JP3580570B2 - 巻線装置及び巻線方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、巻線装置および巻線方法に関する。さらに詳しくは、単一のコアに対して線材の種類が異なる複数巻のコイルを巻線する巻線装置の自動化,汎用性,巻線効率等に係る改良と、この巻線装置を使用した巻線方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、巻線装置としては、例えば、特公昭57−42207号公報に記載のものが知られている。
【0003】
この従来の巻線装置は、線材が巻線されるコア(ボビン)を回動可能に支持するスピンドルを備えた線材巻取側と、コアに1本の線材を旋回供給するフライヤを備えた線材供給側とからなる。
【0004】
この従来の巻線装置では、コアのからげ用突起に線材の端末をからげ処理する際にスピンドルの回転を停止しフライヤを回転させてフライヤ巻し、コアの本体に線材を巻線する際にフライヤの回転を停止しスピンドルを回転させてスピンドル巻することが行われる。このため、フライヤ巻,スピンドル巻を切換えることによって、スピンドルにコアを支持したまま単一のコアに対して軸線が異なる複数巻のコイルを巻線することが可能になる。この結果、各コイルの巻線ごとのコア着脱の手間が省略され、巻線効率が高くなることが期待される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来の巻線装置では、線材供給側から供給される線材が1本であり、複数巻きのコイルの線材の種類(材質,線径等)を異ならせようとすると、1つの種類の線材によるコイルの巻線が終了した後、線材巻取側からコアを取り外して別の種類の線材が供給される線材供給側に対応する線材巻取側に装着しなければならない。また、コアの着脱に伴って、各線材供給側において各線材の供給,停止,端末処理等を夫々制御しなければならない。このため、単一のコアに線材の種類が異なる複数巻のコイルを簡単に巻線することができないという問題点がある。
【0006】
さらに、コイルの巻線の軸線の選択がフライヤ巻,スピンドル巻の切換えによって行われ、スピンドルの回転軸と同一線上,直交線上にある軸線の二者択一のコイルしか巻線することができないため、汎用性が低いという問題点がある。
【0007】
さらに、スピンドル巻の際にはフライヤの回転を停止しなければならないため、回転を停止しているフライヤと線材との抵抗等によって巻線効率が低くなるという問題点がある。
【0008】
本発明は、このような問題点を考慮してなされたもので、単一のコアに線材の種類が異なる複数巻のコイルを自動的に巻線することのできる巻線装置,巻線方法を提供することを第1の課題とする。また、第1の課題に加えて、複数巻のコイルの軸線の選択範囲を広げて汎用性を高め、線材の巻線速度を高速にして巻線効率を高めた巻線装置,巻線方法を提供することを第2の課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述の第1の課題を解決するため、本発明に係る巻線装置は、請求項1に記載のように、線材が巻線されるコアを回動可能に支持するスピンドルを備えた線材巻取側と、コアに線材を供給する線材供給側とからなる巻線装置において、線材供給側には線材の端末を保持可能な端末保持部を有する複数の供給系を設け、線材供給側の供給系の少なくとも1系統はコアに線材を旋回供給するフライヤであり、線材巻取側,線材供給側の一方または双方には、線材供給側の各供給系と線材巻取側と選択対応させる移動手段であって線材巻取側,線材供給側の相対移動によりスピンドル,フライヤの回転軸のなす角度を変更可能とする移動手段を設け、線材巻取側,線材供給側の間には線材の端末を前記端末保持部と受渡して一時的に保持し移動させる端末案内機構を設けたことを特徴とする手段を採用する。
【0010】
さらに、前述の第1の課題を解決するため、本発明に係る巻線方法は、請求項に記載のように、請求項1の巻線装置を用い、線材供給側の1つの供給系の端末保持部に保持されている線材の端末を端末案内機構に受け取らせて一時保持しておき、線材巻取側のコアに線材を巻始めからげ処理した後に、端末案内機構を移動させて線材の端末を巻始めからげ処理部分から切断して線材の保持を解除し、続いて、線材巻取側のコアに線材を巻線し巻終りからげ処理した後に、線材の巻終り部分を端末案内機構に一時保持させて移動させて切断し、切断形成された線材の端末を前記端末保持部に引き渡し、その後、移動手段により線材巻取側を線材供給側の別の1つの供給系に対応させて同様の作業を繰返すことを特徴とする手段を採用する。
【0011】
また、前述の第2の課題を解決するため、本発明に係る巻線方法は、請求項に記載のように、請求項の巻線方法において、線材供給側の供給系がフライヤである場合に、移動手段により線材巻取側のスピンドルと線材供給側のフライヤとの回転軸を同一線上に設定し、スピンドル,フライヤを互いに逆方向へ回転させて線材巻取側のコアに線材を巻線することを特徴とする手段を採用する。
【0012】
【作用】
前述の手段によると、移動手段を作動させることで、コアを線材巻取側から着脱せずに線材供給側の各供給系に移動させることができる。各供給系における線材の端末は、端末保持部,端末案内機構の連係によって処理される。移動手段を作動させることで、スピンドル,フライヤの回転軸のなす角度を変更することができる。スピンドル,フライヤの回転軸のなす角度の変更は、コアに巻線されるコイルの軸線の変更となる。
【0013】
また、前述の手段によると、スピンドル,フライヤの回転軸を同一線上に設定した場合、スピンドル,フライヤを互いに逆方向へ回転させると、コアに線材が高速で巻線される。
【0014】
【実施例】
以下、本発明に係る巻線装置および巻線方法の実施例を図面に基いて説明する。
【0015】
図1〜図29は、本発明に係る巻線装置および巻線方法の第1実施例を示すものである。
【0016】
この実施例では、レーザディスク用ピックアップコイルに用いられるコイル素子Aを巻線形成するものを示してある。
【0017】
このコイル素子Aは、図29に示すように、鉄材等で形成されたコアBにコイルCを巻線してなる。コアBは、取付孔Baと、取付孔Baを中芯とする中空形の胴部Bbと、胴部Bbを介して相対する2枚の張出板Bc,Bdと、張出板Bc,Bdの両側に突出した複数本のからげ用突起Beからなる。コイルCは、コアBの胴部Bbに巻線される1巻のメインコイルCaと、メインコイルCaの軸線と直交して張出板Bc,Bdの端部に掛渡し巻線される2巻のサブコイルCb,Ccと、からげ用突起Beに巻線されるからげコイルCdとからなる。
【0018】
この実施例は、図1,図2に示すように、コイルCを形成する2本の線材X,Yが夫々巻線される線材巻取側1と、線材X,Yが供給される線材供給側2と、線材X,Yの端末が案内される端末案内機構3とで構成されている。
【0019】
線材巻取側1は、水平方向に配設されたビーム11と、ビーム11に支持されたスピンドル12とからなる。
【0020】
スピンドル12は、後端部がギア13等を介してモータ14に連結して回転駆動され、先端部が内拡型コレチャック等の把持部に形成されてコアBの取付孔Baを嵌合取付けするようになっている。
【0021】
この線材巻取側1には、ビーム11を前後,左右,上下に移動させる移動手段4が付設されている。この移動手段4は、前後動機構41,左右動機構42,上下動機構43をクロステーブル構造等により組合せてなるもので、サーボモータ,エアシリンダ等のアクチュエータが複数基組合され後述の動作において自動制御されるようになっている。
【0022】
線材供給側2は、水平方向に配設されたビーム21と、ビーム21に支持された第1の供給系22,第2の供給系23とからなる。
【0023】
第1の供給系22は、1本の線材Xを供給するもので、図示しない供給部から供給された線材Xが挿通されるノズル221と、線材Xの端末を保持する端末保持部222とからなる。ノズル221は、ビーム21に固定されたL字形のアーム223に固定されている。端末保持部222は、線材Xの端末を弾圧挟持して保持する構造からなるもので、弾圧に抗して押圧する解除部224によって線材Xの端末の保持が解除されるようになっている。なお、解除部224は、ビーム21に支持されている。
【0024】
第2の供給系23は、他の1本の線材Yを供給するもので、図示しない供給部から供給された線材Yが挿通されるフライヤ231と、線材Yの端末を保持する端末保持部232とからなる。フライヤ231は、ビーム21に回転可能に支持された中空のフライヤ軸231aと、フライヤ軸231aの先端に取付けられたL字形のフライヤアーム231bと、フライヤアーム231bの先端に取付けられたフライヤノズル231cとからなる。このフライヤ231のフライヤ軸231aは、後端部が図示しないモータ等に連結して回転駆動されるようになっている。端末保持部232は、線材Yの端末を弾圧挟持して保持する構造からなるもので、弾圧に抗して押圧する解除部233によって線材Yの端末の保持が解除されるようになっている。なお、解除部233は、フライヤアーム231bの後端に支持されている。
【0025】
この線材供給側2は、線材巻取側1の移動手段4のような機構が設けられず、固定位置を保持するようになっている。
【0026】
端末案内機構3は、線材X,Yを挟み込み可能なクリップ部31と、クリップ部31を前後,左右,上下に移動させまた回動させる移動部32とからなる。移動部32は、線材巻取側1のビーム11に支持されている。従って、この端末案内機構3は、線材巻取側1と一体的にもまた独立しても前後,左右,上下の移動が可能である。
【0027】
この実施例では、運転使用に際して、まず、スピンドル12にコアBを取付ける。次に、移動手段4を駆動して、図1に実線で示すように、コアBを線材供給側2の一方の線材Xの第1の供給系22の下方に位置させる。
【0028】
そして、図3〜図13に示すように、第1の供給系22において線材Xのからげ処理,巻線を行う。
【0029】
まず、図3に示すように、線材供給側2の第1の供給系22のノズル221,端末保持部222の間に張り渡されている線材Xの端末に対して、端末案内機構3を移動部32により上昇させてクリップ部31で補足する。
【0030】
次に、図4に示すように、解除部224により端末保持部222における線材Xの端末の保持を解除し、線材Xの端末を端末案内機構3に一時的に保持させる。このとき、移動部4によりビーム11を移動させて、ノズル221と端末案内機構3との間にコアBのからげ用突起Beを位置させる。
【0031】
次に、図5に示すように、移動部4によりビーム11,コアBを旋回させて、コアBのからげ用突起Beに線材Xの端末を巻始めからげ処理してからげコイルCdを形成する。なお、コアBの旋回は移動部4の前後,左右の移動を組合せることより可能であるが、別個の旋回専用駆動手段を設備して使用することも可能である。
【0032】
次に、図6に示すように、端末案内機構3をコアBから離間する方向へ移動させ、線材Xの端末に引張力を加えて線材XをからげコイルCeから切断する。
【0033】
次に、図7,図8に示すように、ノズル221をコアBの胴部Bb上に位置させおき、線材巻取側1のスピンドル12を回転させて、コアBの胴部Bbに線材Xを巻線してメインコイルCaを形成する。このとき、コアBを移動させて、巻線厚さが均等になる巻揃えを行う。なお、この間に、端末案内機構3を下向きに回動させ、先に切断した線材Xの端末を降下排出させる。
【0034】
次に、図9,図10に示すように、コアBを旋回させて、コアBのからげ用突起Beに線材Xを巻終わりからげ処理してからげコイルCdを形成する。なお、このとき、端末案内機構3は、待機している。
【0035】
次に、図11〜図13に示すように、コアBをノズル221をから離間させて線材Xの巻終り部分を引き延ばしておき、端末案内機構3を上昇させて線材Xの巻終り部分をノズル221,コアBの間で補足させる。そして、端末案内機構3をノズル221側へノズル221を越えて移動させ、線材Xの巻終り部分を巻終わりからげ処理したからげコイルCdから切断して線材Xの端末を形成する。その後、さらに端末案内機構3の移動を継続して、線材Xの端末を端末保持部222に引き渡し保持させノズル221との間に掛け渡す。而後、端末案内機構3は、図3に示すような待機体勢になる。
【0036】
第1の供給系22における線材Xのからげ処理,巻線が終了した後には、移動手段4を駆動して、図1に2点鎖線で示すように、コアBを線材供給側2の他方の線材Yの第2の供給系23の下方に位置させる。
【0037】
そして、図14〜図28に示すように、第2の供給系23において線材Yのからげ処理,巻線を行う。
【0038】
まず、図14に示すように、線材供給側2の第2の供給系23のフライヤノズル231c,端末保持部232の間に張り渡されている線材Yの端末に対して、端末案内機構3を移動部32により上昇させてクリップ部31で補足する。
【0039】
次に、図15に示すように、解除部233により端末保持部232における線材Yの端末の保持を解除し、線材Yの端末を端末案内機構3に一時的に保持させる。このとき、フライヤ軸231aによりフライヤアーム231bを90度回転させ、移動部4によりビーム11を移動させて、フライヤノズル231cと端末案内機構との間にコアBのからげ用突起Beを位置させる。
【0040】
次に、図16に示すように、移動部4によりビーム11,コアBを旋回させて、コアBのからげ用突起Beに線材Yの端末を巻始めからげ処理してからげコイルCdを形成する。
【0041】
次に、図17に示すように、端末案内機構3をコアBから離間する方向へ移動させ、線材Yの端末に引張力を加えて線材YをからげコイルCeから切断する。
【0042】
次に、図18に示すように、移動手段4によりビーム11を移動させて、フライヤ軸231aの軸線がコアBの胴部Bbの軸線と直交するように位置させる。
【0043】
次に、図19,図20に示すように、線材巻取側1のスピンドル12を回転させずに、コアBを上昇させてフライヤアーム231bを旋回させ、コアBの張出板Bc,Bdの端部に線材Yを掛渡し巻線してサブコイルCbを形成する。このとき、コアBを昇降移動させて、巻線厚さが均等になる巻揃えを行う。なお、この間に、端末案内機構3を下向きに回動させ、先に切断した線材Yの端末を降下排出させる。
【0044】
次に、図21,図22に示すように、フライヤアーム231bの旋回を中断して、スピンドル12を回動させてコアBを180度回転させる。なお、前記サブコイルCbを独立させるために、コアBの回転の前にコアBのからげ用突起Beに巻終りからげ処理を行うこともできる。
【0045】
次に、図23に示すように、フライヤアーム231bを旋回させ、コアBの張出板Bc,Bdの反対側の端部に線材Yを掛渡し巻線してサブコイルCcを形成する。このとき、コアBを昇降移動させて、巻線厚さが均等になる巻揃えを行う。なお、前述のように前記サブコイルCbを独立させた場合には、サブコイルCcの巻線の前にコアBのからげ用突起Beに巻始めからげ処理を行う。
【0046】
次に、図24,図25に示すように、コアBを降下させてから、移動部4によりビーム11,コアBを旋回させて、コアBのからげ用突起Beに線材Yの端末を巻終わりからげ処理してからげコイルCdを形成する。なお、このとき、端末案内機構3は、待機している。
【0047】
次に、図26〜図28に示すように、コアBをフライヤ231をから離間させて線材Yの巻終り部分を引き延ばしておき、端末案内機構3を上昇させて線材Yの巻終り部分をフライヤノズル231c,コアBの間で補足させる。そして、端末案内機構3をフライヤノズル231c側へ移動させ、線材Yの巻終り部分を巻終わりからげ処理したからげコイルCdから切断して線材Yの端末を形成する。その後、フライヤアーム231bを90度回転させ、端末保持部232を降下させて、線材Yの端末を端末保持部232に引き渡し保持させフライヤノズル231cとの間に掛け渡す。而後、端末案内機構3は、図14に示すような待機体勢になる。
【0048】
この結果、単一のコアBに対して軸線が90度異なる複数巻のコイルを自動的に巻線できることになる。
【0049】
なお、この実施例では、前述の動作において、線材供給側2を固定位置に保持して移動手段4により線材巻取側1を専ら移動動作させるため、運転効率が良好で駆動制御が容易である。
【0050】
図30,図31は、本発明に係る巻線装置および巻線方法の第2実施例を示すものである。
【0051】
この実施例では、線材供給側2にも、ビーム21を前後,左右,上下に移動させる移動手段5が付設されている。この移動手段5は、前後動機構,左右動機構,上下動機構をクロステーブル構造等により組合せてなるもので、サーボモータ,エアシリンダ等のアクチュエータが複数基組合され前述の第1実施例の動作において自動制御されるようになっている。
【0052】
この実施例によると、第1実施例における線材巻取側1の移動手段4の動作に対して、線材供給側2の移動手段5を代替動作させたり連係動作させたりすることができ、高速運転が可能となる。
【0053】
図32は、本発明に係る巻線装置および巻線方法の第3実施例を示すものである。
【0054】
この実施例では、線材供給側2の移動手段5にビーム21を少なくとも90度回転する機能を備えてある。
【0055】
この実施例によると、線材供給側2の他方の線材Yの第2の供給系23での巻線において、スピンドル12,フライヤ231の回転軸a,bが水平で同一線上にあるように設定することができる。
【0056】
そして、スピンドル12,フライヤ231を逆方向へ回転させると、線材Yの巻速度を加速させて、コアBの胴部BbにメインコイルCaを極めて高速で巻線させることができる。
【0057】
以上、図示した実施例の外に、スピンドル12,フライヤ231の回転軸a,bのなす角度を変更すれば、単一のコアBに対して軸線が90度以外に異なる複数巻のコイルを巻線することも可能である。
【0058】
さらに、線材供給側2において、第1の供給系22を2基以上設けて第2の供給系23のフライヤ231構造を装備しない実施例とすることもできる。
【0059】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る巻線装置,巻線方法は、各請求項共通として、コアを線材巻取側から着脱せずに線材供給側の各供給系に移動させ、各供給系における線材の端末を端末保持部,端末案内機構の連係によって処理することができるため、単一のコアに線材の種類が異なる複数巻のコイルを自動的に巻線することができる効果がある。
【0060】
さらに、スピンドル,フライヤの回転軸のなす角度を変更することにより、コアに巻線されるコイルの軸線を異ならせることができ、多様の軸線のコイルの巻線が可能となるため、汎用性が高くなる効果がある。
【0061】
さらに、スピンドル,フライヤの回転軸を同一線上に設定して両者を逆回転させることができるため、線材の巻速度が高速となり巻線効率が高くなる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る巻線装置,巻線方法の第1実施例を示す要部の斜視図である。
【図2】図1の全体の側面図である。
【図3】図1,図2の運転使用の第1の供給系における最初の動作状態を示す要部の側面図である。
【図4】図3に続く動作状態を示す側面図である。
【図5】図4に続く動作状態を示す側面図である。
【図6】図5に続く動作状態を示す側面図である。
【図7】図6に続く動作状態を示す側面図である。
【図8】図7の斜視図である。
【図9】図7,図8に続く動作状態を示す側面図である。
【図10】図9に続く動作状態を示す側面図である。
【図11】図10に続く動作状態を示す側面図である。
【図12】図11に続く動作状態を示す側面図である。
【図13】図12に続く動作状態を示す側面図である。
【図14】図1,図2の運転使用の第2の供給系における最初の動作状態を示す要部の側面図である。
【図15】図14に続く動作状態を示す側面図である。
【図16】図15に続く動作状態を示す側面図である。
【図17】図16に続く動作状態を示す側面図である。
【図18】図17に続く動作状態を示す側面図である。
【図19】図18に続く動作状態を示す側面図である。
【図20】図19の斜視図である。
【図21】図18,図19に続く動作状態を示す側面図である。
【図22】図21に続く動作状態を示す側面図である。
【図23】図22に続く動作状態を示す側面図である。
【図24】図23に続く動作状態を示す側面図である。
【図25】図24に続く動作状態を示す側面図である。
【図26】図25に続く動作状態を示す側面図である。
【図27】図26に続く動作状態を示す側面図である。
【図28】図27に続く動作状態を示す側面図である。
【図29】本発明に係る巻線装置,巻線方法の第1実施例の製造対象となるコイル素子の斜視図である。
【図30】本発明に係る巻線装置,巻線方法の第2実施例を示す要部の斜視図である。
【図31】図30の全体の側面図である。
【図32】本発明に係る巻線装置,巻線方法の第3実施例を示す要部の斜視図である。
【符号の説明】
1 線材巻取側
11 ビーム
12 スピンドル
2 線材供給側
21 ビーム
22 第1の供給系
221 ノズル
222 端末保持部
23 第2の供給系
231 フライヤ
232 端末保持部
3 端末案内機構
4,5 移動手段
B コア
X,Y 線材
a,b 回転軸

Claims (3)

  1. 線材が巻線されるコアを回動可能に支持するスピンドルを備えた線材巻取側と、コアに線材を供給する線材供給側とからなる巻線装置において、線材供給側には線材の端末を保持可能な端末保持部を有する複数の供給系を設け、線材供給側の供給系の少なくとも1系統はコアに線材を旋回供給するフライヤであり、線材巻取側,線材供給側の一方または双方には、線材供給側の各供給系と線材巻取側と選択対応させる移動手段であって線材巻取側,線材供給側の相対移動によりスピンドル,フライヤの回転軸のなす角度を変更可能とする移動手段を設け、線材巻取側,線材供給側の間には線材の端末を前記端末保持部と受渡して一時的に保持し移動させる端末案内機構を設けたことを特徴とする巻線装置。
  2. 請求項1の巻線装置を用い、線材供給側の1つの供給系の端末保持部に保持されている線材の端末を端末案内機構に受け取らせて一時保持しておき、線材巻取側のコアに線材を巻始めからげ処理した後に、端末案内機構を移動させて線材の端末を巻始めからげ処理部分から切断して線材の保持を解除し、続いて、線材巻取側のコアに線材を巻線し巻終りからげ処理した後に、線材の巻終り部分を端末案内機構に一時保持させて移動させて切断し、切断形成された線材の端末を前記端末保持部に引き渡し、その後、移動手段により線材巻取側を線材供給側の別の1つの供給系に対応させて同様の作業を繰返すことを特徴とする巻線方法。
  3. 請求項の巻線方法において、線材供給側の供給系がフライヤである場合に、移動手段により線材巻取側のスピンドルと線材供給側のフライヤとの回転軸を同一線上に設定し、スピンドル,フライヤを互いに逆方向へ回転させて線材巻取側のコアに線材を巻線することを特徴とする巻線方法。
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