JP3584517B2 - ケーブル固定機構及びこれを用いた光電スイッチ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は光ファイバや電線等のケーブルを電気機器に固定するケーブル固定機構及び光ファイバ型の光電スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来ケーブル固定機構としては例えば実開平4−184832号に示されているように、光ファイバを挿通孔に差込み、その端部を投受光素子に密着させ、押圧部材を押し込むことによって係止カムを回動させ、ばね力によって光ファイバを固定するようにした固定機構が知られている。又実開平4− 94232号に示されているように、第1,第2の空間を有するファイバストッパとボックスを設け、ボックスをロック部材により押し上げることによって第1,第2の空間を弾性変形させて狭くし、ファイバを固定するようにした固定機構が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるにこのような第1の従来例による光ファイバ保持部の構造によれば、構成部品が多く構造が複雑となり、組立作業性が悪く、又信頼性が低いという欠点があった。更にばねにより操作するため操作力が重く、操作片が常に外部に露出しているため、誤操作する可能性があるという欠点もあった。又第2の従来例では、ケーブルを挿入する方向にロックレバーが倒れるような構造となっているため、ケーブルの挿入時にレバーが邪魔になり、又弾性力のある部材を締め付けてケーブルを固定するため、部材の変形量が限られており、確実に光ファイバを固定したり開放することができなくなるという欠点があった。
【0004】
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、部品点数が少なく、しかもケーブルの固定と解除を確実に容易に行えるようにしたケーブル固定機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1の発明は、前面から背面にかけてケーブルが挿入される第1の貫通孔及び第1の貫通孔よりも下方に設けられた第2の貫通孔を有するホルダと、ホルダの内部で上下方向に摺動自在に保持される略L字状のクランプ部材と、ホルダの上部に回動自在に保持され、クランプ部材と係合してその回動によりクランプ部材を上下に摺動させるレバーと、を具備し、ホルダの第1の貫通孔は、ホルダの内部で上方が開放されており、ホルダの第2の貫通孔は、ホルダの内部で第1の貫通孔の上方開放部よりもさらに背面側の位置において、上方が開放されており、クランプ部材は、その下方への摺動に応じて、ホルダの第1の貫通孔に挿入されたケーブルを第1の貫通孔の上方開放部において上方から押圧する第1の切欠きをL字状の肉厚部の下方に有し、ホルダの第2の貫通孔に挿入されたケーブルを第2の貫通孔の上方開放部において上方から押圧する第2の切欠きをL字状の先端部の下方に有することを特徴とするものである。
【0006】
本願の請求項2の発明は、請求項1記載のケーブル固定機構を含んで構成され、ケーブルは光ファイバであり、ホルダは投光素子及び受光素子を有する光電スイッチの前面に固定されたものであり、ホルダにより固定された光ファイバの前面に夫々投受光素子を配置したことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】
このような特徴を有する本発明によれば、ホルダの貫通孔にケーブルを挿入した後、レバーを回動させる。こうすればクランプ部材がホルダ内で摺動して貫通孔を狭めるように移動し、これによってケーブルが固定されることとなる。又レバーを逆方向に回動させることによって貫通孔が広がり、これによりケーブルを着脱することができる。
【0008】
【実施例】
図1は本発明の一実施例によるケーブル固定機構の主要構成要素を示す斜視図であり、図2はファイバクランプとレバーを示す正面図及び側面図、図3は一部切欠き斜視図である。これらの図に示すように本実施例によるケーブル固定機構は、ホルダ1,ファイバクランプ5及びレバー10を含んで構成される。ホルダ1は略直方体状の部材であって、正面方向より電線等のケーブルを挿入する貫通孔2a,2bが上下に形成されている。ホルダ1の上部は上方に向けて細くなるような傾斜面が形成され、又左右にはスロープ状の傾斜部3a,3bが左右に形成され、内向きに切欠かれている。又この切欠きの背後には、中央に窪みを有する軸受け部4が形成されている。そしてホルダ1内には図3に一部切欠き斜視図を示すように、略L字状のファイバクランプ5を挿入するためのL字状の貫通孔部が形成される。
【0009】
一方ファイバクランプ5は図1に斜視図を示すように略L字形のクランプ部材であって、上方には左右に逆L形の突起6a,6bが形成される。又図2(a)に示すようにファイバクランプ5は中央部に楕円形に切欠かれた貫通孔7が形成され、その下端には断面円弧状に切欠かれた溝8が形成されている。この貫通孔7及び円弧状溝8は、いずれもファイバクランプ5がホルダ1内で摺動する際にホルダ1の貫通孔2a,2bを狭める切欠きである。
【0010】
次にレバー10は図1,図2に示すように、操作片11とその操作片下部に形成された円筒状の軸部12から成り、軸部12の左右には突起12aが形成される。又軸部12の中央部は円弧状の押さえ部13が設けられる。更に軸部12の下方は押さえ部13の端面と同一の面を形成する薄い円弧状部14を有している。
【0011】
次に光ファイバをこのホルダ1の貫通孔2a,2bに挿入して固定する際の動作について説明する。図4(a)はホルダ1内にファイバクランプ5を挿入し、ホルダ1の軸受け部4にレバー10の軸部12を挿入した状態を示す縦断面図である。本図に示すようにレバー10の軸部12の突起12aが軸受け部4の窪みに嵌合してレバー10が回動自在に保持される。図4(a)ではレバー10の操作片11はホルダ1の上向きに直立した状態となっており、レバー10の円弧状部14の上面がファイバクランプ5の突起6a,6bと係合している。さてホルダ1の貫通孔2a,2bに光ファイバ21,22を挿入する。図4(a)の状態ではホルダ1の貫通孔2aを貫通し更にファイバクランプ5の貫通孔7を貫通して、光ファイバ21がスムーズにホルダ1に挿入できる。又ファイバ22は貫通孔2bを通過し、更にファイバクランプ5の円弧状溝8の下部を通過してスムーズに挿入できる。ホルダ1の内側には、光電スイッチのケース23の外面に投光素子24と受光素子25とが配置されているものとする。
【0012】
さてこの状態で光ファイバ21,22を固定するには、レバー10の操作片11を図4(a)に示す矢印A方向に回動させる。そうすればレバー10の押さえ部13がファイバクランプ5の上面を押圧することとなり、ファイバクランプ5が図4(b)に示すように下方に移動する。従ってファイバクランプ5の円弧状溝8の面により光ファイバ22が上方より押圧される。更にファイバクランプ5の貫通孔7により光ファイバ21の上部が図示のように押圧され、これによって光ファイバ21,22が固定されることとなる。
【0013】
図5はこのケーブル固定機構を用いた光ファイバ型光電スイッチを示す図である。前述したケーブル固定機構のホルダ1の内側には、光ファイバ型光電スイッチ本体のケース23が取付けられる。このケース23の光ファイバが挿入される位置には、夫々図4に示すように投光素子24及び受光素子25を配置しておくものとする。そして光ファイバを取付ける際には図5に示すようにレバー10の操作片11を上方に上げた状態で光ファイバ21,22を挿入し、矢印A方向に回動することによって光ファイバをロックする。ここでケース23の上面には図5(a)に示すように動作表示,安定表示を示す表示素子31a,31b、感度調整抵抗32やモード切換スイッチ33等を有するパネル面が形成されている。さて光ファイバをロックした後、図6に示すようにカバー34を取付ける。カバー34はこれらの操作面のうち、表示素子31a,31bを有する部分のみを透明とした部材であって、これらのパネル面を保護すると共にレバー10の操作片11の回動を禁止するようにしている。即ち図6(c)に示すように操作片11をロックした状態でカバー34を取付けると、それ以後操作片11が矢印B方向、即ちロックが解除される方向には回動できなくなる。このため確実に光ファイバを固定することができる。
【0014】
尚本実施例は光ファイバ式光電スイッチについて適応した例を示しているが、本発明は光ファイバの固定部に限らず、通常の電線の固定部等種々のケーブル固定機構に適用することができることはいうまでもない。
【0015】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、極めて少ない部品点数で確実にケーブルを固定し開放することができる。又構造が簡単であるため組立作業性が良く、高い信頼性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるケーブル固定機構の主要部品を示す組立構成図である。
【図2】本実施例のファイバクランプとレバーの係合状態を示す正面図及び側面図である。
【図3】本実施例のホルダにファイバクランプ及びレバーを装着した状態を示す一部切欠き斜視図である。
【図4】ケーブルを開放する状態及びロック状態を示す縦断面図である。
【図5】本実施例のケーブル固定機構を光ファイバ式光電スイッチに適用した状態を示す図である。
【図6】光ファイバ式光電スイッチにおいてカバーを取付けた状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ホルダ
2a,2b 貫通孔
3 スライド部
4 軸受け部
5 ファイバクランプ
6a,6b 突起
7 貫通孔
8 円弧状溝
10 レバー
11 操作片
12 軸部
13 押さえ部
14 円弧状部
21,22 光ファイバ
23 ケース
24 投光素子
25 受光素子
34 カバー
Claims (2)
- 前面から背面にかけてケーブルが挿入される第1の貫通孔及び第1の貫通孔よりも下方に設けられた第2の貫通孔を有するホルダと、
前記ホルダの内部で上下方向に摺動自在に保持される略L字状のクランプ部材と、
前記ホルダの上部に回動自在に保持され、前記クランプ部材と係合してその回動により前記クランプ部材を上下に摺動させるレバーと、を具備し、
前記ホルダの第1の貫通孔は、ホルダの内部で上方が開放されており、
前記ホルダの第2の貫通孔は、ホルダの内部で前記第1の貫通孔の上方開放部よりもさらに背面側の位置において、上方が開放されており、
前記クランプ部材は、その下方への摺動に応じて、前記ホルダの第1の貫通孔に挿入されたケーブルを第1の貫通孔の上方開放部において上方から押圧する第1の切欠きをL字状の肉厚部の下方に有し、前記ホルダの第2の貫通孔に挿入されたケーブルを第2の貫通孔の上方開放部において上方から押圧する第2の切欠きをL字状の先端部の下方に有することを特徴とするケーブル固定機構。 - 請求項1記載のケーブル固定機構を含んで構成され、前記ケーブルは光ファイバであり、前記ホルダは投光素子及び受光素子を有する光電スイッチの前面に固定されたものであり、前記ホルダにより固定された光ファイバの前面に夫々投受光素子を配置したことを特徴とする光電スイッチ。
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JP02114495A JP3584517B2 (ja) | 1995-01-13 | 1995-01-13 | ケーブル固定機構及びこれを用いた光電スイッチ |
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- 1995-01-13 JP JP02114495A patent/JP3584517B2/ja not_active Expired - Fee Related
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