JP3589435B2 - データ入力処理装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、文章入力処理装置等のデータ入力処理装置に関するものであり、特に、表示器とタブレットを有し、表示器にデータとともにコマンドを表示してペンをタブレットに接触させてコマンドを選択するデータ入力処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
データを表示するための表示器とデータを入力するためのタブレットを備え、ペンをタブレットに接触させてデータやコマンドの入力を行うデータ入力処理装置が知られている。このようなデータ処理装置は、画像入力処理装置として利用されるほか、タブレットと表示器を重ねてタブレット表示器としたものは、携帯用の文章入力処理装置として普及しつつある。
【0003】
タブレットと表示器を有するデータ入力処理装置の多くは、タブレットと表示器が一体化されていると別体であるとにかかわらず、キーボード等の他の入力手段を不要とするために、表示器にデータとともにコマンド群を表示し、表示されたコマンドに対応するタブレット上の位置にペンを接触させることでコマンドを選択するようにしている。文字や数字を入力をする場合は、キーボードに擬した画像を表示して、その画像上のキーに対応する位置にペンを接触させることで入力を行う。
【0004】
タブレット表示器とペンを有する文章入力処理装置の一例を図5に示す。タブレット表示器51には、データである文章53のほかコマンド群54およびキーボード像55が表示されている。ペン52によりキーボード像55から文字が入力され、入力された文字は文章53として表示される。コマンド群54の中から適宜コマンドを選択して、文章53に対して漢字変換、複写等の処理を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、表示器の全領域のうちコマンド群やキーボード像を表示している領域は、データの表示に利用することができない。このため、データの広い範囲を一時に表示することができず、データの処理操作に制約が生じている。表示されていない範囲のデータを参照したい場合は、表示範囲を変更するスクロール等のコマンドをコマンド群の中から選択して、目的とする範囲のデータを表示させる必要があり、この操作を頻繁に行わなければならなくなる。
【0006】
この不都合を回避するために、コマンド群やキーボード像を必要時にのみ表示させ、データの表示に利用できる領域を広くするという方法がある。しかしながら、コマンド群やキーボード像を表示しているときに、その領域をデータ表示に利用できないことにかわりはない。しかも、利用者はコマンド群やキーボード像の表示と非表示を切り換えるためにペン操作をする必要があり、操作が煩雑になる。
【0007】
表示されるコマンド群には多くのコマンドが含まれており、中には直ちに処理を実行できないコマンドも含まれている。例えば、コマンド群がデータの一部を複写するコマンドとデータの一部を削除するコマンドを含む場合、複写コマンドを選択すれば削除コマンドは表示する必要がなくなるにもかかわらず、複写先指定の操作をしているときに削除コマンドが継続して表示される。直ちに実行できないコマンドを表示することは、本来データ表示に利用することが可能な領域を無駄に使用することになる。
【0008】
また、不必要なコマンドを表示すると、ペンが誤ってそのコマンドに触れて望まないコマンドが選択されることがある。その場合、データにどのような処理がなされどのようにすればその処理を取り消すことができるか等を知っていなければ、使用者は適切な対処ができなくなる。したがって、利用しないコマンドの内容や操作についても把握しておく必要が生じて、これが使用者の負担となる。
【0009】
さらに、従来のデータ入力処理装置では、タブレットにペンを接触させる、またはタブレットからペンを離すという操作がなされたときにのみ、何らかの処理が開始される。このため、使用者はペン操作をしない限りデータ処理を進めることができない。また、装置が有する機能の全てに対してコマンドを割り当てて表示しなければならず、一時に表示するコマンド数が多くなってデータ表示領域を圧迫することになる。
【0010】
全コマンドをいくつかのコマンド群に分けてコマンド群の表示を切り換えるようにすれば、一定のデータ表示領域を確保することはできる。しかしながら、コマンド群の表示切り換えのためのペン操作が必要になって、使用者が行う操作が煩雑になる。
【0011】
このように、従来のデータ入力処理装置は、表示器にデータとともにコマンド群を表示することにより他の入力装置を不要としている反面、コマンド群を表示することによってデータ表示に利用し得る領域に制限が生じるという不都合を有している。このため、操作性に難があり、本来有する機能を十分に発揮することができくなって、データ処理の効率に悪影響を及ぼしている。
【0012】
本発明は、データとともにコマンド群を表示することに起因する不都合を解消し、データ入力処理装置の操作性とデータ処理の効率を向上させることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、データを表示する表示器と、表示器の表示領域に対応した入力領域を有するタブレットと、タブレットに接触させてデータを入力するペンを有し、データとともにキーボードを表示器に表示して、ペンが接触したタブレットの位置に対応する表示器の位置に表示されているキー入力を実行するデータ入力処理装置において、表示器に表示されるキーボードによって文字が入力された後、ペンがタブレットから離れて少時経過したときに、当該文字を異なる2つの領域に分けて一方の領域を反転表示させ、その後にペンがタブレットに接触したときに、ペンの接触した位置が2つの領域のいずれに対応するかに応じて、当該文字を前候補または次候補の文字に変換して表示する変換手段を備えるようにする。
【0014】
データはペンをタブレットに接触させたり離したりすることで入力され、入力されたデータは表示器に表示される。表示器にはデータとともにキーボードが表示され、キーボードは文字や数字の入力に利用される。使用者が文字を入力してペンをタブレットから離したときには、少時経過後、その文字が2つの領域に分けられて一方の領域が反転表示される。これらの領域は、前候補の文字への変換と次候補の文字への変換の指示に利用される。
【0015】
前候補への変換と次候補への変換を区別するためにコマンドを表示するのではないため、データの表示に利用し得る表示領域が広くなる。2領域は、一方が反転表示されるため、識別が容易である。また、ペンをタブレットから離して少時待つだけで変換を行い得る状態になるため、操作性が向上する。
【0020】
変換手段は、前候補または次候補の文字に変換して表示した後、ペンが継続してタブレットに接触しているときに、所定時間が経過するごとにさらに前候補または次候補の文字に変換して表示するものとすることができる。
【0021】
このようにすると、ペンをタブレットに接触させておくだけで文字が前候補または次候補に次々と変換されることになり、多くの候補があるときでも、使用者は容易に所望の文字に変換することができる。
【0022】
表示器とタブレットを重ねて一体化するとよい。表示器とタブレットが個別であるときに比べて、装置の大きさが略半分になる。
【0023】
上記のデータ入力処理装置は、文章入力処理装置として構成することができる。この場合文章処理のためのコマンド群を常に全て表示するのではなく、直ちに実行可能なコマンドのみを表示するのが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態である文章入力処理装置の概略構成を図1に示す。この文章入力処理装置1は、タブレット表示器11、ペン12、タイマー13、マイクロコンピュータ14、ROM15、RAM16、ミニディスク(MD)17、インターフェース18、および電池電源19を備えており、携帯に適するように小型に形成されている。
【0025】
タブレット表示器11は表示器11dの上にタブレット11tを重ねて構成されている。表示器11dはカラーの液晶表示装置(LCD)から成り、タブレット11tは、表示器11dの画像が使用者に見えるように、透明に形成されている。タブレット11tはペン12の接触を検知して、ペン12が接触している間その接触位置を表す信号を出力し続ける。ペン12が接触していないとき、タブレット11tは何も信号を出力しない。タブレット11tの出力信号は、タイマー13とマイクロコンピュータ14に与えられる。
【0026】
タイマー13は、タブレット11tが信号の出力を開始したときおよび信号の出力を停止したときに、時間を計り始める。すなわち、タブレット11tから離れていたペン12がタブレット11tに接触したとき、およびタブレット11tに接触していたペン12がタブレット11tから離れたときに、計時を開始する。タイマー13の出力はマイクロコンピュータ14に与えられる。
【0027】
マイクロコンピュータ14は、データである文章の入力受付けや入力されているデータに対する処理のほか、表示器11dに表示する画像信号の生成をはじめ装置1の動作に関するあらゆる制御を行う。ROM15は、マイクロコンピュータ14が行う処理を記したプログラム、処理に対応して定められたコマンド、漢字辞書、およびキーボードに擬した画像を記憶している。RAM16はワークメモリであり、処理中のデータや行った処理等を一時的に記憶する。
【0028】
MD17はデータを記録して保存するものであり、MD17から読み出したデータに変更を加えて再度記録することもできる。MD17を介して外部装置との大量のデータの授受を行うことが可能である。MD17に代えて他の記憶媒体、例えば不揮発性の半導体メモリを備えて、データを保存する構成としてもよい。
【0029】
インターフェース18は装置1を外部機器に直接接続するために備えられており、プリンター等へのデータの出力や、外部記憶装置からのデータの入力を媒介する。外部機器とのデータの授受をインターフェース18によって直接行うと、MD17によるときよりも所要時間が短縮される。電源19はペン12を除く各構成要素に電力を供給する。電源19からの電力供給は、通常はスイッチ(不図示)による使用者の手動操作で制御されるが、マイクロコンピュータ14が強制的に電力供給を停止させることもある。
【0030】
マイクロコンピュータ14は、ROM15からコマンドやキーボード像を読み出し、表示器11dに表示させる。このとき、キーボード像を常時表示させるのではなく、文字や数字等の入力が必要になった場合にのみキーボード像を表示させる。また、ROM15に記憶している全てのコマンドを同時に表示させるのではなく、その時点で直ちに処理を開始することが可能なコマンドのみを表示させる。直ちに実行可能なコマンドの数は処理の進行状態に応じて変化するから、表示されるコマンド群は一定ではなく変化し、表示されたコマンド群がただ1つのコマンドから成ることもある。
【0031】
マイクロコンピュータ14は、タブレット11tから与えられる信号が表すペン12のタブレット11tへの接触位置が、表示器11d上のどの位置に対応するかを計算し、算出した位置に何を表示させていたかに応じて、異なる処理をする。算出した位置にコマンドを表示させていたときには、そのコマンドが選択されたと判断して、そのコマンドに対応する処理を行う。また、表示器11dにキーボード像を表示させており、算出した位置がいずれかのキーに対応するときは、そのキーの表す文字や数字が入力されたと判断して、その文字または数字をデータに加える。
【0032】
さらにまた、データに対して範囲指定を行う処理をしており、算出した位置にデータを表示させているときは、そのデータが指定されたと判断し、指定範囲にそのデータを加えて他のデータと異なる表示にする。この場合、ペン12がタブレット11tに接触した時点を範囲指定の開始と判断し、ペン12がタブレット11tから離れた時点を範囲指定の終了と判断する。したがって、タブレット11tに接触させた状態でペンを移動させれば、指定範囲を連続して広げたり狭くしたりすることができる。指定範囲はRAM16に記憶され、この範囲に含まれるデータは、例えば、移動、複写、削除等の処理の対象とすることができる。
【0033】
上記の各処理においては、マイクロコンピュータ14は、ペン12とタブレット11tとの接触と非接触の状態に変化があったときに、コマンドやデータの入力がなされたと判断して、動作を開始している。マイクロコンピュータ14は、ペン12とタブレット11tとの接触と非接触の状態が所定の時間変化しないときは、自動的に所定の処理を行う。ペン12とタブレット11tとの接触と非接触の状態に最新の変化が生じた時点からの経過時間は、タイマー13から与えられる信号から知られる。
【0034】
ペン12とタブレット11tとの接触と非接触の状態が所定の時間変化しないときに行う所定の処理には、処理中の文章をMD17に記録し、電源19からの電力供給を停止する終了処理も含まれている。この終了処理を設けることで、装置1を使用しない状態が長時間続いた場合でも、電源の消耗と文章の消失を防止することができる。
【0035】
本実施形態の文章入力処理装置1における制御動作の流れを図2に示す。本制御においては、ペン12が継続してタブレット11tに接触している場合に行う所定の処理とペンが継続してタブレットから離れている場合に行う所定の処理を区別して設定し、前者を所定処理1、後者を所定処理2という。また、これらの所定の処理を実行するか否かの判定の基準とする時間を、ペンが継続してタブレットに接触している場合とペンが継続してタブレットから離れている場合とで区別して設定し、前者を所定時間1、後者を所定時間2という。
【0036】
所定処理1および所定処理2は、常時一定のものではなく、処理の進行に応じて変化させる。このために、何らかの処理を行ったときはその処理をRAM16に記憶する。所定時間1および所定時間2はそれぞれ所定処理1および所定処理2に応じて定める。これらの設定は、ステップ#10および#15で行う。所定処理1および所定処理2の設定に際しては、既に行った処理をRAM16から読み出して、その内容や順序を考慮してその時点で実行可能な処理の中から1つを選択する。この設定に先だって、#5でその時点で実行可能なコマンドのみを含むコマンド群を表示器11dに表示する。
【0037】
コマンド群を表示し(#5)、所定の処理や所定の時間の設定(#10、#15)を行った後は、ペンが非接触の状態になってからの経過時間を計るために#20においてタイマー13を起動させ、#25においてペンがタブレットに接触しているか否かを判定する。ここでペンが接触していると判定されるのは、タブレットから離れていたペンがタブレットに接触したときのみである。#25での判定結果に応じて、#30〜#60の接触時の処理、または#65〜#75の非接触時の処理を行う。
【0038】
接触時の処理または非接触時の処理を終了した後は、#5に戻り、処理を行うことにより実行可能となったコマンド群を表示するとともに、所定の処理と所定の時間を設定し直して(#10、#15)、#25以降の動作を反復する。
【0039】
接触時の制御動作について説明する。それまで非接触状態にあったペンが、コマンド選択のため、文字入力のため、または範囲指定の開始位置指示のために、タブレット11tに接触したとき、#25の判定結果が真となる。このとき、まず、タイマーを再起動させてペンがタブレットに接触してからの経過時間を計り始め(#30)、所定時間1が経過したか否かを判定する(#35)。#25での判定後に最初に#35で判定するときは、タイマーの起動直後であるため、所定時間1が経過していないと判定されることになる。
【0040】
所定時間1が経過していないとき、タブレットの出力信号に基づいて、ペンのタブレットへの接触位置すなわち表示器11dにおけるペンの位置を算出する(#40)。そして、算出したペンの位置に何を表示していたかに応じて、コマンドの実行、文字入力の受付け、範囲指定の開始等の処理を行う(#45)。コマンドの実行や文字入力により表示している文章を変化させる必要が生じた場合は、文章を表示し直す。なお、算出位置にコマンド、キーまたは文字を表示しておらず何等行うべき処理がないときは、#45の処理はダミーとなる。
【0041】
ペン位置に対応した処理を行った後、ペンがタブレットに接触しているか否かを判定する(#50)。この判定でペンが離れているときは#5に戻る。ペンが引き続き接触しているときは、#35に戻って所定時間1が経過したか否かを再度判定する。
【0042】
再判定の結果、所定時間1が経過していないときには、上記と同様にペン位置に対応した処理を行う。ただし、範囲指定の処理を行っているときは、算出した位置に表示している文字を、範囲指定の開始位置ではなく終了位置であるとして扱う。したがって、範囲指定の終了位置は、ペンをタブレットに接触させたまま移動させることによって変化し、これにより指定範囲の大きさが変動する。
【0043】
#35での再判定において所定時間1が経過していたときには、所定処理1を行う。このとき、まず、#55において、所定処理1が終了処理であるか否かを判定する。所定処理1が終了処理以外のときは、#60においてその処理を実行した後、#5に戻る。所定処理1が終了処理のときは、#80において、範囲指定等の進行中の処理があればその処理を取りやめ、文章をMD17に記録して、電源19からの電力供給を停止する。
【0044】
非接触時の制御動作について説明する。#25の判定でペンがタブレットに接触していないときは、#65において所定時間2が経過したか否かを判定する。#20でタイマーを起動してからの経過時間が所定時間2に達していないときは、#25に戻って、ペンとタブレットの接触状態を判定する。#25および#65の判定処理を反復している間に所定時間2が経過したときは、所定処理2を行う。
【0045】
まず、#70において所定処理2が終了処理であるか否かを判定する。所定処理2が終了処理以外のときは、#75においてその処理を実行した後、#5に戻る。所定処理2が終了処理のときは、#80に進んで、範囲指定等の進行中の処理があればその処理を取りやめ、文章を記録した後、電力供給を停止する。
【0046】
上記の制御動作では、ペン12がタブレット11tに接触しているときと接触していないときとで所定の処理を違えて設定することができる上、処理の進行状況に応じて所定の処理を変更することができるため、細やかな制御をすることが可能である。使用者は、ペンをタブレットに接触させた状態またはペンをタブレットから離した状態を意図的に保つことにより、所定の処理を積極的に利用することが可能である。しかも、所定の処理を行うまでの時間を所定の処理に対応して設定することができるから、所定の処理を積極的に利用するときに、待ち時間が不必要に長くなることがない。
【0047】
所定処理1および所定処理2は、コマンドとして表示器11dに表示されているものであってもよく、表示されていないものであってもよい。所定処理1および所定処理2をコマンドとして表示しないことにより、表示器11dの全表示領域のうちデータである文章の表示に利用し得る領域が広くなり、文章の広い範囲を一時に表示することができる。したがって、表示範囲を変える処理をする必要が減少して、操作が容易になるとともに処理効率が向上する。
【0048】
また、表示されるコマンド群にはその時点で実行可能なコマンドのみが含まれる。したがって、直ちに実行することができない無用なコマンドにより表示領域の一部が占有されることがなく、広い領域をデータ表示に利用することが可能であるとともに、コマンドを選択すれば直ちにその処理が開始されることになり、この点でも操作性や処理効率が向上する。
【0049】
なお、ここでは、それまでに行った処理の内容や順序を考慮して所定処理1および所定処理2を設定しているが、表示するコマンド群に対応して所定処理1および所定処理2をあらかじめ決定しておいてもよい。処理を行うごとにその処理をRAM16に記憶し、所定処理の設定に際してRAM16から読み出すという動作を省略することができる。
【0050】
また、終了処理を行う前の処理として、表示器11dの表示を暗くするという処理を所定処理1および所定処理2に含ませてもよい。すなわち、ペンの接触状態が長時間変化しないとき、まず表示器11dの表示を暗くし、この処理後さらに長時間ペンの接触状態が変化しないときに、データを保存して電力供給を停止する。表示を暗くすることにより電力の無駄な消費が抑制されるとともに、終了処理を行う前に使用者がペンをすれば処理を続行することができる。
【0051】
文章処理の具体例について、図3、4を参照して説明する。図3は、範囲指定を行い、指定した範囲の文章を、移動、複写または削除する処理を示したものである。図3において、(a)は、範囲指定の開始位置にペン12を接触させた瞬間を表している。ここまでの操作は、図2の制御動作においては、#25と#65の反復から#30、#35を経て#40に至る動作に対応する。
【0052】
(b)は、ペン12をタブレット11tに接触させて、範囲指定の終了位置まで移動させた状態を表している。この操作は、#35から#50までの4ステップの反復動作に対応する。指定範囲に含まれた文字が反転表示されて、他の文字と区別されている。選択された範囲の記憶や文字の反転表示等の処理は、#45においてなされたものである。
【0053】
(c)はペンを範囲指定の終了位置に接触させたまま少時経過し、新たに表示されたコマンド群20の中からコマンドを選択する状態を表している。この操作は、#35から#55、#60を経て#5に戻り、#25と#65を反復して、再度#30、#35、#40を行う動作に対応する。#60の所定処理1では、範囲指定によって実行可能となった3つの処理とそのコマンドをROM15から読み出す処理を行っている。読み出されたコマンドは#5において表示される。
【0054】
ここで表示されるコマンド群20の位置は、ペンが接触していた位置すなわち範囲指定の終了位置の近傍に設定される。したがって、コマンド群の表示位置は一定ではなく、少ないペンの移動量で次のコマンド選択を行うことができる。このコマンド群の表示位置の設定も、#60の所定処理1で行われる。
【0055】
表示されたコマンド群の中からコマンドが選択されると、#45においてその処理が実行されることになる。なお、図3には、表示領域の他の部分は示していないが、(c)の状態では他のコマンド群やキーボード像は表示されていない。
【0056】
図4は、キーボード像のキーにペンを触れることによって入力された文字列を漢字に変換する処理を示したものである。(a)は、文字入力をした直後の状態を表しており、入力された未変換の文字列が反転表示されている。ここまでの操作は、図2の制御動作においては、#5から#25、#35を経て#50に至るまでの動作の反復に対応する。図4には示していないが、この間、表示器11dにはキーボード像が表示されている。
【0057】
(b)は、タブレット11tからペン12を離して、少時経過した状態を表している。この操作は、#25と#65の反復から#70、#75を経て#5に戻り、再び#25と#65を反復する動作に対応する。文字列は、下半分のみの反転表示に変えられており、非反転表示の上半分は漢字変換の前候補を表示する指示を与えるための領域、反転表示の下半分は次候補を表示する指示を与えるための領域に設定されている。文字列の表示の変更と領域設定は#75の所定処理2でなされたものである。
【0058】
(c)および(d)は、それぞれ文字列の上半分および下半分にペンを接触させた場合を表している。これらの操作は、#25と#65の反復から#30、#35を経て#45を行う動作に対応する。平仮名であった文字列は、(c)では前候補の漢字を含む文字列に、(d)では次候補の漢字を含む文字列に変換されている。この変換処理は#45で行われる。ペンをタブレットに接触させたままにしておけば、#35から#50までが反復されて、文字列は前候補または次候補に次々と変換されることになる。
【0059】
この例では、データを表示している領域の一部をコマンド選択のための領域としており、コマンド名を表示する代わりに、データである文字列の表示を変えて文字列をコマンド群として扱っている。このように、データそのものをコマンドとして利用すると、データ表示範囲を広くすることができて、操作性が向上する。
【0060】
既に漢字に変換された文章を後に再変換することもできる。この場合、再変換したい範囲を図3に示したように指定し、所定時間1が経過した後に(c)において表示されるコマンド群20に「再変換」のコマンドを含ませる。「再変換」のコマンドが選択されたときは、図4の(b)の如く指定範囲の表示を変えて、上半分と下半分を次候補と前候補の指定のための領域とする。
【0061】
本発明のデータ入力処理装置は、上記実施形態に示したような文章入力処理装置に限らず、他の種類のデータを扱う装置としても利用可能である。例えば、画像入力処理装置とすることも可能であり、制御動作の基本的な流れは、図2に示したものをそのまま利用することができる。この場合、漢字変換の機能は不要となり、新たに画像データの拡大・縮小表示や線幅変更等の機能が必要になる。このためには、ステップ#45で行うペン位置に応じた処理や#60、#75で行う所定の処理を、適宜変更すればよい。
【0062】
また、表示器とタブレットは、必ずしも一体化されている必要はなく、表示器の表示領域とタブレットの入力領域が対応していればよい。表示器とタブレットを別体とする構成では、タブレットにペンが接触している位置に対応して、表示器上に矢印等のカーソルを表示するとよい。
【0063】
【発明の効果】
請求項1のデータ入力処理装置によるときは、変換対象の文字自体が変換の実行を指示するコマンドとして使用されるため、データの表示に利用可能な表示領域が広くなる。2領域は異なる態様で表示されるため、識別が容易である。また、ペンをタブレットから離して少時待つだけで変換を行い得る状態になり、しかも、前候補への変換と次候補への変換のいずれも行うことができるから、操作性が向上する。
【0067】
請求項2のデータ入力処理装置によるときは、ペンをタブレットに接触させておくだけで文字が前候補または次候補に次々と変換されるため、多くの候補があるときでも、使用者は容易に所望の文字に変換することができる。
【0068】
請求項3のデータ入力処理装置は、小型に形成することができ、携帯に適したものとなる。
【0069】
文章入力処理装置として構成された請求項4のデータ処理装置では、上記の各効果によって、文章を容易にかつ効率よく処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である文章入力処理装置の概略構成を示す図。
【図2】文章入力処理装置の処理の制御動作の流れを示すフローチャート。
【図3】文章に施される処理の1つの具体例における表示の変化を示す図。
【図4】文章に施される処理の他の具体例における表示の変化を示す図。
【図5】従来の文章入力処理装置の外観を示す図。
【符号の説明】
1 文章入力処理装置
11 タブレット表示器
11d 表示器
11t タブレット
12 ペン
13 タイマー
14 マイクロコンピュータ
15 ROM
16 RAM
17 MD
18 インターフェース
19 電池電源

Claims (4)

  1. データを表示する表示器と、該表示器の表示領域に対応した入力領域を有するタブレットと、該タブレットに接触させてデータを入力するペンを有し、データとともにキーボードを前記表示器に表示して、前記ペンが接触した前記タブレットの位置に対応する前記表示器の位置に表示されているキー入力を実行するデータ入力処理装置において、
    前記表示器に表示されるキーボードによって文字が入力された後、前記ペンが前記タブレットから離れて少時経過したときに、当該文字を異なる2つの領域に分けて一方の領域を反転表示させ、その後に前記ペンが前記タブレットに接触したときに、前記ペンの接触した位置が前記2つの領域のいずれに対応するかに応じて、当該文字を前候補または次候補の文字に変換して表示する変換手段を備えることを特徴とするデータ入力処理装置。
  2. 前記変換手段は、前候補または次候補の文字に変換して表示した後、前記ペンが継続して前記タブレットに接触しているときに、所定時間が経過するごとにさらに前候補または次候補の文字に変換して表示することを特徴とする請求項1に記載のデータ入力処理装置。
  3. 前記表示器と前記タブレットは重ねて一体化されていることを特徴とする請求項1に記載のデータ入力処理装置。
  4. 文章入力処理装置として構成されている請求項1に記載のデータ入力処理装置。
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