JP3588486B2 - 電話回線を利用した選挙投票方法及びそれを利用した選挙投票システム - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、電話回線を利用した選挙投票方法及びそれを利用した選挙投票システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、市町村議員、県議会議員、あるいは国会議員等の選挙では、有権者は、それぞれ決められた投票所に出かけていって、選挙通知はがきを提出し、選挙人名簿に登録されていることが確認された後、投票用紙を受け取って特定の候補者に投票する必要があった。
【0003】
また、従来の投票方法では、有権者が投票箱に投票した投票用紙を集めて、人手により開票作業を行う行う必要があり、投票結果の集計に時間がかかるばかりでなく、集計に不正や、ミスが発生して投票が無効となる場合も考えられる。
【0004】
そこで、投票所における受け付け時の有権者の認証と、認証後の有権者への投票許可カード(投票用紙に相当する)の発行とを電子化した選挙端末装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の提案は、あくまもの投票所における認証作業及び投票用紙の発行を自動化することを目的としたものであり、有権者が投票所に出かけていって投票する必要がある点は従来の投票方法と同じである。
【0006】
この投票方法では、投票のために投票所に出かけることが前提となるので、出かけるのが面倒なために棄権する人が多く、低投票率となってしまうという問題点を解決することはできない。
【0007】
本発明の課題は、投票所に出かけることなく投票を行うことができ、さらに投票結果を迅速に集計することのできる選挙投票方法及びシステムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
図1及び図2は、本発明の選挙投票システムの原理ブロック図である。
第1の発明の選挙投票システムは、図1に示すように、交換機1と、有権者の暗証番号及び投票者番号に対応させ、有権者が未投票か、それとも投票済かを示す未投票/投票済情報を記憶した個人データ用データベース2と、投票の集計結果を記憶する集計用データベース3と、交換機1と電話回線を介して接続された複数の電話端末装置4とからなり、交換機1は以下の手段を有する。
【0009】
音声指示手段11は、有権者に対して音声により投票の入力手順を指示する。受け付け手段12は、音声指示手段11の指示に従って電話端末装置4から電話回線を介して入力される有権者の投票者番号及び暗証番号を受け付る。
【0010】
検索手段13は、受け付け手段12で受け付けられた投票者番号及び暗証番号が、個人データ用データベース2に記憶されているか否かを検索する。
未投票/投票済判別手段14は、検索手段13によって、入力された投票者番号及び暗証番号と一致する投票者番号及び暗証番号が個人データ用データベース2から検索された場合に、投票者番号に対応して記憶されている未投票/投票済情報から有権者が未投票か否かを判別する。
【0011】
集計手段15は、未投票/投票済判別手段14によって未投票であると判別され、受け付け手段12が有権者による特定の立候補者を指定する入力を受け付けた場合に、指定された立候補者の得票として集計データベースに書き込む。
【0012】
未投票/投票済情報書き換え手段16は、投票を行った有権者の未投票/投票済情報を投票済であることを示す情報に書き換える。
第2の発明の選挙投票システムは、図2に示すように、交換機1と、有権者の投票者番号及び暗証番号に対応させて有権者が未投票か、それとも投票済かを示す未投票/投票済情報を記憶した個人データ用データベース2と、投票の集計結果を記憶する集計用データベース3と、交換機と電話回線を介して接続された複数の電話端末装置4と、個人データ用データベース及び集計用データベースを管理するデータベースセンタ5とからなり、交換機1及びデータベースセンタ5は、以下の手段を有する。
【0013】
交換機1は、音声指示手段11、受け付け手段12、投票者番号/暗証番号送出手段21及び候補者データ送出手段22とを有する。
音声指示手段11は、有権者に対して音声により投票の入力手順を指示する。
【0014】
受け付け手段12は、音声指示手段11の指示に従って電話端末装置4から電話回線を介して入力される有権者の投票者番号及び暗証番号を受け付る。
投票者番号及び暗証番号送出手段21は、受け付け手段12で受け付けた有権者の投票者番号及び暗証番号をデータベースセンタ5に送出する。
【0015】
候補者データ送出手段22は、データベースセンタ5から、有権者の投票者番号及び暗証番号と一致する投票者番号及び暗証番号が個人データ用データベース2に記憶されていて、有権者が未投票であると通知され、かつ受け付け手段が有権者による特定の立候補者を指定する入力を受け付けた場合に、指定された立候補者を指す候補者データをデータベースセンタ5に送出する。
【0016】
データベースセンタ5は、検索手段23、集計手段24、未投票/投票済判別手段25及び未投票/投票済情報書き換え手段26とを有する。
検索手段23は、交換機から通知された投票者番号及び暗証番号が、個人データ用データベース2に記憶されているか否かを検索する。
【0017】
未投票/投票済判別手段24は、検索手段23によって、交換機1から通知された投票者番号及び暗証番号と一致する投票者番号が、個人データ用データベース2から検索された場合に、その投票者番号に対応して記憶されている未投票/投票済情報から有権者が未投票か否かを判別し、その判別結果を交換機1に通知する。
【0018】
集計手段25は、交換機1から候補者データが送られてきたとき、候補者データの指す立候補者の得票として集計用データベース3に書き込む。
未投票/投票済情報書き換え手段26は、投票を行った有権者の未投票/投票済情報を投票済であることを示す情報に書き換える。
【0019】
【作用】
第1及び第2の発明では、例えば、有権者が自宅の電話端末装置4を利用して投票を受け付ける特定の電話番号をダイヤルし、交換機からの音声による指示に従って投票者番号、暗証番号を入力すると、入力した投票者番号及び暗証番号が、個人データ用データベース2に記憶されている投票者番号及び暗証番号と照合され、番号が一致し、かつ未投票/投票済情報が未投票であることを示す情報のときのみ投票が許可される。そして、有権者が特定の立候補者を選択すると、その候補者の得票として集計用データベース3に書き込まれ、個人データ用データベース2のその有権者の未投票/投票済情報が投票済であることを示す情報に書き換えられる。
【0020】
従って、本発明の選挙投票方法及びシステムでは、有権者が、わざわざ投票所に出かけていって投票を行う必要がないので、投票率の向上を期待できる。また、人手による開票作業が不要となるので開票時間を短縮でき、さらに投票時及び開票時の不正も防止できる。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。図3及び図4は、本発明の一実施例の選挙投票システムのネットワーク構成図である。
【0022】
図3は、A地区、B地区、C地区及びD地区の各交換機(LS局)31が、それぞれの地区の有権者の個人データ(投票者番号、暗証番号、投票回数など)を記憶した個人データ用データベース32を有し、投票の集計結果を記憶する集計用データベース33を複数の交換機31で共有する場合のネットワーク構成を示している。
【0023】
また、図4は、個人データ用データベース32と集計用データベース33の両方を、複数の交換機31で共有する場合のネットワーク構成を示している。
本発明に係る選挙投票システムは、上記のいずれのネットワーク構成のものにも適用できる。なお、各交換機31には、それぞれ電話回線を介して複数の電話端末装置34が接続されている。
【0024】
次に、図5は、本発明の第1実施例の選挙投票システムのシステム構成図である。この実施例は、各交換機31が、それぞれの地区の有権者の個人データを記憶した個人データ用データベース32を有し、集計用データベース33を複数の交換機31で共有する場合のシステム構成を示している。
【0025】
有権者の投票者番号及び暗証番号等の個人データの登録、あるいは参照は、選挙管理センタ等に設置される複数台の個人データ参照・登録端末装置37から行われ、その個人データ参照・登録端末装置37で登録された有権者の個人データは、その有権者の住所地の交換機31の個人データ用データベース32に記憶されるようになっている。また、各集計用データベース33の集計データは、集計結果出力端末装置36のディスプレイに表示できるようになっている。
【0026】
次に、図6は、個人データ用データベース32に記憶されている有権者の個人データの登録形式を示す投票者登録表の構成を示す図である。
投票者登録表には、発電番(加入者番号)と、有権者の投票者番号と、有権者が未投票か、それとも投票済かを示す投票回数と、誤った暗証番号の入力が一定回数以上行われたとき、呼を規制するための呼規制フラグと、有権者が予め設定する暗証番号とが記憶されており、1つの発電番の個人データの区切りとして「FFF]が記憶されている。
【0027】
同図に示すように投票者番号の先頭には、同一有権者の個人データに対して同時に個人データの書き込み、あるいは読み出しが行われるのを防止するためのフラグが設けられており、データの書き込み/読み出しが行われていない場合には、フラグに「0」が設定され、書き込み/読み出しが行われている場合には、フラグに「1」が設定される。これにより、同一の投票者番号が同時に入力され、二重に投票が行われるのを防止できる。
【0028】
また、呼規制フラグは、通常「0」が設定されており、誤った暗証番号の入力が一定回数以上行われ、呼が開放されたとき「1」が設定され、それ以降の投票が行えないようになっている。
【0029】
さらに、1つの加入者番号に対して複数の有権者が存在する場合、つまり1台の電話端末装置34を複数の有権者が使用している場合には、1つの加入者番号に対応させてそれぞれの有権者の投票者番号、投票回数、呼規制フラグ、暗証番号が記憶される。図6は、同一の加入者番号にA,B二人の有権者が存在する場合を示している。なお、同一加入者が、複数台の電話端末装置34を所有している場合には、発電番として複数の加入者番号を登録するようにしてもよい。
【0030】
次に、本発明の第1実施例の動作の概要を、図7及び図8のフローチャートと図9のシーケンスフローチャートとを参照して説明する。 先ず、交換機31の処理内容を図7及び図8を参照して説明する。
【0031】
発信者(投票者)が特定のアクセスコード、つまり投票を受け付けるサービス電話番号をダイヤルすると、交換機31は、発信加入者番号から使用された電話端末装置(以下、電話という)34が加入者宅内に設置された在宅電話か、それとも公衆電話かを判別し(図7、S1、S2)、公衆電話から発信が行われた場合には、自宅からかけ直すように音声でアナウンスする。
【0032】
他方、在宅電話から発信が行われた場合には、発信加入者番号(発電番)から投票者登録表の検索を要求する(S3)。そして、個人データ用データベース32を発信加入者番号により検索し(S4)、該当する投票者登録表を一時メモリに格納する(S5)。
【0033】
次に、投票者番号の入力要求を音声によりアナウンスし(S6)、発信者から投票者番号が入力されたなら(S7)、メモリに記憶されている投票者登録表の投票者番号と照合し(S8)、照合結果が一致するか否かを判別する(S9)。投票者番号が不一致の場合は、自宅以外の在宅電話を使用して投票が行われた場合であるので、その場合には、自宅の電話からかけ直すようにアナウンスする。
【0034】
ステップS9の判別で、投票者番号が一致した場合には、次に投票者登録表の投票回数を判定し(S10)、投票者登録表の該当する有権者の投票回数が「0」か否か、すなわち今回の投票が1回目の投票か否かを判別する(S11)。この判別で、投票者登録表の投票回数が「1」であると判別された場合、つまり今回の投票が2回目以降の投票である場合には、投票が完了しているので、投票できない旨のアナウンスを行う。
【0035】
ステップS11の判別で、投票者登録表の投票回数が「0」で、今回の投票が1回目の投票であると判別された場合には、次に暗証番号の入力を要求するメッセージをアナウンスする(S12)。これに応じて、投票者から暗証番号が入力されたなら(S13)、入力された暗証番号を投票者登録表の暗証番号と照合し(S14)、両者が一致するか否かを判別する(S15)。
【0036】
ステップS15の判別で暗証番号が一致した場合には、図8のステップS16に進み立候補者番号の入力を要求するメッセージをアナウンスする。
ここで、各立候補者には、有権者が電話により特定の立候補者を選択できるようにそれぞれ立候補者番号が与えられており、有権者は、在宅電話のダイヤル数字、あるいはプッシュホンのテンキーを操作して特定の立候補者番号を入力することで立候補者を選択するようになっている。なお、投票者の投票者番号、暗証番号、候補者番号の入力を音声で行えるようにしてもよい。
【0037】
立候補者番号の入力要求に応答して、投票者から立候補者番号が入力されたなら(S17)、入力された立候補者番号をメモリに一時格納する(S18)。そして、投票内容の確認のために、入力された立候補者番号、立候補者名、確認OKの場合には#キーを、確認NGの場合には*キーを入力するように音声にて要求する(S19)。
【0038】
これに応答して、投票者から確認のための入力操作が行われたなら(S20)、操作されたキーが#キーか、それとも*キーかを判定し(S21)、#キーが操作されたか否かを判別する(S22)。
【0039】
この判別で、#キーが操作されたと判別された場合、すなわち投票者が確認OKと応答した場合には、メモリに一時記憶した立候補者番号の立候補者の得票とし集計用データベース33へ書き込む(S23)。これにより、集計用データベース33の該当する立候補者の得票数が「1」加算される(S24)。有権者の投票が完了したので、投票者登録表の投票回数を「1」に書き換える(S25)。さらに、投票回数を変更した投票者登録表を個人データ用データベース32に上書きする要求を発行し(S26)、変更した投票者登録表を個人データ用データベース32に上書きする(S27)。
【0040】
そして、交換機31は、投票が完了した旨のアナウンスを投票者に対して行い(S28)、投票者がそのアナウンスに応じて呼を開放する操作を行ったなら(S29)、通話を終了する。
【0041】
交換機31は、メモリに一時格納した投票者登録表及び入力された立候補者番号をクリアする(S30)。また、投票者により呼を開放する操作が行われない場合には、タイマを起動させ時間の計測をスタートさせる(S31)。そして、タイマの計測時間がn秒以上となったか否かを判別し(S32)、タイマの計測時間がn秒以上となったなら、そこで呼を開放する(S33)。
【0042】
図9は、電話34と交換機31との間及び交換機31と個人データ用データベース32及び集計用データベース33との間の制御シーケンスを示す図である。図9を参照して全体の制御シーケンスの概略を説明する。投票者が電話による投票を行うために特定のアクセスコードを入力すると、交換機31は、発信加入者番号から使用された電話が在宅電話か、それとも公衆電話かを判定し、公衆電話であった場合には、自宅からかけ直すようにアナウンスする。
【0043】
他方、在宅電話であった場合には、発信加入者番号に対応する投票者登録表を個人データ用データベース32から読み出し、投票者に投票者番号の入力を要求する。これに応答して、投票者が投票者番号を入力したなら、入力された投票者番号が投票者登録表に登録されている投票者番号と一致するか否かを判別する。投票者番号が一致した場合には、次に投票者登録表の投票回数を調べ、未投票か、それとも投票済かを判断する。
【0044】
投票済と判断した場合には、投票が完了しているため投票できない旨のアナウンスを行い呼を開放する。他方、未投票と判断した場合には、暗証番号の入力を要求し、投票者から暗証番号が入力されたなら、投票者登録表に登録されている暗証番号と照合する。そして、暗証番号が一致したなら、立候補者番号の入力を要求する。これに応答して、投票者が特定の立候補者番号を入力したなら、その立候補者番号をメモリに記憶し、さらに入力された立候補者番号を確認するためのメッセージをアナウンスする。この確認メッセージに応答して確認OKの入力操作が行われたなら、投票者の選択した立候補者の集計用データベース33の得票数を「1」加算する。これにより投票が完了したので、個人データ用データベース32の該当する投票者登録表の投票回数として「1」を設定して、投票済であることを記憶する。
【0045】
この第1実施例によれば、投票者の入力した投票者番号が投票者登録表に登録されている投票者番号と一致し、その投票者が未投票で、かつ暗証番号が一致した場合のみ投票が許可されるので、他人による不正な投票を防止できる。さらに、投票者登録表に有権者が使用する在宅電話の加入者番号をキーワードとして投票者番号、暗証番号等の個人データを登録しておくことで、在宅電話から投票した場合のみ投票を許可するようにできるので、不正な投票をさらに確実に防止することができる。
【0046】
次に、上述した処理の内で有権者が公衆電話から投票した場合、他人の家の在宅電話から投票した場合、自宅の電話から2回目の投票を行った場合、暗証番号が不一致であった場合のそれぞれの処理についてより詳細に説明する。
【0047】
最初に、公衆電話から投票した場合について、図10のフローチャート及び図11のシーケンスフローチャートを参照して説明する。
先ず、交換機31における処理内容を図10を参照して説明する。交換機31は、特定のアクセスコードを受け付けると、前述した図7のステップS1及びS2の処理を実行し、投票者が使用した電話が在宅電話か否かを判別する。
【0048】
ステップS2の判別で在宅電話ではないと判別された場合には、自宅からかけ直すようにアナウンスする(図10、S41)。このとき、投票者側で呼を開放する操作が行われた場合には(S42)、そこで通話を終了させる。投票者側で呼を開放する操作が行われない場合には、タイマを起動させて時間の計測をスタートさせる(S43)。そして、タイマの計測時間がn秒以上となったか否かを判別し(S44)、n秒以上となったなら呼を開放する(S45)。
【0049】
図11は、公衆電話から投票が行われた場合の電話34と交換局(交換機)31との間の制御シーケンスを示す図である。
同図に示すように、投票者から特定のアクセスコードが入力されると、交換機31において発信加入者番号から使用された電話34が在宅電話か、それとも公衆電話かの識別が行われ、公衆電話であると識別されると、自宅からかけ直すように音声で通知され、一定時間後に呼が開放される。
【0050】
以上のようにして、投票者の使用している電話の発信加入者番号から在宅電話か、それとも公衆電話かを交換機31側で識別し、公衆電話からの投票を受け付けないようにすることができる。
【0051】
次に、他人の家の在宅電話から投票した場合の処理について、図12のフローチャート及び図13のシーケンスフローチャートを参照して説明する。
先ず、交換機31における処理内容を図12を参照して説明する。有権者が電話による投票を受け付ける特定のアクセスコードを入力すると、図12のステップS1からステップS9の処理が実行される。このステップS1〜S9の処理は、図7のフローチャートのステップS1〜S9の処理と同一である。
【0052】
ステップS9の判別で、投票者登録表に登録されている投票者番号と入力された投票者番号とが一致しなかった場合は、有権者が登録してある自宅の電話以外の電話から投票を行った場合であるので、図12のステップS41で自宅からかけ直すようにアナウンスする。このとき、投票者側で呼を開放する操作が行われたなら(S42)、そこで通話を終了させる。投票者側で何も操作が行われない場合には、タイマを起動させて時間の計測を開始させる(S43)。そして、タイマの計測時間がn秒以上となったか否かを判別し(S44)、計測時間がn秒以上となったら呼を開放する(S45)。
【0053】
図13は、上述したように自宅以外の電話から投票が行われた場合の電話34と交換機31との間の制御シーケンスを示す図である。
投票者から特定のアクセスコードが入力されると、交換局(交換機)31は、使用された電話が在宅電話か、それとも公衆電話かを判別し、在宅電話であると判別されたなら、投票者番号の入力を要求する。そして、入力された投票者番号が投票者登録表の投票者番号と一致するか否かを判別し、一致しない場合には、自宅からかけ直すようにアナウンスし、一定時間後に呼を開放する。
【0054】
これにより、自宅以外の電話からの投票を受け付けないようにすることができる。
次に、自宅の電話34から2回目の投票を行った場合について、図14のフローチャート及び図15のシーケンスフローチャートを参照して説明する。
【0055】
先ず、交換機31における処理内容を図14を参照して説明する。有権者が電話34から投票を行う為の特定のアクセスコードを入力すると、図14のステップS1からステップS11の処理が実行される。このステップS1〜S11の処理は、前述した図7のステップS1〜S11の処理と同一である。
【0056】
ステップS11の判別で、投票回数が「1」、すなわち2回目以降の投票であると判別されたときには、ステップS51に進み投票が既に行われているので投票できない旨のアナウンスを行う。このとき、投票者側で呼を開放する操作が行われた場合には(S52)、そこで通話を終了させる。他方、投票者側で何も操作が行われない場合には、タイマを起動させて時間の計測を開始する(S53)そして、タイマの計測時間がn秒以上となったか否かを判別し(S54)、タイマの計測時間がn秒以上となったら呼を開放する(S55)。
【0057】
図15は、上述した自宅の電話34から2回目の投票を行った場合の電話端末と交換機31との制御シーケンスを示す図である。
交換機31は、有権者から投票の要求があったとき、該当する投票者登録表の投票回数を判定し、投票回数が「1」で投票が既に行われている場合には、投票が完了しているため投票できない旨のアナウンスを行う。そして、タイマを起動させて時間計測をスタートさせ、一定時間経過したなら呼を開放する。
【0058】
これにより、同一有権者による2回以上の投票を防止することができる。
次に、自宅の電話34から投票を行って暗証番号が不一致であった場合について、図16及び図17のフローチャート及び図18のシーケンスフローチャートを参照して説明する。
【0059】
先ず、交換機31における処理内容を図16及び図17を参照して説明する。有権者が電話34により投票を行う為の特定のアクセスコードを入力すると、図16のステップS1〜S15の処理が実行される。このステップS1〜S15の処理は、前述した図7のステップS1〜S15の処理と同じである。
【0060】
ステップS15で、入力された暗証番号が投票者登録表に登録されている暗証番号と不一致であると判別した場合には、図17のステップS61に進みカウンタを起動させて投票回数のカウントを行う。そして、暗証番号が何回入力されたかを判定し(S62)、n回目の入力か否かを判別する(S63)。
【0061】
n回目の入力でなければ、暗証番号の再入力を要求し(S64)、そに応答して投票者から暗証番号が入力されたなら(S65)、入力された暗証番号を投票者登録表に登録されている暗証番号と照合し(S66)、両者が一致するか否かを判別する(S67)。ステップS67の判別で、暗証番号が不一致であると判別された場合には、ステップS61に戻り上述した処理を繰り返す。
【0062】
ステップS63の判別で、暗証番号の入力回数がn回目に達したと判別された場合には、ステップS68に進み不正防止のための規制がかかる旨をアナウンスする。これに応じて、投票者が呼を開放する操作を行ったなら(S69)、呼を開放して通話を終了する。投票者が何も操作を行わない場合には、タイマを起動させて時間の計測を開始する(S70)。そして、タイマの計測時間がn秒以上となったか否かを判別し(S71)、タイマの計測時間がn秒以上となったときには、交換機31のメモリに格納されている投票者登録表の呼規制フラグを「1」にセットし(S72)、さらに個人データ用データベース32の該当する投票者登録表の呼規制フラグを「1」にセットする(S73)。また、n秒以上経過した時点で呼を開放する。
【0063】
図18は、上述したように自宅の電話34から投票を行って暗証番号が不一致であった場合の電話34と交換機31との間の制御シーケンスを示す図である。交換機31が暗証番号の再入力を要求する場合、暗証番号の入力回数をカウンタで計数し、再入力回数がn回目以上となったなら、不正防止のための規制がかかる旨の通知を投票者に対して行い、投票者登録表の呼規制フラグを「1」にセットした後、呼を開放する。
【0064】
このように暗証番号の入力が一定回数以上繰り返された場合には、たとえ自宅の電話からでも、呼規制がかかって投票が行えなくなるので、暗証番号を知らない人が不正に投票するのを防止することができる。
【0065】
次に、図19のシーケンスフローチャートを参照して本発明の第2実施例を説明する。この第2実施例は、個人データ用データベース32及び集計用データベース33を集中管理するデータベースセンタ35を設けたインテリジェントネットワークシステムに関するものである。
【0066】
交換機31は、有権者の電話から特定のアクセスコードを受け取ると、アクセスコードが入力された電話の発信加入者番号をデータベースセンタ35に通知する。データベースセンタ35は、発信加入者番号から使用された電話が在宅電話か、それとも公衆電話かを識別し、使用された電話が公衆電話であると判別した場合には、交換機31に対してアナウンスNo.ANM01の起動を要求する。
【0067】
ここで、アナウンスNo.とは、図20に示すようなアナウンスの内容を指定するコードであり、例えばANM01は「自宅からかけ直して下さい。」というアナウンスに対応し、ANM02は「投票者番号を入力して下さい。」というアナウンスに対応する。
【0068】
図19に戻り、交換機31は、データベースセンタ35からアナウンスNo.としてANM01が通知されると、投票者に自宅からかけ直すようにアナウンスにて要求する。
【0069】
また、データベースセンタ35は、使用された電話34が在宅電話であると判別した場合には、発信加入者番号(発電番)から個人データ用データベース32の投票者登録表を検索し、該当する投票者登録表をメモリに一時格納する。さらに、交換機31にANM02の起動要求を送る。
【0070】
交換機31は、データベースセンタ35からANM02の起動要求を受け取ると、投票者に「投票者番号を入力して下さい」とのアナウンスを行う。これに応じて投票者から投票者番号が入力されたなら、その投票者番号をデータベースセンタ35に送る。
【0071】
データベースセンタ35は、入力された投票者番号と、投票者登録表に登録されている投票者番号とが一致するか否かを判別し、投票者番号が不一致の場合には、ANM01の起動要求を送る。また、、投票者番号が一致した場合には、さらに投票回数が1回目か否かを判別し、1回目の投票であれば、交換機31へANM03の起動要求を送り、2回目以降の投票であれば、ANM04の起動要求を送った後、呼を開放する。
交換機31は、データベースセンタ35からANM03の起動要求を受け取ったなら、「暗証番号を入力して下さい。」とのメッセージをアナウンスする。また、交換機31は、ANM04の起動要求を受け取ったなら、「投票がすでに完了しています。」とのメッセージをアナウンスする。
【0072】
暗証番号の入力要求に応じて、投票者から暗証番号が入力されたなら、交換機31は、その暗証番号をデータベースセンタ35に送る。
データベースセンタ35は、送られてきた暗証番号と、投票者登録表に登録されている暗証番号とを照合し、暗証番号が不一致の場合には、ANM03の起動要求を交換機31へ送ると共に、カウンタを起動させて暗証番号の入力回数をカウントさせる。他方、暗証番号が一致した場合には、データベースセンタ35は、ANM05の起動要求を交換機31へ送る。
【0073】
交換機31は、ANM05の起動要求を受け取ると、「立候補者の番号を入力して下さい。」とのメッセージをアナウンスする。また、ANM03の起動要求を受け取ると、「暗証番号を入力して下さい。」とのアナウンスを再度行う。
【0074】
立候補者番号の入力要求に応じて、投票者から立候補者番号が入力されたなら、交換機31はその立候補者番号(候補者データ)をデータベースセンタ35に送る。
【0075】
データベースセンタ35は、投票者により入力された立候補者番号から集計用データベース33の該当する立候補者の得票数に「1」を加算し、さらに交換機31にANM06の起動要求を送る。
【0076】
交換機31は、ANM06の起動要求を受け取ると、立候補者番号を確認するために「**番の〜でよいですか。よければ#キーを押して下さい。再入力の場合は*キーを押して下さい。」とのメッセージをアナウンスする。この確認要求メッセージに応じて、投票者から再入力を要求する*キーが操作された場合には、交換機31は、再入力要求をデータベースセンタ35に送る。
【0077】
データベースセンタ35は、再度ANM05の起動要求を交換機31に送る。この起動要求を受け取ったなら、交換機31は、「立候補者番号を入力して下さい。」とのメッセージを再度アナウンスし、投票者からの立候補者番号の入力を待つ。
【0078】
他方、入力確認要求メッセージに応答して、投票者から確認OKの入力操作が行われたなら、交換機31は、データベースセンタ35に確認OKである旨の通知を行う。
【0079】
データベースセンタ35はこの通知を受け取ると、メモリに一時格納してある投票者登録表をクリアし、個人データ用データベース32の該当する投票者登録表の投票者の投票回数として「1」を設定する。そしてANM07の起動要求を交換機31に送り、さらに呼を開放する。
【0080】
交換機31は、ANM07の起動要求を受け取ると、「投票が終わりました。受話器を置いて下さい。」とのメッセージをアナウンスする。
以上のようにしてデータベースセンタ35で個人用データベース32及び集計用データベース33を集中管理するインテリジェントネットワークにおいて、在宅電話から投票を行う選挙投票システムを実現することができる。
【0081】
この第2実施例では、データベースセンタ35が、個人データ用データベース32及び集計用データベース33を集中管理しているので、個々の交換機31は投票を受け付けるための制御プログラムを備える必要がなく、交換機31の処理負担が軽減される。また、データベースを集中管理するので、個人データ及び集計結果の管理が簡単になる。
【0082】
なお、上述した実施例では、例えば、図7のステップS1〜S2において、発信加入者番号から在宅電話か、公衆電話かを識別し、在宅電話からのみ投票を受け付けるようにしたが、暗証番号を使用することで不正を防止できるので、在宅電話か否かの判別を行わず、在宅電話以外の公衆電話、移動電話等からの投票を許容するようにしてもよい。
【0083】
あるいは、投票可能な電話を投票者登録表に登録されている在宅電話に限定することにより、他人による不正な投票を防止できるので、暗証番号の入力を不要とし、投票手順を簡略化することもできる。さらに、全ての電話から投票可能とし、登録してある在宅電話から投票するときには暗証番号の入力を不要とし、それ以外の電話から投票するときには暗証番号の入力を必要とするようにしてもよい。
【0084】
上述した実施例では、投票者登録表を発信加入者番号により検索し、検索した投票者登録表に登録されている投票者番号と、入力された投票者番号とが一致しないときには投票を受け付けないように、すなわち予め登録されている発信加入者番号の電話からしか投票できないようにしているが、例えば投票者登録表を有権者の投票者番号をキーワードとし、発信加入者番号を投票者番号に従属する情報として管理することで、投票者番号と暗証番号との両方が一致した場合には投票を許可するようにしてもよい。これにより、自宅以外の電話からも投票が可能となる。さらに、投票者がIDカードを所有し、そのIDカードをカードリーダ付の電話で読み取ることにより、各個人を識別するようにしてもよい。
【0085】
また、投票者が入力した立候補者番号の確認要求に対して、投票者から一定時間内に確認OKの応答、あるいは再入力の要求が得られないときには、投票を無効とし呼を開放してもよいし、あるいは確認応答が得られないときには、確認OKと判断し、集計用データベース34の該当する立候補者の得票数に「1」を加算するようにしてもよい。
【0086】
また、本発明の電話による選挙投票システムで得られる集計データと従来の投票方法による集計データとを集計結果出力端末36等で加算処理することで、従来の投票方法と本発明の選挙投票システムの両方を併用することもできる。
【0087】
【発明の効果】
本発明によれば、有権者がわざわざ投票所に出かけて行かなくとも投票することができるので投票率の向上が期待できる。また、投票結果の集計を人手によらず行うことができるので集計時の誤り、投票時、あるいは集計時の不正を防止できる。また、投票の集計結果は、オンラインでほとんど同時に表示装置等に表示させることができので、集計時間も大幅に短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の原理ブロック図である。
【図2】第2の発明の原理ブロック図である。
【図3】実施例のネットワーク構成図である。
【図4】実施例の他のネットワーク構成図である。
【図5】第1実施例の選挙投票システムのシステム構成図である。
【図6】投票者登録表の構成を示す図である。
【図7】第1実施例の動作の概要を示すフローチャート(その1)である。
【図8】第1実施例の動作の概要を示すフローチャート(その2)である。
【図9】第1実施例の動作の概要を示すシーケンスフローチャートである。
【図10】公衆電話から投票した場合のフローチャートである。
【図11】公衆電話から投票した場合のシーケンスフローチャートである。
【図12】他人の家の電話から投票した場合のフローチャートである。
【図13】他人の家の電話から投票した場合のシーケンスフローチャートである。
【図14】自宅の電話から2回目の投票を行った場合のフローチャートである。
【図15】自宅の電話から2回目の投票を行った場合のシーケンスフローチャートである。
【図16】自宅の電話から投票を行って暗証番号が不一致であった場合のフローチャート(その1)である。
【図17】自宅の電話から投票を行って暗証番号が不一致であった場合のフローチャート(その2)である。
【図18】自宅の電話から投票を行って暗証番号が不一致であった場合のシーケンスフローチャートである。
【図19】第2実施例のシーケンスフローチャートである。
【図20】アナウンス対応表である。
【符号の説明】
1 交換機
2 個人データ用データベース
3 集計用データベース
4 電話端末装置
11 音声指示手段
12 受け付け手段
13 検索手段
14 未投票/投票済判別手段
15 集計手段
16 未投票/投票済情報書き換え手段
【産業上の利用分野】
本発明は、電話回線を利用した選挙投票方法及びそれを利用した選挙投票システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、市町村議員、県議会議員、あるいは国会議員等の選挙では、有権者は、それぞれ決められた投票所に出かけていって、選挙通知はがきを提出し、選挙人名簿に登録されていることが確認された後、投票用紙を受け取って特定の候補者に投票する必要があった。
【0003】
また、従来の投票方法では、有権者が投票箱に投票した投票用紙を集めて、人手により開票作業を行う行う必要があり、投票結果の集計に時間がかかるばかりでなく、集計に不正や、ミスが発生して投票が無効となる場合も考えられる。
【0004】
そこで、投票所における受け付け時の有権者の認証と、認証後の有権者への投票許可カード(投票用紙に相当する)の発行とを電子化した選挙端末装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の提案は、あくまもの投票所における認証作業及び投票用紙の発行を自動化することを目的としたものであり、有権者が投票所に出かけていって投票する必要がある点は従来の投票方法と同じである。
【0006】
この投票方法では、投票のために投票所に出かけることが前提となるので、出かけるのが面倒なために棄権する人が多く、低投票率となってしまうという問題点を解決することはできない。
【0007】
本発明の課題は、投票所に出かけることなく投票を行うことができ、さらに投票結果を迅速に集計することのできる選挙投票方法及びシステムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
図1及び図2は、本発明の選挙投票システムの原理ブロック図である。
第1の発明の選挙投票システムは、図1に示すように、交換機1と、有権者の暗証番号及び投票者番号に対応させ、有権者が未投票か、それとも投票済かを示す未投票/投票済情報を記憶した個人データ用データベース2と、投票の集計結果を記憶する集計用データベース3と、交換機1と電話回線を介して接続された複数の電話端末装置4とからなり、交換機1は以下の手段を有する。
【0009】
音声指示手段11は、有権者に対して音声により投票の入力手順を指示する。受け付け手段12は、音声指示手段11の指示に従って電話端末装置4から電話回線を介して入力される有権者の投票者番号及び暗証番号を受け付る。
【0010】
検索手段13は、受け付け手段12で受け付けられた投票者番号及び暗証番号が、個人データ用データベース2に記憶されているか否かを検索する。
未投票/投票済判別手段14は、検索手段13によって、入力された投票者番号及び暗証番号と一致する投票者番号及び暗証番号が個人データ用データベース2から検索された場合に、投票者番号に対応して記憶されている未投票/投票済情報から有権者が未投票か否かを判別する。
【0011】
集計手段15は、未投票/投票済判別手段14によって未投票であると判別され、受け付け手段12が有権者による特定の立候補者を指定する入力を受け付けた場合に、指定された立候補者の得票として集計データベースに書き込む。
【0012】
未投票/投票済情報書き換え手段16は、投票を行った有権者の未投票/投票済情報を投票済であることを示す情報に書き換える。
第2の発明の選挙投票システムは、図2に示すように、交換機1と、有権者の投票者番号及び暗証番号に対応させて有権者が未投票か、それとも投票済かを示す未投票/投票済情報を記憶した個人データ用データベース2と、投票の集計結果を記憶する集計用データベース3と、交換機と電話回線を介して接続された複数の電話端末装置4と、個人データ用データベース及び集計用データベースを管理するデータベースセンタ5とからなり、交換機1及びデータベースセンタ5は、以下の手段を有する。
【0013】
交換機1は、音声指示手段11、受け付け手段12、投票者番号/暗証番号送出手段21及び候補者データ送出手段22とを有する。
音声指示手段11は、有権者に対して音声により投票の入力手順を指示する。
【0014】
受け付け手段12は、音声指示手段11の指示に従って電話端末装置4から電話回線を介して入力される有権者の投票者番号及び暗証番号を受け付る。
投票者番号及び暗証番号送出手段21は、受け付け手段12で受け付けた有権者の投票者番号及び暗証番号をデータベースセンタ5に送出する。
【0015】
候補者データ送出手段22は、データベースセンタ5から、有権者の投票者番号及び暗証番号と一致する投票者番号及び暗証番号が個人データ用データベース2に記憶されていて、有権者が未投票であると通知され、かつ受け付け手段が有権者による特定の立候補者を指定する入力を受け付けた場合に、指定された立候補者を指す候補者データをデータベースセンタ5に送出する。
【0016】
データベースセンタ5は、検索手段23、集計手段24、未投票/投票済判別手段25及び未投票/投票済情報書き換え手段26とを有する。
検索手段23は、交換機から通知された投票者番号及び暗証番号が、個人データ用データベース2に記憶されているか否かを検索する。
【0017】
未投票/投票済判別手段24は、検索手段23によって、交換機1から通知された投票者番号及び暗証番号と一致する投票者番号が、個人データ用データベース2から検索された場合に、その投票者番号に対応して記憶されている未投票/投票済情報から有権者が未投票か否かを判別し、その判別結果を交換機1に通知する。
【0018】
集計手段25は、交換機1から候補者データが送られてきたとき、候補者データの指す立候補者の得票として集計用データベース3に書き込む。
未投票/投票済情報書き換え手段26は、投票を行った有権者の未投票/投票済情報を投票済であることを示す情報に書き換える。
【0019】
【作用】
第1及び第2の発明では、例えば、有権者が自宅の電話端末装置4を利用して投票を受け付ける特定の電話番号をダイヤルし、交換機からの音声による指示に従って投票者番号、暗証番号を入力すると、入力した投票者番号及び暗証番号が、個人データ用データベース2に記憶されている投票者番号及び暗証番号と照合され、番号が一致し、かつ未投票/投票済情報が未投票であることを示す情報のときのみ投票が許可される。そして、有権者が特定の立候補者を選択すると、その候補者の得票として集計用データベース3に書き込まれ、個人データ用データベース2のその有権者の未投票/投票済情報が投票済であることを示す情報に書き換えられる。
【0020】
従って、本発明の選挙投票方法及びシステムでは、有権者が、わざわざ投票所に出かけていって投票を行う必要がないので、投票率の向上を期待できる。また、人手による開票作業が不要となるので開票時間を短縮でき、さらに投票時及び開票時の不正も防止できる。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。図3及び図4は、本発明の一実施例の選挙投票システムのネットワーク構成図である。
【0022】
図3は、A地区、B地区、C地区及びD地区の各交換機(LS局)31が、それぞれの地区の有権者の個人データ(投票者番号、暗証番号、投票回数など)を記憶した個人データ用データベース32を有し、投票の集計結果を記憶する集計用データベース33を複数の交換機31で共有する場合のネットワーク構成を示している。
【0023】
また、図4は、個人データ用データベース32と集計用データベース33の両方を、複数の交換機31で共有する場合のネットワーク構成を示している。
本発明に係る選挙投票システムは、上記のいずれのネットワーク構成のものにも適用できる。なお、各交換機31には、それぞれ電話回線を介して複数の電話端末装置34が接続されている。
【0024】
次に、図5は、本発明の第1実施例の選挙投票システムのシステム構成図である。この実施例は、各交換機31が、それぞれの地区の有権者の個人データを記憶した個人データ用データベース32を有し、集計用データベース33を複数の交換機31で共有する場合のシステム構成を示している。
【0025】
有権者の投票者番号及び暗証番号等の個人データの登録、あるいは参照は、選挙管理センタ等に設置される複数台の個人データ参照・登録端末装置37から行われ、その個人データ参照・登録端末装置37で登録された有権者の個人データは、その有権者の住所地の交換機31の個人データ用データベース32に記憶されるようになっている。また、各集計用データベース33の集計データは、集計結果出力端末装置36のディスプレイに表示できるようになっている。
【0026】
次に、図6は、個人データ用データベース32に記憶されている有権者の個人データの登録形式を示す投票者登録表の構成を示す図である。
投票者登録表には、発電番(加入者番号)と、有権者の投票者番号と、有権者が未投票か、それとも投票済かを示す投票回数と、誤った暗証番号の入力が一定回数以上行われたとき、呼を規制するための呼規制フラグと、有権者が予め設定する暗証番号とが記憶されており、1つの発電番の個人データの区切りとして「FFF]が記憶されている。
【0027】
同図に示すように投票者番号の先頭には、同一有権者の個人データに対して同時に個人データの書き込み、あるいは読み出しが行われるのを防止するためのフラグが設けられており、データの書き込み/読み出しが行われていない場合には、フラグに「0」が設定され、書き込み/読み出しが行われている場合には、フラグに「1」が設定される。これにより、同一の投票者番号が同時に入力され、二重に投票が行われるのを防止できる。
【0028】
また、呼規制フラグは、通常「0」が設定されており、誤った暗証番号の入力が一定回数以上行われ、呼が開放されたとき「1」が設定され、それ以降の投票が行えないようになっている。
【0029】
さらに、1つの加入者番号に対して複数の有権者が存在する場合、つまり1台の電話端末装置34を複数の有権者が使用している場合には、1つの加入者番号に対応させてそれぞれの有権者の投票者番号、投票回数、呼規制フラグ、暗証番号が記憶される。図6は、同一の加入者番号にA,B二人の有権者が存在する場合を示している。なお、同一加入者が、複数台の電話端末装置34を所有している場合には、発電番として複数の加入者番号を登録するようにしてもよい。
【0030】
次に、本発明の第1実施例の動作の概要を、図7及び図8のフローチャートと図9のシーケンスフローチャートとを参照して説明する。 先ず、交換機31の処理内容を図7及び図8を参照して説明する。
【0031】
発信者(投票者)が特定のアクセスコード、つまり投票を受け付けるサービス電話番号をダイヤルすると、交換機31は、発信加入者番号から使用された電話端末装置(以下、電話という)34が加入者宅内に設置された在宅電話か、それとも公衆電話かを判別し(図7、S1、S2)、公衆電話から発信が行われた場合には、自宅からかけ直すように音声でアナウンスする。
【0032】
他方、在宅電話から発信が行われた場合には、発信加入者番号(発電番)から投票者登録表の検索を要求する(S3)。そして、個人データ用データベース32を発信加入者番号により検索し(S4)、該当する投票者登録表を一時メモリに格納する(S5)。
【0033】
次に、投票者番号の入力要求を音声によりアナウンスし(S6)、発信者から投票者番号が入力されたなら(S7)、メモリに記憶されている投票者登録表の投票者番号と照合し(S8)、照合結果が一致するか否かを判別する(S9)。投票者番号が不一致の場合は、自宅以外の在宅電話を使用して投票が行われた場合であるので、その場合には、自宅の電話からかけ直すようにアナウンスする。
【0034】
ステップS9の判別で、投票者番号が一致した場合には、次に投票者登録表の投票回数を判定し(S10)、投票者登録表の該当する有権者の投票回数が「0」か否か、すなわち今回の投票が1回目の投票か否かを判別する(S11)。この判別で、投票者登録表の投票回数が「1」であると判別された場合、つまり今回の投票が2回目以降の投票である場合には、投票が完了しているので、投票できない旨のアナウンスを行う。
【0035】
ステップS11の判別で、投票者登録表の投票回数が「0」で、今回の投票が1回目の投票であると判別された場合には、次に暗証番号の入力を要求するメッセージをアナウンスする(S12)。これに応じて、投票者から暗証番号が入力されたなら(S13)、入力された暗証番号を投票者登録表の暗証番号と照合し(S14)、両者が一致するか否かを判別する(S15)。
【0036】
ステップS15の判別で暗証番号が一致した場合には、図8のステップS16に進み立候補者番号の入力を要求するメッセージをアナウンスする。
ここで、各立候補者には、有権者が電話により特定の立候補者を選択できるようにそれぞれ立候補者番号が与えられており、有権者は、在宅電話のダイヤル数字、あるいはプッシュホンのテンキーを操作して特定の立候補者番号を入力することで立候補者を選択するようになっている。なお、投票者の投票者番号、暗証番号、候補者番号の入力を音声で行えるようにしてもよい。
【0037】
立候補者番号の入力要求に応答して、投票者から立候補者番号が入力されたなら(S17)、入力された立候補者番号をメモリに一時格納する(S18)。そして、投票内容の確認のために、入力された立候補者番号、立候補者名、確認OKの場合には#キーを、確認NGの場合には*キーを入力するように音声にて要求する(S19)。
【0038】
これに応答して、投票者から確認のための入力操作が行われたなら(S20)、操作されたキーが#キーか、それとも*キーかを判定し(S21)、#キーが操作されたか否かを判別する(S22)。
【0039】
この判別で、#キーが操作されたと判別された場合、すなわち投票者が確認OKと応答した場合には、メモリに一時記憶した立候補者番号の立候補者の得票とし集計用データベース33へ書き込む(S23)。これにより、集計用データベース33の該当する立候補者の得票数が「1」加算される(S24)。有権者の投票が完了したので、投票者登録表の投票回数を「1」に書き換える(S25)。さらに、投票回数を変更した投票者登録表を個人データ用データベース32に上書きする要求を発行し(S26)、変更した投票者登録表を個人データ用データベース32に上書きする(S27)。
【0040】
そして、交換機31は、投票が完了した旨のアナウンスを投票者に対して行い(S28)、投票者がそのアナウンスに応じて呼を開放する操作を行ったなら(S29)、通話を終了する。
【0041】
交換機31は、メモリに一時格納した投票者登録表及び入力された立候補者番号をクリアする(S30)。また、投票者により呼を開放する操作が行われない場合には、タイマを起動させ時間の計測をスタートさせる(S31)。そして、タイマの計測時間がn秒以上となったか否かを判別し(S32)、タイマの計測時間がn秒以上となったなら、そこで呼を開放する(S33)。
【0042】
図9は、電話34と交換機31との間及び交換機31と個人データ用データベース32及び集計用データベース33との間の制御シーケンスを示す図である。図9を参照して全体の制御シーケンスの概略を説明する。投票者が電話による投票を行うために特定のアクセスコードを入力すると、交換機31は、発信加入者番号から使用された電話が在宅電話か、それとも公衆電話かを判定し、公衆電話であった場合には、自宅からかけ直すようにアナウンスする。
【0043】
他方、在宅電話であった場合には、発信加入者番号に対応する投票者登録表を個人データ用データベース32から読み出し、投票者に投票者番号の入力を要求する。これに応答して、投票者が投票者番号を入力したなら、入力された投票者番号が投票者登録表に登録されている投票者番号と一致するか否かを判別する。投票者番号が一致した場合には、次に投票者登録表の投票回数を調べ、未投票か、それとも投票済かを判断する。
【0044】
投票済と判断した場合には、投票が完了しているため投票できない旨のアナウンスを行い呼を開放する。他方、未投票と判断した場合には、暗証番号の入力を要求し、投票者から暗証番号が入力されたなら、投票者登録表に登録されている暗証番号と照合する。そして、暗証番号が一致したなら、立候補者番号の入力を要求する。これに応答して、投票者が特定の立候補者番号を入力したなら、その立候補者番号をメモリに記憶し、さらに入力された立候補者番号を確認するためのメッセージをアナウンスする。この確認メッセージに応答して確認OKの入力操作が行われたなら、投票者の選択した立候補者の集計用データベース33の得票数を「1」加算する。これにより投票が完了したので、個人データ用データベース32の該当する投票者登録表の投票回数として「1」を設定して、投票済であることを記憶する。
【0045】
この第1実施例によれば、投票者の入力した投票者番号が投票者登録表に登録されている投票者番号と一致し、その投票者が未投票で、かつ暗証番号が一致した場合のみ投票が許可されるので、他人による不正な投票を防止できる。さらに、投票者登録表に有権者が使用する在宅電話の加入者番号をキーワードとして投票者番号、暗証番号等の個人データを登録しておくことで、在宅電話から投票した場合のみ投票を許可するようにできるので、不正な投票をさらに確実に防止することができる。
【0046】
次に、上述した処理の内で有権者が公衆電話から投票した場合、他人の家の在宅電話から投票した場合、自宅の電話から2回目の投票を行った場合、暗証番号が不一致であった場合のそれぞれの処理についてより詳細に説明する。
【0047】
最初に、公衆電話から投票した場合について、図10のフローチャート及び図11のシーケンスフローチャートを参照して説明する。
先ず、交換機31における処理内容を図10を参照して説明する。交換機31は、特定のアクセスコードを受け付けると、前述した図7のステップS1及びS2の処理を実行し、投票者が使用した電話が在宅電話か否かを判別する。
【0048】
ステップS2の判別で在宅電話ではないと判別された場合には、自宅からかけ直すようにアナウンスする(図10、S41)。このとき、投票者側で呼を開放する操作が行われた場合には(S42)、そこで通話を終了させる。投票者側で呼を開放する操作が行われない場合には、タイマを起動させて時間の計測をスタートさせる(S43)。そして、タイマの計測時間がn秒以上となったか否かを判別し(S44)、n秒以上となったなら呼を開放する(S45)。
【0049】
図11は、公衆電話から投票が行われた場合の電話34と交換局(交換機)31との間の制御シーケンスを示す図である。
同図に示すように、投票者から特定のアクセスコードが入力されると、交換機31において発信加入者番号から使用された電話34が在宅電話か、それとも公衆電話かの識別が行われ、公衆電話であると識別されると、自宅からかけ直すように音声で通知され、一定時間後に呼が開放される。
【0050】
以上のようにして、投票者の使用している電話の発信加入者番号から在宅電話か、それとも公衆電話かを交換機31側で識別し、公衆電話からの投票を受け付けないようにすることができる。
【0051】
次に、他人の家の在宅電話から投票した場合の処理について、図12のフローチャート及び図13のシーケンスフローチャートを参照して説明する。
先ず、交換機31における処理内容を図12を参照して説明する。有権者が電話による投票を受け付ける特定のアクセスコードを入力すると、図12のステップS1からステップS9の処理が実行される。このステップS1〜S9の処理は、図7のフローチャートのステップS1〜S9の処理と同一である。
【0052】
ステップS9の判別で、投票者登録表に登録されている投票者番号と入力された投票者番号とが一致しなかった場合は、有権者が登録してある自宅の電話以外の電話から投票を行った場合であるので、図12のステップS41で自宅からかけ直すようにアナウンスする。このとき、投票者側で呼を開放する操作が行われたなら(S42)、そこで通話を終了させる。投票者側で何も操作が行われない場合には、タイマを起動させて時間の計測を開始させる(S43)。そして、タイマの計測時間がn秒以上となったか否かを判別し(S44)、計測時間がn秒以上となったら呼を開放する(S45)。
【0053】
図13は、上述したように自宅以外の電話から投票が行われた場合の電話34と交換機31との間の制御シーケンスを示す図である。
投票者から特定のアクセスコードが入力されると、交換局(交換機)31は、使用された電話が在宅電話か、それとも公衆電話かを判別し、在宅電話であると判別されたなら、投票者番号の入力を要求する。そして、入力された投票者番号が投票者登録表の投票者番号と一致するか否かを判別し、一致しない場合には、自宅からかけ直すようにアナウンスし、一定時間後に呼を開放する。
【0054】
これにより、自宅以外の電話からの投票を受け付けないようにすることができる。
次に、自宅の電話34から2回目の投票を行った場合について、図14のフローチャート及び図15のシーケンスフローチャートを参照して説明する。
【0055】
先ず、交換機31における処理内容を図14を参照して説明する。有権者が電話34から投票を行う為の特定のアクセスコードを入力すると、図14のステップS1からステップS11の処理が実行される。このステップS1〜S11の処理は、前述した図7のステップS1〜S11の処理と同一である。
【0056】
ステップS11の判別で、投票回数が「1」、すなわち2回目以降の投票であると判別されたときには、ステップS51に進み投票が既に行われているので投票できない旨のアナウンスを行う。このとき、投票者側で呼を開放する操作が行われた場合には(S52)、そこで通話を終了させる。他方、投票者側で何も操作が行われない場合には、タイマを起動させて時間の計測を開始する(S53)そして、タイマの計測時間がn秒以上となったか否かを判別し(S54)、タイマの計測時間がn秒以上となったら呼を開放する(S55)。
【0057】
図15は、上述した自宅の電話34から2回目の投票を行った場合の電話端末と交換機31との制御シーケンスを示す図である。
交換機31は、有権者から投票の要求があったとき、該当する投票者登録表の投票回数を判定し、投票回数が「1」で投票が既に行われている場合には、投票が完了しているため投票できない旨のアナウンスを行う。そして、タイマを起動させて時間計測をスタートさせ、一定時間経過したなら呼を開放する。
【0058】
これにより、同一有権者による2回以上の投票を防止することができる。
次に、自宅の電話34から投票を行って暗証番号が不一致であった場合について、図16及び図17のフローチャート及び図18のシーケンスフローチャートを参照して説明する。
【0059】
先ず、交換機31における処理内容を図16及び図17を参照して説明する。有権者が電話34により投票を行う為の特定のアクセスコードを入力すると、図16のステップS1〜S15の処理が実行される。このステップS1〜S15の処理は、前述した図7のステップS1〜S15の処理と同じである。
【0060】
ステップS15で、入力された暗証番号が投票者登録表に登録されている暗証番号と不一致であると判別した場合には、図17のステップS61に進みカウンタを起動させて投票回数のカウントを行う。そして、暗証番号が何回入力されたかを判定し(S62)、n回目の入力か否かを判別する(S63)。
【0061】
n回目の入力でなければ、暗証番号の再入力を要求し(S64)、そに応答して投票者から暗証番号が入力されたなら(S65)、入力された暗証番号を投票者登録表に登録されている暗証番号と照合し(S66)、両者が一致するか否かを判別する(S67)。ステップS67の判別で、暗証番号が不一致であると判別された場合には、ステップS61に戻り上述した処理を繰り返す。
【0062】
ステップS63の判別で、暗証番号の入力回数がn回目に達したと判別された場合には、ステップS68に進み不正防止のための規制がかかる旨をアナウンスする。これに応じて、投票者が呼を開放する操作を行ったなら(S69)、呼を開放して通話を終了する。投票者が何も操作を行わない場合には、タイマを起動させて時間の計測を開始する(S70)。そして、タイマの計測時間がn秒以上となったか否かを判別し(S71)、タイマの計測時間がn秒以上となったときには、交換機31のメモリに格納されている投票者登録表の呼規制フラグを「1」にセットし(S72)、さらに個人データ用データベース32の該当する投票者登録表の呼規制フラグを「1」にセットする(S73)。また、n秒以上経過した時点で呼を開放する。
【0063】
図18は、上述したように自宅の電話34から投票を行って暗証番号が不一致であった場合の電話34と交換機31との間の制御シーケンスを示す図である。交換機31が暗証番号の再入力を要求する場合、暗証番号の入力回数をカウンタで計数し、再入力回数がn回目以上となったなら、不正防止のための規制がかかる旨の通知を投票者に対して行い、投票者登録表の呼規制フラグを「1」にセットした後、呼を開放する。
【0064】
このように暗証番号の入力が一定回数以上繰り返された場合には、たとえ自宅の電話からでも、呼規制がかかって投票が行えなくなるので、暗証番号を知らない人が不正に投票するのを防止することができる。
【0065】
次に、図19のシーケンスフローチャートを参照して本発明の第2実施例を説明する。この第2実施例は、個人データ用データベース32及び集計用データベース33を集中管理するデータベースセンタ35を設けたインテリジェントネットワークシステムに関するものである。
【0066】
交換機31は、有権者の電話から特定のアクセスコードを受け取ると、アクセスコードが入力された電話の発信加入者番号をデータベースセンタ35に通知する。データベースセンタ35は、発信加入者番号から使用された電話が在宅電話か、それとも公衆電話かを識別し、使用された電話が公衆電話であると判別した場合には、交換機31に対してアナウンスNo.ANM01の起動を要求する。
【0067】
ここで、アナウンスNo.とは、図20に示すようなアナウンスの内容を指定するコードであり、例えばANM01は「自宅からかけ直して下さい。」というアナウンスに対応し、ANM02は「投票者番号を入力して下さい。」というアナウンスに対応する。
【0068】
図19に戻り、交換機31は、データベースセンタ35からアナウンスNo.としてANM01が通知されると、投票者に自宅からかけ直すようにアナウンスにて要求する。
【0069】
また、データベースセンタ35は、使用された電話34が在宅電話であると判別した場合には、発信加入者番号(発電番)から個人データ用データベース32の投票者登録表を検索し、該当する投票者登録表をメモリに一時格納する。さらに、交換機31にANM02の起動要求を送る。
【0070】
交換機31は、データベースセンタ35からANM02の起動要求を受け取ると、投票者に「投票者番号を入力して下さい」とのアナウンスを行う。これに応じて投票者から投票者番号が入力されたなら、その投票者番号をデータベースセンタ35に送る。
【0071】
データベースセンタ35は、入力された投票者番号と、投票者登録表に登録されている投票者番号とが一致するか否かを判別し、投票者番号が不一致の場合には、ANM01の起動要求を送る。また、、投票者番号が一致した場合には、さらに投票回数が1回目か否かを判別し、1回目の投票であれば、交換機31へANM03の起動要求を送り、2回目以降の投票であれば、ANM04の起動要求を送った後、呼を開放する。
交換機31は、データベースセンタ35からANM03の起動要求を受け取ったなら、「暗証番号を入力して下さい。」とのメッセージをアナウンスする。また、交換機31は、ANM04の起動要求を受け取ったなら、「投票がすでに完了しています。」とのメッセージをアナウンスする。
【0072】
暗証番号の入力要求に応じて、投票者から暗証番号が入力されたなら、交換機31は、その暗証番号をデータベースセンタ35に送る。
データベースセンタ35は、送られてきた暗証番号と、投票者登録表に登録されている暗証番号とを照合し、暗証番号が不一致の場合には、ANM03の起動要求を交換機31へ送ると共に、カウンタを起動させて暗証番号の入力回数をカウントさせる。他方、暗証番号が一致した場合には、データベースセンタ35は、ANM05の起動要求を交換機31へ送る。
【0073】
交換機31は、ANM05の起動要求を受け取ると、「立候補者の番号を入力して下さい。」とのメッセージをアナウンスする。また、ANM03の起動要求を受け取ると、「暗証番号を入力して下さい。」とのアナウンスを再度行う。
【0074】
立候補者番号の入力要求に応じて、投票者から立候補者番号が入力されたなら、交換機31はその立候補者番号(候補者データ)をデータベースセンタ35に送る。
【0075】
データベースセンタ35は、投票者により入力された立候補者番号から集計用データベース33の該当する立候補者の得票数に「1」を加算し、さらに交換機31にANM06の起動要求を送る。
【0076】
交換機31は、ANM06の起動要求を受け取ると、立候補者番号を確認するために「**番の〜でよいですか。よければ#キーを押して下さい。再入力の場合は*キーを押して下さい。」とのメッセージをアナウンスする。この確認要求メッセージに応じて、投票者から再入力を要求する*キーが操作された場合には、交換機31は、再入力要求をデータベースセンタ35に送る。
【0077】
データベースセンタ35は、再度ANM05の起動要求を交換機31に送る。この起動要求を受け取ったなら、交換機31は、「立候補者番号を入力して下さい。」とのメッセージを再度アナウンスし、投票者からの立候補者番号の入力を待つ。
【0078】
他方、入力確認要求メッセージに応答して、投票者から確認OKの入力操作が行われたなら、交換機31は、データベースセンタ35に確認OKである旨の通知を行う。
【0079】
データベースセンタ35はこの通知を受け取ると、メモリに一時格納してある投票者登録表をクリアし、個人データ用データベース32の該当する投票者登録表の投票者の投票回数として「1」を設定する。そしてANM07の起動要求を交換機31に送り、さらに呼を開放する。
【0080】
交換機31は、ANM07の起動要求を受け取ると、「投票が終わりました。受話器を置いて下さい。」とのメッセージをアナウンスする。
以上のようにしてデータベースセンタ35で個人用データベース32及び集計用データベース33を集中管理するインテリジェントネットワークにおいて、在宅電話から投票を行う選挙投票システムを実現することができる。
【0081】
この第2実施例では、データベースセンタ35が、個人データ用データベース32及び集計用データベース33を集中管理しているので、個々の交換機31は投票を受け付けるための制御プログラムを備える必要がなく、交換機31の処理負担が軽減される。また、データベースを集中管理するので、個人データ及び集計結果の管理が簡単になる。
【0082】
なお、上述した実施例では、例えば、図7のステップS1〜S2において、発信加入者番号から在宅電話か、公衆電話かを識別し、在宅電話からのみ投票を受け付けるようにしたが、暗証番号を使用することで不正を防止できるので、在宅電話か否かの判別を行わず、在宅電話以外の公衆電話、移動電話等からの投票を許容するようにしてもよい。
【0083】
あるいは、投票可能な電話を投票者登録表に登録されている在宅電話に限定することにより、他人による不正な投票を防止できるので、暗証番号の入力を不要とし、投票手順を簡略化することもできる。さらに、全ての電話から投票可能とし、登録してある在宅電話から投票するときには暗証番号の入力を不要とし、それ以外の電話から投票するときには暗証番号の入力を必要とするようにしてもよい。
【0084】
上述した実施例では、投票者登録表を発信加入者番号により検索し、検索した投票者登録表に登録されている投票者番号と、入力された投票者番号とが一致しないときには投票を受け付けないように、すなわち予め登録されている発信加入者番号の電話からしか投票できないようにしているが、例えば投票者登録表を有権者の投票者番号をキーワードとし、発信加入者番号を投票者番号に従属する情報として管理することで、投票者番号と暗証番号との両方が一致した場合には投票を許可するようにしてもよい。これにより、自宅以外の電話からも投票が可能となる。さらに、投票者がIDカードを所有し、そのIDカードをカードリーダ付の電話で読み取ることにより、各個人を識別するようにしてもよい。
【0085】
また、投票者が入力した立候補者番号の確認要求に対して、投票者から一定時間内に確認OKの応答、あるいは再入力の要求が得られないときには、投票を無効とし呼を開放してもよいし、あるいは確認応答が得られないときには、確認OKと判断し、集計用データベース34の該当する立候補者の得票数に「1」を加算するようにしてもよい。
【0086】
また、本発明の電話による選挙投票システムで得られる集計データと従来の投票方法による集計データとを集計結果出力端末36等で加算処理することで、従来の投票方法と本発明の選挙投票システムの両方を併用することもできる。
【0087】
【発明の効果】
本発明によれば、有権者がわざわざ投票所に出かけて行かなくとも投票することができるので投票率の向上が期待できる。また、投票結果の集計を人手によらず行うことができるので集計時の誤り、投票時、あるいは集計時の不正を防止できる。また、投票の集計結果は、オンラインでほとんど同時に表示装置等に表示させることができので、集計時間も大幅に短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の原理ブロック図である。
【図2】第2の発明の原理ブロック図である。
【図3】実施例のネットワーク構成図である。
【図4】実施例の他のネットワーク構成図である。
【図5】第1実施例の選挙投票システムのシステム構成図である。
【図6】投票者登録表の構成を示す図である。
【図7】第1実施例の動作の概要を示すフローチャート(その1)である。
【図8】第1実施例の動作の概要を示すフローチャート(その2)である。
【図9】第1実施例の動作の概要を示すシーケンスフローチャートである。
【図10】公衆電話から投票した場合のフローチャートである。
【図11】公衆電話から投票した場合のシーケンスフローチャートである。
【図12】他人の家の電話から投票した場合のフローチャートである。
【図13】他人の家の電話から投票した場合のシーケンスフローチャートである。
【図14】自宅の電話から2回目の投票を行った場合のフローチャートである。
【図15】自宅の電話から2回目の投票を行った場合のシーケンスフローチャートである。
【図16】自宅の電話から投票を行って暗証番号が不一致であった場合のフローチャート(その1)である。
【図17】自宅の電話から投票を行って暗証番号が不一致であった場合のフローチャート(その2)である。
【図18】自宅の電話から投票を行って暗証番号が不一致であった場合のシーケンスフローチャートである。
【図19】第2実施例のシーケンスフローチャートである。
【図20】アナウンス対応表である。
【符号の説明】
1 交換機
2 個人データ用データベース
3 集計用データベース
4 電話端末装置
11 音声指示手段
12 受け付け手段
13 検索手段
14 未投票/投票済判別手段
15 集計手段
16 未投票/投票済情報書き換え手段
Claims (11)
- 交換機と、
有権者の投票者番号と有権者により予め設定された暗証番号とに対応させて該有権者が未投票か、それとも投票済かを示す未投票/投票済情報を記憶した個人データ用データベースと、
投票の集計結果を記憶する集計用データベースと、
前記交換機に接続された複数の電話端末装置とからなり、
前記交換機が、
有権者に対して音声により投票の入力手順を指示する音声指示手段と、
この音声指示手段の指示に従って電話端末装置から電話回線を介して入力される前記有権者の投票者番号及び暗証番号を受け付る受け付け手段と、
この受け付け手段で受け付けられた投票者番号及び暗証番号が、前記個人データ用データベースに記憶されているか否かを検索する検索手段と、
この検索手段によって、入力された投票者番号及び暗証番号と一致する投票者番号及び暗証番号が、前記個人データ用データベースから検索された場合に、該投票者番号に対応して記憶されている未投票/投票済情報が未投票であることを示す情報であるか否かを判別する未投票/投票済判別手段と、
この未投票/投票済判別手段によって前記有権者が未投票であると判別され、前記受け付け手段が前記有権者による特定の立候補者を指定する入力を受け付けた場合に、指定された立候補者の得票として前記集計データベースに書き込む集計手段と、
投票を行った有権者の前記未投票/投票済情報を投票済であることを示す情報に書き換える未投票/投票済情報書き換え手段とを有することを特徴とする電話回線を利用した選挙投票システム。 - 前記集計用データベースを複数の交換機で共有することを特徴とする請求項1記載の電話回線を利用した選挙投票システム。
- 前記個人データ用データベース及び集計用データを複数の交換機で共有することを特徴とする請求項1記載の電話回線を利用した選挙投票システム。
- 前記受け付け手段は、有権者が使用した電話端末装置の加入者番号から使用された電話端末装置が有権者の自宅の電話端末装置か、それ以外の電話端末装置かを判別し、自宅の電話端末装置から投票が行われた場合のみ投票を受け付けることを特徴とする請求項1記載の電話回線を利用した選挙投票システム。
- 前記有権者が立候補者を指定した後、前記音声指示手段により該有権者が指定した立候補者を確認をする音声ガイダンスを行った後、予め定められた時間内に該有権者からの確認した旨の応答を受け取らなかった場合には、投票を無効とし、呼を開放する制御を行う制御手段を、さらに有することを特徴とする請求項1記載の電話回線を利用した選挙投票システム。
- 前記個人データ用データベースには、個々の電話端末装置に割り当てられる加入者電話番号と、有権者に固有に与えられる投票者番号と、該有権者が未投票か、それとも投票済かを示す未投票/投票済情報と、有権者が設定する暗証番号とが登録された投票者登録表が複数記憶されていることを特徴とする請求項1記載の電話回線を利用した選挙投票システム。
- 前記投票者登録表に該投票者登録表が書き込み、あるいは読み出し中か否かを示すフラグを設け、該フラグがセットされているときには、該投票者登録表に対して書き込み、あるいは読み出しを行えないようにしたことを特徴とする請求項6記載の電話回線を利用した選挙投票システム。
- 前記投票者登録表は、1つの加入者番号にたいして複数の投票者番号が登録可能であることを特徴とする請求項6記載の電話回線を利用した選挙投票システム。
- 交換機と、
有権者の投票者番号と該有権者により予め設定された暗証番号とに対応させて該有権者が未投票か、それとも投票済かを示す未投票/投票済情報を記憶した個人データ用データベースと、
投票の集計結果を記憶する集計用データベースと、
前記交換機に接続された複数の電話端末装置とからなり、
前記交換機が、
前記有権者に対して音声により投票の入力手順を指示する音声指示手段と、
前記有権者が使用した電話端末装置の加入者番号から該電話端末装置が在宅電話か否かを判別し、在宅電話であった場合に、前記音声指示手段の指示に従って入力される該有権者の投票者番号を受け付る受け付け手段と、
この受け付け手段で受け付けられた投票者番号が、前記個人データ用データベースに前記電話端末装置の加入者番号に対応して記憶されているか否かを検索する検索手段と、
この検索手段によって、入力された投票者番号と一致する投票者番号が前記個人データ用データベースから検索された場合に、該投票者番号に対応して記憶されている未投票/投票済情報が未投票であることを示す情報であるか否かを判別する未投票/投票済判別手段と、
この未投票/投票済判別手段によって前記有権者が未投票であると判別され、前記受け付け手段が前記有権者による特定の立候補者を指定する入力を受け付けた場合に、指定された立候補者の得票として前記集計データベースに書き込む集計手段と、
投票を行った有権者の前記未投票/投票済情報を投票済であることを示す情報に書き換える未投票/投票済情報書き換え手段とを有することを特徴とする電話回線を利用した選挙投票システム。 - 交換機と、
有権者の投票者番号及び該有権者により予め設定された暗証番号に対応させて該有権者が未投票か、それとも投票済かを示す未投票/投票済情報を記憶した個人データ用データベースと、
投票の集計結果を記憶する集計用データベースと、
前記個人データ用データベース及び集計用データベースを管理するデータベースセンタと、
前記交換機に電話回線を介して接続された複数の電話端末装置とからなり、
前記交換機が、
前記有権者に対して音声により投票の入力手順を指示する音声指示手段と、
この音声指示手段の指示に従って電話端末装置から電話回線を介して入力される前記有権者の投票者番号及び暗証番号を受け付る受け付け手段と、
この受け付け手段で受け付けた前記有権者の投票者番号及び暗証番号を前記データベースセンタに送出する投票者番号及び暗証番号送出手段と、
前記データベースセンタから、前記有権者の投票者番号及び暗証番号と一致する投票者番号及び暗証番号が前記個人データ用データベースに記憶されていて、かつ該有権者が未投票であると通知され、かつ前記受け付け手段が該有権者による特定の立候補者を指定する入力を受け付けた場合に、指定された立候補者を指す候補者データを前記データベースセンタに送出する候補者データ送出手段とを有し、
前記データベースセンタが、
前記交換機から通知された投票者番号及び暗証番号が、前記個人データ用データベースに記憶されているか否かを検索する検索手段と、
この検索手段によって、前記交換機から通知された投票者番号及び暗証番号と一致する投票者番号及び暗証番号が前記個人データ用データベースから検索された場合に、該投票者番号に対応して記憶されている未投票/投票済情報から、前記有権者が未投票か否かを判別し、その判別結果を前記交換機に通知する未投票/投票済判別手段と、
前記交換機から前記候補者データが送られてきたとき、該候補者データの指す立候補者の得票として前記集計用データベースに書き込む集計手段と、
投票を行った前記有権者の前記未投票/投票済情報を投票済であることを示す情報に書き換える未投票/投票済情報書き換え手段とを有することを特徴とする電話回線を利用した選挙投票システム。 - 有権者の投票者番号及び該有権者により予め設定された暗証番号及び該投票者番号に対応させて該有権者が未投票か、それとも投票済かを示す未投票/投票済情報を個人データ用データベースに記憶させ、
投票の集計結果を集計用データベースに記憶させ、
交換機から有権者に対して音声により投票の入力手順を指示し、
この音声による入力指示に従って電話端末装置から電話回線を介して入力される前記有権者の投票者番号及び暗証番号を受け付け、
入力された投票者番号及び暗証番号が前記個人データ用データベースに記憶されているか否かを検索し、
入力された投票者番号及び暗証番号と一致する投票者番号及び暗証番号が、前記個人データ用データベースに記憶されている場合に、該投票者番号及び暗証番号に対応して記憶されている未投票/投票済情報が未投票であることを示す情報か否かを判別し、
未投票/投票済情報が未投票であることを示す情報であると判別した場合に、前記有権者による特定の立候補者を指定する入力を受け付け、
前記有権者が指定した立候補者の得票として前記集計用データベースに書き込み、
投票を行った有権者の前記未投票/投票済情報を投票済であることを示す情報に書き換えることを特徴とする電話回線を利用した選挙投票方法。
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