JP3592918B2 - 化粧料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は皮膚美白効果に優れ、日焼け等によるしみ及びそばかすを予防及び治療することのできる化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
皮膚のしみ及びそばかすは、一般には日光からの紫外線暴露による刺激やホルモンの異常又は遺伝的要素等が原因となって色素細胞(メラノサイト)が活性化された結果、色素細胞で合成されたメラニン色素が皮膚内に異常沈着して発生するものと考えられている。
【0003】
従来、このようなしみ及びそばかすに対する予防又は治療の方法として、L−アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン誘導体、コウジ酸及びその誘導体、胎盤抽出物等のメラニン抑制剤等が用いられているが、これらの物質は単独で使用した場合、メラニン生成抑制効果が弱く、化粧品等に配合した場合、充分な美白効果を発見できないものが多かった。
【0004】
従って本発明は、皮膚の美白効果に優れ、しみ及びそばかすを有効に予防及び治療することのできる化粧料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような実情に鑑み、本発明者らは皮膚におけるメラニン生成のメカニズムの検討及び皮膚に対して悪影響を及ぼすことのない素材の探索をした結果、特定の植物抽出物と特定のクロモン誘導体とを組み合わせて用いれば、相乗的に美白効果が増強され、しみ及びそばかすを有効に予防及び治療することができることを見出し、本発明を完成した。
【0006】
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)及び(D):
(A)カミツレ抽出物、
(B)次の一般式(1)
【0007】
【化3】
【0008】
〔式中、R1は炭素数4〜9の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を、R2は水素原子、ヒドロキシ基又はメトキシ基を示す〕
で表されるクロモン誘導体、
(D)一般式(2)
【化3】
〔式中、R 3 は水酸基が置換していてもよい炭素数1〜40の直鎖、分岐鎖若しくは環状の炭化水素基又は炭素数1〜5のヘテロ原子を有する炭化水素基を示し、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 及びR 8 は、同一又は異なって、水素原子又は水酸基が置換していてもよい炭素数1〜20の炭化水素基を示し、Xは−O−又は−CO−O−(但し、カルボニル基はR 3 と結合する)を示す〕
で表されるアミン誘導体又はその酸付加塩
を含有する化粧料を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に用いる成分(A)は、カミツレ、茶、丁字、甘草、批把、橙皮、高麗人参、芍薬、山査子、麦門冬、生姜、松笠、桑白皮、厚朴、インチンコウ、阿仙薬、黄ゴン、アロエ、アルテア、シモツケ、オランダガラシ、キナ、コンフリー、ローズマリー及びロートの抽出物から選ばれる1種又は2種以上の植物抽出物である。このうちカミツレ、茶、芍薬、生姜、アルテア、オランダガラシ、ローズマリー及びロートの抽出物から選ばれる1種又は2種以上であることが好ましく、カミツレ抽出物を含むものであることが特に好ましい。
【0010】
カミツレ抽出物は、例えばカミツレの花弁部を水若しくはメタノール、エタノール、プロパノール、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、酢酸エチルエステル等の親水性有機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出することにより抽出液として得ることができる。さらに、ヒマシ油、パーシック油、流動パラフィン、大豆油、高級アルコールと脂肪酸のエステル油、低級脂肪酸トリグリセリド、ヒマワリ油、オリーブ油、シリコーン油、フッ素油、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、スクワラン、椿油、綿実油、オレイルアルコール、ラノリン等の親油性有機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出することによっても得ることができる。
【0011】
またカミツレ抽出物以外の上記植物抽出物は、例えば当該植物の葉、根、茎、樹木、花等を水若しくはメタノール、エタノール、プロパノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の親水性有機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出することにより抽出液として得ることができ、また当該抽出液を乾燥して乾燥粉末の形態で得ることもできる。さらに、ヒマシ油、パーシック油、流動パラフィン、大豆油、ミリスチン酸イソプロピル、低級脂肪酸トリグリセリド、中級脂肪酸トリグリセリド、ヒマワリ油、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、スクワラン等の親油性有機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出することによっても得ることができる。
【0012】
本発明の化粧料中の、かかる成分(A)の含有量は、美白効果及び保存安定性の点から、化粧料全量中に固形分換算で0.00001〜5重量%であることが好ましく、製品の安定性等の点から特に0.0005〜3重量%、さらに特に0.001〜3重量%であることが好ましい。
【0013】
一般式(1)中、R1は炭素数4〜9の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、R2は水素原子、ヒドロキシ基又はメトキシ基である。一般式(1)で表される成分(B)としては、具体的には、例えば2−ブチルクロモン、2−ペンチルクロモン、2−ヘプチルクロモン、2−ノニルクロモン、2−(1−エチルペンチル)クロモン、2−ブチル−7−メトキシクロモン、2−ペンチル−7−メトキシクロモン、2−ヘプチル−7−メトキシクロモン、2−ノニル−7−メトキシクロモン、2−(1−エチルペンチル)−7−メトキシクロモン、7−ヒドロキシ−2−ブチルクロモン、7−ヒドロキシ−2−ペンチルクロモン、7−ヒドロキシ−2−ヘプチルクロモン、7−ヒドロキシ−2−ノニルクロモン、7−ヒドロキシ−2−(1−エチルペンチル)クロモン等が好ましいものとして挙げられる。
これらの化合物を1種又は2種以上混合して用いることもできる。
【0014】
本発明の化粧料中のかかる成分(B)の含有量は、0.01〜50重量%が好ましく、0.1〜20重量%がより好ましく、さらに0.1〜5重量%であることが、十分な美白効果が得られ、かつ使用感も良好となるため特に好ましい。
【0015】
また、本発明の化粧料には、さらに成分(C)である美白剤、例えばL−アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン誘導体、コウジ酸及びその誘導体、胎盤抽出物、エラブ酸及びその誘導体を配合することにより、美白効果をさらに高めることができる。
【0016】
これらのうち、アスコルビン酸及びその誘導体としては、特に限定されるものではなく、例えばL−アスコルビン酸リン酸エステルの1価金属塩であるL−アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩、L−アスコルビン酸リン酸エステルカリウム塩、2価金属塩であるL−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、L−アスコルビン酸リン酸エステルカルシウム塩、3価金属塩であるL−アスコルビン酸リン酸エステルアルミニウム塩、またL−アスコルビン酸硫酸エステルの1価金属塩であるL−アスコルビン酸硫酸エステルナトリウム塩、L−アスコルビン酸硫酸エステルカリウム塩、2価金属塩であるL−アスコルビン酸硫酸エステルカリウムマグネシウム塩、L−アスコルビン酸硫酸エステルカルシウム塩、3価金属塩であるL−アスコルビン酸硫酸エステルアルミニウム塩、L−アスコルビン酸の1価金属塩であるL−アスコルビン酸ナトリウム塩、L−アスコルビン酸カリウム塩、2価金属塩であるL−アスコルビン酸マグネシウム塩、L−アスコルビン酸カルシウム塩、3価金属塩であるL−アスコルビン酸アルミニウム塩等が好ましいものとして挙げることができる。
【0017】
また、ハイドロキノン誘導体としては特に限定されるものではなく、例えばハイドロキノンと糖の縮合物、ハイドロキノンに炭素数1〜4のアルキル基を一つ導入したアルキルハイドロキノンと糖の縮合物等が挙げられ、これらのうち好ましいものとしては例えばアルブチン等を挙げることができる。
また、コウジ酸及びその誘導体としては特に限定されるものではなく、例えばコウジ酸、コウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸モノステアレート、コウジ酸モノシンナモエート、コウジ酸モノベンゾエート等のモノエステル、コウジ酸ジブチレート、コウジ酸ジパルミテート、コウジ酸ジステアレート、コウジ酸ジオレエート等のジエステル等を好ましいものとして挙げることができる。
また、胎盤抽出物としては水溶性プラセンタエキスとして一般に市販され化粧品原料として使用されているものを用いることができ、例えば牛や豚又はヒト等の哺乳動物の胎盤を洗浄、除血、破砕、凍結等の工程を経て、水溶性成分を抽出した後、さらに不純物を除去して得られるものを挙げることができる。
また、エラグ酸及びその誘導体としては、例えばエラグ酸化合物又はそのアルカリ金属塩などが好ましいものとして挙げることができる(特願昭63−70396号公報参照)。これらの美白剤を1種又は2種以上用いることができるが、特にアスコルビン酸及びその誘導体又は胎盤抽出物を用いることが好ましい。
【0018】
本発明の化粧料中の、これらの美白剤の含有量は、美白効果、乳化安定性及び使用感の点から、0.01〜30重量%であることが好ましく、特に0.01〜10重量%、さらに特に0.01〜5重量%であることが、十分な美白効果が得られると共に、使用感及び安定性により優れるため好ましい。
【0019】
本発明においては、さらに成分(D)であるアミン誘導体またはその酸付加塩を含有することが、メラニン生成抑制効果を高めるため好ましい。
【0020】
一般式(2)中、R3 で示される炭素数1〜40の直鎖、分岐鎖若しくは環状の炭化水素基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基、ヘンエイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコシル基、ペンタコシル基、ヘキサコシル基、ヘプタコシル基、オクタコシル基、ノナコシル基、トリアコンチル基、ヘントリアコンチル基、ドトリアコンチル基、トリトリアコンチル基、テトラトリアコンチル基、ペンタトリアコンチル基、ヘキサトリアコンチル基、ヘプタトリアコンチル基、オクタトリアコンチル基、ノナトリアコンチル基、テトラコンチル基、メチル分岐イソステアリル基、2−エチルヘキシル基、2−ヘプチルウンデシル基、5,7,7−トリメチル−2−(1,3,3−トリメチルプチル)−オクチル基、イソプロピル基等のアルキル基;ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、9−オクタデセニル基、9,12−オクタデカジエニル基等のアルケニル基等;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の脂環式炭化水素基;フェニル基、ナフチル基、トリル基、キシリル基、ベンジル基等の芳香族炭化水素基;コレステリル基等の炭化水素基が挙げられる。このうち、炭素数1〜36のアルキル基がより好ましい。
【0021】
これら炭化水素基には水酸基が置換していてもよく、このようなものとしては、例えばヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシヘキシル基、2,3−ジヒドロキシプロピル基、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−3−ヒドロキシプロピル基等が挙げられる。
【0022】
R3 で示される炭素数1〜5のヘテロ原子を有する炭化水素基のヘテロ原子としては、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、リン原子、フッ素原子等が挙げられ、これを有する炭化水素基としてはグリコシル基、カルボキシメチル基、アミノカルボニルメチル基、1−(N,N−ジメチルアミノ)エチル基等が挙げられる。
【0023】
R4 、R5 、R6 、R7 及びR8 で示される炭素数1〜20の炭化水素基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基、メチル分岐イソステアリル基、2−エチルヘキシル、2−ヘプチルウンデシル基、5,7,7−トリメチル−2−(1,3,3−トリメチルブチル)−オクチル基、イソプロピル基等のアルキル基;ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、9−オクタデセニル基、9,12−オクタデカジエニル基等のアルケニル基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の脂環式炭化水素基;フェニル基、ナフチル基、トリル基、キシリル基、ベンジル基等の芳香族炭化水素基等の炭化水素基が挙げられる。
【0024】
これら炭化水素基には1又は2以上の水酸基が置換していてもよく、このようなものとしては、例えばヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、1,2−ジヒドロキシエチル基、1,2,3−トリヒドロキシプロピル基、1,2,3−トリヒドロキシブチル基、1,2,3,4−テトラヒドロキシブチル基、1,2,3,4−テトラヒドロキシペンチル基、1,2,3,4,5−ペンタヒドロキシペンチル基等が挙げられる。
【0025】
一般式(2)で表されるアミン誘導体の酸付加塩としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸塩又はコハク酸、フマル酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、乳酸、グリコール酸、クエン酸、酒石酸、安息香酸等の有機酸塩が挙げられる。
【0026】
一般式(2)で表されるアミン誘導体としては、特に1−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−3−イソステアリルオキシ−2−プロパノール、1−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−3−(12−ヒドロキシステアリルオキシ)−2−プロパノール、1−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−3−メチルオキシ−2−プロパノールが好ましい。
【0027】
本発明において成分(D)のアミン誘導体及びその酸付加塩は1種を単独で又は2種以上を組み合せて用いることができる。本発明の化粧料中の成分(D)の含有量は、特に制限されるものではないが、美白効果の点から0.001〜10重量%であることが好ましく、特に0.001〜2重量%、さらに特に0.005〜2重量%であることが、十分な美白効果が得られかつ保存安定性も良好となるため好ましい。
【0028】
また本発明の化粧料には、さらに(E)紫外線吸収剤及び紫外線散乱剤から選ばれる1種又は2種以上を配合すると、日焼けによるメラニン生成を防ぐことができるので好ましい。
かかる紫外線吸収剤及び紫外線散乱剤としては、特に限定されず、通常用いられる紫外線散乱剤、油溶性紫外線吸収剤、水溶性紫外線吸収剤のいずれをも好適に使用することができる。
【0029】
これらのうち、紫外線散乱剤としては、例えば酸化チタン、微粒子酸化チタン(特開昭57−67681号公報)、酸化亜鉛、微細亜鉛華(特開昭62−228006号公報)、薄片状酸化亜鉛(特開平1−175921号公報)、酸化鉄、微粒子酸化鉄、酸化セリウム、酸化ジルコニウム等が挙げられ、これらはシリコーン、金属石鹸、N−アシルグルタミン酸、パーフルオロアルキルリン酸エステル等で表面処理したものであってもよい。これらの形状、大きさ、形態は特に限定されず、ゾルなどの形態で使用してもよい。
【0030】
また、油溶性紫外線吸収剤としては、安息香酸系のものとして、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと称す)、グリセリルPABA、エチルジヒドロキシプロピルPABA、N−エトキシレートPABAエチルエステル、N−ジメチルPABAエチルエステル、N−ジメチルPABAブチルエステル、N−ジメチルPABAアミルエステル、オクチルジメチルPABA等が;アントラニリック酸系のものとして、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等が;サリチル酸系のものとして、アミルサリチレート、メンチルサリチレート、ホモメンチルサリチレート、オクチルサリチレート、フェニルサリチレート、ベンジルサリチレート、p−イソプロパノールフェニルサリチレート等が;桂皮酸系のものとして、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイルジパラメトキシシンナメート等が;ベンゾフェノン系のものとして、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4′−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4′−フェニルベンゾフェノン−2−カルボキシサート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等が;その他のものとして、3−(4′−メチルベンジリデン)−dl−カンファー、3−ベンジリデン−dl−カンファー、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5−メチクルペゾキサゾール、2,2′−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4′−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボニリデン)−3−ペンタン−2−オン、特開平2−212579号公報記載のベンゼン ビス−1,3−ジケトン誘導体、特開平3−220153号公報記載のベンゾイルピナコロン誘導体等が挙げられる。
【0031】
水溶性の紫外線吸収剤としては、ジエタノールアミンp−メトキシシンナメート、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、テトラヒドロキシベンゾフェノン、メチルヘルペリジン、3−ヒドロキシ−4−メトキシ桂皮酸ナトリウム、フェルラ酸ナトリウム、ウロカニン酸等や、セイヨウノコギリソウ、アロエ、ビロウドアオイ、ゴボウ、サルビア等の動植物のエキスで紫外線吸収作用をもつもの等が挙げられる。
【0032】
これらの成分(E)のうち、特に酸化亜鉛、酸化チタン、微粒子酸化チタン、微細亜鉛華、薄片状酸化亜鉛、微粒子酸化鉄、オクチルジメチルPABA、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート、4−メトキシ−4′−t−ブチルジベンゾイルメタン、1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,4−ジメチル−1,3−ペンタンジオンが好ましい。本発明の化粧料中の成分(E)の含有量は、0.01〜30重量%、特に0.1〜30重量%、さらに特に0.1〜20重量%であることが好ましい。
【0033】
本発明の化粧料においては前記成分の他に、化粧品一般に用いられている各種成分、すなわち、水性成分、粉末成分、界面活性剤、保湿成分、増粘剤、油剤、pH調整剤、香料、防腐剤、抗酸化剤などを本発明の効果を損なわない範囲内で配合することができる。
【0034】
ここで水性成分としては、エデト酸2ナトリウム、エタノールなどが;粉末成分としてはタルク、セリサイト、マイカ、カオリン、シリカ、ベントナイト、バーミキュライト、雲母、雲母チタン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、ベンガラ、酸化鉄、群青などが;界面活性剤としてはポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤が挙げられる。
【0035】
保湿成分としてはソルビトール、キシリトール、グリセリン、マルチトール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、ポリオキシプロピレン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールなどが;増粘剤としてはカルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、カラギーナン、ゼラチンなどの水溶性高分子や塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの電解質などが;油剤としては流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラン、ミツロウ、カルナウバロウ、オリーブ油、ラノリン、高級アルコールと脂肪酸の合成エステル油、シリコーン油などが;pH調整剤としては乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウムなどが挙げられる。抗酸化剤としてはブチルヒドロキシトルエン、亜硫酸水素ナトリウムなどが挙げられる。防腐剤としては尿素、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
【0036】
本発明の化粧料の製造方法はその形態によって異なるが、通常、前記成分を必要に応じて加熱して混合すればよい。また、本発明化粧料の形態としてはクリーム、乳液、美容液、水性軟膏、油性軟膏、ローション、パックなどが挙げられる。
【0037】
【実施例】
次に実施例、試験例により本発明を説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
【0038】
実施例1〜9及び比較例1〜5
表1の配合組成に従って、表2、表3及び表4の組成で本発明品あるいは比較品を調製した。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】
試験例1
(UV−B誘導色素斑に対する美白効果試験)
被験者10名の上腕内側部に、UVB領域の紫外線を最小紅斑量(MED)の2倍量を1日1回2日間にわたり照射し、誘導した色素斑に1日2回、1ケ月間被験部位に上記で得られた各本発明品又は比較品を連続塗布し、色素斑消退量を調べた。評価は、色差計により測定を行い、得られたマンセル値からL* 値を算出し、サンプル塗布部のΔL* (経時変化)からサンプル未塗布部のΔL1*(経時変化)を差し引いた値(ΔΔL*)により行った。ΔΔL* は以下の式にて表される。
【0044】
【数1】
ΔΔL* =(L* 1−L* 0)−(L′* 1−L′* 0)
L* 0;塗布前の試料塗布被験部位
L′* 0;塗布前の試料未塗布被験部位
L* 1;連続塗布1ケ月後の試料塗布被験部位
L′* 1;連続塗布1ケ月後の試料未塗布被験部位
【0045】
評価は被験者10名の評価点(表5)の平均値で示した。結果を表6に示す。
【0046】
【表5】
【0047】
【表6】
【0048】
表6より本発明品は、すべての比較品より優れた美白効果を有することが確認された。
【0049】
実施例10(クリーム)
表7の油相成分(A)を80℃まで加熱溶解したものに、攪拌しながら加熱した水相成分(B)を加えて乳化した後、攪拌しながら室温まで冷却して化粧用クリームを得た。このクリームは優れた美白効果を有していた。
【0050】
【表7】
【0051】
実施例11(乳液)
表8の油相成分を80℃まで加熱溶解したものに、攪拌しながら加熱した水相成分を加えて乳化した後、攪拌しながら室温まで冷却して乳液を得た。この乳液は優れた美白効果を有していた。
【0052】
【表8】
【0053】
実施例12(美容液)
表9の油相成分を80℃まで加熱溶解したものに、攪拌しながら加熱した水相成分を加えて乳化した後、攪拌しながら室温まで冷却して美容液を得た。この美容液は優れた美白効果を有していた。
【0054】
【表9】
【0055】
実施例13(ローション)
表10の油相成分を80℃まで加熱溶解したものに、攪拌しながら加熱した水相成分を加えて乳化した後、攪拌しながら室温まで冷却してローションを得た。このローションは優れた美白効果を有していた。
【0056】
【表10】
【0057】
実施例14(パック)
表11の油相成分を80℃まで加熱溶解したものに、攪拌しながら加熱した水相成分を加えて乳化した後、攪拌しながら室温まで冷却してパックを得た。このパックは優れた美白効果を有していた。
【0058】
【表11】
【0059】
【発明の効果】
本発明の化粧料は、美白効果に優れており、かつ安全性及び安定性も良好である。
Claims (6)
- 次の成分(A)、(B)及び(D):
(A)カミツレ抽出物、
(B)次の一般式(1)
で表されるクロモン誘導体、
(D)一般式(2)
で表されるアミン誘導体又はその酸付加塩
を含有することを特徴とする化粧料。 - さらに成分(C):L−アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン誘導体、コウジ酸及びその誘導体、胎盤抽出物並びにエラグ酸及びその誘導体から選ばれる1種又は2種以上の美白剤を含有する請求項1記載の化粧料。
- 成分(B)が、2−ブチルクロモン、2−ペンチルクロモン、2−ヘプチルクロモン、2−ノニルクロモン、2−(1−エチルペンチル)クロモン、2−ブチル−7−メトキシクロモン、2−ペンチル−7−メトキシクロモン、2−ヘプチル−7−メトキシクロモン、2−ノニル−7−メトキシクロモン、2−(1−エチルペンチル)−7−メトキシクロモン、7−ヒドロキシ−2−ブチルクロモン、7−ヒドロキシ−2−ペンチルクロモン、7−ヒドロキシ−2−ヘプチルクロモン、7−ヒドロキシ−2−ノニルクロモン及び7−ヒドロキシ−2−(1−エチルペンチル)クロモンから選ばれるものである請求項1又は2記載の化粧料。
- さらに、成分(E)、紫外線吸収剤及び紫外線散乱剤から選ばれる1種又は2種以上を含有する請求項1〜3のいずれか1項記載の化粧料。
- 成分(A)を0.00001〜5重量%(固形分換算)含有する請求項1〜4のいずれか1項記載の化粧料。
- 成分(C)を0.01〜30重量%含有する請求項2〜5のいずれか1項記載の化粧料。
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