JP3649069B2 - トルクセンサ - Google Patents

トルクセンサ Download PDF

Info

Publication number
JP3649069B2
JP3649069B2 JP34211199A JP34211199A JP3649069B2 JP 3649069 B2 JP3649069 B2 JP 3649069B2 JP 34211199 A JP34211199 A JP 34211199A JP 34211199 A JP34211199 A JP 34211199A JP 3649069 B2 JP3649069 B2 JP 3649069B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
voltage
detection coil
detection
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP34211199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001159570A (ja
Inventor
剛史 石川
利行 鬼塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP34211199A priority Critical patent/JP3649069B2/ja
Priority to US09/670,288 priority patent/US6456090B1/en
Priority to DE10047949A priority patent/DE10047949B4/de
Publication of JP2001159570A publication Critical patent/JP2001159570A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3649069B2 publication Critical patent/JP3649069B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、回転軸に発生するトルクを検出するトルクセンサに関し、特に、発生するトルクに応じて互いに逆方向にインピーダンスが変化する一対の検出コイルと一対の抵抗体からなるブリッジ回路を備えたトルクセンサにおいて、検出コイルに直列に接続された抵抗体に障害が発生して抵抗値が変化したような場合に、トルクの誤検出を防止できるトルクセンサの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
非接触型のトルクセンサとしては、トルクに比例したトーションバーの捩れを検出コイルのインダクタンスの変化に変換し、このインダクタンスの変化を一対の検出コイルと抵抗体で構成するブリッジ回路で検出するものがある。
【0003】
即ち、一対の検出コイルと抵抗体で構成する第1及び第2のアームを備えたブリッジ回路に交流電圧を供給し、そのときの第1のアームの検出コイルと抵抗体の接続部に表れる出力電圧と、第2のアームの検出コイルと抵抗体の接続部に表れる出力電圧との差分の電圧を差動増幅器で検出し、トルク信号を得るように構成されている。
【0004】
図6は、上記したトルクセンサのトルク検出回路の一例を示すブロック図である。トルク検出回路100はコネクタ109を介して図示しない制御装置に接続され、制御装置からは各回路要素に電源電圧V及び基準電圧Vref がノイズフイルタ108を経て供給され、検出されたメイントルク信号及びサブトルク信号が図示されていない制御装置に出力される。
【0005】
トルクを検出するブリッジ回路は、検出コイル111と抵抗R101 とが直列に接続された第1のアームと、検出コイル112と抵抗R102 とが直列に接続された第2のアームとから構成される。
【0006】
発振部121は電源電圧V及び基準電圧Vref の供給を受けて所定周波数の交流電圧を出力する。出力された交流電圧は電流増幅部122で増幅され、増幅された交流電圧Vosc が、検出コイル111と抵抗R101 とで構成されたブリッジ回路の第1のアーム、及び検出コイル112と抵抗R102 とで構成されたブリッジ回路の第2のアームに供給される。なお、トルクが作用しない状態では検出コイル111及び112の両端に表れる電圧が等しくなるように予め抵抗R101 及びR102 の値を調整しておくものとする。
【0007】
検出コイル111及び検出コイル112の両端に表れる電圧信号は、メイン増幅・全波整流部123において両検出コイルの差分の信号に変換されて増幅されると共に整流され、更にメイン平滑・中立調整部126で出力波形が調整された後、ノイズフイルタ108を経てメイントルク信号として出力される。
【0008】
さらに、検出コイル111及び検出コイル112の両端に表れる電圧信号は、サブ増幅・全波整流部124において両検出コイルの差分の信号に変換されて増幅されると共に整流され、更にサブ平滑・中立調整部127で出力波形が調整された後、ノイズフイルタ108を経てサブトルク信号として出力される。
【0009】
なお、検出トルクに基いて装置を制御する制御装置、例えば電動パワーステアリング装置の制御装置に入力される検出トルク信号は、メイン増幅・全波整流部から出力される両検出コイルの差分の信号であるメイントルク信号である。
【0010】
トルク検出回路100をメイン増幅・全波整流部123とメイン平滑・中立調整部126、及びサブ増幅・全波整流部124とサブ平滑・中立調整部127との2組設け、2組の検出トルク信号(メイントルク信号及びサブトルク信号)を出力するように構成されているのは、図示しない制御回路においてこれ等の2組の信号電圧が正常な使用範囲にあるか否かに基いて、回路要素の故障等を検出するためである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
前記したトルク検出回路では、ブリッジ回路を構成する抵抗R101 又はR102 の抵抗値は本来変化しないものとして扱われてきたが、実際にはプリント配線基板と抵抗体との間に接触不良が発生したり、抵抗体自体の破損や経年変化などの原因により、抵抗値が変化することがある。
【0012】
このような抵抗体の抵抗値の変化は、あたかも検出コイルのインピーダンスが変化したように検出回路で検出される。
【0013】
前記したトルク検出回路で説明すれば、ブリッジ回路を構成する抵抗R101 又は抵抗R102 の抵抗値が変化すると、検出コイル111又は検出コイル112のインピーダンスが変化していない状態(トルクが発生していない状態)においても、抵抗値の変化によりブリッジ回路の第1アームに流れる電流の大きさと、第2アームに流れる電流の大きさとの間に差が生じるから、検出コイル111の両端の電圧と検出コイル112の両端の電圧との間に電圧差が生じる。
【0014】
このため、トルクが発生しておらず、検出コイル111又は検出コイル112のインピーダンスは変化していないにも拘らず、あたかもトルクが発生したように、検出コイル111又は112のインピーダンスの変化として検出され、メイン増幅・全波整流部及びサブ増幅・全波整流部から両検出コイルの差分の信号が検出トルク信号として出力されてしまうことになる。
【0015】
一方、前記した構成のトルク検出回路では、ブリッジ回路の検出コイル111及び検出コイル112の両端に表れる電圧信号が、それぞれ検出回路であるメイン増幅・全波整流部123及びサブ増幅・全波整流部124に入力されるから、ブリッジ回路を構成する抵抗R101 又はR102 に障害が発生して抵抗値に変化が生じた場合でも、メイン増幅・全波整流部123の出力電圧とサブ増幅・全波整流部124の出力電圧には差がなく、抵抗値の変化に対応する電圧信号は出力されないから、上記構成のトルク検出回路では抵抗体自体の抵抗値が変化するなどの破損が生じても、その故障を検出することはできず、誤つたトルク信号が出力されてしまう。
【0016】
この発明は、トルク検出回路を構成するブリッジ回路の回路要素に障害が発生した場合に、この障害の発生を検知することができる信頼性の高いトルクセンサを提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記課題を解決するもので、請求項1の発明は、回転軸に生じたトルクに応じて互いに逆方向にインピーダンスが変化する一対の検出コイルと、各検出コイルに直列に接続された一対の抵抗体とから構成されるブリッジ回路に交流電圧を印加し、前記一対の検出コイルの端子部に表れる交流電圧の差分の電圧に基いてトルクを検出するトルクセンサにおいて、前記一対の抵抗体はそれぞれ直列に接続された2つの抵抗要素から構成されることを特徴とする。
【0018】
具体的には、前記トルクセンサは、前記一対の検出コイルの端子部に表れる交流電圧を入力し、その差分の電圧を出力する第1の増幅器と、前記一対の直列に接続された2つの抵抗要素の中間点に表れる交流電圧を入力し、その差分の電圧を出力する第2の増幅器とから構成される。
【0019】
そして、前記トルクセンサによれば、前記一対の直列に接続された2つの抵抗要素の中間点に表れる交流電圧の差分の電圧を、前記一対の検出コイルの端子部に表れる交流電圧の差分の電圧と比較することにより前記ブリッジ回路の回路要素の異常を検出することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。以下に説明する実施の形態は、この発明の実施の形態のトルクセンサを車両用の電動パワーステアリング装置に適用した例である。
【0021】
図1は、トルク検出部を含む電動パワーステアリング装置の主要部の構成を示す断面図、図2はそのトルク検出部の構成を示す斜視図である。
【0022】
図1及び図2において、5a及び5bはハウジングであり、入力軸側5aと出力軸側5bとの2分割構造となつている。ハウジング5a及び5bの内部には、入力軸1、その内部に配置されたトーシヨンバー3、及びトーシヨンバー3を介して入力軸1に連結された出力軸2が、軸受6a、6b及び6cによつて回転自在に支持されている。
【0023】
入力軸1、トーシヨンバー3、及び出力軸2は同軸に配置されており、入力軸1とトーシヨンバー3とはスプライン結合し、また、トーシヨンバー3と出力軸2もスプライン結合している。図1において、入力軸1の左端側には、図示されていないステアリングホイールが一体的に取り付けられている。また、出力軸2にはピニオン軸2aが一体的に形成されており、ピニオン軸2aはラック4と噛合して公知のラックアンドピニオン式ステアリング機構を構成している。
【0024】
また、出力軸2には、これと同軸で且つ一体に回転するウオームホイール7が固着されており、図示されていない電動モータで駆動されるウオーム8と噛合している。ウオームホイール7は金属製のハブ7aに合成樹脂製の歯部7bが一体的に固定されている。電動モータの回転力は、ウオーム8及びウオームホイール7を介して出力軸2に伝達され、電動モータの回転方向を適宜切り換えることにより、出力軸2に任意の方向の操舵補助トルクが付与される。
【0025】
次に、図1及び図2を参照してトルクセンサのトルク検出部の構成を説明する。トルク検出部は入力軸1の、図1で右端側に形成されたセンサシャフト部11と、ハウジング5aの内側に配置された検出コイル13と14、及び両者の間に配置された円筒部材12から構成される。
【0026】
図2はトルク検出部の構成を示す斜視図である。入力軸1の、図1で右端に近い外側には磁性材料で構成されたセンサシャフト部11が形成されており、センサシャフト部11の表面には、軸方向に延びた複数(図示の例では9個)の凸条11aが円周方向に沿つて等間隔に形成されており、凸条11aの間には凸条11aの幅t1 よりも幅広の溝部11bが形成されている。
【0027】
また、センサシャフト部11の外側には、センサシャフト部11に接近して導電性で且つ非磁性の材料、例えばアルミニウムで構成された円筒部材12がセンサシャフト部11と同軸に配置されており、円筒部材12の延長部12eは出力軸2の端部2eの外側に固定されている。
【0028】
円筒部材12には、前記したセンサシャフト部11の表面の凸条11aに対向する位置に、円周方向に等間隔に配置された複数個(図2では9個)の長方形の窓12aからなる第1の窓列と、前記第1の窓列から軸方向にずれた位置に、前記窓12aと同一形状で、円周方向の位相が異なる複数個(図2では9個)の長方形の窓12bからなる第2の窓列とが設けられている。
【0029】
円筒部材12の外周は、同一規格の検出コイル13及び14が捲回されたヨーク15で包囲されている。即ち、検出コイル13及び14は円筒部材12と同軸に配置され、検出コイル13は窓12aからなる第1の窓列部分を包囲し、検出コイル14は窓12bからなる第2の窓列部分を包囲する。ヨーク15はハウジング5aの内部に固定され、検出コイル13及び14のリード線はハウジング5aの内部に配置された回路基板16に接続される。
【0030】
図3の(a)及び(b)はセンサシャフト部の表面の凸条と円筒部材の窓配置を説明する図で、図3の(a)は、基準位置(トーシヨンバー3が捩れていない状態)におけるセンサシャフト部11の表面の凸条11aと円筒部材12の第1の窓列の窓12aとの位置関係を示し、図3の(b)は基準位置(トーシヨンバー3が捩れていない状態)におけるセンサシャフト部11の表面の凸条11aと円筒部材12の第2の窓列の窓12bとの位置関係を示す図である。
【0031】
この実施例では、窓12a及び12bがそれぞれ9個設けられているから、第1の窓列の窓12a及び第2の窓列の12bは、それぞれ円周方向に角度θ=360/N度(図2、図3の例では角度θ=360/9=40度)づつずれていることになる。
【0032】
図3の(a)及び(b)から明らかなように、トーシヨンバー3が捩れていない状態、即ち操舵トルクが零(0)の状態では、窓12aの円周方向の幅の中央部にセンサシャフト部11の凸条11aの円周方向の一方の端部が位置し、窓12bの円周方向の幅の中央部に凸条11aの円周方向の他方の端部が位置するように、窓12a及び12bの円周方向の幅と凸条11aの幅、及び窓12a及び12bとの円周方向の相対位置関係が設定される。即ち、凸条11aに対する窓12aと12bとの円周方向の位置関係は互いに逆になつている。
【0033】
操舵系が直進状態にあつて操舵トルクが零である場合はトーションバー3には捩れが発生せず、入力軸1と出力軸2とは相対回転しない。従つて入力軸1の側にあるセンサシャフト部11の表面の凸条11aと、出力軸2の側にある円筒部材12との間にも相対回転が生じない。
【0034】
一方、ステアリングホイールを操作して入力軸1に回転力が加わると、その回転力はトーションバー3を経て出力軸2に伝達される。このとき、出力軸2には舵輪と路面との間の摩擦力や出力軸2に結合されているステアリング機構のギヤの噛み合い等の摩擦力が作用するから、入力軸1と出力軸2との間を結合するトーションバーに捩れが発生し、入力軸1の側にあるセンサシャフト部11の表面の凸条11aと出力軸2の側にある円筒部材12との間に相対回転が生ずる。
【0035】
円筒部材12に窓がない場合は、円筒部材12は導電性で且つ非磁性材で構成されているから、検出コイル13及び14に交流電流を流して交番磁界を発生させると、円筒部材12の外周面にコイル電流と反対方向の渦電流が発生する。この渦電流による磁界とコイル電流による磁界とを重畳すると、円筒部材12の内側の磁界は相殺される。
【0036】
円筒部材12に窓が形成されている場合は、円筒部材12の外周面に発生した渦電流は、窓12a及び12bによつて外周面を周回できないため、窓12a及び12bの端面に沿つて円筒部材12の内周面側に回り込み、内周面をコイル電流と同方向に流れ、また隣の窓12a及び12bの端面に沿つて外周面側に戻り、ループを形成する。つまり、検出コイル内側に渦電流のループを、円周方向に周期的に配置した状態が発生する。
【0037】
コイル電流による磁界と渦電流による磁界とは重畳され、円筒部材12の内外には、円周方向に周期的に強弱変化する磁界と、中心に向かうほど小さくなる半径方向に勾配を持つた磁界が形成される。円周方向の周期的な磁界の強弱は、隣り合う渦電流の影響を受ける窓12a及び12bの中心で強く、そこからずれるに従い弱くなる。
【0038】
円筒部材12の内側には、磁性材料からなるセンサシャフト部11が同軸に配置されており、その凸条11aは、窓12a及び12bと同じ周期で配置されている。
【0039】
磁界中に置かれた磁性体は磁化して磁束を生ずるが、磁束の量は飽和するまでは磁界の強さに応じて大きくなる。このため、円筒部材12により円周方向の周期的な磁界の強弱と中心に向かうほど小さくなる半径方向に勾配を持つた磁界とにより、センサシャフト部11に発生する磁束は、円筒部材12とセンサシャフト部11との相対的な位相により増減する。
【0040】
磁束が最大となる位相は、円筒部材12の窓12a及び12bの中心とセンサシャフト部11の凸条11aの中心とが一致した状態で、磁束の増減に応じて検出コイル13及び14のインダクタンスも増減し、略正弦波状に変化する。
【0041】
トルクが作用しない状態では、インダクタンスが最大となる位相(窓12a及び12bと凸条11aの中心とが一致している位相)に対して、センサシャフト部11の凸条11aの中心は凸条11aの中心角cの1/2だけずれた位置に設定されているから、トルクが作用してトーションバー3が捩れ、センサシャフト部11と円筒部材12との間に位相差が生じると、2つの検出コイル13及び14のインダクタンスは、一方が増加し他方が減少する。
【0042】
図4はトルクの大きさと検出コイル13及び14のインダクタンスの変化を説明する図で、横軸はトルクT、縦軸はインダクタンスLを示す。右操舵トルク発生時は、図3の(a)及び(b)において円筒部材12が時計方向に回転するから、図4に示すように、トルクが増大するにつれ検出コイル13のインダクタンスL13は増加し、検出コイル14のインダクタンスL14は減少する。
【0043】
また、左操舵トルク発生時は、図3の(a)及び(b)において円筒部材12が反時計方向に回転するから、図4に示すようにトルクが増大するにつれ検出コイル13のインダクタンスL13は減少し、検出コイル14のインダクタンスL14は増加する。
【0044】
図5は、トルク検出回路のブロック図である。トルク検出回路20はコネクタ29を介して図示しない制御装置に接続され、制御装置からは各回路要素に電源電圧V及び基準電圧Vref が、ノイズフイルタ28を経て供給され、一方、検出されたトルク信号がノイズフイルタ28を経て制御装置に出力される。
【0045】
トルクを検出するブリッジ回路は、検出コイル13と抵抗R11及び抵抗R12とが直列に接続された第1アームと、検出コイル14と抵抗R21及び抵抗R22とが直列に接続された第2アームとから構成される。
【0046】
発振部21は電源電圧V及び基準電圧Vref の供給を受けて所定周波数の交流電圧を出力する。出力された交流電圧は電流増幅部22で増幅され、増幅された交流電圧Vosc が、検出コイル13と抵抗R11及び抵抗R12とで構成されたブリッジ回路の第1のアーム、及び検出コイル14と抵抗R21及び抵抗R22とで構成されたブリッジ回路の第2のアームに供給される。
【0047】
なお、トルクが作用していない状態では、ブリッジ回路の第1アーム及び第2アームに等しい電流が流れて検出コイル13の端部P3 に表れる電圧V3 と、検出コイル14の端部P4 に表れる電圧V4 とが等しくなるように、予め検出コイル13及び14の特性を揃え、また、抵抗R11と抵抗R12の接合点P1 に表れる電圧V1 と抵抗R21と抵抗R22の接合点P2 に表れる電圧V2 とが等しくなるように、抵抗R11と抵抗R21の抵抗値、及び抵抗R12と抵抗R22の抵抗値を揃えておくものとする。
【0048】
検出コイル13の接合点P3 に表れる電圧V3 と、検出コイル14の接合点P4 に表れる電圧V4 は、メイン増幅・全波整流部23に入力されて、その差分の電圧信号Vdef-1 (=V3 −V4 )に変換されて増幅されると共に整流され、更にメイン平滑・中立調整部25で出力波形が調整された後、ノイズフイルタ28を経てメイントルク信号として制御装置に出力される。
【0049】
一方、抵抗R11と抵抗R12の接合点P1 の電圧V1 と、抵抗R21と抵抗R22の接合点P2 の電圧V2 は、サブ増幅・全波整流部24に入力され、その差分の電圧信号Vdef-2 (=V1 −V2 )に変換されて増幅されると共に整流され、更にサブ平滑・中立調整部27で出力波形が調整された後、ノイズフイルタ28を経てサブトルク信号として制御装置に出力される。
【0050】
図示しない制御回路では、メイン平滑・中立調整部25から出力された差分の電圧信号Vdef-1 と、サブ平滑・中立調整部27から出力された差分の電圧信号Vdef-2 との差の信号VD検出し、この差の信号VDが零であるか零以外であるかを判定する。
【0051】
そして、零の場合はブリッジ回路を構成する回路要素は正常であると判定し、差の信号VDが零以外の信号の場合は、ブリッジ回路を構成する回路要素が故障していると判定して、必要な処置、例えば警告表示をするほか、検出トルク信号を無効にするなどの処置をとる。
【0052】
以下、トルク検出回路20の動作と、ブリッジ回路の回路要素の故障判定について説明する。
【0053】
まず、ブリッジ回路を構成する回路要素が正常で、トルクが発生していない状態を説明する。
【0054】
この場合は、トルクが発生していないので検出コイル13と検出コイル14のインピーダンスは等しく、また、抵抗R11と抵抗R21の抵抗値、及び抵抗R12と抵抗R22の抵抗値は予め等しく設定されているから、ブリッジ回路を構成する第1のアーム(検出コイル13側のアーム)に流れる電流I1 と、第2のアーム(検出コイル14側のアーム)に流れる電流I2 とは等しくなる。
【0055】
このため、検出コイル13の接合点P3 に表れる電圧V3 と検出コイル14の接合点P4 に表れる電圧V4 とは等しなり、メイン平滑・中立調整部25からは差分の電圧信号Vdef-1 (=V3 −V4 )として、電圧信号Vdef-1 =0が出力される。
【0056】
また、ブリッジ回路を構成する第1のアームに流れる電流I1 と第2のアームに流れるI2 とが等しいから、抵抗R11とR12の接合点P1 に表れる電圧V1 と抵抗R21とR22の抵抗接合点P2 に表れる電圧V2 とは等しくなり、サブ平滑・中立調整部27からは差分の電圧信号Vdef-2 (=V1 −V2 )として、電圧信号Vdef-2 =0が出力される。
【0057】
図示しない制御回路では、メイン平滑・中立調整部25から出力された差分の電圧信号Vdef-1 と、サブ平滑・中立調整部27から出力された差分の電圧信号Vdef-2 との差の信号VDとして零(0)、即ち、
{VD=(Vdef-1 )−(Vdef-2 )=0}
が出力されるから、ブリッジ回路を構成する回路要素が正常で、故障のないことが判定できる。
【0058】
次に、ブリッジ回路を構成する回路要素が正常で、トルクが発生している状態を説明する。
【0059】
この場合は、トルクが発生しているため検出コイル13と検出コイル14のインピーダンスは一方が増加し、他方が減少する。ブリッジ回路を構成する第1のアーム(検出コイル13側のアーム)に流れる電流I1 と、第2のアーム(検出コイル14側のアーム)に流れる電流I2 とは、一方が増加し他方が減少して電流の大きさが異なる。
【0060】
このため、検出コイル13の接合点P3 に表れる電圧V3 と検出コイル14の接合点P4 に表れる電圧V4 も異なり、メイン平滑・中立調整部25からはその差分の電圧信号Vdef-1 (=V3 −V4 )として零以外の値(X0 )の電圧信号が出力される。この信号は検出されたトルクの大きさに比例した検出トルク信号である。
【0061】
また、ブリッジ回路を構成する第1のアームに流れる電流I1 と第2のアームに流れるI2 とは異なるから、抵抗R11とR12の接合点P1 に表れる電圧V1 と抵抗R21とR22の抵抗接合点P2 に表れる電圧V2 とは異なり、サブ平滑・中立調整部27からは差分の電圧信号Vdef-2 (=V1 −V2 )として零以外の値(Y0 )の電圧信号が出力される。この信号も検出されたトルクの大きさに比例した信号である。
【0062】
以上のとおり、前記した検出コイル接合点P3 とP4 に表れる電圧の差分の電圧信号Vdef-1 (=V3 −V4 =X0 )、及び抵抗接合点P1 とP2 に表れる電圧の差分の電圧信号Vdef-2 (=V1 −V2 =Y0 )は、共に検出トルクの大きさに比例する信号であるから、予めトルク検出回路20が正常な状態にあるとき、差分信号Vdef-1 (=V3 −V4 )と差分信号Vdef-2 (=V1 −V2 )との値が等しくなるように、即ち、電圧信号Vdef-1 とVdef-2 の差の信号VDが、
{VD=(Vdef-1 )−(Vdef-2 )=(X0 −Y0 )=0}
になるように、メイン平滑・中立調整部25及びサブ平滑・中立調整部27の増幅度を設定しておくものとする。
【0063】
このように、予めメイン平滑・中立調整部25及びサブ平滑・中立調整部27の増幅度を設定することにより、ブリッジ回路を構成する回路要素が正常の場合には、トルクが発生していない場合も、又トルクが発生している場合も、制御回路では電圧信号Vdef-1 とVdef-2 の差の信号VDとして零(0)、即ち、
{VD=(Vdef-1 )−(Vdef-2 )=0}
が出力されるから、ブリッジ回路を構成する回路要素が正常で、故障のないことが判定できる。
【0064】
次に、ブリッジ回路を構成する回路要素に故障が生じ、且つトルクが発生していない状態を説明する。ここでは、検出コイル13及び14は正常で、抵抗R11、R12、R21、R22のいずれか1つの抵抗値が増加したものとして説明する。
【0065】
トルクが発生していないので検出コイル13と検出コイル14のインピーダンスは等しいが、抵抗R11、R12、R21、R22のいずれか1つの抵抗値が増加したので、ブリッジ回路を構成する第1のアーム(検出コイル13側のアーム)に流れる電流I1 と、第2のアーム(検出コイル14側のアーム)に流れる電流I2 との大きさが異なる。
【0066】
このため、検出コイル13の接合点P3 に表れる電圧V3 と検出コイル14の接合点P4 に表れる電圧V4 も異なり、メイン平滑・中立調整部25からはその差分の電圧信号Vdef-1 (=V3 −V4 )として零以外の値(X1 )の電圧信号が出力される。即ち、あたかもトルクが発生しているような電圧信号Vdef-1 が出力される。
【0067】
また、ブリッジ回路を構成する第1のアームに流れる電流I1 と第2のアームに流れるI2 とは異なるから、抵抗R11とR12の接合点P1 に表れる電圧V1 と抵抗R21とR22の抵抗接合点P2 に表れる電圧V2 とは異なり、サブ平滑・中立調整部27からは差分の電圧信号Vdef-2 (=V1 −V2 )として零以外の値(Y1 )の電圧信号が出力される。ここで、値(X1 )と値(Y1 )とは異なる値となるのが普通である。
【0068】
何故ならば、先に述べたとおり、ブリッジ回路を構成する回路要素に故障がない場合に、電圧信号Vdef-1 とVdef-2 の差の信号VDが零になるようにメイン平滑・中立調整部25及びサブ平滑・中立調整部27の増幅度を設定しているからであり、ブリッジ回路を構成する回路要素に故障が生じた場合には、電圧信号Vdef-1 の値(X1 )とVdef-2 の値(Y1 )とは異なる値となる。
【0069】
この結果、図示しない制御回路では、メイン平滑・中立調整部25から出力された差分の電圧信号Vdef-1 と、サブ平滑・中立調整部27から出力された差分の電圧信号Vdef-2 との差の信号VDとして零以外の値、即ち、
{VD=(Vdef-1 )−(Vdef-2 )=(X1 )−(Y1 )≠0}
が出力されるから、ブリッジ回路を構成する回路要素に故障要素のあることが判定できる。
【0070】
次に、ブリッジ回路を構成する回路要素に故障が生じ、且つトルクが発生している場合は、検出コイル13と検出コイル14のインピーダンスに差が生じるから、ブリッジ回路を構成する第1のアーム(検出コイル13側のアーム)に流れる電流I1 と、第2のアーム(検出コイル14側のアーム)に流れる電流I2 との大きさが異なる。
【0071】
このため、検出コイル13の接合点P3 に表れる電圧V3 と検出コイル14の接合点P4 に表れる電圧V4 も異なり、メイン平滑・中立調整部25からはその差分の電圧信号Vdef-1 (=V3 −V4 )として零以外の値(X2 )の電圧信号が出力される。
【0072】
また、抵抗R11、R12、R21、R22のいずれか1つの抵抗値が増加したので、ブリッジ回路を構成する第1のアーム(検出コイル13側のアーム)に流れる電流I1 と、第2のアーム(検出コイル14側のアーム)に流れる電流I2 との大きさが異なるから、抵抗R11とR12の接合点P1 に表れる電圧V1 と抵抗R21とR22の抵抗接合点P2 に表れる電圧V2 とは異なり、サブ平滑・中立調整部27からは差分の電圧信号Vdef-2 (=V1 −V2 )として零以外の値(Y2 )の電圧信号が出力される。ここで、値(X2 )と値(Y2 )とは異なる値となるのが普通である。
【0073】
この結果、図示しない制御回路では、メイン平滑・中立調整部25から出力された差分の電圧信号Vdef-1 と、サブ平滑・中立調整部27から出力された差分の電圧信号Vdef-2 との差の信号VDとして零以外の値、即ち、
{VD=(Vdef-1 )−(Vdef-2 )=(X2 )−(Y2 )≠0}
が出力されるから、ブリッジ回路を構成する回路要素に故障要素のあることが判定できる。
【0074】
以上、この発明の実施の形態のトルクセンサを車両用の電動パワーステアリング装置に適用した例で説明したが、この発明のトルクセンサは、車両用の電動パワーステアリング装置以外の各種の機械装置におけるトルク検出装置にも適用できることは言うまでもない。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したとおり、この発明は、回転軸に生じたトルクに応じて互いに逆方向にインピーダンスが変化する一対の検出コイルと、各検出コイルに直列に接続された一対の抵抗体とから構成されるブリッジ回路に交流電圧を印加し、前記一対の検出コイルの端子部に表れる交流電圧の差分の電圧に基いてトルクを検出するトルクセンサにおいて、前記一対の抵抗体をそれぞれ直列に接続された2つの抵抗要素から構成したもので、前記一対の直列に接続された2つの抵抗要素の中間点に表れる交流電圧の差分の電圧を、前記一対の検出コイルの端子部に表れる交流電圧の差分の電圧と比較して、ブリッジ回路を構成する回路要素の故障を検出するものである。
【0076】
トルクセンサのブリッジ回路を構成する回路要素の故障、例えばプリント配線基板と抵抗体との間に発生した接触不良、抵抗体自体の破損や経年変化などの原因により抵抗値が変化した場合は、従来のトルクセンサでは、あたかも検出コイルのインピーダンスの変化したように検出され、誤つた検出トルク信号が出力されてしまうが、この発明によれば、このようなブリッジ回路を構成する回路要素の故障を確実に検出することができ、信頼性の高いトルクセンサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動パワーステアリング装置の主要部の構成を示す断面図。
【図2】電動パワーステアリング装置のトルクセンサの構成を示す斜視図。
【図3】センサシャフト部の表面の凸条と円筒部材の窓配置を説明する図。
【図4】トルクの大きさと2つの検出コイルのインダクタンスの変化を説明する図。
【図5】トルク検出回路の構成を説明するブロック図。
【図6】従来のトルク検出回路の構成を説明するブロック図。
【符号の説明】
1 入力軸
2 出力軸
3 トーシヨンバー
4 ラック
5a、5b ハウジング
6a、6b、6c 軸受
7 ウオームホイール
8 ウオーム
11 センサシャフト部
11a 凸条
11b 溝部
12 円筒部材
12a 窓(第1の窓列の)
12b 窓(第2の窓列の)
13、14 検出コイル
15 ヨーク
16 回路基板
20 トルク検出回路
21 発振部
22 電流増幅部
23 メイン増幅・全波整流部
24 サブ増幅・全波整流部
25 メイン平滑・中立調整部
27 サブ平滑・中立調整部
28 ノイズフイルタ
29 コネクタ
R11、R12、R21、R22 抵抗

Claims (2)

  1. 回転軸に生じたトルクに応じて互いに逆方向にインピーダンスが変化する一対の検出コイルと、各検出コイルに直列に接続された一対の抵抗体とから構成されるブリッジ回路に交流電圧を印加し、前記一対の検出コイルの端子部に表れる交流電圧の差分の電圧に基いてトルクを検出するトルクセンサにおいて、
    前記一対の抵抗体はそれぞれ直列に接続された2つの抵抗要素から構成されること
    を特徴とするトルクセンサ。
  2. 前記トルクセンサは、前記一対の検出コイルの端子部に表れる交流電圧を入力し、その差分の電圧を出力する第1の増幅器と、前記一対の直列に接続された2つの抵抗要素の中間点に表れる交流電圧を入力し、その差分の電圧を出力する第2の増幅器と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のトルクセンサ。
JP34211199A 1999-09-27 1999-12-01 トルクセンサ Expired - Lifetime JP3649069B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34211199A JP3649069B2 (ja) 1999-12-01 1999-12-01 トルクセンサ
US09/670,288 US6456090B1 (en) 1999-09-27 2000-09-25 Torque sensor
DE10047949A DE10047949B4 (de) 1999-09-27 2000-09-27 Drehmomentsensor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34211199A JP3649069B2 (ja) 1999-12-01 1999-12-01 トルクセンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001159570A JP2001159570A (ja) 2001-06-12
JP3649069B2 true JP3649069B2 (ja) 2005-05-18

Family

ID=18351242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34211199A Expired - Lifetime JP3649069B2 (ja) 1999-09-27 1999-12-01 トルクセンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3649069B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001159570A (ja) 2001-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6456090B1 (en) Torque sensor
KR100407697B1 (ko) 토오크 센서
KR100216661B1 (ko) 코일 요크의 고정구조
JP2006267045A (ja) トルクセンサ
JP2001235307A (ja) 回転型位置検出装置
JP3664055B2 (ja) トルクセンサ制御装置
JPH1078358A (ja) トルクセンサ
JP2010190674A (ja) トルク検出装置及び電動パワーステアリング装置
JP3649057B2 (ja) トルクセンサ
JP3649069B2 (ja) トルクセンサ
JP2001088728A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5018577B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5067880B2 (ja) 回転角度検出装置
US11359909B2 (en) Induction-type rotation detection device
JP2010190704A (ja) トルクセンサ及び電動パワーステアリング装置
JP5648435B2 (ja) 電動パワーステアリング装置およびこれを備える車両
JP2005195608A (ja) トルクセンサ
JP5821496B2 (ja) トルクセンサ及びそれを備えた電動パワーステアリング装置
WO2004020936A2 (en) Multiturn absolute rotary position sensor with coarse detector for axial movement and inductive fine detector for rotary movement
JP2012173009A (ja) トルクセンサ及びこれを備えた電動パワーステアリング装置
JP2006343347A (ja) トルクセンサ
JP5050509B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4369839B2 (ja) 回転センサ
JPH0442016A (ja) 変位センサ
JP2003315092A (ja) 回転角センサとトルクセンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3649069

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080225

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090225

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100225

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100225

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110225

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120225

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130225

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130225

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term