15を各接続し、これらのホ−ス15に食器洗い乾燥機や浄水器を接続する。なお、例えば冬期で浄水器を使わない場合には、分岐コック13を閉にしてホ−ス15を外しておけばよい。
【0063】
そして、水道水と熱湯を自由・同時に使う場合は、分岐コック13を開にすれば、シングルレバ−式湯水混合栓1の熱湯や水道水を横取りして使用することができ、ユ−ザの熱望に沿うことができる。そのときも、この湯水混合栓1は通常通り使用することができる。
【0064】
次に、本発明の第2の実施例の分岐栓1Bについて述べる。この分岐栓1Bが前記第1の実施例の分岐栓1Aと異なる点は、既存のシングルレバ−式湯水混合栓1における混合栓本体5とカ−トリッジ本体との取付方法が相違するので、その相違点のみを述べ、共通点は同一符号で図示するので、そのまま補充することができる。
【0065】
図3において、分岐栓本体7には2本の長寸の頭付ボルト35,35を貫通して設けているので、先ず、この分岐栓本体7にカ−トリッジ本体を載置して、これらの頭付ボルト35,35で分岐栓本体7とカ−トリッジ本体とを一体化して混合栓本体5に載置し、これらの頭付ボルト35の先端側を混合栓本体5に螺入して固定する。次いで、この分岐栓本体7に化粧キャップを単に外嵌して被覆する。
【0066】
したがって、この分岐栓1Bでは、前記第1の実施例の分岐栓1Aの構造の取付用ナット9やハブ8の縮径部のオネジ26を必要としない。
【0067】
次に、本発明の第3の実施例の分岐栓1Cについて述べる。図4において、この第3の実施例の分岐栓1Cは、前記第1や第2の実施例の分岐栓1A,1Bと違い、ハブ8Cは図6で示す従来例と同様、1つのシリンダ−状で構成し、したがって、このハブ8Cの外径を従来例と同様、51mmφとして細身にし、かつ、簡素化している。その反面、このハブ8Cを分岐栓本体7Cに一体化し、斜めOリング(シ−ルリング)36を付加して、2つの第1および第2の分岐ジョィント10,11間のシ−ルをしている。
【0068】
すなわち、これらの2つの第1および第2の分岐ジョィント10,11は略同一高さに取付けられており、水道水流入口16の横孔19Cは、この高さより若干下方で穿設し、この横孔19Cは分岐栓本体7Cの外面に切欠いた溝37で開口し、第1の分岐ジョィント10と連通している。
【0069】
また、熱湯流入口17の横孔20Cは、前記高さより若干上方で穿設し、この横孔20は、分岐栓本体7Cの外面で前記溝37に対向した位置で切欠いた溝38で開口して、第2の分岐ジョィント11と連通している。
【0070】
したがって、これらの2つの溝37,38は、水平断面における横方向(左右方向)中心線を中心とする半月状の対向した加工容易な切欠きであって、これらの溝37,38を隔絶シ−ルするため、前記斜めOリング36を、ハブ8Cの外面に設けた斜め溝に嵌着している。
【0071】
なお、この第3の実施例の分岐栓1Cにおける他の構造、すなわち、取付用袋ナット9やハブ8Cのオネジ26は第1の実施例の分岐栓1Aと同様につき、説明を省略すると共に作用等もそのまま補充することができる。
【0072】
【発明の効果】
本発明によると、
(1)シングルレバ−式湯水混合栓に追加した分岐栓でありながら、2つの分岐ジョィントにより、該湯水混合栓の吐水・混合・止水と係わりなく、水道水および熱湯を単なる開閉弁の操作で、同時に自由に事前に横取りして使用することができ、きわめて至便となる。特に、食器洗い乾燥機に熱湯が自由に使用でき、殺菌と共に、操作時間を短縮できるのは勿論、
【0073】
(2)既設のシリンダ−レバ−式湯水混合栓に、本発明の分岐栓をセットする作業において、分岐栓を分岐口用ハブ(兼取付用シリンダ−)と分岐栓本体との別体で構成しているので、既設の湯水混合栓本体と化粧キャップとの螺着作業と同じ要領の操作でこのセット作業が容易に行うことができるばかりでなく、浄水器や食器洗い乾燥機の設置位置に最短距離で接続でき、つまり、使い勝手のよいものにすることができる。
【0074】
(3)略同一高さの左右1対の分岐ジョィントを突設したので、安定した好ましいデザインとするばかりか、台付タイプのシングルレバ−式湯水混合栓における壁面等に平行して且つ台上を這わすようにしたホ−ス等を接続でき、つまり、デッドスペ−スを有効活用することができるのは勿論、
【0075】
(4)熱湯の熱を好まない浄水器(活性炭等の露材)と食器洗い乾燥機とは180°離して設置することができるのも勿論、
【0076】
(5)分岐栓の軸方向長さを短くできるばかりか、その外径も細身となって、シングルレバ−式湯水混合栓に追加した分岐栓に違和感を与えない。
【0077】
(6)第1、第2の分岐ジョィントを略同一高さで360°一体回転させることができ、使い勝手のよいものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例である。
【図4】本発明の第3の実施例である。
【図5】本発明の説明用斜視図である。
【図6】従来例である。
【符号の説明】
1…シングルレバ−式湯水混合栓、1A,1B,1C…分岐栓、7…分岐栓本体、8…ハブ、10,11…分岐ジョィント、13…分岐コック、16…水道水流入口、17…熱湯流入口、18…温水混合流出口、19,20…横孔

Claims (3)

  1. カ−トリッジ本体を取外した後、混合栓本体上に、開閉弁をそれぞれもつ略同一高さで対向した1対の第1、第2の分岐ジョィントを突設し且つカ−トリッジ本体をその上部で接合した分岐栓本体をもつシングルレバ−式湯水混合栓にあって、
    前記分岐栓本体に、水道水および熱湯流入口、および、湯水混合流出口をそれぞれ軸方向に貫通し、これらの流入口にそれぞれ横孔を穿設し、これらの第1、第2の横孔に前記第1、第2の分岐ジョィントをそれぞれ連通することにより、該湯水混合栓の通常の操作をしながら、水道水および熱湯を同時に分岐できるようにしたシングルレバ−式湯水混合栓にして、
    前記第1の横孔(19)を、前記分岐栓本体(7)の軸方向略中央の外周に設けた第1の環状溝(21)に開口し、該分岐栓本体(7)に厚肉のシリンダ−状ハブ(8)を回動自在に外嵌し、該ハブ(8)に穿設した第3の横孔(19A)を、前記第1の環状溝(21)に連通すると共に前記第1の分岐ジョィント(10)に接続し、
    前記第2の横孔(20)を、前記分岐栓本体(7)の外周に設けた第2の環状溝(23)に開口し、該第2の環状溝(23)を、前記ハブ(8)に設けた断面L字状の第4の横孔(20A)に連通し、該第4の横孔(20A)の該L字縦部を、前記第2の分岐ジョィント(11)に接続して断面階段状に連通することにより、これらの第1、第2の分岐ジョィント(10),(11)を180°一体回転可能として、該分岐栓を使い勝手のよいものにした台付タイプの横向き分岐口をもつシングルレバ−式湯水混合栓。
  2. カ−トリッジ本体を取外した後、混合栓本体上に、開閉弁をそれぞれもつ略同一高さで対向した1対の第1、第2の分岐ジョィントを突設し且つカ−トリッジ本体をその上部で接合した分岐栓本体をもつシングルレバ−式湯水混合栓にあって、
    前記分岐栓本体に、水道水流入口、熱湯流入口、および、湯水混合流出口をそれぞれ軸方向に貫通し、これらの水道水流入口と熱湯流入口とにそれぞれ横孔を穿設し、これらの第1、第2の横孔に前記第1、第2の分岐ジョィントをそれぞれ連通することにより、該湯水混合栓の通常の操作をしながら、水道水および熱湯を同時に分岐できるようにしたシングルレバ−式湯水混合栓にして、
    前記第1の横孔(19)を、前記分岐栓本体(7)の軸方向略中央の外周に設けた第1の環状溝(21)に開口し、該分岐栓本体(7)に厚肉のシリンダ−状ハブ(8)を回動自在に外嵌し、該ハブ(8)に穿設した第3の横孔(19A)を、前記第1の環状溝(21)に連通すると共に前記第1の分岐ジョィント(10)に接続し、
    前記第2の横孔(20)を、前記分岐栓本体(7)の下方の外周に設けた第2の環状溝(23)に開口し、該第2の環状溝(23)を、前記ハブ(8)に設けた断面L字状の第4の横孔(20A)に連通し、該第4の横孔(20A)の該L字縦部を、前記第2の分岐ジョィント(11)に接続して断面階段状に上げることにより、これらの第1、第2の分岐ジョィント(10),(11)を180°一体回転可能として、該分岐栓を使い勝手のよいものにした台付タイプの横向き分岐口をもつシングルレバ−式湯水混合栓。
  3. 前記第2の分岐ジョィント(11)に設けた前記開閉弁に、ワンタッチ式管継手を介して食器洗い乾燥機を接続して熱湯を自由に使用する請求項2に記載の台付タイプの横向き分岐口をもつシングルレバ−式湯水混合栓。
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