JP3584624B2 - トルクセンサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、回転軸に発生するトルクを検出するトルクセンサに関し、特に、発生するトルクに応じてインピーダンスが変化するコイルを有するトルクセンサにおいて、コスト削減や発熱量低減等が図られるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のトルクセンサとしては、例えば特公昭63−45528号公報に開示されたものがある。即ち、この従来のトルクセンサにあっては、軸に発生するトルクに応じて相対的に回転するように二つの円筒体が同軸に嵌め合わされるとともに、内側の円筒体の外周面には軸方向に長い溝と歯とが交互に形成され、外側の円筒体にはそれら円筒体間の相対回転に応じて溝との重なり具合が変化するように切欠きが形成され、さらに外側の円筒体を包囲するようにコイルが配設されている。そして、二つの円筒体の相対回転位置が変化して溝の切欠きとの重なり具合が変化すると、コイルのインピーダンスが変化することから、そのコイルのインピーダンスを測定することにより軸に発生するトルクを検出できる、というものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
確かに、上記従来のトルクセンサであれば、コイルのインピーダンス変化に基づいて軸に発生するトルクを検出することは可能である。しかし、上記公報に記載される従来のトルクセンサにあっては、コイルを駆動する電流が高周波の交流電流であったため、高精度のトルクセンサとするためには正確な正弦波状の交流電流を発振するための発振部が必要である。すると、多数の電子部品が必要となってしまい、しかも個々の電子部品自体に高い精度が要求されるから、コストが嵩むという問題点があった。
【0004】
また、正弦波状の交流電流でコイルを駆動する構造であり、しかも実際には電流の向きは一定とするため(つまり片電源駆動とするため)にオフセット電圧を加えてコイルを駆動するといったことから、消費電流が非常に大きくて不経済であり、大消費電流に伴い発熱量が大きい、という問題点もあった。
【0005】
本発明は、このような従来の技術が有する未解決の課題に着目してなされたものであって、コスト削減や発熱量低減等を図ることができるトルクセンサを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るトルクセンサは、同軸に配設された第1及び第2の回転軸をトーションバーを介して連結するとともに、導電性で且つ非磁性の材料からなる円筒部材を、前記第1の回転軸の外周面を包囲するように、前記第2の回転軸と回転方向に一体とし、前記第1の回転軸の少なくとも前記円筒部材に包囲された被包囲部を磁性材料で形成し、前記被包囲部には軸方向に延びる溝を形成し、前記円筒部材には前記第1の回転軸との相対回転位置に応じて前記溝との重なり具合が変化するように窓を形成し、前記円筒部材の前記窓が形成された部分を包囲するようにコイルを配設し、前記コイルと直列に電気抵抗を配設し、そして、前記コイルに方形波状に変化する電圧を供給した際に前記コイルと電気抵抗との間に発生する過度電圧に基づいて、前記第1及び第2の回転軸に発生するトルクを検出するようにした。
【0007】
ここで、本発明における非磁性の材料とは、常磁性体及び一部の反磁性体のことであり、磁性材料とは、強磁性体のことである。そして、非磁性材料の透磁率は、空気と同程度であり、磁性体の透磁率に比べて小さい。
【0008】
また、過渡電圧とは、方形波状に変化する電圧が供給されることにより変化している最終の電圧のことである。
そして、本発明にあっては、コイルを方形波状に変化する電圧で駆動するようになっているから、その方形波状の電圧の供給間隔は、トルクセンサの出力が供給されるコントローラ側のサンプリング・クロックに同期していればよい。このため、実際にコイルに電流が流れている時間が大幅に短くなり、消費電流が少なくなって発熱量も低減する。また、方形波は、正弦波に比べて少ない電子部品でも容易に高精度に発生させることができる。
【0009】
なお、コイルと電気抵抗との間に発生する過度電圧を保持するためのサンプルホールド回路を設ければ、過渡電圧が極短い間の消えてしまっても、トルクを検出することが可能となる。
【0010】
また、上記構成に加えて、異常状態を監視する異常監視部を設けることが望ましい。異常監視部としては、例えば過渡電圧を保持する他のサンプルホールド回路と、そのサンプルホールド回路の出力が適正な範囲外の値となったか否かを判定する上下限判定器と、を設け、上下限判定器が上記範囲外の値となったと判定した場合に、トルク検出のためのサンプルホールド回路の出力を強制的に零にするような回路が考えられる。
【0011】
また、例えば他の異常監視部の形態としては、上記上下判定器の出力をそのままコントローラに供給し、コントローラにおいて異常の有無を判断するような形態であってもよい。
【0012】
さらに、他の異常監視部の形態としては、コイルと電気抵抗との間の過渡電圧の他に、それらコイルと電気抵抗との間の定常時の電圧をホールドしてコントローラ側に供給し、コントローラが読み込んだ定常時の電圧と適切な電圧との差から異常の有無を判断するような形態であってもよい。
【0013】
また、他の異常監視部の形態としては、コイルと電気抵抗との間の過渡電圧の他に、その過渡電圧の前後の定常時の二つの電圧をホールドしてコントローラ側に供給し、コントローラ側では、一つの過渡電圧と、二つの定常時の電圧とに基づいて異常を判断するような形態であってもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1乃至図3は本発明の第1の実施の形態の構成を示す図であって、これは、本発明に係るトルクセンサを、車両用の電動パワーステアリング装置に適用した例である。
【0015】
先ず、構成を説明すると、電動パワーステアリング装置全体の断面図である図1に示すように、ハウジング1内には、トーションバー4を介して連結された入力軸2及び出力軸3が、軸受5a及び5bによって回転自在に支持されている。これら入力軸2,出力軸3及びトーションバー4は、同軸に配置されていて、入力軸2及びトーションバー4間は、それら各端部がスプライン結合されるスリーブ2Aを介して連結され、トーションバー4の他端側は出力軸3内の深く入り込んだ位置にスプライン結合されている。また、入力軸2及び出力軸3は、鉄等の磁性材料から形成されている。
【0016】
そして、入力軸2の図示しない図1右端側には、ステアリングホイールが回転方向に一体に取り付けられており、また、出力軸3の図示しない図1左端側には、例えば公知のラックアンドピニオン式ステアリング装置を構成するピニオン軸が連結されている。従って、操縦者がステアリングホイールを操舵することによって発生した操舵力は、入力軸2,トーションバー4,出力軸3及びラックアンドピニオン式ステアリング装置を介して、図示しない転舵輪に伝達する。
【0017】
入力軸2端部に固定されたスリーブ2Aは、出力軸3端部外周面を包囲するような長さを有している。そして、そのスリーブ2Aの出力軸3端部外周面を包囲する部分の内周面には軸方向に長い複数の凸部2aが形成され、これら凸部2aに対向する出力軸3の外周面には軸方向に長い複数(凸部2aと同数)の溝3aが形成され、それら凸部2a及び溝3aは周方向に余裕を持って嵌め合わされていて、これにより、入力軸2及び出力軸3間の所定範囲(例えば±5度程度)以上の相対回転を防止している。
【0018】
そして、出力軸3には、これと同軸且つ一体に回転するウォームホイール6が外嵌し、このウォームホイール6の樹脂製の噛合部6aと、電動モータ7の出力軸7a外周面に形成されたウォーム7bとが噛み合っている。従って、電動モータ7の回転力は、その出力軸7a,ウォーム7b及びウォームホイール6を介して出力軸3に伝達されるようになっており、電動モータ7の回転方向を適宜切り換えることにより、出力軸3に任意の方向の操舵補助トルクが付与されるようになっている。
【0019】
さらに、入力軸2と一体となっているスリーブ2Aには、出力軸3の外周面に近接してこれを包囲するように、肉薄の円筒部材8が回転方向に一体に固定されている。
【0020】
即ち、円筒部材8は導電性で且つ非磁性の材料(例えば、アルミニウム)から形成されていて、この円筒部材8及びその周囲の斜視図である図2にも示すように、円筒部材8の出力軸3を包囲する部分のうち、スリーブ2Aに近い側には、周方向に等間隔離隔した長方形の複数(この実施例では、九つ)の窓8a,…,8aが形成され、スリーブ2Aから遠い側には、窓8a,…,8aと位相が180度ずれるように周方向に等間隔離隔した長方形(窓8aと同形状)の複数(この実施例では、九つ)の窓8b,…,8bが形成されている。
【0021】
また、出力軸3の円筒部材8に包囲された部分の外周面には、軸方向に延びる横断面略長方形の複数(窓8a,8bと同数、従ってこの例では九つ)の溝3Aが形成されている。
【0022】
より具体的には、円筒部材8の周面を周方向にN(この例ではN=9)等分した角度を一周期角度θ(=360/N,この例ではθ=40度)とし、円筒部材8の出力軸3から遠い側の部分では一周期角度θの一方の端から所定角度の部分が窓8a,…,8aとなり、残りの部分が塞がっており、また、窓8a,…,8aとの位相が半周期(θ/2)ずれるように、円筒部材8の出力軸3に近い側の部分では一周期角度θの他方の端から所定角度の部分が窓8b,…,8bとなり、残りの部分が塞がっている。
【0023】
ただし、トーションバー4に捩じれが生じていないとき(操舵トルクが零のとき)に、窓8aの周方向幅中央部と、溝2Aの周方向の一方の端部とが重なり、窓8bの周方向幅中央部と、溝2Aの周方向の他方の端部とが重なり合うようになっている。従って、窓8a及び溝2Aの重なり状態と、窓8b及び溝2Aの重なり状態とは、周方向で逆になっており、窓8a,8bの周方向幅中央部と溝2Aの周方向幅中央部とはそれぞれθ/4ずつずれている。
【0024】
そして、円筒部材8は、同一規格のコイル10及び11が巻き付けられたヨーク9で包囲されている。即ち、コイル10及び11は、円筒部材8と同軸に配置されていて、コイル10は窓8a,…,8aが形成された部分を包囲するようにヨーク9に巻き付けられ、コイル11は窓8b,…,8bが形成された部分を包囲するようにヨーク9に巻き付けられていて、ヨーク9はハウジング1に固定されている。なお、ハウジング1内のウォームホイール6が配設されている空間とヨーク9が配設されている空間との間は、オイルシール12によって隔離されていて、これによりウォームホイール6及びウォーム7の噛み合い部分に供給される潤滑油がヨーク9側に入り込まないようになっている。
【0025】
そして、コイル10及び11は、センサケース13内の制御基板14上に構成されているモータ制御回路に接続されている。
モータ制御回路は、図3に示すように、コイル10,11と直列に接続された電気抵抗値の等しい二つの電気抵抗Rを有し、それらコイル10,11及び電気抵抗Rによってブリッジ回路を形成している。このブリッジ回路のうち、コイル10及び11同士の接続部は、PNP型のトランジスタTからなるコイル駆動部20を介して電源VDDに接続され、電気抵抗R同士の接続部は接地側に接続されている。なお、コイル10及び11同士の接続部は、それらコイル10及び11に逆向きの起電力が発生した場合にのみ電流を許容するためのダイオード(いわゆるフライホイールダイオード)21を介して接地側にも接続されている。
【0026】
コイル駆動部20のトランジスタTのゲートには、図示しないマイクロプロセッサやA/D変換器,D/A変換器等のインタフェース回路等を含んで構成されたコントローラ25から、制御電圧Vが供給されるようになっている。この制御電圧Vは、図4(a)に示すように方形波状に変化する電圧であって、その方形波の出力間隔はコントローラ25のサンプリング・クロックに同期するようになっている。また、制御電圧Vは、コイル駆動部20のトランジスタTがPNP型であるため、そのトランジスタTをオンとするタイミングで論理値“1”から“0”に立ち下がり、トランジスタTをオフとするタイミングで論理値“0”から“1”に立ち上がる、いわゆる負論理の電圧となっている。
【0027】
そして、コイル駆動部20からコイル10,11に供給される電圧Vは、トランジスタTのオン・オフに同期した図4(b)に示すような方形波状に変化する電圧となる。つまり、電圧Vは制御電圧Vを反転した方形波となる。
【0028】
さらに、コイル10及び電気抵抗R間の電圧であるブリッジ回路の一方の出力電圧Vと、コイル11及び電気抵抗R間の電圧であるブリッジ回路の他方の出力電圧Vとが、差動アンプ22に入力されるようになっている。なお、差動アンプ22には、コントローラ25から供給される基準電圧Vを直列に接続された二つの電気抵抗R及びRで分圧することにより生成される所定の中立電圧Vも供給されるようになっており、差動アンプ22は、下記の(1)式で表されるような出力電圧Vを出力するようになっている。なお、下記式中のGはアンプゲインである。
【0029】
=G×(V−V)+V ……(1)
例えば、基準電圧Vを5Vとし、電気抵抗R及びRを等しい電気抵抗値とすれば、V=2.5Vとなるから、出力電圧Vは、2.5Vを中心に出力電圧V及びVの差に応じた振幅で変化するようになる。
【0030】
差動アンプ22の出力電圧Vは、サンプルホールド回路23によってホールドされることにより、所定のサンプリング時における出力電圧Vとしてコントローラ25に供給されるようになっている。コントローラ25は、サンプルホールド回路23に、制御電圧Vの立ち下がりと同時に立ち上がるとともに、それから所定時間経過後に立ち下がる図5(c)に示すような短いパルス状の電圧でなるホールド信号Vを、サンプルホールド回路23に供給するようになっていて、サンプルホールド回路23は、そのホールド信号Vの立ち下がり時点における出力電圧Vを出力電圧Vとしてホールドするようになっている。
【0031】
なお、ホールド信号Vの立ち下がりタイミング(つまり、ホールド信号Vとしてのパルス波の幅)は、過度状態(変化している状態)にある出力電圧V及びVが差動アンプ22に供給されている最中とする。より具体的には、制御電圧Vの立ち下がり時点から、コイル10,11のインダクタンスと電気抵抗Rとで決まる時定数τだけ経過した時刻を、ホールド信号Vを立ち下げるタイミングとする。時定数τを用いるのは、出力電圧V及びVに差がある場合に、その差が最も大きくなる時点で出力電圧Vをホールドするためである。
【0032】
そして、コントローラ25は、サンプルホールド回路23から供給される出力電圧Vに基づき、入力軸2及び円筒部材8の相対回転変位の方向及び大きさを演算しその結果に所定の比例定数を乗じて操舵系に発生している操舵トルクを求め、その演算結果に基づいて操舵トルクを軽減する操舵補助トルクが発生する駆動電流Iが電動モータ7に供給されるように、図示しないパワートランジスタ等から構成されるモータ駆動部26を制御するようになっている。
【0033】
なお、コントローラ25には、図示しない車速センサから車速検出信号が供給されるようになっていて、その車速検出信号に基づいて車両が高速走行中であるか否かを判定し、高速走行中には操舵補助トルクは不要であると判断して、モータ駆動部26に対する制御を禁止するようになっている。また、コントローラ25には、図示しないが、電動モータ7の電流をフィードバック制御するための電流検出信号も供給されるようになっている。
【0034】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
今、操舵系が直進状態にあり、操舵トルクが零であるものとすると、入力軸2及び出力軸3間には相対回転は生じない。従って、出力軸3と円筒部材8との間にも、相対回転は生じない。
【0035】
一方、ステアリングホイールを操舵して入力軸2に回転力が生じると、その回転力は、トーションバー4を介して出力軸3に伝達される。このとき、出力軸3には、転舵輪及び路面間の摩擦力や出力軸3の図示しない左端側に構成されたラックアンドピニオン式ステアリング装置のギアの噛み合い等の摩擦力に応じた抵抗力が生じるため、入力軸2及び出力軸3間には、トーションバー4が捩じれることによって出力軸3が遅れる相対回転が発生し、出力軸3及び円筒部材8間にも相対回転が生じる。
【0036】
円筒部材8に窓がない状態では、円筒部材8は導電性で且つ非磁性の材料からなるから、コイルに交流電流を流してコイル内部に交番磁界を生じさせると、円筒部材8の外周面にコイル電流と反対方向の渦電流が発生する。
【0037】
この渦電流による磁界とコイルによる磁界とを重ね合わせると、円筒部材8の内側の磁界は相殺される。
円筒部材8に窓8a,8bを設けた場合、円筒部材8の外周面に生じた渦電流は、窓8a,8bによって外周面を周回できないため、窓8a,8bの端面に沿って円筒部材8の内周面側に回り込み、内周面をコイル電流と同方向に流れ、また隣の窓8a,8bの端面に沿って外周面側に戻り、ループを形成する。
【0038】
つまり、コイルの内側に、渦電流のループを周方向に周期的に(θ=360/N)に配置した状態となる。
コイル電流と渦電流の作る磁界は重ね合わされ、円筒部材8の内外には、周方向に周期的な磁界の強弱と、更に中心に向かうほど小さくなる勾配を持った磁界が形成される。周方向の磁界の強弱は、隣り合う渦電流の影響を強く受ける窓8a,8bの中心部分で強く、そこから半周期(θ/2)ずれたところで弱い。
【0039】
円筒部材8の内側には、磁性材料からなる軸3が同軸に配設され、その軸3には凸部3A,凹部3Bが窓8a,8bと同じ周期を持って形成されている。
磁界中に置かれた磁性体は磁化して、自発磁化(磁束)を発するがその量は飽和に至るまでは磁界の強さに応じて大きくなる。
【0040】
このため、円筒部材8によって作られる周方向に周期的な強弱と半径方向に勾配を持つ磁界によって、軸3の自発磁化は、円筒部材8との相対的な位相によって増減する。
【0041】
自発磁化が最大となる位相は、窓8a,8bの中心と凸部の中心とが一致した状態であり、自発磁化の増減に応じて、コイルのインダクタンスも増減する。その変化は、ほぼ正弦波状となる。
【0042】
トルクが作用しない状態においては、自発磁化(インダクタンス)が最大となる位相に対して1/4周期(θ/4)ずれた状態となっており、更にスリーブ2Aに近い側の窓列と他方の窓列との位相は前述のように1/2周期(θ/2)の位相差としてある。
【0043】
このため、トルクにより円筒部材8と軸3に位相差が生じると、二つのコイル10,11のインダクタンスは一方は増加し、他方は同じ割合で減少する。
ここで、操舵系が中立位置にあって操舵トルク零の場合には、コイル10,11のインダクタンスは等しいから、それらコイル10,11のインピーダンスには差は生じず、従ってコイル10及び11の自己誘導起電力は等しい。
【0044】
この状態で、コントローラ25からコイル駆動部20に図4(a)に示すような制御電圧Vが供給され、それを反転した図4(b)に示すような電圧Vがコイル10及び11に供給されると、ブリッジ回路の出力電圧V及びVは、図5(1)(a)に示すように、その過度時の値も等しくなる。すると、差動アンプ22の出力電圧Vは、図5(1)(b)に示すように中立電圧Vを維持するから、図5(1)(c)に示すようなホールド信号Vが出力されても、図5(1)(d)に示すようにサンプルホールド回路23の出力電圧Vは中立電圧Vのままである。
【0045】
この結果、コントローラ25は操舵系の操舵トルクが零であることを検出するから、モータ駆動部26からは特に駆動電流Iは出力されず、操舵系には不要な操舵補助トルクは発生しない。
【0046】
一方、右操舵トルク発生時には、操舵トルク零の場合に比べて、右操舵トルクが増大するに従ってコイル10のインダクタンスは増大、コイル11のインダクタンスは減少する。逆に、左操舵トルクが増大するに従って、コイル10のインダクタンスは減少、コイル11のインダクタンスは増大する。
【0047】
そして、コイル10,11のインダクタンスが上記のように変化すれば、コイル10及び11のインピーダンスも同様の傾向で変化するし、コイル10及び11の自己誘導起電力も同様の傾向で変化する。
【0048】
このため、右操舵トルク発生時には、図5(2)(a)に示すように、出力電圧Vは出力電圧Vよりも素早く立ち上がるため、出力電圧V及びVの過渡期にはそれらに差が生じることになり、その差は発生する操舵トルクが大きい程、大きくなる。逆に、左操舵トルク発生時には、図5(3)(a)に示すように、出力電圧Vは出力電圧Vよりも素早く立ち上がるため、出力電圧V及びVの過渡期にはそれらに差が生じることになり、その差は発生する操舵トルクが大きい程、大きくなる。
【0049】
以上から、図5(2)(b),(3)(b)に示すように、差動アンプ22の出力電圧Vは、発生した操舵トルクの方向及び大きさに従って、中立電圧Vから大きく変化するようになる。なお、温度等による自己インダクタンスの変化も差動アンプ22においてキャンセルされる。
【0050】
すると、図5(2)(c),(3)(c)に示すようなホールド信号Vが供給されて過渡期の出力電圧Vがホールドされると、右操舵トルク発生時には、図5(2)(d)に示すように、中立電圧Vよりも大きな出力電圧Vが得られ、左操舵トルク発生時には、図5(3)(d)に示すように、中立電圧よりも小さい出力電圧Vが得られる。
【0051】
そして、コントローラ25は、供給される出力電圧Vと中立電圧Vとの差に比例定数を乗じて操舵トルクを求め、その結果をモータ駆動部26に供給し、モータ駆動部26は、操舵トルクの方向及び大きさに応じた駆動電流Iを電動モータ7に供給する。
【0052】
すると、電動モータ7には、操舵系に発生している操舵トルクの方向及び大きさに応じた回転力が発生し、その回転力がウォームギア等を介して出力軸3に伝達されるから、出力軸3に操舵補助トルクが付与されたことになり、操舵トルクが減少し、操縦者の負担が軽減される。
【0053】
このように、本実施の形態のようにコイル10,11に対して方形波状に変化する電圧Vを供給するような構成であっても、差動アンプ22及びサンプルホールド回路23によって出力電圧V及びVの過渡電圧の差をホールドし、出力電圧Vとしてコントローラ25に供給するようにしているから、操舵系に発生している操舵トルクの方向及び大きさを把握し、それに応じた操舵補助トルクを発生させることができる。
【0054】
そして、コイル10,11を方形波状に変化する電圧Vで駆動する構成であると、コイル10,11に電流が流れるのはその電圧Vが立ち上がっている間だけであるから、電圧Vの波形のデューティ比を十分に小さくすれば、消費電流を大幅に低減することができる。そこで、本実施の形態の構成であると、操舵トルクの検出に必要なのは、過渡期において出力電圧V及びVの差が十分に生じた際の出力電圧Vであり、そのためには出力電圧Vを立ち下げた時点から時定数τだけ経過するまで電圧Vが立ち上がっていればよい。従って、安全率を見込んで、時定数τよりも若干長い時間だけトランジスタTをオンにすればよいから、電圧Vのデューティ比を極小さく(例えば5%程度まで低減)することができる。その結果、コイル10,11に電流が流れる時間が極短くなるから、消費電力が小さくなって経済的であるし、発熱量も低減される。発熱量が低減されれば、故障発生率の低減等も期待できるようになる。
【0055】
また、コントローラ25でオン・オフ制御される制御電圧VをトランジスタTに供給するだけで、コイル10,11を方形波状に変化する電圧Vで駆動させることができるから、正弦波駆動の場合と比較して必要な電子部品数も少なくなるし、個々の電子部品に要求される精度も低くて済む。このため、コスト低減も期待できる。
【0056】
ここで、本実施の形態では、入力軸2が第2の回転軸に対応し、出力軸3が第1の回転軸に対応し、凸部3Bが溝でない部分に対応し、出力軸3の円筒部材8に包囲された部分が被包囲部に対応する。
【0057】
図6は本発明の第2の実施の形態におけるモータ制御回路の構成を示す回路図である。なお、電動パワーステアリング装置等の全体的な構成は上記第1の実施の形態と同様であるため、その図示及び説明は省略する。また、上記第1の実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0058】
即ち、本実施の形態にあっては、差動アンプ22の前段側に二つのサンプルホールド回路23A,23Bを設け、サンプルホールド回路23Aに出力電圧Vを供給し、サンプルホールド回路23Bに出力電圧Vを供給するようにしている。そして、それらサンプルホールド回路23A,23Bの出力電圧V’,V’を差動アンプ22に供給し、差動アンプ22の出力がコントローラ25に供給されるようになっている。
【0059】
このような構成であると、図7(1)〜(3)の(a)に示すように、出力電圧V及びVの差動増幅するよりも前に、過渡期にある出力電圧V及びVがホールドされ、図7(1)〜(3)の(c)に示すように、それらホールドされた電圧V’,V’の差が差動アンプ22で増幅されて出力電圧Vが得られることになる。そして、サンプルホールド回路23A,23Bの方が前段側にある分、ホールド信号Vのタイミングがずれてしまった場合の影響が少なくなる、という利点がある。
【0060】
図8は本発明の第3の実施の形態におけるモータ制御回路の構成を示す回路図である。なお、電動パワーステアリング装置等の全体的な構成は上記第1の実施の形態と同様であるため、その図示及び説明は省略する。また、上記第1の実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0061】
即ち、本実施の形態の構成は、異常監視部30を設けた点を除いては、上記第1の実施の形態と同様の構成のモータ制御回路と同様である。そして、異常監視部30は、ブリッジ回路の一方の出力電圧Vが供給されるサンプルホールド回路31と、このサンプルホールド回路31の出力が供給される上下限判定器32と、この上下限判定器32の出力がゲートに供給されるNPN型のトランジスタ33とで構成されている。サンプルホールド回路31には、サンプルホールド回路23と同様にコントローラ25からホールド信号Vが供給されるようになっている。また、上下限判定器32は例えばウインドコンパレータ等から構成されていて、サンプルホールド回路31の出力である出力電圧Vの瞬時値が適正な範囲外にある場合に、トランジスタ33をオンとするような電圧をそのトランジスタ33のゲートに供給するようになっている。そして、トランジスタ33のエミッタは接地側に接続され、トランジスタ33のコレクタは差動アンプ22の中立電圧V供給側に接続されている。
【0062】
このような構成であると、コイル10及び11の両方が短絡又は断線するような異常が生じた場合には、出力電圧Vが零又はVDD(例えば5V)になり、これがサンプルホールド回路31でホールドされて上下限判定器32に供給されるから、上下限判定器32は出力電圧Vが適正な範囲外にあると判断し、トランジスタ33をオンにする。すると、差動アンプ22に供給される中立電圧Vが強制的に零になるから、差動アンプ22の出力電圧Vは電圧V,Vに関係なく零となり、出力電圧Vも零となる。この結果、適正な範囲外にある出力電圧Vに基づいて異常が発生したことを認識できるから、操舵補助トルクを発生させる制御を停止することができ、異常発生時に不要な操舵補助トルクが発生するようなことは防止される。
【0063】
また、コイル10又は11の一方が短絡又は断線した場合には、出力電圧V及びVの差が極端に大きくなる(例えば、コイル10が短絡した場合には出力電圧VはVDDとなるし、コイル10が断線した場合には出力電圧Vは零となる)から、差動アンプ22の出力電圧Vが適正な範囲外の値となり、サンプルホールド回路23の出力電圧Vも適正な範囲外の値となる。この結果、適正な範囲外にある出力電圧Vに基づいて異常が発生したことを認識できるから、操舵補助トルクを発生させる制御を停止することができ、異常発生時に不要な操舵補助トルクが発生するようなことは防止される。
【0064】
なお、コイル駆動部20に異常が発生するなどしてコイル10,11に電流が流れない異常の場合には、出力電圧V,Vは共に零であるから、差動アンプ22の出力電圧V並びにサンプルホールド回路23の出力電圧Vは中立電圧Vとなり、コントローラ25は操舵トルクが零であると認識する。このため、かかる異常時に操舵補助トルクが発生して、却って運転者の負荷になってしまうようなことはない。
【0065】
このように、本実施の形態の構成であれば、異常監視部30を設けたため、コントローラ25においてモータ駆動回路の異常を容易に検出することができ、異常時に不要な操舵補助トルクが発生するようなことを防止できるという利点がある。その他の作用効果は、上記第1の実施の形態と同様である。
【0066】
図9は本発明の第4の実施の形態におけるモータ制御回路の構成を示す回路図である。なお、電動パワーステアリング装置等の全体的な構成は上記第1の実施の形態と同様であるため、その図示及び説明は省略する。また、上記各実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0067】
即ち、本実施の形態の構成は、異常監視部30のトランジスタ33を省略した点を除いては、上記第3の実施の形態と同様の構成のモータ制御回路と同様である。そして、異常監視部30の上下限判定器32の出力がコントローラ25に供給されるようになっている。このような構成であれば、コイル10及び11の両方が短絡又は断線するような異常が生じた場合には、出力電圧Vが零又はVDDになり、これがサンプルホールド回路31でホールドされて上下限判定器32に供給され、上下限判定器32は出力電圧Vが適正な範囲外にあると判断し、その結果をコントローラ25に供給する。この結果、コントローラ25は異常が発生したことを認識できるから、操舵補助トルクを発生させる制御を停止して、異常発生時に不要な操舵補助トルクが発生するようなことは防止される。その他の異常が発生した場合の作用効果は上記第3の実施の形態と同様であり、またその他の作用効果は上記第1の実施の形態と同様である。
【0068】
そして、本実施の形態にあっては、上記第3の実施の形態と比較してトランジスタ33が省略できるという利点がある。
図10は本発明の第5の実施の形態におけるモータ制御回路の構成を示す回路図である。なお、電動パワーステアリング装置等の全体的な構成は上記第1の実施の形態と同様であるため、その図示及び説明は省略する。また、上記第1の実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0069】
即ち、本実施の形態の構成は、ブリッジ回路の一方の出力電圧Vをレベル変換器35を介してコントローラ25に供給するようにした点を除いては、上記第1の実施の形態と同様の構成のモータ制御回路と同様である。そして、コントローラ25は、図11(a)に示すように変化する出力電圧Vを、図11(b)に示すようなタイミングで読み込むようになっている。つまり、コントローラ25は、定常状態にある出力電圧Vを読み込むようになっている。
【0070】
このような構成でれば、コイル10及び11の両方が短絡又は断線するような異常が生じた場合には、定常状態の出力電圧Vが零又はVDDになり、これがレベル変換器35を介してコントローラ25に供給されるから、コントローラ25は異常が発生したことを認識でき、操舵補助トルクを発生させる制御を停止して、異常発生時に不要な操舵補助トルクが発生するようなことは防止される。その他の異常が発生した場合の作用効果は上記第3の実施の形態と同様であり、またその他の作用効果は上記第1の実施の形態と同様である。
【0071】
そして、本実施の形態にあっては、上記第3,第4の実施の形態と比較して異常監視部30が簡略化できるという利点がある。
図12は本発明の第6の実施の形態を説明する波形図である。なお、本実施の形態の装置構成は上記第5の実施の形態と同様であるため、その図示及び説明は省略する。
【0072】
即ち、本実施の形態にあっては、上記第5の実施の形態と同様の構成及び同様の動作を奏する他に、図12(a)〜(c)に示すように、ホールド信号Vの出力タイミングを、差動アンプ22の出力電圧Vの過渡期T以外に、その前後の定常時T,Tにもそれぞれ設定することにより、電圧Vの一つの方形波毎に3回ずつ出力電圧Vをホールドして、図12(d)に示すように各タイミング毎に出力電圧Vをコントローラ25が読み込むようにしている。
【0073】
このような構成であれば、コントローラ25は出力電圧Vの三つの状態を認識でき、各出力電圧Vに基づいて差動アンプ22が正常に稼働しているか否かを判断することができる。つまり、過渡期Tにホールドされ読み込まれた出力電圧Vに基づき上記第1の実施の形態と同様に発生している操舵トルクの方向及び大きさを判断して操舵補助トルク制御を実行する一方で、二つの定常時T及びTにホールドされ読み込まれた出力電圧Vが等しく中立電圧Vになければ、差動アンプ22に異常が発生したと判断することができる。また、例えばコイル10及び11の接続部に溶接不良や半田脱落等の異常がある場合、その接触抵抗が増加するため、定常時T又はTにホールドされ読み込まれた出力電圧Vが中立電圧Tよりも低下するようになるから、それら出力電圧Vの中立電圧Vからのずれに基づいてコイル10,11の接続状態を判断することもできる。そして、上記第5の実施の形態と同様の作用により、コイル10及び11の両方が短絡又は断線するような異常が生じた場合も検出できる。なお、その他の異常が発生した場合の作用効果は上記第3の実施の形態と同様であり、またその他の作用効果は上記第1の実施の形態と同様である。
【0074】
図13は本発明の第7の実施の形態におけるモータ制御回路の構成を示す回路図である。なお、電動パワーステアリング装置等の全体的な構成は上記第1の実施の形態と同様であるため、その図示及び説明は省略する。また、上記第1の実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0075】
即ち、本実施の形態の構成は、ブリッジ回路の出力電圧V,Vをコントローラ25に直接供給する点を除いては上記第1の実施の形態と同様である。ただし、コントローラ25には、各出力電圧V,V,Vを読み込むために少なくとも三つのA/D変換器を設けている。
【0076】
そして、本実施の形態の波形図である図14に示すように、ホールド信号Vの出力タイミングを定常時Tと過渡期Tとに設定することにより、一つの方形波毎に二回ずつ出力電圧Vをホールドするようになっている。また、図15に示すように、二つの定常状態時に、ブリッジ回路の出力電圧を読み込むようにしている。なお、図15(b)は、出力電圧V,Vの読み込みタイミングを表している。
【0077】
このような構成であれば、コントローラ25は出力電圧Vに基づいて差動アンプ22が稼働しているか否か及び基準電圧Vが正常かを認識できる一方、各出力電圧V,Vに基づいてコイル10,11の接続部に異常がある場合やトランジスタTに異常がある場合もコントローラ25で予め設定された値との比較で認識することができる。その他の作用効果は上記第1,3の実施の形態と同様である。
【0078】
なお、上記各実施の形態では、本発明にかかるトルクセンサを車両用の電動パワーステアリング装置に適用した場合について説明したが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではない。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にあっては、コイルに方形波状に変化する電圧を供給した際にコイルと電気抵抗との間に発生する過度電圧に基づいてトルクを検出するようにしたため、コイルに電流が流れる時間が極短くなるから、消費電力が小さくなって経済的であるし、発熱量も低減され、しかも、必要な電子部品数も少なくなり、個々の電子部品に要求される精度も低くて済むから、コストも低減するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示す正断面図である。
【図2】実施の形態の要部の斜視図である。
【図3】第1の実施の形態のモータ制御回路の回路図である。
【図4】コントローラからコイルに供給される電圧の波形図である。
【図5】第1の実施の形態のモータ制御回路内の各電圧の波形図である。
【図6】第2の実施の形態のモータ制御回路の回路図である。
【図7】第2の実施の形態のモータ制御回路内の各電圧の波形図である。
【図8】第3の実施の形態のモータ制御回路の回路図である。
【図9】第4の実施の形態のモータ制御回路の回路図である。
【図10】第5の実施の形態のモータ制御回路の回路図である。
【図11】第5の実施の形態のモータ制御回路内の各電圧の波形図である。
【図12】第6の実施の形態のモータ制御回路内の各電圧の波形図である。
【図13】第7の実施の形態のモータ制御回路の回路図である。
【図14】第7の実施の形態のモータ制御回路内の各電圧の波形図である。
【図15】第7の実施の形態のモータ制御回路内の各電圧の波形図である。
【符号の説明】
2 入力軸(第2の回転軸)
3 出力軸(第1の回転軸)
3A 溝
3B 凸部(溝でない部分)
4 トーションバー
8 円筒部材
8a,8b 窓
10,11 コイル
20 コイル駆動部
22 差動アンプ
23 サンプルホールド回路
23A,23B サンプルホールド回路
25 コントローラ
26 モータ駆動部
30 異常監視部
31 サンプルホールド回路
32 上下限判定器
33 トランジスタ

Claims (1)

  1. 同軸に配設された第1及び第2の回転軸をトーションバーを介して連結するとともに、導電性で且つ非磁性の材料からなる円筒部材を、前記第1の回転軸の外周面を包囲するように、前記第2の回転軸と回転方向に一体とし、前記第1の回転軸の少なくとも前記円筒部材に包囲された被包囲部を磁性材料で形成し、前記被包囲部には軸方向に延びる溝を形成し、前記円筒部材には前記第1の回転軸との相対回転位置に応じて前記溝との重なり具合が変化するように窓を形成し、前記円筒部材の前記窓が形成された部分を包囲するようにコイルを配設し、前記コイルと直列に電気抵抗を配設し、そして、前記コイルに方形波状に変化する電圧を供給した際に前記コイルと電気抵抗との間に発生する過度電圧に基づいて、前記第1及び第2の回転軸に発生するトルクを検出するようになっていることを特徴とするトルクセンサ。
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