JP3582140B2 - 通信試験システムおよび通信試験方法 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、TV会議システム等の遠隔地とコミュニケーションを図る際のデータ通信に係わり、障害発生箇所を切り分ける場合における通信試験システムおよび通信試験方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は、従来の画像伝送装置を示すブロック図である。図6において、点線にて囲まれた50は画像伝送装置を示し、また、点線にて囲まれた51は画像符号化器、51aはアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器、51bはデータを符号化し圧縮する符号化処理部、また、点線にて囲まれた52は画像復号器、52aはデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器、52bは符号化されたデータを復号する復号処理部、53は多重制御部、54は分離制御部、また、点線にて囲まれた55は音声符号化器、55aはアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換するA/D変換器、55bはデジタル音声信号を符号化する符号化処理部、点線にて囲まれた56は音声復号器、56aはデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器、56bは符号化された音声信号を復号する復号処理部、57は相手端末との接続制御を行うとともに自端末の送信符号化則を制御する接続制御部である。58は端末装置である画像伝送装置50に接続されるDSU(回線終端装置)である。
【0003】
101は接続制御部57から画像符号化器51に出力される符号化則を制御する制御信号、102は同じく音声符号化器55に出力される符号化則を制御する制御信号、103は音声復号器56に出力される復号処理のための符号化則を制御する制御信号、104は多重制御部に出力される多重フォーマットを制御する制御信号、105は送信制御信号であり、201は外部より入力されるアナログビデオ信号、202はA/D変換器51aによりデジタル化されたデジタルビデオ信号、203は符号化処理部51bにより符号化された符号化画像信号、204は外部より入力されるアナログ音声信号、205はA/D変換器55aによりデジタル化されたデジタル音声信号、206は符号化処理部55bにより符号化された符号化音声信号、301はDSU58を介して相手側端末装置に送信される多重化された送信信号、401はDSU58を介して受信する相手側端末装置からの受信信号、402は受信制御信号、403は受信符号化画像信号、404は復号処理部52bにより復号された受信デジタルビデオ信号、405はD/A変換器52aにより変換された受信アナログビデオ信号、406は受信符号化音声信号、407は復号処理部56bにより復号された受信デジタル音声信号、408はD/A変換器により変換された受信アナログ音声信号である。
【0004】
次に動作について説明する。まず、送信動作について説明すると、図示されないビデオカメラ等からのアナログビデオ信号201をA/D変換器51aでデジタルビデオ信号202とし、符号化処理部51bにて、接続制御部57からの制御信号101に基づいた符号化則により符号化し符号化画像信号203を多重制御部53へ出力する。
尚、この符号化処理では、例えばITU−T勧告H.261の符号化則に基づいた符号化則が摘要される。このITU−T勧告H.261では2種類の画像フォーマットが規程されており、1つは同勧告H.320に従う端末装置が必須機能として備えていなければならないQCIFと呼ばれる水平画素数176、垂直ライン数144からなる画像フォーマットである。また、他は1つのオプションとして用いても良いと規程されているFCIFと呼ばれる水平画素数352、垂直ライン数288からなる画像フォーマットであり、いずれのフォーマットを用いるかは制御信号101により制御される。
【0005】
また、同じく図示されないマイクロフォン等からのアナログ音声信号204をA/D変換器55aでデジタル音声信号205とし、符号化処理部55bにて接続制御部57からの制御信号102に基づいた符号化則により符号化し、符号化画像信号206を多重制御部53へ出力する。 尚、この符号化則には、例えば日本・米国等で用いられているITU−T勧告G.711でのμ則、欧州等で用いられているA則、高品質音声を扱うITU−T勧告G.722、あるいは符号化処理情報量が少ないITU−T勧告G.728等があり、これらのうちの1つで符号化される。
【0006】
多重制御部53は符号化画像信号203と符号化音声信号206と接続制御部57からの送信制御信号105を、例えばITU−T勧告H.221に従ったフォーマットに時分割多重し、送信信号301としてDSU58を介して相手側端末装置に出力する。この際、どのような多重フォーマットで多重処理するかは接続制御部57からの制御信号104により制御される。
以上により自端末装置から画像信号と音声信号および制御信号等が相手側端末装置に出力される。
【0007】
次に受信動作について説明する。相手側端末装置からの受信信号401をDSU58を介して受信し、分離制御部54が接続制御部57からの制御信号106に基づいて、受信制御信号402、受信符号化画像信号403、受信符号化音声信号406等に分離してそれぞれ接続制御部57、画像復号器52、音声復号器56に出力する。
【0008】
画像復号器52は、復号処理部52bにて受信符号化画像信号403を画像符号化器51での符号化手順とは逆の処理で復号してデジタルビデオ信号404とし、D/A変換器52aにてアナログビデオ信号405として図示されないモニター等の表示装置へ出力する。
この際、前述のQCIFとして復号処理するか、FCIFとして復号処理するかは受信符号化画像信号403内の情報に従って画像復号器52が判断する。
【0009】
音声復号器56は、復号処理部56bにて受信符号化音声信号406を音声符号化器55での符号化手順とは逆の処理で復号してデジタルビデオ信号407とし、D/A変換器56aにてアナログビデオ信号408として図示されないスピーカー等へ出力する。
この際、どのような符号化則に従って復号処理を行うかは接続制御部57からの制御信号103により制御される。
以上により相手側端末装置から送信される画像信号、音声信号、制御信号が処理され、必要に応じてモニターやスピーカーに出力される。
【0010】
尚、接続制御部57は、送信制御信号105と受信制御信号402とを用いて相手側端末装置との接続制御を行う。すなわち、自端末装置の受信復号能力情報を相手側端末装置へ送信するとともに相手側端末装置の受信復号能力情報を受信し自端末装置からの送信符号化則(制御信号101、102等)を決定する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従来の画像伝送装置は以上のように構成されているので、例えばTV会議システムの据付、立ち上げに伴う調整作業やTV会議システム使用中に、自端末装置から送信した信号が相手側端末装置にて画像または音声等として正常に出力されない等の障害が発生した場合、通信回線に自端末装置が出力した送信信号が正常か否か判断することができないことや、システム上回線を一端切断しなければならないため、障害の発生箇所が自端末装置、相手側端末装置、通信回線の内のどこか、またどの部分かを切り分けることができないという欠点がある。
【0012】
例えば、日本電信電話(株)の提供しているINSネット網等ではDSU(端末機器側に配置される回線終端装置)までの受信経路の確認を行うには、一度通信を終了し回線を切断し自端末装置側を確認するので、回線、相手側端末装置に障害があった場合は不必要に自端末側の画像伝送装置の試験を行うことになる。また、試験は交換器側から試験起動をかける必要があり、非常に手間がかかるとともに原因調査が困難であった。
【0013】
この発明は以上のような問題点を解決するためになされたもので、自端末装置から送信した情報が相手側端末装置に正常に出力されない場合に、通信を切断することなしに、障害が発生しているのが自端末装置、相手側端末装置、通信回線の内いずれなのか容易に切り分けるとともに、障害発生箇所が自端末装置の場合には発生部分をがどこなのか切り分けられる通信試験システムおよび通信試験方法を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に示す通信試験システムは、デジタル信号を符号化して符号化信号を出力する符号化手段と、試験信号と試験制御信号とを入力する信号入力手段と、相手側端末装置との接続制御を行う機能と上記試験制御信号に基づいて出力する信号を切替えさせる切替え信号を出力する機能とを有する接続制御手段と、上記符号化信号を多重化した多重化信号を出力する多重制御手段と、上記切替え信号に基づいて出力する信号を上記多重化信号と上記試験信号とのいずれかとする信号切替手段とを有する画像伝送装置と、上記試験制御信号と試験データ生成信号と多重化制御信号とを出力し通信試験を制御する試験制御手段と、上記試験データ生成信号に基づいて試験データを生成する試験データ生成手段と、上記多重化制御信号に基づいて上記試験データを多重化して、または多重化せずに上記試験信号を出力する信号多重化手段とを有する試験装置とを備え、上記試験制御手段が上記多重制御手段によるフレーム同期信号をもとに時分割多重させた試験信号を上記試験装置に生成させることで、同期はずれを発生させずに上記試験装置からの上記試験信号を上記相手側端末装置に送信するものである。
【0015】
この発明の請求項2に示す通信試験システムは請求項1に示す構成に加え、試験信号が画像伝送装置と相手側端末装置との通信に適合するように生成されるとともに、相手側端末装置に対して折り返し試験を起動させる信号成分を有し、試験装置は上記相手側端末装置からの受信信号から受信試験データを分離する信号分離手段と、試験データと上記受信試験データとを比較して比較結果を出力する信号比較手段とを有するものである。
【0016】
この発明の請求項3に示す通信試験システムは請求項1に示す構成に加え、信号切替手段は多重化信号と第1の試験信号とのいずれかを送信信号とする第1の信号切替手段と、符号化信号と第2の試験信号とのいずれかを多重制御手段に出力する第2の信号切替手段と、デジタル信号と第3の試験信号とのいずれかを符号化手段に出力する第3の信号切替手段とからなり、接続制御手段は試験制御信号に基づいて上記第1の信号切替手段または上記第2の信号切替手段または上記第3の信号切替手段に切替え信号を出力する機能を有し、試験データ生成手段は試験データ生成信号に基づいて上記第1の試験信号または上記第2の試験信号または上記第3の試験信号の試験データを生成し、多重化制御信号に基づいて上記試験データを多重化して上記第1試験信号を、また多重化せずに上記第2試験信号または上記第3の試験信号を出力するものである。
【0017】
この発明の請求項4に示す通信試験方法は、自側端末装置から相手側端末装置に送信した符号化画像信号または符号化音声信号を含む送信信号が上記相手側端末装置にて画像または音声として正常に出力されないという障害が発生した場合に、試験手段から符号化画像信号または符号化音声信号を含む上記自側端末装置と上記相手側端末装置間での通信に適合するように上記送信信号のフレーム同期信号をもとに時分割多重して生成された試験信号を上記自側端末装置に供給し、上記自側端末装置と上記相手側端末装置との間で同期はずれを発生させることなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に上記試験信号を送信し、上記相手側端末装置にて上記試験信号を復号処理し画像または音声として出力し障害発生の有無を確認することにより、障害発生箇所が上記自側端末装置か上記相手側端末装置または上記回線かを切り分けるものである。
【0018】
この発明の請求項5に示す通信試験方法は、自側端末装置から相手側端末装置に送信した符号化画像信号または符号化音声信号を含む送信信号が上記相手側端末装置にて画像または音声として正常に出力されないという障害が発生し、その障害発生箇所が上記相手側端末装置か回線である場合に、試験手段から符号化画像信号または符号化音声信号を含む上記自側端末装置と上記相手側端末装置間での通信に適合するように上記送信信号のフレーム同期信号をもとに時分割多重して生成されるとともに上記相手側端末装置に対して復号処理をせずに折り返すように動作させる信号成分を有する試験信号を上記自側端末装置に供給し、上記自側端末装置と上記相手側端末装置との間で同期はずれを発生させることなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に上記試験信号を送信信号として送信し、上記相手側端末装置では上記試験信号を復号処理せず上記自側端末装置に折り返し、上記試験手段は上記自側端末装置から上記折り返された試験信号と上記試験信号とを比較することにより、障害発生箇所が上記相手側端末装置か上記回線かを切り分けるものである。
【0019】
この発明の請求項6に示す通信試験方法は、自側端末装置から相手側端末装置に送信した送信信号が上記相手側端末装置にて画像または音声として正常に出力されないという障害が発生し、その障害発生箇所が上記自側端末装置にある場合に、試験手段から上記自側端末装置を構成する一部である、信号を圧縮し符号化して符号化信号を出力する符号化手段と、上記符号化手段からの符号化信号を多重化して多重化信号を出力する多重制御手段とのいずれかに各々に適した試験信号を供給し、上記自側端末装置と上記相手側端末装置との回線を切断することなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に上記試験信号を送信し、上記相手側端末装置にて上記試験信号を復号処理し画像または音声として出力し障害の有無を確認することにより、障害発生箇所が上記符号化手段か多重制御手段かを切り分けるものである。
【0020】
この発明の請求項7に示す通信試験方法は、アナログ信号を入力する入力部と、上記アナログ信号と第1の試験信号とを切替える第1の信号切替手段と、上記第1の信号切替手段からの信号をデジタル信号に変換する変換手段と、上記デジタル信号と第2の試験信号とを切替える第2の信号切替手段と、上記第2の信号切替手段からの信号を符号化して符号化信号を出力する符号化手段と、上記符号化信号と第3の試験信号とを切替える第3の信号切替手段と、上記第3の信号切替手段からの信号を多重化して多重化信号を出力する多重制御手段とを有する自側端末装置から相手側端末装置に送信した送信信号が上記相手側端末装置にて画像または音声として正常に出力されず、その障害発生箇所が上記自側端末装置にある場合に、試験手段から符号化信号を有する上記第3の試験信号を上記第3の信号切替手段に供給し、上記自側端末装置と上記相手側端末装置との回線を切断することなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に対して、上記第1の試験信号が多重化された送信信号を送信し、上記相手側端末装置にて上記試験信号を復号処理し画像または音声として出力し障害の有無を確認することにより、障害発生箇所が上記多重制御手段か否かを切り分け、障害発生箇所が上記多重制御手段でない場合は、上記試験手段からデジタル信号を有する第2の試験信号を上記第2の信号切替手段に供給し、上記自側端末装置と上記相手側端末装置との回線を切断することなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に対して、上記第2の試験信号が符号化、多重化された送信信号を送信し、上記相手側端末装置にて上記試験信号を復号処理し画像または音声として出力し障害の有無を確認することにより、障害発生箇所が上記符号化手段か否かを切り分け、障害発生箇所が上記符号化手段でない場合は、上記試験手段からアナログ信号を有する第3の試験信号を上記第3の信号切替手段に供給し、上記自側端末装置と上記相手側端末装置との回線を切断することなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に対して、上記第3の試験信号を変換し、符号化し、多重化した送信信号を送信し、上記相手側端末装置にて上記試験信号を復号処理し画像または音声として出力し障害の有無を確認することにより、障害発生箇所が上記変換手段か否かを切り分けるものである。
【0021】
【作用】
この発明の請求項1に示す通信試験システムは、上記試験制御手段が上記多重制御手段によるフレーム同期信号をもとに時分割多重させた試験信号を上記試験装置に生成させることで、同期はずれを発生させずに上記試験装置からの上記試験信号を上記相手側端末装置に送信するので、通信中の回線を切断することなしに試験が行える。
【0022】
また、この発明の請求項2に示す通信試験システムは、正常な信号である試験信号を相手側端末装置に送信し、相手側端末装置にて復号処理をせずに試験信号を折り返し、試験手段にて送信前の試験信号と折り返された受信試験信号とを比較するので、比較結果により相手側端末装置に障害があるのか回線に障害があるのか判断できる。
【0023】
また、この発明の請求項3に示す通信試験システムは、正常な信号である第1の試験信号を相手側端末装置に送信し、障害が消えた場合は自側端末装置に障害があると判断でき、障害が消えない場合は相手側端末装置または回線に障害があると判断でき、また、正常な信号である第2の試験信号を多重制御手段に与え、相手側端末装置に送信して障害の有無を確認することにより多重制御手段前後で障害発生箇所を切り分けることができ、また、正常な信号である第3の試験信号を符号化手段に与え、相手側端末装置に送信して障害の有無を確認することにより符号化手段前後で障害発生箇所を切り分けることができる。
【0024】
また、この発明の請求項4に示す通信試験方法は、試験手段から符号化画像信号または符号化音声信号を含む上記自側端末装置と上記相手側端末装置間での通信に適合するように上記送信信号のフレーム同期信号をもとに時分割多重して生成された試験信号を上記自側端末装置に供給し、上記自側端末装置と上記相手側端末装置との間で同期はずれを発生させることなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に上記試験信号を送信するので、通信中の回線を切断することなしに試験が行える。
【0025】
また、この発明の請求項5に示す通信試験方法は、試験手段から符号化画像信号または符号化音声信号を含む上記自側端末装置と上記相手側端末装置間での通信に適合するように上記送信信号のフレーム同期信号をもとに時分割多重して生成されるとともに上記相手側端末装置に対して復号処理をせずに折り返すように動作させる信号成分を有する試験信号を上記自側端末装置に供給し、上記自側端末装置と上記相手側端末装置との間で同期はずれを発生させることなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に上記試験信号を送信信号として送信するので、通信中の回線を切断することなしに試験が行える。
【0026】
また、この発明の請求項6に示す通信試験方法は、試験手段から上記自側端末装置を構成する一部である、信号を圧縮し符号化して符号化信号を出力する符号化手段と、上記符号化手段からの符号化信号を多重化して多重化信号を出力する多重制御手段とのいずれかに各々に適した試験信号を供給し、上記自側端末装置と上記相手側端末装置との回線を切断することなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に上記試験信号を送信し、上記相手側端末装置にて上記試験信号を復号処理し画像または音声として出力し障害の有無を確認することにより、障害発生箇所が上記符号化手段か多重制御手段かを切り分けることができる。
【0027】
また、この発明の請求項7に示す通信試験方法は、試験手段から符号化信号を有する上記第3の試験信号を上記第3の信号切替手段に供給し、上記自側端末装置と上記相手側端末装置との回線を切断することなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に対して、上記第1の試験信号が多重化された送信信号を送信し、上記相手側端末装置にて上記試験信号を復号処理し画像または音声として出力し障害の有無を確認することにより、障害発生箇所が上記多重制御手段か否かを切り分け、障害発生箇所が上記多重制御手段でない場合は、上記試験手段からデジタル信号を有する第2の試験信号を上記第2の信号切替手段に供給し、上記自側端末装置と上記相手側端末装置との回線を切断することなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に対して、上記第2の試験信号が符号化、多重化された送信信号を送信し、上記相手側端末装置にて上記試験信号を復号処理し画像または音声として出力し障害の有無を確認することにより、障害発生箇所が上記符号化手段か否かを切り分け、障害発生箇所が上記符号化手段でない場合は、上記試験手段からアナログ信号を有する第3の試験信号を上記第3の信号切替手段に供給し、上記自側端末装置と上記相手側端末装置との回線を切断することなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に対して、上記第3の試験信号を変換し、符号化し、多重化した送信信号を送信し、上記相手側端末装置にて上記試験信号を復号処理し画像または音声として出力し障害の有無を確認することにより、障害発生箇所が上記変換手段か否かを切り分けることができる。
【0028】
【実施例】
実施例1.
図1、図2および図3にこの発明の一実施例を示す。図1はこの発明の通信試験システムを示す概略図、図2は画像伝送装置の詳細ブロック図、図3は試験装置の詳細ブロック図である。図1、図2および図3において、従来例と同等のものは同符号を付し、説明を省略する。1は通信試験システム概略全体図、点線にて囲まれた2は画像伝送装置、3は自端末装置の送信符号化則を制御し、相手側端末装置との間で接続制御を行なう機能と、下記試験装置からの指示に基づき動作するとともに試験信号と多重制御部53からの送信信号301とを切替える切替え信号を出力する接続制御部、4は接続制御部3からの切替え信号に基づいて送信信号301と試験信号とを切り換えて相手側端末装置に信号を送信する切替器、5は接続制御部3と試験装置との間で、試験起動、試験終了等に関する制御情報を受け渡す制御インターフェイス部、6は試験装置から出力される時分割多重した試験信号を入力する試験信号入力部、7は相手側端末装置から送信される受信信号401を試験装置に出力する信号出力部である。
【0029】
点線にて囲まれた8は試験装置、9は試験の起動、終了および各部を制御する試験制御部、10は画像伝送装置2との制御データの受け渡しを行う制御インタフェース部、11はFAS信号、BAS信号と試験データとを時分割多重する多重制御部、12は試験データ生成部、13は多重制御部11で多重された試験データ等のデータ列を画像伝送装置2に出力する送信インタフェース部、14は画像伝送装置2から試験装置側に出力される相側端末装置からの受信試験信号を受ける受信インタフェース部、15は受信試験信号からFAS信号、BAS信号と受信試験データとを分離する分離制御部、16は分離された受信試験データを送信した試験データとの間で比較確認する試験データ比較部、17は作業者により試験の起動・終了の指示を受け試験結果を出力、表示等するマン・マシンインタフェース部である。
【0030】
107は相手側端末装置に送信する信号を選択するための切替え信号、108は制御インタフェース部5を介して接続制御部3から試験装置へ出力する制御信号である。
501はマン・マシンインタフェース17から入力される作業者の指示に基づく操作入力信号、502は試験制御部9から制御インタフェース部10を介して画像伝送装置2に出力される制御信号、503は試験制御部9から試験データ生成部12への制御信号、504は試験制御部9から多重制御部11への多重化フォーマット等を制御する制御信号、505は試験制御部9から分離制御部15への分離フォーマットを制御する制御信号、506は試験データ生成部12から出力される試験データ、507は多重制御部11にて時分割多重化され、送信インタフェース部13を介して画像伝送装置2の切替器4に出力される試験信号、508は受信インタフェース部14を介して入力される受信信号401を分離制御部15により分離された受信試験データ、509は試験データ比較部16から出力される試験結果信号である。
【0031】
尚、試験データ信号506、試験信号507(試験の際の送信信号302も含む)等は、試験データの構成に特別の配慮をしなければならない。すなわち、TV会議システムを構成し、かつ試験対象となる画像伝送装置は例えばITU−T勧告H.221やH.242に従うように動作するためである。これらの勧告では、伝送路上通信されるデータ列は一定のデータビット数を区切りとするフレーム構造が採用されており、送信側で設定されるFASと呼ばれるフレーム同期信号によりフレームの区切りを示し、受信側ではこのフレーム構造を認識して受信処理を行うよう動作する。FAS信号および動作の詳細は同勧告H.221内に示されている。
【0032】
また、このフレーム内にはフレーム列内に存在する例えば、画像信号、音声信号、制御信号等の複数のメディアデータに対して、どのような種類のものがどれだけの多重速度で多重処理するかを示すBAS信号と呼ばれるビットレート割当信号も同時に存在し、受信側ではこの受信フレーム内に存在するBAS信号を解読しながら多重化データの分離・復号処理を制御するよう動作する。BAS信号およびこれに基づく動作の詳細は同勧告H.221およびH.242内に示されている。
【0033】
これらFAS信号およびBAS信号を保存しつつ試験することが必要であり、これを無視して適当な試験データを送信すると、相手側端末装置で受信フレーム同期外れ状態、あるいは解読不能な状態として異常なBAS信号に基づいて受信処理が行われるため、試験自体が正常に行えなくなる恐れが生じる。
【0034】
次に動作について説明する。通常状態においては、切替器4は多重制御部53からの送信信号301を相手側端末装置に送信信号302として出力しており、画像信号、音声信号の符号化等の動作は従来と同様である。
ここで、相手側端末装置に画像または音声が正常に出力されない等の障害が発生した場合、回線を切断せずに試験装置8を画像伝送装置2(自端末装置)に接続する。
試験の起動には、試験装置8のマン・マシンインタフェース部17を作業者が操作し試験の起動が指示されると、試験制御部9はその状態を制御信号501により認識し制御信号502を出力する。この制御信号502が制御インタフェース部10を介して画像伝送装置2へ出力され試験起動が指示される。画像伝送装置2では、この試験起動が制御信号502により指示されると、制御インタフェース部5を介して接続制御部3が信号を受取り試験準備が始められる。
【0035】
試験装置8では、画像伝送装置2からの制御信号108を制御インタフェース部10を介して入力し試験制御部9に試験準備完了が通知されると、試験制御部9は、制御信号503により試験データ生成部12を起動するとともに、画像伝送装置2が動作していると同様なFAS信号、BAS信号を生成し、制御信号504により多重制御部11に対して多重化内容を指示するとともに、制御信号502により画像伝送装置2に試験開始を通知する。
【0036】
試験データ生成部12、多重制御部11はそれぞれ制御信号503、制御信号504により起動され、試験データ506、この試験データ506を加え時分割多重化された試験信号507を順に出力し、送信インタフェース部13を介して試験信号507が画像伝送装置2に出力される。
【0037】
尚、この試験制御部9が生成するFAS信号、BAS信号の種類については、制御インタフェース部10を経由して画像伝送装置2から必要な情報を得られるようにしても良いし、マン・マシンインタフェース部17にそれらを指定するスイッチ等を設けて、その設定情報に従うことにしても良い。
【0038】
画像伝送装置2では、制御インタフェース部5を介して試験開始を通知されると、切換え信号107により切替器4を切替えて、試験信号入力部6を介して試験装置8から送られてくる試験信号507を送信信号302として相手側端末装置に出力する。
また、受信信号401は信号出力部7から試験装置8へも出力される。
【0039】
ここで、画像伝送装置2が試験装置8からの試験開始の通知を受けてから切替器4を切替えるのは、試験装置8がFAS信号、BAS信号を正しく出力し始めたのを認識してから切替えを行うためで、これを怠ると相手側端末装置で不用意に受信同期外れ等を誘発する恐れがあるからである。
【0040】
この通信試験にて相手側端末装置の画像または音声等が正常状態に戻れば、自端末側の画像伝送装置に障害が発生していると分かる。また、相手側端末装置にて画像または音声等が正常に出力されない場合は、回線もしくは相手側端末装置に障害があることと推定できる。
【0041】
ここで、相手側端末装置にて画像または音声等が正常に出力されない場合、相手側端末装置と使用している回線とのどちらに障害が発生しているのか切り分ける必要がある。
この場合は、自端末装置から送信信号として送信した試験信号を、相手側端末装置にて復号処理等をせずにそのまま折り返すようにすることによって回線の障害チェックを行う。
【0042】
この折り返し試験は、試験データを相手側端末装置に向けて送信し、かつ相手側端末装置が復号処理をしないで折り返すように動作させる必要があるため、接続制御部3にて相手側端末装置が折り返してくるように制御データを構成した送信制御信号105を出力し、相手側端末装置に送信する。この相手側端末装置に対しての折り返し試験起動は、例えばITU−T勧告H.221に示されるディジタルループバック指示用のBAS信号を用いて行われる。これにより、相手側端末装置では受信データ列を復号処理等を施さずに送信信号302を受信信号401として折り返すように動作する。
【0043】
折り返し試験の動作について説明する。前述の試験と同様に、試験装置8のマン・マシンインタフェース部17を作業者が操作し、折り返し試験の起動が指示されると、試験制御部9はその状態を操作入力信号501(信号の内容は前述の試験と異なる)により認識し制御信号502を出力する。この制御信号502が制御インタフェース部10を介して画像伝送装置2へ出力され試験起動が指示される。制御信号502により試験起動が指示されると、画像伝送装置2では制御インタフェース部5を介して接続制御部3が制御信号502を受取り試験準備が始められる。
【0044】
画像伝送装置2では、制御インタフェース部5を介して折り返し試験の試験起動を通知されると、接続制御部3にて、切替え信号107により切替器4に対して多重制御部53からの送信信号301を送信するように切替えるとともに、相手側端末装置が信号をそのまま折り返してくるように制御データを構成した送信制御信号105を多重制御部53に出力し、相手側端末装置に送信して折り返し試験の起動を行う。
相手端末装置に折り返しを指示すると、制御インタフェース部5を介して試験装置8へ試験準備完了を通知する。
【0045】
以下、試験信号を相手側端末装置に送信信号302として送信するまでの動作は前述の試験と同様となるので説明を省略する。
相手側端末装置から復号処理等をしないで折り返された受信信号401は、信号出力部7を介して試験装置8に出力される。試験装置8では受信信号401を受信インタフエース部14を介して入力し、分離制御部15にて試験制御部9からの制御信号505により指定される分離フォーマットに従って受信試験データ508とそれ以外とに分離される。
【0046】
試験データ比較器16にて受信試験データ508と試験データ507とを比較し、比較結果が試験結果信号509としてマン・マシンインタフェース部17に出力され、マン・マシンインタフェース部にてモニタ出力等の表示等により試験結果が作業者に通知される。
【0047】
以上のように送信前の試験データ507と折り返された受信試験データ508とを比較することにより、両者間に差異がない場合は、使用している回線に障害がないと分かる。また、両者間に差異がある場合は、使用している回線に何等かの障害が発生していると推定できる。
尚、差異の判定の基準は、回線誤り率等を考慮して決めておけば良い。
【0048】
また、試験の終了手順についても述べると、作業者がマン・マシンイタンフェース部17から試験終了を入力すると、操作入力信号501により試験制御部9が終了動作を開始し、試験の終了を示す制御信号502を出力し制御インタフェース部10を介して画像伝送装置2に出力される。画像伝送装置2は制御信号502が制御インタフェース部5を介して接続制御部3に入力されると、接続制御部3は切替え信号107を出力し切替器4が元通り送信信号301を送信するように切替えさせた後、送信制御信号105の制御データを用い相手側端末装置に折り返し動作を解除させる。この解除指示は、例えばITU−T勧告H.221に示されるループバックオフ指示用BASを用いて行われる。
この後、画像伝送装置2は制御インタフェース部5を介して試験終了応答を試験装置8に返答し、画像伝送装置2は通常状態に復帰する。
【0049】
試験装置8は、制御インタフェース部10を介して試験終了応答を受けると、多重制御部11、試験データ生成部12の動作を終了させて、試験待機の状態とする。
【0050】
試験装置8が画像伝送装置2からの試験終了応答を受けてから内部動作を停止させるのは、画像伝送装置内の信号経路切替え、相手側端末装置への折り返し試験終了通知等の一連が終了する前に試験信号の送信を終了すると、相手側端末装置で不用意な同期外れ等が誘発する恐れがあるからである。
【0051】
以上述べたように、この実施例1に示す通信試験システムおよびデータ通信試験方法は、自端末装置である画像伝送装置から送信した画像信号や音声信号が相手側端末装置で正常に出力されなかった場合に、画像伝送装置に試験装置を接続し、試験装置の正常な試験信号を相手側端末装置に送信して相手側端末装置での出力状態により、障害箇所を自端末装置と相手側端末装置または回線とに切り分けることができる。これにより自端末装置に障害がない場合は、試験装置の正常な試験信号を相手側端末装置に復号処理などをさせないで試験信号を折り返させ、送信前の試験信号と送信後の試験信号とを比較することにより、障害の発生箇所を相手側端末装置と回線とに切り分けることができ、回線を遮断しないで、容易に障害発生部分を特定することができる。
【0052】
実施例2.
この発明の他の実施例について説明する。図4および図5にこの発明の実施例2を示す。この実施例2は、実施例1に示す試験の結果、相手側端末装置および回線に障害が発生していなかった場合、自端末装置に障害が発生していると考えられる。そこで、自端末装置のどの部分に障害が発生しているか切り分けるものである。図4は画像伝送装置の詳細ブロック図、図5は各基板を外した状態を示す画像伝送装置の外観斜視図である。尚、TV会議システムとしては実施例1に示したものと同様に構成される。
【0053】
図4および図5において、従来例および実施例1に示したものと同等のものは同符号を付し説明を省略する。点線にて囲まれた18は画像伝送装置、19は自端末装置の送信符号化則を制御し、相手側端末装置との間で接続制御を行なう機能と、試験装置8からの指示に基づき動作するとともに、下記複数の切替器から出力される信号を切替える切替え信号をそれぞれの切替機に出力する接続制御部、点線にて囲まれた20は画像符号化器、20aは接続制御部19からの切替え信号によりアナログビデオ信号201と試験信号507とのいずれかを出力する切替器、20bは切替器20aからのアナログビデオ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器、20cは接続制御部19からの切替え信号によりA/D変換器20bからのデジタルビデオ信号と試験信号507とのいずれかを出力する切替器、20dはデータを符号化し圧縮する符号化処理部である。
【0054】
また、点線にて囲まれた21は音声符号化器、21aは接続制御部19からの切替え信号によりアナログ音声信号204と試験信号507のいずれかを出力する切替器、21bは切替器21aからのアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換するA/D変換器、21cは接続制御部19からの切替え信号によりA/D変換器21bからのデジタル音声信号と試験信号507のいずれかを出力する切替器、21dは切替器21cからのデジタル音声信号を符号化する符号化処理部である。
【0055】
22は試験装置8から出力される試験信号507を入力し、切替器4、切替器20a、切替器20c、切替器21a、切替器21cの他、下記切替器に出力するする試験信号入力部、23は接続制御部19からの切替え信号により、試験信号入力部22からの試験信号507と符号化処理部20dからの符号化画像信号のいずれかを出力する切替器、24は接続制御部19からの切替え信号により、試験信号入力部22からの試験信号507と符号化処理部21dからの符号化音声信号のいずれかを出力する切替器である。
尚、いずれの切替器(切替器4〜切替器24)も通常は試験信号507でない信号を出力している。
【0056】
25は一枚の回路基板で画像符号化器20が構成されている、26は一枚の回路基板で画像復号器52が構成されている、27は一枚の回路基板で音声符号化器21が構成されている、28は一枚の回路基板で音声復号器56が構成されている、29は一枚の回路基板で接続制御部19他が構成されている。
【0057】
109は多重制御部53に出力する信号を切替えるための切替え信号、110は符号化処理部20dに出力する信号を切替えるための切替え信号、111はA/D変換器20bに出力する信号を切替えるための切替え信号、112は多重制御部53に出力する信号を切替えるための切替え信号、113は符号化処理部21dに出力する信号を切替えるための切替え信号、114はA/D変換器20bに出力する信号を切替えるための切替え信号である。
【0058】
207は切替器20aから出力されるアナログビデオ信号であり、アナログビデオ信号201か試験信号507(この場合の試験信号507の内容は、多重化処理等はされてない正常なアナログビデオ信号である。)のいずれかである。208はA/D変換器20bから出力されるデジタルビデオ信号、209は切替器20cから出力されるデジタルビデオ信号であり、デジタルビデオ信号208か試験信号507(この場合の試験信号507の内容は同じく正常なデジタルビデオ信号である。)のいずれかである。210は符号化処理部20dから出力される符号化画像信号、211は切替器23から出力される符号化画像信号であり、符号化画像信号210か試験信号507(この場合の試験信号507の内容は同じく正常な符号化画像信号である。)のいずれかである。212は切替器21aから出力されるアナログ音声信号であり、アナログ音声信号204か試験信号507(この場合の試験信号507の内容は同じく正常なアナログ音声信号である。)のいずれかである。213はA/D変換器21bから出力されるデジタル音声信号、214は切替器21cから出力されるデジタル音声信号であり、デジタル音声信号213か試験信号507(この場合の試験信号507の内容は同じく正常なデジタル音声信号である。)、215は符号化処理部21dから出力される符号化音声信号、216は切替器24から出力される符号化音声信号であり、符号化音声信号215は試験信号507(この場合の試験信号507の内容は同じく正常な符号化音声信号である。)のいずれかである。
【0059】
動作について説明する。実施例1に示す試験による結果を踏まえ、すなわち自端末装置に障害が発生しているとの前提に立ち試験を行う。実施例1と同様に試験装置から正常な信号を画像伝送装置18の各部毎に取込み相手側端末装置に送信するようにする。
まず、画像伝送系の障害について試験する場合、例えば多重制御部53からA/D変換器20bへと切り分ける場合、実施例1と同様に試験の起動には、試験装置8のマン・マシンインタフェース部17を作業者が操作し試験の起動が指示されると、試験制御部9はその状態を制御信号501により認識し制御信号502を出力する。この制御信号502が制御インタフェース部10を介して画像伝送装置18へ出力され試験起動が指示される。画像伝送装置18では、この試験起動が制御信号502により指示されると、制御インタフェース部5を介して接続制御部19が信号を受取り試験準備が始められる。
【0060】
試験装置8では、画像伝送装置18からの制御信号108を制御インタフェース部10を介して入力し試験制御部9に試験準備完了が通知されると、試験制御部9は、試験対象部分に応じた正常な信号を生成するように制御信号503により試験データ生成部12を起動する。また、多重制御部11に対しては制御信号504により試験データ507を多重化処理等をしないで出力するように指示するとともに、制御信号502により画像伝送装置18に試験開始を通知する。
【0061】
試験データ生成部12は制御信号503により起動され、正常な符号化画像信号の試験データ506を出力する。多重制御部11は制御信号504により起動され、この試験データ506を時分割多重化等をせずに試験信号507として出力し、送信インタフェース部13を介して試験信号507が画像伝送装置18に出力される。
【0062】
画像伝送装置18では、制御インタフェース部5を介して試験開始を通知されると、切換え信号109により切替器25を切替えて、試験信号入力部6を介して試験装置8から送られてくる試験信号507を符号化画像信号211として多重制御部53に出力する。尚、その他の切替器は切替えられないので、試験信号507を出力しない。
以下の動作は従来例に示したものと同様であるので詳細な説明は省略するが、以上により正常な符号化画像信号である試験信号507が多重制御部53で処理された後に相手側端末装置に送信される。
相手側端末装置で障害が解消しなかった場合、障害の発生箇所が多重制御部53であると推定される。また、相手側端末装置で障害が解消した場合、障害の発生箇所が多重制御部53より前の画像符号化器20以前であると推定できる。
以下に障害の発生箇所をさらに切り分ける方法を述べる。
尚、試験結果確認後、切替器23は符号化画像信号210を出力するように切替えられる。(各切替器とも同様である。)また、受信信号401は同様に信号出力部7から試験装置8へも出力される。
【0063】
ほぼ同様の動作であるので詳細な説明は省略して要点を述べると、画像符号化器20以前の状況を試験するため、同様にマン・マシンインタフェース部17を介して、試験データ生成部12に正常なデジタルビデオ信号である試験データ506を出力させ、試験信号507を画像伝送装置18に出力させる。また、接続制御部19から切替え信号110を出力させる。この切替え信号110により切替器20cは試験信号507をデジタルビデオ信号209として出力する。このデジタル画像信号209は符号化処理部20dにて符号化処理され、符号化画像信号210として出力され、多重制御部53にて時分割多重化された後相手側端末装置に送信される。
以上により、正常なデジタルビデオ信号である試験データ506、すなわち試験信号507が符号化処理、多重化されて相手側端末装置に送信される。
【0064】
相手側端末装置にて障害が解消されなかった場合、障害の発生箇所が符号化処理部20dであると推定される。また、障害が解消した場合、障害の発生箇所がA/D変換器20b以前であると推定できる。
【0065】
つづいて、さらに障害の発生箇所を切り分ける場合、A/D変換器20b以前の状況を試験するため、同様にマン・マシンインタフェース部17を介して、試験データ生成部12に正常なアナログビデオ信号である試験データ506を出力させ、試験信号507を画像伝送装置18に出力させる。また、接続制御部19から切替え信号111を出力させる。この切替え信号111により切替器20aは試験信号507をアナログビデオ信号208として出力する。このアナログビデオ信号208はA/D変換器20bにてA/D変換されデジタルビデオ信号209として出力され、切替器20dを介して符号化処理部20dにて符号化処理され、符号化画像信号210として出力され、多重制御部53にて時分割多重化された後相手側端末装置に送信される。
以上により、正常なアナログビデオ信号である試験データ506、すなわち試験信号507がデジタル化、符号化処理、多重化されて相手側端末装置に送信される。
【0066】
相手側端末装置にて障害が解消されなかった場合、障害の発生箇所がA/D変換器20bであると推定される。また、障害が解消した場合、障害の発生箇所がA/D変換器20bより前のアナログビデオ信号を入力する外部装置であると推定できる。
【0067】
また、以上は画像に障害が発生した場合について述べたが、音声に障害が発生した場合でも同様に切り分けすることができる。
前述の画像の場合とほぼ同様の動作であるので、詳細な説明は省略して要点を述べると、マン・マシンインタフェース部17を介して、試験データ生成部12に正常な符号化音声信号である試験データ506を出力させ、多重化処理せず、試験信号507を画像伝送装置18に出力させる。また、接続制御部19から切替え信号112を出力させる。この切替え信号112により切替器24は試験信号507を符号化音声信号216として出力する。この符号化音声信号216は多重制御部53にて時分割多重化された後相手側端末装置に送信される。
以上により、正常な符号化音声信号である試験データ506、すなわち試験信号507が相手側端末装置に送信される。
【0068】
相手側端末装置で障害が解消しなかった場合、障害の発生箇所が多重制御部53であると推定される。また、相手側端末装置で障害が解消した場合、障害の発生箇所が多重制御部53より前の音声符号化器21以前であると推定できる。
尚、音声の場合も同様に試験結果確認後、切替器24は符号化音声信号215を出力するように切替えられる。(各切替器とも同様である。)また、受信信号401は同様に信号出力部7から試験装置8へも出力される。
以下同様に障害の発生箇所をさらに切り分ける方法を述べる。
【0069】
ほぼ同様の動作であるので詳細な説明は省略して要点を述べると、音声符号化器21以前の状況を試験するため、同様にマン・マシンインタフェース部17を介して、試験データ生成部12に正常なデジタル音声信号である試験データ506を出力させ、試験信号507を画像伝送装置18に出力させる。また、接続制御部19から切替え信号113を出力させる。この切替え信号113により切替器21cは試験信号507をデジタル音声信号214として出力する。このデジタル音声信号214は符号化処理部21dにて符号化処理され、符号化音声信号215として出力され、多重制御部53にて時分割多重化された後相手側端末装置に送信される。
以上により、正常なデジタル音声信号である試験データ506、すなわち試験信号507が符号化処理、多重化されて相手側端末装置に送信される。
【0070】
相手側端末装置にて障害が解消されなかった場合、障害の発生箇所が符号化処理部21dであると推定される。また、障害が解消した場合、障害の発生箇所がA/D変換器21b以前であると推定できる。
【0071】
つづいて、さらに障害の発生箇所を切り分ける場合、A/D変換器21b以前の状況を試験するため、同様にマン・マシンインタフェース部17を介して、試験データ生成部12に正常なアナログ音声信号である試験データ506を出力させ、試験信号507を画像伝送装置18に出力させる。また、接続制御部19から切替え信号114を出力させる。この切替え信号114により切替器21aは試験信号507をアナログ音声信号212として出力する。このアナログ音声信号212はA/D変換器21bにてA/D変換され、デジタル音声信号213として出力され、切替器21dを介して、符号化処理部21dにて符号化処理され、符号化音声信号215として出力され、多重制御部53にて時分割多重化された後相手側端末装置に送信される。
以上により、正常なアナログ音声信号である試験データ506、すなわち試験信号507がデジタル化、符号化処理、多重化されて相手側端末装置に送信される。
【0072】
相手側端末装置にて障害が解消されなかった場合、障害の発生箇所がA/D変換器21bであると推定される。また、障害が解消した場合、障害の発生箇所がA/D変換器21bより前のアナログ音声信号を入力する外部装置であると推定できる。
【0073】
以上説明したように、この実施例2に示す通信試験システムおよび通信試験方法は以上のように構成されているので、試験装置8から正常な符号化画像または音声信号、デジタル画像または音声信号、アナログ画像または音声信号等を取り込み各部の動作試験を行うことによって、通信を切断することなしに、自側端末装置の障害発生箇所を詳細に切り分けることができる。
【0074】
また、障害の発生箇所を特定できれば、その障害の発生部分の基板、すなわち基板25、基板26、基板27、基板28、基板29等のいずれか障害が発生している基板を正常な基板と差替えすることにより容易にシステムを復旧させることができる。
【0075】
【発明の効果】
また、この発明の請求項1に示す通信試験システムは、上記試験制御手段が上記多重制御手段によるフレーム同期信号をもとに時分割多重させた試験信号を上記試験装置に生成させることで、同期はずれを発生させずに上記試験装置からの上記試験信号を上記相手側端末装置に送信するので、通信中の回線を切断することなしに試験が行える効果がある。
【0076】
また、この発明の請求項2に示す通信試験システムは、正常な信号である試験信号を相手側端末装置に送信し、相手側端末装置にて復号処理をせずに試験信号を折り返し、試験手段にて送信前の試験信号と折り返された受信試験信号とを比較するので、比較結果により相手側端末装置に障害があるのか回線に障害があるのか判断できる。
【0077】
また、この発明の請求項3に示す通信試験システムは、正常な信号である第1の試験信号を相手側端末装置に送信し、障害が消えた場合は自側端末装置に障害があると判断でき、障害が消えない場合は相手側端末装置または回線に障害があると判断でき、また、正常な信号である第2の試験信号を多重制御手段に与え、相手側端末装置に送信して障害の有無を確認することにより多重制御手段前後で障害発生箇所を切り分けることができ、また、正常な信号である第3の試験信号を符号化手段に与え、相手側端末装置に送信して障害の有無を確認することにより符号化手段前後で障害発生箇所を切り分けることができる。
【0078】
また、この発明の請求項4に示す通信試験方法は、試験手段から符号化画像信号または符号化音声信号を含む上記自側端末装置と上記相手側端末装置間での通信に適合するように上記送信信号のフレーム同期信号をもとに時分割多重して生成された試験信号を上記自側端末装置に供給し、上記自側端末装置と上記相手側端末装置との間で同期はずれを発生させることなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に上記試験信号を送信するので、通信中の回線を切断することなしに試験が行える効果がある。
【0079】
また、この発明の請求項5に示す通信試験方法は、試験手段から符号化画像信号または符号化音声信号を含む上記自側端末装置と上記相手側端末装置間での通信に適合するように上記送信信号のフレーム同期信号をもとに時分割多重して生成されるとともに上記相手側端末装置に対して復号処理をせずに折り返すように動作させる信号成分を有する試験信号を上記自側端末装置に供給し、上記自側端末装置と上記相手側端末装置との間で同期はずれを発生させることなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に上記試験信号を送信信号として送信するので、通信中の回線を切断することなしに試験が行える効果がある。
【0080】
また、この発明の請求項6に示す通信試験方法は、試験手段から上記自側端末装置を構成する一部である、信号を圧縮し符号化して符号化信号を出力する符号化手段と、上記符号化手段からの符号化信号を多重化して多重化信号を出力する多重制御手段とのいずれかに各々に適した試験信号を供給し、上記自側端末装置と上記相手側端末装置との回線を切断することなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に上記試験信号を送信し、上記相手側端末装置にて上記試験信号を復号処理し画像または音声として出力し障害の有無を確認することにより、障害発生箇所が上記符号化手段か多重制御手段かを切り分けることができる。
【0081】
また、この発明の請求項7に示す通信試験方法は、試験手段から符号化信号を有する上記第3の試験信号を上記第3の信号切替手段に供給し、上記自側端末装置と上記相手側端末装置との回線を切断することなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に対して、上記第1の試験信号が多重化された送信信号を送信し、上記相手側端末装置にて上記試験信号を復号処理し画像または音声として出力し障害の有無を確認することにより、障害発生箇所が上記多重制御手段か否かを切り分け、障害発生箇所が上記多重制御手段でない場合は、上記試験手段からデジタル信号を有する第2の試験信号を上記第2の信号切替手段に供給し、上記自側端末装置と上記相手側端末装置との回線を切断することなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に対して、上記第2の試験信号が符号化、多重化された送信信号を送信し、上記相手側端末装置にて上記試験信号を復号処理し画像または音声として出力し障害の有無を確認することにより、障害発生箇所が上記符号化手段か否かを切り分け、障害発生箇所が上記符号化手段でない場合は、上記試験手段からアナログ信号を有する第3の試験信号を上記第3の信号切替手段に供給し、上記自側端末装置と上記相手側端末装置との回線を切断することなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に対して、上記第3の試験信号を変換し、符号化し、多重化した送信信号を送信し、上記相手側端末装置にて上記試験信号を復号処理し画像または音声として出力し障害の有無を確認することにより、障害発生箇所が上記変換手段か否かを切り分けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す通信試験システムの概略図である。
【図2】この発明の実施例1の画像伝送装置の詳細ブロック図である。
【図3】この発明の実施例1の試験装置の詳細ブロック図である。
【図4】この発明の実施例2の画像伝送装置の詳細ブロック図である。
【図5】この発明の実施例2の画像伝送装置の外形図である。
【図6】従来の画像伝送装置の詳細ブロック図である。
【符号の説明】
1 通信試験システム
2 画像伝送装置
3 接続制御部
4 切替器
8 試験装置
9 試験制御部
18 画像伝送装置
19 接続制御部
20a 切替器
20c 切替器
21a 切替器
21c 切替器
23 切替器
24 切替器

Claims (7)

  1. デジタル信号を符号化して符号化信号を出力する符号化手段と、
    試験信号と試験制御信号とを入力する信号入力手段と、
    相手側端末装置との接続制御を行う機能と上記試験制御信号に基づいて出力する信号を切替えさせる切替え信号を出力する機能とを有する接続制御手段と、
    上記符号化信号を多重化した多重化信号を出力する多重制御手段と、
    上記切替え信号に基づいて出力する信号を上記多重化信号と上記試験信号とのいずれかとする信号切替手段とを有する画像伝送装置と、
    上記試験制御信号と試験データ生成信号と多重化制御信号とを出力し通信試験を制御する試験制御手段と、
    上記試験データ生成信号に基づいて試験データを生成する試験データ生成手段と、
    上記多重化制御信号に基づいて上記試験データを多重化して、または多重化せずに上記試験信号を出力する信号多重化手段とを有する試験装置とを備え、上記試験制御手段が上記多重制御手段によるフレーム同期信号をもとに時分割多重させた試験信号を上記試験装置に生成させることで、同期はずれを発生させずに上記試験装置からの上記試験信号を上記相手側端末装置に送信することを特徴とする通信試験システム。
  2. 試験信号は画像伝送装置と相手側端末装置との通信に適合するように生成されるとともに、上記相手側端末装置に対して折り返し試験を起動させる信号成分を有し、
    試験装置は上記相手側端末装置からの受信信号から受信試験データを分離する信号分離手段と、
    試験データと上記受信試験データとを比較して比較結果を出力する信号比較手段とを有することを特徴とする請求項1記載の通信試験システム。
  3. 信号切替手段は多重化信号と第1の試験信号とのいずれかを送信信号とする第1の信号切替手段と、
    符号化信号と第2の試験信号とのいずれかを多重制御手段に出力する第2の信号切替手段と、
    デジタル信号と第3の試験信号とのいずれかを符号化手段に出力する第3の信号切替手段とからなり、
    接続制御手段は試験制御信号に基づいて上記第1の信号切替手段または上記第2の信号切替手段または上記第3の信号切替手段に切替え信号を出力する機能を有し、
    試験データ生成手段は試験データ生成信号に基づいて上記第1の試験信号または上記第2の試験信号または上記第3の試験信号の試験データを生成し、
    多重化制御信号に基づいて上記試験データを多重化して上記第1試験信号を、また多重化せずに上記第2試験信号または上記第3の試験信号を出力することを特徴とする請求項1記載の通信試験システム。
  4. 自側端末装置から相手側端末装置に送信した符号化画像信号または符号化音声信号を含む送信信号が上記相手側端末装置にて画像または音声として正常に出力されないという障害が発生した場合に、
    試験手段から符号化画像信号または符号化音声信号を含む上記自側端末装置と上記相手側端末装置間での通信に適合するように上記送信信号のフレーム同期信号をもとに時分割多重して生成された試験信号を上記自側端末装置に供給し、
    上記自側端末装置と上記相手側端末装置との間で同期はずれを発生させることなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に上記試験信号を送信し、
    上記相手側端末装置にて上記試験信号を復号処理し画像または音声として出力し障害発生の有無を確認することにより、
    障害発生箇所が上記自側端末装置か上記相手側端末装置または上記回線かを切り分けることを特徴とする通信試験方法。
  5. 自側端末装置から相手側端末装置に送信した符号化画像信号または符号化音声信号を含む送信信号が上記相手側端末装置にて画像または音声として正常に出力されないという障害が発生し、その障害発生箇所が上記相手側端末装置か回線である場合に、
    試験手段から符号化画像信号または符号化音声信号を含む上記自側端末装置と上記相手側端末装置間での通信に適合するように上記送信信号のフレーム同期信号をもとに時分割多重して生成されるとともに上記相手側端末装置に対して復号処理をせずに折り返すように動作させる信号成分を有する試験信号を上記自側端末装置に供給し、
    上記自側端末装置と上記相手側端末装置との間で同期はずれを発生させることなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に上記試験信号を送信信号として送信し、
    上記相手側端末装置では上記試験信号を復号処理せず上記自側端末装置に折り返し、
    上記試験手段は上記自側端末装置から上記折り返された試験信号と上記試験信号とを比較することにより、障害発生箇所が上記相手側端末装置か上記回線かを切り分けることを特徴とする通信試験方法。
  6. 自側端末装置から相手側端末装置に送信した送信信号が上記相手側端末装置にて画像または音声として正常に出力されないという障害が発生し、その障害発生箇所が上記自側端末装置にある場合に、
    試験手段から上記自側端末装置を構成する一部である、信号を圧縮し符号化して符号化信号を出力する符号化手段と、上記符号化手段からの符号化信号を多重化して多重化信号を出力する多重制御手段とのいずれかに各々に適した試験信号を供給し、
    上記自側端末装置と上記相手側端末装置との回線を切断することなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に上記試験信号を送信し、
    上記相手側端末装置にて上記試験信号を復号処理し画像または音声として出力し障害の有無を確認することにより、
    障害発生箇所が上記符号化手段か多重制御手段かを切り分けることを特徴とする通信試験方法。
  7. アナログ信号を入力する入力部と、上記アナログ信号と第1の試験信号とを切替える第1の信号切替手段と、上記第1の信号切替手段からの信号をデジタル信号に変換する変換手段と、上記デジタル信号と第2の試験信号とを切替える第2の信号切替手段と、上記第2の信号切替手段からの信号を符号化して符号化信号を出力する符号化手段と、上記符号化信号と第3の試験信号とを切替える第3の信号切替手段と、上記第3の信号切替手段からの信号を多重化して多重化信号を出力する多重制御手段とを有する自側端末装置から相手側端末装置に送信した送信信号が上記相手側端末装置にて画像または音声として正常に出力されず、その障害発生箇所が上記自側端末装置にある場合に、
    試験手段から符号化信号を有する上記第3の試験信号を上記第3の信号切替手段に供給し、
    上記自側端末装置と上記相手側端末装置との回線を切断することなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に対して、上記第1の試験信号が多重化された送信信号を送信し、
    上記相手側端末装置にて上記試験信号を復号処理し画像または音声として出力し障害の有無を確認することにより、
    障害発生箇所が上記多重制御手段か否かを切り分け、
    障害発生箇所が上記多重制御手段でない場合は、上記試験手段からデジタル信号を有する第2の試験信号を上記第2の信号切替手段に供給し、
    上記自側端末装置と上記相手側端末装置との回線を切断することなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に対して、上記第2の試験信号が符号化、多重化された送信信号を送信し、
    上記相手側端末装置にて上記試験信号を復号処理し画像または音声として出力し障害の有無を確認することにより、
    障害発生箇所が上記符号化手段か否かを切り分け、
    障害発生箇所が上記符号化手段でない場合は、上記試験手段からアナログ信号を有する第3の試験信号を上記第3の信号切替手段に供給し、
    上記自側端末装置と上記相手側端末装置との回線を切断することなく上記自側端末装置から上記相手側端末装置に対して、上記第3の試験信号を変換し、符号化し、多重化した送信信号を送信し、
    上記相手側端末装置にて上記試験信号を復号処理し画像または音声として出力し障害の有無を確認することにより、
    障害発生箇所が上記変換手段か否かを切り分けることを特徴とする通信試験方法。
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