JP2003099557A - 投票用公衆電話システム、投票用公衆電話装置、選挙管理センタ装置および投票集計センタ装置 - Google Patents

投票用公衆電話システム、投票用公衆電話装置、選挙管理センタ装置および投票集計センタ装置

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JP2003099557A
JP2003099557A JP2001292087A JP2001292087A JP2003099557A JP 2003099557 A JP2003099557 A JP 2003099557A JP 2001292087 A JP2001292087 A JP 2001292087A JP 2001292087 A JP2001292087 A JP 2001292087A JP 2003099557 A JP2003099557 A JP 2003099557A
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JP2001292087A
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Hideyuki Izumi
秀幸 和泉
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は、有権者による複数回投票、カード情
報で起こる漏洩や不正な投票行為、公衆電話システムで
の投票の漏洩や不正行為等への対策が無い。 【解決手段】 投票用公衆電話装置が、ID情報を入手
する投票カード読み取り手段と、指紋等の被照合情報を
得る認証補助装置と、投票結果を生成する電子投票作成
手段と、施錠扉の異常開錠を通報する投票用公衆電話ボ
ックスと、有権者の映像を得る有権者映像取得カメラ
と、認証と投票操作の投票操作管理手段を備え、選挙管
理センタ装置が、選挙用認証情報、投票履歴等の保存と
照合処理をする有権者情報管理手段と、候補者情報管理
手段と、複数回投票の無効化依頼、有権者の映像を監
視、異常通報受信時の情報記録と通知を行う選挙監視手
段を備え、投票集計センタ装置が、電子投票受付手段
と、電子投票データの保存、投票結果の集計、複数回投
票の無効化処理をする投票結果管理手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は公衆電話を多機能
化して選挙の投票に利用できるようにした投票用公衆電
話システム、これに用いる投票用公衆電話装置、選挙管
理センタ装置および投票集計センタ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】国や地方自治体や政党では、議員や首長
の選出のために選挙を行う。この選挙は投票により実施
される。また、重要な政策(例えば、原子力発電所の建
設の可否など)を決定するための住民投票や、最高裁判
所の裁判官に対する審査でも投票が実施される。従来、
このような投票は、選挙管理委員会から指定された投票
所(不在者用の投票所を含む)で行われている。投票所
では、事前に選挙管理委員会から配布された葉書など
で、本人の確認が行われた後、渡された投票用紙に候補
者名または指定位置に印を書き込み、投票用紙を投票箱
に入れることで投票を完了する。投票箱に投げ入れた投
票用紙は、投票時間終了後に手作業で開票されて集計さ
れ、当選や落選などの選挙結果が確定する。このような
投票システムには、次のような課題がある。まず、投票
を行う有権者にとって投票の時間と場所が制約され不便
である。時間の制限については、投票時間の延長や不在
者投票により緩和されているが、不在者投票の投票所
は、本来の投票日の投票所よりも数が少なく、場所的に
も制限が大きい。また、集計では、開票作業が手作業で
行われるために手間と時間がかかる。近年は即日開票な
ど、開票作業の迅速化が求められているため、開票作業
が深夜に及び、選挙の事務的なコストが嵩むことにな
る。さらに、投票所での本人の確認作業は、名簿と配布
された葉書をもとに確認を行う程度であり、特に人の入
れ替わりが激しい都市部では、近隣住民間で普段から交
流が少なく、本人確認は十分とはいえない。
【0003】一方で、公衆電話も高機能化が進んでいる
が、採算性が低いため、利用頻度の低い電話機が撤去さ
れている現状がある。このため、公衆電話を投票などの
公共目的でも利用できる端末として整備すれば、利用性
が高まり採算性の改善が期待できる。また、公衆電話を
利用することで、設置場所や設備の共有が行えるので、
投票用に専用の設備を設けるよりも安価にシステムを構
築することが期待できる。このような目的で、投票シス
テムを改善する従来技術としては、特開平6−3487
37号「電子投票システム」および特開平9−2326
0号「スライド式磁気カードリーダーつき電話機」があ
る。特開平6−348737号には、公衆電話を利用し
た投票と集票が行えるシステムで、電話呼出カードを利
用して応答システムへ接続し、公衆電話から電子的に投
票を行えるようにすることが開示されている。ここで
は、電話呼出カードから有権者識別情報を読み取って、
所属する選挙区や投票所を認識し、これをもとに集計シ
ステムのデータベースが参照されて本人を確認するよう
になっており、また、有権者の情報と投票結果とが同じ
集計システムのデータベースに記録されるようになって
いる。一方、特開平9−23260号には、磁気カード
を利用して本人を特定し、この本人特定機能を使って、
公衆電話などから投票が行えることが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の投票用公衆電話
システムは、以上のように構成されているので、次のよ
うな課題がある。特開平6−348737号では、電話
呼出カードから本人を確認するため、電話呼出カードが
あれば、容易に他人になりすますことが可能になり、盗
難や売買された場合などに対応できない。選挙の投票の
ような重要な社会機能を電子的に実現する場合には、不
正アクセスや操作への対応が必須である。このような不
正行為の1つに、同じ有権者が公衆電話経由で複数回投
票する行為が考えられる。電子的な投票システムでは、
このような不正を検出し、その投票結果を無効にするこ
とが要求される。複数回投票を検知して、その投票を無
効化するには、対象の有権者と投票の情報を結びつける
必要がある。この従来技術では、有権者の情報と投票結
果とが同じ集計システムのデータベースに記録される構
成であるため、複数回投票の検知とその無効化を実現す
ると、有権者の情報と投票結果を同一のデータベース内
で結びつけて記憶することになる。このような場合に
は、投票を無効にする時に、投票結果がわかるために、
特定候補者に対して不正な操作を起こす可能性がある。
また、集計システムのデータベースに不正アクセスされ
た場合に、簡単に各有権者の投票結果が入手されるの
で、不正アクセスに弱い構成である。この問題を防ぐた
めに有権者の情報と投票結果を結びつけない構成とした
場合には、同じ有権者が電話経由で複数回投票する不正
を検出しても、その投票結果を無効にできなくなる。こ
れは、ユーザの姿を直接見ることができない電話による
電子的な投票システムでは深刻な欠陥となる。さらに、
この従来技術では、本人を確認する情報が電話呼出カー
ド側に記入されるため、電話呼出カードから、本人情報
を読み出されるような不正行為に対しては対応できない
ことになる。
【0005】一方の特開平9−23260号では、有権
者を特定するのに磁気カードの情報だけを利用している
ため、特開平6−348737号の電話呼出カードと同
様に、磁気カードを入手することで他人になりすますこ
とが可能になり、不正な投票行為への対応が十分とは言
えない。また、磁気カードでは、テレホンカードのよう
に改竄されるケースも多く、投票システムの本人確認を
磁気カードだけで行うことには問題がある。さらに、上
記2件の従来技術では、新たに電子的な投票所となる公
衆電話などの設備に対して、不正を防止するための工夫
が施されていない。現在の投票システムでは、投票所に
選挙管理人がいて、投票所での不正な行為を監視してい
る。一方で、既存の公衆電話などの設備は、投票所とし
て利用することを前提としておらず、不正な行為を監視
するのに十分な設備を有していない。この設備をそのま
ま投票所として利用することには問題がある。例えば、
公衆電話は広く開放された場所に設置されていることも
多く、他人が誰に投票しているのかを簡単に把握できて
しまい、投票の秘密を守れないという問題がある。ま
た、選挙管理人の監視がなく、かつ、投票をしているこ
とがわかりやすいため、強迫や買収といった行為が行わ
れやすいという心配もある。
【0006】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、公衆電話に不正投票を防止する機
能を組み込んだ電子的な投票システムとして安全かつ信
頼できる投票用公衆電話システム、これに用いる投票用
公衆電話装置、選挙管理センタ装置および投票集計セン
タ装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る投票用公
衆電話システムは、投票用公衆電話装置と、この投票用
公衆電話装置と公衆電話回線を介してデータ交換をする
選挙管理センタ装置と、投票用公衆電話装置と公衆電話
回線を介してデータ交換をすると共に選挙管理センタ装
置と専用線を介してデータ交換をする投票集計センタ装
置を備えた投票用公衆電話システムであって、投票用公
衆電話装置が、予め配布された投票カードが挿入される
と該投票カードに書き込まれた情報を読み取る投票カー
ド読み取り手段と、投票カードから正式カードであるこ
とを示す情報を入手すると投票用公衆電話装置の動作モ
ードを公衆電話の通常モードから投票モードに切り替
え、認証操作の開始時刻を記録し、公衆電話インタフェ
ースを用いた有権者の認証操作および投票操作を受け付
け、投票カードから読み取った有権者ID情報を選挙管
理センタ装置に送って選挙用認証情報を入手し、この選
挙用認証情報に基づいて有権者に認証操作を行わせて認
証処理し、また認証入力情報を送って選挙管理センタ装
置で認証処理し、認証処理が完了すると選挙用認証情報
から入手した対象選挙を示す選挙識別IDを選挙管理セ
ンタ装置に送って投票用候補者情報を入手し、この投票
用候補者情報に基づいて有権者に投票操作を行わせて投
票の結果を含む電子投票データを作成させ、この電子投
票データを投票集計センタ装置へ送ると共に、認証操作
のログ情報、開始時刻、データの送信時刻、その他操作
履歴等の履歴情報を選挙管理センタ装置へ送付する投票
操作管理手段と、指紋照合、網膜照合、音声照合などの
認証手段に適用され認証操作時に選択された認証手段に
対応する被照合情報を有権者より入手して認証入力情報
として選挙管理センタ装置へ送って照合させる認証補助
装置と、投票操作時に電子投票データを生成し投票操作
管理手段へ出力する電子投票作成手段と、投票操作管理
手段からの指示を受けて投票モード時に施錠され投票操
作の完了時に開錠される扉を持ち、投票モード時に施錠
中の扉が開かれる異常が発生した場合には投票用公衆電
話装置の動作モードを通常モードに復帰させるべく投票
操作管理手段へ指示すると共に選挙管理センタ装置へ送
る異常通報を出力する投票用公衆電話ボックスと、投票
用公衆電話ボックス内の有権者を投票モード時に投票操
作管理手段から指示されるタイミングで投票用公衆電話
ボックス内の有権者を撮影し、得られた有権者の映像を
選挙管理センタ装置へ送る有権者映像取得カメラと、選
挙管理センタ装置および投票集計センタ装置に対してデ
ータの送受を行うデータ交換手段とを有し、選挙管理セ
ンタ装置が、各有権者別に個人情報、認証のための情
報、投票用公衆電話装置から送られた投票履歴等を保存
し、認証操作時に生成した選挙用認証情報を投票用公衆
電話装置へ送り、送付されてきた被照合情報と認証のた
めの情報とを比較照合して照合結果を投票用公衆電話装
置へ送る有権者情報管理手段と、各選挙別の候補者や住
民投票での選挙内容などを保存し、選挙識別IDに基づ
いて要求された投票用候補者情報を生成し投票用公衆電
話装置へ送信する候補者情報管理手段と、投票集計セン
タ装置から複数回投票を表わす投票識別情報を受け取っ
た場合に投票集計センタ装置に投票の無効化を依頼し、
また有権者映像取得カメラからの有権者の映像を必要に
応じて監視し、投票用公衆電話ボックスから異常通報を
受け取った場合には時刻と投票用公衆電話ボックスの番
号や設置場所などの公衆電話情報を記録すると共に、選
挙管理委員会や警察へ異常の発生を通知する選挙監視手
段と、データ交換手段との間でデータ交換を行う選挙セ
ンタ通信手段とを有し、投票集計センタ装置が、投票用
公衆電話装置から送られてくる電子投票データを受け付
ける電子投票受付手段と、電子投票受付手段が受け付け
た電子投票データを保存し、保存する際にチェックし同
じ選挙に同一有権者から複数回の投票があった場合には
有権者や候補者の情報を含まないデータで形成された投
票識別情報を選挙監視手段に通知し、選挙監視手段から
投票を無効化する依頼を受けたときに該当する投票を無
効化処理し、保存された電子投票データに含まれる投票
結果を集計する投票結果管理手段とを有するものであ
る。
【0008】この発明に係る投票用公衆電話システム
は、投票用公衆電話装置が公衆電話インタフェースとし
て実装される公衆電話のプッシュボタンや音声入力等に
より投票用公衆電話装置の動作モードの切り替えと認証
操作時の有権者を識別する有権者ID情報を入力する有
権者入力手段を有したものである。
【0009】この発明に係る投票用公衆電話システム
は、投票用公衆電話装置が、選挙管理センタ装置から入
手した投票用候補者情報より候補者番号を抽出し、この
候補者番号と予め準備した表示用候補者番号の組を作
り、表示用候補者番号と候補者番号の数字が異なる順序
に並べ替えて表示用候補者番号と投票欄に記載する内容
の文字列の組みを投票操作管理手段へ出力する候補者並
べ替え手段を有し、投票操作管理手段は、受け取った表
示用候補者番号を使って有権者に投票を行わせ、投票さ
れた表示用候補者番号に対応した元の候補者番号を候補
者並べ替え手段から入手して投票集計センタ装置へ送付
するようにしたものである。
【0010】この発明に係る投票用公衆電話システム
は、投票用公衆電話装置が、投票用公衆電話装置内の様
子を観察する監視カメラ手段を有し、選挙管理センタ装
置が、投票操作時に投票用公衆電話ボックスの扉が開錠
された場合に与えられる異常通報を選挙監視手段から受
け取り監視カメラ手段を遠隔制御して監視カメラ手段か
らの画像情報を入手する電話投票所監視手段を有したも
のである。
【0011】この発明に係る投票用公衆電話システム
は、投票用公衆電話装置が、投票用公衆電話ボックス内
の重量を測定し、現在の測定重量値と有権者が入力した
体重値とを比較し、比較値が所定の値を超えた場合に投
票操作管理手段へ異常通報を出力する重量監視手段を有
し、投票操作管理手段は、異常通報を受けた場合には当
該投票用公衆電話装置を強制的に投票モードから通常モ
ードへ復帰させると共に、選挙管理センタ装置の選挙監
視手段へ異常通報を送り、選挙監視手段は、異常通報を
受け取った場合には受信時刻と投票用公衆電話ボックス
の番号や設置位置などを示す公衆電話情報を記録すると
共に、選挙管理委員会や警察へ異常の発生を通知するよ
うにしたものである。
【0012】この発明に係る投票用公衆電話システム
は、投票用公衆電話装置が、電子投票作成手段から渡さ
れる電子投票データと選挙用認証情報とから有権者の属
性に関する統計情報を抽出し、この統計情報を電子投票
に付加した統計情報付電子投票として投票操作管理手段
へ渡す統計情報生成手段を有し、投票集計センタ装置
が、電子投票受付手段に代えて、投票用公衆電話装置か
ら送付されてきた統計情報付電子投票から電子投票デー
タを取り出して投票結果管理手段に出力する統計情報対
応型電子投票受付手段と、統計情報対応型電子投票受付
手段が受け付けた統計情報付電子投票から統計情報を取
り出して保存すると共に、保存された統計情報を基に選
挙に関する各種の統計データを算出する統計情報管理手
段とを有し、投票操作管理手段は、電子投票作成手段か
ら電子投票データ、投票番号および公衆電話IDの情報
を受け取った後、統計情報生成手段に対して電子投票と
選挙用認証情報を渡して電子投票データに統計情報を付
加することを命じ、統計情報生成手段から統計情報付電
子投票を入手して統計情報対応型電子投票受付手段へ送
付するようにしたものである。
【0013】この発明に係る投票用公衆電話システム
は、投票用公衆電話装置が、投票操作時に有権者から指
定された選挙公報、候補者の略歴、政策、過去の判例な
どの候補者関連情報を公衆電話インタフェースを使って
提示し、指定された候補者関連情報を保持していない場
合には選挙管理センタ装置へ要求する候補者情報参照手
段を有し、選挙管理センタ装置が、すべての候補者に対
する候補者関連情報をデータベースに保存し、候補者情
報参照手段から要求があった場合には指定された候補者
関連情報を抽出して候補者情報参照手段に送る候補者情
報管理手段を有し、投票操作管理手段は、投票操作を開
始できる時点で、有権者が指定した候補者関連情報を閲
覧する入力操作を行えるように候補者情報参照手段を設
定し、指定された候補者関連情報を保持していない場合
に候補者情報管理手段へ要求し入手するようにしたもの
である。
【0014】この発明に係る投票用公衆電話システム
は、選挙管理センタ装置が、有権者情報管理手段を監視
して個人情報と投票履歴から投票の済んでいない有権者
を抽出し、抽出した有権者に対して選挙の開催と投票を
促す通知を電話や電子メールで送付する選挙案内手段を
有したものである。
【0015】この発明に係る投票用公衆電話装置は、選
挙管理センタ装置と投票集計センタ装置と公衆電話回線
を介してデータ交換をする投票用公衆電話装置であっ
て、予め配布された投票カードが挿入されると該投票カ
ードに書き込まれた情報を読み取る投票カード読み取り
手段と、投票カードから正式カードであることを示す情
報を入手すると投票用公衆電話装置の動作モードを公衆
電話の通常モードから投票モードに切り替え、認証操作
の開始時刻を記録し、公衆電話インタフェースを用いた
有権者の認証操作および投票操作を受け付け、投票カー
ドから読み取った有権者ID情報を選挙管理センタ装置
に送って選挙用認証情報を入手し、この選挙用認証情報
に基づいて有権者に認証操作を行わせて認証処理し、ま
た認証入力情報を送って選挙管理センタ装置で認証処理
を行わせ、認証処理が完了すると選挙用認証情報から入
手した対象選挙を示す選挙識別IDを選挙管理センタ装
置に送って投票用候補者情報を入手し、この投票用候補
者情報に基づいて有権者に投票操作を行わせて投票の結
果を含む電子投票データ作成させ、この電子投票データ
を投票集計センタ装置へ送ると共に、認証操作のログ情
報、開始時刻、データの送信時刻、その他操作履歴等の
履歴情報を選挙管理センタ装置へ送付する投票操作管理
手段と、指紋照合、網膜照合、音声照合などの認証手段
に適用され認証操作時に選択された認証手段に対応する
被照合情報を有権者より入手して認証入力情報として選
挙管理センタ装置へ送って照合させる認証補助装置と、
投票操作時に電子投票データを生成し投票操作管理手段
へ出力する電子投票作成手段と、投票操作管理手段から
の指示を受けて投票モード時に施錠され投票操作の完了
時に開錠される扉を持ち、施錠中の扉が開かれる異常が
発生した場合には投票用公衆電話装置の動作モードを通
常モードに復帰させるべく投票操作管理手段へ指示する
と共に選挙管理センタ装置へ送る異常通報を出力する投
票用公衆電話ボックスと、投票用公衆電話ボックス内の
有権者を投票モード時に投票操作管理手段から指示され
るタイミングで投票用公衆電話ボックス内の有権者を撮
影し、得られた有権者の映像を選挙管理センタ装置へ送
る有権者映像取得カメラと、選挙管理センタ装置および
投票集計センタ装置に対してデータの送受を行うデータ
交換手段とを備えたものである
【0016】この発明に係る投票用公衆電話装置は、投
票用公衆電話装置が公衆電話インタフェースとして実装
される公衆電話のプッシュボタンや音声入力等により投
票用公衆電話装置の動作モードの切り替えと認証操作時
の有権者を識別する有権者ID情報を入力する有権者入
力手段を有したものである。
【0017】この発明に係る選挙管理センタ装置は、投
票用公衆電話装置と公衆電話回線を介してデータ交換を
し、投票集計センタ装置と専用線を介してデータ交換を
する選挙管理センタ装置であって、各有権者別に個人情
報、認証のための情報、投票用公衆電話装置から送られ
た投票履歴等を保存し、認証時に生成した選挙用認証情
報を投票用公衆電話装置へ送り、送付されてきた被照合
情報と認証のための情報とを比較照合して照合結果を投
票用公衆電話装置へ送り、投票履歴を保存時にチェック
し同じ選挙に複数回の投票があった場合には投票識別情
報を出力する有権者情報管理手段と、各選挙別の候補者
や住民投票での選挙内容などを保存し、投票用公衆電話
装置から選挙識別IDに基づいて要求された投票用候補
者情報を生成し投票用公衆電話装置へ送信する候補者情
報管理手段と、投票集計センタ装置から同じ選挙に同一
有権者から複数回の投票があったことを示す有権者や候
補者の情報を含まないデータで形成された投票識別情報
を受け取った場合に投票集計センタ装置に投票の無効化
を依頼し、また有権者映像取得カメラからの有権者の映
像を必要に応じて監視し、投票用公衆電話ボックスから
異常通報を受け取った場合には時刻と投票用公衆電話ボ
ックスの番号や設置場所などの公衆電話情報を記録する
と共に、選挙管理委員会や警察へ異常の発生を通知する
選挙監視手段と、投票用公衆電話装置との間でデータ交
換を行う選挙センタ通信手段とを備えたものである。
【0018】この発明に係る投票集計センタ装置は、投
票用公衆電話装置と公衆電話回線を介してデータ交換を
し、選挙管理センタ装置と専用線を介してデータ交換を
する投票集計センタ装置であって、投票用公衆電話装置
から送られてくる電子投票データを受け付ける電子投票
受付手段と、電子投票受付手段が受け付けた電子投票デ
ータを保存し、保存する際にチェックし同じ選挙に同一
有権者から複数回の投票があった場合には有権者や候補
者の情報を含まないデータで形成された投票識別情報を
選挙管理センタ装置に通知し、選挙管理センタ装置から
投票を無効化する依頼を受けたときに該当する投票を無
効化処理し、保存された電子投票データに含まれる投票
結果を集計する投票結果管理手段とを備えたものであ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による投
票用公衆電話システムの構成を示すブロック図、図2は
実施の形態1に係る投票動作手順を示す説明図、図3は
実施の形態1に係る複数投票の無効化動作手順を示す説
明図である。図1において、1は投票用公衆電話装置、
2は投票カード読み取り手段、3は投票操作管理手段、
4は有権者映像取得カメラ、5は認証補助装置、6は電
子投票作成手段、7は投票用公衆電話ボックス、8はデ
ータ交換手段である。9は選挙管理センタ(選挙管理セ
ンタ装置)、10は有権者情報管理手段、11は候補者
情報管理手段、12は選挙監視手段、13は選挙センタ
通信手段である。14は投票集計センタ(投票集計セン
タ装置)、16は投票結果管理手段、15は電子投票受
付手段、17は公衆電話インタフェースである。ここ
で、投票用公衆電話装置1に対して選挙管理センタ9お
よび投票集計センタ14は公衆電話回線を介してデータ
交換を行い、選挙管理センタ9と投票集計センタ14間
は専用線を介してデータ交換を行うようになっている。
【0020】この投票用公衆電話システムでは、選挙管
理委員会から各有権者に予め投票カードが配布されてい
るものとする。この投票カードには、有権者個人を識別
するための「有権者ID情報」と、このカードが正式な
投票カードであることを示す情報が記載されている。し
かし、「有権者ID情報」以外の有権者の認証情報、例
えば、パスワード、氏名、生年月日や住所や電話番号な
どの「個人情報」は投票カードには記憶されていないも
のとする。また、投票カードには、選挙管理センタ9と
投票集計センタ14への連絡先の情報を記憶しておいて
もよい。ただし、この実施の形態1では、最初に接続す
る選挙管理センタ9と投票集計センタ14への連絡先は
データ交換手段8が保持しているものとする。選挙管理
センタ9と投票集計センタ14が複数存在する場合に
は、最初に接続した選挙管理センタ9が、投票カードの
有権者ID情報から接続先の選挙管理センタ9と投票集
計センタ14を捜し出して、データ交換手段8へ通知す
る。その後は、データ交換手段8が、指定された選挙管
理センタ9と投票集計センタ14を対象にデータの交換
を行う。具体的な投票カードとしては、ICカードや磁
気カードを利用することが考えられる。このうち、IC
カードは記憶容量が大きく、変造が困難であること、既
存のICカード式公衆電話の設備を流用できる点などか
ら、有力な候補である。
【0021】次に、投票用公衆電話装置1の投票操作管
理手段3を主体とした動作について説明する。最初、投
票用公衆電話装置1は、通常の公衆電話として動作する
通常モードにあるものとする。投票カード読み取り手段
2は、カードが挿入された時に、カードに書き込まれた
情報を読み取る。読み取られた情報は投票操作管理手段
3に与えられる。投票操作管理手段3は、挿入されたカ
ードが投票カードであると判断した場合には、投票用公
衆電話装置1の動作モードを通常モードから投票モード
に切り替える。投票モードに切り替えた後で、投票カー
ドから読み取られた有権者を識別するための有権者ID
情報により投票操作管理手段3は認証操作に入る。
【0022】投票操作管理手段3は、投票モード時に公
衆電話インタフェース17を用いて有権者の認証操作お
よび投票操作を受け付けると共に、投票用公衆電話装置
1内の各手段へ動作を指示し、また、必要とする各種デ
ータの送受制御を行う手段である。投票操作管理手段3
の実装方法としては、公衆電話インタフェース17とし
て実装される既存の公衆電話の入出力設備などを利用す
ることが考えられる。すなわち、ダイヤル入力や機能切
り替え用のボタン操作、液晶画面表示、スピーカによる
音声通知、受話器からの音声入力などのインタフェース
を使って、有権者に操作手順の指示を行うと共に、有権
者からの投票操作を受け付ける。また、投票操作管理手
段3は、投票用公衆電話装置1内の各手段へ動作を指示
し、また、必要とする各種データの送受制御を行うの
で、マイクロコンピュータを使用して構成されることに
なる。投票操作管理手段3は、投票モードへ切り替わる
と、まず、内蔵の時計を使って、操作の開始時刻を入手
して記録する。その後で投票カード読み取り手段2から
受け取った有権者ID情報を選挙管理センタ9へ送り、
選挙管理センタ9から「選挙用認証情報」を入手するよ
うにデータ交換手段8へ指示する。
【0023】また、投票モードへ切り替わると、投票操
作管理手段3は有権者映像取得カメラ4へ有権者の撮影
を指示する。以後、全ての投票操作が終了するまで、有
権者映像取得カメラ4は適当なタイミングで撮影した
「有権者の映像」を保持する。さらにこの時点で、投票
操作管理手段3は、投票用公衆電話ボックス7に扉の施
錠を指示する。なお、投票操作管理手段3は、投票用公
衆電話ボックス7から施錠中に扉が開かれる異常が発生
した通報を受け取った場合には、直ちに実行中の認証操
作や投票操作を中断し、投票用公衆電話装置1を強制的
に投票モードから通常モードへ復帰させる。さらに、有
権者映像取得カメラ4の有権者の撮影が阻害されるよう
な場合、「有権者の映像」の状態(例えば、レンズが塞
がれる)を検出して通常モードに復帰させるようにして
もよい(以上、図2(イ)を参照)。
【0024】投票操作管理手段3は、選挙管理センタ9
からデータ交換手段8経由で「選挙用認証情報」を受け
取ると、有権者の認証操作を開始する。この「選挙用認
証情報」には、有権者が事前に登録したパスワード、生
年月日や住所や電話番号などの「個人情報」と、「認証
補助装置5で利用可能に指定された認証手段」、「投票
対象の選挙の種類」、「対象の選挙で必要な認証などの
レベル」が設定されている。投票操作管理手段3は、
「投票対象の選挙の種類」の情報が複数ある場合(例え
ば、衆議院選挙と裁判官信任投票)に、投票対象の選挙
の選択を行うように有権者に指示する。なお、「投票対
象の選挙の種類」の情報は、「選挙名の文字列」と「選
挙識別ID」を1組のデータとして構成される。有権者
の操作入力により、投票対象の選挙の種類が確定する
と、選挙用認証情報の「対象の選挙で必要な認証のレベ
ル」を参照する。なお、投票対象の選挙の種類が1個の
場合には、その選挙が自動的に選択される。
【0025】「対象の選挙で必要な認証のレベル」とし
ては、パスワードのみの認証、パスワードと生年月日で
認証、認証補助装置5を使った認証など、必要な認証の
レベルが指定されている。ここでは、「原則として認証
補助装置5を使って認証する。ただし、パスワードと生
年月日での認証も可。」という認証手続条件が設定され
ていたとする。この場合、投票操作管理手段3は、選挙
用認証情報の「認証補助装置5で利用可能に指定された
認証手段」を参照し、その中から、予めユーザが利用可
能に指定した認証手段から、今回の認証で使う手段をラ
ンダムに選択する。この実施の形態1では、指紋照合と
網膜照合が認証手段として利用可能に設定されており、
ユーザにより指紋照合が選択されたとする。投票操作管
理手段3は、認証補助装置5に有権者の指紋情報を被照
合情報として入手するように指示する。
【0026】認証補助装置5が指紋情報を入手後、投票
操作管理手段3は、これを有権者のID情報と一緒に選
挙管理センタ9へ送付して照合するようにデータ交換手
段8に指示する。ここで、選挙管理センタ9からデータ
交換手段8経由で照合処理が成功したとの通知を受け取
ると、投票操作管理手段3は、認証操作を完了し、投票
操作へ遷移する。照会が失敗した場合、投票操作管理手
段3は、他の認証手段(ここでは、網膜照合またはパス
ワードと生年月日による認証)を選択し、再度の認証操
作を求める。投票操作管理手段3は、この認証操作での
失敗をログ情報として記憶しておく。なお、ここで有権
者は、選択された認証手段を拒否して他の手段を選択す
ることもできる。例えば、指紋照合を拒否して、パスワ
ードと生年月日で認証を行うこともできる。この時、投
票操作管理手段3は、認証条件の拒否があったことを、
選挙管理センタ9へ通知するようにデータ交換手段8へ
指示する。また、ログ情報として記憶しておく(以上、
図2(ロ)を参照)。
【0027】投票操作管理手段3は、認証処理が完了す
ると、選択された選挙に対する「選挙識別ID」を使っ
て「投票用候補者情報」を選挙管理センタ9から入手す
るようにデータ交換手段8へ指示する。投票操作管理手
段3では、データ交換手段8経由で、選挙管理センタ9
からの「投票用候補者情報」を受け取ると、投票操作を
開始する。この「投票用候補者情報」には、投票対象の
候補者や住民投票での賛成、反対など、「投票用紙(投
票欄)に記載する内容の文字列」と各文字列に対応させ
た「候補者番号」が含まれる。
【0028】投票操作管理手段3は、「選挙名」、「投
票用紙(投票欄)に記載する内容の文字列」を有権者に
提示して、ダイヤル入力用のプッシュボタンなどによ
り、投票する「候補者番号」を入力するように指示す
る。なお、公衆電話の液晶画面をタッチパネルとして実
装した場合には、表示した文字列の部分を触れることに
より、投票操作管理手段3が対応する「候補者番号」を
取得するようにしてもよい。投票操作管理手段3は、有
権者が投票操作の実行後に、入力した番号で良いかの確
認操作の実行を指示する。確認操作が行われると、投票
操作管理手段3は投票操作が完了したと判断する(以
上、図2(ハ)を参照)。
【0029】投票操作管理手段3は、投票操作が完了す
ると、認証時に選択された「選挙識別ID」と投票操作
により選択された「候補者番号」を電子投票作成手段6
に送り、「電子投票」データの作成を指示する。電子投
票作成手段6は、「選挙識別ID」、「公衆電話I
D」、「投票番号」および「投票結果」とで1組となる
「電子投票」データと、「投票番号」と「公衆電話I
D」を投票操作管理手段3に引き渡す。投票操作管理手
段3は、電子投票作成手段6からの結果を受け取った後
で、内部の時計を使って送信時刻を入手する。データ交
換手段8に「有権者ID情報」、「選挙識別ID」、
「公衆電話ID」、「投票番号」、有権者映像取得カメ
ラ4で撮影した「有権者の映像」、認証操作での「ログ
情報」、「開始時刻」および「送信時刻」の組みを選挙
管理センタ9へ送付するように指示する。なお、選挙管
理センタ9への送付が完了した時点で、有権者映像取得
カメラ4で撮影した「有権者の映像」を一旦クリアす
る。
【0030】また、投票操作管理手段3では、データ交
換手段8に対し、「電子投票」データを投票集計センタ
14へ送付するように指示する。なお、投票集計センタ
14への送付が完了した時点で、投票操作管理手段3
は、「電子投票」データと、「投票用候補者情報」を削
除する。これにより、今回の投票操作での「電子投票」
データを含む投票関連の操作情報は、投票用公衆電話装
置1内から全て削除される。
【0031】投票操作管理手段3では、選挙管理センタ
9と投票集計センタ14へのデータ送信が完了した後
で、「選挙用認証情報」から未投票の選挙があるかをチ
ェックする。ここで、未投票の選挙があれば、投票操作
管理手段3は、まず、この時点で有権者映像取得カメラ
4へ「有権者の映像」の撮影を指示する。この後は、前
述のように有権者映像取得カメラ4は適当なタイミング
で「有権者の映像」を撮影し、保持している。次に、
「投票対象の選挙の種類」の選択フェーズから再度、投
票操作、選挙管理センタ9と投票集計センタ14へのデ
ータ送信といった一連の操作を繰り返して実行する。た
だし、認証操作については、同一の認証条件の場合に
は、再度の認証を行わずに、次の投票操作のフェーズへ
進むことができる。また、同一の認証条件の場合以外に
は、一旦、記憶していた認証操作での「ログ情報」をク
リアし、再度新規に記録を開始する。
【0032】一方で、未投票の選挙がない場合には、全
ての投票操作を完了する。ここで、投票操作管理手段3
は、保持していた「選挙用認証情報」を「開始時刻」な
どの情報を削除し、有権者に投票操作が完了したことを
通知する。また、投票操作管理手段3は、投票用公衆電
話ボックス7に扉の開錠を指示して、動作モードを投票
モードから通常モードへ復帰させる(以上、図2(ニ)
を参照)。
【0033】次に、投票操作管理手段3の指示を受けて
動作する投票用公衆電話装置1内の各手段について説明
する。有権者映像取得カメラ4は、投票用公衆電話ボッ
クス7に入った有権者の映像を投票モード時に投票操作
管理手段3から指示されるタイミングで撮影する手段で
ある。有権者映像取得カメラ4としては、既存のデジタ
ルカメラを公衆電話機に付加するような実装方法が考え
られる。認証補助装置5は、指紋照合、網膜照合、音声
照合などの認証手段に適用され、有権者認証時に投票操
作管理手段3からの指示により選択された認証手段に与
える被照合情報(照合するための指紋情報、網膜情報、
音声情報など)を有権者より入手して選挙管理センタ9
へ送る手段である。認証補助装置5は、指紋照合、網膜
照合、音声照合などの認証手段に適用するために照合す
る指紋、網膜、音声などを有権者が入力し被照合情報を
得る構造を持つ装置で実装される。なお、どの認証手段
を利用可能とするかは、事前に有権者により選択されて
おり、その他の有権者に関する同種情報と一緒に選挙管
理センタ9の有権者情報管理手段10に予め登録し管理
されている。有権者認証時には、投票操作管理手段3
が、この「選挙用認証情報」に含まれる「認証補助装置
5で利用可能に指定された認証手段」で選択された認証
手段をランダムに選択し、認証補助装置5に対して必要
な認証用の装置を動作させるように指示する。認証補助
装置5は、この指示に従って動作する。
【0034】電子投票作成手段6は、投票操作管理手段
3から「選挙識別ID」と「候補者番号」が入力され、
「選挙識別ID」、「公衆電話ID」、「投票番号」お
よび「投票結果」を1組とする「電子投票」データを生
成し投票操作管理手段3へ出力する手段である。ここで
は、投票用公衆電話装置1毎にローカルな投票番号を定
めて管理している。また、各投票用公衆電話装置1に
は、公衆電話を識別するための「公衆電話ID」が割り
当てられており、電子投票作成手段6は、この「公衆電
話ID」を参照できる。電子投票作成手段6は、投票操
作の結果として、投票操作管理手段3から「選挙識別I
D」と「候補者番号」を受け取ると、この投票に対して
ユニークな「投票番号」を新たに付与する。その後で、
「選挙識別ID」、「公衆電話ID」、「投票番号」お
よび「投票結果」を1組とする「電子投票」データを作
成する。また、ここで「電子投票」を暗号化することも
可能である。「電子投票」データを作成後、電子投票作
成手段6は、作成した「電子投票」データ、「公衆電話
ID」および「投票番号」を投票操作管理手段3へ引き
渡す。
【0035】投票用公衆電話ボックス7は、投票操作管
理手段3からの指示を受けて投票モード時に施錠され、
投票操作の完了時に開錠される扉を持ち、投票モード時
に施錠中の扉が開かれる異常が発生した場合には投票用
公衆電話装置1の動作モードを通常モードに復帰させる
べく投票操作管理手段3へ指示する異常通報を出力する
手段である。また、投票用公衆電話ボックス7は、施錠
中に強制的に扉が開かれるなどの異常が発生した場合に
は、異常通報を受け取った投票操作管理手段3から選挙
管理センタ9内の選挙監視手段12へ通報する。この
時、選挙監視手段12へはデータ交換手段8と選挙セン
タ通信手段13経由で通報される。投票用公衆電話ボッ
クス7の構造としては、現状の公衆電話ボックスを改良
し扉の施錠と開錠を行う設備を設けた箱型の電話ボック
スすることが考えられる。なお、ここでの施錠では、緊
急事態に対処するため、内部からはいつでも扉が開くよ
うな施錠方法とする。また、非常用のボタンを設けて、
緊急事態が発生した時には外部からでも、簡単に扉が開
くような施錠方法とする。ただし、施錠中に扉が開かれ
た場合には、前述のように投票操作管理手段3と選挙監
視手段12へ通報される。ここでは、公衆電話インタフ
ェース17を含む投票用公衆電話装置1の操作部分だけ
は、外部から見えにくいようなガラスを使用することな
どが考えられる。また、投票中には、その旨を示す表示
を公衆電話外部に対して行う手段を設けることなどが考
えられる。この他、投票が可能な公衆電話であることを
示すため、特別な色とすることや看板やランプの付設、
案内用の音声を流すことなども考えられる。
【0036】データ交換手段8は、他の手段からの指示
で選挙管理センタ9と投票集計センタ14に対してデー
タの送受を行う手段である。前述のように、データ交換
手段8は、接続する選挙管理センタ9と投票集計センタ
14への連絡先を知っている。データ交換手段8では、
公衆電話の基本的な通信機能を使って選挙管理センタ9
と投票集計センタ14との間でデータ交換を行う。な
お、選挙管理センタ9と投票集計センタ14が複数存在
する場合には、最初に接続するデフォルトの選挙管理セ
ンタ9が指定されている。この場合、投票操作管理手段
3からの指示でID情報を使って「選挙用認証情報」の
入手要求をデフォルトの選挙管理センタ9へ出す。この
時、デフォルトの選挙管理センタ9から、接続先対象の
ID情報の有権者に対応して接続する選挙管理センタ9
と投票集計センタ14への連絡先を通知される。その後
は、通知された選挙管理センタ9と投票集計センタ14
を連絡先に設定してデータ交換を行う。
【0037】次に、選挙管理センタ9内の各手段の動作
を説明する。選挙センタ通信手段13は、投票用公衆電
話装置1のデータ交換手段8との間で、公衆電話回線を
介してデータ交換を行う手段である。有権者情報管理手
段10は、各有権者別に投票資格がある選挙、住民投票
の種類、有権者が事前に登録したパスワード、住所や年
齢などの「個人情報」、「認証のための情報」、投票履
歴等を保存し、認証操作時にこれらの情報から「選挙用
認証情報」を生成し、投票用公衆電話装置1へ送る手段
である。有権者情報管理手段10は、選挙センタ通信手
段13経由で投票用公衆電話装置1から「有権者ID情
報」が送られて「選挙用認証情報」を要求される。この
時、有権者情報管理手段10は、「個人情報」、「認証
補助装置5で利用可能に指定された認証手段」、「投票
対象の選挙の種類」および「対象の選挙で必要な認証の
レベル」を1組のデータとした「選挙用認証情報」を生
成し、選挙センタ通信手段13経由で、要求元の投票用
公衆電話装置1へ送付する。
【0038】また、有権者情報管理手段10では、選挙
センタ通信手段13経由で投票用公衆電話装置1から
「有権者ID情報」と共に指紋情報や網膜情報などの
「被照合情報」が送付され、照合を依頼される。する
と、有権者情報管理手段10は、ID情報をキーに保存
してある「認証のための情報」と送付されてきた「被照
合情報」とを比較照合し、その「照合結果」を選挙セン
タ通信手段13経由で要求元の投票用公衆電話装置1へ
送付する。また、有権者情報管理手段10は、選挙セン
タ通信手段13経由で投票用公衆電話装置1から「有権
者ID情報」、「選挙識別ID」、「公衆電話ID」、
「投票番号」、「有権者の映像」、認証の「ログ情
報」、「開始時刻」および「送信時刻」を受け取る。こ
の時、有権者情報管理手段10は、「ID情報」と「選
挙識別ID」から対応する有権者と選挙を特定して、こ
れらの情報を投票履歴として保存する。有権者情報管理
手段10は、投票履歴の保存時に投票履歴に含まれる
「有権者ID情報」および「選挙識別ID」等が既に保
存されているかをチェックする。もし、同じ選挙に同一
有権者から複数回の投票があった場合には、これを検出
して選挙監視手段12に複数回投票の発生があったこと
と、その原因となった「投票識別情報」を通知する。こ
こで、同じ選挙で同じ有権者が2回投票した時には、1
回目と2回目の「投票識別情報」を通知する。また、さ
らに3回、4回と同じ有権者が投票した時には、それぞ
れ3回目の「投票識別情報」、4回目の「投票識別情
報」を通知する。この「投票識別情報」には、「選挙識
別ID」と「公衆電話ID」と「投票番号」が含まれ
る。
【0039】候補者情報管理手段11は、各選挙別の候
補者や住民投票での選挙内容などを保管し、要求された
「投票用候補者情報」を生成して投票用公衆電話装置1
へ送信する手段である。候補者情報管理手段11は、選
挙センタ通信手段13経由で投票用公衆電話装置1から
「選挙識別ID」に基づいて「投票用候補者情報」を要
求される。すると、「投票用紙に記載する内容の文字
列」と各文字列に対応する「候補者番号」とを1組のデ
ータとする「投票用候補者情報」を、選挙センタ通信手
段13経由で要求元の投票用公衆電話装置1へ送信す
る。
【0040】選挙監視手段12は、電子的な投票システ
ムの状況を監視する手段である。選挙監視手段12は、
有権者情報管理手段10が複数回投票を発見した場合
と、投票用公衆電話装置1の投票用公衆電話ボックス7
から投票中に扉が開錠された場合に通報を受け取る。図
3(ロ)に示す手順のように、有権者情報管理手段10
が複数回投票を検出した場合には、その原因となった
「投票識別情報」が選挙監視手段12へ通知される。
「投票識別情報」は、「選挙識別ID」、「公衆電話I
D」および「投票番号」を含み、有権者や票を得る候補
者の情報を含まないデータ構成を持つ。この時、選挙監
視手段12は、投票集計センタ14の投票結果管理手段
16に対して投票識別情報と投票の無効化を依頼する。
なお、選挙監視手段12は、投票結果管理手段16に
「投票識別情報」を送付して投票の無効化を依頼するこ
とはできるが、投票結果管理手段16の内容を閲覧する
ことは許されないようにしている。また、選挙監視手段
12は、投票用公衆電話ボックス7から投票中に扉の開
錠されたことを示す異常通報があった場合には、その時
刻と投票用公衆電話ボックス7の番号や設置場所などの
「公衆電話情報」を記録すると共に、選挙管理委員会や
警察へ異常の発生を通知する。
【0041】次に、投票集計センタ14の各手段の動作
を説明する。電子投票受付手段15は、投票用公衆電話
装置1から送られてくる「電子投票」データを受け付け
る手段である。この「電子投票」データには、「選挙識
別ID」、「公衆電話ID」、「投票番号」および「投
票結果」が含まれている。電子投票受付手段15は、
「電子投票」データを受け取ると、「選挙識別ID」を
キーとして、「公衆電話ID」、「投票番号」および
「投票結果」の情報を投票結果管理手段16に保存する
ように指示する。また、「電子投票」データが暗号化さ
れている場合は、この電子投票受付手段15で復号化す
る。
【0042】投票結果管理手段16は、電子投票受付手
段15が受け付けた「電子投票」データを保存し、「投
票結果」を集計して記録しておく手段である。投票結果
管理手段16は、「選挙識別ID」別に「公衆電話I
D」、「投票番号」および「投票結果」の情報を保存し
ている。また、投票結果管理手段16は、「投票結果」
である「候補者番号」別に、得票数を集計する。ここで
は、選挙管理センタ9の候補者情報管理手段11から、
対象の「選挙識別ID」に対応する候補者名などを入手
し、候補者別の得票数として算出する。さらに、投票結
果管理手段16は、「電子投票」データを保存する際
に、同じ選挙に対して同一有権者からの複数回投票があ
った場合には、選挙監視手段12から「投票識別情報」
と共に投票を無効化する依頼が送付されてくる。する
と、投票結果管理手段16は、「投票識別情報」に含ま
れる「選挙識別ID」、「公衆電話ID」および「投票
番号」から、対象の投票を特定し、その票を無効化処理
する。この場合、同じ選挙に同一有権者が2回投票した
時には、1回目と2回目の「投票識別情報」からその2
票分の投票を無効化し、3回目以後は、対象の回数に対
応する「投票識別情報」が指示する各票を無効化すると
いう方法で処理が行われる。
【0043】上述では、選挙管理センタ9と投票集計セ
ンタ14を異なる通信先として説明したが、これを物理
的に同じ建物などに設置して、同じ通信先のセンタとし
て実装してもよい。ただし、その場合にも、選挙管理セ
ンタ9と投票集計センタ14との間では、お互いが管理
するデータを参照することはできない。複数回投票によ
る無効化の場合にも、上記説明と同様に、「投票識別情
報」を使って無効化要求を送付することになる。
【0044】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、公衆電話に不正投票を防止するための各種機能を組
み込んだことにより、不正投票を防止し、投票所の確
保、開票や集計などの手間やコストを削減できる安全か
つ信頼できる電子的な投票システムを実現できる効果が
ある。特に、認証手続に関してみると、有権者の認証情
報を各個人が携帯する投票カードには記憶させず、選挙
管理センタ9側で管理するようにしたので、投票カード
の不正な読み取りによる情報の流出を抑止でき、また、
指紋照合やパスワード入力などの他の認証方法をカード
情報とを組み合わせて有権者の認証を行うようにしたの
で、有権者の認証精度を高めることができ、信頼度の高
いシステムを構築する効果が得られる。さらに、有権者
の認証方法を任意に定義することや有権者が利用する認
証方法をある程度選択できるようにしたので、認証条件
を柔軟に設定できる効果が得られる。
【0045】また、各有権者の情報と投票内容を選挙管
理センタ装置と投票集計センタ装置で別々に管理するよ
うにしたので、各有権者が誰に投票したかという投票の
秘密を守ることができる効果が得られる。さらに、複数
回投票が行われた場合には、これを検知し、かつ、有権
者や票を得る候補者の情報を使わずに、公衆電話で付加
される各投票への識別子を使って無効化対象の投票を指
定するようにしたので、無効化時に投票結果に対して不
正な操作が行われるのを防ぐ効果が得られる。
【0046】さらにまた、有権者映像取得カメラにより
投票中の有権者の映像を取得し、また、投票用公衆電話
ボックスを施錠して投票作業中に他者によるボックス内
への侵入を防ぎ、投票中の不正な行為を抑制できる効果
が得られる。加えて、撮影した有権者の映像、認証時に
正しく実行されなかった操作情報、施錠中の投票用公衆
電話ボックスの不正な開錠などの情報は即座に通報する
ことができ、またデータベースへ記録しておくことで選
挙後に捜査情報として使用して違反者を取り締まること
もできるため、不正な行為を抑制できる効果が得られ
る。また、コストと手間を削減したシステムを安全に利
用できることで、住民投票などの住民参加の機会を増や
す波及効果も期待できる効果が得られる。
【0047】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2による投票用公衆電話システムの構成を示すブロッ
ク図で、図1に相当する部分は同一符号を付し、その説
明を原則として省略する。図において、図1と異なる点
は、投票用公衆電話装置1の構成に有権者入力手段22
を加えたことである。有権者入力手段22は、公衆電話
インタフェース17として実装される公衆電話のプッシ
ュボタンや音声入力等により投票用公衆電話装置1の動
作モードの切り替えと有権者を識別する識別情報を入力
する手段である。
【0048】次に動作について説明する。選挙管理委員
会から各有権者に予め葉書により投票通知が配布され
る。この投票通知には、現状の選挙と同じように有権者
名、選挙の種類、投票日が記入されているほか、有権者
に与えた通知番号が記載されている。有権者は、公衆電
話インタフェース17として実装される公衆電話のプッ
シュボタンや音声入力等の有権者入力手段22を用いて
通知番号を入力すると、動作モードの切り替えが行われ
る。次に投票番号と有権者を識別する識別情報(予め決
められたID情報)を入力する。投票操作管理手段3は
このID情報を投票操作管理手段3に送る。ここから先
の動作は実施の形態1と同様である。
【0049】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、有権者が手動で投票モードへ切り替え、有権者ID
情報を入力する有権者入力手段22を設けたので、実施
の形態1のような投票カードを用いなくて済み、投票の
種類によって使い分けることができる効果が得られる。
【0050】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3による投票用公衆電話システムの構成を示すブロッ
ク図で、図1に相当する部分は同一符号を付し、その説
明を原則として省略する。図において、図1と異なる点
は、投票用公衆電話装置1の構成に候補者並べ替え手段
18を加えたことである。候補者並べ替え手段18は、
選挙管理センタ9から入手した候補者名などのリストを
並べ替える手段である。
【0051】次に動作について説明する。投票操作管理
手段3は、データ交換手段8経由で、選挙管理センタ9
からの「投票用候補者情報」を受け取ると、「投票用候
補者情報」を候補者並べ替え手段18に渡して並べ替え
を指示する。候補者並べ替え手段18は、「投票用候補
者情報」を受け取ると、そこから「候補者番号」を抽出
し、「候補者番号」と「表示用候補者番号」の組を作
り、「表示用候補者番号」を、乱数などを使って「候補
者番号」の数字が異なる順序に並べ替える。例えば、
(1,3)、(2,1)、(3,2)のように(「候補
者番号」,「表示用候補者番号」)の組みを作る。候補
者並べ替え手段18は、「表示用候補者番号」と「投票
用紙(投票欄)に記載する内容の文字列」の組みを投票
操作管理手段3へ返す。投票操作管理手段3では、「表
示用候補者番号」を使って、有権者に投票を行わせる。
【0052】投票操作管理手段3は、有権者が「表示用
候補者番号」で投票すると、この「表示用候補者番号」
に対する「候補者番号」を候補者並べ替え手段18から
入手する。投票操作管理手段3は、候補者並べ替え手段
18から「候補者番号」を入手した後は、実施の形態1
と同様に、電子投票作成手段6に「電子投票」データの
作成を指示する。この例では、有権者は「表示用候補者
番号」を使って投票するため、画面上には、ボタン1−
候補者番号3番、ボタン2−候補者番号1番、ボタン3
−候補者番号2番の順に表示される。ここで、ボタン1
を押すことで、候補者番号3番へ投票することができ
る。この「表示用候補者番号」は、ランダムに決定され
るため、同じ候補者であっても投票の度に、選択される
番号は同じとは限らない。このため、外部からボタン操
作を見ていても、どの候補者へ投票したのかを判断する
のは困難となる。
【0053】また、投票操作管理手段3は、有権者が候
補者の並べ順を任意に設定できる操作を行えるようにし
ている。その要求があった場合には、投票操作管理手段
3は、表示して投票時に選択する番号と、実際の投票で
使用する「候補者番号」の対応関係を候補者並べ替え手
段18に保持させる。これにより、上記ランダムに表示
順序を決定したのと同様に、投票時に選択する番号と、
「候補者番号」が違っても、目的の候補者へ正確に投票
することができる。なお、有権者の認証や、選挙管理セ
ンタ9、投票集計センタ14の動作などは、実施の形態
1と同様である。
【0054】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、投票対象の候補者の順番を任意に入れ替え、入れ替
えた後の順番を指定して、対象の候補者へ票を入れるよ
うにしたので、公衆電話の外から操作を見ただけでは、
誰に投票したのかを、分かりにくくすることができ、こ
れにより、有権者の投票の秘密を守ることができる効果
が得られる。
【0055】実施の形態4.図6はこの発明の実施の形
態4による投票用公衆電話システムの構成を示すブロッ
ク図で、図1に相当する部分は同一符号を付し、その説
明を原則として省略する。図において、図1と異なる点
は、投票用公衆電話装置1の構成に監視カメラ手段19
を加え、選挙管理センタ9の構成に電話投票所監視手段
20を加えたことである。監視カメラ手段19は、投票
用公衆電話装置1内の様子を観察する手段である。電話
投票所監視手段20は、投票中に投票用公衆電話ボック
スの扉が開錠された場合に与えられる通報を選挙監視手
段12から受け取り監視カメラ手段19を遠隔制御して
投票用公衆電話装置1内の様子を監視する手段で、公衆
電話回線を介して監視カメラ手段19を遠隔操作し、か
つ、監視カメラ手段19から画像情報を入手するもので
ある。
【0056】次に動作について説明する。実施の形態1
で述べたように、投票中に投票用公衆電話ボックス7の
扉が開錠された場合に、選挙監視手段12は、投票用公
衆電話ボックス7から異常を知らせる通報を受け取る。
すると、選挙監視手段12は電話投票所監視手段20に
もこの通報を与える。通報を受けると、電話投票所監視
手段20は、選挙センタ通信手段13とデータ交換手段
8経由、すなわち公衆電話回線を介して監視カメラ手段
19を遠隔操作し、投票用公衆電話装置1内の様子を監
視し、扉が開いた原因を調査する。この場合、監視カメ
ラ手段19は、有権者映像取得カメラ4では死角となる
部分を撮影できるカメラとして実装されており、異常の
起きた状態をより詳しく観察できるようにする。なお、
上記以外の部分は、実施の形態1と同様に動作する。
【0057】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、異常状態を検知して監視カメラ手段19を、公衆電
話回線を介して遠隔操作し、監視カメラ手段19から画
像情報を入手する電話投票所監視手段20を設けたの
で、投票用公衆電話ボックス7の内部の状況を、異常発
生時に詳しく監視でき、不正行為を抑制できる効果が得
られる。
【0058】実施の形態5.図7はこの発明の実施の形
態5による投票用公衆電話システムの構成を示すブロッ
ク図で、図1に相当する部分は同一符号を付し、その説
明を原則として省略する。図において、図1と異なる点
は、投票用公衆電話装置1の構成に重量監視手段21を
加えたことである。重量監視手段21は投票用公衆電話
ボックス7内の重量を測定し、現在の測定重量値と投票
操作管理手段3から受け取った有権者が入力した体重値
とを比較し、比較値が所定の値を超えた場合に前記投票
操作管理手段3へ異常通報を出力する手段である。この
実施の形態5では、選挙用認識情報の個人情報として、
有権者の体重が認証作業時に考慮される点に特徴があ
る。
【0059】次に動作について説明する。投票操作管理
手段3は、投票モードの認証作業時に体重値を入力でき
る構成を持っており、有権者が本人の体重値を入力す
る。重量監視手段21は、投票用公衆電話ボックス7内
の重量を測定しており、現在の測定重量値と投票操作管
理手段3から受け取った有権者の入力体重値とを比較す
る。重量監視手段21は、この比較値が所定の値(例え
ば、15キログラム以上など)を超えた場合には、異常
と判断し、投票操作管理手段3へ異常通報を出力する。
通報を受け取ると、投票操作管理手段3は、直ちに実行
中の操作を中断し、投票用公衆電話装置1を強制的に投
票モードから通常モードへ復帰させると共に、データ交
換手段8と選挙センタ通信手段13を経由して選挙管理
センタ9の選挙監視手段12へ異常通報を送る。選挙監
視手段12は、重量監視手段21からの異常通報を受け
取ると、投票用公衆電話ボックス7から投票中に扉が開
錠していることの通報を受けた場合と同様に、その受信
時刻と投票用公衆電話ボックス7の番号や設置位置など
を示す公衆電話情報を記録すると共に、選挙管理委員会
や警察へ異常の発生を通知する。なお、上記以外の部分
は、実施の形態1と同様に動作する。
【0060】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、投票用公衆電話ボックス7内の重量を測定し、現在
の測定重量値と投票操作管理手段3から受け取った有権
者が入力した体重値とを比較し、比較値が所定の値を超
えた場合に前記投票操作管理手段3へ異常通報を出力す
る重量監視手段21を設けたので、投票用公衆電話ボッ
クス7内の重量をチェックし、過重量となる異常時には
通報することにより、同時に2人以上が公衆電話内で投
票操作を行うといった不正行為の発見と防止を行うこと
できる効果が得られる。
【0061】実施の形態6.図8はこの発明の実施の形
態6による投票用公衆電話システムの構成を示すブロッ
ク図で、図1に相当する部分は同一符号を付し、その説
明を原則として省略する。図において、図1と異なる点
は、投票用公衆電話装置1の構成に統計情報生成手段2
3を加え、また、投票集計センタ14の構成において、
電子投票受付手段15に代えて統計情報対応型電子投票
受付手段24を設け、統計情報管理手段25を加えたこ
とである。統計情報生成手段23は、投票操作管理手段
3から渡される「電子投票」と「選挙用認証情報」に含
まれた有権者の個人情報から属性に関する「統計情報」
を抽出し、この「統計情報」を「電子投票」に付加した
「統計情報付電子投票」として投票操作管理手段3へ渡
す手段である。統計情報対応型電子投票受付手段24
は、投票用公衆電話装置1から送付されてきた「統計情
報付電子投票」から「電子投票」の情報を取り出して投
票結果管理手段16に保存するよう指示する手段であ
る。統計情報管理手段25は、統計情報対応型電子投票
受付手段24が受け付けた「統計情報付電子投票」から
「統計情報」を取り出して保存すると共に、保存された
「統計情報」を基に選挙に関する各種の統計データを算
出する手段である。
【0062】次に動作について説明する。投票操作管理
手段3は、電子投票作成手段6から「電子投票」、「投
票番号」および「公衆電話ID」の情報を受け取ると、
「電子投票」に「統計情報」を付加することを統計情報
生成手段23に対し命じる。この時、統計情報生成手段
23には、「電子投票」と「選挙用認証情報」に含まれ
る有権者の個人情報が渡される。統計情報生成手段23
は、有権者の個人情報から、居住地域、性別、年齢層
(20代など)などの氏名以外の有権者の属性情報を、
統計に使用する「統計情報」として抽出し、これを「電
子投票」に付加して「統計情報付電子投票」なる情報を
作成して投票操作管理手段3へ引き渡す。投票操作管理
手段3では、実施の形態1の「電子投票」に代わって、
「統計情報付電子投票」をデータ交換手段8および公衆
電話回線を介して投票集計センタ14へ送付する。
【0063】投票集計センタ14では、統計情報対応型
電子投票受付手段24が送付されてきた「統計情報付電
子投票」を受け付ける。統計情報対応型電子投票受付手
段24は、「統計情報付電子投票」から「電子投票」の
情報を取り出して、「選挙識別ID」をキーとして、
「公衆電話ID」、「投票番号」および「投票結果」の
情報を投票結果管理手段16に保存するように指示す
る。また、統計情報対応型電子投票受付手段24では、
「統計情報付電子投票」から「統計情報」を抽出し、
「選挙識別ID」と「投票結果」が示す候補者情報を加
えて統計情報管理手段25に保存するように指示する。
統計情報管理手段25では、保存された「統計情報」か
ら、各地域別の候補者の得票件数など、各種の選挙用の
統計データを集計する。なお、上記以外の部分は、実施
の形態1と同様に動作する。
【0064】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、有権者の個人情報から統計情報を付加した「統計情
報付電子投票」を作成する統計情報生成手段23と、作
成された「統計情報付電子投票」を受け付ける統計情報
対応型電子投票受付手段24と、受け付けた「統計情
報」を保存して管理し、選挙用の統計データを算出する
統計情報管理手段25とを備えたので、選挙用の統計デ
ータについて、投票の過程で使用し集められた情報から
電子的に集計できる効果が得られる。
【0065】実施の形態7.図9はこの発明の実施の形
態7による投票用公衆電話システムの構成を示すブロッ
ク図で、図1に相当する部分は同一符号を付し、その説
明を原則として省略する。図において、図1と異なる点
は、投票用公衆電話装置1の構成に候補者情報参照手段
26を加え、選挙管理センタ9の構成に候補者情報管理
手段27を加えたことである。候補者情報参照手段26
は、投票操作管理手段3から指定された選挙公報、候補
者の略歴、政策、過去の判例などの「候補者関連情報」
を公衆電話インタフェースを使って提示し、指定された
「候補者関連情報」を保持していない場合には投票操作
管理手段3に通知する手段である。候補者情報管理手段
27は、すべての候補者に対する「候補者関連情報」を
データベースに保存し、投票操作管理手段3から指示が
あった場合には指定された「候補者関連情報」を抽出し
て候補者情報参照手段26に送付する手段である。
【0066】次に動作について説明する。投票操作管理
手段3では、選挙管理センタ9からの「投票用候補者情
報」を受け取って、投票操作を開始できる時点で、有権
者が、選挙公報、候補者の略歴、政策、過去の判例など
の「候補者関連情報」を閲覧する入力操作を実行可能に
する。次に、有権者が入力操作により、ある候補者の
「候補者関連情報」の閲覧を指定すると、投票操作管理
手段3は、候補者情報参照手段26に対して指定された
「候補者関連情報」を有権者に提示するように指示す
る。この時、候補者情報参照手段26が、指定された
「候補者関連情報」を保持していれば、公衆電話インタ
フェース17の液晶画面やスピーカを使用してそのまま
有権者に提示する。
【0067】一方、指定された「候補者関連情報」を保
持していなければ、候補者情報参照手段26は、そのこ
とを投票操作管理手段3に通知する。すると、投票操作
管理手段3はデータ交換手段8、公衆電話回線および選
挙センタ通信手段を経由して候補者情報管理手段27へ
指定された「候補者関連情報」を要求する指示を出す。
この要求を受けると、候補者情報管理手段27は閲覧用
のデータを保存したデータベースを検索して指定された
「候補者関連情報」を抽出する。抽出されたデータは、
要求元の投票用公衆電話装置1内の候補者情報参照手段
26へと送られる。候補者情報参照手段26は、指定さ
れた「候補者関連情報」を入手すると、公衆電話インタ
フェース17の液晶画面やスピーカにより有権者に提示
する。候補者情報参照手段26は、これらの「候補者関
連情報」の有る程度の量を保持するメモリを有している
が、新たな閲覧要求により、保持できる量を越えた場合
には、時間的に最もアクセスされた形跡のないデータか
ら順次削除し、新たなデータを保持するように動作す
る。なお、上記以外の部分の動作は、実施の形態1と同
様である。
【0068】候補者情報管理手段27に保存される「候
補者関連情報」のデータとしては、基本的に、選挙公報
や、候補者の略歴、政策、最高裁判事の過去の判例な
ど、選挙法で掲示や公開が認められた情報だけである。
ただし、選挙法が改正されて掲載が許可された場合に
は、映像や音声などを使った、候補者の政策放送などを
保存するようにしてもよいし、これらの情報を候補者情
報参照手段26により閲覧することも可能である。ま
た、インターネットなどで公開されている候補者の政策
情報などを候補者情報管理手段27で保存し、投票用公
衆電話装置1で閲覧できるようにしてもよい。
【0069】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、投票操作管理手段3から指定された選挙公報、候補
者の略歴、政策、過去の判例などの「候補者関連情報」
を公衆電話インタフェースを使って提示し、指定された
「候補者関連情報」を保持していない場合には投票操作
管理手段3に通知する候補者情報参照手段26と、すべ
ての「候補者関連情報」をデータベースに保存し、投票
操作管理手段3から指示があった場合には指定された
「候補者関連情報」を抽出して候補者情報参照手段26
に送付する候補者情報管理手段27とを備えたので、投
票用公衆電話装置1による投票時に、選挙公報や、候補
者の略歴、政策など、投票時に参考となる「候補者関連
情報」を参照して投票を行える効果が得られる。投票直
前に、これらの情報を確認できることで、政策や公約を
確認してから投票ができるようになり、投票を忘れてい
て、あわてて投票を行う時や公報などの判断材料を忘れ
た時にも利用できるので便利である。例えば、最高裁の
審査投票などでは、審査される人数も判例も多く、各裁
判官の1つ1つの判例を覚えていくことは困難であり、
そのような状況で、過去の判例を参照し信任の判断を行
えるようになれば、裁判制度への関心と信頼性をより高
めることができるようになる。
【0070】実施の形態8.図10はこの発明の実施の
形態8による投票用公衆電話システムの構成を示すブロ
ック図で、図1に相当する部分は同一符号を付し、その
説明を原則として省略する。図において、図1と異なる
点は、選挙管理センタ9の構成に選挙案内手段28を加
えたことである。選挙案内手段28は、有権者情報管理
手段10を監視して個人情報と投票履歴から投票の済ん
でいない有権者を抽出し、抽出した有権者に対して選挙
の開催と投票を促す通知を電話や電子メールで送付する
手段である。
【0071】次に動作について説明する。有権者情報管
理手段10に記録されている個人情報には、選挙管理委
員会からの連絡用の電話番号や電子メールアドレスが含
まれている。また、投票が始まると有権者情報管理手段
10には有権者の投票履歴が逐次記録される。選挙案内
手段28は、選挙の公示日や投票期間中の任意のタイミ
ングで、有権者情報管理手段10を監視して、個人情報
と投票履歴を抽出し、条件設定した有権者をリストアッ
プする。選挙案内手段28は、このリストアップした有
権者に対して、電話や電子メールにより、投票を呼びか
ける連絡を行う。例えば、投票を呼びかける内容の電子
メールを送付したり、投票を呼びかけるテープの音声を
流すことで、有権者の留守番電話に記録させたりするこ
とが考えられる。
【0072】この連絡は、次のようなタイミングで行わ
れると効果的であると考えられる。選挙の公示日や、投
票日の前日に開催の案内を有権者全員に行う。有権者全
員に対して行う連絡手段としては、電子メールが有効と
考えられる。投票日が1日だけの場合は、投票日の正午
や投票〆切りの1、2時間前のタイミングで連絡する。
また、投票が済んでいない有権者への連絡法は、電話と
電子メールで行う。さらに、投票日が複数の場合には、
投票の開始日、最終日の前日および投票〆切りの1、2
時間前のタイミングで連絡する。以上のタイミングは、
各時点で選挙管理委員会が手動で行ってもよいが、有権
者情報管理手段10に設けられたタイマを投票日の事前
に設定しておくことで、自動的に通知できるようにして
もよい。
【0073】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、有権者情報管理手段10を監視して個人情報と投票
履歴から投票の済んでいない有権者を抽出し、抽出した
有権者に対して選挙の開催と投票を促す通知を電話や電
子メールで送付する選挙案内手段28を備えたので、有
権者の投票状況を判断して、投票の済んでいない有権者
に対して投票を促し、政治などの選挙の対象に関する意
識を向上させる効果が得られる。
【0074】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、投票
用公衆電話装置と、この投票用公衆電話装置と公衆電話
回線を介してデータ交換をする選挙管理センタ装置と、
投票用公衆電話装置と公衆電話回線を介してデータ交換
をすると共に選挙管理センタ装置と専用線を介してデー
タ交換をする投票集計センタ装置を備えた投票用公衆電
話システムであって、投票用公衆電話装置が、予め配布
された投票カードが挿入されると該投票カードに書き込
まれた情報を読み取る投票カード読み取り手段と、投票
カードから正式カードであることを示す情報を入手する
と投票用公衆電話装置の動作モードを公衆電話の通常モ
ードから投票モードに切り替え、認証操作の開始時刻を
記録し、公衆電話インタフェースを用いた有権者の認証
操作および投票操作を受け付け、投票カードから読み取
った有権者ID情報を選挙管理センタ装置に送って選挙
用認証情報を入手し、この選挙用認証情報に基づいて有
権者に認証操作を行わせて認証処理し、また認証入力情
報を送って選挙管理センタ装置で認証処理し、認証処理
が完了すると選挙用認証情報から入手した対象選挙を示
す選挙識別IDを選挙管理センタ装置に送って投票用候
補者情報を入手し、この投票用候補者情報に基づいて有
権者に投票操作を行わせて投票の結果を含む電子投票デ
ータを作成させ、この電子投票データを投票集計センタ
装置へ送ると共に、認証操作のログ情報、開始時刻、デ
ータの送信時刻、その他操作履歴等の履歴情報を選挙管
理センタ装置へ送付する投票操作管理手段と、指紋照
合、網膜照合、音声照合などの認証手段に適用され認証
操作時に選択された認証手段に対応する被照合情報を有
権者より入手して認証入力情報として選挙管理センタ装
置へ送って照合させる認証補助装置と、投票操作時に電
子投票データを生成し投票操作管理手段へ出力する電子
投票作成手段と、投票操作管理手段からの指示を受けて
投票モード時に施錠され投票操作の完了時に開錠される
扉を持ち、投票モード時に施錠中の扉が開かれる異常が
発生した場合には投票用公衆電話装置の動作モードを通
常モードに復帰させるべく投票操作管理手段へ指示する
と共に選挙管理センタ装置へ送る異常通報を出力する投
票用公衆電話ボックスと、投票用公衆電話ボックス内の
有権者を投票モード時に投票操作管理手段から指示され
るタイミングで投票用公衆電話ボックス内の有権者を撮
影し、得られた有権者の映像を選挙管理センタ装置へ送
る有権者映像取得カメラと、選挙管理センタ装置および
投票集計センタ装置に対してデータの送受を行うデータ
交換手段とを有し、選挙管理センタ装置が、各有権者別
に個人情報、認証のための情報、投票用公衆電話装置か
ら送られた投票履歴等を保存し、認証操作時に生成した
選挙用認証情報を投票用公衆電話装置へ送り、送付され
てきた被照合情報と認証のための情報とを比較照合して
照合結果を投票用公衆電話装置へ送る有権者情報管理手
段と、各選挙別の候補者や住民投票での選挙内容などを
保存し、選挙識別IDに基づいて要求された投票用候補
者情報を生成し投票用公衆電話装置へ送信する候補者情
報管理手段と、投票集計センタ装置から複数回投票を表
わす投票識別情報を受け取った場合に投票集計センタ装
置に投票の無効化を依頼し、また有権者映像取得カメラ
からの有権者の映像を必要に応じて監視し、投票用公衆
電話ボックスから異常通報を受け取った場合には時刻と
投票用公衆電話ボックスの番号や設置場所などの公衆電
話情報を記録すると共に、選挙管理委員会や警察へ異常
の発生を通知する選挙監視手段と、データ交換手段との
間でデータ交換を行う選挙センタ通信手段とを有し、投
票集計センタ装置が、投票用公衆電話装置から送られて
くる電子投票データを受け付ける電子投票受付手段と、
電子投票受付手段が受け付けた電子投票データを保存
し、保存する際にチェックし同じ選挙に同一有権者から
複数回の投票があった場合には有権者や候補者の情報を
含まないデータで形成された投票識別情報を選挙監視手
段に通知し、選挙監視手段から投票を無効化する依頼を
受けたときに該当する投票を無効化処理し、保存された
電子投票データに含まれる投票結果を集計する投票結果
管理手段とを有するように構成したので、不正投票を防
止し、投票所の確保、開票や集計などの手間やコストを
削減できる安全かつ信頼できる電子的な投票システムを
実現できる効果がある。特に、認証手続に関してみる
と、有権者の認証情報を各個人が携帯する投票カードに
は記憶させず、選挙管理センタ装置側で管理するように
したので、投票カードの不正な読み取りによる情報の流
出を抑止でき、また、指紋照合やパスワード入力などの
他の認証方法をカード情報とを組み合わせて有権者の認
証を行うようにしたので、有権者の認証精度を高めるこ
とができる効果がある。また、投票の秘密に関してみる
と、各有権者の情報と、投票内容とを選挙管理センタ装
置と投票集計センタ装置で別々に管理するようにしたの
で、各有権者が誰に投票したかという投票の秘密を守る
ことができる効果がある。さらに、同一有権者による複
数回投票が行われた場合には、これを検知し、かつ、有
権者や票を得る候補者の情報を使わずに、公衆電話で付
加される各投票への識別子を使って無効化対象の投票を
指定するようにしたので、無効化時に投票結果に対して
不正な操作が行われるのを防ぐ効果がある。さらにま
た、有権者映像取得カメラにより投票中の有権者の映像
を取得し、また、投票用公衆電話ボックスを施錠して投
票作業中に他者によるボックス内への侵入を監視できる
ので、投票中の不正な行為を抑制できる効果がある。加
えて、撮影した有権者の映像、認証時に正しく実行され
なかった操作情報、施錠中の投票用公衆電話ボックスの
不正な開錠などは即座に通報することができ、またその
情報をデータベースへ記録しておくことで選挙後に捜査
情報として使用して違反者を取り締まることもできるた
め、不正な行為を抑制できる効果がある。
【0075】この発明によれば、投票用公衆電話装置が
公衆電話インタフェースとして実装される公衆電話のプ
ッシュボタンや音声入力等により投票用公衆電話装置の
動作モードの切り替えと認証操作時の有権者を識別する
有権者ID情報を入力する有権者入力手段を有するよう
に構成したので、投票カードを用いずに有権者が手動で
投票モードへ切り替えと有権者ID情報を入力すること
ができ、投票の種類によって投票カードとの使い分けが
可能になる効果がある。
【0076】この発明によれば、投票用公衆電話装置
が、選挙管理センタ装置から入手した投票用候補者情報
より候補者番号を抽出し、この候補者番号と予め準備し
た表示用候補者番号の組を作り、表示用候補者番号と候
補者番号の数字が異なる順序に並べ替えて表示用候補者
番号と投票欄に記載する内容の文字列の組みを投票操作
管理手段へ出力する候補者並べ替え手段を有し、投票操
作管理手段は、受け取った表示用候補者番号を使って有
権者に投票を行わせ、投票された表示用候補者番号に対
応した元の候補者番号を候補者並べ替え手段から入手し
て投票集計センタ装置へ送付するように構成したので、
投票対象の候補者の順番を任意に入れ替え、入れ替えた
後の順番を指定して、対象の候補者へ票を入れるため、
公衆電話ボックスの外から投票操作を見ただけでは、誰
に投票したのかは分かりにくくすることができ、これに
より、有権者の投票の秘密が守れる効果がある。
【0077】この発明によれば、投票用公衆電話装置
が、投票用公衆電話装置内の様子を観察する監視カメラ
手段を有し、選挙管理センタ装置が、投票操作時に投票
用公衆電話ボックスの扉が開錠された場合に与えられる
異常通報を選挙監視手段から受け取り監視カメラ手段を
遠隔制御して監視カメラ手段からの画像情報を入手する
電話投票所監視手段を有するように構成したので、公衆
電話ボックス内の状況を、異常発生時に詳しく監視で
き、不正行為を抑制できる効果がある。
【0078】この発明によれば、投票用公衆電話装置
が、投票用公衆電話ボックス内の重量を測定し、現在の
測定重量値と有権者が入力した体重値とを比較し、比較
値が所定の値を超えた場合に投票操作管理手段へ異常通
報を出力する重量監視手段を有し、投票操作管理手段
は、異常通報を受けた場合には当該投票用公衆電話装置
を強制的に投票モードから通常モードへ復帰させると共
に、選挙管理センタ装置の選挙監視手段へ異常通報を送
り、選挙監視手段は、異常通報を受け取った場合には受
信時刻と投票用公衆電話ボックスの番号や設置位置など
を示す公衆電話情報を記録すると共に、選挙管理委員会
や警察へ異常の発生を通知するように構成したので、公
衆電話ボックス内の重量をチェックし、過重量となる異
常時には通報することにより、同時に2人以上が公衆電
話内で投票操作を行うといった不正行為の発見と防止を
行うことできる効果がある。
【0079】この発明によれば、投票用公衆電話装置
が、電子投票作成手段から渡される電子投票データと選
挙用認証情報とから有権者の属性に関する統計情報を抽
出し、この統計情報を電子投票に付加した統計情報付電
子投票として投票操作管理手段へ渡す統計情報生成手段
を有し、投票集計センタ装置が、電子投票受付手段に代
えて、投票用公衆電話装置から送付されてきた統計情報
付電子投票から電子投票データを取り出して投票結果管
理手段に出力する統計情報対応型電子投票受付手段と、
統計情報対応型電子投票受付手段が受け付けた統計情報
付電子投票から統計情報を取り出して保存すると共に、
保存された統計情報を基に選挙に関する各種の統計デー
タを算出する統計情報管理手段とを有し、投票操作管理
手段は、電子投票作成手段から電子投票データ、投票番
号および公衆電話IDの情報を受け取った後、統計情報
生成手段に対して電子投票と選挙用認証情報を渡して電
子投票データに統計情報を付加することを命じ、統計情
報生成手段から統計情報付電子投票を入手して統計情報
対応型電子投票受付手段へ送付するように構成したの
で、選挙用の統計データについて、投票の過程で使用し
集められた情報から電子的に自動集計できる効果があ
る。
【0080】この発明によれば、投票用公衆電話装置
が、投票操作時に有権者から指定された選挙公報、候補
者の略歴、政策、過去の判例などの候補者関連情報を公
衆電話インタフェースを使って提示し、指定された候補
者関連情報を保持していない場合には選挙管理センタ装
置へ要求する候補者情報参照手段を有し、選挙管理セン
タ装置が、すべての候補者に対する候補者関連情報をデ
ータベースに保存し、候補者情報参照手段から要求があ
った場合には指定された候補者関連情報を抽出して候補
者情報参照手段に送る候補者情報管理手段を有し、投票
操作管理手段は、投票操作を開始できる時点で、有権者
が指定した候補者関連情報を閲覧する入力操作を行える
ように候補者情報参照手段を設定し、指定された候補者
関連情報を保持していない場合に候補者情報管理手段へ
要求し入手するように構成したので、投票時に候補者関
連情報を参照して政策や公約を確認してから投票を行え
る効果ある。
【0081】この発明によれば、選挙管理センタ装置
が、有権者情報管理手段を監視して個人情報と投票履歴
から投票の済んでいない有権者を抽出し、抽出した有権
者に対して選挙の開催と投票を促す通知を電話や電子メ
ールで送付する選挙案内手段を有するように構成したの
で、有権者の投票状況を判断して、投票の済んでいない
有権者に対して投票を促し、政治などの選挙の対象に関
する意識を向上させる効果がある。
【0082】この発明によれば、選挙管理センタ装置と
投票集計センタ装置と公衆電話回線を介してデータ交換
をする投票用公衆電話装置であって、予め配布された投
票カードが挿入されると該投票カードに書き込まれた情
報を読み取る投票カード読み取り手段と、投票カードか
ら正式カードであることを示す情報を入手すると投票用
公衆電話装置の動作モードを公衆電話の通常モードから
投票モードに切り替え、認証操作の開始時刻を記録し、
公衆電話インタフェースを用いた有権者の認証操作およ
び投票操作を受け付け、投票カードから読み取った有権
者ID情報を選挙管理センタ装置に送って選挙用認証情
報を入手し、この選挙用認証情報に基づいて有権者に認
証操作を行わせて認証処理し、また認証入力情報を送っ
て選挙管理センタ装置で認証処理を行わせ、認証処理が
完了すると選挙用認証情報から入手した対象選挙を示す
選挙識別IDを選挙管理センタ装置に送って投票用候補
者情報を入手し、この投票用候補者情報に基づいて有権
者に投票操作を行わせて投票の結果を含む電子投票デー
タ作成させ、この電子投票データを投票集計センタ装置
へ送ると共に、認証操作のログ情報、開始時刻、データ
の送信時刻、その他操作履歴等の履歴情報を選挙管理セ
ンタ装置へ送付する投票操作管理手段と、指紋照合、網
膜照合、音声照合などの認証手段に適用され認証操作時
に選択された認証手段に対応する被照合情報を有権者よ
り入手して認証入力情報として選挙管理センタ装置へ送
って照合させる認証補助装置と、投票操作時に電子投票
データを生成し投票操作管理手段へ出力する電子投票作
成手段と、投票操作管理手段からの指示を受けて投票モ
ード時に施錠され投票操作の完了時に開錠される扉を持
ち、施錠中の扉が開かれる異常が発生した場合には投票
用公衆電話装置の動作モードを通常モードに復帰させる
べく投票操作管理手段へ指示すると共に選挙管理センタ
装置へ送る異常通報を出力する投票用公衆電話ボックス
と、投票用公衆電話ボックス内の有権者を投票モード時
に投票操作管理手段から指示されるタイミングで投票用
公衆電話ボックス内の有権者を撮影し、得られた有権者
の映像を選挙管理センタ装置へ送る有権者映像取得カメ
ラと、選挙管理センタ装置および投票集計センタ装置に
対してデータの送受を行うデータ交換手段とを備えるよ
うに構成したので、不正投票を防止し、投票所の確保、
開票や集計などの手間やコストを削減できるといった安
全に利用できる電子的な投票システムに適用し、特に、
認証手続において各種認証方法を組み合わせて有権者の
認証精度を高めることができ、また、有権者映像取得カ
メラにより投票中の有権者の映像を監視用として取得
し、投票用公衆電話ボックスを施錠して投票作業中に他
者によるボックス内への侵入を検知して利用できるよう
にしたことにより、投票中の不正な行為の抑制に対応で
きる電子的な投票所として公衆電話の多機能化を実現す
る効果がある。
【0083】この発明によれば、公衆電話インタフェー
スとして実装される公衆電話のプッシュボタンや音声入
力等により投票用公衆電話装置の動作モードの切り替え
と認証操作時の有権者を識別する有権者ID情報を入力
する有権者入力手段を備えるように構成したので、投票
用公衆電話装置として、投票カードを用いずに有権者が
手動で投票モードへ切り替えと有権者ID情報を入力で
き、投票の種類によって投票カードとの使い分けが可能
になる効果がある。
【0084】この発明によれば、投票用公衆電話装置と
公衆電話回線を介してデータ交換をし、投票集計センタ
装置と専用線を介してデータ交換をする選挙管理センタ
装置であって、各有権者別に個人情報、認証のための情
報、投票用公衆電話装置から送られた投票履歴等を保存
し、認証時に生成した選挙用認証情報を投票用公衆電話
装置へ送り、送付されてきた被照合情報と認証のための
情報とを比較照合して照合結果を投票用公衆電話装置へ
送り、投票履歴を保存時にチェックし同じ選挙に複数回
の投票があった場合には投票識別情報を出力する有権者
情報管理手段と、各選挙別の候補者や住民投票での選挙
内容などを保存し、投票用公衆電話装置から選挙識別I
Dに基づいて要求された投票用候補者情報を生成し投票
用公衆電話装置へ送信する候補者情報管理手段と、投票
集計センタ装置から同じ選挙に同一有権者から複数回の
投票があったことを示す有権者や候補者の情報を含まな
いデータで形成された投票識別情報を受け取った場合に
投票集計センタ装置に投票の無効化を依頼し、また有権
者映像取得カメラからの有権者の映像を必要に応じて監
視し、投票用公衆電話ボックスから異常通報を受け取っ
た場合には時刻と投票用公衆電話ボックスの番号や設置
場所などの公衆電話情報を記録すると共に、選挙管理委
員会や警察へ異常の発生を通知する選挙監視手段と、投
票用公衆電話装置との間でデータ交換を行う選挙センタ
通信手段とを備えるように構成したので、不正投票を防
止し、投票所の確保、開票や集計などの手間やコストを
削減できるといった安全に利用できる電子的な投票シス
テムに適用する選挙管理センタ装置を実現できる効果が
ある。特に、有権者の認証情報を管理することにより、
投票カードの不正な読み取りによる情報の流出を抑止で
きる効果がある。また、各有権者の情報と投票内容とを
投票集計センタ装置とで別々に管理するようにしたの
で、各有権者が誰に投票したかという投票の秘密を守る
ことができる効果がある。さらに、有権者が同一選挙で
複数回投票が行った場合の無効化に対応できる効果があ
る。さらにまた、有権者映像取得カメラにより取得した
投票中の有権者の映像を監視し、投票用公衆電話ボック
スを施錠して投票作業中に他者によるボックス内への侵
入を検知して投票中の不正な行為を抑制できる効果があ
り、また、撮影した有権者の映像、認証時に正しく実行
されなかった操作情報、施錠中の投票用公衆電話ボック
スの不正な開錠などの通報をデータベースへ記録してお
くことで選挙後にこれらを捜査情報として使用して違反
者を取り締まりに対応できる効果がある。
【0085】この発明によれば、投票用公衆電話装置と
公衆電話回線を介してデータ交換をし、選挙管理センタ
装置と専用線を介してデータ交換をする投票集計センタ
装置であって、投票用公衆電話装置から送られてくる電
子投票データを受け付ける電子投票受付手段と、電子投
票受付手段が受け付けた電子投票データを保存し、保存
する際にチェックし同じ選挙に同一有権者から複数回の
投票があった場合には有権者や候補者の情報を含まない
データで形成された投票識別情報を選挙管理センタ装置
に通知し、選挙管理センタ装置から投票を無効化する依
頼を受けたときに該当する投票を無効化処理し、保存さ
れた電子投票データに含まれる投票結果を集計する投票
結果管理手段とを備えるように構成したので、不正投票
を防止し、投票所の確保、開票や集計などの手間やコス
トを削減できるといった安全に利用できる電子的な投票
システムに適用する投票集計センタ装置を実現できる効
果がある。特に、各有権者の情報と投票内容とを投票集
計センタ装置とで別々に管理するようにしたので、各有
権者が誰に投票したかという投票の秘密を守ることがで
きる効果がある。さらに、有権者が同一選挙で複数回投
票が行った場合の無効化に対応できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による投票用公衆電
話システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1に係る投票動作手順を示す説明
図である。
【図3】 実施の形態1に係る複数投票の無効化動作手
順を示す説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による投票用公衆電
話システムの構成を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態3による投票用公衆電
話システムの構成を示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態4による投票用公衆電
話システムの構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態5による投票用公衆電
話システムの構成を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態6による投票用公衆電
話システムの構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態7による投票用公衆電
話システムの構成を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態8による投票用公衆
電話システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 投票用公衆電話装置、2 投票カード読み取り手
段、3 投票操作管理手段、4 有権者映像取得カメ
ラ、5 認証補助装置、6 電子投票作成手段、7投票
用公衆電話ボックス、8 データ交換手段、9 選挙管
理センタ(選挙管理センタ装置)、10 有権者情報管
理手段、11 候補者情報管理手段、12選挙監視手
段、13 選挙センタ通信手段、14 投票集計センタ
(投票集計センタ装置)、15 電子投票受付手段、1
6 投票結果管理手段、17 公衆電話インタフェー
ス、18 候補者並べ替え手段、19 監視カメラ手
段、20電話投票所監視手段、21 重量監視手段、2
2 有権者入力手段、23 統計情報生成手段、24
統計情報対応型電子投票受付手段、25 統計情報管理
手段、26 候補者情報参照手段、27 候補者情報管
理手段、28 選挙案内手段。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投票用公衆電話装置と、この投票用公衆
    電話装置と公衆電話回線を介してデータ交換をする選挙
    管理センタ装置と、前記投票用公衆電話装置と公衆電話
    回線を介してデータ交換をすると共に前記選挙管理セン
    タ装置と専用線を介してデータ交換をする投票集計セン
    タ装置を備えた投票用公衆電話システムであって、 前記投票用公衆電話装置が、 予め配布された投票カードが挿入されると該投票カード
    に書き込まれた情報を読み取る投票カード読み取り手段
    と、 前記投票カードから正式カードであることを示す情報を
    入手すると前記投票用公衆電話装置の動作モードを公衆
    電話の通常モードから投票モードに切り替え、認証操作
    の開始時刻を記録し、公衆電話インタフェースを用いた
    有権者の認証操作および投票操作を受け付け、前記投票
    カードから読み取った有権者ID情報を前記選挙管理セ
    ンタ装置に送って選挙用認証情報を入手し、この選挙用
    認証情報に基づいて有権者に認証操作を行わせて認証処
    理し、また認証入力情報を送って前記選挙管理センタ装
    置で認証処理し、認証処理が完了すると前記選挙用認証
    情報から入手した対象選挙を示す選挙識別IDを前記選
    挙管理センタ装置に送って投票用候補者情報を入手し、
    この投票用候補者情報に基づいて有権者に投票操作を行
    わせて投票の結果を含む電子投票データを作成させ、こ
    の電子投票データを前記投票集計センタ装置へ送ると共
    に、認証操作のログ情報、前記開始時刻、データの送信
    時刻、その他操作履歴等の履歴情報を前記選挙管理セン
    タ装置へ送付する投票操作管理手段と、 指紋照合、網膜照合、音声照合などの認証手段に適用さ
    れ認証操作時に選択された前記認証手段に対応する被照
    合情報を有権者より入手して前記認証入力情報として前
    記選挙管理センタ装置へ送って照合させる認証補助装置
    と、 投票操作時に前記電子投票データを生成し前記投票操作
    管理手段へ出力する電子投票作成手段と、前記投票操作
    管理手段からの指示を受けて投票モード時に施錠され投
    票操作の完了時に開錠される扉を持ち、投票モード時に
    施錠中の扉が開かれる異常が発生した場合には前記投票
    用公衆電話装置の動作モードを通常モードに復帰させる
    べく前記投票操作管理手段へ指示すると共に前記選挙管
    理センタ装置へ送る異常通報を出力する投票用公衆電話
    ボックスと、 前記投票用公衆電話ボックス内の有権者を投票モード時
    に前記投票操作管理手段から指示されるタイミングで前
    記投票用公衆電話ボックス内の有権者を撮影し、得られ
    た有権者の映像を前記選挙管理センタ装置へ送る有権者
    映像取得カメラと、 前記選挙管理センタ装置および前記投票集計センタ装置
    に対してデータの送受を行うデータ交換手段とを有し、 前記選挙管理センタ装置が、 各有権者別に個人情報、認証のための情報、前記投票用
    公衆電話装置から送られた投票履歴等を保存し、認証操
    作時に生成した前記選挙用認証情報を前記投票用公衆電
    話装置へ送り、送付されてきた前記被照合情報と前記認
    証のための情報とを比較照合して照合結果を前記投票用
    公衆電話装置へ送り、かつ前記投票履歴を保存する際に
    同じ選挙に同一有権者から複数回の投票があったことを
    検出した場合には有権者や候補者の情報を含まないデー
    タで形成された投票識別情報を生成する有権者情報管理
    手段と、 各選挙別の候補者や住民投票での選挙内容などを保存
    し、前記選挙識別IDに基づいて要求された前記投票用
    候補者情報を生成し前記投票用公衆電話装置へ送信する
    候補者情報管理手段と、 前記有権者情報管理手段から複数回投票を表わす前記投
    票識別情報を受け取った場合に前記投票集計センタ装置
    に前記投票識別情報を送付して投票の無効化を依頼し、
    また前記有権者映像取得カメラからの前記有権者の映像
    を必要に応じて監視し、前記投票用公衆電話ボックスか
    ら異常通報を受け取った場合には時刻と前記投票用公衆
    電話ボックスの番号や設置場所などの公衆電話情報を記
    録すると共に、選挙管理委員会や警察へ異常の発生を通
    知する選挙監視手段と、 前記データ交換手段との間でデータ交換を行う選挙セン
    タ通信手段とを有し、 前記投票集計センタ装置が、 前記投票用公衆電話装置から送られてくる前記電子投票
    データを受け付ける電子投票受付手段と、 前記電子投票受付手段が受け付けた前記電子投票データ
    を保存し、保存された前記電子投票データに含まれる前
    記投票結果を集計し、また前記選挙監視手段から送付さ
    れた前記投票識別情報により投票を無効化する依頼を受
    けたときには前記投票識別情報が指示する投票を無効化
    処理する投票結果管理手段とを有したことを特徴とする
    投票用公衆電話システム。
  2. 【請求項2】 投票用公衆電話装置が公衆電話インタフ
    ェースとして実装される公衆電話のプッシュボタンや音
    声入力等により投票用公衆電話装置の動作モードの切り
    替えと認証操作時の有権者を識別する有権者ID情報を
    入力する有権者入力手段を有したことを特徴とする請求
    項1記載の投票用公衆電話システム。
  3. 【請求項3】 投票用公衆電話装置が、選挙管理センタ
    装置から入手した投票用候補者情報より候補者番号を抽
    出し、この候補者番号と予め準備した表示用候補者番号
    の組を作り、前記表示用候補者番号と前記候補者番号の
    数字が異なる順序に並べ替えて前記表示用候補者番号と
    投票欄に記載する内容の文字列の組みを投票操作管理手
    段へ出力する候補者並べ替え手段を有し、 投票操作管理手段は、受け取った前記表示用候補者番号
    を使って有権者に投票を行わせ、投票された前記表示用
    候補者番号に対応した元の候補者番号を前記候補者並べ
    替え手段から入手して投票集計センタ装置へ送付するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の投票用公衆電話システム。
  4. 【請求項4】 投票用公衆電話装置が、 投票用公衆電話装置内の様子を観察する監視カメラ手段
    を有し、 選挙管理センタ装置が、 投票操作時に投票用公衆電話ボックスの扉が開錠された
    場合に与えられる異常通報を選挙監視手段から受け取り
    前記監視カメラ手段を遠隔制御して前記監視カメラ手段
    からの画像情報を入手する電話投票所監視手段を有した
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の投票用
    公衆電話システム。
  5. 【請求項5】 投票用公衆電話装置が、 投票用公衆電話ボックス内の重量を測定し、現在の測定
    重量値と有権者が入力した体重値とを比較し、比較値が
    所定の値を超えた場合に投票操作管理手段へ異常通報を
    出力する重量監視手段を有し、 前記投票操作管理手段は、前記異常通報を受けた場合に
    は当該投票用公衆電話装置を強制的に投票モードから通
    常モードへ復帰させると共に、選挙管理センタ装置の選
    挙監視手段へ前記異常通報を送り、 前記選挙監視手段は、前記異常通報を受け取った場合に
    は受信時刻と前記投票用公衆電話ボックスの番号や設置
    位置などを示す公衆電話情報を記録すると共に、選挙管
    理委員会や警察へ異常の発生を通知するようにしたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の投票用公衆
    電話システム。
  6. 【請求項6】 投票用公衆電話装置が、 電子投票作成手段から渡される電子投票データと選挙用
    認証情報とから有権者の属性に関する統計情報を抽出
    し、この統計情報を電子投票に付加した統計情報付電子
    投票として投票操作管理手段へ渡す統計情報生成手段を
    有し、 投票集計センタ装置が、 電子投票受付手段に代えて、前記投票用公衆電話装置か
    ら送付されてきた前記統計情報付電子投票から前記電子
    投票データを取り出して投票結果管理手段に出力する統
    計情報対応型電子投票受付手段と、 統計情報対応型電子投票受付手段が受け付けた前記統計
    情報付電子投票から前記統計情報を取り出して保存する
    と共に、保存された前記統計情報を基に選挙に関する各
    種の統計データを算出する統計情報管理手段とを有し、 前記投票操作管理手段は、電子投票作成手段から前記電
    子投票データ、投票番号および公衆電話IDの情報を受
    け取った後、前記統計情報生成手段に対して前記電子投
    票と前記選挙用認証情報を渡して前記電子投票データに
    前記統計情報を付加することを命じ、前記統計情報生成
    手段から前記統計情報付電子投票を入手して前記統計情
    報対応型電子投票受付手段へ送付するようにしたことを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の投票用公衆電
    話システム。
  7. 【請求項7】 投票用公衆電話装置が、 投票操作時に有権者から指定された選挙公報、候補者の
    略歴、政策、過去の判例などの候補者関連情報を公衆電
    話インタフェースを使って提示し、指定された候補者関
    連情報を保持していない場合には選挙管理センタ装置へ
    要求する候補者情報参照手段を有し、 選挙管理センタ装置が、 すべての候補者に対する前記候補者関連情報をデータベ
    ースに保存し、前記候補者情報参照手段から要求があっ
    た場合には前記指定された候補者関連情報を抽出して前
    記候補者情報参照手段に送る候補者情報管理手段を有
    し、 投票操作管理手段は、投票操作を開始できる時点で、有
    権者が指定した前記候補者関連情報を閲覧する入力操作
    を行えるように前記候補者情報参照手段を設定し、前記
    指定された候補者関連情報を保持していない場合に前記
    候補者情報管理手段へ要求し入手するようにしたことを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の投票用公衆電
    話システム。
  8. 【請求項8】 選挙管理センタ装置が、有権者情報管理
    手段を監視して個人情報と投票履歴から投票の済んでい
    ない有権者を抽出し、抽出した有権者に対して選挙の開
    催と投票を促す通知を電話や電子メールで送付する選挙
    案内手段を有したことを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の投票用公衆電話システム。
  9. 【請求項9】 選挙管理センタ装置と投票集計センタ装
    置と公衆電話回線を介してデータ交換をする投票用公衆
    電話装置であって、 予め配布された投票カードが挿入されると該投票カード
    に書き込まれた情報を読み取る投票カード読み取り手段
    と、 前記投票カードから正式カードであることを示す情報を
    入手すると前記投票用公衆電話装置の動作モードを公衆
    電話の通常モードから投票モードに切り替え、認証操作
    の開始時刻を記録し、公衆電話インタフェースを用いた
    有権者の認証操作および投票操作を受け付け、前記投票
    カードから読み取った有権者ID情報を前記選挙管理セ
    ンタ装置に送って選挙用認証情報を入手し、この選挙用
    認証情報に基づいて有権者に認証操作を行わせて認証処
    理し、また認証入力情報を送って前記選挙管理センタ装
    置で認証処理を行わせ、認証処理が完了すると前記選挙
    用認証情報から入手した対象選挙を示す選挙識別IDを
    前記選挙管理センタ装置に送って投票用候補者情報を入
    手し、この投票用候補者情報に基づいて有権者に投票操
    作を行わせて投票の結果を含む電子投票データを作成さ
    せ、この電子投票データを前記投票集計センタ装置へ送
    ると共に、認証操作のログ情報、前記開始時刻、データ
    の送信時刻、その他操作履歴等の履歴情報を前記選挙管
    理センタ装置へ送付する投票操作管理手段と、 指紋照合、網膜照合、音声照合などの認証手段に適用さ
    れ認証操作時に選択された前記認証手段に対応する被照
    合情報を有権者より入手して前記認証入力情報として前
    記選挙管理センタ装置へ送って照合させる認証補助装置
    と、 投票操作時に前記電子投票データを生成し前記投票操作
    管理手段へ出力する電子投票作成手段と、 前記投票操作管理手段からの指示を受けて投票モード時
    に施錠され投票操作の完了時に開錠される扉を持ち、施
    錠中の扉が開かれる異常が発生した場合には前記投票用
    公衆電話装置の動作モードを通常モードに復帰させるべ
    く前記投票操作管理手段へ指示すると共に前記選挙管理
    センタ装置へ送る異常通報を出力する投票用公衆電話ボ
    ックスと、 前記投票用公衆電話ボックス内の有権者を投票モード時
    に前記投票操作管理手段から指示されるタイミングで前
    記投票用公衆電話ボックス内の有権者を撮影し、得られ
    た有権者の映像を前記選挙管理センタ装置へ送る有権者
    映像取得カメラと、 前記選挙管理センタ装置および前記投票集計センタ装置
    に対してデータの送受を行うデータ交換手段とを備えた
    ことを特徴とする投票用公衆電話装置。
  10. 【請求項10】 投票用公衆電話装置が公衆電話インタ
    フェースとして実装される公衆電話のプッシュボタンや
    音声入力等により投票用公衆電話装置の動作モードの切
    り替えと認証操作時の有権者を識別する有権者ID情報
    を入力する有権者入力手段を有したことを特徴とする請
    求項9記載の投票用公衆電話装置。
  11. 【請求項11】 投票用公衆電話装置と公衆電話回線を
    介してデータ交換をし、投票集計センタ装置と専用線を
    介してデータ交換をする選挙管理センタ装置であって、 各有権者別に個人情報、認証のための情報、前記投票用
    公衆電話装置から送られた投票履歴等を保存し、認証操
    作時に生成した選挙用認証情報を前記投票用公衆電話装
    置へ送り、送付されてきた被照合情報と前記認証のため
    の情報とを比較照合して照合結果を前記投票用公衆電話
    装置へ送り、かつ前記投票履歴を保存する際に同じ選挙
    に同一有権者から複数回の投票があったことを検出した
    場合には有権者や候補者の情報を含まないデータで形成
    された投票識別情報を生成する有権者情報管理手段と、 各選挙別の候補者や住民投票での選挙内容などを保存
    し、前記投票用公衆電話装置から選挙識別IDに基づい
    て要求された投票用候補者情報を生成し前記投票用公衆
    電話装置へ送信する候補者情報管理手段と、 前記有権者情報管理手段から複数回投票を表わす前記投
    票識別情報を受け取った場合に前記投票集計センタ装置
    に前記投票識別情報を送付して投票の無効化を依頼し、
    また有権者映像取得カメラからの前記有権者の映像を必
    要に応じて監視し、投票用公衆電話ボックスから異常通
    報を受け取った場合には時刻と前記投票用公衆電話ボッ
    クスの番号や設置場所などの公衆電話情報を記録すると
    共に、選挙管理委員会や警察へ異常の発生を通知する選
    挙監視手段と、 前記投票用公衆電話装置との間でデータ交換を行う選挙
    センタ通信手段とを備えたことを特徴とする選挙管理セ
    ンタ装置。
  12. 【請求項12】 投票用公衆電話装置と公衆電話回線を
    介してデータ交換をし、選挙管理センタ装置と専用線を
    介してデータ交換をする投票集計センタ装置であって、 前記投票用公衆電話装置から送られてくる電子投票デー
    タを受け付ける電子投票受付手段と、 前記電子投票受付手段が受け付けた前記電子投票データ
    を保存し、保存された前記電子投票データに含まれる投
    票結果を集計し、保存された前記電子投票データに含ま
    れる前記投票結果を集計し、また前記選挙管理センタ装
    置から同じ選挙に同一有権者から複数回の投票あった場
    合に送付される投票識別情報により投票を無効化する依
    頼を受けたときには、前記投票識別情報が指示する投票
    を無効化処理する投票結果管理手段と備えたことを特徴
    とする投票集計センタ装置。
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