JP3586916B2 - データ復調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ビデオ信号の垂直ブランキング期間に重畳されている各種データを復調する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビデオ信号の垂直ブランキング期間を利用して、例えばテレテキスト信号、クローズドキャプション信号等のVBID(Vertical BlankingInterval Data)信号を伝送することが行なわれている。これらのデータ信号のフォーマットは、図12(a)に示すように、カラーバースト信号CBに続いて、データをサンプリングするサンプリングクロック生成用の基準信号(以下「クロック基準信号」という)CRと、所定ビット数のデータDTが設けられている場合や、図12(b)に示すように、カラーバースト信号CBに続いて、例えばデータ内容を示すリファレンスパルスRPと、所定ビット数のデータDTが設けられる場合等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
通常、これらのデータの復調を行なうために専用の復調器が用意されている。そして、その復調器ではビデオ信号をコンパレータにより2値化して復調したいデータを切り出し、その復調したいデータに同期したサンプリングクロックを作成し、そのサンプリングクロックでデータをサンプリングするのが普通であるが、この方法は次のような欠点を有する。
【0004】
(1)予め決められた1種類のフォーマットのデータ信号にしか対応できない。複数のフォーマットのデータを同時に復調するには、復調したいフォーマットの数と同数の復調器を設けることが必要である。
【0005】
(2)目的のフォーマットと違うデータ信号が入力された場合、そのデータ信号をサンプリングした結果が偶然、目的のデータ信号と同一となる場合があり、誤動作してしまう可能性がある。
【0006】
(3)予めサンプリングクロックを作るPLLのために、クロック基準信号CRを持ったフォーマットのデータ信号はよいが、そうでないデータ信号に対しては、復調用のサンプリングクロックを発生させるのが非常に困難である。
【0007】
(4)入力信号が伝送系により歪みを受けていた場合、固定したコンパレートレベルではデータの復調は困難であり、コンパレートレベルを最適にするための情報は得られない。
【0008】
本発明はこのような問題点を解決することのできるデータ復調装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、ビデオ信号の垂直帰線区間に重畳されたデータ信号のデータを復調するデータ復調装置であって、入力されたビデオ信号を2値化するための比較手段と、該比較手段の出力をサンプリングするサンプリング手段と、該サンプリング手段でサンプリングされたデータ信号を記憶するための記憶手段と、該記憶手段に記憶されたデータ信号をもとに該データ信号のフォーマットを判別する判別手段とを備え、前記サンプリング手段は復調しようとするデータの周波数の2倍以上の周波数のサンプリングクロックでサンプリングを行ない、前記判別手段はデータ信号の所定の部分における各レベル変化点間のサンプル数の並びを所定のパターンと比較した結果に基づいて該データ信号のフォーマットを判別することを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明は、前記判別手段が、さらにデータ信号の所定の部分における各レベル変化点間のサンプル数と該所定の部分の総サンプル数とを用いてデータ信号のフォーマットを判別するものである。
【0011】
そして、本発明は、前記サンプリング手段がサンプリングクロックと同期したデータを持つデータ信号をサンプリングする機能をさらに有し、判別手段がそのデータ信号のフォーマットを判別する機能をさらに有するものである。
【0012】
ここで、データ信号とは、例えば図12の場合、データDTとクロック基準信号CR、あるいはデータDTとリファレンスパルスRPである。言い換えれば、データ信号とは、ビデオ信号の垂直帰線区間に重畳された信号のうち、水平同期信号とカラーバースト信号を除いた信号である。
【0013】
【作用】
本発明によれば、入力されたビデオ信号は比較手段により2値化され、垂直ブランキング期間に重畳されているデータ信号が取り出される。そして、これがサンプリング手段によりデータの周波数の2倍以上のサンプリングクロックでサンプリングされ、記憶手段に記憶される。
【0014】
そして、記憶手段に記憶されたデータ信号は、判別手段において、データ信号の所定の部分における各レベル変化点間のサンプル数を用いて、あるいはデータ信号所定の部分における各レベル変化点間のサンプル数とその部分の総サンプル数とを用いてデータ信号のフォーマットが判別される。
【0015】
【実施例】
以下に、2種類の異なるVBID信号として、PALシステムにおけるテレテキスト信号とWSS信号を同時に復調する場合についての具体例を、〔1〕本発明に係るVBID復調器を組み込んだビデオテープレコーダ、〔2〕VBID復調器の構成及びマイクロコンピュータとの接続関係、〔3〕VBID復調器内のサンプリング回路及びサンプリングクロック回路の構成、〔4〕テレテキスト信号及びWSS信号、〔5〕WSS信号のフォーマット判別方法、〔6〕リシンクロ機能を用いたサンプリング、の順序で詳細に説明する。
【0016】
〔1〕本発明に係るVBID復調器を組み込んだビデオテープレコーダ
図1は本発明に係るVBID復調器を組み込んだビデオテープレコーダ(以下ビデオテープレコーダを「VTR」という)の構成を示すブロック図である。このVTRは、テレビジョン信号の受信部1と、受信部1に接続されたテレビジョン信号復調器2と、テレビジョン信号復調器2に接続されたVTR信号処理回路3及びVBID復調器4と、VBID復調器4に接続されたマイクロコンピュータ5と、マイクロコンピュータ5に接続され、VBID復調データを利用するアプリケーション(以下「データ利用のアプリケーション」という)6とから構成されている。
【0017】
テレビジョン信号の受信部1は、放送電波を受信するアンテナまたはケーブルテレビジョンシステムのケーブルである。テレビジョン信号復調器2は受信したテレビジョン信号から一つのチャンネルを選択し、ビデオ信号に復調する。VTR信号処理回路3は復調されたビデオ信号に録画するために必要な処理を施す。VBID復調器4はマイクロコンピュータ5と共に作動し、VBID信号の復調を行なう。このVBID復調器4及びマイクロコンピュータ5の動作の詳細は後述する。データ利用のアプリケーション6は復調されたVBIDを使用するアプリケーションであり、例えば録画予約装置や時刻合わせ装置等である。
【0018】
〔2〕VBID復調器の構成及びマイクロコンピュータとの接続関係
図2は、図1のVBID復調器4の構成及びマイクロコンピュータ5との接続関係の一例を示すブロック図である。この図に示すように、VBID復調器4は、クランプ回路11と、クランプ回路11の出力を2値化するコンパレータ12と、コンパレータ12に2値化のための基準レベル(REF)を供給するD/A変換器13と、コンパレータ12の出力をサンプリングするサンプリング回路14と、サンプリング回路14にサンプリングクロックを供給するサンプリングクロック発生回路15と、サンプリングされたデータ信号を記憶するメモリ16とから構成されている。
【0019】
クランプ回路11は入力されるビデオ信号のシンクチップまたはペデスタルを一定の電圧にクランプする。これにより、ビデオ信号のレベル変動により起こる、VBID信号のDC分変動を除去し、次段のコンパレータ12での2値化を容易にする。
【0020】
コンパレータ12は入力されたビデオ信号を基準レベル(REF)と比較し2値化することにより、VBID信号を切り出す。
D/A変換器13はコンパレータ12に対して2値化の基準レベル(REF)を供給する。この基準レベルはマイクロコンピュータ5が出力する制御データをアナログ変換して生成する。
【0021】
サンプリング回路14は切り出されたVBID信号をサンプリングする。
サンプリングクロック発生回路15はサンプリング回路14に必要なサンプリングクロック信号を生成する。このサンプリングクロック発生回路15は、復調したいVBID信号のクロック周波数に比べ2倍以上の周波数のクロックを発生する機能を持つ。これは、入力信号に対してPLLをかける構造のものでもよい。
【0022】
メモリ16はサンプリングされたVBID信号を格納するもので、普通、ビデオ信号を扱う場合、ビデオ信号の1フィールド周期毎にマイクロコンピュータ5がデータ信号を扱うため、1フィールド期間に入力されるVBID信号を記憶するのに充分な容量を持つ。
【0023】
マイクロコンピュータ5はメモリ16に格納されたVBID信号を参照してD/A変換器13に対して基準レベル出力用の制御データを供給すると共に、データ利用のアプリケーション6に対してVBID復調データを出力する。
【0024】
〔3〕VBID復調器内のサンプリング回路及びサンプリングクロック発生回路の構成
図3は、図2のサンプリング回路14及びサンプリングクロック発生回路15の構成の一例を示すブロック図である。
【0025】
この図に示すように、サンプリングクロック発生回路15は、水晶発振器のような安定した周波数の信号を発生する発振器21と、発振器21の出力信号を分周するためのカウンタ22と、カウンタ22の出力信号を分周の基準値と比較し一致を検出する一致検出回路23とから構成される。
【0026】
発振器21の出力信号はカウンタ22によりカウントされ、その値が一致検出回路23へ送られる。一致検出回路23は、例えばマイクロコンピュータ5のレジスタ(図示せず)から供給される分周の基準値とカウンタ23のカウント値が一致するごとに出力を発生する。一致検出回路23の出力信号は、サンプリングクロックとしてサンプリング回路14内のラッチ回路24へ供給されると共に、カウンタ22のリセットに使用される。したがって、発振器21の発振周波数をf0、一致検出回路23へ入力される規準値をNとすると、一致検出回路23から出力されるサンプリングクロックの周波数はf0/Nとなる。なお、カウンタ22には後述する遅延回路27の出力により、サンプリングしたいデータ信号が存在するタイミングから動作が可能となるように制御される。
【0027】
サンプリング回路14は、コンパレータ12から入力されるデータ信号をラッチするラッチ回路24と、ラッチ回路24の出力のうち、復調しようとするデータが重畳されている所定のラインのデータ信号を通過させるゲート回路25と、同期分離回路26と、遅延回路27と、ゲートパルス発生回路28とから構成される。
【0028】
ラッチ回路24には前述したサンプリングクロックが入力されており、このサンプリングクロックに同期してデータがラッチされる。
ゲート回路25はアンドゲートで構成されており、同期分離回路26とゲートパルス発生回路28により生成されるゲートパルスにより動作が制御される。
【0029】
同期分離回路26は入力されるビデオ信号から水平同期信号HSと垂直同期信号VSを分離し、ゲートパルス発生回路28へ出力する。
遅延回路27は水平同期信号の立ち下がりエッジからサンプリングしたいデータ信号が存在するタイミング(後述するテレテキスト信号の場合にはほぼ12.0μsec、WSS信号の場合にはほぼ11μsec)まで遅延した信号を発生し、カウンタ22へ供給する。この遅延時間の情報は、復調する信号のフォーマットに応じてマイクロコンピュータ5から送られる。
【0030】
ゲートパルス発生回路28は垂直同期信号のタイミングから水平同期信号をカウントし、所望のデータ信号が重畳されているラインを検出したら、ゲート回路25を入力信号が通過するように制御するゲートパルスを出力する。このとき、何番目のラインを検出した時にゲート回路25を入力信号が通過するように制御するかは、マイクロコンピュータ5から入力される情報にもとづいて行なう。
【0031】
次に前述したように構成されたVBID復調器がテレテキスト信号とWSS信号とを同時にデコードする動作を説明するが、まずテレテキスト信号とWSS信号について簡単に説明しておく。
【0032】
〔4〕テレテキスト信号及びWSS信号
図4はテレテキスト信号の波形を示したものである。この図に示されるように、データの伝送クロックは6.9375MHとなっている。テレテキストは、主に映像とは独立した文字情報を伝送するのに使用されるが、放送番組の予定、タイトル、現在時刻の情報等も送信されている。
【0033】
図5はWSS信号の波形を示したものである。データの伝送レートは、833kHz(5MHz/6)であり、バイフェーズ変調されているので、伝送レートの2倍の周波数(5MHz/3)でサンプリングすれば、読み取ることができる。すなわち、データは5MHzで3クロック分が1又は0の最小幅であり、その2倍までの幅が存在し得る。一方、ラン−イン及びスタートビットには、1又は0の幅はデータ部分と同じ3クロック分の幅だけでなく、4クロック分や5クロック分の幅が存在する。このため、スタートビットを判断するには、5MHz以上でデータのサンプリングを行う必要がある。WSS信号は、主にPAL plusで使用され、画面のアスペクト比と字幕情報を伝送する。
【0034】
〔5〕WSS信号のフォーマット判別
本実施例では、この2種類のVBID信号をテレテキスト信号のクロック周波数である6.9375MHzのサンプリングクロックでサンプリングを行なう。したがって、テレテキスト信号は、データと同期した正しいサンプリングクロックでサンプリングされるので、復調には全く問題はない。そのため、本実施例ではテレテキスト信号の復調については説明しない。一方、WSS信号については、データと同期していないサンプリングクロックを用いているので、復調には特別な処理が必要である。
【0035】
図6はWSS信号を6.9375MHzのサンプリングクロックでサンプリングした際、得られるデータ信号のラン−インから、スタートビット迄の部分を示したものである。
【0036】
図6(a)中、最上部の目盛は5MHzのクロックを表し、2段目のWSS信号波形の中に書き込まれた数字は、この5MHzのクロックでWSS信号をサンプリングした場合に得られる1エッジ間、すなわち1又は0の幅のサンプルデータ数を表している。つまり、本来の伝送クロックレートである5MHzでサンプリングしたときは、この数字並びで表した数のサンプルデータが得られた時、WSS信号であると判断されるわけである。
【0037】
三段目に示されるタイミングは、6.9375MHzのサンプリングクロックでWSS信号をサンプリングした場合に得られるサンプル数の一例を示している。この図においては、6.9375MHzでサンプリングした場合、5MHzでサンプリングした場合の5クロックが7クロック、3クロックが4または5クロックとなっている。これをさらに詳しく示して補足したのが図6(b)〜(d)である。
【0038】
図6(b)〜(d)は、5MHzでサンプリングしたときに得られるサンプル数に対し、6.9375MHzでのサンプリングしたときに、得られることになるサンプル数を示したものである。(b)は、5MHzで5クロックであったときは、6.9375MHzでは、WSS信号と6.9375MHzでのサンプリングクロックとの位相関係により、6または7クロックのサンプル数となることを示している。(c)は、同様に4クロックの時は5または6クロック、(d)は、3クロックのときは4、または5クロックとなることを示している。
【0039】
これより、6.9375MHzでサンプリングしたときは、本来の5MHzでサンプリングしたときに5クロックとなるべきときは6又は7クロック、4クロックとなるべきときは5又は6クロック、3クロックとなるべきときは5又は4クロックのデータ信号が得られていればよいことになる。
【0040】
つまり、WSS信号のスタートビットは、5MHzでサンプリングした際、3−4−3−4−5−5となるのであるから、6.9375MHzでサンプリングを行なったときは、4or5−5or6−4or5−5or6−6or7−6or7となっていることによって、確認できることになる。
【0041】
この場合、例えば5クロックのときには、本来の3クロックであったのか、4クロックであったのかが単独では判断しがたいことになる。そのときには、いくつかのクロックをまとめ、その合計のサンプル数をしらべることにより判断が可能となる。例えば、前記のスタートビット確認の際、サンプル数の並びのみでなく、全部の合計サンプル数を考えると、33又は34クロックとなる。これを合わせて確認することにより、入力された信号が、WSS信号であることの確認がより正確に可能となる。このような考えをもとにWSS信号を判定する処理の一例のフローチャートを図7〜図9に示す。
【0042】
このフローチャートでは、WSS信号のラン−インとスタートビットの各エッジ間のサンプル数と全部のサンプル数の双方を用いて、WSS信号であるかどうかを判定している。以下詳細に説明する。
【0043】
まず、ステップS1で、トータルサンプル数のカウンタ値を0に、エラー数のカウンタ値を0に、判定データ位置のポインタnを0にする。ここで、判定データ位置ポインタとは、サンプル数を判定中のデータ位置が先頭エッジから何個目のエッジ間であるかを示す。本実施例では、n=0〜13である。
【0044】
次に、ステップS2で、a=5,b=8に設定し、ステップS3でサンプル数を判定する。このサンプル数判定処理を図9に示す。ステップS3の場合、0番目の判定データ位置(図6(a)の最初の立ち上がりエッジと次の立ち下がりエッジの間)のサンプル数が5より大きく、かつ8より小さいと判定されれば、その判定データ位置でのサンプル数をトータルサンプル数のカウンタ値に加算する(S21,S22)。0番目の判定データ位置でのサンプル数が前記条件を満たさなければ、エラー数のカウンタ値に1を加算する(S21,S23)。
【0045】
このステップS2,S3の処理の意味を説明する。図6(a),(b)に示したように、WSS信号の最初の立ち上がりエッジと次の立ち下がりエッジの間のサンプル数は6又は7になるはずである。そこで、ステップS2で下側の比較値aを5に、上側の比較値bを8に設定し、ステップS3でサンプル数が6又は7になるかを判定している。そして、その結果に応じて、トータルサンプル数のカウンタ値に加算するかエラー数のカウンタ値を1インクリメントするかを行なっている。
【0046】
次のステップS4では、nを1インクリメントし、a=3,b=6に設定し、その次のステップS5では、S3と同様にサンプル数を判定している。この2つのステップは、ステップS6でn=8になるまで繰り返すので、WSS信号の1番目の判定データ位置から8番目の判定データ位置について、個々にサンプル数が4個又は5個になっているかどうか判定している。
【0047】
同様に、次のステップS7,S8では9番目の判定データ位置でのサンプル数が4又は5であるかを判定し、S9,S10では10番目の判定データ位置でのサンプル数が5又は6であるかを判定する。これらのステップは、ステップS11でnが12になるまで2回繰り返されるので、ステップS7,S8で11番目、S9,S10で12番目の判定データ位置でのサンプル数を判定することになる。
【0048】
さらに、次のステップS12,S13では13番目の判定データ位置でのサンプル数を判定する。
以上説明したステップS1〜S13によって、ラン−インとスタートビットの全判定データ位置でのサンプル数を判定した後、ステップS14でエラー数のカウンタ値が2より小さいかどうかを判定する。そして、2より小さければ、トータルのサンプル数が63より大きく、かつ67より小さいかどうかを判定する。そして、これらの条件がともに満たされた場合のみWSS信号と判定する。
【0049】
〔6〕リシンクロ機能を用いたサンプリング
図10(a)にリシンクロ機能の概略を示す。リシンクロ機能というのは、入力された信号にエッジが現れる度にサンプリングクロックの位相をそれに合わせ直す機能である。図10(a)では、入力信号の立ち上がりエッジでリシンクロを行なっている例を示す。入力信号の上部の矢印は、リシンクロを行なうタイミングを示している。このタイミングで、サンプリングクロックは立ち下がりの位相(サンプリング位相から、180°ずれた位置)にリセットされる。つまり、最初のサンプリング位置は入力信号のエッジから常に一定の位置となる。したがって、サンプリングされるデータ数も入力信号幅に応じた固定した値となる。入力信号の立ち下がりエッジでリシンクロを行なった場合も同様である。
【0050】
例えば5MHzでサンプリングした数と6.9375MHzでサンプリングした数とを対比すると、5MHzで5クロックは6.9375MHzで7クロック、4クロックは6クロック、3クロックは4クロックとなる。
【0051】
このリシンクロ機能を使用して6.9375MHzでWSS信号をサンプリングした結果を図10(b)に示す。この図に示すように、WSS信号のスタートビットは4−6−4−6−7−7と一通りに決まるため、総サンプル数を用いなくても正確にWSS信号の判定ができるので、処理を簡単にできる。
【0052】
図11にリシンクロ機能を備えたサンプリングクロック発生回路の構成の一例を示す。ここで、図3と同一の部分には同一の番号が付してある。図11のサンプリングクロック発生回路は、図3のサンプリングクロック発生回路に対して入力エッジ検出回路29とオアゲート30を付加し、入力エッジ検出回路29の出力信号と一致検出回路23の出力信号のオア出力によりカウンタ22をリセットするようにした。これにより、入力データのエッジのタイミングでカウンタ23をリセットし、リシンクロが行われる。
【0053】
このように、本実施例では、WSS信号の本来のサンプリングクロックである5MHzではなく、テレテキスト信号のサンプリングクロックである6.9375MHzを使用してWSS信号を復調することが可能となる。つまり、テレテキスト信号とWSS信号の同時復調が可能となる。
【0054】
また、WSS信号の本来のデータ伝送レートである833kHzの2倍よりも高い周波数のクロックでサンプリングを行なうことにより、フォーマットの確認が容易となる。
【0055】
さらに、2直化する際の比較電圧が、最適値となっているかどうかの判断もできるため、何らかの原因で歪みを受けた信号に対しても、比較電圧を最適値に設定することにより復調することが可能となる。
【0056】
なお、本発明と前記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。例えば、図8のステップS14ではエラー数が2以上になるとWSS信号でないと判定しているが、この数を2より大きく又は小さくしてもよい。S15におけるトータルサンプル数の判定条件についても同様である。
【0057】
また、前記実施例ではWSS信号波形のラン−インとスタートビットの全部の隣接するエッジ間のサンプル数を判定したが、例えばラン−インのみ又はスタートビットのみ等、任意に選択してもよい。
【0058】
さらに、前記実施例ではデータの各エッジ間のサンプル数と全エッジの総サンプル数を用いてWSS信号の判定を行なっているが、総サンプル数を用いずに各エッジ間のサンプル数だけを用いて判定してもよい。リシンクロ機能を使用した場合には、総サンプル数を用いなくても正確な確認が可能である。
【0059】
そして、前記実施例におけるサンプリングクロックは、同時に復調する2種類のVBID信号の一方のデータ周波数と等しくしたが、同時に復調する2種類のVBID信号の両方のデータ周波数の2倍以上に設定してもよい。また、3種類以上のVBID信号を同時に復調するように構成することもできる。
【0060】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、複数のフォーマットの信号を同時に復調することが可能となる。
また、フォーマットを示すパターンを検出する際に、他のフォーマットやノイズと、目的のフォーマットを誤判別する可能性が低くなる。
【0061】
さらに、サンプリングクロックは、必ずしも復調したい信号と同期を取らなくてもよいため、クロック−ラン−インを持たない信号の復調も可能となる。
また、高い周波数のクロックレートを有する信号と、比較的低い周波数のクロックレートを有する信号の取り込みが、高い周波数のクロックレートのサンプリングクロックのみで可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るVBID復調器を組み込んだVTRの構成を示す図である。
【図2】図1のVBID復調器の構成及びマイクロコンピュータとの接続関係の一例を示すブロック図である。
【図3】図2のサンプリング回路及びサンプリングクロック発生回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図4】テレテキスト信号の波形を示す図である。
【図5】WSS信号の波形を示す図である。
【図6】WSS信号を6.9375MHzのサンプリングクロックでサンプリングした際、得られるデータのラン−インから、スタートビット迄の部分を示す図である。
【図7】WSS信号を判定する処理の一例を示すフローチャートの一部である。
【図8】WSS信号を判定する処理の一例を示すフローチャートの一部である。
【図9】図7及び図8におけるサンプル数判定処理を示すフローチャートである。
【図10】リシンクロ機能の概略を示す図である。
【図11】リシンクロ機能を備えたサンプリングクロック発生回路の構成の一例を示す図である。
【図12】VBID信号の波形の例を示す図である。
【符号の説明】
4…VBID復調器、5…マイクロコンピュータ、12…コンパレータ、14…サンプリング回路、15…サンプリングクロック発生回路、16…メモリ

Claims (4)

  1. ビデオ信号の垂直帰線区間に重畳されたデータ信号のデータを復調するデータ復調装置であって、
    入力されたビデオ信号を2値化するための比較手段と、
    該比較手段の出力をサンプリングするサンプリング手段と、
    該サンプリング手段でサンプリングされたデータ信号を記憶するための記憶手段と、
    該記憶手段に記憶されたデータ信号をもとに該データ信号のフォーマットを判別する判別手段とを備え、
    前記サンプリング手段は復調しようとするデータの周波数の2倍以上の周波数のサンプリングクロックでサンプリングを行ない、前記判別手段はデータ信号の所定の部分における各レベル変化点間のサンプル数の並びを所定のパターンと比較した結果に基づいて該データ信号のフォーマットを判別することを特徴とするデータ復調装置。
  2. 判別手段が、さらにデータ信号の所定の部分における各レベル変化点間のサンプル数と該部分の総サンプル数とを用いて該データ信号のフォーマットを判別することを特徴とする請求項1記載のデータ復調装置。
  3. サンプリング手段が、データ信号のレベル変化点を検出してサンプリングクロックの位相を制御する請求項1記載のデータ復調装置。
  4. サンプリング手段がサンプリングクロックと同期したデータを持つデータ信号をサンプリングする機能をさらに有し、判別手段が該データ信号のフォーマットを判別する機能をさらに有する請求項1記載のデータ復調装置。
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