JP3590132B2 - 耕耘機等の作業機連結装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、耕耘機等における作業機連結装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
耕耘機等の作業機連結装置は、機体側に装設されているコ状ヒッチに作業機側の被連結部を合接してボルトなど任意の固定手段でもって連結固定する非リンク式に構成されるのが一般的であるが、装着作業機としてはロ−タリ耕耘装置や刈取装置等のような駆動型のもの、或いはトレ−ラのような牽引型のものなど種々の作業機があり、それらが必要に応じて付替装着されるので各種作業機の付替装着を短時間で省手数に行う為に急速連結装置に構成されるものが多い。
【0003】
そして、一般的な非リンク式急速連結装置は、機体側のコ状ヒッチにピン受具とフック受ピンを設ける一方で、作業機側にピン受具に対応する係合ピンと、コ状ヒッチの開口部にインロ−状に嵌まり込み得る取付板と、前記フック受ピンに係脱するフックとを設け、作業機側の係合ピンをコ状ヒッチのピン受具に係合して作業機と機体とを近づけることによって取付板をコ状ヒッチの開口部にインロ−嵌合させた後、前記フックをレバ−操作でコ状ヒッチ側のフック受ピンに係合させて締付けて作業機を機体側に連結固定するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような非リンク式急速連結装置にあっては、コ状ヒッチの内腔部にフック受ピンを設けると、機体に対して可回動状態に取付ける必要のあるトレ−ラ等の装着にあたってフック受ピンが邪魔になるので、コ状ヒッチの外部にフック受ピンが設けられているのであるが、これにおいては、フック受ピン及びそれに係脱する作業機側のフック等の連結装置構成要素が露出状態に位置することになる故に、それらに土壌などの異物が付着堆積するとか、障害物に接触するといったことになって、結合、着脱、耐久性などの種々の面で悪影響を受け易いという問題があった。
【0005】
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、コ状ヒッチ側に装設するフック受ピン及びそれに係脱する作業機側のフックなどの構成要素をコ状ヒッチの内腔部に設けて、障害物との接触や、土壌等の付着堆積をなくする非リンク式急速連結装置でありながら、トレ−ラ等の可回動連結をも支障なく行えるようにした作業機連結装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そして、目的を達成するために、本発明における作業機連結装置は、作業機(C)側に横設した係合ピン(1)を、機体(A)側のコ状ヒッチ(B)上面部に設けたピン受具(2)の凹状溝(2a)に嵌入係合して、作業機(C)側の取付板(4)をコ状ヒッチ(B)の開口部にインロ−嵌合させ、作業機(C)側に設けたフック(6)をコ状ヒッチ(B)側に装設するフック受軸(5)に係合させて締付けることによって取付板(4)とコ状ヒッチ(B)を圧接固定するように構成された耕耘機等の作業機連結装置において、前記フック受軸(5)を二本の縦向き筒 ( 8 )( 8 ) に横架してH字状体 ( 9 ) を形成し、そのH字状体 ( 9 ) をコ状ヒッチ ( B ) の内腔部に嵌め込んで、コ状ヒッチ ( B ) の上下壁 ( 7b )( 7a ) に開設されているヒッチピン孔 ( 10 )( 10 ) と縦向き筒 ( 8 )( 8 ) とに貫挿するヒッチピン ( 11 )( 11 ) でもって所定位置に取付けるようにして、フック受軸(5)及びフック(6)がコ状ヒッチ(B)の下壁(7a)よりも上方のヒッチ内腔部に内蔵された状態でフック受軸(5)に対するフック(6)の係脱が行われるように装設したものにしている。
【0007】
【本発明の作用及び効果】
本発明の作業機連結装置は、作業機(C)側に横設した係合ピン(1)を、機体(A)側のコ状ヒッチ(B)上面部に設けたピン受具(2)の凹状溝(2a)に嵌入係合して、作業機(C)側の取付板(4)をコ状ヒッチ(B)の開口部にインロ−嵌合させ、作業機(C)側に設けたフック(6)をコ状ヒッチ(B)側に装設するフック受軸(5)に係合させて締付けることによって取付板(4)とコ状ヒッチ(B)を圧接固定するように構成された耕耘機等の作業機連結装置において、前記フック受軸(5)を二本の縦向き筒 ( 8 )( 8 ) に横架してH字状体 ( 9 ) を形成し、そのH字状体 ( 9 ) をコ状ヒッチ ( B ) の内腔部に嵌め込んで、コ状ヒッチ ( B ) の上下壁 ( 7b )( 7a ) に開設されているヒッチピン孔 ( 10 )( 10 ) と縦向き筒 ( 8 )( 8 ) とに貫挿するヒッチピン ( 11 )( 11 ) でもって所定位置に取付けるようにして、フック受軸(5)及びフック(6)がコ状ヒッチ(B)の下壁(7a)よりも上方のヒッチ内腔部に内蔵された状態でフック受軸(5)に対するフック(6)の係脱が行われるように装設してあるので、これらに障害物が接触したり土壌など付着堆積するといったことがなくなって、結合、着脱、耐久性に優れ、ヒッチピン(11)を利用した合理的な部品点数の少ない構成でもってフック受軸(5)をコ状ヒッチ内腔部の所定位置に比較的簡単に着脱でき、H字状体(9)を取り外すことによってトレ−ラ等の牽引型作業機を支障なく装着することができる。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明するが、図1は本発明装置による作業機の連結状態を示した要部側面図、図2は要部の一部破断平面図、図3は本発明装置のフック及びその操作レバ−部を示す正面概略図、図4は本発明装置のコ状ヒッチ側を示した斜視分解図、図5は本発明装置が実施された耕耘機の全体側面図である。
【0009】
図5において、耕耘機は、機体(A)のミッションケ−ス下部に配置された左右一対の走行車輪(16)(16)を、機体(A)に搭載したエンジン(17)の動力で回転駆動して前後進走行し、機体(A)から後延する操縦ハンドル(18)をオペレ−タが握持して運転操作するように構成されている。また、ミッションケ−スの後背部に、後向きに開口するコ状ヒッチ(B)が設けられており、該コ状ヒッチ(B)の上下壁(7b)(7a)には、縦方向のヒッチピン(11)・・を挿通する為の3個のヒッチピン孔(10)・・が横幅方向に所定の間隔をおいてそれぞれ開設されている。
【0010】
そして、コ状ヒッチ(B)の上壁(7b)の上面に左右一対のピン受具(2)(2)が装設され、それらのピン受具(2)(2)に上向きに解放された凹状溝(2a)(2a)が開設されて、後述する作業機(C)側の係合ピン(1)が横架状態に嵌入し得るようになっている。また、コ状ヒッチ(B)の内腔部にフック受軸(5)が横設されるのであるが、該フック受軸(5)は、次に説明するように構成されて必要に応じてコ状ヒッチ(B)に着脱できるようになっている。
【0011】
フック受軸(5)は、その左右両端部に縦向き筒(8)(8)を一体的に連設してH字状体(9)に構成されている。そして、H字状体(9)を、コ状ヒッチ(B)の内腔部に嵌め込んで縦向き筒(8)(8)の孔をコ状ヒッチ(B)の上下壁(7b)(7a)に開設されているヒッチピン孔(10)群のうち左右端のヒッチピン孔(10)(10)にそれぞれ合致させて、それらに上述したヒッチピン(11)(11)を貫挿することによって取付け固定できるようになっている。
【0012】
一方、作業機(C)は、下端部にロ−タリ軸(19)を横設した耕耘ケ−ス(20)と、耕耘ケ−スから後延するビ−ム(21)と、ビ−ムの後端部に装設される耕深調節装置(22)と、ロ−タリ爪軸に植設する耕耘爪の回転軌跡の外方を被う耕耘カバ−(23)とからなるロ−タリ耕耘装置に構成されていて、作業機(C)全体の前面部に、前記コ状ヒッチ(B)に対応する取付板(4)を設けている。
【0013】
取付板(4)は、コ状ヒッチ(B)の開口部にインロ−状に嵌まり込むように形成されて、耕耘ケ−ス(20)から前方に突設する左右一対の支持板部に取り付けられ、左右の支持板と下方カバ−とで囲まれる空間部が取付板(4)の後背部にできるように設けられている。
【0014】
取付板(4)より上方の部位には、耕耘ケ−ス(20)から前方に突設する保持板に支承横設して前記係合ピン(1)が設けられ、また、前記空間部に回動自在に支承横設する支持軸(24)にフック(6)の基部が嵌装固定されて、その先端の鉤部が取付板(4)に開設されている孔から前方に延出されている。
【0015】
そして、支持軸(24)の一方の軸端部に作動ア−ム(25)が嵌着固定され、その作動ア−ム(25)に、タ−ンバックル部を備えたロッド(26)、およびロッド(26)の他方端に枢着連結される円弧状リンク(27)とからなる連結具が接続され、さらに、円弧状リンク(27)が揺動腕(28)に連結されている。
【0016】
揺動腕(28)は、耕耘ケ−ス(20)の横側面に固設されている保持金具に枢支された前後方向の支軸(29)に嵌装する筒体に取り付けられており、また、筒体には操作レバ−(30)が連設されている。そして、操作レバ−(30)を左右方向に揺動操作すると、円弧状リンク(27)を介してロッド(26)が押し引き動作されて前記フック(6)を起伏動させるように構成されている。
【0017】
しかして、作業機(C)を機体(A)に装着する場合には、作業機(C)を適当な場所に定置し、操作レバ−(30)を図3に仮想線で示しているように下方に回動操作して、フック(6)を待機体勢に退動させておく。
そして、機体(A)を車軸中心で揺動させてコ状ヒッチ(B)部を下げて、作業機(C)に近づけて行ってコ状ヒッチ上面のピン受具(2)を作業機側の係合ピン(1)に位置合わせして、コ状ヒッチ(B)を上昇させる方向に機体(A)を揺動させるとピン受具の凹状溝(2a)に係合ピン(1)が嵌入し、その嵌合部を支点として機体(A)と作業機(C)とが互いに接近して行き、取付板(4)がコ状ヒッチ(B)の開口部にインロ−状に嵌まり込んで合接される。
【0018】
ついで、操作レバ−(30)を、図3の仮想線位置から実線位置に回動操作すると、フック(6)が下向きに回動されて先端の鉤部がコ状ヒッチ内腔部のフック受軸(5)を抱持する状態になる。そして、円弧状リンク(27)を接続している揺動腕(28)がストッパ−(31)に衝合して位置規制されて、支点越えした円弧状リンク(27)とロッド(26)の撓みとによって操作レバ−(30)が所定位置に保持され、フックの締め上げ作用により取付板(4)がコ状ヒッチ(B)に圧接されて作業機(C)が機体(A)に連結固定される。
【0019】
上述のようにして作業機(C)が機体(A)に連結固定された後に、作業機(C)側の受動軸(13)と機体(A)側の出力軸(14)とに伝動ケ−ス(15)を装して両軸(13)(14)間を連動連結するのであるが、伝動ケ−ス(15)は、従来のものと同じように、180度の反転によって受動軸(13)と出力軸(14)の双方に挿し換え装着することができるスプロケットを両端部に備えたチエン伝動機構を内装して構成されており、長手方向の中央部に設ける固定具(32)を、機体(A)に設けられている受座に螺着或いは係合させることにより所定位置に保持できるようになっている。
【0020】
また、上記伝動ケ−ス(15)は、固定具(32)による固定を解くとともに、機体(A)側の出力軸(14)との連動結合を解脱して、作業機(C)側に回倒格納できるように構成され、その格納は、作業機(C)の前端部(F)より外方に出っ張らない体勢で行われるように構成されている(図5の仮想線図示状態参照)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置による作業機の連結状態を示した要部側面図である。
【図2】要部の一部破断平面図である。
【図3】本発明装置のフック及びその操作レバ−部を示す正面概略図である。
【図4】本発明装置のコ状ヒッチ側を示した斜視分解図である。
【図5】本発明装置が実施された耕耘機の全体側面図である。
【符号の説明】
A 機体
B コ状ヒッチ
C 作業機
1 係合ピン
2 ピン受具
2a 凹状溝
4 取付板
5 フック受軸
6 フック
7a コ状ヒッチの下壁
7b コ状ヒッチの上壁
8 縦向き筒
9 H字状体
10 ヒッチピン孔
11 ヒッチピン
Claims (1)
- 作業機(C)側に横設した係合ピン(1)を、機体(A)側のコ状ヒッチ(B)上面部に設けたピン受具(2)の凹状溝(2a)に嵌入係合して、作業機(C)側の取付板(4)をコ状ヒッチ(B)の開口部にインロ−嵌合させ、作業機(C)側に設けたフック(6)をコ状ヒッチ(B)側に装設するフック受軸(5)に係合させて締付けることによって取付板(4)とコ状ヒッチ(B)を圧接固定するように構成された耕耘機等の作業機連結装置において、前記フック受軸(5)を二本の縦向き筒 ( 8 )( 8 ) に横架してH字状体 ( 9 ) を形成し、そのH字状体 ( 9 ) をコ状ヒッチ ( B ) の内腔部に嵌め込んで、コ状ヒッチ ( B ) の上下壁 ( 7b )( 7a ) に開設されているヒッチピン孔 ( 10 )( 10 ) と縦向き筒 ( 8 )( 8 ) とに貫挿するヒッチピン ( 11 )( 11 ) でもって所定位置に取付けるようにして、フック受軸(5)及びフック(6)がコ状ヒッチ(B)の下壁(7a)よりも上方のヒッチ内腔部に内蔵された状態でフック受軸(5)に対するフック(6)の係脱が行われるように装設してある耕耘機等の作業機連結装置。
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JP12084995A JP3590132B2 (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | 耕耘機等の作業機連結装置 |
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JP12084995A JP3590132B2 (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | 耕耘機等の作業機連結装置 |
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JPH08289605A JPH08289605A (ja) | 1996-11-05 |
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- 1995-04-20 JP JP12084995A patent/JP3590132B2/ja not_active Expired - Fee Related
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