JP3586965B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、MOS構造の半導体装置の製造方法に係り、詳しくはサリサイド技術と自己整合コンタクト(SAC;Self Align Contact)の技術とを一連のプロセスで行えるようにした半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、MOS構造の半導体装置として、ゲート電極、不純物拡散層(ソース/ドレイン)の表層部がそれぞれシリサイド化され、これらが低抵抗化されることによって半導体装置の高速化が図られたサリサイド構造が知られてる。
このようなサリサイド構造を形成するには、まず、図5(a)に示すようにシリコン基板1上のゲート酸化膜2の上の所定位置にポリシリコンからなるゲート電極3を形成し、さらにこれをマスクにしてシリコン基板1の表層部に不純物をイオン注入し、ゲート電極3の両側にLDD拡散層4を形成する。
【0003】
次に、ゲート電極3を覆ってシリコン基板1上にSiO等からなる層(図示略)を形成し、さらにこれをエッチバックして図5(b)に示すようにゲート電極の両側部にサイドウォール5を形成する。続いて、このサイドウォール5とゲート電極3とをマスクにしてシリコン基板1の表層部に不純物をイオン注入し、さらに熱処理することによって注入した不純物を活性化させ、ゲート電極2の両側にソース/ドレインとなる不純物拡散層(以下、拡散層と略称する)6を形成する。
【0004】
次いで、前記ゲート電極3、サイドウォール5を覆って高融点金属、この例ではチタン(Ti)を堆積し、さらに熱処理してゲート電極3の表層部、拡散層6の表層部を同時にシリサイド化する。その後、シリサイド化していない金属部分、すなわちサイドウォール5上やフィールド酸化膜7上の金属部分、およびゲート電極3上、拡散層6上のシリサイド化していない金属部分をエッチング除去し、図5(c)に示すようにシリサイド膜3a、6aをそれぞれ形成してサリサイド構造を得る。
【0005】
また、半導体装置においては、その高集積化に伴い、各パターンの微細化が益々進む傾向にある。このような微細なパターンの形成方法として、例えばコンタトホールの形成については、従来、自己整合コンタクト(以下、SACと呼称する)と呼ばれる手法が知られている。
この手法でMOS構造の半導体素子部にコンタトホールを形成するには、まず、図6(a)に示すようにシリコン基板10上のゲート酸化膜11の上の所定位置にポリシリコンからなるゲート電極12、オフセット酸化膜13を形成し、さらにこれらをマスクにしてシリコン基板1の表層部に不純物をイオン注入し、ゲート電極12、オフセット酸化膜13の両側にLDD拡散層14を形成する。
【0006】
次に、ゲート電極12を覆ってシリコン基板10上にSiOからなる層(図示略)を形成し、さらにこれをエッチバックして図6(b)に示すようにゲート電極の両側部にサイドウォール15を形成する。続いて、このサイドウォール15とゲート電極12とをマスクにしてシリコン基板10の表層部に不純物をイオン注入し、さらに熱処理することによって注入した不純物を活性化させ、ゲート電極12の両側にソース/ドレインとなる不純物拡散層(以下、拡散層と略称する)16を形成する。さらに、前記ゲート電極12、サイドウォール15を覆ってSiN膜17を形成する。
【0007】
次いで、図6(c)に示すようにSiN膜17を覆ってSiOからなる層間絶縁膜18を形成し、さらにこれの上にレジスト層19を形成する。そして、このレジスト層19をリソグラフィー、エッチングによって形成するコンタクトホールに対応する開口パターン20を形成する。
次いで、この開口パターン20を形成したレジスト層19をマスクにし、前記SiN膜17をエッチングストッパとして1ステップ目のエッチングを行う。さらに、エッチング条件を変え、レジスト層19をそのままマスクにして、図6(d)に示すように層間絶縁膜18内に露出したSiN膜17をエッチング除去し、コンタクトホール21を自己整合的に形成する。
次いで、残ったレジスト層19を除去し、さらに図6(e)に示すようにコンタクトホール21内に配線材料22を埋め込み、SiN膜17の除去によって露出した拡散層16に接続するコンタクトプラグ(図示略)を形成する。その後、層間絶縁膜18上に配線材料からなる層(図示略)を形成し、さらにこれをパターニングして前記コンタクトプラグに接続する配線パターン(図示略)を形成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年では、半導体装置に対してその特性向上や歩留りの向上による低コスト化、高品質化がより一層求められるようになってきているのに伴い、ゲート電極や拡散層の低抵抗化による高速化、高集積化による小型化などを同時に達成した半導体装置の提供が望まれるようになってきている。
ところが、高速化については前述したサリサイド構造を形成するサリサイド技術が知られ、また高集積化については前述したSACの技術が知られており、これらはいずれも広く実施されているものの、サリサイド技術ではゲート電極の上面が露出していないとシリサイド化が行えないのに対し、SACの技術では、ゲート電極の上にオフセット酸化膜がないとコンタクトホール形成の際に該コンタクトホールがゲート電極に通じてしまうおそれがあることからオフセット酸化膜が必須となっており、したがってこれらの技術を一連のプロセスで行うのができないのが実状である。
【0009】
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、サリサイド技術とSACの技術とを一連のプロセスで行い、これにより高速化、高集積化を達成した半導体装置を製造することのできる方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明における請求項1記載の半導体装置の製造方法では、シリコン基体上にゲート酸化膜、晶質あるいは非晶質のシリコンからなるゲート電極、SiO2からなるオフセット酸化膜によって構成されるゲート電極パターンを形成する第1工程と、該ゲート電極パターンの両側部にSiNからなるサイドウォールを形成する第2工程と、前記オフセット酸化膜をエッチング除去する第3工程と、前記シリコン基体に不純物をイオン注入し、さらに該不純物を活性化させて、前記ゲート電極パターンの両側の、前記シリコン基体の表層部に不純物拡散層を形成すると同時に、前記ゲート電極の導電性を高める第4工程と、不純物を注入したゲート電極および不純物拡散層の表層部を、高融点金属でシリサイド化する第5工程と、これらシリサイド化したゲート電極、不純物拡散層および前記サイドウォールを覆って絶縁膜を形成する第6工程と、前記サイドウォール間におけるゲート電極の上を前記絶縁膜で埋めた状態に残し、かつ前記サイドウォールの外側に前記絶縁膜をサイドウォール状に残すように前記絶縁膜をエッチングする第7工程と、前記サイドウォール間の絶縁膜、前記サイドウォールおよび前記サイドウォール状に残した絶縁膜を覆って前記シリコン基体上にSiN膜を形成する第8工程と、前記SiN膜を覆ってSiO2層を形成し、該SiO2層を平坦化する第9工程と、平坦化したSiO2層に、前記不純物拡散層に通じるコンタクトホールを形成する第10工程と、前記コンタクトホール内に配線材料を埋め込む第11工程と、を備えてなることを前記課題の解決手段とした。
【0011】
この製造方法によれば、ゲート酸化膜、ゲート電極、オフセット酸化膜からなるゲート電極パターンを形成し、これの両側部にサイドウォールを形成した後オフセット酸化膜をエッチング除去することにより、サイドウォール間にゲート電極の上面が露出する。そして、このようにゲート電極を露出させた後、不純物をイオン注入することにより、ゲート電極および不純物拡散層はそれぞれ同一の所望する導電型のものとなる。また、イオン注入後、これらゲート電極および不純物拡散層の表層部を高融点金属でシリサイド化することにより、サイリサイド構造が得られる。
さらに、サイドウォール間の、シリサイド化した後のゲート電極の上に絶縁膜を埋めるので、ここに埋められた絶縁膜がオフセット酸化膜として機能するものとなる。そして、このオフセット酸化膜として機能する絶縁膜を用い、従来と同様のSACの技術によってコンタクトホールを形成するので、得られる半導体装置は、サリサイド構造を有し、かつSACによりコンタクトホールが形成されたものとなる。
【0012】
請求項2記載の半導体装置の製造方法では、シリコン基体上にゲート酸化膜、不純物を含有した晶質あるいは非晶質のシリコンからなるゲート電極、SiO2からなるオフセット酸化膜によって構成されるゲート電極パターンを形成する第1工程と、該ゲート電極パターンの両側部にSiNからなるサイドウォールを形成する第2工程と、前記シリコン基体に不純物をイオン注入し、さらに該不純物を活性化させて、前記ゲート電極パターンの両側の、前記シリコン基体の表層部に不純物拡散層を形成する第3工程と、前記オフセット酸化膜をエッチング除去する第4工程と、前記ゲート電極および不純物拡散層の表層部を、高融点金属でシリサイド化する第5工程と、これらシリサイド化したゲート電極、不純物拡散層および前記サイドウォールを覆って絶縁膜を形成する第6工程と、前記サイドウォール間におけるゲート電極の上を前記絶縁膜で埋めた状態に残し、前記サイドウォールの外側に前記絶縁膜をサイドウォール状に残すように前記絶縁膜をエッチングする第7工程と、前記サイドウォール間の絶縁膜、前記サイドウォールおよび前記サイドウォール状に残した絶縁膜を覆って前記シリコン基体上にSiN膜を形成する第8工程と、前記SiN膜を覆ってSiO2層を形成し、該SiO2層を平坦化する第9工程と、平坦化したSiO2層に、前記不純物拡散層に通じるコンタクトホールを形成する第10工程と、前記コンタクトホール内に配線材料を埋め込む第11工程と、を備えてなることを前記課題の解決手段とした。
【0013】
この製造方法によれば、ゲート酸化膜、ゲート電極、オフセット酸化膜からなるゲート電極パターンを形成し、これの両側部にサイドウォールを形成した後オフセット酸化膜をエッチング除去することにより、サイドウォール間にゲート電極の上面が露出する。そして、これらゲート電極および不純物拡散層の表層部を高融点金属でシリサイド化することにより、サイリサイド構造が得られる。
また、サイドウォール間の、シリサイド化した後のゲート電極の上に絶縁膜を埋めるので、ここに埋められた絶縁膜がオフセット酸化膜として機能するものとなる。そして、このオフセット酸化膜として機能する絶縁膜を用い、従来と同様のSACの技術によってコンタクトホールを形成するので、得られる半導体装置は、サリサイド構造を有し、かつSACによりコンタクトホールが形成されたものとなる。
【0014】
請求項3記載の半導体装置の製造方法では、シリコン基体上にゲート酸化膜、晶質あるいは非晶質のシリコンからなるゲート電極、SiOからなるオフセット酸化膜によって構成されるゲート電極パターンを形成する第1工程と、前記ゲート電極パターンを覆って前記シリコン基体上に第1のSiN膜を形成する第2工程と、前記第1のSiN膜を覆ってSiO膜を形成する第3工程と、前記SiO膜を、前記ゲート電極パターン上の第1のSiN膜を露出させ、かつシリコン基体上の第1のSiN膜を露出させた状態にエッチングし、該ゲート電極パターンの両側部にSiO膜からなる第1のサイドウォールを形成する第4工程と、前記ゲート電極パターン上に露出した第1のSiN膜、およびシリコン基体上に露出した第1のSiN膜をエッチング除去する第5工程と、前記オフセット酸化膜および第1のサイドウォールをエッチング除去する第6工程と、前記シリコン基体に不純物をイオン注入し、さらに該不純物を活性化させて、前記ゲート電極パターンの両側の、前記シリコン基体の表層部に不純物拡散層を形成すると同時に、前記ゲート電極の導電性を高める第7工程と、不純物を注入したゲート電極および不純物拡散層の表層部を、高融点金属でシリサイド化する第8工程と、これらシリサイド化したゲート電極、不純物拡散層、および前記ゲート電極パターンを覆って形成した第1のSiN膜の、ゲート電極パターンの両側面部に残った第1のSiN膜を覆って絶縁膜を形成する第9工程と、前記ゲート電極パターンの両側面部に残った第1のSiN膜間におけるゲート電極の上を前記絶縁膜で埋めた状態に残し、かつ前記不純物拡散層の表層部に形成したシリサイドの上に絶縁膜を残すことなく前記絶縁膜をエッチングして、該絶縁膜からなる第2のサイドウォールを形成する第10工程と、前記ゲート電極パターンの両側面部に残った第1のSiN膜間の絶縁膜、および第2のサイドウォールを覆って前記シリコン基体上に第2のSiN膜を形成する第11工程と、前記第2のSiN膜を覆ってSiO層を形成し、該SiO層を平坦化する第12工程と、平坦化したSiO層に、前記不純物拡散層に通じるコンタクトホールを形成する第13工程と、前記コンタクトホール内に配線材料を埋め込む第14工程と、を備えてなることを前記課題の解決手段とした。
【0015】
この製造方法によれば、ゲート酸化膜、ゲート電極、オフセット酸化膜からなるゲート電極パターンを形成し、これの両側部に第1のSiN膜を介してSiO膜からなる第1のサイドウォールを形成し、その後、該第1のサイドウォールとオフセット酸化膜をエッチング除去することにより、ゲート電極パターンの両側面部に残った第1のSiN膜間にゲート電極の上面が露出する。そして、このようにゲート電極を露出させた後、不純物をイオン注入することにより、ゲート電極および不純物拡散層はそれぞれ同一の所望する導電型のものとなる。また、イオン注入後、これらゲート電極および不純物拡散層の表層部を高融点金属でシリサイド化することにより、サイリサイド構造が得られる。
さらに、ゲート電極パターンの両側面部に残った第1のSiN膜間の、シリサイド化した後のゲート電極の上に絶縁膜を埋めるので、ここに埋められた絶縁膜がオフセット酸化膜として機能するものとなる。そして、このオフセット酸化膜として機能する絶縁膜と前記絶縁膜から形成した第2のサイドウォールとを用い、従来と同様のSACの技術によってコンタクトホールを形成するので、得られる半導体装置は、サリサイド構造を有し、かつSACによりコンタクトホールが形成されたものとなる。
【0016】
請求項4記載の半導体装置の製造方法では、シリコン基体上にゲート酸化膜、不純物を含有した晶質あるいは非晶質のポリシリコンからなるゲート電極、SiOからなるオフセット酸化膜によって構成されるゲート電極パターンを形成する第1工程と、前記ゲート電極パターンを覆って前記シリコン基体上に第1のSiN膜を形成する第2工程と、前記第1のSiN膜を覆ってSiO膜を形成する第3工程と、前記SiO膜を、前記ゲート電極パターン上の第1のSiN膜を露出させ、かつシリコン基体上の第1のSiN膜を露出させた状態にエッチングし、該ゲート電極パターンの両側部にSiO膜からなる第1のサイドウォールを形成する第4工程と、前記ゲート電極パターン上に露出した第1のSiN膜、およびシリコン基体上に露出した第1のSiN膜をエッチング除去する第5工程と、前記シリコン基体に不純物をイオン注入し、さらに該不純物を活性化させて、前記ゲート電極パターンの両側の、前記シリコン基体の表層部に不純物拡散層を形成する第6工程と、前記オフセット酸化膜および第1のサイドウォールをエッチング除去する第7工程と、前記ゲート電極および不純物拡散層の表層部を、高融点金属でシリサイド化する第8工程と、これらシリサイド化したゲート電極、不純物拡散層、および前記ゲート電極パターンを覆って形成した第1のSiN膜の、ゲート電極パターンの両側面部に残った第1のSiN膜を覆って絶縁膜を形成する第9工程と、前記ゲート電極パターンの両側面部に残った第1のSiN膜間におけるゲート電極の上を前記絶縁膜で埋めた状態に残し、かつ前記不純物拡散層の表層部に形成したシリサイドの上に絶縁膜を残すことなく前記絶縁膜をエッチングして、該絶縁膜からなる第2のサイドウォールを形成する第10工程と、前記ゲート電極パターンの両側面部に残った第1のSiN膜間の絶縁膜、および前記第2のサイドウォールを覆って前記シリコン基体上に第2のSiN膜を形成する第11工程と、前記第2のSiN膜を覆ってSiO層を形成し、該SiO層を平坦化する第12工程と、平坦化したSiO層に、前記不純物拡散層に通じるコンタクトホールを形成する第13工程と、前記コンタクトホール内に配線材料を埋め込む第14工程と、を備えてなることを前記課題の解決手段とした。
【0017】
この製造方法によれば、ゲート酸化膜、ゲート電極、オフセット酸化膜からなるゲート電極パターンを形成し、これの両側部に第1のSiN膜を介してSiO膜からなる第1のサイドウォールを形成し、その後、該第1のサイドウォールとオフセット酸化膜をエッチング除去することにより、ゲート電極パターンの両側面部に残った第1のSiN膜間にゲート電極の上面が露出する。そして、これらゲート電極および不純物拡散層の表層部を高融点金属でシリサイド化することにより、サイリサイド構造が得られる。
また、ゲート電極パターンの両側面部に残った第1のSiN膜間の、シリサイド化した後のゲート電極の上に絶縁膜を埋めるので、ここに埋められた絶縁膜がオフセット酸化膜として機能するものとなる。そして、このオフセット酸化膜として機能する絶縁膜と前記絶縁膜から形成した。第2のサイドウォールとを用い、従来と同様のSACの技術によってコンタクトホールを形成するので、得られる半導体装置は、サリサイド構造を有し、かつSACによりコンタクトホールが形成されたものとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の半導体装置の製造方法をその実施形態例に基づいて詳しく説明する。
図1(a)〜(g)、図2(a)〜(e)は本発明における請求項1記載の発明の一実施形態例となる第1実施形態例を工程順に説明するための図であり、これらの図において符号30はシリコン基板(シリコン基体)である。この第1実施形態例では、まず、図1(a)に示すようにシリコン基板30上にLOCOS法によってフィールド酸化膜31を形成し、該フィールド酸化膜31によって囲まれる素子領域(図示略)を形成する。次に、素子領域に熱酸化法等によってゲート酸化膜を形成し、さらにこれの上にポリシリコン(晶質のシリコン)膜(図示略)を100〜200nmの厚さに、またSiO2膜(図示略)を150〜300nmの厚さに順次積層し、続いてこれらを公知のリソグラフィ、エッチングによって所定パターンにパターンニングすることにより、図1(a)に示したようにゲート酸化膜32、ポリシリコンからなるゲート電極33、SiO2からなるオフセット酸化膜34によって構成されるゲート電極パターン35を形成する。そして、このゲート電極パターン35をマスクにしてシリコン基板30の表層部に不純物をイオン注入し、ゲート電極33、オフセット酸化膜34の両側にLDD拡散層36を形成する。なお、この例では、Lpdy長を0.25μm程度としている。
【0019】
次いで、ゲート電極パターン35を覆ってシリコン基板30上にSiNからなる層(図示略)を形成し、さらにこれをエッチバックして図1(b)に示すようにゲート電極パターン35の両側部にサイドウォール37を形成する。
次いで、図1(c)に示すようにSiO2とSiNとの間で選択比のとれるエッチング、例えば希フッ酸によるウエットエッチングでオフセット酸化膜34をエッチング除去し、ゲート電極33の上面をサイドウォール37、37間に露出させる。
【0020】
次いで、シリコン基板30上に不純物を、数十keV、1×1015オーダーでイオン注入する。このとき、後の活性化により、ゲート電極33が空乏化しないようなエネルギー、ドーズ量とする。このようにしてイオン注入すると、不純物はサイドウォール37、37の外側の素子領域内に注入されると同時に、露出したゲート電極33にも注入せしめられる。続いて、シリコン基板30を熱処理することにより、注入した不純物を拡散させ、ゲート電極33の両側、すなわちサイドウォール37、37の外側の、シリコン基板30の表層部にソース/ドレイン領域となる不純物拡散層(以下、拡散層と略称する)38、38を形成する。また、これと同時に、ポリシリコンからなるゲート電極33に不純物を注入し拡散せしめることにより、該ゲート電極33の導電性を高め、これが電極として機能するようにする。
【0021】
次いで、図5(a)〜(c)に示したサリサイド技術を用いてサイリサイド構造を得る。すなわち、前記ゲート電極33、サイドウォール37、37を覆ってTi、Co、W、Ni等の高融点金属を堆積し、さらに熱処理してゲート電極33の表層部、拡散層38の表層部を同時にシリサイド化する。続いて、シリサイド化していない金属部分、すなわちサイドウォール37上やフィールド酸化膜31上の金属部分、およびゲート電極33上、拡散層38上のシリサイド化していない金属部分をエッチング除去し、図1(d)に示すようにシリサイド膜33a、38aをそれぞれ形成してサリサイド構造を得る。
【0022】
次いで、図1(e)に示すようにシリサイド膜33aを形成したゲート電極33、同じくシリサイド膜38aを形成した拡散層38、および前記サイドウォール37を覆い、かつゲート電極33上に段差が形成されなくなるような十分な膜厚、この例では150〜250nm程度の膜厚で、SiOからなる絶縁膜39をCVD法によって形成する。ここで、該SiOからなる絶縁膜39の形成にあたっては、埋め込み特性のよい膜を形成することのできる、低圧CVD法あるいはOとTEOS(テトラエトキシシラン)とを原料とするCVD法によって行うのが好ましい。
【0023】
次いで、絶縁膜39をエッチングし、図1(f)に示すようにサイドウォール37、37間におけるゲート電極33の上を該絶縁膜39で埋めた状態に残し、かつ前記サイドウォール37の外側に前記絶縁膜39をサイドウォール状に残すように前記絶縁膜39をエッチングする。すると、該絶縁膜39がエッチングされることにより、サイドウォール37、37間には絶縁膜39からなるオフセット膜39aが形成され、またサイドウォール37の外側には絶縁膜39の一部がサイドウォール状に残る。
【0024】
以下、図6(b)〜(e)に示した従来のSACの技術と同様にして、まず、図1(g)に示すように前記オフセット膜39a、サイドウォール37、サイドウォール37の外側にサイドウォール状に残した絶縁膜39を覆ってシリコン基板30上にSiN膜40を数十nmの膜厚で形成する。
次いで、図2(a)に示すようにSiN膜40を覆ってSiO2からなる層(図示略)を形成し、さらにこれを平坦化して層間絶縁膜41を形成する。続いて、図2(b)に示すようにこの層間絶縁膜41の上にレジスト層42を形成し、さらにこのレジスト層42をリソグラフィー、エッチングによって形成するコンタクトホールに対応する開口パターン43を形成する。
【0025】
次いで、この開口パターン43を形成したレジスト層42をマスクにし、図2(c)に示すように前記SiN膜40をエッチングストッパとして1ステップ目のエッチングを行う。続いて、エッチング条件を変え、レジスト層42をそのままマスクにして2ステップ目のエッチングを行い、図2(d)に示すように層間絶縁膜41内に露出したSiN膜40をエッチング除去し、コンタクトホール44を自己整合的に形成する。
次いで、残ったレジスト層42を除去し、さらに図2(e)に示すようにコンタクトホール44内に配線材料45を埋め込み、SiN膜40の除去によって露出した拡散層38に接続するコンタクトプラグ(図示略)を形成する。その後、層間絶縁膜41上に配線材料からなる層(図示略)を形成し、さらにこれをパターニングして前記コンタクトプラグに接続する配線パターン(図示略)を形成する。
【0026】
このようにして得られた半導体装置は、ゲート電極33にシリサイド膜33aを、拡散層38にシリサイド膜38aをそれぞれ形成したものであるから、サリサイド構造を有するものとなり、さらに、コンタクトホール44を自己整合的に形成した、すなわちSAC技術によるコンタクトホール44を有したものとなる。したがって、この半導体装置の製造方法によれば、サリサイド技術とSACの技術とを一連のプロセスで行うことができ、これにより高速化、高集積化を達成した半導体装置を製造することができる。
また、この半導体装置を例えばCMOS構造の半導体装置の製造に適用した場合に、ゲート電極33とシリコン基板30に不純物をイオン注入して拡散層38を形成する際、PMOS素子部分とNMOS素子部分とで注入する不純物の導電型を打ち分けることにより、デュアルゲートを形成することができる。
【0027】
次に、本発明における請求項2記載の発明の一実施形態例となる第2実施形態例を説明する。
この第2実施形態例が前記第1実施形態例と異なるところは、主に、オフセット酸化膜34をエッチング除去するに先立って不純物をイオン注入する点にある。すなわち、この実施形態例では、図1(a)に示したようにゲート電極パターン35を形成する際、そのゲート電極33を、予め不純物を含有させた状態に成膜したポリシリコン膜、あるいは不純物を含有することなく成膜したポリシリコン膜に不純物をイオン注入し、不純物を含有させたポリシリコン膜を用いて形成する。そして、図1(b)に示したようにサイドウォール37を形成した後、オフセット酸化膜34をエッチング除去することなく、この状態でシリコン基板30の表層部に不純物をイオン注入し、拡散層38、38を形成する。
この後、図1(c)に示したようにオフセット酸化膜34をエッチング除去し、さらに図1(d)に示したようにゲート電極33の表層部、拡散層38、38の表層部にそれぞれシリサイド膜33a(38a)を形成する。
【0028】
以下、前記第1実施形態例と同様に、図1(e)〜(g)、図2(a)〜(e)に示した工程を順次行い、サリサイド構造を有し、かつコンタクトホール44を自己整合的に形成した、すなわちSAC技術によるコンタクトホール44を有した半導体装置を得る。
したがって、このような製造方法にあっても、サリサイド技術とSACの技術とを一連のプロセスで行うことができ、これにより高速化、高集積化を達成した半導体装置を製造することができる。
【0029】
次に、本発明における請求項3記載の発明の一実施形態例となる第3実施形態例を、図3(a)〜(e)、図4(a)〜(e)を参照して説明する。なお、これらの図において図1(a)〜(g)、図2(a)〜(e)に示した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
この実施形態例では、まず、図3(a)に示すように前記第1実施形態例の場合と同様に、シリコン基板30上にゲート酸化膜32、ゲート電極33、オフセット酸化膜34からなるゲート電極パターン35を形成し、さらに、このゲート電極パターン35をマスクにしてシリコン基板30の表層部に不純物をイオン注入してLDD拡散層36を形成する。
【0030】
次に、図3(b)に示すようにこのゲート電極パターン35を覆ってシリコン基板30上に第1のSiN膜50を数十nmの厚さに形成し、続いて該第1のSiN膜50を覆ってSiO2膜51を厚さ100〜200nm程度に形成する。
次いで、第1のSiN膜50をエッチングストッパにしてSiO2膜51をエッチバックし、図3(c)に示すようにゲート電極パターン35上の第1のSiN膜50を露出させ、かつシリコン基板30上の第1のSiN膜50を露出させる。このようにしてSiO2膜51をエッチバックすると、ゲート電極パターン35の両側部には、SiO2膜51からなる第1のサイドウォール52が形成される。
【0031】
次いで、第1のサイドウォール52をマスクにして異方性エッチングを行い、図3(d)に示すようにゲート電極パターン35上に露出した第1のSiN膜50、およびシリコン基板30上に露出した第1のSiN膜50をエッチング除去する。続いて、希フッ酸によるウエットエッチングを行い、図3(e)に示すようにオフセット酸化膜および第1のサイドウォールをエッチング除去する。なお、このようなエッチングを行うと、ゲート電極33の両側には、第1のSiN膜50からなるSiN膜50aが、ゲート電極パターン35の両側面部に対応した状態で残る。
【0032】
次いで、シリコン基板30上に不純物を前記第1実施形態例と同様にしてイオン注入する。このようにしてイオン注入すると、不純物は前記SiN膜50a、50aの外側の素子領域内に注入されると同時に、露出したゲート電極33にも注入せしめられる。続いて、シリコン基板30を熱処理することにより、注入した不純物を拡散させ、図4(a)に示すようにゲート電極33の両側、すなわちSiN膜50a、50aの外側の、シリコン基板30の表層部にソース/ドレイン領域となる不純物拡散層(以下、拡散層と略称する)38、38を形成する。また、これと同時に、ポリシリコンからなるゲート電極33に不純物を注入し拡散せしめることにより、該ゲート電極33の導電性を高め、これが電極として機能するようにする。
次いで、第1実施形態例と同様に図5(a)〜(c)に示したサリサイド技術を用い、図4(a)に示すようにシリサイド膜33a、38aをそれぞれ形成してサリサイド構造を得る。
【0033】
次いで、図4(b)に示すようにシリサイド膜33aを形成したゲート電極33、同じくシリサイド膜38aを形成した拡散層38、および前記SiN膜50aを覆い、かつゲート電極33上に段差が形成されなくなるような十分な膜厚で、SiOからなる絶縁膜39をCVD法によって形成する。このSiOからなる絶縁膜39の形成にあたっても、第1実施形態例と同様に、埋め込み特性のよい膜を形成することのできる、低圧CVD法あるいはOとTEOS(テトラエトキシシラン)とを原料とするCVD法によって行うのが好ましい。
【0034】
次いで、絶縁膜39をエッチングし、図4(c)に示すようにSiN膜50a、50a間におけるゲート電極33の上を該絶縁膜39で埋めた状態に残し、かつ拡散層38に形成したシリサイド膜38aの上に絶縁膜39を残すことなく前記絶縁膜39をエッチングする。すると、該絶縁膜39がエッチングされることにより、SiN膜50a、50a間には絶縁膜39からなるオフセット膜39aが形成され、またSiN膜50aの外側には絶縁膜39の一部が残り、第2のサイドウォール53が形成される。
【0035】
次いで、図4(d)に示すようにSiN膜50a、50a間のオフセット膜39a、および第2のサイドウォール53を覆ってシリコン基板上に第2のSiN膜54を形成する。続いて、この第2のSiN膜54を覆ってSiOからなる層(図示略)を形成し、さらにこれを平坦化して層間絶縁膜41を形成する。
以下、前記第1実施形態例と同様にしてSACの技術によるコンタクトホールの形成を行い、さらに図4(e)に示すように形成したコンタクトホール44内に配線材料45を埋め込み、第2のSiN膜54の除去によって露出した拡散層38に接続するコンタクトプラグ(図示略)を形成する。その後、層間絶縁膜41上に配線材料からなる層(図示略)を形成し、さらにこれをパターニングして前記コンタクトプラグに接続する配線パターン(図示略)を形成する。
【0036】
このようにして得られた半導体装置も、ゲート電極33にシリサイド膜33aを、拡散層38にシリサイド膜38aをそれぞれ形成したものであるから、サリサイド構造を有するものとなり、さらに、コンタクトホール44を自己整合的に形成した、すなわちSAC技術によるコンタクトホール44を有したものとなる。したがって、この半導体装置の製造方法にあっても、サリサイド技術とSACの技術とを一連のプロセスで行うことができ、これにより高速化、高集積化を達成した半導体装置を製造することができる。
また、この半導体装置を例えばCMOS構造の半導体装置の製造に適用した場合に、ゲート電極33とシリコン基板30に不純物をイオン注入して拡散層38を形成する際、前記第1実施形態例の場合と同様にPMOS素子部分とNMOS素子部分とで注入する不純物の導電型を打ち分けることにより、デュアルゲートを形成することができる。
【0037】
次に、本発明における請求項4記載の発明の一実施形態例となる第4実施形態例を説明する。
この第4実施形態例が前記第3実施形態例と異なるところは、前記第2実施形態例の場合と同様に、主に、オフセット酸化膜34をエッチング除去するに先立って不純物をイオン注入する点にある。すなわち、この実施形態例では、図3(a)に示したようにゲート電極パターン35を形成する際、そのゲート電極33を、予め不純物を含有させた状態に成膜したポリシリコン膜、あるいは不純物を含有することなく成膜したポリシリコン膜に不純物をイオン注入し、不純物を含有させたポリシリコン膜を用いて形成する。そして、図3(d)に示したように第1のサイドウォール52を形成した後、オフセット酸化膜34をエッチング除去することなく、この状態でシリコン基板30の表層部に不純物をイオン注入し、拡散層38、38を形成する。
【0038】
この後、図3(e)に示したようにオフセット酸化膜34をエッチング除去し、さらに図4(a)に示したようにゲート電極33の表層部、拡散層38、38の表層部にそれぞれシリサイド膜33a(38a)を形成する。
以下、前記第3実施形態例と同様に、図4(b)〜(e)に示した工程を順次行い、サリサイド構造を有し、かつコンタクトホール44を自己整合的に形成した、すなわちSAC技術によるコンタクトホール44を有した半導体装置を得る。
したがって、このような製造方法にあっても、サリサイド技術とSACの技術とを一連のプロセスで行うことができ、これにより高速化、高集積化を達成した半導体装置を製造することができる。
【0039】
なお、前記実施形態例では、ゲート電極を形成するシリコン材料を晶質であるポリシリコンによって形成したが、これに代えて、非晶質であるアモルファスシリコンによって形成してもよい。
また、絶縁膜39としてSiOからなる膜を用いたが、これに代えて例えばSiNからなる膜を用いてもよい。その場合、該絶縁膜39をエッチングし、さらにSiN膜40あるいは第2のSiN膜54を形成した後、コンタクトホール44形成に際して該SiN膜40あるいは第2のSiN膜54をエッチング除去したとき、ゲート電極33の両側に一部残った絶縁膜39、あるいはゲート電極33の両側に残って形成された第2のサイドウォール53もエッチング除去される可能性はあるが、予めエッチング速度等を実験等によって求めておき、エッチング時間を制御することによってサイドウォール37あるいは第2のサイドウォール53の膜厚を十分に残し、耐圧が確保されるようにしておけばよい。
また、前記実施形態例ではSACの技術としてAdvanced−SACについて述べたが、層間平坦化を行わないConventional−SACを適用してもよいのはもちろんである。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の半導体装置の製造方法は、サリサイド構造を有し、かつコンタクトホールを自己整合的に形成した、すなわちSAC技術によるコンタクトホールを有した半導体装置を得ることができる。したがってこの半導体装置の製造方法によれば、従来、連続して行うのは困難であると考えられていた、サリサイド技術とSACの技術とを一連のプロセスで行うことができ、これにより高速化、高集積化を達成した半導体装置を製造することができる。
また、シリサイド化する際、ソースドレインとなる不純物拡散層間のゲート電極の両側にサイドウォール、あるいは第1のSiN膜からなる高い壁が形成れるため、這い上がりによるショートを防止することができる。
【0041】
さらに、特に請求項1記載の方法、および請求項3記載の方法にあっては、これらの方法を例えばCMOS構造の半導体装置の製造に適用した場合に、ゲート電極とシリコン基体に不純物をイオン注入して拡散層を形成する際、PMOS素子部分とNMOS素子部分とで注入する不純物の導電型を打ち分けることにより、デュアルゲートを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(g)は本発明の第1実施形態例、第2実施形態例の製造工程順に説明するための要部側断面図である。
【図2】(a)〜(e)は本発明の第1実施形態例、第2実施形態例の、図1に続く製造工程を順に説明するための要部側断面図である。である。
【図3】(a)〜(e)は本発明の第3実施形態例、第4実施形態例の製造工程順に説明するための要部側断面図である。
【図4】(a)〜(e)は本発明の第3実施形態例、第4実施形態例の、図3に続く製造工程を順に説明するための要部側断面図である。
【図5】(a)〜(c)は従来のサリサイド構造の形成方法を工程順に説明するための要部側断面図である。
【図6】(a)〜(e)は従来のSAC技術を工程順に説明するための要部側断面図である。
【符号の説明】
30 シリコン基板(シリコン基体) 32 ゲート酸化膜
33 ゲート電極 33a シリサイド膜 34 オフセット酸化膜
35 ゲート電極パターン 37 サイドウォール 38 不純物拡散層
38a シリサイド膜 39 絶縁膜 39a シリサイド膜
40 SiN膜 41 層間絶縁膜(SiO層)
44 コンタクトホール 45 配線材料 50 第1のSiN膜
50a SiN膜 51 SiO膜 52 第1のサイドウォール
53 第2のサイドウォール 54 第2のSiN膜

Claims (4)

  1. シリコン基体上にゲート酸化膜、晶質あるいは非晶質のシリコンからなるゲート電極、SiO2からなるオフセット酸化膜によって構成されるゲート電極パターンを形成する第1工程と、
    該ゲート電極パターンの両側部にSiNからなるサイドウォールを形成する第2工程と、
    前記オフセット酸化膜をエッチング除去する第3工程と、
    前記シリコン基体に不純物をイオン注入し、さらに該不純物を活性化させて、前記ゲート電極パターンの両側の、前記シリコン基体の表層部に不純物拡散層を形成すると同時に、前記ゲート電極の導電性を高める第4工程と、
    不純物を注入したゲート電極および不純物拡散層の表層部を、高融点金属でシリサイド化する第5工程と、
    これらシリサイド化したゲート電極、不純物拡散層および前記サイドウォールを覆って絶縁膜を形成する第6工程と、
    前記サイドウォール間におけるゲート電極の上を前記絶縁膜で埋めた状態に残し、かつ前記サイドウォールの外側に前記絶縁膜をサイドウォール状に残すように前記絶縁膜をエッチングする第7工程と、
    前記サイドウォール間の絶縁膜、前記サイドウォールおよび前記サイドウォール状に残した絶縁膜を覆って前記シリコン基体上にSiN膜を形成する第8工程と、
    前記SiN膜を覆ってSiO2層を形成し、該SiO2層を平坦化する第9工程と、
    平坦化したSiO2層に、前記不純物拡散層に通じるコンタクトホールを形成する第10工程と、
    前記コンタクトホール内に配線材料を埋め込む第11工程と、
    を備えてなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. シリコン基体上にゲート酸化膜、不純物を含有した晶質あるいは非晶質のシリコンからなるゲート電極、SiO2からなるオフセット酸化膜によって構成されるゲート電極パターンを形成する第1工程と、
    該ゲート電極パターンの両側部にSiNからなるサイドウォールを形成する第2工程と、
    前記シリコン基体に不純物をイオン注入し、さらに該不純物を活性化させて、前記ゲート電極パターンの両側の、前記シリコン基体の表層部に不純物拡散層を形成する第3工程と、
    前記オフセット酸化膜をエッチング除去する第4工程と、
    前記ゲート電極および不純物拡散層の表層部を、高融点金属でシリサイド化する第5工程と、
    これらシリサイド化したゲート電極、不純物拡散層および前記サイドウォールを覆って絶縁膜を形成する第6工程と、
    前記サイドウォール間におけるゲート電極の上を前記絶縁膜で埋めた状態に残し、かつ前記サイドウォールの外側に前記絶縁膜をサイドウォール状に残すように前記絶縁膜をエッチングする第7工程と、
    前記サイドウォール間の絶縁膜、前記サイドウォールおよび前記サイドウォール状に残した絶縁膜を覆って前記シリコン基体上にSiN膜を形成する第8工程と、
    前記SiN膜を覆ってSiO2層を形成し、該SiO2層を平坦化する第9工程と、
    平坦化したSiO2層に、前記不純物拡散層に通じるコンタクトホールを形成する第10工程と、
    前記コンタクトホール内に配線材料を埋め込む第11工程と、
    を備えてなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. シリコン基体上にゲート酸化膜、晶質あるいは非晶質のシリコンからなるゲート電極、SiO2からなるオフセット酸化膜によって構成されるゲート電極パターンを形成する第1工程と、
    前記ゲート電極パターンを覆って前記シリコン基体上に第1のSiN膜を形成する第2工程と、
    前記第1のSiN膜を覆ってSiO2膜を形成する第3工程と、
    前記SiO2膜を、前記ゲート電極パターン上の第1のSiN膜を露出させ、かつシリコン基体上の第1のSiN膜を露出させた状態にエッチングし、該ゲート電極パターンの両側部にSiO2膜からなる第1のサイドウォールを形成する第4工程と、
    前記ゲート電極パターン上に露出した第1のSiN膜、およびシリコン基体上に露出した第1のSiN膜をエッチング除去する第5工程と、
    前記オフセット酸化膜および第1のサイドウォールをエッチング除去する第6工程と、
    前記シリコン基体に不純物をイオン注入し、さらに該不純物を活性化させて、前記ゲート電極パターンの両側の、前記シリコン基体の表層部に不純物拡散層を形成すると同時に、前記ゲート電極の導電性を高める第7工程と、
    不純物を注入したゲート電極および不純物拡散層の表層部を、高融点金属でシリサイド化する第8工程と、
    これらシリサイド化したゲート電極、不純物拡散層、および前記ゲート電極パターンを覆って形成した第1のSiN膜の、ゲート電極パターンの両側面部に残った第1のSiN膜を覆って絶縁膜を形成する第9工程と、
    前記ゲート電極パターンの両側面部に残った第1のSiN膜間におけるゲート電極の上を前記絶縁膜で埋めた状態に残し、かつ前記不純物拡散層の表層部に形成したシリサイドの上に絶縁膜を残すことなく前記絶縁膜をエッチングして、該絶縁膜からなる第2のサイドウォールを形成する第10工程と、
    前記ゲート電極パターンの両側面部に残った第1のSiN膜間の絶縁膜、および第2のサイドウォールを覆って前記シリコン基体上に第2のSiN膜を形成する第11工程と、
    前記第2のSiN膜を覆ってSiO2層を形成し、該SiO2層を平坦化する第12工程と、
    平坦化したSiO2層に、前記不純物拡散層に通じるコンタクトホールを形成する第13工程と、
    前記コンタクトホール内に配線材料を埋め込む第14工程と、
    を備えてなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. シリコン基体上にゲート酸化膜、不純物を含有した晶質あるいは非晶質のポリシリコンからなるゲート電極、SiO2からなるオフセット酸化膜によって構成されるゲート電極パターンを形成する第1工程と、
    前記ゲート電極パターンを覆って前記シリコン基体上に第1のSiN膜を形成する第2工程と、
    前記第1のSiN膜を覆ってSiO2膜を形成する第3工程と、
    前記SiO2膜を、前記ゲート電極パターン上の第1のSiN膜を露出させ、かつシリコン基体上の第1のSiN膜を露出させた状態にエッチングし、該ゲート電極パターンの両側部にSiO2膜からなる第1のサイドウォールを形成する第4工程と、
    前記ゲート電極パターン上に露出した第1のSiN膜、およびシリコン基体上に露出した第1のSiN膜をエッチング除去する第5工程と、
    前記シリコン基体に不純物をイオン注入し、さらに該不純物を活性化させて、前記ゲート電極パターンの両側の、前記シリコン基体の表層部に不純物拡散層を形成する第6工程と、
    前記オフセット酸化膜および第1のサイドウォールをエッチング除去する第7工程と、
    前記ゲート電極および不純物拡散層の表層部を、高融点金属でシリサイド化する第8工程と、
    これらシリサイド化したゲート電極、不純物拡散層、および前記ゲート電極パターンを覆って形成した第1のSiN膜の、ゲート電極パターンの両側面部に残った第1のSiN膜を覆って絶縁膜を形成する第9工程と、
    前記ゲート電極パターンの両側面部に残った第1のSiN膜間におけるゲート電極の上を前記絶縁膜で埋めた状態に残し、かつ前記不純物拡散層の表層部に形成したシリサイドの上に絶縁膜を残すことなく前記絶縁膜をエッチングして、該絶縁膜からなる第2のサイドウォールを形成する第10工程と、
    前記ゲート電極パターンの両側面部に残った第1のSiN膜間の絶縁膜、および前記第2のサイドウォールを覆って前記シリコン基体上に第2のSiN膜を形成する第11工程と、
    前記第2のSiN膜を覆ってSiO2層を形成し、該SiO2層を平坦化する第12工程と、
    平坦化したSiO2層に、前記不純物拡散層に通じるコンタクトホールを形成する第13工程と、
    前記コンタクトホール内に配線材料を埋め込む第14工程と、
    を備えてなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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