JP3587602B2 - カメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば撮影時に被写体を閃光発光するためのストロボ装置を有するカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばカメラ等の撮像装置では、暗い所でも良好な撮影を行うために被写体に光を投射するストロボ装置が採用されている。そして、特にストロボ装置を採用した一眼レフレックスカメラでは、スリット露光による露光ムラの問題を解決するために種々の技術が開示されている。
【0003】
そして、例えば特開昭61−027530号公報では、フラット発光を行うストロボとフォーカルプレーンシャッタを有するカメラとの制御において、シャッタ秒時に応じてフラット発光のパルス光の周期を変える事で、フィルム面に当る露光量を一定になるように、また、スリット露光による露出ムラを目立たなくするようにする技術が開示されている。これは、米国特許第4951081号に記載された技術とも同様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来技術では、mシャッタスピードに応じてフラット発光の周期やデューティを変えるようにした場合、使用されるフィルムの種類が変わってしまうと、そのままの周期やデューティではスリット露光時の露出ムラが目立ってしまうといった欠点があった。
【0005】
また、使用される発光管の種類やトリミングの有無やメインコンデンサの電圧が変わってしまうと、フラット発光が必要とされる時間持続して光る事ができなくなり、発光が途中で終わってしまうという欠点があった。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、フィルムの種類やトリミングの有無やメインコンデンサの電圧が変わったとしてもスリット露光時の露出ムラがなく、またフラット発光が途中でとぎれてしまうような事を防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様によるカメラは、パルス列により閃光発光管の発光電流をスイッチング制御することによりフラット発光可能なストロボ装置を有するカメラにおいて、シャッタスピードに基づいて、少なくとも上記パルス列の周期を決定する決定手段と、撮影フィルムの種類をラチチュードに基づいて判別する判別手段と、上記判別手段の出力に基づいて、ラチチュードが小さい程、パルス列の周波数を高くするように制御するパルス列変更手段とを具備したことを特徴とする。
【0008】
そして、第2の態様によるカメラは、パルス列により閃光発光管の発光電流をスイッチング制御することによりフラット発光可能なストロボ装置を有するカメラにおいて、シャッタスピードに基づいて、少なくとも上記パルス列の周期を決定する決定手段と、上記閃光発光管を発光させるメインコンデンサの電圧を判別する判別手段と、上記判別手段の出力に基づいて、メインコンデンサ電圧が所定値より低い時はパルス列の周波数を低くするように制御するパルス列変更手段とを具備したことを特徴とする。
【0010】
即ち、本発明の第1の態様によるカメラでは、決定手段により、シャッタスピードに基づいて少なくとも上記パルス列の周期が決定され、判別手段により撮影フィルムの種類がラチチュードに基づいて判別され、パルス列変更手段により、上記判別手段の出力に基づいて、ラチチュードが小さい程、パルス列の周波数を高くするように制御される。
【0011】
そして、第2の態様によるカメラでは、決定手段により、シャッタスピードに基づいて少なくとも上記パルス列の周期が決定され、判別手段により上記閃光発光管を発光させるメインコンデンサの電圧が判別され、パルス列変更手段により、上記判別手段の出力に基づいて、メインコンデンサ電圧が所定値より低い時はパルス列の周波数を低くするように制御される。
【0013】
【実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1には本発明のストロボ装置を採用したカメラの構成を示し説明する。
同図に示されるように、コントロール部9の出力は発光制御部3及びストロボ回路2を介して発光部1の入力に接続され、発光管判別部4を介して発光部1に接続され、フィルムタイプ判別部7を介してフィルム13に接続され、絞り制御部5を介して絞り11に接続され、シャッタ制御部6を介してシャッタ12に接続され、更にトリミング検出部8にも接続されている。
【0014】
このような構成において、発光管判別部4により、発光管のアーク長や管径、ガス圧等で異なる発光管のタイプが判別され、複数の発光管を持つストロボでは、どの発光管が使用されるかのかが判別される。フィルムタイプ判別部7によりフィルム感度やネガかリバーサルか、画面サイズ等のフィルムのタイプが判別される。さらに、トリミング検出部8によりトリミング状態が検出される。
【0015】
これらの情報に基づいて、上記コントロール部9による制御の下で、発光制御部3により、赤目軽減発光やGNO制御、フラット発光等のうち所望とするストロボ発光をすべくストロボ回路2が制御され、当該ストロボ回路2により発光部1の発光が制御される。さらに、コントロール部9の制御に基づいて、絞り制御部5により絞り11が制御され、シャッタ制御部6によりシャッタ12の開閉が制御される。
【0016】
次に図2には実施の形態に係るストロボ装置の構成を示し説明する。
同図に於いて、符号21はCPUであり、このCPU21には、電源電池E1 、メインコンデンサC5 の他、電源フィルタ回路22、ストロボの昇圧電源回路23、メインコンデンサC5 の充電電圧を検出する電圧検出回路24、トリガ回路25、閃光放電管(Xe管)26及びダイオードD5 、ゲート制御型スイッチング素子としてのIGBT27の直列回路が並列に接続されている。
【0017】
上記電源フィルタ回路22は、電源電池E1 と並列に接続されたコンデンサC1 と、このコンデンサC1 のプラス極側と電源電池E1 のプラス側との間に接続されたダイオードD1 とで構成される。
【0018】
上記ストロボ昇圧電源回路23は、抵抗R1 及びR2 の直列回路と、電源電池E1 と並列に接続されたトランジスタQ1 ,Q2 及び抵抗R4 と、並列接続されたダイオードD2 、コンデンサC2 、及びトランスT1 と、このトランスT1 の一次側に接続されたトランジスタQ3 と、このトランジスタQ3 と抵抗R4 間に接続された抵抗R3 と、上記トランスT1 の二次側に接続された抵抗R5 及びダイオードD3 とにより、図示のように構成されている。
【0019】
上記電圧検出回路24は、抵抗R6 及びR7 の直列回路と、この直列回路と並列に接続されたコンデンサC4 と、このコンデンサC4 とメインコンデンサC5 との間に接続されたダイオードD4 とで構成される。更に、トリガ回路25は、抵抗R8 ,R9 及びR10、サイリスタSCR1 と、コンデンサC6 及びC7 、抵抗R11、トリガトランスT2 が図示の如く結線されている。このトリガトランスT2 は、閃光放電管26にトリガを引加するものである。
【0020】
そして、IGBT27は、閃光放電管26及びダイオードD5 と直列に接続されている。このIGBT27は、この閃光放電管26の発光電流をスイッチングして発光量の制御を行うもので、CPU21からの信号SCONTの状態に応じて動作する。また、CPU21には、パワースイッチSW1、レリーズスイッチSW2が接続されている。
【0021】
このCPU21からは、IGBT27に供給される信号SCONTの他、昇圧電源回路23には信号CHGが、電圧検出回路24には信号VSTが、トリガ回路25には信号STRGが、それぞれ供給されるようになっている。更に、このCPU21は、ストロボ回路を制御するものであり、CPU21の電源VDDは電源電池E1 より電源フィルタ回路22を介して供給される。
【0022】
ここで、回路の動作の説明に先立ち上記IGBT27について説明する。
図3はIGBT27の一般的な断面構造図である。同図に示されるように、コレクタ電極31の上側にP層32、N層33が順に形成されている。そして、上記N層33の表面には、P層32より不純物濃度の低いP層34、及びN層33より不純物濃度の高いN層35が形成される。上記N層33とN層35とに挟まれたP層34の表面がチャネル領域となる。このチャネルの領域上には、ゲート酸化膜36を介してゲート電極37が形成される。また、このゲート電極37の上には、絶縁膜38を介してエミッタ電極39が形成される。
【0023】
このように構成されたIGBT27に於いて、ゲート電極37に、エミッタに対して正の電圧を与えると、上述のチャネルが形成され、コレクタ−エミッタ間に電流が流れる。このゲート電圧は、通常10V〜40V程度の電圧が必要であるが、ゲート酸化膜36の薄膜化や微細化設計ルールを採用することで、ゲート電圧が4Vでも十分なコレクタ−エミッタ間の電流を流すことができるIGBT27を製作することが可能である。本実施の形態は、この低電圧ゲートドライブIGBTを用いたストロボ装置について述べたものである。
【0024】
次に図4のタイミングチャートを参照して、このストロボ装置の基本的な動作を説明する。信号CHGをローレベルにすると(図4(a)参照)、ストロボ昇圧電源回路23が作動し、昇圧された電圧がメインコンデンサC5 に充電される(図4(b)参照)。この充電電圧は電圧検出回路24によってモニタされ、所定充電電圧に達したら(図4(c)参照)、信号CHGをハイレベルにして昇圧動作を止める。
【0025】
次いで、発光であるが、発光開始信号に先立ち、IGBT27をオンにしておくために、信号SCONTをハイレベルにする(図4(d)参照)。その後、発光開始信号に応答して、信号STRGがハイレベルになって(図4(e)参照)、サイリスタSCR1 がオンし、トリガ回路25によって閃光放電管26は励起され発光を開始する(図4(f)参照)。その後、発光中に信号SCONTをローレベルにすると、IGBT27はオフして発光は停止する。
【0026】
図5には上記CPU21内部の端子CONTの出力部の回路の構成を示し説明する。この出力部は、NAND回路40、NOR回路41、インバータ42、Pチャンネル(P−ch)トランジスタ43及びnチャンネル(N−ch)トランジスタ44で構成されており、これら構成様子が図示の如く接続されている。そして、トランジスタ43のオン、トランジスタ44のオフで、端子CONTにはVDDの電圧が出力される。
【0027】
また、トランジスタ43がオフ、トランジスタ44がオンの場合には、グランドレベルの電圧が出力される。ここで、VDDは電源E1 を6Vの電池とした場合には、ダイオードD1 のVF 分だけ下って約5.5Vとなる。また、その時、端子CONTに出力されるハイレベルの電圧は、トランジスタ43の電圧降下があるので約5.3Vである。上記IGBT27は、上述した低電圧ドライブIGBTを使用しているため、この5.3Vの電圧でも十分にIGBT27をONにすることができる。
【0028】
なお、上述した発光開始信号前のIGBT27のオン、即ち信号SCONTのハイレベルのタイミングは、信号STRGが入る前であればいつでもよく、カメラのパワーオン時でもよいし、低輝度時等ストロボが必要だと判断された時でもよい。更にはレリーズが押された時、SLRに於いてはミラーアップ時等であってもよい。
【0029】
図6には上記ストロボ装置の別の構成例を示し説明する。尚、図2と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
図2と異なるのは、IGBT27のゲートへの電圧印加をバッファU1を介して行っている点である。この構成では、このようにバッファU1を介しているためにIGBT27へのゲートドライブ電流が増え、IGBT27を高速でオン/オフ制御できるようになる。
【0030】
以下、図7(a)乃至(g)のタイミングチャートを参照して、動作の説明を行う。尚、図7(g)は、図7(d)の信号SCONTの時間t2 で表されている部分を拡大して示したものである。
【0031】
信号CHGをローレベルにすると、ストロボ昇圧電源回路23が作動し、昇圧された電圧がメインコンデンサC5 に充電される。この充電電圧は電圧検出回路24によりモニタされ、所定充電電圧に達したら信号CHGをハイレベルにし昇圧動作を止める。次に発光であるが、発光開始信号に応答して、信号STRGとSCONTをハイレベルにすると、IGBT27がオンと同時に、閃光放電管26がトリガ回路25により励起されて発光を開始する。
【0032】
そして、信号SCONTは、非常に速い周期でハイ/ローレベルのパルス列を出力する。IGBT27は、これに同期してオン/オフを繰返す。閃光放電管26は、一旦励起状態にあれば、トリガ回路25より再度トリガをかけなくてもIGBT27のオン/オフで小発光を繰返すことができ、略フラットな発光を実現することができる。このフラットな発光を使用してフォーカルプレンシャッタを用いたカメラでは、スリット露光時にもストロボが使用可能となり、高速ストロボ同調を実現することができる。
【0033】
以下、図8のフローチャートを参照して、第1の実施の形態に係るストロボ装置を採用したカメラの動作を説明する。
動作を開始すると、フィルムタイプ判別部7がフィルムタイプがネガフィルムかリバーサルフィルムかを判別し(ステップS1)、次いで、トリミング検出部8がフィルム露光面にトリミングをかけるトリミング状態かノーマル状態かを検出し(ステップS2)、コントロール部9が1stレリーズスイッチがONされたかどうかの検出を行う(ステップS3)。ここで、1stレリーズがONされていなければ上記ステップS1へ戻り、ONされていれば測距(ステップS4)、測光(ステップS5)を行い、コントロール部9は絞り値AVとシャッタースピードTVを算出する(ステップS6)。
【0034】
続いて、メインコンデンサの電圧VMCを検出し(ステップS7)、次にGNoを算出する(ステップS8)。このGNoは、閃光発光の時はステップS4,S6で求めた被写体距離とAVから算出し、フラット発光の時は被写体距離とAV、TVから算出する。また、フラット発光の場合は、ここでフラット発光の周波数やデューティを演算又はテーブル参照より求めておく。
【0035】
次いで、複数の発光管を有するストロボの場合はどの発光管を使用するかを判別し(ステップS9)、上記ステップS1〜S9の間で得られた情報を基に発光を許可できるメインコンデンサ電圧を設定する為のサブルーチンである“発光許可電圧設定処理”をコールする
ここで、図11を参照して、サブルーチン“発光許可電圧設定処理”のシーケンスを説明する。発光を許可できるメインコンデンサ電圧であるVE を所定の電圧VTHに設定する(ステップS21)。次いで、フラット発光の場合は(ステップS22)、通常の閃光発光に較べて、長時間発光を持続させる為に、更にフォーカルプレーンシャッタの場合は先幕及後幕によって遮られフィルム面に届かないストロボ光のロスが発生するので通常の閃光発光より発光の許可電圧を上げる為にVE を所定量V1 加算する(ステップS23)。
【0036】
次いで、上記ステップS1で判別したネガフィルム、リバーサルフィルムの判別結果に基づいて(ステップS24)、リバーサルフィルムの場合は、VE を所定量V2 加算する(ステップS25)。ネガフィルムの場合、フィルムラチチュードが広い為、メインC電圧が低く、フラット発光強度が所定値よりも若干低くても写した写真としては大きな問題とならない。また、フラット発光は微小なパルス光を繰り返す事で実現しているが、フォーカルプレーンシャッタでのスリット露光で、スリット間に入射するパルス数が少ないと写真としてムラとなる所謂露出ムラが発生する。よって、リバーサルではネガに比べてムラが目立つ為VE を所定量高めに設定しておき、その分フラット発光の単位時間当りのパルス光数を多くしてやる事で当該露出ムラを解消することができる。
【0037】
続いて、上記ステップS9で判別した発光管のタイプに基づいて(ステップS26)、所定の発光管である場合にはVE に所定量V3 を加算する(ステップS27)。発光管のタイプ、つまり発光管のガラス内径やアーク長、封入ガスのガス圧によって発光管のインピーダンスが変るので、発光管によって同じメインコンデンサを使用してもフラット発光を持続できる時間が異なる。よって、ガラス内径が大きい程、また、アーク長が短い程、封入ガス圧が低い程、VE を高く設定しておけば、フラット発光を長く持続する事ができる。
【0038】
次いで、上記ステップS2で検出したトリミング状態により(ステップS28)、トリミングが指定されている場合にはVE より所定量V4 を減算する(ステップS29)。トリミング、例えばパノラマ時には、アパーチャの上下をマスクする為に、縦走りのフォーカルプレーンシャッタの場合はフラット発光の持続時間を短くしても良い事になる。
【0039】
続いて、上記ステップS6で求められたフラット発光時のシャッタスピードTVを所定値TVA と比較する(ステップS30)。ここで、TVがTVA 以上である時、つまり所定値より高速シャッタの時には低速シャッタの時と較べてスリット露光の露出ムラが出やすい。よって、VE に所定量V5 を加算して(ステップS31)、その分だけフラット発光の単位時間当りのパルス光数を多くしてやる事で、この露出ムラを救う事ができる。
【0040】
このようにステップS21〜S31で決定されたVE と現在のメインコンデンサ電圧であるVMCとを比較し(ステップS32)、VMCがVE 未満の時は、レリーズロック処理を行う為のフラグFGを1にしておく(ステップS33)。そして、メインルーチン(図8のステップ11以降の処理)にリターンする。
【0041】
こうしてメインルーチンに戻ると、2ndレリーズスイッチがONされたかどうかを判別する(ステップS11)。ここで、2ndレリーズスイッチがONされていなければ1stレリーズスイッチはON中なのか、1stレリーズスイッチもOFFされているのかを検出する為に1stレリーズがONかの判別をする(ステップS12)。ここで、1stレリーズスイッチがONされていれば、ステップS11に戻り、ステップS11,S12の間で、セカンドレリーズのONを持つ。
【0042】
上記ステップS12で1stレリーズスイッチがONされていなけれは再度ステップS1に戻る。上記ステップS11で2ndレリーズスイッチがONされていればレリーズロックフラグFGが1かどうか判別する(S13)。ここで、FG=1であればレリーズロック処理を行い(ステップS14)、次にセカンドレリーズがONかどうかの判別をし(ステップS15)、ONであればステップS14に戻りレリーズロック処理を続けるが、ステップS15でセカンドレリーズがOFFされていればステップS12に行く。
【0043】
ステップS13でFG=0、即ちレリーズロックでない時はシャッタを開き(ステップS16)、ストロボを決定された発光量、発光パターンで発光させ(ステップS17)、シャッタを閉じる(ステップS18)。
【0044】
上記ステップS16〜S18において、フォーカルプレーンシャッタの場合でフラット発光時は、先幕がスタートと同時又は少なくとも先幕がアパーチャ内に頭を出すまでには発光を開始し少なくとも後幕がアパーチャ内を走り終るまでの間はフラット発光を持続しており、閃光発光の場合は、シャッタ先幕、後幕が全開時に発光する。以上で、一連のストロボ露光シーケンスを終了する。
【0045】
なお、上記ステップS1でフィルムタイプとしてネガかリバーサルかの判別を行っているが、フィムタイプの判別としてはこれに限らず、例えばISO感度やフィルムのサイズやラチチュード情報であっても良い。
【0046】
また、ステップS9で複数の発光管の内どの発光管を使用するかの判別を行っているが、カメラ内に複数の発光管を持つ物に限るわけではなく、例えば内蔵ストロボと外付ストロボの判別を行う物や、外付ストロボで多灯する場合どのストロボを使用するかの判別を行う物であっても良い。
【0047】
次に、第2の実施の形態に係るストロボ装置を採用したカメラについて説明する。この実施の形態では、フラット発光を行う前に得られた各情報に応じてシャッタスピードに制限をかける。尚、システムの構成は、発光許可電圧を変更する例と同じであるのでここでは説明を省略する。
【0048】
以下、図9のフローチャートを参照して動作を説明する。なお、ステップS1〜S9に関しては発光許可電圧を変更する例と同じであるので、同一ステップ番号を付し説明は省略する。
【0049】
ステップS19では、上記ステップS1〜S9の間で得られた情報を基にフラット発光を行う場合の最速シャッタースピードに制限をかける為のサブルーチン“シャッタスピード制限処理”をコールする。
【0050】
ここで、図12を参照して、サブルーチン“シャッタスピード制限処理”のシーケンスを説明する。このシーケンスに入ると、フラット発光かどうかの判別を行い(ステップS34)、フラット発光でない場合は、そのまま特別に処理は行わずリターンする。フラット発光の場合は、フラット発光で露出ムラなく露光でき最速のシャッタスピードであるTVMAX をTVE に設定しておく。このTVMAX は、通常、ストロボとは無関係にカメラで制御できる最速のシャッタスピードに設定される事が望ましいが、それ以下の所定のシャッタスピードであってもよいことは勿論である。
【0051】
次いでステップS1で判別したネガフィルム、リバーサルフィルムの判別結果より(ステップS36)、リバーサルフィルムの場合はTVE を所定量TV1 だけ減算しておく(ステップS37)。第1実施例で説明したように、フラット発光においてリバーサルはネガに較べてスリット露光時の露出ムラが目立ちやすい為、リバーサルの時は露出ムラがより目立ちやすい高速秒時でのフラット発光が行われないようにシャッタスピードの最速秒時を制限する事でこの露出ムラを救う事ができる。
【0052】
続いて、上記ステップS9で判別した発光管のタイプに基づいて(ステップS38)、所定の発光管である場合には、TVE を所定量TV2 だけ減算する(ステップS39)。前述したように、Xe管のインピーダンスによってフラット発光を持続できる時間が異なる。よって、Xe管のインピーダンスが、小さい程制御可能なシャッタスピードを低くしておけば、その分だけフラットの発光パルス光間隔をのばす事で露出ムラなく、且つフラット発光時間を長く持続できる。
【0053】
次いで、上記ステップS2で検出したトリミング状態により(ステップS40)、トリミングが指定されている場合にはTVE に所定量TV3 を加算する(ステップS41)。トリミングで、例えばパノラマ時にはアパーチャの上下をマスクする為に、縦走りのフォーカルプレーンシャッタでは、フラット発光の持続時間を短くしても良い事になる。
【0054】
続いて、上記ステップS7で検出されたメインコンデンサ電圧VMCと所定値VMCA を比較する(ステップS42)。ここで、VMCがVMCA 未満の時はTVE を所定値TV4 減算する(ステップS43)。
【0055】
次に、ステップS6で算出したTVとTVE を比較する(ステップS44)。ここで、TVがTVE 以下であったらそのままリターンし、TVがTVE を越えている場合には、TVをTVE のシャッタスピードに制限し(ステップS45)、リターンする。
【0056】
次に、メインルーチンでは、ステップS11で2ndレリーズの検出を行い、1stレリーズもONされている時はステップS1へ戻る。1stレリーズがONされているときは、上記ステップS11へ戻る。このステップS11で2ndレリーズがONされると、TV値に応じてシャッタ開き(ステップS16)、ストロボ発光し(ステップS17)、シャッタを閉じ(ステップS18)、ストロボによる露光を行い動作を終了する。
【0057】
次に、第3の実施の形態に係るストロボ装置を採用したカメラについて説明する。この実施の形態では、フラット発光を行う前に得られた各情報に応じてフラット発光の周波数を変更する。尚、システムの構成は、発光許可電圧を変更する例と同じであるので、ここでは説明は省略する。
【0058】
以下、図10のフローチャートを参照して動作を説明する。なお、ステップS1〜S9及びS11〜S18に関しては第1実施例と同じであるので同じステップ番号を付記して説明は省略する。
【0059】
ステップS20では、上記ステップS1〜S9の間で得られた情報を基にフラット発光のパルス光周波数を設定する為のサブルーチン“フラット周波数設定処理”をコールする。
【0060】
ここで、図13を参照して、サブルーチン“フラット周波数設定処理”のシーケンスを説明する。このシーケンスに入ると、先ずフラット発光かどうかの判別を行い(ステップS51)、フラット発光でない場合は、特別な処理は行うことなくリターンする。フラット発光の場合は、所定のフラット発光のパルス光周波数FA をFE に設定しておく(ステップS52)。
【0061】
次いで、上記ステップS1で判別したネガフィルム、リバーサルフィルムの結果より(ステップS53)、リバーサルの場合はFE に所定量FE1を加算しておく(ステップS54)。上記第1実施例で説明したように、フラット発光においてリバーサルはネガに較べてスリット露光時の露出ムラが目立ちやすい。よって、リバーサルの時はフラット発光のパルス光周波数を高くする事で露出ムラが目立たないようにする事ができる。
【0062】
次に上記ステップS9で判別した発光管のタイプにより(ステップS55)、FE を所定量だけ減算する(ステップS56)。前述したようにXe管のインピーダンスによってフラット発光を持続できる時間が異なる。よって、Xe管のインピーダンスが小さい程フラット発光周波数を小さくしておけばフラット発光の持続時間を長くする事ができる。
【0063】
次に上記ステップS2で検出したトリミング状態により(ステップS57)、トリミングが指定されている場合には、FE を所定量プラスする(ステップS58)。トリミングで例えばパノラマ時にはアパーチャの上下をマスクする為にタテ走りのフォーカルプレーンシャッタではフラット発光の周波数を上げてフラット発光全体の持続時間を短くしても良い事になる。
【0064】
次に上記ステップS7で検出されたメインコンデンサ電圧VMCと所定値VMCB を比較する(ステップS59)。ここで、VMCがVMCB 未満の時はFE を所定値FE4だけ減算する(ステップS60)。以上で本サブルーチンを終了しリターンする。
【0065】
尚、本発明の上記実施態様によれば、以下のごとき構成が得られる。
(1)パルス列により閃光発光管の発光電流をスイッチング制御することによりフラット発光可能なストロボ装置を有する一眼レフレックスカメラにおいて、
シャッタスピードに基づいて、少なくとも上記パルス列の周期を決定する決定手段と、
撮影フィルムの種類を判別する判別手段と、
上記判別手段の出力に基づいて、上記決定されたパルス列の周波数または該パルス列の持続時間のうちの少なくとも一方を制御するパルス列変更手段と、
を具備したことを特徴とする一眼レフレックスカメラ。
(2)上記判別手段は、ネガフィルムかリバーサルフィルムかに基づいて判別することを特徴とする上記(1)に記載の一眼レフレックスカメラ。
(3)上記判別手段は、ISO感度に基づいて判別する事を特徴とする上記(1)に記載の一眼レフレックスカメラ。
(4)上記判別手段は、フィルムサイズに基づいて判別する事を特徴とする上記(1)に記載の一眼レフレックスカメラ。
(5)上記判別手段は、ラチチュードに基づいて判別する事を特徴とする容器(1)に記載の一眼レフレックスカメラ。
(6)上記パルス列変更手段は、リバーサルと判別されている時の方がパルス列周波数を高くする事を特徴とする上記(2に記載の一眼レフレックスカメラ。
(7)上記パルス列変更手段は、フィルムサイズが大きい程、パルス列周波数を低くする事を特徴とする上記(4に記載の一眼レフレックスカメラ。
(8)上記パルス列変更手段は、ラチチュードが小さい程、パルス列周波数を高くすることを特徴とする上記(5)に記載の一眼レフレックスカメラ。
(9)パルス列により複数の閃光発光管の発光電流をスイッチング制御することによりフレット発光可能なストロボ装置を有する一眼レフレックスカメラにおいて、
シャッタスピードに基づいて、少なくとも上記パルス列の周期を決定する決定手段と、
上記複数の閃光発光管から所定の種類を選択する選択手段と、
上記選択手段の出力に基づいて、上記決定されたパルス列の周波数又は該パルス列の持続時間のうちの少なくとも一方を制御するパルス列変更手段と、
を具備したことを特徴とする一眼レフレックスカメラ。
(10)パルス列により閃光発光管の発光電流をスイッチング制御することによりフラット発光可能なストロボ装置を有する一眼レフレックスカメラにおいて、
シャッタスピードに基づいて、少なくとも上記パルス列の周期を決定する決定手段と、
撮影時の撮影画面がパノラマかノーマスの大きさかを判別する判別手段と、
上記判別手段の出力に基づいて、上記決定されたパルス列の周波数または該パルス列の持続時間のうちの少なくとも一方を制御するパルス列変更手段と、
を具備したことを特徴とする一眼レフレックスカメラ。
(11)上記パルス列変更手段は、パノラマモードと判別されている時のほうがパルス列周波数を高くすることを特徴とする上記(10)に記載の一眼レフレックスカメラ。
(12)パルス列により閃光発光管の発光電流をスイッチング制御することによりフラット発光可能なストロボ装置を有する一眼レフレックスカメラにおいて、
シャッタスピードに基づいて、少なくとも上記パルス列の周期を決定する決定手段と、
上記閃光発光管を発光させるメインコンデンサの電圧を判別する判別手段と、
上記判別手段の出力に基づいて、上記決定されたパルス列の周波数または該パルス列の持続時間のうちの少なくとも一方を制御するパルス列変更手段と、
を具備したことを特徴とする一眼レフレックスカメラ。
(13)上記パルス列変更手段は、メインコンデンサ電圧が所定値より低い時はパルス列周波数を低くすることを特徴とする上記(12)に記載の一眼レフレックスカメラ。
【0066】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、フィルムの種類やトリミングの有無やメインコンデンサの電圧が変わったとしても、一眼レフレックスカメラ等によるスリット露光時の露出ムラがなく、またフラット発光が途中で中断されるような事を防止するカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のストロボ装置を採用したカメラの概念図である。
【図2】実施の形態に係るストロボ装置の構成を示す図である。
【図3】一般的なIGBTの断面構造図である。
【図4】ストロボ装置の基本的な動作を示すタイミングチャートである。
【図5】CPU21内部のCONT端子の出力部の回路の構成を示す図である。
【図6】ストロボ装置の別の構成例を示す図である。
【図7】図6の構成のストロボ装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図8】第1の実施の形態に係るストロボ装置を採用したカメラの動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態に係るストロボ装置を採用したカメラの動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】第3の実施の形態に係るストロボ装置を採用したカメラの動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】サブルーチン“発光許可電圧設定処理”のシーケンスを説明するためのフローチャートである。
【図12】サブルーチン“シャッタスピード処理”のシーケンスを説明するためのフローチャートである。
【図13】サブルーチン“フラット周波数設定処理”のシーケンスを説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…発光部、2…ストロボ回路、3…発光制御部、4…発光管制御部、5…絞り制御部、6…シャッタ制御部、7…フィルムタイプ判別部、8…トリミング検出部、9…コントロール部、10…レンズ、11…絞り、12…シャッタ、13…フィルム。

Claims (2)

  1. パルス列により閃光発光管の発光電流をスイッチング制御することによりフラット発光可能なストロボ装置を有するカメラにおいて、
    シャッタスピードに基づいて、少なくとも上記パルス列の周期を決定する決定手段と、
    撮影フィルムの種類をラチチュードに基づいて判別する判別手段と、
    上記判別手段の出力に基づいて、ラチチュードが小さい程、パルス列の周波数を高くするように制御するパルス列変更手段と、
    を具備したことを特徴とするカメラ。
  2. パルス列により閃光発光管の発光電流をスイッチング制御することによりフラット発光可能なストロボ装置を有するカメラにおいて、
    シャッタスピードに基づいて、少なくとも上記パルス列の周期を決定する決定手段と、
    上記閃光発光管を発光させるメインコンデンサの電圧を判別する判別手段と、
    上記判別手段の出力に基づいて、メインコンデンサ電圧が所定値より低い時はパルス列の周波数を低くするように制御するパルス列変更手段と、
    を具備したことを特徴とするカメラ。
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