JP3664055B2 - トルクセンサ制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、回転軸に発生するトルクに応じて互いに逆方向にインピーダンスが変化する一対の検出コイルを備えたトルクセンサの制御装置で、特に、トルク検出回路の異常を判定してトルクの誤検出を防止するトルクセンサ制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
非接触型のトルクセンサとしては、本出願人が先に提案した特開平10−38715号公報に開示されたものがある。上記公報に開示された従来のトルクセンサは、トルクに比例したトーションバーの捩れを検出コイルのインダクタンスの変化に変換し、このインダクタンスの変化を一対の検出コイルと抵抗体で構成するブリッジ回路で検出するものである。
【0003】
即ち、一対の検出コイルと抵抗体で構成する第1及び第2のアームを備えたブリッジ回路に交流電圧を供給し、そのときの第1のアームの検出コイルと抵抗体の接続部に表れる出力電圧と、第2のアームの検出コイルと抵抗体の接続部に表れる出力電圧との差分の電圧を差動増幅器で検出し、トルク信号を得るように構成されている。
【0004】
上記した構成のトルクセンサは、プリント配線基板の上に一対の検出コイルと抵抗体がブリッジ回路を構成するように接続されているが、検出コイルや抵抗体とプリント配線基板との間のハンダ付けなどによる接続部分の接続不良があると検出コイルや抵抗体とプリント配線基板との間に接触抵抗が生じ、不正確なトルク信号が出力されてしまうという不都合がある。
【0005】
この対策として、検出コイルや抵抗体とプリント配線基板との間の接触抵抗の増加を監視する監視回路を設けたものが、本出願人により提案されている(特願平11−272690号参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記した構成のトルクセンサは、例えば車両用の電動パワーステアリング装置に組み込まれて使用されるが、トルク検出回路は十分な注意の下に製造され厳重な検査が行われて出荷されるから、電動パワーステアリング装置に組み込まれた後にトルク検出回路が故障することは稀であり、また、万一故障しても監視回路により故障が検出されるから、安全性の高いものである。
【0007】
しかしながら、さらに、トルクセンサのフェールセーフ機能を高めるためには、所定の期間の経過毎に、例えばイグニッションキーをONにした後、電動パワーステアリング装置の初期診断時、或いは動作状態にあるとき、定期的にトルク検出回路の動作テストを自動的に行うような回路構成とすることが望ましい。
【0008】
特に、トルク検出回路において、一対の検出コイルと抵抗体で構成する第1及び第2のアームを備えたブリッジ回路に供給する交流電圧の振幅が、何等かの原因で低下した場合には、正確なトルクの検出ができなくなるから、ブリッジ回路に供給する交流電圧の振幅が正常値か否かを判定することは、トルクセンサのフェールセーフ機能を高めるために必要とされる。
【0009】
さらに、そのようなブリッジ回路に供給する交流電圧の振幅を監視するにしても、監視回路自体が正常に動作しているか否かを判定することも、トルクセンサのフェールセーフ機能を高めるために必要とされる。この発明は上記した種々の課題を解決することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記課題を解決するもので、請求項1の発明は、回転軸に生じたトルクに応じて互いに逆方向にインピーダンスが変化する一対の検出コイルのそれぞれと、一対の抵抗体のそれぞれを個別に直列接続したブリッジ回路に交流電圧を印加し、前記一対の検出コイルの端子部に表れる交流電圧の差分に基いてトルクを検出するトルクセンサ制御装置において、前記ブリッジ回路に印加される交流電圧の振幅を監視する監視部と、前記監視部に通常の監視動作に適した第1の基準電圧と、監視部自体の動作テストに適した第2の基準電圧とを供給する基準電圧供給回路とを備え、前記監視部は、通常の監視動作モードが設定されたときは、前記第1の基準電圧と前記ブリッジ回路に印加される交流電圧の振幅との比較により交流電圧の異常を判定し、テストモードが設定されたときは、前記第2の基準電圧と前記ブリッジ回路に印加される交流電圧の振幅との比較により前記監視部自体の異常を判定することを特徴とする。
【0011】
そして、前記基準電圧供給回路から供給される第1の基準電圧と第2の基準電圧とは、互いに電圧値が異なる基準電圧とする。
【0012】
また、前記トルクセンサ制御装置は、車両用電動パワーステアリング装置に組み込まれたとき、前記車両用電動パワーステアリング装置の初期診断時にテストモードを設定し、前記監視部自体の異常を判定するとよい。
【0013】
さらに、前記トルクセンサ制御装置は、車両用電動パワーステアリング装置に組み込まれたとき、定期的にテストモードを設定し、前記監視部自体の異常を判定するとよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。以下に説明する実施の形態は、この発明の実施の形態のトルクセンサを車両用の電動パワーステアリング装置に適用した例である。
【0015】
図1は、トルク検出部を含む電動パワーステアリング装置の主要部の構成を示す断面図、図2はそのトルク検出部の構成を示す斜視図である。
【0016】
図1及び図2において、5a及び5bはハウジングであり、入力軸側5aと出力軸側5bとの2分割構造となつている。ハウジング5a及び5bの内部には、入力軸1、その内部に配置されたトーシヨンバー3、及びトーシヨンバー3を介して入力軸1に連結された出力軸2が、軸受6a、6b及び6cによつて回転自在に支持されている。
【0017】
入力軸1、トーシヨンバー3、及び出力軸2は同軸に配置されており、入力軸1とトーシヨンバー3とはスプライン結合し、また、トーシヨンバー3と出力軸2もスプライン結合している。図1において、入力軸1の左端側には、図示されていないステアリングホイールが一体的に取り付けられている。また、出力軸2にはピニオン軸2aが一体的に形成されており、ピニオン軸2aはラック4と噛合して公知のラックアンドピニオン式ステアリング機構を構成している。
【0018】
また、出力軸2には、これと同軸で且つ一体に回転するウオームホイール7が固着されており、図示されていない電動モータで駆動されるウオーム8と噛合している。ウオームホイール7は金属製のハブ7aに合成樹脂製の歯部7bが一体的に固定されている。電動モータの回転力は、ウオーム8及びウオームホイール7を介して出力軸2に伝達され、電動モータの回転方向を適宜切り換えることにより、出力軸2に任意の方向の操舵補助トルクが付与される。
【0019】
次に、図1及び図2を参照してトルクセンサのトルク検出部の構成を説明する。トルク検出部は入力軸1の、図1で右端側に形成されたセンサシャフト部11と、ハウジング5aの内側に配置された検出コイル13と14、及び両者の間に配置された円筒部材12から構成される。
【0020】
図2はトルク検出部の構成を示す斜視図である。入力軸1の、図1で右端に近い外側には磁性材料で構成されたセンサシャフト部11が形成されており、センサシャフト部11の表面には、軸方向に延びた複数(図示の例では9個)の凸条11aが円周方向に沿つて等間隔に形成されており、凸条11aの間には凸条11aの幅t1 よりも幅広の溝部11bが形成されている。
【0021】
また、センサシャフト部11の外側には、センサシャフト部11に接近して導電性で且つ非磁性の材料、例えばアルミニウムで構成された円筒部材12がセンサシャフト部11と同軸に配置されており、円筒部材12の延長部12eは出力軸2の端部2eの外側に固定されている。
【0022】
円筒部材12には、前記したセンサシャフト部11の表面の凸条11aに対向する位置に、円周方向に等間隔に配置された複数個(図2では9個)の長方形の窓12aからなる第1の窓列と、前記第1の窓列から軸方向にずれた位置に、前記窓12aと同一形状で、円周方向の位相が異なる複数個(図2では9個)の長方形の窓12bからなる第2の窓列とが設けられている。
【0023】
円筒部材12の外周は、同一規格の検出コイル13及び14が捲回されたヨーク15で包囲されている。即ち、検出コイル13及び14は円筒部材12と同軸に配置され、検出コイル13は窓12aからなる第1の窓列部分を包囲し、検出コイル14は窓12bからなる第2の窓列部分を包囲する。ヨーク15はハウジング5aの内部に固定され、検出コイル13及び14の出力線はハウジング5aの内部に配置された回路基板16に接続される。
【0024】
図3の(a)及び(b)はセンサシャフト部の表面の凸条と円筒部材の窓配置を説明する図で、図3の(a)は、基準位置(トーシヨンバー3が捩れていない状態)におけるセンサシャフト部11の表面の凸条11aと円筒部材12の第1の窓列の窓12aとの位置関係を示し、図3の(b)は基準位置(トーシヨンバー3が捩れていない状態)におけるセンサシャフト部11の表面の凸条11aと円筒部材12の第2の窓列の窓12bとの位置関係を示す図である。
【0025】
この実施例では、窓12a及び12bがそれぞれ9個設けられているから、第1の窓列の窓12a及び第2の窓列の窓12bは、それぞれ円周方向に角度θ=360/N度(図2、図3の例では角度θ=360/9=40度)づつずれていることになる。
【0026】
窓12a、12bの角度aは窓12a、12bのない部分の角度bよりも小さく設定(a<b)され、凸条11aの角度cは溝部11bの角度dよりも小さく設定(c<d)される。これは、検出コイルのインピーダンスの変化を急峻にするためである。
【0027】
図3の(a)及び(b)から明らかなように、トーシヨンバー3が捩れていない状態、即ち操舵トルクが零(0)の状態では、窓12aの円周方向の幅の中央部にセンサシャフト部11の凸条11aの円周方向の一方の端部が位置し、窓12bの円周方向の幅の中央部に凸条11aの円周方向の他方の端部が位置するように、窓12a及び12bの円周方向の幅と凸条11aの幅、及び窓12a及び12bとの円周方向の相対位置関係が設定される。即ち、凸条11aに対する窓12aと12bとの円周方向の位置関係は互いに逆になつている。
【0028】
操舵系が直進状態にあつて操舵トルクが零である場合はトーションバー3には捩れが発生せず、入力軸1と出力軸2とは相対回転しない。従つて入力軸1の側にあるセンサシャフト部11の表面の凸条11aと、出力軸2の側にある円筒部材12との間にも相対回転が生じない。
【0029】
一方、ステアリングホイールを操作して入力軸1に回転力が加わると、その回転力はトーションバー3を経て出力軸2に伝達される。このとき、出力軸2には舵輪と路面との間の摩擦力や出力軸2に結合されているステアリング機構のギヤの噛み合い等による摩擦力が作用するから、入力軸1と出力軸2との間を結合するトーションバー3に捩れが発生し、入力軸1の側にあるセンサシャフト部11の表面の凸条11aと出力軸2の側にある円筒部材12との間に相対回転が生ずる。
【0030】
円筒部材12に窓がない場合は、円筒部材12は導電性で且つ非磁性材で構成されているから、検出コイル13及び14に交流電流を流して交番磁界を発生させると、円筒部材12の外周面にコイル電流と反対方向の渦電流が発生する。この渦電流による磁界とコイル電流による磁界とを重畳すると、円筒部材12の内側の磁界は相殺される。
【0031】
円筒部材12に窓が形成されている場合は、円筒部材12の外周面に発生した渦電流は、窓12a及び12bによつて外周面を周回できないため、窓12a及び12bの端面に沿つて円筒部材12の内周面側に回り込み、内周面をコイル電流と同方向に流れ、また隣の窓12a及び12bの端面に沿つて外周面側に戻り、ループを形成する。つまり、検出コイル内側に渦電流のループを、円周方向に周期的に配置した状態が発生する。
【0032】
コイル電流による磁界と渦電流による磁界とは重畳され、円筒部材12の内外には、円周方向に周期的に強弱変化する磁界と、中心に向かうほど小さくなる半径方向に勾配を持つた磁界が形成される。円周方向の周期的な磁界の強弱は、隣り合う渦電流の影響を受ける窓12a及び12bの中心で強く、そこからずれるに従い弱くなる。
【0033】
円筒部材12の内側には、磁性材料からなるセンサシャフト部11が同軸に配置されており、その凸条11aは、窓12a及び12bと同じ周期で配置されている。
【0034】
磁界中に置かれた磁性体は磁化して磁束を生ずるが、磁束の量は飽和するまでは磁界の強さに応じて大きくなる。このため、円筒部材12により円周方向の周期的な磁界の強弱と中心に向かうほど小さくなる半径方向に勾配を持つた磁界とにより、センサシャフト部11に発生する磁束は、円筒部材12とセンサシャフト部11との相対的な位相により増減する。
【0035】
磁束が最大となる位相は、円筒部材12の窓12a及び12bの中心とセンサシャフト部11の凸条11aの中心とが一致した状態で、磁束の増減に応じて検出コイル13及び14のインダクタンスも増減し、略正弦波状に変化する。
【0036】
トルクが作用しない状態では、インダクタンスが最大となる位相(窓12a及び12bと凸条11aの中心とが一致している位相)に対して、センサシャフト部11の凸条11aの中心は凸条11aの中心角cの1/2だけずれた位置に設定されているから、トルクが作用してトーションバー3が捩れ、センサシャフト部11と円筒部材12との間に位相差が生じると、2つの検出コイル13及び14のインダクタンスは、一方が増加し他方が減少する。
【0037】
図4はトルクの大きさと検出コイル13及び14のインダクタンスの変化を説明する図で、横軸はトルクT、縦軸はインダクタンスLを示す。右操舵トルク発生時は、図3の(a)及び(b)において円筒部材12が時計方向に回転するから、図4に示すように、トルクが増大するにつれ検出コイル13のインダクタンスL13は増加し、検出コイル14のインダクタンスL14は減少する。
【0038】
また、左操舵トルク発生時は、図3の(a)及び(b)において円筒部材12が反時計方向に回転するから、図4に示すようにトルクが増大するにつれ検出コイル13のインダクタンスL13は減少し、検出コイル14のインダクタンスL14は増加する。
【0039】
図5は、トルク検出回路のブロック図である。トルク検出回路20はコネクタ29を介して図示しない制御装置に接続され、制御装置からは各回路要素に電源電圧V及び基準電圧Vref がノイズフイルタ28を経て供給され、検出されたメイン検出トルク信号及びサブ検出トルク信号が制御装置に出力される。
【0040】
トルクを検出するブリッジ回路は、検出コイル13と抵抗R1 とが直列に接続された第1のアームと、検出コイル14と抵抗R2 とが直列に接続された第2のアームとから構成される。
【0041】
発振部21は電源電圧V及び基準電圧Vref の供給を受けて所定周波数の交流電圧を出力する。出力された交流電圧は電流増幅部22で増幅され、増幅された交流電圧Vosc が、検出コイル13と抵抗R1 とで構成されたブリッジ回路の第1のアーム、及び検出コイル14と抵抗R2 とで構成されたブリッジ回路の第2のアームに供給される。なお、トルクが作用しない状態では検出コイル13及び14の両端に表れる電圧が等しくなるように予め抵抗R1 及びR2 の値を調整しておくものとする。
【0042】
検出コイル13及び検出コイル14の両端に表れる電圧信号は、メイン増幅・全波整流部23において両検出コイルの差分の信号に変換されて増幅されると共に整流され、更にメイン平滑・中立調整部26で出力波形が調整された後、ノイズフイルタ28を経てメイン検出トルク信号として制御装置に出力される。
【0043】
さらに、検出コイル13及び検出コイル14の両端に表れる電圧信号は、サブ増幅・全波整流部24において両検出コイルの差分の信号Vdef に変換されて増幅されると共に整流され、更にサブ平滑・中立調整部27で出力波形が調整された後、ノイズフイルタ28を経てサブ検出トルク信号として制御装置に出力される。
【0044】
トルク検出回路20をメイン増幅・全波整流部23とメイン平滑・中立調整部26、及びサブ増幅・全波整流部24とサブ平滑・中立調整部27との2組設け、2組の検出トルク信号を出力するように構成されているのは、図示しない制御回路においてこれ等の2組の信号を比較することで、回路要素の故障を検出するためである。
【0045】
また、トルク検出回路20には、トルク検出回路20の異常を検出する監視部25が設けられている。この監視部25は、検出コイル13又は14と抵抗R1 又はR2 との接触不良を検出する第1監視部25a、発振部21から供給される交流電圧の振幅の異常を検出する第2監視部25b、第1監視部25a及び第2監視部25bから出力された信号の論理和をとり、サブ平滑・中立調整部27からの信号出力を禁止して異常発生を認識させる信号処理回路25cから構成されている。
【0046】
図6は、第1監視部25a、第2監視部25b、信号処理回路25cとその周辺回路の構成を示すブロック図である。
【0047】
サブ増幅・全波整流部24はオペアンプOP1 と同期検波器SRから構成される。オペアンプOP1 の入力側(+)端子には基準電圧Vref が接続され、オペアンプOP1 の入力側(−)端子にはオペアンプOP1 の出力が抵抗R5 を介して帰還される。
【0048】
検出コイル13及び14の両端に表れる電圧は、コンデンサC3 、抵抗R3 及びコンデンサC4 、抵抗R4 を経てオペアンプOP1 の入力側(+)端子及びオペアンプOP1 の入力側(−)端子に入力され、その差分の信号Vdef が出力される。
【0049】
オペアンプOP1 の出力信号Vdef は、更に同期検波器SRにおいて電流増幅部22を経て供給された発振部21から出力された交流に同期して整流され、後段のサブ平滑・中立調整部27に出力される。
【0050】
サブ平滑・中立調整部27は、オペアンプOP2 とコンデンサC5 、抵抗R9 で構成されており、オペアンプOP2 の入力側(+)端子には抵抗R8 を経て基準電圧Vref が接続され、オペアンプOP2 の入力側(−)端子には同期検波器SRの出力が抵抗R7 を経て供給される。オペアンプOP2 の出力はコンデンサC5 、抵抗R9 を経て入力側(−)端子に帰還され、検出されたトルク信号は平滑及び波形調整されて出力される。
【0051】
次に、第1監視部25aについて説明する。第1監視部25aは検出コイル13と14、及び抵抗R1 とR2 から構成されるブリッジ回路の接触不良を、接触抵抗の増加により検出するものである。
【0052】
第1監視部25aは、3個のコンパレータCP11、CP12、CP13と、論理積演算回路であるアンド回路ANから構成される。
【0053】
コンパレータCP11の入力側(+)端子には発振部21から電流増幅部22を経て出力された交流電圧Vosc が入力され、入力側(−)端子には第1の基準電圧Vref1が入力される。コンパレータCP12の入力側(+)端子には第2の基準電圧Vref2が入力され、入力側(−)端子には発振部21から電流増幅部22を経て出力された交流電圧Vosc が入力される。そして、コンパレータCP11、CP12の出力は合成され、アンド回路ANの第1入力端子に入力される。
【0054】
コンパレータCP13の入力側(+)端子には第3の基準電圧Vref3が入力され、入力側(−)端子には、サブ増幅・全波整流部24のオペアンプOP1 の出力信号Vdef が入力される。そして、コンパレータCP13の出力はアンド回路ANの第2入力端子に入力される。アンド回路ANの出力端子はオア回路ORの第1入力端子に入力されている。
【0055】
なお、第1の基準電圧Vref1、第2の基準電圧Vref2、第3の基準電圧Vref3は、図示しない制御装置から供給される基準電圧Vref を抵抗回路等適宜の電圧発生回路を使用して準備するものとする。
【0056】
以下、図7及び図8を参照して第1監視部25aの動作を説明する。まず、異常検出を実行するタイミングを決定するための、所定時間幅tm を持つ矩形波信号を準備する。
【0057】
即ち、コンパレータCP11の入力側(+)端子に交流電圧Vosc を入力し、入力側(−)端子に第1の基準電圧Vref1を入力し、さらにコンパレータCP12の入力側(+)端子に第2の基準電圧Vref2を入力し、入力側(−)端子に交流電圧Vosc を入力する。コンパレータCP11及びCP12の出力波形、及びその合成出力の波形は図7に示すようになり、コンパレータCP11及びCP12の出力を合成することにより、所定時間幅tm を持つ信号が得られる。前記したとおりこの信号はアンド回路AN(図6参照)の第1入力端子に入力される。
【0058】
次に、検出コイル13及び14の両端に表れる出力信号の差分の信号が所定の許容値以下か否かを判断するため、異常検出のコンパレータCP13の入力側(+)端子に判断基準の閾値である第3の基準電圧Vref3を入力し、(−)端子にはサブ増幅・全波整流部24のオペアンプOP1 の出力信号Vdef を入力する。コンパレータCP13の出力信号はアンド回路AN(図6参照)の第2入力端子に入力される。
【0059】
図8の(a)を参照して正常時の動作を説明する。正常時には、オペアンプOP1 の出力信号Vdef には位相ずれが発生しておらず、出力信号Vdef は第3の基準電圧Vref3以下になることがないから、コンパレータCP13の出力は零(0)となる。アンド回路ANではコンパレータCP13の出力信号と所定時間幅tm の信号(コンパレータCP11及びCP12の合成出力)との論理積をとるから、アンド回路ANの出力もオフ(0)となる。
【0060】
従つて、信号処理回路25cのオア回路ORには(後述する第2監視部25bからの信号もないとき)入力信号がないため、トランジスタTRは導通状態にならず、異常が発生していないことが検出される。
【0061】
次に、図8の(b)を参照して異常時の動作を説明する。オペアンプOP1 の出力信号Vdef に位相ずれが発生し、所定時間幅tm の範囲内において基準電圧Vref3以下になるとき異常の発生と判断する。
【0062】
コンパレータCP13は、オペアンプOP1 の出力信号Vdef が第3の基準電圧Vref3以下のときには(1)を出力し、オペアンプOP1 の出力信号Vdef が第3の基準電圧Vref3以上のときには(0)を出力する。
【0063】
アンド回路ANでは、コンパレータCP13の出力信号と所定時間幅tm の信号(コンパレータCP11及びCP12の合成出力)との論理積をとるから、所定時間幅tm の範囲内において、コンパレータCP13の出力が第3の基準電圧Vref3以下のときは、アンド回路ANはオン(1)となる。
【0064】
アンド回路ANのオン(1)信号は、処理回路25cのオア回路ORに入力され、オア回路ORの出力もオン(1)となり、トランジスタTRのベースに入力されるから、トランジスタTRのコレクタ/エミッタ間が導通状態となる。エミッタは接地されているからコレクタも接地され、この結果、サブ平滑・中立調整部27のオペアンプOP2 の入力側(+)端子は接地されるので、異常の発生が検出される。
【0065】
次に、第2監視部25bについて説明する。第2監視部25bは、発振部21から供給される交流電圧の振幅の異常を検出するものである。
【0066】
前記したとおり、トルク検出回路20は発振部21から出力される所定周波数の交流電圧(正弦波)を検出コイル13と抵抗R1 とで構成されたブリッジ回路の第1のアーム、及び検出コイル14と抵抗R2 とで構成されたブリッジ回路の第2のアームに供給して、回路要素の故障を検出しているが、交流電圧Vosc の振幅が低下すると正常な検出動作が実行されない。
【0067】
図6を参照して第2監視部25bの構成と動作について説明する。第2監視部25bは2個のコンパレータCP1 、CP2 と、2個のトランジスタTR1 、TR2 から構成される。コンパレータCP1 の出力側とトランジスタTR1 のベースとの間には定電圧Vccを供給する定電圧電源に接続された抵抗R10と、抵抗R11、抵抗R12及びコンデンサC6 が挿入され、コンパレータCP2 の出力側とトランジスタTR2 のベースとの間には定電圧Vccを供給する定電圧電源に接続された抵抗R14と、抵抗R15、抵抗R16及びコンデンサC7 が挿入されている。
【0068】
コンパレータCP1 の入力側(+)端子には発振部21から電流増幅部22を経て出力された交流電圧Vosc が入力され、入力側(−)端子には第4の基準電圧Vref4が入力される。コンパレータCP2 の入力側(+)端子には第5の基準電圧Vref5が入力され、入力側(−)端子には発振部21から電流増幅部22を経て出力された交流電圧Vosc が入力される。コンパレータCP1 及びCP2 の出力はそれぞれトランジスタTR1 及びTR2 のベースに入力される。
【0069】
なお、第4の基準電圧Vref4、第5の基準電圧Vref5は、交流電圧Vosc の振幅が基準値以上か否かを判断する閾値となる電圧であつて、図示しない制御装置から供給される基準電圧Vref を入力として動作する適宜の電圧発生回路を使用して準備するものとする。
【0070】
例えば、正常な交流電圧Vosc のピーク値が4.8V(+側)であるとき、ピーク値が4.5V(+側)以下になつた場合は、振幅が低下して異常であると判断するものとした場合は、図示しない制御装置から供給される基準電圧Vref が3.3Vである時、第4の基準電圧Vref4=4.5V(=3.3+1.2)、第5の基準電圧Vref5=2.1V(=3.3−1.2)に設定するものとする。
【0071】
次に、発振部21から出力される交流電圧Vosc の振幅(電圧)が基準値以上か否かを監視する第2監視部25bの動作について説明する。
【0072】
図9及び図10は、正常状態と異常状態における発振部21(図5参照)の出力である交流電圧Vosc 、コンパレータCP1 、CP2 の出力波形、及びトランジスタTR1 、TR2 のON/OFFの状態を示す図である。
【0073】
まず、正常状態の時の動作について説明する。図9の(a)は正常状態の動作を示すもので、発振部21から出力される交流電圧Vosc は、基準値以上の振幅の交流電圧(上記の例ではピーク値4.8V(+側))である。
【0074】
コンパレータCP1 の入力側(+)端子には発振部21から電流増幅部22を経て出力された交流電圧Vosc が入力され、入力側(−)端子には第4の基準電圧Vref4が入力される。コンパレータCP2 の入力側(+)端子には第5の基準電圧Vref5が入力され、入力側(−)端子には発振部21から電流増幅部22を経て出力された交流電圧Vosc が入力される。
【0075】
この場合、交流電圧Vosc のピーク値(+側)は第4の基準電圧Vref4より大きいから、CP1 からは交流電圧Vosc が電圧Vref4を越えた時間に相当する幅のパルスが出力され、トランジスタTR1 はON(出力は接地電位=0V)の状態に保たれる。
【0076】
また、交流電圧Vosc のピーク値(−側)は第5の基準電圧Vref5より小さいから、CP2 からは交流電圧Vosc が電圧Vref5を越えた時間に相当する幅のパルスが出力され、トランジスタTR2 はON(出力は接地電位=0V)の状態に保たれる。
【0077】
この結果、信号処理回路25cのオア回路ORには(前記した第1監視部25aからの信号もないとき)入力信号がないため、トランジスタTRは導通状態にならず、サブ平滑・中立調整部27のオペアンプOP2 の入力側(+)端子は接地されないので正常な信号が出力され、異常の発生のないことが検出される。
【0078】
次に、異常状態の時の動作を説明する。図9の(b)は第1の異常状態の動作を示すもので、交流電圧Vosc のプラス側が第4の基準電圧Vref4以下の振幅の交流電圧の場合である。コンパレータCP1 の入力側(+)端子には交流電圧Vosc が、入力側(−)端子には第4の基準電圧Vref4が入力されるが、交流電圧Vosc のプラス側は基準電圧Vref4以下であるので、CP1 の出力は零、トランジスタTR1 はOFFとなり、信号処理回路25cのオア回路ORに定電圧Vccからの信号が入力される。
【0079】
また、コンパレータCP2 の入力側(−)端子には交流電圧Vosc が、入力側(+)端子には第5の基準電圧Vref5が入力されるが、交流電圧Vosc のマイナス側は基準電圧Vref5以上であるので、CP2 からは交流電圧Vosc が基準電圧Vref5を越えた時間に相当する幅のパルスが出力され、トランジスタTR2 はON(出力は接地電位=0V)の状態に保たれる。
【0080】
トランジスタTR1 がOFF、TR2 がONとなるので、信号処理回路25cのオア回路ORの出力もオン(1)となり、トランジスタTRは導通状態となり、サブ平滑・中立調整部27のオペアンプOP2 の入力側(+)端子は接地されるので、異常の発生が検出される。
【0081】
図10の(a)は第2の異常状態の動作を示すもので、交流電圧Vosc のマイナス側が第5の基準電圧Vref5以下の振幅の交流電圧の場合である。コンパレータCP1 の入力側(+)端子には交流電圧Vosc が、入力側(−)端子には第4の基準電圧Vref4が入力されるが、交流電圧Vosc のプラス側は基準電圧Vref4以上のため、CP1 からは交流電圧Vosc が基準電圧Vref4を越えた時間に相当する幅のパルスが出力され、トランジスタTR1 はON(出力は接地電位=0V)の状態に保たれる。
【0082】
コンパレータCP2 の入力側(−)端子には交流電圧Vosc が、入力側(+)端子には第5の基準電圧Vref5が入力されるが、交流電圧Vosc のマイナス側は基準電圧Vref5以下であるのでCP2 からの出力は零となり、トランジスタTR2 はOFFとなり、信号処理回路25cのオア回路ORに定電圧Vccからの信号が入力される。
【0083】
トランジスタTR1 がON、TR2 がOFFとなるので、信号処理回路25cのオア回路ORの出力もオン(1)となり、トランジスタTRは導通状態となり、サブ平滑・中立調整部27のオペアンプOP2 の入力側(+)端子は接地されるので、異常の発生が検出される。
【0084】
図10の(b)は第3の異常状態の動作を示すもので、交流電圧Vosc のプラス側が第4の基準電圧Vref4以下、マイナス側も第5の基準電圧Vref5以下の振幅の交流電圧の場合である。
【0085】
この場合は、前記したとおり、CP1 及びCP2 の出力は零、トランジスタTR1 及びTR2 はOFFの状態になるので、信号処理回路25cのオア回路ORの出力もオン(1)となり、トランジスタTRは導通状態となり、サブ平滑・中立調整部27のオペアンプOP2 の入力側(+)端子は接地されるので、異常の発生が検出される。
【0086】
以上は、第2監視部25bによる、発振部21から供給される交流電圧の振幅異常を検出する動作であるが、次に、第2監視部25b自体が、正常に振幅異常を検出するか否か、その動作テストについて説明する。
【0087】
前記した交流電圧の振幅異常の検出では、交流電圧Vosc の振幅が基準値以上か否かを判断する閾値として第4の基準電圧Vref4、第5の基準電圧Vref5を、例えば、次のように設定している。即ち、正常な交流電圧Vosc のピーク値が4.8V(+側)であつて、ピーク値が4.5V(+側)以下の場合には振幅が低下して異常であると判断するように、第4の基準電圧Vref4=4.5V(=3.3+1.2)、第5の基準電圧Vref5=2.1V(=3.3−1.2)に設定している。
【0088】
これに対し、第2監視部25b自体の動作テストを行うテストモードが設定されたときは、閾値として正常な交流電圧Vosc のピーク値を越える第4の基準電圧Vref4、第5の基準電圧Vref5を設定する。例えば、正常な交流電圧Vosc のピーク値が4.8V(+側)であるときは、閾値としてこのピーク値を越える第4の基準電圧Vref4=6.2V(=5.0+1.2)、第5の基準電圧Vref5=3.8V(=5.0−1.2)を設定する。
【0089】
このように、閾値を正常な交流電圧Vosc のピーク値を越える値に設定することで、正常な交流電圧Vosc が出力されていても、閾値との関係では交流電圧の振幅が低下したと同じことになり、先に図9の(b)で説明したと同じ状態が再現される。
【0090】
即ち、交流電圧Vosc のプラス側が第4の基準電圧Vref4以下、マイナス側も第5の基準電圧Vref5以下の振幅の交流電圧となるから、CP1 の出力は零、トランジスタTR1 はOFFの状態になるので、信号処理回路25cのオア回路ORの出力もオン(1)となり、トランジスタTRは導通状態となり、サブ平滑・中立調整部27のオペアンプOP2 の入力側(+)端子は接地されるので、異常の発生を示す信号が検出される。
【0091】
この場合は、動作テストのために閾値を変更して意図的に異常な状態を設定したのであるから、異常の発生を示す信号が検出されることは、第2監視部25bが正常に動作していると判断することができる。
【0092】
図11は、第2監視部25bに基準電圧Vref を供給する基準電圧回路の構成の一例を示す図で、基準電圧回路は、マイクロプロセッサMPU、オペアンプOPa 、抵抗Ra 、Rb 、Rc から構成される。
【0093】
動作モードが設定されているときは、ポート1がハイ・インピーダンスの状態にあり、オペアンプOPa の出力側から基準電圧Vref =3.3Vが出力され、通常の動作、即ち正交流電圧Vosc の振幅の監視が実行される。
【0094】
また、テストモードが設定されると、ポート1から動作テストのためのVref に対応する制御信号が出力され、オペアンプOPa の出力側から、例えば基準電圧Vref =5.0Vが出力される。テストモードは、車両のイグニッションキーをONにした時に実行される初期診断時、その他装置の機能テストを行うときに実行されるように構成するとよい。
【0095】
なお、上記制御信号や基準電圧の電圧値は例示であり、これに限られるものではない。また、このトルクセンサが車両用電動パワーステアリング装置に組み込まれる場合は、上記MPUは電動パワーステアリング装置の制御用CPUを使用することができる。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したとおり、この発明は、回転軸に生じたトルクに応じて互いに逆方向にインピーダンスが変化する一対の検出コイルのそれぞれと、一対の抵抗体のそれぞれを個別に直列接続したブリッジ回路に交流電圧を印加し、一対の検出コイルの端子部に表れる交流電圧の差分に基いてトルクを検出するトルクセンサ制御装置において、ブリッジ回路に印加される交流電圧の振幅を監視する監視部(第2監視部)と、監視部に通常の監視動作に適した第1の基準電圧と、監視部自体の動作テストに適した第2の基準電圧とを供給する基準電圧供給回路とを備え、監視部は通常の監視動作モードが設定されたときは、第1の基準電圧とブリッジ回路に印加される交流電圧の振幅との比較により交流電圧の振幅の異常を判定し、テストモードが設定されたときは、第2の基準電圧とブリッジ回路に印加される交流電圧の振幅との比較により監視部自体の異常を判定するものである。
【0097】
監視部(第2監視部)は、テストモードが設定されると、動作テストのために意図的に異常な状態を設定し、異常状態の検出を確認することができるものであるから、トルクセンサが車両用電動パワーステアリング装置に組み込まれたとき、その装置の初期診断時に、或いは定期的に、監視部自体の異常を判定するように構成することで信頼性の高いトルクセンサ制御装置を提供することができる。
【0098】
また、監視部自体の異常の判定には、特別の診断回路等を必要とせず、通常の監視動作に適した第1の基準電圧の他に監視部自体の動作テストに適した第2の基準電圧を供給するだけでよいから、低コストで監視部自体の異常の判定を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動パワーステアリング装置の主要部の構成を示す断面図。
【図2】電動パワーステアリング装置のトルクセンサの構成を示す斜視図。
【図3】センサシャフト部の表面の凸条と円筒部材の窓配置を説明する図。
【図4】トルクの大きさと2つの検出コイルのインダクタンスの変化を説明する図。
【図5】トルク検出回路のブロック図。
【図6】第1監視部、第2監視部とその周辺回路の構成を示すブロック図。
【図7】第1監視部の動作を説明する図(その1)。
【図8】第1監視部の動作を説明する図(その2)。
【図9】第2監視部の動作を説明する図(その1)。
【図10】第2監視部の動作を説明する図(その2)。
【図11】第2監視部に基準電圧Vref を供給する基準電圧回路の一例を示す図。
【符号の説明】
1 入力軸
2 出力軸
3 トーシヨンバー
4 ラック
5a、5b ハウジング
6a、6b、6c 軸受
7 ウオームホイール
8 ウオーム
11 センサシャフト部
11a 凸条
11b 溝部
12 円筒部材
12a 窓(第1の窓列の)
12b 窓(第2の窓列の)
13、14 検出コイル
15 ヨーク
16 回路基板
20 トルク検出回路
21 発振部
22 電流増幅部
23 メイン増幅・全波整流部
24 サブ増幅・全波整流部
25 監視部
25a 第1監視部
25b 第2監視部
26 メイン平滑・中立調整部
27 サブ平滑・中立調整部
28 ノイズフイルタ
R1 、R2 抵抗
SR 同期検波器
OP1 、OP2 オペアンプ
CP1 、CP2 コンパレータ
TR、TR1 、TR2 トランジスタ
CP11、CP12、CP13 コンパレータ
AN アンド回路
OR オア回路

Claims (4)

  1. 回転軸に生じたトルクに応じて互いに逆方向にインピーダンスが変化する一対の検出コイルのそれぞれと、一対の抵抗体のそれぞれを個別に直列接続したブリッジ回路に交流電圧を印加し、前記一対の検出コイルの端子部に表れる交流電圧の差分に基いてトルクを検出するトルクセンサ制御装置において、
    前記ブリッジ回路に印加される交流電圧の振幅を監視する監視部と、
    前記監視部に通常の監視動作に適した第1の基準電圧と、監視部自体の動作テストに適した第2の基準電圧とを供給する基準電圧供給回路とを備え、
    前記監視部は、通常の監視動作モードが設定されたときは、前記第1の基準電圧と前記ブリッジ回路に印加される交流電圧の振幅との比較により交流電圧の振幅の異常を判定し、テストモードが設定されたときは、前記第2の基準電圧と前記ブリッジ回路に印加される交流電圧の振幅との比較により前記監視部自体の異常を判定すること
    を特徴とするトルクセンサ制御装置。
  2. 前記基準電圧供給回路から供給される第1の基準電圧と第2の基準電圧とは、互いに電圧値が異なる基準電圧であることを特徴とする請求項1記載のトルクセンサ制御装置。
  3. 前記トルクセンサ制御装置は、車両用電動パワーステアリング装置に組み込まれたとき、前記車両用電動パワーステアリング装置の初期診断時にテストモードを設定し、前記監視部自体の異常を判定すること
    を特徴とする請求項1記載のトルクセンサ制御装置。
  4. 前記トルクセンサ制御装置は、車両用電動パワーステアリング装置に組み込まれたとき、定期的にテストモードを設定し、前記監視部自体の異常を判定すること
    を特徴とする請求項1記載のトルクセンサ制御装置。
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