JPH09160104A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH09160104A
JPH09160104A JP31540395A JP31540395A JPH09160104A JP H09160104 A JPH09160104 A JP H09160104A JP 31540395 A JP31540395 A JP 31540395A JP 31540395 A JP31540395 A JP 31540395A JP H09160104 A JPH09160104 A JP H09160104A
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JP
Japan
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shutter speed
light emission
camera
flat light
limiting
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP31540395A
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English (en)
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Hiroshi Yamada
浩 山田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】如何なる発光条件の変位にも対応し、所望のフ
ラット発光が行えるカメラを提供する。 【解決手段】フラット発光可能な閃光発光装置を有する
カメラにおいて、測光手段に基づきフラット発光時のシ
ャッタスピード算出手段と、フラット発光撮影が可能な
制限シャッタスピードを設定する許容シャッタスピード
設定手段と、上記シャッタスピード算出手段によるシャ
ッタスピードが、上記制限シャッタスピードを越えると
きには、フラット発光時のシャッタスピードを該制限シ
ャッタスピードに制限するシャッタスピード制限手段
と、撮影フィルムの種類、閃光発光管の種類、撮影画面
のトリミング状態、メインコンデンサ電圧に基づいて、
上記制限シャッタスピードを変更する制限シャッタスピ
ード変更手段とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ、詳しく
は、フラット発光可能な閃光発光装置を有するカメラに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭61−27530号公報、
米国特許4951081号において、フラット発光を行
うストロボ装置とフォーカルプレーンシャッタとを有す
るカメラとの制御において、シャッタ秒時に応じてフラ
ット発光のパルス光の周期を変えることで、フィルム面
に当る露光量を一定になるように、また、スリット露光
による露光ムラを目立たなくするようにする技術手段が
提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記技
術手段では、シャッタスピードに応じてフラット発光の
周期やデューティ比を変えるようにした場合、使用する
フィルムの種類を変更すると比較的低速のシャッタスピ
ードでは問題ないが、高速シャッタスピードではスリッ
ト露光時のフラット発光による、露光ムラが目立ってし
まうという問題点があった。
【0004】また、使用される閃光発光管の種類、トリ
ミングの有無、メインコンデンサの電圧等が変ってしま
うと、高速シャッタスピード時に、スリット露光による
露出ムラが出ないようなフラット発光の周期やデューテ
ィ比に設定した場合、フラット発光が必要とされる時間
接続して光ることができなくなり、発光が途中で終わっ
てしまうという問題点もあった。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、如何なる発光条件の変位にも対応し、所望の
フラット発光が行えるカメラを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の第1のカメラは、閃光発光管の小発光を露
光秒時に比べて極めて短い発光間隔で連続して発光制御
するフラット発光が可能な閃光発光装置を有するカメラ
において、測光手段に基づき上記フラット発光時のシャ
ッタスピードを算出するシャッタスピード算出手段と、
上記フラット発光により撮影しても問題のない制限シャ
ッタスピードを設定する許容シャッタスピード設定手段
と、上記シャッタスピード算出手段によるシャッタスピ
ードが、上記許容シャッタスピード設定手段の制限シャ
ッタスピードを越えるときには、上記フラット発光時の
シャッタスピードを上記制限シャッタスピードに制限す
るシャッタスピード制限手段と、所定の状態出力情報を
判別する判別手段と、この判別手段の出力に基づいて、
上記シャッタスピード制限手段の上記制限シャッタスピ
ードを変更する制限シャッタスピード変更手段とを具備
する。
【0007】上記の目的を達成するために本発明の第2
のカメラは、コンデンサに蓄えられた電荷を放出して、
閃光発光管の小発光を露光秒時に比べて極めて短い発光
間隔で連続して発光制御するフラット発光が可能な閃光
発光装置を有するカメラにおいて、測光手段に基づき上
記フラット発光時のシャッタスピードを算出するシャッ
タスピード算出手段と、上記フラット発光により撮影し
ても問題のない制限シャッタスピードを設定する許容シ
ャッタスピード設定手段と、上記シャッタスピード算出
手段によるシャッタスピードが、上記許容シャッタスピ
ード設定手段の制限シャッタスピードを越えるときに
は、上記フラット発光時のシャッタスピードを上記制限
シャッタスピードに制限するシャッタスピード制限手段
と、装填された撮影フィルムの種類、上記閃光発光管の
種類、撮影画面のトリミング状態、上記コンデンサの電
圧のうち少なくとも1つを判別する判別手段と、この判
別手段の出力に基づいて、上記シャッタスピード制限手
段の上記制限シャッタスピードを変更する制限シャッタ
スピード変更手段とを具備する。
【0008】上記の目的を達成するために本発明の第3
のカメラは、上記第2のカメラにおいて、さらにフォー
カルプレーンシャッタを有し、上記許容シャッタスピー
ド設定手段により設定される上記制限シャッタスピード
は、フラット発光による撮影の場合、画面全域で露出ム
ラがなく露光できる最速のシャッタスピードであること
を特徴とする。
【0009】上記第1のカメラは、フラット発光可能な
閃光発光装置を有するカメラにおいて、シャッタスピー
ド算出手段で、測光手段に基づきフラット発光時のシャ
ッタスピードを算出し、許容シャッタスピード設定手段
で、フラット発光により撮影しても問題のない制限シャ
ッタスピードを設定する。また、上記シャッタスピード
算出手段によるシャッタスピードが、上記許容シャッタ
スピード設定手段の制限シャッタスピードを越えるとき
には、シャッタスピード制限手段で、上記フラット発光
時のシャッタスピードを上記制限シャッタスピードに制
限する。また、所定の状態出力情報を判別する判別手段
の出力に基づいて、制限シャッタスピード変更手段で、
上記シャッタスピード制限手段の上記制限シャッタスピ
ードを変更する。
【0010】上記第2のカメラは、コンデンサに蓄えら
れた電荷を放出して、フラット発光可能な閃光発光装置
を有するカメラにおいて、シャッタスピード算出手段
で、測光手段に基づき上記フラット発光時のシャッタス
ピードを算出し、許容シャッタスピード設定手段で、フ
ラット発光により撮影しても問題のない制限シャッタス
ピードを設定する。また、上記シャッタスピード算出手
段によるシャッタスピードが、上記許容シャッタスピー
ド設定手段の制限シャッタスピードを越えるときには、
シャッタスピード制限手段で、上記フラット発光時のシ
ャッタスピードを上記制限シャッタスピードに制限す
る。さらに、判別手段で、装填された撮影フィルムの種
類、上記閃光発光管の種類、撮影画面のトリミング状
態、上記コンデンサの電圧のうち少なくとも1つを判別
し、この判別手段の出力に基づいて、制限シャッタスピ
ード変更手段で、上記シャッタスピード制限手段の上記
制限シャッタスピードを変更する。
【0011】上記第3のカメラは、上記第2のカメラに
おいて、上記許容シャッタスピード設定手段により設定
される上記制限シャッタスピードは、フラット発光によ
る撮影の場合、画面全域で露出ムラがなく露光できる最
速のシャッタスピードである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0013】図1は、本発明の第1の実施形態であるカ
メラの主要構成を示したブロック図である。
【0014】この実施形態のカメラは、メインコンデン
サの電荷を放出して発光する閃光発光管を有するストロ
ボ発光部31と、上記閃光発光管を発光させるストロボ
回路32と、上記閃光発光管を制御し、赤目軽減発光、
GNo.制御、フラット発光等のストロボの発光を制御
する発光制御手段33と、上記閃光発光管のアーク長、
管径、ガス圧等で異なる閃光発光管のタイプを判別した
り、複数の閃光発光管を持つストロボでは、どの閃光発
光管が使用されるかの判別をする発光管判別手段34
と、撮影レンズ40の後方に配設された絞り41を制御
する絞り制御手段35と、シャッタ42を制御するシャ
ッタ制御手段36と、装填されたフィルム43のフィル
ム感度、フィルム種別(ネガかリバーサルかの判別)、
画面サイズ等のフィルムタイプを判別するフィルムタイ
プ判別手段37と、トリミング状態を検出するトリミン
グ検出手段38と、上記各手段を制御するコントロール
手段39とで主要部が構成されている。
【0015】次に、上記ストロボ回路32の構成につい
て説明する。
【0016】図2は、本実施形態のカメラにおけるスト
ロボ回路の構成を示した電気回路図である。
【0017】図に示すように、上記ストロボ回路32
は、回路全体の制御を司るCPU1を備え、このCPU
1には、電源電池E1 、メインコンデンサC5 の他、電
源フィルタ回路2、ストロボの昇圧電源回路3、メイン
コンデンサC5 の充電々圧を検出する電圧検出回路4、
トリガ回路5、閃光発光管(Xe管)6及びダイオード
D5 、ゲート制御型スイッチング素子としてのIGBT
7の直列回路が、並列に接続されている。
【0018】上記電源フィルタ回路2は、電源電池E1
と並列に接続されたコンデンサC1と、このコンデンサ
C1 のプラス極側と電源電池E1 のプラス側との間に接
続されたダイオードD1 とで構成される。
【0019】また、上記昇圧電源回路3は、抵抗R1 及
びR2 からなる直列回路と、電源電池E1 と並列に接続
されたトランジスタQ1 、Q2 及び抵抗R4 と、並列接
続されたダイオードD2 、コンデンサC2 、及びトラン
スT1 と、このトランスT1の一次側に接続されたトラ
ンジスタQ3 と、このトランジスタQ3 と抵抗R4 間に
接続された抵抗R3 と、上記トランスT1 の二次側に接
続された抵抗R5 、及びダイオードD3 とにより、図示
のように接続され構成されている。
【0020】上記電圧検出回路4は、抵抗R6 及びR7
からなる直列回路と、この直列回路と並列に接続された
コンデンサC4 と、このコンデンサC4 とメインコンデ
ンサC5 との間に接続されたダイオードD4 とで構成さ
れる。
【0021】更に、トリガ回路5は、抵抗R8 、R2 及
びR10、サイリスタSCR1 と、コンデンサC6 及びC
7 、抵抗R11、トラガトランスT2 が、図示の如く結線
されている。このトリガトランスT2 は、閃光発光管6
にトリガを印加するものである。
【0022】上記IGBT7は、閃光発光管6、ダイオ
ードD5 と直列に接続されている。IGBT7は、この
閃光発光管6の発光電流をスイッチングし、発光量の制
御を行うもので、CPU1からのSCOUT信号の状態
に応じて動作する。
【0023】また、CPU1には、パワースイッチSW
1、レリーズスイッチSW2が接続されている。このC
PU1からは、IGBT7に供給されるSCONT信号
の他、昇圧電源回路32にはCHG信号が、電圧検出回
路4にはVST信号が、そしてトリガ回路5にはSTR
G信号が、それぞれ供給されるようになっている。
【0024】更に、上記CPU1は、ストロボ回路を制
御するものであり、CPU1の電源VDDは電源電池E1
より電源フィルタ回路2を介して供給される。
【0025】ここで、回路の動作の説明に先立ち、IG
BTについて説明する。
【0026】図3は、一般的なIGBTの断面構造を示
した断面図である。
【0027】図3に示されるように、コレクタ電極11
の上側に、P層12、N層13が順に形成されている。
そして、上記N側13の表面には、P層12より不純物
濃度の低いP層14、及びN層13より不純物濃度の高
いN層15が形成される。上記N層13とN層15とに
挟まれたP層14の表面が、チャネル領域となる。
【0028】このチャネルの領域上には、ゲート酸化膜
16を介してゲート電極17が形成される。また、この
ゲート電極17の上には、絶縁膜18を介してエミッタ
電極19が形成される。
【0029】このように構成されたIGBTにおいて、
ゲート電極17に、エミッタに対して正の電圧を与える
と上述のチャネルが形成され、コレクタ−エミッタ間で
電流が流れる。
【0030】次に、図4に示すタイミングチャートを参
照して、上記ストロボ回路の基本的な動作を説明する。
【0031】いま、上記CPU1に入力する信号CHG
をローレベルにすると、(図4(a))、昇圧電源回路
3が作動し、昇圧された電圧メインコンデンサC5 に充
電される(図4(b))。この充電々圧は、電圧検出回
路4によってモニタされ、所定充電々圧に達したら(図
4(c))、CHGをハイレベルにして昇圧動作を止め
る。
【0032】次に発光であるが、発光開始信号に先立
ち、IGBT7をオンにしておくために、SCONTを
ハイレベルにする(図4(d))。その後、発光開始信
号に応答して、STRGがハイレベルになって(図4
(e))サイリスタSCR1 がオンし、トリガ回路5に
よって閃光発光管6は励起され発光を開始する(図4
(f))。その後、発光中にSCONT信号をローレベ
ルにすると、IGBT7はオフし、発光は停止する。
【0033】図5は、上記CPU1内部のCONT端子
の出力部を示した電気回路図である。
【0034】この出力部は、ナンド回路20、ノア回路
21、インバータ22、Pチャンネル(P−ch)トラ
ンジスタ23及びnチャンネル(N−ch)トランジス
タ24で、図示の如く構成されている。そして、トラン
ジスタ23のオン、トランジスタ24のオフで、CON
TにはVDDの電圧が出力される。また、トランジスタ2
3がオフ、トランジスタ24がオンの場合には、グラン
ドレベルの電圧が出力される。
【0035】ここで、VDDは電源E1 を6Vの電池とし
た場合、ダイオードD1 のVF 分下って約5.5Vとな
る。また、その時CONTに出力されるハイレベルの電
圧は、トランジスタ23の電圧降下があるので、約5.
3Vである。IGBTは、低電圧IGBTを使用してい
るため、この5.3Vの電圧でも十分にIGBTをオン
にすることができる。
【0036】上述した発光開始信号前のIGBTオン、
すなわちSCONTのハイレベルのタイミングは、ST
RGが入る前であればいつでもよく、カメラのパワーオ
ン時でもよいし、低輝度時等ストロボが必要だと判断さ
れた時でもよい。更には、レリーズが押された時、SL
Rに於いては、ミラーアップ時等であってもよい。
【0037】次に、上記ストロボ回路の別の実施形態に
ついて説明する。
【0038】図6は、該別の実施形態のストロボ回路の
構成を示した電気回路図である。なお、上記図2に示す
ストロボ回路と同様な構成要素については同一の符号を
付与し、ここでの詳しい説明は省略する。
【0039】この図6に示すようにストロボ回路が上記
図2に示すストロボ回路と異なるのは、IGBT7のゲ
ートへの電圧印加をバッファU1を介している点であ
る。これにより、バッファU1を介しているためIGB
T7へのゲートドライブ電流が増え、IGBT7を高速
でオン、オフ制御できるようになる。
【0040】以下、図7(a)〜(g)に示すタイミン
グチャートを参照して、本実施形態の基本的な動作の説
明を行う。なお、図7(g)は、同図(d)のSCON
Tの時間t2 で表されている部分を拡大して示したもの
である。
【0041】CHGをローレベルにすると昇圧電源回路
3が作動し、昇圧された電圧がメインコンC5 に充電さ
れる。この充電々圧は電圧検出回路4によってモニタさ
れ、所定充電々圧に達したらCHGをハイレベルにし、
昇圧動作を止める。
【0042】次に発光であるが、発光開始信号に応答し
て、STRGとSCONTをハイレベルにすると、IG
BT7がオンと同時に、閃光発光管6がトリガ回路5に
より励起されて発光を開始する。SCONTは、非常に
速い周期でハイ/ローレベルのパルス列を出力する。す
ると、IGBT7も同じ周期でオン/オフを繰返す。閃
光発光管6は、一旦励起状態であれば、トリガ回路5よ
り再度トリガをかけなくてもIGBT7のオン/オフで
小発光を繰返すことができ、略フラットな発光を実現す
ることができる。
【0043】このフラットな発光を使用してフォーカル
プレンシャッタを用いたカメラでは、スリット露光時に
はストロボ使用可能となり、高速ストロボ同調を実現す
ることができる。
【0044】次に、図8,図9に示すフローチャートを
参照して本第1の実施形態のカメラの動作を説明する。
【0045】まず、装填されたフィルムのタイプがネガ
フィルムであるかリバーサルフィルムであるかの判別を
行う(ステップS1)。次にフィルム露光面に、たとえ
ばパノラマサイズ等のトリミングを施すトリミング状態
か、そうでないノーマル状態かを検出する(ステップS
2)。この後、1stレリーズがONされたか否かの検
出を行い(ステップS3)、ONされていなければステ
ップS1へ戻る。
【0046】上記ステップS3において、1stレリー
ズがONされていれば、測距(ステップS4)、測光
(ステップS5)を行い、絞り値AVと、シャッタスピ
ード値TVを算出する(ステップS6)。
【0047】次にメインコンデンサ電圧VMCを検出し
(ステップS7)、次にGNo.を算出する(ステップ
S8)。なお、GNo.は閃光発光のときは、上記ステ
ップS4、ステップS6で求めた被写体距離と絞り値A
Vから算出し、フラット発光のときは、被写体距離と絞
り値AV、シャッタスピード値TVから算出する。な
お、フラット発光の場合、ここでフラット発光の周波数
やデューティを演算またはテーブル参照より求めてお
く。
【0048】本実施形態の閃光発光装置は、複数の閃光
発光管を有するストロボであることをも想定しており、
この場合、どの発光管を使用するかを判別する(ステッ
プS9)。
【0049】次に上記ステップS1〜S9の間で得られ
た情報に基づいて、発光を許可できるメインコンデンサ
電圧を設定するためサブルーチンである“発光許可電圧
設定処理”をコールする(ステップS10)。
【0050】ここで、上記サブルーチン“発光許可電圧
設定処理”を図10に示すフローチャートを参照して説
明する。
【0051】まず、発光を許可できるメインコンデンサ
電圧であるVE を所定の電圧VTHに設定する(ステップ
S21)。次に、フラット発光の場合は(ステップS2
2)、通常の閃光発光に比べて長い時間発光を持続させ
るために、また、それに加えてフォーカルプレーンシャ
ッタの場合は、先マクおよび後マクによって遮られ、フ
ィルム面に届かないストロボ光のロスが発生するので、
通常の閃光発光より発光の許可電圧を上げるためにVE
を所定量V1 プラスする(ステップS23)。
【0052】次に、上記ステップS1で判別したフィル
ムタイプ(ネガかリバーサル)の判別結果より(ステッ
プS24)、リバーサルの場合は、VE を所定量V2 プ
ラスする(ステップS25)。以下、VE を所定量プラ
スする理由を述べる。
【0053】ネガフィルムの場合、フィルムラチチュー
ドが広いためメインコンデンサ電圧が低く、フラット発
光強度が所定値よりも若干低くても写した写真としては
大きな問題とならない。フラット発光は、微小なパルス
光を繰り返すことで実現しているが、フォーカルプレー
ンシャッタでのスリット露光で、スリット間に入射する
パルス光数が少ないと写真としてムラとなる、いわゆる
露出ムラが発生する。したがって、リバーサルフィルム
ではネガフィルムに比べてムラが目立つため、VE を所
定量高めに設定しておき、その分、フラット発光の単位
時間当りのパルス光数を多くすることで、この露出ムラ
を防止することができる。
【0054】次に、上記ステップS9で判別した閃光発
光管(Xe管)のタイプにより(ステップS26)、閃
光発光管が所定のタイプの場合はVE を所定量V3 プラ
スする(ステップS27)。以下、この理由を述べる。
【0055】閃光発光管のタイプ、すなわち、閃光発光
管のガラス内径やアーク長、封入ガスのガス圧によっ
て、該発光管のインピーダンスが変るので、当然、発光
管によって同じメインコンデンサを使用してもフラット
発光を持続できる時間が異なる。したがって、ガラス内
径が大きい程、またアーク長が短い程、あるいは封入ガ
ス圧が低い程、VE を高く設定しておけば、フラット発
光を長く持続することができる。なお、図中、タイプ
A,Bとは、所定のタイプを表す。
【0056】次に、上記ステップS2で検出したトリミ
ング状態に基づき(ステップS28)、この判定結果よ
り、トリミング有りの場合はVE を所定量V4 マイナス
する(ステップS29)。以下、この理由を述べる。
【0057】トリミング、たとえばパノラマサイズでの
撮影の場合には、アパーチャの上下部分をマスクするた
めに、縦走りのフォーカルプレーンシャッタの場合は、
フラット発光の持続時間を短くしても良いことになる。
【0058】次に、上記ステップS6で求められたフラ
ット発光時のシャッタスピード値TVを所定値TVA と
比較する(ステップS30)。ここで、シャッタスピー
ド値TVがTVA 以上であるとき、すなわち所定値より
高速シャッタの場合には、低速シャッタの場合と較べて
スリット露光の露出ムラが出やすい。したがって、VE
を所定量V5 プラスして(ステップS31)、その分フ
ラット発光の単位時間当りのパルス光数を多くすること
で、露出ムラを防止することができる。
【0059】このようにステップS21〜ステップS3
1で決定されたメインコンデンサ電圧VE と現在のメイ
ンコンデンサ電圧であるVMCとを比較し(ステップS3
2)、該VMCがVE 未満のときは、レリーズロック処理
を行うためのフラグFGを“1”にして(ステップS3
3)、リターンする。
【0060】図8に戻って、次に、セカンドレリーズが
ONされたか否かを判別し(ステップS11)、セカン
ドレリーズがONされていなければ、ファーストレリー
ズがONされたか否かを判別する(ステップS12)。
ここでファーストレリーズがONされていればステップ
S11に戻り、このステップS11とステップS12の
間でセカンドレリーズのONを持つ。また、上記ステッ
プS12でファーストレリーズがONされていなければ
再度ステップS1に戻る。
【0061】一方、上記ステップS11でセカンドレリ
ーズがONされていればレリーズロックフラグがFGが
“1”かどうかを判別する(ステップS13)。ここ
で、FG=1であれば、レリーズロック処理を行い(ス
テップS14)、次にセカンドレリーズがONか否かの
判別を行い(ステップS15)、ONであればステップ
S14に戻り、レリーズロック処理を続ける。また、上
記ステップS15でセカンドレリーズがOFFされてい
ればステップS12に戻る。
【0062】次に、上記ステップS13でFG=0すな
わちレリーズロックでないときは、図9に移って、シャ
ッタを開き(ステップS16)、ストロボを、決定され
た発光量、発光パターンで発光させ(ステップS1
7)、その後、シャッタを閉じる(ステップS18)。
【0063】上記ステップS16〜ステップS18にお
いて、フォーカルプレーンシャッタの場合でフラット発
光時は、先マクがスタートと同時または少なくとも先マ
クがアパーチャ内に頭を出すまでには発光を開始し、少
なくとも後マクがアパーチャ内を走り終るまでの間はフ
ラット発光を持続しており、閃光発光の場合は、シャッ
タ先マク、後マクが全開時に発光する。
【0064】以上で、一連のストロボ露光シーケンスを
終了する。
【0065】なお、上記ステップS1でフィルムタイプ
としてネガフィルムかリバーサルフィルムかの判別を行
っているが、フィルムタイプの判別としてはこれに限ら
ず、たとえばISO感度、フィルムサイズ、ラチチュー
ド情報であっても良い。
【0066】また、上記ステップS9で複数の閃光発光
管の内、どの発光管を使用するかの判別を行っている
が、カメラ内に複数の閃光発光管を有する場合に限るわ
けではなく、たとえば、内蔵ストロボと外付ストロボと
の判別を行う場合、複数の外付ストロボを使用する場
合、どのストロボを使用するかの判別を行うものであっ
ても良い。
【0067】このように、本第1の実施形態のカメラに
よると、撮影フィルムの種類、閃光発光管の種類、トリ
ミング状態、メインコンデンサ電圧状態に応じてフラッ
ト発光時の発光許可電圧を変更可能としたので、スリッ
ト露光時の露出ムラがなく、かつ、スリット発光が途中
で途切れてしまうことのないカメラを提供できるという
効果を奏する。
【0068】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0069】この第2の実施形態のカメラは、フラット
発光を行う前に得られた各情報に応じてシャッタスピー
ドを制限する実施形態であり、その構成は上記第1の実
施形態、すなわち発光許可電圧を変更する実施形態と同
様であるので、ここでの説明は省略し、以下、本実施形
態の動作を説明する。
【0070】図11は、本第2の実施形態のカメラの動
作を示したフローチャートである。なお、図中、ステッ
プS1〜ステップS9に関しては、上記第1の実施形態
と同じであるので(図8,図9参照)、ここでの説明は
省略し、差異のみを説明する。
【0071】本第2の実施形態は、ステップS1〜ステ
ップS9の間で得られた情報に基づいて、フラット発光
を行う場合の最速シャッタスピードに制限をかけるサブ
ルーチンである“発光許可シャッタスピード制限処理”
をコールする(ステップS19)。
【0072】ここで、このサブルーチン“発光許可シャ
ッタスピード制限処理”を図12に示すフローチャート
を参照して説明する。
【0073】まず、フラット発光か否かの判別を行い
(ステップS34)、フラット発光でない場合は、その
まま特別に処理は行わずリターンする。また、フラット
発光で有る場合は、露出ムラなく露光できる最速のシャ
ッタスピードであるTVMAX をTVE に設定する。この
TVMAX は、通常ストロボとは無関係にカメラで制御で
きる最速シャッタスピードに設定されることが望ましい
が、それ以外の設定のシャッタスピードであってもかま
わない。
【0074】次に、上記ステップS1で判別したネガ、
リバーサル結果より(ステップS36)、リバーサルの
場合はTVE を所定量TV1 マイナスする(ステップS
37)。以下、この理由を述べる。
【0075】上記第1の実施形態の説明においても詳述
したように、フラット発光においてリバーサルフィルム
はネガフィルムに較べてスリット露光時の露出ムラが目
立ちやすい、そのため、リバーサルフィルムの場合は露
出ムラがより目立ちやすい高速秒時でのフラット発光が
行われないようにシャッタスピードの最速秒時を制限す
ることで、露出ムラを防止することができる。
【0076】次に、上記ステップS9で判別した閃光発
光管のタイプに基づいて(ステップS38)、TVE を
所定量TV2 マイナスする(ステップS39)。以下、
この理由を述べる。
【0077】上述したように閃光発光管(Xe管)のイ
ンピーダンスによってフラット発光を持続できる時間が
異なる。したがって、閃光発光管のインピーダンスが小
さい程、制御可能なシャッタスピードを低くしておけ
ば、その分フラット発光のパルス光間隔をのばすことで
露出ムラがなく、かつ、フラット発光時間を長く持続す
ることができる。
【0078】次に、上記ステップS2で検出したトリミ
ング状態に基づいて(ステップS40)、トリミング有
りの場合は、TVE を所定量TV3 プラスする(ステッ
プS41)。以下、この理由を述べる。
【0079】トリミング、たとえば、パノラマサイズで
の撮影の場合には、アパーチャの上下部分をマスクする
ために、縦走りのフォーカルプレーンシャッタでは、フ
ラット発光の持続時間を短くしても良いことになる。
【0080】次に、上記ステップS17で検出されたメ
インコンデンサ電圧VMCと所定値VMCA を比較する(ス
テップS42)。ここで、メインコンデンサ電圧VMCが
VMCA 未満の場合は、TVE を所定値TV4 マイナスす
る(ステップS43)。
【0081】次に、上記ステップS6で算出したシャッ
タスピード値TVとTVE とを比較し(ステップS5
4)、このシャッタスピード値TVがTVE 以下のとき
は、そのままリターンする。一方、上記ステップS54
において、シャッタスピード値TVがTVE より大きい
ときは、シャッタスピード値TVをTVE に変更してリ
ターンする。
【0082】このように、シャッタスピード制限処理で
は、フラット発光を行うシャッタスピードの高速秒時側
をフィルムの種類、発光管のタイプ、トリミングの有
無、メインコンデンサ電圧状態により制限するようにし
ている。
【0083】以上で本サブルーチンを終了しリターンす
る。
【0084】図11に戻って、次に、セカンドレリーズ
がONされたか否かを判別し(ステップS11)、セカ
ンドレリーズがONされていなければ、ファーストレリ
ーズがONされたか否かを判別する(ステップS1
2)。ここでファーストレリーズがONされていればス
テップS11に戻り、このステップS11とステップS
12の間でセカンドレリーズのONを持つ。また、上記
ステップS12でファーストレリーズがONされていな
ければ再度ステップS1に戻る。
【0085】一方、上記ステップS11でセカンドレリ
ーズがONされていれば、本実施形態においても、図9
に示すようにシャッタを開き(ステップS16)、スト
ロボを、決定された発光量、発光パターンで発光させ
(ステップS17)、その後、シャッタを閉じる(ステ
ップS18)。
【0086】上記ステップS16〜ステップS18にお
いては、上記第1の実施形態と同様に、フォーカルプレ
ーンシャッタの場合でフラット発光時は、先マクがスタ
ートと同時または少なくとも先マクがアパーチャ内に頭
を出すまでには発光を開始し、少なくとも後マクがアパ
ーチャ内を走り終るまでの間はフラット発光を持続して
おり、閃光発光の場合は、シャッタ先マク、後マクが全
開時に発光する。
【0087】なお、本第2の実施形態においても、上記
第1の実施形態と同様に、上記ステップS1でフィルム
タイプとしてネガフィルムかリバーサルフィルムかの判
別を行っているが、フィルムタイプの判別としてはこれ
に限らず、たとえばISO感度、フィルムサイズ、ラチ
チュード情報であっても良い。
【0088】また、上記ステップS9で複数の閃光発光
管の内、どの発光管を使用するかの判別を行っている
が、カメラ内に複数の閃光発光管を有する場合に限るわ
けではなく、たとえば、内蔵ストロボと外付ストロボと
の判別を行う場合、複数の外付ストロボを使用する場
合、どのストロボを使用するかの判別を行うものであっ
ても良い。
【0089】このように、本第2の実施形態のカメラに
よると、撮影フィルムの種類、閃光発光管の種類、トリ
ミング状態、メインコンデンサ電圧状態に応じてフラッ
ト発光時の発光許可シャッタスピードを制限するように
したので、スリット露光時の露出ムラがなく、かつ、ス
リット発光が途中で途切れてしまうことのないカメラを
提供できるという効果を奏する。
【0090】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。
【0091】この第3の実施形態のカメラは、フラット
発光を行う前に得られた各情報に応じて、フラット発光
の周波数を変更する実施形態であり、その構成は上記第
1,第2の実施形態と同様であるので、ここでの説明は
省略し、以下、本実施形態の動作を説明する。
【0092】図13は、本第3の実施形態のカメラの動
作を示したフローチャートである。なお、図中、ステッ
プS1〜ステップS9、ステップS11〜S12および
ステップS16〜ステップS18に関しては、上記第2
の実施形態と同じであるので(図11,図9参照)、こ
こでの説明は省略し、差異のみを説明する。
【0093】本第3の実施形態は、ステップS1〜ステ
ップS9の間で得られた情報に基づいて、フラット発光
のパルス光周波数を設定するためのサブルーチンである
“発光許可フラット周波数設定処理”をコールする(ス
テップS20)。
【0094】ここで、このサブルーチン“発光許可フラ
ット周波数設定処理”を図14を参照して説明する。
【0095】まず、フラット発光か否かの判別を行い
(ステップS44)、フラット発光でない場合は、その
まま特別な処理は行わずリターンする。また、フラット
発光の場合は、所定のフラット発光のパルス光周波数F
A をFE に設定する(ステップS45)。
【0096】次に、上記ステップS1で判別したネガ、
リバーサル結果より(ステップS46)、リバーサルの
場合は、FE を所定量FE1プラスする(ステップS4
7)。以下、この理由を述べる。
【0097】上記第1の実施形態の説明において詳述し
たように、フラット発光において、リバーサルフィルム
はネガフィルムに較べてスリット露光時の露出ムラが目
立ちやすい。したがって、リバーサルフィルムの場合は
フラット発光のパルス光周波数を高くすることで露出ム
ラが目立たないようにすることができる。
【0098】次に、上記ステップS9で判別した閃光発
光管のタイプに基づいて(ステップS48)、FE を所
定量マイナスする(ステップS49)。以下、この理由
を述べる。
【0099】上述したように閃光発光管(Xe管)のイ
ンピーダンスによってフラット発光を持続できる時間が
異なる。したがって、閃光発光管のインピーダンスが小
さい程、フラット発光周波数を小さくしておけば、フラ
ット発光の持続時間を長くすることができる。
【0100】次に、上記ステップS2で検出したトリミ
ング状態により(ステップS50)、トリミング有りの
場合は、FE を所定量プラスする(ステップS51)。
以下、この理由を述べる。
【0101】トリミング、たとえばパノラマサイズでの
撮影の場合には、アパーチャの上下部分をマスクするた
めに縦走りのフォーカルプレーンシャッタではフラット
発光の周波数を上げてフラット発光全体の持続時間を短
くしても良いことになる。
【0102】次に、上記ステップS7で検出されたメイ
ンコンデンサ電圧VMC と所定値VMCB とを比較する
(ステップS52)。ここでメインコンデンサ電圧VMC
がVMCB 未満のときは、FE を所定値FE4マイナスす
る。
【0103】以上で本サブルーチンを終了し、リターン
する。
【0104】このように、本第3の実施形態のカメラに
よると、撮影フィルムの種類、閃光発光管の種類、トリ
ミング状態、メインコンデンサ電圧状態に応じてフラッ
ト発光時の発光許可周波数を変更可能としたので、スリ
ット露光時の露出ムラがなく、かつ、スリット発光が途
中で途切れてしまうことのないカメラを提供できるとい
う効果を奏する。
【0105】[付記]以上詳述した如き本発明の実施形態
によれば、以下の如き構成を得ることができる。即ち、 (1) 閃光発光管の小発光を露光秒時に比べて極めて
短い発光間隔で連続して発光制御するフラット発光が可
能な閃光発光装置を有するカメラにおいて、測光手段に
基づき上記フラット発光時のシャッタスピードを算出す
るシャッタスピード算出手段と、上記フラット発光によ
り撮影しても問題のない制限シャッタスピードを設定す
る許容シャッタスピード設定手段と、上記シャッタスピ
ード算出手段によるシャッタスピードが、上記許容シャ
ッタスピード設定手段の制限シャッタスピードを越える
ときには、上記フラット発光時のシャッタスピードを上
記制限シャッタスピードに制限するシャッタスピード制
限手段と、装填された撮影フィルムの種類を判別するフ
ィルム判別手段と、このフィルム判別手段の出力に基づ
いて、上記シャッタスピード制限手段の上記制限シャッ
タスピードを変更する制限シャッタスピード変更手段
と、を具備したことを特徴とするカメラ。
【0106】(2) 閃光発光管の小発光を露光秒時に
比べて極めて短い発光間隔で連続して発光制御するフラ
ット発光が可能な閃光発光装置を有するカメラにおい
て、測光手段に基づき上記フラット発光時のシャッタス
ピードを算出するシャッタスピード算出手段と、上記フ
ラット発光により撮影しても問題のない制限シャッタス
ピードを設定する許容シャッタスピード設定手段と、上
記シャッタスピード算出手段によるシャッタスピード
が、上記許容シャッタスピード設定手段の制限シャッタ
スピードを越えるときには、上記フラット発光時のシャ
ッタスピードを上記制限シャッタスピードに制限するシ
ャッタスピード制限手段と、上記閃光発光管の種類を判
別する発光管判別手段と、この発光管判別手段の出力に
基づいて、上記シャッタスピード制限手段の上記制限シ
ャッタスピードを変更する制限シャッタスピード変更手
段と、を具備したことを特徴とするカメラ。
【0107】(3) 閃光発光管の小発光を露光秒時に
比べて極めて短い発光間隔で連続して発光制御するフラ
ット発光が可能な閃光発光装置を有するカメラにおい
て、測光手段に基づき上記フラット発光時のシャッタス
ピードを算出するシャッタスピード算出手段と、上記フ
ラット発光により撮影しても問題のない制限シャッタス
ピードを設定する許容シャッタスピード設定手段と、上
記シャッタスピード算出手段によるシャッタスピード
が、上記許容シャッタスピード設定手段の制限シャッタ
スピードを越えるときには、上記フラット発光時のシャ
ッタスピードを上記制限シャッタスピードに制限するシ
ャッタスピード制限手段と、撮影時の撮影画面のトリミ
ング状態を判別する撮影画面判別手段と、この撮影画面
判別手段の出力に基づいて、上記シャッタスピード制限
手段の上記制限シャッタスピードを変更する制限シャッ
タスピード変更手段と、を具備したことを特徴とするカ
メラ。
【0108】(4) メインコンデンサに蓄えられた電
荷を放出して、閃光発光管の小発光を露光秒時に比べて
極めて短い発光間隔で連続して発光制御するフラット発
光が可能な閃光発光装置を有するカメラにおいて、測光
手段に基づき上記フラット発光時のシャッタスピードを
算出するシャッタスピード算出手段と、上記フラット発
光により撮影しても問題のない制限シャッタスピードを
設定する許容シャッタスピード設定手段と、上記シャッ
タスピード算出手段によるシャッタスピードが、上記許
容シャッタスピード設定手段の制限シャッタスピードを
越えるときには、上記フラット発光時のシャッタスピー
ドを上記制限シャッタスピードに制限するシャッタスピ
ード制限手段と、上記メインコンデンサ電圧を判別する
メインコンデンサ電圧判別手段と、このメインコンデン
サ電圧判別手段の出力に基づいて、上記シャッタスピー
ド制限手段の上記制限シャッタスピードを変更する制限
シャッタスピード変更手段と、を具備したことを特徴と
するカメラ。
【0109】(5) 上記(1)において、上記フィル
ム判別手段は、装填されたフィルムがネガフィルムかリ
バーサルフィルムかを判別する。
【0110】(6) 上記(1)において、上記フィル
ム判別手段は、装填されたフィルムのISO感度を判別
する。
【0111】(7) 上記(1)において、上記フィル
ム判別手段は、装填されたフィルムのサイズを判別す
る。
【0112】(8) 上記(1)において、上記フィル
ム判別手段は、装填されたフィルムのラチチュードを判
別する。
【0113】(9) 上記(5)において、上記制限シ
ャッタスピード変更手段は、装填されたフィルムがネガ
フィルムである場合に、リバーサルフィルムである場合
より制限シャッタスピードを速く設定する。
【0114】(10) 上記(7)において、上記制限
シャッタスピード変更手段は、装填されたフィルムのフ
ィルムサイズが大きいほど制限シャッタスピードを遅く
設定する。
【0115】(11) 上記(8)において、上記制限
シャッタスピード変更手段は、装填されたフィルムのフ
ィルムラチチュードが大きいほど、制限シャッタスピー
ドを速く設定する。
【0116】(12) 上記(2)において、上記閃光
発光装置は複数の閃光発光管を有し、上記発光管判別手
段は該複数の閃光発光管のうち、何れの発光管が発光さ
れるかを判別する。
【0117】(13) 上記(3)において、上記撮影
画面判別手段は、撮影画面についてパノラマサイズモー
ドか否かを判別する。
【0118】(14) 上記(13)において、上記制
限シャッタスピード変更手段は、パノラマサイズモード
と判別された際に、より制限シャッタスピードを速く設
定する。
【0119】(15) 上記(4)において、上記制限
シャッタスピード変更手段は、上記メインコンデンサ電
圧が所定値より低い場合には、制限シャッタスピードを
遅く設定する。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、如
何なる発光条件の変位にも対応し、所望のフラット発光
が行えるカメラを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるカメラの主要構
成を示したブロック図である。
【図2】上記第1の実施形態のカメラにおけるストロボ
回路の構成を示した電気回路図である。
【図3】一般的なIGBTの断面構造を示した断面図で
ある。
【図4】上記第1の実施形態のカメラにおけるストロボ
回路の基本的な動作を示したタイミングチャートであ
る。
【図5】上記第1の実施形態のカメラにおけるストロボ
回路のCPU内部のCONT端子の出力部を示した電気
回路図である。
【図6】上記図2に示すストロボ回路とは別の実施形態
のストロボ回路の構成を示した電気回路図である。
【図7】上記第1の実施形態のカメラの基本的な動作を
示したタイミングチャートである。
【図8】上記第1の実施形態のカメラの動作を示したフ
ローチャートである。
【図9】上記第1の実施形態のカメラの動作を示したフ
ローチャートである。
【図10】上記第1の実施形態のカメラにおけるサブル
ーチン“発光許可電圧設定処理”を示したフローチャー
トである。
【図11】本発明の第2の実施形態のカメラの動作を示
したフローチャートである。
【図12】上記第2の実施形態のカメラにおけるサブル
ーチン“発光許可シャッタスピード制限処理”を示した
フローチャートである。
【図13】本発明の第3の実施形態のカメラの動作を示
したフローチャートである。
【図14】上記第3の実施形態のカメラにおけるサブル
ーチン“発光許可フラット周波数設定処理”を示したフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1…CPU 6…閃光発光管(Xe管) 31…ストロボ発光部 32…ストロボ回路 33…発光制御手段 34…発光管判別手段 35…絞り制御手段 36…シャッタ制御手段 37…フィルムタイプ判別手段 38…トリミング検出手段 39…コントロール手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閃光発光管の小発光を露光秒時に比べて
    極めて短い発光間隔で連続して発光制御するフラット発
    光が可能な閃光発光装置を有するカメラにおいて、 測光手段に基づき上記フラット発光時のシャッタスピー
    ドを算出するシャッタスピード算出手段と、 上記フラット発光により撮影しても問題のない制限シャ
    ッタスピードを設定する許容シャッタスピード設定手段
    と、 上記シャッタスピード算出手段によるシャッタスピード
    が、上記許容シャッタスピード設定手段の制限シャッタ
    スピードを越えるときには、上記フラット発光時のシャ
    ッタスピードを上記制限シャッタスピードに制限するシ
    ャッタスピード制限手段と、 所定の状態出力情報を判別する判別手段と、 この判別手段の出力に基づいて、上記シャッタスピード
    制限手段の上記制限シャッタスピードを変更する制限シ
    ャッタスピード変更手段と、 を具備したことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 コンデンサに蓄えられた電荷を放出し
    て、閃光発光管の小発光を露光秒時に比べて極めて短い
    発光間隔で連続して発光制御するフラット発光が可能な
    閃光発光装置を有するカメラにおいて、 測光手段に基づき上記フラット発光時のシャッタスピー
    ドを算出するシャッタスピード算出手段と、 上記フラット発光により撮影しても問題のない制限シャ
    ッタスピードを設定する許容シャッタスピード設定手段
    と、 上記シャッタスピード算出手段によるシャッタスピード
    が、上記許容シャッタスピード設定手段の制限シャッタ
    スピードを越えるときには、上記フラット発光時のシャ
    ッタスピードを上記制限シャッタスピードに制限するシ
    ャッタスピード制限手段と、 装填された撮影フィルムの種類、上記閃光発光管の種
    類、撮影画面のトリミング状態、上記コンデンサの電圧
    のうち少なくとも1つを判別する判別手段と、 この判別手段の出力に基づいて、上記シャッタスピード
    制限手段の上記制限シャッタスピードを変更する制限シ
    ャッタスピード変更手段と、 を具備したことを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 さらにフォーカルプレーンシャッタを有
    し、上記許容シャッタスピード設定手段により設定され
    る上記制限シャッタスピードは、フラット発光による撮
    影の場合、画面全域で露出ムラがなく露光できる最速の
    シャッタスピードであることを特徴とする請求項2に記
    載のカメラ。
JP31540395A 1995-12-04 1995-12-04 カメラ Withdrawn JPH09160104A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006109386A (ja) * 2004-10-06 2006-04-20 Yoshiyuki Takematsu デジタルカメラ用外付けストロボの発光制御方法及び装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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