JP3590139B2 - ストロボ装置を有するカメラシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ストロボ装置を有するカメラシステム、詳しくは、発光制御手段を備えるストロボ装置を有するカメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、発光放電管の発光制御素子としてIGBT等のゲート電圧制御型スイッチング素子を用いたストロボ装置は種々提案されている。ところで、該IGBTに代表されるゲート電圧制御型スイッチング素子は、供給されるゲート電圧が所定電圧より低い状態でオンされると破壊してしまう虞があることが知られている。これは、スイッチング素子として通常のバイポーラ型トランジスタを用いた場合でも同様であり、このようなトランジスタに所定より低いベース電流を供給した状態で該トランジスタをオンさせると、同様に破壊してしまう虞がある。
【0003】
このような不具合を解消する技術手段として、特開昭63−129327号公報には、スイッチング素子(バイポーラ型トランジスタ)のベース電流の供給源となるバイアス電源の電圧を検出し、該電圧が所定電圧より低い場合には、強制的に該ベース電流の供給を停止せしめるとともに、発光放電管へのトリガ信号の発生を阻止するストロボ装置が開示されている。
【0004】
一方、近年、CPUやロジックIC等のICで直接ゲート電圧を制御することが可能なIGBTが提案されており、本出願人は先にこのような低電圧駆動が可能なIGBTを使用した技術手段として、特開平6−302389号公報に開示されるようなストロボ装置を提案している。このストロボ装置によると、ゲートドライブ用のドライブ回路を設けることなく、簡単な回路構成で低コストでスペース効率に優れたストロボ装置を提供できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開昭63−129327号公報に開示された技術手段では、ベース電流の供給源となる電源電圧の検出回路を特別に必要とするため、回路構成が複雑になると共に、コスト,スペースの増大を招いている。また、スイッチング素子が破壊された際の処理に関しては何等記述も示唆もなされていない。
【0006】
一方、上記特開平6−302389号公報に開示された技術手段では、上述した利点を有するもののIGBTのゲートに供給されるゲート電圧不足による該IGBTの破壊対策は、何等示されていない。
【0007】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な回路構成で、スイッチング素子の破壊を防止するストロボ装置を有するカメラシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明によるストロボ装置を有するカメラシステムは、発光放電管と、この発光放電管に電流を供給するためのメインコンデンサと、このメインコンデンサの上記発光放電管への放電ループ中に介挿されたスイッチング素子と、ストロボ発光した後に残るメインコンデンサ残電圧を予測する残電圧予測手段と、フル発光後に残るメインコンデンサの残電圧に対応した電圧である第1の電圧を設定する電圧設定手段と、発光後に上記メインコンデンサに残る電圧である第2の電圧を検知する検知手段と、上記残電圧予測手段で予測したメインコンデンサ残電圧が、上記第1の電圧より大きい場合には、上記検知手段によって検知された第2の電圧と、上記電圧設定手段で設定された第1の電圧とを比較する電圧比較手段と、上記電圧比較手段により、第2の電圧が第1の電圧よりも小さいと判断された場合には上記スイッチング素子が異常であると判断しダメージ処理を行うダメージ処理手段と、を具備する。
【0009】
上記本発明によるストロボ装置を有するカメラシステムにおける上記ダメージ処理手段によるダメージ処理は、カメラの撮影動作を禁止、またはストロボ発光を禁止する。
【0010】
上記本発明によるストロボ装置を有するカメラシステムにおける上記ダメージ処理手段によるダメージ処理は、ストロボ発光なしの露出演算で撮影する。
【0011】
上記本発明によるストロボ装置を有するカメラシステムにおける上記ダメージ処理手段によるダメージ処理は、ストロボが破壊していることを告知する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0015】
図1は、本発明の第1の実施形態であるストロボ装置を有するカメラシステムの構成を示した電気回路図である。
【0016】
同図に於いて、1はCPUであり、このCPU1には、電源電池E1 、メインコンデンサC5 の他、電源フィルタ回路2、ストロボの昇圧電源回路3、メインコンデンサC5 の充電電圧を検出する電圧検出回路4、トリガ回路5、閃光放電管(Xe管)6及びダイオードD5 、ゲート制御型スイッチング素子としてのIGBT7の直列回路が、並列に接続されている。
【0017】
上記電源フィルタ回路2は、電源電池E1 と並列に接続されたコンデンサC1 と、このコンデンサC1 のプラス極側と電源電池E1 のプラス側との間に接続されたダイオードD1 とで構成される。
【0018】
昇圧電源回路3は、抵抗R1 及びR2 の直列回路と、電源電池E1 と並列に接続されたトランジスタQ1 ,Q2 及び抵抗R4 と、並列接続されたダイオードD2 、コンデンサC2 、及びトランスT1 と、このトランスT1 の一次側に接続されたトランジスタQ3 と、このトランジスタQ3 と抵抗R4 の間に接続された抵抗R3 と、上記トランスT1 の二次側に接続された抵抗R5 及びダイオードD3 とにより、図示のように構成されている。
【0019】
上記電圧検出回路4は、抵抗6 及びR7 の直列回路と、この直列回路と並列に接続されたコンデンサC4 と、このコンデンサC4 とメインコンデンサC5 との間に接続されたダイオードD4 とで構成される。
【0020】
更に、トリガ回路5は、抵抗R8 ,R9 及びR10、サイリスタSCR1 と、コンデンサC6 及びC7 、抵抗R11、トリガトランスT2 が、図示の如く結線されている。このトリガトランスT2 は、閃光放電管6にトリガを印加するものである。
【0021】
IGBT7は、閃光放電管6、ダイオードD5 と直列に接続されている。IGBT7は、この閃光放電管6の発光電流をスイッチングし、発光量の制御を行うもので、CPU1からのSCONT信号の状態に応じて動作する。
【0022】
また、CPU1には、パワースイッチSW1、レリーズスイッチSW2が接続されている。このCPU1からは、IGBT7に供給されるSCONT信号の他、昇圧電源回路3にはCHG信号が、電圧検出回路4にはVST信号が、そしてトリガ回路5にはSTRG信号が、それぞれ供給されるようになっている。
【0023】
更に、CPU1は、ストロボ回路を制御するものであり、CPU1の電源VDDは電源電池E1 より電源フィルタ回路2を介して供給される。
【0024】
また、電源電圧検出手段8は、CPU1の電源であるVDDの電圧を検出し、CPU1にVDET信号を出力するようになっている。
【0025】
ここで、回路の動作の説明に先立ち、IGBTについて説明する。
【0026】
図2は、一般的なIGBTの断面構造図である。図2に示されるように、コレクタ電極111の上側に、P層112、N層113が順に形成されている。そして、上記N層113の表面には、P層112より不純物濃度の低いP層114、及びN層113より不純物濃度の高いN層115が形成される。上記N層113とN層115とに挟まれたP層114の表面が、チャネル領域となる。
【0027】
このチャネルの領域上には、ゲート酸化膜116を介してゲート電極117が形成される。また、このゲート電極117の上には、絶縁膜118を介してエミッタ電極119が形成される。
【0028】
このように構成されたIGBTに於いて、ゲート電極117に、エミッタに対して正の電圧を与えると上述のチャネルが形成され、コレクタ−エミッタ間で電流が流れる。このゲート電圧は、通常10V〜40V程度の電圧が必要であるが、ゲート酸化膜116の薄膜化や微細化設計ルールを採用することで、ゲート電圧が4Vでも十分なコレクタ−エミッタ間の電流を流すことができるIGBTを製作することが可能である。
【0029】
本実施形態は、この低電圧ゲートドライブIGBTを用いたストロボの発光制御回路について述べたものである。
【0030】
次に、図3のタイミングチャートを参照して、本実施形態のカメラシステムにおけるストロボ装置の動作を説明する。
【0031】
いま、CHGをローレベルにすると(図3(a))、昇圧電源回路3が作動し、昇圧された電圧がメインコンデンサC5 に充電される(図3(b))。この充電電圧は、電圧検出回路4によってモニタされ、所定充電電圧に達したら(図3(c))、CHGをハイレベルにして昇圧動作を止める。
【0032】
次に発光であるが、発光開始信号に先立ち、IGBT7をオンにしておくために、SCONTをハイレベルにする(図3(d))。その後、発光開始信号に応答して、STRGがハイレベルになって(図3(e))サイリスタSCR1 がオンし、トリガ回路5によって閃光放電管6は励起され発光を開始する(図3(f))。その後、発光中にSCONT信号をローレベルにすると、IGBT7はオフし、発光は停止する。
【0033】
図4は、本第1の実施形態のカメラシステムにおけるCPU1内部のSCONT端子の出力部の回路図である。
【0034】
この出力部は、ナンド回路120、ノア回路121、インバータ122、Pチャンネル(P−ch)トランジスタ123及びnチャンネル(N−ch)トランジスタ124で、図示の如く構成されている。そして、トランジスタ123のオン、トランジスタ124のオフで、SCONTにはVDDの電圧が出力される。また、トランジスタ123がオフ、トランジスタ124がオンの場合には、グランドレベルの電圧が出力される。
【0035】
ここで、VDDは電源E1 を6Vの電池とした場合、ダイオードD1 のVF 分下って約5.5Vとなる。また、その時SCONTに出力されるハイレベルの電圧は、トランジスタ123の電圧降下があるので、約5.3Vである。IGBTは、上述した低電圧ドライブIGBTを使用しているため、この5.3Vの電圧でも十分にIGBTをオンにすることができる。
【0036】
上述した発光開始信号前のIGBTオン、すなわちSCONTのハイレベルのタイミングは、STRGが入る前であればいつでもよく、カメラのパワーオン時でもよいし、低輝度時等ストロボが必要だと判断された時でもよい。更には、レリーズが押された時、SLRに於いては、ミラーアップ時等であってもよい。
【0037】
また、上述したVDDは電源電池E1 よりダイオードフィルターを通して作られるが、このフィルター形式にとらわれる必要はなく、電源電池E1 よりレギュレータやチャージポンプ等の降圧、昇圧回路としてもよい。
【0038】
次に図5のフローチャートを参照して上記CPU1によるストロボ制御動作を説明する。
【0039】
初めに、パワースイッチSW1がオンされると(ステップS1)、昇圧電源回路3によりメインコンデンサC5 の充電が開始される(ステップS2)、そして設定された充電電圧に達すると(ステップS3)、充電が停止される(ステップS4)。
【0040】
その後、レリーズがオンになると(ステップS5)、ストロボ発光時間を決定し(ステップS6)、CPU1の電源である、VDDの電圧を電源電圧検出手段8により検出する(ステップS7)。そして、該電圧VDDを電圧V1 と比較する(ステップS8)。
【0041】
この電圧V1 は、IGBT7のゲートドライブ電圧のMIN値に設定される。つまり、VDDがV1 を下回ると、当然CPU1からドライブされているIGBT7のゲート電圧が、V1 を下回ることになり、IGBT7がオンできない場合や、ゲート電圧不足により、オン抵抗が増し、IGBT7が破壊してしまう場合がある。よってVDDがV1 以下のときはレリーズロック(ステップS12)して発光を開始しないようにする。この後、レリーズスイッチがオフされると(ステップS13)、このルーチンを終了する。
【0042】
VDDが低下する場合としてはストロボ充電中や、充電直後でもまだ、十分に電源電池E1 の電圧が回復していない場合や、図示はしていないが、ストロボ以外のモータ等の比較的、重負荷回路を駆動した場合等がある。
【0043】
一方、上記ステップS8において、VDDがV1 以上であれば発光を開始し(ステップS9)、発光時間t1 経過後(ステップS10)、発光を停止する(ステップS11)。
【0044】
このように、本実施形態のストロボ装置を有するカメラシステムによると、IGBTによって発光が制御可能であるか否かを特別な検出回路を付加することなくカメラシステムとしてすでに備えているバッテリーチェック動作を利用して行うことができ、簡単な構成で、ストロボ装置の状態を把握できるという効果を奏する。
【0045】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0046】
図6は、上記第2の実施形態のストロボ装置を有するカメラシステムの電気回路図であり、その回路構成は上述した図1に示す第1の実施形態の回路とほとんど同じである。図1と異なるのは、IGBT7のゲートへの電圧印加がバッファU1を介している点である。これにより、バッファU1を介しているためにIGBT7へのゲートドライブ電流が増え、IGBT7を高速でオン、オフ制御できるようになる。
【0047】
以下、図7(a)〜(g)のタイミングチャートを参照して、動作の説明を行う。なお、図7(g)は、同図(d)のSCONTの時間t2 で表されている部分を拡大して示したものである。
【0048】
CHGをローレベルにすると昇圧電源回路3が作動し、昇圧された電圧がメインコンデンサC5 に充電される。この充電電圧は電圧検出回路4によってモニタされ、所定充電電圧に達したらCHGをハイレベルにし、昇圧動作を止める。
【0049】
次に発光であるが、発光開始信号に応答して、STRGとSCONTをハイレベルにすると、IGBT7がオンと同時に、閃光放電管6がトリガ回路5により励起されて発光を開始する。SCONTは、非常に速い周期でハイ/ローレベルのパルス列を出力する。すると、IGBT7も同じ周期でオン/オフを繰返す。閃光放電管6は、一旦励起状態にあれば、トリガ回路5より再度トリガをかけなくてもIGBT7のオン/オフで小発光を繰返すことができ、略フラットな発光を実現することができる。
【0050】
このフラットな発光を使用してフォーカルプレンシャッタを用いたカメラでは、スリット露光時にもストロボが使用可能となり、高速ストロボ同調を実現することができる。
【0051】
次に、図8のフローチャートを参照して、第2の実施形態におけるCPU1によるストロボ制御動作を説明する。
【0052】
先ず、パワースイッチSW1がオンされると(ステップS21)、昇圧電源回路3によりメインコンデンサC5 の充電が開始される(ステップS22)。その後、設定された充電電圧に達すると(ステップS23)、メインコンデンサC5 の充電が停止される(ステップS24)。そして、ファーストレリーズがオンになると(ステップS25)、ストロボのフラットな発光を続ける時間t2 が決定される(ステップS26)。
【0053】
次いで、セカンドレリーズの判定が行われ(ステップS27)、オンされていなければ、続いてファーストレリーズの判定が行われる(ステップS33)。ここで、ファーストレリーズがオンされていれば、セカンドレリーズ待ちの状態であるので、ステップS27に戻って再びセカンドレリーズの判定が行われる。
【0054】
一方、ステップS33でファーストレリーズがオンされていなければ、撮影が一時中止されている状態である。この場合、被写体が変わっている可能性が高いと考えられるので、もう一度発光時間を決める必要がある。故に、ステップS25に戻って、再びファーストレリーズの判定が行われ、ここでファーストレリーズがオンであれば、次のステップS26で再び発光時間が決定されるようになっている。
【0055】
上記ステップS27に於いて、セカンドレリーズがオンであれば電源電圧VDDを検出し(ステップS28)、該VDDと電圧V1 とを比較する(ステップS29)。ここで、VDDがV1 以下のときは、レリーズロックして(ステップS34)、発光を開始しないようにする。
【0056】
上記ステップS29において、VDDがV1 以上であればフラット発光を開始し(ステップS20)、発光時間t2 経過後(ステップS31)、発光を停止する(ステップS32)。
【0057】
なお、前述の第1,第2の実施形態ではVDDがV1 を下回ったときはレリーズロックするようにしているが、これに限らず例えば、ストロボなしの露出演算やモードに切り換えるようにしてもよいし、VDDが回復するまで待ってからストロボ露光シーケンスに進むようにしてもよい。以下、該動作を図15に示すフローチャートを参照して説明する。
【0058】
上記ステップS5(図5参照)においてレリーズがオンされ、ストロボ発光時間t1 を決定した後(ステップS6)、変数N=5とする(ステップS71)。この後、VDDの電圧を電源電圧検出手段8により検出し(ステップS7)、そして、該電圧VDDを電圧V1 と比較する(ステップS8)。このステップS8において、VDD≦V1 のときは、上記変数Nが零であるか否かを判定し(ステップS72)、零でなければ所定時間、たとえば100msウェイトして(ステップS73)、変数Nをデクリメントし(ステップS74)、上記ステップS7に戻る。
【0059】
また、上記ステップS72において、N=0であればレリーズロック処理を行う(ステップS12、図5参照)。すなわち、上記ステップS43においてウェイト時間を100msとすると、100msに1回電源電圧を検出し、500ms経過しても電源電圧が回復しない場合には、ステップS12のレリーズロック処理を行う。
【0060】
また、上記ステップS8において、VDD>V1 であるなら発光を開始する(ステップS9、図5参照)。
【0061】
なお、上記図15に示すフローチャートによる動作は、上記第1の実施形態における変形例として説明したが、該動作は、上記第2の実施形態にも適用することができる。
【0062】
また、発光許可電圧であるV1 を内光発光と、フラット発光とで変えるようにしてもよい。
【0063】
このように、本第2の実施形態のストロボ装置を有するカメラシステムによると、上記第1の実施形態と同様の効果を奏する。
【0064】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
【0065】
図9は、上記第3の実施形態のストロボ装置を有するカメラシステムにおける電気回路の構成を示すブロック図である。
【0066】
このカメラシステムは、被写体に向けて発光を行うストロボ装置11と、被写体の輝度を測定する測光回路19と、被写体までの距離を検出する被写体距離検出回路20と、フォーカスレンズ29を駆動するレンズ駆動回路21と、フィルム28の巻き上げを行う巻上回路22と、ズームレンズの焦点距離を検出する焦点距離検出回路23と、露光時にシャッタを駆動するシャッタ駆動回路24と、連写モードの設定を行うモード切換手段たるモード設定手段25と、カメラの電源をオン、オフさせるためのパワースイッチSW1と、撮影開始信号を入力するためのレリーズスイッチSW2と、上記モード設定やコマ数等の状態を表示する状態表示手段30と、充電制御手段であるとともにこれら各回路を含むカメラ全体の制御を行うコントロール回路18とを有して構成されている。
【0067】
上記ストロボ装置11は、上記コントロール回路18により電源出力を制御される充電手段たる電源回路12と、この電源回路12の+,−出力端子に接続されて充電されるメインコンデンサ13と、陽極端子を上記電源回路12の+出力端子に接続されるとともに陰極端子を絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor)(以下、IGBTと記する)16のコレクタに接続されていて、トリガ電極にトリガ電圧が印加されることにより上記メインコンデンサ13の充電電荷を放電して閃光発光する閃光発光管14と、この閃光発光管14のトリガ電極端子に出力端子が接続されて上記コントロール回路18からの発光信号により該閃光発光管14にトリガ電圧を印加するトリガ回路15と、上記閃光発光管14の−極端子コレクタが、上記電源回路12の−出力端子にエミッタがそれぞれ接続されていて、更にゲート制御回路17にゲートが接続されており、該閃光発光管14の閃光発光を制御する上記IGBT16と、このIGBT16に出力端子が接続され、上記コントロール回路18からの信号により該IGBT16のゲートをバイアスするゲート制御回路17とを有して構成されている。
【0068】
そして、このストロボ装置11を発光させる時には、コントロール回路18からの発光信号が、上記トリガ回路15と同ゲート制御回路17とに同時に出力されるようになっている。
【0069】
上記測光回路19には、コントロール回路18から測光指令信号が入力されて撮影の露出を決定するために被写体輝度を測定するようになっていて、その測定を行った被写体輝度信号が該測光回路19からコントロール回路18に入力される。
【0070】
また、上記測光回路19は、通常分割測光と呼ばれる被写界中央部とその周辺を2分割またはそれ以上に分割して測光する受光センサーを有する。
【0071】
図10は、上記測光回路19における測光パターンの一例を示した正面図である。
【0072】
また、上記被写体距離検出手段20には、コントロール回路18から被写体距離検出指令信号が入力されて被写体距離を検出するようになっていて、その検出した被写体距離信号が該被写体距離検出手段20からコントロール信号18に入力される。
【0073】
この被写体距離信号を受けたコントロール回路18は、撮影レンズの焦点距離を合わせるためにレンズ駆動信号をレンズ駆動回路21へ出力してフォーカスレンズ29を駆動し、このフォーカスレンズ29が所定量だけ駆動されたか否かがコントロール回路18に入力される。
【0074】
上記フィルム巻上回路22には、コントロール回路18からフィルム巻上指令信号が入力されるようになっていて、この指令によりフィルム28が1コマ分だけ巻き上げられ、フィルム28が1コマ分だけ巻き上げられたか否かの結果を示す信号がコントロール回路18に入力される。
【0075】
上記焦点距離検出回路23には、コントロール回路18からの焦点距離検出指令信号が入力されてズームレンズの焦点距離を検出するようになっていて、検出したズームレンズの焦点距離信号が該焦点距離検出回路23からコントロール回路18に入力される。
【0076】
上記シャッタ駆動回路24には、コントロール回路18からシャッタ駆動指令信号が入力されてシャッタが駆動され、このシャッタが所定通りに駆動されたか否かを示す信号がコントロール回路18に入力されるようになっている。
【0077】
上記モード設定手段25により各種露出制御モードが設定され、そのモード信号が上記コントロール回路18に入力されるようになっている。
【0078】
上記絞り制御手段26には、コントロール回路18で算出された絞り値が入力されて絞りを制御するようになっている。
【0079】
更に上記シャッタ制御手段には、コントロール回路18で算出されたシャッタスピードが入力されてシャッタ開時間を制御するようになっている。
【0080】
次に、上記ストロボ装置11に於ける作用を説明する。
【0081】
まず、上記コントロール回路18から出力された信号により上記電源回路12の出力が制御されて、この電源回路12により上記メインコンデンサ13が充電される。
【0082】
そして、上記ゲート制御回路17が該コントロール回路18からの信号により上記IGBT16をバイアスして制御すると同時に、上記トリガ回路15がコントロール回路18からの信号により上記閃光発光管14へトリガ信号を出力し、上記メインコンデンサ13の充電電荷を放電することにより、上記閃光発光管14は閃光発光を行う。
【0083】
次に、ストロボの充電制御について説明する。
【0084】
図13は、ストロボ装置11のより詳細な構成を示す回路図である。
【0085】
図示のように、上記電源回路12を構成する電源E1 の両端には、メインコンデンサ13と、電源E1 の電圧を昇圧するための上記電源回路12を構成する電源昇圧回路1と、メインコンデンサ13の充電電圧を検知する電圧検知回路2と、上記トリガ回路15とが接続されている。そして、これら電源昇圧回路1、電圧検知回路2及びトリガ回路15は、上記コントロール回路18により、その動作が制御されるようになっている。
【0086】
上記電源昇圧回路1は、直列接続されたトランジスタTr1 ,Tr2 及び抵抗R5 と、トランスT1 の一次巻線とトランジスタTr3 の直列回路、トランスT1 の二次巻線と抵抗R6 及び整流用のファーストリカバリダイオードD1 の直列回路とを有している。
【0087】
そして、抵抗R1 はトランジスタTr1 のエミッタ・ベース間に、抵抗R2 はトランジスタTr1 のベースとコントロール回路18のCHG端子間に、そして、抵抗R4 はトランジスタTr2 のコレクタとトランジスタTr3 のベース間に接続されている。
【0088】
上記電圧検知回路2は、抵抗R7 と抵抗R8 の直列回路による分圧回路で構成されており、これら抵抗R7 と抵抗R8 の接続点は、コントロール回路18のVST端子に接続されている。
【0089】
更に、上記トリガ回路15は、抵抗R11及びサイリスタSCR1 と、このサイリスタSCR1 のゲートに接続された抵抗R9 ,R10と、抵抗R11とサイリスタSCR1 間に一端が接続されたコンデンサC1 及びこのコンデンサC1 の他端に接続されたトランスT2 とを有して構成されている。なお、上記抵抗R9 は、コントロール回路18のSTRG端子に接続されている。
【0090】
上記電圧検知回路2とトリガ回路15の間には、メインコンデンサ13の電荷が電圧検知回路2を通してリークするのを防ぐためのスローリカバリダイオードD2 が接続されている。
【0091】
また、上記電源E1 の両端間には、閃光発光管14及びゲート制御型半導体素子(IGBT)16の直列回路と、抵抗R13とツェナーダイオードD3 の直列回路と、同ツェナーダイオードD3 のカソードにコレクタが接続されるとともにベースが抵抗R15を介してコントロール回路18のSCONT端子に接続されたトランジスタTr4 と、このトランジスタTr4 のベースとエミッタ間に接続された抵抗R14とがそれぞれ接続され、更に、上記IGBT16のゲートとツェナーダイオードD3 のカソードの間には抵抗R12が接続されている。
【0092】
ここで、上記スローリカバリダイオードD2 について説明する。
【0093】
このスローリカバリダイオードD2 は、正負の電圧を交互にかけた時には、次に説明するような電流が流れるものである。
【0094】
順方向に電流が流れているダイオードの接合付近には、蓄積電荷が存在しているために、急に逆バイアスの電流を加えても、蓄積電荷が再結合して消滅するまでの間は、逆方向に電流が流れる。この逆方向に電流が流れる時間をダイオードの逆回復時間と称する。
【0095】
ファーストリカバリダイオードではこの逆回復時間が速くなっており、従来、ストロボ回路に使用しているダイオードは、このファーストリカバリダイオードであった。
【0096】
一方、スローリカバリダイオードは、上記ファーストリカバリダイオードに比べて逆回復時間が遅くなっている。
【0097】
このスローリカバリダイオードを作成するためには、ダイオードの逆回復時間を決める大きな要因であるキャリアの寿命を長くすることが必要であり、このために、シリコンの拡散温度を下げて、かつ不純物純度を上げる。更に、接合面積を大きくすることにより接合部の容量を上げるように構成している。
【0098】
この実施形態では、このように作成されたスローリカバリダイオードを用いてストロボ装置11を構成している。
【0099】
次に、図12のフローチャートを参照して、このストロボ装置11の動作について説明する。
【0100】
パワースイッチSW1がオンされると(ステップS41)、まずメインコンデンサ13の充電が開始される(ステップS42)。そして、コントロール回路18がVST端子の電圧をモニタして(ステップS43)、このVST端子が設定電圧に到達したならば、メインコンデンサ13の充電を停止する(ステップS44)。
【0101】
いま、メインコンデンサ13が、すでに例えば300Vの電圧で充電されているとする。ここでレリーズスイッチSW2がオンになると(ステップS45)、充電を開始して(ステップS46)、短時間、電源昇圧回路1を作動させて、コントロール回路18のVST端子が所定電圧以上であるか否かを判断することにより、メインコンデンサ13の電圧をチェックする(ステップS47)。
【0102】
これについて、図11のタイムチャートを参照して、詳細に説明する。
【0103】
コントロール回路18のCHG端子をローレベルにすると、電源昇圧回路1が作動して、その出力によりVMC1 (図3参照)に300Vの電圧が発生する。この時、当然VMC2 (図3参照)も300Vである(実際には、ダイオードD2 の電圧分である約0.8VだけVMC1 の方が高くなるが、ここでは無視するものとする)。そして、コントロール回路18のVST端子には、VMC1 の電圧を抵抗R7 と抵抗R8 で分圧した電圧が発生する。
【0104】
VMC1 の波形は、ダイオードD2 に通常のファーストリカバリダイオードを用いた場合には、図11の点線に示すように、電源昇圧回路1の発振周期に合わせて電圧が例えば200V程度まで落ちてしまう。
【0105】
一方、ダイオードD2 に上記スローリカバリダイオードを用いた場合には、図中、実線で示すように一定の電圧(300V)を保つことができて、ファーストリカバリダイオードを用いた場合のような電圧の落ち込みはない。
【0106】
これは、以下に説明するような理由による。
【0107】
すなわち、ダイオードD2 には、電源昇圧回路1の発振周期に合わせて、順バイアスと逆バイアスが交互に印加される。この時、ファーストリカバリダイオードは、逆バイアスがかかった瞬間に、最初の短時間のみ逆方向に僅かに電流が流れるが、その後は、逆方向電流は流れない。故に、この時、VMC1 の電圧は落ちる。
【0108】
一方、ダイオードD2 に上記スローリカバリダイオードを使用した場合には、逆バイアスがかかっている間は、逆方向に電流が流れる。したがって、この電流が抵抗R7 ,R8 に流れて、これら抵抗R7 ,R8 の両端に電圧が発生し、VMC1 はVMC2 と同じ電圧に保たれる。
【0109】
すなわち、ここで使用されるスローリカバリダイオードの特性は、逆方向に流れる電流をIR とし、抵抗R7 及び抵抗R8 の直列抵抗値をRとした時に、
IR ×R≧VMC2
を満足する必要がある。例えば、R=10MΩ,VMC2 =300Vとした時には、IR ≧30μAである。
【0110】
このように、メインコンデンサ13の充電中に逆方向電流が流れるので、該メインコンデンサ13の充電時間が長くなることが考えられるが、逆方向に流れる電流は数10μAであり、順方向電流、すなわちメインコンデンサ13を充電する電流と比較しても非常に小さく、充電時間の増加は無視できる程小さいので、ほとんど問題とならない。
【0111】
こうして、上記ステップS47でコントロール回路18のVST端子が所定電圧以上であればシャッタシーケンスに移行して(ステップS48)終了し、そうでなければレリーズロックが行われる(ステップS49)。
【0112】
次に本実施形態の動作の説明を図14のフローチャートに沿って説明する。
【0113】
すでにメインコンデンサ13には十分に充電されているとして、レリーズがオンされると(ステップS51)、現在のメインコンデンサ電圧であるVMC1 をVST端子より検出する(ステップS52)。
【0114】
次に測光回路19、被写体距離検出回路20、絞り制御手段26、シャッタ制御手段27の少なくともどれか1つ及びVMC1 に対応して、ストロボ発光量に対応する発光時t1 を算出決定する(ステップS53)。次にt1 で発光した際に残るであろうメインコンデンサ電圧VMC2 を予測する(ステップS54)。
【0115】
次に仮にフル発光した際に残るであろうメインコンデンサ電圧VMC3 を設定する(ステップS55)。
【0116】
次に発光を開始し(ステップS56)、t1 経過したら(ステップS57)、発光を停止する(ステップS58)。
【0117】
次にVMC2 とVMC3 を比較して、VMC2 がVMC3 以下であるときは一連の動作は終了する(ステップS59)。
【0118】
また、ここで、VMC2 がVMC3 より大きいときはt1 で発光した後のメインコンデンサ残電圧であるVMC4 を検出する(ステップS60)。
【0119】
次にVMC3 とVMC4 を比較して(ステップS61)、VMC3 がVMC4 以下のときは一連の動作は終了する。
【0120】
また、ここで、VMC3 がVMC4 より大きいとき、つまりストロボの発光制御はフル発光ではなく小発光であるにもかかわらず、発光後のメインコンデンサ残電圧VMC4 がフル発光時に残るであろうメインコンデンサ残電圧VMC3 を下回るということは、光量制御ができずにフル発光してしまったことを示す。
【0121】
光量制御ができずフル発光してしまうことの原因の1つとしては、IGBTがコレクタ−エミッタ間がショートモードで破壊していることが挙げられる。
【0122】
もしその場合、光量制御ができないのに後のストロボ撮影を行うと露出が極端にオーバーになってしまう可能性があるので、ストロボダメージ処理に移行する(ステップS62)。このストロボダメージ処理としては、以後の全ての撮影を禁止してもよいし、ストロボ撮影のみを禁止してもよいし、ストロボなしの露出演算に切換えるようにしてもよいし、ストロボが破壊しているので、修理をうながすような表示を行うようにしてもよい。
【0123】
このように、本第3の実施形態のストロボ装置を有するカメラシステムによると、上記第1,第2の実施形態の効果に加え、IGBTの破壊を特別な検出回路を付加することなく、メインコンデンサの残電圧より検出でき、簡単な構成で確実にストロボ装置の状態を把握できるという効果を奏する。
【0124】
[付記]
以上詳述した如き本発明の実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができる。即ち、
(1) 発光放電管とこの発光放電管と直列に接続されたスイッチング素子とを含むストロボ回路と、
カメラシステムを動作させると共に、上記スイッチング素子の制御電圧を供給するシステム電源と、
このシステム電源の電源電圧を検出する電圧検出手段と、
この電圧検出手段によって検出された上記電源電圧が所定値以下の場合には、上記ストロボ回路による発光を禁止する発光禁止手段と、
を具備したことを特徴とするストロボ装置を有するカメラシステム。
【0125】
(2) 発光放電管とこの発光放電管と直列に接続されたスイッチング素子とを含むストロボ回路と、
カメラシステムを動作させると共に、上記スイッチング素子の制御電圧を供給するシステム電源と、
このシステム電源の電源電圧を検出する電圧検出手段と、
この電圧検出手段によって検出された上記電源電圧が所定値以下の場合には、該電源電圧が回復するまで発光開始を遅延させる遅延手段と、
を具備したことを特徴とするストロボ装置を有するカメラシステム。
【0126】
(3) 上記スイッチング素子はゲート電圧制御型素子であり、上記制御電圧は上記ゲート電圧制御型素子のゲート端子に印加される上記(1)または上記(2)に記載のカメラシステム。
【0127】
(4) 上記ゲート電圧制御型素子はIGBTである上記(3)に記載のカメラシステム。
【0128】
(5) 上記スイッチング素子の制御端子には、上記電源電圧をバッファを介して供給される上記(1)または上記(2)に記載のカメラシステム。
【0129】
(6) 発光放電管とこの発光放電管と直列に接続されたスイッチング素子と、
電源電圧が供給され、上記スイッチング素子の制御端子に制御信号を出力する制御手段と、
上記電源電圧の電圧を検出する電圧検出手段と、
この電圧検出手段によって検出された上記電源電圧が所定値より低い場合には上記制御信号の出力を禁止する禁止手段と、
を具備したことを特徴とするストロボ装置。
【0130】
(7) 発光放電管とこの発光放電管と直列に接続されたスイッチング素子と、
電源電圧が供給され、上記スイッチング素子の制御端子に制御信号を出力する制御手段と、
上記電源電圧の電圧を検出する電圧検出手段と、
この電圧検出手段によって検出された上記電源電圧が所定値より低い場合には上記発光放電管による発光を禁止する禁止手段と、
を具備したことを特徴とするストロボ装置。
【0131】
(8) 上記制御手段はマイクロコンピュータによって構成される上記(6)または上記(7)に記載のストロボ装置。
【0132】
(9) ゲート電圧制御型のスイッチング素子のオンオフによって発光量を制御するストロボ装置において、
上記ゲート電圧制御型スイッチング素子のゲート端子に印加する電圧に関連する電圧を検出し、この電圧が所定値より低い場合には発光を禁止することを特徴とするストロボ装置。
【0133】
(10) 発光放電管と、
この発光放電管に電流を供給するためのメインコンデンサと、
このメインコンデンサの上記発光放電管への放電ループ中に介挿されたスイッチング素子と、
発光に必要な発光量を予め求める発光量予測手段と、
上記発光後に上記メインコンデンサの残電圧を検知する検知手段と、
この検知手段によって検知された上記メインコンデンサと残電圧と上記発光量予測手段によって求められた発光量とから、必要以上に上記メインコンデンサが放電したことを検知した場合には上記発光放電管による発光を禁止する発光禁止手段と、
を具備したことを特徴とするストロボ装置を有するカメラシステム。
【0134】
(11) 上記カメラシステムは、被写体距離を検出する測距手段と、撮影レンズの絞り値を設定する絞り値設定手段とを具備し、上記発光量予測手段は上記被写体距離と絞り値とに基づいて上記発光量を予測する上記(10)に記載のカメラシステム。
【0135】
(12) メインコンデンサに蓄えられた電荷をゲート電圧制御型のスイッチング素子を介して放電することによって発光を制御するストロボ装置において、予め発光量を求め、発光後の上記メインコンデンサの残電荷量より少ない場合には、上記スイッチング素子が破壊されたと判定することを特徴とするストロボ装置。
【0136】
上記(1)に記載のカメラシステムによれば、カメラシステムのバッテリチェック手段を利用してスイッチング素子が動作可能であるか否かを判定することができる。
【0137】
上記(2)に記載のカメラシステムによれば、電源電圧の回復を待ってストロボ装置の発光を行うことができる。
【0138】
上記(3)に記載のカメラシステムによれば、スイッチング素子としてゲート電圧制御型スイッチング素子を利用することができる。
【0139】
上記(4)に記載のカメラシステムによれば、ゲート電圧制御型スイッチング素子としてIGBTを使用することができる。
【0140】
上記(5)に記載のカメラシステムによれば、バッファを介してゲート端子に電圧を印加することができるので、電源電圧の変動を受けにくく、また高速でIGBT等のスイッチング素子をオンオフできる利点がある。
【0141】
上記(6)ないし(9)に記載のストロボ装置によれば、低電圧で動作させると破壊される虞のあるスイッチング素子を用いたストロボ装置であっても、電圧を検知して使用するので、破壊される虞がない。
【0142】
上記(10)に記載のカメラシステムによれば、スイッチング素子が破壊されたか否かを簡単に判定することができる。
【0143】
上記(11)に記載のカメラシステムによれば、発光量を正確に認識できるので、スイッチング素子が破壊されたか否かを正確に判定することができる。
【0144】
上記(12)に記載のストロボ装置によれば、スイッチング素子が破壊されたか否かを簡単に判定することができる。
【0145】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、簡単な回路構成で、スイッチング素子の破壊を防止するストロボ装置を有するカメラシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるストロボ装置を有するカメラシステムの構成を示した電気回路図である。
【図2】一般的なIGBTの断面構造図である。
【図3】上記第1の実施形態のカメラシステムにおけるストロボ装置の動作を示したタイミングチャートである。
【図4】上記第1の実施形態のストロボ装置を有するカメラシステムにおけるCPU内部のSCONT端子の出力部の電気回路図である。
【図5】上記第1の実施形態のストロボ装置を有するカメラシステムにおけるCPUによるストロボ制御動作を説明したフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態であるストロボ装置を有するカメラシステムの構成を示した電気回路図である。
【図7】上記第2の実施形態であるストロボ装置を有するカメラシステムの動作を示したタイミングチャートである。
【図8】上記第2の実施形態のストロボ装置を有するカメラシステムにおけるCPUによるストロボ制御動作を説明したフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施形態のストロボ装置を有するカメラシステムにおける電気回路の構成を示すブロック図である。
【図10】上記第3の実施形態のストロボ装置を有するカメラシステムにおける測光回路における測光パターンの一例を示した正面図である。
【図11】上記第3の実施形態のストロボ装置を有するカメラシステムにおけるメインコンデンサ電圧の検出動作を説明するタイミングチャートである。
【図12】上記第3の実施形態のカメラシステムにおけるストロボ装置の動作を示したフローチャートである。
【図13】上記第3の実施形態のストロボ装置を有するカメラシステムの構成を示した電気回路図である。
【図14】上記第3の実施形態のストロボ装置を有するカメラシステムの動作を示したフローチャートである。
【図15】上記第1,第2の実施形態のストロボ装置を有するカメラシステムにおいて、電源電圧が所定電圧を下回った際の動作の一変形例を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1…CPU
2…電源フィルタ回路
3…昇圧電源回路
4…電圧検出回路
5…トリガ回路
6…閃光放電管
7…IGBT
8…電源電圧検出手段
E1 …電源電池

Claims (4)

  1. 発光放電管と、
    この発光放電管に電流を供給するためのメインコンデンサと、
    このメインコンデンサの上記発光放電管への放電ループ中に介挿されたスイッチング素子と、
    ストロボ発光した後に残るメインコンデンサ残電圧を予測する残電圧予測手段と
    フル発光後に残るメインコンデンサの残電圧に対応した電圧である第1の電圧を設定する電圧設定手段と、
    発光後に上記メインコンデンサに残る電圧である第2の電圧を検知する検知手段と、
    上記残電圧予測手段で予測したメインコンデンサ残電圧が、上記第1の電圧より大きい場合には、上記検知手段によって検知された第2の電圧と、上記電圧設定手段で設定された第1の電圧とを比較する電圧比較手段と、
    上記電圧比較手段により、第2の電圧が第1の電圧よりも小さいと判断された場合には上記スイッチング素子が異常であると判断しダメージ処理を行うダメージ処理手段と、
    を具備したことを特徴とするストロボ装置を有するカメラシステム。
  2. 上記ダメージ処理手段によるダメージ処理は、カメラの撮影動作を禁止、またはストロボ発光を禁止することを特徴とする請求項1記載のストロボ装置を有するカメラシステム。
  3. 上記ダメージ処理手段によるダメージ処理は、ストロボ発光なしの露出演算で撮影することを特徴とする請求項1記載のストロボ装置を有するカメラシステム。
  4. 上記ダメージ処理手段によるダメージ処理は、ストロボが破壊していることを告知することを特徴とする請求項1記載のストロボ装置を有するカメラシステム
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