JP3594234B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機、回胴式遊技機等の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機等の弾球遊技機では、遊技盤の裏カバーの裏側に、主制御基板を収納した主制御基板ケース、ランプ制御基板を収納したランプ制御基板ケース、音声制御基板を収納した音声制御基板ケース等を装着し、その各制御基板を電気配線で相互に接続して、主制御基板により遊技盤側の遊技動作を制御すると共に、主制御基板側からランプ制御基板、音声制御基板へと所定のコマンドを送信して、遊技盤側の遊技状態に応じてランプ制御基板により遊技盤側の表示ランプを、音声制御基板によりスピーカ等の音声発生手段から発生する効果音を夫々制御するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の弾球遊技機では、各制御基板ケースの制御基板を電気配線で相互に接続しているが、各電気配線を覆うための保護対策を何等講じておらず、各制御基板ケース間で電気配線が露出している。このため弾球遊技機本体の前枠を開放したときに、複雑に錯綜する電気配線が露出して単に見栄えが悪いだけでなく、弾球遊技機本体の裏側の点検、或いは遊技盤の着脱等に際して、電気配線を引っ掛けて断線したり、コネクタが損傷する等という問題がある。
【0004】
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、電気配線を保護して見栄えを良くすると共に、電気配線側の断線、損傷等を未然に防止できる遊技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、遊技盤 の裏側に、該遊技盤 側が開放する中空状に構成され且つ該遊技盤 に装着された遊技部品 13 を裏側から覆う裏カバー 21 を装着し、該裏カバー 21 の後壁 29 に、前記遊技盤 側から後方に突出する前記遊技部品 13 と干渉しないように後方に張り出す突出部 30 と、該突出部 30 よりも低くなった部分とを設け、前記低くなった部分の裏側に、前記遊技盤 側の遊技動作を制御する主制御基板 34 が収納された主制御基板ケース 31 と、前記遊技動作に関連して所定の部位を制御する副制御基板 35,36 が収納された副制御基板ケース 32,33 とを着脱自在に装着し、前記突出部 30 及び前記各制御基板ケース 31 33 の後端を、前記遊技盤 から後方への突出量が略同一の略平坦状に構成し、前記主制御基板ケース 31 と前記副制御基板ケース 32,33 の対向部側に前記主制御基板 34 と前記副制御基板 35,36 とを接続する電気配線 37,38 を設け、該電気配線37,38 を覆う保護カバー53を所要部材30〜33に開閉及び/又は着脱自在に設けたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図7は本発明をパチンコ機等の弾球遊技機に採用した場合の第1実施形態を例示する。図1〜図3において、1 は弾球遊技機本体で、外枠2 と、この外枠2 に開閉自在に枢着された前枠3 を有する。前枠3 には、その窓孔に対応して遊技盤4 が裏側から着脱自在に装着され、また遊技盤4 の前側にガラス扉5 と前面板6 とが開閉自在に配置されている。
【0007】
前面板6 には、発射用の遊技球を貯留する上皿7 が装着されている。前枠3 の下部には、余剰球を貯留する下皿8 と、発射手段9 の発射ハンドル10とが夫々設けられている。
【0008】
遊技盤4 には、ガイドレール11が環状に装着されると共に、そのガイドレール11の内側の遊技領域12に液晶表示手段13、特別図柄始動手段14、可変入賞手段15、普通図柄始動手段16、普通入賞手段17等の複数個の遊技部品が配置されている。液晶表示手段13は主遊技部品を構成するもので、特別図柄を表示する特別図柄表示手段18を兼用し、また上部に普通図柄表示手段19が設けられている。
【0009】
前枠3 の裏側には、図3に示すように、遊技盤4 を裏側から押さえる裏機構板20が開閉自在に装着されている。裏機構板20には、遊技盤4 の裏側の裏カバー21が嵌合する開口部22が形成され、その上側に遊技球タンク23及びタンクレール24が、左右方向の一側に払い出し手段25が、下側に通路ユニット26が夫々設けられている。また裏機構板20の下部には、電源基板ケース27、払い出し制御基板ケース28が設けられている。
【0010】
遊技球タンク23は、遊技球補給系から補給された遊技球を貯留して、タンクレール24を経て払い出し手段25側へと供給するためのものである。払い出し手段25は、可変入賞手段15、普通入賞手段17等に遊技球が入賞したときの賞球払い出し指令、遊技者が自動球貸し機を貸し出し操作したときの球貸し出し指令等に応じて、遊技球タンク23からの遊技球を上皿7 側へと払い出すためのものである。
【0011】
裏カバー21は、遊技盤4 に装着された液晶表示手段13、可変入賞手段15等の遊技部品を裏側から覆うためのもので、遊技盤4 側が開放する中空状に構成され、遊技盤4 に着脱自在に装着されている。裏カバー21の後壁29には、遊技盤4 側から後方に突出する液晶表示手段13の後部側と干渉しないように、その略中央上部に突出部30が設けられている。突出部30は背面視形状が略四角形状であって、その前側に液晶表示手段13が収まるように後方に張り出す構造になっている。
【0012】
裏カバー21の後壁29は、図3及び図4に示すように、突出部30を除く他の部分、即ち突出部30の下側と左右両側が一段低くなっており、その突出部30を除く他の部分、即ち突出部30の下側に主制御基板ケース31が、突出部30の左右両側にランプ制御基板ケース32及び音声制御基板ケース33が夫々適宜手段を介して着脱自在に装着されている。
【0013】
突出部30及び各制御基板ケース31〜33は、上下、左右に互いに近接して配置されている。また突出部30及び各制御基板ケース31〜33の後端は略平坦状に構成され、遊技盤4 から後方への突出量が略同一となっている。従って、突出部30及び各制御基板ケース31〜33の後端は、図2に示すように略面一状である。
【0014】
主制御基板ケース31は左右方向に長い横長状であって、主として遊技盤4 側の遊技動作を制御する主制御基板34が収納され、図外の電気配線を介して遊技盤4 側の液晶表示手段13、特別図柄始動手段14、可変入賞手段15、その他の遊技部品に接続されている。
【0015】
ランプ制御基板ケース32及び音声制御基板ケース33は、上下方向に長い縦長状であって、そのランプ制御基板ケース32には、主制御基板34からのコマンドにより、遊技盤4 側、その他の箇所の各表示ランプを遊技盤4 側の遊技動作に関連して発光又は点滅制御するランプ制御基板35が収納されている。また音声制御基板ケース33には、主制御基板34からのコマンドにより、遊技盤4 側の遊技動作に関連してスピーカ等の音声発生手段から発生する効果音を制御する音声制御基板36が収納されている。
【0016】
なお、各制御基板34〜36には、CPU、RAM、ROM、その他の所定の電子部品が装着されている。各制御基板ケース31〜33、少なくとも主制御基板ケース31は、無色透明、着色透明、その他の適宜合成樹脂材料を使用するか、又は適宜透視窓を形成して、内部の制御基板を外側から透視できるようになっている。
【0017】
主制御基板ケース31とランプ制御基板ケース32、主制御基板ケース31と音声制御基板ケース33は、図3及び図4に示すように上下に近接して配置されており、その対向部側で主制御基板34とランプ制御基板35、主制御基板34と音声制御基板36が夫々電気配線37,38 で接続され、その各電気配線37,38 が開閉及び着脱自在な保護カバー53により裏側から覆われている。
【0018】
なお、電気配線37,38 による各制御基板34〜36の接続構造、保護カバー53による各電気配線37,38 の保護構造は、この実施形態ではランプ制御基板35側、音声制御基板36側とも略同じであるため、以下、ランプ制御基板35側について詳述し、音声制御基板36側についてはその説明を省略する。
【0019】
主制御基板ケース31及びランプ制御基板ケース32は、図5〜図7に示すように、所定の深さを有するケース本体39,40 と、このケース本体39,40 の開口側を塞ぐケース蓋体41,42 とを着脱自在に備え、ケース蓋体41,42 が後壁29側となるように裏カバー21に装着されている。そして、各制御基板ケース31,32 内には、ケース本体39,40 とケース蓋体41,42 との間に、ケース蓋体41,42 側に接近するように制御基板34,35 が着脱自在に介在されている。
【0020】
各ケース本体39,40 の対向部側には、制御基板34,35 に当接又は近接する近接壁43,44 を備えた凹部45,46 が形成され、その近接壁43,44 に、制御基板34,35 側の基板コネクタ47,48 が嵌合するコネクタ孔49,50 が制御基板34,35 の端縁に沿って形成されている。
【0021】
電気配線37,38 は、例えばフラットケーブル、複数本のリード線、その他のものによって構成され、両端に外部コネクタ51,52 を備え、その外部コネクタ51,52 が凹部45,46 側で基板コネクタ47,48 に着脱自在に接続されている。なお、電気配線37,38 は、例えば中間の屈曲部分がケース本体39,40 から後方に突出する程度の所定の余裕を持った長さである。
【0022】
保護カバー53は、図5〜図7に示すように、少なくとも電気配線37,38 を覆い得る大きさであって、略四角形状等の所定形状に構成され、左右方向の一端側の枢支手段54により裏カバー21と主制御基板ケース31とに跨がって開閉及び着脱自在に枢支されると共に、電気配線37,38 の保護位置で係止手段55によりランプ制御基板ケース32に着脱自在に係止されている。
【0023】
枢支手段54は上下方向に一対設けられ、保護カバー53側に一体に形成された枢軸56と、裏カバー21の突出部30と主制御基板ケース31とに枢軸56に対応して一体に形成された軸受け部57とを備え、その枢軸56が軸受け部57に上側から軸心方向に挿脱自在で且つ軸心廻りに回動自在に挿入されている。
【0024】
係止手段55は左右方向に一対設けられ、ランプ制御基板ケース32に形成された係止部58と、保護カバー53側に一体に形成された係止爪59とを備え、その係止爪59が係止部58に対して左右方向の内側から係脱自在に係合するようになっている。
【0025】
係止爪59は、保護カバー53から前側に突出すると共に、左右方向に弾性変形するように、その後部側が屈曲部60を介して保護カバー53に一体に設けられている。また保護カバー53には、各係止爪59の外側に指挿入孔61が形成され、保護カバー53の係止を解除する際に、この各指挿入孔61から指を挿入して各係止爪59を内側に弾性変形させるようになっている。
【0026】
なお、枢支手段54、係止手段55は1個でも良いし、2個以上の複数個でも良い。枢支手段54は、上下一対の軸受け部57を裏カバー21の突出部30側に設け、裏カバー21側のみで保護カバー53を枢支する構造でも良い。保護カバー53は、主制御基板ケース31及びランプ制御基板ケース32に枢支手段54を介して取り付けても良い。この場合、係止手段55は、主制御基板ケース31又はランプ制御基板ケース32に設けても良い。
【0027】
また保護カバー53は、主制御基板ケース31又はランプ制御基板ケース32に枢支手段54を介して取り付けても良い。この場合には、係止手段55は、枢支手段54と反対側のランプ制御基板ケース32又は主制御基板ケース31に設けることが望ましい。枢支手段54と係止手段55は、極力間隔をあけて配置することが望ましい。
【0028】
上記構成の弾球遊技機によれば、次のような利点がある。即ち、主制御基板ケース31の主制御基板34とランプ制御基板ケース32内のランプ制御基板35とを電気配線37,38 で接続し、主制御基板ケース31の主制御基板34と音声制御基板ケース33内の音声制御基板36とを電気配線37,38 を介して電気的に接続している。しかし、この各電気配線37,38 を裏側から覆う保護カバー53を設けているので、従来のように電気配線37,38 が裏側に露出することがなく、遊技盤4 の裏側の見栄えが向上すると共に、弾球遊技機本体1 の裏側の点検、或いは遊技盤4 の着脱等に際しても、電気配線37,38 を引っ掛けて断線したり、コネクタ47,48,51,52 が損傷する等という問題が生じ難くなり、容易に作業を行うことができる。
【0029】
また保護カバー53は枢支手段54を介して開閉及び着脱自在であり、電気配線37,38 の保護状態で係止手段55により係脱自在に係止しているので、ランプ制御基板ケース32、音声制御基板ケース33を着脱する場合には、保護カバー53を容易に開閉又は着脱できる。従って、保護カバー53で電気配線37,38 を保護する構造であるにも拘わらず、各部の点検等を行う際に保護カバー53が邪魔になることもなく、点検等を容易に行うことができる。
【0030】
保護カバー53を開放する場合には、各指挿入孔61に指を挿入して一対の係止爪59を内側に押圧すれば、係止爪59が内側へと弾性変形して容易に係止部58から離脱する。そして、指を挿入したままの状態で保護カバー53を後方側へと引けば、保護カバー53が枢支手段54の枢軸56廻りに後方へと回動し、図4に音声制御基板ケース33側の保護カバー53の開放状態を示すように、保護カバー53を容易に開放できる。
【0031】
保護カバー53を閉じる場合には、保護カバー53を枢支手段54の枢軸56廻りに逆方向に回動させた後、この保護カバー53を前方へと押圧すれば、一対の係止爪59が内側へと弾性変形して係止部58に係合し、これによって保護カバー53を電気配線37,38 の保護位置に容易且つ確実に固定できる。
【0032】
保護カバー53を着脱する場合には、保護カバー53を後方に開放した状態で、枢支手段54の枢軸56を軸受け部57に上下方向に挿脱すれば良い。従って、保護カバー53の着脱も容易にできる。
【0033】
枢支手段54は、裏カバー21の突出部30と、裏カバー21に装着された主制御基板ケース31とに設けているので、一対の枢支手段54間の間隔を確保でき、保護カバー53を安定良く枢支できる。しかも一方の枢支手段54が裏カバー21と一体の突出部30側にあるため、裏カバー21に着脱自在な主制御基板ケース31側に一対の枢支手段54を設ける場合に比較して、保護カバー53のガタツキ等を極力少なくできる。
【0034】
裏カバー21の略中央上部に突出部30を設けているため、遊技盤4 側の液晶表示手段13等の主遊技部品が、後方への突出量が大きい大型の場合にも、その主遊技部品を裏カバー21内に容易に収納できる。また裏カバー21の裏側で突出部30を除く部分に各制御基板ケース31〜33を配置しているので、裏カバー21の裏側に各制御基板ケース31〜33を効率的に配置でき、しかも裏カバー21の裏側に各制御基板ケース31〜33があるにも拘わらず、遊技盤4 から後方への突出量を小さくでき、全体をコンパクトにできる。また突出部30、制御基板ケース31〜33の遊技盤4 から後方への突出量を略同じにしているので、遊技盤4 の裏側が整然となり、また枢支手段54、保護カバー53の構造を簡単にできる。
【0035】
図8及び図9は本発明の第2の実施形態を例示し、保護カバー53に、電気配線37,38 が収まる配線処理部62を設けたものである。各制御基板ケース31,32 は、第1の実施形態とは略逆構造であって、ケース本体39,40 が裏カバー21側にあり、そのケース本体39,40 の裏側にケース蓋体41,42 が設けられている。ケース蓋体41,42 には、近接壁43,44 を有する凹部45,46 が形成され、このケース蓋体41,42 側から制御基板側の基板コネクタ47,48 に、電気配線37,38 側の外部コネクタ51,52 を着脱自在に接続する構造になっている。
【0036】
この場合には、外部コネクタ51,52 と保護カバー53との間隔が比較的小さくなるので、保護カバー53側の電気配線37,38 に対応する部分に、溝状、その他の凹入形状の配線処理部62を形成し、この配線処理部62内に電気配線37,38 が収まるようにすることが望ましい。これによって電気配線37,38 の無理な押圧を防止できると共に、電気配線37,38 の横方向への屈曲等を防止できる。
【0037】
図10は本発明の第3の実施形態を例示し、裏カバー21の裏側の上部に主制御基板ケース31を配置し、この主制御基板ケース31の下側にランプ制御基板ケース32と音声制御基板ケース33とを左右に配置し、その各電気配線37,38 を1枚の保護カバー53で覆うようにしたものである。
【0038】
裏カバー21の後壁29には、その上部側に突出部30があり、下部側の突出量が上部側よりも若干小さくなっている。裏カバー21の突出部30側に主制御基板ケース31が着脱自在に装着され、またその下側にランプ制御基板ケース32と音声制御基板ケース33とが着脱自在に装着されている。主制御基板ケース31は、ランプ制御基板ケース32、音声制御基板ケース33よりも前後方向の寸法が若干小さくなっており、各制御基板ケース31〜33の遊技盤4 から後方への突出量は、略同一になっている。
【0039】
保護カバー53は、各電気配線37,38 に対応する部分にカバー部63,64 を備えた横長状であって、一端側で上下一対の枢支手段54を介して主制御基板ケース31と音声制御基板ケース33とに開閉、着脱自在に枢支され、また他端側の係止手段55を介して主制御基板ケース31に係脱自在に係止されている。なお、枢支手段54、係止手段55の構造は、第1の実施形態と略同様である。
【0040】
この場合にも、第1の実施形態と略同様に、各電気配線37,38 を保護カバー53で保護でき、電気配線37,38 の損傷等を防止できる。また保護カバー53に、各電気配線37,38 に対応してカバー部63,64 を設け、1個の保護カバー53で複数箇所の電気配線37,38 を保護するため、保護カバー53の数が少なくなり、構造的に簡単になると共に、部品点数を削減できる。
【0041】
なお、ランプ制御基板ケース32と音声制御基板ケース33とを左右逆に配置し、下側の枢支手段54をランプ制御基板ケース32に設けても良い。また主制御基板ケース31を下側に、ランプ制御基板ケース32と音声制御基板ケース33とを上側に配置しても良い。要するに主制御基板ケース31が上下の何れかにあり、何等かの副制御基板ケース32,33 がその反対側に1個以上あれば良い。
【0042】
また裏カバー21の上部側を突出部30のみとし、その下側に主制御基板ケース31と1個又は複数個の副制御基板ケース32,33 とを左右に配置し、突出部30と主制御基板ケース31又は副制御基板ケース32,33 とに枢支手段54を介して保護カバー53を枢支しても良い。
【0043】
図11は本発明の第4の実施形態を例示し、保護カバー53を所要方向に摺動させて着脱自在に装着するようにしたものである。この実施形態では、主制御基板ケース31とランプ制御基板ケース32とに左右方向の摺動案内部65が設けられ、保護カバー53に、各摺動案内部65に摺動自在に係合する摺動係合部66が設けられている。なお、保護カバー53は、電気配線37,38 を保護する保護位置で係合爪67により係脱自在に固定されている。係合爪67は、主制御基板ケース31とランプ制御基板ケース32とに1個づつ設けられているが、何れか一方のみでも良い。
【0044】
この実施形態に例示するように、保護カバー53は所要方向に摺動させて開閉及び/又は着脱するようにしても良い。
【0045】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、保護カバー53は、第1の実施形態に例示の枢支手段54、係止手段55を利用する構造、第4の実施形態に例示の摺動構造の他、必要に応じて電気配線37,38 側を開閉できるものであれば、どのような構造、手段等を介して取り付けるようにしても良い。また係止手段55は、保護カバー53を電気配線37,38 の保護位置で係脱自在に係止できるものであれば良い。
【0046】
各実施形態では、副制御基板としてランプ制御基板35、音声制御基板36を例示し、副制御基板ケースとしてランプ制御基板ケース32、音声制御基板ケース33を例示しているが、これらに限定されるものではなく、他の制御基板、制御基板ケースでも同様に実施可能である。また遊技盤4 側の各制御基板ケース31〜33の他、裏機構板20側に装着される各種の制御基板ケース等においても同様に実施可能である。
【0047】
遊技盤4 の裏カバー21の裏側に各制御基板ケース31〜33を設ける場合、実施形態に例示のように必ずしも各制御基板ケース31〜33の後端側を略面一状に構成する必要はない。つまり、複数個の枢支手段54を介して保護カバー53を所要部材、例えば突出部30及び主制御基板ケース31に枢着する場合、その枢軸56の軸心が一致する構造であれば良く、各制御基板ケース31〜33毎に突出量が異なるようにしても良い。
【0048】
保護カバー53を枢着する所要部材は、裏カバー21、主制御基板ケース31等の他、制御基板ケース31〜33の近傍にある部材であれば、何であっても良い。しかし、構造的には、電気配線37,38 を介して接続された基板34〜36を収納する基板ケース31〜33の内、その少なくとも一方の基板ケース31を利用して保護カバー53を枢着することが望ましい。
【0049】
保護カバー53は、各実施形態では略平坦な平板状に構成しているが、電気配線37,38 の配置部位に応じて凹凸形状、屈曲形状等に構成しても良い。要するに保護カバー53は、電気配線37,38 を覆い得る構造であれば良い。
【0050】
また本発明はパチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種の弾球遊技機は勿論のこと、弾球遊技機以外の回動式遊技機等においても同様に実施可能である。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技盤 の裏側に、該遊技盤 側が開放する中空状に構成され且つ該遊技盤 に装着された遊技部品 13 を裏側から覆う裏カバー 21 を装着し、該裏カバー 21 の後壁 29 に、遊技盤 側から後方に突出する遊技部品 13 と干渉しないように後方に張り出す突出部 30 と、該突出部 30 よりも低くなった部分とを設け、低くなった部分の裏側に、遊技盤 側の遊技動作を制御する主制御基板 34 が収納された主制御基板ケース 31 と、遊技動作に関連して所定の部位を制御する副制御基板 35,36 が収納された副制御基板ケース 32,33 とを着脱自在に装着し、突出部 30 及び各制御基板ケース 31 33 の後端を、遊技盤 から後方への突出量が略同一の略平坦状に構成し、主制御基板ケース 31 と副制御基板ケース 32,33 の対向部側に主制御基板 34 と副制御基板 35,36 とを接続する電気配線 37,38 を設け、該電気配線37,38 を覆う保護カバー53を所要部材30〜33に開閉及び/又は着脱自在に設けているので、遊技盤 側の主遊技部品 13 に大形のものを採用できると共に、裏カバー 21 の突出部 30 、主制御基板ケース 31 3331 及び副制御基板ケース 31 33 の後方への突出量を小さくでき、しかも電気配線 37,38 を保護カバー 53 により確実に保護できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す弾球遊技機の正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す弾球遊技機の側面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す弾球遊技機の背面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示す裏カバー側の斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示す保護カバー部分の一部破断背面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示す保護カバー部分の縦断面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を示す保護カバー部分の横断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態を示す保護カバー部分の縦断面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態を示す保護カバー部分の横断面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態を示す保護カバー側の背面図である。
【図11】本発明の第4の実施形態を示す保護カバー部分の縦断面図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機本体
4 遊技盤
13 液晶表示手段(遊技部品)
21 裏カバー
29 後壁
30 突出部
31 主制御基板ケース
32 ランプ制御基板ケース
33 音声制御基板ケース
34 主制御基板
35 ランプ制御基板
36 音声制御基板
37,38 電気配線
53 保護カバー
55 係止手段
56 枢軸
57 軸受け部
58 係止部
59 係止爪
62 配線処理部

Claims (7)

  1. 遊技盤 (4) の裏側に、該遊技盤 (4) 側が開放する中空状に構成され且つ該遊技盤 (4) に装着された遊技部品 (13) を裏側から覆う裏カバー (21) を装着し、該裏カバー (21) の後壁 (29) に、前記遊技盤 (4) 側から後方に突出する前記遊技部品 (13) と干渉しないように後方に張り出す突出部 (30) と、該突出部 (30) よりも低くなった部分とを設け、前記低くなった部分の裏側に、前記遊技盤 (4) 側の遊技動作を制御する主制御基板 (34) が収納された主制御基板ケース (31) と、前記遊技動作に関連して所定の部位を制御する副制御基板 (35)(36) が収納された副制御基板ケース (32)(33) とを着脱自在に装着し、前記突出部 (30) 及び前記各制御基板ケース (31) (33) の後端を、前記遊技盤 (4) から後方への突出量が略同一の略平坦状に構成し、前記主制御基板ケース (31) と前記副制御基板ケース (32)(33) の対向部側に前記主制御基板 (34) と前記副制御基板 (35)(36) とを接続する電気配線 (37)(38) を設け、該電気配線(37)(38)を覆う保護カバー(53)を所要部材(30)〜(33)に開閉及び/又は着脱自在に設けたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記電気配線(37)(38)を介して接続された前記基板(34)〜(36)を収納する前記基板ケース(31)〜(33)の少なくとも一方の基板ケース(31)に、前記保護カバー(53)を開閉自在に枢着すると共に、該保護カバー(53)を前記電気配線(37)(38)の保護位置に係脱自在に係止する係止手段(55)を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記係止手段(55)は、前記基板ケース(31)〜(33)と前記保護カバー(53)との一方に一体に形成された係止部(58)と、他方に一体に形成され且つ前記係止部(58)に対して係脱自在に係合する係止爪(59)とを備え、前記係止爪(59)を前記保護カバー(53)側から係脱操作可能に構成したことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記保護カバー(53)の一端側に枢軸(56)を一体に形成し、前記所要部材(30)〜(33)に、前記枢軸(56)がその軸心方向に挿脱自在で且つ軸心廻りに回動自在に挿入される軸受け部(57)を一体に形成したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の遊技機。
  5. 前記電気配線(37)(38)が収まる配線処理部(62)を前記保護カバー(53)に一体に形成したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の遊技機。
  6. 前記後壁 (29) の略中央上部に前記突出部 (30) を設け、該突出部 (30) の下側に前記主制御基板ケース (31) を、該突出部 (30) の左右両側に前記副制御基板ケース (32)(33) を夫々配置したことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の遊技機。
  7. 前記保護カバー (53) を開閉方向に摺動自在に設けたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の遊技機。
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