JP3591107B2 - 電源降圧回路及び半導体装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源電圧を降圧する電源降圧回路、及び、電源降圧回路を搭載してなる半導体装置に関する。
【0002】
近年、半導体装置においては、プロセス技術の進歩により、トランジスタの耐圧が5Vに満たなくなるほどの微細化が可能となっており、さらなる高集積化・低消費電力化が進められている。
【0003】
しかし、半導体装置を使用するシステムとして、電源電圧を5Vとするシステムが存在しており、このようなシステムに、トランジスタの耐圧が5Vに満たない半導体装置を使用する場合には、電源降圧回路を使用し、5Vの電源電圧を、例えば、3Vに降圧して、内部回路を動作させる必要がある。
【0004】
【従来の技術】
図14は、従来の電源降圧回路の一例を備える従来の半導体装置の要部を示す回路図である。
【0005】
図14中、1は5Vの外部電源電圧VPPが入力される電源電圧入力端子、2は電源電圧入力端子1に入力される外部電源電圧VPPを3Vに降圧する従来の電源降圧回路の一例、3は電源降圧回路2から出力される降圧電圧VOUTを電源電圧として動作する電源降圧回路2の負荷回路である。
【0006】
また、電源降圧回路2において、4は外部電源電圧VPPを降圧して負荷回路3を駆動する降圧用トランジスタをなすpMOSトランジスタ、5、6は降圧電圧VOUTの電圧値を検出する分圧回路を構成する抵抗であり、これら抵抗5、6の抵抗比により降圧電圧VOUTの値が決定される。
【0007】
また、7は1.24Vの参照電圧VREFを発生する参照電圧発生回路、8はpMOSトランジスタ4のゲート電圧を制御する制御回路をなすオペアンプである。
【0008】
このオペアンプ8は、反転入力端子を参照電圧発生回路7の出力端に接続され、非反転入力端子を抵抗5、6からなる分圧回路の出力端であるノードN1に接続され、出力端をpMOSトランジスタ4のゲートに接続されている。
【0009】
この電源降圧回路2は、オペアンプ8において、参照電圧VREFと、ノードN1の電圧を比較して、降圧電圧VOUTとして3Vを安定的に得られるような電圧をpMOSトランジスタ4のゲートに供給して降圧電圧VOUTをフィードバック制御するというものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
この半導体装置においては、スタンバイ・モード時、即ち、負荷回路3が完全に動作停止状態となった場合においても、電源降圧回路2はアクティブ・モード時と同様に動作し、参照電圧発生回路7及びオペアンプ8が電力を消費してしまい、これが低消費電力化の妨げとなっていた。
【0011】
ここに、スタンバイ・モード時、参照電圧発生回路7及びオペアンプ8を非活性状態とし、これらに電源電流が流れないようにする場合には、無駄な電力消費を削減することができるが、単純に、このようにする場合には、負荷回路3に対して降圧電圧VOUTを供給することができず、負荷回路3におけるデータ保持動作を確保することができなくなるという問題点がある。
【0012】
また、この半導体装置においては、アクティブ・モード時、負荷回路3に電流が流れない状態になると、pMOSトランジスタ4がオフ状態に近い状態となり、pMOSトランジスタ4から流れ出る電流が少なくなるため、その後、負荷回路3に電流が流れ始めると、その瞬間、降圧電圧VOUTにリップルが発生し、負荷回路3が誤動作を起こしてしまう場合があるという問題点があった。
【0013】
また、従来、pMOSトランジスタ4は、チップ面上、1カ所に形成されていたため、負荷回路3に流れる電流が多い場合、pMOSトランジスタ4の発熱によりpMOSトランジスタ4におけるジャンクション温度が上昇し、このジャンクション温度の勾配により負荷回路3のトランジスタの特性が場所により異なるようになり、これによって、負荷回路3においてレーシングが起こり、誤動作が発生してしまう場合があるという問題点もあった。
【0014】
本発明は、かかる点に鑑み、負荷回路がスタンバイ・モード時の場合、負荷回路に降圧電圧を供給して、負荷回路におけるデータ保持動作を確保し、しかも、消費電力を低減し、低消費電力化を図ることができるようにした電源降圧回路を提供することを第1の目的とする。
【0015】
また、本発明は、負荷回路がアクティブ・モード時の場合において、負荷回路に電流が流れない状態になった後、負荷回路に電流が流れ始める場合、降圧電圧にリップルが発生しないようにし、降圧電圧にリップルが発生することによる負荷回路の誤動作を防止することができるようにした電源降圧回路を提供することを第2の目的とする。
【0016】
また、本発明は、負荷回路がアクティブ・モード時の場合において、負荷回路に電流が流れない状態になった後、負荷回路に電流が流れ始める場合、降圧電圧にリップルが発生しないようにし、降圧電圧にリップルが発生することによる負荷回路の誤動作を防止することができると共に、負荷回路がスタンバイ・モード時の場合、負荷回路に降圧電圧を供給して、負荷回路におけるデータ保持動作を確保し、しかも、消費電力を低減し、低消費電力化を図ることができるようにした電源降圧回路を提供することを第3の目的とする。
【0017】
また、本発明は、電源降圧回路と負荷回路とを同一チップに形成してなる半導体装置であって、電源降圧回路を構成する降圧用トランジスタの発熱により発生するジャンクション温度の勾配を小さくし、負荷回路のトランジスタの特性が場所により異ならないようにし、負荷回路においてジャンクション温度の勾配によるレーシングが発生しないようにし、レーシングによる負荷回路の誤動作を避けることができるようにした半導体装置を提供することを第4の目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1、第2、第3の電源降圧回路と、第1、第2、第3、第4の半導体装置を含むものである。
【0019】
本発明の第1の電源降圧回路は、入力端に第1の電源電圧が入力され、第1の電源電圧を降圧した降圧電圧を供給すべき負荷回路がアクティブ・モード時の場合、出力端に降圧電圧を出力し、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合には、オフ状態となるように制御端の電圧を制御されるトランジスタと、入力端を前記トランジスタの出力端に接続した第1の分圧回路と、制御回路と、抵抗素子とを備えて構成されるものである。
【0020】
前記制御回路は、前記負荷回路がアクティブ・モード時の場合、参照電圧と第1の分圧回路の出力端の電圧とを比較し、その比較結果に基づいて前記トランジスタの制御端の電圧を制御して降圧電圧をフィードバック制御し、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合には、降圧電圧のフィードバック制御動作を停止し、前記トランジスタをオフ状態とするように前記トランジスタの制御端の電圧を制御するものである。
【0021】
また、前記抵抗素子は、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合、第1の分圧回路とともに第1の電源電圧を分圧する第2の分圧回路を構成し、前記負荷回路に降圧電圧を供給するものである。
【0022】
本発明の第1の電源降圧回路においては、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合、前記制御回路におけるフィードバック制御動作は停止され、フィードバック制御動作を行うに必要な電力が削減される。
【0023】
そして、この場合、前記トランジスタはオフ状態とされるが、第2の分圧回路によって生成される降圧電圧が前記負荷回路に対して供給され、前記負荷回路でリークされる電流が補充されるので、前記負荷回路におけるデータ保持動作が確保される。
【0024】
また、本発明の第2の電源降圧回路は、入力端に第1の電源電圧が入力され、出力端に第1の電源電圧を降圧した降圧電圧を出力するトランジスタと、入力端を前記トランジスタの出力端に接続した分圧回路と、制御回路と、電流パス手段とを備えて構成されるものである。
【0025】
前記制御回路は、参照電圧と前記分圧回路の出力端の電圧とを比較し、その比較結果に基づいて前記トランジスタの制御端の電圧を制御して降圧電圧をフィードバック制御するものである。
【0026】
また、前記電流パス手段は、入力端を前記トランジスタの出力端に接続し、出力端を第1の電源電圧よりも低電圧の第2の電源電圧が入力される電源入力端に接続し、降圧電圧を供給すべき負荷回路がアクティブ・モード時の場合において、前記負荷回路に流れる電源電流が少なくなると、前記電源入力端側にパスさせる電流を増加させるように前記電源入力端側に電流をパスさせるものである。
【0027】
本発明の第2の電源降圧回路においては、前記負荷回路がアクティブ・モード時の場合において、前記負荷回路に流れる電源電流が少なくなると、前記電流パス手段は、前記電源入力端側にパスさせる電流を増加させる。
【0028】
この結果、前記負荷回路がアクティブ・モード時の場合において、前記負荷回路に電流が流れない状態になった場合においても、前記トランジスタがオフ状態に近い状態とならないようにでき、前記負荷回路に電流が流れない状態になった後、前記負荷回路に電流が流れ始める場合、降圧電圧にリップルが発生することを防止することができる。
【0029】
また、本発明の第3の電源降圧回路は、入力端に第1の電源電圧が入力され、第1の電源電圧を降圧した降圧電圧を供給すべき負荷回路がアクティブ・モード時の場合、出力端に降圧電圧を出力し、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合には、オフ状態となるように制御端の電圧を制御される第1のトランジスタと、入力端を前記トランジスタの出力端に接続した第1の分圧回路と、第1の制御回路と、電流パス手段と、第2の制御回路と、抵抗素子とを備えて構成されるものである。
【0030】
第1の制御回路は、前記負荷回路がアクティブ・モード時の場合、参照電圧と第1の分圧回路の出力端の電圧とを比較し、その比較結果に基づいて前記トランジスタの制御端の電圧を制御して降圧電圧をフィードバック制御し、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合には、降圧電圧のフィードバック制御動作を停止し、前記トランジスタをオフ状態とするように前記トランジスタの制御端の電圧を制御するものである。
【0031】
また、前記電流パス手段は、入力端を前記トランジスタの出力端に接続し、出力端を第1の電源電圧よりも低電圧の第2の電源電圧が入力される電源入力端に接続したものである。
【0032】
また、第2の制御回路は、前記負荷回路がアクティブ・モード時の場合おいて、前記負荷回路に流れる電源電流が少なくなると、前記電源入力端側にパスさせる電流が増加するように前記電源入力端側に電流をパスさせ、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合には、前記電流入力端側に電流をパスさせないように前記電流パス手段を制御するものである。
【0033】
また、前記抵抗素子は、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合、第1の分圧回路とともに第1の電源電圧を分圧する第2の分圧回路を構成し、前記負荷回路に降圧電圧を供給するものである。
【0034】
本発明の第3の電源降圧回路においては、前記負荷回路がアクティブ・モード時の場合において、前記負荷回路に流れる電源電流が少なくなると、前記電流パス手段は、前記電源入力端側にパスさせる電流を増加させる。
【0035】
この結果、前記負荷回路がアクティブ・モード時の場合において、前記負荷回路に電流が流れない状態になった場合においても、前記トランジスタがオフ状態に近い状態とならないようにでき、前記負荷回路に電流が流れない状態になった後、前記負荷回路に電流が流れ始める場合、降圧電圧にリップルが発生することを防止することができる。
【0036】
また、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合においては、第1の制御回路におけるフィードバック制御動作は停止され、フィードバック制御動作を行うに必要な電力が削減される。
【0037】
そして、この場合、前記トランジスタはオフ状態とされるが、第2の分圧回路によって生成される降圧電圧が前記負荷回路に対して供給され、前記負荷回路でリークされる電流が補充されるので、前記負荷回路におけるデータ保持動作が確保される。
【0038】
また、本発明の第1の半導体装置は、本発明の第1、第2又は第3の電源降圧回路と、第1、第2又は第3の電源降圧回路の負荷回路とを同一チップに形成して構成されるものであり、かつ、本発明の第1、第2又は第3の電源降圧回路を構成する降圧用のトランジスタは、離隔した複数の領域に形成した複数のトランジスタを並列接続して構成されるものである。
【0039】
本発明の第1の半導体装置においては、第1、第2又は第3の電源降圧回路を構成する降圧用のトランジスタは、離隔した複数の領域に形成した複数のトランジスタを並列接続して構成される。
【0040】
この結果、第1、第2又は第3の電源降圧回路を構成する降圧用のトランジスタの発熱は、1カ所の領域に集中せず、離隔した複数の領域に分散されるので、第1、第2又は第3の電源降圧回路を構成する降圧用のトランジスタの発熱により発生するジャンクション温度の勾配を小さくし、前記負荷回路のトランジスタの特性が場所により異ならないようにし、前記負荷回路においてジャンクション温度の勾配によるレーシングが発生しないようにすることができる。
【0041】
また、本発明の第2の半導体装置は、本発明の第1、第2又は第3の発明の電源降圧回路と、第1、第2又は第3の電源降圧回路の負荷回路とを同一チップに形成して構成されるものであり、かつ、第1、第2又は第3の電源降圧回路を構成する降圧用のトランジスタは、一端部と他端部とが前記第1の制御回路を含む回路が形成された領域を挟むように、前記負荷回路の周辺部に設定された帯状の領域に形成されるものである。
【0042】
本発明の第2の半導体装置においては、本発明の第1、第2又は第3の電源降圧回路を構成する降圧用のトランジスタは、一端部と他端部とが前記第1の制御回路を含む回路が形成された領域を挟むように、前記負荷回路の周辺部に設定された帯状の領域に形成される。
【0043】
この結果、第1、第2又は第3の電源降圧回路を構成する降圧用のトランジスタの発熱は、1カ所の領域に集中せず、広い範囲に分散されるので、第1、第2又は第3の電源降圧回路を構成する降圧用のトランジスタの発熱により発生するジャンクション温度の勾配を小さくし、前記負荷回路のトランジスタの特性が場所により異ならないようにし、前記負荷回路においてジャンクション温度の勾配によるレーシングが発生しないようにすることができる。
【0044】
また、本発明の第3の半導体装置は、入力端に外部電源電圧が入力され、出力端に外部電源電圧を降圧した降圧電圧を出力するトランジスタと、入力端を前記トランジスタの出力端に接続した分圧回路と、参照電圧と前記分圧回路の出力端の電圧とを比較し、その比較結果に基づいて前記トランジスタの制御端の電圧を制御して降圧電圧をフィードバック制御する制御回路とを備えた電源降圧回路と、降圧電圧を供給すべき負荷回路とを同一チップに形成してなる半導体装置において、前記トランジスタは、離隔した複数の領域に形成した複数のトランジスタを並列接続して構成するというものである。
【0045】
本発明の第3の半導体装置においては、前記トランジスタの発熱は、1カ所の領域に集中せず、離隔した複数の領域に分散されるので、前記トランジスタの発熱により発生するジャンクション温度の勾配を小さくし、前記負荷回路のトランジスタの特性が場所により異ならないようにし、前記負荷回路においてジャンクション温度の勾配によるレーシングが発生しないようにすることができる。
【0046】
また、本発明の第4の半導体装置は、入力端に外部電源電圧が入力され、出力端に外部電源電圧を降圧した降圧電圧を出力するトランジスタと、入力端を前記トランジスタの出力端に接続した分圧回路と、参照電圧と前記分圧回路の出力端の電圧とを比較し、その比較結果に基づいて前記トランジスタの制御端の電圧を制御して降圧電圧をフィードバック制御する制御回路とを備えた電源降圧回路と、降圧電圧を供給すべき負荷回路とを同一チップに形成してなる半導体装置において、前記トランジスタは、一端部と他端部とが前記制御回路を含む回路が形成された領域を挟むように、前記負荷回路の周辺部に設定された帯状の領域に形成するというものである。
【0047】
本発明の第4の半導体装置においては、前記トランジスタの発熱は、1カ所の領域に集中せず、広い範囲に分散されるので、前記トランジスタの発熱により発生するジャンクション温度の勾配を小さくし、前記負荷回路のトランジスタの特性が場所により異ならないようにし、前記負荷回路においてジャンクション温度の勾配によるレーシングが発生しないようにすることができる。
【0048】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態・・図1〜図5
図1は本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態を備える半導体装置の要部を示す回路図である。
【0049】
図1中、10は5Vの外部電源電圧VPPを入力する電源電圧入力端子、11は電源電圧入力端子10に入力される外部電源電圧VPPを3Vに降圧する本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態である電源降圧回路、12は電源降圧回路11から出力される降圧電圧VOUTを電源電圧として動作する電源降圧回路11の負荷回路である。
【0050】
また、13はスタンバイ信号STBYが入力されるスタンバイ信号入力端子、14はパワーダウン信号発生回路であり、15〜17はインバータ、PD1はスタンバイ信号STBYと同相のパワーダウン信号、XPD1はスタンバイ信号STBYと逆相のパワーダウン信号である。
【0051】
なお、スタンバイ信号STBYは、スタンバイ・モード時には高電位(以下、Hレベルという)、アクティブ・モード時には低電位(以下、Lレベルという)とされる。
【0052】
また、電源降圧回路11において、18は外部電源電圧VPPを降圧して負荷回路12を駆動する降圧用トランジスタをなすpMOSトランジスタ、19は位相補償用のキャパシタである。
【0053】
なお、pMOSトランジスタ18は、入力端をなすソースを電源電圧入力端子10に接続され、出力端をなすドレインを負荷回路12に接続されている。
【0054】
また、20、21はアクティブ・モード時に降圧電圧VOUTの電圧値を検出する分圧回路を構成する抵抗であり、抵抗20は352KΩ、抵抗21は248KΩとされている。
【0055】
また、22はパワーダウン信号XPD1によりON(オン)、OFF(オフ)が制御される接続スイッチ素子をなすpMOSトランジスタであり、このpMOSトランジスタ22は、アクティブ・モード時、即ち、パワーダウン信号XPD1=Hレベルとされる場合にはOFF状態、スタンバイ・モード時、即ち、パワーダウン信号XPD1=Lレベルとされる場合にはON状態とされる
【0056】
また、23はスタンバイ・モード時に抵抗20、21とともに外部電源電圧VPPを分圧する分圧回路を構成させ、降圧電圧VOUTを得るための抵抗であり、この抵抗23は、400KΩとされている。
【0057】
また、24はバイアス電圧VBを発生するバイアス電圧発生回路であり、このバイアス電圧発生回路24は、図2に示すように構成されている。
【0058】
図2中、26〜28はpMOSトランジスタ、29は抵抗であり、pMOSトランジスタ26は、パワーダウン信号XPD1によりON、OFFが制御され、pMOSトランジスタ27は、パワーダウン信号PD1によりON、OFFが制御される。
【0059】
ここに、アクティブ・モード時、即ち、パワーダウン信号XPD1=Hレベル、パワーダウン信号PD1=Lレベルとされる場合には、pMOSトランジスタ26=OFF状態、pMOSトランジスタ27=ON状態となる。
【0060】
この結果、pMOSトランジスタ28は、ゲートをpMOSトランジスタ27を介してドレインに接続され、バイアス電圧VB=VPP−|VTHp|(但し、VTHpはpMOSトランジスタのスレッショルド電圧)となる。
【0061】
これに対して、スタンバイ・モード時、即ち、パワーダウン信号XPD1=Lレベル、パワーダウン信号PD1=Hレベルとされる場合には、pMOSトランジスタ26=ON状態、pMOSトランジスタ27=OFF状態、pMOSトランジスタ28=OFF状態となり、バイアス電圧VB=VPPとなる。
【0062】
また、図1において、31はバイアス電圧発生回路24からバイアス電圧VBが供給される参照電圧発生回路であり、この参照電圧発生回路31は、図3に示すように構成されている。
【0063】
図3中、33は差動増幅回路であり、34、35は駆動トランジスタをなすpMOSトランジスタ、36、37はカレントミラー負荷回路を構成するnMOSトランジスタ、38はゲートにバイアス電圧VBが供給されるpMOSトランジスタである。
【0064】
また、39は反転増幅回路であり、40は差動増幅回路33の出力が入力されるnMOSトランジスタ、41はゲートにバイアス電圧VBが供給されるpMOSトランジスタ、42は位相補償用のキャパシタ、43は位相補償用の抵抗である。
【0065】
また、44は反転増幅回路39から出力される参照電圧VREFに基づいて差動増幅回路33の反転入力端子に入力すべき電圧を生成する入力電圧生成回路であり、45、46は抵抗、47はダイオードである。
【0066】
また、48は反転増幅回路39から出力される参照電圧VREFに基づいて差動増幅回路33の非反転入力端子に入力すべき電圧を生成する入力電圧生成回路であり、49は抵抗、50はダイオードである。
【0067】
また、51はパワーダウン信号PD1によりON、OFFが制御されるnMOSトランジスタであり、このnMOSトランジスタ51は、アクティブ・モード時、即ち、パワーダウン信号PD1=Lレベルとされる場合にはOFF状態、スタンバイ・モード時、即ち、パワーダウン信号PD1=Hレベルとされる場合にはON状態とされる。
【0068】
このように構成された参照電圧発生回路31においては、アクティブ・モード時、即ち、バイアス電圧VB=VPP−|VTHp|とされる場合には、pMOSトランジスタ38、41は、ON状態となり、抵抗として機能し、差動増幅回路33及び反転増幅回路39は活性状態とされると共に、nMOSトランジスタ51はOFF状態となり、参照電圧VREFとして1.24Vが出力される。
【0069】
これに対して、スタンバイ・モード時、即ち、バイアス電圧VB=VPPとされる場合には、pMOSトランジスタ38、41はOFF状態となり、差動増幅回路33及び反転増幅回路39は非活性状態とされ、電源電流が流れない状態とされると共に、nMOSトランジスタ51はON状態となり、ノードN2=VSSに固定され、出力はハイインピーダンス状態とされる。
【0070】
また、図1において、53はバイアス電圧発生回路24からバイアス電圧VBを供給され、参照電圧発生回路31とともにpMOSトランジスタ18のゲート電圧を制御する制御回路を構成するオペアンプである。
【0071】
このオペアンプ53は、反転入力端子を参照電圧発生回路31の出力端に接続され、非反転入力端子を抵抗20、21からなる分圧回路の出力端であるノードN3に接続され、出力端をpMOSトランジスタ18の制御端をなすゲートに接続されている。
【0072】
このオペアンプ53は、図4に示すように構成されており、図4中、55は差動増幅回路であり、56、57は駆動トランジスタをなすpMOSトランジスタ、58、59はカレントミラー負荷回路を構成するnMOSトランジスタ、60はゲートにバイアス電圧VBが供給されるpMOSトランジスタである。
【0073】
また、61は反転増幅回路であり、62は差動増幅回路55の出力が入力されるnMOSトランジスタ、63はゲートにバイアス電圧VBが供給されるpMOSトランジスタ、64は位相補償用のキャパシタ、65は位相補償用の抵抗である。
【0074】
また、66はパワーダウン信号PD1によりON、OFFが制御されるnMOSトランジスタであり、このnMOSトランジスタ66は、アクティブ・モード時、即ち、パワーダウン信号PD1=Lレベルとされる場合にはOFF状態、スタンバイ・モード時、即ち、パワーダウン信号PD1=Hレベルとされる場合にはON状態とされる。
【0075】
また、67はパワーダウン信号XPD1によりON、OFFが制御されるpMOSトランジスタであり、このpMOSトランジスタ67は、アクティブ・モード時、即ち、パワーダウン信号XPD1=Hレベルとされる場合にはOFF状態、スタンバイ・モード時、即ち、パワーダウン信号XPD1=Lレベルとされる場合にはON状態とされる。
【0076】
このように構成されたオペアンプ53においては、アクティブ・モード時、即ち、バイアス電圧VB=VPP−|VTHp|とされる場合には、pMOSトランジスタ60、63は、ON状態となり、抵抗として機能し、差動増幅回路55及び反転増幅回路61は活性状態とされると共に、nMOSトランジスタ66=OFF状態、pMOSトランジスタ67=OFF状態とされる。
【0077】
この結果、オペアンプ53は、参照電圧発生回路31から供給される参照電圧VREFと、抵抗20、21からなる分圧回路の出力端であるノードN3の電圧とを比較して、降圧電圧VOUTが3Vとなるような電圧をpMOSトランジスタ18のゲートに供給して降圧電圧VOUTをフィードバック制御することになる。
【0078】
これに対して、スタンバイ・モード時、即ち、バイアス電圧VB=VPPとされる場合には、pMOSトランジスタ60、63=OFF状態となり、差動増幅回路55及び反転増幅回路61は非活性状態とされ、これら差動増幅回路55及び反転増幅回路61には電源電流が流れない状態とされる。
【0079】
そして、また、この場合には、nMOSトランジスタ66=ON状態となり、ノードN4のレベル=VSSに固定されると共に、pMOSトランジスタ67=ON状態となり、オペアンプ53の出力電圧はVPPに固定される。
【0080】
このように、電源降圧回路11においては、アクティブ・モード時、参照電圧発生回路31から参照電圧VREF=1.24Vが出力され、オペアンプ53において、参照電圧VREF=1.24Vと、ノードN3の電圧とが比較されて、pMOSトランジスタ18のゲート電圧が制御され、降圧電圧VOUTが3Vに維持される。
【0081】
これに対して、スタンバイ・モード時においては、参照電圧発生回路31の出力はハイインピーダンス状態とされると共に、オペアンプ53の出力電圧=VPP、pMOSトランジスタ18=OFF状態、pMOSトランジスタ22=ON状態とされる。
【0082】
この結果、図5に示すように、抵抗23は抵抗20、21とともに分圧回路を構成し、抵抗23と抵抗20の接続点であるノードN5に、数1で示すように、3Vの降圧電圧VOUTを得て、これを負荷回路12に供給することができるので、負荷回路12でリークされる電流を補充し、負荷回路のデータ保持動作を確保することができる。
【0083】
【数1】
【0084】
このように、本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路11によれば、スタンバイ・モード時、参照電圧発生回路31を非活性状態とし、参照電圧発生回路31に電源電流が流れないようにすると共に、オペアンプ53においても、差動増幅回路55及び反転増幅回路61を非活性状態とし、これら差動増幅回路55及び反転増幅回路61に電源電流が流れないようにし、かつ、pMOSトランジスタ18をOFF状態とすると共に、抵抗23、20、21により降圧電圧VOUTを得るようにしているので、負荷回路12におけるデータ保持動作を確保すると共に、スタンバイ・モード時における消費電力を低減し、低消費電力化を図ることができる。
【0085】
本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態・・図6〜図9
図6は本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態を備える半導体装置の要部を示す回路図である。
【0086】
図6中、69は5Vの外部電源電圧VPPを入力するための電源電圧入力端子、70は電源電圧入力端子69に入力される外部電源電圧VPPを3Vに降圧する本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態である電源降圧回路、71は電源降圧回路70から出力される降圧電圧VOUTを電源電圧として動作する電源降圧回路70の負荷回路である。
【0087】
また、電源降圧回路70において、72は外部電源電圧VPPを降圧して負荷回路71を駆動する降圧用トランジスタをなすpMOSトランジスタ、73は位相補償用のキャパシタである。
【0088】
なお、pMOSトランジスタ72は、入力端をなすソースを電源電圧入力端子69に接続され、出力端をなすドレインを負荷回路71に接続されている。
【0089】
また、74、75は降圧電圧VOUTの電圧値を検出する分圧回路を構成する抵抗であり、抵抗74は352KΩ、抵抗75は248KΩとされている。
【0090】
また、76は電流パス回路を構成するnMOSトランジスタであり、このnMOSトランジスタ76は、入力端をなすドレインをpMOSトランジスタ72のドレインに接続され、出力端をなすソースを接地されている。
【0091】
また、78はバイアス電圧VBを発生するバイアス電圧発生回路であり、このバイアス電圧発生回路78は、図7に示すように、図1(図2)に示すバイアス電圧発生回路24が設けるpMOSトランジスタ26、27を設けず、pMOSトランジスタ28については、そのゲートをそのドレインに接続し、その他については、図1(図2)に示すバイアイ電圧発生回路24と同様に構成したものである。
【0092】
即ち、このバイアス電圧発生回路78は、アクティブ・モード時又はスタンバイ・モード時を問わず、バイアス電圧VBとして、VPP−|VTHp|を出力するというものである。
【0093】
また、図6において、79はバイアス電圧発生回路78からバイアス電圧VBを供給される参照電圧発生回路であり、この参照電圧発生回路79は、図8に示すように、図1(図3)に示す参照圧発生回路31が設けるnMOSトランジスタ51を設けず、その他については、図1(図3)に示す参照電圧発生回路31と同様に構成したものである。
【0094】
即ち、この参照電圧発生回路79は、アクティブ・モード時又はスタンバイ・モード時を問わず、参照電圧VREFとして、1.24Vを出力するというものである。
【0095】
また、図6において、80はバイアス電圧発生回路78からバイアス電圧VBを供給され、参照電圧発生回路79とともにpMOSトランジスタ72のゲート電圧を制御する制御回路を構成するオペアンプである。
【0096】
このオペアンプ80は、反転入力端子を参照電圧発生回路79の出力端に接続され、非反転入力端子を抵抗74、75からなる分圧回路の出力端であるノードN6に接続され、出力端をpMOSトランジスタ72の制御端をなすゲート及びnMOSトランジスタ76の制御端をなすゲートに接続されている。
【0097】
ここに、このオペアンプ80は、図9に示すように、図1(図4)に示すオペアンプ53が設けるnMOSトランジスタ66及びpMOSトランジスタ67を設けず、その他については、図1(図4)に示すオペアンプ53と同様に構成したものであり、アクティブ・モード時又はスタンバイ・モード時を問わず、降圧電圧VOUTのフィードバック制御を行うものである。
【0098】
このように構成された電源降圧回路70においては、アクティブ・モード時又はスタンバイ・モード時を問わず、参照電圧発生回路79から参照電圧VREFとして1.24Vが出力され、オペアンプ80において、参照電圧VREFと、ノードN6の電圧とが比較されて、pMOSトランジスタ72のゲート電圧が制御され、降圧電圧VOUTが3Vに維持される。
【0099】
ここに、アクティブ・モード時、負荷回路71に電流が流れない状態になると、降圧電圧VOUTが上昇しようとするが、この場合、オペアンプ80の出力電圧は、降圧電圧VOUTを3Vに維持させるように上昇する。
【0100】
この結果、nMOSトランジスタ76に流れる電流が増加し、pMOSトランジスタ72はOFF状態に近い状態とはならないので、その後、負荷回路71に電流が流れ始める場合、負荷回路71に十分な電流を供給することができ、降圧電圧VOUTにリップルが発生することを防ぐことができる。
【0101】
このように、本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路70によれば、アクティブ・モード時、負荷回路71に電流が流れない状態になった後、負荷回路71に電流が流れ始める場合、降圧電圧VOUTにリップルが発生しないようにしているので、降圧電圧VOUTにリップルが発生することによる負荷回路71の誤動作を防止することができる。
【0102】
本発明の第3の電源降圧回路の実施の一形態・・図10
図10は本発明の第3の電源降圧回路の実施の一形態を備える半導体装置の要部を示す回路図である。
【0103】
この半導体装置は、図1に示す半導体装置が設ける本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路11の代わりに、本発明の第3の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路82を設け、その他については、図1に示す半導体装置と同様に構成したものである。
【0104】
この電源降圧回路82は、電流パス回路83と、電流パス回路83の電流パス動作を制御する電流パス制御回路84を設け、その他については、図1に示す電源降圧回路11と同様に構成したものである。
【0105】
電流パス回路83において、85はnMOSトランジスタ、電流パス制御回路84において、86はパワーダウン信号PD1によりON、OFFが制御される接続スイッチ素子をなすnMOSトランジスタである。
【0106】
また、87は接続スイッチ素子をなすアナログ・スイッチ回路であり、88はパワーダウン信号PD1によりON、OFFが制御されるpMOSトランジスタ、89はパワーダウン信号XPD1によりON、OFFが制御されるnMOSトランジスタである。
【0107】
ここに、アクティブ・モード時、即ち、パワーダウン信号PD1=Lレベル、パワーダウン信号XPD1=Hレベルとされる場合には、nMOSトランジスタ86=OFF状態、アナログ・スイッチ回路87=ON状態となり、nMOSトランジスタ85のゲートは、オペアンプ53の出力端に接続される。
【0108】
これに対して、スタンバイ・モード時、即ち、パワーダウン信号PD1=Hレベル、パワーダウン信号XPD1=Lレベルとされる場合には、nMOSトランジスタ86=ON状態、アナログ・スイッチ回路87=OFF状態とされ、nMOSトランジスタ85=OFF状態とされる。
【0109】
このように構成された電源降圧回路82においては、アクティブ・モード時、参照電圧発生回路31から参照電圧VREFとして1.24Vが出力され、オペアンプ53において、参照電圧VREFとノードN3の電圧とが比較されてpMOSトランジスタ18のゲート電圧が制御され、降圧電圧VOUTが3Vに維持されると共に、nMOSトランジスタ85のゲートには、アナログ・スイッチ回路87を介してオペアンプ53の出力電圧が供給され、nMOSトランジスタ85は可変抵抗素子として機能する。
【0110】
この場合において、負荷回路12に電流が流れない状態になると、降圧電圧VOUTが上昇しようとするが、この場合、オペアンプ53の出力電圧は、降圧電圧VOUTを3Vに維持させるように上昇する。
【0111】
この結果、nMOSトランジスタ85に流れる電流が増加し、pMOSトランジスタ18は、OFF状態に近い状態とはならないので、その後、負荷回路12に電流が流れ始める場合、負荷回路12に十分な電流を供給することができ、降圧電圧VOUTにリップルが発生することを防ぐことができる。
【0112】
これに対して、スタンバイ・モード時には、参照電圧発生回路31の出力は、ハイインピーダンス状態とされると共に、オペアンプ53の出力電圧=VPP、pMOSトランジスタ18=OFF状態、pMOSトランジスタ22=ON状態とされると共に、nMOSトランジスタ85のゲートは、nMOSトランジスタ86を介して接地され、nMOSトランジスタ85はOFF状態とされる。
【0113】
この結果、図5に示す場合と同様に、抵抗23は抵抗20、21とともに分圧回路を構成し、抵抗23と抵抗20の接続点であるノードN5に、数1に示すように、3Vの降圧電圧VOUTを得て、これを負荷回路12に供給することができるので、負荷回路12でリークされる電流を補充し、負荷回路のデータ保持動作を確保することができる。
【0114】
このように、本発明の第3の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路82によれば、アクティブ・モード時、負荷回路12に電流が流れない状態になった後、負荷回路12に電流が流れ始める場合に、降圧電圧VOUTにリップルが発生しないようにしているので、降圧電圧VOUTにリップルが発生することによる負荷回路12の誤動作を防止することができる。
【0115】
また、スタンバイ・モード時には、参照電圧発生回路31を非活性状態とし、参照電圧発生回路31に電源電流が流れないようにすると共に、オペアンプ53においても、差動増幅回路55及び反転増幅回路61を非活性状態とし、これら差動増幅回路55及び反転増幅回路61に電源電流が流れないようにし、かつ、pMOSトランジスタ18をオフ状態とすると共に、抵抗23、20、21により降圧電圧VOUTを得るようにしているので、負荷回路12のデータ保持動作を確保すると共に、スタンバイ・モード時における消費電力を低減し、低消費電力化を図ることができる。
【0116】
なお、本発明の実施の第1の形態の電源降圧回路11及び第3の形態の電源降圧回路82においては、VPP線と抵抗23との間にpMOSトランジスタ22を設けるようにしたが、このpMOSトランジスタ22を設けず、抵抗23を直接、VPP線に接続するようにしても良い。
【0117】
本発明の第3の半導体装置の実施の一形態・・図11、図12
図11は本発明の第3の半導体装置の実施の一形態の要部を示す概略的平面図である。
【0118】
図11中、91はチップ本体、92はI/O(入出力)セル、93は図14に示す電源降圧回路2と同一の回路構成を有する電源降圧回路、94は電源降圧回路93の負荷回路である。
【0119】
また、電源降圧回路93のうち、95〜98は外部電源電圧VPPを降圧して負荷回路94を駆動する降圧用トランジスタを形成する降圧用トランジスタ形成領域である。
【0120】
即ち、本発明の第3の半導体装置の実施の一形態においては、降圧用トランジスタ形成領域95〜98は、I/Oセル92を形成する領域の内側、かつ、角部側に形成されている。
【0121】
なお、降圧用トランジスタ形成領域95〜98をI/Oセル92を形成する領域の内側、かつ、角部側以外の場所に設定する場合には、I/Oセル92と負荷回路94との間を接続する配線のレイアウトが複雑になってしまうという不都合があるが、本発明の第3の半導体装置の実施の一形態のように、降圧用トランジスタ形成領域95〜98をI/Oセル92を形成する領域の内側、かつ、角部側に設定する場合には、このような不都合が起こらない。
【0122】
また、99は降圧用トランジスタを除く回路部分、100は外部電源電圧VPPを供給するVPP線、101は降圧電圧VOUTが出力されるVOUT線、102は降圧用トランジスタのゲート配線である。
【0123】
図12は降圧用トランジスタ形成領域95の構成を示す概略的平面図であり、104はNウエル、105〜108はP型拡散層、109はゲート電極であり、P型拡散層105、107をソース、P型拡散層106、108をドレインとするゲート電極を櫛型構造とするpMOSトランジスタが形成されている。
【0124】
即ち、本発明の第3の半導体装置の実施の一形態においては、降圧用トランジスタ形成領域95〜98に形成された4個のpMOSトランジスタを並列接続して図14に示すpMOSトランジスタ4に対応するpMOSトランジスタが構成されている。
【0125】
この結果、電源降圧回路93を構成する降圧用のpMOSトランジスタの発熱は、従来のように1カ所の降圧用トランジスタ形成領域に集中せず、I/Oセル92を形成する領域の内側、かつ、角部側の離隔した4カ所の降圧用トランジスタ形成領域95〜98に分散される。
【0126】
したがって、本発明の第3の半導体装置の実施の一形態によれば、降圧用のpMOSトランジスタの発熱により発生するジャンクション温度の勾配を小さくし、負荷回路94のトランジスタの特性が場所により異ならないようにすることができ、負荷回路94においてジャンクション温度の勾配によるレーシングが発生しないようにし、レーシングによる負荷回路94の誤動作を防止することができる。
【0127】
なお、本発明の第3の半導体装置の一形態においては、チップ面の対角線方向の4カ所に降圧用トランジスタを分散して設けるようにしたが、この代わりに、いずれか2カ所又は3カ所に分散して設けるようにしても良い。但し、いずれか2カ所に設ける場合には、チップ面の対角線方向の2カ所に設けることが発熱の分散には効果的である。
【0128】
また、電源降圧回路93として、図14に示す電源降圧回路2と同一の回路構成を有する電源降圧回路の代わりに、本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路11、本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路70又は本発明の第3の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路82を設けるようにしても良い。
【0129】
ここに、本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路11を設ける場合には、本発明の第1の半導体装置の実施の第1の形態を構成することになり、レーシングによる負荷回路94の誤動作を防止することができると共に、スタンバイ・モード時における消費電力を低減し、低消費電力化を図ることができる。
【0130】
また、本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路70を設ける場合には、本発明の第1の半導体装置の実施の第2の形態を構成することになり、レーシングによる負荷回路94の誤動作を防止することができると共に、アクティブ・モード時、負荷回路94に電流が流れない状態になった後、負荷回路94に電流が流れ始める場合、降圧電圧VOUTにリップルが発生しないようにし、降圧電圧VOUTにリップルが発生することによる負荷回路94の誤動作を防止することができる。
【0131】
また、本発明の第3の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路82を設ける場合には、本発明の第1の半導体装置の実施の第3の形態を構成することになり、レーシングによる負荷回路94の誤動作を防止することができると共に、スタンバイ・モード時における消費電力を低減し、低消費電力化を図ることができ、更に、アクティブ・モード時、負荷回路94に電流が流れない状態になった後、負荷回路94に電流が流れ始める場合、降圧電圧VOUTにリップルが発生しないようにし、降圧電圧VOUTにリップルが発生することによる負荷回路94の誤動作を防止することができる。
【0132】
本発明の第4の半導体装置の実施の一形態・・図13
図13は本発明の第4の半導体装置の実施の一形態の要部を示す概略的平面図である。
【0133】
図13中、111はチップ本体、112は図14に示す電源降圧回路2と同一の回路構成を有する電源降圧回路、113は電源降圧回路112の負荷回路である。
【0134】
また、電源降圧回路112のうち、114は外部電源電圧VPPを降圧して負荷回路113を駆動する降圧用のpMOSトランジスタを形成する降圧用トランジスタ形成領域、115は降圧用のpMOSトランジスタを除く回路部分である。
【0135】
即ち、本発明の第4の半導体装置の実施の一形態は、一端部114Aと他端部114Bとが降圧用のpMOSトランジスタを除く回路部分115を挟むように、負荷回路113の周辺部に設定した帯状の降圧用トランジスタ形成領域114に降圧用のpMOSトランジスタを形成するというものである。
【0136】
この結果、降圧用のpMOSトランジスタの発熱は、局所的な1カ所の領域に集中せず、広い範囲に分散されるので、降圧用のpMOSトランジスタの発熱により発生するジャンクション温度の勾配を小さくし、負荷回路113のトランジスタの特性が場所により異ならないようにし、負荷回路113においてジャンクション温度の勾配によるレーシングが発生しないようにすることができる。
【0137】
したがって、本発明の第4の半導体装置の実施の一形態によれば、降圧用のpMOSトランジスタの発熱により発生するジャンクション温度の勾配を小さくし、負荷回路113のトランジスタの特性が場所により異ならないようにすることができ、負荷回路113においてジャンクション温度の勾配によるレーシングが発生しないようにし、レーシングによる負荷回路113の誤動作を防止することができる。
【0138】
なお、電源降圧回路112として、図14に示す電源降圧回路2と同一の回路構成を有する電源降圧回路の代わりに、本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路11、本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路70又は本発明の第3の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路82を設けるようにしても良い。
【0139】
ここに、本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路11を設ける場合には、本発明の第2の半導体装置の実施の第1の形態を構成することになり、レーシングによる負荷回路113の誤動作を防止することができると共に、スタンバイ・モード時における消費電力を低減し、低消費電力化を図ることができる。
【0140】
また、本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路70を設ける場合には、本発明の第2の半導体装置の実施の第2の形態を構成することになり、レーシングによる負荷回路113の誤動作を防止することができると共に、アクティブ・モード時、負荷回路113に電流が流れない状態になった後、負荷回路113に電流が流れ始める場合、降圧電圧VOUTにリップルが発生しないようにし、降圧電圧VOUTにリップルが発生することによる負荷回路113の誤動作を防止することができる。
【0141】
また、本発明の第3の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路82を設ける場合には、本発明の第2の半導体装置の実施の第3の形態を構成することになり、レーシングによる負荷回路113の誤動作を防止することができると共に、スタンバイ・モード時における消費電力を低減し、低消費電力化を図ることができ、更に、アクティブ・モード時、負荷回路113に電流が流れない状態になった後、負荷回路113に電流が流れ始める場合、降圧電圧VOUTにリップルが発生しないようにし、降圧電圧VOUTにリップルが発生することによる負荷回路113の誤動作を防止することができる。
【0142】
【発明の効果】
以上のように、本発明の第1の電源降圧回路によれば、負荷回路がスタンバイ・モード時の場合、負荷回路に降圧電圧を供給して、負荷回路のデータ保持動作を確保し、しかも、消費電力を低減し、低消費電力化を図ることができる。
【0143】
また、本発明の第2の電源降圧回路によれば、負荷回路がアクティブ・モード時の場合において、負荷回路に電流が流れない状態になった後、負荷回路に電流が流れ始める場合、降圧電圧にリップルが発生しないようにし、降圧電圧にリップルが発生することによる負荷回路の誤動作を防止することができる。
【0144】
また、本発明の第3の電源降圧回路によれば、負荷回路がアクティブ・モード時の場合において、負荷回路に電流が流れない状態になった後、負荷回路に電流が流れ始める場合、降圧電圧にリップルが発生しないようにし、降圧電圧にリップルが発生することによる負荷回路の誤動作を防止することができると共に、負荷回路がスタンバイ・モード時の場合、負荷回路に降圧電圧を供給して、負荷回路のデータ保持動作を確保し、しかも、消費電力を低減し、低消費電力化を図ることができる。
【0145】
また、本発明の第1、第2の半導体装置によれば、本発明の第1、第2又は第3の電源降圧回路と同様の効果を得ることができると共に、負荷回路のトランジスタの特性が場所により異ならないようにし、負荷回路においてジャンクション温度の勾配によるレーシングが発生しないようにし、レーシングによる負荷回路の誤動作を避けることができる。
【0146】
また、本発明の第3、第4の半導体装置によれば、負荷回路のトランジスタの特性が場所により異ならないようにし、負荷回路においてジャンクション温度の勾配によるレーシングが発生しないようにし、レーシングによる負荷回路の誤動作を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態を備える半導体装置の要部を示す回路図である。
【図2】本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態が設けるバイアス電圧発生回路の構成を示す回路図である。
【図3】本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態が設ける参照電圧発生回路の構成を示す回路図である。
【図4】本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態が設けるオペアンプの構成を示す回路図である。
【図5】本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態のスタンバイ・モード時の動作を説明するための回路図である。
【図6】本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態を備える半導体装置の要部を示す回路図である。
【図7】本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態が設けるバイアス電圧発生回路の構成を示す回路図である。
【図8】本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態が設ける参照電圧発生回路の構成を示す回路図である。
【図9】本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態が設けるオペアンプの構成を示す回路図である。
【図10】本発明の第3の電源降圧回路の実施の一形態を備える半導体装置の要部を示す回路図である。
【図11】本発明の第3の半導体装置の実施の一形態の要部を示す概略的平面図である。
【図12】本発明の第3の半導体装置の実施の一形態における降圧用トランジスタ形成領域の構成を示す概略的平面図である。
【図13】本発明の第4の半導体装置の実施の一形態の要部を示す概略的平面図である。
【図14】従来の電源降圧回路の一例を備える従来の半導体装置の要部を示す回路図である。
【符号の説明】
VPP 外部電源電圧
VOUT 降圧電圧
VB バイアス電圧
VREF 参照電圧
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源電圧を降圧する電源降圧回路、及び、電源降圧回路を搭載してなる半導体装置に関する。
【0002】
近年、半導体装置においては、プロセス技術の進歩により、トランジスタの耐圧が5Vに満たなくなるほどの微細化が可能となっており、さらなる高集積化・低消費電力化が進められている。
【0003】
しかし、半導体装置を使用するシステムとして、電源電圧を5Vとするシステムが存在しており、このようなシステムに、トランジスタの耐圧が5Vに満たない半導体装置を使用する場合には、電源降圧回路を使用し、5Vの電源電圧を、例えば、3Vに降圧して、内部回路を動作させる必要がある。
【0004】
【従来の技術】
図14は、従来の電源降圧回路の一例を備える従来の半導体装置の要部を示す回路図である。
【0005】
図14中、1は5Vの外部電源電圧VPPが入力される電源電圧入力端子、2は電源電圧入力端子1に入力される外部電源電圧VPPを3Vに降圧する従来の電源降圧回路の一例、3は電源降圧回路2から出力される降圧電圧VOUTを電源電圧として動作する電源降圧回路2の負荷回路である。
【0006】
また、電源降圧回路2において、4は外部電源電圧VPPを降圧して負荷回路3を駆動する降圧用トランジスタをなすpMOSトランジスタ、5、6は降圧電圧VOUTの電圧値を検出する分圧回路を構成する抵抗であり、これら抵抗5、6の抵抗比により降圧電圧VOUTの値が決定される。
【0007】
また、7は1.24Vの参照電圧VREFを発生する参照電圧発生回路、8はpMOSトランジスタ4のゲート電圧を制御する制御回路をなすオペアンプである。
【0008】
このオペアンプ8は、反転入力端子を参照電圧発生回路7の出力端に接続され、非反転入力端子を抵抗5、6からなる分圧回路の出力端であるノードN1に接続され、出力端をpMOSトランジスタ4のゲートに接続されている。
【0009】
この電源降圧回路2は、オペアンプ8において、参照電圧VREFと、ノードN1の電圧を比較して、降圧電圧VOUTとして3Vを安定的に得られるような電圧をpMOSトランジスタ4のゲートに供給して降圧電圧VOUTをフィードバック制御するというものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
この半導体装置においては、スタンバイ・モード時、即ち、負荷回路3が完全に動作停止状態となった場合においても、電源降圧回路2はアクティブ・モード時と同様に動作し、参照電圧発生回路7及びオペアンプ8が電力を消費してしまい、これが低消費電力化の妨げとなっていた。
【0011】
ここに、スタンバイ・モード時、参照電圧発生回路7及びオペアンプ8を非活性状態とし、これらに電源電流が流れないようにする場合には、無駄な電力消費を削減することができるが、単純に、このようにする場合には、負荷回路3に対して降圧電圧VOUTを供給することができず、負荷回路3におけるデータ保持動作を確保することができなくなるという問題点がある。
【0012】
また、この半導体装置においては、アクティブ・モード時、負荷回路3に電流が流れない状態になると、pMOSトランジスタ4がオフ状態に近い状態となり、pMOSトランジスタ4から流れ出る電流が少なくなるため、その後、負荷回路3に電流が流れ始めると、その瞬間、降圧電圧VOUTにリップルが発生し、負荷回路3が誤動作を起こしてしまう場合があるという問題点があった。
【0013】
また、従来、pMOSトランジスタ4は、チップ面上、1カ所に形成されていたため、負荷回路3に流れる電流が多い場合、pMOSトランジスタ4の発熱によりpMOSトランジスタ4におけるジャンクション温度が上昇し、このジャンクション温度の勾配により負荷回路3のトランジスタの特性が場所により異なるようになり、これによって、負荷回路3においてレーシングが起こり、誤動作が発生してしまう場合があるという問題点もあった。
【0014】
本発明は、かかる点に鑑み、負荷回路がスタンバイ・モード時の場合、負荷回路に降圧電圧を供給して、負荷回路におけるデータ保持動作を確保し、しかも、消費電力を低減し、低消費電力化を図ることができるようにした電源降圧回路を提供することを第1の目的とする。
【0015】
また、本発明は、負荷回路がアクティブ・モード時の場合において、負荷回路に電流が流れない状態になった後、負荷回路に電流が流れ始める場合、降圧電圧にリップルが発生しないようにし、降圧電圧にリップルが発生することによる負荷回路の誤動作を防止することができるようにした電源降圧回路を提供することを第2の目的とする。
【0016】
また、本発明は、負荷回路がアクティブ・モード時の場合において、負荷回路に電流が流れない状態になった後、負荷回路に電流が流れ始める場合、降圧電圧にリップルが発生しないようにし、降圧電圧にリップルが発生することによる負荷回路の誤動作を防止することができると共に、負荷回路がスタンバイ・モード時の場合、負荷回路に降圧電圧を供給して、負荷回路におけるデータ保持動作を確保し、しかも、消費電力を低減し、低消費電力化を図ることができるようにした電源降圧回路を提供することを第3の目的とする。
【0017】
また、本発明は、電源降圧回路と負荷回路とを同一チップに形成してなる半導体装置であって、電源降圧回路を構成する降圧用トランジスタの発熱により発生するジャンクション温度の勾配を小さくし、負荷回路のトランジスタの特性が場所により異ならないようにし、負荷回路においてジャンクション温度の勾配によるレーシングが発生しないようにし、レーシングによる負荷回路の誤動作を避けることができるようにした半導体装置を提供することを第4の目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1、第2、第3の電源降圧回路と、第1、第2、第3、第4の半導体装置を含むものである。
【0019】
本発明の第1の電源降圧回路は、入力端に第1の電源電圧が入力され、第1の電源電圧を降圧した降圧電圧を供給すべき負荷回路がアクティブ・モード時の場合、出力端に降圧電圧を出力し、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合には、オフ状態となるように制御端の電圧を制御されるトランジスタと、入力端を前記トランジスタの出力端に接続した第1の分圧回路と、制御回路と、抵抗素子とを備えて構成されるものである。
【0020】
前記制御回路は、前記負荷回路がアクティブ・モード時の場合、参照電圧と第1の分圧回路の出力端の電圧とを比較し、その比較結果に基づいて前記トランジスタの制御端の電圧を制御して降圧電圧をフィードバック制御し、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合には、降圧電圧のフィードバック制御動作を停止し、前記トランジスタをオフ状態とするように前記トランジスタの制御端の電圧を制御するものである。
【0021】
また、前記抵抗素子は、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合、第1の分圧回路とともに第1の電源電圧を分圧する第2の分圧回路を構成し、前記負荷回路に降圧電圧を供給するものである。
【0022】
本発明の第1の電源降圧回路においては、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合、前記制御回路におけるフィードバック制御動作は停止され、フィードバック制御動作を行うに必要な電力が削減される。
【0023】
そして、この場合、前記トランジスタはオフ状態とされるが、第2の分圧回路によって生成される降圧電圧が前記負荷回路に対して供給され、前記負荷回路でリークされる電流が補充されるので、前記負荷回路におけるデータ保持動作が確保される。
【0024】
また、本発明の第2の電源降圧回路は、入力端に第1の電源電圧が入力され、出力端に第1の電源電圧を降圧した降圧電圧を出力するトランジスタと、入力端を前記トランジスタの出力端に接続した分圧回路と、制御回路と、電流パス手段とを備えて構成されるものである。
【0025】
前記制御回路は、参照電圧と前記分圧回路の出力端の電圧とを比較し、その比較結果に基づいて前記トランジスタの制御端の電圧を制御して降圧電圧をフィードバック制御するものである。
【0026】
また、前記電流パス手段は、入力端を前記トランジスタの出力端に接続し、出力端を第1の電源電圧よりも低電圧の第2の電源電圧が入力される電源入力端に接続し、降圧電圧を供給すべき負荷回路がアクティブ・モード時の場合において、前記負荷回路に流れる電源電流が少なくなると、前記電源入力端側にパスさせる電流を増加させるように前記電源入力端側に電流をパスさせるものである。
【0027】
本発明の第2の電源降圧回路においては、前記負荷回路がアクティブ・モード時の場合において、前記負荷回路に流れる電源電流が少なくなると、前記電流パス手段は、前記電源入力端側にパスさせる電流を増加させる。
【0028】
この結果、前記負荷回路がアクティブ・モード時の場合において、前記負荷回路に電流が流れない状態になった場合においても、前記トランジスタがオフ状態に近い状態とならないようにでき、前記負荷回路に電流が流れない状態になった後、前記負荷回路に電流が流れ始める場合、降圧電圧にリップルが発生することを防止することができる。
【0029】
また、本発明の第3の電源降圧回路は、入力端に第1の電源電圧が入力され、第1の電源電圧を降圧した降圧電圧を供給すべき負荷回路がアクティブ・モード時の場合、出力端に降圧電圧を出力し、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合には、オフ状態となるように制御端の電圧を制御される第1のトランジスタと、入力端を前記トランジスタの出力端に接続した第1の分圧回路と、第1の制御回路と、電流パス手段と、第2の制御回路と、抵抗素子とを備えて構成されるものである。
【0030】
第1の制御回路は、前記負荷回路がアクティブ・モード時の場合、参照電圧と第1の分圧回路の出力端の電圧とを比較し、その比較結果に基づいて前記トランジスタの制御端の電圧を制御して降圧電圧をフィードバック制御し、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合には、降圧電圧のフィードバック制御動作を停止し、前記トランジスタをオフ状態とするように前記トランジスタの制御端の電圧を制御するものである。
【0031】
また、前記電流パス手段は、入力端を前記トランジスタの出力端に接続し、出力端を第1の電源電圧よりも低電圧の第2の電源電圧が入力される電源入力端に接続したものである。
【0032】
また、第2の制御回路は、前記負荷回路がアクティブ・モード時の場合おいて、前記負荷回路に流れる電源電流が少なくなると、前記電源入力端側にパスさせる電流が増加するように前記電源入力端側に電流をパスさせ、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合には、前記電流入力端側に電流をパスさせないように前記電流パス手段を制御するものである。
【0033】
また、前記抵抗素子は、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合、第1の分圧回路とともに第1の電源電圧を分圧する第2の分圧回路を構成し、前記負荷回路に降圧電圧を供給するものである。
【0034】
本発明の第3の電源降圧回路においては、前記負荷回路がアクティブ・モード時の場合において、前記負荷回路に流れる電源電流が少なくなると、前記電流パス手段は、前記電源入力端側にパスさせる電流を増加させる。
【0035】
この結果、前記負荷回路がアクティブ・モード時の場合において、前記負荷回路に電流が流れない状態になった場合においても、前記トランジスタがオフ状態に近い状態とならないようにでき、前記負荷回路に電流が流れない状態になった後、前記負荷回路に電流が流れ始める場合、降圧電圧にリップルが発生することを防止することができる。
【0036】
また、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合においては、第1の制御回路におけるフィードバック制御動作は停止され、フィードバック制御動作を行うに必要な電力が削減される。
【0037】
そして、この場合、前記トランジスタはオフ状態とされるが、第2の分圧回路によって生成される降圧電圧が前記負荷回路に対して供給され、前記負荷回路でリークされる電流が補充されるので、前記負荷回路におけるデータ保持動作が確保される。
【0038】
また、本発明の第1の半導体装置は、本発明の第1、第2又は第3の電源降圧回路と、第1、第2又は第3の電源降圧回路の負荷回路とを同一チップに形成して構成されるものであり、かつ、本発明の第1、第2又は第3の電源降圧回路を構成する降圧用のトランジスタは、離隔した複数の領域に形成した複数のトランジスタを並列接続して構成されるものである。
【0039】
本発明の第1の半導体装置においては、第1、第2又は第3の電源降圧回路を構成する降圧用のトランジスタは、離隔した複数の領域に形成した複数のトランジスタを並列接続して構成される。
【0040】
この結果、第1、第2又は第3の電源降圧回路を構成する降圧用のトランジスタの発熱は、1カ所の領域に集中せず、離隔した複数の領域に分散されるので、第1、第2又は第3の電源降圧回路を構成する降圧用のトランジスタの発熱により発生するジャンクション温度の勾配を小さくし、前記負荷回路のトランジスタの特性が場所により異ならないようにし、前記負荷回路においてジャンクション温度の勾配によるレーシングが発生しないようにすることができる。
【0041】
また、本発明の第2の半導体装置は、本発明の第1、第2又は第3の発明の電源降圧回路と、第1、第2又は第3の電源降圧回路の負荷回路とを同一チップに形成して構成されるものであり、かつ、第1、第2又は第3の電源降圧回路を構成する降圧用のトランジスタは、一端部と他端部とが前記第1の制御回路を含む回路が形成された領域を挟むように、前記負荷回路の周辺部に設定された帯状の領域に形成されるものである。
【0042】
本発明の第2の半導体装置においては、本発明の第1、第2又は第3の電源降圧回路を構成する降圧用のトランジスタは、一端部と他端部とが前記第1の制御回路を含む回路が形成された領域を挟むように、前記負荷回路の周辺部に設定された帯状の領域に形成される。
【0043】
この結果、第1、第2又は第3の電源降圧回路を構成する降圧用のトランジスタの発熱は、1カ所の領域に集中せず、広い範囲に分散されるので、第1、第2又は第3の電源降圧回路を構成する降圧用のトランジスタの発熱により発生するジャンクション温度の勾配を小さくし、前記負荷回路のトランジスタの特性が場所により異ならないようにし、前記負荷回路においてジャンクション温度の勾配によるレーシングが発生しないようにすることができる。
【0044】
また、本発明の第3の半導体装置は、入力端に外部電源電圧が入力され、出力端に外部電源電圧を降圧した降圧電圧を出力するトランジスタと、入力端を前記トランジスタの出力端に接続した分圧回路と、参照電圧と前記分圧回路の出力端の電圧とを比較し、その比較結果に基づいて前記トランジスタの制御端の電圧を制御して降圧電圧をフィードバック制御する制御回路とを備えた電源降圧回路と、降圧電圧を供給すべき負荷回路とを同一チップに形成してなる半導体装置において、前記トランジスタは、離隔した複数の領域に形成した複数のトランジスタを並列接続して構成するというものである。
【0045】
本発明の第3の半導体装置においては、前記トランジスタの発熱は、1カ所の領域に集中せず、離隔した複数の領域に分散されるので、前記トランジスタの発熱により発生するジャンクション温度の勾配を小さくし、前記負荷回路のトランジスタの特性が場所により異ならないようにし、前記負荷回路においてジャンクション温度の勾配によるレーシングが発生しないようにすることができる。
【0046】
また、本発明の第4の半導体装置は、入力端に外部電源電圧が入力され、出力端に外部電源電圧を降圧した降圧電圧を出力するトランジスタと、入力端を前記トランジスタの出力端に接続した分圧回路と、参照電圧と前記分圧回路の出力端の電圧とを比較し、その比較結果に基づいて前記トランジスタの制御端の電圧を制御して降圧電圧をフィードバック制御する制御回路とを備えた電源降圧回路と、降圧電圧を供給すべき負荷回路とを同一チップに形成してなる半導体装置において、前記トランジスタは、一端部と他端部とが前記制御回路を含む回路が形成された領域を挟むように、前記負荷回路の周辺部に設定された帯状の領域に形成するというものである。
【0047】
本発明の第4の半導体装置においては、前記トランジスタの発熱は、1カ所の領域に集中せず、広い範囲に分散されるので、前記トランジスタの発熱により発生するジャンクション温度の勾配を小さくし、前記負荷回路のトランジスタの特性が場所により異ならないようにし、前記負荷回路においてジャンクション温度の勾配によるレーシングが発生しないようにすることができる。
【0048】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態・・図1〜図5
図1は本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態を備える半導体装置の要部を示す回路図である。
【0049】
図1中、10は5Vの外部電源電圧VPPを入力する電源電圧入力端子、11は電源電圧入力端子10に入力される外部電源電圧VPPを3Vに降圧する本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態である電源降圧回路、12は電源降圧回路11から出力される降圧電圧VOUTを電源電圧として動作する電源降圧回路11の負荷回路である。
【0050】
また、13はスタンバイ信号STBYが入力されるスタンバイ信号入力端子、14はパワーダウン信号発生回路であり、15〜17はインバータ、PD1はスタンバイ信号STBYと同相のパワーダウン信号、XPD1はスタンバイ信号STBYと逆相のパワーダウン信号である。
【0051】
なお、スタンバイ信号STBYは、スタンバイ・モード時には高電位(以下、Hレベルという)、アクティブ・モード時には低電位(以下、Lレベルという)とされる。
【0052】
また、電源降圧回路11において、18は外部電源電圧VPPを降圧して負荷回路12を駆動する降圧用トランジスタをなすpMOSトランジスタ、19は位相補償用のキャパシタである。
【0053】
なお、pMOSトランジスタ18は、入力端をなすソースを電源電圧入力端子10に接続され、出力端をなすドレインを負荷回路12に接続されている。
【0054】
また、20、21はアクティブ・モード時に降圧電圧VOUTの電圧値を検出する分圧回路を構成する抵抗であり、抵抗20は352KΩ、抵抗21は248KΩとされている。
【0055】
また、22はパワーダウン信号XPD1によりON(オン)、OFF(オフ)が制御される接続スイッチ素子をなすpMOSトランジスタであり、このpMOSトランジスタ22は、アクティブ・モード時、即ち、パワーダウン信号XPD1=Hレベルとされる場合にはOFF状態、スタンバイ・モード時、即ち、パワーダウン信号XPD1=Lレベルとされる場合にはON状態とされる
【0056】
また、23はスタンバイ・モード時に抵抗20、21とともに外部電源電圧VPPを分圧する分圧回路を構成させ、降圧電圧VOUTを得るための抵抗であり、この抵抗23は、400KΩとされている。
【0057】
また、24はバイアス電圧VBを発生するバイアス電圧発生回路であり、このバイアス電圧発生回路24は、図2に示すように構成されている。
【0058】
図2中、26〜28はpMOSトランジスタ、29は抵抗であり、pMOSトランジスタ26は、パワーダウン信号XPD1によりON、OFFが制御され、pMOSトランジスタ27は、パワーダウン信号PD1によりON、OFFが制御される。
【0059】
ここに、アクティブ・モード時、即ち、パワーダウン信号XPD1=Hレベル、パワーダウン信号PD1=Lレベルとされる場合には、pMOSトランジスタ26=OFF状態、pMOSトランジスタ27=ON状態となる。
【0060】
この結果、pMOSトランジスタ28は、ゲートをpMOSトランジスタ27を介してドレインに接続され、バイアス電圧VB=VPP−|VTHp|(但し、VTHpはpMOSトランジスタのスレッショルド電圧)となる。
【0061】
これに対して、スタンバイ・モード時、即ち、パワーダウン信号XPD1=Lレベル、パワーダウン信号PD1=Hレベルとされる場合には、pMOSトランジスタ26=ON状態、pMOSトランジスタ27=OFF状態、pMOSトランジスタ28=OFF状態となり、バイアス電圧VB=VPPとなる。
【0062】
また、図1において、31はバイアス電圧発生回路24からバイアス電圧VBが供給される参照電圧発生回路であり、この参照電圧発生回路31は、図3に示すように構成されている。
【0063】
図3中、33は差動増幅回路であり、34、35は駆動トランジスタをなすpMOSトランジスタ、36、37はカレントミラー負荷回路を構成するnMOSトランジスタ、38はゲートにバイアス電圧VBが供給されるpMOSトランジスタである。
【0064】
また、39は反転増幅回路であり、40は差動増幅回路33の出力が入力されるnMOSトランジスタ、41はゲートにバイアス電圧VBが供給されるpMOSトランジスタ、42は位相補償用のキャパシタ、43は位相補償用の抵抗である。
【0065】
また、44は反転増幅回路39から出力される参照電圧VREFに基づいて差動増幅回路33の反転入力端子に入力すべき電圧を生成する入力電圧生成回路であり、45、46は抵抗、47はダイオードである。
【0066】
また、48は反転増幅回路39から出力される参照電圧VREFに基づいて差動増幅回路33の非反転入力端子に入力すべき電圧を生成する入力電圧生成回路であり、49は抵抗、50はダイオードである。
【0067】
また、51はパワーダウン信号PD1によりON、OFFが制御されるnMOSトランジスタであり、このnMOSトランジスタ51は、アクティブ・モード時、即ち、パワーダウン信号PD1=Lレベルとされる場合にはOFF状態、スタンバイ・モード時、即ち、パワーダウン信号PD1=Hレベルとされる場合にはON状態とされる。
【0068】
このように構成された参照電圧発生回路31においては、アクティブ・モード時、即ち、バイアス電圧VB=VPP−|VTHp|とされる場合には、pMOSトランジスタ38、41は、ON状態となり、抵抗として機能し、差動増幅回路33及び反転増幅回路39は活性状態とされると共に、nMOSトランジスタ51はOFF状態となり、参照電圧VREFとして1.24Vが出力される。
【0069】
これに対して、スタンバイ・モード時、即ち、バイアス電圧VB=VPPとされる場合には、pMOSトランジスタ38、41はOFF状態となり、差動増幅回路33及び反転増幅回路39は非活性状態とされ、電源電流が流れない状態とされると共に、nMOSトランジスタ51はON状態となり、ノードN2=VSSに固定され、出力はハイインピーダンス状態とされる。
【0070】
また、図1において、53はバイアス電圧発生回路24からバイアス電圧VBを供給され、参照電圧発生回路31とともにpMOSトランジスタ18のゲート電圧を制御する制御回路を構成するオペアンプである。
【0071】
このオペアンプ53は、反転入力端子を参照電圧発生回路31の出力端に接続され、非反転入力端子を抵抗20、21からなる分圧回路の出力端であるノードN3に接続され、出力端をpMOSトランジスタ18の制御端をなすゲートに接続されている。
【0072】
このオペアンプ53は、図4に示すように構成されており、図4中、55は差動増幅回路であり、56、57は駆動トランジスタをなすpMOSトランジスタ、58、59はカレントミラー負荷回路を構成するnMOSトランジスタ、60はゲートにバイアス電圧VBが供給されるpMOSトランジスタである。
【0073】
また、61は反転増幅回路であり、62は差動増幅回路55の出力が入力されるnMOSトランジスタ、63はゲートにバイアス電圧VBが供給されるpMOSトランジスタ、64は位相補償用のキャパシタ、65は位相補償用の抵抗である。
【0074】
また、66はパワーダウン信号PD1によりON、OFFが制御されるnMOSトランジスタであり、このnMOSトランジスタ66は、アクティブ・モード時、即ち、パワーダウン信号PD1=Lレベルとされる場合にはOFF状態、スタンバイ・モード時、即ち、パワーダウン信号PD1=Hレベルとされる場合にはON状態とされる。
【0075】
また、67はパワーダウン信号XPD1によりON、OFFが制御されるpMOSトランジスタであり、このpMOSトランジスタ67は、アクティブ・モード時、即ち、パワーダウン信号XPD1=Hレベルとされる場合にはOFF状態、スタンバイ・モード時、即ち、パワーダウン信号XPD1=Lレベルとされる場合にはON状態とされる。
【0076】
このように構成されたオペアンプ53においては、アクティブ・モード時、即ち、バイアス電圧VB=VPP−|VTHp|とされる場合には、pMOSトランジスタ60、63は、ON状態となり、抵抗として機能し、差動増幅回路55及び反転増幅回路61は活性状態とされると共に、nMOSトランジスタ66=OFF状態、pMOSトランジスタ67=OFF状態とされる。
【0077】
この結果、オペアンプ53は、参照電圧発生回路31から供給される参照電圧VREFと、抵抗20、21からなる分圧回路の出力端であるノードN3の電圧とを比較して、降圧電圧VOUTが3Vとなるような電圧をpMOSトランジスタ18のゲートに供給して降圧電圧VOUTをフィードバック制御することになる。
【0078】
これに対して、スタンバイ・モード時、即ち、バイアス電圧VB=VPPとされる場合には、pMOSトランジスタ60、63=OFF状態となり、差動増幅回路55及び反転増幅回路61は非活性状態とされ、これら差動増幅回路55及び反転増幅回路61には電源電流が流れない状態とされる。
【0079】
そして、また、この場合には、nMOSトランジスタ66=ON状態となり、ノードN4のレベル=VSSに固定されると共に、pMOSトランジスタ67=ON状態となり、オペアンプ53の出力電圧はVPPに固定される。
【0080】
このように、電源降圧回路11においては、アクティブ・モード時、参照電圧発生回路31から参照電圧VREF=1.24Vが出力され、オペアンプ53において、参照電圧VREF=1.24Vと、ノードN3の電圧とが比較されて、pMOSトランジスタ18のゲート電圧が制御され、降圧電圧VOUTが3Vに維持される。
【0081】
これに対して、スタンバイ・モード時においては、参照電圧発生回路31の出力はハイインピーダンス状態とされると共に、オペアンプ53の出力電圧=VPP、pMOSトランジスタ18=OFF状態、pMOSトランジスタ22=ON状態とされる。
【0082】
この結果、図5に示すように、抵抗23は抵抗20、21とともに分圧回路を構成し、抵抗23と抵抗20の接続点であるノードN5に、数1で示すように、3Vの降圧電圧VOUTを得て、これを負荷回路12に供給することができるので、負荷回路12でリークされる電流を補充し、負荷回路のデータ保持動作を確保することができる。
【0083】
【数1】
【0084】
このように、本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路11によれば、スタンバイ・モード時、参照電圧発生回路31を非活性状態とし、参照電圧発生回路31に電源電流が流れないようにすると共に、オペアンプ53においても、差動増幅回路55及び反転増幅回路61を非活性状態とし、これら差動増幅回路55及び反転増幅回路61に電源電流が流れないようにし、かつ、pMOSトランジスタ18をOFF状態とすると共に、抵抗23、20、21により降圧電圧VOUTを得るようにしているので、負荷回路12におけるデータ保持動作を確保すると共に、スタンバイ・モード時における消費電力を低減し、低消費電力化を図ることができる。
【0085】
本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態・・図6〜図9
図6は本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態を備える半導体装置の要部を示す回路図である。
【0086】
図6中、69は5Vの外部電源電圧VPPを入力するための電源電圧入力端子、70は電源電圧入力端子69に入力される外部電源電圧VPPを3Vに降圧する本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態である電源降圧回路、71は電源降圧回路70から出力される降圧電圧VOUTを電源電圧として動作する電源降圧回路70の負荷回路である。
【0087】
また、電源降圧回路70において、72は外部電源電圧VPPを降圧して負荷回路71を駆動する降圧用トランジスタをなすpMOSトランジスタ、73は位相補償用のキャパシタである。
【0088】
なお、pMOSトランジスタ72は、入力端をなすソースを電源電圧入力端子69に接続され、出力端をなすドレインを負荷回路71に接続されている。
【0089】
また、74、75は降圧電圧VOUTの電圧値を検出する分圧回路を構成する抵抗であり、抵抗74は352KΩ、抵抗75は248KΩとされている。
【0090】
また、76は電流パス回路を構成するnMOSトランジスタであり、このnMOSトランジスタ76は、入力端をなすドレインをpMOSトランジスタ72のドレインに接続され、出力端をなすソースを接地されている。
【0091】
また、78はバイアス電圧VBを発生するバイアス電圧発生回路であり、このバイアス電圧発生回路78は、図7に示すように、図1(図2)に示すバイアス電圧発生回路24が設けるpMOSトランジスタ26、27を設けず、pMOSトランジスタ28については、そのゲートをそのドレインに接続し、その他については、図1(図2)に示すバイアイ電圧発生回路24と同様に構成したものである。
【0092】
即ち、このバイアス電圧発生回路78は、アクティブ・モード時又はスタンバイ・モード時を問わず、バイアス電圧VBとして、VPP−|VTHp|を出力するというものである。
【0093】
また、図6において、79はバイアス電圧発生回路78からバイアス電圧VBを供給される参照電圧発生回路であり、この参照電圧発生回路79は、図8に示すように、図1(図3)に示す参照圧発生回路31が設けるnMOSトランジスタ51を設けず、その他については、図1(図3)に示す参照電圧発生回路31と同様に構成したものである。
【0094】
即ち、この参照電圧発生回路79は、アクティブ・モード時又はスタンバイ・モード時を問わず、参照電圧VREFとして、1.24Vを出力するというものである。
【0095】
また、図6において、80はバイアス電圧発生回路78からバイアス電圧VBを供給され、参照電圧発生回路79とともにpMOSトランジスタ72のゲート電圧を制御する制御回路を構成するオペアンプである。
【0096】
このオペアンプ80は、反転入力端子を参照電圧発生回路79の出力端に接続され、非反転入力端子を抵抗74、75からなる分圧回路の出力端であるノードN6に接続され、出力端をpMOSトランジスタ72の制御端をなすゲート及びnMOSトランジスタ76の制御端をなすゲートに接続されている。
【0097】
ここに、このオペアンプ80は、図9に示すように、図1(図4)に示すオペアンプ53が設けるnMOSトランジスタ66及びpMOSトランジスタ67を設けず、その他については、図1(図4)に示すオペアンプ53と同様に構成したものであり、アクティブ・モード時又はスタンバイ・モード時を問わず、降圧電圧VOUTのフィードバック制御を行うものである。
【0098】
このように構成された電源降圧回路70においては、アクティブ・モード時又はスタンバイ・モード時を問わず、参照電圧発生回路79から参照電圧VREFとして1.24Vが出力され、オペアンプ80において、参照電圧VREFと、ノードN6の電圧とが比較されて、pMOSトランジスタ72のゲート電圧が制御され、降圧電圧VOUTが3Vに維持される。
【0099】
ここに、アクティブ・モード時、負荷回路71に電流が流れない状態になると、降圧電圧VOUTが上昇しようとするが、この場合、オペアンプ80の出力電圧は、降圧電圧VOUTを3Vに維持させるように上昇する。
【0100】
この結果、nMOSトランジスタ76に流れる電流が増加し、pMOSトランジスタ72はOFF状態に近い状態とはならないので、その後、負荷回路71に電流が流れ始める場合、負荷回路71に十分な電流を供給することができ、降圧電圧VOUTにリップルが発生することを防ぐことができる。
【0101】
このように、本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路70によれば、アクティブ・モード時、負荷回路71に電流が流れない状態になった後、負荷回路71に電流が流れ始める場合、降圧電圧VOUTにリップルが発生しないようにしているので、降圧電圧VOUTにリップルが発生することによる負荷回路71の誤動作を防止することができる。
【0102】
本発明の第3の電源降圧回路の実施の一形態・・図10
図10は本発明の第3の電源降圧回路の実施の一形態を備える半導体装置の要部を示す回路図である。
【0103】
この半導体装置は、図1に示す半導体装置が設ける本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路11の代わりに、本発明の第3の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路82を設け、その他については、図1に示す半導体装置と同様に構成したものである。
【0104】
この電源降圧回路82は、電流パス回路83と、電流パス回路83の電流パス動作を制御する電流パス制御回路84を設け、その他については、図1に示す電源降圧回路11と同様に構成したものである。
【0105】
電流パス回路83において、85はnMOSトランジスタ、電流パス制御回路84において、86はパワーダウン信号PD1によりON、OFFが制御される接続スイッチ素子をなすnMOSトランジスタである。
【0106】
また、87は接続スイッチ素子をなすアナログ・スイッチ回路であり、88はパワーダウン信号PD1によりON、OFFが制御されるpMOSトランジスタ、89はパワーダウン信号XPD1によりON、OFFが制御されるnMOSトランジスタである。
【0107】
ここに、アクティブ・モード時、即ち、パワーダウン信号PD1=Lレベル、パワーダウン信号XPD1=Hレベルとされる場合には、nMOSトランジスタ86=OFF状態、アナログ・スイッチ回路87=ON状態となり、nMOSトランジスタ85のゲートは、オペアンプ53の出力端に接続される。
【0108】
これに対して、スタンバイ・モード時、即ち、パワーダウン信号PD1=Hレベル、パワーダウン信号XPD1=Lレベルとされる場合には、nMOSトランジスタ86=ON状態、アナログ・スイッチ回路87=OFF状態とされ、nMOSトランジスタ85=OFF状態とされる。
【0109】
このように構成された電源降圧回路82においては、アクティブ・モード時、参照電圧発生回路31から参照電圧VREFとして1.24Vが出力され、オペアンプ53において、参照電圧VREFとノードN3の電圧とが比較されてpMOSトランジスタ18のゲート電圧が制御され、降圧電圧VOUTが3Vに維持されると共に、nMOSトランジスタ85のゲートには、アナログ・スイッチ回路87を介してオペアンプ53の出力電圧が供給され、nMOSトランジスタ85は可変抵抗素子として機能する。
【0110】
この場合において、負荷回路12に電流が流れない状態になると、降圧電圧VOUTが上昇しようとするが、この場合、オペアンプ53の出力電圧は、降圧電圧VOUTを3Vに維持させるように上昇する。
【0111】
この結果、nMOSトランジスタ85に流れる電流が増加し、pMOSトランジスタ18は、OFF状態に近い状態とはならないので、その後、負荷回路12に電流が流れ始める場合、負荷回路12に十分な電流を供給することができ、降圧電圧VOUTにリップルが発生することを防ぐことができる。
【0112】
これに対して、スタンバイ・モード時には、参照電圧発生回路31の出力は、ハイインピーダンス状態とされると共に、オペアンプ53の出力電圧=VPP、pMOSトランジスタ18=OFF状態、pMOSトランジスタ22=ON状態とされると共に、nMOSトランジスタ85のゲートは、nMOSトランジスタ86を介して接地され、nMOSトランジスタ85はOFF状態とされる。
【0113】
この結果、図5に示す場合と同様に、抵抗23は抵抗20、21とともに分圧回路を構成し、抵抗23と抵抗20の接続点であるノードN5に、数1に示すように、3Vの降圧電圧VOUTを得て、これを負荷回路12に供給することができるので、負荷回路12でリークされる電流を補充し、負荷回路のデータ保持動作を確保することができる。
【0114】
このように、本発明の第3の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路82によれば、アクティブ・モード時、負荷回路12に電流が流れない状態になった後、負荷回路12に電流が流れ始める場合に、降圧電圧VOUTにリップルが発生しないようにしているので、降圧電圧VOUTにリップルが発生することによる負荷回路12の誤動作を防止することができる。
【0115】
また、スタンバイ・モード時には、参照電圧発生回路31を非活性状態とし、参照電圧発生回路31に電源電流が流れないようにすると共に、オペアンプ53においても、差動増幅回路55及び反転増幅回路61を非活性状態とし、これら差動増幅回路55及び反転増幅回路61に電源電流が流れないようにし、かつ、pMOSトランジスタ18をオフ状態とすると共に、抵抗23、20、21により降圧電圧VOUTを得るようにしているので、負荷回路12のデータ保持動作を確保すると共に、スタンバイ・モード時における消費電力を低減し、低消費電力化を図ることができる。
【0116】
なお、本発明の実施の第1の形態の電源降圧回路11及び第3の形態の電源降圧回路82においては、VPP線と抵抗23との間にpMOSトランジスタ22を設けるようにしたが、このpMOSトランジスタ22を設けず、抵抗23を直接、VPP線に接続するようにしても良い。
【0117】
本発明の第3の半導体装置の実施の一形態・・図11、図12
図11は本発明の第3の半導体装置の実施の一形態の要部を示す概略的平面図である。
【0118】
図11中、91はチップ本体、92はI/O(入出力)セル、93は図14に示す電源降圧回路2と同一の回路構成を有する電源降圧回路、94は電源降圧回路93の負荷回路である。
【0119】
また、電源降圧回路93のうち、95〜98は外部電源電圧VPPを降圧して負荷回路94を駆動する降圧用トランジスタを形成する降圧用トランジスタ形成領域である。
【0120】
即ち、本発明の第3の半導体装置の実施の一形態においては、降圧用トランジスタ形成領域95〜98は、I/Oセル92を形成する領域の内側、かつ、角部側に形成されている。
【0121】
なお、降圧用トランジスタ形成領域95〜98をI/Oセル92を形成する領域の内側、かつ、角部側以外の場所に設定する場合には、I/Oセル92と負荷回路94との間を接続する配線のレイアウトが複雑になってしまうという不都合があるが、本発明の第3の半導体装置の実施の一形態のように、降圧用トランジスタ形成領域95〜98をI/Oセル92を形成する領域の内側、かつ、角部側に設定する場合には、このような不都合が起こらない。
【0122】
また、99は降圧用トランジスタを除く回路部分、100は外部電源電圧VPPを供給するVPP線、101は降圧電圧VOUTが出力されるVOUT線、102は降圧用トランジスタのゲート配線である。
【0123】
図12は降圧用トランジスタ形成領域95の構成を示す概略的平面図であり、104はNウエル、105〜108はP型拡散層、109はゲート電極であり、P型拡散層105、107をソース、P型拡散層106、108をドレインとするゲート電極を櫛型構造とするpMOSトランジスタが形成されている。
【0124】
即ち、本発明の第3の半導体装置の実施の一形態においては、降圧用トランジスタ形成領域95〜98に形成された4個のpMOSトランジスタを並列接続して図14に示すpMOSトランジスタ4に対応するpMOSトランジスタが構成されている。
【0125】
この結果、電源降圧回路93を構成する降圧用のpMOSトランジスタの発熱は、従来のように1カ所の降圧用トランジスタ形成領域に集中せず、I/Oセル92を形成する領域の内側、かつ、角部側の離隔した4カ所の降圧用トランジスタ形成領域95〜98に分散される。
【0126】
したがって、本発明の第3の半導体装置の実施の一形態によれば、降圧用のpMOSトランジスタの発熱により発生するジャンクション温度の勾配を小さくし、負荷回路94のトランジスタの特性が場所により異ならないようにすることができ、負荷回路94においてジャンクション温度の勾配によるレーシングが発生しないようにし、レーシングによる負荷回路94の誤動作を防止することができる。
【0127】
なお、本発明の第3の半導体装置の一形態においては、チップ面の対角線方向の4カ所に降圧用トランジスタを分散して設けるようにしたが、この代わりに、いずれか2カ所又は3カ所に分散して設けるようにしても良い。但し、いずれか2カ所に設ける場合には、チップ面の対角線方向の2カ所に設けることが発熱の分散には効果的である。
【0128】
また、電源降圧回路93として、図14に示す電源降圧回路2と同一の回路構成を有する電源降圧回路の代わりに、本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路11、本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路70又は本発明の第3の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路82を設けるようにしても良い。
【0129】
ここに、本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路11を設ける場合には、本発明の第1の半導体装置の実施の第1の形態を構成することになり、レーシングによる負荷回路94の誤動作を防止することができると共に、スタンバイ・モード時における消費電力を低減し、低消費電力化を図ることができる。
【0130】
また、本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路70を設ける場合には、本発明の第1の半導体装置の実施の第2の形態を構成することになり、レーシングによる負荷回路94の誤動作を防止することができると共に、アクティブ・モード時、負荷回路94に電流が流れない状態になった後、負荷回路94に電流が流れ始める場合、降圧電圧VOUTにリップルが発生しないようにし、降圧電圧VOUTにリップルが発生することによる負荷回路94の誤動作を防止することができる。
【0131】
また、本発明の第3の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路82を設ける場合には、本発明の第1の半導体装置の実施の第3の形態を構成することになり、レーシングによる負荷回路94の誤動作を防止することができると共に、スタンバイ・モード時における消費電力を低減し、低消費電力化を図ることができ、更に、アクティブ・モード時、負荷回路94に電流が流れない状態になった後、負荷回路94に電流が流れ始める場合、降圧電圧VOUTにリップルが発生しないようにし、降圧電圧VOUTにリップルが発生することによる負荷回路94の誤動作を防止することができる。
【0132】
本発明の第4の半導体装置の実施の一形態・・図13
図13は本発明の第4の半導体装置の実施の一形態の要部を示す概略的平面図である。
【0133】
図13中、111はチップ本体、112は図14に示す電源降圧回路2と同一の回路構成を有する電源降圧回路、113は電源降圧回路112の負荷回路である。
【0134】
また、電源降圧回路112のうち、114は外部電源電圧VPPを降圧して負荷回路113を駆動する降圧用のpMOSトランジスタを形成する降圧用トランジスタ形成領域、115は降圧用のpMOSトランジスタを除く回路部分である。
【0135】
即ち、本発明の第4の半導体装置の実施の一形態は、一端部114Aと他端部114Bとが降圧用のpMOSトランジスタを除く回路部分115を挟むように、負荷回路113の周辺部に設定した帯状の降圧用トランジスタ形成領域114に降圧用のpMOSトランジスタを形成するというものである。
【0136】
この結果、降圧用のpMOSトランジスタの発熱は、局所的な1カ所の領域に集中せず、広い範囲に分散されるので、降圧用のpMOSトランジスタの発熱により発生するジャンクション温度の勾配を小さくし、負荷回路113のトランジスタの特性が場所により異ならないようにし、負荷回路113においてジャンクション温度の勾配によるレーシングが発生しないようにすることができる。
【0137】
したがって、本発明の第4の半導体装置の実施の一形態によれば、降圧用のpMOSトランジスタの発熱により発生するジャンクション温度の勾配を小さくし、負荷回路113のトランジスタの特性が場所により異ならないようにすることができ、負荷回路113においてジャンクション温度の勾配によるレーシングが発生しないようにし、レーシングによる負荷回路113の誤動作を防止することができる。
【0138】
なお、電源降圧回路112として、図14に示す電源降圧回路2と同一の回路構成を有する電源降圧回路の代わりに、本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路11、本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路70又は本発明の第3の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路82を設けるようにしても良い。
【0139】
ここに、本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路11を設ける場合には、本発明の第2の半導体装置の実施の第1の形態を構成することになり、レーシングによる負荷回路113の誤動作を防止することができると共に、スタンバイ・モード時における消費電力を低減し、低消費電力化を図ることができる。
【0140】
また、本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路70を設ける場合には、本発明の第2の半導体装置の実施の第2の形態を構成することになり、レーシングによる負荷回路113の誤動作を防止することができると共に、アクティブ・モード時、負荷回路113に電流が流れない状態になった後、負荷回路113に電流が流れ始める場合、降圧電圧VOUTにリップルが発生しないようにし、降圧電圧VOUTにリップルが発生することによる負荷回路113の誤動作を防止することができる。
【0141】
また、本発明の第3の電源降圧回路の実施の一形態の電源降圧回路82を設ける場合には、本発明の第2の半導体装置の実施の第3の形態を構成することになり、レーシングによる負荷回路113の誤動作を防止することができると共に、スタンバイ・モード時における消費電力を低減し、低消費電力化を図ることができ、更に、アクティブ・モード時、負荷回路113に電流が流れない状態になった後、負荷回路113に電流が流れ始める場合、降圧電圧VOUTにリップルが発生しないようにし、降圧電圧VOUTにリップルが発生することによる負荷回路113の誤動作を防止することができる。
【0142】
【発明の効果】
以上のように、本発明の第1の電源降圧回路によれば、負荷回路がスタンバイ・モード時の場合、負荷回路に降圧電圧を供給して、負荷回路のデータ保持動作を確保し、しかも、消費電力を低減し、低消費電力化を図ることができる。
【0143】
また、本発明の第2の電源降圧回路によれば、負荷回路がアクティブ・モード時の場合において、負荷回路に電流が流れない状態になった後、負荷回路に電流が流れ始める場合、降圧電圧にリップルが発生しないようにし、降圧電圧にリップルが発生することによる負荷回路の誤動作を防止することができる。
【0144】
また、本発明の第3の電源降圧回路によれば、負荷回路がアクティブ・モード時の場合において、負荷回路に電流が流れない状態になった後、負荷回路に電流が流れ始める場合、降圧電圧にリップルが発生しないようにし、降圧電圧にリップルが発生することによる負荷回路の誤動作を防止することができると共に、負荷回路がスタンバイ・モード時の場合、負荷回路に降圧電圧を供給して、負荷回路のデータ保持動作を確保し、しかも、消費電力を低減し、低消費電力化を図ることができる。
【0145】
また、本発明の第1、第2の半導体装置によれば、本発明の第1、第2又は第3の電源降圧回路と同様の効果を得ることができると共に、負荷回路のトランジスタの特性が場所により異ならないようにし、負荷回路においてジャンクション温度の勾配によるレーシングが発生しないようにし、レーシングによる負荷回路の誤動作を避けることができる。
【0146】
また、本発明の第3、第4の半導体装置によれば、負荷回路のトランジスタの特性が場所により異ならないようにし、負荷回路においてジャンクション温度の勾配によるレーシングが発生しないようにし、レーシングによる負荷回路の誤動作を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態を備える半導体装置の要部を示す回路図である。
【図2】本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態が設けるバイアス電圧発生回路の構成を示す回路図である。
【図3】本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態が設ける参照電圧発生回路の構成を示す回路図である。
【図4】本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態が設けるオペアンプの構成を示す回路図である。
【図5】本発明の第1の電源降圧回路の実施の一形態のスタンバイ・モード時の動作を説明するための回路図である。
【図6】本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態を備える半導体装置の要部を示す回路図である。
【図7】本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態が設けるバイアス電圧発生回路の構成を示す回路図である。
【図8】本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態が設ける参照電圧発生回路の構成を示す回路図である。
【図9】本発明の第2の電源降圧回路の実施の一形態が設けるオペアンプの構成を示す回路図である。
【図10】本発明の第3の電源降圧回路の実施の一形態を備える半導体装置の要部を示す回路図である。
【図11】本発明の第3の半導体装置の実施の一形態の要部を示す概略的平面図である。
【図12】本発明の第3の半導体装置の実施の一形態における降圧用トランジスタ形成領域の構成を示す概略的平面図である。
【図13】本発明の第4の半導体装置の実施の一形態の要部を示す概略的平面図である。
【図14】従来の電源降圧回路の一例を備える従来の半導体装置の要部を示す回路図である。
【符号の説明】
VPP 外部電源電圧
VOUT 降圧電圧
VB バイアス電圧
VREF 参照電圧
Claims (14)
- 入力端に第1の電源電圧が入力され、前記第1の電源電圧を降圧した降圧電圧を供給すべき負荷回路がアクティブ・モード時の場合、出力端に前記降圧電圧を出力し、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合には、オフ状態となるように制御端の電圧を制御される第1のトランジスタと、
入力端を前記第1のトランジスタの出力端に接続した第1の分圧回路と、
前記負荷回路がアクティブ・モード時の場合、参照電圧と前記第1の分圧回路の出力端の電圧とを比較し、その比較結果に基づいて前記第1のトランジスタの制御端の電圧を制御して前記降圧電圧をフィードバック制御し、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合には、前記降圧電圧のフィードバック制御動作を停止し、前記第1のトランジスタをオフ状態とするように、前記第1のトランジスタの制御端の電圧を制御する第1の制御回路と、
前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合、前記第1の分圧回路とともに前記第1の電源電圧を分圧する第2の分圧回路を構成し、前記負荷回路に前記降圧電圧を供給する抵抗素子とを、
備えていることを特徴とする電源降圧回路。 - 入力端に第1の電源電圧が入力され、出力端に前記第1の電源電圧を降圧した降圧電圧を出力する第1のトランジスタと、
入力端を前記第1のトランジスタの出力端に接続した分圧回路と、
参照電圧と前記分圧回路の出力端の電圧とを比較し、その比較結果に基づいて前記第1のトランジスタの制御端の電圧を制御して前記降圧電圧をフィードバック制御する第1の制御回路と、
入力端を前記第1のトランジスタの出力端に接続し、出力端を前記第1の電源電圧よりも低電圧の第2の電源電圧が入力される電源入力端に接続し、前記降圧電圧を供給すべき負荷回路がアクティブ・モード時の場合において、前記負荷回路に流れる電源電流が少なくなると、前記電源入力端側にパスさせる電流が増加するように前記電源入力端側に電流をパスさせる電流パス手段とを、
備えていることを特徴とする電源降圧回路。 - 前記電流パス手段は、入力端を前記第1のトランジスタの出力端に接続し、出力端を前記電源入力端に接続し、制御端を前記第1のトランジスタの制御端に接続してなる第2のトランジスタからなることを特徴とする請求項2記載の電源降圧回路。
- 入力端に第1の電源電圧が入力され、前記第1の電源電圧を降圧した降圧電圧を供給すべき負荷回路がアクティブ・モード時の場合、出力端に前記降圧電圧を出力し、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合には、オフ状態となるように制御端の電圧を制御される第1のトランジスタと、
入力端を前記第1のトランジスタの出力端に接続した第1の分圧回路と、
前記負荷回路がアクティブ・モード時の場合、参照電圧と前記第1の分圧回路の出力端の電圧とを比較し、その比較結果に基づいて前記第1のトランジスタの制御端の電圧を制御して前記降圧電圧をフィードバック制御し、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合には、前記降圧電圧のフィードバック制御動作を停止し、前記第1のトランジスタをオフ状態とするように、前記第1のトランジスタの制御端の電圧を制御する第1の制御回路と、
入力端を前記第1のトランジスタの出力端に接続し、出力端を前記第1の電源電圧よりも低電圧の第2の電源電圧が入力される電源入力端に接続した電流パス手段と、
前記負荷回路がアクティブ・モード時の場合において、前記負荷回路に流れる電源電流が少なくなると、前記電源入力端側にパスさせる電流を増加させ、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合には、前記電流入力端側に電流をパスさせないように、前記電流パス手段を制御する第2の制御回路と、
前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合、前記第1の分圧回路とともに前記第1の電源電圧を分圧する第2の分圧回路を構成し、前記負荷回路に前記降圧電圧を供給する抵抗素子とを、
備えていることを特徴とする電源降圧回路。 - 前記電流パス手段は、入力端を前記第1のトランジスタの出力端に接続し、出力端を前記電源入力端に接続した第2のトランジスタからなり、
前記第2の制御回路は、一端を前記第2のトランジスタの制御端に接続し、他端を前記電源入力端に接続し、前記負荷回路がアクティブ・モード時の場合にはオフ状態とされ、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合にはオン状態とされる第1の接続スイッチ素子と、一端を前記第2のトランジスタの制御端に接続し、他端を前記第1のトランジスタの制御端に接続し、前記負荷回路がアクティブ・モード時の場合にはオン状態、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合にはオフ状態とされる第2の接続スイッチ素子とからなることを特徴とする請求項4記載の電源降圧回路。 - 前記負荷回路がアクティブ・モード時の場合には、前記参照電圧を発生し、前記負荷回路がスタンバイ・モード時の場合には、動作停止状態となる参照電圧発生回路を備えていることを特徴とする請求項1、4又は5記載の電源降圧回路。
- 請求項1、2、3、4、5又は6記載の電源降圧回路と、前記負荷回路とを同一チップに形成し、かつ、前記第1のトランジスタは、離隔した複数の領域に形成した複数のトランジスタを並列接続して構成されていることを特徴とする半導体装置。
- 前記離隔した複数の領域は、入出力セルを形成する領域の内側、かつ、チップ面の角部側に設定された複数の領域であることを特徴とする請求項7記載の半導体装置。
- 前記角部側は、チップ面の対角線方向の2個又は4個の角部側であることを特徴とする請求項8記載の半導体装置。
- 請求項1、2、3、4、5又は6記載の電源降圧回路と、前記負荷回路とを同一チップに形成し、かつ、前記第1のトランジスタは、一端部と他端部とが前記第1の制御回路を含む回路が形成された領域を挟むように、前記負荷回路の周辺部に設定された帯状の領域に形成されていることを特徴とする半導体装置。
- 入力端に外部電源電圧が入力され、出力端に前記外部電源電圧を降圧した降圧電圧を出力するトランジスタと、
入力端を前記トランジスタの出力端に接続した分圧回路と、
参照電圧と前記分圧回路の出力端の電圧とを比較し、その比較結果に基づいて前記トランジスタの制御端の電圧を制御して前記降圧電圧をフィードバック制御する制御回路とを備えた電源降圧回路と、
前記降圧電圧を供給すべき負荷回路とを同一チップに形成してなる半導体装置において、
前記トランジスタは、離隔した複数の領域に形成した複数のトランジスタを並列接続して構成されていることを特徴とする半導体装置。 - 前記離隔した複数の領域は、入出力セルを形成する領域の内側、かつ、チップ面の角部側に設定された複数の領域であることを特徴とする請求項11記載の半導体装置。
- 前記角部側は、チップ面の対角線方向の2個又は4個の角部側であることを特徴とする請求項12記載の半導体装置。
- 入力端に外部電源電圧が入力され、出力端に前記外部電源電圧を降圧した降圧電圧を出力するトランジスタと、
入力端を前記トランジスタの出力端に接続した分圧回路と、
参照電圧と前記分圧回路の出力端の電圧とを比較し、その比較結果に基づいて前記トランジスタの制御端の電圧を制御して前記降圧電圧をフィードバック制御する制御回路とを備えた電源降圧回路と、
前記降圧電圧を供給すべき負荷回路とを同一チップに形成してなる半導体装置において、
前記トランジスタは、一端部と他端部とが前記制御回路を含む回路が形成された領域を挟むように、前記負荷回路の周辺部に設定された帯状の領域に形成されていることを特徴とする半導体装置。
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